JP2003154470A - 摩擦攪拌接合方法 - Google Patents

摩擦攪拌接合方法

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JP2003154470A
JP2003154470A JP2001354292A JP2001354292A JP2003154470A JP 2003154470 A JP2003154470 A JP 2003154470A JP 2001354292 A JP2001354292 A JP 2001354292A JP 2001354292 A JP2001354292 A JP 2001354292A JP 2003154470 A JP2003154470 A JP 2003154470A
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reduced
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air
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Hideyuki Nakamura
英之 中村
Toshiaki Makino
俊昭 牧野
Masaaki Shigeyama
正明 茂山
Toshiaki Sagawa
年旦 佐川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦攪拌接合時に発生する荷重の低減、接合
後の部材のひずみの低減及び構造物としての強度の向上
を実現できるようにする。 【解決手段】 二つの中空形材1、2を摩擦攪拌接合す
る回転工具10の移動方向16の後方に空冷機構20が
配置されている。空冷機構20は、回転工具10が移動
方向16に動作すると同時に回転工具10と同じ速度で
移動方向16に動作する。空冷機構20は、外空気21
を冷却し、冷却空気22を回転工具10の移動方向16
のわずか後方の熱影響部9に吹き付ける。これによれ
ば、回転工具10の前方部分と後方部分の温度差が小さ
くなるため、圧力差も小さくなり、接合時の前後力を低
減できる。中空形材1、2への入熱が減少するため、接
合後の中空形材1、2のひずみが低減し、構造体として
の強度も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摩擦攪拌接合方法
に関するものである。例えば、鉄道車両、建築物等に使
用されるアルミニウム合金製の中空形材を接合する摩擦
攪拌接合方法に好適である。
【0002】
【従来の技術】摩擦攪拌接合方法は、接合部に挿入した
丸棒(回転工具という。)を回転させながら接合線に沿
って移動させ、接合部を発熱、軟化させ、塑性流動さ
せ、固相接合する方法である。回転工具は、接合部に挿
入する小径部と外部に位置する大径部からなる。小径部
と大径部は、同軸である。小径部と大径部の境は、接合
部に若干挿入されている。これは、特表平07−505
090号公報(EP0615480B1)に示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】摩擦攪拌接合は、回転
工具の挿入によって部材に多大な荷重が作用する。この
ため、中空形材を摩擦攪拌接合する場合、面板や面板を
接続するリブに多大な前後力(回転工具移動方向)や左
右力(回転工具移動方向に直角方向)や上下力(回転工
具挿入方向)が作用し、中空構造が崩壊する恐れがあ
る。ここで、部材を摩擦攪拌接合する際のメタルフロー
と部材の温度履歴を図4に示す。回転工具10が回転方
向15、移動方向16に動作すると、メタルフロー6
0、70、80が生じ、回転工具10の周囲A、B、C
に温度勾配90が生じる。この温度勾配90が原因とな
り、接合時に発生する荷重が増大する。一方で、接合時
の部材への入熱の増加は、接合後の部材のひずみの増大
と構造物としての強度の低下を招く。このため、温度勾
配90を適正化すると共に接合時の部材への入熱を低減
することが、質の高い構造物を得る上で重要となる。
【0004】ここで、回転工具の移動方向前方に外部熱
源を配置して摩擦攪拌接合を高速に行う方法が、特開平
10−225781号公報に示されている。これによれ
ば、接合前に部材を予熱し軟化させることで、接合時に
発生する荷重を低減できる。しかし、接合時の部材への
入熱が増加するため、接合後の部材のひずみが増大する
と共に構造物としての強度が低下する。
【0005】本発明の目的は、摩擦攪拌接合時に発生す
る荷重の低減、接合後の部材のひずみの低減及び構造物
としての強度の向上を同時に実現できる摩擦攪拌接合方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、回転工具の
移動方向において前記回転工具よりも後方の前記回転工
具によって接合された部分を冷却すること、により達成
できる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図1〜3によ
り説明する。中空形材1(2)は、実質的に平行な二枚
の面板3、4、トラス状に配置した複数のリブ5からな
る。リブ5によるトラスのピッチは同一である。トラス
は、面板3、4、リブ5の板厚の中心線によって構成さ
れる。
【0008】中空形材1において、面板4の端部は面板
3の端部よりも端部側(隣接する中空形材2側)に突出
しており、面板3の端部と面板4の端部を接続するリブ
はない。中空形材1、2を突き合わせたとき、中空形材
1の面板4の端部は中空形材2の面板4とリブ5との交
点の近傍に突き合わせている。突出した面板4を突き合
わせるために、中空形材2側には面板4とリブ5との交
点に近傍に凹部がある。この凹部に中空形材1の面板4
が重なっている。これによって2等辺3角形のトラスが
構成される。このトラスの大きさは、他のトラスの大き
さと同一である。他のトラスも2等辺3角形である。
【0009】一方、中空形材2において、面板3の端部
は面板4の端部よりも端部側(隣接する中空形材1側)
に突出しており、面板3の端部と面板4の端部を接続す
るリブ5がある。面板3の端部はトラスの交点よりも少
し突出している。突出した面板3を突き合わせるため
に、中空形材1側には面板3とリブ5との交点に近傍に
凹部がある。この凹部に中空形材2の面板3が重なって
いる。中空形材1、2を突き合わせたとき、中空形材2
の面板3の端部は中空形材1の面板4とリブ5との交点
の近傍に突き合わせている。これによってトラスが構成
される。
【0010】中空形材1、2の接合方法を以下に説明す
る。中空形材1、2を接合線8の隙間が極力小さくなる
ように突き合わせ、定盤上に強固に固定する。突き合わ
せ部に回転工具10を上方から挿入した状態で接合線8
に沿って移動させ、摩擦攪拌接合する。回転工具10の
軸心は鉛直方向であり、回転工具10の移動方向16に
対しては公知のように傾斜している。回転工具10は大
径部11とその先端の小径部12からなり、小径部12
の先端は面板3の上面よりも深く挿入され、大径部11
の下端は面板3の上面に位置している。
【0011】回転工具10が移動方向16に動作すると
同時に、回転工具10の移動方向16の後方に位置する
空冷機構20が回転工具10と同じ速度で移動方向16
に動作する。同時に、空冷機構20は、空気21を冷却
し、冷却空気22を回転工具10の移動方向16のわず
か後方の熱影響部9に吹き付ける。
【0012】図2には、空冷機構20を有する摩擦攪拌
接合装置の操作構成を示している。FSWコントローラ
30は、回転工具10と空冷機構20を作動させる制御
指令31、32を摩擦攪拌接合装置に与える。制御信号
31により、回転工具10は、移動回転動作33を行
い、摩擦熱13を発生させて、接合35を行う。一方、
制御指令32により、空冷機構20は、冷却動作34を
行い、冷却熱23を発生させて、冷却36を行う。
【0013】図3には、摩擦熱13により入熱された熱
影響部9の温度履歴を示している。実線は冷却を行わな
かった場合の温度履歴を、破線は冷却を行った場合の温
度履歴を示す。ここで、接合時の前後力Fは、次式
(1)で求められる。 F=Pa・Aa−Pb・Ab ・・・・・・・・・・・・・(1) Pa=f(ta) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2) Pb=f(tb) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3)
【0014】ここで、Pa、Aa、taは回転工具10
の移動方向16の前方の圧力、受圧面積、温度であり、
Pb、Ab、tbは回転工具10の移動方向16の後方
の圧力、受圧面積、温度である。圧力Pa、Pbは、温
度ta、tbの関数である。
【0015】これより、接合時の前後力Fを小さくする
には、回転工具10の移動方向16の前後の受圧面積A
a、Abを同じと考えると、圧力Pa、Pbの差すなわ
ち温度ta、tbの差を小さくすることが有効であるこ
とがわかる。ここで、冷却を行った場合、回転工具10
の移動方向16の前方部分(C)と後方部分(A)の温
度差ta−tbが小さくなるため、圧力差Pa−Pbも
小さくなる。よって、接合時の前後力Fを低減できる。
すなわち、接合時に発生する荷重を低減できる。
【0016】また、冷却を行った場合、中空形材1、2
への入熱が減少するため、接合後の中空形材1、2のひ
ずみが低減する。更に、構造体としての強度も向上す
る。
【0017】面板3の接合が終了した後、中空形材1、
2を反転し、定盤上に再度強固に固定する。次に、トラ
ス頂点7において、回転工具10により摩擦攪拌接合す
る。摩擦攪拌接合は前記と同様である。
【0018】冷却原として、空気の他に液体等を利用で
きる。
【0019】本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の
各請求項に記載の文言あるいは課題を解決するための手
段の項に記載の文言に限定されず、当業者がそれから容
易に置き換えられる範囲にも及ぶものである。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、摩擦攪拌接合時に発生
する荷重の低減、接合後の部材のひずみの低減及び構造
物としての強度の向上を同時に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜視図。
【図2】本発明の一実施例の摩擦攪拌接合装置の操作構
成図。
【図3】本発明の一実施例の熱影響部の温度履歴図。
【図4】摩擦攪拌接合におけるメタルフロー及び部材の
温度履歴図。
【符号の説明】
1、2:中空形材、3、4:面板、5:内リブ、6:外
リブ、7:ラス頂点、8:接合線、9:熱影響部、1
0:回転工具、11:大径部、12:小径部、13:摩
擦熱、15:回転方向、16:移動方向、20:空冷機
構、21:外空気、22:冷却空気、23:冷却熱、3
1、32:制御指令、33:回転移動動作、34:冷却
動作、35:接合、36:冷却、60、70、80:メ
タルフロー、90:温度勾配
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂山 正明 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸事業所内 (72)発明者 佐川 年旦 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 Fターム(参考) 4E067 AA05 BG00 DC05 EA08 EA09 EC06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の部材の接合部に挿入した回転工具
    を回転させつつ前記一対の部材の接合線に沿って移動さ
    せ、摩擦攪拌接合を行う方法において、 前記回転工具の移動方向において前記回転工具よりも後
    方の前記回転工具によって接合された部分を冷却するこ
    と、 を特徴とする摩擦攪拌接合方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の摩擦攪拌接合方法において、 前記冷却は空気を吹き付けて行うこと、 を特徴とする摩擦攪拌接合方法。
JP2001354292A 2001-11-20 2001-11-20 摩擦攪拌接合方法 Pending JP2003154470A (ja)

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