JP2003162586A - 医療情報配信システム - Google Patents
医療情報配信システムInfo
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- JP2003162586A JP2003162586A JP2001363099A JP2001363099A JP2003162586A JP 2003162586 A JP2003162586 A JP 2003162586A JP 2001363099 A JP2001363099 A JP 2001363099A JP 2001363099 A JP2001363099 A JP 2001363099A JP 2003162586 A JP2003162586 A JP 2003162586A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 手術の結果、術後のケア、投薬時間等を患者
側が容易に確認することができる医療情報配信システム
を提供する。 【解決手段】 病院2内の院内ネットワーク3には手術
統合システム9、患者側への指示入力を行う指示入力端
末7a、データベース4を備えたサーバ5、通信用端末
6等が接続され、手術を行った場合にはその情報がデー
タベース4に蓄積され、また指示入力端末7aから指示
内容決定画面で決定した診察結果や術後のケア等の情報
が送信する情報としてデータベース4に蓄積されると共
に、通信用端末6を介して外部のネットワーク11に接
続された患者のPC12a及び家族のPC12bに送信
され、患者側は手術の説明や術後の療養法を容易に確認
することができるようにしている。
側が容易に確認することができる医療情報配信システム
を提供する。 【解決手段】 病院2内の院内ネットワーク3には手術
統合システム9、患者側への指示入力を行う指示入力端
末7a、データベース4を備えたサーバ5、通信用端末
6等が接続され、手術を行った場合にはその情報がデー
タベース4に蓄積され、また指示入力端末7aから指示
内容決定画面で決定した診察結果や術後のケア等の情報
が送信する情報としてデータベース4に蓄積されると共
に、通信用端末6を介して外部のネットワーク11に接
続された患者のPC12a及び家族のPC12bに送信
され、患者側は手術の説明や術後の療養法を容易に確認
することができるようにしている。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は病院側から患者側に
医療情報を配信する医療情報配信システムに関する。 【0002】 【従来の技術】近年、内視鏡を用いた低侵襲の外科手術
が盛んに行われており、患者が手術したその日に自宅に
帰ることが可能な日帰り手術も行われてきている。従来
技術として、特開2001−5891号公報があり、患
者毎の診察やオーダや処方などのデータを紙に代わって
電子的に残す電子式医療管理システムが示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】特開2001−589
1号公報の構成では、患者や家族へ手術中の様子や退院
後の療養の方法を説明するには、病院で電子カルテを見
ている医者から説明を受けることになる。しかし、その
場で説明を聞いただけであるため、退院後に自宅で行う
べき療養法をあやまったり、投薬時間を誤るおそれがあ
る。 【0004】患者と家族が医者の指示に対して異なる理
解をする可能性もある。特に、家族が離れて暮らしてい
る場合に、説明の日に病院に行けない場合には、患者の
口から後日説明を受けることになり、家族が患者に対し
て正しいケアができない場合もある。また、医者が手術
を行った後に、手術の情報を一つ一つ電子カルテに登録
する必要があり、面倒であった。 【0005】(発明の目的)本発明は上述した点に鑑み
てなされたもので、手術の結果、術後のケア、投薬時間
等に関する医療情報を患者側が容易に確認することがで
き、適切な療養等をし易い環境を実現できる医療情報配
信システムを提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】患者に対する複数の医療
情報を記憶する医療情報記憶手段と、前記医療情報記憶
手段に記憶された前記複数の医療情報を通信回線を介し
て患者側の情報表示用端末に送信可能とする送信手段
と、前記送信手段で送信される前記医療情報の設定をす
る送信設定手段と、前記送信設定手段で設定された設定
情報に基づき、前記送信手段を制御する送信制御手段
と、を具備したことにより、手術の結果の説明、術後の
ケア(療養法)、投薬時間等に関する複数の医療情報を
患者側は情報表示端末により容易に確認できるようにし
て、適切な療養等をし易い環境を提供できるようにして
いる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図22は本発明の第1
の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の医療情
報配信システムの全体構成を示し、図2は手術統合シス
テムの全体構成を示し、図3はシステムコントローラ及
び中継ユニットの構成を示し、図4は動作説明のフロー
チャートを示し、図5は待機状態の表示パネルの表示画
面を示し、図6は待機状態の集中操作パネルの表示画面
を示し、図7は患者情報入力画面を示し、図8は手術情
報入力画面を示し、図9は図6の画面において画像記録
のボタンを押した画面を示し、図10は作成される手術
データの例を示し、図11は電子カルテの画面を示し、
図12は指示内容決定画面の一部を示し、図13は指示
内容決定画面の一部を示し、図14は病院から送信され
た情報のメニュー画面を示し、図15は図14において
説明ボタンを選択した場合の手術の説明の画面を示し、
図16は術後のケアの説明の画面を示し、図17は薬を
飲むべき時間になると患者側に送信表示される内容を示
し、図18は術後の体調の薬等に関する入力画面を示
し、図19は術後の体調の手術痕等に関する入力画面を
示し、図20は患者側から病院側に送信された情報の表
示画面を示し、図21は図20における術後の体調の薬
等に関する表示画面を示し、図22は術後の体調の手術
痕等に関する表示画面を示す。 【0008】本実施の形態の目的は、患者、家族が退院
した後に、手術の説明及び術後の療養法を正確に理解す
ることができるようにすること、患者と家族とが医者の
指示に対して共有の理解ができること、また、術後の体
調を病院側が管理できるようにし、手間を掛けずに個々
の患者への指示を正確にできること、が可能な医療情報
配信システムを提供することにある。 【0009】図1に示すように本発明の第1の実施の形
態の医療情報配信システム1では病院2内には院内ネッ
トワーク3が形成され、この院内ネットワーク3には医
療情報が蓄積されるデータベース4を備えたサーバ5、
外部との通信を行う通信用端末(メールサーバ)6、医
者が患者の診察結果などを入力するための指示入力端末
7a、薬局(部)に置かれ、指示入力端末7aで指示さ
れた薬のデータを入力するための薬局端末7b、患者に
対して送信するデータを作成する患者向送信用端末7
c、手術室8に置かれ、手術を統合的に行う手術統合シ
ステム9を構成するシステムコントローラ10がそれぞ
れ接続されており、病院2内で情報の伝送やデータベー
ス4への医療情報の登録及び利用(閲覧)等ができるよ
うにしている。 【0010】サーバ5及び端末6,7a〜7cは情報を
送受する通信用インタフェースを有すると共に、情報処
理を行ったり、表示部(モニタ)に医療情報等を表示し
たり、医療情報等を入力するキーボード、マウス等の入
力及び選択入力手段を備えたパーソナルコンピュータ
(以下、パソコン或いはPCと略記)等で構成されてい
る。 【0011】また、病院2外部のInternetなど
の外部の(外部)ネットワーク11には患者の自宅(A
宅)の端末を構成するPC12a及びその家族の自宅
(B宅)のPC12bとが接続されると共に、病院2内
に設けた通信用端末6が接続されている。 【0012】そして、病院2側は通信用端末6を介して
病院2外部の患者側の情報表示用端末(つまり、患者の
PC12a、家族のPC12b)に、手術の結果の詳し
い説明、術後のケア(療養法)、投薬時間等に関する複
数の医療情報を通信回線(この場合にはネットワーク1
1)を介して配信可能とし、配信された情報を情報表示
用端末の表示部に表示させる等することにより患者側は
容易に医療情報を確認して、手術の結果等に対する理解
をし易くでき、また適切に投薬処置を行ったり、適切な
療養を行ったりできるようにしている。また、外部の患
者側からの医療情報に関する問い合わせ等の医療情報も
受信可能としてその受信した情報を蓄積し、その医療情
報の閲覧(及び回答)等ができるようにしている。 【0013】図2は手術を統合的に行い、その際に効率
良く手術に関する医療情報をデータベース化したり、患
者側に情報開示することが望ましい多数の項目にわたる
医療情報を効率良く作成して、患者側に配信し易くする
処理等を行う手術統合システム9の全体構成を示す。 【0014】図2に示す手術統合システム9は、患者1
5が横たわる手術台16の両側に第1のトロリ17及び
第2のトロリ18とが配置され、これらの両トロリ1
7、18には、観察、検査、処置、記録などを行う複数
の内視鏡周辺機器が搭載されている。 【0015】第1のトロリ17には、第1のTVカメラ
装置19、第1の光源装置20、高周波焼灼装置(以
下、電気メス)21、気腹装置22、超音波観測装置2
3、VTR24、第1のモニタ25、術者が機器の操
作、設定状況の確認などを行う表示パネル26、ナース
が医療機器の操作を集中して行うタッチパネル式の集中
操作パネル27などが搭載され、それぞれの機器は、イ
ンタフェースケーブルを介してシステムコントローラ1
0と接続され、双方向の通信が行えるようになってい
る。 【0016】また、システムコントローラ10には、マ
イク28が接続できるようになっており、システムコン
トローラ10に音声を入力可能となっており、システム
コントローラ10はマイク28から入力された音声を後
述する音声認識回路57(図3参照)により認識し、術
者の音声により各機器を制御したり術中のデータとして
利用したりすることができる。 【0017】第1の光源装置20は照明光を伝送するラ
イトガイドケーブル29を介して第1の内視鏡30に接
続され、第1の光源装置20の照明光を第1の内視鏡3
0のライトガイドに供給し、この第1の内視鏡30の挿
入部が刺入された患者15の腹部内の患部などを照明す
る。 【0018】この第1の内視鏡30の接眼部には、撮像
素子を備えた第1のカメラヘッド31が装着され、第1
の内視鏡30の観察光学系による患部等の光学像を第1
のカメラヘッド31内の撮像素子で撮像し、カメラケー
ブル32を介して第1のTVカメラ装置19に伝送し
て、第1のTVカメラ装置19内の信号処理回路で信号
処理して、映像信号を生成しシステムコントローラ10
に出力するようにしている。 【0019】システムコントローラ10には、ハードデ
ィスク(HDDと略記)33(図3参照)などの記録媒
体が内蔵されており、手術中に記録命令が行われた場合
にシステムコントローラ10に入力された第1のTVカ
メラ装置19の映像を記録したり、術中の周辺機器の状
態などの術中データ記録したりできるようにしている。 【0020】また、システムコントローラ10には、図
1に示す院内ネットワーク3と図示しないケーブルで接
続され、院内ネットワーク3に接続されたデータベース
4に記録した画像や術中データを送信可能にしている。
気腹装置22にはCO2ボンベ34が接続され、気腹装
置22から患者15に延びた気腹チューブ35を介して
患者15の腹部内にCO2ガスを供給できるようにして
いる。 【0021】第2のトロリ18には、第2のTVカメラ
装置36、第2の光源装置37、超音波処置装置38、
第2のモニタ39、中継ユニット40等が搭載され、そ
れぞれの機器は図示しないインタフェースケーブルで中
継ユニット40に接続され、双方向の通信が可能になっ
ている。 【0022】第2の光源装置37は照明光を伝送するラ
イトガイドケーブル41を介して第2の内視鏡42に接
続され、第2の光源装置37の照明光を第2の内視鏡4
2のライトガイドに供給し、この第2の内視鏡42の挿
入部が刺入された患者15の腹部内の患部等を照明す
る。 【0023】この第2の内視鏡42の接眼部には撮像素
子を備えた第2のカメラヘッド43が装着され、第2の
内視鏡42の観察光学系による患部等の光学像を第2の
カメラヘッド43内の撮像素子で撮像し、カメラケーブ
ル44を介して第2のTVカメラ装置36に伝送し、第
2のTVカメラ装置36内の信号処理回路で信号処理し
て、映像信号を生成し中継ユニット40に出力するよう
にしている。 【0024】また、中継ユニット40には、患者モニタ
トロリ45に搭載された心拍数や血中CO2濃度などを
示す患者モニタ46もインタフェースケーブルを介して
接続され、双方向の通信が可能になっており、心拍数や
血中CO2濃度などの術中の患者状態を示すデータを通
信することができるようになっている。 【0025】システムコントローラ10と中継ユニット
40は、システムインタフェースケーブル47で接続さ
れ、双方向の通信が可能になっている。これにより、シ
ステムコントローラ10は直接もしくは中継ユニット4
0を介して全ての医療装置(医療機器)と双方向の通信
が可能となっている。 【0026】さらに、システムコントローラ10には、
術者が滅菌域から機器操作を行う術者用リモートコント
ローラ(以下、リモコン)48が接続されている。な
お、手術台16の患者15に対して手術を行う部分は無
影灯49により照明される。図3はシステムコントロー
ラ10及び中継ユニット40の内部構成を示す。 【0027】集中操作パネル27、リモコン48、第1
のTVカメラ装置19、第1の光源装置20、電気メス
21、気腹装置22、超音波観測装置23及びVTR2
4は、それぞれ通信ケーブルによりシステムコントロー
ラ10のI/F変換部51と接続され、データの送受を
行うことができるようになっている。 【0028】また、第1のTVカメラ19の映像出力端
子は、システムコントローラ10の映像入力端子に接続
され、システムコントローラ10内のキャプチャボード
52に接続されている。キャプチャボード52は、バッ
クプレーンボード53を介して全体の制御を行うCPU
ボード54及びグラフィックボード55に接続されてお
り、キャプチャボード52が取り込んだ画像データをC
PUボード54により画像処理した後、グラフィックボ
ード55より画像を表示パネル26に表示できるように
している。 【0029】また、CPUボード54はI/F変換部5
1を介して、集中操作パネル27、リモコン48、第1
のTVカメラ装置19、第1の光源装置20、電気メス
21、気腹装置22を制御するとともに、周辺機器の情
報やキャプチャボード52が処理した画像をHDD33
に記録するよう制御することができるようになってい
る。また、必要に応じてフロッピー(R)ディスク(F
DDと略記)56に、画像データ等を記録することもで
きる。 【0030】なおHDD33には、後述する作用で説明
するように、手術統合システム9を構成する各医療機器
をCPUボード54が制御動作を行うためのソフトウェ
アが格納されている。 【0031】また、マイク28から入力された音声信号
は、音声認識回路57により音声認識され、音声信号に
応じた信号がシステムコントローラ10に入力されるよ
うになっている。CPUボード54は、Etherne
t(R)などの通信用インターフェースを有している。 【0032】CPUボード54と内部配線によって接続
されたコネクタは、LANケーブルによって、院内ネッ
トワーク3に接続されており、システムコントローラ1
0のHDD33に記録された画像や術中データを院内ネ
ットワーク3に接続されたデータベース4に送信可能と
なっている。 【0033】第2のTVカメラ36、第2の光源装置3
7、超音波処置装置38、患者モニタ46は、中継ユニ
ット40内のI/F変換部58と接続され、データの送
受を行うことができるようになっている。また、中継ユ
ニット40のI/F変換部58はシステムインタフェー
スケーブル47を介してそれぞれシステムコントローラ
10のI/F変換部51に接続される。 【0034】第2のTVカメラ装置36の映像も、シス
テムコントローラ10内のキャプチャボード52に入力
可能となっている。すなわち、キャプチャボード52は
第1のTVカメラ装置19、もしくは第2のTVカメラ
装置36のうち、見たい映像、もしくは記録したい映像
を選択して処理する。患者モニタ46の情報もシステム
コントローラ10に送信され、HDD33に記録できる
ようになっている。 【0035】本実施の形態では、CPUボード54は起
動時に手術統合システム9の各医療機器を制御するソフ
トウェアをHDD33から読み出し、そのプログラムに
従って、手術統合システム9により手術を行う際に、各
医療機器を集中制御して円滑に手術を行えるようにする
と共に、その手術の際の医療情報をHDD33に一時格
納したりして、手術後には院内ネットワーク3を介して
接続されたサーバ5のデータベース4に手術に関する医
療情報を登録(蓄積)するように制御動作を行い、手術
の処置とその処置の際等に派生する手術情報の蓄積管理
とを統合して円滑に行えるようにしている。 【0036】また、本実施の形態では、院内ネットワー
ク3には指示入力端末7aが接続されており医者が患者
の手術の結果、術後のケア、投薬時間等に関する複数項
目の医療情報を設定することによりその医療情報がデー
タベース4に送信データとして蓄積され、設定された時
間等が経過すると、患者向送信端末7cによりデータベ
ース4から送信データが取り出され、通信用端末6を経
て外部のネットワーク11に接続された患者側にその送
信データを送信するようにして、患者側は手術の結果、
療養法、投薬時間を容易に確認して、それらを正確に理
解して適切な療養などを行い易い環境を提供できるるよ
うにしている。 【0037】次に、このように構成された本実施の形態
の作用について説明する。図4は、本実施の形態の手術
室統合システム9の集中操作パネル27の画面遷移及び
システムコントローラ10の動作内容を示すフローチャ
ートである。電源が投入されると、ステップS1の起動
処理が行われる。つまり、システムコントローラ10
は、HDD33からシステムを起動するためのソフトウ
エアをCPUボード54が読み込み起動処理を行う。 【0038】起動処理が終了すると、ステップS2の待
機状態となる。つまり、起動処理が終了すると、集中操
作パネル27、リモコン48からの操作が可能となり、
それらから何らかの操作がされるのを待つ待機状態とな
る。図5、図6は待機状態における表示パネル26、集
中操作パネル27の表示をそれぞれ示す。 【0039】表示パネル26には、図5に示すように、
各機器の設定値などのステータス表示エリア61と、第
1のTVカメラ19もしくは第2のTVカメラ36のう
ちから選択され、キャプチャーボード52によって処理
された映像を表示する参照画像表示エリア62と、患者
モニタ46のデータを表示する患者データ表示エリア6
3とからなる。 【0040】集中操作パネル27は、待機状態では、図
6に示すように、操作する機器のリストが表示される操
作対象表示エリア65と、その機器によって操作可能な
機能を表示する操作機能表示エリア66と、患者や手術
の情報を入力する情報入力エリア67とが設けてある。 【0041】ナースは手術が始まる前に、情報入力エリ
ア67の患者情報入力ボタン68を押す。すると、患者
情報入力ボタン68の操作を検知して(図4のステップ
S3a)、図7に示す患者情報入力画面が起動する(図
4のステップS4a)。この患者情報入力画面は、患者
IDや患者氏名などを入力するための患者情報入力欄7
1と、情報を入力するためのキーボード72と、入力し
た情報を確定するExitボタン73からなる。 【0042】ナースはキーボード72によって患者の情
報を入力した後、Exitボタン73を押す。ここで、
キーボード72ではなく、マイク28によっても入力が
可能である。Exitボタン73が押されると、HDD
33に情報を記録した(図4のステップS5a)後、図
6の表示(待機状態)に戻る。 【0043】次に、ナースは情報入力エリア67の手術
情報入力ボタン75を押す。するとその手術情報入力ボ
タン75の操作が検知されて(図4のステップS3
b)、図8に示す手術情報入力画面が起動する(図4の
ステップS4b)。この手術情報入力画面は、手技や執
刀医名などを入力するための手術情報入力欄76とキー
ボード77とExitボタン78とからなる。 【0044】手技情報入力欄76にはTimer St
artスイッチ79が設けてあり、このTimer S
tartスイッチ79が操作されたかを検知している
(図4のステップS5b)。そして、このTimer
Startスイッチ79が操作されると、タイマがスタ
ートして(図4のステップS6b)、時間を計測し、T
imer Stopボタン80が押されるのを検知し
(図4のステップS7b)、タイマが動作している時に
(図4のステップS9b)、押された場合にはタイマを
ストップする(図4のステップS10b)。タイマが停
止すると、術者名、出血量、コメント等がHDD33に
記録される(図4のステップS11b)。 【0045】そして、HDD33に記録された全ての情
報は院内ネットワーク3を経由してサーバ5に送信され
る(図4のステップS12b)。そして、サーバ5に送
信されたデータはデータベース4に登録される(図4の
ステップS13b)。 【0046】手術情報入力画面では、Exitボタン7
8の操作も検知しており(図4のステップS8b)、こ
のExitボタン78が操作される。図8の手術情報入
力画面において、ナースは例えば手技情報入力欄76に
設けられたTimer Startスイッチ79を押し
た後、Exitボタン78を押して、待機状態に戻る。 【0047】Timer Startボタン79が押さ
れることにより、Timer Stopボタン80が押
されるまでの時間が計測される。また、Timer S
tartボタン79が押されると、タイマが動作中かの
判断が行われ(図4のステップS3c)、気腹圧や血中
CO2濃度などの周辺機器が得る術中データが定期的に
HDD33に記録される(図4のステップS4c)。 【0048】また、手術中に気腹圧が過圧状態になった
場合など異常状態かの判断が行われ(図4のステップS
5c)、周辺機器で観測された異常に関するデータも記
録される(図4のステップS6c)。また、集中操作パ
ネル27は、図6の待機状態では、操作機能表示エリア
66の何らかの操作ボタン81の操作を検知しており
(図4のステップS3d)、操作が指示された機器にそ
の命令を送信した(図4のステップS4d)後、待機状
態に戻る。 【0049】従って図6の待機状態から、何か操作を行
いたい場合には、操作対象表示エリア65から操作した
い機器を選択した後、操作機能エリア66から操作した
い機能を操作ボタン81を押して操作する。例えばHD
D33への画像の記録を行いたい場合には、操作対象表
示エリア65の画像記録ボタン82(図9参照)を押
す。 【0050】すると、図9に示すように、操作機能表示
エリア66にフリーズの実行ボタン83と記録の実行ボ
タン84が表示される。ナースは記録したいときに、フ
リーズの実行ボタン83を押して画像を静止し、記録の
実行ボタン84を押して画像を記録する。 【0051】手術が終了すると、ナースは待機状態の画
面(図6)から、情報入力エリア67の手術情報入力ボ
タン75を押す。そして、ナースは執刀医の名前、出血
量、コメントなどを入力する。術者も音声により情報を
入力可能であり、術者は術後に患者や家族に説明するた
めの情報を入力可能である。その後、Timer St
opボタン80を押す。 【0052】すると、時間の計測及び術中データの記録
を中止し、HDD33に記録されたデータから自動的に
手術のデータが作成され、院内ネットワーク3も経由し
て、サーバ5に送信される。 【0053】図10は上記のようにして作成されるデー
タを示す。このデータは、ナースや術者によって入力さ
れた患者名や手技以外にも、手術時間や術中、術後の患
者の血中CO2濃度などの患者データや、術中に記録さ
れた画像、術中の異常等のデータからなる。 【0054】手術データがサーバ5に送信されると、サ
ーバ5は電子カルテの情報として、データベース4に患
者の他の情報とともに登録する。データベース4に登録
された電子カルテは、院内ネットワーク3に接続された
端末7a等を構成するはPCにて閲覧可能であり、図1
1は院内ネットワーク3に接続された端末などにより表
示した電子カルテの画面を示す。 【0055】電子カルテは、記入される情報の種類毎に
ページが分けて表示されている。送信された手術情報
は、手術のページに登録され、手術タグ86が押される
と情報が表示される。 【0056】患者に薬が出される場合には、薬局端末7
bから処方内容タグ87を押して、どの薬を処方したか
の情報を入力すると、その情報がサーバ5に送られてそ
の情報が追加される。 【0057】また、電子カルテには院内ネットワーク3
から外部のネットワーク11を経由して患者のPC12
aや家族の自宅のPC12bに送信する情報の内容を決
める指示内容決定画面(図12)が用意されており、医
者は指示入力端末7aから、指示タグ88を押して指示
内容決定画面を表示して記入を行う。記入を行うとその
情報がサーバ5に送られてその情報が追加される。 【0058】図12、図13に指示内容決定画面を示
す。指示内容決定画面は、指示する日付の範囲を指定す
る日時項目I101、診察の結果を記入する診察結果項
目I102、手術の結果を記入する手術結果項目I10
3、術後の対処方法を示す術後ケア項目I104、送信
する相手を記入する送信相手(送信者)項目I105、
送信の開始を実行する送信開始項目I106からなる。
各項目の先頭には、送信の有無を選択する選択欄が設け
られており、この選択欄がマウスなどでクリックされ、
印が付けらると送信するデータに設定されることにな
る。 【0059】日時項目I101は、システムコントロー
ラ10から入力され、院内ネットワーク3を経由して送
信された手術情報から自動的に記入し、印が付けられた
状態になっている。つまり、手術データの手技のデータ
からその手技に対して予め設定された期間が記入され
る。 【0060】手術結果項目I103は、手技名項目I1
11、手技の説明項目I112、手術の結果項目I11
3、インフオームドコンセント項目I114からなる。
ここで手技名項目I111は、手術情報から自動的に入
力されている。手術の説明項目I112が選択されてい
る場合は、患者の自宅のPC12aに手術の情報を送る
際に、患者向送信用端末7cにより手技に対する一般的
な説明を付加する。 【0061】手術の結果の欄は、術後に入力されたコメ
ントが自動的に反映されている。また、血中CO2濃度
が基準値よりも高めだった場合や術中に気腹圧の過圧が
あった場合には、気腹の項I113aが自動的に選択さ
れ、患者向送信用端末7cにより肩こりや倦怠感といっ
た術後の症状が出ることがあることを通知する情報も付
加する。 【0062】また、術後に入力されたインフォームドコ
ンセント用の情報がインフォームドコンセント項目I1
14に入力される。術後ケア項目I104には、処方内
容画面で入力された薬の情報から、いつ何をどれだけ服
用すれば良いかといった情報が付加される。 【0063】送信者項目I105では、患者の自宅のP
C12a、家族宅のPC12b、どこに情報を送信する
かが選択可能である。送信開始項目I106が選択され
ている場合には、その選択設定された設定情報に従っ
て、ある時間が経過すると、患者向送信用端末7cが選
択された項目に対する医療情報をデータベース4から取
り出し、自動的に作成して、外部ネットワーク11を経
由して、選択された宛先に、つまり患者のPC12a、
もしくは家族のPC12bに送信する。 【0064】図14〜図19は、患者のPC12aもし
くは家族が自宅のPC12bで受信した医療情報の表示
例である。病院2から送信された医療情報を開くと、図
14に示すように手術の説明ボタン91、術後ケアボタ
ン92、術後の体調ボタン93が表示される(病院2か
ら送信された医療情報の)メニュー画面となる。手術の
情報や術後の療養法に関する情報を見るには、患者もし
くは家族は、手術の説明ボタン91もしくは術後ケアボ
タン92をマウスでクリックする。 【0065】手術の説明ボタン91をクリックすると、
図15に示す通り手術の説明が表示される。ここで、表
示される内容は、電子カルテの手述結果項目I103で
選択された項目であり、手術後に入力された手技やコメ
ントによって、その患者に合わせた内容が表示される。 【0066】Exitボタン94を押すと、最初の画面
に戻る。術後ケアボタン92が押されると、図16に示
す通り、術後どのように療養すれば良いのか、薬はいつ
飲めば良いのかが表示される。 【0067】この画面でもExitボタン95を押すと
最初の画面に戻る。また、病院2からの患者向送信用端
末7cから、薬を飲むべき時間、もしくは消毒などの処
置をすべき時間が近づくと、図17に示すようなメッセ
ージが自動的に患者の自宅のPC12aに送信され、患
者に正確に薬を飲むこと、処置を行うことを促す。 【0068】また、術後の体調ボタン93が押される
と、図18に示すような術後の体調を患者が入力する画
面が表示される。ここで入力する情報は、薬を指定の時
間にきちんと飲んでいるかということと、体温である。
薬確認項目I121には、薬を指定の時間に飲んだ場合
にはYES(或いはOK)を、飲めなかった場合にはN
Oをキーボードを用いて例えば1週間、毎日記入する。 【0069】体温記入項目I122には、キーボードを
用いて、例えば1週間毎日の体温を記入する。次頁ボタ
ンI123をマウスでクリックすると、図19が表示さ
れる。手術痕に痛みがある場合は手術痕項目I124の
痛みがある欄I124aにマウス等でクリックし印を付
け、痛みが無い場合は良好欄I124bに印を付ける。
また、体調不良を感じている場合は体調不良項目I12
5の体調不良欄I125aに印を付け、体調に問題が無
い場合は良好欄I125bに印を付ける。体調不良欄I
125aに印を付けた場合、その詳細内容をキーボード
を用いて詳細記入欄I126に記入する。本実施の形態
では例えば、「下腹部が1週間ずっと痛い」、「倦怠感
がとれない」と記入する。 【0070】1週間経過すると、記入した情報が自動的
に外部ネットワーク11を経由して、病院内のサーバ5
に送信され、データベース4に登録される。1週間とい
う期間は、手術データの手技に応じて自動的に決められ
る期間である。 【0071】送信ボタンI128を押した場合には、即
座に(1週間待たずに)病院内のサーバ5に送信され
る。また、前頁ボタンI127が押されると図18の前
頁の表示画面に戻る。 【0072】図20〜図22は、患者の自宅のPC12
aもしくは家族の自宅のPC12bから病院内のサーバ
5へ送信された情報の表示例である。患者もしくは家族
から送信された情報を院内ネットワーク3に接続された
端末7a等を構成するPCで開くと、図20に示す通り
患者情報が表示される。 【0073】送信日時、送信者名、患者ID、患者名、
患者の年齢、患者の性別、手術の日時、手術名が表示さ
れ、どの患者の情報なのか確認できる。確認後、表示ボ
タンI129をマウスでクリックすると、図21、図2
2に示す通り、患者もしくは家族が入力した術後の体調
の情報が表示される。この情報に基づき、問題があると
判断される場合には、病院側から再度患者、家族に細か
い術後のケアの方法を送信する。 【0074】本実施の形態は以下の効果を有する。患
者、家族が退院した後に、手術の説明及び術後の療養法
等を容易に確認できると共に、それらを正確に理解する
ことがし易い。また、いつでも医者の指示を確認できる
ため、患者と家族が医者の指示に対して共通の理解を持
てる。そして、患者側及び病院側にとって適切な療養等
がし易い環境を実現できる効果がある。 【0075】また、病院側が退院後の患者の体調を正確
に把握することができるため、患者、家族が病院に足を
運ばなくても、術後の体調に応じた患者への指示を正確
にできる。 【0076】本実施の形態では、術中のデータを元に自
動的に患者のPC12a或いは家族のPC12bへメー
ルを送信する例を示したが、携帯電話などの携帯端末に
自動的に送信するようにすれば、どこにいても情報を見
ることができ、より効果的である。 【0077】(第2の実施の形態)次に図23ないし図
25を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。
本実施の形態の目的は、退院後の患者の体調を管理する
為に、患者、家族へ自動的に問診データが送られるよう
にし、術後の経過、回復を病院側が常時把握できるよう
にすること、また術後の体調管理を行うことにより、第
1の実施の形態に加えて状況に応じた療養法を適宜患者
に提供することができるようにすることが可能な医療情
報配信システムを提供することにある。 【0078】本実施の形態は第1の実施の形態と同じ構
成であるため、その説明を省略する。次に、本実施の形
態の作用を説明する。但し、第1の実施の形態と同じも
のは説明は省略する。 【0079】図23は、本実施の形態における指示内容
決定画面を示す。本実施の形態においては、電子カルテ
の指示内容決定画面に、問診項目I131が設けられい
る。つまり、第1の実施の形態で説明した図12及び図
13の指示内容決定画面において、例えば図13に示す
術後のケア項目I104と送信者項目I105の間に図
23に示す問診項目I131が設けられている。この問
診項目I131の先頭には、退院後の患者に問診票を送
信するか選択する選択欄が設けられている。 【0080】また、問診標を送信する期間の記入欄が設
けられている。ここで、送信が選択されている場合に
は、手術中にシステムコントローラ10に入力され、院
内ネットワーク3に接続されたサーバ5に送信された手
術データの手技に応じて、患者向送信端末7cが自動的
に適切な問診内容が記載された問診票を、電子データと
して患者の自宅のPC12aの送信する。また、期間も
その手技に応じて自動的に設定する。 【0081】図24は、患者の自宅のPC12aもしく
は家族の自宅のPC12bに病院側から送信された問診
票を患者のPC12a、もしくは家族のPC12bで表
示した場合の表示例を示す。 【0082】問診データボタン96が押されると、図2
5に示すように患者が受けた手術に応じた問診票が表示
される。ここでは、経尿道的前立腺切除術の例を示して
いる。患者はこの問診を記入した後、返信する。医者は
この返信を見て、必要に応じて患者への指示を行う。 【0083】本実施の形態は以下の効果を有する。第1
の実施の形態の効果に加え、退院後の患者の体調を定期
的に管理することにより、患者、家族が病院に足を運ば
なくても、術後の体調の経過・回復を病院側が常時管理
できる。また、体調に応じた療養法を正確に患者へ指示
できる。 【0084】(第3の実施の形態)図26ないし図28
を参照して、本発明の第3の実施の形態を説明する。但
し、第1の実施の形態と同一のものは同一の符号を付し
詳細な説明は省略する。本実施の形態の目的は1人の患
者情報を複数の病院で共有化できるようにし、薬が無く
なった場合や定期検診等、患者が病院に足を運ぶ必要が
ある場合に、最寄の病院で対応できるようにすることで
ある。 【0085】図26は、本実施の形態の情報配信システ
ム1Bの全体図を示す。患者のPC12a、家族のPC
12bは、外部のネットワーク11により互いに接続さ
れており、またこの複数の病院2a、2b、…、2zの
院内ネットワーク3a、3b、…、3zは通信用端末6
a、6b、…、6zを介してネットワーク11に接続さ
れている。そして、各病院2i(i=a、b、…、
z)、患者のPC12a及び患者PC12bは入力した
情報を互いに送受信できるようになっている。 【0086】各病院2iの院内ネットワーク3iには、
図1で説明したサーバ5、指示入力端末7a等や手術統
合システム9を構成するシステムコントーラ10がそれ
ぞれ接続されている。 【0087】本実施の形態は、第1の実施の形態の構成
に加えて、手技、科、患者の住所に応じて、複数の病院
2a、…、2zで患者の情報を共有化できるようにする
ことが特徴となっており、薬が無くなった場合や定期検
診等、患者が病院2iに足を運ぶ必要がある場合に、最
寄の病院で対応できるようにしている。 【0088】次に本実施の形態の作用を説明する。図2
7は、本実施の形態における電子カルテの表示画面を示
す。電子カルテには、選られた手術データ、もしくは入
力された情報を、他の病院に送信する為の共有化画面が
設けられており、共有化タグ100が押されると表示さ
れる。 【0089】この共有化画面には、手技名項目I151
と手技を行った科を示す手術科項目I152、患者の住
所を記入する住所項目I153、情報の送信先を表示す
る送信先表示エリアI154、送信の開始を実行する送
信開始項目I155が設けられている。 【0090】ここで、手技名項目I151の内容は術中
にシステムコントローラ10により入力され、その手技
名がサーバ5によって自動的に入力されている。また、
この手技名からどこの科による手術かが判別され、自動
的に送信する病院2iが選択される。例えば、一般外科
の手術を行っている病院2iにのみ送信される。 【0091】送信開始項目I152の先頭に設けられた
選択欄に印を付けると、送信先として自動的に選択され
た病院2iに電子カルテに登録された情報が送信され
る。また、図27の表示画面には、処置一覧タグ10
1、術画像タグ102が表示されており、処置一覧タグ
101が押されると処置の一覧画面となり、術画像タグ
102が押されると術画像が表示される。 【0092】図28はある病院2iから他の病院2jへ
送信された情報を送信先の端末を構成するPCで受信し
た情報の表示例であるり、例えば処置一覧タグ103を
押した場合の手術データの表示例を示す。病院2jに送
られるデータは、患者宅のPC12aに送信されるより
もより詳細な手術データが送信される。つまり、術中の
周辺機器の設定や患者データが時系列で表示される。こ
れにより複数の病院間でどのような手術がされたかの情
報を共有できる。 【0093】本実施の形態は以下の効果を有する。第1
の実施の形態に加えて、手技、科、患者の住所に応じ
て、複数の病院で患者の情報を共有化することにより、
薬が無くなった場合や定期検診等、患者が病院に足を運
ぶ必要がある場合に、最寄の病院で対応できる。 【0094】また、病院間で情報が共有されるため、患
者が通う病院を変更した場合でも手術履歴などを考慮し
た質の高い医療が患者に提供される。医者も他の施設で
実施されている手術データを見ることができデータを研
究や教育に利用することができ、医療の質の向上に繋が
る。 【0095】[付記] 0.患者に対する複数の医療情報を記憶する医療情報記
憶手段と、前記医療情報記憶手段に記憶された前記複数
の医療情報を通信回線を介して所定の情報処理装置に送
信可能な送信手段と、前記送信手段で送信される前記医
療情報の設定をする送信設定手段と、前記送信設定手段
で設定された設定情報に基づき、前記送信手段を制御す
る送信制御手段と、を具備したことを特徴とする医療情
報配信システム。 【0096】1. 患者に対する処置を入力する情報入
力手段と、入力された情報を閲覧したり、情報を追加可
能な複数の端末を有する病院内ネットワークと、病院内
ネットワークに送られた情報を元に自動的に送信するデ
ータを作成する病院内ネットワークに接続された情報作
成送信手段と、院内ネットワークに接続された病院外の
ネットワークと、病院外のネットワークに接続された患
者の自宅に設けられた情報受信表示手段と、からなる医
療情報配信システム。 【0097】2.前記情報受信表示手段からも入力可能
であり、入力された情報が病院外ネットワークを経由し
て、病院内ネットワークに送信可能であることを特徴と
する付記1に記載の医療情報配信システム。 3.前記情報作成送信手段が、患者に対する処置内容を
元に、自動的に送信する時間を決めて送信を行うことを
特徴とする付記1、2に記載の医療情報配信システム。 4.前記情報作成送信手段が、患者に対する処置内容を
元に、自動的に患者へ送信する情報内容を変更して送信
を行うことを特徴とする付記1〜3に記載の医療情報配
信システム。 【0098】5.前記患者に対する処置内容が、患者へ
の投薬データであることを特徴とする付記3、4に記載
の医療情報配信システム。 6.前記情報作成送信手段が、患者に対する処置内容を
元に、自動的に送信先を選択して送信を行うことを特徴
とする付記1〜5に記載の医療情報配信システム。 (付記1〜6の作用)術中の手術データを院内ネットワ
ークに送信して、電子カルテの情報の一部として活用す
るとともに、手術データや投薬データから患者や家族に
必要な情報を自動的に作成して、患者や家族に自動的に
告知するという作用を持つ。 【0099】7.前記患者に対する処置内容が、手術で
使用される周辺機器を集中制御するシステムコントロー
ラにより入力されることを特徴とする付記3〜6に記載
の医療情報配信システム。 8.前記患者に対する処置内容に、システムコントロー
ラが通信によって周辺機器により得た情報を含むことを
特徴とする付記7に記載の医療情報配信システム。 【0100】 【発明の効果】本発明によれば、患者、家族が退院した
後に、手術の説明及び術後の療養法を容易かつ正確に理
解することができるとともに、いつでも医者の指示を確
認できるため、患者と家族が医者の指示に対して共通の
理解を持てる。また、病院側が退院後の患者の体調を正
確に把握することができるため、患者、家族が病院に足
を運ばなくても、術後の体調に応じた患者への指示を正
確にできる。
医療情報を配信する医療情報配信システムに関する。 【0002】 【従来の技術】近年、内視鏡を用いた低侵襲の外科手術
が盛んに行われており、患者が手術したその日に自宅に
帰ることが可能な日帰り手術も行われてきている。従来
技術として、特開2001−5891号公報があり、患
者毎の診察やオーダや処方などのデータを紙に代わって
電子的に残す電子式医療管理システムが示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】特開2001−589
1号公報の構成では、患者や家族へ手術中の様子や退院
後の療養の方法を説明するには、病院で電子カルテを見
ている医者から説明を受けることになる。しかし、その
場で説明を聞いただけであるため、退院後に自宅で行う
べき療養法をあやまったり、投薬時間を誤るおそれがあ
る。 【0004】患者と家族が医者の指示に対して異なる理
解をする可能性もある。特に、家族が離れて暮らしてい
る場合に、説明の日に病院に行けない場合には、患者の
口から後日説明を受けることになり、家族が患者に対し
て正しいケアができない場合もある。また、医者が手術
を行った後に、手術の情報を一つ一つ電子カルテに登録
する必要があり、面倒であった。 【0005】(発明の目的)本発明は上述した点に鑑み
てなされたもので、手術の結果、術後のケア、投薬時間
等に関する医療情報を患者側が容易に確認することがで
き、適切な療養等をし易い環境を実現できる医療情報配
信システムを提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】患者に対する複数の医療
情報を記憶する医療情報記憶手段と、前記医療情報記憶
手段に記憶された前記複数の医療情報を通信回線を介し
て患者側の情報表示用端末に送信可能とする送信手段
と、前記送信手段で送信される前記医療情報の設定をす
る送信設定手段と、前記送信設定手段で設定された設定
情報に基づき、前記送信手段を制御する送信制御手段
と、を具備したことにより、手術の結果の説明、術後の
ケア(療養法)、投薬時間等に関する複数の医療情報を
患者側は情報表示端末により容易に確認できるようにし
て、適切な療養等をし易い環境を提供できるようにして
いる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図22は本発明の第1
の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の医療情
報配信システムの全体構成を示し、図2は手術統合シス
テムの全体構成を示し、図3はシステムコントローラ及
び中継ユニットの構成を示し、図4は動作説明のフロー
チャートを示し、図5は待機状態の表示パネルの表示画
面を示し、図6は待機状態の集中操作パネルの表示画面
を示し、図7は患者情報入力画面を示し、図8は手術情
報入力画面を示し、図9は図6の画面において画像記録
のボタンを押した画面を示し、図10は作成される手術
データの例を示し、図11は電子カルテの画面を示し、
図12は指示内容決定画面の一部を示し、図13は指示
内容決定画面の一部を示し、図14は病院から送信され
た情報のメニュー画面を示し、図15は図14において
説明ボタンを選択した場合の手術の説明の画面を示し、
図16は術後のケアの説明の画面を示し、図17は薬を
飲むべき時間になると患者側に送信表示される内容を示
し、図18は術後の体調の薬等に関する入力画面を示
し、図19は術後の体調の手術痕等に関する入力画面を
示し、図20は患者側から病院側に送信された情報の表
示画面を示し、図21は図20における術後の体調の薬
等に関する表示画面を示し、図22は術後の体調の手術
痕等に関する表示画面を示す。 【0008】本実施の形態の目的は、患者、家族が退院
した後に、手術の説明及び術後の療養法を正確に理解す
ることができるようにすること、患者と家族とが医者の
指示に対して共有の理解ができること、また、術後の体
調を病院側が管理できるようにし、手間を掛けずに個々
の患者への指示を正確にできること、が可能な医療情報
配信システムを提供することにある。 【0009】図1に示すように本発明の第1の実施の形
態の医療情報配信システム1では病院2内には院内ネッ
トワーク3が形成され、この院内ネットワーク3には医
療情報が蓄積されるデータベース4を備えたサーバ5、
外部との通信を行う通信用端末(メールサーバ)6、医
者が患者の診察結果などを入力するための指示入力端末
7a、薬局(部)に置かれ、指示入力端末7aで指示さ
れた薬のデータを入力するための薬局端末7b、患者に
対して送信するデータを作成する患者向送信用端末7
c、手術室8に置かれ、手術を統合的に行う手術統合シ
ステム9を構成するシステムコントローラ10がそれぞ
れ接続されており、病院2内で情報の伝送やデータベー
ス4への医療情報の登録及び利用(閲覧)等ができるよ
うにしている。 【0010】サーバ5及び端末6,7a〜7cは情報を
送受する通信用インタフェースを有すると共に、情報処
理を行ったり、表示部(モニタ)に医療情報等を表示し
たり、医療情報等を入力するキーボード、マウス等の入
力及び選択入力手段を備えたパーソナルコンピュータ
(以下、パソコン或いはPCと略記)等で構成されてい
る。 【0011】また、病院2外部のInternetなど
の外部の(外部)ネットワーク11には患者の自宅(A
宅)の端末を構成するPC12a及びその家族の自宅
(B宅)のPC12bとが接続されると共に、病院2内
に設けた通信用端末6が接続されている。 【0012】そして、病院2側は通信用端末6を介して
病院2外部の患者側の情報表示用端末(つまり、患者の
PC12a、家族のPC12b)に、手術の結果の詳し
い説明、術後のケア(療養法)、投薬時間等に関する複
数の医療情報を通信回線(この場合にはネットワーク1
1)を介して配信可能とし、配信された情報を情報表示
用端末の表示部に表示させる等することにより患者側は
容易に医療情報を確認して、手術の結果等に対する理解
をし易くでき、また適切に投薬処置を行ったり、適切な
療養を行ったりできるようにしている。また、外部の患
者側からの医療情報に関する問い合わせ等の医療情報も
受信可能としてその受信した情報を蓄積し、その医療情
報の閲覧(及び回答)等ができるようにしている。 【0013】図2は手術を統合的に行い、その際に効率
良く手術に関する医療情報をデータベース化したり、患
者側に情報開示することが望ましい多数の項目にわたる
医療情報を効率良く作成して、患者側に配信し易くする
処理等を行う手術統合システム9の全体構成を示す。 【0014】図2に示す手術統合システム9は、患者1
5が横たわる手術台16の両側に第1のトロリ17及び
第2のトロリ18とが配置され、これらの両トロリ1
7、18には、観察、検査、処置、記録などを行う複数
の内視鏡周辺機器が搭載されている。 【0015】第1のトロリ17には、第1のTVカメラ
装置19、第1の光源装置20、高周波焼灼装置(以
下、電気メス)21、気腹装置22、超音波観測装置2
3、VTR24、第1のモニタ25、術者が機器の操
作、設定状況の確認などを行う表示パネル26、ナース
が医療機器の操作を集中して行うタッチパネル式の集中
操作パネル27などが搭載され、それぞれの機器は、イ
ンタフェースケーブルを介してシステムコントローラ1
0と接続され、双方向の通信が行えるようになってい
る。 【0016】また、システムコントローラ10には、マ
イク28が接続できるようになっており、システムコン
トローラ10に音声を入力可能となっており、システム
コントローラ10はマイク28から入力された音声を後
述する音声認識回路57(図3参照)により認識し、術
者の音声により各機器を制御したり術中のデータとして
利用したりすることができる。 【0017】第1の光源装置20は照明光を伝送するラ
イトガイドケーブル29を介して第1の内視鏡30に接
続され、第1の光源装置20の照明光を第1の内視鏡3
0のライトガイドに供給し、この第1の内視鏡30の挿
入部が刺入された患者15の腹部内の患部などを照明す
る。 【0018】この第1の内視鏡30の接眼部には、撮像
素子を備えた第1のカメラヘッド31が装着され、第1
の内視鏡30の観察光学系による患部等の光学像を第1
のカメラヘッド31内の撮像素子で撮像し、カメラケー
ブル32を介して第1のTVカメラ装置19に伝送し
て、第1のTVカメラ装置19内の信号処理回路で信号
処理して、映像信号を生成しシステムコントローラ10
に出力するようにしている。 【0019】システムコントローラ10には、ハードデ
ィスク(HDDと略記)33(図3参照)などの記録媒
体が内蔵されており、手術中に記録命令が行われた場合
にシステムコントローラ10に入力された第1のTVカ
メラ装置19の映像を記録したり、術中の周辺機器の状
態などの術中データ記録したりできるようにしている。 【0020】また、システムコントローラ10には、図
1に示す院内ネットワーク3と図示しないケーブルで接
続され、院内ネットワーク3に接続されたデータベース
4に記録した画像や術中データを送信可能にしている。
気腹装置22にはCO2ボンベ34が接続され、気腹装
置22から患者15に延びた気腹チューブ35を介して
患者15の腹部内にCO2ガスを供給できるようにして
いる。 【0021】第2のトロリ18には、第2のTVカメラ
装置36、第2の光源装置37、超音波処置装置38、
第2のモニタ39、中継ユニット40等が搭載され、そ
れぞれの機器は図示しないインタフェースケーブルで中
継ユニット40に接続され、双方向の通信が可能になっ
ている。 【0022】第2の光源装置37は照明光を伝送するラ
イトガイドケーブル41を介して第2の内視鏡42に接
続され、第2の光源装置37の照明光を第2の内視鏡4
2のライトガイドに供給し、この第2の内視鏡42の挿
入部が刺入された患者15の腹部内の患部等を照明す
る。 【0023】この第2の内視鏡42の接眼部には撮像素
子を備えた第2のカメラヘッド43が装着され、第2の
内視鏡42の観察光学系による患部等の光学像を第2の
カメラヘッド43内の撮像素子で撮像し、カメラケーブ
ル44を介して第2のTVカメラ装置36に伝送し、第
2のTVカメラ装置36内の信号処理回路で信号処理し
て、映像信号を生成し中継ユニット40に出力するよう
にしている。 【0024】また、中継ユニット40には、患者モニタ
トロリ45に搭載された心拍数や血中CO2濃度などを
示す患者モニタ46もインタフェースケーブルを介して
接続され、双方向の通信が可能になっており、心拍数や
血中CO2濃度などの術中の患者状態を示すデータを通
信することができるようになっている。 【0025】システムコントローラ10と中継ユニット
40は、システムインタフェースケーブル47で接続さ
れ、双方向の通信が可能になっている。これにより、シ
ステムコントローラ10は直接もしくは中継ユニット4
0を介して全ての医療装置(医療機器)と双方向の通信
が可能となっている。 【0026】さらに、システムコントローラ10には、
術者が滅菌域から機器操作を行う術者用リモートコント
ローラ(以下、リモコン)48が接続されている。な
お、手術台16の患者15に対して手術を行う部分は無
影灯49により照明される。図3はシステムコントロー
ラ10及び中継ユニット40の内部構成を示す。 【0027】集中操作パネル27、リモコン48、第1
のTVカメラ装置19、第1の光源装置20、電気メス
21、気腹装置22、超音波観測装置23及びVTR2
4は、それぞれ通信ケーブルによりシステムコントロー
ラ10のI/F変換部51と接続され、データの送受を
行うことができるようになっている。 【0028】また、第1のTVカメラ19の映像出力端
子は、システムコントローラ10の映像入力端子に接続
され、システムコントローラ10内のキャプチャボード
52に接続されている。キャプチャボード52は、バッ
クプレーンボード53を介して全体の制御を行うCPU
ボード54及びグラフィックボード55に接続されてお
り、キャプチャボード52が取り込んだ画像データをC
PUボード54により画像処理した後、グラフィックボ
ード55より画像を表示パネル26に表示できるように
している。 【0029】また、CPUボード54はI/F変換部5
1を介して、集中操作パネル27、リモコン48、第1
のTVカメラ装置19、第1の光源装置20、電気メス
21、気腹装置22を制御するとともに、周辺機器の情
報やキャプチャボード52が処理した画像をHDD33
に記録するよう制御することができるようになってい
る。また、必要に応じてフロッピー(R)ディスク(F
DDと略記)56に、画像データ等を記録することもで
きる。 【0030】なおHDD33には、後述する作用で説明
するように、手術統合システム9を構成する各医療機器
をCPUボード54が制御動作を行うためのソフトウェ
アが格納されている。 【0031】また、マイク28から入力された音声信号
は、音声認識回路57により音声認識され、音声信号に
応じた信号がシステムコントローラ10に入力されるよ
うになっている。CPUボード54は、Etherne
t(R)などの通信用インターフェースを有している。 【0032】CPUボード54と内部配線によって接続
されたコネクタは、LANケーブルによって、院内ネッ
トワーク3に接続されており、システムコントローラ1
0のHDD33に記録された画像や術中データを院内ネ
ットワーク3に接続されたデータベース4に送信可能と
なっている。 【0033】第2のTVカメラ36、第2の光源装置3
7、超音波処置装置38、患者モニタ46は、中継ユニ
ット40内のI/F変換部58と接続され、データの送
受を行うことができるようになっている。また、中継ユ
ニット40のI/F変換部58はシステムインタフェー
スケーブル47を介してそれぞれシステムコントローラ
10のI/F変換部51に接続される。 【0034】第2のTVカメラ装置36の映像も、シス
テムコントローラ10内のキャプチャボード52に入力
可能となっている。すなわち、キャプチャボード52は
第1のTVカメラ装置19、もしくは第2のTVカメラ
装置36のうち、見たい映像、もしくは記録したい映像
を選択して処理する。患者モニタ46の情報もシステム
コントローラ10に送信され、HDD33に記録できる
ようになっている。 【0035】本実施の形態では、CPUボード54は起
動時に手術統合システム9の各医療機器を制御するソフ
トウェアをHDD33から読み出し、そのプログラムに
従って、手術統合システム9により手術を行う際に、各
医療機器を集中制御して円滑に手術を行えるようにする
と共に、その手術の際の医療情報をHDD33に一時格
納したりして、手術後には院内ネットワーク3を介して
接続されたサーバ5のデータベース4に手術に関する医
療情報を登録(蓄積)するように制御動作を行い、手術
の処置とその処置の際等に派生する手術情報の蓄積管理
とを統合して円滑に行えるようにしている。 【0036】また、本実施の形態では、院内ネットワー
ク3には指示入力端末7aが接続されており医者が患者
の手術の結果、術後のケア、投薬時間等に関する複数項
目の医療情報を設定することによりその医療情報がデー
タベース4に送信データとして蓄積され、設定された時
間等が経過すると、患者向送信端末7cによりデータベ
ース4から送信データが取り出され、通信用端末6を経
て外部のネットワーク11に接続された患者側にその送
信データを送信するようにして、患者側は手術の結果、
療養法、投薬時間を容易に確認して、それらを正確に理
解して適切な療養などを行い易い環境を提供できるるよ
うにしている。 【0037】次に、このように構成された本実施の形態
の作用について説明する。図4は、本実施の形態の手術
室統合システム9の集中操作パネル27の画面遷移及び
システムコントローラ10の動作内容を示すフローチャ
ートである。電源が投入されると、ステップS1の起動
処理が行われる。つまり、システムコントローラ10
は、HDD33からシステムを起動するためのソフトウ
エアをCPUボード54が読み込み起動処理を行う。 【0038】起動処理が終了すると、ステップS2の待
機状態となる。つまり、起動処理が終了すると、集中操
作パネル27、リモコン48からの操作が可能となり、
それらから何らかの操作がされるのを待つ待機状態とな
る。図5、図6は待機状態における表示パネル26、集
中操作パネル27の表示をそれぞれ示す。 【0039】表示パネル26には、図5に示すように、
各機器の設定値などのステータス表示エリア61と、第
1のTVカメラ19もしくは第2のTVカメラ36のう
ちから選択され、キャプチャーボード52によって処理
された映像を表示する参照画像表示エリア62と、患者
モニタ46のデータを表示する患者データ表示エリア6
3とからなる。 【0040】集中操作パネル27は、待機状態では、図
6に示すように、操作する機器のリストが表示される操
作対象表示エリア65と、その機器によって操作可能な
機能を表示する操作機能表示エリア66と、患者や手術
の情報を入力する情報入力エリア67とが設けてある。 【0041】ナースは手術が始まる前に、情報入力エリ
ア67の患者情報入力ボタン68を押す。すると、患者
情報入力ボタン68の操作を検知して(図4のステップ
S3a)、図7に示す患者情報入力画面が起動する(図
4のステップS4a)。この患者情報入力画面は、患者
IDや患者氏名などを入力するための患者情報入力欄7
1と、情報を入力するためのキーボード72と、入力し
た情報を確定するExitボタン73からなる。 【0042】ナースはキーボード72によって患者の情
報を入力した後、Exitボタン73を押す。ここで、
キーボード72ではなく、マイク28によっても入力が
可能である。Exitボタン73が押されると、HDD
33に情報を記録した(図4のステップS5a)後、図
6の表示(待機状態)に戻る。 【0043】次に、ナースは情報入力エリア67の手術
情報入力ボタン75を押す。するとその手術情報入力ボ
タン75の操作が検知されて(図4のステップS3
b)、図8に示す手術情報入力画面が起動する(図4の
ステップS4b)。この手術情報入力画面は、手技や執
刀医名などを入力するための手術情報入力欄76とキー
ボード77とExitボタン78とからなる。 【0044】手技情報入力欄76にはTimer St
artスイッチ79が設けてあり、このTimer S
tartスイッチ79が操作されたかを検知している
(図4のステップS5b)。そして、このTimer
Startスイッチ79が操作されると、タイマがスタ
ートして(図4のステップS6b)、時間を計測し、T
imer Stopボタン80が押されるのを検知し
(図4のステップS7b)、タイマが動作している時に
(図4のステップS9b)、押された場合にはタイマを
ストップする(図4のステップS10b)。タイマが停
止すると、術者名、出血量、コメント等がHDD33に
記録される(図4のステップS11b)。 【0045】そして、HDD33に記録された全ての情
報は院内ネットワーク3を経由してサーバ5に送信され
る(図4のステップS12b)。そして、サーバ5に送
信されたデータはデータベース4に登録される(図4の
ステップS13b)。 【0046】手術情報入力画面では、Exitボタン7
8の操作も検知しており(図4のステップS8b)、こ
のExitボタン78が操作される。図8の手術情報入
力画面において、ナースは例えば手技情報入力欄76に
設けられたTimer Startスイッチ79を押し
た後、Exitボタン78を押して、待機状態に戻る。 【0047】Timer Startボタン79が押さ
れることにより、Timer Stopボタン80が押
されるまでの時間が計測される。また、Timer S
tartボタン79が押されると、タイマが動作中かの
判断が行われ(図4のステップS3c)、気腹圧や血中
CO2濃度などの周辺機器が得る術中データが定期的に
HDD33に記録される(図4のステップS4c)。 【0048】また、手術中に気腹圧が過圧状態になった
場合など異常状態かの判断が行われ(図4のステップS
5c)、周辺機器で観測された異常に関するデータも記
録される(図4のステップS6c)。また、集中操作パ
ネル27は、図6の待機状態では、操作機能表示エリア
66の何らかの操作ボタン81の操作を検知しており
(図4のステップS3d)、操作が指示された機器にそ
の命令を送信した(図4のステップS4d)後、待機状
態に戻る。 【0049】従って図6の待機状態から、何か操作を行
いたい場合には、操作対象表示エリア65から操作した
い機器を選択した後、操作機能エリア66から操作した
い機能を操作ボタン81を押して操作する。例えばHD
D33への画像の記録を行いたい場合には、操作対象表
示エリア65の画像記録ボタン82(図9参照)を押
す。 【0050】すると、図9に示すように、操作機能表示
エリア66にフリーズの実行ボタン83と記録の実行ボ
タン84が表示される。ナースは記録したいときに、フ
リーズの実行ボタン83を押して画像を静止し、記録の
実行ボタン84を押して画像を記録する。 【0051】手術が終了すると、ナースは待機状態の画
面(図6)から、情報入力エリア67の手術情報入力ボ
タン75を押す。そして、ナースは執刀医の名前、出血
量、コメントなどを入力する。術者も音声により情報を
入力可能であり、術者は術後に患者や家族に説明するた
めの情報を入力可能である。その後、Timer St
opボタン80を押す。 【0052】すると、時間の計測及び術中データの記録
を中止し、HDD33に記録されたデータから自動的に
手術のデータが作成され、院内ネットワーク3も経由し
て、サーバ5に送信される。 【0053】図10は上記のようにして作成されるデー
タを示す。このデータは、ナースや術者によって入力さ
れた患者名や手技以外にも、手術時間や術中、術後の患
者の血中CO2濃度などの患者データや、術中に記録さ
れた画像、術中の異常等のデータからなる。 【0054】手術データがサーバ5に送信されると、サ
ーバ5は電子カルテの情報として、データベース4に患
者の他の情報とともに登録する。データベース4に登録
された電子カルテは、院内ネットワーク3に接続された
端末7a等を構成するはPCにて閲覧可能であり、図1
1は院内ネットワーク3に接続された端末などにより表
示した電子カルテの画面を示す。 【0055】電子カルテは、記入される情報の種類毎に
ページが分けて表示されている。送信された手術情報
は、手術のページに登録され、手術タグ86が押される
と情報が表示される。 【0056】患者に薬が出される場合には、薬局端末7
bから処方内容タグ87を押して、どの薬を処方したか
の情報を入力すると、その情報がサーバ5に送られてそ
の情報が追加される。 【0057】また、電子カルテには院内ネットワーク3
から外部のネットワーク11を経由して患者のPC12
aや家族の自宅のPC12bに送信する情報の内容を決
める指示内容決定画面(図12)が用意されており、医
者は指示入力端末7aから、指示タグ88を押して指示
内容決定画面を表示して記入を行う。記入を行うとその
情報がサーバ5に送られてその情報が追加される。 【0058】図12、図13に指示内容決定画面を示
す。指示内容決定画面は、指示する日付の範囲を指定す
る日時項目I101、診察の結果を記入する診察結果項
目I102、手術の結果を記入する手術結果項目I10
3、術後の対処方法を示す術後ケア項目I104、送信
する相手を記入する送信相手(送信者)項目I105、
送信の開始を実行する送信開始項目I106からなる。
各項目の先頭には、送信の有無を選択する選択欄が設け
られており、この選択欄がマウスなどでクリックされ、
印が付けらると送信するデータに設定されることにな
る。 【0059】日時項目I101は、システムコントロー
ラ10から入力され、院内ネットワーク3を経由して送
信された手術情報から自動的に記入し、印が付けられた
状態になっている。つまり、手術データの手技のデータ
からその手技に対して予め設定された期間が記入され
る。 【0060】手術結果項目I103は、手技名項目I1
11、手技の説明項目I112、手術の結果項目I11
3、インフオームドコンセント項目I114からなる。
ここで手技名項目I111は、手術情報から自動的に入
力されている。手術の説明項目I112が選択されてい
る場合は、患者の自宅のPC12aに手術の情報を送る
際に、患者向送信用端末7cにより手技に対する一般的
な説明を付加する。 【0061】手術の結果の欄は、術後に入力されたコメ
ントが自動的に反映されている。また、血中CO2濃度
が基準値よりも高めだった場合や術中に気腹圧の過圧が
あった場合には、気腹の項I113aが自動的に選択さ
れ、患者向送信用端末7cにより肩こりや倦怠感といっ
た術後の症状が出ることがあることを通知する情報も付
加する。 【0062】また、術後に入力されたインフォームドコ
ンセント用の情報がインフォームドコンセント項目I1
14に入力される。術後ケア項目I104には、処方内
容画面で入力された薬の情報から、いつ何をどれだけ服
用すれば良いかといった情報が付加される。 【0063】送信者項目I105では、患者の自宅のP
C12a、家族宅のPC12b、どこに情報を送信する
かが選択可能である。送信開始項目I106が選択され
ている場合には、その選択設定された設定情報に従っ
て、ある時間が経過すると、患者向送信用端末7cが選
択された項目に対する医療情報をデータベース4から取
り出し、自動的に作成して、外部ネットワーク11を経
由して、選択された宛先に、つまり患者のPC12a、
もしくは家族のPC12bに送信する。 【0064】図14〜図19は、患者のPC12aもし
くは家族が自宅のPC12bで受信した医療情報の表示
例である。病院2から送信された医療情報を開くと、図
14に示すように手術の説明ボタン91、術後ケアボタ
ン92、術後の体調ボタン93が表示される(病院2か
ら送信された医療情報の)メニュー画面となる。手術の
情報や術後の療養法に関する情報を見るには、患者もし
くは家族は、手術の説明ボタン91もしくは術後ケアボ
タン92をマウスでクリックする。 【0065】手術の説明ボタン91をクリックすると、
図15に示す通り手術の説明が表示される。ここで、表
示される内容は、電子カルテの手述結果項目I103で
選択された項目であり、手術後に入力された手技やコメ
ントによって、その患者に合わせた内容が表示される。 【0066】Exitボタン94を押すと、最初の画面
に戻る。術後ケアボタン92が押されると、図16に示
す通り、術後どのように療養すれば良いのか、薬はいつ
飲めば良いのかが表示される。 【0067】この画面でもExitボタン95を押すと
最初の画面に戻る。また、病院2からの患者向送信用端
末7cから、薬を飲むべき時間、もしくは消毒などの処
置をすべき時間が近づくと、図17に示すようなメッセ
ージが自動的に患者の自宅のPC12aに送信され、患
者に正確に薬を飲むこと、処置を行うことを促す。 【0068】また、術後の体調ボタン93が押される
と、図18に示すような術後の体調を患者が入力する画
面が表示される。ここで入力する情報は、薬を指定の時
間にきちんと飲んでいるかということと、体温である。
薬確認項目I121には、薬を指定の時間に飲んだ場合
にはYES(或いはOK)を、飲めなかった場合にはN
Oをキーボードを用いて例えば1週間、毎日記入する。 【0069】体温記入項目I122には、キーボードを
用いて、例えば1週間毎日の体温を記入する。次頁ボタ
ンI123をマウスでクリックすると、図19が表示さ
れる。手術痕に痛みがある場合は手術痕項目I124の
痛みがある欄I124aにマウス等でクリックし印を付
け、痛みが無い場合は良好欄I124bに印を付ける。
また、体調不良を感じている場合は体調不良項目I12
5の体調不良欄I125aに印を付け、体調に問題が無
い場合は良好欄I125bに印を付ける。体調不良欄I
125aに印を付けた場合、その詳細内容をキーボード
を用いて詳細記入欄I126に記入する。本実施の形態
では例えば、「下腹部が1週間ずっと痛い」、「倦怠感
がとれない」と記入する。 【0070】1週間経過すると、記入した情報が自動的
に外部ネットワーク11を経由して、病院内のサーバ5
に送信され、データベース4に登録される。1週間とい
う期間は、手術データの手技に応じて自動的に決められ
る期間である。 【0071】送信ボタンI128を押した場合には、即
座に(1週間待たずに)病院内のサーバ5に送信され
る。また、前頁ボタンI127が押されると図18の前
頁の表示画面に戻る。 【0072】図20〜図22は、患者の自宅のPC12
aもしくは家族の自宅のPC12bから病院内のサーバ
5へ送信された情報の表示例である。患者もしくは家族
から送信された情報を院内ネットワーク3に接続された
端末7a等を構成するPCで開くと、図20に示す通り
患者情報が表示される。 【0073】送信日時、送信者名、患者ID、患者名、
患者の年齢、患者の性別、手術の日時、手術名が表示さ
れ、どの患者の情報なのか確認できる。確認後、表示ボ
タンI129をマウスでクリックすると、図21、図2
2に示す通り、患者もしくは家族が入力した術後の体調
の情報が表示される。この情報に基づき、問題があると
判断される場合には、病院側から再度患者、家族に細か
い術後のケアの方法を送信する。 【0074】本実施の形態は以下の効果を有する。患
者、家族が退院した後に、手術の説明及び術後の療養法
等を容易に確認できると共に、それらを正確に理解する
ことがし易い。また、いつでも医者の指示を確認できる
ため、患者と家族が医者の指示に対して共通の理解を持
てる。そして、患者側及び病院側にとって適切な療養等
がし易い環境を実現できる効果がある。 【0075】また、病院側が退院後の患者の体調を正確
に把握することができるため、患者、家族が病院に足を
運ばなくても、術後の体調に応じた患者への指示を正確
にできる。 【0076】本実施の形態では、術中のデータを元に自
動的に患者のPC12a或いは家族のPC12bへメー
ルを送信する例を示したが、携帯電話などの携帯端末に
自動的に送信するようにすれば、どこにいても情報を見
ることができ、より効果的である。 【0077】(第2の実施の形態)次に図23ないし図
25を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。
本実施の形態の目的は、退院後の患者の体調を管理する
為に、患者、家族へ自動的に問診データが送られるよう
にし、術後の経過、回復を病院側が常時把握できるよう
にすること、また術後の体調管理を行うことにより、第
1の実施の形態に加えて状況に応じた療養法を適宜患者
に提供することができるようにすることが可能な医療情
報配信システムを提供することにある。 【0078】本実施の形態は第1の実施の形態と同じ構
成であるため、その説明を省略する。次に、本実施の形
態の作用を説明する。但し、第1の実施の形態と同じも
のは説明は省略する。 【0079】図23は、本実施の形態における指示内容
決定画面を示す。本実施の形態においては、電子カルテ
の指示内容決定画面に、問診項目I131が設けられい
る。つまり、第1の実施の形態で説明した図12及び図
13の指示内容決定画面において、例えば図13に示す
術後のケア項目I104と送信者項目I105の間に図
23に示す問診項目I131が設けられている。この問
診項目I131の先頭には、退院後の患者に問診票を送
信するか選択する選択欄が設けられている。 【0080】また、問診標を送信する期間の記入欄が設
けられている。ここで、送信が選択されている場合に
は、手術中にシステムコントローラ10に入力され、院
内ネットワーク3に接続されたサーバ5に送信された手
術データの手技に応じて、患者向送信端末7cが自動的
に適切な問診内容が記載された問診票を、電子データと
して患者の自宅のPC12aの送信する。また、期間も
その手技に応じて自動的に設定する。 【0081】図24は、患者の自宅のPC12aもしく
は家族の自宅のPC12bに病院側から送信された問診
票を患者のPC12a、もしくは家族のPC12bで表
示した場合の表示例を示す。 【0082】問診データボタン96が押されると、図2
5に示すように患者が受けた手術に応じた問診票が表示
される。ここでは、経尿道的前立腺切除術の例を示して
いる。患者はこの問診を記入した後、返信する。医者は
この返信を見て、必要に応じて患者への指示を行う。 【0083】本実施の形態は以下の効果を有する。第1
の実施の形態の効果に加え、退院後の患者の体調を定期
的に管理することにより、患者、家族が病院に足を運ば
なくても、術後の体調の経過・回復を病院側が常時管理
できる。また、体調に応じた療養法を正確に患者へ指示
できる。 【0084】(第3の実施の形態)図26ないし図28
を参照して、本発明の第3の実施の形態を説明する。但
し、第1の実施の形態と同一のものは同一の符号を付し
詳細な説明は省略する。本実施の形態の目的は1人の患
者情報を複数の病院で共有化できるようにし、薬が無く
なった場合や定期検診等、患者が病院に足を運ぶ必要が
ある場合に、最寄の病院で対応できるようにすることで
ある。 【0085】図26は、本実施の形態の情報配信システ
ム1Bの全体図を示す。患者のPC12a、家族のPC
12bは、外部のネットワーク11により互いに接続さ
れており、またこの複数の病院2a、2b、…、2zの
院内ネットワーク3a、3b、…、3zは通信用端末6
a、6b、…、6zを介してネットワーク11に接続さ
れている。そして、各病院2i(i=a、b、…、
z)、患者のPC12a及び患者PC12bは入力した
情報を互いに送受信できるようになっている。 【0086】各病院2iの院内ネットワーク3iには、
図1で説明したサーバ5、指示入力端末7a等や手術統
合システム9を構成するシステムコントーラ10がそれ
ぞれ接続されている。 【0087】本実施の形態は、第1の実施の形態の構成
に加えて、手技、科、患者の住所に応じて、複数の病院
2a、…、2zで患者の情報を共有化できるようにする
ことが特徴となっており、薬が無くなった場合や定期検
診等、患者が病院2iに足を運ぶ必要がある場合に、最
寄の病院で対応できるようにしている。 【0088】次に本実施の形態の作用を説明する。図2
7は、本実施の形態における電子カルテの表示画面を示
す。電子カルテには、選られた手術データ、もしくは入
力された情報を、他の病院に送信する為の共有化画面が
設けられており、共有化タグ100が押されると表示さ
れる。 【0089】この共有化画面には、手技名項目I151
と手技を行った科を示す手術科項目I152、患者の住
所を記入する住所項目I153、情報の送信先を表示す
る送信先表示エリアI154、送信の開始を実行する送
信開始項目I155が設けられている。 【0090】ここで、手技名項目I151の内容は術中
にシステムコントローラ10により入力され、その手技
名がサーバ5によって自動的に入力されている。また、
この手技名からどこの科による手術かが判別され、自動
的に送信する病院2iが選択される。例えば、一般外科
の手術を行っている病院2iにのみ送信される。 【0091】送信開始項目I152の先頭に設けられた
選択欄に印を付けると、送信先として自動的に選択され
た病院2iに電子カルテに登録された情報が送信され
る。また、図27の表示画面には、処置一覧タグ10
1、術画像タグ102が表示されており、処置一覧タグ
101が押されると処置の一覧画面となり、術画像タグ
102が押されると術画像が表示される。 【0092】図28はある病院2iから他の病院2jへ
送信された情報を送信先の端末を構成するPCで受信し
た情報の表示例であるり、例えば処置一覧タグ103を
押した場合の手術データの表示例を示す。病院2jに送
られるデータは、患者宅のPC12aに送信されるより
もより詳細な手術データが送信される。つまり、術中の
周辺機器の設定や患者データが時系列で表示される。こ
れにより複数の病院間でどのような手術がされたかの情
報を共有できる。 【0093】本実施の形態は以下の効果を有する。第1
の実施の形態に加えて、手技、科、患者の住所に応じ
て、複数の病院で患者の情報を共有化することにより、
薬が無くなった場合や定期検診等、患者が病院に足を運
ぶ必要がある場合に、最寄の病院で対応できる。 【0094】また、病院間で情報が共有されるため、患
者が通う病院を変更した場合でも手術履歴などを考慮し
た質の高い医療が患者に提供される。医者も他の施設で
実施されている手術データを見ることができデータを研
究や教育に利用することができ、医療の質の向上に繋が
る。 【0095】[付記] 0.患者に対する複数の医療情報を記憶する医療情報記
憶手段と、前記医療情報記憶手段に記憶された前記複数
の医療情報を通信回線を介して所定の情報処理装置に送
信可能な送信手段と、前記送信手段で送信される前記医
療情報の設定をする送信設定手段と、前記送信設定手段
で設定された設定情報に基づき、前記送信手段を制御す
る送信制御手段と、を具備したことを特徴とする医療情
報配信システム。 【0096】1. 患者に対する処置を入力する情報入
力手段と、入力された情報を閲覧したり、情報を追加可
能な複数の端末を有する病院内ネットワークと、病院内
ネットワークに送られた情報を元に自動的に送信するデ
ータを作成する病院内ネットワークに接続された情報作
成送信手段と、院内ネットワークに接続された病院外の
ネットワークと、病院外のネットワークに接続された患
者の自宅に設けられた情報受信表示手段と、からなる医
療情報配信システム。 【0097】2.前記情報受信表示手段からも入力可能
であり、入力された情報が病院外ネットワークを経由し
て、病院内ネットワークに送信可能であることを特徴と
する付記1に記載の医療情報配信システム。 3.前記情報作成送信手段が、患者に対する処置内容を
元に、自動的に送信する時間を決めて送信を行うことを
特徴とする付記1、2に記載の医療情報配信システム。 4.前記情報作成送信手段が、患者に対する処置内容を
元に、自動的に患者へ送信する情報内容を変更して送信
を行うことを特徴とする付記1〜3に記載の医療情報配
信システム。 【0098】5.前記患者に対する処置内容が、患者へ
の投薬データであることを特徴とする付記3、4に記載
の医療情報配信システム。 6.前記情報作成送信手段が、患者に対する処置内容を
元に、自動的に送信先を選択して送信を行うことを特徴
とする付記1〜5に記載の医療情報配信システム。 (付記1〜6の作用)術中の手術データを院内ネットワ
ークに送信して、電子カルテの情報の一部として活用す
るとともに、手術データや投薬データから患者や家族に
必要な情報を自動的に作成して、患者や家族に自動的に
告知するという作用を持つ。 【0099】7.前記患者に対する処置内容が、手術で
使用される周辺機器を集中制御するシステムコントロー
ラにより入力されることを特徴とする付記3〜6に記載
の医療情報配信システム。 8.前記患者に対する処置内容に、システムコントロー
ラが通信によって周辺機器により得た情報を含むことを
特徴とする付記7に記載の医療情報配信システム。 【0100】 【発明の効果】本発明によれば、患者、家族が退院した
後に、手術の説明及び術後の療養法を容易かつ正確に理
解することができるとともに、いつでも医者の指示を確
認できるため、患者と家族が医者の指示に対して共通の
理解を持てる。また、病院側が退院後の患者の体調を正
確に把握することができるため、患者、家族が病院に足
を運ばなくても、術後の体調に応じた患者への指示を正
確にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の医療情報配信シス
テムの全体構成図。 【図2】手術統合システムの全体構成を示す図。 【図3】システムコントローラ及び中継ユニットの構成
を示すブロック図。 【図4】動作説明のフローチャート図。 【図5】待機状態の表示パネルの表示画面を示す図。 【図6】待機状態の集中操作パネルの表示画面を示す
図。 【図7】患者情報入力画面を示す図。 【図8】手術情報入力画面を示す図。 【図9】図6の画面において画像記録のボタンを押した
画面を示す図。 【図10】作成される手術データの例を示す図。 【図11】電子カルテの画面を示す図。 【図12】指示内容決定画面の一部を示す図。 【図13】指示内容決定画面の一部を示す図。 【図14】病院から送信された情報のメニュー画面を示
す図。 【図15】図14において説明ボタンを選択した場合の
手術の説明の画面を示す図。 【図16】術後のケアの説明の画面を示す図。 【図17】薬を飲むべき時間になると患者側に送信表示
される内容を示す図。 【図18】術後の体調の薬等に関する入力画面を示す
図。 【図19】術後の体調の手術痕等に関する入力画面を示
す図。 【図20】患者側から病院側に送信された情報の表示画
面を示す図。 【図21】図20における術後の体調の薬等に関する表
示画面を示す図。 【図22】術後の体調の手術痕等に関する表示画面を示
す図。 【図23】本発明の第2の実施の形態における指示内容
決定画面の一部を示す図。 【図24】患者側に送信された問診票を示す図。 【図25】図24で問診データボタンを押した場合の問
診票の内容の具体的に示す図。 【図26】本発明の第3の実施の形態の医療情報配信シ
ステムの全体構成図。 【図27】電子カルテの表示画面を示す図。 【図28】ある病院から他の病院に送信された情報の表
示例を示す図。 【符号の説明】 1…医療情報配信システム 2…病院 3…院内ネットワーク 4…データベース 5…サーバ 6…端末 7a…指示入力端末 7b…薬局端末 7c…患者向送信用端末 8…手術室 9…手術統合システム 10…システムコントローラ 11…(外部)ネットワーク 12a、12b…PC 17、18…トロリ 19…第1のTVカメラ 20…第1の光源装置 33…HDD(ハードディスク) 40…中継ユニット 54…CPUボード 91…手術の説明ボタン 92…術後のケアボタン 93…術後の体調ボタン I101…日時項目 I102…診察結果項目 I103…手術項目 I104…術後ケア項目 I105…送信相手(者)項目 I106…送信開始項目
テムの全体構成図。 【図2】手術統合システムの全体構成を示す図。 【図3】システムコントローラ及び中継ユニットの構成
を示すブロック図。 【図4】動作説明のフローチャート図。 【図5】待機状態の表示パネルの表示画面を示す図。 【図6】待機状態の集中操作パネルの表示画面を示す
図。 【図7】患者情報入力画面を示す図。 【図8】手術情報入力画面を示す図。 【図9】図6の画面において画像記録のボタンを押した
画面を示す図。 【図10】作成される手術データの例を示す図。 【図11】電子カルテの画面を示す図。 【図12】指示内容決定画面の一部を示す図。 【図13】指示内容決定画面の一部を示す図。 【図14】病院から送信された情報のメニュー画面を示
す図。 【図15】図14において説明ボタンを選択した場合の
手術の説明の画面を示す図。 【図16】術後のケアの説明の画面を示す図。 【図17】薬を飲むべき時間になると患者側に送信表示
される内容を示す図。 【図18】術後の体調の薬等に関する入力画面を示す
図。 【図19】術後の体調の手術痕等に関する入力画面を示
す図。 【図20】患者側から病院側に送信された情報の表示画
面を示す図。 【図21】図20における術後の体調の薬等に関する表
示画面を示す図。 【図22】術後の体調の手術痕等に関する表示画面を示
す図。 【図23】本発明の第2の実施の形態における指示内容
決定画面の一部を示す図。 【図24】患者側に送信された問診票を示す図。 【図25】図24で問診データボタンを押した場合の問
診票の内容の具体的に示す図。 【図26】本発明の第3の実施の形態の医療情報配信シ
ステムの全体構成図。 【図27】電子カルテの表示画面を示す図。 【図28】ある病院から他の病院に送信された情報の表
示例を示す図。 【符号の説明】 1…医療情報配信システム 2…病院 3…院内ネットワーク 4…データベース 5…サーバ 6…端末 7a…指示入力端末 7b…薬局端末 7c…患者向送信用端末 8…手術室 9…手術統合システム 10…システムコントローラ 11…(外部)ネットワーク 12a、12b…PC 17、18…トロリ 19…第1のTVカメラ 20…第1の光源装置 33…HDD(ハードディスク) 40…中継ユニット 54…CPUボード 91…手術の説明ボタン 92…術後のケアボタン 93…術後の体調ボタン I101…日時項目 I102…診察結果項目 I103…手術項目 I104…術後ケア項目 I105…送信相手(者)項目 I106…送信開始項目
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 患者に対する複数の医療情報を記憶する
医療情報記憶手段と、 前記医療情報記憶手段に記憶された前記複数の医療情報
を通信回線を介して患者側の情報表示用端末に送信可能
とする送信手段と、 前記送信手段で送信される前記医療情報の設定をする送
信設定手段と、 前記送信設定手段で設定された設定情報に基づき、前記
送信手段を制御する送信制御手段と、 を具備したことを特徴とする医療情報配信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001363099A JP2003162586A (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | 医療情報配信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001363099A JP2003162586A (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | 医療情報配信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003162586A true JP2003162586A (ja) | 2003-06-06 |
Family
ID=19173502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001363099A Pending JP2003162586A (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | 医療情報配信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003162586A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005078198A (ja) * | 2003-08-28 | 2005-03-24 | Kameda Iryo Joho Kenkyusho:Kk | 医療情報システム及びコンピュータプログラム |
JP2006218236A (ja) * | 2005-02-14 | 2006-08-24 | Olympus Corp | 手術制御システム |
JP2007052815A (ja) * | 2006-11-13 | 2007-03-01 | Kameda Iryo Joho Kenkyusho:Kk | 医療情報システム及びコンピュータプログラム |
JP2010033579A (ja) * | 2008-07-30 | 2010-02-12 | Regents Of The Univ Of California | 多段階医療プロセスの異なる段階にそれぞれが対応する複数のダッシュボードの組を起動すること |
US7908154B2 (en) | 2008-10-27 | 2011-03-15 | MedSleuth, Inc. | System and method for generating a medical history |
US8265951B2 (en) | 2008-10-09 | 2012-09-11 | Fujifilm Corporation | Medical inspection aid system, medical inspection aid method and computer readable medium |
US8381124B2 (en) | 2008-07-30 | 2013-02-19 | The Regents Of The University Of California | Single select clinical informatics |
-
2001
- 2001-11-28 JP JP2001363099A patent/JP2003162586A/ja active Pending
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US8793618B2 (en) | 2008-07-30 | 2014-07-29 | The Regents Of The University Of California | Launching of multiple dashboard sets that each correspond to different stages of a multi-stage medical process |
US8265951B2 (en) | 2008-10-09 | 2012-09-11 | Fujifilm Corporation | Medical inspection aid system, medical inspection aid method and computer readable medium |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070220 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070703 |