JP2006280291A - 釣り用仕掛け巻き取り器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スプールを回転させることで仕掛けを巻き取って収納し、また、逆に回転させて仕掛けを繰り出す器具において、収納時に絡みにくく、滑らかにハリスを繰り出すことができるようにすることを課題とする。
【解決手段】 釣り用仕掛け巻取り器として、外周にハリスを巻くための第1スプールと、前記第1スプールと同じ回動軸を有する前記第1スプールに並列に設けられる、外周に幹糸を巻くための第2スプールと、 前記第1スプールと前記第2スプールとの境界に設けられる幹糸とハリスとの分岐部の移動を規制する分岐部移動規制手段と、前記第1スプールの前記第2スプールが設けられていない方の側面に設けられる釣り針を着脱可能に固定する釣り針固定手段とを設ける。
【選択図】 図3

Description

本発明は船釣りにおいて、仕掛けを巻き取るための器具に関する。
鯛やハマチ等の船釣りにおいては、仕掛けはその泳層を広く探る為、1本の釣り糸に5〜10本の釣り針が一定の間隔で設けられていることが一般的である。この仕掛けは10〜30mと大変長く、針の数も多いために、釣り船からの仕掛けの揚げ降ろしに際して絡まることが多い。これを防ぐために、特許文献1、特許文献2等に示されるように釣り針をフックや磁石で固定しながら仕掛けを平面上に折り返してまとめる方法や、特許文献3に示されるように針を固定しながら糸巻きに巻いていく方法などが採られていた。
特開平8−332010 特開2002−84950 特開平11−266760 特開2000−300134
ところで、上記のような方法は、手で仕掛けを収納していく必要があり手間がかかってしまう。これを解決する方法として、上記特許文献4に示すようにモーターや手動で回転するスプールに仕掛けを巻き取ることが考えられる。
しかし、仕掛けをそのままスプールに巻き取っていくと幹糸と複数の長いハリスが一緒に巻き取られてしまい、この結果、幹糸とハリスが絡まったり、仕掛けを繰り出す際にハリスが幹糸との分岐部を押さえてしまい仕掛けが出なくなってしまう場合がある。
本発明は、このような問題に鑑みて、スプールを回転させることで仕掛けを巻き取って収納し、また、逆に回転させて仕掛けを繰り出す器具において、収納時に絡みにくく、滑らかにハリスを繰り出すことができるようにすることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は次のような構成を有する。
請求項1に記載の発明は、外周にハリスを巻くための第1スプールと、前記第1スプールと同じ回動軸を有する前記第1スプールに並列に設けられる、外周に幹糸を巻くための第2スプールと、 前記第1スプールと前記第2スプールとの境界に設けられる幹糸とハリスとの分岐部の移動を規制する分岐部移動規制手段と、前記第1スプールの前記第2スプールが設けられていない方の側面に設けられる釣り針を着脱可能に固定する釣り針固定手段とを有する釣り用仕掛け巻取り器である。
このような構成を有する釣り用仕掛け巻き取り器の使用に際しては、第2スプールに仕掛けの幹糸を巻きつけながら、幹糸とハリスとの分岐部がスプール上に位置したところで、この分岐部から伸びるハリスを第1スプールに巻きつけて先端の釣り針を釣り針固定手段に固定する。なお、このハリスは、幹糸と逆方向に巻きつける。このように順次ハリスを第1スプールに巻きつけながら幹糸を第2スプールに巻くことで仕掛けの収納が完了する。仕掛けを海中に繰り出す際には、第1スプール、第2スプールを回転可能に支持することで仕掛け先端の錘の重さで、第1スプール、第2スプールが自然に回転して仕掛けが繰り出される。この際、必要であれば、釣り針固定手段に固定されている釣り針を順次、手ではずしていく。
請求項2に記載の発明は、前記釣り用仕掛け巻取り器において、前記分岐部移動規制手段を、前記第1スプールと前記第2スプールとの間に設けられるドーナツ状の仕切り板により形成したものである。
請求項3に記載の発明は、前記釣り用仕掛け巻取り器において、前記分岐部移動規制手段を、前記第1スプールの巻き取り部分の外径を前記第2スプールの巻き取り部分の外径よりも大きくすることにより生じる段差により形成したものである。
請求項4に記載の発明は、前記釣り用仕掛け巻取り器において、前記釣り針固定手段を、前記第1スプールに固定される円盤状のフランジの外周に形成される複数の切れ込みにより形成したものである。
請求項5に記載の発明は、前記釣り用仕掛け巻取り器において、前記釣り針固定手段を前記第1スプールに固定される円盤状のフランジの外周もしくは外周近傍に設けられる磁石により形成したものである。
請求項6に記載の発明は、前記釣り用仕掛け巻取り器において、さらに、前記第2スプールの前記第1スプールが設けられていない方の側面に、前記第1スプールと同じ回動軸を有する、外周に道糸を巻くための第3スプールを設けたものである。
請求項1に記載の発明は、幹糸とハリスとの分岐部が分岐部移動規制手段により移動を規制されているので、ハリスと幹糸が確実にそれぞれ異なるスプールに巻き取られることになり、収納時にもハリスと幹糸が絡まる可能性を低減することができ、また、巻き取られたハリスが幹糸とハリスとの分岐部を押さえることがないので、仕掛けを繰り出す際にも滑らかにハリスを繰り出すことができる。
請求項2に記載の発明は、ドーナツ状の板により分岐部移動規制手段を構成することで簡易かつ低コストで製造することができる。
請求項3に記載の発明は、前記第1スプールの巻き取り部分の外径を前記第2スプールの巻き取り部分の外径よりも大きくすることにより生じる段差により前記分岐部移動規制手段を構成することで、やはり、簡易かつ低コストで製造することができる。
請求項4に記載の発明は、前記釣り針固定手段を、前記第1スプールに固定される円盤状のフランジの外周に形成される複数の切れ込みとすることで、第2スプールの幹糸と第1スプールのハリスの巻きつけ方向を逆にしておけば、幹糸とハリスとの分岐部が繰り出されるとこれに連なるハリスも第1スプールから繰り出され、このハリスが全て繰り出されると切れ込みに挟持される釣り針も下方に引かれて自然に落下するので、仕掛けを繰り出す際に釣り針を人がはずす手間をなくすことができる。
請求項5に記載の発明は、前記釣り針固定手段を、前記第1スプールに固定される円盤状のフランジの外周もしくは外周近傍に形成される磁石とすることで、やはり、第2スプールの幹糸と第1スプールのハリスの巻きつけ方向を逆にしておけば、幹糸とハリスとの分岐部が繰り出されるとこれに連なるハリスも第1スプールから繰り出され、このハリスが全て繰り出されると切れ込みに挟持される釣り針も下方に引かれて自然に落下するので、仕掛けを繰り出す際に釣り針を人がはずす手間をなくすことができる。
請求項6に記載の発明は、前記第2スプールの側面に設けた第3スプールに、幹糸に連結する道糸を巻き取ることで、仕掛けを海中から巻き上げる際に幹糸と道糸を別々に巻き取ることができるので、より糸が絡む可能性を低くすることができる。また、第3スプールを取り外せるようにすることで、道糸に対する仕掛けの交換も容易に行うことができる。
(実施形態1)
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に実施形態1に係る釣り用仕掛け巻取り器Xの斜視図を示す。この釣り用仕掛け巻取り器Xは第1スプール10、第2スプール20、分岐部移動規制板30、釣り針固定部40とから構成される。第1スプール10、第2スプール20、分岐部移動規制板30、釣り針固定部40は合成樹脂により一体に形成される。
第1スプール10は、円筒状の糸を巻きつけるドラム11と、ドラム11の側面に設けられる円盤状のフランジ12とから構成される。ここでは、ドラム11は直径19cm、幅3cmに設定され、フランジ12は直径23cm、厚さ3mmに設定されている。また、フランジ12の中心には、回動軸に通すための穴12aが設けられ、また、フランジ12の側面には使用者が釣り用仕掛け巻取り器Xを回転させるためのハンドル12bが取り付けられている。
第2スプール20は、第1スプール10と同じ回転軸を有するように第1スプールのフランジ12が設けられていない方の側面に並列するように形成されるものであり、円筒状の糸を巻きつけるドラム21と、ドラム21の第1スプール10とは反対側の側面に設けられる円盤状のフランジ22とから構成される。ここでは、ドラム21は直径19cm、幅3cmに設定され、フランジ22は直径23cm、厚さ3mmに設定されている。フランジ22の中心には、回動軸に通すための穴22aが設けられ、また、フランジ22の外縁から中心に向って、2筋の切れ込み22b、22bが形成されている。
分岐部移動規制板30は、第1スプール10と第2スプール20との境界部分に設けられるドーナツ状の板体である。ここでは分岐部移動規制板30の外径は21cm、厚さ3mmに形成されている。
釣り針固定部40は、第1スプール10のフランジ12の外縁から中心に向って設けられる複数の釣り針もしくはハリスを挟持固定できる幅の切れ込みにより形成される。
次に、以上のような構成を有する釣り用仕掛け巻取り器Xの使用方法について説明する。まず、使用者は仕掛けを釣り用仕掛け巻取り器Xに巻き取った状態で船に持ち込む。図2に仕掛けTの正面図を示す。仕掛けTは釣り針T0をつけた複数のハリスT1が三叉サルカンT3を介して幹糸T2に連結された構造をしており、幹糸T2の一端にはフック付きサルカンを介して錘T4が設けられ、他端にはサルカンT5が設けられる。ここでは、針T0は幅1.5cmのものが10本取り付けられ、三叉サルカンT3同士の間隔が1.5m、ハリスの長さが1mに設定されている。なお、ここでは、三叉サルカンT3が幹糸とハリスとの分岐部を構成するが、三叉サルカンに代えて分岐部としてビーズを使用したり、幹糸にハリスをくくりつけるような仕掛けも使用することができる。
使用者は、予めこの仕掛けTを釣り用仕掛け巻取り器Xに巻き取っておく。なお、この際錘T4はフック付きサルカンからはずしておく。図3に仕掛けTを巻き取った釣り用仕掛け巻き取り器Xの斜視図を示す。仕掛けTを釣り用仕掛け巻取り器Xに巻き取る際に、使用者は、仕掛けTのサルカンT5に図4に示すような、糸S1の一端にフック付きサルカンS3が取り付けられ、他端に伸縮自在の輪S2が形成された固定糸Sを使用する。巻き取る手順としては、まず、使用者はフック付きサルカンS3をサルカンT5に連結し、輪S2を仕掛けTのサルカンT5から幹糸T2に通して、この状態で輪S2が第2スプール20の内側に位置するようにして固定糸Sの糸S1と、仕掛けTのサルカンT5に直結する幹糸T2とをそれぞれ第2スプール20のフランジ22に設けられた切れ込み22b、22bに嵌め入れる。
次に、使用者は釣り用仕掛け巻取り器Xを回動できるように、フランジ12の穴12aおよびフランジ22の穴22aを適当な軸により軸支させ、ハンドル12bを回転させながら、仕掛けTを巻き取っていく。ここでは、フランジ12の側からみて反時計周りにハンドル12bを回転させる。このような動作により、幹糸T2は第2スプール20のドラム21に巻き取られていくことになる。そして、幹糸T2に連結された三叉サルカンT3が第2スプール上に位置したところで、回転を一端止めて、三叉サルカンT3からのびるハリスT1を第1スプール10のドラム11に巻き付ける。この際、ハリスT1の巻きつけ方向は、幹糸T2の巻きつけ方向とは逆になるようにする。ここでは、ドラム11の大きさとハリスT1の長さとの関係から約1周半だけハリスT1はドラム11に巻き付くことになる。そして、ハリスT1の先端の釣り針T0を釣り針固定部40を構成する切れ込みに挟み込み固定する。このようにハリスT1を第1スプール10に巻きつけると、三叉サルカンT3は及び幹糸T2は第1スプール側へ引っ張られることになるが、三叉サルカンT3は分岐部移動規制板30によって第2スプール20から第1スプールへ移動することはないので、幹糸T2が第1スプール10へ移動することはない。以下、幹糸T2を第2スプールに巻きつけながら、三叉サルカンT3が第2スプールにかかる度に、ハリスT1を第1スプールに巻きつけ、釣り針T0を釣り針固定部40に固定していく。この際、釣り針T0は釣り針固定部40の同じ切れ込みに重複して係合しないようにする。これにより、図3に示すように仕掛けTを釣り用仕掛け巻取り器Xに巻き取ることができる。
この状態の釣り用仕掛け巻き取り器Xを船に持ち込み、船が所定のポイントに達すると、仕掛けを海中に繰り出していく。このために、図5の分解斜視図に示す支持架台Bを使用する。支持架台Bは側面視L字状の本体部材B3の上縁に庇部B4が斜め上方に突き出すように設けられ、本体部材B3の垂直に立った板状部分の真ん中に水平に丸棒よりなる先端にネジの切られた軸B1が設けられている。また、軸B1の取り付けられた本体部材B3の表面が前記第2スプールが緩やかに嵌合できるような凹部B3bが形成されている。庇部B4の先端近傍にはフックB4aが下垂するように設けられ、また、本体部材B3の下端の水平に設けられる板状部分の真ん中には取り付け穴B3aが設けられる。軸B1は釣り用仕掛け巻き取り器Xのフランジ12の穴12aおよびフランジ22の穴22aを軸支するものであり、蝶ネジ、皿バネ、ワッシャーよりなる固定手段B2を釣り用仕掛け巻き取り器Xを挿入した後に先端部に係合させることで釣り用仕掛け巻き取り器Xを回動可能に固定する。また、固定手段B2は皿バネを有することにより、蝶ネジの位置によりフランジ12に対する押圧力を調整し、回動に対する抵抗力を変更するドラグ機構が実現される。
この支持架台Bを軸B1が向って右を向くように、取り付け穴B3aを介して市販の船縁固定具によって船縁に固定し、釣り用仕掛け巻き取り器Xを軸B1に回動可能に固定する。この状態で、仕掛けTの幹糸T2の先端に設けられたフック付きサルカンに錘T4を取り付け、海中に投下する。この際、支持架台Bの固定手段B2の蝶ネジを調整し、釣り用仕掛け巻き取り器Xの回転制動力を調整しながら仕掛けTを繰り出していく。仕掛けTの三叉サルカンT3が繰り出されると、三叉サルカンT3に連結するハリスT1が引っ張られる。ハリスT1は幹糸T2とは逆方向、即ち、分岐部移動規制板30から見て左右対称に巻かれているので、幹糸T2が繰り出される回転方向に第2スプール20及び第1スプール10が回転するとハリスTも第1スプール10から繰り出されることになる。ハリスT1が全て繰り出されると釣り針固定部40に固定された釣り針T0はハリスT1に引っ張られて自然に釣り針固定部40の切れ込みから外れる。仕掛けTがすべて繰り出された後、第2スプールのフランジ22に設けられた切れ込み22bに引っ掛けてあった固定糸Sのフック付きサルカンS3を仕掛けTの幹糸の基端に設けてあるサルカンT5から取り外し、このサルカンT5を釣竿の先端から延びる道糸の先端のフック付きサルカンに取り付ける。図6に釣竿Lの正面図を示す。釣竿Lは竿本体L0に道糸L1が巻かれたリールL4が固定されており、道糸L1には環付き中通し錘L3が通され、先端にフック付きサルカンL2が取り付けられている。道糸L1のフック付きサルカンL2を仕掛けのサルカンT5と連結させると、さらに、道糸を繰り出し、仕掛けTを海中へと沈めていく。
この状態で、船が目的のポイントを通過すると、まず、釣竿のリールL4を巻き上げ、道糸の先端のフックつきサルカンL2及び仕掛けTのサルカンT5が手元まで上がったらリールL4による巻き上げを止める。そして、サルカンL2及びサルカンT5が外側になるように、道糸L1と幹糸L2を仕掛けTを釣り用仕掛け巻取り器Xの第2スプール20のフランジ22に設けられた切れ込み22b、22bの間に引っ掛ける。その後、道糸L1の環付き中通し錘L3の環を支持架台Bの庇部B4先端に下垂するフックB4aに引っ掛け、さらにリールL4をフリー状態にし、第1スプール10のフランジ12に設けられたハンドル12bを反時計周りに回わして、仕掛けTの幹糸T2および道糸L1を第2スプール20に巻き取っていく。この際、環付き中通し錘L3がガイドとなって道糸L1はスムーズに第2スプール20に巻き取られることになる。そして、仕掛けTの三叉サルカンT3が第2スプール20にかかったところで一旦回転を止めて、ハリスT1を第1スプール10に反時計回り巻きつけ釣り針T0をフランジ12の釣り針固定部40を形成する切れ込みに係止させる。図7に、最初の釣り針T0を釣り針固定部40に係止固定させた状態を表す斜視図を示す。この動作を三叉サルカンT3が第2スプール20にかかる度に繰り返し、すべての釣り針T0を釣り針固定部40に重ならないように固定し、幹糸T2をほぼ第2スプールへ巻き取る。その後、支持架台Bの固定手段B2の蝶ネジを締めることで第1スプール10および第2スプール20の回動を止める。
次に、仕掛けTを海中に投入する際には、支持架台Bの固定手段B2の蝶ネジを緩めて、各スプールを回動可能にし、道糸L1の環付き中通し錘L3をフックB4aからはずし、これを海面に向って離すとともに、仕掛けTの錘T4も海面に向って離す。これにより、各錘の重さにより仕掛けTおよび道糸L1が海中へ引っ張られ、第1スプール10および第2スプール20から繰り出されていくことになる。この際、道糸L1は竿本体L0の先端とスプールの間を環付き中通し錘L3に引かれてVの字型に沈下し、釣り用仕掛け巻き取り器Xから離れるので、釣り用仕掛け巻き取り器Xのほぼ真下に降下する仕掛けTに絡まる確率を低くすることができる。仕掛けTがすべて釣り用仕掛け巻き取り器Xから繰り出されると、道糸L1のフック付きサルカンL2と仕掛けTのサルカンT5も釣り用仕掛け巻き取り器Xのフランジ22の切り込み22b、22bから自然にはずれる。その後、釣竿LのリールL4をフリーにして道糸L1をさらに送り出すことで仕掛けの投下は完了する。
(実施形態2)
図8に本発明の第2の実施形態に係る釣り用仕掛け巻取り器Yの斜視図を示す。この釣り用仕掛け巻き取り器Yの実施形態1に係る釣り用仕掛け巻き取り器Xとの違いは、第2スプール20の第1スプール10とは反対側の側面に第3スプール60が設けられている点である。第3スプール60は、円筒状の糸を巻きつけるドラム61と、ドラム61の側面に設けられる円盤状のフランジ62とから構成される。ドラム61は直径19cm、幅9cmに設定され、フランジ62は直径23cm、厚さ3mmに設定されている。なお、第2スプール20のフランジ22の外径をここでは21cmにしている。この第3スプールは第2スプール20に一体に成型されている。
次に、この釣り用仕掛け巻き取り器Yの使用方法について説明する。最初に仕掛けを 海中に投入するまでは上述した釣り用仕掛け巻き取り器Xの使用方法と同様であり、予め第1スプール10と第2スプール20とを用いて仕掛けTを巻き取っておいて船に持ち込み、釣り用仕掛け巻き取り器Xと同様に支持架台Bを用いて仕掛けTを海中に投入し、仕掛けTを全て繰り出した後に、釣竿Lの道糸L1と仕掛けTの幹糸T2とを連結させ、さらに、道糸L1を繰り出す。
次に、仕掛けTを巻き上げる。ここで上述した釣り用仕掛け巻き取り器Xでは、道糸L1と幹糸T2とを同じ第2スプール20に巻き取ったが、本実施形態にかかる釣り用仕掛け巻き取り器Yでは、道糸L1を第3スプール60に巻き取る。即ち、まず、釣竿LのリールL4を巻き取って仕掛けTを引き上げ、仕掛けTの幹糸T2と道糸L1とのサルカンT5とフック付きサルカンL2による連結部分が現れると、リールL4による巻き上げを止め、図9に示すように、この連結部分に連なる幹糸T2もしくは道糸L1を、第2スプールのフランジ22に設けられる切れ込み22bの一つに挿入し、道糸L1を第3スプール60側へ、幹糸T2を第2スプール20側へ振り分ける。そして、ここで、リールL4をフリー状態として、ハンドル12bを回して道糸L1をスプール60に、幹糸T2をスプール20にそれぞれ巻き取っていく。その後、三叉サルカンT3が第2スプール20にかかったところで実施形態1の場合と同様に、巻き上げを一旦止めて第1スプール10にハリスT1を巻きつけ、釣り針T0を釣り針固定部40に固定するという動作を繰り替えし、仕掛けTと道糸L1の巻き取り作業が完了し図10に示すような状態となる。
なお、第3スプール60はここでは第2スプール20と一体に形成しているが、第2スプール20に対して着脱可能とすることで、仕掛けTの幹糸T2と道糸L1とのサルカンT5とフック付きサルカンL2による連結部分が、巻き取られた糸の下にならないようにしておけば、この連結を外すとともに、第3スプール60を第2スプール20から分離すれば、洋上においても別の仕掛けを巻き取った第1スプールおよび第2スプールと交換することが可能になる。
なお、上記各実施形態における仕掛けの長さや第1スプール、第2スプール等の大きさは例示であり、適宜変更することができる。また、材質についても適宜変更してよい。
また、上記各実施形態では、分岐部移動規制手段として、分岐部移動規制板30を用いているが、図11に示すように、分岐部移動規制手段を前記第1スプールのドラムの外径を前記第2スプールのドラムの外径よりも大きくすることにより形成される段差35としてもよい。このような段差35によっても三叉サルカンの第1スプール10への移動を規制することができる。
さらに、上記実施の形態では、ハンドル12bにより手動で仕掛けTを巻き上げたが、図12の釣り用仕掛け巻き取り器の縦断面図に示すように電動モーターMを内蔵させて電動により巻き上げるようにしてもよい。
そして、釣り針固定部40に図13(a)に示すような発泡ウレタンなどの軟質材料により形成されたフランジ12と同じ外径を有し、釣り針固定部40と同じ位置に切り込みを入れた円盤40aを図13(b)に示すように切れ込みの位置が一致するようにフランジ12の外側に貼り付けるようにしてもよい。これにより、釣り針に対する挟持をある程度弱くしながら、十分に保持することができる。また、場合によっては、釣り針を円盤40aの表面に刺して固定することも可能となる。
さらに、釣り糸固定部40として切れ込みに代えて、フランジ12の外周に固定されるリング状の磁石にすることもできる。磁石の場合も切り込みと同様に使用することができるとともに、作業性もよく、取り付け位置の制約が少なくなる利点がある。
また、上記実施の形態では、第1スプールと第2スプールのドラムの外径を同じにしているが、これは同じである必要はなく、両者の外径を調整することにより、分岐部が繰り出されてからハリスが繰り出されるまでのタイミングを調整することができる。
実施形態1に係る釣り用仕掛け巻き取り器の斜視図である。 仕掛けを示す正面図である。 仕掛けを巻き取った実施形態1に係る釣り用仕掛け巻き取り器Xの斜視図である。 固定糸を示す正面図である。 支持架台を示す分解斜視図である。 釣竿を示す正面図である。 実施形態1に係る釣り用仕掛け巻き取り器の最初の釣り針を釣り針固定部に係止固定させた状態を表す斜視図である。 実施形態2に係る釣り用仕掛け巻き取り器の斜視図である。 実施形態2に係る釣り用仕掛け巻き取り器の道糸と仕掛けとの連結部分を係止した状態を示す斜視図である。 実施形態2に係る釣り用仕掛け巻き取り器の仕掛けと道糸を巻き取った状態を示す斜視図である。 分岐部移動規制手段の他の例を示す釣り用仕掛け巻き取り器の斜視図である。 モーターを内蔵した釣り用仕掛け巻き取り器の縦断面図である。 (a)は釣り針固定部に貼り付ける円盤を示す斜視図であり、(b)は円盤を釣り用仕掛け巻き取り器に貼り付けた釣り用仕掛け巻き取り器の斜視図である。
符号の説明
X、Y 釣り用仕掛け巻き取り器
10 第1スプール
11、21、61 ドラム
12、22、62 フランジ
20 第2スプール
30 分岐部移動規制板
35 段差
40 釣り針固定部
60 第3スプール
T1 ハリス
T2 幹糸
T3 三叉サルカン

Claims (6)

  1. 外周にハリスを巻くための第1スプールと、
    前記第1スプールと同じ回動軸を有する前記第1スプールに並列に設けられる、外周に幹糸を巻くための第2スプールと、
    前記第1スプールと前記第2スプールとの境界に設けられる幹糸とハリスとの分岐部の移動を規制する分岐部移動規制手段と、
    前記第1スプールの前記第2スプールが設けられていない方の側面に設けられる釣り針を着脱可能に固定する釣り針固定手段と
    を有する釣り用仕掛け巻取り器。
  2. 前記分岐部移動規制手段は、前記第1スプールと前記第2スプールとの間に設けられるドーナツ状の仕切り板により形成される請求項1に記載の釣り用仕掛け巻取り器。
  3. 前記分岐部移動規制手段は、前記第1スプールの巻き取り部分の外径を前記第2スプールの巻き取り部分の外径よりも大きくすることにより生じる段差により形成される請求項1に記載の釣り用仕掛け巻取り器。
  4. 前記釣り針固定手段は、前記第1スプールに固定される円盤状のフランジの外周に形成される複数の切れ込みにより形成される
    請求項1から3のいずれか1項に記載の釣り用仕掛け巻取り器。
  5. 前記釣り針固定手段を前記第1スプールに固定される円盤状のフランジの外周もしくは外周近傍に設けられる磁石により形成される
    請求項1から3のいずれか1項に記載の釣り用仕掛け巻取り器。
  6. 前記釣り用仕掛け巻取り器において、さらに、前記第2スプールの前記第1スプールが設けられていない方の側面に、前記前記第1スプールと同じ回動軸を有する、外周に道糸を巻くための第3スプールを設けた請求項1から5のいずれか1項に記載の釣り用仕掛け巻取り器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012196149A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Hiroko Nakamu 船用釣竿装置
KR20200002512U (ko) * 2019-05-10 2020-11-18 이정걸 낚싯줄 교체장치

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JP2012196149A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Hiroko Nakamu 船用釣竿装置
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