JP2003160822A - 自溶製錬炉用精鉱バーナー - Google Patents
自溶製錬炉用精鉱バーナーInfo
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Abstract
での充分な製錬反応を可能とする自溶製錬炉用精鉱バー
ナーを提供する。 【解決手段】 バーナー本体に、重油バーナー、製錬原
料導入管3、酸素吹込管11、空気吹込管13、ウイン
ドボックス6および精鉱シュート4を組み込み、精鉱シ
ュート4が製錬原料導入管3に接続され、ウインドボッ
クス6内で、重油バーナー、酸素吹込管11、空気吹込
管13が精鉱シュート4の内側に延在している。特に、
前記精鉱シュート4に製錬原料を供給する製錬原料導入
管3を少なくとも3本備え、前記製錬原料導入管3が、
精鉱シュート4を中心とする円周上に等間隔で配置され
る。前記製錬原料導入管3が4本であることが、好まし
い。
Description
非鉄金属の硫化物の製錬に用いられる自溶製錬炉用精鉱
バーナーに関する。
する非鉄金属製錬に用いられる製錬炉の一つである自溶
製錬炉では、反応塔の上部に精鉱バーナーが設けられ、
該精鉱バーナー内で、製錬原料を反応用気体中に均一に
分散させる。そして、分散状態の製錬原料が、重油バー
ナーや反応塔耐火物の輻射熱等により着火され、反応塔
内を落下しながら、製錬反応が行われる。
下する間に完結することが重要であり、製錬反応が充分
に完結しないと、煙灰の発生量の増大、生産効率の低
下、操業の不安定、停止、ひいては炉命の減少等の影響
が出る。
精鉱バーナーより継続して製錬原料が炉内に均一に分散
され、反応用気体、すなわち空気あるいは酸素富化空気
と充分に均一混合されることが重要である。最適な条件
は、精鉱バーナーのサイズ、製錬原料の種類、処理量等
により選択される。
の一例について、前記製錬反応を以下に説明する。
17の上に設けられ、主としてバーナー本体1、重油バ
ーナー2、精鉱シュート4および工業用酸素吹込管11
により構成される。バーナー本体1は、上部に反応用気
体導入口5を、かつ下部に反応用気体出口を有し、該反
応用気体出口に向かって逆円錐状になっている。なお、
バーナー本体1は、機能的にウインドボックス6とバー
ナーコーン7に区別される。ウインドボックス6の反応
用気体導入口5から入る反応用気体が、バーナーコーン
7に向かって流れ、バーナーコーン7の反応用気体出口
から反応塔の装入口17に吹き込まれる。
よび精鉱シュート4は、同心円状に、かつバーナーコー
ン7の反応用気体出口および装入孔17に対し同軸的
に、配置される。工業用酸素吹込管11を通る酸素ガス
は、着火用および分散用(後述)を兼ね、製錬原料分散
用気体噴出口12を下端に有する。すなわち、製錬原料
が反応塔内に入って燃焼を開始するまでの時間を短縮す
るために、反応塔の装入口17のところで、酸素ガスに
より製錬原料の着火を早められ、分散により着火しやす
くなる。
に、分散コーン10が取り付けられている。さらに、精
鉱シュート4の外周側に、風速調整器9が設けられてい
る。さらに、分散コーン10の直上で、複数の製錬原料
分散用工業用酸素ノズル12が工業用酸素吹込管11に
設けられている。
ュート4を経て落下し、バーナーコーン7内にある分散
コーン10によって分散され、さらに、分散用気体噴出
口12から噴出される酸素ガスにより円周方向に分散さ
れ、着火しつつ、反応用気体と混合される。
を経て風速調整器9により加速されてバーナーコーン7
内に供給され、前述のように分散された製錬原料とバー
ナーコーン7内で混合され、反応塔内に吹き込まれる。
なお、製錬原料や重油はバーナーコーン直下で炉内の温
度により燃焼開始(着火)し、反応用気体や酸素ガスが
燃焼(反応)の酸素源となる。
る精鉱バーナーの一例についても、前記製錬反応を以下
に説明する。
17の上に設けられ、主としてバーナー本体1、精鉱シ
ュート4、製錬原料分散用圧縮空気吹込管13および工
業用酸素吹込管11により構成される。バーナー本体1
は、上部に反応用気体導入口5を、かつ下部に反応用気
体出口を有し、該反応用気体出口に向かって逆円錐状に
なっている。なお、バーナー本体1は、機能的にウイン
ドボックス6とバーナーコーン7に区別される。ウイン
ドボックス6の反応用気体導入口5から入る反応用気体
が、バーナーコーン7に向かって流れ、バーナーコーン
7の反応用気体出口から反応塔の装入口17に吹き込ま
れる。
縮空気吹込管13および精鉱シュート4は、同心円状
に、かつバーナーコーン7の反応用気体出口および装入
孔17に対し同軸的に、配置される。
散コーン10が取り付けられる。さらに、製錬原料分散
用圧縮空気噴出口12が、分散用空気吹込管13のコー
ン部下端周面に水平方向に配置されている。工業用酸素
吹込管11は、コーン部を貫通して、酸素ガスは直接炉
内に吹き込まれる。当該酸素ガスは、製錬原料の燃焼開
始(着火)を迅速化する。
ュート4を経て落下し、バーナーコーン7の出口にある
分散コーン10によって分散され、さらに、前記圧縮空
気噴出口12から吹き出される圧縮空気により、反応塔
円周方向に分散され、着火しつつ、反応用気体と混合さ
れる。
に供給され、前述のように分散された製錬原料と反応塔
内上部で混合される。なお、製錬原料は、反応塔上部
で、炉内の温度により着火(燃焼開始)し、反応用気
体、酸素ガス、分散用圧縮空気が燃焼(反応)の酸素源
となる。
ない精鉱バーナーでは、反応塔炉頂の中心から円周上に
対称的に等間隔で複数本の補助燃料バーナー(図示せ
ず)が配列され、製錬原料の酸化反応熱の不足分の熱補
償や、製錬原料の迅速な着火(燃焼開始)用に、燃料を
燃焼させる。
反応においては、反応塔内における反応の完結、煙灰発
生率の低減が求められるため、精鉱バーナーによる製錬
原料の均一な分散と、反応用気体との均一混合と、迅速
な着火が重要である。このために、反応塔の装入孔にお
いて落下する製錬原料の流れを乱し、よりよい分散・混
合を得るための分散コーンが設けられる。
に円周方向で均一に供給される製錬原料を、分散コーン
を中心として、円周方向で均一に放射線状に分散させる
ことにある。従って、分散コーンに供給される製錬原料
の量や密度に偏りがあれば、換言すれば、精鉱シュート
内で該精鉱シュートの軸に垂直な断面で、製錬原料が均
一に分布していなければ、分散コーンにて円周方向で均
一な製錬原料の分散は得られず、反応用気体との混合も
不均一になる。
酸化物の発生量が偏在する方向、および反応用気体が不
足し、酸化の不十分な製錬原料が偏在する方向が生じ、
反応塔内の落下粒子相互の衝突・酸化還元反応によって
も、良好な均一反応が得られない。つまり、沈殿池に溶
融酸化された製錬原料が落下する時点で、非平衡Fe 3
O4や、逆に充分溶融していない製錬原料が存在する事
態が発生する原因となる。
る自溶製錬炉においては、製錬原料の不十分な分散、ま
たは製錬原料の不均一な分布の結果として、反応用気体
(空気または酸素富化空気)との充分な均一混合が得ら
れなくても、複数本有する精鉱バーナーの個々の製錬原
料および反応用気体で構成される流束が相互干渉作用を
及ぼし、反応塔を落下する間に比較的良好な反応状態が
得られる。
する自溶製錬炉においては、前述の流束間の相互干渉作
用が得られず、また、精鉱バーナー1本当たりの反応用
気体流量および製錬原料導入量が多いため、精鉱バーナ
ー直下での製錬原料と反応用気体の均一混合が完成しな
ければ、反応塔内での滞留時間が減少して、良好な反応
が得られなくなる。
炉用精鉱バーナーは、操業管理、設備保全の容易さ、お
よび性能の向上により、複数本から1本に移行してい
る。
鉄金属製錬用自溶製錬炉では、分散コーンに供給される
製錬原料が均一であること、換言すれば精鉱シュート内
で製錬原料が均一に分布していることが、非常に重要で
ある。
にするために、従来、製錬原料導入管は、通常1本、場
合によっては、2本であった。製錬原料導入管を2本有
する理由は、該製錬原料導入管に供給する製錬原料貯蔵
庫切り出し設備、例えばスクリューコンベアーあるいは
ドラッグコンベアーが、2系列になっていることがある
ためである。
内で製錬原料が偏在するのは明らかである。製錬原料導
入管が2本の場合、対向させるのが一般的であるが、観
察すると、導入された製錬原料は、精鉱シュート内で、
内包する製錬原料着火用酸素吹込管または製錬原料分散
用酸素または圧縮空気吹込管に衝突した後、これらの吹
込管を中心に90度方向を転じて、精鉱原料導入管に製
錬原料の偏在する周方向部分が2箇所生じていた。
下・通過中に整流され、あるいは製錬原料導入部に衝突
板を具備したり、前記の吹込管の外周状にスパイラル案
内羽を具備することで、若干は改善されるが、精鉱シュ
ート出口、つまり分散コーン直上での製錬原料の不均一
な偏りは残存する。
用気体との均一混合が可能で、反応塔内での充分な製錬
反応を可能とする自溶製錬炉用精鉱バーナーを提供する
ことである。
製錬炉用精鉱バーナーの一態様としては、ウインドボッ
クスを有するバーナー本体に、製錬原料導入管、製錬原
料分散用空気吹込管および精鉱シュートを組み込み、精
鉱シュートが製錬原料導入管に接続され、ウインドボッ
クス内で、製錬原料分散用空気吹込管が精鉱シュートの
内側に延在している。
ナーの異なる態様としては、ウインドボックスを有する
バーナー本体に、製錬原料導入管、着火用酸素吹込管、
製錬原料分散用空気吹込管および精鉱シュートを組み込
み、精鉱シュートが製錬原料導入管に接続され、ウイン
ドボックス内で、着火用酸素吹込管、製錬原料分散用空
気吹込管が精鉱シュートの内側に延在している。
ナーの異なる態様としては、ウインドボックスを有する
バーナー本体に、重油バーナー、製錬原料導入管、着火
用酸素吹込管、製錬原料分散用空気吹込管および精鉱シ
ュートを組み込み、精鉱シュートが製錬原料導入管に接
続され、ウインドボックス内で、重油バーナー、酸素吹
込管、空気吹込管が精鉱シュートの内側に延在してい
る。
に、重油バーナー、製錬原料導入管、着火用酸素吹込管
および精鉱シュートが組み込まれ、精鉱シュートが製錬
原料導入管に接続され、ウインドボックス内で、重油バ
ーナー、着火用酸素吹込管が精鉱シュートの内側に延在
している。
は、前記精鉱シュートに製錬原料を供給する製錬原料導
入管を少なくとも3本備え、前記製錬原料導入管が、精
鉱シュートを中心とする円周上に等間隔で配置される。
好ましい。
て、重油バーナー2を中心にして、その周囲に同心に、
着火用および製錬原料分散用酸素吹込管11および精鉱
シュート4を配置するか、あるいは図3に対応して、着
火用酸素吹込管11を中心にして、その周囲に同心円上
に製錬原料分散用空気吹込管13および精鉱シュート4
を配置する精鉱バーナーの概略構成を示す。さらに、別
の構成において、図3の着火用酸素吹込管11を省略し
たり、他の空気吹込管に置き換えることもできる。
素濃度を富化するのがよい。
くは4本具備することで、精鉱シュート内に製錬原料を
3方向または4方向から均一に導入し、かつ製錬原料相
互の衝突で、精鉱シュート内の断面方向の均一分布性を
さらに助長することができる。
錬原料導入管は3本以上とするが、3本より4本が均一
な分配を得るためには好ましく、5本以上では精鉱バー
ナーの構成が複雑になる。
れや炉内鋳つきによる耐火物温度、換言すれば耐火物コ
ーティング厚さの周方向の偏りも、製錬原料導入量を調
整することで制御が容易になる。
重油バーナー2を中心に置いて、その周囲に同心円状に
着火用酸素吹込管11および精鉱シュート4を配置し
(図2参照)、製錬原料精鉱導入管3を4本備えた自溶
製錬炉用精鉱バーナーを用いて、製錬原料である銅精鉱
を製錬する操業を長期間実施した。なお、反応用気体で
ある酸素富化空気は、2方向より、すなわち、直径方向
反対側にある2つの導入口5から導入した。ウインドボ
ックス6等、残部の構成は図2に示す精鉱バーナーと同
様にした。
錬原料精鉱導入管3を2本備えた自溶製錬炉用精鉱バー
ナーを用いて、製錬原料である銅精鉱を製錬する操業を
長期間実施した。なお、反応用酸素富化空気は、図2に
示すように、1方向より導入した。
が均一に進行・終結できるようになったため、煙灰発生
率が低減し、酸素利用率が向上している。
O4品位、Cu品位が低減している。
温度を低下させながら目標▼カワ▲温度値1,225℃
を維持できており、かつ標準偏差も低下している。
は、分析値と測定値でフィードバック制御を行っている
ために、ほぼ目標値を維持できているが、標準偏差が低
減した。
生するFe3O4に富んだ中間層の発生が抑制され、ま
た、反応の悪化に伴う未溶解製錬原料の発生も皆無とな
った。
円周方向に均一に反応が進行していることが伺われる。
して製錬原料の増処理が可能になり、反応塔の補助重油
量が減少し、さらには反応塔耐火物の寿命も延長され
た。
ボイラーにおいても、飛散煙灰量が減少するだけでな
く、未燃製錬原料の飛散が減少し、極めてハンドリング
性の良好な煙灰が得られた。
り、製錬原料の均一な分散が得られ、反応用気体との均
一混合が可能になり、反応塔内での充分な製錬反応が確
保できた。
示す概略平面図で、重油バーナーを中心に配置する場合
と、酸素吹込管を中心に配置する場合とを重ねて示す。
バーナーの構成を示す概略断面図である。
バーナーの異なる構成を示す概略断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ウインドボックスを有するバーナー本体
に、製錬原料導入管、空気吹込管および精鉱シュートが
組み込まれ、精鉱シュートが製錬原料導入管に接続さ
れ、ウインドボックス内で、空気吹込管が精鉱シュート
の内側に延在し、前記精鉱シュートに製錬原料を供給す
る製錬原料導入管を少なくとも3本備え、前記製錬原料
導入管が、精鉱シュートを中心とする円周上に等間隔で
配置されることを特徴とする自溶製錬炉用精鉱バーナ
ー。 - 【請求項2】 ウインドボックスを有するバーナー本体
に、製錬原料導入管、酸素吹込管、空気吹込管および精
鉱シュートが組み込まれ、精鉱シュートが製錬原料導入
管に接続され、ウインドボックス内で、酸素吹込管、空
気吹込管が精鉱シュートの内側に延在し、前記精鉱シュ
ートに製錬原料を供給する製錬原料導入管を少なくとも
3本備え、前記製錬原料導入管が、精鉱シュートを中心
とする円周上に等間隔で配置されることを特徴とする自
溶製錬炉用精鉱バーナー。 - 【請求項3】 ウインドボックスを有するバーナー本体
に、重油バーナー、製錬原料導入管、酸素吹込管、空気
吹込管および精鉱シュートが組み込まれ、精鉱シュート
が製錬原料導入管に接続され、ウインドボックス内で、
重油バーナー、酸素吹込管、空気吹込管が精鉱シュート
の内側に延在し、前記精鉱シュートに製錬原料を供給す
る製錬原料導入管を少なくとも3本備え、前記製錬原料
導入管が、精鉱シュートを中心とする円周上に等間隔で
配置されることを特徴とする自溶製錬炉用精鉱バーナ
ー。 - 【請求項4】 ウインドボックスを有するバーナー本体
に、重油バーナー、製錬原料導入管、酸素吹込管および
精鉱シュートが組み込まれ、精鉱シュートが製錬原料導
入管に接続され、ウインドボックス内で、重油バーナ
ー、酸素吹込管が精鉱シュートの内側に延在し、前記精
鉱シュートに製錬原料を供給する製錬原料導入管を少な
くとも3本備え、前記製錬原料導入管が、精鉱シュート
を中心とする円周上に等間隔で配置されることを特徴と
する自溶製錬炉用精鉱バーナー。 - 【請求項5】 前記製錬原料導入管が4本である請求項
1から4のいずれかに記載の自溶製錬炉用精鉱バーナ
ー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002266664A JP3852388B2 (ja) | 2001-09-13 | 2002-09-12 | 自溶製錬炉用精鉱バーナー |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001-277969 | 2001-09-13 | ||
JP2001277969 | 2001-09-13 | ||
JP2002266664A JP3852388B2 (ja) | 2001-09-13 | 2002-09-12 | 自溶製錬炉用精鉱バーナー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003160822A true JP2003160822A (ja) | 2003-06-06 |
JP3852388B2 JP3852388B2 (ja) | 2006-11-29 |
Family
ID=26622142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002266664A Expired - Lifetime JP3852388B2 (ja) | 2001-09-13 | 2002-09-12 | 自溶製錬炉用精鉱バーナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3852388B2 (ja) |
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- 2002-09-12 JP JP2002266664A patent/JP3852388B2/ja not_active Expired - Lifetime
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