JP2003155955A - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置

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JP2003155955A
JP2003155955A JP2001354949A JP2001354949A JP2003155955A JP 2003155955 A JP2003155955 A JP 2003155955A JP 2001354949 A JP2001354949 A JP 2001354949A JP 2001354949 A JP2001354949 A JP 2001354949A JP 2003155955 A JP2003155955 A JP 2003155955A
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pto
engine control
control device
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engine
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Satoshi Ushikubo
聡 丑久保
Toshihiro Ishikawa
敏広 石川
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Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多種多様なPTO装置を搭載した車両のエンジ
ン制御装置について、個別に改造することなく、画一的
な製造工程で製造することができる形態にする。PTO
モードに対応するエンジン制御装置を均一な品質で安価
に提供する。 【解決手段】エンジン制御装置に不揮発性メモリにより
構成されたサブ・メモリを設け、インターフェースを介
して一時的に接続される外部ツールから、このサブ・メ
モリにPTOモードで選択するパラメタを設定する。エ
ンジン制御装置のプログラム制御回路は、PTOモード
で動作するときに、このサブ・メモリに設定されたパラ
メタを参照して、選択すべきアクセル入力およびアクセ
ル零におけるエンジンのアイドリング速度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PTO(Power Ta
ke Out, 補助動力取出)装置を装備した自動車に利用す
る。本発明は、アクセル操作情報を含む入力情報にした
がってエンジンに供給する燃料流量を制御するための制
御出力を発生するエンジン制御装置、およびそのエンジ
ン制御装置に制御情報を設定するための方法および装置
に関する。本発明は、車種および利用目的の多様なPT
O装置を装備した車両について、エンジン制御のための
装置ハードウェアおよびソフトウェアの大部分を画一的
化するための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】PTO装置は、車両走行用のエンジン出
力を機械的な回転動力として分岐し、車両に搭載される
動力を必要とする機器に供給するための装置である。塵
芥車、セメントバルク車、タンクローリ車、剪定枝チッ
プ車、ミキサ車、コンクリートポンプ車、建設機械運搬
車、クレーン車、消防車、その他多種類の車両に利用さ
れている。エンジンの回転動力を分岐する構造について
は、変速機に補助動力取出軸を設ける構造が広く普及
し、その機械的構造については相応に標準化されてい
る。しかし分岐動力が利用されているPTOモードにお
けるエンジン制御については、ソフトウェアのPTO装
置の利用目的にしたがってきわめて多様になっている。
【0003】これを例示すると、PTOモードでのアク
セル入力は、別のアクセル操作レバーを有効にすること
が必要な場合があり、このときに運転席のアクセルペダ
ルを併せて有効にする場合もあるし、運転席のアクセル
ペダルを無効にする場合も有効にする場合もある。また
PTOモードでは、エンジンのアイドリング速度(アク
セル・ストロークが最小位置にあるときのエンジン回転
速度)は利用目的に応じてそれぞれ個別に設定する必要
がある。PTOモードにおいて、アクセル操作により制
御することができるエンジン回転速度の範囲は、これも
利用目的に応じてそれぞれ設定する必要がある。また、
アクセルの機械的な操作量に対するエンジン回転速度の
変化パターンは、PTO装置の目的にしたがってそれぞ
れ異なり、このために多様な制御パターンを設定する必
要がある。
【0004】PTOモードにおけるアイドリング速度を
いくつか例示すると、塵芥車:1000rpm、セメン
トバルク車:800rpm、タンクローリ車:700r
pm、剪定枝チップ車:1800rpmなどの仕様があ
る。ふるくは、PTOモードを設定するつど、このアイ
ドリング速度を調節することが必要であったが、操作ボ
タンを押すことにより自動的に設定されたアイドリング
速度になるもの、PTOモードに切り替えると自動的に
設定されたアイドリング速度になるものなど、さまざま
な仕様がある。
【0005】このため機械的な構造としては、PTOモ
ードでのアイドリング速度設定のために可変抵抗器を設
けたもの、複数のリレーを追加装着して制御信号に同期
して抵抗値の転換を行うものなどが実施された。そして
これらの装置は、均一規格の装置が多数製造される量産
工程になじまず、PTO装置を装備した車両について
は、そのエンジン制御装置のパラメタ設定は多くが車両
製造工程における作業から除外され、車体が完成してか
ら後に個別に行われるようになっていた。
【0006】特許文献に開示された従来例装置として
は、特開平8−128345号公報(出願人:三菱自動
車工業)に、外付けの抵抗器を交換することにより、制
御回路に設定されている複数の制御モードの一つを選択
して実行するものがある。また、特開平9−73303
号公報(出願人:井関農機)には、外部からコンピュー
タ装置を接続し、目的に応じてエンジンの制御プログラ
ムを書き換えるものその他が知られている。
【0007】いっぽう、量産される汎用の(PTO装置
を装備していない)自動車のエンジン制御装置について
は、そのハードウェアおよびソフトウェアの標準化が行
われ、均一なソフトウェアを実装した均一なハードウェ
ア装置が多種の車両について利用されている。そして、
組み立て製造ラインの中で、エンジン制御装置に設けら
れたインターフェースに外部ツールを一時的に接続し
て、外部ツールから与えられる情報、たとえば数種類の
ビット情報からなる情報にしたがって、それぞれの車種
に対応する制御パラメタが設定されるようになってい
る。この制御パラメタは、エンジン制御装置の内部に設
けられた不揮発性メモリに記録され、ソフトウェアはこ
の不揮発性メモリに記録された情報を参照して、実行す
るソフトウェアのルーチンをその車種に適合するように
選択する構成になっている。
【0008】この構成では、製造工程で一時的に接続さ
れる外部ツールは簡単な装置であり、片手で持ち運ぶこ
とができる。作業者は、表示画面を見ながら押しボタン
を操作する簡単な操作手順により、多くの車種に対応す
ることができる。またこの外部ツールは、車両販売後の
修理保守にも利用することができるように、標準的な整
備工場に配置されるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、PTO
装置を装備した車両については組み立て製造ラインとは
別に、個別に抵抗器やリレーなどのハードウェアを取り
付けたり、個別にパラメタの設定調整などの作業を行う
ものは、その作業工数は大きくなり必然的に高価にな
る。また、量産製品の特長である均一な安定な性能を期
待することができない場合がある。上記公報に開示され
た技術のように、車種ごとに制御プログラムを書き換え
ることは、一見有効なようであるが、接続される外部装
置に制御プログラムを多種類にわたって保持しておくこ
とが必要であり、外部装置の規模が大きくなる欠点があ
る。部分的な書き換えを行うこともできるが、書き換え
の必要がある部分とない部分を厳密に区分することはほ
とんど不可能であり、個別にはあまり数量のないPTO
装置を装備した製品に対して、それぞれ個別の設計およ
び個別の制御プログラムを用意することになりこれも必
然的に高価になる。
【0010】また、PTO装置を装備した車両の仕様は
今後も多様化する可能性がある。たとえば、きわめて幅
の狭い道路で作業を行うコンクリートミキサその他の建
設用車両について、外部操作によるアクセル・レバーの
ほかに運転席にもPTOモードで有効なアクセル・レバ
ーを設け、運転者が運転席に着座したままPTO装置の
アクセル調節を行うことができるように構成した車両が
求められた。このような車両については、複数のアクセ
ル・レバーからの操作入力を可能とし、さらに一方のア
クセル・レバーを無効にするなどの操作ができるように
設定しなければならないことになった。この事例にかぎ
らず、今後もユーザの要望によりPTO装置の仕様が多
様化する事態が考えられ、この事態にも円滑に対応でき
るようにしなければならない。
【0011】本発明はこのような背景に行われたもので
あって、PTO装置を装備した車両について、多種類の
それぞれ利用目的の異なる車両についても、量産工程に
おいて画一的な製造を行うことができるとともに、その
製造および調整の作業工数を低減し、その価格低減化を
はかり、品質の均一な製品を提供することを目的とす
る。本発明は、多種多様なPTO装置に対応して、それ
ぞれ個別の改造を必要としないエンジン制御装置を提供
することを目的とする。本発明は、多種多様なPTO装
置を装備した多様な車両について、製造工程でエンジン
制御装置に一時的に接続する外部ツールにより、それぞ
れの利用目的に適合する設定を可能とする装置および方
法を提供することを目的とする。本発明は、PTO装置
を装備した車両について、製造ラインを外れて、それぞ
れ特別な仕様にもとづく設定や調整などを行う必要がな
い装置を提供することを目的とする。また本発明は、P
TO装置を装備した車両で、PTO装置を起動するたび
に運転者がエンジンのアイドリング速度その他の調節を
行う必要がない装置を提供するとを目的とする。さらに
本発明は、現時点で予期しないPTO装置の仕様要求が
顧客から発生することがあっても、大きい設計変更を要
することなく、これらに対応することができる装置およ
び方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上で説明した
製造工程および標準整備工場で利用する外部ツールに着
目したものであって、エンジン制御装置にインターフェ
ースを介して一時的に接続する外部ツールから、PTO
モードで利用する制御パラメタを設定することができる
ように構成したものである。エンジン制御回路には、標
準仕様として不揮発性メモリ(例:EPROM、Erasab
le and Programable Read Only Memory)がサブ・メモリ
として組み込まれるようになっている。このサブ・メモ
リは、上記のように一時的に接続される外部ツールから
アクセスし、その上に新たにビット情報を書き加える、
あるいは記録されているビット情報を変更することが可
能である。そして電源が停止されても書き込まれたメモ
リ内容を失うことがない。
【0013】エンジン制御装置の制御プログラムは、多
様な分岐点を設けた標準的なプログラムがそのメイン・
メモリに記録されている。そのプログラムの実行過程
で、その流れの分岐点でこのサブ・メモリ上のビット情
報(例えば「1」であるか「0」であるか)を参照し
て、選択すべき流れを決定するように構成されている。
したがって、エンジン制御装置にPTOモードで動作す
る制御プログラムについても、標準仕様の制御プログラ
ムを実装しておき、その標準仕様の制御プログラムを実
行する過程で、その要所要所に設けた流れの分岐点で、
サブ・メモリである不揮発性メモリに記録されたビット
情報(例えば、分岐点の数に相当するビット数の情報)
を参照してその後の流れを決定するように構成して、多
様なPTO装置の仕様に対応することができる。
【0014】ここで本願発明者は、多様なPTO装置に
ついてのエンジン制御の態様を検討した結果、PTOモ
ードでどのアクセル入力を選択するか、PTOモードに
おけるエンジンのアイドリング速度をいくらにするか、
の二つがPTOモードにおける制御の基本的な要素であ
るものとした。したがって、このアクセル入力の選択お
よびアイドリング速度の選択を上記サブ・メモリに記録
するビット情報を参照することによって実行するように
構成した。さらに望ましくは、エンジン制御装置のメモ
リに余裕があるなら、上記二つの要素に加えて、PTO
モードにおけるアクセル・ストロークと、エンジン回転
速度の対応を定義する制御パターンを数種類用意してお
き、これを同様に上記サブ・メモリに記録するビット情
報によってそのいずれかを選択することができるように
構成した。この制御パターンには、PTOモードで利用
するアクセルの最大ストロークに対応する最大エンジン
回転速度の情報が含まれる。
【0015】すなわち本発明は、PTO装置が装備され
た車両に設置され、一つまたは複数のスイッチ(1)の
入力にしたがってその動作モードが選択され、一つまた
は複数のアクセル操作端(2、3)からの入力にしたが
って燃料供給量を制御するための制御出力を発生する制
御回路(4)を備えたPTO車両用エンジン制御装置
(5)において、外部ツール接続用インターフェース
(6)と、このインターフェース(6)に接続される外
部ツール(7)からの信号にしたがって記憶内容を書替
えることができる不揮発性メモリにより形成されたサブ
・メモリ(8)とを備え、そのサブ・メモリ(8)に、
少なくともPTOモードで有効になるアクセルの選択情
報およびPTOモードで有効になるアイドリング速度に
関する情報が書き込まれ、前記制御回路(4)は、この
サブ・メモリ(8)に書き込まれた情報にしたがってP
TOモードを設定する手段を含むことを特徴とする。
【0016】上記括弧内の数字は、あとから説明する実
施例図面の参照数字である。これは本発明の構成を理解
しやすいように付記するものであって、本発明を実施例
の構成に限定して理解するためのものではない。以下の
説明においても同様である。
【0017】さらに本発明は、前記サブ・メモリには、
PTOモードで利用される一つまたは複数の制御マッ
プ、またはすでに実装されている複数の制御マップの一
つを選択するための選択情報が書き込まれた構成とする
ことができる。
【0018】本発明の別の観点は、エンジン制御装置に
接続する外部ツール(7)であって、エンジン制御装置
(5)に接続するためのインターフェース(6)と、操
作パネル(11)と、表示器(12)と、この表示器
(12)の表示にしたがって前記操作パネル(11)を
操作することにより前記インターフェース(6)を介し
てエンジン制御装置(5)に制御パラメタを設定する制
御チップとを備えた外部ツールにおいて、前記制御チッ
プ(13)には、前記エンジン制御装置(5)がPTO
モードで有効になるアクセルの選択情報、およびアイド
リング速度に関する情報を前記インターフェース(6)
を介して前記エンジン制御装置に設定する手段を備えた
ことを特徴とする。
【0019】さらに本発明の別の観点は、制御情報の設
定方法であって、エンジン制御装置(5)に設けられた
インターフェースを介して外部ツール(7)を接続し、
この外部ツール(7)を操作することにより前記エンジ
ン制御装置(5)に制御パラメタを設定する制御情報の
設定方法において、前記外部ツール(7)を操作するこ
とにより前記エンジン制御装置(5)にPTOモードで
有効になるアクセルの選択情報およびアイドリング速度
に関する情報を設定することを特徴とする。
【0020】この構成により、ほとんどのPTO装置を
装備した車両のエンジン制御は、所望のとおり実行でき
る。そして、この構成によりエンジン制御装置は標準仕
様により画一的に製造することができる。上記サブ・メ
モリへのビット情報の書込みは製造工程で外部ツールを
接続することにより簡単にかつ標準作業として実施する
ことができる。必要があれば、販売後に特定の整備工場
で、このビット情報を変更設定することもできる。これ
は上記従来例に記載されたように、制御プログラムを仕
様に対応したものと入れ換える操作にくらべてきわめて
単純であるとともに、誤りの可能性が小さく、低いコス
トで実行することができる操作である。
【0021】
【発明の実施の形態】実施例図面を用いて詳しく説明す
る。図1は本発明実施例装置のハードウェアのブロック
構成図である。この図に示す構成は、PTO装置15を
備えたエンジン10の燃料ポンプ14の燃料流量をエン
ジン制御装置5が制御するように構成されたものであ
る。エンジン制御装置5には入力情報として、PTOモ
ード設定を指示するスイッチ1の状態情報が入力され
る。エンジン制御装置5は、プログラム制御回路により
構成された制御回路4を備え、制御はこの制御回路4に
より実行される。
【0022】前記スイッチ1は、この例では運転者がP
TOモードを設定操作するときに、運転者により操作さ
れるスイッチである。このスイッチ1は、運転操作によ
り変速機にPTOモードが設定されたときに、連動して
オン(またはオフ)になるスイッチとすることができる
し、あるいは、運転者が操作する操作スイッチと、機械
装置がPTOモードになるときに連動されるスイッチと
の組み合わせ情報(アンド情報)とすることもできる。
【0023】またこのエンジン制御装置5の入力情報と
して、運転席に設けられたアクセルペダル2の開度情
報、および車外から作業者が操作するアクセルレバー3
の開度情報が、それぞれソフトスイッチ22およびソフ
トスイッチ23を介して制御回路4に取り込まれる。ソ
フトスイッチ22または23は、この制御回路4のソフ
トウェアの動作により実効的に開閉制御されるスイッチ
である。制御回路4の演算出力は、燃料ポンプ14の供
給燃料通路の開度情報であり、出力端子16からエンジ
ン10の燃料ポンプ14の制御情報として送出される。
【0024】このエンジン制御装置5には、サブ・メモ
リ8が設けられている。このサブ・メモリ8は不揮発性
メモリ(EPROM)により形成される。このサブ・メ
モリ8は制御回路4に接続され、このメモリ内容は制御
回路4の制御の各段階でその記憶内容が参照される。こ
のエンジン制御装置5にはインターフェース6が設けら
れている。このインターフェース6には必要なときに外
部ツールが接続される。このインターフェース6に接続
された外部ツールから入力する操作情報にしたがって、
サブ・メモリ8には新たな記憶内容を書き込み、または
すでに書き込まれている記憶内容を変更することができ
る。このサブ・メモリの記憶内容はこのエンジン制御装
置5の電源がオフ状態になっても消失しない。
【0025】また制御回路4には、内部のメモリに記憶
された制御マップ9が接続されている。この制御マップ
9はアクセル開度に対して燃料流路の開度パターンを示
す情報である。これはあらかじめ複数種類のパターンが
設定保持されている。このパターンには、PTOモード
で制御される場合のエンジンの最大回転速度の情報が含
まれている。この内容もエンジン制御装置5の電源がオ
フ状態になっても消失しない。
【0026】外部ツール7は、内部に制御チップ13を
備えた携帯型の情報処理装置であり、自動車の製造ライ
ンに配置されているものと同等の構造のものである。作
業者はこの外部ツール7を左手で持って、表示器12を
見ながら操作パネル11を操作することができる。この
実施例では、この外部ツールおよびインターフェース6
は、PTO装置を装備しない一般車両のエンジン制御装
置に、車種に応じて必要な動作パラメタを設定するため
に利用されている装置である。この実施例ではPTOモ
ードの設定のためにも、この外部ツールを兼用するよう
に設定されている。すなわち本発明の構成では、この外
部ツールをPTOモードで利用する制御パラメタの設定
にも利用する。この外部ツール7は、車両が販売されて
後に何らかの事情により必要になったときに、エンジン
制御装置に設定パラメタを書き込むことができるよう
に、同等の装置が特定の修理工場にも配置される。
【0027】制御回路4には標準的なエンジン制御用ソ
フトウェアが実装されている。それとともに本発明の構
成では、この制御回路4にPTOモードに利用する制御
ソフトウェアが実装されている。PTOモードに利用す
る制御ソフトウェアは、標準的なエンジン制御ソフトウ
ェアに追加する形で実装され、PTOモードが設定され
たときに、標準的なエンジン制御ソフトウェアを部分的
に、修正あるいは変更して実行できるように構成されて
いる。そして、PTOモードの制御ソフトウェアは、サ
ブ・メモリ8に設定されている情報を参照して、そのP
TO装置の利用目的に適合するパラメタを利用して実行
される。
【0028】図2はPTOモードで利用するパラメタを
このエンジン制御装置5に設定するための手順を示すフ
ローチャートである。インターフェース6を接続するこ
とにより、外部ツール7の表示器12には、はじめにア
クセル入力端子番号の入力要求が表示される。運転席に
設けられ車両を走行させるときに運転者が右足で操作す
るアクセルペダル2のほかに、PTO装置を装備した車
両では、作業者が操作できるように外部に設けるアクセ
ルレバー3が一つまたは二つの端子に接続できるように
なっている。このアクセル入力端子番号の入力は、PT
Oモードでどのアクセル入力を有効にするかを選択する
ための設定操作である。図2では、作業者が操作するア
クセルレバー3は一個のみを表示するが、もう一つ別に
端子を設けて2個のアクセルレバーを装備するように構
成することもできる。そして、その車両の作業用途にし
たがって、PTOモードのときに、アクセルペダルを有
効状態にしておく必要があるか、アクセルレバーが複数
ある場合にはどのアクセルレバーを有効にするか、など
をサブ・メモリ8に設定する。制御回路4はPTOモー
ドで動作するときには、このサブ・メモリ8の内容を参
照して、ソフトスイッチ22およびソフトスイッチ23
をそれぞれ開閉する。
【0029】図2にもどって、アクセル入力の端子番号
の入力が終わると、つぎにアイドリング回転速度の入力
を行うように、外部ツール7の表示画面を表示する。ア
イドリング回転速度はPTOモードでエンジンが動作す
るときに、アクセルがミニマム位置に操作されていると
きのエンジン回転速度である。本発明の実施例では、7
00rpm、800rpm、1000rpm、1800
rpmの4種類があらかじめ設定されていて、外部ツー
ル7によりこのいずれの回転速度を選択するかを操作設
定するようになっている。選択された回転速度に関する
情報はサブ・メモリ8に書き込まれる。
【0030】アイドリング回転速度の入力が完了する
と、つぎに制御マップの選択を行うように、外部ツール
7の表示画面を表示する。制御マップはアクセル操作量
に応じて燃料ポンプの燃料流量開度をどのような関数で
制御するかを定めるものであり、本発明実施例では5種
類のマップがあらかじめ制御マップ9に設定されてい
る。外部ツール7からの操作によりこのいずれかのマッ
プの番号を設定する。この設定されたマップの番号はサ
ブ・メモリ8に書き込まれる。これが完了するとインタ
ーフェース6はその接続を外され解放状態となる。
【0031】このようにしてサブ・メモリ8の書き込み
設定が完成すると、スイッチ1がオン状態になったとき
にPTOモードが実行される。制御回路4は選択設定さ
れた制御マップの内容を取り込み、選択されたアクセル
入力にしたがって燃料流量を制御するための出力信号を
送出する。燃料ポンプ14はこの出力信号にしたがって
その燃料流路の開度を調節制御する。
【0032】図3は本発明実施例装置のPTOモードに
おける要部制御フローチャートである。サブ・メモリ8
にあるPTOモードを実行するパラメタの内容を取り込
みながら制御を実行する。
【0033】このような構成により、それぞれ構造が異
なり作業目的の異なる多様なPTO装置の形態にたいし
て、ハードウェアおよびソフトウェアを均一な製造工程
で実装し製造を行うことができる。そしてPTOモード
では、それぞれのPTO装置の仕様に柔軟に対応する制
御を実行することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明により、PTO装置を装備した車
両について、多種類のそれぞれ利用目的の異なる車両に
ついても、量産工程において画一的な製造を行うことが
できるとともに、その作業工数を低減し、その価格低減
をはかり、均一な製品を提供することができる。本発明
により、多種多様なPTO装置に対応して、それぞれ個
別の改造を必要としないエンジン制御装置が得られる。
また本発明により、車両の製造工程で、あるいは車両が
販売された後に、エンジン制御装置に一時的に接続する
外部ツールにより、それぞれの利用目的に適合する制御
パラメタの設定を可能とする装置および方法が得られ
る。また本発明により、PTO装置を装備した車両で、
PTO装置を起動するたびに運転者がエンジンのアイド
リング速度その他の調節を行う必要がなくなる。さらに
本発明は、将来に顧客の要望として、現在予期しないP
TO装置の仕様が発生しても、大きい設計変更をするこ
となくこれに柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例装置のハードウェアのブロック構
成図。
【図2】本発明実施例装置のPTOモードのパラメタ設
定を示す制御フローチャート。
【図3】本発明実施例装置のPTOモードにおける制御
フローチャート。
【符号の説明】
1 PTOモードを指示するスイッチ 2 アクセルペダル 3 アクセルレバー 4 制御回路 5 エンジン制御装置 6 インターフェース 7 外部ツール 8 サブ・メモリ 9 制御マップ 10 エンジン 11 操作パネル 12 表示器 13 制御チップ 14 燃料ポンプ 15 PTO装置 16 出力端子 22 ソフトスイッチ 23 ソフトスイッチ
フロントページの続き Fターム(参考) 3G084 AA06 AA07 BA13 CA03 DA21 EB09 FA10 3G093 AA08 AA09 AA10 BA24 CA04 DA06 EA05 FA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PTO装置が装備された車両に設置され、
    スイッチ入力にしたがってその動作モードが選択され、
    一つまたは複数のアクセル操作端からの入力にしたがっ
    て燃料供給量を制御するための制御出力を発生する制御
    回路を備えたPTO車両用エンジン制御装置において、 外部ツール接続用インターフェースと、このインターフ
    ェースに接続される外部ツールからの信号にしたがって
    記憶内容を書き替えることができる不揮発性メモリによ
    り形成されたサブ・メモリとを備え、 そのサブ・メモリに、PTOモードで有効になるアクセ
    ルの選択情報およびPTOモードで有効になるアイドリ
    ング速度に関する情報が書き込まれ、 前記制御回路は、このサブ・メモリに書き込まれた情報
    にしたがってPTOモードを設定する手段を含むことを
    特徴とするエンジン制御装置。
  2. 【請求項2】前記サブ・メモリには、PTOモードで利
    用される制御マップが書き込まれた請求項1記載のエン
    ジン制御装置。
  3. 【請求項3】エンジン制御装置に接続するためのインタ
    ーフェースと、操作パネルと、表示器と、この表示器の
    表示にしたがって前記操作パネルを操作することにより
    前記インターフェースを介してエンジン制御装置に制御
    パラメタを設定する制御チップとを備えた外部ツールに
    おいて、 前記制御チップには、前記エンジン制御装置がPTOモ
    ードで有効になるアクセルの選択情報、およびアイドリ
    ング速度に関する情報を前記インターフェースを介して
    前記エンジン制御装置に設定する手段を備えたことを特
    徴とする外部ツール。
  4. 【請求項4】エンジン制御装置に設けられたインターフ
    ェースを介して外部ツールを接続し、この外部ツールを
    操作することにより前記エンジン制御装置に制御パラメ
    タを設定する制御情報の設定方法において、 前記外部ツールを操作することにより前記エンジン制御
    装置にPTOモードで有効になるアクセルの選択情報お
    よびアイドリング速度に関する情報を設定する制御情報
    の設定方法。
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WO2010056593A2 (en) * 2008-11-12 2010-05-20 International Truck Intellectual Property Company, Llc Control system for equipment on a vehicle with a hybrid-electric powertrain

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