JP2003156250A - 給湯器 - Google Patents

給湯器

Info

Publication number
JP2003156250A
JP2003156250A JP2001352545A JP2001352545A JP2003156250A JP 2003156250 A JP2003156250 A JP 2003156250A JP 2001352545 A JP2001352545 A JP 2001352545A JP 2001352545 A JP2001352545 A JP 2001352545A JP 2003156250 A JP2003156250 A JP 2003156250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
water supply
heating
temperature
supply circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001352545A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Asakura
宏 朝倉
Koji Kishio
浩次 岸尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP2001352545A priority Critical patent/JP2003156250A/ja
Publication of JP2003156250A publication Critical patent/JP2003156250A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control For Baths (AREA)
  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 給湯保温方式により即湯機能を実現させる給
湯器において、熱交換器が冷えた状態であっても過度の
内圧上昇を防止しつつ必要な保温温度まで加熱可能とし
て安定した即湯機能を実現し得る給湯器を提供する。 【解決手段】 大気開放の膨張タンクを有する暖房回路
が併設された給湯器を対象として、給湯非使用時に給湯
回路が閉止された状態で燃焼バーナを燃焼させて熱交換
器を加熱する。缶体温度が設定缶体温度A以下であれ
ば、燃焼バーナを燃焼させる(S11でYES、S12)。燃焼
前から燃焼後の缶体温度の昇温度がMAX昇温度に到達す
れば(S13でYES)、給湯回路内の内圧が所定量上昇して
いると判定して補水電磁弁を微小時間Tsvだけ開き、熱
膨張分の湯水を膨張タンクに放出して内圧を開放させる
(S14)。以後、S11〜S14を繰り返して設定缶体温度ま
で加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯非使用時にお
いて次回の給湯に備えて熱交換器を所定量加熱させてお
き、加熱缶体の温度を所定温度に維持する給湯保温機能
を有する給湯器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、給湯器においては、カランが開か
れた際に熱交換器で加熱された湯が出湯管を通ってカラ
ンまで到達するまでのタイムラグを排して直ぐに所定温
度の湯をカランから出湯させるという即湯機能を実現す
るために、給湯非使用時においても熱交換器を加熱しつ
つ給湯回路の熱交換器と給湯口側との間で湯を循環させ
る循環加熱方式と、非循環状態、すなわち、給湯回路を
閉止した状態で熱交換器を加熱する給湯保温方式とのい
ずれかが採用されている。後者の給湯保温方式では、加
熱缶体内の熱交換器を給湯非使用時であっても所定温度
まで加熱して保温しておくことにより可及的に即湯機能
を実現しようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の給湯
保温方式を採用した場合には、保温のための熱交換器の
加熱開始時点の熱交換器内の湯水温度の如何によっては
給湯回路内の内圧が過度に上昇してしまい、所定の保温
温度まで昇温させ得ない等の不都合がある。
【0004】すなわち、給湯回路を閉止した状態で熱交
換器を加熱するため、その加熱に伴う湯水の熱膨張によ
り給湯回路内の内圧は上昇する。この際、直前に給湯使
用があれば非給湯状態になっても前回の給湯使用により
熱交換器内の湯水温度はある程度まで昇温されているた
め、保温のために熱交換器を加熱したとしてもある程度
高い温度から所定の保温温度まで昇温させるだけで済
み、内圧上昇もさほどの程度にはならずに済む。ところ
が、熱交換器が完全に冷え切った状態(例えば入水温度
と同温度)から保温のために熱交換器の加熱を開始する
場合には、所定の保温温度まで昇温させる上で温度差が
かなり大きくなり、昇温に伴い熱膨張の程度も大きくな
る。このため、給湯回路内の内圧が過度に上昇してしま
い、内圧が配管耐圧範囲を超えないように上記の加熱を
停止せざるを得なくなり、所定の保温温度まで昇温させ
得なくなってしまう。
【0005】このような事情により、保温のための加熱
を熱交換器が冷えた状態から開始する場合には、加熱に
より昇温させる程度、つまり、設定保温温度を本来要求
される保温温度よりも低く設定せざるを得なくなり、即
湯機能を十分に実現させ得ずに利便性の低下を招くこと
になる。
【0006】ここで、給湯回路に過圧逃がし弁を配設し
ておき、上記の過度の内圧上昇が生じたときには上記過
圧逃がし弁により内圧開放し、所定の保温温度までの加
熱を継続させることも考えられる。しかしながら、過圧
逃がし弁による内圧開放は熱膨張体積分の湯を放出する
ことにより行われるため、給湯器が屋内設置タイプの場
合には設置場所の床が濡れてしまい、屋外設置タイプの
場合でも設置場所の地面が濡れてしまうことになる。こ
の屋外の場合であっても利用者にとっては地面の濡れに
不信感を抱きかねず、過圧逃がし弁を配設するという解
決手段以外の解決手段の開発が求められる。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、給湯保温方式
を採用して即湯機能を実現させる給湯器において、熱交
換器が冷えた状態であっても過度の内圧上昇を防止しつ
つ必要な保温温度まで加熱可能として安定した即湯機能
を実現し得る給湯器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明では、給湯非使用時において加
熱用の熱交換器が配設された給湯回路を閉止した状態で
上記熱交換器を所定の保温温度まで加熱して保温するよ
うにする給湯保温機能を有する給湯器を対象として、上
記給湯回路を給湯回路外に配設された大気開放の貯留部
と開閉切換可能な開閉手段を介して接続し、上記給湯保
温機能の実行により上記給湯回路内の内圧が所定値以上
に上昇したとき上記開閉手段が開切換作動される構成と
した。
【0009】この請求項1によれば、給湯回路を閉止し
た状態、すなわち、上記開閉手段も閉にした状態で熱交
換器が加熱されると、熱交換器内の湯水の温度上昇に伴
い熱膨張して内圧が上昇することになる。この内圧が所
定値以上になると上記開閉手段が開切換作動されるた
め、上記熱膨張分の湯水が貯留部に放出されて給湯回路
内の内圧が開放される。このため、内圧上昇が所定値よ
りも低い範囲に維持された状態で所定の保温温度までの
加熱が可能になる。これにより、次回に給湯使用があれ
ば安定した即湯機能を発揮させることが可能になる。
【0010】請求項2に係る発明では、給湯非使用時に
おいて加熱用の熱交換器が配設された給湯回路を閉止し
た状態で上記熱交換器を所定の保温温度まで加熱して保
温するようにする給湯保温機能を有する給湯器を対象と
して、上記給湯回路を給湯回路外に配設された大気開放
の貯留部と開閉切換可能な開閉手段を介して接続し、上
記給湯保温機能の実行により上記給湯回路内の内圧が所
定量上昇する毎に上記開閉手段が微小時間だけ開切換作
動される構成とした。
【0011】この請求項2によれば、上記と同様に、開
閉手段を閉にして給湯回路を閉止した状態で熱交換器が
加熱されて給湯回路内の内圧が所定量上昇すると、開閉
手段が微小時間だけ開切換作動されることになる。これ
により、給湯回路内の熱膨張した湯水が開切換作動され
た時間だけ貯留部に放出されて内圧開放される。そし
て、再び開閉手段が閉とされて熱交換器の加熱が継続さ
れ、再び内圧が所定量上昇すると、上記と同様に開閉手
段が開切換作動されて内圧が開放されるという動作が繰
り返され、これにより、熱交換器は所定の保温温度まで
に加熱される。このため、内圧上昇を所定範囲を超えな
いように維持した状態で所定の保温温度までの加熱が確
実に可能になる。これにより、次回に給湯使用があれば
安定した即湯機能を発揮させることが可能になる。
【0012】これらの請求項1又は請求項2の給湯器に
おいては内圧の上昇を例えば圧力検出手段により検出し
て開閉手段を開閉切換制御したり、あるいは、開閉手段
の開閉切換作動を圧力検出手段と連係させるようにした
りしてもよいが、このような圧力検出手段を省略した構
成とすることもできる。例えば、上記給湯回路内の内圧
上昇を熱交換器内の湯水温度の上昇度により把握するよ
うにすればよい(請求項3)。給湯保温機能の実行に伴
う内圧上昇は加熱による湯水の熱膨張により生じるた
め、湯水温度の上昇度を監視することにより内圧上昇度
を把握することができる。これにより、上記の圧力検出
手段を付設することなく所定の保温温度までの加熱を確
実に実現し得る。なお、上記の湯水温度は熱交換器内の
湯水の温度を直接に検出しても、あるいは、熱交換器も
しくは熱交換器を加熱するための缶体のいずれかの温度
検出により間接的に検出するようにしてもよい。
【0013】上記の請求項1〜請求項3のいずれかの給
湯器においては、給湯保温機能の実行による給湯回路内
の内圧上昇度合に応じて熱交換器に対する加熱量が変更
される構成を付加してもよい(請求項4)。
【0014】また、上記の請求項1〜請求項4のいずれ
かの給湯器においては、上記保温温度を給湯使用時の設
定給湯温度に応じて変更する構成としてもよい(請求項
5)。これにより、次回の給湯使用時において設定給湯
温度により近い温度の即湯が可能となり、即湯機能によ
る利便性がより向上する。
【0015】さらに、上記の請求項1〜請求項5のいず
れかの給湯器においては、開閉手段が開切換作動されて
内圧上昇分の湯水が給湯回路から貯留部に放出されたと
き、その放出された湯水が上記貯留部に貯留される構成
を採用することもできる (請求項6)。このようにす
ることにより、上記貯留部が例えば後述の浴槽の如く内
部の貯留水を排水するようなものである場合に、内圧開
放により貯留部に放出された給湯回路からの湯水を貯留
して有効利用することが可能になる。
【0016】上記の請求項1〜請求項6のいずれかの給
湯器における貯留部としては次のようにすれば他の配置
要素の有効利用により特別な貯留部の付設を省略するこ
とが可能になる。すなわち、第1としては、上記給湯回
路とは別の加熱源により加熱される温水を循環させて暖
房する暖房回路を付設し、上記貯留部をその暖房回路の
途中に介装されたタンクにより構成する(請求項7)。
また、第2としては、上記給湯回路とは別の加熱源によ
り浴槽内の湯水を追い焚き加熱する追い焚き回路を付設
し、上記貯留部を上記浴槽により構成する(請求項
8)。この場合には浴槽の排水栓を例えば自動排水栓と
することで上記の如く内圧開放により放出される湯水の
有効利用を図り得る。
【0017】以上の請求項1〜請求項8のいずれかの給
湯器においては、給湯保温機能を給湯保温制御手段によ
る熱交換器の保温制御によって実行し、上記開閉弁をそ
の給湯保温制御手段により給湯回路内の内圧が所定範囲
を超えないよう開閉切換制御する構成とすることができ
る(請求項9)。このようにすることにより、請求項1
〜請求項8のいずれかの給湯器での給湯保温機能を確実
に実行させて、過度の内圧上昇を防止しつつ所定の保温
温度までの加熱を確実に行い得る。
【0018】なお、以上においては、熱交換器を加熱す
るための加熱源は燃焼バーナの他に電気ヒータでもよ
い。
【0019】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1〜請求
項9のいずれかの給湯器によれば、熱交換器の加熱に伴
う給湯回路内の過度の内圧上昇を確実に防止しつつ熱交
換器を確実に所定の保温温度まで加熱保温することがで
き、これにより、給湯非使用時における給湯保温機能を
確実に実行させて次回の給湯使用時には安定した即湯機
能を発揮させることができる。
【0020】特に、請求項1によれば、給湯回路内の内
圧が所定値以上になると開閉手段を開切換作動させて内
圧を開放させることにより、内圧上昇を所定値以上にな
ることを確実に防止した状態で所定の保温温度までの加
熱を行うことができる。また、請求項2によれば、給湯
回路内の内圧が所定量上昇する毎に開閉手段を微小時間
だけ開切換作動させて内圧開放させることにより、内圧
上昇を確実に所定範囲を超えないように維持しつつ所定
の保温温度までの加熱を行うことができる。
【0021】請求項3によれば、内圧上昇の検知のため
に圧力検出手段等の付設を省略することができる一方、
湯水温度の上昇度により内圧上昇を確実に把握して所定
の保温温度までの加熱を確実に実現させることができ
る。
【0022】請求項4によれば、内圧上昇をなるべく抑
えながら熱交換器の加熱を行うことができるようにな
る。
【0023】請求項5によれば、次回の給湯使用時にお
いて設定給湯温度により近い温度の即湯が可能となり、
即湯機能による利便性のより向上を図ることができる。
【0024】請求項6によれば、内圧開放により貯留部
に放出される給湯回路からの湯水を貯留して、その貯留
した湯水を有効利用することができるようになる。
【0025】請求項7又は請求項8によれば、暖房回路
のタンク又は浴槽を貯留部として有効利用することによ
り、特別な貯留部の付設を省略することができる。
【0026】請求項9によれば、請求項1〜請求項8の
いずれかの給湯器での給湯保温機能を確実に実行させ
て、過度の内圧上昇を防止しつつ所定の保温温度までの
加熱を確実に行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0028】図1は、本発明の実施形態に係る給湯器と
して給湯、暖房及びふろ追い焚きの各機能を有する複合
給湯器の模式図である。同図において、2は給湯回路、
3は暖房回路、4は追い焚き回路、5はこれらの各回路
による運転や給湯非使用時の給湯保温運転を制御するコ
ントローラである。本複合給湯器は、浴槽6内の湯水を
追い焚きする時には暖房回路3の湯水と、追い焚き回路
4の湯水との間で熱交換を行うことにより追い焚き回路
4の湯水を温度上昇させて追い焚きを行うタイプのもの
である。以下、上記複合給湯器の各主要構成要素2,
3,4,5について説明する。
【0029】上記給湯回路2は、給湯用燃焼室を形成す
る給湯用缶体21と、この缶体21内の上部に配設され
た給湯用熱交換器22と、この熱交換器22の下方に配
設された加熱源としての給湯用燃焼バーナ23と、上記
給湯用熱交換器22に接続されて水道水等の給水を受け
て入水させる入水管24と、熱交換器22により加熱さ
れた湯を給湯のために出湯させる出湯管25と、入水管
24から熱交換器22をバイパスして出湯管25に水を
供給して熱交換器22からの出湯に混水するためのバイ
パス管26と、このバイパス管26からの水の混水流量
を調整して温調するためのバイパス流量制御弁27とを
備えている。なお、上記燃焼バーナ23には図示を省略
しているが燃料を供給する燃料供給系と、燃焼用空気を
供給する送風ファンとが付設されている。
【0030】上記入水管24には入水流量を検出する図
示省略の入水流量センサや、入水温度を検出する入水温
度センサ28が介装されている。また、上記出湯管25
には、缶体21からの熱交換器22の出口側の温度を検
出する缶体温度センサ29や、バイパス管26との合流
位置よりも下流側位置に給湯温度を検出する給湯温度セ
ンサ30が介装され、この給湯温度センサ30の下流側
位置から浴槽6への注湯のために追い焚き回路4に湯を
注湯する注湯管31が分岐されている。上記缶体温度セ
ンサ29が熱交換器内の湯水温度を検出する湯水温度検
出手段を構成している。
【0031】そして、上記給湯回路2では、上記出湯管
25の下流端のカラン(給湯先栓)が開かれると給湯使
用状態となり、入水管24を通して給湯用熱交換器22
に入水する水道水などの水がその熱交換器22を通過す
る間に燃焼バーナ23の燃焼熱により加熱され、所定温
度に加熱された湯が上記出湯管25を通してカラン(給
湯栓)に給湯されるようになっている。この際、上記熱
交換器22においては設定給湯温度よりも高温まで加熱
され、この高温に加熱された湯に対しバイパス管26か
らの水が混水されて上記給湯設定温度に温調された後に
上記カランに給湯されるようになっている。また、リモ
コン51から浴槽6への注湯指令が出力されると、上記
注湯管31に介装されて常時は閉とされているふろ注湯
電磁32が開作動され、これにより入水管24からの入
水が上記熱交換器22で加熱され所定温度の湯が注湯管
31及び追い焚き回路4を経て浴槽6に注湯されるよう
になっている。
【0032】上記暖房回路3は、暖房用燃焼室を形成す
る暖房用缶体33と、この缶体33内の上部に配設され
た暖房用熱交換器34と、この熱交換器34の下方に配
設された加熱源としての暖房用燃焼バーナ35と、上記
暖房用熱交換器34と図示省略の暖房端末との間で温水
を循環させる暖房用循環路36とを備えている。なお、
図示を省略しているが上記暖房用燃焼バーナ35にも燃
料を供給する燃料供給系と、燃焼用空気を供給する送風
ファンとが付設されている。
【0033】上記暖房用循環路36は、途中にタンク
(膨張タンク)37が介装されて上記暖房端末から暖房
用熱交換器34に至る暖房用戻り管38と、暖房用熱交
換器34から上記暖房端末に至る暖房用往き管39とを
備えている。上記膨張タンク37には上記給湯用入水管
24から分岐して補水電磁弁40を介装した暖房用注水
管41の下流端が接続されている。上記補水電磁弁40
は常時は閉とされる一方、コントローラ5により図示省
略の水位センサからの検出信号等に基づき開とされて膨
張タンク37への注水と、膨張タンク37内の水位が低
下したときの水の補給とが行われるようになっている。
また、上記暖房用戻り管38には、膨張タンク37内の
温水を暖房用循環路36等を介して循環させる暖房用循
環ポンプ42が設置されている。
【0034】上記暖房用往き管39には、その上流側位
置から分岐して後述の追い焚き用熱交換器45及びふろ
用熱動弁43を経て上記膨張タンク37に戻される温水
供給管44が接続されており、上記熱動弁43が開くこ
とにより上記追い焚き用熱交換器45に対し上記熱交換
器34で加熱された高温水を追い焚き用熱源として供給
するようになっている。つまり、上記燃焼バーナ35
は、暖房用のみならずふろ用の加熱源として機能するも
のである。
【0035】追い焚き回路4は、液−液熱交換により追
い焚き加熱する追い焚き用熱交換器45と、この熱交換
器45を通る追い焚き用循環路46と、この循環路46
を通して浴槽6内の湯水を循環させるふろ用循環ポンプ
47とを備えており、上記循環路46に対し上記の注湯
管31の下流端が連通接続されている。上記追い焚き用
循環路46は浴槽6から追い焚き用熱交換器45に至る
ふろ戻り管46aと、その熱交換器45から上記浴槽6
に至るふろ往き管46bとにより構成されている。
【0036】なお、上記浴槽6にはモータ等の駆動源に
より開閉駆動される排水栓を備えた自動排水栓61が設
けられており、この自動排水栓61の開閉切換がコント
ローラ5からの指令により制御されるようになってい
る。
【0037】上記コントローラ5は、リモコン51から
ユーザ等の入力設定操作に基づく各種指令の出力を受け
て上記の各回路2,3,4を予めセットアップされたプ
ログラムに基づいて運転制御するものであり、マイクロ
コンピュータやメモリ等を含んで構成されたものであ
る。上記コントローラ5は、図2に示すように上記各回
路2,3,4の運転制御に対応する給湯制御部52と、
暖房制御部53と、注湯制御及び追い焚き制御を行うふ
ろ制御部54と、給湯非使用時の給湯保温制御を行うこ
とにより次回の給湯使用時の即湯機能を実現させる給湯
保温制御手段としての給湯保温制御部55又は56とを
備えている。
【0038】上記の給湯保温制御については給湯保温制
御部55によるものと、給湯保温制御部56によるもの
との2つの実施形態がある。これらの給湯保温制御部5
5又は56は共に給湯非使用時、つまり、カランが閉じ
られて給湯回路2が閉止状態にされているときに、給湯
回路2内の内圧上昇を配管の設定耐圧範囲内に抑制しつ
つ、給湯用燃焼バーナ23を燃焼作動制御して給湯用熱
交換器22内の湯水を所定の設定保温温度(設定缶体温
度)まで加熱して保温するようになっている。そして、
上記の給湯保温制御の実行に伴う給湯回路2内の内圧を
開放する先として浴槽6を用いる第1実施形態と、膨張
タンク37を用いる第2実施形態とに制御が分かれる。
以下、第1実施形態と第2実施形態とに分けて説明す
る。
【0039】<第1実施形態>第1実施形態は、浴槽6
を大気開放された貯留部として、注湯電磁弁32を開閉
切換可能な開閉手段としてそれぞれ用い、上記浴槽6に
対し給湯回路2内の内圧が上昇した場合の内圧を開放さ
せるようにするものである。
【0040】上記給湯保温制御部55は、リモコン51
に対しユーザの入力操作により給湯保温スイッチがON
されると、給湯制御部52による制御が実行されていな
いこと(給湯非使用状態)であることを条件として処理
が開始される。この給湯非使用状態においては、ふろ注
湯電磁弁32は閉状態に保たれている。
【0041】以下、図3のフローチャートを参照しつつ
上記給湯保温制御部55による給湯保温制御を説明する
と、まず、リモコン51にユーザが入力設定した設定給
湯温度に基づいて設定缶体温度Aを設定する。この設定
はバイパス管26からの混水による温調を考慮して、A
=設定給湯温度+αの演算により行う。α(℃)は経験
値もしくは入水流量、配管長さ、燃焼バーナ23の能力
等の違いに基づいて現実の給湯器を対象として試験的に
定めた値(例えば4℃〜10℃)を設定すればよい。例
えば設定給湯温度が40℃であると、設定缶体温度Aは
44℃〜50℃となる。
【0042】次に、缶体温度センサ29の検出値が設定
缶体温度A以下か否かを判定し(ステップS1)、A以
下であれば給湯用燃焼バーナ23の燃焼作動制御を行う
(ステップS1でYES、ステップS2)。この燃焼作
動制御は所定の1サイクル時間Txcの最初に所定のTx
(Tx<Txc)だけ燃焼バーナ23を燃焼させる。例え
ばTxcを1分とするとTxを0.1〜0.5秒に設定す
る。これは燃焼に伴う熱交換器22内の湯水温度の上昇
を缶体温度センサ29により把握するまでにタイムラグ
があるためであり、燃焼に伴う昇温度合を確認するため
に上記1サイクル時間を設定している。
【0043】そして、上記缶体温度センサ29による検
出値が燃焼作動前と比べて最大昇温度(MAX昇温度)
まで上昇したか否かを判定し(ステップS3)、未だ最
大昇温度まで到達していなければ、到達するまで上記ス
テップS2の燃焼作動制御を繰り返す(ステップS3で
NO、S2)。上記最大昇温度は、湯水温度の上昇によ
る熱膨張に伴い給湯回路2内の内圧が上記の配管の耐圧
範囲との関係で定めた所定の上昇分だけ上昇したか否か
を判定するために用いられる判定用の温度値である。つ
まり、内圧上昇が熱膨張度合と比例関係にあることを利
用して所定の内圧上昇が生じたか否かを所定の昇温度に
より判定するものである。
【0044】ステップS3で最大昇温度まで到達してい
れば(ステップS3でYES)、浴槽6の自動排水栓6
1を閉切換作動した上で、ふろ注湯電磁弁32を所定の
微小時間Tsvだけ開切換作動(ON作動)させる(ステ
ップS4、S5)。上記のTsvとしては、給湯回路2内
の湯水の熱膨張分だけ浴槽6に放出することにより内圧
を開放させて所定値(例えば入水管24からの給水圧)
まで低下させ得る時間値であって、かつ、上記放出に伴
う入水管24からの入水があっても給湯回路2内の湯水
温度を殆ど低下させないような時間値(例えば1秒未満
の時間値)を設定する。
【0045】そして、上記ふろ注湯電磁弁29を再び閉
にしてステップS1〜S5までの処理を繰り返す。
【0046】以上の処理により、図4に時間経過と缶体
温度センサ29位置での缶体温度(湯水温度)との関係
を示すように、上記1サイクル時間毎の燃焼作動制御に
より山型のカーブを描いて缶体温度が徐々に上昇する。
そして、内圧が所定量上昇する毎にその都度浴槽6に対
し内圧を開放しながら、ついには缶体温度が設定缶体温
度Aの範囲まで上昇する。設定缶体温度Aまで上昇する
と保温待機のため燃焼バーナ23の燃焼作動が停止さ
れ、缶体温度がAよりも低下すると再び燃焼バーナ23
が燃焼作動されるという動作が繰り返されて缶体温度が
設定缶体温度Aに維持されて保温されることになる。
【0047】<第2実施形態>第2実施形態は暖房回路
3の膨張タンク37を大気開放された貯留部として、補
水電磁弁40を開閉切換可能な開閉手段としてそれぞれ
用い、上記膨張タンク37に対し給湯回路2内の内圧が
上昇した場合の内圧を開放させるようにするものであ
る。
【0048】第2実施形態の給湯保温制御部56は、第
1実施形態と同様にリモコン51に対しユーザの入力操
作により給湯保温スイッチがONされると、給湯非使用
状態であることを条件として処理が開始される。この給
湯非使用状態においては、補水電磁弁40及びふろ注湯
電磁弁32は共に閉状態に保たれている。
【0049】以下、図5のフローチャートを参照しつつ
上記給湯保温制御部56による給湯保温制御を説明する
と、まず、リモコン51にユーザが入力設定した設定給
湯温度に基づいて設定缶体温度Aを第1実施形態で説明
したものと同様に設定する。
【0050】次に、缶体温度センサ29の検出値が設定
缶体温度A以下か否かの判定(ステップS11)と、給
湯用燃焼バーナ23の燃焼作動制御(ステップS12)
と、最大昇温度に到達したか否かの判定(ステップS1
3)とをそれぞれ第1実施形態のステップS1,S2,
S3と同様に行う。
【0051】そして、ステップS13において缶体温度
センサ29による検出値が燃焼作動前と比べて最大昇温
度(MAX昇温度)に到達していれば(ステップS13
でYES)、補水電磁弁40を第1実施形態と同様の微
小時間Tsvだけ開切換作動(ON作動)させる(ステッ
プS14)。
【0052】そして、上記補水電磁弁40を再び閉にし
てステップS11〜S14までの処理を繰り返す。
【0053】以上の処理により、第1実施形態と同様に
缶体温度が徐々に上昇し、その過程で内圧が上昇する毎
にその都度膨張タンク37に対し内圧を開放しながら、
ついには缶体温度が設定缶体温度Aの範囲まで上昇す
る。設定缶体温度Aまで上昇すると保温待機のため燃焼
バーナ23の燃焼作動が停止され、缶体温度がAよりも
低下すると再び燃焼バーナ23が燃焼作動されるという
動作が繰り返されて缶体温度が設定缶体温度Aに維持さ
れて保温されることになる。
【0054】<他の実施形態>なお、本発明は上記第1
及び第2実施形態に限定されるものではなく、その他種
々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第
1及び第2実施形態においては、設定缶体温度Aとして
設定給湯温度に対し一律にα℃を加えて設定している
が、このα℃の値を設定給湯温度の高低に応じて変更設
定するようにし、これにより、設定缶体温度Aを設定給
湯温度に応じて変化させるようにしてもよい。また、上
記の第1及び第2実施形態では熱交換器22からの出湯
に対し混水させて温調する場合を示したが、これに限ら
ず、混水による温調をせずに熱交換器22での加熱によ
り温調する場合には、上記設定缶体温度を設定給湯温度
と略同等に設定するようにしてもよい。
【0055】また、上記第1又は第2実施形態では燃焼
作動による加熱量(燃焼時間Tx)を各1サイクル時間
毎に一定にしているが、これに限らず、昇温度に到達す
るまでの昇温速度、つまり内圧上昇度合に応じて加熱量
(燃焼時間Tx又は燃焼能力)を変更させるようにして
もよい。
【0056】上記第1実施形態では貯留部としての浴槽
6に自動排水栓61を配設して内圧開放に伴い放出され
る湯水を有効利用のために貯めるようにしているが、こ
れに限らず、上記自動排水栓61を省略して通常の排水
栓を配設した浴槽6を貯留部として用いてもよい。
【0057】さらに、上記第1及び第2実施形態では貯
留部として浴槽6又は膨張タンク37を有効活用してい
るが、これに限らず、暖房回路3や追い焚き回路4が併
設されていない給湯器においては貯留部及びこれに対す
る開閉手段を別途併設するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る給湯器を示す模式図で
ある。
【図2】コントローラの内容を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態の給湯保温制御を示すフローチャ
ートである。
【図4】時間経過と缶体温度との関係を示すグラフであ
る。
【図5】第2実施形態の給湯保温制御を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
2 給湯回路 3 暖房回路 4 追い焚き回路 6 浴槽(貯留部) 22 給湯用熱交換器(熱交換器) 23 給湯用燃焼バーナ(加熱源) 32 ふろ注湯電磁弁(開閉手段) 35 暖房・ふろ用燃焼バーナ(加熱源) 37 膨張タンク(タンク、貯留部) 40 補水電磁弁(開閉手段) 55,56 給湯保温制御部(給湯保温制御手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 3L024 CC06 DD06 DD13 DD16 DD17 DD22 DD27 DD50 EE02 GG03 GG04 GG24 GG33 GG38 HH24 HH26 3L070 BB02 BC03 BC22 CC08 DD08 DE09 DF06 DG02 DG06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯非使用時において加熱用の熱交換器
    が配設された給湯回路を閉止した状態で上記熱交換器を
    所定の保温温度まで加熱して保温するようにする給湯保
    温機能を有する給湯器であって、 上記給湯回路が給湯回路外に配設された大気開放の貯留
    部と開閉切換可能な開閉手段を介して接続され、 上記給湯保温機能の実行により上記給湯回路内の内圧が
    所定値以上に上昇したとき上記開閉手段が開切換作動さ
    れるように構成されていることを特徴とする給湯器。
  2. 【請求項2】 給湯非使用時において加熱用の熱交換器
    が配設された給湯回路を閉止した状態で上記熱交換器を
    所定の保温温度まで加熱して保温するようにする給湯保
    温機能を有する給湯器であって、 上記給湯回路が給湯回路外に配設された大気開放の貯留
    部と開閉切換可能な開閉手段を介して接続され、 上記給湯保温機能の実行により上記給湯回路内の内圧が
    所定量上昇する毎に上記開閉手段が微小時間だけ開切換
    作動されるように構成されていることを特徴とする給湯
    器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の給湯器で
    あって、 上記給湯回路内の内圧上昇を熱交換器内の湯水温度の上
    昇度により把握するように構成されている、給湯器。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    給湯器であって、 上記給湯保温機能の実行による給湯回路内の内圧上昇度
    合に応じて熱交換器に対する加熱量が変更されるように
    構成されている、給湯器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    給湯器であって、 上記保温温度は給湯使用時の設定給湯温度に応じて変更
    されるように構成されている、給湯器。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    給湯器であって、 上記開閉手段が開切換作動されて内圧上昇分の湯水が給
    湯回路から貯留部に放出されたとき、その放出された湯
    水が上記貯留部に貯留されるように構成されている、給
    湯器。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の
    給湯器であって、 上記給湯回路とは別の加熱源により加熱される温水を循
    環させて暖房する暖房回路が付設され、 上記貯留部は上記暖房回路の途中に介装されたタンクに
    より構成されている、給湯器。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の
    給湯器であって、 上記給湯回路とは別の加熱源により浴槽内の湯水を追い
    焚き加熱する追い焚き回路が付設され、 上記貯留部は上記浴槽により構成されている、給湯器。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の
    給湯器であって、 上記給湯保温機能は給湯保温制御手段による熱交換器の
    保温制御によって実行され、上記開閉弁は上記給湯保温
    制御手段により給湯回路内の内圧が所定範囲を超えない
    よう開閉切換制御されるように構成されている、給湯
    器。
JP2001352545A 2001-11-19 2001-11-19 給湯器 Withdrawn JP2003156250A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001352545A JP2003156250A (ja) 2001-11-19 2001-11-19 給湯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001352545A JP2003156250A (ja) 2001-11-19 2001-11-19 給湯器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003156250A true JP2003156250A (ja) 2003-05-30

Family

ID=19164703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001352545A Withdrawn JP2003156250A (ja) 2001-11-19 2001-11-19 給湯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003156250A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006138513A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Sanyo Electric Co Ltd ヒートポンプ式給湯暖房装置
CN105650881A (zh) * 2014-11-28 2016-06-08 青岛经济技术开发区海尔热水器有限公司 一种热水器补水判断方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006138513A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Sanyo Electric Co Ltd ヒートポンプ式給湯暖房装置
CN105650881A (zh) * 2014-11-28 2016-06-08 青岛经济技术开发区海尔热水器有限公司 一种热水器补水判断方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003156250A (ja) 給湯器
JP5385649B2 (ja) ふろ暖房設備
JP2016191494A (ja) 熱機器
JP2003050048A (ja) 貯湯式給湯装置
JP4036141B2 (ja) 給湯システム
JP4225984B2 (ja) 温水暖房装置
JP4050426B2 (ja) 凍結防止装置
JP3385873B2 (ja) 2温度方式温水循環装置の運転制御方法
JP5061153B2 (ja) 貯湯式給湯システムとコージェネレーションシステム
JP4301708B2 (ja) ヒートポンプ式給湯装置の運転方法及びヒートポンプ式給湯装置
JP3676062B2 (ja) 温水暖房装置
JP4508375B2 (ja) ヒートポンプ式給湯装置の運転方法及びヒートポンプ式給湯装置
JP3273004B2 (ja) 給湯装置
JPH03241263A (ja) 瞬間式給湯器
JP3744586B2 (ja) 風呂設備
JP4392999B2 (ja) 給湯装置
JP6867933B2 (ja) 1缶多回路式給湯装置
JP4382972B2 (ja) ヒートポンプ式給湯装置の運転方法及びヒートポンプ式給湯装置
JP3487101B2 (ja) 温水暖房装置
JP3242052B2 (ja) 給湯装置
JP3195768B2 (ja) 風呂制御装置
JP3536741B2 (ja) 給湯装置
JP3133701B2 (ja) 給湯装置
JPH01277137A (ja) 二温度方式温水循環式暖房機における温度制御装置
JPH09243170A (ja) ガス給湯器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050201