JP2003161182A - 車両用エンジンによって駆動される空調装置の制御方法 - Google Patents
車両用エンジンによって駆動される空調装置の制御方法Info
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Abstract
場合に、フューエルカット期間中に暖気が吹き出すのを
防止する。 【解決手段】 エンジンの減速時にフューエルカットが
実行され、次いで、エンジン回転数が第1判定値Cまで
低下したと判定すると冷媒圧縮機の吐出量及びトルクを
一旦零或いは零に近い値まで低下させた後に、再びそれ
らを徐々に上昇させるというパターンの冷媒圧縮機のト
ルク制御を行う。そして、エンジン回転数が第2判定値
Dまで低下したと判定した時にエンジンのフューエルカ
ットを終了させることによって、最少限の冷房能力の確
保と、フューエルカット時間の延長とを両立させる。
Description
エンジン(内燃機関)によって駆動される空調装置の制
御方法に係り、特に、エンジンが減速時にフューエルカ
ットをする場合に、空調装置等の冷凍サイクル用冷媒圧
縮機と、その作動状態に対応してエンジンそのものを制
御する方法に関するものである。
開昭58−38350号公報に記載されている車両の空
調装置(エアコン或いはA/C、この場合はクーラ)用
コンプレッサの運転制御方法を図8によって説明する。
この制御方法によれば、基本的に、エンジンが所定のフ
ューエルカット復帰判定値よりも大きい回転数で回転し
ている状態において、エンジンのスロットルバルブがア
イドリングの開度まで閉じられた時にフューエルカット
が開始(ON)されて、エンジンへの燃料供給が停止さ
れる。また、それによってエンジンの回転数が低下して
フューエルカット復帰判定値よりも低くなった時に、フ
ューエルカットが終了(OFF)されてエンジンへの燃
料の供給が再開される。
機との間の動力伝達システムに設けられたクラッチが遮
断されている時(空調装置のOFF状態)と、クラッチ
が接続されている時(空調装置のON状態)とでは、エ
ンスト防止のためにフューエルカット復帰判定値を異な
る値とする必要があるので、空調装置がOFFの時のフ
ューエルカット復帰判定値をaとすると共に、空調装置
がONの時のフューエルカット復帰判定値をbとする
と、復帰判定値bに対応する空調装置ON時のフューエ
ルカット時間は、復帰判定値aに対応する空調装置OF
F時のフューエルカット時間よりも短くなる。それらの
間の差は図8の「フューエルカット」の欄に斜線領域と
して示されている。
置が使用されている状態でも、フューエルカット後にエ
ンジンの回転数が空調装置ON時の復帰判定値bよりも
少し高めのエアコンカット判定値cまで低下した時に、
冷媒圧縮機のクラッチを遮断して空調装置を停止させる
ことにより、フューエルカット復帰判定値を空調装置O
N時の復帰判定値bから空調装置OFF時の復帰判定値
aに変更し、エンジンの回転数が復帰判定値bに対して
比較的に低い復帰判定値aまで低下した時に、フューエ
ルカットを終了してエンジンへの燃料供給を再開すると
共に、冷媒圧縮機のクラッチを接続して空調装置の運転
も再開するように制御する点に特徴がある。
調装置の運転を続ける場合には、それ以前から行われて
いたように、空調装置ON時の復帰判定値bを採用する
必要があることから、フューエルカット期間が短くなっ
て、比較的早期にフューエルカットを終了させる必要が
あったのに比べて、前述の従来技術によれば、フューエ
ルカットの期間が図8に示した斜線領域の分だけ増える
結果、フューエルカットの期間が大幅に長くなるという
利点がある。
従来技術によれば、フューエルカットの期間が長くなる
という利点が生じる半面、図8の「A/C」(エアコ
ン)の欄に斜線領域として示したように、フューエルカ
ット後に冷媒圧縮機のクラッチが遮断されて空調装置が
運転を停止する期間が、そのような制御を行わない場合
に比べて長くなるので、空調装置からの吹き出し温度が
図8の最下欄に示したように最大でThだけ上昇するた
めに、高温で不快な暖気が車室内へ流出するという問題
がある。
題に鑑み、空調装置が使用されている状態においてエン
ジンへのフューエルカットが実行されても、空調装置の
冷房能力は確保して、不快な暖気が車室内へ流出するこ
とを防止すると共に、エンジンのフューエルカット時間
を可及的に長く取ることができるような、これらの相反
する2つの要求を同時に満たし得るところの、車両用エ
ンジン及び空調装置の新規な制御方法を提供することを
目的としている。なお、空調装置という語は、例えば冷
蔵庫のように、冷凍サイクルを有する空調装置用以外の
ものをも含むものとする。
決するための手段として、特許請求の範囲の請求項1に
記載された通りの車両用エンジンによって駆動される空
調装置の制御方法を提供する。
し、次いで、エンジン回転数が所定の第1判定値まで低
下したと制御装置によって判定された時に、制御装置が
冷媒圧縮機の吐出量及びトルクを一旦零或いは零に近い
値まで低下させた後に、再びそれらを徐々に上昇させる
という様式の冷媒圧縮機のトルク制御を行うので、フュ
ーエルカット期間中の冷媒圧縮機の運転時間が延長され
て、最少限の冷房能力がフューエルカット期間の大部分
において確保することができるので、フューエルカット
期間中に暖気が車室内へ流入するという問題が解消す
る。従って、フューエルカット期間における冷房能力の
確保と、フューエルカット時間の延長という相反する要
求に同時に応えることができる。
圧縮機のトルク制御が開始された後に、エンジン回転数
が所定の第2判定値まで低下したと制御装置によって判
定された時に、制御装置が車両用エンジンのフューエル
カットを終了させることができる。この第2判定値は、
冷媒圧縮機のトルクの大きさに応じて変化する値として
設定することが望ましい。更に、トルク低下量及び冷媒
圧縮機のトルクの上昇速度の一方又は両方を、冷媒圧縮
機のトルク制御が開始された時のエンジン回転数、車
速、外気温度、空調装置の送風機の送風量を含む車両の
運転条件に応じて決定することが望ましい。
容量が固定の圧縮機を用いることができる。この場合は
圧縮機を車両用エンジンによって変速装置を介して駆動
する必要がある。この変速装置としては、変速比を無段
階に変化させ得る無段変速装置を用いることが望まし
い。
装置の制御方法を適用することができるシステムの全体
構成を図1に例示する。空調装置用の冷凍サイクル1
は、冷媒圧縮機2、凝縮器3、受液器4、膨張弁5、そ
の感温部5a、蒸発器6、配管8等から構成されてい
る。凝縮器3の下流側には高圧センサ18が設けられて
いる。
量型のものであって、例えば、後述のような斜板型の圧
縮機を使用することができる。また、冷媒圧縮機2とし
て定容量型の圧縮機を使用することも可能であって、そ
の場合には定容量型の圧縮機を無段変速装置等の変速装
置を介して駆動すればよい。図示実施例においては、可
変容量型圧縮機2を、電磁クラッチのような動力伝達機
構9と、ベルト伝動装置10とを介して駆動している。
動力伝達機構9は無段変速装置等の変速装置を含み得
る。本発明の場合、動力源は車両に搭載されたエンジン
(内燃機関)11である。実施例のエンジン11の吸気
通路11aにはスロットルバルブ11bが設けられてい
る。なお、この実施例における可変容量型圧縮機2には
電磁式の容量制御弁15が取り付けられているが、その
詳細は後に説明する。
気通路7内に設置される。空気通路7内には送風機12
が設けられて矢印のように空気を送る。蒸発器6の下流
側には蒸発器吹出温度センサ13が設けられている。空
気通路7を出た空気は、図示しないヒータコアや通路切
換装置等を経て車室内へ流出する。
御するために空調用制御装置14が設けられる。空調用
制御装置14は制御のためのパルス電流Inを発生して
容量制御弁15へ供給する。そのために、蒸発器吹出温
度センサ13から蒸発器吹出温度信号Teが空調用制御
装置14へ入力されている。これ以外にも、空調用制御
装置14には、内気温度センサ、外気温度センサ、日射
センサ、エンジンの冷却水温センサ等の、多数のセンサ
類16によって検出された信号とか、空調装置の操作パ
ネル17に設けられている温度設定スイッチ、風量切換
スイッチ、吹き出しモードスイッチ、内外気切換スイッ
チ、冷媒圧縮機2の作動指令を出すエアコンスイッチ等
のスイッチ類からの信号も入力されている。
エンジン制御装置19が設けられている。エンジン制御
装置19にはエンジン11の運転状態を検出するために
設けられた多数のセンサ類19aから信号が入力されて
おり、その演算結果である制御信号は幾つかのアクチュ
エータ類19へ供給されてエンジン11を制御する。エ
ンジン制御装置19と空調用制御装置14との間でも、
例えば、エンジンの回転数信号Neのような信号がやり
とりされる。なお、空調用制御装置14とエンジン制御
装置19は一体化されていてもよい。
御方法によって制御する場合の空調用制御装置14及び
エンジン制御装置19の作動について、図2のフローチ
ャートに例示された制御の手順と、図3に例示されたタ
イムチャートと、図4〜図6に例示された制御マップ等
によって具体的に説明する。
フローチャートのステップ101において、車両に取り
付けられた各種のセンサ類から車両走行状態の情報を空
調用制御装置14及びエンジン制御装置19内の電子式
制御装置(ECU)へ読み込む。次のステップ102で
は、エンジン11の吸気通路11aを開閉するスロット
ルバルブ11bの開度がアイドリング状態の開度になっ
ているか否かを判定する。言うまでもなく、スロットル
バルブ11bと並列にアイドル回転速度制御バルブ(I
SCV)が設けられている場合には、スロットルバルブ
11bのアイドリング状態における開度は零であるか
ら、このステップにおいてはスロットルバルブ11bが
全閉状態になっているか否かを判定することになる。N
Oであればステップ101へ戻る。
たときはステップ103へ進んで、エンジンの回転数N
eが所定のフューエルカット判定値A(第3判定値)よ
りも大きいか否かの判定を行う。この判定がYESであ
れば、ステップ104においてエンジン11へのフュー
エルカットを開始する。NOのときはステップ101へ
戻る。フューエルカット開始後のステップ105の判定
においては、第1判定値として、空調装置ON時のフュ
ーエルカット復帰判定値Bよりも大きな値Cをエアコン
カット判定値として設定し、エンジン回転数がエアコン
カット判定値C以下になったか否かを判定する。この判
定がNOであれば、ステップ106においてフューエル
カットを継続するが、YESになるとステップ107へ
進み、図4に示すようなマップによって冷媒圧縮機2の
トルク制御を行う。
めに、冷媒圧縮機2の駆動軸に作用するトルク(コンプ
レッサトルク)を一旦0に近い値まで低下させる。これ
は、動力伝達機構9が電磁クラッチ等を含む場合は、そ
れを遮断すればよいが、図示実施例の場合は冷媒圧縮機
2が可変容量型圧縮機であるから、その吐出容量が実質
的に0になるように調整してもよい。コンプレッサトル
クが実質的に0になった後に、今度は徐々に冷媒圧縮機
2の吐出容量を増加させて行くことにより、コンプレッ
サトルクも徐々に増加させる。それによって、冷凍サイ
クル1内に少しずつでも冷媒を循環させることにより、
蒸発器吹出温度センサ13によって検出される蒸発器6
からの冷風の吹出温度が上昇するのを抑制し、車室内へ
暖気が吹き出すのを防止する。
って図3に示すようにエンジン回転数が低下するから、
過度に低下するとエンストを起こすので、フューエルカ
ット復帰判定値D(第2判定値)を図5に示すような可
変の値としてマップに設定しておく。この場合のフュー
エルカット復帰判定値Dは、例えば、最小値を空調装置
OFF時の復帰判定値A(第3判定値)と同じ値にする
と共に、最大値を空調装置ON時の復帰判定値Bと同じ
値として、それらの間でコンプレッサトルクの大きさに
応じて無段階に変化するように設定することができる。
回転数がその時のコンプレッサトルクに対応するフュー
エルカット復帰判定値D(第2判定値)を下回ったと判
定された時は、ステップ109へ進んでフューエルカッ
トを終了してエンジン11への燃料供給を再開するの
で、再びステップ101へ戻って前述の制御を繰り返
す。それまでは、ステップ110においてフューエルカ
ットを継続する。
クの制御パターンの代わりに、図2に示すステップ10
5の判定において、エンジン回転数がエアコンカット判
定値C(第1判定値)を下回った時の斜板型圧縮機20
のトルク制御のために、冷凍サイクル1及び車両の状態
を示すセンサ類の検出値(エンジン回転数、車速、外気
温度、送風機12の送風量、等の値)から、予め0より
も大きいトルクの最小値m、吐出容量増加開始までの待
機時間t、トルクの増加速度(勾配)α等の、必要なフ
ァクターを決めておいて、図6に示すように制御しても
よい。つまり、この例では、前述の例のように吐出容量
を一旦0としないで最小値mまでの低下にとどめると共
に、コンプレッサトルクを時間tだけ最小値mに据え置
いてから勾配αの速度で増加させる。
の制御において、フューエルカット時間の延長を図るた
めに空調装置の冷媒圧縮機のトルクを低減させる一方、
それによって冷房能力が極端に低下するのを防止するた
めに、吐出容量が徐々に増加するように冷媒圧縮機を制
御することにより、吹出温度の上昇を最大でも図3に示
すTl程度に低く抑えると共に、フューエルカット時間
を図3に斜線領域として示すように延長することができ
るので、燃費率の向上と、冷房能力の確保という相反す
る要求を同時に満足させることができる。
コンプレッサトルクの制御は、冷媒圧縮機として可変容
量型圧縮機を使用するとか、定容量型の圧縮機を使用す
る場合には、それを無段変速装置のような変速装置を介
して駆動することによって可能になるが、可変容量型圧
縮機の一つの例として図7に示した斜板型の可変容量型
圧縮機20を図1に示す冷媒圧縮機2として使用する場
合について簡単に説明する。図7において21は回転軸
であって、図1に示したようなベルト伝動装置10等を
介してエンジン(内燃機関)11によって回転駆動され
る。動力伝達機構9は電磁クラッチを含んでいてもよい
し、クラッチ機構を持たない、常時動力伝達型のクラッ
チレス機構であってもよい。
られる。円盤状の斜板23は中心の穴によって回転軸2
1に緩挿されていて固定されてはいないので、回転軸2
1に対して自由に傾斜することができる。斜板23には
腕24が一体的に設けられていて、その球状の先端25
が、斜板ガイド22の一部に形成されたカム穴26に係
合している。斜板23は、回転軸21上のコイルスプリ
ング27によって常に図において右方向に向かって軸方
向に押されている。それによって斜板23は、常に傾斜
角度(回転軸21と直角に交わる仮想の平面に対する角
度)が小さくなる方向に付勢されている。
シリンダブロック29には、回転軸21の周りに均等
に、例えば5個のシリンダボア30が回転軸21と平行
に形成されている。それらのシリンダボア30にそれぞ
れ挿入されたピストン31の左端部は、シュー32のよ
うな減摩手段を介して斜板23の周辺部に対して摺動可
能に、且つ斜板23の傾斜を許すように係合している。
ハウジング34が図示しないボルトのような手段によっ
て一体的に取り付けられている。また、リアハウジング
34の一部には、先に触れた電磁式の容量制御弁15が
取り付けられている。リアハウジング34の中心部には
吸入室35が形成されると共に、その周囲には第1吐出
室36が形成されていて、第1吐出室36は絞り通路3
7を介して第2吐出室38と連通している。
の冷凍サイクル1における蒸発器6に接続されて、低
温、低圧の冷媒を受け入れる。第2吐出室38に設けら
れた吐出口40は前述の凝縮器3に接続されて、高温、
高圧の冷媒を凝縮器3へ送り出すようになっている。従
って、吸入室35には最も低圧の吸入圧Psが作用する
と共に、第1吐出室36には最も高圧の吐出圧PdHが
作用し、第2吐出室38には吐出圧PdHよりも少し減
圧された吐出圧PdLが作用する。
り通路42を介して吸入室35と連通していると共に、
通路43を介して容量制御弁15の制御圧室44と連通
している。詳細な説明は省略するが、容量制御弁15
は、ソレノイド45が電気的に付勢されて弁棒46が上
下方向に移動する時に弁部開口47の大きさが変化する
ことによって、吐出圧PdHの冷媒の一部を減圧して通
路43を介して斜板室41へ送り込むので、斜板室41
内は、吐出圧PdHと吸入圧Psとの中間の、任意の高
さの制御圧Pcを帯びることになる。
装置14から冷媒圧縮機2(この場合は斜板型圧縮機2
0)の電磁式容量制御弁15へ供給するパルス状の制御
電流Inのデューティ比を変化させて、ソレノイド45
への通電量を変化させると、斜板室41内の制御圧Pc
の大きさを任意に変化させることができる。
ノイド45の電磁気的付勢力だけでなく、第1吐出室3
6の高圧の吐出圧PdHと、少し減圧された第2吐出室
38の吐出圧PdLとの差圧による付勢力も作用してい
るので、それらの合力が弁棒46を上下方向に移動させ
ることになる。この場合の差圧は、絞り通路37を通過
する冷媒の流量、即ち、斜板型圧縮機20の吐出量に対
応しているので、吐出量を自動的に指令値に合致させる
ようにフィードバック制御する作用をする。
20はこのように構成されているから、空調装置の作動
状態において回転軸21がエンジン11によって回転駆
動されると、斜板23の傾斜角度に応じて決まるストロ
ークにおいてピストン31が軸方向に往復運動をして、
吸入室35の低圧の冷媒を作動室48内へ吸入し、圧縮
して高圧の冷媒を第1吐出室36へ吐出する。
縮することによってピストン31に作用する圧縮反力
と、斜板室41内の制御圧Psによってピストン31に
作用する背圧による力、更には関連するコイルスプリン
グ27等の付勢力等が釣り合う位置まで、斜板23が回
転軸21上を移動する。斜板23の腕24は球状の先端
25によって斜板ガイド22のカム穴26に係合してい
るから、斜板23が軸方向に移動する際に、図7の中に
鎖線によって例示したように、斜板23の傾斜角度が無
段階に変化する。それによってピストン31のストロー
クが無段階に変化するので、空調用制御装置14の作動
によって斜板室41の制御圧Pcを変化させることによ
り、斜板型圧縮機20の吐出容量を零と最大値との間で
自由に変化させることができる。
いるトルクの大きさは、例えば、動力伝達機構9から回
転軸21までの部分にトルク計測手段を設けることによ
って検出することができる。この実施例においてはソレ
ノイド45へ供給する制御電流Inの電流値に加えて、
冷凍サイクル1に設けられた高圧センサ18の検出値
と、エンジン制御装置19から得られるエンジン11の
回転数Neとからトルクを算出することができる。
を算出する場合には、トルクの目標値と、エンジン11
の回転数Neと、高圧センサ18が検出する圧力値とか
ら演算が可能である。それによって算出された制御電流
値を利用して、回転軸21のトルクが目標値に合致する
ように斜板型圧縮機20を制御することもできる。
機を用いる場合には、動力伝達機構9として無段変速装
置のような変速装置を使用すればよい。この場合は無段
変速装置の入力回転数と出力回転数との比である変速比
を変化させることによって、冷媒圧縮機2の吐出量と、
冷媒圧縮機2を駆動するトルクの大きさを自由に変化さ
せることができる。従って、この場合も、前述の実施例
と同様な効果を奏することができる。
全体を示すシステム構成図である。
る。
エンジンと空調装置の状態を例示するタイムチャートで
ある。
例示する線図である。
を例示する線図である。
ンを例示する線図である。
断面図である。
用エンジンと空調装置の状態を例示するタイムチャート
である。
Claims (8)
- 【請求項1】 車両用エンジンによって冷凍サイクルの
冷媒圧縮機を駆動するように構成されている空調装置の
駆動システムにおいて、前記車両用エンジンが減速時に
フューエルカットを実行し、次いで、エンジン回転数が
所定の第1判定値まで低下したと前記制御装置によって
判定された時に、前記制御装置が前記冷媒圧縮機の吐出
量及びトルクを一旦零或いは零に近い値まで低下させた
後に、再びそれらを徐々に上昇させるという様式の冷媒
圧縮機のトルク制御を行うことによって、最少限の冷房
能力の確保と、フューエルカット時間の延長とを両立さ
せることを特徴とする、車両用エンジンによって駆動さ
れる空調装置の制御方法。 - 【請求項2】 請求項1において、前記制御装置によっ
て前記冷媒圧縮機のトルク制御が開始された後に、エン
ジン回転数が所定の第2判定値まで低下したと前記制御
装置によって判定された時に、前記制御装置が前記車両
用エンジンのフューエルカットを終了させることを特徴
とする、車両用エンジンによって駆動される空調装置の
制御方法。 - 【請求項3】 請求項2において、前記第2判定値を、
前記冷媒圧縮機のトルクの大きさに応じて変化する値と
して設定したことを特徴とする、車両用エンジンによっ
て駆動される空調装置の制御方法。 - 【請求項4】 請求項1において、トルク低下量及び前
記冷媒圧縮機のトルクの上昇速度の一方もしくは両方
を、前記冷媒圧縮機のトルク制御が開始された時のエン
ジン回転数、車速、外気温度、空調装置の送風機の送風
量を含む車両の運転条件に応じて決定することを特徴と
する、車両用エンジンによって駆動される空調装置の制
御方法。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
前記冷媒圧縮機が可変容量型の圧縮機であることを特徴
とする、車両用エンジンによって駆動される空調装置の
制御方法。 - 【請求項6】 請求項5において、前記冷媒圧縮機が斜
板型の可変容量型圧縮機であることを特徴とする、車両
用エンジンによって駆動される空調装置の制御方法。 - 【請求項7】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
前記冷媒圧縮機が吐出容量固定の圧縮機であって、前記
車両用エンジンによって変速装置を介して駆動されるこ
とを特徴とする、車両用エンジンによって駆動される空
調装置の制御方法。 - 【請求項8】 請求項7において、前記変速装置が変速
比を無段階に変化させ得る無段変速装置であることを特
徴とする、車両用エンジンによって駆動される空調装置
の制御方法。
Priority Applications (3)
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