JP2003158966A - 釣り機 - Google Patents

釣り機

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JP2003158966A
JP2003158966A JP2001364093A JP2001364093A JP2003158966A JP 2003158966 A JP2003158966 A JP 2003158966A JP 2001364093 A JP2001364093 A JP 2001364093A JP 2001364093 A JP2001364093 A JP 2001364093A JP 2003158966 A JP2003158966 A JP 2003158966A
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fishing
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Yasumoto Ogata
保元 尾形
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OGATA Manufacturing
OGATA SEISAKUSHO KK
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OGATA Manufacturing
OGATA SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幹糸と枝糸と釣り針とを備えた釣り糸を用い
て効率的に水棲生物を釣ることができる釣り機を提供す
る。 【解決手段】 釣り機1はリール12と第2のリール1
4と動力伝達経路切換機構16とを備えている。リール
12は釣り糸を巻く。第2のリール14はシートを巻
く。動力伝達経路切換機構16はリール12に釣り糸を
巻き取る際にはリール12を回転させてこのリール12
にシートを巻き取ることで第2のリール14を回転させ
る。動力伝達経路切換機構16はリール12から釣り糸
2を送り出す際には第2のリール14をリール12から
送り出されるシートよりも早く回転させようとするとと
もに第1のプーリ35と摩擦板47,48とが滑ってシ
ートが緩むことなく第2のリール14に巻かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いか、鯛やめぬき
などの水棲生物を釣るための釣り機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりいか、鯛やめぬきなどの水棲生
物を釣るための釣り機として、例えば、実開昭52−9
9993号公報に示されているいか釣り機を用いてい
る。前記いか釣り機は、船舶の左右の舷側に設置されて
使用される。いか釣り機は、モータなどの駆動源により
回転駆動されるリールなどを備えている。リールには、
例えば、図9に示す釣り糸100が巻かれている。釣り
糸100は、先端に重り101を取り付けているととも
に、釣り針102を直列に複数取り付けている。
【0003】前記いか釣り機は、前記駆動源により前記
リールを回転させて、釣り糸100をリールから送り出
して海中などに没したり、釣り糸100をリールに巻き
取って海中から引き上げたりして、前記いかなどの水棲
生物を釣る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のいか釣
り機は、図9に示された釣り糸100を用いている。釣
り糸100は、釣り針102を直列に複数配している。
このため、一度に釣れる漁獲高は、少なくなる傾向であ
った。このため、幹糸と、一端が前記幹糸に取り付けら
れた複数の枝糸と、枝糸に取り付けられた釣り針と、を
備えた釣り糸を用いることが望まれている。
【0005】しかしながら、前述した幹糸と枝糸を備え
た釣り糸を前記公報に記載したいか釣り機に用いると、
前記リールに巻いた際に、枝糸同士が絡まってしまい、
釣り糸を海中に没した後引き上げることを複数回行うの
が困難であった。また、前記釣り糸の特に枝糸同士の絡
み合いを防止するため、手作業で、釣り糸を海中に没し
た後引き上げることが考えられる。この場合でも、特に
枝糸同士が絡み合うことが考えられ、効率的に水棲生物
を釣ることが困難であった。
【0006】したがって、本発明の目的は、幹糸とこの
幹糸に一端が取り付けられた枝糸と枝糸に取り付けられ
た釣り針を備えた釣り糸を用いて効率的に水棲生物を釣
ることができる釣り機を提案することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載された本発明の釣り機
は、幹糸と、一端が前記幹糸に取り付けられた複数の枝
糸と、前記枝糸に取り付けられた釣り針と、を備えた釣
り糸を用いて水棲生物を釣る釣り機において、フレーム
と、前記フレームに回転自在に支持されかつ回転するこ
とで前記釣り糸を巻き取ったり前記釣り糸を送り出すリ
ールと、前記リールに巻き取られる釣り糸に可撓性のシ
ートを重ねるとともに、前記リールに前記釣り糸ととも
に前記シートを巻き取らせるシート巻き手段と、を備え
たことを特徴としている。
【0008】請求項2に記載された本発明の釣り機は、
請求項1に記載の釣り機において、前記シート巻き手段
は、前記フレームに回転自在に支持されかつ回転するこ
とで前記シートを巻き取ったり前記シートを送り出す第
2のリールと、前記シートの先端部に取り付けられかつ
前記リールと前記フレームとの双方に係止可能な係止具
と、を備え、前記釣り糸を巻き取る際に前記係止具が前
記リールに係止して、前記リールに釣り糸が巻き取られ
るのに連動して、前記シートが前記リールに巻かれるこ
とを特徴としている。
【0009】請求項3に記載された本発明の釣り機は、
請求項2に記載の釣り機において、前記リールは主軸に
より前記フレームに回転自在に支持され、かつ前記第2
のリールは第2の主軸により前記フレームに回転自在に
支持されているとともに、前記主軸に取り付けられかつ
前記リールを回転させるレバーと、前記主軸と前記第2
の主軸とを連結し、かつ前記リールに釣り糸を巻き取る
際には、前記係止具がリールに係止した状態で、前記レ
バーからの回転駆動力で前記リールを回転させて該リー
ルにシートを巻き取ることで前記第2のリールを回転さ
せる動力伝達経路切換機構を備えたことを特徴としてい
る。
【0010】請求項4に記載された本発明の釣り機は、
請求項3に記載の釣り機において、前記動力伝達経路切
換機構は、前記主軸の外周に取り付けられ、かつ前記リ
ールに釣り糸を巻き取る方向に主軸が回転されると該主
軸に対し滑るとともに、前記リールから釣り糸を送り出
す方向に主軸が回転されると該主軸とともに回転する円
管状の第1のクラッチと、円環状に形成されかつ前記第
1のクラッチの外周に該第1のクラッチに対し回転自在
に支持された第1のプーリと、前記第1のプーリに摩擦
力を付与するとともに、前記係止具が前記リールに係止
した状態では、前記第1のプーリを前記第1のクラッチ
とともに回転させ、前記係止具が前記フレームに係止し
た状態では、前記第1のプーリを前記第1のクラッチに
対して滑らす第2のクラッチと、前記第2の主軸に固定
された円環状の第2のプーリと、前記第1のプーリと前
記第2のプーリとに掛け渡されたベルトとを備えたこと
を特徴としている。
【0011】請求項5に記載された本発明の釣り機は、
請求項4に記載の釣り機において、前記動力伝達経路切
換機構は、前記第2の主軸の外周に取り付けられ、かつ
前記第2のリールが前記シートを巻き取る方向に回転す
ると前記第2の主軸とともに回転するとともに、前記第
2のリールが前記シートを送り出す方向に回転すると前
記第2の主軸に第2の摩擦力を付与して該第2の主軸を
回転させる円環状の第3のクラッチを備えたことを特徴
としている。
【0012】請求項6に記載された本発明の釣り機は、
請求項4または請求項5に記載の釣り機において、前記
リールから前記釣り糸を送り出す際には、前記係止具が
リールに係止した状態で、前記レバーからの回転駆動力
で前記主軸とともに前記リールを回転させ、前記動力伝
達経路切換機構により前記第2の主軸とともに前記第2
のリールを回転させるとともに、前記第2のリールは前
記リールから送り出されるシートより早く回転しようと
して前記第2のクラッチが前記第1のプーリを前記第1
のクラッチに対して滑らすことを特徴としている。
【0013】請求項1に記載された本発明によれば、シ
ート巻き手段が可撓性のシートを釣り糸とともにリール
に巻き取らせる。このため、リールに巻かれた状態で
は、互いに重なる釣り糸間にシートが位置することとな
る。
【0014】請求項2に記載された本発明によれば、シ
ートを巻く第2のリールと、シートの先端部に取り付け
られた係止具とを備えている。係止具がリールに係止可
能である。このため、釣り糸とともにシートをリールに
確実に巻くことができる。
【0015】請求項3に記載された本発明によれば、主
軸と第2の主軸とを連結する動力伝達経路切換機構が、
リールに釣り糸を巻き取る際には、リールにシートを巻
き取ることで、第2のリールを回転させる。このため、
リールにシートを巻く際に、リール間に掛け渡されるシ
ートが緩むことを防止できる。
【0016】請求項4に記載された本発明によれば、リ
ールに釣り糸を巻き取る際には、第1のクラッチが主軸
に対して滑る。このため、リールに釣り糸を巻き取る際
には、リールにシートを巻き取ることで、第2のリール
を確実に回転させることができる。
【0017】また、リールから釣り糸を送り出す際に
は、第1のクラッチが主軸とともに回転し、係止具がリ
ールに係止した状態では第2のクラッチが第1のプーリ
を第1のクラッチとともに回転させる。第2の主軸に
は、第2のプーリが取り付けられ、第1のプーリと第2
のプーリとにはベルトが掛け渡されている。このため、
リールから釣り糸を送り出す際には、リールと第2のリ
ールとの双方を確実に回転できる。
【0018】したがって、リールにシートを巻く際にリ
ール間に掛け渡されるシートが緩むことを防止できる。
又、リールから釣り糸を送り出す際に、シートを第2の
リールに確実に巻き取ることができる。
【0019】さらに、係止具がフレームに係止した状態
では、第2のクラッチが第1のプーリを第1のクラッチ
に対して滑らす。このため、係止具がフレームに係止し
た状態では、第2のリールが回転しない。
【0020】請求項5に記載された本発明によれば、第
2のリールがシートを送り出す際即ちリールがシートを
巻き取る際に、第3のクラッチが、第2の主軸に第2の
摩擦力を付与する。このため、リールがシートを巻き取
る際に、第2のリールが過度な速度で回転することを防
止できる。又、第2のリールがシートを送り出す際に、
第3のクラッチが第2の主軸に第2の摩擦力を付与す
る。このため、係止具がフレームに係止した状態で、振
動などによって第2のリールが回転することを防止でき
る。
【0021】請求項6に記載された本発明によれば、リ
ールから釣り糸を送り出す際には、第2のリールがリー
ルから送り出されるシートよりも早く回転しようとす
る。このとき、第2のクラッチが第1のプーリを第1の
クラッチに対して滑らして、前記プーリ間の回転の差を
調整する。このため、リールから釣り糸を送り出す際
に、リールと第2のリールとを確実に回転できる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態にかかる釣
り機を図1ないし図7を参照して説明する。釣り機1
は、図7に示す釣り糸2を用いて、水棲生物としてのい
かや鯛及びめぬきなどの魚類を釣るために用いられる。
釣り糸2は、図7に示すように、幹糸3と、複数の枝糸
4と、釣り針5などを備えている。幹糸3は、一端が釣
り機1の後述するリール12に巻かれる道糸28に取り
付けられる。幹糸3の他端には、重り6が取り付けられ
る。
【0023】枝糸4は、互いに間隔をあけて、一端が幹
糸3に取り付けられる(結かれる)。枝糸4の他端に
は、重り6が取り付けられる。釣り針5は、枝糸4に取
り付けられる。図7に示す例では、一つの枝糸4に一つ
の釣り針5しか取り付けられていないが、本発明では、
勿論一つの枝糸4に複数の釣り針5を取り付けても良
い。なお、この場合、釣り針5を直列にして前記枝糸4
に取り付ける。
【0024】釣り機1は、図1及び図2などに示すよう
に、フレーム10と、ガイドホイール11と、リール1
2と、レバー13と、第2のリール14と、係止具15
と、動力伝達経路切換機構16(図3に示す)と、深度
計17(図3に示す)と、を備えている。
【0025】フレーム10は、船舶の左右の舷側に取り
付けられる。フレーム10は、略平坦でかつ前記舷側に
取り付けられる底板18と、底板18が舷側に取り付け
られると海面(水面)側に突出するホイール支持板19
と、該底板18から立設した縦板20と、縦板20に取
り付けられた保護フレーム21と、を備えている。底板
18は、平面形状がほぼ矩形状に形成されている。ホイ
ール支持板19は、略平板状に形成されている。保護フ
レーム21は、箱状に形成されている。保護フレーム2
1は、動力伝達経路切換機構16を収容する。
【0026】保護フレーム21は、主軸22(図3に示
す)と、第2の主軸23(図3に示す)とを支持してい
る。主軸22の軸芯は、底板18が舷側に取り付けられ
ると船舶の前後方向(底板18の幅方向)に沿う。主軸
22は、軸芯を中心として回転自在に保護フレーム21
に支持されている。第2の主軸23は、主軸22と間隔
をあけかつ平行に配されている。第2の主軸23は、軸
芯を中心として回転自在に保護フレーム21に支持され
ている。
【0027】また、フレーム10は、係止具支持部24
を備えている。係止具支持部24は、図2に示すよう
に、帯部材25と、棒部材26と、筒部材27とを備え
ている。帯部材25は、帯板状に形成されかつ一端を中
心として保護フレーム21に揺動自在に支持されてい
る。帯部材25の一端は、主軸22,23相互間に配さ
れている。帯部材25は、リール12と第2のリール1
4との間に配されている。棒部材26は、棒状に形成さ
れかつ帯部材25の他端から主軸22,23と平行に延
びている。筒部材27は、箱状に形成されかつ棒部材2
6の帯部材25から離れた側の端部に取り付けられてい
る。筒部材27は、内側に係止具15の後述する板部材
31を収容する。
【0028】係止具支持部24は、図示しないばねなど
によって、帯部材25の他端がリール12から離れかつ
第2のリール14に近づく方向に付勢されている。ま
た、係止具支持部24は、図示しないストッパなどによ
って、棒部材26などが第2のリール14に接触しない
ようになっている。こうして、係止具支持部24は、図
1中の実線で示す位置と、二点鎖線で示す位置とに亘っ
て揺動自在である。又、係止具支持部24は、ばねとス
トッパなどによって、図1中実線で示す位置に保たれ
る。
【0029】ガイドホイール11は、ホイール支持板1
9にその軸芯を中心として回転自在に支持されている。
ガイドホイール11の軸芯は、主軸22,23と平行
で、かつ底板18が舷側に取り付けられると前記船舶の
前後方向(底板18の幅方向)に沿う。
【0030】リール12は、主軸22に固定されてい
る。リール12と主軸22とは同軸的である。リール1
2は、主軸22を中心として保護フレーム21即ちフレ
ーム10に回転自在に支持されている。リール12は、
外周に道糸28を巻く。道糸28の先端には前述した釣
り糸2の一端が取り付けられる(結かれる)。
【0031】レバー13は、主軸22の一端部に取り付
けられている。レバー13を回転することで、主軸22
即ちリール12を回転できる。このため、レバー13を
回転することで、道糸28即ち釣り糸2をリール12に
巻き取ったり、該リール12から送り出すことができ
る。
【0032】第2のリール14は、第2の主軸23に固
定されている。第2のリール14と第2の主軸23とは
同軸的である。第2のリール14は、第2の主軸23を
中心として保護フレーム21即ちフレーム10に回転自
在に支持されている。第2のリール14は、外周に可撓
性を有するシート29を巻く。シート29は、帯状に形
成されている。シート29は、例えば、ビニル樹脂など
の合成樹脂からなる。また、シート29を、ゴムなどの
弾性体から構成しても良く、布などから構成しても良
い。
【0033】係止具15は、図5及び図6に示すよう
に、針部材30と、板部材31とを備えている。針部材
30は、針金を曲げられて形成されている。針部材30
は、中央に位置する直線部32と、該直線部32の両端
に連なるフック部33とを備えている。直線部32は、
直線状である。直線部32の外周には、シート29の先
端部が巻かれて該シート29と固定されている。このた
め、係止具15は、シート29の先端部に取り付けられ
ている。フック部33は、直線部32から互いに同方向
に延びている。フック部33は、フック状(釣り針状)
に形成されている。フック部33は、リール12の外周
に係止可能である。
【0034】板部材31は、帯状に形成されかつ直線部
32の長手方向の中央に固定されている。板部材31の
長手方向は、フック部33が直線部32から延びた方向
と平行である。板部材31は、係止具支持部24の筒部
材27内に侵入する。フック部33がリール12の外周
に係止可能でありかつ板部材31が筒部材27内に侵入
可能であるので、係止具15は、リール12とフレーム
10との双方に係止可能である。
【0035】なお、前述した第2のリール14と係止具
15とは、本明細書に記したシート巻き手段を構成して
いる。
【0036】動力伝達経路切換機構16は、図3に示す
ように、主軸22と第2の主軸23とを連結している。
動力伝達経路切換機構16は、第1のクラッチ34と、
第1のプーリ35と、第2のクラッチ36と、第2のプ
ーリ37と、ベルトとしてのVベルト38と、第3のク
ラッチ39と、を備えている。第1のクラッチ34は、
円管状の第1の部材40と、外径が段階的に変化する円
管状の第2の部材41と、これらの部材40,41間に
配されたコイルばね42とを備えた所謂一方クラッチで
ある。第1及び第2の部材40,41は、内側に主軸2
2を通して互いに同軸的に配されている。第1の部材4
0は、所謂キー結合によって、主軸22に固定されてい
る。
【0037】第2の部材41は、リール12に道糸28
即ち釣り糸2を巻き取る方向に主軸22が回転される
と、該主軸22に対して滑って、静止した状態を維持す
る。第2の部材41は、リール12から道糸28即ち釣
り糸2を送り出す方向に主軸22が回転されると、該主
軸22とともに回転する。また、第2の部材41のリー
ル12寄りの端部には、フランジ43が形成されてい
る。フランジ43は、第2の部材41の端部から該第2
の部材41の外周方向に突出している。
【0038】こうして、第1のクラッチ34は、円管状
の部材40,41を備えて円管状に形成されているとと
もに、主軸22の外周に取り付けられている。また、第
1のクラッチ34は、第2の部材41によって、リール
12に道糸28即ち釣り糸2を巻き取る方向に主軸22
が回転されると、該主軸22に対して滑って静止した状
態を維持する。第1のクラッチ34は、第2の部材41
によって、リール12から道糸28即ち釣り糸2を送り
出す方向に主軸22が回転されると、該主軸22ととも
に回転する。
【0039】第1のプーリ35は、円環状に形成されて
いる。第1のプーリ35は内側の第1のクラッチ34の
第2の部材41を通している。第1のプーリ35は、第
2の部材41即ち第1のクラッチ34と主軸22との双
方と同軸的に配されている。第1のプーリ35は、第1
のクラッチ34の第2の部材41に対し回転自在であ
る。こうして、第1のプーリ35は、第1のクラッチ3
4の外周に該第1のクラッチ34に対し回転自在に支持
されている。
【0040】第2のクラッチ36は、円環状の第3の部
材44と、円環状の第4の部材45と、これら部材4
4,45間に配されたコイルばね46と、一対の摩擦板
47,48と、を備えている。第3の部材44は、第1
のプーリ35よりレバー13寄りに配されている。第3
の部材44は、内側に第1のクラッチ34の第2の部材
41を通している。第3の部材44は、第1のクラッチ
34の第2の部材41の外周に螺合している。第4の部
材45は、第3の部材44と第1のプーリ35との間に
配されている。第4の部材45は、内側に第1のクラッ
チ34の第2の部材41を通している。
【0041】コイルばね46は、第3の部材44と第4
の部材45とを離す方向にこれらの部材44,45を付
勢している。こうして、コイルばね46は、一対の摩擦
板47,48と第1のプーリ35とを互いに近づける方
向に付勢している。一対の摩擦板47,48は、第1の
プーリ35との摩擦係数が高い。一方の摩擦板47は、
第4の部材45に取り付けられかつ第1のプーリ35と
相対している。他方の摩擦板48は、第1のクラッチ3
4の第2の部材41のフランジ43に取り付けられかつ
第1のプーリ35と相対している。
【0042】前述した構成によって、第2のクラッチ3
6は、第1のプーリ35に摩擦力を付与する。第2のク
ラッチ36は、係止具15のフック部33がリール12
の外周に係止した状態では、第1のプーリ35を第1の
クラッチ34の第2の部材41とともに回転させる。第
2のクラッチ36は、係止具15の板部材31がフレー
ム10の係止具支持部24の筒部材27内に侵入した状
態(即ちフレーム10に係止した状態)では、第1のプ
ーリ35を第1のクラッチ34の第2の部材41に対し
て滑らして、静止した状態に維持する。
【0043】第2のプーリ37は、円環状に形成されか
つ内側に第2の主軸23を通している。第2のプーリ3
7は、第2の主軸23と同軸的である。第2のプーリ3
7は、ねじ49などによって第2の主軸23に固定され
ている。なお、リール12と第2のリール14との円周
の差よりも、第1のプーリ35と第2のプーリ37との
円周の差の方が大きい。
【0044】Vベルト38は、輪状に形成されている。
Vベルト38は、図4に示すように、第1のプーリ35
と第2のプーリ37とに十字掛けされて、これらのプー
リ35,37に掛け渡されている。なお、図4では、深
度計17を省略している。
【0045】第3のクラッチ39は、第2のプーリ37
の第2のリール14から離れた側に配されている。第3
のクラッチ39は、円環状の第5の部材50と、外径が
段階的に変化する円環状の第6の部材51と、これらの
部材50,51間に配されたコイルばね52とを備えた
所謂一方クラッチである。さらに、第3のクラッチ39
は、前記部材50,51とコイルばね52にくわえて、
一対の摩擦部材53(図3中に一方のみ示す)と、連動
手段としてのボルト54と、を備えている。
【0046】第5の部材50は、内側に第2の主軸23
を通している。第6の部材51は、第5の部材50より
第2のリール14寄りに配されている。第6の部材51
は、内側に第2の主軸23を通す円管部55と、該円管
部55の第2のリール14寄りの端部に連なるフランジ
56と、を備えている。フランジ56は円環状である。
こうして、第5及び第6の部材50,51は、内側に第
2の主軸23を通して互いに同軸的に配されている。第
5の部材50は、所謂キー結合によって、第2の主軸2
3に固定されている。
【0047】摩擦部材53は、それぞれ半円環状に形成
されている。摩擦部材53は、互いの間に第2の主軸2
3を挟み込んだ状態で、前記第2の主軸23の外周に取
りけられる。このとき、一対の摩擦部材53は、あたか
も円環状となっており、内側に第2の主軸23を通して
いる。摩擦部材53は、図示しないねじなどによって互
いに近づく方向即ち内径が縮小する状態で、前記第2の
主軸23に取り付けられる。内径が縮小する状態で、こ
れらの摩擦部材53が第2の主軸23に取り付けられる
ことにより、第3のクラッチ39は、第2の主軸23と
の間に第2の摩擦力を生じる。
【0048】ボルト54は、第6の部材51側から該フ
ランジ56に螺合して、一対の摩擦部材53相互間に侵
入している。ボルト54によって、第6の部材51と摩
擦部材53とは、同時に前記第2の主軸23に対して回
転自在となる。
【0049】第6の部材51は、第2のリール14から
シート29を送り出す方向に第2の主軸23が回転され
ると、該第2の主軸23に対して滑って、静止した状態
を維持する。又、係止具15のフック部33がリール1
2の外周に係止した状態では、第2の主軸23がプーリ
35,37及びVベルト38により回転されるので、前
記摩擦部材53が第2の主軸23に第2の摩擦力を付与
する。第6の部材51は、係止具15のフック部33が
リール12の外周に係止した状態で、第2のリール14
にシート29が巻き取られる方向に第2の主軸23が回
転されると、該第2の主軸23とともに回転する。
【0050】こうして、第3のクラッチ39は、円環状
の部材50,51を備えて円環状に形成されているとと
もに、第2の主軸23の外周に取り付けられている。ま
た、第3のクラッチ39は、第2のリール14がシート
29を巻き取る方向に回転すると前記第2の主軸23と
ともに回転して摩擦力を付与しない。第3のクラッチ3
9は、第2のリール14がシート29を送り出す方向に
回転すると、第2の主軸23に第2の摩擦力を付与し
て、該第2の主軸23を回転させる。
【0051】深度計17は、図3に示すように、前記主
軸22に固定された歯車57と、複数の伝達歯車58
と、回転軸59と、ウォーム60と、連動歯車61と、
表示円盤62を備えている。伝達歯車58は、それぞ
れ、保護フレーム21に回転自在に支持されている。伝
達歯車58は、歯車57の回転を回転軸59に伝える。
回転軸59は、主軸22及び第2の主軸23と平行であ
るとともに、保護フレーム21に軸芯を中心として回転
自在に支持されている。ウォーム60は、回転軸59に
取り付けられている。ウォーム60は、回転軸59と同
軸的である。連動歯車61は、保護フレーム21に回転
自在に支持されており、ウォーム60とかみ合ってい
る。表示円盤62は、保護フレーム21に軸芯を中心と
して回転自在に支持されており、連動歯車61とともに
回転する。
【0052】前述した構成によって、深度計17は、前
記主軸22が回転することで、歯車57、伝達歯車5
8、回転軸59、ウォーム60及び連動歯車61を介し
て表示円盤62を回転させる。深度計17は、表示円盤
62を回転させることで、リール12から送り出された
釣り糸2と道糸28とを合わせた長さを表示するととも
に、リール12に巻き取った釣り糸2と道糸28とを合
わせた長さを表示する。
【0053】前述した構成の釣り機1を用いて、いか、
鯛やめぬきなどの水棲生物を釣る際には、まず、道糸2
8の先端に釣り糸2の一端を結く。そして、係止具支持
部24の帯部材25を図示しないばねの付勢力に抗し
て、リール12に向けて倒す。係止具15のフック部3
3がリール12の外周に係止する。そして、レバー13
を回転させて、リール12に釣り糸2とともにシート2
9を巻き取る。このとき、シート29は、釣り糸2上に
重ねられているとともに、リール12が回転するので、
互いに重なる釣り糸2間に位置する。
【0054】また、シート29を巻き取る際には、リー
ル12に釣り糸2を巻き取る方向に主軸22を回転する
と第1のクラッチ34の第2の部材41が主軸22に対
して滑るので、主軸22を回転させる駆動力がリール1
2に伝わる。リール12の外周に係止具15のフック部
33が係止しているので、前記駆動力で、シート29を
第2のリール14から引き出すこととなり、第2のリー
ル14をシート29を送り出す方向に回転させる。この
とき、第3のクラッチ39が、第2の主軸23に第2の
摩擦力を与えている。
【0055】このように、主軸22の回転駆動力で、リ
ール12の外周にシート29を巻くことで、第2のリー
ル14を回転させる。第2のリール14が、シート29
を送り出す方向に回転することで、第2のプーリ37と
Vベルト38を介して第1のプーリ35が回転され、第
2のクラッチ36の摩擦力によって、第1のクラッチ3
4の第2の部材41が回転する。
【0056】こうして、前記釣り糸2の先端まで該釣り
糸2とともにシート29をリール12に巻き取る。その
後、船舶が所望の位置に到達すると、釣り糸2を海中
(水中)に没する。このとき、レバー13を先ほどとは
逆方向に回転させる。レバー13を回すことにより主軸
22に固定されたリール12が回転し、シート29が釣
り糸2とともにリール12から送り出される。このと
き、第1のクラッチ34の第2の部材41が主軸22と
ともに回転するとともに、第2のクラッチ36の摩擦力
によって第1のプーリ35が回転する。そして、Vベル
ト38を介して第2のプーリ37が回転される。
【0057】このとき、リール12と第2のリール14
との円周の差よりも、第1のプーリ35と第2のプーリ
37との円周の差が大きいため、第2のリール14は、
リール12から送り出されるシート29よりも早く回転
しようとする。第2のクラッチ36の摩擦板47,48
と第1のプーリ35とが互いに滑る。即ち、第2のクラ
ッチ36が第1のプーリ35を第1のクラッチ34に対
して滑らせる。こうして、前述した回転の差が調整され
て、前記リール12と第2のリール14とが回転する。
このように、釣り糸2をリール12から送り出す際に
は、第2のリール14がリール12から送り出されるシ
ート29よりも早く回転しようとして、シート29が緩
むことなく第2のリール14に巻かれる。こうして、釣
り糸2を海中(水中)に没する。
【0058】釣り糸2を海中(水中)に没した後は、係
止具15の板部材31を係止具支持部24の筒部材27
内に収容する。さらに、レバー13で、道糸28をリー
ル12から送り出す方向に、リール12即ち主軸22を
回転させる。このとき、板部材31が筒部材27内に収
容されて、第2のリール14の回転が規制されているの
で、第2のプーリ37及びVベルト38が静止した状態
を維持し、第1のプーリ35が第2のクラッチ36から
の摩擦力に抗して、第1のクラッチ34の第2の部材4
1に対して滑る。
【0059】釣り糸2が、所望の深さに到達する。そし
て、レバー13で、道糸28をリール12に巻き取る方
向に、リール12即ち主軸22を回転させる。このと
き、第1のクラッチ34の第2の部材41が主軸22に
対して滑って、該第2の部材41と第2のクラッチ36
と第1のプーリ35とが静止した状態を維持する。その
後、道糸28を巻き取った後は、先ほどと同様に、係止
具15のフック部33をリール12の外周に係止させ
て、釣り糸2とともにシート29をリール12に巻き取
る。以上の動作を繰り返して、前述した水棲生物を釣
る。
【0060】本実施形態によれば、第2のリール14と
係止具15などが可撓性のシート29を釣り糸2ととも
にリール12に巻き取らせるため、リール12に巻かれ
た状態では、互いに重なる釣り糸2間にシート29が位
置することとなる。このため、リール12に釣り糸2を
巻き取った際に枝糸4同士が絡み合うことを防止でき、
リール12に巻き取った釣り糸2を容易にリール12か
ら再び送り出すことができる。したがって、釣り糸2を
海中に没した後引き上げることを容易に複数回行うこと
ができ、水棲生物を効率的に釣ることができる。
【0061】主軸22と第2の主軸23とを連結する動
力伝達経路切換機構16が、リール12に釣り糸2を巻
き取る際には、リール12にシート29を巻き取ること
で、第2のリール14を回転させる。
【0062】このため、リール12にシート29を巻く
際に、リール12,14間に掛け渡されるシート29が
緩むことを防止できる。したがって、互いに重なる釣り
糸2間にシート29を確実に位置させることができると
ともに第2のリール14に巻き取ったシート29が緩む
ことを確実に防止できる。したがって、釣り糸2を海中
に没した後引き上げることをより容易に複数回行うこと
ができ、水棲生物をより効率的に釣ることができる。
【0063】リール12に釣り糸2を巻き取る際には、
第1のクラッチ34の第2の部材41が主軸22に対し
て滑る。このため、リール12に釣り糸2を巻き取る際
には、リール12にシート29を巻き取ることで、第2
のリール14を確実に回転させることができる。したが
って、互いに重なる釣り糸2間にシート29をより確実
に位置させることができる。
【0064】また、リール12から釣り糸2を送り出す
際には、第1のクラッチ34が主軸22とともに回転
し、係止具15がリール12に係止した状態では第2の
クラッチ36が第1のプーリ35を第1のクラッチ34
とともに回転させる。第2の主軸23には、第2のプー
リ37が取り付けられ、第1のプーリ35と第2のプー
リ37とにはVベルト38が掛け渡されている。このた
め、リール12から釣り糸2を送り出す際には、リール
12と第2のリール14との双方を確実に回転させるこ
とができ、シート29を第2のリール14に確実に巻き
取ることができる。
【0065】したがって、釣り糸2を海中に没した後引
き上げることをより一層容易に複数回行うことができ、
水棲生物をより一層効率的に釣ることができる。
【0066】さらに、係止具15がフレーム10に係止
した状態では、第2のクラッチ36が第1のプーリ35
を第1のクラッチ34の第2の部材41に対して滑ら
す。さらに、第3のクラッチ39が第2の主軸23に第
2の摩擦力を付与している。このため、係止具15がフ
レーム10に係止した状態では、第2のリール14が回
転しない。したがって、リール12にシート29を巻か
ない際には、振動などによって、第2のリール14が回
転することを確実に防止でき、第2のリール14に巻き
取ったシート29が緩むことをより確実に防止できる。
【0067】リール12にシート29を巻き付ける際
に、第3のクラッチ39が、第2の主軸23に第2の摩
擦力を付与する。このため、リール12がシート29を
巻き取る際に、第2のリール14が過度な速度で回転す
ることを防止できる。したがって、第2のリール14に
巻かれるシート29が緩むことを確実に防止できる。
【0068】リール12から釣り糸2を送り出す際に
は、リール12と第2のリール14との円周の差よりも
第1のプーリ35と第2のプーリ37との円周の差の方
が大きいため、第2のリール14がリール12から送り
出されるシート29よりも早く回転しようとする。この
とき、第2のクラッチ36の摩擦板47,48と第1の
プーリ35とが互いに滑って、リール12,14間の回
転の差が調整される。したがって、リール12から釣り
糸2を送り出す際即ち第2のリール14にシート29を
巻く際に、リール12,14間に掛け渡されるシート2
9が緩むことが防止できる。したがって、緩むことなく
シート29を第2のリール14に巻くことができる。
【0069】本実施形態では、動力伝達経路切換機構1
6を用いている。しかしながら、本発明では、図8に示
すように、主軸22と第2の主軸23とのそれぞれにレ
バー13を取り付けて、リール12,14を互いに独立
させて回転させて、釣り糸2とともにシート29をリー
ル12に巻いても良い。なお、図8では、前述した実施
形態と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、シート巻き手段が可撓性のシート
を釣り糸とともにリールに巻き取らせるため、リールに
巻かれた状態では、互いに重なる釣り糸間にシートが位
置することとなる。このため、リールに釣り糸を巻き取
った際に、枝糸同士が絡み合うことを防止でき、リール
に巻き取った釣り糸を容易にリールから再び送り出すこ
とができる。したがって、釣り糸を海中に没した後引き
上げることを容易に複数回行うことができ、水棲生物を
効率的に釣ることができる。
【0071】請求項2に記載された本発明によれば、シ
ートを巻く第2のリールと、シートの先端部に取り付け
られた係止具とを備えている。係止具がリールに係止可
能である。このため、釣り糸とともにシートをリールに
確実に巻くことができる。このため、リールに釣り糸を
巻き取った際に、枝糸同士が絡み合うことを確実に防止
でき、リールに巻き取った釣り糸をより容易にリールか
ら再び送り出すことができる。したがって、釣り糸を海
中に没した後引き上げることをより容易に複数回行うこ
とができ、水棲生物をより効率的に釣ることができる。
【0072】請求項3に記載された本発明によれば、主
軸と第2の主軸とを連結する動力伝達経路切換機構が、
リールに釣り糸を巻き取る際には、リールにシートを巻
き取ることで、第2のリールを回転させる。
【0073】このため、リールにシートを巻く際に、リ
ール間に掛け渡されるシートが緩むことを防止できる。
したがって、互いに重なる釣り糸間にシートを確実に位
置させることができる。したがって、釣り糸を海中に没
した後引き上げることをより容易に複数回行うことがで
き、水棲生物をより効率的に釣ることができる。
【0074】請求項4に記載された本発明によれば、リ
ールに釣り糸を巻き取る際には、第1のクラッチが主軸
に対して滑る。このため、リールに釣り糸を巻き取る際
には、リールにシートを巻き取ることで、第2のリール
を確実に回転させることができる。したがって、互いに
重なる釣り糸間にシートをより確実に位置させることが
できる。
【0075】また、リールから釣り糸を送り出す際に
は、第1のクラッチが主軸とともに回転し、係止具がリ
ールに係止した状態では第2のクラッチが第1のプーリ
を第1のクラッチとともに回転させる。第2の主軸に
は、第2のプーリが取り付けられ、第1のプーリと第2
のプーリとにはベルトが掛け渡されている。このため、
リールから釣り糸を送り出す際には、リールと第2のリ
ールとの双方を確実に回転できる。したがって、リール
から釣り糸を送り出す際に、シートを第2のリールに確
実に巻き取ることができる。
【0076】したがって、釣り糸を海中に没した後引き
上げることをより一層容易に複数回行うことができ、水
棲生物をより一層効率的に釣ることができる。
【0077】さらに、係止具がフレームに係止した状態
では、第2のクラッチが第1のプーリを第1のクラッチ
に対して滑らす。このため、係止具がフレームに係止し
た状態では、第2のリールが回転しない。したがって、
リールにシートを巻かない際には、第2のリールが回転
することを確実に防止でき、第2のリールに巻き取った
シートが緩むことをより確実に防止できる。
【0078】請求項5に記載された本発明によれば、リ
ールがシートを巻き取る際に、第3のクラッチが、第2
の主軸に第2の摩擦力を付与する。このため、リールが
シートを巻き取る際に、第2のリールが過度な速度で回
転することを防止できる。又、第2のリールがシートを
送り出す際に、第3のクラッチが第2の主軸に第2の摩
擦力を付与する。このため、係止具がフレームに係止し
た状態で、振動などによって第2のリールが回転するこ
とを防止できる。したがって、第2のリールに巻かれる
シートが緩むことを確実に防止できる。
【0079】請求項6に記載された本発明によれば、リ
ールから釣り糸を送り出す際には、第2のリールがリー
ルから送り出されるシートよりも早く回転しようとす
る。このとき、第2のクラッチが第1のプーリを第1の
クラッチに対して滑らして、前記プーリ間の回転の差を
調整する。このため、リールから釣り糸を送り出す際
に、リールと第2のリールとを確実に回転できるととも
に、リール間に掛け渡されるシートが緩むことを防止で
きる。したがって、緩むことなく第2のリールにシート
を巻くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる釣り機の側面図
である。
【図2】図1に示された釣り機の平面図である。
【図3】図1中のIII−III線に沿う断面図であ
る。
【図4】図3中のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図1に示された釣り機の係止具などを示す平面
図である。
【図6】図5に示された係止具などを示す側面図であ
る。
【図7】図1に示された釣り機が用いる釣り糸の概略の
構成を示す説明図である。
【図8】図3に示された釣り機の要部の変形例を示す断
面図である。
【図9】従来のいか釣り機などで用いられる釣り糸の概
略の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 釣り機 2 釣り糸 3 幹糸 4 枝糸 5 釣り針 10 フレーム 12 リール 13 レバー 14 第2のリール(シート巻き手段) 15 係止具(シート巻き手段) 16 動力伝達経路切換機構 22 主軸 23 第2の主軸 29 シート 34 第1のクラッチ 35 第1のプーリ 36 第2のクラッチ 37 第2のプーリ 38 Vベルト(ベルト) 39 第3のクラッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幹糸と、一端が前記幹糸に取り付けられ
    た複数の枝糸と、前記枝糸に取り付けられた釣り針と、
    を備えた釣り糸を用いて水棲生物を釣る釣り機におい
    て、 フレームと、 前記フレームに回転自在に支持されかつ回転することで
    前記釣り糸を巻き取ったり前記釣り糸を送り出すリール
    と、 前記リールに巻き取られる釣り糸に可撓性のシートを重
    ねるとともに、前記リールに前記釣り糸とともに前記シ
    ートを巻き取らせるシート巻き手段と、を備えたことを
    特徴とする釣り機。
  2. 【請求項2】 前記シート巻き手段は、 前記フレームに回転自在に支持されかつ回転することで
    前記シートを巻き取ったり前記シートを送り出す第2の
    リールと、 前記シートの先端部に取り付けられかつ前記リールと前
    記フレームとの双方に係止可能な係止具と、を備え、 前記釣り糸を巻き取る際に前記係止具が前記リールに係
    止して、前記リールに釣り糸が巻き取られるのに連動し
    て、前記シートが前記リールに巻かれることを特徴とす
    る請求項1記載の釣り機。
  3. 【請求項3】 前記リールは主軸により前記フレームに
    回転自在に支持され、かつ前記第2のリールは第2の主
    軸により前記フレームに回転自在に支持されているとと
    もに、 前記主軸に取り付けられかつ前記リールを回転させるレ
    バーと、 前記主軸と前記第2の主軸とを連結し、かつ前記リール
    に釣り糸を巻き取る際には、前記係止具がリールに係止
    した状態で、前記レバーからの回転駆動力で前記リール
    を回転させて該リールにシートを巻き取ることで前記第
    2のリールを回転させる動力伝達経路切換機構を備えた
    ことを特徴とする請求項2記載の釣り機。
  4. 【請求項4】 前記動力伝達経路切換機構は、 前記主軸の外周に取り付けられ、かつ前記リールに釣り
    糸を巻き取る方向に主軸が回転されると該主軸に対し滑
    るとともに、前記リールから釣り糸を送り出す方向に主
    軸が回転されると該主軸とともに回転する円管状の第1
    のクラッチと、 円環状に形成されかつ前記第1のクラッチの外周に該第
    1のクラッチに対し回転自在に支持された第1のプーリ
    と、 前記第1のプーリに摩擦力を付与するとともに、前記係
    止具が前記リールに係止した状態では、前記第1のプー
    リを前記第1のクラッチとともに回転させ、前記係止具
    が前記フレームに係止した状態では、前記第1のプーリ
    を前記第1のクラッチに対して滑らす第2のクラッチ
    と、 前記第2の主軸に固定された円環状の第2のプーリと、 前記第1のプーリと前記第2のプーリとに掛け渡された
    ベルトと、 を備えたことを特徴とする請求項3記載の釣り機。
  5. 【請求項5】 前記動力伝達経路切換機構は、 前記第2の主軸の外周に取り付けられ、かつ前記第2の
    リールが前記シートを巻き取る方向に回転すると前記第
    2の主軸とともに回転するとともに、前記第2のリール
    が前記シートを送り出す方向に回転すると前記第2の主
    軸に第2の摩擦力を付与して該第2の主軸を回転させる
    円環状の第3のクラッチを備えたことを特徴とする請求
    項4記載の釣り機。
  6. 【請求項6】 前記リールから前記釣り糸を送り出す際
    には、前記係止具がリールに係止した状態で、前記レバ
    ーからの回転駆動力で前記主軸とともに前記リールを回
    転させ、前記動力伝達経路切換機構により前記第2の主
    軸とともに前記第2のリールを回転させるとともに、前
    記第2のリールは前記リールから送り出されるシートよ
    り早く回転しようとして前記第2のクラッチが前記第1
    のプーリを前記第1のクラッチに対して滑らすことを特
    徴とする請求項4または請求項5記載の釣り機。
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