JP2003160407A - 被覆粒状農薬 - Google Patents

被覆粒状農薬

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JP2003160407A JP2001362867A JP2001362867A JP2003160407A JP 2003160407 A JP2003160407 A JP 2003160407A JP 2001362867 A JP2001362867 A JP 2001362867A JP 2001362867 A JP2001362867 A JP 2001362867A JP 2003160407 A JP2003160407 A JP 2003160407A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】農薬活性成分の溶出量を任意に制御しうる粒状
農薬を提供すること。 【解決手段】農薬活性成分、アルギン酸系化合物を含有
する粒状物を、樹脂で被覆してなることを特徴とする、
被覆粒状農薬。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、農薬活性成分の溶
出量を制御してなる被覆粒状農薬に関する。
【0002】
【従来の技術】農薬を使用する際には、省力化・環境負
荷の低減という面から農薬の使用量および使用回数の減
少と施用時期の早期化が望まれている。
【0003】このような要望を受けて、水稲作では、本
田で使用していた農薬を播種・育苗期に施用して、移植
後本田においてその効果を発揮させる育苗箱処理や、苗
を本田に移植する際、田植え機にアタッチメントを装着
して薬剤を苗の近傍部の土中に埋め込む移植同時処理が
行われている。
【0004】また、野菜等の栽培においては、育苗箱処
理と類似したセル苗処理が行われている。
【0005】しかしながら、育苗箱やセル苗の処理に通
常の粒状農薬を使用すると、農薬活性成分が短期間で水
中または土壌中に溶出あるいは放出されてしまうため、
薬害が発生しやすく、また効果の持続期間も短くなるな
どの欠点を有する。
【0006】また、移植同時処理の場合も、根が活着す
るまでの苗は不安定な状態にあり、この時期に除草剤な
どの農薬を施用したりすると薬害が生じることがあっ
た。
【0007】これを解決するために、農薬活性成分の溶
出制御、溶出期間の長期化を目的として粒状農薬を非水
溶性または難水溶性の被膜材料で被覆した被覆粒状農薬
が開発されている。
【0008】しかしながら、薬害を軽減するために単純
に樹脂を被覆して農薬活性成分の溶出量を抑えた場合、
農薬活性成分の種類によっては、効力を発揮すべき時期
になっても薬効を発揮するのに十分な溶出量が得られ
ず、効果不足となることがしばしばあった。
【0009】こういった問題を解決するために、農薬粒
剤を処理した後、一定期間は農薬活性成分の溶出量を低
く抑え、一定期間経過後に農薬成分の溶出を開始する機
能、すなわち時限溶出制御機能を有する農薬粒剤が提案
されている。
【0010】時限溶出制御機能を有する農薬粒剤として
は、例えば、高吸水膨潤性物質層とオレフィン系重合体
層からなる多層被膜で被覆した被覆農薬粒剤や、アルカ
リ物質層とオレフィン系樹脂およびアルカリ水可溶性重
合体からなる多層被膜で被覆した被覆農薬粒剤などの多
層被膜により被膜した被覆農薬粒剤(特開平6−930
3号公報、特開平6−9304号公報、特開平6−80
514号公報)や、水膨潤性物質を含有する農薬粒剤を
熱可塑性樹脂の被膜で被覆した被覆農薬粒剤(特開平9
−67206号公報、特開平9−97608号公報、特
開平9−268103号公報、特開平11−32250
3号公報、特開2001−192305号公報)などが
知られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多層被
膜で被膜が形成されているものは、単層被膜で被覆する
場合と比べて製造工程が多く、コスト高となるという問
題点がある。また、膨潤性物質を含有する農薬粒剤を被
覆するものは被覆に僅かでもピンホールや亀裂があると
そこから急激に水が侵入して被覆が破壊されてしまい、
農薬活性成分が急激に溶出してしまう。こうしたことか
ら完全な被覆が要求され、結果として製品管理に多大な
労力を有する。
【0012】また、これら時限溶出制御機能を有する粒
剤は一定の溶出制御期間経過後、急激に農薬活性成分を
溶出するものであって、薬効の持続性という観点からみ
て必ずしも満足のいくものではなかった。
【0013】したがって、農薬粒剤を施用後は、作物に
対して薬害が生じる可能性がなくなるまで、あるいは薬
効を発揮すべき時期までの、例えば3日から1か月程度
は農薬活性成分の溶出量を上記目的を達成する程度に低
く抑え、その後も一度に薬剤を放出させるのではなく、
具体的には10日から3か月程度かけて徐々に残りの薬
剤を溶出させるような農薬活性成分の溶出量を任意にコ
ントロールできる徐放性製剤が望まれていた。
【0014】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するもので、農薬活性成分の溶出量を任意に制御
でき、薬効が長期間持続し、しかも薬害の軽減化が可能
な被覆粒状農薬を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな課題を解決すべく鋭意研究した。その結果、農薬活
性成分とアルギン酸系化合物を含有する粒状物を樹脂に
より被覆してなる粒状農薬が、施用後一定期間は農薬活
性成分の溶出量を低く抑え、一定期間経過後は徐々に溶
出量が高まることを見出した。さらに、アルギン酸系化
合物の種類と被覆する樹脂の量を変えることで、徐放性
製剤の溶出制御期間および溶出量を任意にコントロール
できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0016】<農薬活性成分>本発明で用いる農薬活性成
分は、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、植物成長調整剤などの
一般に農薬として使用されるものであればよく、また、
これらの一種または二種以上を併用してもかまわない。
【0017】例えば、殺虫剤としては、有機リン系、カ
ーバメート系、ピレスロイド系、クロロニコチル系、フ
ェニルピラゾール系、ネライストキシン系およびベンゾ
イルフェニル尿素系の殺虫剤、天然殺虫剤、殺ダニ剤お
よび殺線虫剤などが挙げられる。
【0018】殺菌剤としては、例えば、無機銅剤、有機
銅剤、無機硫黄剤、有機硫黄剤、有機リン系、ベンゾイ
ミダゾール系、ジカルボキシイミド系、酸アミド系、ト
リアゾール系、イミダゾール系、メトキシアクリレート
系、ストロビルリン系、アニリノピリミジン系、ジチオ
ラン系、キノキサリン系、アミノピリミジン系、フェニ
ルピロール系、トリアジン系、シアノアセトアミド系、
グアニジン系の殺菌剤、抗生物質系殺菌剤および天然物
殺菌剤などが挙げられる。
【0019】除草剤としては、例えば、フェノキシ酸
系、カーバメート系、酸アミド系、アセトアニリド系、
尿素系、スルホニル尿素系、ピリミジルオキシ安息香酸
系、トリアジン系、ダイアジン系、ダイアゾール系、ビ
ピリジリウム系、ジニトロアニリン系、芳香族カルボン
酸系、イミダゾリノン系、脂肪酸系、有機リン系、アミ
ノ酸系、ジフェニルエーテル系、ニトリル系などの除草
剤が挙げられる。
【0020】植物生長調整剤としては、例えば、エチレ
ン、インドール酢酸、ジベレリンなどが挙げられる。
【0021】これらに含まれる個々の具体的な農薬活性
成分は、例えば「農薬ハンドブック2001年版」(社
団法人 日本植物防疫協会 平成13年11月1日発
行)、「SHIBUYA INDEX 8th Edi
tion」(SHIBUYAINDEX研究会 平成1
0年12月15日発行)、「The Pesticid
e Manual Eleventh Editio
n」(BritishCrop Protection
Council発行)などに記載されている。
【0022】本発明において使用される農薬活性成分と
しては、上記に限定されることはなく、農薬活性成分の
溶出を制御する必要のあるものなら上記以外の農薬活性
成分を適用することができる。
【0023】これらの農薬活性成分の添加量は、被覆粒
状農薬の全量に対して、通常0.01〜90重量%、好
ましくは、0.1〜50重量%、さらに好ましくは0.
5〜30重量%である。
【0024】<アルギン酸系化合物>本発明で使用するア
ルギン酸系化合物とは、渇藻類から抽出されるアルギン
酸およびこれを工業的に改質したものである。工業的に
は海藻を塩化カルシウム溶液および塩酸で洗浄後炭酸ナ
トリウム溶液で抽出し、塩酸または塩化カルシウム溶液
で沈殿させて精製、その後各種化学反応を行うことで得
ることができる。具体的には、アルギン酸、アルギン酸
ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸アンモニ
ウム、アルギン酸カルシウム、アルギン酸亜鉛、アルギ
ン酸プロピレングリコールエステルなどが挙げられる。
【0025】本発明で使用するアルギン酸系化合物は、
水溶性アルギン酸系化合物、非水溶性アルギン酸系化合
物のどちらでもかまわない。しかし、本発明での一定期
間経過後の溶出量はアルギン酸系化合物の種類と量によ
って決まり、非水溶性アルギン酸系化合物を用いた場合
は、水溶性アルギン酸系化合物を用いた場合よりも多量
に添加しないと任意の溶出量が得られない。したがっ
て、経済上は水溶性アルギン酸系化合物が好ましく、さ
らには水溶性アルギン酸塩が好ましい。
【0026】本発明で使用する水溶性アルギン酸系化合
物は、溶出を抑えようとする農薬活性成分の種類にもよ
るが、通常、1%水溶液の粘度が20mPa・sから2
000mPa・sのものが好ましい。1重量%水溶液の
粘度が20mPa・sより低いアルギン酸系化合物を用
いた場合には、溶出抑制期間経過後も溶出量が高まら
ず、十分な薬効が期待できない。また、1重量%水溶液
の粘度が2000mPa・sより高いアルギン酸系化合
物を用いた場合には一定の溶出抑制期間経過後、農薬活
性成分を急激に溶出してしまい、その結果、薬効の持続
性が得られない。
【0027】本発明で使用する水溶性アルギン酸塩とし
て好ましいものは、アルギン酸ナトリウム(例えば「ア
ルギテックスL」「アルギテックスM」「アルギテック
スH」株式会社キミカ製の商品名)、アルギン酸カリウ
ム(例えば「キミカアルギンK」株式会社キミカ製の商
品名)、アルギン酸アンモニウム(例えば「キミカアル
ギンNH」株式会社キミカ製の商品名)などが挙げられ
る。
【0028】アルギン酸系化合物の使用量は、被覆粒状
農薬組成物中の含有量として、0.01〜20重量%、
好ましくは0.1〜10重量%、さらに好ましくは0.
5〜5重量%である。アルギン酸系化合物が0.01重
量%より少ない場合には一定の溶出抑制期間経過後も溶
出量が高くならず、十分な薬効が得られなくなる。一
方、アルギン酸系化合物の量が20重量%より多い場合
には一定の溶出抑制期間を得るために必要な樹脂量が多
くなり樹脂量が多くなり、実用上好ましくない。
【0029】<樹脂>本発明の上記粒状物を被覆する樹脂
としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂が挙げられる。
【0030】熱硬化性樹脂としては、例えば、ウレタン
樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、フェノール樹脂、尿素・メラミン樹脂、尿素樹
脂、シリコン樹脂などが挙げられる。
【0031】熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチ
レン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブテン樹脂、ポリ
スチレン樹脂などのポリオレフィン樹脂、酢酸ビニル樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポ
リアクリル酸樹脂、ポリメタアクリル酸樹脂、ポリアク
リル酸エステル樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂な
どのビニル重合樹脂、ブタジエン樹脂、イソプレン樹
脂、クロロプレン樹脂、ブタジエン−スチレン共重合樹
脂、エチレン−プロピレン−ジエン共重合樹脂、スチレ
ン−イソプレン共重合樹脂などのジエン系樹脂、エチレ
ン−プロピレン共重合樹脂、ブテン−プロピレン共重合
樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−ア
クリル酸共重合樹脂、エチレン−メタアクリル酸共重合
樹脂、エチレン−メタクリル酸エステル共重合樹脂、エ
チレン−一酸化炭素共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル
−一酸化炭素共重合樹脂などのポリオレフィン共重合樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニリデ
ン−塩化ビニル共重合樹脂などの塩化ビニル共重合樹脂
が挙げられる。
【0032】本発明において被覆層に用いられる樹脂
は、溶出抑制期間の増減が行いやすいことから、熱可塑
性樹脂が好ましく、さらに溶出抑制期間後の溶出量の調
整が容易であることから、酢酸ビニル樹脂が好ましい。
【0033】樹脂の使用量は、被覆粒状農薬中の含有量
として、通常0.1〜60重量%、好ましくは0.5〜
50重量%、さらに好ましくは1〜35重量%の範囲で
ある。樹脂が0.1重量%より少ない場合には、芯材と
なる粒状組成物を十分に被覆することができず、樹脂で
被覆されない部分が多くなり、あるいは被覆されない部
分は少ないとしても、十分な厚さの樹脂層を芯材となる
粒状物の表面に形成することができなくなって、必要と
される溶出制御効果が達成されず、薬害が生じやすくな
る。
【0034】一方、樹脂量が60重量%より多い場合に
は、形成される樹脂層が厚くなりすぎて、農薬活性成分
がほとんど溶出されなくなる。そのため、所望の効果が
得られず、農薬活性成分が長期にわたって被覆粒状農薬
中に残存し、後作物などに薬害などの影響を与えてしま
うことにもなる。
【0035】本発明においては、その目的に応じて、上
記範囲内で被覆粒状農薬中のアルギン酸系化合物、樹脂
の含有量を適宜変えることにより、農薬活性成分の溶出
量を調整することができる。
【0036】<粒状物中の他の化合物>本発明における被
覆粒状農薬には、必要に応じて結合剤、固体担体、界面
活性剤、溶剤、補助剤などが含まれていてもよい。これ
らの含有量(合計)としては、被覆粒状農薬の全量に対
して通常0.1〜99重量%、好ましくは0.1〜90
重量%である。
【0037】本発明で使用できる結合剤は、天然系、半
合成系および合成系の高分子類などである。
【0038】例えば、天然系のものとしては、デンプ
ン、アラビヤガム、トラガントガム、グアーガム、マン
ナン、ペクチン、ソルビトール、ローカストビーンガ
ム、キサンタンガム、デキストラン、ガードラン、プル
ラン、ゼラチン、カゼインなどが挙げられる。
【0039】また、半合成系としては、デキストリン、
可溶性デンプン、酸化デンプン、α化デンプン、メチル
セルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルエ
チルセルロースなどが挙げられる。
【0040】また、合成系のものとしては、ポリビニル
アルコール、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリル酸ナトリウム、エチレン−アクリル酸
共重合体、無水マレイン酸共重合体、ポリエチレングリ
コールなどが挙げられる。
【0041】本発明における結合剤は、上記に限定され
るものではなく、上記以外のものであってもよく、ま
た、1種を用いても2種以上を併用してもよい。
【0042】本発明で使用できる固体担体としては、非
水溶性固体担体と水溶性固体担体を挙げることができ
る。
【0043】非水溶性固体担体としては、クレー、ケイ
砂およびその粉砕物、ケイソウ土、タルク、ジークライ
ト、セリサイト、酸性白土、活性白土、珪石、軽石、ゼ
オライト、バーミキュライト、ホワイトカーボン、シラ
スバルーンなどを粉砕したガラス質粉末などの無機担
体、セルロース、パルプ、モミガラ、木粉、デンプン、
大豆粉などの有機担体が挙げられる。
【0044】水溶性担体としては。硫酸アンモニウム、
塩化ナトリウム、塩化カリウム、尿素、ブドウ糖、ショ
糖、果糖、乳糖などが挙げられる。
【0045】固体担体は、これらの例示に限定されるも
のではなく、また、これらの1種を用いても2種以上を
併用してもよい。
【0046】また、界面活性剤としては、非イオン界面
活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両
性界面活性剤などが用いられる。
【0047】例えば、非イオン界面活性剤としては、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチ
リルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエ
ステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキレート、
ポリオキシエチレンフェニルエーテルポリマー、ポリオ
キシエチレンアルキレンアリールフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキレングリコール、ポリオキシエ
チレン・ポリオキシプロピレンブロックポリマーなどが
挙げられる。
【0048】また、陰イオン界面活性剤としては、リグ
ニンスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ジ
アルキルスルホサクシネート、ポリオキシエチレンアル
キルアリールエーテルサルフェート、アルキルナフタレ
ンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニル
エーテルサルフェート、ラウリル硫酸塩などがある。
【0049】また、陽イオン界面活性剤としては、アル
キルトリメチルアンモニウム塩、アルキルジチメルベン
ジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩などが挙
げられる。
【0050】また、両性界面活性剤としては、ジアルキ
ルジアミノエチルベタイン、アルキルベンジルベタイン
などが挙げられる。ただし、本発明で使用できる界面活
性剤としてはこれらの例示に限られるものではなく、1
種または2種以上を併用しても何ら問題はない。
【0051】本発明に使用できる溶剤としては、例え
ば、ソルベッソ150(エクソン化学株式会社製の商品
名)、ハイゾールE、ハイゾールF(日本石油化学株式
会社製の商品名)、カクタスソルベントP100、カク
タスソルベントP150、カクタスソルベントP18
7、カクタスソルベントP200(株式会社ジャパンエ
ナジー製の商品名)、アルケン56N、アルケン60N
H、アルケンL(日本石油化学株式会社製の商品名)な
どのアルキルベンゼン系溶剤、カクタスソルベント22
0、カクタスソルベントP240(株式会社ジャパンエ
ナジー製の商品名)、ソルベッソ200(エクソン株式
会社製の商品名)、精製メチルナフタレン(住金化工株
式会社製)、ジイソプロピルナフタレン(商品名「KM
C−113」呉羽化学工業株式会社製)などのアルキル
ナフタレン系溶剤、イソパラフィン(商品名「アイソゾ
ール300」日本石油化学株式会社製)、流動パラフィ
ン、n−パラフィンなどのパラフィン系溶剤、ナフテゾ
ール(日本石油化学株式会社製)、Exssol(エク
ソン株式会社製の商品名)などのナフテン系溶剤、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレング
リコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノ−n−ブチルエーテルなどのエーテル系溶剤、3−メ
チル−3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メト
キシブチルアセテート、3−メチル−1,3−ブタンジ
オールなどのアルコール系溶剤、N−メチルピロリド
ン、n−オクチルピロリドン、n−ドデシルピロリドン
などのアルキルピロリドン系溶剤、デュポンDBE(デ
ュポン株式会社製の商品名)、フタル酸ジトリデシル、
アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジイソデシル、フ
タル酸ジデシル、フタル酸ジアルキル(C10〜C1
2)、トリメリット酸トリノルマルアルキル(C8〜C
10)、トリメリット酸トリ−2−エチルヘキシル、ト
リメリット酸トリアルキル(C9)、トリメリット酸ト
リイソデジル、アジピン酸ジオレイルなどの多塩基酸エ
ステル系溶剤、オレイン酸イソブチル、ヤシ脂肪酸メチ
ル、ラウリン酸メチル、パーム脂肪酸メチル、パルミチ
ン酸イソプロピル、ステアリン酸イソトリデシル、ステ
アリン酸−2−エチルヘキシル、オレイン酸メチル、オ
レイン酸オクチル、オレイン酸ラウリル、オレイン酸デ
シルなどの脂肪酸エステル、ジアリルエタンを基本骨格
とする芳香族炭化水素系溶剤、ハイゾールSAS−29
6(日本石油化学株式会社製の商品名)、トリアリルジ
エタンを基本骨格とする芳香族炭化水素系溶剤、ハイゾ
ールSAS−LH(日本石油化学株式会社製の商品名)
などの溶剤、さらに、米ヌカ油脂肪酸メチルエステル、
大豆油脂肪酸メチルエステルなどの植物油脂肪酸エステ
ル、ナタネ油、大豆油、ヒマシ油、綿実油、コーン油な
どの植物油を挙げることができるが、これらに限定され
るものではなく、また、これらの1種を用いても2種以
上を併用してもよい。
【0052】本発明で使用できる補助剤としては、酸化
防止剤、紫外線防止剤、結晶析出防止剤などの安定化
剤、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、p−クロロ−m
−キシレノール、p−オキシ安息香酸ブチルなどの防腐
防かび剤、クエン酸、リン酸、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウムなどのpH調整剤などを挙げることができ
る。
【0053】本発明の被覆粒状農薬は、農薬活性成分、
アルギン酸系化合物を含有する粒状物を造粒し、該粒状
物を樹脂にて被覆することで得られるが、その方法は農
薬の製剤化において通常用いられる方法でよい。
【0054】本発明の被覆粒状農薬を得るに際して、樹
脂による被覆前の粒状物とするには、各種の造粒法によ
ればよいが、その方法としては、押出し造粒法、転動造
粒法、転動流動造粒法、流動層造粒法、圧縮造粒法、攪
拌混合造粒法、被覆造粒法および打錠法などを挙げるこ
とができる。円柱状の造粒物を得る場合は、押出し造粒
法が好ましく、また、球状の造粒物を得る場合は、転動
造粒法および攪拌混合造粒法が好ましい。
【0055】押出し造粒法においては、まず、農薬活性
成分と固体担体を結合剤とともにまたは結合剤なしで、
また、必要に応じて界面活性剤、溶剤、補助剤を添加し
て、ジュースミキサー、ハンマーミル、レディゲミキサ
ーまたはリボンミキサーなどを用いて均一に混合する。
この混合物に水および/または結合剤の水溶液または水
分散液を添加して双腕ニーダーまたはリボンミキサーな
どを用いて混練する。
【0056】次に、この混練物をバスケット式造粒機、
スクリュー式造粒機などの押出し造粒機を用いて造粒す
る。造粒時の押出し穴径(スクリーン径)は通常0.3
〜5mm、好ましくは0.5〜2mmの範囲である。得
られた造粒物をマルメライザーなどで整粒した後、流動
層乾燥機やベッド式乾燥機などを用いて乾燥させ、次い
で篩別することにより本発明で用いられる上記粒状物が
得られる。
【0057】攪拌混合造粒法においては、まず、農薬活
性成分と固体担体とを、結合剤とともにまたは結合剤な
しで、また、必要に応じて界面活性剤、溶剤、補助剤を
添加して、ジュースミキサー、ハンマーミル、レディゲ
ミキサーまたはリボンミキサーなどを用いて均一に混合
する。この混合物を攪拌混合造粒機の造粒ベッセル内で
攪拌羽根を回転させて攪拌転動状態にする。転動状態の
混合物に水および/または結合剤の水溶液または水分散
液を滴下または噴霧して、適度な大きさまで粒子を成長
させて造粒する。この造粒物を取り出し、流動層乾燥機
やベッド式乾燥機などを用いて乾燥させた後、篩別する
ことにより本発明で用いられる粒状物が得られる。
【0058】転動造粒法や転動流動層造粒法により得ら
れる粒状物は球状であり、本発明で用いられる粒状物と
しては直径または最大径が、通常0.1〜20mm、好
ましくは0.5〜10mmの範囲にあるものが好まし
い。
【0059】打錠法においては、押出し造粒法により得
られた粒状物の所定量をそのまま打錠機を用いて加圧圧
縮して整形造粒してもよく、また、農薬活性成分、アル
ギン酸系化合物、必要に応じて固体担体、結合剤、界面
活性剤、溶剤、補助剤を添加して混合し、混合された粉
体をそのまま打錠機で加圧圧縮することにより整形造粒
して粒状物としてもよい。この場合の粒状物の形態は、
打錠機の臼と杵の形によって決まるが、それらは円形板
状、長円形板状、角形板状、楕円球状など種々の形状、
大きさのものを得ることができ、いずれも本発明におい
て使用できる。これら打錠法により得られる粒状物のう
ち、は球状であり、本発明で用いられる粒状物として
は、直径または最大径が、通常0.1〜30mm、好ま
しくは0.5〜20mmの範囲にあるものである。
【0060】次に上記の方法で得た粒状物を樹脂で被覆
すれば、本発明の被覆粒状農薬を得ることができる。そ
のような被覆方法としては、特に限定はなく、例えば、
加熱気流下での流動層中あるいは回転パン、回転ドラム
での転動中の粒状物に、溶剤に溶かした樹脂溶液または
樹脂の水性エマルションを連続的にあるいは断続的に噴
霧または滴下し、乾燥することにより、上記粒状物が樹
脂で被覆された被覆粒状農薬が得られる。
【0061】このようにして得た本発明の被覆粒状農薬
は、通常の粒状農薬と同様な方法によって施用すること
ができる。例えば、手での直接散布、人力式散粒機、電
動式散粒機、背負形動力式散粒機、走行形動力散粒機、
トラクター搭載型散粒機、田植機搭載型散粒機、育苗箱
散粒機、側条施用用施薬機などによる方法を挙げること
ができる。
【0062】本発明の被覆粒状農薬が、育苗箱において
施用される場合の施用量は、育苗箱(通常0.18平方
メートル)一枚当り10〜200g、好ましくは25〜
100gである。水田や畑地に施用される場合の施用量
は、10アール当り0.1〜10kg、好ましくは0.
2〜5kgである。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、実施例に基づいて本発明を
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。
【0064】なお、以下の実施例、比較例において
「部」は「重量部」の意味である。
【0065】
【実施例】実施例1 ビフェノックス7.0部、リグニンスルホン酸ナトリウ
ム3.0部、ラウリル硫酸ナトリウム0.2部、クレー
76.8部および「アルギテックスL」(アルギン酸ナ
トリウム、株式会社キミカ製の商品名、1重量%水溶液
の粘度100〜200mPa・s)3.0部をハンマー
ミル(不二パウダル株式会社製)にて均一に混合した
後、この混合物に水7部を添加して双腕ニーダー(不二
パウダル株式会社製)で混練した。
【0066】次に、この加水混練物を孔径1.0mmの
バスケット型スクリーンを付けた押出し造粒機で造粒し
た。得られた造粒物を流動層乾燥機(不二パウダル株式
会社製)で乾燥した後、1.4mm〜850μmのフル
イで篩別して粒状物を得た。
【0067】この粒状物90部を、転動流動層コーティ
ング装置「マルチプレックスMP−01」(株式会社パ
ウレック製)に入れ、「ポリゾールNS−2146」
(酢酸ビニル樹脂エマルジョン、酢酸ビニル樹脂47%
含有、昭和高分子株式会社の商品名)21.3部と水4
5.39部を相溶させた液を該粒状物に噴霧して、この
粒状物を酢酸ビニル樹脂にて被覆した。
【0068】被覆処理された粒状物をコーティング装置
より取り出した後、流動層乾燥機で乾燥させて、上記粒
状物90部が酢酸ビニル樹脂10部にて被覆されている
被覆粒状農薬を得た。
【0069】実施例2 実施例1において、「アルギテックスL」の代わりに
「キミカアルギンNH」(アルギン酸アンモニウム、株
式会社キミカ製の商品名、1重量%水溶液の粘度300
〜400mPa・s)3.0部を用いた以外は実施例1
と同様にして、被覆粒状農薬を得た。
【0070】実施例3 実施例1において、「アルギテックスL」の代わりに水
溶性アルギン酸系化合物である「キミカアシッドG」
(アルギン酸、株式会社キミカ製の商品名)3.0部を
用いた以外は実施例1と同様にして、被覆粒状農薬を得
た。
【0071】実施例4 実施例3において「キミカアシッドG」を12.0部、
クレーを67.8部の量で用いた以外は実施例3と同様
にして被覆粒状農薬を得た。
【0072】実施例5 カスガマイシン塩酸塩2.0部、ラウリル硫酸ナトリウ
ム0.2部、タルク78.8部および「アルギテックス
H」(アルギン酸ナトリウム、株式会社キミカ製の商品
名、1重量%水溶液の粘度500〜600mPa・s)
2.0部をハンマーミルにて均一に混合した後、この混
合物83.0部を攪拌混合造粒機「NMC−10L」
(株式会社奈良機械製作所製)に入れ、攪拌羽根、チョ
ッパーを回転させて攪拌転動状態にした。ここに10%
ポリビニルアルコール水溶液20部を噴霧し、粒子の成
長が終了するまで攪拌を続けた。攪拌終了後、造粒物を
取り出し、流動層乾燥機で乾燥し、4.75mm〜2.
0mmのフルイで篩別して粒状物を得た。
【0073】この粒状物85.0部を、通気回転ドラム
型コーティング装置「ハイコーターHCT−MINI」
(フロイント産業株式会社製の商品名)に入れ、「ポリ
ゾールSH−502」(酢酸ビニル樹脂エマルジョン、
酢酸ビニル樹脂50%含有、昭和高分子株式会社製の商
品名)30.0部と水7.5部を相溶させた液を噴霧し
て、この粒状物を酢酸ビニル樹脂にて被覆した。
【0074】被覆処理された粒状物をコーティング装置
より取り出した後、流動層乾燥機で最終乾燥を行い、上
記粒状物85.0部が酢酸ビニル樹脂15.0部にて被
覆されている被覆粒状農薬を得た。
【0075】実施例6 実施例5において、「アルギテックスH」を4.0部、
タルクを73.8部の量で用いて同様に調整をした粒状
物に、「ポリゾールSH−502」36.0部と水9.
0部を相溶させた液を同様に噴霧被覆して、粒状物8
2.0部が酢酸ビニル樹脂18.0部にて被覆されてい
る被覆粒状農薬を得た。
【0076】実施例7 実施例5において、「アルギテックスH」の代わりに
「キミカアルギンK」(アルギン酸カリウム、株式会社
キミカ製の商品名、1重量%水溶液の粘度100〜20
0mPa・s)2.0部を用いた以外は実施例5と同様
にして、被覆粒状農薬を得た。
【0077】比較例1 実施例1において、「アルギテックスL」を0部とし
て、クレーを79.8部の量とした以外は、実施例1と
同様にして、粒状物90部が酢酸ビニル樹脂10部で被
覆されている被覆粒状農薬を得た。
【0078】比較例2 実施例1において、「アルギテックスL」を0部、クレ
ーを86.8部として、「ポリゾールNS−2146」
を6.38部と水13.62部を相溶させた液を噴霧被
覆した以外は、実施例1と同様にして、粒状物97部が
酢酸ビニル樹脂3部で被覆されている被覆粒状農薬を得
た。
【0079】比較例3 実施例5において、「アルギテックスH」を0部、タル
クを80.8部とした以外は実施例5と同様にして、被
覆粒状農薬を得た。
【0080】比較例4 実施例6において、「アルギテックスH」を0部、タル
クを77.8部とした以外は実施例6と同様にして、被
覆粒状農薬を得た。
【0081】実施例1〜7および比較例1〜4で調製し
た被覆粒状農薬について、次の方法にて試験を行った。
【0082】試験例1 水中溶出率測定試験 1000ml容量の大きさの共栓付き三角フラスコに3
度硬水1000mlを入れ、これに上記実施例、比較例
で調製した被覆粒状農薬の所定量を投入し、三角フラス
コを30回倒立した後、直ちに試験液5mlを採取し
た。試験液中の農薬活性成分濃度を高速液体クロマトグ
ラフィー(HPLC)または、ガスクロマトグラフィー
(GC)により定量(分解物が生成した場合には、分解
物も定量し、農薬活性成分濃度に換算して合算する)
し、溶出率を次式により算出した。その結果を表1、表
2に示す。
【0083】
【数1】
【0084】
【表1】
【0085】表1から明らかなように、実施例1、実施
例2の水溶性アルギン酸系化合物を含有する本発明の被
覆粒状農薬では、農薬活性成分であるビフェノックスの
水中溶出量が処理後5日から10日は低く抑えられ、そ
の後30日から50日かけて残りの農薬活性成分を徐々
に溶出させ、好適に水中溶出量を制御できることがわか
る。
【0086】また、実施例3、実施例4の非水溶性アル
ギン酸系化合物を含有する被覆粒状農薬の場合、アルギ
ン酸12重量部を含有する実施例4では、実施例1と同
様に農薬活性成分の水中溶出量を好適に制御できた。し
かしながら、アルギン酸の量を実施例1と同じ3重量部
に減らすと、溶出抑制期間とその後の徐放性期間との差
が不明確となり、農薬活性成分の水中溶出量を制御でき
なかった。このことから水溶性アルギン酸系化合物が、
より少量で農薬活性成分の水中溶出量を好適に制御でき
ることがわかる。
【0087】一方、比較例1のようにアルギン酸系化合
物を添加しない場合には、農薬活性成分の水中溶出量が
10日以降も低く抑えられ、十分な薬効が期待できな
い。
【0088】また、比較例2で被覆する樹脂量を減らし
た場合には、所期の溶出量を低く抑えられず、薬害を生
じる可能性がある。
【0089】
【表2】
【0090】表2より明らかなように、実施例5、実施
例6、実施例7のアルギン酸系化合物を含有する粒状物
を樹脂により被覆して得られる本発明の被覆粒状農薬で
は、カスガマイシン塩酸塩の水中溶出量が、処理後20
日から30日間は低く抑え、その後徐々に高くなり、好
適に農薬活性成分の水中溶出量を制御できることがわか
る。
【0091】また、本発明によれば、アルギン酸系化合
物の種類および添加量と被覆する樹脂の量を変えること
で、溶出制御期間と、その後の溶出量を任意に制御でき
ることがわかる。
【0092】一方、比較例3、比較例4に明らかなよう
に、アルギン酸系化合物を添加しない場合には、本発明
のように農薬活性成分の水中溶出量を制御できないこと
がわかる。
【0093】
【発明の効果】農薬活性成分、アルギン酸系化合物を含
有する粒状物を樹脂で被覆してなる本発明の被覆粒状農
薬では、農薬活性成分の溶出が施用後一定期間は低く抑
えられ、一定期間経過後は徐々に高まるので、植物の薬
害を軽減でき、また薬効が長時間にわたり十分に発揮さ
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米村 伸二 神奈川県厚木市岡田一丁目8番11−205号 Fターム(参考) 4H011 AA01 AB02 BA05 BB06 BB21 BC07 BC19 BC20 DA02 DA04 DC10 DF02 DH02 DH10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農薬活性成分とアルギン酸系化合物を含
    有する粒状物を、樹脂により被覆してなることを特徴と
    する、被覆粒状農薬。
  2. 【請求項2】 農薬活性成分と水溶性アルギン酸系化合
    物を含有する粒状物を樹脂により被覆してなることを特
    徴とする、被覆粒状農薬。
  3. 【請求項3】 水溶性アルギン酸系化合物が水溶性アル
    ギン酸塩であることを特徴とする、請求項1、2のいず
    れかに記載の被覆粒状農薬。
  4. 【請求項4】 水溶性アルギン酸塩が、アルギン酸ナト
    リウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸アンモニウム
    から選ばれた1種以上の化合物であることを特徴とす
    る、請求項1〜3のいずれかに記載の被覆粒状農薬。
  5. 【請求項5】 樹脂が熱可塑性樹脂であることを特徴と
    する、請求項1〜4のいずれかに記載の被覆粒状農薬。
  6. 【請求項6】 樹脂が熱可塑性樹脂の酢酸ビニル樹脂で
    あることを特徴とする、請求項1〜5に記載の被覆粒状
    農薬。
  7. 【請求項7】 樹脂が水性エマルションの形態で粒状物
    に噴霧被覆されてなることを特徴とする、請求項1〜6
    のいずれかに記載の被覆粒状農薬。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008150320A (ja) * 2006-12-18 2008-07-03 Hokko Chem Ind Co Ltd 溶出制御された粒状農薬製剤およびその施用方法

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