JP2003162099A - 二成分系現像剤用トナー - Google Patents

二成分系現像剤用トナー

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JP2003162099A
JP2003162099A JP2001360228A JP2001360228A JP2003162099A JP 2003162099 A JP2003162099 A JP 2003162099A JP 2001360228 A JP2001360228 A JP 2001360228A JP 2001360228 A JP2001360228 A JP 2001360228A JP 2003162099 A JP2003162099 A JP 2003162099A
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Yukihiro Mori
幸広 森
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Kyocera Mita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間帯電されたトナー粒子でも帯電量が高
くなりすぎず、短時間しか摩擦帯電されなかったトナー
粒子でも所望の帯電量に達する二成分系現像剤用トナー
を提供すること。 【解決手段】 少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤、
電荷制御樹脂を含有する二成分系現像剤用トナーにおい
て、結着樹脂はポリエステル樹脂であり、電荷制御樹脂
は、4級アンモニウム塩を官能基としてスチレン−アク
リル系樹脂に共重合した樹脂であって、予めスチレン−
アクリル系樹脂と溶融混合した混合生成物として含有す
るものであって、電荷制御樹脂とスチレン−アクリル系
樹脂との混合重量比が1:0.2〜1:0.7であるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法、静電印刷法などに用いられる二成分系現像剤用
トナーに関するものである。 【0002】 【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画
像形成装置で採用されている静電写真法では、感光体表
面を一様に帯電し、一定の画像情報に基づいて帯電した
感光体表面に光照射を行うことにより静電潜像(電荷
像)を形成し、正又は負極性に帯電したトナーを含む現
像剤を用いて静電潜像を現像し、得られたトナー像を、
紙やOHPフィルム等の転写シート表面に転写し、転写
されたトナー像を熱ローラ(定着ローラ)によって熱定
着させることにより、画像形成が行われる。静電潜像を
現像する現像装置には、トナーとキャリアからなる二成
分系現像剤が収容されている。画像形成によってトナー
が消費されるため、キャリアに対するトナー濃度を所定
の範囲に保つよう、ある程度トナーが消費されるとトナ
ーが現像装置に補給されるように制御されている。現像
によって消費されるトナー量はトナーの帯電量によって
変わってくるため、原稿に対する適正な濃度が得られる
ように機械ごとに目標とするトナーの帯電量が定められ
ている。その所定の帯電量にトナーが帯電されるように
トナー中の電荷制御剤の含有量等を調整されることが行
われている。電荷制御剤の含有量によって、トナーの飽
和帯電量は異なるものであり、含有量が多いと飽和帯電
量は高くなる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】トナーの印字濃度が一
定である原稿で常に画像形成が行われれば、現像装置内
のトナーの消費割合は一定である。しかしながら、同じ
トナーの印字濃度の原稿しか画像形成されないというケ
ースはほとんどなく、通常原稿は多種多様であり、原稿
のトナーの印字濃度はそれぞれ異なる。このようなトナ
ーの印字濃度の異なる原稿を用いて画像形成を行うと、
現像装置内のトナーの消費割合は一定ではなくなってし
まう。特に低印字濃度の原稿を連続して多数画像形成を
行う場合と、高印字濃度の原稿を連続して多数画像形成
を行う場合とでは、現像装置内のトナーの消費割合は顕
著に異なってくる。上記のような状況から、現像装置内
のトナー粒子には長時間摩擦帯電されるものや短時間し
か摩擦帯電されないものがあることになり、帯電量が異
なることがある。現像スリーブ上でのトナーの目標の帯
電量よりもトナーがキャリヤとの摩擦によって得られる
飽和帯電量は高いため、トナー消費が少なく現像器内で
長時間摩擦されると目標の帯電量よりも高くなってしま
う。また、現像装置に補給されてすぐに現像されるよう
な短時間しか摩擦帯電が行われないトナー粒子は帯電量
が低いまま現像されてしまうことになる。トナー粒子の
帯電量が目標値より高くなりすぎた場合、画像濃度が低
くなってしまう。トナー粒子の帯電量が目標値より低す
ぎる場合、転写紙にトナーがのりすぎて画像が濃くなっ
たり、カブリが発生してしまう。 【0004】従って本発明の目的は、長時間摩擦帯電さ
れたトナー粒子でも帯電量が高くなりすぎず、短時間し
か摩擦帯電されなかったトナー粒子でも所望の帯電量に
達する二成分系現像剤用トナーを提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、少なく
とも結着樹脂、着色剤、離型剤、電荷制御樹脂を含有す
る二成分系現像剤用トナーにおいて、結着樹脂はポリエ
ステル樹脂であり、電荷制御樹脂は、4級アンモニウム
塩を官能基としてスチレン−アクリル系樹脂に共重合し
た樹脂であって、予めスチレン−アクリル系樹脂と溶融
混合した混合生成物として含有するものであって、電荷
制御樹脂とスチレン−アクリル系樹脂との混合重量比が
1:0.2〜1:0.7であることを特徴とする二成分
系現像剤用トナーが提供される。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明者らは、トナー粒子が短時
間しか摩擦帯電されなかった場合でも目標の帯電量に帯
電させるために、帯電立ち上がりを早くすることに着目
した。そして、鋭意検討した結果、次のような知見を得
た。結着樹脂であるポリエステル樹脂と相溶し難いスチ
レン−アクリル系樹脂と4級アンモニウム塩を官能基と
してスチレン−アクリル系樹脂に共重合した電荷制御樹
脂を溶融混合することで溶融混合物中の電荷制御樹脂の
分散は均一となる。一方、ポリエステル樹脂に溶融混合
物を混合した際、溶融混合物はポリエステル樹脂と混合
し難くなり、それがトナー中で電荷制御樹脂を多く含ん
だかたまり(以下帯電サイトと記載する)となる。すな
わち、溶融混合物をポリエステル樹脂中に適度に偏析さ
せることでトナー粒子表面に帯電に寄与する電荷制御樹
脂の多く存在する帯電サイトが形成され、キャリアと摩
擦しやすくなり、短時間で飽和帯電に達するようにな
る、すなわち帯電立ち上がりが早くなると考えられる。
従って、短時間しか摩擦帯電されなかったトナー粒子で
も、目標の帯電量にすることができる。電荷制御樹脂の
分散が良くトナー中に均一に分散していると、電荷制御
樹脂がキャリアに摩擦されるのに時間がかかってしま
い、帯電の立ち上がりが遅くなると考えられる。また、
従来は電荷制御樹脂の配合量を増加すればトナーの帯電
立ち上がりは早くなるが現像スリーブ上での目標の帯電
量に達する電荷制御樹脂の含有量では、そのトナーが摩
擦によって得られる飽和帯電量は現像スリーブ上での目
標の帯電量よりある程度高い値となってしまう。そうで
なければ、帯電立ち上がりが遅く目標の帯電量になかな
か達しないからである。しかし、上記のように帯電立ち
上がりを早くすることによって、目標の帯電量に帯電さ
せるのに電荷制御樹脂をあまり多く含有させる必要がな
くなることから、トナーの飽和帯電量も低くなる。その
結果、トナーが長時間摩擦されても帯電量が目標値より
も高くなりすぎることがなくなる。 【0007】(定着樹脂)本発明においては、定着樹脂
としてポリエステル樹脂を使用する。定着樹脂として用
いるポリエステル樹脂は、それ自体公知の多価アルコー
ルと多価カルボン酸との重縮合によって得られるものを
使用することができる。 【0008】多価アルコールとしては、例えば、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プ
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4
−シクロヘキサンジオール、ジプロピレングリコール、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリテトラメチレングリコールなどのジオール類;ビス
フェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシ
エチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン化
ビスフェノールAなどのビスフェノール類;ソルビトー
ル、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソ
ルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリト
ール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタン
トリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセ
ロール、ジグリセロール、2−メチルプロパントリオー
ル、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,
2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、ト
リメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメ
チルベンゼン等の三価以上のアルコール類を例示するこ
とができ、これらの多価アルコールは、1種単独でも2
種以上の組合せでも使用することができる。 【0009】多価カルボン酸としては、マレイン酸、フ
マール酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、
フタル酸、イソフタル酸、シクロヘキサンジカルボン
酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン
酸、マロン酸、n−ブチルコハク酸、n−ブテニルコハ
ク酸、イソブチルコハク酸、イソブテニルコハク酸、n
−オクチルコハク酸、n−オクテニルコハク酸、n−ド
デシルコハク酸、n−ドデセニルコハク酸、イソドデシ
ルコハク酸、イソドデセニルコハク酸等の二価カルボン
酸;1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリッ
ト酸)、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,
5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフ
タレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボ
ン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−
ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシ
プロパン、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン
酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,
7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、
エンポール三量体などの三価以上のカルボン酸を上げる
ことができる。これらの多価カルボン酸は、1種単独で
も2種以上を組み合わせても使用することができるし、
また酸無水物或いは部分エステル化物の形でも使用する
ことができる。 【0010】(離型剤)本発明のトナーにおいては、上
述したポリエステル樹脂100重量部当り、3乃至15
重量部、特に5乃至10重量部の量で配合分散すること
ができる。かかる離型剤としては、従来公知のものを使
用することができ、例えば、パラフィンワックス、石油
系ワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワ
ックス、酸化ポリエチレンワックスなどの脂肪族炭化水
素系ワックスや、モンタンワックス、カルナバワック
ス、蜜蝋、木蝋、或いはオレイルパルミトアミド、ステ
アリルエルカミド、2−ステアロミドエチルステアレー
ト、エチレンビス脂肪酸アミド等の脂肪酸アミド、及び
シリコーン油などを挙げることができる。一般的には、
脂肪族炭化水素系ワックスが好ましく、最も好適には、
ポリエチレンワックスやポリプロピレンワックスなどの
ポリオレフィンワックスを使用することができる。 【0011】(電荷制御樹脂)本発明のトナーにおいて
使用される電荷制御樹脂とは、スチレン系単位とアクリ
ル系単位と第4級アンモニウム塩単位とから成り、4級
アンモニウム塩を官能基としてスチレン−アクリル系樹
脂に共重合させたものである。電荷制御樹脂は一定の帯
電量を確保するために配合される。本発明では、このス
チレン−アクリル系樹脂ベースの電荷制御樹脂を結着樹
脂としてのポリエステル樹脂とそのまま混合するのでは
なく、さらにスチレン−アクリル系樹脂を用意し、それ
と電荷制御樹脂を溶融混合する。この電荷制御樹脂と溶
融混合するスチレン−アクリル系樹脂は、電荷制御樹脂
のスチレン−アクリル系樹脂と同じでも異なるものでも
良い。溶融混合物は粉砕し、離型剤や着色剤と共にポリ
エステル樹脂と混合し、溶融混練し、粉砕してトナーを
作製する。これによって、上記した電荷制御樹脂を含ん
だ帯電サイトがトナー中に形成されるのである。電荷制
御樹脂とスチレン−アクリル系樹脂との混合重量比は
1:0.2〜1:0.7とする必要がある。電荷制御樹
脂に対してスチレン−アクリル系樹脂の混合割合を上記
よりも少なくすると、帯電サイトが偏析する効果が乏し
く均一に分散してしまい、帯電立ち上がりが早くならな
い。電荷制御樹脂に対してスチレン−アクリル系樹脂の
混合割合を上記よりも多くすると、ポリエステル樹脂に
相溶し難いスチレン−アクリル樹脂の割合が高くなりす
ぎて、帯電サイトが偏析しすぎることとなり、トナー粒
子中の電荷制御樹脂の割合がばらつき、帯電量が低いも
のの存在が多くなってしまう。その結果、画像カブリが
発生する。電荷制御樹脂とスチレン−アクリル系樹脂と
の溶融混合物を複数種類の混合重量比のものをトナー中
に配合してもよい。例えば、電荷制御樹脂:スチレン−
アクリル系樹脂=1:0.2の溶融混合物と電荷制御樹
脂:スチレン−アクリル系樹脂=1:0.7の溶融混合
物をトナー中に配合してもよいということである。 【0012】上記の共重合樹脂において、スチレン系単
位を導入するために使用されるスチレン系単量体として
は、下記式(1): CH2=C(R1)−Φ (1) 式中、R1は、水素原子、炭素数4以下の低級アルキル
基又はハロゲン原子であり、Φは、ベンゼン環であり、
このベンゼン環は、炭素数4以下の低級アルキル基やハ
ロゲン原子等の置換基を有していてよい、で表される単
量体、例えば、スチレン、ビニルトルエン、α−メチル
スチレン、α−クロルスチレン、o−,m−,p−クロ
ロスチレン、ビニルキシレン等を挙げることができ、こ
れらのスチレン系単量体は、単独又は2種以上使用され
ていてもよい。 【0013】一方、アクリル系単位の導入のために使用
されるアクリル系単量体としては、下記式(2): CH2=C(R2)−COO−R3 (2) 式中、R2は、水素原子又は炭素数4以下の低級アルキ
ル基であり、R3は、置換乃至未置換の炭素数18以下
の炭化水素基である、で表される単量体、例えば、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘ
キシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸ヘキシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、β−ヒドロキシアクリル酸エチル、γ−ヒドロキシ
アクリル酸プロピル、δ−ヒドロキシアクリル酸ブチ
ル、β−ヒドロキシメタクリル酸エチル等を挙げること
ができる。また、上記で例示したもの以外にも、他のエ
チレン系不飽和カルボン酸のエステル化物、例えばマレ
イン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸などのアル
キルエステルを挙げることができる。これらのアクリル
系単量体は、単独又は2種以上使用されていてもよい。 【0014】また、第4級アンモニウム塩単位を共重合
樹脂中に導入するための単量体は、下記式(3): (A13+(A2)・B- (3) 式中、A1は、アルキル基であり、3個のA1は、互いに
異なっていてよい、A2は、エチレン系不飽和二重結合
を含有する有機基であり、B-は、アニオンである、で
表される第4級アンモニウム塩化合物であり、例えば、
ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートやジア
ルキルアミノアルキルメタクリルアミドなどの第3級ア
ミノ基含有化合物を、ヨウ化アルキルなどのハロゲン化
アルキルを用いて第4級化することによって得られるも
のを使用することができる。このような第4級化処理に
付せられる第3級アミノ基含有化合物としては、特に、
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、ジプロピルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、ジブチルアミノエチル
(メタ)アクリレートなどのジ低級アルキルアミノエチ
ル(メタ)アクリレートや、ジメチルアミノプロピルメ
タクリルアミドが好適である。また、第4級アンモニウ
ム基は、上述した第4級アンモニウム化合物を、先に述
べたスチレン系単量体やアクリル系単量体と共重合(ラ
ンダム重合、ブロック重合或いはグラフト重合)するこ
とによって導入されるが、上記の第3級アミノ基含有化
合物を共重合させた後に、第4級化処理することによっ
て導入することもできる。 【0015】また、上記共重合樹脂から成る電荷制御樹
脂は、ポリエステル樹脂100重量部当り2乃至10重
量部配合されるのが好ましく、3乃至6重量部の量で配
合されるのがより好ましい。 【0016】(着色剤)本発明のトナーにおいては、従
来公知のトナーと同様、目的とするトナーの色に応じ
て、着色剤として各色の顔料を配合することができる。
その適当な例は、これに限定されるものではないが、以
下の通りである。 ブラックトナー用着色剤:カーボンブラック、アセチレ
ンブラック、ランプブラック、アニリンブラック等。イ
エロートナー用着色剤: C.I.ピグメントイエロー1、C.I.ピグメントイ
エロー5、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.
ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー
17、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピ
グメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー
4、C.I.ピグメントイエロー81、C.I.ピグメ
ントイエロー97、C.I.ピグメントイエロー93等
のアゾ系顔料;黄色酸化鉄、黄土などの無機系顔料;
C.I.アシッドイエロー1等のニトロ系染料;C.
I.ソルベントイエロー2、C.I.ソルベントイエロ
ー6、C.I.ソルベントイエロー14、C.I.ソル
ベントイエロー15、C.I.ソルベントイエロー1
9、C.I.ソルベントイエロー21等の油溶性染料
等。最も好適なものは、色味等の点で、C.I.ピグメ
ントイエロー12等のベンジジン系顔料である。 マゼンタトナー用着色剤:C.I.ピグメントレッド4
9、C.I.ピグメントレッド57、C.I.ピグメン
トレッド81、C.I.ピグメントレッド122、C.
I.ピグメントレッド184、C.I.ピグメントレッ
ド238、C.I.ソルベントレッド19、C.I.ソ
ルベントレッド49、C.I.ソルベントレッド52、
C.I.ベーシックレッド10、C.I.ディスパーズ
レッド15等。最も好適なものは、色味等の点で、C.
I.ピグメントレッド122等のキナクリドン系顔料で
ある。 シアントナー用着色剤:C.I.ピグメントブルー1
5、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ソルベン
トブルー55、C.I.ソルベントブルー70、C.
I.ダイレクトブルー25、C.I.ダイレクトブルー
86等。最も好適なものは、色味等の点で、C.I.ピ
グメントブルー15等の銅フタロシアニン系顔料であ
る。 【0017】上述した着色剤は、定着樹脂100重量部
当り、2乃至20重量部、特に5乃至15重量部の量で
使用される。 【0018】(トナー)本発明のトナーは、上述した各
種成分を、所定の分子量分布を有するように製造された
定着樹脂(ポリエステル樹脂)と溶融混練し、得られた
トナー用樹脂組成物を粉砕、分級することにより得ら
れ、フェライト、鉄粉等の磁性キャリヤと混合して二成
分系磁性現像剤として使用される。かかるトナーの粒径
は、一般に5乃至20μm、特に7乃至13μmの範囲
にあるのがよく、また、トナー粒子表面には、表面処理
剤をを外添することもできる。表面処理剤としては、ト
ナーの帯電制御性や流動性などを調整するために、シリ
カ、アルミナ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウ
ム、炭酸カルシウム等の無機微粉末;ポリメチルメタク
リレート等の有機微粉末;ステアリン酸亜鉛等の脂肪酸
金属塩等を挙げることができ、これらの1種又は2種以
上を併用することができる。表面処理剤の添加量は、ト
ナー粒子当たり0.1〜2.0wt%の範囲が好まし
い。当該表面処理剤とトナー粒子との混合は、例えばヘ
ンシェルミキサー、V型混合機、ターブラミキサー、ハ
イブリタイザー等を用いて行うことができる。磁性キャ
リヤと混合して使用する割合としては、トナー:キャリ
ヤ=2:98乃至10:90(重量比)とするのがよ
い。 【0019】 【実施例】本発明を以下の実施例、比較例により説明す
る。尚、以下の例において、定着樹脂としては、以下の
ポリエステル樹脂を使用し、且つ着色剤としてはキナク
リドン系顔料(C.I.ピグメントレッド122)を用
いた。離型剤としては、カルナバワックス(融点Tm:
85℃)を用いた。ポリエステル樹脂 Tg: 60℃ Tm: 120℃ 【0020】(実施例1)電荷制御樹脂を4級アンモニ
ウム塩を官能基としてスチレン−アクリル系樹脂に共重
合した樹脂とし、電荷制御樹脂:スチレン−アクリル系
樹脂=1:0.2の溶融混合物を微粉砕したものを用
い、下記処方にしたがい、ヘンシェルミキサーに投入・
混合した後、二軸押し出し機で溶融混練してドラムフレ
ーカーで冷却し、ハンマーミルで粗粉砕した。次に機械
式ミルで微粉砕し、風力分級機を用いて分級して体積平
均粒径9μmのマゼンタトナー粒子を作製した。そし
て、このマゼンタトナー粒子に対して、シリカを0.6
wt%と酸化チタン0.6wt%投入し、ヘンシェルミ
キサーで高撹拌混合してマゼンタトナーを作製した。 ポリエステル樹脂 100重量部 キナクリドン系顔料 4重量部 カルナバワックス 5重量部 電荷制御樹脂含有溶融混合物 2.4重量部 (電荷制御樹脂2重量部、スチレン−アクリル系樹脂0.4重量部) 【0021】(実施例2)実施例1と同じ電荷制御樹脂
を用い、電荷制御樹脂:スチレン−アクリル系樹脂=
1:0.7で溶融混合物を用いた以外は、実施例1と全
く同様にしてマゼンタトナーを作製した。電荷制御樹脂
含有溶融混合物の含有量は3.4重量部(電荷制御樹脂
2重量部、スチレン−アクリル系樹脂1.4重量部)で
ある。 【0022】(実施例3)実施例1と同じ電荷制御樹脂
を用い、電荷制御樹脂:スチレン−アクリル系樹脂=
1:0.5で溶融混合物を用いるとともに電荷制御樹脂
の配合量を10重量部した以外は、実施例1と全く同様
にしてマゼンタトナーを作製した。電荷制御樹脂含有溶
融混合物の含有量は15重量部(電荷制御樹脂10重量
部、スチレン−アクリル系樹脂5重量部)である。 【0023】(実施例4)実施例1と同じ電荷制御樹脂
を用い、電荷制御樹脂:スチレン−アクリル系樹脂=
1:0.7の溶融混合物(電荷制御樹脂1重量部、スチ
レン−アクリル系樹脂0.7重量部)1.7重量部と電
荷制御樹脂:スチレン−アクリル系樹脂=1:0.2の
溶融混合物(電荷制御樹脂1重量部、スチレン−アクリ
ル系樹脂0.2重量部)1.2重量部を用いた以外は、
実施例1と全く同様にしてマゼンタトナーを作製した。 【0024】(比較例1)実施例1と同じ電荷制御樹脂
を用い、電荷制御樹脂:スチレン−アクリル系樹脂=
1:0.1で溶融混合物を用いた以外は、実施例1と全
く同様にしてマゼンタトナーを作製した。電荷制御樹脂
含有溶融混合物の含有量は2.2重量部(電荷制御樹脂
2重量部、スチレン−アクリル系樹脂0.2重量部)で
ある。 【0025】(比較例2)実施例1と同じ電荷制御樹脂
を用い、電荷制御樹脂:スチレン−アクリル系樹脂=
1:0.8で溶融混合物を用いた以外は、実施例1と全
く同様にしてマゼンタトナーを作製した。電荷制御樹脂
含有溶融混合物の含有量は3.6重量部(電荷制御樹脂
2重量部、スチレン−アクリル系樹脂1.6重量部)で
ある。 【0026】(比較例3)スチレン−アクリル系樹脂と
溶融混合することなく実施例1と同じ電荷制御樹脂を2
重量部用いた以外は、実施例1と全く同様にしてマゼン
タトナーを作製した。 【0027】(実験)上記の実施例及び比較例で得られ
たトナーを、それぞれシリコーンコートされたフェライ
トキャリヤと混合し(トナー:キャリヤ=5:95)、
現像剤とした。これらの現像剤について、デジタル複写
機(京セラミタ(株)製 Creage7325)を用いて、トナ
ーの印字濃度1%の文字原稿を用いて連続5000枚、
トナーの印字濃度が20%の文字及び黒ベタ混同原稿を
用いて連続5000枚の計10000枚の耐刷を行い、
帯電安定性、画像濃度、カブリ濃度及びトナー飛散を測
定した。帯電安定性は、トナーの印字濃度1%の原稿の
耐刷1000枚ごとに帯電量を測定し5回の平均帯電量
を求め、同様にトナーの印字濃度20%の原稿の平均帯
電量を求め、それぞれの帯電量の差が5μC/g以下な
ら○、5μC/gを超えるなら×とした。帯電量は吸引
式摩擦帯電量測定装置STC−50型(三協パイオテク
社製)で測定した。画像濃度及びカブリ濃度はマクベス
反射濃度計(型番RD−918)を使用した。画像濃度
については、複写画像の黒ベタ部の濃度を測定した。画
像濃度は1.4以上を○、1.4未満を×とした。画像
カブリは0.005以下を○、0.005より大きく
0.008以下を△、0.008を超えると×とした。
その結果を表1に示す。 【0028】 【表1】 【0029】トナーの印字濃度1%原稿で画像濃度が低
かったのは比較例1及び3であった。比較例3では電荷
制御樹脂をスチレン−アクリル系樹脂と溶融混合してお
らず、また比較例1ではスチレン−アクリル系樹脂の配
合量が少なすぎて、それぞれ電荷制御樹脂があまり偏析
せず分散されてしまい、帯電立ち上がりが早くならなか
ったと考えられる。トナーの印字濃度1%原稿でカブリ
濃度が高かったのは比較例2であった。比較例2ではス
チレン−アクリル系樹脂の配合量が多すぎて、電荷制御
樹脂が偏析しすぎてしまい、トナー粒子中に電荷制御樹
脂が多く含有されたものの割合が多くなった結果、帯電
量が高いトナー粒子が多くなり、画像濃度が低くなった
と考えられる。トナーの印字濃度20%原稿では、比較
例1がカブリ濃度が少々高く、比較例2及び3は高かっ
た。比較例1では、スチレン−アクリル系樹脂の配合量
が少ないため、ある程度効果はあるものの、電荷制御樹
脂があまり偏析されなかったため帯電立ち上がりが早く
なりきらず、帯電量が上がる前に現像されてしまったと
考えられる。比較例3は比較例1よりも偏析されなかっ
たため帯電立ち上がりが早くならなかったと考えられ
る。比較例2では、スチレン−アクリル系樹脂の配合量
が多いため、偏析されすぎてトナー粒子中に電荷制御樹
脂があまり含有されなかったものの割合が多くなり、そ
れらのトナー粒子の帯電量があまり上がらずカブリにつ
ながったと考えられる。比較例1〜3のトナーの印字濃
度1%原稿と印字濃度20%原稿の耐刷時の平均帯電量
の差は5μC/gを超えており、帯電量差が比較的大き
いため、現像バイアス電圧等のシステム条件の変更が必
要となるが、実施例のトナーでは平均帯電量の差が5μ
C/g以内であり、システム条件の変更をすることなく
安定した画像を得ることができる。 【0030】 【発明の効果】本発明によれば、電荷制御樹脂として4
級アンモニウム塩を官能基としてスチレン−アクリル系
樹脂に共重合した樹脂を用い、結着樹脂であるポリエス
テル樹脂に、予めスチレン−アクリル系樹脂と溶融混合
した混合生成物を配合してトナーを作製することによ
り、トナーの印字濃度が異なる原稿を用いて連続して画
像形成を行っても、帯電量が安定しており、所望の画像
濃度が得られると共に画像カブリやトナー飛散を防止す
ることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤、
    電荷制御樹脂を含有する二成分系現像剤用トナーにおい
    て、 結着樹脂はポリエステル樹脂であり、 電荷制御樹脂は、4級アンモニウム塩を官能基としてス
    チレン−アクリル系樹脂に共重合した樹脂であって、予
    めスチレン−アクリル系樹脂と溶融混合した混合生成物
    として含有するものであって、電荷制御樹脂とスチレン
    −アクリル系樹脂との混合重量比が1:0.2〜1:
    0.7であることを特徴とする二成分系現像剤用トナ
    ー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012159614A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Kyocera Document Solutions Inc 2成分現像剤
JP2012168500A (ja) * 2011-01-26 2012-09-06 Kyocera Document Solutions Inc 静電荷像現像用トナー
US8871414B2 (en) 2011-01-26 2014-10-28 Kyocera Document Solutions Inc. Positively chargeable toner for electrostatic image development

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US8871414B2 (en) 2011-01-26 2014-10-28 Kyocera Document Solutions Inc. Positively chargeable toner for electrostatic image development
JP2012159614A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Kyocera Document Solutions Inc 2成分現像剤

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