JP2003155976A - 可変容量型気体圧縮機 - Google Patents

可変容量型気体圧縮機

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JP2003155976A
JP2003155976A JP2001355213A JP2001355213A JP2003155976A JP 2003155976 A JP2003155976 A JP 2003155976A JP 2001355213 A JP2001355213 A JP 2001355213A JP 2001355213 A JP2001355213 A JP 2001355213A JP 2003155976 A JP2003155976 A JP 2003155976A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容量可変型圧縮機で出現する脈流によって
起こる異音の発生を効果的に防止する。 【解決手段】 吸入口2、吐出口3、吸入室4、気
体圧縮部、吐出室8、吐出容量可変機構31を備え、前
記吸入口2に冷媒の通気有効断面積を減少させることが
できる絞り部40を設ける。絞り部での通気有効断面積
は可変とすることもできる。 【効果】 脈動が発生した際に、絞り部で脈動を吸
収して異音の発生を効果的に防止する。また、前記絞り
部の通気有効断面積を可変とすれば、脈動が大きい圧縮
容量小の状態で通気有効断面積を充分に小さくして脈動
の吸収効果を高め、圧縮容量大の状態で通気有効断面積
の減少量を小さくして通気抵抗を小さくすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒の吐出容量を
変化させることができる可変容量型の気体圧縮機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】可変容量型の気体圧縮機は、必要熱負荷
の変動に応じて吐出容量を変化させることで最適な冷力
を提供すること等を目的としている。また、車載用の圧
縮機は、内燃機関からの動力を利用して駆動されるた
め、内燃機関への大きな負荷となっている。このため、
車両の加速時等のように内燃機関への負荷が大きい場合
には圧縮機の吐出容量を少なくすることで、内燃機関へ
の負荷を軽減して車両の性能を充分に引き出すことがで
きる。したがって内燃機関への負荷状態や、必要熱負荷
の変動に応じて吐出容量を変化させることで最適な冷力
を提供することができる。容量可変型の気体圧縮機で
は、吸入行程におけるシリンダ圧縮室への吸入閉じ込み
容積を変化させることにより吐出容量の制御を行うこと
ができる。
【0003】この気体圧縮機の一例を図9、図10に基
づいて説明すると、内周が筒状のシリンダ5と、該シリ
ンダ5の軸方向両端部にあるフロントサイドブロック
6、リアサイドブロック7と、前記シリンダ5内に回転
可能に配置されたロータ11と、該ロータ11に設けら
れたベーン溝12に進退可能に収容されたベーン15と
を有しており、上記ロータ11の回転によりロータ11
とベーン15とシリンダ5とで仕切られる圧縮室21の
容積を変化させて気体を圧縮する。上記部材を内蔵する
圧縮機のフロントハウジング1aは冷媒の吸入口2を有
し、リアハウジング1bは吐出口3を有している。前記
吸入口2には、吸入配管25が接続されており、該吸入
配管25を通して冷媒ガスが導入される。前記フロント
ハウジング1a内には、前記吸入口2に連通する吸入室
4が設けられており、該吸入室4と前記シリンダ圧縮室
21とがフロントサイドブロック6側およびリアサイド
ブロック7側でそれぞれ連通している。また、リアサイ
ドブロック7とリアハウジング1bとで形成される空間
内には前記シリンダ圧縮室21に連通する吐出室8が設
けられており、該吐出室8に前記吐出口3が連通し、該
吐出口3に吐出配管(図示しない)が接続されている。
また、この容量可変型の気体圧縮機では、リアサイドブ
ロック7とシリンダ5との間に、円板形状からなり、そ
の周縁に通気用切り欠き部32を有する制御プレート3
1が圧縮機軸方向を中心に回転可能に配置されている。
【0004】該圧縮機では、吸入行程において冷媒ガス
が吸入口2、吸入室4を介してシリンダ圧縮室21内に
流入し、ロータ11の回転に伴って圧縮室21が吸入室
4と遮断されることにより冷媒ガスが閉じ込まれ、圧縮
行程・吐出行程へと移行する。また制御プレート31を
回転させると切り欠き部32の位置が変わって圧縮室2
1の開口面積が変わるので、ベーン15による圧縮開始
角度が変わり圧縮室21における閉じ込み量、すなわち
冷媒の圧縮容量を変化させることができる。そして圧縮
室21容積が最大になる閉じ込み位置が得られるように
制御プレート31の回転位置を制御することで、最大吐
出容量を実現し、それよりも閉じ込む位置が遅れた位置
にあるように制御プレート31の回転位置を調整する制
御域で吐出容量を減少させる制御を可能としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の容量可
変型圧縮機は、ベーンロータリ式やスクロール式では制
御プレートが制御域(最大吐出容量以下の回転位置)に
位置していると、一旦最大となる圧縮室容積になるまで
冷媒ガスを吸入し、閉じ込み位置における圧縮室容積に
なるまで過剰な冷媒ガスの吐き戻し(バイパスロス)が
生じる。このバイパスロスによって生じる吸入側低圧空
間の圧力変動が吸入圧力脈動として出現する。特に容量
が小さくなるほど冷媒ガスの吐き出し量が多くなるため
圧力脈動の大きさが増大する。吸入圧力脈動は、コンプ
レッサの低圧側空間から配管あるいは蒸発器(エバポレ
ータ)や膨張弁へと伝播し、配管系の脈動音や共振音、
あるいは車両振動の原因となる。
【0006】従来、この吸入脈動対策としては、蒸発器
からコンプレッサに通じる配管の途中に配管よりも大き
な外径を持つ膨張型消音器を設置することで解決する例
が見られるが、自動車のエンジンルーム内のスペース上
取り付けることが不可能な場合もある。一方、圧縮機内
部に同様な大型消音器を設置することも考えられるが、
圧縮機外径が大きくなり、補器類と干渉する問題があ
る。さらに配管を弾性支持する方法も考えられるが、車
両上の設置空間に制約があったり、部品点数の増加に伴
うコスト増などの問題がある。本発明は、上記事情を背
景としてなされたものであり、容量可変型圧縮機におけ
る吸入脈動の問題を圧縮機の吸入側に絞り部を設けるこ
とにより取り付けスペース上の問題を招くことなく確実
に解決することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の可変容量型気体圧縮機のうち請求項1記載の発
明は、冷媒を吸入する吸入口と、圧縮した冷媒を吐出す
る吐出口と、前記吸入口に連通する吸入室と、該吸入室
に連通する気体圧縮部と、該気体圧縮部と一方で連通
し、他方で前記吐出口と連通する吐出室と、前記気体圧
縮部から吐出される冷媒の吐出容量を変化させる吐出容
量可変機構とを備え、前記吸入口に、冷媒の通気有効断
面積を減少させることができる絞り部が設けられている
ことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の可変容量型気体圧縮機は、
請求項1記載の発明において、前記気体圧縮部は、内周
が筒状のシリンダと、該シリンダの軸方向両端部にある
サイドブロックと、前記シリンダ内に回転可能に配置さ
れたロータと、該ロータに設けられたベーン溝に進退可
能に収容されたベーンとを備えており、前記吐出容量可
変機構は、周縁に通気用切り欠き部を有する円板形状を
有し、前記吸入口側のサイドブロックとシリンダとの間
に回転可能に配置されて、前記通気用切り欠き部の回転
移動によりシリンダに対する開口面積を変化させる制御
プレートを備えていることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の可変容量型気体圧縮機は、
請求項1または2に記載の発明において、前記絞り部
は、通気有効断面積を吸入配管の通気有効断面積に対
し、10〜40%に減少させることができることを特徴
とする。
【0010】請求項4記載の可変容量型気体圧縮機は、
請求項1〜3のいずれかに記載の可変容量型気体圧縮機
において、前記絞り部は、前記吸入口に通気方向に沿っ
て嵌め込まれた筒体からなり、該筒体に、吸入口の通気
有効断面積よりも通気有効断面積が小さい通気部が設け
られていることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の可変容量型気体圧縮機は、
請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記絞
り部は、通気有効断面積を可変としたものであることを
特徴とする。
【0012】請求項6記載の可変容量型気体圧縮機は、
請求項5記載の発明において、前記絞り部は、通気部
と、該通気部の開口面積を変化させる開口調整部と、該
開口調整部を駆動する駆動手段とを有することを特徴と
する。
【0013】請求項7記載の可変容量型気体圧縮機は、
請求項5記載の発明において、前記絞り部は、前記吸入
口に通気方向に沿って嵌め込まれた筒体と、該筒体内に
配置され、冷媒の圧力によって該筒体軸方向に沿って移
動可能な冷媒受圧部と、該冷媒受圧部を吸入口に対する
冷媒の流入側に向けて付勢する付勢手段とを有し、前記
筒体壁面に、冷媒受圧部の移動に伴い通気有効断面積が
変化し、かつ冷媒受圧部が吸入口に対する冷媒の流入側
に位置する程に通気有効断面積が小さくなる通気部が形
成されていることを特徴とする。
【0014】請求項8記載の可変容量型気体圧縮機は、
請求項6記載の発明において、前記駆動手段を、冷媒の
吐出容量の変化に応じて動作させる駆動制御手段を有す
ることを特徴とする。
【0015】請求項9記載の可変容量型気体圧縮機は、
請求項8記載の発明において、前記駆動制御手段は、前
記制御プレートに対する回転制御信号を利用するもので
あることを特徴とする。
【0016】すなわち、請求項1記載の本発明によれ
ば、容量制御時、特に閉じ込み容量が小さい状態で起こ
るバイパスロスによって圧縮室の開口部分から生ずる吸
入圧力脈動を、絞り部における通気有効断面積を小さく
した部分で減衰させ、外部の配管や蒸発器へ脈動が伝播
するのを有効に防止し、異音の発生を防止する。
【0017】本発明の気体圧縮機は、上記した吸入口、
吸入室、圧縮室、吐出室、吐出口、吐出容量可変機構を
有するものである。これらの構成は本発明としては必須
であるが、その具体的な構造、形状等は特に限定される
ものではなく、上記構成を具備する種々の構造が対象と
なる。例えば吸入口および吸入室はフロントハウジング
に設けられ、吐出室、吐出口はリアハウジングに設けら
れる。また代表的には、請求項2に記載するように、ベ
ーン式の圧縮機が挙げられる。該ベーン式の圧縮機で
は、吐出容量可変機構としてシリンダの吐出口側に配置
された、周縁に切り欠き部を有する制御プレートを備え
ている。その他の可変容量型圧縮機としてスクロール式
や斜板式圧縮機を挙げることもできる。
【0018】そして、本発明では、吸入口に絞り部が設
けられている。該絞り部は、冷媒の通気有効断面積を減
少させるものであり、少なくとも、その前後の通気有効
断面積よりも小さな通気有効断面積を有するものでなけ
ればならない。例えば吸入口よりも小さな通気有効断面
積とし、さらに、好適には、請求項3に記載するよう
に、前記絞り部は、吸入配管の通気有効断面積に対し、
10〜40%の通気有効断面積(径相当では40〜60
%)に減少できるものとする。これは40%以下にまで
減少させることにより、上記脈動の減衰効果が顕著にな
るものであり、一方、10%未満にしても効果の上昇は
殆どなく、却って通気抵抗が増えて圧縮機性能に影響を
与えやすくなるので、上記範囲が望ましい。通気有効断
面積は、該絞り部において通気に有効な断面積の総和で
あり、複数の通気口があるような場合には、それらの合
計断面積により表される。
【0019】上記絞り部は、請求項4に記載するよう
に、通気有効断面積が固定されたものでもよいが、通気
有効断面積が固定されたものでは、冷媒の流量が少ない
時には問題がないものの、冷媒の流量が多くなるほど通
気抵抗が増し、必要な冷媒流量が確保されず冷房性能が
低下するとともに、摺動発熱に対し冷媒等による冷却効
果が減少するため内部発熱が高くなり耐久性が劣化する
という問題が生じやすくなる。
【0020】そこで、請求項5に記載するように、絞り
部での通気有効断面積を可変とし、流量が少ないときに
は通気有効断面積を充分に小さくして脈動の減衰効果を
高め、流量が増えるに連れて通気有効断面積の減少量を
小さくして(又は減少量を0にして)流路抵抗の増加を
防止し性能低下、耐久性低下を避けるのが望ましい。通
気有効断面積を可変とする構造は特に限定されるもので
はなく、種々の構造が考えられる。その一つとして、請
求項6に記載するように、絞り部に開口面積の調整が可
能な通気部を設け、該通気部に対する開口調整部と、該
開口調整部を駆動する駆動手段を設けたものが挙げられ
る。
【0021】上記構成の一例としては、請求項7に記載
するように、駆動手段として、冷媒ガスの圧力と付勢手
段とを利用したものが挙げられる。請求項7の圧縮機で
は、冷媒ガスの圧力が小さい状態、すなわち流量が少な
く、吸入脈動による異音が発生しやすい状態では、付勢
手段による付勢力に抗するガス圧力が小さく、受圧部材
の押し込み量が少なくて、したがって通気部の開口面積
すなわち通気有効断面積は小さく、流量の少ない場合に
発生しやすい脈動を充分に減衰する。この場合流量が小
さいため、通気有効断面積が小さくしても通気抵抗は小
さく性能等に対する影響はない。一方、冷媒ガスの流量
が多くなると、ガス圧力も大きくなり、上記付勢力に抗
して受圧部材を充分に押し込んで通気部の開口面積、す
なわち通気有効断面積を大きくする。これによりガス流
量が多い場合に通気抵抗を小さくして充分な性能を得る
ことができる。この際には脈動の発生は小さく、有効断
面積の減少量を小さくすることによる問題はない。
【0022】ただし、上記形態のようにガス圧力と付勢
手段による付勢力を駆動手段に用いるものでは、通気有
効断面積の変化は、ガス圧力と付勢力とのバランスに依
存するため、流量に適した最適な通気有効断面積に調整
することが難しい。そこで、駆動手段としては、ソレノ
イドアクチュエータ、モータ等を用いた強制駆動方法が
望ましい。該駆動手段は、請求項8に記載するように、
冷媒の吐出容量の変化に応じて動作させる駆動制御手段
により制御するのが望ましい。このような駆動制御手段
の採用により、絞り部の通気有効断面積を、冷媒の吐出
容量変化に合わせて適切に調整することができる。
【0023】上記駆動制御手段では、冷媒の吐出容量変
化に応じて駆動手段を制御できるように、電気的な制御
方法として、請求項9に記載するように、制御プレート
に対する回転制御信号を利用したり、車載圧縮機にあっ
ては吐出容量変化の必要性を生じさせるアクセル開度信
号等を利用できる。また、吐出容量変化に相応して動作
する制御プレートの位置や角度をセンサで検知し、その
検知結果を用いることもできる。上記した各構成では、
冷媒の吐出容量変化に相応する制御方法により絞り部の
通気有効断面積を適切かつ確実に調整することが可能に
なる。
【0024】
【発明の実施の形態】(実施形態1)以下に本発明の一
実施形態を添付図面に基づき説明する。なお、従来例と
同一の構造については同一の符号を付している。図1は
気体圧縮機の全体構成を表したものである。該気体圧縮
機は、一端に吸入口2を有するフロントハウジング1a
と、吐出口3を有するリアハウジング1bとを備えてい
る。前記吸入口2には、外部から圧縮すべき冷媒ガスを
吸引するべく吸入配管25が接続されており、吐出口3
には、圧縮された冷媒をコンデンサ等(図示しない)に
供給する吐出配管(図示しない)が接続されている。上
記フロントハウジング1aの内部には吸入室4が形成さ
れ、この吸入室4に前記吸入口2が連通している。ま
た、フロントハウジング1a内には、軸方向と直交する
縦断面において略楕円形状の内周面を有する筒状のシリ
ンダ5が配置されており、該シリンダ5の軸方向両端面
に互いに平行に固着されたフロントサイドブロック6
(吸入口2側)およびリアサイドブロック7(吐出口3
側)が配置されている。該フロントサイドブロック6お
よびリアサイドブロック7は、前記吸入室4とシリンダ
5内とが連通するように構成されている。すなわち前記
フロントサイドブロック6では、図2に示すように冷媒
導入開口部22が形成されており、吸入室4とシリンダ
5内を連通させることができる。また、リアサイドブロ
ック7にも同様に冷媒をシリンダ5内に導入する開口部
が形成されている(図示しない)。
【0025】そしてシリンダ5の内部には、図1、図1
0に示すように、ロータ軸10で支持された回転可能な
ロータ11が配設されている。このロータ11には、複
数のベーン溝12にそれぞれ摺動可能に嵌装されたベー
ン15が複数枚(図は5枚)放射状に保持されている。
ロータ軸10は電磁クラッチ16に接続されて、ロータ
11が回転駆動されることで、ベーン15がその遠心力
および背圧室13から供給される潤滑油の油圧によって
ベーン溝12内を進退してシリンダ室20の内周壁に密
着しながら回転するように構成されている。これらシリ
ンダ5、ロータ11、ベーン15を主要な構成として気
体圧縮部が構成されている。
【0026】また、この可変容量型気体圧縮機は容量可
変機構30を備えている。容量可変機構30の一構成例
を以下に説明する。図1に示すように、シリンダ5とリ
アサイドブロック7との間に、シリンダ5の側部に面す
るように容量可変機構の一部を構成する制御プレート3
1が回転可能に設けられており、該制御プレート31
は、図10に示すように周縁部に2つの通気用切欠き部
32を有している。この通気用切欠き部32は、シリン
ダ5の内部と吸入室4間を連通させる。一方、制御プレ
ート31の通気用切欠き部のない部分、シリンダ5の内
壁及びベーン15により閉鎖された空間が圧縮室21と
なる。このシリンダ圧縮室21に冷媒ガスを順次導入し
て圧縮する。さらに該気体圧縮室21およびリアサイド
ブロック7に連通するようにして、リアハウジング1b
に吐出室8が設けられている。該吐出室8には、油溜ま
り9が設けられており、吐出室8は、前記した吐出口3
に連通している。前記油溜まり9のオイルは圧縮機内の
摩耗防止および油膜によるシールに利用される。また油
溜まりのオイルは、後述する容量可変機構30の制御弁
35に油圧Pdとして供給される。
【0027】容量可変機構30では、前記した制御プレ
ート31を回転させると、通気用切欠き部32の位置が
変わり、ベーン15による圧縮開始角度が変化してシリ
ンダ圧縮室21の圧縮容量が変化する。上記制御プレー
ト31の回転は、図3に示すプレート駆動機構33によ
り行われる。該プレート駆動機構33は、油圧アクチュ
エータからなるプレート駆動部34と、該プレート駆動
部34を制御する制御弁35とからなる。プレート駆動
部34は、制御プレート31を回転させる駆動ピストン
341を有しており、該駆動ピストン341は、シリン
ダ342に摺動可能に配置されている。シリンダ342
の基端側には、制御弁35に連通して、駆動ピストン3
41を駆動する制御油圧Pcが生成される駆動圧力室3
43が設けられており、駆動ピストン341の先端に
は、該駆動ピストン341を押し戻すコイルバネ344
が配置されているとともに、吸気室4内における冷媒の
吸入圧力Psが加えられている。また駆動ピストン34
1の先端側には、ピンはめあい部345が設けられてお
り、該ピンはめあい部345は、制御プレート31上に
立設された駆動ピン346と係合している。駆動ピスト
ン341は直線的にスライド移動して駆動ピン346を
介して制御プレート31を正逆回転させる。
【0028】制御弁35は、前記した油圧Pdが加えら
れており、弁開度を調整して駆動圧力室343に注入す
る油量を調整する。このときに発生する制御油圧Pcに
より駆動ピストン341を直進運動させる。制御プレー
ト31は、ピストン35内の制御圧力Pcと圧力Psの
差圧に従いコイルバネ344による弾性力との均衡のも
とに回動される。なお、駆動圧力室343への油の注入
量は、制御弁35をON、OFFさせる頻度で変えるこ
とが可能である。このON、OFFの頻度は、制御弁3
5を制御する制御信号パルスのデューティー比を変える
ことで行うことができる。制御弁35には、例えば車室
内に別途配設された空気温度センサの出力と目標温度間
の偏差に応じて流す電流量を制御信号として加える。
【0029】また、この実施形態の圧縮機では、吸入口
2に筒型絞り部40が嵌め込まれている。該筒型絞り部
40は、吸入口2端部側が開口した有底の筒体形状を有
しており、その側壁に通気部として複数の通気小孔41
…41が形成されており、該通気小孔41…41を通し
て吸入口2の開口部と吸入室4側とが連通している。こ
の通気小孔41…41の総断面積は、吸入配管25の内
部断面積の約25%になっている。
【0030】次に、上記圧縮機の動作について説明す
る。ロータ軸10を電磁クラッチ16を介して回転駆動
することによりロータ11を回転させると、該回転に連
れて遠心力及び背圧室13への潤滑油の供給によりベー
ン15に外周側への押出力が作用する。押出力が作用し
たベーン15は、シリンダ5の内周壁およびフロントサ
イドブロック6、リアサイドブロック7の側壁に密着し
ながら回転する。この回転によりシリンダ室20への吸
引力が発生し、前記吸入口2を通して吸入配管25から
冷媒ガスを吸引する。冷媒ガスは、吸入室4内に吸引さ
れ、仕切り板40の通気小孔41を通して、冷媒導入開
口部22および制御プレート31の通気用切欠き部32
を通してシリンダ室20内に吸引される。シリンダ室2
0では、さらに回転するロータ5およびベーン15によ
って形成される圧縮室21によって冷媒ガスが順次圧縮
される。
【0031】圧縮された冷媒ガスは、吐出室8にリアサ
イドブロック7を通して放出される。該吐出室8に設け
られた油溜まり9では、吐出室8とリアサイドブロック
7の背圧室130との圧力差により、潤滑油がロータ1
1の軸受け部や前記背圧室13、ベーン15とシリンダ
室20の内周面および側壁面との密着部に送り出され、
摩耗が防止されるとともに油膜によるシールがなされ
る。また油溜まりのオイルは、制御弁35に供給され
る。吐出室21に溜められた高圧の冷媒ガスは吐出室8
から吐出口3を経て外部の凝縮器(図示しない)へと送
られる。
【0032】なお、制御弁35の開度調整によって駆動
ピストン341が前進すると、ピンはめあい部345、
駆動ピン346を介して制御プレート31を図示(図1
3)反時計方向に回転させ、圧縮室21に吸入する冷媒
ガス容量を増大させる。一方、駆動ピストン341が後
退すると制御プレート31を図示時計方向に回転させ、
圧縮室21に吸入する冷媒ガス容量を減少させる。この
ようにして、各圧力の釣合作用により可変容量型気体圧
縮機の容量が変化する。
【0033】上記動作において、前記した制御プレート
31が制御域に位置していると、前記したように冷媒ガ
スの吐き戻し(バイパスロス)が生じる。このバイパス
ロスによって生じる吸入側低圧空間の圧力変動が吸入圧
力脈動として出現するが、本実施形態の圧縮機では、吸
入口2に設けられた絞り部40で通気有効断面積が減じ
られているので該絞り部40で脈動が吸収され、気体圧
縮機の低圧側空間から配管あるいは蒸発器(エバポレー
タ)や膨張弁へと脈動が伝播して、配管系の脈動音や共
振音、あるいは車両振動の原因となるのを効果的に防止
する。
【0034】また、上記実施形態において、吸入配管の
通気有効断面積に対し、絞り部に設けた通気部の通気有
効断面積を変化させて、脈動の低減効果を測定した。そ
の結果は、図4に示す通りであり、通気有効断面積を吸
入配管の10%〜40%とすることにより顕著な効果が
得られている。すなわち、通気有効断面積を吸入配管に
対し、適切な比に設定することによって効果的な脈動低
減効果を得ることが可能になる。絞り部で減少させる通
気有効断面積は吸入配管に対する比率を過度に小さくし
ても脈動の低減効果は飽和しており、その一方で冷媒の
通気抵抗を増大させて圧縮機の効率を低下させる。ま
た、絞り部で減少させる通気有効断面積は吸入配管に対
する比率が過少であると脈動の低減効果が小さいことが
分かる。
【0035】また、図5は、絞り部に形成される通気部
の形状の変更例を示すものであり、図5(A)は、通気
部として筒型絞り部42の側壁に複数のスリット43を
形成したものである。図5(B)は、筒型絞り部44の
筒孔45を通気部とするものである。図5(C)は、円
盤状の絞り部46に、小径の通気孔47が形成されたも
のである。これら絞り部においても、上記通気部におい
て絞り効果が得られ、上記実施形態と同様に脈動を効果
的に吸収することができる。なお、本発明の絞り部の形
状は上記に限定されるものではなく、その構造は通気有
効断面積を減少させることができるものであればよい。
【0036】(実施形態2)上記実施形態1は、絞り部
の通気有効断面積が固定されているものであるが、この
実施形態2は、絞り部の通気有効断面積を可変としたも
のであり、筒型の絞り部50が前記実施形態と同様に、
吸入口2に嵌め込まれている。以下、図6、図7に基づ
いて本実施形態を説明する。なお、この実施形態で、前
記実施形態と同様の構造については、同一の符号を付し
てその説明を省略または簡略化する。
【0037】絞り部50は、吸入口2に嵌め込まれる、
上端開口の有底円筒筒体51を有しており、該筒体51
の上部開口部と吸入室4とを連通させるべく、筒体51
の底部に通気孔52、側壁に長孔53がそれぞれ通気部
として形成されている。該筒体51の底部には、筒体5
1の軸方向に沿ったコイルバネ54が付勢手段として配
置されており、該コイルバネ54の先端に筒体51内を
摺動するコア55が冷媒受圧部として取り付けられてい
る。コア55は筒体51の内壁と僅かな隙間を有して筒
体51内を筒体軸方向に摺動することができる。該コア
55の中央部に上下に貫通する通気孔56が通気部とし
て設けられている。この通気孔56の通気有効断面積
は、吸入配管25の通気有効断面積の約1/4となって
いる。
【0038】また筒体51の内側上部には、上記コア5
5が当接してそれ以上にコア55が上昇するのを阻止す
るストッパ57が設けられている。上記コア55は、上
端にあってストッパ57に当接した状態では、吸入口2
の開口部と長孔53との間にコア55が位置して長孔5
3の上方側を塞いでおり、吸入口2の開口部は、通気孔
56のみを通して長孔53または通気孔52から吸入室
4と連通する。一方、該コア55が下降するに従って、
長孔53の一部(上方側)がコア55上に開放され、長
孔53の開放面積が大きくなる。したがって、コア56
が上端よりもある程度下方位置にある状態では、通気有
効断面積は、通気孔56の断面積と長孔53の開放面積
との和になり、コア56が下降する程に通気有効断面積
が増加することになる。
【0039】この実施形態の動作について説明すると、
上記実施形態と同様に、ロータ軸10を電磁クラッチ1
6を介して回転駆動することによりロータ11を回転さ
せると、ベーン15が、シリンダ5の内周壁およびフロ
ントサイドブロック6、リアサイドブロック7の側壁に
密着しながら回転し、シリンダ室20への吸引力が発生
する。コア55は、吸入配管25側と吸入室4側との圧
力差による力と冷媒の流量によって変化する噴流の力の
合わせた力とコイルバネ54の弾性力のバランスで上下
に移動する。コア55の押し下げ量が小さい状態では吸
入配管25から通気孔56と長孔53下方部を通して冷
媒ガスが吸入室4内に流入し、さらにコア55の押し下
げ量が大きくなるに従って長孔53の上方部が開放さ
れ、該開放部からも冷媒ガスが吸入室4内に流入する。
冷媒ガスは冷媒導入開口部22および上記実施形態と同
様に制御される制御プレート31の通気用切欠き部32
を通してシリンダ室20内に吸引され、さらに回転する
ロータ11、ベーン15およびシリンダ5によって形成
される圧縮室21によって順次圧縮される。圧縮された
冷媒ガスは、上記実施形態と同様に圧縮室21から吐出
室8へと吐出され、さらに吐出口3から圧縮機外へと吐
出される。この実施形態でも上記実施形態と同様に制御
プレート31の制御により圧縮する冷媒ガスの容量が可
変とされている。さらに、この冷媒ガスの圧縮容量の変
化に従って、冷媒の吸入圧力が変化する。この吸入圧力
が上記コア55の押し下げ力として冷媒受圧部に作用す
ることになる。すなわち、圧縮する冷媒ガスの容量が多
くて吸入圧力が大きい状態では、コア55がより下方に
押し下げられ、通気有効断面積が大きくなる。一方、圧
縮する冷媒ガスの容量が少なくて吸入圧力が小さい状態
では、コア55の押し下げ量が小さく、通気有効断面積
は小さくなり、最小では通気孔56の断面積となる。
【0040】上記動作において、前記実施形態と同様に
制御プレート31が制御域にあるときに吸入圧力脈動が
出現するが、この脈動は、特に容量が小さいときほど大
きい。しかるに、この実施形態では、容量が小さい状態
では、コア55の押し下げ量が小さくて、通気有効断面
積が小さくなっているので大きな絞り効果が得られ、脈
動の吸収効果が大きい。したがって異音の発生が効果的
に防止される。一方、冷媒の圧縮容量が大きいときに
は、コア55の押し下げ量は大きくなり、通気有効断面
積は大きくなる。この状態では絞り効果は小さくなるも
のの出現する脈動は小さく、したがって絞り効果は小さ
なものでも足りる。しかも、通気有効断面積が大きくな
ることにより冷媒ガスの通気抵抗が小さくなり、圧縮容
量が大きい際に絞りによって圧縮機性能が低下するのを
防止することができる。
【0041】(実施形態3)上記実施形態では、通気有
効断面積を変化させるコアの駆動力として付勢手段を用
いたが、この実施形態では、駆動制御が可能な駆動手段
としてソレノイドアクチュエータを用いている。以下、
実施形態3を図8に基づいて説明する。図8は、本実施
形態の絞り部60を示す正面図である。
【0042】この実施形態の絞り部60は、上記実施形
態と同様に吸気口2に嵌め込まれる有底の筒体61と、
該筒体61内を摺動するコア65を有している。該コア
65の中央部には、吸入配管の通気有効断面積に対し、
約1/4の通気有効断面積を有する通気孔66が形成さ
れており、筒体61の底部に設けられている通気孔62
を通して吸入室4と連通している。また、筒体61の側
壁には長孔63が形成されており、コア65が上方に位
置する状態では、吸入口2と長孔63とは、コア65の
通気孔66を通してのみ連通しており、コア65が下降
するに従って長孔63の上方部が開放されて吸入口2と
長孔63の上方開放部とが連通して通気有効断面積が増
大する。
【0043】上記コア62には、ソレノイドアクチュエ
ータ67のロッド67cが固定されており、ロッド67
cはプランジャ67bに固定されている。プランジャ6
7bの周囲にはソレノイドコイル67aが配置されてお
り、ソレノイドコイル67aへの通電量の調整によりプ
ランジャ67bの位置、すなわちコア65の位置を調整
することができる。該コア65の移動により上記実施形
態と同様に絞り部60での通気有効断面積が変化する。
【0044】そしてこの実施形態でも上記実施形態と同
様に、冷媒ガスの圧縮容量に従って、プランジャ67b
の前進量を調整し、コア65の位置によって通気有効断
面積を変化させる。通気有効断面積の変化は、上記実施
形態と同様に、圧縮容量が少ないほどにプランジャ67
b、すなわちコア65を前進させて通気有効断面積を小
さくして絞り効果を高め、脈動に起因する異音の発生を
防止する。一方、圧縮容量が多いほどにプランジャ67
bの前進量を少なくして通気有効断面積を大きくし、通
気抵抗を小さくして圧縮機効率を高める。圧縮容量と開
放面積との関係は、ソレノイドアクチュエータ67の動
作を制御することにより最適に調整することができる。
なお、ソレノイドアクチュエータ67の駆動制御手段と
しては、前記制御弁35における制御信号を利用したも
のでもよく、また、制御プレート31の回転位置を検知
し、これに基づいて行うものでもよく、要は圧縮容量に
合わせて制御できるものであればよい。また、この実施
形態では、駆動制御可能な駆動手段としてソレノイドア
クチュエータを示したが、本発明としては駆動制御可能
な他の駆動手段を採用することも可能であり、例えば油
圧アクチュエータやモータ等を駆動制御可能な駆動手段
として用いることもできる。また、上記駆動手段の制御
に際し、吸入脈動による異音が発生する状況における、
アクセル開度、センサ等の情報を事前に把握して、情報
をマップにしておく。そして現況の情報と、マップされ
た情報を比較して異音の発生する状況にあると判断され
る場合に、駆動手段を制御にすることで絞り効果から圧
力脈動を低減し、異音の発生を抑えることができる。そ
れ以外では通気有効断面積の減少量を少なくし、または
減少量をゼロにして流量不足等の問題を解決することも
できる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の可変容量
型気体圧縮機によれば、冷媒を吸入する吸入口と、圧縮
した冷媒を吐出する吐出口と、前記吸入口に連通する吸
入室と、該吸入室に連通する気体圧縮部と、該気体圧縮
部と一方で連通し、他方で前記吐出口と連通する吐出室
と、前記気体圧縮部から吐出される冷媒の吐出容量を変
化させる吐出容量可変機構とを備え、前記吸入口に、冷
媒の通気有効断面積を減少させることができる絞り部を
設けたので、脈動が発生した際に、吸入口の絞り部で脈
動を吸収して異音の発生を効果的に防止する。
【0046】また、前記絞り部は、通気有効断面積を可
変とすれば、脈動が大きい圧縮容量小の状態で通気有効
断面積を充分に小さくして脈動の吸収効果、異音の発生
防止効果を高め、一方、脈動が小さい圧縮容量大の状態
で通気有効断面積の減少量を小さくして通気抵抗を小さ
くし充分な圧縮機性能を発揮させることを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の圧縮機の全体を示す
正面断面図である。
【図2】 図1のII−II線矢視図である。
【図3】 同じく実施形態の容量可変機構を示す概略
図である。
【図4】 同じく通気有効断面積変化と脈流の低減効
果との関係を示すグラフである。
【図5】 同じく筒側絞り部変更例を示す拡大断面図
である。
【図6】 本発明の他の実施形態の圧縮機の全体を示
す正面断面図である。
【図7】 同じく絞り部を示す拡大断面図である。
【図8】 他の実施形態における絞り部を示す拡大断
面図である。
【図9】 従来の圧縮機の全体を示す正面断面図であ
る。
【図10】 図9のX−X線矢視図である。
【符号の説明】
1a フロントハウジング 1b リアハウジング 2 吸入口 3 吐出口 4 吸入室 5 シリンダ 6 フロントサイドブロック 7 リアサイドブロック 8 吐出室 9 油溜まり 10 ロータ軸 11 ロータ 12 ベーン溝 13 背圧室 15 ベーン 20 シリンダ室 21 圧縮室 22 冷媒導入開口部 30 容量可変機構 31 制御プレート 32 通気用切り欠き部 33 プレート駆動機構 34 プレート駆動部 35 制御弁 40 筒型絞り部 41 通気小孔 50 絞り部 51 筒体 52 通気孔 53 長孔 54 コイルバネ 55 コア 56 通気孔 60 絞り部 61 筒体 62 通気孔 63 長孔 65 コア 66 通気孔 67 ソレノイドアクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04C 29/10 311 F04C 29/10 311E (72)発明者 依田 誠一郎 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 Fターム(参考) 3H003 AA05 AB07 AC03 CC00 3H029 AA01 AA05 AA17 AB03 BB21 BB22 CC04 CC24 CC28 CC52 CC53 CC84 3H040 AA09 BB05 BB11 CC10 DD22

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を吸入する吸入口と、圧縮した冷
    媒を吐出する吐出口と、前記吸入口に連通する吸入室
    と、該吸入室に連通する気体圧縮部と、該気体圧縮部と
    一方で連通し、他方で前記吐出口と連通する吐出室と、
    前記気体圧縮部から吐出される冷媒の吐出容量を変化さ
    せる吐出容量可変機構とを備え、前記吸入口に、冷媒の
    通気有効断面積を減少させることができる絞り部が設け
    られていることを特徴とする可変容量型気体圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記気体圧縮部は、内周が筒状のシリ
    ンダと、該シリンダの軸方向両端部にあるサイドブロッ
    クと、前記シリンダ内に回転可能に配置されたロータ
    と、該ロータに設けられたベーン溝に進退可能に収容さ
    れたベーンとを備えており、前記吐出容量可変機構は、
    周縁に通気用切り欠き部を有する円板形状を有し、前記
    吐出口側のサイドブロックとシリンダとの間に回転可能
    に配置されて、前記通気用切り欠き部の回転移動により
    シリンダに対する開口面積を変化させる制御プレートを
    備えていることを特徴とする請求項1記載の可変容量型
    気体圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記絞り部は、通気有効断面積を吸入
    配管の通気有効断面積に対し、10〜40%に減少させ
    ることができることを特徴とする請求項1または2に記
    載の可変容量型気体圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記絞り部は、前記吸入口に通気方向
    に沿って嵌め込まれた筒体からなり、該筒体に、吸入口
    の通気有効断面積よりも通気有効断面積が小さい通気部
    が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の可変容量型気体圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記絞り部は、通気有効断面積を可変
    としたものであることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の可変容量型気体圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記絞り部は、通気部と、該通気部の
    開口面積を変化させる開口調整部と、該開口調整部を駆
    動する駆動手段とを有することを特徴とする請求項5記
    載の可変容量型気体圧縮機。
  7. 【請求項7】 前記絞り部は、前記吸入口に通気方向
    に沿って嵌め込まれた筒体と、該筒体内に配置され、冷
    媒の圧力によって該筒体軸方向に沿って移動可能な冷媒
    受圧部と、該冷媒受圧部を吸入口に対する冷媒の流入側
    に向けて付勢する付勢手段とを有し、前記筒体壁面に、
    冷媒受圧部の移動に伴い通気有効断面積が変化し、かつ
    冷媒受圧部が吸入口に対する冷媒の流入側に位置する程
    に通気有効断面積が小さくなる通気部が形成されている
    ことを特徴とする請求項5記載の可変容量型気体圧縮
    機。
  8. 【請求項8】 前記駆動手段を、冷媒の吐出容量の変
    化に応じて動作させる駆動制御手段を有することを特徴
    とする請求項6記載の可変容量型気体圧縮機。
  9. 【請求項9】 前記駆動制御手段は、前記制御プレー
    トに対する回転制御信号を利用するものであることを特
    徴とする請求項8記載の可変容量型気体圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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