JP2003154696A - 記録画像の濃度補正方法 - Google Patents

記録画像の濃度補正方法

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JP2003154696A
JP2003154696A JP2001353825A JP2001353825A JP2003154696A JP 2003154696 A JP2003154696 A JP 2003154696A JP 2001353825 A JP2001353825 A JP 2001353825A JP 2001353825 A JP2001353825 A JP 2001353825A JP 2003154696 A JP2003154696 A JP 2003154696A
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Shingo Suzuki
伸五 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高濃度部印字後の尾引き現象および補正過多
による白抜けを抑えた、記録画像の濃度補正方法を提供
する。 【解決手段】 発熱素子毎に、印加される画像データと
予め設定した画像階調境界データとの大小を比較する工
程と、発熱素子毎に、画像データが画像階調境界データ
より大きい場合を画像データが画像階調境界データ以下
になるまで計数して、累積カウント値を取得する工程
と、画像データが画像階調境界データより大きい場合、
画像データが画像階調境界データ以下になるまで、画像
階調データを計数して累積画像階調データ値を算出する
工程と、累積カウント値と累積画像階調データ値より、
カウント部の画像平均階調データ値を取得する工程と、
累積カウンタ値および画像平均階調データ値の組み合わ
せ毎に定まる補正係数を設定して形成した補正係数テー
ブルを備え、濃度補正を行う工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドを
用いて熱記録を行う際の濃度制御に関し、特に高濃度部
印字後の記録濃度の補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッドの温度を検知して、画像
データを補正する温度補正する技術、記録開始から該当
ラインに至るまでの畜熱履歴を計算して補正する熱履歴
補正する技術、サーマルヘッドの隣接ドット間の影響分
を補正する隣接補正する技術、前記各補正において重み
付けを行い補正する補正手段に関する技術等、濃度の補
正については、従来から多数の提案がなされている。
【0003】高濃度への立ち上がり部と高濃度からの立
ち下がり部を補正する方法として、例えば特開平3−1
30168号公報において、濃度の立ち上がり部では画
像データを大きく、濃度の立ち下がり部では画像データ
を小さくする濃度補正を行う方法が提案されている。
【0004】また、特開平11−170588号公報に
おいては、濃度の立ち上がり部と濃度の立ち下がり部で
別々の補正係数を選択して補正する濃度補正方法が提案
されている。
【0005】さらに本件出願人は、サーマルヘッドの発
熱素子毎に画像階調データより画像の高濃度部を判別
し、前記画像の高濃度部のライン数を計数し、高濃度部
後の濃度の立ち下がり部において、前記画像の高濃度部
のライン数によって、尾引き現象や補正過多による白抜
け現象が最小に抑えられるような補正係数を用いて、濃
度補正を行う技術を既に提案している。
【0006】しかし、これでは未だ、前記高濃度部が同
一ライン数で且つ、立ち下がり部の画像階調データが同
一であるにもかかわらず、画像の高濃度部と判別した画
像部の濃度値により、尾引き現象や補正過多による白抜
け現象が異なり、前記画像部の濃度値によっては、尾引
き現象や補正過多による白抜け現象が発生する。さら
に、隣接画素列間で前記濃度値の差がある場合、前記現
象により、スジ状の画像が発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記サーマルヘッドを
用いたプリンタにおいては、サーマルヘッドの発熱部の
畜熱状態に起因する濃度変動が生じるため、サーミスタ
等によりサーマルヘッドの温度検知を行い、畜熱による
温度上昇分に起因する濃度変化量を画像階調データ量と
して補正を行っているが、サーミスタの応答には少なく
とも数秒を要するので、数msオーダーの高速記録にお
いては、制御することが著しく困難となるという問題が
ある。
【0008】上記課題を解決するために、印字開始ライ
ンから、該当画素ラインに至るまでの畜熱履歴を、各画
素データおよび各画素データに対する重み付けあるい
は、それらの累積値より算出して、畜熱補正を行うこと
が考えられるが、例えば、染料が粒子状に塗工されたイ
ンクシートを用いて記録を行った場合、染料の融点の前
後において、インクシートの感度特性が大きく変化す
る。そのため、従来の様な畜熱温度分のみを求めて補正
する方法では、均一な濃度を再現することはできない。
【0009】また、インクシート搬送速度が用紙搬送速
度の1/n(n≧1)の速度差とされるマルチ記録方式
においては、該当画素の印字時に、該当画素の直前から
nライン前の印字において1/nの距離づつ搬送された
状態で繰り返し加熱されているインクシートに対し、加
熱を行うため、畜熱の影響に加えて、インクシートの染
料状態変化による感度特性の変化に起因する濃度変化量
分の補正を行わないと均一な濃度を得ることができない
という問題もある。
【0010】また、残染料量が常に変化するため、この
変化量に対する補正を行わないと均一な濃度を得ること
ができない。
【0011】また、該当データより直前画素までの印字
履歴が同一の場合であっても、該当画素データの値によ
り、尾引き現象や補正過多による白抜け現象の発生レベ
ルが異なるため、同一の補正条件では均一な画像が得ら
れないという問題もある。
【0012】また、Y,M,C,Kの多色記録において
は、インクシートの昇華温度、融点、感度特性等が異な
るため、同一の補正条件では均一な画像が得られないと
いう問題もある。
【0013】さらに、特に速度差マルチ記録方式では、
同一位置の画素の印字において、該当色画素より前に印
字された色の画像データの値により、記録用紙への加熱
および染料染着で記録用紙の表面性が変化し、該当色の
染着量が変化することや、該当色の印字の際に、該当色
より前に記録された染料がインクシートに再転写して画
像濃度が低下するといった問題がある。
【0014】また、昇華記録方式においては、熱の応答
性の問題により、該当画素の補正を行っても1ラインの
濃度が弱いといった問題があった。特に、速度差マルチ
記録方式では、その傾向が顕著であり、高品質な画像が
得られないという問題がある。
【0015】また、速度差マルチ記録方式においては、
濃度の立ち上がり部で画像データを大きくする濃度補正
を行うことによる影響により、高濃度部印字の副走査方
向のライン数が短いほど尾引き量が大きく、逆に残染料
量との関係により、ライン数が長くなると印字抜け現象
が発生するといった問題がある。
【0016】そこで本発明の目的は、サーマルヘッドを
用いる記録方法に関して前述したような多数の問題を総
じて解消する効果的な記録画像の濃度補正方法を提供す
ることである。
【0017】すなわち、本発明は、高速記録において、
画像の立ち上がり部での濃度低下、かつ画像の立ち下が
り部、特に、高濃度部印字後の尾引き現象および補正過
多による白抜けを抑えた、高品質なフルカラー画像を得
ることができる記録画像の濃度補正方法であり、また、
多色記録において、各色のインクシートと記録用紙のマ
ッチング特性を最適な条件とすることにより、高品質な
フルカラー画像を得ることができる記録画像の濃度補正
方法である。加えて、本発明は、1ラインの再現性を向
上した、高品質なフルカラー画像を得ることができる記
録画像の濃度補正方法である。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明では、複数の発熱素子をライ
ン状に配列したサーマルヘッドを用いて、記録媒体上に
形成される記録画像の濃度を補正する方法であって、前
記発熱素子毎に、印加される画像データと予め設定した
画像階調境界データとの大小を比較する第1の工程と、
前記発熱素子毎に、前記画像データが前記画像階調境界
データより大きい場合を前記画像データが前記画像階調
境界データ以下になるまで計数して、累積カウント値を
取得する第2の工程と、前記画像データが前記画像階調
境界データより大きい場合、前記画像データが前記画像
階調境界データ以下になるまで、画像階調データを計数
して累積画像階調データ値を算出する第3の工程と、前
記累積カウント値と前記累積画像階調データ値より、カ
ウント部の画像平均階調データ値を取得する第4の工程
と、前記累積カウンタ値および前記画像平均階調データ
値の組み合わせ毎に定まる補正係数を設定して形成した
補正係数テーブルを備え、前記発熱素子毎に前記補正係
数テーブルの前記補正係数を用いて前記画像データを変
更し、濃度補正を行う第5の工程とを有する記録画像の
濃度補正方法を最も主要な特徴とする。
【0019】請求項2記載の発明では、請求項1に記載
の記録画像の濃度補正方法において、濃度の立ち上がり
部と濃度の立ち下り部を判別し、前記累積カウント値は
次の濃度の立ち上がり部と判断されるまで有効とし、前
記画素データが濃度の立ち上がり部と判断された場合に
累積カウント値をクリアし、濃度の立ち上がり部である
場合には第1の補正係数C1を選択し、濃度の立ち下り
部である場合には第2の補正係数C2を選択し、該第2
の補正係数C2として前記補正係数テーブルの前記補正
係数を用いる記録画像の濃度補正方法を主要な特徴とす
る。
【0020】請求項3記載の発明では、請求項1に記載
の記録画像の濃度補正方法において、濃度の立ち上がり
部と濃度の立ち下り部を判別し、前記累積カウント値お
よび前記カウント部の累積画像階調データ値は、前記画
像データが前記画像階調境界データ以下と判断されてか
ら、予め設定したライン数の範囲で有効とし、前記画像
データが前記画像階調境界データ以下と判断されてか
ら、前記設定したライン数の画像が記録された後、前記
累積カウント値、前記累積画像階調データ値およびカウ
ント部の画像平均階調データ値をクリアし、濃度の立ち
上がり部である場合には第1の補正係数C1を選択し、
濃度の立ち下り部である場合には第2の補正係数C2を
選択し、該第2の補正係数C2として前記補正係数テー
ブルの前記補正係数を用いる記録画像の濃度補正方法を
主要な特徴とする。
【0021】請求項4記載の発明では、請求項1に記載
の記録画像の濃度補正方法において、濃度の立ち上がり
部と濃度の立ち下り部を判別し、前記累積カウント値お
よび前記カウント部の累積画像階調データ値は、前記画
像データが前記画像階調境界データ以下と判断されてか
ら、予め設定したライン数の範囲で有効とし、前記設定
したライン数の範囲内で、再度、前記画像データが前記
画像階調境界データより大きいと判断された場合、前記
累積カウント値および前記累積画像階調データ値は、そ
のまま有効として、新規にカウントされるカウント値お
よび画像階調データを累積し、濃度の立ち上がり部であ
る場合には第1の補正係数C1を選択し、濃度の立ち下
り部である場合には第2の補正係数C2を選択し、該第
2の補正係数C2として前記補正係数テーブルの前記補
正係数を用いる記録画像の濃度補正方法を主要な特徴と
する。
【0022】請求項5記載の発明では、請求項1から4
のいずれかに記載の記録画像の濃度補正方法において、
前記立ち下がり部の補正係数は、該当画素の画像階調デ
ータ値毎に設定されている記録画像の濃度補正方法を主
要な特徴とする。
【0023】請求項6記載の発明では、請求項1から4
のいずれかに記載の記録画像の濃度補正方法において、
前記補正係数テーブルの前記補正係数は、記録画像を形
成する色毎に設定されている記録画像の濃度補正方法を
主要な特徴とする。
【0024】請求項7記載の発明では、請求項1から4
のいずれかに記載の記録画像の濃度補正方法において、
前記補正係数テーブルの前記補正係数の他、さらに先の
画像と同一位置に記録される後の画像の画像データには
再転写による濃度低下を軽減する補正係数k1及び/又
は速度差マルチ記録方式での記録媒体の影響を軽減する
補正係数k2を用いる記録画像の濃度補正方法を主要な
特徴とする。
【0025】請求項8記載の発明では、請求項1から4
のいずれかに記載の記録画像の濃度補正方法において、
前記累積カウント値が1以上で且つ、前記画像平均階調
データ値が同一である場合、前記累積カウント値が小さ
いほど、前記補正係数テーブルの前記補正係数に大きな
値を設定する記録画像の濃度補正方法を主要な特徴とす
る。
【0026】請求項9記載の発明では、請求項1から4
のいずれかに記載の記録画像の濃度補正方法において、
色毎に設けられたサーマルヘッドを備えたサーマルプリ
ンタにあって、1パス記録により多重書き込みに際して
実施する記録画像の濃度補正方法を主要な特徴とする。
【0027】請求項10記載の発明では、請求項1から
4のいずれかに記載の記録画像の濃度補正方法におい
て、インクシート搬送速度が用紙搬送速度の1/n(n
≧1)の速度差マルチ記録に際して実施する記録画像の
濃度補正方法を主要な特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を詳細に説明する。本発明の記録画像の濃度補正方
法では、ライン毎に画像画素データを読み込み、該当画
素データと予め設定した画像階調境界データとを比較
し、前者画素データが後者画素データより大きい場合を
カウント対象とする。ここでの画像階調境界データは、
染料が溶解する温度になる画像階調データや尾引き量が
増大する画像階調データを参照して予め設定されるもの
である。
【0029】カウントの方法は、サーマルヘッドの発熱
素子各々に設けられたカウント手段で計数して累積した
ものを累積カウント値として記憶する。このようにし
て、順次ライン毎に画像階調データを読み込み、前記比
較を行い、高濃度部でのライン数を発熱素子毎にカウン
トする。
【0030】さらに、前記カウント対象の画素データを
サーマルヘッドの発熱素子各々に設けられた第2のカウ
ント手段で計数して累積し、この累積画素データ値を前
記累積カウント値で除算して、前記カウント対象部であ
る画像の高濃度部と判断した画像部の平均階調数を算出
する。
【0031】このカウント値の有効範囲は、任意に設定
することが可能である。例えば、インクシート搬送速度
が用紙搬送速度の1/n速度差マルチ記録方式において
は、カウントされた最終ラインからnラインについて、
そのカウント値を有効とする。
【0032】次に、補正係数テーブルより、前記カウン
タに記憶された、カウント値および前記算出したカウン
ト部の平均階調数に対応した補正係数を選択して、該当
画素に対する補正演算処理を行う。この補正演算処理の
具体的内容については後述する。
【0033】本発明の濃度補正方法は高濃度印字後の尾
引き現象の低減について効果的である。また、同一画素
列で高濃度部のライン数および濃度値に大きな差がある
場合や、該当画素の隣接画素列間で濃度値に大きな差が
ある場合は、高濃度印字後の尾引き現象の低減について
効果があるだけでなく、特に、画素列毎の補正レベルを
より最適に選択できることにより、隣接間におけるわず
かな濃淡差により発生するスジ状の濃度ムラや白抜けを
抑えることができる。
【0034】本濃度補正方法では、請求項1と同様に高
濃度部のカウントおよび前記カウント部の平均階調数の
算出を行う。このとき、濃度の立ち上がり部と濃度の立
ち下がり部を判別する。ここで、濃度の立ち上がり部と
濃度の立ち下がり部の判別方法は次のように行う。
【0035】該当画素データDnに対し、所定の時定数
Aと補正係数C1、C2を設定し、該当画素の直前画素
データをDn−1、補正後の該当画素データをD' n、
補正後の該当画素の直前画素データをD' n−1とした
場合、下記の一連の式(1)で示すような濃度補正のた
めの演算処理を行う。 B0=0、D0=0 (n>0) Bn=(Dn−1+(A−1)・Bn−1)/A AV=(Dn+(A−1)・Bn)/A E=Dn−AV Dn>AVのとき ・・・・式(1) D' n=Dn+E・C1 Dn<=AVのとき D' n=Dn+E・C2
【0036】上記式(1)による補正演算処理において
は、Dn>AVのとき濃度の立ち上がりと判断し、Dn
<=AVのとき濃度の立ち下がりと判断する。前記累積
カウント数は、カウントが終了しても有効とされ、上記
式(1)での判定により、再度、濃度の立ち上がりと判
定されるまで、その累積カウント値および前記カウント
部の平均階調数は記憶される。濃度の立ち上がりと判定
された時点で、累積カウント値および前記カウント部の
画像平均階調データ値はクリアする。
【0037】また、濃度の立ち上がり部と判定された場
合、補正係数C1を選択し、濃度の立ち下がり部と判定
された場合、補正係数C2を選択する。補正係数C1及
び補正係数C2は予め設定されるものである。特に補正
係数C2は、予め準備されていた補正係数テーブルから
累積カウント値および前記カウント部の画像平均階調デ
ータ値に応じて決定されている所定の補正係数を用い
る。
【0038】特に高濃度部に対する濃度補正について
は、前記累積カウント値および前記カウント部の画像平
均階調データ値によって、それぞれ最適補正条件となる
2次元配列の補正係数テーブルを作成し、累積カウント
値およびカウント部の平均階調数に対応した補正係数を
選択して用いるようにすることができる。
【0039】本濃度補正方法では、請求項1および2と
同様に高濃度部のカウントおよび前記カウント部の平均
階調数の算出を行う。このとき、請求項1および2と同
様に、濃度の立ち上がり部と立ち下がり部を判別する。
この判別および濃度補正のための演算処理も、請求項2
に記載の式(1)と同様の方法で行う。
【0040】前記カウント値、前記カウント部の累積画
像階調データ値および前記カウント部の画像平均階調デ
ータ値は、カウント終了後の濃度の立ち下がり部から、
予め設定したライン数の範囲で有効とし、そのライン数
分の記録が終了後、それらの値はクリアされる。
【0041】また、カウント終了後の濃度の立ち下がり
部から、予め設定したライン数分の記録が終了する前
に、再度、該当画素の画像データが前記画像階調境界デ
ータより大きい値と判断された場合は、その時点で、前
記カウント値、前記カウント部の累積画像階調データ値
および前記カウント部の画像平均階調データ値はクリア
する。
【0042】ここで、特に、インクシート搬送速度が用
紙搬送速度の1/n(n≧1)の速度差とされるマルチ
記録方式においては、該当画素の印字時に、該当画素の
直前からnライン前の印字において、1/nの距離づつ
搬送された状態で繰り返し加熱されているインクシート
に対し、加熱を行うため、この加熱処理により、少なく
ともnライン前までのインクシートの状態が変化してい
る。よって、この変化により、発色特性が変化するた
め、尾引きを抑えるための補正条件も変化する。また、
サーマルヘッドの発熱体とインクシートは点接触ではな
く、ある程度の接触面積をもっていることや、発熱体の
周囲への熱の伝達があるため、実際には、n+α(α≧
1)ラインの範囲で、印字時の加熱によりインクシート
の発色特性は影響を受ける。このことを考慮して、前記
予め設定するライン数は、n+α(α≧1)ラインとす
ることが望ましい。
【0043】また、濃度の立ち上がり部と判定された場
合、補正係数C1を選択し、濃度の立ち下がり部と判定
された場合、補正係数C2を選択する。補正係数C1及
び補正係数C2は予め設定されるものである。特に補正
係数C2は、予め準備されていた補正係数テーブルから
累積カウント値および前記カウント部の平均階調数に応
じて決定されている所定の補正係数を用いる。
【0044】本濃度補正方法では、請求項1から3と同
様に高濃度部のカウントおよび前記カウント部の平均階
調数の算出を行う。このとき、請求項1から3と同様
に、濃度の立ち上がり部と立ち下がり部を判別する。こ
の判別および濃度補正のための演算処理も、請求項2に
記載の式(1)と同様の方法で行う。
【0045】前記カウント値、前記カウント部の累積画
像階調データ値および前記カウント部の画像平均階調デ
ータ値は、カウント終了後の濃度の立ち下がり部から、
予め設定したライン数の範囲で有効とし、そのライン数
分の記録が終了後、それらの値はクリアされる。
【0046】また、カウント終了後の濃度の立ち下がり
部から、予め設定したライン数分の記録が終了する前
に、再度、該当画素の画像データが前記画像階調境界デ
ータより大きい値と判断された場合は、前記カウント値
および前記カウント部の累積画像階調データ値を記憶
し、今回新たに画像の高濃度部と判断された画像部につ
いて、同様に高濃度部のライン数を計数してカウント
し、および前記カウント部の画像階調データを累積し、
それらの値を前記記憶した値にそれぞれ加算する。
【0047】ここで、特に、インクシート搬送速度が用
紙搬送速度の1/n(n≧1)の速度差とされるマルチ
記録方式においては、請求項3の説明と同様な理由で、
前記予め設定するライン数は、n+α(α≧1)ライン
とすることが望ましい。
【0048】また、濃度の立ち上がり部と判定された場
合、補正係数C1を選択し、濃度の立ち下がり部と判定
された場合、補正係数C2を選択する。補正係数C1及
び補正係数C2は予め設定されるものである。特に補正
係数C2は、予め準備されていた補正係数テーブルから
累積カウント値および前記カウント部の平均階調数に応
じて決定されている所定の補正係数を用いる。
【0049】前ライン迄の画像データの履歴がまったく
同一である場合においても、画像の立ち下がり部の該当
画素階調データの大きさによって、尾引きレベルは異な
る。よって、前記数式(1)による、補正演算処理にお
いて、該当画素階調データDnによって、立ち下がり補
正係数C2を補正係数テーブルより選択して用いる。補
正係数テーブルは例えば256階調の画像の場合、画像
階調データ0〜255階調に対して、それぞれ尾引きお
よび補正過多による白抜けが最小となる様に補正係数を
予め設定しておくことが好ましい。
【0050】請求項1から4に記載の濃度補正方法にお
いて、前記累積カウント値、前記カウント部の平均階調
数および該当画素データによって、それぞれ最適補正条
件となる3次元配列の補正係数テーブルを作成し、累積
カウント値、カウント部の平均階調数および該当画素デ
ータに対応した補正係数を選択して用いることにより、
さらに尾引きおよび補正過多による白抜けを最小限に抑
えることができる。
【0051】Y,M,C,Kの画像データが同一である
場合においても、尾引きレベルは色によって異なる。よ
って、前記式(1)による、補正演算処理において、
Y,M,C,Kの色毎によって、立ち下がり補正係数C
2を補正係数テーブルより選択して用いる。補正係数テ
ーブルは、Y,M,C,Kのインクシートを用いて画像
を形成する場合、各色毎に対して、それぞれ尾引きおよ
び補正過多による白抜けが最小となる様に補正係数を予
め設定しておく。
【0052】請求項1から4に記載の濃度補正方法にお
いて、前記累積カウント値、前記カウント部の平均階調
数およびY,M,C,Kの画像データの色によって、そ
れぞれ最適補正条件となる3次元配列の補正係数テーブ
ルを作成し、累積カウント値、カウント部の平均階調数
およびY,M,C,Kの画像データの色に対応した補正
係数を選択して用いることにより、さらに尾引きおよび
補正過多による白抜けを最小限に抑えることができる。
【0053】さらに、請求項5に示す、該当画素データ
の値と組み合すことにより、前記累積カウント値、前記
カウント部の平均階調数、該当画素データおよびY,
M,C,Kの画像データの色によって、それぞれ最適補
正条件となる4次元配列の補正係数テーブルを作成し、
累積カウント値、カウント部の平均階調数およびY,
M,C,Kの画像データの色に対応した補正係数を選択
して用いることにより、さらに尾引きおよび補正過多に
よる白抜けを最小限に抑えることができる。
【0054】請求項1から4に記載の濃度補正方法を用
いた多色記録において、第1色目の記録で記録用紙に転
写した染料が、第2色目の記録時にインクシートに再転
写し、第1色目の記録濃度が僅かに低下する現象が確認
される。同様に第3色目、第4色目の記録においても、
前記現象が発生する場合がある。
【0055】そこで、本発明の好ましい形態としては、
第n色目の該当画素データ印字の場合、第n+1色目の
同一画素位置の画素データの値に所定の補正係数を乗算
した値を第n色目の該当画素データに加えることによ
り、再転写によって画像濃度が低下する分を考慮し、尾
引きを抑えた画像の記録を行う。
【0056】第n色目の該当画素データDnに対し、所
定の補正係数k1を設定し、第n+1色目の同一位置の
画素データをDn+1とした場合は下記式(2)、 Dn=Dn+k1・Dn+1(0<k1<1) ・・・・式(2) で求めることができる。
【0057】また、速度差マルチ記録方式においては、
第n−1色目の記録時における、記録用紙への加熱およ
び染料転写により、記録用紙の表面性が変化し、第n色
目の記録時に、第n色目を単色記録した場合と比較し
て、僅かに異なる画像濃度特性を示す場合がある。
【0058】そこで、本発明の好ましい形態としては、
第n色目の該当画素データ印字の場合、第n−1色目の
同一画素位置の画素データの値に所定の補正係数を乗算
した値を第n色目の該当画素データから減算することに
より、前記変化によって画像濃度が変化する分を考慮し
た記録を行う。
【0059】第n色目の該当画素データDnに対し、所
定の補正係数k2を設定し、第n−1色目の同一位置の
画素データをDn−1とした場合は下記式(3)、 Dn=Dn−k2・Dn−1(0<k2<1) ・・・・式(3) で求めることができる。したがって、第n色目の該当画
素データDnは下記式(4)、 Dn=Dn+k1・Dn+1−k2・Dn−1(0<k1<1、0<k2< 1) ・・・・式(4) で求めることができる。
【0060】熱転写記録においては、一般的に高濃度部
の記録により、サーマルヘッドが畜熱し、尾引き現象が
発生する傾向がある。したがって、高濃度部の記録が長
く続くほど高濃度部後の画像データを小さくする様に補
正することが知られている。
【0061】しかし、速度差マルチ記録方式において、
高エネルギーが印加された場合、染料が溶解し、同一エ
ネルギーを印加した場合においても、濃度が出やすくな
るため、濃度の立ち下がり部において尾引き現象が大き
くなる。このとき、高濃度部が長く続くほどサーマルヘ
ッドの発熱体下に位置するインクシートの残染料量は少
なくなるので、逆に尾引き量は減少する。
【0062】そこで、本発明の好ましい形態として、上
記現象を考慮して、高濃度カウント部の平均階調数が同
一である場合、高濃度部印字後の立ち下がり部におい
て、高濃度部の累積カウント値が小さい場合には補正係
数を大きく、高濃度部の累積カウント値が大きい場合に
は補正係数を小さく取ることにより、尾引き現象を抑制
した高品質な画像を得るようにする。
【0063】Y,M,C,Kの色毎に設けられたサーマ
ルヘッドを備えたサーマルプリンタにおいて、1パス記
録により多色記録を行う記録方法に請求項1から請求項
4の濃度補正方法を適用する。
【0064】速度差マルチ記録方式において、請求項1
から請求項4の濃度補正方法を適用する。特に、染料が
粒子状に塗工されたインクシートを用いた記録におい
て、請求項1から請求項4の濃度補正方法は十分な効果
が得られる。
【0065】(実施例1)Y,M,C用に3サーマルヘ
ッドを搭載した、昇華型速度差マルチ多重書き込みプリ
ンタと昇華型マルチインクシートおよび記録用紙を用い
て下記の条件で画像の印字を行った。なお、本実施例で
はインクシート搬送速度が用紙搬送速度の1/15とな
る搬送速度で印字を行った。
【0066】前記数式1の補正演算処理において、濃度
の立ち上がり部の補正係数C1を2、時定数Aを2、濃
度の立ち下がり部の補正係数C2を0から1.5、時定
数Aを10とした。また、高濃度部を判別する境界階調
データを100階調に設定した。この設定条件は、図1
に示すチャートを印字したときに目視で尾引きが確認で
きるようになる階調数を設定したものである。
【0067】印字に用いた画像チャートは図1に示すよ
うに、高濃度部のライン数が1から100ラインあり、
その周囲のデータが0から中間濃度になるように階調デ
ータが割り当てられている。また、ライン部の階調デー
タが、100階調から255階調の範囲で可変したチャ
ートがそれぞれ用意されている。
【0068】まず、尾引きおよび白抜けが最小となる補
正条件を見つけるために、立ち下り補正係数およびライ
ン部の階調データを可変して、前記式(1)にしたがっ
て、印字の開始部から1ライン毎に画像データを読み込
み、各画素データに対して補正を行い、印字を行った。
【0069】印字したチャートについて、画像の高濃度
部としてカウントしたカウント値(図1に示すチャート
のライン部のライン数)毎、また、カウント部の平均階
調数毎に、最も尾引きおよび白抜けが少なくなるような
補正係数を選択して、立ち下げ補正係数テーブルを作成
した。本実施例においては、尾引きが最も目立った、ラ
インの周囲の階調データが、65階調の画像部(図2の
左から4列目のブロック)について着目して行った。
【0070】カウント値によって選択する補正係数は、
尾引きの発生レベルに応じて、
【0071】
【表1】
【0072】に示すように、尾引きがほぼ同じである1
5レベルにグループ分けした。同様に、カウント部の平
均階調数によって選択する補正係数は、尾引きの発生レ
ベルに応じて、
【0073】
【表2】
【0074】に示すように、尾引きがほぼ同じである4
レベルにグループ分けした。
【0075】以上の結果により作成した立ち下げ補正係
数テーブルは、図2のグラフに示すデータのガンマ補正
階調数が65階調のところの値である。(図2のグラフ
は、後述する立ち下がり部の該当画素データ毎による条
件を含んだものである。)
【0076】作成した、カウント値およびカウント部の
平均階調数により補正係数を選択して用いる立ち下げ補
正係数テーブルを使用して、前記式(1)による補正演
算処理を行い、前述した印字条件で印字を行った。
【0077】まず、図1のチャートの1ライン部のある
中間濃度ブロックの立ち上がり部で、画像データが補正
係数C1により大きな値に補正されエッジがシャープに
再現される。数ライン後、高濃度部の1ラインのデータ
が読み込まれると、高濃度部1ラインと判定される。そ
の次のラインでは境界値未満と判定され、累積カウント
値は1となる。ここで、立ち下がりと判定され、補正係
数はC2が選択される。この補正係数は、立ち上がりと
判断されない限り有効となる。ここで、今回設定したカ
ウント後の画像の立ち下がり部の画像画素データが65
階調のときの補正係数C2の補正係数テーブルを
【0078】
【表3】
【0079】にまとめた。例えば、ライン部の画像デー
タが255階調で、上記の累積カウント値が1の場合、
補正係数は0.67、カウント値が50の場合、0.3
0、また、ライン部の画像データが128階調で、上記
の累積カウント値が1の場合、補正係数は1.08、カ
ウント値が50の場合、0.64が選択される。同様に
して、順次最終ラインまで補正を行う。
【0080】本実施例による濃度補正を行った後の画像
をMagenta単色で印字したところ、着目した左か
ら4列目のブロック部においては、1〜2ライン部で尾
引きが僅かに発生するレベルに抑えることが可能となっ
た。また、50〜100ライン部でライン後のエッジ部
で僅かに白抜けが発生した。さらに、補正を行わない状
態で、ライン部の濃度によって発生する尾引き量が異な
っていたが、本濃度補正を行った結果、ライン部の濃度
にかかわらず、尾引きおよび白抜けを抑えることが可能
となり、明らかな効果が確認できた。
【0081】(比較例1)実施例1で印字を行ったチャ
ートのうち、ライン部の画像データが255階調のもの
のみを用いて、画像の高濃度部としてカウントしたカウ
ント値(図1に示示すチャートのライン部のライン数)
毎に、最も尾引きおよび白抜けが少なくなるような補正
係数を選択して、立ち下げ補正係数テーブルを作成し
た。すなわち、本比較例では、ライン部の画像平均階調
数は、補正条件として考慮しない。また、本比較例1に
おいては、尾引きが最も目立った、ラインの周囲の階調
データが、65階調の画像部(図2の左から4列目のブ
ロック)について着目して行った。
【0082】カウント値によって選択する補正係数は、
実施例1と同様に、尾引きの発生レベルに応じて、[表
1]に示すように、尾引きがほぼ同じである15レベル
にグループ分けした。
【0083】以上の結果により作成した立ち下げ補正係
数テーブルは、図2の166〜255階調のグラフに示
すデータのガンマ補正後階調数が65階調のところの値
である。(図2のグラフは、後述する立ち下がり部の該
当画素データ毎による条件を含んだものである。)
【0084】作成した、カウント値により補正係数を選
択して用いる立ち下げ補正係数テーブルを使用して、前
記式(1)による補正演算処理を行い、前述した印字条
件で印字を行った。
【0085】まず、図1のチャートの1ライン部のある
中間濃度ブロックの立ち上がり部で、画像データが補正
係数C1により大きな値に補正され、実施例1と同様に
エッジがシャープに再現される。数ライン後、高濃度部
の1ラインのデータが読み込まれると、高濃度部1ライ
ンと判定される。その次のラインでは境界値未満と判定
され、累積カウント値は1となる。ここで、立ち下がり
と判定され、補正係数はC2が選択される。この補正係
数は、立ち上がりと判断されない限り有効となる。ここ
で、今回設定したカウント後の画像の立ち下がり部の画
像画素データが65階調のときの補正係数C2の補正係
数テーブルを
【0086】
【表4】
【0087】にまとめた。例えば、上記の累積カウント
値が1の場合、補正係数は0.67、カウント値が50
の場合、0.30が選択される。同様にして、順次最終
ラインまで補正を行った。
【0088】ライン部の階調データが255階調の画像
について、本比較例1による濃度補正を行い、画像をM
agenta単色で印字したところ、実施例1と同様
に、着目した左から4列目のブロック部においては、1
〜2ライン部で尾引きが僅かに発生するレベルに抑える
ことが可能であった。また、50〜100ライン部でラ
イン後のエッジ部で僅かに白抜けが発生した。
【0089】次に、ライン部の階調データを100〜2
55階調の間で可変して、本比較例1による濃度補正を
行い、画像をMagenta単色で印字したところ、特
に、ライン部の階調数が101〜150階調のやや濃度
が低めな1〜2ライン部で、濃くて長い尾引きが発生し
た。また、ライン部がこの階調数のところでは、全体的
に補正条件が弱く、尾引きが発生する傾向がある。した
がって、従来方式の本比較例1の濃度補正方法では、画
像パターンによっては、尾引きに対する十分な効果が得
られない場合がある。
【0090】(実施例2)図1の画像チャートでライン
周囲のハーフトーンベタ濃度部の階調データを±10階
調の範囲でランダムに可変した画像チャートを作成し
た。
【0091】この画像チャートを、実施例1で作成した
立ち下げ補正係数テーブルを用いて、同一条件で印字を
行った。ただし、ライン部のカウント値は、請求項3に
示す濃度補正方法の、画像データが画像階調境界データ
以下と判断されてから、補正しないときに尾引きが目立
つ、20ラインの範囲で有効とした。
【0092】まず、この画像チャートの1ライン部のあ
る中間濃度ブロックの立ち上がり部で、画像データが補
正係数C1により大きな値に補正され、実施例1と同様
にエッジがシャープに再現される。数ライン後、高濃度
部の1ラインのデータが読み込まれると、高濃度部1ラ
インと判定される。その次のラインでは境界値未満と判
定され、累積カウント値は1となる。ここで、立ち下が
りと判定され、補正係数はC2が選択される。前記補正
係数C2は、この画像チャートにおいて、ライン後の立
ち上がり部から20ラインの範囲で有効となる。この画
像チャートではライン後の立ち下がり部で、画像階調デ
ータが僅かな立ち上がりと立ち下がりを繰り返す。しか
し、ラインとしてカウントされる画像階調境界データよ
り小さいため、尾引きが強く発生するライン後の立ち下
がり部から20ラインの範囲では、ライン部のカウント
値およびカウント部の平均階調データにより決まる補正
係数C2が選択される。よって、僅かな濃度変化に左右
されずに、尾引きを最小にする様な最適な補正係数が選
択される。特に、尾引きが濃くて長く発生する1〜3ラ
イン後の尾引きに対して影響がある範囲で、補正係数を
大きく取ることができるため、有効である。同様にし
て、順次最終ラインまで補正を行った。
【0093】本実施例2による濃度補正を行った後の画
像をMagenta単色で印字したところ、着目した左
から4列目のブロック部においては、1〜2ライン部で
尾引きが僅かに発生するレベルに抑えることができた。
また、50〜100ライン部でライン後のエッジ部で僅
かに白抜けが発生した。実施例1と同様に、明らかな効
果が確認できた。
【0094】(比較例2)実施例2で用いた画像チャー
トを、実施例1で作成した立ち下げ補正係数テーブルを
用いて、同一条件で印字を行った。ライン部のカウント
値は、実施例1に示す濃度補正方法と同様に、濃度の立
ち上がりと判断されるまで有効とした。
【0095】まず、この画像チャートの1ライン部のあ
る中間濃度ブロックの立ち上がり部で、画像データが補
正係数C1により大きな値に補正され、実施例1と同様
にエッジがシャープに再現される。数ライン後、高濃度
部の1ラインのデータが読み込まれると、高濃度部1ラ
インと判定される。その次のラインでは境界値未満と判
定され、累積カウント値は1となる。ここで、立ち下が
りと判定され、補正係数はC2が選択される。この画像
チャートではライン後の立ち下がり部で、画像階調デー
タが僅かな立ち上がりと立ち下がりを繰り返す。よっ
て、立ち上がりと判断された時点で、前記カウント値は
クリアされる。この立ち上がり部は、画像階調境界値以
下の値であるので、ライン部としてカウントされない。
したがって、このような僅かな立ち上がりであっても、
一度立ち上がりと判断されると、カウント値は0である
ため、前記ラインのすぐ後であっても、小さ目の補正係
数が選択されることになる。同様にして、順次最終ライ
ンまで補正を行った。印字した画像を確認すると、特に
1〜2ライン後で尾引きが発生した。
【0096】(実施例3)図1の画像チャートでライン
部の5ライン下にもう1本同じラインを引いた画像チャ
ートを作成した。この画像チャートを、実施例1で作成
した立ち下げ補正係数テーブルを用いて、同一条件で印
字を行った。ただし、ライン部のカウント値は、請求項
4に示す濃度補正方法の、画像データが画像階調境界デ
ータ以下と判断されてから、補正しないときに尾引きが
目立つ、20ラインの範囲で有効とした。また、カウン
ト終了後の濃度の立ち下がり部から、予め設定したライ
ン数分の記録が終了する前に、再度、該当画素の画像デ
ータが前記画像階調境界データより大きい値と判断され
た場合は、高濃度部のライン数を計数してカウントし、
および前記カウント部の画像階調データを累積し、それ
らの値を前記記憶した値にそれぞれ加算した。
【0097】まず、この画像チャートの1ライン部のあ
る中間濃度ブロックの立ち上がり部で、画像データが補
正係数C1により大きな値に補正され、実施例1と同様
にエッジがシャープに再現される。数ライン後、高濃度
部の1ラインのデータが読み込まれると、高濃度部1ラ
インと判定される。その次のラインでは境界値未満と判
定され、累積カウント値は1となる。ここで、立ち下が
りと判定され、補正係数はC2が選択される。立ち下が
り後の5ラインはこの補正係数C2の値により、前記数
式(1)により補正される。
【0098】再度、高濃度部の1ラインのデータが読み
込まれると、高濃度部1ラインと判定される。その次の
ラインでは境界値未満と判定され、このライン部の累積
カウント値は1となる。ここで、最初の1ラインの画像
部のカウント値は、まだ有効範囲内であるため記憶され
ており、2回目の1ラインのカウント値に累積される。
同様に、ライン部の階調データも累積される。したがっ
て、カウント値は2、カウント部の平均階調数は、この
画像では平均しても変わらないため、ライン部の各階調
データとなる。同様にして、順次最終ラインまで補正を
行った。
【0099】例えば、この画像チャートにおける最終ラ
インの2本目の100ライン部後では、カウント値は2
00となる。本実施例3による濃度補正を行った後の画
像をMagenta単色で印字したところ、着目した左
から4列目のブロック部においては、1〜2ライン部で
尾引きが僅かに発生するレベルに抑えることができた。
また、50〜100ライン部でライン後のエッジ部で僅
かに白抜けが発生した。従来、問題となっていた、繰り
返しライン画像後の白抜け現象について、明らかな効果
が確認できた。
【0100】(実施例4)実施例1で印字した画像チャ
ートを用いて、ラインの周囲の階調データすべてについ
て、尾引きおよび白抜けが最小となるような補正係数を
選択して、立ち下げ補正係数テーブルを作成した。ここ
で、印字した画像チャートでは、ラインの周囲の階調デ
ータは0〜255階調すべてについてではないので、デ
ータ間の補正係数値はグラフにプロットした値から推測
した。
【0101】補正テーブルは、画像の高濃度部としてカ
ウントしたカウント値(図1に示すチャートのライン部
のライン数)毎、カウント部の平均階調数毎および該当
画素データ毎に、最も尾引きおよび白抜けが少なくなる
ような補正係数を選択して作成した。なお、カウント
値、カウント部の平均階調数については、実施例1と同
様に、ほぼ同じレベル毎にグループ分けした。作成した
立ち下げ補正係数テーブルは、図2のようになった。
【0102】作成した、カウント値、カウント部の平均
階調数および該当画素データにより補正係数を選択して
用いる立ち下げ補正係数テーブルを使用して、前記式
(1)による補正演算処理を行い、実施例1の印字条件
で印字を行った。
【0103】立ち下がり部の画像画素データ毎に補正係
数を設定することにより、高濃度後の立ち下がり部の濃
度で異なるレベルで発生する尾引きおよび白抜けを、立
ち下がり部の濃度にかかわらず、最小限に抑えることが
できた。
【0104】(比較例3)実施例1で印字した補正後の
画像チャートを見ると、実施例1で着目したラインの周
囲の階調データが、65階調の画像部(図2の左から4
列目のブロック)では、実施例4と同じレベルに尾引き
および白抜けが抑えられているが、画像チャートの右側
すなわちラインの周囲の濃度が高くなるほど、白抜けが
発生した。よって、画像の立ち下がり部の画像階調デー
タを、ある1点の値のみで補正テーブルを作成して前記
濃度補正を行った場合、画像のすべてのパターンで、尾
引きおよび白抜けを抑えることができなかった。
【0105】(実施例5)実施例1の条件で、立ち下が
り部の補正のみを行わずに、Y,M,Cの色毎に単色印
字を行ったところ、色毎によって高濃度部印字後の尾引
き量および白抜け量が異なることがわかった。そこでま
ず、Y,M,C色毎に、実施例1と同様の方法で、立ち
下げ補正テーブルを作成した。
【0106】作成した補正テーブルは、前述したMag
entaのテーブル(図2)に対して、Cyanテーブ
ルは15%減の値、Yellowテーブルは5%減の値
で、尾引きおよび白抜けが最小となった。
【0107】作成した、Y,M,Cの色毎の立ち下げ補
正係数テーブルを用いて、前記式(1)による補正演算
処理を行い、前述した印字条件で印字を行った。立ち下
がり部の補正を行わなかったとき、Magentaの尾
引き量が、Cyanの尾引き量より大きかったが、前記
色毎の立ち下げ補正テーブルを用いて濃度補正を行うこ
とで、共に尾引き量を最小限に抑えることができた。
【0108】(比較例4)実施例5と同一の条件で、M
agenta単色印字をCyanの立ち下げ補正テーブ
ルを用いて、印字を行ったところ、図1の画像チャート
で画像部全体的に尾引きが弱く発生した。また、特に、
ラインの周囲の濃度が低い画像部で且つ1〜2ライン後
で、尾引きが濃くて長く発生した。さらに、50ライン
以上の長いライン後では、立ち下がりエッジ部で尾引き
が発生し、その後、白抜けが僅かに発生した。
【0109】(実施例6)第1色目の記録で記録用紙に
転写した染料が、第2色目の記録時にインクシートに再
転写し、第1色目の記録濃度がわずかに低下する現象を
確認するために、染料層を塗工したインクシートと染料
層が塗工されていないインクシートを用意する。実施例
1と同一の条件で、速度差マルチ記録方式で印字を行っ
た。画像チャートは、Magentaベタ画像とし、階
調データを可変して濃度の異なる画像を何通りか印字
し、濃度をX−Riteで測定する。次に、印字したM
agentaベタ画像の上に、染料層が塗工されていな
いインクシートを用いて、同じ像様のデータを階調デー
タを可変して印字し、濃度を測定する。測定した濃度差
と階調データの関係より、再転写により低下する濃度の
値を予測した。これらの濃度差を測定した結果、0.0
0から0.02であったため、式(2)における補正係
数k1を0.01とした。次に、該当色の印字におい
て、同一画素の該当色より前色の印字の有無あるいは濃
度レベルにより、該当色の尾引きレベルが異なることが
言える。
【0110】実施例1の条件でまず、図1の画像チャー
トを印字して尾引きレベルを目視にて確認した。次に、
第1色目にYellowのハーフトーンベタ印字を行
い、その上に前記条件で図1の画像チャートをMage
ntaで印字し、尾引きレベルを目視にて確認した。そ
の際、前記式(3)における補正係数k2を可変して印
字を行い、Magentaの尾引き量が目視で最も少な
くなる条件を求め、補正係数k2を0.01と決めた。
したがって、式(4) Yellowデータ:100階調 Magentaデータ:180階調 Cyanデータ:140階調 の場合、補正後の各色のデータは、 Y=100+0.01×180=102階調 M=180+0.01×140−0.01×100=1
80階調 C=140−0.01×180=138階調 とすることで、狙いの画像濃度が得られた。
【0111】(比較例5)実施例6と同一条件におい
て、図1の高濃度部の画像データをYellowデー
タ:100階調、 Magentaデータ:180階
調、Cyanデータ:140階調、として印字を行っ
た。実施例6の補正後の画像と比較すると、立ち下がり
エッジ部で尾引き量が僅かに長く発生した。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、高速記録において、高濃度部印字後の尾引
き現象、白抜け現象および隣接画素列間の濃度ムラ、ス
ジ状の白抜けを抑えた、高品質なフルカラー画像を得る
ことができる。
【0113】請求項2によれば、高速記録において、画
像の立ち上がり部の濃低下、画像立ち下がり部、特に、
高濃度部印字後の尾引き現象、白抜け現象および接画素
列間の濃度ムラ、スジ状の白抜けを抑えた、高品質なフ
ルカラー画像を得ることができる。
【0114】請求項3によれば、高速記録において、画
像の立ち上がり部の濃度低下、かつ画像の立ち下がり
部、特に、高濃度部印字後の尾引き現象、白抜け現象お
よび隣接画素列間の濃度ムラ、スジ状の白抜けを抑え
た、高品質なフルカラー画像を得ることができる。
【0115】請求項4によれば、高速記録において、画
像の立ち上がり部の濃度低下、かつ画像の立ち下がり
部、特に、高濃度部印字後の尾引き現象、白抜け現象お
よび隣接画素列間の濃度ムラ、スジ状の白抜けを抑え
た、高品質なフルカラー画像を得ることができる。
【0116】請求項5によれば、高濃度部印字後の尾引
き現象、白抜け現象および隣接画素列間の濃度ムラ、ス
ジ状の白抜けを抑えた、高品質なフルカラー画像を得る
ことができる。
【0117】請求項6によれば、Y,M,C,Kの色毎
に補正係数を選択して補正演算を行うことにより、Y,
M,C,Kの色毎のインクシート特性に対して最適な補
正量を設定することが可能となり、Y,M,C,Kの各
色インクシートの熱に対する感度ばらつきおよびインク
シートの感度変化等を補正することができるため、高品
質なフルカラー画像を得ることができる。
【0118】請求項7によれば、Y,M,C,Kの多色
記録において、狙いの濃度を再現し、かつ尾引きの少な
い高品質なフルカラー画像を得ることができる。
【0119】請求項8によれば、高濃度部印字後の尾引
き現象および白抜けを抑えた、高品質なフルカラー画像
を得ることができる。
【0120】請求項9によれば、多重記録方式により、
高速記録で、画像の立ち上がり部の濃度低下、かつ画像
の立ち下がり部、特に、高濃度部印字後の尾引き現象、
白抜け現象および隣接画素列間の濃度ムラ、スジ状の白
抜けを抑えた、高品質なフルカラー画像を得ることがで
きる。
【0121】請求項10によれば、速度差マルチ記録方
式により、高速記録で、画像の立ち上がり部の濃度低
下、かつ画像の立ち下がり部、特に、高濃度部印字後の
尾引き現象、白抜け現象および隣接画素列間の濃度ム
ラ、スジ状の白抜けを抑えた、高品質なフルカラー画像
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】印字に用いた画像チャートを示す図である。
【図2】立ち下げ補正係数テーブル値を示すグラフであ
る。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱素子をライン状に配列したサ
    ーマルヘッドを用いて、記録媒体上に形成される記録画
    像の濃度を補正する方法であって、 前記発熱素子毎に、印加される画像データと予め設定し
    た画像階調境界データとの大小を比較する第1の工程
    と、 前記発熱素子毎に、前記画像データが前記画像階調境界
    データより大きい場合を前記画像データが前記画像階調
    境界データ以下になるまで計数して、累積カウント値を
    取得する第2の工程と、 前記画像データが前記画像階調境界データより大きい場
    合、前記画像データが前記画像階調境界データ以下にな
    るまで、画像階調データを計数して累積画像階調データ
    値を算出する第3の工程と、 前記累積カウント値と前記累積画像階調データ値より、
    カウント部の画像平均階調データ値を取得する第4の工
    程と、 前記累積カウンタ値および前記画像平均階調データ値の
    組み合わせ毎に定まる補正係数を設定して形成した補正
    係数テーブルを備え、前記発熱素子毎に前記補正係数テ
    ーブルの前記補正係数を用いて前記画像データを変更
    し、濃度補正を行う第5の工程と、 を有することを特徴とする記録画像の濃度補正方法。
  2. 【請求項2】 濃度の立ち上がり部と濃度の立ち下り部
    を判別し、前記累積カウント値は次の濃度の立ち上がり
    部と判断されるまで有効とし、前記画素データが濃度の
    立ち上がり部と判断された場合に累積カウント値をクリ
    アし、濃度の立ち上がり部である場合には第1の補正係
    数C1を選択し、濃度の立ち下り部である場合には第2
    の補正係数C2を選択し、該第2の補正係数C2として
    前記補正係数テーブルの前記補正係数を用いることを特
    徴とする請求項1記載の記録画像の濃度補正方法。
  3. 【請求項3】 濃度の立ち上がり部と濃度の立ち下り部
    を判別し、前記累積カウント値および前記カウント部の
    累積画像階調データ値は、前記画像データが前記画像階
    調境界データ以下と判断されてから、予め設定したライ
    ン数の範囲で有効とし、前記画像データが前記画像階調
    境界データ以下と判断されてから、前記設定したライン
    数の画像が記録された後、前記累積カウント値、前記累
    積画像階調データ値およびカウント部の画像平均階調デ
    ータ値をクリアし、濃度の立ち上がり部である場合には
    第1の補正係数C1を選択し、濃度の立ち下り部である
    場合には第2の補正係数C2を選択し、該第2の補正係
    数C2として前記補正係数テーブルの前記補正係数を用
    いることを特徴とする請求項1記載の記録画像の濃度補
    正方法。
  4. 【請求項4】 濃度の立ち上がり部と濃度の立ち下り部
    を判別し、前記累積カウント値および前記カウント部の
    累積画像階調データ値は、前記画像データが前記画像階
    調境界データ以下と判断されてから、予め設定したライ
    ン数の範囲で有効とし、前記設定したライン数の範囲内
    で、再度、前記画像データが前記画像階調境界データよ
    り大きいと判断された場合、前記累積カウント値および
    前記累積画像階調データ値は、そのまま有効として、新
    規にカウントされるカウント値および画像階調データを
    累積し、濃度の立ち上がり部である場合には第1の補正
    係数C1を選択し、濃度の立ち下り部である場合には第
    2の補正係数C2を選択し、該第2の補正係数C2とし
    て前記補正係数テーブルの前記補正係数を用いることを
    特徴とする請求項1記載の記録画像の濃度補正方法。
  5. 【請求項5】 前記立ち下がり部の補正係数は、該当画
    素の画像階調データ値毎に設定されていることを特徴と
    する請求項1から4のいずれか1項に記載の記録画像の
    濃度補正方法。
  6. 【請求項6】 前記補正係数テーブルの前記補正係数
    は、記録画像を形成する色毎に設定されていることを特
    徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の記録画
    像の濃度補正方法。
  7. 【請求項7】 前記補正係数テーブルの前記補正係数の
    他、さらに先の画像と同一位置に記録される後の画像の
    画像データには再転写による濃度低下を軽減する補正係
    数k1及び/または速度差マルチ記録方式での記録媒体
    の影響を軽減する補正係数k2を用いることを特徴とす
    る請求項1から4のいずれか1項に記載の記録画像の濃
    度補正方法。
  8. 【請求項8】 前記累積カウント値が1以上で且つ、前
    記画像平均階調データ値が同一である場合、前記累積カ
    ウント値が小さいほど、前記補正係数テーブルの前記補
    正係数に大きな値を設定することを特徴とする請求項1
    から4のいずれか1項に記載の記録画像の濃度補正方
    法。
  9. 【請求項9】 色毎に設けられたサーマルヘッドを備え
    たサーマルプリンタにあって、1パス記録により多重書
    き込みに際して実施することを特徴とする請求項1から
    4のいずれか1項に記載の記録画像の濃度補正方法。
  10. 【請求項10】 インクシート搬送速度が用紙搬送速度
    の1/n(n≧1)の速度差マルチ記録に際して実施す
    ることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記
    載の記録画像の濃度補正方法。
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