JP3490129B2 - 数値制御工作機械による切削加工方法 - Google Patents

数値制御工作機械による切削加工方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、数値制御工作機械によ
る切削加工方法に係り、特に、被加工物のコーナーに残
ったR部を除去する切削加工方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般的に、被加工物に対して高い寸法精
度で穴や溝を形成する場合、数値制御フライス盤やマシ
ニングセンタなどの数値制御工作機械を用いて、切削加
工することが行われている。数値制御工作機械は、移動
可能な主軸ヘッドに主軸を回転可能に支持し、この主軸
にエンドミルなどの切削工具を保持すると共に被加工物
を移動可能なテーブルに載置した上で、数値制御によ
り、主軸を回転させつつ主軸ヘッドまたはテーブルを移
動させて切削加工を行う機械である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、数値制御工
作機械によって加工される被加工物には、角穴や四角錐
穴あるいは四角錐台状の穴、または角溝や傾斜角溝が形
成されることがある。このような穴や溝はいずれも、曲
面ではなく平面のみから構成される加工面であるが、被
加工物が、金型、金型を制作するための銅、グラファイ
ト電極、アルミサッシあるいはグラファイトの半導体治
具であるような場合、前記の穴や溝には曲面部分が無い
高い平面度が要求されている。 【0004】しかしながら、従来の数値制御工作機械に
よる切削加工方法では、図10の(A)や(B)に示す
ように、被加工物に形成された角穴や角溝の各コーナー
にはR部が残ってしまっている。エンドミルなどの切削
工具の寸法を小さくしていけば、R部の寸法も小さくな
っていくが、切削工具が回転することにより切削加工を
行う限り、切削工具の先端に必ずR部が形成されるの
で、被加工物のコーナーからR部が完全になくなるとい
うことはない。そこで現状では、やすりやワイヤなどに
よる研削加工を手作業で行い、これにより前記R部を完
全に取り除くようにしている。このような手作業による
R部の除去作業は、作業効率が悪く、生産性が低いとい
う問題点があった。 【0005】また、前記のR部を除去するために、放電
加工を行うことや、カサバ歯車を有したプレーンカッタ
(特開平379213号公報)を用いる方法も提案され
ている。しかしながら、これらの場合、特別な設備や独
自の装置が必要である。そのため、製造コストの高騰を
招く要因となり、経済的に不利であった。 【0006】さらに、被加工物の加工面が傾斜面である
場合、この傾斜面のコーナーからR部を、手作業により
除去するしか方法がなく生産性が低かった。そこで従来
より、傾斜面のコーナーからR部を簡単に除去する切削
加工方法が待たれていた。 【0007】本発明は、上記のような事情を鑑みて提案
されたものであり、その主たる目的は、被加工物のコー
ナーのR部を確実に除去して優れた寸法精度および平面
度を確保すると共に、生産性の向上および製造コストの
低減を図る数値制御工作機械による切削加工方法を提供
することにある。 【0008】本発明の他の目的は、加工面が傾斜面であ
っても、この傾斜面のコーナーのR部を簡単に除去する
ことができる数値制御工作機械による切削加工方法を提
供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
に、請求項1の数値制御工作機械による切削加工方法
は、被加工物を載置するためのテーブルと、切削工具を
保持するための主軸と、この主軸を回転可能に支持する
主軸ヘッドとを具備し、前記テーブルおよび前記主軸ヘ
ッドは少なくとも一方が移動自在になっており、さらに
前記テーブルと主軸ヘッドとの相対的な移動動作および
前記主軸の回転動作に関する数値を入力するための制御
数値入力手段と、この制御数値入力手段が入力した数値
に基づいて前記テーブルと主軸ヘッドとの相対的な移動
動作および前記主軸の回転動作を制御する制御手段とを
備えた数値制御工作機械を用いたものであって、前記数
値制御工作機械は、前記主軸が前記主軸ヘッドに対して
回転不能となるように前記主軸を固定する主軸回転ロッ
ク手段を有しており、前記切削工具は、フラットエンド
ミル、ボールエンドミル及び角型刃物とを含んでおり、
前記被加工物の加工面に水平な1直線をx軸、前記被加
工物の加工面に水平であって前記x軸と直交する1直線
をy軸、前記x軸とy軸との交点に対し垂直な1直線を
z軸とするとき、前記主軸が前記フラットエンドミルを
保持すると共に、前記制御手段の制御に基づいて、該主
軸は回転し且つ前記主軸ヘッドは前記フラットエンドミ
ルにより前記被加工物を貫通するように前記z軸方向に
移動し、該被加工物のコーナーにR部を残した状態で貫
通穴を形成し、その後、前記主軸が前記フラットエンド
ミルに換えて前記ボールエンドミルを保持すると共に、
前記制御手段の制御に基づいて、前記主軸が回転し且つ
前記主軸ヘッドが前記貫通穴の上部をx軸、y軸および
z軸方向に同時に移動し、前記ボールエンドミルにより
前記被加工物のコーナーにR部を残した状態で前記貫通
穴の上部にテーパ面加工を施す1次切削加工を行い、
いで、前記主軸が前記角型刃物を保持すると共に、この
主軸を前記主軸回転ロック手段が固定し、前記制御手段
の制御に基づいて、前記主軸ヘッドが前記貫通穴のコー
ナーに沿って前記z軸方向に往復移動し、前記角型刃物
により該コーナーに残ったR部を除去し、その後、前記
主軸ヘッドは前記テーパ面のコーナに沿って前記x軸、
y軸およびz軸方向に同時に移動し、前記角型刃物によ
り該コーナーに残ったR部を除去する2次切削加工を行
うことを特徴とする。 【0010】 【作用】上記のような構成を有する本発明においては、
まず、1次切削加工において、制御手段の制御により、
主軸が回転すると共に、主軸ヘッドがz軸と平行に移動
し、フラットエンドミルが被加工物に貫通穴を開ける。
次にフラットエンドミルに換えてボールエンドミルを保
持した主軸が制御手段の制御により回転すると共に、主
軸ヘッドがx軸、y軸およびz軸方向に同時に移動する
ことによって、貫通穴上部に45度のテーパ面加工を行
う。以上のような1次切削加工が終了した時点では、被
加工物の各コーナーにはR部が残っている。 【0011】 次に、2次切削加工においては、1次切
削加工で残った被加工物の各コーナーのR部を削るに際
し、まず、制御手段の制御により、主軸ヘッドがz軸方
向に往復移動し、角形刃物が貫通穴のコーナにおけるR
部を除去する。続いて、主軸ヘッドがx軸、y軸および
z軸方向に同時に移動することによって、貫通穴上部の
テーパ面のコーナに残ったR部を除去する。 【0012】 このように、本発明では、主軸ヘッドが
x軸、y軸およびz軸方向に同時に移動することによ
り、たとえ加工面が傾斜したとしても、1次切削加工で
はコーナに残ってしまうR部を簡単に除去することがで
きるため、被加工物の各コーナーにエッジ部を形成する
ことが可能である。そのため、被加工物の各加工面の平
面度を高めることができ、優れた寸法精度を確保するこ
とができる。しかもR部の除去作業に際して、やすりな
どによる手作業や、特別な設備や独自の装置が不要とな
る。そのため、作業効率が高まり、生産性の向上および
製造コストの低減を図ることができる。 【0013】 【実施例】[実施例の構成] 以下、本発明による数値制御工作機械による切削加工方
法の一実施例を、図1〜図8を参照して具体的に説明す
る。 【0014】図1は、本実施例を採用するマシニングセ
ンタ1の概要を示すモデル図である。このマシニングセ
ンタ1には、被加工物であるワーク2を載置するテーブ
ル3が設けられている。このテーブル3の上方には主軸
5および主軸ヘッド6が配置されている。主軸5は、角
型刃物であるスロットエンドミル4(図2参照)を含む
切削工具を保持するように構成されている。また主軸5
にはこれに回転力を供給する駆動源としてスピンドルモ
ータ7などが接続されている。このスピンドルモータ7
は、主軸5に回転力を供給しないときは、サーボロック
が働くようになっている。 【0015】なおスロットエンドミル4は、ミーリング
チャックにて主軸5に取付けられるようになっており、
その形状は、φ20mmの基部から1辺12mmの四角
柱が延び、その先端部に底面部の1辺が12.6mmで
ある四角錐のダイヤコートチップが取付けられて成る。
また四角柱およびダイヤコートチップ部分の長さは50
mmである。 【0016】主軸ヘッド6は、主軸5を回転可能に支持
しワーク2に対してx軸、y軸およびz軸方向に対して
往復移動するように構成されている。ここではx軸、y
軸およびz軸を次のように定義している。すなわち図5
および図6に示すように、ワーク2の加工面に水平な1
直線をx軸、ワーク2の加工面に水平であってx軸と直
交する1直線をy軸、x軸とy軸との交点に対し垂直な
1直線をz軸としている。 【0017】またマシニングセンタ1には、制御数値入
力手段8、制御手段9、工具自動交換装置10および主
軸回転ロック手段11が設けられている。制御数値入力
手段8はテンキーやディスプレー部あるいはパルスハン
ドルなどから成り、ワーク2および切削加工部分に関す
る形状および寸法のデータ、主軸ヘッド6の移動方向な
らびに移動量、主軸ヘッド6の送り速度および戻し速
度、さらには主軸5の回転速度などを入力するようにな
っている。なお、主軸ヘッド6の早送り速度などは、通
常あらかじめ設定されている。 【0018】制御手段9は、制御数値入力手段8が入力
した数値に基づいて主軸ヘッド6の移動動作および主軸
5の回転動作に関する制御と、工具自動交換装置10お
よび主軸回転ロック手段11の動作に関する制御とを行
うようになっている。また、制御手段9には、後述する
切削加工手順を実行するプログラムが、スロット専用特
殊ソフトにより、1ブロック指命にて行われるように組
込まれている。 【0019】工具自動交換装置10は、複数の切削工具
を収納するマガジンと、このマガジンから所望の切削工
具を取出しこれを主軸5まで搬送するための機構と、搬
送された切削工具および主軸5に形成されるキーを合致
させて該切削工具を主軸5に固定するための機構とから
構成される。 【0020】主軸回転ロック手段11には、工具自動交
換装置にてスロットエンドミル4に交換する際にこのス
ロットエンドミル4を保持する工具ホルダとして、図3
に示すごとく、廻り止め付きホルダ12が設けられてい
る。なお、スロットエンドミル4上方にはシャーピン1
3が配設されている。 【0021】廻り止め付きホルダ12は、外側に位置決
め用のテーパピン12aを有している。このテーパピン
12aは、主軸ヘッド6側に形成される廻り止め駒14
に嵌まり合うようになっている。そして切削工具の交換
により主軸5に形成されるキーと合致させることによ
り、この廻り止め付きホルダ12のテーパピン12aと
主軸ヘッド6側の廻り止め駒14とが合致し、これによ
り、主軸ヘッド6の回転方向の動きが機械的にロックさ
れるようになっている。また廻り止め付きホルダ12に
はリミットスイッチ15が設けられている。このリミッ
トスイッチ15はスピンドルモータ7と電気的にインタ
ーロックをとるスイッチであり、テーパピン12aと廻
り止め駒14とが合致する時点で作動するようになって
いる。 【0022】[実施例の切削加工手順] 続いて、本実施例の切削加工手順に関して図4〜図8を
参照して具体的に説明する。ここでのワーク2は厚さ4
3mmのグラファイトの直方体であり、切削加工部分の
形状およびその寸法は、次の通りである。すなわち、切
削加工部分の形状は、上部が四角錐台、これに連続する
下部が正四角柱である貫通角穴であり、その寸法は、四
角錐台では上辺部が40mm、下辺部が20mm、高さ
(深さ)が10mm、斜辺部の角度は45度である。一
方、正四角柱の平面部の1辺の長さは20mmである。 【0023】図4は本実施例の切削加工手順を示すブロ
ック図、図5(A),(B)および(C)は1次切削加
工が終了した段階のワーク2の平面図、側面断面図およ
び斜視図であり、図6(A),(B)および(C)は2
次切削加工が終了した段階のワーク2の平面図、側面断
面図および斜視図、図7(A)および(B)は2次切削
加工前半の加工作業を説明する平面図および側面断面
図、図8は2次切削加工後半の加工作業を説明する側面
断面図である。 【0024】(1) 加工の準備段階 ワーク2をテーブル3上に載置すると共に、制御数値入
力手段8に対してワーク2および切削加工部分に関する
形状および寸法のデータを入力し、さらに主軸ヘッド6
の移動方向、その送り速度および戻し速度、並びに主軸
5の回転速度などを入力する。また、初期状態では主軸
5にはφ10mmエンドミル(フラット)が取付けられ
ている。さらに工具自動交換装置10には、主軸5に対
して、R3エンドミル(ボール)およびスロットエンド
ミル4の順に送られるようにセットする。 【0025】(2) 1次切削加工…図4参照 以上のような準備段階を経て、1次切削加工に移る。ま
ず、制御手段9の制御によりスピンドルモータ7が動作
して主軸5が回転すると共に、主軸ヘッド6がz軸と平
行に移動し、φ10mmエンドミル(フラット)が20
mm角の貫通穴を開ける(ステップ21)。 【0026】次いで制御手段9の制御により工具自動交
換装置10が動作し、φ10mmエンドミル(フラッ
ト)を主軸5から取外してR3エンドミル(ボール)と
交換し、これを主軸5に取付ける(ステップ22)。そ
してスピンドルモータ7が動作して主軸5が回転すると
共に、主軸ヘッド6がx軸、y軸およびz軸方向に同時
に移動し、R3エンドミル(ボール)が45度のテーパ
面加工を行う(ステップ23)。この1次切削加工が終
了した時点では、ワーク2の各コーナーにR部が残って
いる。 【0027】(3) 主軸5の回転ロック制御手段9の制御
により工具自動交換装置10が動作し、R3エンドミル
(ボール)を主軸5から取外してスロットエンドミル4
と交換し、これを主軸5に取付ける(ステップ24)。
この段階で、テーパピン12aと廻り止め駒14とが合
致し、スロットエンドミル4を保持した廻り止め付きホ
ルダ12が、主軸5を機械的に固定する(ステップ2
5)。しかも、テーパピン12aと廻り止め駒14とが
合致したことによりリミットスイッチ15が作動し、ス
ピンドルモータ7と電気的インターロックを行い、主軸
5が動くことはない。 【0028】(4) 2次切削加工…図6〜図8参照 以上のように主軸5の回転をロックした状態で、2次切
削加工としてスロットスピードF3000にてスロット
加工を行う。まず、制御手段9の制御により主軸ヘッド
6がz軸方向に往復移動し、スロットエンドミル4が2
0mm角の貫通穴の各コーナーのR部を削る(ステップ
26)。このとき1回当りの切込み量は0.05mm、
加工時間は1か所当り1分11秒である。 【0029】次いで、制御手段9の制御により主軸ヘッ
ド6がx軸、y軸およびz軸方向に同時に移動し、45
度のテーパ面の各コーナーのR部を削る(ステップ2
7)。このときも1回当りの切込み量は0.05mm、
加工時間は1か所当り37秒である。以上のような2次
切削加工が終了した時点で、制御手段9の制御により主
軸回転ロック手段11がロックを解除するように動作
し、主軸5の回転固定を解除する(ステップ28)。 【0030】[実施例の作用および効果] 上記のような構成を有する本実施例においては、数値制
御により主軸ヘッド6がz軸方向に往復移動して、スロ
ットエンドミル4がワーク2のコーナーに残ったR部を
除去するので、ワーク2の各コーナーにエッジ部を形成
することができる。そのため、ワーク2の各加工面の平
面度を高めることができ、優れた寸法精度を確保するこ
とができる。しかもR部の除去作業に際して、やすりな
どによる手作業や、特別な設備や独自の装置が不要とな
る。そのため、作業効率が高まり、生産性の向上および
製造コストの低減を図ることができた。 【0031】さらに本実施例では、45度のテーパ面の
各コーナーのR部を削る場合に、主軸ヘッド6がx軸、
y軸およびz軸方向に同時に移動するため、このR部を
簡単に除去することができた。 【0032】[他の実施例] なお、本発明の数値制御工作機械による切削加工方法
は、上記の一実施例に限定されるものではなく、例え
ば、角型刃物としはV字形の刃物なども包含する。また
本発明により角穴や角溝を切削加工した場合、図10に
示したような状態から図9の(A)や(B)に示した状
態にすることができる。さらに、切削加工部分の形状
は、角穴や角溝を初めとして様々な形状の組合わせが可
能であり、主軸ヘッド6の送り速度、戻し速度および早
送り速度などから導かれる切削作業にかかる時間も、被
加工物の材質や寸法などに応じて適宜変更可能である。
また、主軸ヘッド6が移動自在となるだけではなく、ワ
ーク2を載置するテーブル3が移動自在であってもよ
く、要はワーク2と主軸5との相対的な位置が変化可能
であれば良い。 【0033】さらに被加工物としては、金型、金型を制
作するための銅、グラファイト電極、アルミサッシある
いはグラファイトの半導体治具など多様であるが、その
材質が銅、アルミ、グラファイトど比較的硬度の低い場
合、数値制御工作機械側への負荷も少なく、本発明に適
していると言える。また数値制御工作機械としては、マ
シニングセンタだけではなく数値制御(NC)フライス
盤でも可能であり、その機種としても5面加工を行える
ものなど、適宜選択可能である。さらに制御数値入力手
段8、制御手段9、工具自動交換装置10および主軸回
転ロック手段11などの具体的な構成もまた適宜変更可
能である。 【0034】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の数値制御
工作機械による切削加工方法によれば、主軸が角型刃物
を保持しこの主軸を主軸回転ロック手段が固定した状態
で、数値制御手段の制御に基づいて主軸ヘッドが移動
し、角型刃物が被加工物のコーナーに残ったR部を除去
することによって、優れた寸法精度および平面度を確保
すると共に生産性の向上および製造コストの低減を図る
ことができた。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を採用するマシニングセンタ
1の概要を示すモデル図。 【図2】スロットエンドミル4の側面図。 【図3】本実施例の主軸回転ロック手段11の側面図。 【図4】本実施例の切削加工手順を示すブロック図。 【図5】1次切削加工が終了した段階のワーク2を示す
図であり、(A)は平面図、(B)は側面断面図、
(C)は斜視図。 【図6】2次切削加工が終了した段階のワーク2を示す
図であり、(A)は平面図、(B)は側面断面図、
(C)は斜視図。 【図7】2次切削加工前段の加工作業を説明する図であ
り、(A)は平面図、(B)は側面断面図。 【図8】2次切削加工後半の加工作業を説明する側面断
面図。 【図9】本発明の数値制御工作機械による切削加工方法
によって形成された被加工物の加工面の斜視図であり、
(A)は角穴、(B)は角溝を示す。 【図10】従来の数値制御工作機械による切削加工方法
によって形成された被加工物の加工面の斜視図であり、
(A)は角穴、(B)は角溝を示す。 【符号の説明】 1…マシニングセンタ 2…ワーク 3…テーブル 4…スロットエンドミル 5…主軸 6…主軸ヘッド 7…スピンドルモータ 8…制御数値入力手段 9…制御手段 10…工具自動交換装置 11…主軸回転ロック手段 12…廻り止め付きホルダ 13…シャーピン 14…廻り止め駒 15…リミットスイッチ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 被加工物を載置するためのテーブルと、
    切削工具を保持するための主軸と、この主軸を回転可能
    に支持する主軸ヘッドとを具備し、前記テーブルおよび
    前記主軸ヘッドは少なくとも一方が移動自在になってお
    り、さらに前記テーブルと主軸ヘッドとの相対的な移動
    動作および前記主軸の回転動作に関する数値を入力する
    ための制御数値入力手段と、この制御数値入力手段が入
    力した数値に基づいて前記テーブルと主軸ヘッドとの相
    対的な移動動作および前記主軸の回転動作を制御する制
    御手段とを備えた数値制御工作機械を用いたものであっ
    て、 前記数値制御工作機械は、前記主軸が前記主軸ヘッドに
    対して回転不能となるように前記主軸を固定する主軸回
    転ロック手段を有しており、前記切削工具は、フラットエンドミル、ボールエンドミ
    ル及び角型刃物とを含んでおり、 前記被加工物の加工面に水平な1直線をx軸、前記被加
    工物の加工面に水平であって前記x軸と直交する1直線
    をy軸、前記x軸とy軸との交点に対し垂直な1直線を
    z軸とするとき、前記主軸が前記フラットエンドミルを
    保持すると共に、前記制御手段の制御に基づいて、該主
    軸は回転し且つ前記主軸ヘッドは前記フラットエンドミ
    ルにより前記被加工物を貫通するように前記z軸方向に
    移動し、該被加工物のコーナーにR部を残した状態で貫
    通穴を形成し、 その後、前記主軸が前記フラットエンドミルに換えて前
    記ボールエンドミルを保持すると共に、前記制御手段の
    制御に基づいて、前記主軸が回転し且つ前記主軸ヘッド
    が前記貫通穴の上部をx軸、y軸およびz軸方向に同時
    に移動し、前記ボールエンドミルにより前記被加工物の
    コーナーにR部を残した状態で前記貫通穴の上部にテー
    パ面加工を施す1次切削加工を行い、 次いで、前記主軸が前記角型刃物を保持すると共に、こ
    の主軸を前記主軸回転ロック手段が固定し、前記制御手
    段の制御に基づいて、前記主軸ヘッドが前記貫通穴のコ
    ーナーに沿って前記z軸方向に往復移動し、前記角型刃
    物により該コーナーに残ったR部を除去し、その後、前
    記主軸ヘッドは前記テーパ面のコーナに沿って前記x
    軸、y軸およびz軸方向に同時に移動し、前記角型刃物
    により該コーナーに残ったR部を除去する2次切削加工
    を行うことを特徴とする数値制御工作機械による切削加
    工方法。
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