JP2003158066A - レジスト除去装置及びレジスト除去方法 - Google Patents

レジスト除去装置及びレジスト除去方法

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JP2003158066A
JP2003158066A JP2001357704A JP2001357704A JP2003158066A JP 2003158066 A JP2003158066 A JP 2003158066A JP 2001357704 A JP2001357704 A JP 2001357704A JP 2001357704 A JP2001357704 A JP 2001357704A JP 2003158066 A JP2003158066 A JP 2003158066A
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nozzle
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liquid
resist
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JP2001357704A
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Hitoshi Misu
仁 三須
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理工程における矩形の基板の基板周縁部に
残存する余剰レジストを精度よく除去するレジスト除去
装置及びレジスト除去方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 レジスト除去装置1は、ガラス基板10
0を載置する保持部16と、その保持部16を正逆方向
に回転駆動させる回転駆動部17と、ガラス基板100
の長辺周縁部10aに対してシンナを吐出する長辺部ノ
ズル12aと、短辺周縁部10bに対してシンナを吐出
する短辺部ノズル12bと、長辺部ノズル12aを移動
させる長辺駆動部14aと、短辺部ノズル12bを移動
させる短辺駆動部14bとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶装置に
用いられるガラス基板などの矩形の基板の表面にレジス
トを塗布した後に、基板周縁部に残存する不要な余剰レ
ジストを除去するためのレジスト除去装置及びレジスト
除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】基板、特に、ガラス基板の製造プロセス
には、大きく分けてガラス基板の金属膜のパターニング
形成を行うアレイ工程と、液晶材料を圧着して封止を行
うセル工程と、TCPの搭載や、組み立て、バックライ
トの組み立て等を行うモジュール工程とがある。
【0003】その中でもアレイ工程においては、まず金
属蒸着された矩形のガラス基板を洗浄し(洗浄工程と呼
ぶ)、この上に紫外線(UV)で感光するレジストを塗
布する。この際に、ガラス基板の基板周縁部には、不要
な余剰レジストが残存し、その後の基板の搬送等におい
てパーティクルの発生の原因となる。そこで、その余剰
レジストを予め除去するために、基板上にレジスト膜を
形成した直後にガラス基板の基板周縁部へ向けノズルか
ら所定の液を吐出することが従来から行われている。
【0004】このような従来のレジスト除去技術として
は、まずレジスト膜が形成されたガラス基板を保持部材
上に載せる。次に、ガラス基板の外周に沿って移動する
ノズルから基板の一端から他端まで連続的にガラス基板
の周縁部に向けてシンナなどの溶剤を吐出している。こ
れにより、レジスト液が溶解され、しかも溶剤の吐出圧
により除去作用が加速されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにガラス基板の周縁部に吐出された溶剤は不要なレ
ジストと共に全てが基板の外周に流出せずにガラス基板
の基板周縁部に残存する、という課題がある。特に、基
板周縁部の角部においてはその傾向が著しく、このよう
な溶剤の残存は線幅のばらつきの原因になっている。そ
して、近年においては配線パターンの微細化の傾向に伴
い、かかる不具合を回避することが強く要望されてい
た。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、レジスト除去に用いられる液が基板
上に残存することがないレジスト除去装置及びレジスト
除去方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、本発明では、以下のような構成を採用してい
る。
【0008】本発明のレジスト除去装置は、表面にレジ
スト膜が形成された矩形の基板の周縁部からレジストを
除去する装置において、前記基板を回転可能に保持する
保持部と、前記保持部を回転駆動する第1の駆動部と、
回転する前記基板の周縁部に沿って移動しながら該周縁
部に向けて所定の液を吐出するノズルと、前記ノズルを
回転する基板の周縁部に沿って移動させる第2の駆動部
とを具備すること特徴とする。
【0009】このような構成によれば、基板を回転させ
ることにより遠心力が働く。従来においては、静止した
状態の矩形の基板の周縁部に対して液を吐出していたの
で、液が周縁部の内側に回りこむといった問題があっ
た。これに対して、本発明では、矩形の基板を回転させ
ることによって遠心力をかけ、吐出された液が周縁部の
内側へ向わないようにする。これにより、レジスト除去
に用いられる所定の液が基板上に残存することはなくな
る。
【0010】本発明の一の形態によれば、前記保持部が
時計回りに回転する際には、前記ノズルは前記周縁部の
一辺の片側半分に前記液を吐出し、前記保持部が反時計
回りに回転する際には、前記周縁部の前記一辺の別の片
側半分に対して前記液を吐出することを特徴とする。
【0011】このような構成によれば、時計回りの回転
により余剰レジストに向けて液が吐出されるのは基板の
片側半分で、半時計回りの回転により余剰レジストに向
けて吐出されるのは、時計回りの際に未吐出である基板
の別の片側である。つまり、一方回転で吐出可能な範囲
を一辺の全体ではなく、一辺の半分にした。それによっ
て、ノズルが吐出する移動距離を実質的に短縮すること
ができる。これによって、装置全体の小型化が可能とな
る。
【0012】本発明の一の形態によれば、前記ノズル
は、前記基板の対向する2辺に対して基板の中心からほ
ぼ点対称となるように配置され、かつ移動することを特
徴とする。
【0013】このような構成によれば、ノズルが少なく
とも2つ具備されていることになる。つまり、1つのノ
ズルによって周縁部に吐出を行うよりも、ノズルの増設
に伴い効率的な吐出の実行が図れる。また、ノズルが2
つである場合に関してもそれ以上のノズルがある場合に
も、基板のほぼ中心を点対称で配置される。これによっ
て、各々のノズルが複数個配置された場合でも互いに影
響しあうことはなく、また前述した通り効率的に行うこ
とができる。
【0014】本発明の一の形態によれば、前記ノズルは
前記基板の長辺周縁部に対して前記液を吐出する第1の
ノズルと、短辺周縁部に対して前記液を吐出する第2の
ノズルとを具備することを特徴とする。
【0015】このような構成によれば、矩形の基板が回
転する際に、長辺と短辺によって回転に伴う被吐出部分
の描く弧が異なるので、それぞれに対応したノズルを具
備させることができる。前述のように、1つのノズルの
みで、回転する矩形のガラス基板の長辺周縁部と短辺周
縁部に吐出するには、長辺と短辺にの両辺に対応して吐
出しなければならない。それには、そのノズルの非常に
敏速な動きが要求されることになる。そこで、1つのノ
ズルで行う負担を軽減させるべく、長辺周縁部に対応す
る第1のノズルと短辺周縁部に対応する第2のノズルを
設けた。つまり、それぞれに対応したノズルを有するこ
とにより、ノズル負担を軽減し的確に吐出を行うことが
できる。
【0016】本発明の一の形態によれば、前記第1のノ
ズルと前記第2のノズルは、相互に直交する方向に移動
することを特徴とする。
【0017】このような構成によれば、長辺周縁部の第
1のノズルと短辺周縁部の第2のノズルは互いの吐出の
際に接触することはない。これによって、長辺周縁部と
短辺周縁部両方は、お互い影響を与えずに吐出され余剰
レジストを除去することができる。
【0018】本発明の一の形態によれば、前記ノズルか
ら前記液を前記周縁部へ吐出する際の前記保持部の回転
数は約100から400rpmであることを特徴とす
る。
【0019】このような構成によれば、液を吐出する際
の回転率は、この程度が好ましい。この程度の回転率を
維持することにより、余剰レジストと液とが確実に反応
し溶解することができる。
【0020】本発明の一の形態によれば、前記ノズルか
ら前記液を前記基板の前記周縁部へ吐出した後の前記保
持部の回転数は約600から1000rpmであること
を特徴とする。
【0021】このような構成によれば、遠心力の回転を
用いて溶解された余剰レジストと液を完全に除去するこ
とができる。さらに、その遠心力による空気抵抗で液を
乾燥することもできる。
【0022】本発明の一の形態によれば、前記基板と前
記ノズルが所定の角度を保つように制御する第3の駆動
部をさらに具備することを特徴とする。
【0023】このような構成によれば、所定の角度を有
することにより、ノズルの角度と回転の向きによって、
吐出する液の吹き付ける際の強度を、変化させることが
できる。
【0024】本発明の一の形態によれば、前記液を前記
基板の吐出する位置に応じて前記ノズルの角度を制御す
る第3の駆動部をさらに具備することを特徴とする。
【0025】このような構成によれば、基板の角部等の
レジストが特に溜まりやすい部分に対して、強い強度で
液を吹き付けることができる。つまり、回転に際し、周
縁部の液の溜まりやすい部分とそうでない部分の両方の
それぞれに対応させた吹き付けの強度を制御することが
可能となる。
【0026】本発明のレジスト除去方法は、表面にレジ
スト膜が形成された矩形の基板の周縁部からレジストを
除去する方法において、前記基板を回転させる工程と、
回転する前記基板の周縁部に沿って該周縁部に向けて所
定の液を吐出する工程とを具備すること特徴とする。
【0027】このような構成によれば、基板を回転させ
ることにより遠心力が働く。従来においては、静止した
状態の矩形の基板の周縁部に対して液を吐出する方法を
採用していたので、液が周縁部の内側に回りこむといっ
た問題があった。そこで本発明は矩形の基板を回転させ
ることによって遠心力をかける方法を採用し、吐出され
た液が周縁部の内側へ向わないようにする。また、回転
した矩形の基板の周縁部に対して液を的確に吐出するこ
とができるノズルとそのノズルを駆動させる駆動機構を
設けることにより、従来は行うことが難しかった矩形の
基板に対しての的確な吐出を行うことができる。
【0028】本発明の一の形態によれば、前記基板を時
計回りに回転させる際には、前記周縁部の一辺の片側半
分に前記液を吐出し、前記基板を反時計回りに回転させ
る際には、前記周縁部の前記一辺の別の片側半分に対し
て前記液を吐出することを特徴とする。
【0029】このような構成によれば、回転する方向に
より基板の辺半分の余剰レジストにむけて吐出すること
ができる。これによって、ノズルの移動距離は辺全部に
対して吐出しながら移動する場合よりも、辺半分の場合
の方が少なくすることが可能となる。また、移動距離が
減少することにより、回転に伴うノズルの移動する速度
を従来よりも減少させることができるので、ノズルの負
担を減らすことが可能となる。
【0030】本発明の一の形態によれば、前記基板の対
向する2辺に対して基板の中心からほぼ点対称となるよ
うにそれぞれ同時に前記液を供給することを特徴とす
る。
【0031】このような構成によれば、ノズルを増設す
ることにより、1つのノズルよりも効率的に除去するこ
とができる。また、ノズルが点対称に配置されることに
よって、各々のノズルが除去の際に影響しあうことがな
い。
【0032】本発明の一の形態によれば、前記基板の長
辺周縁部に対して前記液を吐出する工程と、短辺周縁部
に対して前記液を吐出する工程とを同時に実行すること
を特徴とする。
【0033】このような構成によれば、矩形の基板の長
辺周縁部と短辺周縁部の両方に対応したノズルを配置す
ることができる。これによって、矩形の基板の回転に際
し、回転する弧の異なる長辺周縁部と短辺周縁部の両方
に的確に吐出することができる。
【0034】本発明の一の形態によれば、前記液を前記
周縁部へ吐出する際の前記基板の回転数は約100から
400rpmであることを特徴とする。
【0035】このような構成によれば、液を吐出する際
の回転率はこの程度で行うとよい。これによって、余剰
レジストと液が接触して溶解するための適度の遠心力が
実現できる。
【0036】本発明の一の形態によれば、前記液を前記
基板の前記周縁部へ吐出した後の前記基板の回転数は約
600から1000rpmであることを特徴とする。
【0037】このような構成によれば、基板の回転を用
いて溶解した余剰レジストと液を完全に遠心力によって
除去することができる。さらに、その遠心力による空気
抵抗で液の乾燥をすることもできる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。 (第1実施形態)図1は本発明の第1の実施形態に係る
レジスト除去装置1の斜視図であり、図2は、その正面
図である。このレジスト除去装置1は、液晶装置に用い
られるガラス基板100の周縁部10に残存する余剰レ
ジストを除去するものであるが、本発明は勿論別の基板
にも適用できる。
【0039】レジスト除去装置1は、ガラス基板100
を載置する保持部16と、その保持部16を正逆方向に
回転駆動させる回転駆動部17と、ガラス基板100の
周縁部10に対して液例えば、シンナを吐出するノズル
12とからその主要部が構成される。
【0040】ノズル12には、矩形のガラス基板100
の長辺周縁部10aへ向けてシンナを吐出する長辺部ノ
ズル12aと、短辺周縁部10bへ向けてシンナを吐出
する短辺部ノズル12bとがある。
【0041】その長辺部ノズル12aと短辺部ノズル1
2bは、ガラス基板100の上方部に設けられており、
その上方部からシンナを周縁部10に吐出できるように
各駆動部14a、bの側面のレール18a、b上を移動
する。また、各ノズル12abbは、回転したガラス基
板100の各周縁部10にシンナが吐出できるようにす
るため、制御部19によって制御されている。
【0042】また、各ノズル12は、吐出するシンナを
供給する各液供給部14があり、長辺部ノズル12aに
は長辺液供給部13a、短辺部ノズル12bには短辺液
供給部13bがそれぞれのパイプによって連結される。
【0043】上記の各パイプの途中には、シンナの吐出
量を調整するための調整バルブ15があり、長辺部ノズ
ル12aに連結される長辺部調整バルブ15aと、短辺
部ノズル12bに連結される短辺部調整バルブ15bと
が設けられている。また、その各調整バルブ15は、制
御部19によって必要に応じて開閉を行っている。
【0044】次に、まず、図3を用いてアレイ工程の説
明を行う。
【0045】まず、ガラス基板100は、金属が蒸着さ
れた後に洗浄される(S301)。その後、表面にレジ
ストを塗布される(S302)。
【0046】ガラス基板100にレジストが塗布された
後に、次のプリベーク工程へ行く前に周縁部10に残存
する余剰レジストを除去しなければならない。そこで、
本発明のレジスト除去装置1を用いて、ガラス基板10
0に残存する余剰レジストを確実に除去する(S30
3)。
【0047】まず、最初に回転駆動部17により保持部
16の回転率を100から400rpmに回転駆動させ
る。その回転したガラス基板100の周縁部10の縁か
らおよそ1〜10mmの余剰レジストに向けて、調整バ
ルブ15を開けてノズル12からシンナを吐出する。ノ
ズル12からシンナ吐出の際に、この程度の回転率によ
り、余剰レジストとシンナとが確実に反応し溶解するこ
とが可能となる(S303−1)。さらに、調整バルブ
15を閉め、シンナの吐出を終了させる。
【0048】その後、さらに保持部16を600から1
000rpmに回転を高める。(S303−2)。そこ
で、シンナの吐出により溶解した余剰レジストとシンナ
とを遠心力によりガラス基板100の外側に飛散させ
る。さらに、その遠心力による空気抵抗でシンナを乾燥
することもできる。
【0049】その後、図示を省略した吸引部によってさ
らに余剰レジストとシンナを完全に吸引する(S303
−3)。
【0050】S303の3段階を経て、周縁部10の余
剰レジストを除去した後に、ガラス基板100上のレジ
ストを焼くプリベーク工程(S304)へと進む。さら
に、露光工程(S305)、現像工程(S306)、ポ
ストベーク工程(S307)、エッチング工程(S30
8)、剥離工程(S309)を経て、アレイ工程を終了
させる。
【0051】さらに、液晶材料を圧着して封止を行うセ
ル工程、TCPの搭載や、組み立て、バックライトの組
み立て等を行うモジュール工程を経て、製品が完成され
る。
【0052】S303の工程を図4及び図5の平面図を
用いて以下に詳細に説明する。
【0053】図4は、(a)に示すガラス基板100が
(b)では(a)から時計回りに27.5度、(c)で
は(a)から時計回りに45度回転した状態を示した図
であり、図5は、ガラス基板100が正逆回転する際に
シンナが塗布される部位を斜線で明示した図である。
【0054】まず、長辺部ノズル12aのガラス基板1
00の回転に応じた移動について説明をする。
【0055】図4の(a)の状態において、長辺部ノズ
ル12aは、左側に示された長辺周縁部20aの中央の
上方部に位置し、シンナの吐出を行う。次に、(b)に
おいては、長辺部ノズル12aは、ガラス基板100の
回転に伴い、長辺周縁部20aに対して連続的にシンナ
を吐出できるように右から左に移動する。さらに、
(c)においては、長辺部ノズル12aが、ガラス基板
100の回転に伴い、上述と同様に長辺周縁部20aに
対して連続的にシンナを吐出できるように右から左に移
動する。
【0056】このようにして、長辺部ノズル12aは、
長辺駆動部14aにより常に長辺周縁部20aへシンナ
を吐出するようになっている。
【0057】また、長辺部ノズル12aは、(a)で左
側に図示された長辺周縁部20aへのシンナの吐出が終
了した後に、さらに(a)で右側に図示された長辺周縁
部20aが(a)で左側に示された長辺周縁部20aの
位置へ来た時に同様にしてシンナを吐出する。
【0058】また、長辺部ノズル12aは、長辺部ノズ
ル12aの下方部に長辺周縁部20aが存在しない場合
には、吐出は行わない。つまり、長辺部ノズル12aの
下方部に長辺周縁部20aが存在するか否かによって、
吐出をするか否かが決まり、必要に応じて長辺部バルブ
15aを制御部19によって制御する。
【0059】次に、短辺部ノズル12bのガラス基板1
00の回転に応じた移動についての説明をする。
【0060】図4の(a)の状態において、短辺部ノズ
ル12bは、短辺周縁部20bの上側中央の上方部に位
置し、また、長辺部ノズル12aと回転駆動部17を中
心として直角を形成するようにしても配置されている。
【0061】短辺部ノズル12bは、長辺部ノズル12
aと異なり、図中で示すように上下移動する。そのよう
に、上下移動する短辺部ノズル12bは、ガラス基板1
00の回転に伴って、短辺周縁部20bに対して的確に
シンナを吐出することができる。また、短辺部ノズル1
2bは、制御部19によって短辺部調整バルブ15bの
開閉を行い、短辺周縁部20bにのみ吐出できるように
制御する。
【0062】以上が、長辺部ノズル12aと短辺部ノズ
ル12bが、ガラス基板100の時計回り回転による吐
出する具体的態様である。
【0063】実際に図5の(a)に示す斜線部分がこの
時計回り回転によって、各ノズル12a、bによってシ
ンナが吐出される周縁部20a、bである。また、逆に
(b)に示す斜線部分は、半時計回り回転によって、各
ノズル12a、bによってシンナが吐出される周縁部3
0a、bである。つまり、各ノズル12は、一方向の回
転で辺全体ではなく、辺の半分に対して吐出を行い、さ
らに、他方向の回転で、未吐出の辺半分に対して吐出を
行う。
【0064】このようにして、各ノズル12は、ガラス
基板100の両方向の回転により、辺全体にシンナが吐
出できる。それにより、各ノズル12が移動する距離は
吐出範囲が半分になり、実質的に短縮することができ、
レジスト除去装置1の小型化を図ることができる。
【0065】このように本実施形態のレジスト除去装置
1では、従来と比較して、ガラス基板100を回転させ
ながら周縁部10に残存する余剰レジストへ向けてシン
ナを吐出することにより、シンナが周縁部の内側に回り
こむといった問題を解消することができる。また、矩形
のガラス基板100の回転に伴って、長さの異なる各周
縁部10へシンナを的確に吐出することができるよう
に、長辺部ノズル12aと短辺部ノズル12bを設け
た。これにより、効果的に吐出を行うことができる。 (第2実施形態)図6は、本発明の第2の実施形態に係
るレジスト除去装置1の平面図である。
【0066】図6は、第1の実施形態の長辺部ノズル1
2aと短辺部ノズル12bが、それぞれ2個ずつ具備さ
れたものである。また、長辺部ノズル12aも短辺部ノ
ズル12bも図に示すように回転駆動部17を中心とし
て点対象に配置されている。
【0067】図面左側の長辺部ノズル12aと上側の短
辺部ノズル12bに関しては、第1の実施形態と同様に
移動するので、ここでは、右側の長辺部ノズル12aと
下側の短辺部ノズル12bの移動について説明を行う。
【0068】(a)図において、右側の長辺部ノズル1
2aは、ガラス基板100の右側長辺の中央上方部に設
けられており、その上方部からシンナを長辺周縁部10
aに向けて吐出できるように長辺部駆動部14aの側面
のレール18a上を移動する。また、上述と同様に、制
御部19によって制御されている。
【0069】この右側の長辺部ノズル12aは、ガラス
基板100の時計回り回転に伴って矢印の左から右へ移
動する。そのような移動により、長辺部ノズル12a
は、図中の右側に示される斜線部分の長辺周縁部20a
の下部から上部へ向けて的確に吐出するようになってい
る。
【0070】また、右側の長辺部ノズル12aは、左側
の長辺周縁部20aが(a)に示す右側の長辺周縁部2
0aの位置に回転されて来た時には、同様にしてシンナ
の吐出を行う。
【0071】長辺部ノズル12aは、長辺周縁部20a
のみに吐出を行うようになっている。つまり、長辺部ノ
ズル12aが移動する範囲の下方部に長辺周縁部20a
がある場合にはシンナの吐出が行われ、長辺周縁部20
aがない場合にはシンナの吐出は行われない。
【0072】また、下側の短辺部ノズル12bは、下側
短辺の中央上方に設けられており、その上方部から短辺
周縁部10bに向けて吐出できるように短辺駆動部14
bの側面のレール18b上を移動する。この下側の短辺
部ノズル12bは、ガラス基板100の時計回り回転に
伴い矢印の上から下へ移動し、下側の斜線部分である短
辺周縁部20bに対し吐出を行う。
【0073】(a)で上側に示された短辺周縁部20b
が、回転により(a)で示す下側の短辺周縁部20bの
位置へ移動した際には、同様に短辺部ノズル12bによ
って吐出を行う。つまり、短辺部ノズル12bは、移動
する範囲の下方部に短辺周縁部20bがある場合にはシ
ンナの吐出が行われ、また、短辺周縁部20bがない場
合にはシンナの吐出は行われない。
【0074】第1の実施形態と比較して、ノズル12の
増設をすることによって効率的な吐出の実行が図れる。
また、図に示すようにガラス基板100の回転駆動部1
7を中心として点対称で配置されているので、各々のノ
ズル12が互いに影響しあうことはない。
【0075】(第3の実施形態)図7は、本発明の第3
の実施形態に係るレジスト除去装置1の平面図である。
【0076】図7は、ガラス基板100の周縁部に対し
てシンナを吐出するノズル12が、1個だけ配置された
ものである。
【0077】ノズル12は、ガラス基板100の上方部
に設けられ、矩形のガラス基板100の回転に伴い矢印
を左右に移動することによって、周縁部10にシンナを
吐出するようになっている。
【0078】本実施形態と第1、2の実施形態とを比較
した場合に、ノズル12は、両周縁部10に対応してシ
ンナを吐出しなければならないので非常に敏速な動きが
必要となる。つまり、例えば、(a)の時計回り回転の
場合には、ノズル12が長辺周縁部20へシンナを吐出
した後、すぐに、ノズル12の移動範囲に短辺部周縁部
20が下方にくるので、その短辺周縁部20へシンナの
吐出を行うようになる。つまり、ガラス基板100が回
転し、それに対し1個のノズル12で的確に両周縁部1
0に吐出を行うには、長辺周縁部20と短辺周縁部20
の長さの違いやノズル12の位置合わせ等の問題があ
り、それに的確に対処できるように制御部19によって
適宜制御される。
【0079】また、(b)の半時計回り回転の場合に
は、同様にしてノズル12が、長辺周縁部30にシンナ
を吐出した後、すぐに短辺周縁部30へシンナの吐出を
行うようになる。この場合のノズル12の動きも制御部
19によって適宜制御される。
【0080】これによって、1つのノズル12を用い
て、従来には行うことが困難であった回転する矩形のガ
ラス基板100の周縁部10にシンナを的確に吐出する
ことが可能となる。 (第4の実施形態)図8は本発明の第4の実施形態を示
す図である。
【0081】第3の実施形態のノズル12が、ある所定
の角度を有する場合の図である。この第4の実施形態に
おいては、ノズル12を1個の場合で示したが、複数具
備する場合にも適用できる。
【0082】図8のノズル12は、ガラス基板100の
上方部に設けられており、角度を調整する調整駆動部
(図示せず)によって図に示すようなある所定の角度を有
している。図8(a)の図においては、ノズル12は、時
計回りするガラス基板100の回転方向に対し、反対側
にシンナが吐出されるので、通常よりもシンナが強く吹
き付けるようになっている。
【0083】また、図8(b)の図においては、ノズル1
2は、半時計回りするガラス基板100の回転方向に対
し、同方向にシンナが吐出されるので、通常よりも弱く
吹き付けるようになっている。
【0084】つまり、ガラス基板100の回転方向とノ
ズル12の吐出の方向との関係を反対方向または同方向
であるか変化させることによって、ノズル12による吹
き付け強度を変化させることができる。
【0085】また、そのノズル12の角度は一定ではな
い。例えば、周縁部10の部位でも特に強く吐出したい
部位があった場合に、角度調整を調整駆動部によって行
うことにより強く吹き付けることができる。
【0086】これによって、ガラス基板100の角等の
レジストが溜まりやすい部分に対して、強い強度でシン
ナを吹き付けることができる。つまり、ガラス基板10
0の回転に伴い、周縁部10のレジストやシンナが溜ま
りやすい部位やそうでない部位の双方に対して、ノズル
12の角度を調整するだけで、容易に吹き付け強度を変
化させることが可能となる。
【0087】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るレジスト除去装
置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るレジスト除去装
置の全体構成を示す正面図である。
【図3】本発明のレジスト除去工程を含むアレイ工程全
体のフロー図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るレジスト除去装
置とガラス基板の移動機構を示した平面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るガラス基板の両
回転の吐出部位を明示した平面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るガラス基板の両
回転の吐出部位を明示した平面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るガラス基板の両
回転の吐出部位を明示した平面図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係るガラス基板の両
回転の吐出部位を明示した平面図である。
【符号の説明】
1 レジスト除去装置 10 周縁部 10a 長辺周縁部 10b 短辺周縁部 12 ノズル 12a 長辺部ノズル 12b 短辺部ノズル 14 駆動部 16 ガラス基板保持部 17 回転駆動部 100 ガラス基板
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 3/10 G02F 1/13 101 5F046 G02F 1/13 101 1/1333 500 1/1333 500 H01L 21/30 577 Fターム(参考) 2H088 FA23 FA30 HA01 MA20 2H090 JB02 JC06 JC19 4D075 AC65 BB20Z BB69Z CA47 DA06 DB13 DC24 EA05 EA45 4F041 AA05 AA16 AB01 BA13 BA23 BA38 4F042 AA02 AA06 BA05 CC10 EB09 EB13 EB18 EB25 5F046 JA15

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にレジスト膜が形成された矩形の基
    板の周縁部からレジストを除去する装置において、 前記基板を回転可能に保持する保持部と、 前記保持部を回転駆動する第1の駆動部と、 回転する前記基板の周縁部に沿って移動しながら該周縁
    部に向けて所定の液を吐出するノズルと、 前記ノズルを回転する基板の周縁部に沿って移動させる
    第2の駆動部とを具備すること特徴とするレジスト除去
    装置。
  2. 【請求項2】 前記保持部が時計回りに回転する際に
    は、前記ノズルは前記周縁部の一辺の片側半分に前記液
    を吐出し、前記保持部が反時計回りに回転する際には、
    前記周縁部の前記一辺の別の片側半分に対して前記液を
    吐出することを特徴とする請求項1に記載のレジスト除
    去装置。
  3. 【請求項3】 前記ノズルは、前記基板の対向する2辺
    に対して基板の中心からほぼ点対称となるように配置さ
    れ、かつ移動することを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載のレジスト除去装置。
  4. 【請求項4】 前記ノズルは前記基板の長辺周縁部に対
    して前記液を吐出する第1のノズルと、短辺周縁部に対
    して前記液を吐出する第2のノズルとを具備することを
    特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のレジスト除去
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のノズルと前記第2のノズルと
    は、相互に直交する方向に移動することを特徴とする請
    求項4に記載のレジスト除去装置。
  6. 【請求項6】 前記ノズルから前記液を前記周縁部へ吐
    出する際の前記保持部の回転数は約100から400r
    pmであることを特徴とする請求項1乃至請求項5に記
    載のレジスト除去装置。
  7. 【請求項7】 前記ノズルから前記液を前記基板の前記
    周縁部へ吐出した後の前記保持部の回転数は約600か
    ら1000rpmであることを特徴とする請求項1乃至
    請求項6に記載のレジスト除去装置。
  8. 【請求項8】 前記基板と前記ノズルが所定の角度を保
    つように制御する第3の駆動部をさらに具備することを
    特徴とする請求項1乃至請求項7に記載のレジスト除去
    装置。
  9. 【請求項9】 前記液を前記基板の吐出する位置に応じ
    て前記ノズルの角度を制御する第3の駆動部をさらに具
    備することを特徴とする請求項1乃至請求項8に記載の
    レジスト除去装置。
  10. 【請求項10】 表面にレジスト膜が形成された矩形の
    基板の周縁部からレジストを除去する方法において、 前記基板を回転させる工程と、 回転する前記基板の周縁部に沿って該周縁部に向けて所
    定の液を吐出する工程とを具備すること特徴とするレジ
    スト除去方法。
  11. 【請求項11】 前記基板を時計回りに回転させる際に
    は、前記周縁部の一辺の片側半分に前記液を吐出し、前
    記基板を反時計回りに回転させる際には、前記周縁部の
    前記一辺の別の片側半分に対して前記液を吐出すること
    を特徴とする請求項10に記載のレジスト除去方法。
  12. 【請求項12】 前記基板の対向する2辺に対して基板
    の中心からほぼ点対称となるようにそれぞれ同時に前記
    液を供給することを特徴とする請求項10または請求項
    11に記載のレジスト除去方法。
  13. 【請求項13】 前記基板の長辺周縁部に対して前記液
    を吐出する工程と、短辺周縁部に対して前記液を吐出す
    る工程とを同時に実行することを特徴とする請求項10
    乃至請求項12に記載のレジスト除去方法。
  14. 【請求項14】 前記液を前記周縁部へ吐出する際の前
    記基板の回転数は約100から400rpmであること
    を特徴とする請求項10乃至請求項13に記載のレジス
    ト除去方法。
  15. 【請求項15】 前記液を前記基板の前記周縁部へ吐出
    した後の前記基板の回転数は約600から1000rp
    mであることを特徴とする請求項10乃至請求項14に
    記載のレジスト除去方法。
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