JP4669262B2 - Icカード用icチップ、icカード及びicカード用プログラム - Google Patents

Icカード用icチップ、icカード及びicカード用プログラム Download PDF

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本発明は、ICカードに搭載するためのICカード用ICチップ、ICカード及びICカード用ICチップのCPUに実行させるICカード用プログラムに関するものである。
ICカード用ICチップ(以下、「ICカードチップ」という。)には、CPUとメモリのほかに、データ通信を行うUARTなどの通信デバイス、EEPROMなどのデータを保存する書換え可能メモリ、暗号演算を行うコプロセッサといった周辺回路が搭載されている(例えば、特許文献1参照)。
ICカードは、ゲート端末、ATMなどのリーダライタターミナルからコマンドを受信し、このコマンドに対応するプログラムを実行し、その処理結果をレスポンスとして外部端末へ送信する。このデータの送受信を行う場合には、図5に示すように、UARTが動作する一方、CPUは待機状態にあり、UARTにおけるデータの送受信が完了するとCPUが起動する。また、他の周辺回路についても同様であり、CPUは、周辺回路が起動してから動作が完了するまでの間、処理を行わず、待機状態又は停止状態となっていた。
特開平5−342435号公報
つまり、ICカードチップに搭載される周辺回路が動作する間、CPUは、周辺回路の動作完了を待ってから次の処理を行うなど、直列的に複数の処理を行うため、リーダライタターミナルからコマンドを受信してから応答するまで時間が遅くなってしまう問題があった。特に、書換え可能メモリの書換え処理や、UARTのデータ送受信処理、コプロセッサの暗号演算処理には、多くの時間がかかるため、ICカードの応答速度低下の要因となっていた。
本発明の課題は、処理の効率化及び迅速化を図り、レスポンス応答性を向上することが可能なICカード用ICチップ、ICカード及びICカード用プログラムを提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施例に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、請求項1の発明は、CPU(17)と、前記CPUに接続されている複数の周辺回路(131、16、18)とを備えるICカード用ICチップ(11)において、前記CPUは、前記複数の周辺回路の起動を含む第1の処理を実行する第1の処理実行手段(17,S100〜S140)と、前記第1の処理実行手段によって前記周辺回路が起動された場合に、前記複数の周辺回路のうち2上の周辺回路の動作と並行して第2の処理を実行する第2の処理実行手段(17,S150)とを有すること、を特徴とするICカード用ICチップ(11)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のICカード用ICチップにおいて、前記CPUは、前記第1の処理実行手段によって周辺回路が起動された場合に、前記第1の処理の実行を中断する第1処理中断手段(17,S120〜S140)と、前記第1の処理実行手段によって起動された周辺回路からの処理完了割り込み(S160)、又は、タイマ割り込みがあった場合に、前記第1処理中断手段によって中断されている第1の処理の実行を再開する第1処理再開手段(17,S180,S190)とを有すること、を特徴とするICカード用ICチップ(11)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のICカード用ICチップにおいて、前記周辺回路として、書き換え可能な不揮発性メモリ(16)、通信デバイス(131)又はコプロセッサ(18)を備えること、を特徴とするICカード用ICチップ(11)である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のICカード用ICチップにおいて、前記CPUは、前記第1の処理実行手段によって周辺回路が起動された場合に、前記第1の処理とは異なる他の実行すべき処理を優先度に基づいて選択する選択手段(17,S130)を有し、前記第2の処理実行手段は、前記第1の処理実行手段によって起動された周辺回路の動作と並行して、前記選択手段によって選択された処理を実行すること、を特徴とするICカード用ICチップ(11)である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のICカード用ICチップにおいて、前記CPUは、前記第1の処理実行手段によって起動される周辺回路の動作による消費電力の予測値である予測消費電力を取得する予測消費電力取得手段と、前記予測消費電力取得手段によって取得された予測消費電力に基づいて、前記周辺回路を起動すべきか否かを判定する電力判定手段とを有し、前記第1処理実行手段は、前記電力判定手段が肯と判定した場合に、前記周辺回路を起動すること、を特徴とするICカード用ICチップ(11)である。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のICカード用ICチップ(11)と、ICカード基体とを備えるICカード(10)である。
請求項7の発明は、第1の処理を実行する第1の処理実行手順(S100〜S140,S200)と、第2の処理を実行する第2の処理実行手順(S150)とを備え、ICカード用ICチップのCPUに前記第1の処理及び第2の処理を含む複数の処理を実行させるためのICカード用プログラムであって、前記第1の処理実行手順は、複数の周辺回路を起動する周辺回路起動手順(S110)を有し、前記第2の処理実行手順は、前記周辺回路起動手順において起動した前記複数の周辺回路のうち2以上の周辺回路の動作と並行して実行されること、を特徴とするICカード用プログラムである。
請求項8の発明は、請求項7に記載のICカード用プログラムにおいて、前記周辺回路起動手順において周辺回路を起動した場合に、前記第1の処理実行手順における第1の処理の実行を中断する第1処理中断手順(S120〜S140)と、前記周辺回路起動手順において起動した周辺回路からの処理完了割り込み(S160)、又は、タイマ割り込みがあった場合に、前記第1処理中断手順において中断した第1の処理の実行を再開する第1処理再開手順(S180,S190)とを備えること、を特徴とするICカードプログラムである。
請求項9の発明は、請求項7又は請求項8に記載のICカード用プログラムにおいて、前記周辺回路起動手順は、前記ICカード用ICチップに設けられている書き換え可能な不揮発性メモリ(16)、通信デバイス(131)又はコプロセッサ(18)を起動すること、を特徴とするICカード用プログラムである。
請求項10の発明は、請求項7から請求項9までのいずれか1項に記載のICカード用プログラムにおいて、前記周辺回路起動手順において周辺回路を起動した場合に、前記第1の処理とは異なる他の実行すべき処理を優先度に基づいて選択する処理選択手順(S130)を備え、前記第2の処理実行手順は、前記周辺回路起動手順において起動した前記周辺回路の動作と並行して前記処理選択手順で選択した処理を実行すること、を特徴とするICカード用プログラムである。
請求項11の発明は、請求項7から請求項10までのいずれか1項に記載のICカード用プログラムにおいて、前記第1の処理実行手順において起動する周辺回路の動作による消費電力の予測値である予測消費電力を取得する予測消費電力取得手順と、前記予測消費電力取得手順において取得した予測消費電力に基づいて、前記周辺回路を起動すべきか否かを判定する電力判定手順とを備え、前記周辺回路起動手順は、前記判定手順において肯と判定した場合に、実行されること、を特徴とするICカード用プログラムである。
本発明によるICカード用ICチップ、ICカード及びICカード用プログラムによれば、以下の効果を得ることが可能となる。
(1)周辺回路の動作と並行して第2の処理を実行することによって、処理の効率化及び迅速化を図り、レスポンス応答性を向上することが可能となる。
(2)特に、不揮発性メモリの書き換え、通信デバイスによる送受信、コプロセッサによる演算は、比較的時間がかかるため、より一層レスポンス応答性を向上することが可能となる。
(3)優先度に基づいて、処理を選択して実行することによって、実行すべき処理が複数ある場合に処理の効率化を図り、より一層レスポンス応答性を向上することが可能となる。
(4)予測消費電力に基づいて、周辺回路を起動すべきかを判定することによって、消費電力が最大許容消費電力を超えることを防止することが可能となる。特に、複数の周辺回路が並行して動作する場合であっても、最大許容消費電力を超えることを防止することが可能となる。
本発明は、処理の効率化及び迅速化を図り、レスポンス応答性を向上するという目的を、第1の処理を実行する第1の処理実行手順と、第2の処理を実行する第2の処理実行手順を備え、ICカード用のICチップのCPUに第1及び第2の処理を含む複数の処理を実行させるためのICカード用プログラムであって、第1の処理実行手順は、ICチップの周辺回路を起動する周辺回路起動手順と、周辺回路起動手順において周辺回路を起動した場合に、第1の処理の実行を中断する第1処理中断手順と、周辺回路からの処理完了割り込み、又は、タイマ割り込みがあった場合に、第1の処理の実行を再開する第1処理再開手順とを有し、周辺回路起動手順において起動した周辺回路の動作と並行して第2の処理実行手順を実行することを特徴とすることによって実現する。
以下、図面などを参照して、本発明の実施例をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明によるICカード用ICチップ、ICカードの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、ICカード10は、リーダライタ(以下、「R/W」という。)を備える情報処理装置であるリーダライタターミナル30と通信することが可能であって、リーダライタターミナル30からコマンド(命令)を受信し、このコマンドに応じて処理を行い、処理結果をレスポンス(応答)としてリーダライタターミナル30へ返信する携帯型の情報処理装置である。ICカード10は、一般的なICカードであってもよく、SIMカード、UIMカードやUSIMカードであってもよく、形状などのカード規格に限定されない。
ICカード10は、ICチップ11と、ICチップ11に接続されているI/O部12とを備えている。I/O部12は、外部との通信信号の入出力を行い、リーダライタターミナル30との通信を媒介する。I/O部12は、例えば、ICカード10が接触式の通信を行う場合には、リーダライタターミナル30との接触式通信における接点となる接触端子、ICカード10が非接触式の通信を行う場合には、電磁波の送受信を行うアンテナなどである。なお、ICカード10は、接触式ICカード、非接触式ICカード、接触/非接触式ICカードのいずれであってもよく、その通信方式は、限定されない。
ICチップ11は、CPU17と、インターフェイス13、RAM14、ROM15、EEPROM16、コプロセッサ18、クロック19、RNG20、タイマ21などのCPU17の周辺回路とを備え、システムバス22で相互に接続されている。
インターフェイス13は、通信に係るデータ変換を行う通信デバイスであるUART131(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)、変復調回路などを備え、I/O部12から入力した信号の復調、データ変換、CPU17から出力されたデータをI/O部12から出力するためのデータ変換、変調を行うなど、CPU17とリーダライタターミナル30との通信を媒介するインターフェイス回路である。
RAM14、ROM15、EEPROM16は、CPU17が実行するプログラム、プログラムの実行に必要なデータを記憶するためのメモリである。RAM14は、揮発性メモリであり、CPU17が処理を行う作業領域として使用される。ROM15は、不揮発性の読み出し専用メモリであって、オペレーティングシステム(以下、OSとする)などの基本ソフトウェアを格納している。EEPROM16は、随時書き換え可能な不揮発性メモリであり、アプリケーションプログラムなどのプログラム、ICカードユーザに関する個人情報等のデータを格納している。また、EEPROM16は、RAM14と同様にCPU17の作業領域として使用されることもある。なお、ICカード10は、EEPROM16の代わりに、FRAM、フラッシュメモリなどの他の書き換え可能な不揮発性メモリを備えていてもよい。
コプロセッサ18は、CPU17の性能を強化するために特定分野に特化した補助プロセッサであって、CPU17からの命令に応じて暗号演算などの演算処理を行う。
クロック19は、リーダライタターミナル30から供給されるクロック信号に基づいて、内部の動作基準クロック信号を生成し、CPU17、コプロセッサに供給する回路である。
RNG(Random Number Generator)20は、乱数発生器である。
タイマ21は、経過時間を計測するタイマなどを備え、CPU17によって設定された時間が経過した場合に、CPU17に割り込み信号を送信し、タイマ割り込みを発生する。
なお、UART131、EEPROM16、コプロセッサ18は、CPU17からの命令に従って行った処理が完了した場合に、割り込み信号をCPU17に送信し、処理完了割り込みを行う割り込み発生部を備えている(図示しない。)。
CPU17は、このICカード10を統括制御する中央処理装置である。CPU17は、リーダライタターミナル30からの命令に従って、メモリの作業領域を使用し、ROM15、EEPROM16に格納されているプログラムを実行し、逐次処理を行う。また、CPU17は、UART131、EEPROM16、コプロセッサ18又はタイマ21からの割り込みがあった場合に、各周辺回路の割り込みに応じた割り込みハンドラを実行する。なお、CPU17の動作及び機能の詳細は、図2を用いて後述する。
図2は、本発明によるICカード用ICチップ及びICカードの動作、ICカード用プログラムを示すフローチャートである。以下、CPU17の処理を中心に説明する。
図2に示すように、CPU17は、ステップ100(以下、「ステップ」を「S」という。)において、ICカード10は、コマンドをリーダライタターミナル30から受信し、このコマンドに対応するプログラムAを実行する。
プログラムAには、書き換えモジュール(EEPROM16の書き換えを行うサブルーチン)の呼び出しが含まれ、CPU17は、EEPROM16に書き込み対象となるデータを渡し、EEPROM16に対して書き込みを命令し、EEPROM16を起動する(S110)。
CPU17は、書き込み命令後に、現在実行中のプログラムAのプログラムアドレス(以下、「PC」(プログラムカウンタ)という。)をメモリに保存する(S120)。
CPU17は、スケジューリングを行い、プログラムA以外の実行すべき複数のタスクのうち、優先度の高いタスク(プログラムB)を選択し(S130)、そのPCを次に実行するプログラムのプログラムアドレスとしてセットする(S140)。
CPU17は、プログラムBを実行し、EEPROM16の動作と並行して別処理を行う(S150)。なお、CPU17がプログラムBを実行することによって行う処理は、例えば、メモリチェック、ガーベイジコレクション、デフラグ処理、ウィルスチェックなどのメモリ管理、周辺回路動作チェックなど、処理を効率化するためのシステム内部処理である。
EEPROM16は、書き換え処理が完了した場合に割り込み信号をCPU17に送信し、処理完了割り込みを発生させる(S160)。
CPU17は、EEPROM16からの割り込みに対応する割り込みハンドラを実行し、現在のPCをメモリに保存する(S170)。CPU17は、スケジューリングを行い、次に実行する優先度の高いタスク(プログラムA)を選択し(S180)、S120においてメモリに保存したプログラムAのPCをセットし(S190)、EEPROM16からの処理結果を受けてプログラムAの実行を再開する。なお、S180において、CPU17は、実行を中断しているプログラムAよりも優先度の高いタスクがある場合には、そのプログラムを実行するなど、優先度に応じて処理を行い、プログラムAが最も高い優先度となった場合に、プログラムAの実行を再開する。また、プログラムAに書き換えモジュールの呼び出しが複数回含まれている場合には、同様の処理(S110〜S190)を繰り返す。
CPU17は、プログラムAの処理結果をレスポンスとしてリーダライタターミナル30へ送信し、処理を終了する(S200)。
なお、プログラムAに、送信モジュール(リーダライタターミナル30へ送信を行うサブルーチン)の呼び出しが含まれる場合には、同様に、CPU17は、UART131を起動し、UART131の動作と並行して、プログラムAとは異なる他のプログラム(プログラムBなど)を選択して実行し、別処理を行う。また、プログラムAに暗号演算モジュールの呼び出しが含まれる場合も同様に、CPU17は、コプロセッサ18を起動し、コプロセッサ18の動作と並行して別処理を行う。
このように本実施例によれば、図3に示すように、CPU17は、EEPROM16、UART131、コプロセッサ18などの周辺回路の動作と並行して、プログラムBを実行するため、従来(図5参照。)に比べて、複数のタスクの実行における処理時間を短縮することができ、全体の処理効率が向上し、ICカード10のレスポンス応答性を向上することが可能となった。特に、EEPROM16の書き換え、UART131による送受信、コプロセッサ18による演算は、比較的時間がかかるため、これらの動作と並行してプログラムBを実行することによって、より一層レスポンス応答性を向上することが可能となった。
例えば、多くのICカードのICチップ11では、EEPROM16の書き換えに約2msの時間を要する。従って、CPU17が外部クロック3.57MHzで動作しているとき、CPU17は、その2msの間に、約7000クロック分のプログラムを実行することが可能となる。また、UART131においては、通信速度が9600bpsのとき、1バイトのデータを送信/受信する間に4464クロック(約1.2ms)を消費し、CPU17はその間にプログラムBを実行することができる。例えば、UART131が5バイトのデータを受信する間に、CPU17は、4464×5クロック分(22320クロック分)の処理を実行することが可能である。
また、CPU17は、周辺回路の動作と並行して実行するタスクを各タスクの優先度に基づいて選択するため、応答時間内に確実に応答し、レスポンス応答性を向上することが可能となった。同様に、CPU17は、完了割り込みがあった場合に実行するタスクを優先度に基づいて選択するため、レスポンス応答性を向上することが可能となった。
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。例えば、CPU17がスケジューリングを行い、次に実行するプログラムを選択する方法は、優先度による選択に限定されず、例えば、EEPROM16を起動した場合には、プログラムB、UART131を起動した場合には、プログラムCなど、予め設定されているプログラムを実行してもよい。同様に、EEPROM16から完了割り込みがあった場合には、このEEPROM16の起動モジュールを呼び出したプログラムAなど、完了割り込みがあった場合に所定のプログラムを実行してもよい。CPU17がどのような順でプログラムを実行するかは、任意に設定することができ、限定されない。
本発明によるICカード用チップであるICチップ11は、ICカード10に搭載されているが、ICカード機能用として携帯電話機などに搭載されていてもよく、搭載対象は、これに限定されない。
CPU17が並列して処理(プログラムBの実行)を行うのは、EEPROM16、UART131、コプロセッサ18の動作中に限定されず、RNG20など、ICチップ11のCPU17とは別デバイスであって、独立して動作する周辺回路の動作中であれば、CPU17は、並列して処理を行うことが可能である。但し、CPU17が並列して処理を行う時間を確保するため、周辺回路の処理完了までの動作期間がある程度以上長期間であることが望ましい。
また、CPU17が、独立した割込み発生部を持たない周辺回路を起動した場合には、CPU17がタイマ21に、割り込み時間を設定し、タイマ割り込みを発生させてもよい。この場合には、設定する割り込み時間は、起動した周辺回路の動作時間を想定したものであることが望ましい。周辺回路における処理が終了した場合に割り込みを発生させることができれば、割り込み方法は、周辺回路による割り込みに限定されない。
CPU17が周辺回路の動作に並行して行う処理(プログラムBの処理)として、周辺回路の動作チェック、メモリチェックなどのシステム内部処理を例示したがこれに限定されず、ベリファイ(データ整合性比較)などの外部から要求される処理を行ってもよい。
例えば、CPU17は、UART131が動作して1バイトずつデータを受信するのと並行して、1バイトずつデータ整合性比較を行ってもよい。UART131が全データを受信した後に、CPU17がデータ整合性比較を行っていた従来に比べ、処理の効率化及び迅速化を図り、レスポンス応答性を向上することが可能となる。
CPU17は、一の周辺回路の動作に並行して処理を行うが、二以上の周辺回路の動作に並行して処理を行ってもよい。つまり、プログラムBに周辺回路を起動するモジュールの呼び出しが含まれる場合には、CPU17は、この周辺回路を起動した後に、別のタスクを実行してもよい。
例えば、図4に示すように、CPUは、プログラムBにおいてコプロセッサ18を起動した場合に、並行してプログラムCを実行してもよい。この場合には、複数の周辺回路(EEPROM16、コプロセッサ18)が同時に動作し、CPU17は、複数の周辺回路のうちのいずれかから処理完了割り込みがあったときに、割り込みがあった周辺回路に対応するハンドラを実行する。
複数の周辺回路が並行して動作することによってより一層処理の効率化及び迅速化を図り、レスポンス応答性を向上することが可能となる。
また、現状においては、CPU17は、レスポンスの送信後に、次のコマンドを受信し、処理を行うシングルタスク方式で処理を行っているが、例えば、複数のコマンドがリーダライタターミナル30から送信された場合など、外部から要求される処理が複数ある場合には、一の処理について周辺回路が動作している場合に、CPU17は、これに並行して他の処理を行ってもよい。レスポンス応答性を著しく向上することが可能となる。
プログラムAが周辺回路を起動する周辺回路モジュールを呼び出した場合に、CPU17は、起動対象となる周辺回路の消費電力値をICチップ11の動作クロック、動作電圧などに基づいて算出し、現状の消費電力値に加算し、その値がチップ許容最大電力値を超えないことを確認し、周辺回路の起動(図2のS110参照。)を行ってもよい。なお、算出した値が許容最大電力を超える場合には、タスク(周辺回路モジュール)の終了処理を行い、プログラムAを待機状態とし、他の周辺回路の処理完了割り込みなど、消費電力の低下要因が発生した場合に、改めて消費電力値を算出する。
複数の周辺回路が並行して動作する場合であっても、チップ許容最大消費電力量を超えることを防止することが可能となる。
本発明によるICカード用ICチップ、ICカードの構成を示すブロック図である。(実施例1) 本発明によるICカード用ICチップ及びICカードの動作、ICカード用プログラムを示すフローチャートである。(実施例1) 本発明によるICカード用ICチップ、ICカードの処理の流れ及び処理時間を示す図である。(実施例1) 本発明によるICカード用ICチップ、ICカードの処理の流れ及び処理時間を示す図である。(変形例) 従来のICカードの処理の流れ及び処理時間を示す図である。
符号の説明
10 ICカード
11 ICチップ
12 I/O部
13 インターフェイス
14 RAM
15 ROM
16 EEPROM
17 CPU
18 コプロセッサ
19 クロック
20 RNG
21 タイマ
30 リーダライタターミナル
131 UART

Claims (11)

  1. CPUと、前記CPUに接続されている複数の周辺回路とを備えるICカード用ICチップにおいて、
    前記CPUは、前記複数の周辺回路の起動を含む第1の処理を実行する第1の処理実行手段と、前記第1の処理実行手段によって前記周辺回路が起動された場合に、前記複数の周辺回路のうち2以上の周辺回路の動作と並行して第2の処理を実行する第2の処理実行手段とを有すること、
    を特徴とするICカード用ICチップ。
  2. 請求項1に記載のICカード用ICチップにおいて、
    前記CPUは、前記第1の処理実行手段によって周辺回路が起動された場合に、前記第1の処理の実行を中断する第1処理中断手段と、前記第1の処理実行手段によって起動された周辺回路からの処理完了割り込み、又は、タイマ割り込みがあった場合に、前記第1処理中断手段によって中断されている第1の処理の実行を再開する第1処理再開手段とを有すること、
    を特徴とするICカード用ICチップ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のICカード用ICチップにおいて、
    前期周辺回路として、書き換え可能な不揮発性メモリ、通信デバイス又はコプロセッサを備えること、
    を特徴とするICカード用ICチップ。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のICカード用ICチップにおいて、
    前記CPUは、前記第1の処理実行手段によって周辺回路が起動された場合に、前記第1の処理とは異なる他の実行すべき処理を優先度に基づいて選択する選択手段を有し、前記第2の処理実行手段は、前記第1の処理実行手段によって起動された周辺回路の動作と並行して、前記選択手段によって選択された処理を実行すること、
    を特徴とするICカード用ICチップ。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のICカード用ICチップにおいて、
    前記CPUは、前記第1の処理実行手段によって起動される周辺回路の動作による消費電力の予測値である予測消費電力を取得する予測消費電力取得手段と、前記予測消費電力取得手段によって取得された予測消費電力に基づいて、前記周辺回路を起動すべきか否かを判定する電力判定手段とを有し、
    前記第1の処理実行手段は、前記電力判定手段が肯と判定した場合に、前記周辺回路を起動すること、
    を特徴とするICカード用ICチップ。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のICカード用ICチップと、ICカード基体と、
    を備えるICカード。
  7. 第1の処理を実行する第1の処理実行手順と、第2の処理を実行する第2の処理実行手順とを備え、ICカード用ICチップのCPUに前記第1の処理及び第2の処理を含む複数の処理を実行させるためのICカード用プログラムであって、
    前記第1の処理実行手順は、複数の周辺回路を起動する周辺回路起動手順を有し、
    前記第2の処理実行手順は、前記周辺回路起動手順において起動した前記複数の周辺回路のうち2以上の周辺回路の動作と並行して実行されること、
    を特徴とするICカード用プログラム。
  8. 請求項7に記載のICカード用プログラムにおいて、
    前記周辺回路起動手順において周辺回路を起動した場合に、前記第1の処理実行手順における第1の処理の実行を中断する第1処理中断手順と、
    前記周辺回路起動手順において起動した周辺回路からの処理完了割り込み、又は、タイマ割り込みがあった場合に、前記第1処理中断手順において中断した第1の処理の実行を再開する第1処理再開手順とを備えること、
    を特徴とするICカードプログラム。
  9. 請求項7又は請求項8に記載のICカード用プログラムにおいて、
    前期周辺回路起動手順は、前期ICカード用ICチップに設けられている書き換え可能な不揮発性メモリ、通信デバイス又はコプロセッサを起動すること、
    を特徴とするICカード用プログラム。
  10. 請求項7から請求項9までのいずれか1項に記載のICカード用プログラムにおいて、
    前記周辺回路起動手順において周辺回路を起動した場合に、前記第1の処理とは異なる他の実行すべき処理を優先度に基づいて選択する処理選択手順を備え、
    前記第2の処理実行手順は、前記周辺回路起動手順において起動した前記周辺回路の動作と並行して前記処理選択手順で選択した処理を実行すること、
    を特徴とするICカード用プログラム。
  11. 請求項7から請求項10までのいずれか1項に記載のICカード用プログラムにおいて、
    前記第1の処理実行手順において起動する周辺回路の動作による消費電力の予測値である予測消費電力を取得する予測消費電力取得手順と、
    前記予測消費電力取得手順において取得した予測消費電力に基づいて、前記周辺回路を起動すべきか否かを判定する電力判定手順とを備え、
    前記周辺回路起動手順は、前記電力判定手順において肯と判定した場合に、実行されること、
    を特徴とするICカード用プログラム。
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