JP2003161390A - 可とう管 - Google Patents
可とう管Info
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
し、しかも上水と接触した場合においても、上水に有機
物が多量に溶出して規格を充たさないということがない
可とう管を提供する。 【解決手段】 本発明の可とう管は、少なくとも内側ゴ
ム層を外層とを有し、前記内側ゴム層を水に浸漬した後
の水の過マンガン酸カリウム消費量が5.0mg/l以
下であることを特徴とする。内側ゴム層は、ゴム材料1
00重量部に対して超高分子量ポリオレフィンを10〜
100重量部含有するものであることが好ましい。
Description
る。本発明の可とう管は、内部を通過する液体と接触す
る内側ゴム層が耐浸出性ゴムにて構成されており、水の
配管の接続に好適であり、とりわけ上水道の配管接続に
好適である。
変位、地盤の不等沈下や経時的に発生する配管の歪を吸
収して漏液を防止するための可とう継手等の可とう管は
公知である。このような可とう管は、一般に通過する液
体と接触する内側ゴム層と外層とからなり、外層は内側
ゴム層の外側の補強繊維層、外側ゴム層を有し、必要な
場合には繊維補強層と外側ゴム層との間や内側ゴム層と
繊維補強層との間にリング状ないしコイル状の補強金属
層や外側ゴム層の上に織布層が設けられる。
水)を通過させるための配管の接続に使用されるものが
ある。かかる上水を通過させるために使用される可とう
管においては、通過する上水を汚染することがないとい
う特性が特に求められる。
する技術としては、内側ゴム層のさらに内面にステンレ
ス製コルゲート管又はポリエチレン又はポリプロピレン
等のポリオレフィンチューブ層を設ける技術が公知であ
る。
コルゲート管層を可とう管内部に配設することは、端部
の封止やコルゲート管の可とう性の維持などの点で加工
の工数が多く、低コスト化の要請に対応することが難し
い上に、内部を通過する際の液体の流動抵抗が大きくな
るという問題を有する。またポリエチレン又はポリプロ
ピレン等のポリオレフィンチューブ層を設ける構成は、
ポリオレフィンチューブ層と内側ゴム層の接着に別途ゴ
ムとの接着性を高める処理が必要であると共にポリオレ
フィンがゴムよりも高剛性であるために可とう性が低下
し、許容変位の大きな可とう管をえることが困難であ
る。
触する層をゴム層として従来の可とう管と同等の可とう
性を保持し、しかも上水と接触した場合においても、上
水に有機物が多量に溶出して規格を充たさないというこ
とがない可とう管を提供することにある。
なくとも内側ゴム層を外層とを有し、前記内側ゴム層を
水に浸漬した後の水の過マンガン酸カリウム消費量が
5.0mg/l以下であることを特徴とする。
ム消費量が5.0mg/l以下のゴム材料を内側ゴム層
として使用することにより、上水と接触した場合におい
ても、上水への有機物の溶出が少なく、規格に適合する
可とう管となる。
きさの内側ゴム層形成材料を有機物を含まない、従って
過マンガン酸カリウム消費量がゼロである水に一定の条
件下に浸漬し、その水について測定して測定した値であ
る。
が好ましく、より好ましくは3.0mg/l以下、さら
に好ましくは2.0mg/l以下である。
層が、ゴム材料100重量部に対して超高分子量ポリオ
レフィンを10〜100重量部含有するものであること
が好ましい。
浸漬した後の水の過マンガン酸カリウム消費量が5.0
mg/l以下の内側ゴム層が形成可能である。また内側
ゴム層構成材料の表面を接着力を向上するための処理を
行うことなく、従来と同様な工程により外層と接着する
ことができる。
材料100重量部に対して10重量部未満の場合には、
水に浸漬した後の水の過マンガン酸カリウム消費量が
5.0mg/l以下の内側ゴム層を得ることが難しく、
超高分子量ポリオレフィンの配合量が100重量部を超
えると、内側ゴム層の可とう性が低下する。
ポリオレフィンの配合量は、30〜60重量部であるこ
とがより好ましい。
づいて説明する。図1には可とう管の側面図と部分断面
図を示した。可とう管1は、管状部2と接続用のフラン
ジ3とからなる。管状部2は、内部を通過する液体と接
する熱可塑性樹脂にて構成された内側表面層6、内側ゴ
ム層5、補強繊維層9、外側ゴム層11とから構成され
ている。
なくとも補強繊維層9をフランジ3の中央の穴を通して
管状部2の反対側に出した後に端部リング13を巻回さ
せてフランジ3に当接され、フランジ3の脱落を防止す
る構造となっている。
な構造であれば、フランジに限定されるものではない
が、フランジが最も広く使用されていて一般的であり、
好ましい。
強層9と外側ゴム層11との間には、地中埋設時に可と
う管が受ける土圧、通過車両の重量による変形防止のた
めにバネ鋼コイル等の高強度のリング状ないしコイル状
の補強体層を設けてもよい。該補強体層の外側であっ
て、外層ゴム層11との間に、さらに第2補強繊維層を
設けてもよい。また、露出した状態に配設される可とう
管においては、外側ゴム層11の外側に第3補強繊維層
を設けてもよい。
脂は、本発明において使用する超高分子量ポリオレフィ
ンとしては、超高分子量ポリエチレン、超高分子量ポリ
プロピレン等が使用可能であり、超高分子量ポリエチレ
ンの使用がより好ましい。超高分子量ポリエチレンの市
販品としては、ハイゼックスミリオン(三井化学)等が
あり、使用に好適である。
然ゴム、合成ゴムが使用可能であり、好適なゴムとして
は、天然ゴム(NR)、スチレンブタジエンゴム(SB
R)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(II
R)、ニトリルゴム(NBR),クロロプレンゴム(C
R),エチレンプロピレンゴム(EPDM),クロロス
ルホン化ポリオレフィン(CSM)等が例示できる。ゴ
ム材料は単独で使用してもよく、2種以上を併用しても
よい。これらのゴム材料のなかでも、水道用の可とう管
については、天然ゴム、IIR、CRから選択されるゴ
ム材料の使用が好ましい。
剤、加硫促進剤が添加され、本発明の目的を逸脱しない
範囲において、必要に応じてゴムの技術分野における公
知の添加剤が限定なく添加可能である。具体的には、カ
ーボンブラック、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム等
の充填剤ないし補強剤、アロマ系、ナフテン系、パラフ
ィン系等のプロセス油、ワックス、酸化亜鉛、ステアリ
ン酸、ステアリン酸亜鉛等の加工助剤などが例示され
る。
は、硫黄加硫、過酸化物加硫等の公知の方法のいずれで
あってもよいが、硫黄加硫、過酸化物加硫のいずれかで
あることが好ましい。
管の技術分野において公知の繊維材料は、限定なく使用
可能である。具体的にはナイロン66、ナイロン6等の
ポリアミド系繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレンナフタレート等のポリエステル系繊維、ポリオ
レフィン系繊維、レーヨン、アラミド繊維、PBO繊
維、スチールコード、ガラス繊維、カーボン繊維などが
例示される。これらの繊維材料は、接着性改善のための
予備処理をして使用することが好ましい。
ム層構成材料と同様なゴム材料が使用可能である。内側
ゴム層構成材料と外側ゴム層構成材料は、同じであって
もよく、異なっていてもよい。外側ゴム層構成材料は、
内側ゴム層構成材料とは異なり、設置環境に耐える特性
が要求され、耐擦傷性、耐候性、耐オゾン性などが優れ
たものであることが要求される。かかる要請に対応する
ために外側ゴム層構成材料には、上述の添加剤に加えて
オゾン劣化防止剤、酸化防止剤、老化防止剤等を添加す
ることが好ましい。
と同様な工程により行うことができる。即ち、目的とす
る内径となるように選択したマンドレル上に内側ゴム層
を形成するための未加硫ゴム組成物シートを巻き付け、
その上に補強繊維層を形成するためのトッピングコード
を積層する。次いで必要な場合には金属リングもしくは
コイル層を設ける。金属リングやコイルの間には未加硫
ゴムを充填する。その外側に外側ゴム層を形成する未加
硫ゴム組成物シートを積層する。両端には必要に応じて
図1に示したようなフランジを設ける。得られた成形体
は、加硫缶などを使用して加熱・加硫を行い、最終的な
製品である可とう管を得る。
分子量ポリオレフィンの融点以上で行う。超高分子量ポ
リオレフィンとして超高分子量ポリエチレンを使用した
場合には、140℃以上で加熱・加硫を行う。
内側ゴム層構成材料の実施例についてを説明する。 [サンプルの作製] (実施例1〜6)表1の上段に記載した配合の材料を、
常法により混練して加硫し、評価サンプルを作製した。
即ち、加硫剤、加硫促進剤を除く成分をバンバリーミキ
サーにて混練してマスターバッチを作製し、混練ロール
を使用して冷却後のマスターバッチに加硫剤と加硫促進
剤とを混練し、未加硫ゴム組成物とした。加硫は、超高
分子量ポリエチレンの融点(140℃)以上の温度であ
る150℃にて30分行った。
の上段に記載した配合に基づいてサンプルを作製した。
ムの硬さ試験方法)に準拠し、デュロメーター硬さ試験
タイプAにより測定した。 引張り強さ、破断伸び:JIS K 6251(加硫ゴ
ムの引張り試験方法)に準拠し、ダンベル試験片3号を
使用して測定した。
費量)過マンガン酸カリウム消費量は、JIS S 3
200−7付属書16に準拠して測定した。
の評価結果は、表1の下段に示した。これらの結果よ
り、超高分子量ポリオレフィンを含有する内側ゴム層構
成用ゴム材料は、強度、可とう性等の物理特性を維持し
つつ過マンガン酸カリウムの消費量が小さく、上水を通
過させても問題ないものであった。
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも内側ゴム層を外層とを有し、
前記内側ゴム層を水に浸漬した後の水の過マンガン酸カ
リウム消費量が5.0mg/l以下である可とう管。 - 【請求項2】 前記内側ゴム層が、ゴム材料100重量
部に対して超高分子量ポリオレフィンを10〜100重
量部含有するものである請求項1に記載の可とう管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001360768A JP2003161390A (ja) | 2001-11-27 | 2001-11-27 | 可とう管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001360768A JP2003161390A (ja) | 2001-11-27 | 2001-11-27 | 可とう管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003161390A true JP2003161390A (ja) | 2003-06-06 |
Family
ID=19171528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001360768A Withdrawn JP2003161390A (ja) | 2001-11-27 | 2001-11-27 | 可とう管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003161390A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008231248A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-02 | Swcc Showa Cable Systems Co Ltd | 耐水性クロロプレンゴム組成物、ならびに電線・ケーブル及び空港灯火設備回路用機器 |
JP2009133484A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-06-18 | Nitta Moore Co | 樹脂チューブ |
CN102444756A (zh) * | 2011-09-07 | 2012-05-09 | 江苏吉星管业科技有限公司 | 纳米改性聚氨酯柔性接头的制造方法 |
-
2001
- 2001-11-27 JP JP2001360768A patent/JP2003161390A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008231248A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-02 | Swcc Showa Cable Systems Co Ltd | 耐水性クロロプレンゴム組成物、ならびに電線・ケーブル及び空港灯火設備回路用機器 |
JP4564975B2 (ja) * | 2007-03-20 | 2010-10-20 | 昭和電線ケーブルシステム株式会社 | 耐水性に優れた電線・ケーブル |
JP2009133484A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-06-18 | Nitta Moore Co | 樹脂チューブ |
CN102444756A (zh) * | 2011-09-07 | 2012-05-09 | 江苏吉星管业科技有限公司 | 纳米改性聚氨酯柔性接头的制造方法 |
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