JP2003159279A - 使い捨て紙おむつ - Google Patents
使い捨て紙おむつInfo
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- JP2003159279A JP2003159279A JP2001360723A JP2001360723A JP2003159279A JP 2003159279 A JP2003159279 A JP 2003159279A JP 2001360723 A JP2001360723 A JP 2001360723A JP 2001360723 A JP2001360723 A JP 2001360723A JP 2003159279 A JP2003159279 A JP 2003159279A
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- Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
Abstract
し、コンパクトにまとめて処理することができ、また、
ファスニングテープに毛羽を立たせることがなく、さら
にまた、ファスニングテープの摘み代をなくしたり係合
力を低下させることのない使い捨て紙おむつを提供する
こと。 【解決手段】表面側を覆う透液性トップシートと裏面側
を覆う不透液性バックシートとにより吸収体を内装して
おむつ本体を形成し、該おむつ本体の背部両側に固定し
たファスニングテープの基材表面に設けたオス材と、前
記バックシートの裏面腹部位置に設けた係止用シートの
メス材とを係脱することにより前記おむつ本体を身体腰
部に着脱可能とした使い捨て紙おむつにおいて、前記フ
ァスニングテープの基材面と前記オス材との剥離力
(F)を低減し、両者が係合することのないように構成
する。
Description
び廃棄時に使用されるファスニングテープを有する使い
捨て紙おむつに関する。
使い捨ての紙おむつとして種々の形態のものが提供され
ているが、その基本的ら構成は図4に展開平面図で示す
ようになっている。すなわち、この使い捨ての紙おむつ
1は、表面側を覆う不織布等から成る透液性トップシー
ト2と、裏面側を覆う薄いポリエチレン等から成るバッ
クシート3とにより綿状パルプ等から成る吸収体4を内
装しておむつ本体5を形成し、このおむつ本体5の背部
両側に装着時及び廃棄時に使用されるファスニングテー
プ6を固定して成っている。なお、おむつ本体5の腰周
り部にはゴム紐等の弾性伸縮部材7が設けられており、
また同様な弾性伸縮部材8が脚周り部に設けられてい
る。さらにまた、バックシート3の裏面腹部位置には、
ファスニングテープ6を係止するためのフック受等から
成るメス材(図示せず)を外面に備えた係止用シート9
が付設されている。この係止用シート9は、フロントシ
ート、フロンタルテープ、ランディングテープ、あるい
はランド部材等と呼称されている。
図4のX−X断面図で示すように、不織布等から成るフ
ァスニングテープ基材(以下「テープ基材」という)6
aと、テープ基材6aの表面に接着剤等により固定され
たフック等から成るオス材6bとで構成されている。な
お、テープ基材6aの一端部6a1側は、例えば図示す
るように、トップシート2とバックシート3に挟持さ
れ、熱溶着あるいは接着剤等によりおむつ本体5に固定
されおり、他端部6a2側は自由端となっている。
むつ1は、図6に斜視図で示すような状態で使用され
る。すなわち、これは、図4に示すおむつ本体5を長手
方向の略中央部から二つに折り畳んで前身頃10と後見
頃11を形成し、身体の腹部位置でファスニングテープ
6のオス材6bと係止用シート9のメス材とを係合して
着用者の腰部に固定した状態を示している。このよう
に、ファスニングテープ6は紙おむつ1の装着時に使用
される。
つ1の廃棄時にも使用される。図7はその廃棄状態を示
す平面図で、一般に、使用済みの紙おむつ1は前身頃1
0側から、あるいは股間部を中心とてぐるぐる巻き上げ
られ、図示するように、ファスニングテープ6同士を重
ね合わせて止着され、そして廃棄される。
うにファスニングテープ6同士を重ね合わせて止着する
と、紙おむつ1全体が幅方向に広がった状態となり、嵩
張ったまま廃棄することになるために、このような従来
の紙おむつ1は後処理が大変煩わしいという欠陥があっ
た。
棄する理由としては次の二つがあげられる。その一つ
は、一方のファスニングテープ6に設けられたオス材6
bが、他方のファスニングテープ6のテープ基材6a
(このテープ基材6aは不織布等の布材で作られている
ことは前述したとおりである)面と係合し易いことであ
り、もう一つは、おむつ本体5の中核をなす、換言すれ
ば、紙おむつ1全体の体積の大半を占める吸収体4自体
がかなりの厚みと硬さを有して作られていることであ
る。
6同士が係合し易く、また吸収体4が厚くて硬いと、廃
棄処理者は廃棄に際し、あえて力を入れて紙おむつ1全
体をコンパクトにまとめようとはせず、ファスニングテ
ープ6同士が重なる位置で止着をしてしまうからであ
る。
6同士が係合し易いと、両者の係脱を繰り返しているう
ちに、テープ基材6aの係合面、すなわち裏面に毛羽が
立つようになり、ファスニングテープ6の見栄えが悪く
なるという欠陥があった。
ングテープ6では、その構造及び材質に起因し、図8に
示すように、テープ基材6aの表面に設けられたオス材
6bとテープ基材6aの自由端部表面とが係合してしま
うことが度々生じていた。このようにテープ基材6aの
自由端部がオス材6bと係合すると、ファスニングテー
プ6の摘み代がなくなってしまい、装着時や廃棄時に摘
み難くなるのみならず、オス材6bの止着面積が減少す
ることにもなるため、オス材6bによる係合力が低下す
るという欠陥があった。
であり、その目的とするところは、使用済みの使い捨て
紙おむつを廃棄するに際しコンパクトにまとめて処理す
ることができ、また、ファスニングテープに毛羽を立た
せることがなく、さらにまた、ファスニングテープの摘
み代をなくしたり係合力を低下させることのない使い捨
て紙おむつを提供することにある。
面側を覆う透液性トップシートと裏面側を覆う不透液性
バックシートとにより吸収体を内装しておむつ本体を形
成し、該おむつ本体の背部両側に固定したファスニング
テープの基材表面に設けたオス材と、前記バックシート
の裏面腹部位置に設けた係止用シートのメス材とを係脱
することにより前記おむつ本体を身体腰部に着脱可能と
した使い捨て紙おむつにおいて、前記ファスニングテー
プの基材面と前記オス材との剥離力(F)を低減し、両
者が係合することのないように構成したことを特徴とす
る、請求項1に係る使い捨て紙おむつによって、具体的
には、前記剥離力(F)は0〜10gf/25mmであ
ることを特徴とする、請求項2に係る使い捨て紙おむつ
によって達成される。
前記バックシートの裏面との剥離力(F1)を、前記オ
ス材と前記ファスニングテープ基材の裏面との剥離力
(F2)よりも大きくしたことを特徴とする、請求項3
に係る使い捨て紙おむつ、具体的には、前記剥離力(F
1)は80〜200gf/25mmであり、前記剥離力
(F2)は0〜80gf/25mmであることを特徴と
する、請求項4に係る使い捨て紙おむつによってより効
果的に達成される。
ングテープ基材の少なくとも裏面にはエンボス処理が施
されていることを特徴とする、請求項5に係る、使い捨
て紙おむつ、具体的には、前記エンボス処理の比率は前
記ファスニングテープ基材の面に対し10〜100%で
あることを特徴とする、請求項6に係る使い捨て紙おむ
つ、さらに具体的には、前記エンボス処理のピッチは0
〜1.5mmであることを特徴とする、請求項7に係る
使い捨て紙おむつによってより効果的に達成される。
収体の厚み(T)及び曲げ硬さ(M)を低減し、該吸収
体を柔軟に構成したことを特徴とする、請求項8に係る
使い捨て紙おむつ、具体的には、前記厚み(T)は1.
0〜8.0mmであり、前記曲げ硬さ(M)は0.4〜
1.0g・cm2/cmであることを特徴とする、請求
項9に係る使い捨て紙おむつによってより効果的に達成
される。
を、実施例を示す添付図面に基づき説明する。
使い捨て紙おむつ1Aの要部を示す平面図、すなわち図
に展開平面図で示す従来の使い捨て紙おむつ1の上部
側右半分に対応する部分を示す平面図であり、図2は図
1のY−Y断面図である。なお、図1以下の本発明の実
施形態に係る図においては、前述した従来の使い捨て紙
おむつ1と同一の構成要素には同一の符号が付されてい
る。
透液性トップシート2と裏面側を覆う不透液性バックシ
ート3とにより吸収体40を内装しておむつ本体50を
形成し、このおむつ本体50の背部両側に装着時及び廃
棄時に使用されるファスニングテープ60を固定して成
っている点で前記従来の使い捨て紙おむつ1と一見共通
しているが、吸収体40及びファスニングテープ60の
構造が従来のものと異なっている。
におけるファスニングテープ60は、不織布等から成る
基材60aと、基材60aの表面に接着剤等により固定
されたフック等から成るオス材60bとで構成され、基
材60aの一端部60a1側がトップシート2とバック
シート3に挟持されて接着剤等によりおむつ本体5の背
部両側に固定され、他端部6a2側が自由端となってい
るが、基材60aの表裏両面にはエンボス60c、60
d処理が施されており、基材60a面にオス材60bが
係合しないように構成されている。
Dが0.1〜3mm程度、深さが0.01〜0.3mm
程度の円柱状の凹部に形成され、ピッチPが従来の約半
分程度の0〜1.5mm、好ましくは0〜1.0mm
に、テープ基材60aの表裏各面に対するエンボス率が
10〜100%、好ましくは15〜100%に設定され
ている。
処理を施すと、エンボス60c、60dにより熱圧着さ
れた繊維表面が平滑化され、オス材60bがこの面と係
合しなくなる。とくに上記のような範囲に設定され、エ
ンボス処理を施された本使い捨て紙おむつ1Aによれ
ば、テープ基材60a面とオス材60bとの剥離力が従
来のものに較べ大幅に低減されるので、両者の係合が確
実に阻止される。
基材60a面とオス材60bとの剥離力を(F)とすれ
ば、この(F)は0〜10gf/25mmに設定するこ
とが好ましく、10gf/25mm以上にすると両者が
係合し易くなることが究明されている。
0bとバックシート3の裏面との剥離力(F1)を、オ
ス材60bとテープ基材60a裏面との剥離力(F2)
よりも大きく設定することが好ましいことが判明してい
る。具体的には、剥離力(F1)は80〜200gf/
25mmに、剥離力(F2)は0〜80gf/25mm
に、好ましくは0〜20gf/25mmに設定される。
れば、廃棄者は、廃棄するに際し紙おむつ1をぐるぐる
巻き上げて左右からファスニングテープ60で止着する
とき、ファスニングテープ60同士が剥離し易くなって
いるため、自ずと、紙おむつ1Aを左右から内側に力を
入れてまとめ上げるようになり、コンパクトにしてから
一方のファスニングテープ60のオス材60bをバック
シート3の裏面のメス材に係合して止着するようにな
る。なお、上記範囲を逸脱して設定すると、上述したよ
うな効果は得られないことが究明されている。
の中核をなす吸収体40の厚み及び曲げ硬さが低減さ
れ、吸収体40全体が柔軟に構成されている。すなわ
ち、この吸収体40は綿状パルプ等から成っている点で
は従来と同様であるが、その厚みを(T)、柔らかさの
指標である曲げ硬さを(M)とすると、50/cm2荷
重時の厚み(T)は1.0〜8.0mmに、好ましくは
2.0〜3.0mmに、また曲げ硬さを(M)は0.4
〜1.0g・cm2/cmに、好ましくは0.3〜0.
5g・cm2/cmに設定されている。これらの値はい
ずれも本発明者の実験により究明されたものであり、従
来のものに較べ、夫々約半分程度に軽減された値となっ
ている。
ングテープ60のオス材60bの剥離力に加え、吸収体
60自体が極めて柔軟に作られているので、本紙おむつ
1Aによれば、上述したように、廃棄者が廃棄するに際
しては、紙おむつ1を楽に巻き上げることができ、全体
をよりコンパクトにまとめてからファスニングテープ6
0で止着することができる。
説明したが、本発明は必ずしも前記実施形態に限られる
ものではなく、特許請求の範囲において構成上種々の変
更が可能である。
すエンボスの形状としては、図3(a)に示すような格
子状のエンボス60d1、あるいは(b)に示すような
分散した楕円状のエンボス60d2等の種々のものが適
用できる。また、このエンボス処理は、必要に応じ、テ
ープ基材の裏面にのみ施してもよい。
ば、ファスニングテープ基材面に設けられたオス材と該
基材面との剥離力が低減し、両者が係合しないように構
成されているので、使用済みの使い捨て紙おむつを廃棄
するに際し、ファスニングテープ同士で止着することが
なくなり、必然的にコンパクトにまとめて処理するよう
になるので、後処理が大変楽になる効果がある。
た本発明に係る使い捨て紙おむつによれば、上記効果は
一層顕著なものとすることができる。
面にエンボス処理を施すことにより、ファスニングテー
プに毛羽を立たせることがなく、さらにまた、ファスニ
ングテープの摘み代をなくしたり係合力を低下させるこ
と等を防止することができる。
図である。
図である。
の状態を示す断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】表面側を覆う透液性トップシートと裏面側
を覆う不透液性バックシートとにより吸収体を内装して
おむつ本体を形成し、該おむつ本体の背部両側に固定し
たファスニングテープの基材表面に設けたオス材と、前
記バックシートの裏面腹部位置に設けた係止用シートの
メス材とを係脱することにより前記おむつ本体を身体腰
部に着脱可能とした使い捨て紙おむつにおいて、前記フ
ァスニングテープの基材面と前記オス材との剥離力
(F)を低減し、両者が係合することのないように構成
したことを特徴とする使い捨て紙おむつ。 - 【請求項2】前記剥離力(F)は0〜10gf/25m
mであることを特徴とする請求項1に記載の使い捨て紙
おむつ。 - 【請求項3】前記オス材と前記バックシートの裏面との
剥離力(F1)を、前記オス材と前記ファスニングテー
プ基材の裏面との剥離力(F2)よりも大きくしたこと
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の使い捨て紙
おむつ。 - 【請求項4】前記剥離力(F1)は80〜200gf/
25mmであり、前記剥離力(F2)は0〜80gf/
25mmであることを特徴とする請求項3に記載の使い
捨て紙おむつ。 - 【請求項5】前記ファスニングテープ基材の少なくとも
裏面にはエンボス処理が施されていることを特徴とする
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の使い捨て紙
おむつ。 - 【請求項6】前記エンボス処理の比率は前記ファスニン
グテープ基材面に対し10〜100%であることを特徴
とする請求項5に記載の使い捨て紙おむつ。 - 【請求項7】前記エンボス処理のピッチは0〜1.5m
mであることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載
の使い捨て紙おむつ。 - 【請求項8】前記吸収体の厚み(T)及び曲げ硬さ
(M)を低減し、該吸収体を柔軟に構成したことを特徴
とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の使い
捨て紙おむつ。 - 【請求項9】前記厚み(T)は1.0〜8.0mmであ
り、前記曲げ硬さ(M)は0.4〜1.0g・cm2/
cmであることを特徴とする請求項8に記載の使い捨て
紙おむつ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001360723A Expired - Lifetime JP4210450B2 (ja) | 2001-11-27 | 2001-11-27 | 使い捨て紙おむつ |
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- 2001-11-27 JP JP2001360723A patent/JP4210450B2/ja not_active Expired - Lifetime
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