JP2003158884A - 回転体駆動制御方法、回転体駆動装置、画像形成装置、画像読み取り装置、及び記録媒体 - Google Patents

回転体駆動制御方法、回転体駆動装置、画像形成装置、画像読み取り装置、及び記録媒体

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JP2003158884A
JP2003158884A JP2002074622A JP2002074622A JP2003158884A JP 2003158884 A JP2003158884 A JP 2003158884A JP 2002074622 A JP2002074622 A JP 2002074622A JP 2002074622 A JP2002074622 A JP 2002074622A JP 2003158884 A JP2003158884 A JP 2003158884A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動力伝達系として用いるタイミングベルトの
回転変動に基づいて回転体の駆動制御を補正し、回転体
の駆動を高精度に行うことができるようにする。 【解決手段】 モータ1の回転トルクは動力伝達系を構
成する歯車列2,3及びタイミングベルト4、従動プー
リ5を介して感光体ドラム6の軸7に伝達される。8は
モータの軸の角変位を検出する回転角変位測定手段とし
てのエンコーダ、11は、タイミングベルト4の原点マ
ーク12を検出するためのセンサである。この検出タイ
ミングを基準タイミングとして、予めタイミングベルト
一回転に基づく回転変動の補正係数の測定と、更に補正
係数を得た後のモータ駆動制御とを開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動源を用いた回
転体駆動制御方法、回転体駆動装置、この回転体駆動装
置を用いた画像形成装置及び画像読み取り装置、並びに
回転体駆動制御方法に基づいた制御プログラムを記録し
た記録媒体に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、駆動源を用いた回転体駆動制御方
法を適用したり回転体駆動装置を用いたりしている装置
としては、画像形成装置や画像読み取り装置以外に、工
作機械や計測装置等がある。そして、例えば上記画像形
成装置内で回転駆動される回転体としては、感光体ドラ
ムや転写ドラムなどがある。また、駆動源の一例とし
て、モータが知られている。そして、回転体の駆動に
は、上記モータの駆動力を回転体に伝えるための動力伝
達系として歯車列やタイミングベルトが用いられてい
た。このうち、タイミングベルトを用いた動力伝達系
は、歯車列と異なりレイアウト設計の自由度が大きく、
また、一歯の変動が生じにくいといった特徴がある。モ
ータから回転体までの動力伝達系にタイミングベルトを
用いた例としては、例えば、特開平11−164578
号公報があげられる。タイミングベルトは一般的に、ベ
ルト部材内部に心線が設けられている。これは、ベルト
の耐屈曲性を増すためやベルトの長さを正確に保つた
め、及び正確に動力を伝えるためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タイミ
ングベルトは、心線がベルト内部で正確な位置を取るよ
うに製作することは難しい。例えば、心線の位置がベル
トの厚み方向で常に同じ位置にならず、ベルト表面に近
づいたり裏面に近づいたりすることなどがある。このよ
うな心線の位置ずれその他のベルトの特性から、タイミ
ングベルトの回転駆動時に回転速度変動や回転角変動な
ど種々の回転変動が生じやすいという欠点がある。その
ため、タイミングベルトを用いた動力伝達系を介して回
転体の駆動を行うことは従来、高精度駆動系には適さな
いとされていた。
【0004】本発明は以上の背景に鑑みなされたもので
ある。その第一の目的は、タイミングベルトを用いた動
力伝達系を介して回転体の駆動を行う回転体駆動系で高
精度な駆動を行うことができる回転体駆動制御方法又は
回転体駆動装置を提供することである。また、その第二
の目的は、画像形成装置、画像読み取り装置に用いられ
ている回転体の駆動を高精度に行うことで、高品質な画
像又は読み取り画像を得ることである。また、その第三
の目的は、タイミングベルトを用いた回転体駆動系を高
精度に制御しやすい環境を構築することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の回転体駆動制御方法は、タイミングベル
トを用いた動力伝達系を介して駆動源の回転駆動力を回
転体に伝達する回転体駆動方法を実行するに当たって、
該駆動源の回転角変位の測定値に基づいて該駆動源の回
転駆動を制御する回転体駆動制御方法において、該駆動
源の回転駆動の制御を、該タイミングベルトの回転変動
に基づいて修正することを特徴とするものである。ま
た、請求項2の回転体駆動制御方法は、請求項1の回転
体駆動制御方法において、上記駆動源の回転角変位を測
定し、該測定値とその制御目標値とを比較して該測定値
が該制御目標値に近づくように該駆動源の回転駆動を制
御し、該制御目標値と比較する該測定値を、該タイミン
グベルトの回転変動に基づいて補正することを特徴とす
るものである。請求項3の回転体駆動制御方法は、請求
項1の回転体駆動制御方法において、上記駆動源の回転
角変位を測定し、該測定値とその制御目標値とを比較し
て該測定値が該制御目標値に近づくように該駆動源の回
転駆動を制御し、該制御目標値を、該タイミングベルト
の回転変動に基づいて補正することを特徴とするもので
ある。請求項4の回転体駆動制御方法は、請求項2又は
3の回転体駆動制御方法において、上記駆動源の回転駆
動力を、上記タイミングベルトと上記回転体の回転軸に
設けられた従動プーリとを介して該回転体に伝達し、該
駆動源を一定の回転速度で回転させた状態で該タイミン
グベルトを一回転させたときの該従動プーリの回転角変
位を測定し、該従動プーリの回転角変位の測定値に基づ
いて、上記駆動源の回転角変位の測定値又は上記制御目
標値に対する補正を行うことを特徴とするものである。
請求項5の回転体駆動制御方法は、請求項4の回転体駆
動制御方法において、上記タイミングベルトに設けられ
たマークの検知を基準とするタイミングを上記従動プー
リの回転角変位の測定と一致させながら、上記補正を行
うことを特徴とするものである。請求項1,2,3,
4,及び5の回転体駆動制御方法においては、駆動源か
ら回転体に回転駆動力を伝達する動力伝達系として設け
ているタイミングベルトの回転変動に基づいて駆動源の
回転駆動の制御を修正する。これにより、タイミングベ
ルトに回転変動が生じても、回転体の駆動には回転変動
に起因する駆動誤差が生じないようにする。請求項6の
回転体駆動装置は、駆動源と、タイミングベルトを用い
て該駆動源の回転駆動力を該回転体に伝達する動力伝達
系と、該駆動源の回転角変位を測定する回転角変位測定
手段とを有し、該回転角変位測定手段による測定値に基
づいて該駆動源の回転駆動を制御し該回転体を回転駆動
する回転体駆動装置において、該タイミングベルトの回
転変動を測定する回転変動測定手段と、該駆動源の回転
駆動の制御を、該回転変動測定手段による測定結果に基
づいて修正する回転駆動制御修正手段とを設けたことを
特徴とするものである。請求項7の回転体駆動装置は、
請求項6の回転体駆動装置において、上記回転体駆動装
置を、上記回転角変位測定手段による測定値と上記駆動
源の制御目標値とを比較して該測定値が該制御目標値に
近づくように該駆動源の回転駆動を制御するよう構成
し、上記回転駆動制御修正手段によって、該制御目標値
と比較する該測定値を上記回転変動測定手段による測定
結果に基づいて補正することを特徴とするものである。
請求項8の回転体駆動装置は、請求項6の回転体駆動装
置において、上記回転体駆動装置を、上記回転角変位測
定手段による測定値と上記駆動源の制御目標値とを比較
して該測定値が該制御目標値に近づくように該駆動源の
回転駆動を制御するよう構成し、上記回転駆動制御修正
手段によって、該制御目標値を上記回転変動測定手段に
よる測定結果に基づいて補正することを特徴とするもの
である。請求項9の回転体駆動装置は、請求項7又は8
の回転体駆動装置において、上記動力伝達系を、タイミ
ングベルトと上記回転体の回転軸に設けられた従動プー
リとから構成し、上記回転変動測定手段を、上記駆動源
を一定の回転速度で回転させた状態で該タイミングベル
トを一回転させたときの上記従動プーリの回転角変位を
測定するよう構成したことを特徴とするものである。請
求項10の回転体駆動装置は、請求項9の回転体駆動装
置において、上記タイミングベルトにタイミング検知用
のマークを設け、該マークの検知を基準とするタイミン
グを上記回転変動測定手段による測定と一致させなが
ら、上記回転駆動制御修正手段による補正を行うタイミ
ング制御手段を設けたことを特徴とするものである。請
求項6,7,8,9,及び10の回転体駆動装置におい
ては、回転変動測定手段によってタイミングベルトの回
転変動を測定する。そして、回転角変位測定手段の測定
結果に基づいて行う駆動源の回転駆動の制御を、回転駆
動制御修正手段によって上記回転変動に基づいて修正す
る。これにより、タイミングベルトに回転変動が生じて
も、回転体の駆動には回転変動に起因する駆動誤差が生
じないように回転体を駆動する。請求項11の画像形成
装置は、回転体からなる像担持体と、該像担持体を回転
駆動する駆動装置とを有し、該像担持体の回転によっ
て、該像担持体表面への画像形成や該像担持体表面に担
持した画像の搬送等を行う画像形成装置において、上記
駆動装置として、請求項6,7,8,9,又は10の回
転体駆動装置を用いたことを特徴とするものである。こ
こで、像担持体の例を挙げておく。表面に潜像及び画像
を担持する潜像担持体としての感光体ドラムや感光体ベ
ルト、潜像担持体表面から転写された画像を担持する中
間転写体としての中間転写ドラムや中間転写ベルト等で
ある。請求項12の画像形成装置は、請求項11の画像
形成装置において、複数の色にそれぞれ対応した複数の
像担持体を有し、各像担持体を回転駆動する駆動装置と
して、請求項6,7,8,9,又は10の回転体駆動装
置を用いたことを特徴とするものである。請求項11及
び12の画像形成装置においては、画像形成装置の像担
持体の回転のために請求項6,7,8,9,及び10の
回転体駆動装置を用いる。駆動源の回転駆動力を像担持
体に伝達する動力伝達系にタイミングベルトを用いてい
るため、歯車列等を用いた場合に比してレイアウトの自
由度が高く、かつ高精度な駆動を行うことができる。請
求項13の画像読み取り装置は、読み取り対象となる画
像の表面に対向して走行し、該画像の情報を読み取る走
行体と、該走行体を該読み取り対象となる画像表面に対
向させつつ移動させる走行体駆動装置とを有し、該走行
体駆動装置として、請求項6,7,8,9,又は10の
回転体駆動装置を用いたことを特徴とするものである。
請求項13の画像読み取り装置においては、読み取り対
象となる画像表面に対向させつつ移動させる走行体の駆
動に、請求項6,7,8,9,又は10の回転体駆動装
置を用いる。駆動源の回転駆動力を走行体に伝達する動
力伝達系にタイミングベルトを用いているため、歯車列
等を用いた場合に比してレイアウトの自由度が高く、か
つ高精度な駆動を行うことができる。よって、画像の読
み取りを正確に行うことができ、読み取り画像を得るこ
とができる。請求項14の記録媒体は、駆動源の回転駆
動の制御をコンピュータによって行うときに使用する制
御プログラムを記録した記録媒体であって、該制御プロ
グラムが、請求項1,2,3,4,又は5の回転体駆動
制御方法の制御プログラムであることを特徴とするもの
である。請求項14の記録媒体においては、コンピュー
ターのプログラムを記録する記録媒体に、タイミングベ
ルトを用いた回転体駆動系で高精度な駆動を行うことが
できる回転体駆動制御方法をに基づいた制御プログラム
を記録させる。このような記録媒体を設けることによっ
て、記録媒体を介して本発明の制御プログラムを広める
ことが可能となり、実行しやすい環境となる。
【0006】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕図1は、本発明の
第1の実施形態における回転体駆動装置の説明図であ
る。この図には、回転体駆動装置を構成している動力伝
達系及び駆動源としてのモータと、駆動対象である回転
体とを示している。図1において、1は回転体を回転駆
動するモータであり、このモータ1の回転トルクは動力
伝達系を構成する歯車列2,3及びタイミングベルト4
により従動プーリ5を介して回転体としての像担持体で
ある感光体ドラム6の軸7に伝達される。モータ1は、
例えば、直流電動機が用いられ、感光体ドラム6は軸7
にしっかり固定されている。8はモータ1の軸の角変位
を検出する回転角変位測定手段としてのエンコーダ8で
あり、このエンコーダ8はモータ軸(図示せず)に取り
付けられている。11は、例えば、フォトインタラプタ
等のタイミングベルト4の原点マーク12を検出するた
めのセンサである。タイミングベルト4は内側面に歯が
設けられプーリと噛み合うよう形成された歯つきベルト
である。その伝達駆動系に関しては、初期かみ合い位置
においてマーキング等が施されており、相互の組み付け
位相関係が常に一致するように設定されている。
【0007】図2は、図1に示した第1の実施形態にお
いて、モータ1の角変位をモータ軸エンコーダ8の出力
信号に基づいてデジタル制御する制御系の構成を示して
いる。図2において、21は、マイクロプロセッサ21
a,リードオンリメモリ(ROM)21b,ランダムア
クセスメモリ(RAM)21cからなるマイクロコンピ
ュータである。マイクロプロセッサ21a、リードオン
リメモリ(ROM)21b、ランダムアクセスメモリ
(RAM)21cがそれぞれバス22を介して接続され
ている。ROM21bには、後述によって求められたモ
ータ軸角変位の補正係数がサンプリング周期に対応した
形で入力されている。
【0008】23はモータ1の角変位を指令する状態指
令信号を出力する指令発生装置であり、この指令発生装
置23はモータの制御目標値である目標角変位指令信号
を発生する。この指令発生装置23の出力側もバス22
へ接続されている。24はエンコーダ8の出力パルスを
処理してデジタル数値に変換する検出用インターフェー
ス装置である。この検出用インターフェース装置24
は、エンコーダ8の出力パルスを計数するカウンタを備
えており、このカウンタのカウントした数値に、あらか
じめ定められたパルス数対角変位の変換定数をかけてモ
ータ軸の角変位に変換する。センサ11の出力である、
タイミングベルト原点信号は、I/O25を介してマイ
クロコンピュータ21に取り込まれる。
【0009】26は直流電動機駆動用のインターフェイ
スである。この直流電動機駆動用のインターフェイス2
6は、補正されたモータ軸角変位および目標角変位によ
り、マイクロコンピュータ21によるフィードバック制
御系(図3に示す)の計算結果を、モータ駆動装置27
を構成するパワー半導体、例えば、トランジスタを動作
させるパルス状信号(制御信号)に変換する。直流電動
機駆動装置27は、直流電動機駆動用のインターフェイ
ス26からのパルス状信号に基づき動作し、モータ1に
印加する電圧を制御する。この結果、モータ1は指令発
生装置23による所定の角変位に追値制御される。モー
タ1の角変位は、エンコーダ8とインターフェイス装置
24により検出され、マイクロコンピュータ21に取り
込まれ、制御が繰り返される。以上のようにして、回転
角変位測定手段による測定値に基づいてモータ1の回転
駆動を制御する。ここで、10は、図1からモータ1、
エンコーダ8を除いた機械系を示すブロックをあらわ
し、28は動力伝達系(図1の歯車列2,3及びタイミ
ングベルト4)をあらわすブロックである。
【0010】図3は、本実施形態1にかかる回転体の駆
動制御を説明するためのブロック構成図である。図3に
おいて、30は本実施形態における図1に示した回転体
駆動系全体及び図2に示した直流電動機駆動用のインタ
ーフェイス26、直流電動機駆動装置27、インターフ
ェイス装置24を含む制御対象である。
【0011】エンコーダ8の出力を処理するインターフ
ェイス装置24の出力、すなわちモータ1の角変位情報
P301(i−1)は、演算部31で回転駆動制御修正
手段によって補正係数H(i−1)が加えられる。その
後モータ1の角変位に換算される。ブロック31の換算
結果はループ32を経て演算部33に与えられる。この
演算部33は指令発生装置23から出力された制御目標
値R(i)とループ32からの値との差e(i)を算出
する。このe(i)は制御コントローラ部34に入力さ
れる。
【0012】制御コントローラ部34は例えばPI制御
系で構成される。演算部33で算出されたe(i)は、
積分ブロック34aで積分され、ブロック34bで定数
Kがかけられて演算部34cに与えられる。また、同時
に、演算部33で算出されたe(i)はブロック34d
で定数K3がかけられて演算部34cに与えられる。演
算部34cは、プロック34b、34dからの二つの入
力信号を加えてモータ1の制御電圧u(i)を求める。
【0013】この演算部34cで求めた制御電圧値u
(i)が直流電動機駆動用のインターフェイス26、直
流電動機駆動装置27を介してモータ1へ出力されて回
転体6が回転し、以上のループ動作が繰返される。ここ
で、制御コントローラ部34は、一例としてPI制御系
を用いたが、これに限定されるものではない。以上の演
算すべては、マイクロコンピュータ21内の数値演算で
行われ、簡単に実現することができる。
【0014】次に、モータ角変位の測定値を補正するた
めの補正係数H(i−1)の求め方を説明する。補正係
数H(i−1)を求めるには、図4,図5,図6に示し
た系を用いる。機械系としては、図4に示したように図
1の系のドラム6の軸7にエンコーダ9を取り付けた系
を用いる。制御系としては、図5に示したようにエンコ
ーダ9の出力パルスを処理してデジタル数値に変換する
検出用インターフェース装置29が図2に加えられて取
り付けられており、バス22に接続されている。この検
出用インターフェース装置29は、エンコーダ9の出力
パルスを計数するカウンタを備えており、このカウンタ
のカウントした数値に、あらかじめ定められたパルス数
対角変位の変換定数をかけてドラム軸の角変位に変換す
る。このドラム軸の角変位が従動プーリ5の回転角変位
である。補正係数H(i−1)を求めるために用いる制
御系においては、図6に示したように、計測されたドラ
ム軸の角変位は、図3と異なり、そのままフィードバッ
ク制御に用いられている。
【0015】図4,図5,図6に示した例により制御し
た結果、モータの角変位R(i)、ドラム軸の角変位D
(i)およびタイミングベルトの原点検知信号の出力
は、図7に示したようになる。ここで、R(i),D
(i)はそれぞれ、エンコーダ8およびエンコーダ9の
出力を処理したものであるθ1,θ2はドラム軸―モー
タ間の減速比を表す係数である。タイミングベルトの原
点検知信号を元にすると、ドラム信号D(i)には、タ
イミングベルト一回転させたとき即ち一周期によって、
ドラム軸の角変位D(i)に変動成分が発生している。
ここで、従動プーリ5とドラム軸とは、ずれが生じない
よう組み付けを行っている。よって、ドラム軸の角変位
D(i)に変動成分は、従動プーリ5の回転角変位と言
える。これをもとに、モータ角変位に関する補正係数を
求める場合、以下の数1にそれぞれの値を代入すること
によって容易に求めることができる。
【数1】
【0016】実際に制御するにあたっては、補正係数の
測定開始とモータ駆動制御開始のタイミングを揃える必
要がある。そこで、本実施形態においては、これらのタ
イミングを揃えるためのタイミング制御手段を設けてい
る。タイミング制御手段は、一定電圧を加えることでタ
イミングベルトを空回転させ、原点マーク12をセンサ
11で検知したタイミングを基準とする。そしてこの基
準タイミングから、補正係数の測定を開始し、更に補正
係数を得た後のモータ駆動制御を開始するものである。
【0017】以上、第1の実施形態によれば、タイミン
グベルト特有の回転変動、特にその一周期によって生じ
る変動を補正制御し、高精度なタイミングベルト駆動系
を提供することができる。
【0018】〔実施形態2〕次に、本発明の第2の実施
形態にかかる回転体駆動装置について説明する。この第
2の実施形態では、上記第1の実施形態と同様に回転体
駆動装置として図1に示す動力伝達系2,3,4、モー
タ1、エンコーダ8および図2に示す駆動制御系が用い
られる。これによって、回転体6を駆動するものであ
る。
【0019】図8は、第2の実施形態に用いる制御系の
ブロック図を示す。ここでは、図3と異なり、演算ブロ
ック36において、制御目標値としての目標角変位R
(i)から、前記補正係数HR(i)が引き算されてお
り、この結果とエンコーダの出力とがブロック33に入
力されている。ここで、第2の実施形態における目標角
変位の補正係数は、第1の実施形態同様に図4,図5,
図6およびその結果得られる図7を用いて簡単に求めら
れ、その結果は数1に記述した式を用いて得ることがで
きる。上述のように、この第2の実施形態によれば、タ
イミングベルト特有の回転変動、特に、その一周期によ
って生じる変動を修正して制御し、高精度なタイミング
ベルト駆動系を提供することができる。
【0020】尚、上記実施形態1及び2の回転体駆動装
置においては、タイミングベルト特有の変動として、特
にその一回転によって生じる回転変動からくる駆動誤差
を修正するものである。しかし、本発明が適用できるの
は、タイミングベルト一回転単位で生じる回転変動だけ
はない。例えば、一定の時間単位で生じる回転変動や、
複数回転単位で生じる回転変動を考慮したモータの駆動
制御を行うように変形させることも可能である。また、
上記タイミングベルトの回転変動としては、例えば、回
転速度変動、回転加速度変動、回転加加速度変動、回転
位置変動などがある。また、これら4つの回転変動に限
るものではない。
【0021】〔実施形態3〕図9は、本発明の第3の実
施形態にかかる画像形成装置の説明図であり、カラー画
像が形成可能なカラー複写機である。図9において、1
10は第3の実施形態の装置本体である。この装置本体
110は、その外装ケース111内の中央よりもやや右
寄りに、像担持体としてのドラム状の感光体(感光体ド
ラム)112を備えている。感光体112の周りには、
その上に設置されている帯電器113から矢示の回転方
向(反時計方向)へ順に次のものが配置されている。そ
れは、現像手段としての回転型現像装置114、中間転
写ユニット115、クリーニング装置116、除電器1
17などである。
【0022】これらの帯電器113、回転型現像装置1
14、クリーニング装置116、除電器117の上に
は、露光手段としての光書込み装置、例えばレーザ書込
み装置118が設置される。回転型現像装置114は、
現像ローラ121を有する現像器120A、120B、
120C、120Dを備えている。これら現像器120
A、120B、120C、120Dにはイエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックの各色のトナーがそれぞれ収納
されている。そして、中心軸まわりに回動して各色の現
像器120A、120B、120C、120Dを選択的
に感光体112の外周に対向する現像位置へ移動させ
る。
【0023】中間転写ユニット115は複数のローラ1
23に像担持体としての無端状の中間転写体、例えば、
中間転写ベルト124が掛け渡され、この中間転写ベル
ト124は感光体112に当接される。中間転写ベルト
124の内側には転写装置125が設置され、中間転写
ベルト124の外側には転写装置126及びクリーニン
グ装置127が設置されている。クリーニング装置12
7は中間転写ベルト124に対して接離自在に設けられ
る。
【0024】レーザ書込み装置118は、画像読み取り
装置129から図示しない画像処理部を介して各色の画
像信号が入力される。そして、各色の画像信号により順
次に変調されたレーザ光Lを一様帯電状態の感光体11
2に照射して感光体112を露光することで感光体11
2上に静電潜像を形成する。画像読み取り装置129は
装置本体110の上面に設けられた原稿台130上にセ
ットされた原稿Gの画像を色分解して読み取り、電気的
な画像信号に変換する。記録媒体搬送路132は右から
左へ用紙等の記録媒体を搬送する。記録媒体搬送路13
2には、中間転写ユニット115及び転写装置126よ
り手前にレジストローラ133が設置されている。ま
た、中間転写ユニット115及び転写装置126より下
流側に搬送ベルト134、定着装置135、排紙ローラ
136も配置されている。
【0025】装置本体110は給紙装置150上に載置
される。給紙装置150内には、複数の給紙カセット1
51が多段に設けられ、給紙ローラ152のいずれか1
つが選択的に駆動されて給紙カセット151のいずれか
1つから記録媒体が送り出される。この記録媒体は装置
本体110内の自動給紙路137を通して記録媒体搬送
路132へ搬送される。また、装置本体110の右側に
は、手差しトレイ138が開閉自在に設けられ、この手
差しトレイ138から挿入された記録媒体は装置本体1
10内の手差し給紙路139を通して記録媒体搬送路1
32へ搬送される。装置本体110の左側には、図示し
ない排紙トレイが着脱自在に取り付けられ、記録媒体搬
送路132を通して排紙ローラ136により排出された
記録媒体が排紙トレイへ収容される。
【0026】この第3の実施形態において、カラーコピ
ーをとる時には、原稿台130上に原稿Gをセットし、
図示しないスタートスイッチを押すと、複写動作が開始
される。まず、画像読み取り装置129が原稿台130
上の原稿Gの画像を色分解して読み取る。同時に、給紙
装置150内の給紙カセット151から給紙ローラ15
2で選択的に記録媒体が送り出され、この記録媒体は自
動給紙路137、記録媒体搬送路132を通してレジス
トローラ133に突き当たって止まる。
【0027】感光体112は、反時計方向に回転し、複
数のローラ123のうちの駆動ローラの回転で中間転写
ベルト124が時計方向へ回転する。感光体112は、
回転に伴い、帯電器113により一様に帯電され、画像
読み取り装置129から画像処理部を介してレーザ書込
み装置118に加えられる1色目の画像信号で変調され
たレーザ光がレーザ書込み装置118から照射されて静
電潜像が形成される。
【0028】この感光体112上の静電潜像は回転型現
像装置114の1色目の現像器120Aにより現像され
て1色目の画像となり、この感光体112上の1色目の
画像は転写装置125により中間転写ベルト124に転
写される。感光体112は、1色目の画像の転写後にク
リーニング装置116でクリーニングされて残留トナー
が除去され、除電器117で除電される。
【0029】続いて、感光体112は、帯電器113に
より一様に帯電され、画像読み取り装置129から画像
処理部を介してレーザ書込み装置118に加えられる2
色目の画像信号で変調されたレーザ光がレーザ書込み装
置118から照射されて静電潜像が形成される。この感
光体112上の静電潜像は回転型現像装置114の2色
目の現像器120Bにより現像されて2色目の画像とな
る。そして、この感光体112上の2色目の画像は転写
装置125により中間転写ベルト124上に1色目の画
像と重ねて転写される。感光体112は、2色目の画像
の転写後にクリーニング装置116でクリーニングされ
て残留トナーが除去され、除電器117で除電される。
【0030】次に、感光体112は、帯電器113によ
り一様に帯電され、画像読み取り装置129から画像処
理部を介してレーザ書込み装置118に加えられる3色
目の画像信号で変調されたレーザ光がレーザ書込み装置
118から照射されて静電潜像が形成される。この感光
体112上の静電潜像は回転型現像装置114の3色目
の現像器120Cにより現像されて3色目の画像とな
る。そして、この感光体112上の3色目の画像は転写
装置125により中間転写ベルト124上に1色目の画
像、2色目の画像と重ねて転写される。感光体112
は、3色目の画像の転写後にクリーニング装置116で
クリーニングされて残留トナーが除去され、除電器11
7で除電される。
【0031】さらに、感光体112は、帯電器113に
より一様に帯電され、画像読み取り装置129から画像
処理部を介してレーザ書込み装置118に加えられる4
色目の画像信号で変調されたレーザ光がレーザ書込み装
置118から照射されて静電潜像が形成される。この感
光体112上の静電潜像は回転型現像装置114の4色
目の現像器120Dにより現像されて4色目の画像とな
る。そして、この感光体112上の4色目の画像が転写
装置125により中間転写ベルト124上に1色目の画
像、2色目の画像、3色目の画像と重ねて転写されるこ
とでフルカラー画像が形成される。感光体112は、4
色目の画像の転写後にクリーニング装置116でクリー
ニングされて残留トナーが除去され、除電器117で除
電される。
【0032】そして、レジストローラ133がタイミン
グをとって回転して記録媒体が送り出され、この記録媒
体は転写装置126により中間転写ベルト124上のフ
ルカラー画像が転写される。この記録媒体は、搬送ベル
ト134で搬送されて定着装置135によりフルカラー
画像が定着され、排紙ローラ136により排紙トレイへ
排出される。また、中間転写ベルト124はフルカラー
画像の転写後にクリーニング装置127でクリーニング
されて残留トナーが除去される。
【0033】以上、4色重ね画像を形成する動作につい
て説明したが、3色重ね画像を形成する場合には感光体
112上に3つの異なる単色画像が順次に形成されて中
間転写ベルト124上に重ねて転写される。その後に記
録媒体に一括して転写され、2色重ね画像を形成する場
合には感光体112上に2つの異なる単色画像が順次に
形成されて中間転写ベルト124上に重ねて転写された
後に記録媒体に一括して転写される。また、単色画像を
形成する場合には、感光体112上に1つの単色画像が
形成されて中間転写ベルト124上に転写された後に記
録媒体に転写される。
【0034】上述のようなカラー複写機においては、感
光体ドラム112及び中間転写ベルト124の回転精度
が最終画像の品質に大きく影響する。そこで、感光体ド
ラム112及び中間転写ベルト124を回転駆動するた
めの駆動装置に、実施形態1又は2の回転体駆動装置を
用いている。これによって、感光体ドラム112及び中
間転写ベルト124を高精度に駆動制御できるようにし
ている。
【0035】この第3の実施形態によれば、感光体ドラ
ム112及び中間転写ベルト124の像担持体の駆動制
御を前記第1又は第2の実施形態いずれかの回転体駆動
装置により行っている。よって、感光体ドラム112及
び中間転写ベルト124の駆動制御の精度を向上させる
ことができ、高品質な画像を得ることができる。
【0036】〔実施形態4〕図10は本発明の第4の実
施形態にかかる画像形成装置の説明図であり、カラー画
像が形成可能なカラー複写機である。像担持体としての
ベルト上の感光体(感光体ベルト)211を備えてい
る。この感光体ベルト211は、閉ループ状のNLのベ
ルト基材の外周面上に、有機光半導体(OPC)等の感
光層が薄膜状に形成された感光体ベルトである。この感
光体ベルト211は、3本の感光体搬送ローラ212〜
214によって支持され、駆動モータ(図示せず)によ
って矢印A方向に回動する。
【0037】感光体ベルト211の周りには、矢印Aで
示す感光体ベルト211回転方向へ順に、帯電器21
5、露光手段としての露光光学系(以下LSUという)
216、ブラック,イエロー,マゼンタ,シアンの各色
の現像器217〜220、中間転写ユニット221、感
光体クリーニング手段222及び除電器223が設けら
れている。帯電器215は、−4〜5kV程度の高電圧
が図示しない電源装置から印加され、感光体ベルト21
1の帯電器215に対向した部分を帯電して一様な帯電
電位を与える。
【0038】LSU216は、レーザ駆動回路(図示せ
ず)により階調変換手段(図示せず)からの各色の画像
信号を順次に光強度変調やパルス幅変調してその変調信
号で半導体レーザ(図示せず)を駆動することにより露
光光線224を得、この露光光線224により感光体ベ
ルト211を走査して感光体ベルト211上に各色の画
像信号に対応する静電潜像を順次に形成する。継ぎ目セ
ンサ225はループ状に形成された感光体ベルト211
の継ぎ目を検知するものであり、継ぎ目センサ225が
感光体ベルト211の継ぎ目を検知すると、感光体ベル
ト211の継ぎ目を回避するように、かつ、各色の静電
潜像形成位置が同一になるように、タイミングコントロ
ーラ226がLSU216の発光タイミングを制御す
る。
【0039】各現像器217〜220は、それぞれの現
像色に対応したトナーを収納しており、感光体ベルト2
11上の各色の画像信号に対応した静電潜像に応じたタ
イミングで選択的に感光体ベルト211に当接し、感光
体ベルト211上の静電潜像をトナーにより現像して各
色の画像とすることで、4色重ねの画像によるフルカラ
ー画像を形成する。
【0040】中間転写ユニット221は、アルミニウム
等の金属の素管に導電性の樹脂等からなるベルト状のシ
ートを巻いた像担持体としての中間転写ドラム227
と、ゴム等をブレード状に形成した中間転写体クリーニ
ング手段228とからなり、中間転写ドラム227上に
4色重ねの画像が形成されている間は中間転写体クリー
ニング手段228が中間転写ドラム227から離間して
いる。中間転写体クリーニング手段228は、中間転写
ドラム227をクリーニングする時のみ中間転写ドラム
227に当接し、中間転写ドラム227から記録媒体と
しての記録紙229に転写されずに残ったトナーを除去
する。記録紙は、記録紙カセット230から給紙ローラ
231により1枚ずつ用紙搬送路232に送り出され
る。
【0041】転写手段としての転写ユニット233は、
中間転写ドラム227上のフルカラー画像を記録紙22
9に転写するものであり、導電性のゴム等をベルト状に
形成した転写ベルト234と、中間転写ドラム227上
のフルカラー画像を記録紙229に転写するための転写
バイアスを中間転写ドラム227に印加する転写器23
5と、記録紙229にフルカラー画像が転写された後に
記録紙229が中間転写ドラム227に静電的に張り付
くのを防止するようにバイアスを中間転写ドラム227
に印加する分離器236とから構成されている。定着器
237は、内部に熱源を有するヒートローラ238と、
加圧ローラ239とから構成されている。そして、記録
紙229上に転写されたフルカラー画像をヒートローラ
238と加圧ローラ239との記録紙挟持回転に伴い圧
力と熱を記録紙229に加えて記録紙229にフルカラ
ー画像を定着させてフルカラー画像を形成する。
【0042】以上のように構成された第4の実施形態に
ついて、以下その動作を説明する。ここで、静電潜像の
現像は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順で
行われるものとして説明を進める。感光体ベルト211
と中間転写ドラム227は、それぞれの駆動装置(図示
せず)により、矢印A、B方向にそれぞれ駆動される。
この状態で、まず、帯電器215に−4〜5kV程度の
高電圧が電源装置(図示せず)から印加され、帯電器2
15が感光体ベルト211の表面を一様に−700V程
度に帯電させる。次に、継ぎ目センサ225が感光体ベ
ルト211の継ぎ目を検知してから、感光体ベルト21
1の継ぎ目を回避するように一定時間が経過した後に感
光体ベルト211にLSU216からブラックの画像信
号に対応したレーザビームの露光光線224が照射さ
れ、感光体ベルト211は露光光線224が照射された
部分の電荷が消えて静電潜像が形成される。
【0043】一方、ブラック現像器217は所定のタイ
ミングで感光体ベルト211に当接される。ブラック現
像器217内のブラックトナーは負の電荷が予め与えら
れており、感光体ベルト211上の露光光線224の照
射により電荷が無くなった部分(静電潜像部分)にのみ
ブラックトナーが付着し、いわゆるネガポジプロセスに
よる現像が行われる。ブラック現像器217により感光
体ベルト211の表面に形成されたブラックトナー像
は、中間転写ドラム227に転写される。感光体ベルト
211から中間転写ドラム227に転写されなかった残
留トナーは感光体クリーニング手段222により除去さ
れ、さらに除電器223によって感光体ベルト211上
の電荷が除去される。
【0044】次に、帯電器215が感光体ベルト211
の表面を一様に−700V程度に帯電させる。そして、
継ぎ目センサ225が感光体ベルト211の継ぎ目を検
知してから、感光体ベルト211の継ぎ目を回避するよ
うに一定時間が経過した後に感光体ベルト211にLS
U216からシアンの画像信号に対応したレーザビーム
の露光光線224が照射され、感光体ベルト211は露
光光線224が照射された部分の電荷が消えて静電潜像
が形成される。
【0045】一方、感光体ベルト211には所定のタイ
ミングでシアン現像器218が当接される。シアン現像
器218内のシアントナーは負の電荷が予め与えられて
おり、感光体ベルト211上の露光光線224の照射に
より電荷が無くなった部分(静電潜像部分)にのみシア
ントナーが付着し、いわゆるネガポジプロセスによる現
像が行われる。シアン現像器218により感光体ベルト
211の表面に形成されたシアントナー像は、中間転写
ドラム227上にブラックトナー像と重ねて転写され
る。感光体ベルト211から中間転写ドラム227に転
写されなかった残留トナーは感光体クリーニング手段2
22により除去され、さらに除電器223によって感光
体ベルト211上の電荷が除去される。
【0046】次に、帯電器215が感光体ベルト211
の表面を一様に−700V程度に帯電させる。そして、
継ぎ目センサ225が感光体ベルト211の継ぎ目を検
知してから、感光体ベルト211の継ぎ目を回避するよ
うに一定時間が経過した後に感光体ベルト211にLS
U216からマゼンタの画像信号に対応したレーザビー
ムの露光光線224が照射され、感光体ベルト211は
露光光線224が照射された部分の電荷が消えて静電潜
像が形成される。
【0047】一方、感光体ベルト211には所定のタイ
ミングでマゼンタ現像器219が当接される。マゼンタ
現像器219内のマゼンタトナーは負の電荷が予め与え
られており、感光体ベルト211上の露光光線224の
照射により電荷が無くなった部分(静電潜像部分)にの
みマゼンタトナーが付着し、いわゆるネガポジプロセス
による現像が行われる。マゼンタ現像器219により感
光体ベルト211の表面に形成されたマゼンタトナー像
は、中間転写ドラム227上にブラックトナー像、シア
ントナー像と重ねて転写される。感光体ベルト211か
ら中間転写ドラム227に転写されなかった残留トナー
は感光体クリーニング手段222により除去され、さら
に除電器223によって感光体ベルト211上の電荷が
除去される。
【0048】さらに、帯電器215が感光体ベルト21
1の表面を一様に−700V程度に帯電させる。そし
て、継ぎ目センサ225が感光体ベルト211の継ぎ目
を検知してから、感光体ベルト211の継ぎ目を回避す
るように一定時間が経過した後に感光体ベルト211に
LSU216からイエローの画像信号に対応したレーザ
ビームの露光光線224が照射され、感光体ベルト21
1は露光光線224が照射された部分の電荷が消えて静
電潜像が形成される。
【0049】一方、感光体ベルト211には所定のタイ
ミングでイエロー現像器220が当接される。イエロー
現像器220内のイエロートナーは負の電荷が予め与え
られており、感光体ベルト211上の露光光線224の
照射により電荷が無くなった部分(静電潜像部分)にの
みイエロートナーが付着し、いわゆるネガポジプロセス
による現像が行われる。イエロー現像器220により感
光体ベルト211の表面に形成されたイエロートナー像
は中間転写ドラム227上にブラックトナー像、シアン
トナー像、マゼンタトナー像と重ねて転写され、中間転
写体217上にフルカラー画像が形成される。感光体ベ
ルト211から中間転写ドラム227に転写されなかっ
た残留トナーは感光体クリーニング手段222により除
去され、さらに除電器223によって感光体ベルト21
1上の電荷が除去される。
【0050】中間転写ドラム227上に形成されたフル
カラー画像は、これまで中間転写ドラム227から離間
していた転写ユニット233が中間転写ドラム227に
接触し、転写が行われる。このとき、転写器235に+
1kV程度の高電圧が電源装置(図示せず)から印加さ
れることで、記録紙カセット230から用紙搬送路23
2に沿って搬送されてきた記録紙229へ転写器235
により一括して転写される。
【0051】また、分離器236には記録紙229を引
き付ける静電力が働くように電圧が電源装置から印加さ
れ、記録紙229が中間転写ドラム227から剥離され
る。続いて、記録紙229は、定着器237に送られ、
ここでヒートローラ238と加圧ローラ239とによる
挟持圧、ヒートローラ238の熱によってフルカラー画
像が定着されて排紙ローラ240により排紙トレイ24
1へ排出される。
【0052】また、転写ユニット233により記録紙2
29上に転写されなかった中間転写ドラム227上の残
留トナーは中間転写体クリーニング手段228により除
去される。中間転写体クリーニング手段228は、フル
カラー画像が得られるまで中間転写ドラム227から離
間した位置にあり、フルカラー画像が記録紙229に転
写された後に中間転写ドラム227に接触して中間転写
ドラム227上の残留トナーを除去する。以上の一連の
動作によって1枚分のフルカラー画像形成が終了する。
【0053】このようなカラー複写機においては、像担
持体としての感光体ベルト211及び中間転写ドラム2
27の回転精度が最終画像の品質に大きく影響する。よ
って、感光体ベルト211及び中間転写ドラム227の
特に高精度な駆動制御が望まれる。そこで、この第4の
実施形態では、感光体ベルト211及び中間転写ドラム
227を回転駆動するための駆動装置に、実施形態1又
は2の回転体駆動装置を用いている。この第4の実施形
態によれば、感光体ベルト211及び中間転写ドラム2
27の駆動制御を前記第1,2いずれかの実施形態の回
転体駆動装置により行っている。よって、感光体ベルト
211及び中間転写ドラム227の駆動制御の精度を向
上させることができ、高品質な画像を得ることができ
る。
【0054】〔実施形態5〕図11は、本発明の第5の
実施形態にかかる画像形成装置の説明図である。この第
5の実施形態は、タンデム方式の画像形成装置である。
この第5の実施形態においては、複数色の各色画像をそ
れぞれ形成する複数の画像形成ユニット321Bk、3
21M、321Y、321Cを有している。複数色と
は、例えばブラック(以下Bkという)、マゼンタ(以
下Mという)、イエロー(以下Yという)、シアン(以
下Cという)である。そして、これら画像形成ユニット
321Bk、321M、321Y、321Cが垂直方向
に配列されている。また、この画像形成ユニット321
Bk、321M、321Y、321Cには、それぞれ各
色に対応したドラム状の感光体からなる感光体ドラム3
22Bk、322M、322Y、322Cを有してい
る。更に、帯電装置(例えば接触帯電装置)323B
k、323M、323Y、323C、現像装置324B
k、324M、324Y、324C、クリーニング装置
325Bk、325M、325Y、325Cなども有し
ている。
【0055】感光体ドラム322Bk、322M、32
2Y、322Cは、無端状搬送転写ベルト326と対向
して垂直方向に配列され、搬送転写ベルト326と同じ
周速で回転駆動される。この感光体ドラム322Bk、
322M、322Y、322Cは、それぞれ、帯電装置
323Bk、323M、323Y、323Cにより均一
に帯電された後に、光書き込み装置からなる露光手段3
27Bk、327M、327Y、327Cによりそれぞ
れ露光されて静電潜像が形成される。
【0056】光書き込み装置327Bk、327M、3
27Y、327Cは、それぞれ、Y、M、C、Bk各色
の画像信号により半導体レーザ駆動回路で半導体レーザ
を駆動して半導体レーザからのレーザビームをポリゴン
ミラーにより偏向走査し、このポリゴンミラーからの各
レーザビームを図示しないfθレンズやミラーを介して
感光体ドラム322Bk、322M、322Y、322
Cに結像することにより、感光体ドラム322Bk、3
22M、322Y、322Cを露光して静電潜像を形成
する。
【0057】この感光体ドラム322Bk、322M、
322Y、322C上の静電潜像は、それぞれ現像装置
324Bk、324M、324Y、324Cにより現像
されてBk、M、Y、C各色のトナー像となる。したが
って、帯電装置323Bk、323M、323Y、32
3C、光書き込み装置327Bk、327M、327
Y、327C及び現像装置324Bk、324M、32
4Y、324Cは、感光体ドラム322Bk、322
M、322Y、322C上にBk、M、Y、C各色の画
像(トナー像)を形成する画像形成手段を構成してい
る。
【0058】一方、普通紙、OHPシートなどの転写紙
は、本実施形態の下部に設置された、給紙カセットを用
いて構成された給紙装置330から転写紙搬送路に沿っ
てレジストローラ331に給紙され、レジストローラ3
31は1色目の画像形成ユニット(転写紙に最初に感光
体上の画像を転写する画像形成ユニット)321Bkに
おける感光体ドラム322Bk上のトナー像とタイミン
グを合わせて転写紙を搬送転写ベルト326と感光体ド
ラム322Bkとの転写ニップ部へ送出する。
【0059】搬送転写ベルト326は垂直方向に配列さ
れた駆動ローラ332及び従動ローラ333に掛け渡さ
れ、駆動ローラ332が図示しない駆動部により回転駆
動されて搬送転写ベルト326が感光体ドラム322B
k、322M、322Y、322Cと同じ周速で回転す
る。レジストローラ331から送出された転写紙は、搬
送転写ベルト326により搬送され、感光体ドラム32
2Bk、322M、322Y、322C上のBk、M、
Y、C各色のトナー像がコロナ放電器からなる転写手段
334Bk、334M、334Y、334Cにより形成
される電界の作用で順次に重ねて転写されることにより
フルカラー画像が形成されると同時に、搬送転写ベルト
326に静電的に吸着されて確実に搬送される。
【0060】この転写紙は、分離チャージャからなる分
離手段336により徐電されて搬送転写ベルト326か
ら分離された後に定着装置337によりフルカラー画像
が定着され、排紙ローラ338により本実施形態の上部
に設けられている排紙部339へ排出される。また、感
光体ドラム322Bk、322M、322Y、322C
は、トナー像転写後にクリーニング装置325Bk、3
25M、325Y、325Cによりクリーニングされて
次の画像形成動作に備える。
【0061】このようなカラー複写機においては、感光
体ドラム322Bk、322M、322Y、322Cの
回転精度が最終画像の品質に大きく影響する。そこで、
感光体ドラム322Bk、322M、322Y、322
Cを回転駆動するための駆動装置に、実施形態1又は2
の回転体駆動装置を用いている。これによって、感光体
ドラム322Bk、322M、322Y、322Cを高
精度に駆動制御できるようにしている。
【0062】この第5の実施形態によれば、複数の感光
体ドラム322Bk、322M、322Y、322Cの
駆動制御を前記第1又は第2の実施形態いずれかの回転
体駆動装置により行っている。よって、感光体ドラム3
22Bk、322M、322Y、322Cの駆動制御の
精度を向上させることができ、各色の画像を高品質に形
成できると共に、各色画像間の位置ずれ等も防止でき、
高品質な画像を得ることができる。
【0063】〔実施形態6〕図12は、本発明の第6の
実施形態にかかる画像読み取り装置の説明図である。図
12に示す画像読み取り装置において、411は読み取
られる画像が形成された原稿である。412は原稿41
1が載置される原稿台、413は原稿411に光を照射
する原稿照明系、414は反射光の光軸、415は読み
取りり用の素子、416は結像レンズ、417は全反射
ミラーを表している。読み取りり用の素子は、例えばC
CD(ChargeCoupled Device)が
ある。また、418は、これらCCD415、レンズ4
16、ミラー417、等からなる走行体としての光電変
換ユニットである。419、420は副走査駆動用のプ
ーリ、421はワイヤ、422は駆動用の電動機、40
0はイメージスキャナのハウジングを表している。原稿
を読み取るための光電変換ユニット418は、駆動用の
モータ422をハウジング400に固定して、ワイヤ4
21とプーリ419、420など電動機の駆動力を伝達
する手段を用いて、原稿411の副走査方向に駆動す
る。このとき蛍光灯などの読み取りり用照明系413
で、原稿台412上の原稿411を照明し、その反射光
束(光軸を414に示す)を複数のミラー417で折り
返し、結像レンズ416を介して、CCD415などの
イメージセンサの受光部に原稿411の像を結像するよ
うになっている。そして、この光電変換ユニット418
により、原稿411の全面を走査することにより、画像
表面に対向して移動し、原稿全体の画像情報を読み取
る。また、読み取りり開始位置を示すセンサ423は原
稿411の端部の下部に設置されていて、光電変換ユニ
ット418は、ホームポジションAから読み取りり開始
位置Bの間に立上り等速の定常状態になるように設計さ
れていて、A点に達した後読み取りりを開始するように
なっている。
【0064】そこで、この第6の実施形態では、光電変
換ユニット418を駆動するための駆動装置に、実施形
態1又は2の回転体駆動装置を用いている。具体的に
は、光電変換ユニット418を担持させたワイヤ421
を駆動する回転体としてのプーリ419、420を駆動
するプーリ419、420の駆動装置に実施形態1又は
2の回転体駆動装置を用いている。この第6の実施形態
によれば、光電変換ユニット418の駆動制御を前記第
1,2いずれかの実施形態の回転体駆動装置により行っ
ている。よって、画像読み取り装置の走行体としての光
電変換ユニット418の駆動制御の精度を向上させるこ
とができ、高品質な読み取り画像を得ることができる。
【0065】以上、実施形態1、2の回転体駆動装置、
実施形態3乃至5の画像形成装置における像担持体を駆
動するための駆動装置、実施形態6の画像読み取り装置
に用いる回転体駆動装置は、その制御をコンピュータで
行うことができる。図13は、上記駆動装置における駆
動制御方法を実行するのに使用するコンピュータの一例
を示した斜視図である。512は、プログラムを記録し
ている記録媒体である。この記録媒体512には、パー
ソナルコンピュータ511に、図3又は図8で示した制
御演算を実行させるためのプログラムが記録されてい
る。パーソナルコンピュータ511は、この記録媒体5
12に記録されているプログラムを実行することによ
り、本制御方法を実行できる。かかるプログラムは、実
施形態1、2の回転体駆動装置に適用する場合には、コ
ンピュータによって回転体を回転駆動するための制御プ
ログラムである。また、実施形態3乃至5の画像形成装
置に適用する場合には、コンピュータによって画像形成
装置の感光体ドラム、感光体ベルト、中間転写ドラム、
中間転写ベルトなどの像担持体を回転駆動するための制
御プログラムである。また、実施形態6の画像読み取り
装置に適用する場合には、コンピュータによって光電変
換ユニット418を回転駆動するための制御プログラム
である。
【0066】そして、制御プログラムを記録する記録媒
体を用いることによって、記録媒体を介して同様の駆動
制御を複数のコンピュータで行うことができる。
【0067】上記実施形態1及び2においては、タイミ
ングベルト特有の回転変動、特に、その一周期によって
生じる回転変動の測定結果によって回転体の駆動制御を
修正している。よって、タイミングベルトを用いた動力
伝達系を介して回転体の駆動を行う回転体駆動系で高精
度な駆動を行うことができる。また、実施形態1におい
ては、制御目標値R(i)にモータ1の角変位情報P3
01(i−1)が近づくようにモータの回転駆動制御を
行う。この制御目標値R(i)と角変位情報P301
(i−1)とを比較するのに先立って、角変位情報P3
01(i−1)を従動プーリの回転角変位から得られた
補正係数H(i−1)で補正する。よって、実際のモー
タの回転駆動制御を行うときには、タイミングベルトの
回転変動によって生じる従動プーリの回転角変位を考慮
した、正確な駆動制御を行うことができる。また、実施
形態2においては、制御目標値R(i)にモータ1の角
変位情報P301(i−1)が近づくようにモータの回
転駆動制御を行う。この制御目標値R(i)と角変位情
報P301(i−1)とを比較するのに先立って、制御
目標値R(i)を従動プーリの回転角変位から得られた
補正係数H(i−1)で補正する。よって、実際のモー
タの回転駆動制御を行うときには、タイミングベルトの
回転変動によって生じる従動プーリの回転角変位を考慮
した、正確な駆動制御を行うことができる。また、実施
形態1及び2においては、タイミングベルトを一回転さ
せた時に生じる回転変動に基づいてモータの駆動制御を
修正している。よって、タイミングベルト一回転単位で
回転変動が生じても回転体の駆動制御を正確に行うこと
ができる。また、実施形態1及び2においては、原点マ
ーク12をセンサ11で検知したタイミングを基準とし
て、補正係数H(i−1)の測定及びモータの駆動制御
を開始させている。これによって、タイミングベルトを
一回転させた時に生じる回転変動から得た補正係数H
(i−1)を、実際の駆動時にベルト一回転中での回転
変動発生タイミングに対応させて正しく駆動制御を修正
することができる。また、実施形態3,4,及び5の画
像形成装置においては、感光体ドラム、感光体ベルト、
中間転写ドラム、中間転写ベルト等の像担持体のうち、
それぞれの装置に設けられている像担持体を精度良く回
転駆動することができる。よって、高品質な画像を得る
ことができる。また、タイミングベルトは歯車列に比し
て装置内部の部品のレイアウト自由度が高いため、画像
形成装置内での有用性も高い。また、実施形態6におい
ては、光電変換ユニット418の駆動制御の精度を向上
させることができ、高品質な読み取り画像を得ることが
できる。また、タイミングベルトは歯車列に比して装置
内部の部品のレイアウト自由度が高いため、画像読み取
り装置内での有用性も高い。また、実施形態1乃至6で
行う駆動制御方法を制御プログラム化し、コンピュータ
で制御することも可能である。このとき、制御プログラ
ムを記録媒体に記録しておくと、記録媒体を介して同じ
制御を複数の装置で実施できる。また、記録媒体を交換
したり、複数の制御プログラムを記録した記録媒体を用
い実行するプログラムを変更したりすることによって、
実行させる制御プログラムを容易に変更することができ
る。
【0068】
【発明の効果】請求項1,2,3,4,及び5の回転体
駆動制御方法によれば、回転体の駆動にはタイミングベ
ルトの回転変動に起因する駆動誤差が生じないようモー
タを回転駆動制御することができる。よって、タイミン
グベルトを用いた動力伝達系を介して回転体の駆動を行
う回転体駆動系で高精度な駆動を行うことができるとい
う優れた効果がある。請求項6,7,8,9,及び10
の回転体駆動制御装置によれば、タイミングベルトに回
転変動が生じても、回転体の駆動には回転変動に起因す
る駆動誤差が生じないようにすることができる。よっ
て、タイミングベルトを用いた動力伝達系を介して回転
体の駆動を行う回転体駆動系で高精度な駆動を行うこと
ができるという優れた効果がある。請求項11及び12
の画像形成装置によれば、装置に用いられている回転体
の駆動を高精度に行うことで、高品質な画像を得ること
ができるという優れた効果がある。また、動力伝達系と
してタイミングベルトを用いているので、歯車列を用い
る場合に比して装置内部の部品のレイアウト自由度が高
まるという優れた効果もある。請求項13の画像読み取
り装置によれば、装置に用いられている回転体の駆動を
高精度に行うことで、高品質な読み取り画像を得ること
ができるという優れた効果がある。また、動力伝達系と
してタイミングベルトを用いているので、歯車列を用い
る場合に比して装置内部の部品のレイアウト自由度が高
まるという優れた効果もある。請求項14の記録媒体に
よれば、タイミングベルトを用いた回転体駆動系を高精
度に制御しやすい環境を構築することができるという優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における回転体、動力
伝達系及びモータを示す図。
【図2】モータの角変位をモータ軸エンコーダの出力信
号に基づいてデジタル制御する制御系の構成を示す図。
【図3】回転体の駆動制御を説明するためのブロック構
成図。
【図4】計測したモータ角変位に関する補正係数を求め
るための構成例を示す図。
【図5】計測したモータ角変位に関する補正係数を求め
る制御系を示す図。
【図6】モータ角変位をの補正係数H(i−1)を求め
るために用いる制御を説明するためのブロック構成図。
【図7】モータの角変位R(i)、ドラム軸の角変位D
(i)およびタイミングベルトの原点検知信号の出力を
示す図。
【図8】第2の実施形態に用いる制御系のブロック図。
【図9】本発明の第3の実施形態にかかる画像形成装置
の説明図。
【図10】本発明の第4の実施形態にかかる画像形成装
置の説明図。
【図11】本発明の第5の実施形態にかかる画像形成装
置の説明図。
【図12】本発明の第6の実施形態にかかる画像読み取
り装置の説明図。
【図13】本発明による回転体駆動制御方法を実行する
のに使用するコンピュータの一例を示した斜視図。
【符号の説明】
1 モータ 2,3 歯車列 4 タイミングベルト 5 駆動プーリ 6 感光体ドラム 7 軸 8,9 エンコーダ 10 ブロック 11 センサ 12 原点マーク 21 マイクロコンピュータ 21a マイクロプロセッサ 21b ROM、21c…RAM 22 バス 23 指令発生装置 24 インターフェース装置 25 I/O 26 インターフェイス 27 直流電動機駆動装置 28 ブロック 29 検出用インターフェース装置 30 制御対象 31 演算部 32 ループ 33 演算部 34 制御コントローラ部 34a 積分ブロック 34b ブロック 34c 演算部 34d ブロック 36 演算ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/00 550 G03G 15/00 550 15/01 15/01 Y 21/00 350 21/00 350 Fターム(参考) 2H030 AB02 AD17 BB42 BB56 BB71 2H035 CA07 CB01 CG01 CG03 2H071 CA01 CA02 CA05 DA09 DA15 DA27 DA31 3J049 AA03 BH04 CA10 5H550 AA10 AA15 BB08 DD01 EE01 EE03 GG04 GG07 JJ03 LL07 LL32 LL33 MM18 MM19

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイミングベルトを用いた動力伝達系を介
    して駆動源の回転駆動力を回転体に伝達する回転体駆動
    方法を実行するに当たって、該駆動源の回転角変位の測
    定値に基づいて該駆動源の回転駆動を制御する回転体駆
    動制御方法において、 該駆動源の回転駆動の制御を、該タイミングベルトの回
    転変動に基づいて修正することを特徴とする回転体駆動
    制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1の回転体駆動制御方法において、 上記駆動源の回転角変位を測定し、該測定値とその制御
    目標値とを比較して該測定値が該制御目標値に近づくよ
    うに該駆動源の回転駆動を制御し、該制御目標値と比較
    する該測定値を、該タイミングベルトの回転変動に基づ
    いて補正することを特徴とする回転体駆動制御方法。
  3. 【請求項3】請求項1の回転体駆動制御方法において、 上記駆動源の回転角変位を測定し、該測定値とその制御
    目標値とを比較して該測定値が該制御目標値に近づくよ
    うに該駆動源の回転駆動を制御し、該制御目標値を、該
    タイミングベルトの回転変動に基づいて補正することを
    特徴とする回転体駆動制御方法。
  4. 【請求項4】請求項2又は3の回転体駆動制御方法にお
    いて、 上記駆動源の回転駆動力を、上記タイミングベルトと上
    記回転体の回転軸に設けられた従動プーリとを介して該
    回転体に伝達し、該駆動源を一定の回転速度で回転させ
    た状態で該タイミングベルトを一回転させたときの該従
    動プーリの回転角変位を測定し、該従動プーリの回転角
    変位の測定値に基づいて、上記駆動源の回転角変位の測
    定値又は上記制御目標値に対する補正を行うことを特徴
    とする回転体駆動制御方法。
  5. 【請求項5】請求項4の回転体駆動制御方法において、 上記タイミングベルトに設けられたマークの検知を基準
    とするタイミングを上記従動プーリの回転角変位の測定
    と一致させながら、上記補正を行うことを特徴とする回
    転体駆動制御方法。
  6. 【請求項6】駆動源と、タイミングベルトを用いて該駆
    動源の回転駆動力を該回転体に伝達する動力伝達系と、
    該駆動源の回転角変位を測定する回転角変位測定手段と
    を有し、該回転角変位測定手段による測定値に基づいて
    該駆動源の回転駆動を制御し該回転体を回転駆動する回
    転体駆動装置において、 該タイミングベルトの回転変動を測定する回転変動測定
    手段と、該駆動源の回転駆動の制御を、該回転変動測定
    手段による測定結果に基づいて修正する回転駆動制御修
    正手段とを設けたことを特徴とする回転体駆動装置。
  7. 【請求項7】請求項6の回転体駆動装置において、 上記回転体駆動装置を、上記回転角変位測定手段による
    測定値と上記駆動源の制御目標値とを比較して該測定値
    が該制御目標値に近づくように該駆動源の回転駆動を制
    御するよう構成し、上記回転駆動制御修正手段によっ
    て、該制御目標値と比較する該測定値を上記回転変動測
    定手段による測定結果に基づいて補正することを特徴と
    する回転体駆動装置。
  8. 【請求項8】請求項6の回転体駆動装置において、 上記回転体駆動装置を、上記回転角変位測定手段による
    測定値と上記駆動源の制御目標値とを比較して該測定値
    が該制御目標値に近づくように該駆動源の回転駆動を制
    御するよう構成し、上記回転駆動制御修正手段によっ
    て、該制御目標値を上記回転変動測定手段による測定結
    果に基づいて補正することを特徴とする回転体駆動装
    置。
  9. 【請求項9】請求項7又は8の回転体駆動装置におい
    て、 上記動力伝達系を、タイミングベルトと上記回転体の回
    転軸に設けられた従動プーリとから構成し、上記回転変
    動測定手段を、上記駆動源を一定の回転速度で回転させ
    た状態で該タイミングベルトを一回転させたときの上記
    従動プーリの回転角変位を測定するよう構成したことを
    特徴とする回転体駆動装置。
  10. 【請求項10】請求項9の回転体駆動装置において、 上記タイミングベルトにタイミング検知用のマークを設
    け、 該マークの検知を基準とするタイミングを上記回転変動
    測定手段による測定と一致させながら、上記回転駆動制
    御修正手段による補正を行うタイミング制御手段を設け
    たことを特徴とする回転体駆動装置。
  11. 【請求項11】回転体からなる像担持体と、該像担持体
    を回転駆動する駆動装置とを有し、該像担持体の回転に
    よって、該像担持体表面への画像形成や該像担持体表面
    に担持した画像の搬送等を行う画像形成装置において、
    上記駆動装置として、請求項6,7,8,9,又は10
    の回転体駆動装置を用いたことを特徴とする画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】請求項11の画像形成装置において、 複数の色にそれぞれ対応した複数の像担持体を有し、各
    像担持体を回転駆動する駆動装置として、請求項6,
    7,8,9,又は10の回転体駆動装置を用いたことを
    特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】読み取り対象となる画像の表面に対向し
    て走行し、該画像の情報を読み取る走行体と、該走行体
    を該読み取り対象となる画像表面に対向させつつ移動さ
    せる走行体駆動装置とを有し、該走行体駆動装置とし
    て、請求項6,7,8,9,又は10の回転体駆動装置
    を用いたことを特徴とする画像読み取り装置。
  14. 【請求項14】駆動源の回転駆動の制御をコンピュータ
    によって行うときに使用する制御プログラムを記録した
    記録媒体であって、該制御プログラムが、請求項1,
    2,3,4,又は5の回転体駆動制御方法の制御プログ
    ラムであることを特徴とする記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005080378A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 駆動装置、画像形成装置
KR100589238B1 (ko) 2004-09-13 2006-06-14 세메스 주식회사 타이밍 벨트의 교체시기를 알 수 있는 동력전달장치 및 그 장치에서의 타이밍 벨트 신장 감지 방법
CN111086835A (zh) * 2018-10-23 2020-05-01 豪夫迈·罗氏有限公司 带驱动系统
JP7380172B2 (ja) 2019-12-18 2023-11-15 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 駆動伝達装置及び画像形成装置

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