JP2003159601A - 多機能バイト工具及びそれを用いた旋盤 - Google Patents
多機能バイト工具及びそれを用いた旋盤Info
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- JP2003159601A JP2003159601A JP2001358829A JP2001358829A JP2003159601A JP 2003159601 A JP2003159601 A JP 2003159601A JP 2001358829 A JP2001358829 A JP 2001358829A JP 2001358829 A JP2001358829 A JP 2001358829A JP 2003159601 A JP2003159601 A JP 2003159601A
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Abstract
各加工工程毎に専用バイトと取り替えることなく順次行
える多機能バイト工具とそれを用いる旋盤を提案する。 【解決手段】 バイトホルダには中心軸に対し異種加工
の切削開始部が水平方向に対称配置された切れ刃を持つ
多機能バイト工具1を装着し、多機能バイト工具1の各
切れ刃を円筒状ワークの周面に当接しその切削加工を行
う。
Description
加工をその都度専用バイトに取り替えることなく順次行
うことのできる多機能バイト工具及びそれを用いた旋盤
に関し、特に円筒状ワークの周面の切削加工に好適な多
機能バイト工具及びそれを用いた旋盤に関するものであ
る。
工するためには、各加工種別毎にできるだけバイトを取
り替えることなく行えることが望ましい。ところが、旋
盤により従来の円筒状ワークの周面を切削加工する場合
には、1個のバイトに対して1個のチップが取り付けら
れているため、例えば荒加工と仕上加工の各異種加工に
対して、それぞれ専用のバイトに取り替える必要があ
り、その際にはワークの回転停止及びバイトの位置決め
をしなければならず作業効率が悪かった。
が、例えば実開昭59−167606号公報に記載され
ている。このバイトは、ホルダの先端部に荒加工用刃と
仕上加工用刃とを位置を違えて設け、上記荒加工用刃の
刃先は上記仕上加工用刃の刃先よりも前進側に位置しか
つ中心からの距離が小さいことを特徴とするものであ
り、この1本のバイトで荒加工と仕上加工とを同時にで
きるようにしたものである。このバイトによれば、一度
の加工によって荒加工、仕上加工ができるので加工作業
時間が短縮でき、バイトの両側に刃が設けてあるので重
心の片寄りがなく、加工の品質が向上し切削面がきれい
に仕上がる。また、バイトを付け替えるのみで多種類の
被加工物の加工ができて極めて経済的であるとされてい
る。
客ニーズの多様化に伴い、部品の加工も多品種少量生産
に効率的に対応できることが求められている。ところ
が、実開昭59−167606号公報に開示されたバイ
トを備えた旋盤では、同一内径の内周部の加工に際して
は荒加工と仕上加工とを同時に行えるため作業効率は良
いが、途中で内径が変わる場合や内径が少しでも異なる
ワークの切削、或いはネジ切りなど異なる加工には対応
できない。この場合は別のバイトと取り替える必要があ
り、一つのワークの加工に要するバイト数が増えて生産
性が低下する問題がある。また、荒加工と仕上加工とを
同時に行うため、それぞれに要求される切削速度、切り
込み、送りなどの加工条件の最適な設定ができないとい
う問題もある。したがって、同一形状の多くの部品を連
続して加工する大量生産には適するが、多品種少量生産
には不向きである。
るためになされたものであり、円筒状ワークの内周部の
切削或いはネジ切りなどの複数種類の切削加工を、各加
工工程毎にバイトを取り替えることなく効率的に行える
多機能バイト工具及びそれを用いた旋盤を提案すること
を目的とする。
イト工具は、回転する円筒状ワークの周面に複数種類の
切削加工を行う旋盤に使用される多機能バイト工具であ
って、互いに異なる切削加工を行う少なくとも2つのチ
ップを連結体の互いに反対側に取り付けた多機能バイト
と、前記円筒状ワークの中心軸と平行な方向及びそれに
直交する方向に移動可能な前記旋盤の刃物台に装着され
るバイトホルダとを備え、前記2つのチップの各切削開
始部が前記バイトホルダの中心線に対し互いに対称な位
置となるように前記多機能バイトを前記バイトホルダの
一端に取り付けたことを特徴とする。
は、前記連結体が直線状に形成されその両端部にそれぞ
れ前記チップが設けられていることを特徴とする。
は、前記連結体が互いに直交する方向に延びる4つの腕
部材を有し、その各腕部材の先端部に、合わせて4個の
チップが設けられていることを特徴とする。
は、前記連結体がT字状に形成された3つの腕部材を有
し、その各腕部材の先端部に、合わせて3つのチップが
設けられていることを特徴とする。
は、前記バイトホルダの一方の端部が前記多機能バイト
を着脱可能に取り付けられるように構成されていること
を特徴とする。
筒状ワークの周面に複数種類の切削加工を行う旋盤であ
って、前記円筒状ワークをその中心軸を中心として回転
させる駆動機構、前記円筒状ワークの中心軸と平行な方
向とそれと直交する方向とに移動可能な刃物台、この刃
物台に装着されたバイトホルダ、及び互いに異なる切削
加工を行う少なくとも2つのチップが共通の連結体の互
いに反対側に取り付けられた多機能バイトを備え、前記
2つのチップの切削開始部が前記バイトホルダの中心軸
の両側に互いに対称な位置に位置するようにして前記多
機能バイトを前記バイトホルダに取り付け、前記バイト
ホルダの中心軸が、前記円筒状ワーク軸の中心軸と同じ
平面上にあって前記円筒状ワークの中心軸の一側でそれ
と平行な第1位置に移動した場合に、前記2つのチップ
の一方により1つの種類の切削加工を行い、それが前記
円筒状ワークの中心軸の他側でそれと平行な第2位置に
移動した場合に、前記2つのチップの他方により別の種
類の切削加工を行うことを特徴とする。
が装着されるバイト送り台を備え、このバイト送り台
は、旋盤の基準水平面と平行な平面内において、前記円
筒状ワークの中心軸と平行な方向およびそれと直交する
方向に移動可能に構成されていることを特徴とする。
送り台が、前記円筒状ワークの中心軸と平行な方向に前
記刃物台を移動させる縦送り台と、前記円筒状ワークの
中心軸と直交する方向に前記刃物台を移動させる横送り
台とを有することを特徴とする。
が前記バイト送り台に固定して取り付けられていること
を特徴とする。
トホルダの一方の端部が前記多機能バイトを着脱可能に
取り付けられるように構成されていることを特徴とす
る。
一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はこの発
明の実施の形態1である多機能バイト工具を装着した旋
盤の全体構成を示す斜視図、図2は図1におけるバイト
送り台の要部を示す斜視図、図3は図1における多機能
バイト工具の構成を示す斜視図、図4は図3における多
機能バイトの構成を示す斜視図、図5は図1の旋盤によ
り円筒状ワークの内周部を切削加工する状態を示す一部
断面斜視図であり、図5(a)は多機能バイト工具の荒
加工用チップにより円筒状ワークの内周部を荒加工する
状態を示す一部断面斜視図、図5(b)は多機能バイト
工具の仕上加工用チップにより円筒状ワークの内周部を
仕上加工する状態を示す一部断面斜視図である。
旋盤60は、大きく別けると、多機能バイト工具1と、
ベッド61と、バイト送り台64と、駆動機構75とを
備えている。バイト送り台64は、縦送り台65と横送
り台70とで構成される。
ッド61の左端部上に円筒状ワーク50を支持するワー
ク軸76を一定方向に駆動する駆動機構75が設けられ
ている。駆動機構75の右側には、それと対向して、バ
イト送り台64がベッド61上に移動可能に配置されて
いる。バイト送り台64の縦送り台65は、前記円筒状
ワーク50の中心軸CL50(図5参照)と平行な方向に
移動可能であり、横送り台70はこの縦送り台65と直
交する方向に移動多能に構成される。この横送り台70
には、刃物台72(図2参照)が設けられており、この
刃物台72には多機能バイト工具1が装着されている。
と装着された多機能バイト工具1の中心軸CL10(図5
参照)は、ベッド61によって構成される基準水平面と
平行な同一水平面で互いに平行に位置するように構成さ
れている。横送り台70を移動させて多機能バイト工具
1の2つの切れ刃を加工種別に応じそれぞれ円筒状ワー
ク50の内周部50a、50b(図5参照)に切り込ま
せて、縦送り台65を縦送りしながら所定の切削加工が
行われる。符号78はベッド61の上部に設けられた作
業手順プログラム及び加工情報を入力する対話式自動プ
ログラミング装置である。
ず、多機能バイト工具1は、図3に示すように、多機能
バイト2と、バイトホルダ10と、締付ボルト11とを
備えている。多機能バイト2は、両端部にそれぞれ荒加
工用及び仕上加工用のチップ7、8を備えている。この
多機能バイト2はバイトホルダ10の一方の先端部に着
脱可能に締付ボルト11で固定され、多機能バイト工具
1を構成している。バイトホルダ10の他方の端部は横
送り台70の刃物台72(いずれも図2参照)に嵌め込
まれるようになっている。
このバイト基体3は連結体4を有する。この連結体4の
両端部には荒加工用チップ7と仕上加工用チップ8が取
り付けられている。チップ7、8はそれぞれ切削開始部
7c、8cを有し、これらの切削開始部7c、8cは、
バイトホルダ10の中心軸CL10を通る共通の同一平面
上に位置する。チップ7は、その切削開始部7cが図3
に示すように、上を向くように配置され、またチップ8
はその切削開始部8cが下を向くように配置されてい
る。
体3は、互いに一体に構成された連結体4と、取付座
5、6とを備えている。連結体4は直線状に延びる直方
体状に構成され、上面4a、側面4dおよび相対向する
2つの端部4b、4cを有する。この連結体4の両端部
4b、4cに、それぞれ平面形状が直角三角形で所要の
厚さを有する取付座5、6がそれぞれ一体に形成されて
バイト基体3を構成している。取付座5は上面部5aと
併せ、互いに直交する対辺部4bと底辺部5cを有す
る。この取付座5は、その上面部5aを連結体4の上面
4aから寸法hだけ沈め、しかもその対辺部5bを連結
体4の側面4dから手前に寸法wだけ突出させた状態
で、その底辺部5cが連結体4の右端部4bに一体に形
成されている。取付座5の上面部5aの右側へ突出した
先端部には、鋭角に切り込まれ先端側が開放された所要
深さのチップ取り付け凹部5dが設けられている。
する対辺部6bと底辺部6cを有する。この取付座6
は、その上面部6aを連結体4の上面4aから寸法hだ
け浮かせ、しかもその対辺部6bを連結体4の側面4d
から手前に寸法wだけ突出させた状態で、その底辺部6
cが連結体4の左端部4cに一体に形成されている。取
付座6の下面6eの左側へ突出した先端部には、鋭角に
切り込まれ先端側が開放された所要深さのチップ取り付
け凹部6dが凹部5dと同じ形状で設けられている。
6eとは、共通の同一平面上に位置しており、この平面
は連結体4の上面4aと平行であって、この上面4aか
ら寸法hだけ下に位置している。
は、共に超硬合金から作られている。これらのチップ
7、8は、平面7a、8aの形状が平行四辺形で所要の
厚さを有する小片の刃物であり、それぞれの切れ刃7
b、8bを取付座5、6から突出させて、取付座5、6
の各凹部5d、6dにそれぞれ取付ピン9で固定されて
いる。チップ7の平面7aと、チップ8の平面8aは、
それぞれ取付座5の上面部5a、取付座6の下面部6e
と同じ平面上に位置するように取り付けられる。チップ
7の切れ刃7bの上端、すなわち切れ刃7bが平面7a
と交差する先端がチップ7の切削開始部7cであり、チ
ップ7はこの切削開始部7cが上向きとなるように、配
置される。同様に、チップ8の切れ刃8bの下端、すな
わち切れ刃8bが平面8aと交差する先端がチップ8の
切削開始部であり、チップ8はこの切削開始部8cが下
向きとなるように配置されている。これらの切削開始部
7c、8cは、取付座5の上面部5a、取付座6の下面
部6eと同じ平面に位置し、結果としてこれらの切削開
始部7c、8cは共通の平面上に位置している。この平
面はバイトボルダ10の中心線CL10を通る平面とされ
る。
丸軸で構成され、中心軸CL10を有する。このバイトホ
ルダ10の一方の軸端には、両側が開放された所要の幅
と深さを有する取付溝10aが設けられている。この取
付溝10aは、バイトホルダ10の中心軸CL10を通る
直径線上に位置している。この取付溝10aの上部に
は、固定用ネジ座10bが設けられ、この固定用ネジ座
10bには3個の固定用ネジ穴10cが開孔されてい
る。バイト基体3の連結体4(図4参照)がバイトホル
ダ10の取付溝10aに嵌め込まれ、固定用ネジ穴10
cに締付ボルト11をねじ込んで多機能バイト2を固定
する。この場合、荒加工用チップ7及び仕上加工用チッ
プ8の各切れ刃7b、8bは、その切削開始部7c、8
cがバイトホルダ軸10の中心軸CL10を通る同一水平
面上に、中心軸CL10に関して、互いに反対側に、しか
も互いに対称な位置に位置するように取り付けられる。
バイトホルダ10の他方の端部は、横送り台70の刃物
台72の挿入穴72a(いずれも図2参照)に嵌め込ま
れ、回り止めされる。このバイトホルダ10を挿入穴7
2aに嵌め込んだときに、荒加工用チップ7及び仕上加
工用チップ8の各切れ刃7b、8bの切削開始部7c、
8cが上記の位置関係になるように、位置決めされてい
る。
を以上の関係に配置したことにより、荒加工或いは仕上
加工に際し、縦送り台65及び横送り台70をそれぞれ
移動させて多機能バイト工具1の切れ刃7b、8bの切
削開始部7c、8cを円筒状ワーク50(図5参照)の
内周部50a、50bの所定の切削加工位置へ容易、か
つ確実に移動することができるので、円筒状ワーク50
の正確な加工をすることができ加工品質を向上させるこ
とができる。
に配置された2本のV形スベリ面62と送りネジ棒63
とを有している。2本のV形スベリ面62は、ベッド6
1上の共通の基準水平面上に位置する。V形スベリ面6
2上にバイト送り台64が乗せられており、送りネジ棒
63が駆動装置(図示せず)によって回転されることに
よりバイト送り台64はV形スベリ面62上を縦方向の
前後に移動する。ベッド61の一方の端部上には駆動機
構75が設けられ、そのワーク軸76に円筒状ワーク5
0が取り付けられて回転されるようになっている。円筒
状ワーク50の中心軸CL50とバイトホルダ10の中心
軸CL10は、ベッド61のV形スベリ面62を含む基準
水平面と平行な共通の同一水平面上に、互いに平行に位
置するように構成されている。
送り台65は、エプロン66と、サドル67と、手動用
ハンドル69とを備えている。サドル67は、V形スベ
リ面62上を移動できるようにV形スベリ面62に乗せ
られている。サドル67と一体化されたエプロン66内
部の歯車装置(図示せず)と送りネジ棒63とがネジ結
合されるようになっている。手動の場合は手動モードと
して手動用ハンドル69を回すと、エプロン66内部の
ピニオン(図示せず)が回り、ベッド61のV形スベリ
面62下部にあるラック(図示せず)により縦送り台6
5が縦送りされる。
台71と、刃物台72と、固定ボルト73と、手動用ハ
ンドル68とを備えている。横行台71は縦送り台65
の上面に形成されたダブテイル形スベリ面67a上を移
動できるように乗せられている。このダブルテイル形ス
ベリ面67aは、V形スベリ面62と直交する方向に延
びている。刃物台72は横行台71に固定され、この刃
物台72の挿入穴72aには、多機能バイト工具1のバ
イトホルダ10(いずれも図3参照)が嵌め込まれ、等
ピッチで設けられた3本の固定ボルト73で固定されて
いる。手動の場合は手動モードとして手動用ハンドル6
8を回すと、サドル67内部のピニオン(図示せず)が
回り、横行台71内のラック(図示せず)により横送り
台70が縦送り際65の移動方向と直交する方向に移動
される。
した旋盤60による円筒状ワーク50の内周部50a、
50bの切削加工方法につき、図5(a)及び図5
(b)に基づいて説明する。昨今、少品種大量生産用の
みならず多品種少量生産用の工作機械においても、NC
制御などにより予め記憶された作業手順及び加工情報に
従いワークの自動加工がなされる場合が多い。本発明の
旋盤でも同様にして行われる。先ず最初に、共通の同じ
水平面上に位置する円筒状ワーク50の中心軸CL50と
バイトホルダ10の中心軸CL10とが、互いに同じ直線
上に一致するように、調整されているものとする。
するときは、手動モードにして手動用ハンドル68、6
9を回し、図5(a)に示すように縦送り台65及び横
送り台70(いずれも図2参照)をそれぞれ矢印C、B
方向に移動させる。この移動により、横送り台70の刃
物台72(図2参照)に装着されたバイトホルダ10の
中心軸CL10が、円筒状ワーク50の中心軸CL50から
矢印B方向に所定量X 1だけ離れた位置に移動する。こ
の状態において、多機能バイト工具1の荒加工用チップ
7の切れ刃7bの切削開始部7cは、円筒状ワーク50
の第1位置である内周部50aに当接する。この場合、
バイトホルダ10の中心軸CL10と円筒状ワーク50の
中心軸CL50とは共に同じ水平面上で平行となるように
構成されているため、荒加工用チップ7の切削開始部7
cは必ず円筒状ワーク50の内周部50aの最大徑部に
当接することとなる。仕上加工用チップ8の切削開始部
8cの場合も同じである。
み、送りなど)の所要のデータを対話式自動プログラミ
ング装置78において入力し、自動モードに切り替えて
旋盤を起動する。そうすると、予め記憶された作業手順
及び加工情報に従い、駆動機構75のワーク軸76(い
ずれも図1参照)が駆動されて円筒状ワーク50が矢印
A方向に回転され、縦送り台65及び横送り台70が移
動されて荒加工用チップ7の切れ刃7bが所要の切り込
みをもった状態で多機能バイト工具1が矢印Cに示す方
向に移動されながら所定の荒加工を行う。荒加工工程が
終ると、多機能バイト工具1は矢印Cと反対方向に移動
されて円筒状ワーク50の端部から外れた位置に停止す
る。
bを仕上加工するときは、前記と同様に、手動モードに
して手動用ハンドル68、69を回し、図5(b)に示
すように、縦送り台65及び横送り台70をそれぞれ矢
印C、D方向に移動させる。この移動により、バイトホ
ルダ10の中心軸CL10が、円筒状ワーク50の中心軸
CL50から矢印D方向に所定量−X2だけ離れた位置に
移動する。この状態では、多機能バイト工具1の仕上加
工用チップ8の切れ刃8bの切削開始部8cは、円筒状
ワーク50の第2位置である内周部50bに当接する。
次いで、上記と同様にして仕上加工条件の所要のデータ
を入力し、自動モードに切り替えて旋盤を起動する。そ
の結果、前記と同様の経過を経て、仕上加工用チップ8
の切れ刃8bが所要の切り込みをもった状態で多機能バ
イト工具1が矢印Cに示す方向に移動されながら所定の
仕上加工を行う。仕上加工工程が終ると、多機能バイト
工具1は矢印Cと反対方向に移動されて円筒状ワーク5
0の端部から外れた位置に停止する。
は、円筒状ワーク50の内周部50a、50bの切削加
工に際し、多機能バイト工具1を円筒状ワーク50内で
移動させ荒加工用チップ7及び仕上加工用チップ8の各
切れ刃7b、8bの切削開始部7c、8cを容易、かつ
確実に所定の位置に移動させることができる。このた
め、円筒状ワークの内周部の正確な加工ができて加工品
質が向上する他、次工程への引き続いた対応が容易にで
き、複数種類の切削加工に当たりバイト交換などを要せ
ず作業効率よく行うことができる。また、荒加工と仕上
加工とがそれぞれ個別に行われるので、各切削加工に対
し設定した最適条件の下での加工を行うことができ、加
工の品質が向上する。更に、多機能バイトを着脱可能に
構成したので、切削加工種別の異なる他の多機能バイト
との取替えが容易であり、多種類の切削加工工程への対
応を短いバイト取替え時間で効率よく行うことができ
る。
形態2である多機能バイトの構成を示す斜視図である。
なお、各図中、同一符号は実施の形態1におけるものと
同一又は同等のものを示す。以下同じである。本実施の
形態2である多機能バイト12は、バイト基体13と、
溝入れ加工用チップ17と、ネジ切り加工用チップ18
とを備えている。バイト基体13の両端部には、溝入れ
加工用チップ17とネジ切り加工用チップ18とがそれ
ぞれ取り付けられている。なお、多機能バイト12は、
実施の形態1におけると同様、バイトホルダ10の一方
の先端部に装着され、締付ボルト11で固定されて多機
能バイト工具1を構成する(図3参照)。
連結体4の両端部に直方体状の取付座15、16がそれ
ぞれ一体に形成されて構成されている。詳しくは、取付
座15は、上面部15a、側面部15b、端面部15c
を有する。この取付座15は、その上面部15aを連結
体4の上面4aから寸法hだけ沈め、しかもその側面部
15bを連結体4の側面4dから寸法wだけ手前に突出
させた状態で、その端面部15cが連結体4の右端部4
bに一体に形成されている。この取付座15の上面部1
5aの手前のコーナ部には、三角錐状に切り込まれコー
ナ側が開放された所要深さの凹部15dが設けられてい
る。他方の取付座16は、上面部16a、側面部16
b、端面部16c、下面部16eを有する。この取付座
16は、その上面部16aを連結体4の上面4aから寸
法hだけ浮かせ、しかもその側面部16bを連結体4の
側面4bから手前に寸法wだけ突出させた状態で、その
端面部16cが連結体4の左端部4cに一体に形成され
ている。この取付座16の下面部16eの手前の左側コ
ーナ部には、三角錐状に切り込まれコーナ側が開放され
た所要深さの凹部16dが凹部15dと同様の形状で設
けられている。
用チップ18は、共に超硬合金から作られている。これ
らのチップ17、18は、所要の厚さを有する小片の刃
物であり、それぞれ切れ刃17b、18bを突出させて
取付座16、15の各凹部16d、15dに取付ピン9
で固定されている。切れ刃17bが平面17aと交差す
る部分がチップ17の切削開始部17cであり、チップ
17はこの切削開始部17cが下向きとなるように取り
付けられている。切れ刃18bが平面18と交差する部
分がチップ18の切削開始部18cであり、チップ18
は切削開始部18cが上向きとなるように取り付けられ
ている。取付座15の上面15aと取付座16の下面1
6eはバイトホルダ10の中心軸CL10を通る同一の平
面上に位置し、チップ17、18の切削開始部17c、
18cもこの平面上に位置する。なお、切れ刃17bは
溝入れ加工用であり、切れ刃18bは先端部がV溝状に
形成されたネジ切り加工用である。
行う場合には、実施の形態1の図5(b)と同様にバイ
トホルダ10を移動して、溝入れ加工用チップ17によ
り円筒状ワーク50の内周部50aの溝入れ加工を行
う。また、ネジ切り加工を行なう場合には、図5(a)
と同様にバイトホルダ10を移動してネジ切り加工用チ
ップ18によりネジ切り加工を行う。なお、実施の形態
1で述べたと同じ荒加工及び仕上加工を行う場合は、締
付ボルト11を緩めてバイトホルダ10(いずれも図3
参照)から多機能バイト12を取り外し、多機能バイト
3(図4参照)に取り替えることにより容易に対応する
ことができる。
のように構成したので、実施の形態1におけると同様の
効果を奏する。
形態3である多機能バイトの構成を示す斜視図である。
多機能バイト22は、バイト基体23と、荒加工用チッ
プ7と、仕上加工用チップ8と、溝入れ加工用チップ1
7と、ネジ切り加工用チップ18とを備えている。バイ
ト基体23は十字形状の連結体24を有する。この連結
体24は、互いに直交する4つの腕部材24a、24
b、24c、24dを有し、これらの各腕部材の各先端
部に荒加工用チップ7、仕上加工用チップ8、溝入れ加
工用チップ17及びネジ切り加工用チップ18がそれぞ
れ取り付けられている。なお、多機能バイト22は、実
施の形態1におけると同様、バイトホルダ10の一方の
端部に着脱可能に装着され、締付ボルト11で固定され
て多機能バイト工具1(いずれも図3参照)を構成す
る。
b、24c、24dの先端部に取付座5、6、15、1
6がそれぞれ一体に接合されている。互いに反対側に延
びた腕部材24a、24bの先端部に取付座5、6がそ
れぞれ接合され、これらの取付座5、6に荒加工用チッ
プ7及び仕上加工用チップ8がそれぞれ取り付けられて
いる。この状態は、実施の形態1における連結体4の両
端部に取付座5、6がそれぞれ接合され荒加工用チップ
7及び仕上加工用チップ8がそれぞれ取り付けられた状
態(図4参照)と同じである。また、互いに反対側に延
びた腕部材24c、24dの先端部に取付座15、16
がそれぞれ接合され、これらの取付座15、16にネジ
切り加工用チップ18及び溝入れ加工用チップ17がそ
れぞれ取り付けられている。この状態は、実施の形態2
における連結体4の両端部に取付座15、16がそれぞ
れ接合されネジ切り加工用チップ18及び溝入れ加工用
チップ17がそれぞれ取り付けられた状態(図6参照)
と同じである。
2は、実施の形態1における多機能バイト2と実施の形
態2における多機能バイト12とを組み合わせたもので
ある。チップ7、8の切削開始部7c、8cは、バイト
ホルダ10の中心軸CL10を通る同一の平面上に位置
し、切削開始部7cが上向き、切削開始部8cが下向き
となるように配置される。チップ17、18の切削開始
部17c、18cは、同じくバイトホルダ10の中心軸
CL10を通り、切削開始部7c、8cが存在する平面
と直交する同一の平面上に位置する。切削開始部17c
は、図7で右向き、切削開始部18cは図7で左向きに
配置される。
に回転する円筒状ワーク50の内周部50a、50b
(いずれも図5参照)を切削できるようにそれぞれの切
れ刃7b、8b、17b、18bを向けて、その切削開
始部7cと8cが同一平面上に位置し、また切削開始部
17cと18cが切削開始部7c、8cの存在する平面
とは直交する別の同一平面上に位置するように、十字状
に組み立てて一体化したものである。なお、多機能バイ
ト22はバイトホルダ10(図3参照)と組み合わせて
多機能バイト工具1を構成するが、この場合のバイトホ
ルダ10の端部には連結体24を嵌め込めるような十字
状の取付溝(図示せず)を設ける必要がある。
の多機能バイト22を取り付けたバイトホルダ10が嵌
め込まれる刃物台72は、縦送り台65、横送り台70
に加え、それらに直角な鉛直方向の移動可能な鉛直送り
台(図示せず)を有するバイト送り台64により、互い
に直交する3軸方向に移動可能に構成される。具体的に
は刃物台72は前記鉛直送り台に縦送り台に固定され、
互いに直交する3軸方向に移動可能とされる。
開始部7c、8cが、V形スベリ面62によって構成さ
れる基準水平面に平行な水平面上で移動する第1の移動
と、チップ17、18の切削開始部17c、18cが前
記基準水平面に垂直な垂直面上で移動する第2の移動を
行い得る。第1の移動では、図5(a)と同様に、バイ
トホルダ10の中心軸CL10が、ワーク50の中心軸C
L50から矢印B方向に距離X1だけ移動した状態でチッ
プ7による切削加工が行われ、また図5(b)と同様
に、バイトホルダ軸10の中心軸CL10が、ワーク50
の中心軸CL50から矢印D方向に距離―X2だけ移動し
た状態でチップ8による切削加工が行われる。
8の切削開始部17c、18cが前記基準水平面と垂直
な平面に位置しているので、図5(a)(b)と垂直な
方向に、バイトホルダ10の中心軸CL10が、ワーク5
0の中心軸CL50から上方向に移動した状態でチップ1
8による切削加工が行われ、またバイトホルダ10の中
心軸CL10が、ワーク50の中心軸CL50から下方向に
移動した状態でチップ17による切削加工が行われる。
のように構成したので、実施の形態1におけると同様の
効果を奏する他、加工工程が増えてもバイトの取り替え
回数が更に減少し、複数種類の切削加工を更に引き続い
て行うことができる。したがって、作業効率を更に高め
られるという効果がある。
形態4である多機能バイトの構成を示す斜視図である。
多機能バイト32は、実施の形態3の多機能バイト22
のうち腕部材24d及び取付座16を除いて連結体34
が構成され、溝入れ加工用チップ17(図7参照)を有
しない他の構成は実施の形態3におけると同じである。
つまり、連結体34は、腕部材24a、24bを長手方
向に直列に接合し、これらの中心部上にT字状に腕部材
24cを立設して互いに接合したものである。各腕部材
24a、24b、24cの外端部に取付座5、6、15
をそれぞれ接合して連結部分33が構成される。したが
って、多機能バイト32は、バイト基体33と、荒加工
用チップ7と、仕上加工用チップ8及びネジ切り加工用
チップ18とで構成されている。なお、多機能バイト3
2はバイトホルダ10(図3参照)と組み合わせて多機
能バイト工具1を構成するが、この場合のバイトホルダ
10の端部には連結体34を嵌め込めるようなT字状の
取付溝(図示せず)を設ける必要がある。また、実施の
形態3で述べたと同じ、基準水平面と垂直な方向でバイ
トホルダ10を移動させる3軸移動機構が使用される。
本実施の形態4の多機能バイト工具は以上のように構成
したので、実施の形態3におけると同様の効果を奏す
る。
機能バイトにおけるチップの組み合わせを、荒加工用チ
ップと仕上加工用チップ、穴ぐり加工用チップとネジ切
り加工用チップなどとして説明したが、この組み合わせ
に限らず、作業手順に応じて仕上加工用チップとネジ切
り加工用チップ、溝入れ加工用チップとネジ切り加工用
チップなど様々な組み合わせとすることができる。この
ことは、実施の形態5においても同様である。また、多
機能バイト工具は、バイトホルダ軸の一方の端部に多機
能バイトを着脱可能に装着したものを示したが、これに
限らず、一体化した方が安価であれば採用することがで
きる。
る円筒状ワークの周面に複数種類の切削加工を行う旋盤
に使用されるものであって、互いに異なる切削加工を行
う少なくとも2つのチップを連結体の互いに反対側に取
り付けた多機能バイトと、前記円筒状ワークの中心軸と
平行な方向及びそれに直交する方向に移動可能な前記旋
盤の刃物台に装着されるバイトホルダとを備え、前記2
つのチップの各切削開始部が前記バイトホルダの中心線
に対し互いに対称な位置となるように前記多機能バイト
を前記バイトホルダの一端に取り付ける構成としたの
で、円筒状ワークの周面における複数種類の切削加工に
当たり各加工工程毎に専用バイトと交換を要せず、作業
効率を向上させることができる。
直線状に形成されその両端部にそれぞれ前記チップが設
けられているものであっても、又は、前記連結体が互い
に直交する方向に延びる4つの腕部材を有しその各先端
部に合わせて4個のチップが設けられているものであっ
ても、又は、前記連結体がT字状に形成された3つの腕
部材を有しその各先端部に合わせて3つのチップが設け
られてものであっても、円筒状ワークの周面における複
数種類の切削加工に当たり、各加工工程毎に専用バイト
と交換を要せず、作業効率を向上させることができる。
記多機能バイトを着脱可能に取り付けられるように構成
したので、切削加工種別の異なる他の多機能バイトとの
取替えが容易であり、多種類の切削加工工程への対応を
短いバイト取替え時間で効率よく行うことができる。
ワークの周面に複数種類の切削加工を行う旋盤であっ
て、前記円筒状ワークをその中心軸を中心として回転さ
せる駆動機構、前記円筒状ワークの中心軸と平行な方向
とそれと直交する方向とに移動可能な刃物台、この刃物
台に装着されたバイトホルダ、及び互いに異なる切削加
工を行う少なくとも2つのチップが共通の連結体の互い
に反対側に取り付けられた多機能バイトを備え、前記2
つのチップの切削開始部が前記バイトホルダの中心軸の
両側に互いに対称な位置に位置するようにして前記多機
能バイトを前記バイトホルダに取り付け、前記バイトホ
ルダの中心軸が、前記円筒状ワークの中心軸と同じ平面
上にあって前記円筒状ワークの中心軸の一側でそれと平
行な第1位置に移動した場合に、前記2つのチップの一
方により1つの種類の切削加工を行い、それが前記円筒
状ワークの中心軸の他側でそれと平行な第2位置に移動
した場合に、前記2つのチップの他方により別の種類の
切削加工を行うようにしたので、多機能バイト工具を移
動させて各チップの切れ刃の切削開始部を確実、かつ容
易に円筒状ワークの周面の所定の切削位置に当接させる
ことができる。このため、円筒状ワークの周面の正確な
切削加工ができ、加工品質が向上する。また、円筒状ワ
ークの周面における複数種類の切削加工に当たり専用バ
イトとの取替えを要せず、作業効率が向上する。更に、
各切削加工をそれぞれ個別に行うので、各切削加工に対
し設定した最適加工条件の下での加工を行うことがで
き、加工の品質が更に向上する。
が、旋盤の基準水平面と平行な平面内において、円筒状
ワークの中心軸と平行な方向およびそれと直行する方向
に移動可能に構成したものでは、バイトホルダを円筒状
ワークの中心線と同一の平面上で、容易に移動させるこ
とができ、複数種類の加工を精度良く実行できる。ま
た、バイト送り台を縦送り台と、横送り台で構成するも
のでは、直交する2つの方向でに移動を容易に行うこと
ができる。
り付けたものでは、2つのチップによって、異なる2つ
の種類の加工を容易に行うことができる。
記多機能バイトを着脱可能に取り付けるように構成した
ので、切削加工種別の異なる他の多機能バイトとの取替
えが容易であり、多種類の切削加工工程への対応を短い
バイト取替え時間で効率よく行うことができる。
成を示す斜視図。
斜視図。
図。
削加工する状態を示す一部断面斜視図であり、図5
(a)は、多機能バイト工具の荒加工用チップにより円
筒状ワークの内周部を荒加工する状態を示す一部断面斜
視図、図5(b)は、多機能バイト工具の仕上加工用チ
ップにより円筒状ワークの内周部を仕上加工する状態を
示す一部断面斜視図。
の構成を示す斜視図。
の構成を示す斜視図。
の構成を示す斜視図。
多機能バイト 3、13、23、33、83;連結体
85、86、87、88、89、90、91、92;取
付座 7;荒加工用チップ 7b、8b、17b、18
b;切れ刃 7c、8c、17c、18c;切削開始部
8;仕上加工用チップ 10;バイトホルダ 17;
溝入れ加工用チップ 18;ネジ切り加工用チップ 5
0;円筒状ワーク 50a、50b;内周部 60;旋
盤 64:バイト送り台 65;縦送り台 70;横送
り台 72;バイト工具ホルダ 75;駆動機構 7
6;ワーク軸 93、94、95、96、97、98、
99、100;チップ 24a、24b、24c、8
5、86、87、88、89、90、91、92 腕部
材 CL10、CL50;中心軸
Claims (10)
- 【請求項1】 回転する円筒状ワークの周面に複数種類
の切削加工を行う旋盤に使用される多機能バイト工具で
あって、互いに異なる切削加工を行う少なくとも2つの
のチップを連結体の互いに反対側に取り付けた多機能バ
イトと、前記円筒状ワークの中心軸と平行な方向及びそ
れに直交する方向に移動可能な前記旋盤の刃物台に装着
されるバイトホルダとを備え、前記2つのチップの各切
削開始部が前記バイトホルダの中心線に対し互いに対称
な位置となるように前記多機能バイトを前記バイトホル
ダの一端に取り付けたことを特徴とする多機能バイト工
具。 - 【請求項2】 前記連結体が直線状に形成されその両端
部にそれぞれ前記チップが設けられていることを特徴と
する請求項1記載の多機能バイト工具。 - 【請求項3】 前記連結体が互いに直交する方向に延び
る4つの腕部材を有し、その各腕部材の先端部に、合わ
せて4個のチップが設けられていることを特徴とする請
求項1記載の多機能バイト工具。 - 【請求項4】 前記連結体がT字状に形成された3つの
腕部材を有し、その各腕部材の先端部に、合わせて3つ
のチップが設けられていることを特徴とする請求項1記
載の多機能バイト工具。 - 【請求項5】 前記バイトホルダは、その一方の端部が
前記多機能バイトを着脱可能に取り付けられるように構
成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のい
ずれか一項記載の多機能バイト工具。 - 【請求項6】 回転する円筒状ワークの周面に複数種類
の切削加工を行う旋盤であって、前記円筒状ワークをそ
の中心軸を中心として回転させる駆動機構、前記円筒状
ワークの中心軸と平行な方向とそれと直交する方向とに
移動可能な刃物台、この刃物台に装着されたバイトホル
ダ、及び互いに異なる切削加工を行う少なくとも2つの
チップが共通の連結体の互いに反対側に取り付けられた
多機能バイトを備え、前記2つのチップの切削開始部が
前記バイトホルダ軸の中心軸の両側に互いに対称な位置
に位置するようにして前記多機能バイトを前記バイトホ
ルダに取り付け、前記バイトホルダの中心軸が、前記円
筒状ワーク軸の中心軸と同じ平面上にあって前記円筒状
ワークの中心軸の一側でそれと平行な第1位置に移動し
た場合に、前記2つのチップの一方により1つの種類の
切削加工を行い、それが前記円筒状ワークの中心軸の他
側でそれと平行な第2位置に移動した場合に、前記2つ
のチップの他方により別の種類の切削加工を行うことを
特徴とする旋盤。 - 【請求項7】 前記刃物台が装着されるバイト送り台を
備え、このバイト送り台は、旋盤の基準水平面と平行な
平面内において、前記円筒状ワークの中心軸と平行な方
向およびそれと直交する方向に移動可能に構成されてい
ることを特徴とする請求項6記載の旋盤。 - 【請求項8】 前記バイト送り台が、前記円筒状ワーク
の中心軸と平行な方向に前記刃物台を移動させる縦送り
台と、前記円筒状ワークの中心軸と直交する方向に前記
刃物台を移動させる横送り台とを有することを特徴とす
る請求項7記載の旋盤。 - 【請求項9】 前記刃物台が前記バイト送り台に固定し
て取り付けられていることを特徴とする請求項7記載の
旋盤。 - 【請求項10】 前記バイトホルダは、その一方の端部
が前記多機能バイトを着脱可能に取り付けられるように
構成されていることを特徴とする請求項6〜請求項9の
いずれか一項記載の旋盤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001358829A JP2003159601A (ja) | 2001-11-26 | 2001-11-26 | 多機能バイト工具及びそれを用いた旋盤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001358829A JP2003159601A (ja) | 2001-11-26 | 2001-11-26 | 多機能バイト工具及びそれを用いた旋盤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003159601A true JP2003159601A (ja) | 2003-06-03 |
Family
ID=19169942
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001358829A Pending JP2003159601A (ja) | 2001-11-26 | 2001-11-26 | 多機能バイト工具及びそれを用いた旋盤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003159601A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113458789A (zh) * | 2020-03-31 | 2021-10-01 | 高锋工业股份有限公司 | 圆盘针织机环形零件的加工制法与加工机构 |
CN113814428A (zh) * | 2021-09-07 | 2021-12-21 | 山东汇金股份有限公司 | 一种多功能、多用途刀具 |
CN116871540A (zh) * | 2023-06-27 | 2023-10-13 | 台州市东部数控设备有限公司 | 一种深孔切削装置 |
-
2001
- 2001-11-26 JP JP2001358829A patent/JP2003159601A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113814428A (zh) * | 2021-09-07 | 2021-12-21 | 山东汇金股份有限公司 | 一种多功能、多用途刀具 |
CN116871540A (zh) * | 2023-06-27 | 2023-10-13 | 台州市东部数控设备有限公司 | 一种深孔切削装置 |
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A521 | Written amendment |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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