JP2003154663A - インクジェットプリンタ用ノズルプレートの製造方法 - Google Patents
インクジェットプリンタ用ノズルプレートの製造方法Info
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- JP2003154663A JP2003154663A JP2001354486A JP2001354486A JP2003154663A JP 2003154663 A JP2003154663 A JP 2003154663A JP 2001354486 A JP2001354486 A JP 2001354486A JP 2001354486 A JP2001354486 A JP 2001354486A JP 2003154663 A JP2003154663 A JP 2003154663A
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Abstract
トを提供すること。 【解決手段】ヒートロールを用いて感光性樹脂フィルム
をノズル内へ入り込ませ、マスクされていない部分にお
いて撥インク処理あるいは親インク処理することによ
り、撥インク膜のノズル内部への入り込み位置を制御す
る。
Description
リンタ用ノズルプレートの製造方法に関する。
は、ノズルからインク滴を吐出させる際、インクの溢れ
出しやインクミストが付着する等ノズル表面の濡れや汚
れの発生や、ノズル間のメニスカス形成位置のばらつき
によって、吐出するインク滴が影響を受け飛翔方向曲が
りや、最悪の場合不吐出ノズルが発生し、印刷品質が低
下するという問題を抱えている。
るノズル表面及びノズル内部の所定の深さまで撥インク
膜を形成することにより、ノズル表面の濡れやノズル間
のメニスカス形成位置のばらつき及びインクの飛翔方向
の曲がりを防止することは良く知られている。
のノズル内への入り込み量を規制する方法としては、高
平面度パンチを備えたプレス機を用い、温度、圧力、時
間等の条件を調整して入り込み量を制御することが一般
的であった。しかしながら、この方法では、ノズルプレ
ート全体で均一な圧力、温度を制御する必要があり、ば
らつきが大きいという欠点を有していた。
るノズル表面及びある所定の範囲でノズル内面に撥イン
ク膜を形成する方法として、ヒートロールを用いて感光
性樹脂フィルムをノズル内へ入り込ませることが提案さ
れている。
たばらつきの少ない撥インク膜の境界線が形成可能であ
り、インクがノズル表面に溢れ出すことを防止し、ノズ
ル内のメニスカス形成位置を安定させインクの飛翔方向
の曲がりを防止することが可能である。
クジェットプリンタ用ノズルプレートを製造する際、撥
インク膜のノズル内部への入り込み位置を制御し、高い
インク直進飛行性及び安定したメニスカスの挙動を実現
し、ノズル間のばらつきの少ない、高品質の印字ができ
るノズルプレートの製造方法を提供することである。
するノズル表面及びノズル内部が所定の深さまで撥イン
ク処理し、それ以外のインク流路を親インク処理するイ
ンクジェットプリンタ用ノズルプレートの製造方法にお
いて、ヒートロールを用いて感光性樹脂フィルムをノズ
ル内へ入り込ませ、マスクされていない部分において撥
インク膜を除去することにより、撥インク膜のノズル内
部への入り込み位置を制御することである。
プリンタ用ノズルプレートの製造方法の1実施例を示す
ものである。
ステンレスで形成され、ノズル部は、プレスによって裏
面に開いた漏斗状に形成される。本実施例では、ノズル
プレートの厚さは80μm、インク吐出側穴径は40μ
m、インク供給側穴径80μm、材質はSUS304、穴数
100穴のものを用いた。ただし、図1ではひとつのノ
ズル穴を示している。
ステンレスとしたが、その他の金属、例えば、セラミッ
ク、シリコン、ガラス、プラスチック樹脂などで形成し
ても良い。また、ノズル部も電気鋳造、機械加工、プレ
ス加工、ドライエッチングなどの方法を用いて制作する
ことが可能である。
撥インク膜2を形成する。例としてフッ素系高分子を用
いて撥インク膜を形成した。また、図ではノズルプレー
ト1の全面に撥インク膜2を形成しているが、ノズルプ
レート表面とノズル内部に撥インク膜が形成されていれ
ば、ノズルプレート裏面(上面側)に撥インク膜が形成
されていなくても何ら問題はない。
ィルム3、一例としてDupont社製ドライフィルムレジス
トFX130、大成ラミネーター株式会社製MAII-700
型ラミネーターを用いヒートロール5の温度120℃、
ロール速度30mm/s、圧力4kg/cm2の、条件でラミネー
トする。
ィルム3がラミネートされたノズルプレート1を再度ラ
ミネート時と同条件でラミネーターに通過させ、(d)
のようにドライフィルムレジスト3をノズル内へ入り込
まる。本実施例では、通過回数を5、7回と条件を変え
て実施した。
ト3に320〜400nmの長波長紫外線を照射し、その
表面にプラズマに十分耐えうるマスクを形成した。
ルプレート裏面から酸素プラズマでエッチングを行い、
(e)のようにマスクされた以外の撥インク膜を除去す
る。本実施例では、高周波電源出力300W、処理時間
1分の条件で行った。本実施例では、プラズマとなるガ
スに酸素を用いたが、窒素、アルゴン等でも撥インク膜
が除去可能なガスであれば使用可能である。
なノズルプレートを得た。
純水に対する接触角は115〜120°、流路となる裏
面の純水に対する接触角は5〜10°であった。このノ
ズルプレート表面は十分な撥インク性を有し、裏面の流
路は十分な親インク性を有していた。また、非接触式3
次元測定機を用いノズルの流路側からインクを充填し、
ノズル表面からメニスカス形成位置を測定した。図2に
その測定結果を示す。
ズル間隔で測定を行い、5回通しでは、6.2±0.5
μm、7回通しでは、11.7±0.5μmでノズル表面
からメニスカスが入り込んで形成されることを確認し
た。
エゾ駆動方式のオンデマンド型インクジェットプリント
ヘッドに装着して、インク吐出側穴径が40μmのノズ
ル100個から20kHzの駆動周波数で30分連続吐
出を行った時に発生した不吐出や曲がりなどの吐出不良
の発生回数を従来方法の処理なし品と比較したものであ
る。
内への入り込み位置制御を施したノズルプレートは、不
吐出や曲がりなどの吐出不良が発生し難くいことが分か
った。
により、感光性樹脂フィルムをノズル内への入り込み量
を容易に制御し、撥インク膜のノズル内への入り込み位
置のばらつきの少ない安定した境界を得ることが出来
る。
ノズル内への入り込み量をヒートロールを用いて容易に
制御し、インクを吐出するノズル表面及びノズル内部の
所定の深さまで撥インク膜を形成することができる。こ
のため、ノズルプレート表面はインクで汚れることな
く、吐出するインクは直進飛行性に優れノズル内のイン
クの挙動が安定し、ばらつきの少ない高印字品質の印字
ができるノズルプレートを形成することができる。
工程を示す図である。
ある。
樹脂フィルム。
Claims (4)
- 【請求項1】 インクを吐出するノズルの表面及びノズ
ル内部の所定の深さまで撥インク処理し、それ以外のイ
ンク流路が親インク処理するインクジェットプリンタ用
ノズルプレートの製造方法において、ヒートロールを用
いて感光性樹脂フィルムをノズル内へ入り込ませ、マス
クされていない部分の撥インク膜を除去することによ
り、撥インク膜のノズル内部への入り込み位置を制御す
ることを特徴とするインクジェットプリンタ用ノズルプ
レートの製造方法。 - 【請求項2】 前記感光性樹脂フィルムをノズル内部に
入り込ませ、撥インク膜形成位置を決定する工程を、ラ
ミネート工程を含め2回以上ヒートロールを通過させる
ことを特徴とするインクジェットプリンタ用ノズルプレ
ートの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1の製造方法で得られたノズルプ
レートを用いたインクジェットプリンタ用ヘッド。 - 【請求項4】 請求項3記載のインクジェットプリンタ
用ヘッドを有するインクジェットプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001354486A JP2003154663A (ja) | 2001-11-20 | 2001-11-20 | インクジェットプリンタ用ノズルプレートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001354486A JP2003154663A (ja) | 2001-11-20 | 2001-11-20 | インクジェットプリンタ用ノズルプレートの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003154663A true JP2003154663A (ja) | 2003-05-27 |
Family
ID=19166338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001354486A Pending JP2003154663A (ja) | 2001-11-20 | 2001-11-20 | インクジェットプリンタ用ノズルプレートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003154663A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN100404260C (zh) * | 2004-12-24 | 2008-07-23 | 精工爱普生株式会社 | 成膜方法、液体供给头及液体供给装置 |
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US7513602B2 (en) | 2004-12-17 | 2009-04-07 | Seiko Epson Corporation | Coating method, liquid supplying head and liquid supplying apparatus |
-
2001
- 2001-11-20 JP JP2001354486A patent/JP2003154663A/ja active Pending
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