JP2003154873A - 車両用走行制御装置 - Google Patents

車両用走行制御装置

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JP2003154873A
JP2003154873A JP2001355307A JP2001355307A JP2003154873A JP 2003154873 A JP2003154873 A JP 2003154873A JP 2001355307 A JP2001355307 A JP 2001355307A JP 2001355307 A JP2001355307 A JP 2001355307A JP 2003154873 A JP2003154873 A JP 2003154873A
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JP
Japan
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vehicle
detection target
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traveling
control
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Application number
JP2001355307A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Yamamura
吉典 山村
Yoji Seto
陽治 瀬戸
Yosuke Kobayashi
洋介 小林
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Navigation (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 料金所を通過したときの、乗員の違和感を抑
制防止すること。 【解決手段】 先行車両を車間距離センサ12で補足で
きるときは当該先行車両に自車両を追従走行させ、先行
車両を補足できないときは所定の設定車速で走行させる
というように走行制御用コントローラ16で制駆動力を
制御するようにし、有料道路の料金所が自車両前方に検
出され、且つ、当該料金所がある地点より先の道路種類
が例えば高速道路であるときには、当該料金所より手前
にある先行車両の走行状態及び自車両の走行状態の少な
くとも1つに基づいて、前記料金所より手前の道路の混
雑度合いを推定して、前記料金所より先の道路の混雑度
合いを予測し、自車両が前記料金所を過ぎてからの制御
特性を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、先行車両があると
きは当該先行車両に自車両を追従走行させ、先行車両が
ないときは所定の設定車速で走行させる車両用走行制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術としては特開200
1−30797号公報に記載されている「車両の走行制
御装置」が知られている。この従来例にあっては、料金
所近傍等のように加速走行することが好ましくない走行
環境にあるときは、自車速を所定の設定車速にしようと
する加速動作を抑制して、安全な走行を行うことを可能
にする技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術にあっては、自車両が料金所近傍にあるとき
は、一様に自車両の加速動作を抑制するようになってい
るため、自車両が料金所のゲートを通過してからも当該
料金所の近傍から離れるまでは、自車両前方の道路が空
いていても自車両の加速動作が抑制されるので、乗員に
違和感を与えてしまう恐れがあった。
【0004】そこで本発明は上記従来の技術の未解決の
問題点に着目してなされたものであって、乗員の違和感
を抑制防止することができる車両用走行制御装置を提供
することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明である車両用走行制御装置にあ
っては、自車両の走行環境を検出する走行環境検出手段
と、前記走行環境検出手段で検出された走行環境に基づ
いて制駆動力を制御する制駆動力制御手段と、自車両前
方の所定の検出対象を検出する検出対象検出手段と、前
記検出対象検出手段で所定の検出対象が検出されたとき
に当該検出対象がある地点より先の道路種類を検出する
道路種類検出手段と、前記検出対象検出手段で所定の検
出対象が検出されたときに当該検出対象がある地点より
手前にある先行車両の走行状態及び自車両の走行状態の
少なくとも1つを検出する車両走行状態検出手段と、前
記道路種類検出手段で検出された道路種類が所定の道路
種類であるときに、前記車両走行状態検出手段で検出さ
れた先行車両の走行状態及び自車両の走行状態の少なく
とも1つに基づいて、前記検出対象検出手段で検出され
た検出対象がある地点を自車両が過ぎてからの前記制駆
動力制御手段の制御特性を設定する制御特性設定手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0006】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載の発明である車両用走行制御装置において、前記制
御特性設定手段は、前記道路種類検出手段で検出された
道路種類が高速道路であるときに、前記制駆動力制御手
段の制御特性を設定することを特徴とする。さらに、請
求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の発
明である車両用走行制御装置において、前記制御特性設
定手段は、前記制駆動力制御手段の制御特性として自車
両の加速度の上限値を設定することを特徴とする。
【0007】また、請求項4に係る発明は、請求項1乃
至請求項3のいずれかに記載の発明である車両用走行制
御装置において、前記車両走行状態検出手段は、前記検
出対象検出手段で所定の検出対象が検出されたときに当
該検出対象がある地点より手前にある先行車両の車速、
先行車両の加速度、先行車両の割込頻度、先行車両の有
無、自車両の平均車速及び前記検出対象がある地点に自
車両が到達するまでの時間のうち少なくとも1つを検出
することを特徴とする。
【0008】さらに、請求項5に係る発明は、請求項4
に記載の発明である車両用走行制御装置において、前記
制御特性設定手段は、前記車両用走行状態検出手段で検
出された前記検出対象がある地点より手前にある先行車
両の車速が大きいとき、先行車両の加速度が大きいと
き、先行車両の割込頻度が小さいとき、先行車両がない
とき、自車両の平均車速が大きいとき及び検出対象があ
る地点に自車両が到達するまでの時間が小さいときのう
ち少なくとも1つが該当するときに、前記検出対象検出
手段で検出された検出対象がある地点を自車両が過ぎて
からの当該自車両の加速度の上限値が大きくなるように
前記制駆動力制御手段の制御特性を設定することを特徴
とする。
【0009】また、請求項6に係る発明は、請求項1乃
至請求項5のいずれかに記載の発明である車両用走行制
御装置において、前記制御特性設定手段は、前記所定の
検出対象として料金所が検出されたときに、前記検出対
象検出手段で検出された検出対象がある地点を自車両が
過ぎてからの前記制駆動力制御手段の制御特性を設定す
ることを特徴とする。
【0010】さらに、請求項7に係る発明は、請求項1
乃至請求項6のいずれかに記載の発明である車両用走行
制御装置において、前記検出対象検出手段は、自動料金
収受システムの車載器及びナビゲーションシステムの車
載器の少なくとも1つであることを特徴とする。
【0011】
【発明の効果】上記課題を解決するために、請求項1に
係る発明である車両用走行制御装置にあっては、例えば
先行車両があるときは当該先行車両に自車両を追従走行
させ、先行車両がないときは所定の設定車速で走行させ
るというように、自車両の走行環境に基づいて制駆動力
を制御するようになっており、例えば有料道路の料金所
や工事現場等の所定の検出対象が自車両前方に検出さ
れ、且つ、当該検出対象がある地点より先の道路種類が
例えば高速道路等の所定の道路種類であるときには、当
該検出対象がある地点より手前にある先行車両の走行状
態及び自車両の走行状態の少なくとも1つに基づいて、
例えば前記地点より手前の道路の混雑度合いを推定し
て、前記地点より先の道路の混雑度合いを予測し、前記
検出対象がある地点を自車両が過ぎてからの制御特性を
設定するようにしたため、例えば高速道路走行中に料金
所手前の道路が空いていて当該料金所の先の道路も空い
ていると予測できるときには、当該料金所がある地点を
自車両が過ぎてからの加速度の上限値を大きく設定し
て、自車両を大きく加速させるというように、走行環境
に応じた適切な制御特性に設定することができ、乗員の
違和感を抑制防止できる。
【0012】また、請求項2に係る発明である車両用走
行制御装置にあっては、前記検出対象がある地点より先
の道路種類が高速道路であるときに、当該検出対象があ
る地点を自車両が過ぎてからの制御特性を設定するよう
にしたため、前記地点より先の道路が制限速度の大きい
道路であることを容易に検出することができ、例えば所
定の検出対象がある地点より手前の道路が空いていて当
該地点の先の道路も空いていると予測できるときには、
当該地点を自車両が過ぎてからの設定車速を大きく設定
して、自車両を大きく加速させるというように、制限速
度の大きい道路に適した制御特性に設定することがで
き、乗員の違和感を抑制防止できる。
【0013】さらに、請求項3に係る発明である車両用
走行制御装置にあっては、前記制御特性として自車両の
加速度の上限値を設定するようにしたため、例えば前記
検出対象がある地点より先の道路の混雑度合いが大きい
と予測されるときには、前記地点を自車両が過ぎてから
の加速度の上限値を小さく設定して、自車両の加速を抑
制するというように、走行環境に応じた適正な加速度に
なるように制駆動力の制御を行うことができ、乗員の違
和感を抑制防止することができる。
【0014】また、請求項4に係る発明である車両用走
行制御装置にあっては、前記検出対象が検出されたとき
に当該検出対象がある地点より手前にある先行車両の車
速、先行車両の加速度、先行車両の割込頻度、先行車両
の有無、自車両の平均車速及び前記検出対象がある地点
に自車両が到達するまでの時間のうち少なくとも1つを
検出するようにしたため、前記検出対象がある地点より
手前の道路の混雑度合いを容易に推定でき、その推定結
果に基づいて前記地点より先の道路の混雑度合いを予測
して、走行環境に応じた適正な制御特性に設定すること
ができ、乗員の違和感を抑制防止することができる。
【0015】さらに、請求項5に係る発明である車両用
走行制御装置にあっては、前記検出対象がある地点より
手前にある先行車両の車速が大きいとき、先行車両の加
速度が大きいとき、先行車両の割込頻度が小さいとき、
先行車両がないとき、自車両の平均車速が大きいとき及
び検出対象がある地点に自車両が到達するまでの時間が
小さいときのうち少なくとも1つが該当するときに、前
記検出対象がある地点を自車両が過ぎてからの当該自車
両の加速度の上限値が大きくなるように制御特性を設定
するようにしたため、前記検出対象がある地点より手前
の道路が空いていると推定でき、前記地点より先の道路
が空いていることが予測されるときには、前記検出対象
がある地点を自車両が過ぎてからの加速度の上限値を大
きく設定して、自車両を大きく加速させるというよう
に、走行環境に応じた適正な加速度になるように制駆動
力の制御を行うことができ、乗員の違和感を抑制防止す
ることができる。
【0016】また、請求項6に係る発明である車両用走
行制御装置にあっては、前記所定の検出対象として料金
所が検出されたときに、前記検出対象がある地点を自車
両が過ぎてからの制御特性を設定するようにしたため、
例えば料金所手前が空いていることが推定でき、当該料
金所の先の道路状態が空いていることが予測できるとき
には、当該料金所がある地点を自車両が過ぎてからの加
速度の上限値を大きく設定して、自車両を大きく加速さ
せることができる。
【0017】さらに、請求項7に係る発明である車両用
走行制御装置にあっては、前記所定の検出対象を自動料
金収受システムの車載器及びはナビゲーションシステム
の車載器の少なくとも1つで検出するようにしたため、
例えば料金所等を前記検出対象として容易に検出するこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
を示す概略構成図であって、図中、1FL、1FRは従
動輪としての前輪、1RL、1RRは駆動輪としての後
輪であって、後輪1RL、1RRは、エンジン2の駆動
力が自動変速機3、プロペラシャフト4、最終減速装置
5及び車軸6を介して伝達されて回転駆動される。
【0019】前輪1FL、1FR及び後輪1RL、1R
Rには、夫々制動力を発生するブレーキアクチュエータ
としてのディスクブレーキ7が設けられていると共に、
これらディスクブレーキ7の制動油圧が制動制御装置8
によって制御される。ここで、制動制御装置8は、ブレ
ーキペダルストロークセンサ9が検出したブレーキペダ
ルの踏込量に応じて制動油圧を発生すると共に、後述す
る走行制御用コントローラ16からの制動圧指令値Pbr
に応じて制動油圧を発生するように構成されている。
【0020】また、エンジン2には、その出力を制御す
るエンジン出力制御装置10が設けられている。このエ
ンジン出力制御装置10は、アクセルペダルストローク
センサ11が検出したアクセルペダルの踏込量及び後述
する走行制御用コントローラ16からのスロットル開度
指令値θtvoに応じて、エンジン2に設けられたスロッ
トル開度を調整するスロットルアクチュエータを制御す
るように構成される。
【0021】一方、車両の前方側の車体下部には、レー
ザ光を掃射して先行車両からの反射光を受光するレーダ
方式の構成を有する車間距離センサ12が設けられてい
る。車間距離センサ12では、レーザ光を掃射してから
先行車両の反射光を受光するまでの時間を計測して車間
距離Lを検出すると共に、その車間距離Lの検出値を微
分して自車両と先行車両との相対速度VRを算出し、そ
れらを走行制御用コントローラ16に出力するようにな
っている。なお、車間距離Lから相対速度VRを算出す
る方法としては、車間距離Lの検出値を微分するやり方
に変えて、例えば、バンドバスフィルターを用いるよう
にしてもよい。また、車間距離センサ12は、車間距離
Lを検出できるものであればよく、レーザ光に変えて、
電波や超音波を利用して車間距離L等を検出するもので
あってもよい。
【0022】また、車両には、例えばプロペラシャフト
4に取り付けられて、当該プロペラシャフト4の回転速
度に基づいて自車速VSPを検出する車速センサ13と、
設定車速VSETを乗員に設定させる車速設定スイッチ1
4と、自車両の現在位置をGPSにより検出し、予め記
憶されている地図情報に基づいて自車両の周辺情報を検
索するナビゲーションシステム15と、が設けられてい
る。
【0023】そして、車間距離センサ12から出力され
る車間距離12及び相対速度VRと、車速センサ13か
ら出力される自車速VSPと、車速設定スイッチ14の操
作情報と、ナビゲーションシステム15から出力される
自車両の周辺情報と車間距離センサ12から出力される
車間距離Lとが走行制御用コントローラ16に入力され
る。この走行制御用コントローラ16は、図示しないマ
イクロコンピュータ等の離散化されたディジタルシステ
ムで構成され、後述する走行制御処理を実行し、車間距
離Lを車間距離指令値LCMDに制御する制動圧指令値Pb
r及びスロットル開度指令値θtvoを制動制御装置8及び
エンジン出力制御装置10に出力する。
【0024】本実施の形態における走行制御処理は、所
定の制御周期ΔT(例えば、10msec)毎に割り込み処
理として実行される処理であって、具体的には、その処
理の概要を表すブロック図である、図2に示すように、
車間距離センサ12、車速センサ13及びナビゲーショ
ンシステム15から出力される信号に基づいて走行制御
中の上限加速度DELT_Vを算出する上限加速度演算部1
00と、車間距離センサ12及び車速センサ13から出
力される信号に基づいて車速指令値VCMDを算出する車
間距離制御演算部200と、前記車間距離制御演算部2
00で算出された車速指令値VCMDの時間変化率を前記
上限加速度演算部100で算出された上限加速度DELT_
Vで制限する変化率リミッタ300と、前記変化率リミ
ッタ300で時間変化率が制限された制限付車速指令値
VCMD_LMに自車速VSPが一致するように駆動軸トルク指
令値TWCMDを算出する車速制御演算部400と、前記車
速制御演算部400で算出された駆動軸トルク指令値T
WCMDに基づいて制動圧指令値Pbr及びスロットル開度指
令値θtvoを算出する駆動トルク制御部500と、から
構成されている。
【0025】次に、前記上限加速度演算部100で実行
される処理を図3のフローチャートに基づいて詳細に説
明する。まず、この処理が実行されると、ステップS1
01に移行するようになっており、そのステップS10
1では、ナビゲーションシステム15から出力される信
号に基づいて、自車両前方にある料金所までの距離と当
該料金所より先の道路種類とを検出し、ステップS10
2に移行する。
【0026】前記ステップS102では、前記ステップ
S101で検出した料金所までの距離が100m以下で
あるか否か判定し、100m以下であるときには(YE
S)ステップS103に移行し、そうでないときには
(NO)ステップS116に移行する。前記ステップS
103では、前記ステップS101検出された料金所よ
り先の道路種類が高速道路であるか否か判定し、高速道
路であるときには(YES)ステップS104に移行
し、そうでないときには(NO)ステップS114に移
行する。
【0027】前記ステップS104では、自車両近傍に
料金所があって当該料金所より先の道路種類が高速道路
であることを示す高速道路フラグfJDGを“1”のセ
ット状態とし、ステップS105に移行する。前記ステ
ップS105では、このステップが実行されるたびに制
御周期ΔTを累積加算して、料金所手前100mの地点
から料金所に到達するまでの経過時間Tを算出し、ステ
ップS106に移行する。
【0028】前記ステップS106では、車速センサ1
3で検出される自車速VSPに基づいて自車両の平均車速
VAを算出し、ステップS107に移行する。前記ステ
ップS107では、車間距離センサ12で先行車両を補
足できたか否か判定し、補足できたときには(YES)
ステップS108に移行し、そうでないときには(N
O)ステップS112に移行する。
【0029】前記ステップS108では、車間距離セン
サ12で検出される相対車速RVと車速センサ13で検
出される自車速VSPとに基づいて、料金所より手前を走
行している先行車両の平均車速VTAを算出し、ステップ
S109に移行する。前記ステップS109では、車間
距離センサ12で検出される車間距離Lがステップ状に
変化した回数を先行車両の割込回数Nとして、ステップ
S110に移行する。
【0030】一方、前記ステップS112では、先行車
両の平均車速VTA及び割込回数Nを“0”としてから、
ステップS113に移行する。前記ステップS110で
は、前記ステップS101で検出した料金所までの距離
が10m以下であるか否か判定し、10m以下であると
きには(YES)ステップS111に移行し、そうでな
いときには(NO)前記ステップS113に移行する。
【0031】前記ステップS111では、車間距離セン
サ12で検出される相対車速RVに基づいて、料金所よ
り手前を走行している先行車両の最大加速度DVTを算出
してから、前記ステップS115に移行する。一方、前
記ステップS113では、先行車両の最大加速度DVTを
“0”としてから、前記ステップS115に移行する。
【0032】また一方、前記ステップS114では、高
速道路フラグfJDGを“0”のリセット状態としてか
ら、前記ステップS115に移行する。前記ステップS
115では、走行制御中の上限加速度DELT_Vを所定の
設定値ACC_Lに設定してから、この演算処理を終了す
る。一方、前記ステップS116では、高速道路フラグ
fJDGが“1”のセット状態であるか否か判定し、セ
ット状態であるときには(YES)ステップS117に
移行し、そうでないときには(NO)ステップS120
に移行する。
【0033】前記ステップS117では、ナビゲーショ
ンシステム15からの出力信号に基づいて、料金所を通
過したか否か判定し、通過したときには(YES)ステ
ップS118に移行し、そうでないときには(NO)ス
テップS120に移行する。具体的には、料金所からナ
ビゲーションシステム15で検出可能な最小距離よりも
離れたことが当該ナビゲーションシステム15で検出さ
れたときに前記料金所を通過したと判定する。
【0034】前記ステップS118では、ナビゲーショ
ンシステム15からの出力信号に基づいて、自車両が料
金所から500m以上離れたか否か判定し、離れたとき
には(YES)ステップS119に移行し、そうでない
ときには(NO)ステップS121に移行する。前記ス
テップS119では、高速道路フラグfJDGを“0”
のリセット状態としてから、前記ステップS120に移
行する。
【0035】前記ステップS120では、上限加速度D
ELT_Vを所定の設定値ACC_Lに設定してから、この演算
処理を終了する。一方、前記ステップS121では、前
記ステップS105〜S111で算出された経過時間T
等に基づいて、料金所より手前の道路の混雑度合いを推
定し、当該料金所より先の道路の混雑度合いを予測し
て、ステップS122に移行する。
【0036】具体的には、まず前記ステップS105で
算出された経過時間Tが所定値以上であるか否か判定
し、所定値以上であるときには料金所手前の道路が混雑
していることを示す第1混雑フラグfCONGST_Tを“1”
のセット状態とし、そうでないときには“0”のリセッ
ト状態とする。また、前記ステップS106で算出され
た自車両の平均車速VAが所定値以下であるか否か判定
し、所定値以下であるときには料金所手前の道路が混雑
していることを示す第2混雑フラグfCONGST_VAを
“1”のセット状態とし、そうでないときには“0”の
リセット状態とする。
【0037】さらに、前記ステップS108で算出され
た先行車両の平均車速VTAが所定値以下であるか否か判
定し、所定値以下であるときには料金所手前の道路が混
雑していることを示す第3混雑フラグfCONGST_VTAを
“1”のセット状態とし、そうでないときには“0”の
リセット状態とする。ただし、平均車速VTAが“0”で
あるときには第3混雑フラグfCONGST_VTAは“0”のリ
セット状態にする。
【0038】また、前記ステップS109で算出された
先行車両の割込回数Nが所定値以上であるか否か判定
し、所定値以上であるときには料金所手前の道路が混雑
していることを示す第4混雑フラグfCONGST_CUTを
“1”のセット状態とし、そうでないときには“0”の
リセット状態とする。また、前記ステップS111で算
出された先行車最大加速度DVTが所定値以下であるか否
か判定し、所定値以下であるときには料金所手前の道路
が混雑していることを示す第5混雑フラグfCONGST_DVT
を“1”のセット状態とし、そうでないときには“0”
のリセット状態とする。ただし、先行車最大加速度DVT
が“0”であるときには第5混雑フラグfCONGST_DVTは
“0”のリセット状態にする。
【0039】そして、上記の第1〜第5混雑フラグに基
づいて、料金所より先の道路において予測される混雑度
合いを示す予測混雑度合CONGSTD1を下記(1)式に従っ
て算出する。 CONGSTD1=K1・fCONGST_T+K2・fCONGST_VA+K3・fCONGST_VTA +K4・fCONGST_CUT+K5・fCONGST_DVT ………(1) 但し、K1〜K5は定数 前記ステップS122では、前記ステップS121で算
出した予測混雑度合CONGSTD1が小さくなるにつれて大き
くなるというように、予測混雑度合CONGSTD1の大きさに
応じて変化する関数を用いて上限加速度DELT_Vを算出
してから、この演算処理を終了する。
【0040】次に、前記車間距離制御演算部200で実
行される処理の構成を図4にブロック図化して示す。こ
のブロック図は、車間距離センサ12で検出される相対
速度VRと車速センサ13で検出される自車速VSPとに
基づいて車間距離指令値LCMDを算出する車間距離指令
値算出部201と、前記車間距離指令値算出部201で
算出された車間距離指令値LCMDから、車間距離センサ
12で検出される車間距離Lを減じる第1演算器202
と、前記第1演算器202で車間距離Lが減じられた値
をKL倍する第1ゲイン203と、車間距離センサ12
で検出された相対速度VRをKV倍する第2ゲイン204
と、前記第2ゲイン204でKV倍された値から前記第
1ゲイン203でKL倍された値を減じる第2演算器2
05と、前記第2演算器205の算出結果に相対速度V
Rと自車速VSPとを加算して車速指令値VCMDを算出する
第3演算器206と、から構成される。
【0041】したがって、このブロック図によれば車間
距離Lと相対速度VRとに基づいて車速指令値VCMDが下
記(2)式のように算出される。 VCMD=KV・VR−KL(LCMD−L)+VR+VSP ………(2) なお、車速指令値VCMDが入力される車速制御系を一次
遅れ系(ωv/s+ωv)で表すと、車間距離Lの応答特
性は下記(3)式で表される。
【0042】 L=s・GD(s)・VPR(s)+GR(s)・LCMD(s) ………(3) 但し、GR(s)=BR(s)/AR(s) BR(s)=ω2、AR(s)=s2+2・ζ・ω・s+
ω2 GD(s)=1/AR(s)、KL=ω2/ωv、KV=1
−2・ζ・ω/ωv なお、車間距離センサ12で先行車両を補足することが
できなかったとき、又は上記(2)式で算出される車速
指令値VCMDが車速設定スイッチ14で設定された設定
車速VSETより大きかったときは、その設定車速VSETを
車速指令値VCMDとする。
【0043】次に、前記変化率リミッタ300で実行さ
れる処理を図5のフローチャートに基づいて詳細に説明
する。まず、この処理が実行されると、ステップS30
1に移行するようになっており、そのステップS301
では、前記車間距離制御演算部200で算出された車速
指令値VCMDから、この演算処理が前回実行されたとき
に算出された制限付車速指令値VCMD_LM(k−1)を減
じた値が、前記上限加速度演算部100で算出された上
限加速度DELT_Vに制御周期ΔTを乗じた値より大きい
か否か判定し、大きいときには(YES)ステップS3
02に移行し、そうでないときには(NO)ステップS
303に移行する。
【0044】前記ステップS302では、上限加速度D
ELT_Vに制御周期ΔTを乗じた値を、この演算処理が前
回実行されたときに算出された制限付車速指令値VCMD_
LM(k−1)に加算して、今回の制限付車速指令値VCM
D_LM(k)としてから、この演算処理を終了する。一
方、前記ステップS303では、前記車間距離制御演算
部200で算出された車速指令値VCMDを今回の制限付
車速指令値VCMD_LM(k)としてから、この演算処理を
終了する。
【0045】次に、前記車速制御演算部400で実行さ
れる処理の構成を図6にブロック図化して示す。このブ
ロック図は、前記変化率リミッタ300で算出された制
限付車速指令値VCMD_LMから車速センサ13で検出され
る自車速VSPを減じた値をKsp倍する第1ゲイン401
と、勾配抵抗の推定値である勾配抵抗推定値FGHを算出
する勾配抵抗推定部402と、前記第1ゲイン401で
Ksp倍された値から勾配抵抗推定値FGHを減じる第1演
算器403と、空気抵抗や転がり抵抗等の走行抵抗の推
定値である走行抵抗推定値FDを算出する走行抵抗推定
部404と、前記第1演算器403で勾配抵抗推定値F
GHが減じられた値に走行抵抗推定値FDを加算する第2
演算器405と、前記第2演算器405で走行抵抗推定
値FDが加算された値をタイヤ半径Rw倍して駆動軸トル
ク指令値TWCMDを算出する第2ゲイン406と、から構
成される。なお、走行抵抗推定部404では、第1演算
器403で算出された値と車速センサ13で検出される
自車速VSPとに基づき、下記(4)式に従って勾配抵抗
推定値FGHが算出される。
【0046】 FGH(s)=GVP(s)・VSP−GVH(s)・FWCMD(s) ………(4) 但し、GVH(s)=(ωVH)/(s+ωVH)、GP
(s)=1/(M・s) GVP(s)=GVH(s)/GP(s)、Mは車重 また、走行抵抗推定部404では、車両諸元値等に基づ
き下記(5)式に従って走行抵抗推定値FDが算出され
る。
【0047】 FD=μA・SV・VSP2+μR・M・g ………(5) 但し、μAは空気抵抗係数、SVは全面投影面積、μR
は転がり抵抗係数、gは重力加速度 ここで、勾配抵抗推定値FGH及び走行抵抗推定値FDに
よって、制御系への外乱の影響が取り除かれたとする
と、制限付車速指令値VCMD_LM(k)を入力とし自車速
VSPを出力としたときの伝達特性GV(s)は下記
(6)式で表され、ゲインKspを調整することで、カッ
トオフ周波数ωVの一時遅れ系とすることができる。
【0048】 GV(s)=(Ksp/M)/(s+Ksp/M) ………(6) 次に、前記駆動トルク制御部500で実行される処理を
図7のフローチャートに基づいて詳細に説明する。ま
ず、この処理が実行されると、ステップS501に移行
するようになっており、そのステップS501では、前
記車速制御演算部400で算出された駆動軸トルク指令
値TWCMDに基づき、エンジントルク指令値TERを下記
(7)式に従って算出し、ステップS502に移行す
る。
【0049】 TER=TWCMD/KGEAR ………(7) KGEAR=RT・RAT・RDEF 但し、RTはトルクコンバータのトルク増幅率、RATは
変速機ギヤ比、RDEFはデファレンシャルギヤ比 前記ステップS502では、前記ステップS501で算
出したエンジントルク指令値TERがエンジンブレーキト
ルクTE_IDLE以上であるか否か判定し、エンジンブレー
キトルクTE_IDLE以上であるときには(YES)ステッ
プS503に移行し、そうでないときには(NO)ステ
ップS504に移行する。なお、エンジンブレーキトル
クTE_IDLEは、エンジントルクとエンジン回転数との関
係を示すエンジンマップに基づいて算出される。
【0050】前記ステップS503では、ブレーキトル
ク指令値TBRを“0”にし、ステップS505に移行す
る。一方、前記ステップS504では、エンジントルク
指令値TERを“0”にすると共に、ブレーキトルク指令
値TBRを下記(8)式に従って算出してから、前記ステ
ップS505に移行する。
【0051】 TBR=KGEAR・TE_IDLE―TWCMD ………(8) 前記ステップS505では、前記ステップS503又は
S504で算出されたエンジントルク指令値TER及びブ
レーキトルク指令値TBRに基づいて、制動圧指令値Pbr
及びスロットル開度指令値θtvoを算出し、それらを制
動制御装置8及びエンジン出力制御装置10に出力して
から、この演算処理を終了する。具体的には、制動圧指
令値Pbrは下記(9)式に従って算出される。
【0052】 Pbr=TBR/(8・Ab・Rb・μb) ………(9) 但し、Abはブレーキシリンダー面積、Rbはロータ有効
半径、μbはパッド摩擦係数 次に、本実施形態の動作を具体的な状況に基づいて詳細
に説明する。まず、自車両が高速道路の入口の料金所に
近づいたときに、自車両前方を走行する先行車両に追従
走行させるために運転者が所定の操作を行ったとする。
すると、図2に示すように、走行制御用コントローラ1
6で上限加速度演算部100の処理が実行されて、図3
に示すように、ステップS101で、ナビゲーションシ
ステム15から出力される信号に基づいて、自車両前方
にある料金所までの距離と当該料金所より先の道路種類
とが検出され、ステップS102及びS103の判定が
[YES]となり、ステップS104で、自車両近傍に
料金所があって当該料金所より先の道路種類が高速道路
であることを示す高速道路フラグfJDGが“1”のセ
ット状態とされ、ステップS105で、料金所手前10
0mの地点から料金所に到達するまでの経過時間Tが算
出され、ステップS106で、車速センサ13で検出さ
れる自車速VSPに基づいて自車両の平均車速VAが算出
され、ステップS107の判定が「YES」となり、ス
テップS108で、車間距離センサ12で検出される相
対車速RVと車速センサ13で検出される自車速VSPと
に基づいて、料金所より手前を走行している先行車両の
平均車速VTAが算出され、ステップS109で、車間距
離センサ12で検出される車間距離Lがステップ状に変
化した回数が先行車両の割込回数Nとされ、ステップS
110の判定が「NO」となり、ステップS113で、
先行車両の最大加速度DVTが“0”とされ、ステップS
115で、走行制御中の上限加速度DELT_Vが所定の設
定値ACC_Lに設定され、この演算処理が終了される。
【0053】また同時に、前記車間距離制御演算部20
0の処理が実行されて、図4に示すように、車間距離指
令値算出部201で、車間距離センサ12から出力され
る相対速度VRと車速センサ13から出力される自車速
VSPとに基づいて車間距離指令値LCMDが算出され、第
1演算器202で、前記車間距離指令値算出部201で
算出された車間距離指令値LCMDから車間距離センサ1
2で検出される車間距離Lが減じられ、第1ゲイン20
3で、前記第1演算器202で車間距離Lが減じられた
値がKL倍され、第2ゲイン204で、車間距離センサ
12で検出された相対速度VRがKV倍され、第2演算器
205で、前記第2ゲイン204でKV倍された値から
前記第1ゲイン203でKL倍された値が減じられ、第
3演算器206で、前記第2演算器205の算出結果に
相対速度VRと自車速VSPとが加算されて車速指令値VC
MDが算出される。
【0054】走行制御用コントローラ16で上限加速度
演算部100の処理と前記車間距離制御演算部200の
処理とが実行されると、次いで変化率リミッタ300の
処理が実行されて、この演算処理が前回実行されたとき
に算出された制限付車速指令値VCMD_LM(k−1)が初
期値“0”であるとすると、図5に示すように、ステッ
プS301の判定が「YES」となり、ステップS30
2で、上限加速度DELT_Vに制御周期ΔTを乗じた値が
今回の制限付車速指令値VCMD_LM(k)とされ、この演
算処理が終了される。
【0055】また走行制御用コントローラ16では車速
制御演算部400の処理が実行されて、図6に示すよう
に、第1ゲイン401で、前記変化率リミッタ300で
算出された制限付車速指令値VCMD_LM(k)から車速セ
ンサ13で検出される自車速VSPを減じた値がKsp倍さ
れ、勾配抵抗推定部402で、勾配抵抗の推定値である
勾配抵抗推定値FGHが算出され、第1演算器403で、
前記第1ゲイン401でKsp倍された値から勾配抵抗推
定値FGHが減じられ、走行抵抗推定部404で、空気抵
抗や転がり抵抗等の走行抵抗の推定値である走行抵抗推
定値FDが算出され、第2演算器405で、前記第1演
算器403で勾配抵抗推定値FGHが減じられた値に走行
抵抗推定値FDが加算され、第2ゲイン406で、前記
第2演算器405で走行抵抗推定値FDが加算された値
がタイヤ半径Rw倍されて駆動軸トルク指令値TWCMDが
算出される。
【0056】走行制御用コントローラ16で車速制御演
算部400の処理が実行されると、次いで駆動トルク制
御部500の処理が実行されて、図7に示すように、ス
テップS501で、前記車速制御演算部400で算出さ
れた駆動軸トルク指令値TWCMDに基づいてエンジントル
ク指令値TERが算出され、料金所手前であるためエンジ
ントルク指令値TERがエンジンブレーキトルクTE_IDLE
より小さかったとすると、ステップS502の判定が
「NO」となり、ステップS504で、エンジントルク
指令値TERが“0”に設定されると共にブレーキトルク
指令値TBRが算出され、ステップS505で、前記ステ
ップS504で算出されたエンジントルク指令値TER及
びブレーキトルク指令値TBRに基づいて、制動圧指令値
Pbr及びスロットル開度指令値θtvoが算出され、制動
制御装置8及びエンジン出力制御装置10に出力され、
この演算処理が終了される。
【0057】そして、走行制御用コントローラ16で算
出された制動圧指令値Pbr及びスロットル開度指令値θ
tvoに応じて、エンジン出力制御装置10でスロットル
アクチュエータが制御されて、制動制御装置8で制動油
圧が発生し、先行車両との車間距離Lが車間距離指令値
LCMDに制御される。また、上記フローが繰り返し実行
されて、先行車両との車間距離Lが車間距離指令値LCM
Dに保たれたまま料金所に到着した自車両が当該料金所
を通過したとする。すると、上限加速度演算部100の
処理において、図3に示すように、ステップS101を
経て、ステップS102の判定が「NO」となり、ステ
ップS116及びS117の判定が「YES」となり、
またステップS118の判定が「NO」となり、ステッ
プS121で、前記ステップS105〜S111で算出
された経過時間T等に基づいて、料金所より手前の道路
の混雑度合いが推定されて、料金所より先の道路におい
て予測される混雑度合いを示す予測混雑度合CONGSTD1が
算出され、ステップS122で、前記ステップS121
で算出された予測混雑度合CONGSTD1が小さくなるにつれ
て大きくなるというように、予測混雑度合CONGSTD1の大
きさに応じて変化する関数が用いられて上限加速度DEL
T_Vが算出され、この演算処理が終了される。
【0058】このように本実施形態にあっては、高速道
路の料金所が自車両前方に検出され、且つ、当該料金所
がある地点より先の道路種類が高速道路であるときに
は、自車両が料金所に到達するまでの経過時間T等に基
づいて、料金所手前の道路が空いていて当該料金所の先
の道路も空いていると予測できるときには、当該料金所
がある地点を自車両が過ぎてからの上限加速度DELT_V
が大きく設定され、また料金所の先の道路が混雑してい
ると予測できるときには、当該料金所がある地点を自車
両が過ぎてからの上限加速度DELT_Vが小さく設定され
るというように、制限速度の大きい道路に適正な加速度
になるように制駆動力が制御されるため、乗員の違和感
が抑制防止される。
【0059】また、料金所がある地点より手前にある先
行車両の平均車速VTAが大きいとき、先行車両の最大加
速度DVTが大きいとき、先行車両の割込回数Nが小さい
とき、自車両の平均車速VAが大きいとき及び小さいと
きのうち少なくとも1つが該当するときに、前記料金所
より手前の道路が混雑していると推定して、前記料金所
より先の道路も混雑していることを予測するため、料金
所より先の道路の混雑度合いを容易に予測できる。
【0060】次に、本発明の車両用走行制御装置の第2
実施形態について説明する。この実施形態の車両概略構
成は、図8に示すように、前記第1実施形態の図1のも
のに加えて、自車両が有料道路に入るとき等に道路管理
者側の電算機と交信して、車両を停止せずに通行料金を
支払うことができる自動料金収受システムの車載器17
が設けられている。その他の構成は、前記第1実施形態
の図1のものと同等である。
【0061】また、この実施形態の走行制御用コントロ
ーラ16の上限加速度演算部100で実行される演算処
理は、前記第1実施形態の上限加速度演算部100で実
行される演算処理が、前記第1実施形態の図3のものか
ら図9のものに変更されている。この図9の演算処理に
は、前記図3の演算処理のステップS110とS117
とに代えてステップS110’とS117とが設けられ
ている。
【0062】このうち、ステップS110’では、料金
所に設置されている料金収受システムのゲートから、当
該料金所に近づいたことを知らせる信号を車載器17が
受信したか否か判定し、受信したときには(YES)ス
テップS111に移行し、そうでないときには(NO)
前記ステップS113に移行する。また、ステップS1
17’では、料金所に設置されている料金収受システム
のゲートから、当該料金所を通過したことを知らせる信
号を車載器17が受信したか否か判定し、受信したとき
には(YES)ステップS118に移行し、そうでない
ときには(NO)ステップS120に移行する。
【0063】このように、本実施形態では、料金所を自
動料金収受システムの車載器で検出するようにしたた
め、自車両が料金所に近づいたことや当該料金所を通過
したことを容易に且つ精度良く検出することができる。
なお、本実施形態にあっては、走行環境検出手段は車間
距離センサ12、車速センサ13、ナビゲーションシス
テム15及び車載器17に対応し、制駆動力制御手段は
走行制御用コントローラ16、エンジン出力制御装置1
0及び制動制御装置8に対応し、検出対象検出手段は車
間距離センサ12に対応し、道路種類検出手段はナビゲ
ーションシステム15に対応し、車両走行状態検出手段
は車間距離センサ12及び車速センサ13に対応し、制
御特性設定手段は走行制御用コントローラに対応する。
【0064】また、上記実施の形態は本発明の車両用走
行制御装置の一例を示したものであり、装置の構成等を
限定するものではない。例えば、上記実施の形態では、
上限加速度演算部100で実行される処理において、自
車両が料金所から500m以上離れたときに、上限加速
度DELT_Vを所定の設定値ACC_Lに戻す例を示したが
(ステップS118)、所定の設定値ACC_Lに戻すタイ
ミングを限定するものではなく、例えば乗員がブレーキ
を操作したときや、自車速Vspが車速指令値VCMDに達
したときに所定の設定値ACC_Lに戻すようにしてもよ
い。
【0065】また、料金所より先の道路の混雑度合いを
予測して、当該道路での上限加速度DELT_Vを設定する
例を示したが、上限加速度DELT_Vを設定することに限
定されるものではなく、車間距離指令値LCMDの大き
さ、追従走行時の応答特性、割込時の応答特性及び追い
つき時の応答特性等を設定するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走行制御装置の第1実施形態を示す概
略構成図である。
【図2】図1の走行制御用コントローラ内で実行される
走行制御処理を示すフローチャートである。
【図3】図2の上限加速度演算部で実行される演算処理
を示すフローチャートである。
【図4】図2の車間距離制御演算部で実行される演算処
理を示すブロック図である。
【図5】図2の変化率リミッタで実行される演算処理を
示すフローチャートである。
【図6】図2の車速制御部で実行される演算処理を示す
ブロック図である。
【図7】図2の駆動トルク制御部で実行される演算処理
を示すフローチャートである。ートである。
【図8】本発明の走行制御装置の第2実施形態を示す概
略構成図である。
【図9】本発明の第2実施形態において、図2の上限加
速度演算部で実行される演算処理を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1FL、1FRは前輪 1RL、1RRは後輪 2はエンジン 3は自動変速機 4はプロペラシャフト 5は最終減速装置 6は車軸 7はディスクブレーキ 8は制動制御装置 9はブレーキペダルストロークセンサ 10はエンジン出力制御装置 11はアクセルペダルストロークセンサ 12は車間距離センサ 13は車速センサ 14は車速設定スイッチ 15はナビゲーションシステム 16は走行制御用コントローラ 17は自動料金収受システムの車載器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/14 320 F02D 41/14 320D 5H180 G01C 21/00 G01C 21/00 A G07B 15/00 510 G07B 15/00 510 G08G 1/16 G08G 1/16 C E (72)発明者 小林 洋介 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 2F029 AA02 AB07 AB12 AC02 AC09 3D041 AA32 AA41 AA79 AB01 AC01 AC26 AD04 AD10 AD41 AD47 AD51 AE04 AE41 AE45 AF01 3D044 AA03 AA14 AA21 AA25 AA36 AA45 AB01 AC03 AC15 AC24 AC26 AC56 AC59 AD04 AD21 AE04 AE21 3G093 AA01 BA07 BA15 BA23 CB06 CB10 CB13 DA06 DB05 DB15 DB16 DB18 EA09 EB04 EC01 FA04 FB01 3G301 HA01 JA03 JA35 KA12 KB02 LA01 ND01 NE01 PA11Z PF01Z PF03Z PF05Z 5H180 AA01 CC03 CC11 CC12 CC14 FF05 FF22 FF32 LL01 LL04 LL09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両の走行環境を検出する走行環境検
    出手段と、前記走行環境検出手段で検出された走行環境
    に基づいて制駆動力を制御する制駆動力制御手段と、自
    車両前方の所定の検出対象を検出する検出対象検出手段
    と、前記検出対象検出手段で所定の検出対象が検出され
    たときに当該検出対象がある地点より先の道路種類を検
    出する道路種類検出手段と、前記検出対象検出手段で所
    定の検出対象が検出されたときに当該検出対象がある地
    点より手前にある先行車両の走行状態及び自車両の走行
    状態の少なくとも1つを検出する車両走行状態検出手段
    と、前記道路種類検出手段で検出された道路種類が所定
    の道路種類であるときに、前記車両走行状態検出手段で
    検出された先行車両の走行状態及び自車両の走行状態の
    少なくとも1つに基づいて、前記検出対象検出手段で検
    出された検出対象がある地点を自車両が過ぎてからの前
    記制駆動力制御手段の制御特性を設定する制御特性設定
    手段と、を備えたことを特徴とする車両用走行制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御特性設定手段は、前記道路種類
    検出手段で検出された道路種類が高速道路であるとき
    に、前記制駆動力制御手段の制御特性を設定することを
    特徴とする請求項1に記載の車両用走行制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御特性設定手段は、前記制駆動力
    制御手段の制御特性として自車両の加速度の上限値を設
    定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    車両用走行制御装置。
  4. 【請求項4】 前記車両走行状態検出手段は、前記検出
    対象検出手段で所定の検出対象が検出されたときに当該
    検出対象がある地点より手前にある先行車両の車速、先
    行車両の加速度、先行車両の割込頻度、先行車両の有
    無、自車両の平均車速及び前記検出対象がある地点に自
    車両が到達するまでの時間のうち少なくとも1つを検出
    することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    に記載の車両用走行制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御特性設定手段は、前記車両用走
    行状態検出手段で検出された前記検出対象がある地点よ
    り手前にある先行車両の車速が大きいとき、先行車両の
    加速度が大きいとき、先行車両の割込頻度が小さいと
    き、先行車両がないとき、自車両の平均車速が大きいと
    き及び検出対象がある地点に自車両が到達するまでの時
    間が小さいときのうち少なくとも1つが該当するとき
    に、前記検出対象検出手段で検出された検出対象がある
    地点を自車両が過ぎてからの当該自車両の加速度の上限
    値が大きくなるように前記制駆動力制御手段の制御特性
    を設定することを特徴とする請求項4に記載の車両用走
    行制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御特性設定手段は、前記所定の検
    出対象として料金所が検出されたときに、前記検出対象
    検出手段で検出された検出対象がある地点を自車両が過
    ぎてからの前記制駆動力制御手段の制御特性を設定する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記
    載の車両用走行制御装置。
  7. 【請求項7】 前記検出対象検出手段は、自動料金収受
    システムの車載器及びナビゲーションシステムの車載器
    の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1乃至
    請求項6のいずれかに記載の車両用走行制御装置。
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