JP2003153431A - 放射状電気回路網の障害識別のための方法及び装置 - Google Patents

放射状電気回路網の障害識別のための方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射状の回路網の障害をわずかな費用で識別
し確実にスイッチオフする方法を提供する。 【解決手段】 区間ケーブル(1)とそれに接続された
分岐路(A1〜A3)とを備え、分岐路を監視する分岐
路保護装置(AG1〜AG3)によって形成される障害
方向信号又は障害信号から、中央の制御装置(40)に
おいて放射状の回路網内の障害の位置が求められ、区間
ケーブル(1)上の障害のときはそのスイッチオフが中
央の制御装置(40)からレリーズされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射状電気回路網の
障害識別のための方法および放射状電気回路網の障害識
別のための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ドイツ特許出願公開第 199 01 789 A1号
明細書から磁気浮上軌道走行区間の1つのセクションの
地絡方向決定のための方法は公知である。磁気浮上軌道
走行区間は、複数の分岐路が接続可能である区間ケーブ
ルを有する放射状電気回路網により形成される。分岐路
の各々は、それぞれ磁気浮上軌道走行区間の特定のセク
ションに対応付けられているロングステータの一端と接
続されている。磁気浮上軌道走行区間の特定のセクショ
ンを能動化するため、相応する分岐路が接続箇所を介し
て区間ケーブルに接続される。ロングステータの他方の
端は基準電位に接続される。地絡が発生した際には地絡
方向を決定するため、監視される分岐路の接続個所にお
いて分岐路に与えられている相電圧から生ずる零電圧お
よび相電流から生ずる零電流が検出される。零電圧およ
び零電流を手がかりにして障害方向信号の形成のもとに
地絡方向が突きとめられる。すなわち突きとめられた地
絡が監視される分岐路の上に位置しているか(順方向)
否か(逆方向)を判定することができる。磁気浮上軌道
走行区間のすべてのセクションを監視するため、本方法
は分岐路の各々に対してそれぞれ別々に実行される。本
方法は特に、たとえば磁気浮上軌道走行区間の作動の際
に生ずるような周波数可変の作動電圧に対して適してい
る。
【0003】ヨーロッパ特許出願公開第0 554 553 A2号
明細書には、エネルギー供給網の障害のあるセクション
をスイッチオフするための方法およびシステムが記載さ
れている。そこには変電所に接続されているエネルギー
供給導線として、スイッチを介して直列に接続されてい
る複数の導線セクションを有するエネルギー供給導線が
記載されている。導線セクションの1つから分岐路が分
岐しており、この分岐路は同じくスイッチを介して2つ
の分岐導線セクションに分けられている。スイッチの各
々にはいわゆるコントローラが対応付けられてみり、こ
のコントローラにより対応付けられているスイッチが作
動せしめられ得る。変電所にはいわゆる主コントローラ
が対応付けられており、この主コントローラはデータ伝
送のためにコントローラの各々と接続されている。エネ
ルギー供給網上に障害があると、このことは先ず変電所
のなかで確認される。これは主コントローラに励起信号
を送る。それに基づいて主コントローラはすべてのコン
トローラに障害突き止め要求信号を送る。この障害突き
止め要求信号に続いて各々のコントローラは、障害がそ
れに対応付けられているスイッチの負荷側に位置してい
るか否かを突きとめる。その際各々のコントローラは、
両方の結果 JA=負荷側の障害またはNEIN=負荷
側の障害ではない の1つを含んでいる結果信号を発生
する。続いて各々のコントローラが各他のコントローラ
および主コントローラにその結果信号を送る。こうして
その後にコントローラの各々のなかにすべてのコントロ
ーラの結果信号が位置している。各々のコントローラは
いま結果信号を手がかりにして、それに対応付けられて
いるスイッチが障害からすぐ次の変電所側に位置してい
るかどうかを突きとめる。そうであれば、当該のコント
ローラが自立的にそれに対応付けられているスイッチを
レリーズするので、エネルギー供給網の障害のある部分
のスイッチオフが行われる。主コントローラはそれに対
応付けられている結果信号から障害のあるセクションを
突き止め、また結果を表示装置上に可視的に表示し、ま
たは結果をプリンタ上に出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、放射
状の回路網の障害をわずかな費用で識別し、確実にスイ
ッチオフする方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、スイッチオフ可能な区間ケーブルを備え、この区間
ケーブルに複数の分岐路が接続可能であり、これらの分
岐路がそれぞれ対応する分岐路保護装置により障害の発
生を監視される放射状電気回路網の障害識別のための方
法において、区間ケーブルに接続されている分岐路に対
応する各分岐路保護装置から、障害が区間ケーブル上に
位置しているとき、またはこの分岐路上に位置している
と識別されているとき、少なくとも1つの障害方向信号
が中央の制御装置に送られ、分岐路保護装置の少なくと
も1つから、障害が区間ケーブル上に位置しており、ま
たすべての分岐路がスイッチオフされているとき、少な
くとも1つの障害信号が中央の制御装置に送られ、中央
の制御装置により、受信された障害信号および受信され
た障害方向信号をもとにして、障害を生じていると識別
された分岐路または区間ケーブル上の障害が突きとめら
れ、また障害を生じていると識別された分岐路におい
て、そのスイッチオフが分岐路に対応する分岐路保護装
置により行われるか、または障害の際に中央の制御装置
から区間ケーブル上に区間ケーブルのスイッチオフがレ
リーズされる。
【0006】本発明による方法では、障害方向信号およ
び障害信号が分岐路保護装置よりも上位とみなすべき中
央の制御装置に送られる。中央の制御装置において、受
信された障害方向信号および受信された障害信号は障害
の位置を突きとめるために利用され、その際に、障害が
分岐路上に位置しているか区間ケーブル上に位置してい
るかが決定される。この突き止めは中央の制御装置のな
かでのみ実行される。従って本方法はわずかな費用しか
必要としない。それにより、制御装置で実行すべき障害
の位置を決定するための計算のために分岐路保護装置を
設けることも必要でない。障害の位置に応じてスイッチ
オフが分岐路保護装置により行われ、または制御装置に
よりレリーズされる。
【0007】好ましくは本発明による方法では、区間ケ
ーブル上の障害が、その給電端に設けられている最初は
ブロックされている区間ケーブル保護装置により検出さ
れ、この区間ケーブル保護装置から障害識別信号が中央
の制御装置に送られ、また中央の制御装置から区間ケー
ブル上に位置している障害の際にレリーズ信号がブロッ
クされている区間ケーブル保護装置に送られる。
【0008】区間ケーブル保護装置が最初はブロックさ
れていることにより、これは、たとえ障害識別信号が形
成されているとしても、直ちに自立的には区間ケーブル
のスイッチオフをレリーズしない。区間ケーブル保護装
置を介しての区間ケーブルのスイッチオフは、中央の制
御装置によりレリーズ信号によりレリーズされる。レリ
ーズ信号により区間ケーブル保護装置が、区間ケーブル
のスイッチオフを行うきっかけを作られる。区間ケーブ
ル保護装置によるレリーズまたはスイッチオフはそれに
より区間ケーブル上の障害の際にのみ確実に行われる。
なぜならば、制御装置が分岐路保護装置における状態を
も考慮に入れるからである。こうして中央の制御装置に
よりこの障害を選択的にスイッチオフするための区間ケ
ーブル保護装置のレリーズの協調が達成される。制御装
置のレリーズ信号によるレリーズの後に区間ケーブル保
護装置はその後にその自立的なレリーズをブロックさ
れ、もしくは自ずからこの状態に移行し、もしくは中央
の制御装置によりこの状態に移行させられる。
【0009】方法に関する前記の課題を解決するため、
本発明により、最初はブロックされている区間ケーブル
保護装置により障害の生起を監視される区間ケーブルを
備え、この区間ケーブルに複数の分岐路が接続可能であ
り、これらの分岐路がそれぞれ対応する分岐路保護装置
により障害の発生を監視される放射状電気回路網の障害
識別のための方法において、区間ケーブルに接続されて
いる分岐路に対応付けられている各分岐路保護装置か
ら、障害が区間ケーブル上に位置しているとき、または
この分岐路上に位置していると識別されているとき、少
なくとも1つの障害方向信号が中央の制御装置に送ら
れ、区間ケーブル保護装置から、障害が区間ケーブル上
に位置しているとき、少なくとも1つの障害識別信号が
中央の制御装置に送られ、中央の制御装置により、受信
された障害信号および受信された障害方向信号をもとに
して、障害を生じていると識別された分岐路または区間
ケーブル上の障害が突きとめられ、また障害を生じてい
ると識別された分岐路においてそのスイッチオフがその
分岐路に対応付けられている分岐路保護装置により行わ
れ、または区間ケーブル上の障害の際に中央の制御装置
からレリーズ信号がブロックされている区間ケーブル保
護装置に送られる。この方法においては、はじめから、
区間ケーブル上に位置する障害の区間ケーブル保護装置
による検出が行われる。従って分岐路保護装置のいずれ
も、対応付けられた分岐路がスイッチオフされるときに
障害信号を形成し中央の制御装置に送るように構成され
る必要はない。この方法においても、障害の位置を突き
止めることは中央の制御装置によっているから、この場
合も僅かな費用を必要とするだけである。
【0010】好ましくは、本方法をレリーズする励起以
降に区間ケーブル保護装置が励起以降の第1の待ち時間
T1の後に、またなお存在している障害の際には固有の
ブロッケードの取消のもとに区間ケーブルをスイッチオ
フする。それにより本方法の確実さが高められる。なぜ
ならば、区間ケーブル保護装置と中央の制御装置との間
のデータ伝送に故障が生じているためにレリーズ信号が
区間ケーブル保護装置に誤って到達し、または全く到達
しないときに、なお区間ケーブルのスイッチオフが行わ
れ得るからである。
【0011】好ましくは本発明による両方法において、
区間ケーブルが変換装置により給電され、また分岐路保
護装置が同じく最初はブロックされており、その際に中
央の制御装置から、少なくとも障害が生じていると識別
されている分岐路において変換装置が、区間ケーブルの
電流が0に調節されるように駆動され、続いて中央の制
御装置から、レリーズ信号が、障害が生じていると識別
される分岐路に対応付けられている分岐路保護装置に送
られる。こうして、障害が生じていると識別される分岐
路のスイッチオフが無電流状態で行われるので、そのた
めに必要な開閉装置が無電流で開閉される。それによ
り、これらに対応付けられている開閉装置における損耗
を減ずることが達成される。分岐路保護装置はそのため
に最初はブロックされている、すなわちそれらは対応付
けられている分岐路上の障害の識別の直後に直ちに自立
的にはスイッチオフのきっかけを作ることはできない。
対応付けられている分岐路のスイッチオフは目的に即し
て中央の制御装置のレリーズ信号を介してきっかけを作
られる。
【0012】好ましくは、本方法をレリーズする励起以
降に各々の分岐路保護装置が励起以降の第2の待ち時間
の後に、それに対応付けられている分岐路上に位置して
いると識別された障害の際には固有のブロッケードの取
消のもとにそのスイッチオフをレリーズする。ここで、
第1の待ち時間の後に区間ケーブル保護装置により行わ
れるレリーズの際に既に述べた利点と等しい利点が生ず
る。
【0013】好ましくは、第1の待ち時間が第2の待ち
時間よりも長い。それにより、中央の制御装置と保護装
置との間の乱された信号伝送の際にも、分岐路上の障害
の際にこの分岐路のみがスイッチオフされ、またすべて
の分岐路を有する区間ケーブルがスイッチオフされない
ことが保証されている。
【0014】本発明による両方法は、磁気浮上軌道走行
区間であって、各々の分岐路が磁気浮上軌道走行区間の
特定のセクションに対応付けられている多相のロング‐
ステータの一端と接続されており、セクションを能動化
するため相応の分岐路が区間ケーブルに接続され、ロン
グステータの他端が星形に接続される磁気浮上軌道走行
区間において有利に使用される。多相の、すなわち複数
の相巻線により構成されているロングステータの“星形
に接続”とは相巻線の短絡を意味する。
【0015】好ましくは応用は、磁気浮上軌道走行区間
上に位置している磁気浮上軌道の走行方向に相応して考
察して次々と能動化すべき2つのロング‐ステータが相
応の分岐路の接続により同時に区間ケーブルに接続され
ており、その際にロング‐ステータの最初に能動化すべ
きもののみが規準電位に接続されるように行われる。こ
の応用の際に現在磁気浮上軌道車両により走行すべきロ
ングステータおよびこれの後に走行すべきロングステー
タは同時に障害を監視される。しかしながら後で走行す
べきロングステータでは基準電位との接続は行われない
ので、区間ケーブルに与えられている作動電圧の印加は
行われるが、作動電流の印加は行われない。しかしなが
ら、この後で完全に能動化すべきロングステータの障害
の際には、相応の分岐路に対応付けられている分岐路保
護装置を介して検出され、またこれにより障害方向信号
を形成するために利用され得る電流の流れが生ずる。こ
の応用の際には最初に走行すべきロングステータの完全
な能動化の前に既に、もしかしたらそこに存在している
障害が識別され得る。
【0016】本発明は放射状電気回路網の障害識別のた
めの装置にも関する。このような装置は既に取り扱われ
たヨーロッパ特許出願公開第0 554 553 A2号明細書から
公知である。
【0017】本発明の別の課題は、放射状電気回路網の
障害識別のための装置であって、わずかな費用で障害を
生じている分岐路上または区間ケーブル上の障害を確実
に検出しかつスイッチオフし得る装置を提供することで
ある。
【0018】この課題を解決するため、本発明によれ
ば、スイッチオフ可能な区間ケーブルを備え、この区間
ケーブルに複数の分岐路が接続可能であり、これらの分
岐路にそれぞれ分岐路保護装置が対応し、分岐路保護装
置は中央の制御装置とデータ伝送のために接続されてい
る放射状電気回路網の障害識別のための装置において、
各分岐路保護装置が、対応付けられている分岐路上に位
置していると識別された障害の際に、または対応付けら
れている分岐路が接続されている際に区間ケーブル上に
生ずる障害の際に障害方向を検出するための手段を有
し、中央の制御装置へ障害方向信号を送り出すための手
段を有し、また対応付けられている分岐路のスイッチオ
フをレリーズするための手段を有し、また分岐路保護装
置の少なくとも1つが、スイッチオフされた対応付けら
れている分岐路の際に区間ケーブル上の障害を識別する
ための手段と、中央の制御装置へ障害信号を送り出すた
めの手段とを有し、中央の制御装置が、障害を生じてい
ると識別された分岐路または区間ケーブル上の障害を受
信された障害方向信号および受信された障害信号をもと
にして突きとめるための手段を有し、またそこの障害の
際に区間ケーブルのスイッチオフをレリーズするための
手段を有する。この装置により分岐路上の障害の場合に
自動的にそのスイッチオフがこの分岐路に対応付けられ
ている分岐路保護装置によりレリーズされ得る。区間ケ
ーブル上の障害の際には中央の制御装置が区間ケーブル
のスイッチオフをレリーズする。この装置により障害が
確実にまた選択的にもスイッチオフ可能である、すなわ
ち分岐路上の障害の際にこの障害を生じている分岐路の
みがスイッチオフ可能である。障害識別のための装置は
簡単に構成されている。なぜならば、中央の制御装置の
みが受信された障害方向信号および障害信号をもとにし
て障害を生じている分岐路または区間ケーブル上の障害
を突きとめるための手段を有するからである。
【0019】区間ケーブルの給電端に区間ケーブル保護
装置が対応付けられ、この区間ケーブル保護装置が中央
の制御装置と接続され、ブロックされた状態に移行可能
であり、また区間ケーブル上の障害の際に中央の制御装
置に障害識別信号を送り出すための手段を有し、また中
央の制御装置が少なくとも区間ケーブル保護装置をブロ
ックするための手段と区間ケーブル保護装置にレリーズ
信号を生成して送り出すための手段を有するのが有利で
ある。区間ケーブル保護装置によりこの障害識別のため
の装置は特に確実である。なぜならば、区間ケーブル上
の障害の検出が付加的に区間ケーブル保護装置によって
も行われるからである。区間ケーブル保護装置のブロッ
クされている状態とは、区間ケーブル保護装置が障害の
識別の直後には自立的に区間ケーブルのスイッチオフを
レリーズし得ない状態として理解すべきである。区間ケ
ーブル保護装置によるレリーズはその場合に外部から、
すなわち中央の制御装置から、たとえばレリーズ信号に
よりレリーズされ得る。ブロックされている状態に区間
ケーブル保護装置は自ずから移行し得るが、それは同じ
く良好に中央の制御装置からの相応の駆動によりブロッ
クされている状態に移され得る。制御装置により区間ケ
ーブル上の障害の際にのみレリーズ信号により区間ケー
ブルのスイッチオフが区間ケーブル保護装置を介してレ
リーズされる。
【0020】放射状電気回路網の障害識別のための装置
に関する課題を解決するため、本発明によれば、区間ケ
ーブルを備え、その給電端に区間ケーブル保護装置が対
応付けられ、区間ケーブルには複数の分岐路が接続可能
であり、分岐路にはそれぞれ分岐路保護装置が対応付け
られ、分岐路保護装置は中央の制御装置とデータ伝送の
ために接続されている放射状電気回路網の障害識別のた
めの装置において、区間ケーブル保護装置がブロックさ
れた状態に移行可能であり、区間ケーブル上の少なくと
も1つの障害を識別するための手段と、中央の制御装置
へ障害識別信号を送り出すための手段とを有し、各々の
分岐路保護装置が、対応付けられている分岐路上に生ず
る障害の際に、または接続されている対応付けられてい
る分岐路の際に区間ケーブル上に生ずる障害の際に、障
害方向を検出するための手段と、中央の制御装置へ障害
方向信号を送り出すための手段とを有し、中央の制御装
置が、受信された障害方向信号および受信された障害識
別信号をもとにして、障害を生じている分岐路または区
間ケーブル上の障害を突きとめるための手段を有し、ま
た中央の制御装置が区間ケーブル保護装置においてレリ
ーズ信号を形成して送り出すための手段を有する。
【0021】この装置においても中央の制御装置におい
てのみ、障害の位置の突き止め、すなわち障害が区間ケ
ーブル上に位置しているか、接続されている分岐路上に
位置しているか、の突き止めが行われる。従って中央の
制御装置のみが相応の手段を有する。選択的なスイッチ
オフを行い得るように、制御装置により、最初はブロッ
クされている区間ケーブル保護装置を介して、目的に即
して、区間ケーブルのスイッチオフがそこに障害が位置
しているときにのみレリーズ可能である。分岐路の上に
位置しているものとして識別された障害の際には区間ケ
ーブルのスイッチオフは行われない。
【0022】好ましい構成では、区間ケーブル保護装置
が保護タイマーを有し、この保護タイマーを介して、な
お存在している障害の際に区間ケーブルのスイッチオフ
をレリーズするために励起以後に経過する第1の待ち時
間が設定されている。それにより、既に本発明による方
法の際に説明されたように、区間ケーブルのスイッチオ
フが区間ケーブル保護装置により行われ得る。待ち時間
により、分岐路上の障害の際に最初に相応に対応付けら
れている分岐路保護装置が反応し得ることが保証されて
いる。これらは時間遅れなしにレリーズする。
【0023】好ましくは、区間ケーブルの給電端と接続
されている変換装置が設けられており、また制御装置が
変換装置と接続されている手段をその駆動のために有す
る。分岐路保護装置はブロックされた状態に移行可能で
あり、また中央の制御装置は分岐路保護装置にレリーズ
信号を形成して送り出すための手段を有する。区間ケー
ブルに給電するために設けられている変換装置は制御装
置により、目的に即して、対応付けられている分岐路保
護装置による分岐路のスイッチオフのレリーズの前にこ
の分岐路保護装置がブロックされ得るように、また変換
装置の駆動が、区間ケーブル上の電圧が0に調節される
ように、行われ得るように駆動可能である。その後に、
レリーズ信号が相応のブロックされている分岐路保護装
置に送られることによって、障害を生じている分岐路の
スイッチオフが無電圧、従ってまた無電流、の状態で行
われ得る。そのために必要な開閉装置の負担はそれによ
って非常にわずかですむ。ブロックされている状態では
分岐路保護装置は、区間ケーブル保護装置のブロックさ
れている状態に類似して、障害の識別の直後に自立的に
そのスイッチオフをレリーズすることはできない。それ
どころかこれは、後で説明されるように、外部から制御
装置により、かつ(または)待ち時間の経過の後に初め
て行われ得る。
【0024】好ましくは、各分岐路保護装置がレリーズ
タイマーを有し、このレリーズタイマーを介して、対応
付けられている分岐路のスイッチオフをそこに存在して
いる障害の際にレリーズするために励起以後に経過する
第1の待ち時間が設定されている。それにより、障害を
生じている分岐路のスイッチオフが、中央の制御装置と
分岐路保護装置との間のデータ通信に乱れがある際にも
保証されている。
【0025】好ましくは、第1の待ち時間は第2の待ち
時間よりも長い。待ち時間のこの選定によりデータ伝送
の乱れおよびたとえばそれにより生じる保護装置自体に
よるレリーズの不生起の際にタイムグレーデッド保護の
形式による選択的なスイッチオフが可能である。こうし
て、分岐路上の障害の場合には、この障害を生じている
分岐路に対応付けられている分岐路保護装置によるスイ
ッチオフのみが行われ、区間ケーブル保護装置によるス
イッチオフは行われない。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図面に示す実施例
により詳細に説明する。なお各図において同等部分には
同符号を付してある。
【0027】図1には放射状電気回路網の障害識別のた
めの装置が示されている。放射状電気回路網は区間ケー
ブル1を有し、この区間ケーブル1は変換装置2を介し
て端3において給電される。区間ケーブル1は三相に構
成されており、その端3においてスイッチS0を介して
変換装置2に接続可能であり、また変換装置2からスイ
ッチオフ可能である。区間ケーブル1には3つのそれぞ
れ三相の分岐路A1ないしA3がそれぞれスイッチS1
ないしS3を介して接続可能であり、それにより各スイ
ッチS1ないしS3を介してロングステータ7、8、9
のそれぞれ1端4、5、6が区間ケーブル1と電気的に
接続可能である。各ロングステータ7ないし9はそれぞ
れ3つの詳細には示されていない相巻線を有する。スイ
ッチS1ないしS3は三相に構成され、すなわちスイッ
チS1ないしS3の各々を介して各分岐路A1ないしA
3のすべての3つの相が接続されるので、相応の分岐路
A1ないしA3の各相がそれぞれロングステータ7ない
し9の各相巻線と接続可能である。ロングステータ7、
8、9のそれぞれ他端10、11、12はそれぞれスイ
ッチS4、S5、S6を介して星形に接続可能である。
そのためにスイッチS4ないしS6もそれぞれ三相に構
成されており、それらによりロングステータ7ないし9
の詳細には示されていない相巻線が“星形接続”に短絡
され得る。ロングステータ7ないし9の各々は磁気浮上
軌道走行区間17のそれぞれセクション14、15、1
6を形成する。
【0028】磁気浮上軌道走行区間の作動中に概要を示
されている磁気浮上軌道車両18が矢印により示されて
いる走行方向19に運ばれる。そのために磁気浮上軌道
走行区間17の個々のセクション14ないし16が時間
的に次々と、そのつどのセクション14、15または1
6に対応付けられているロングステータ7、8または9
がその一端4、5、6により相応のスイッチS1、S2
またはS3を介して区間ケーブル1と接続されることに
より、能動化される。すなわちそれぞれ相応の分岐路A
1、A2またはA3が区間ケーブル1に接続される。付
加的にセクション14、15または16を能動化するた
めそれぞれ相応のスイッチS4、S5またはS6がスイ
ッチオンされ、それによって各ロングステータ7、8ま
たは9のそれぞれ他方の端が星形に接続され、その際に
その各中性点13A、13B、13Cが形成される。こ
の能動化を行い、スイッチS1ないしS6を相応にスイ
ッチオンおよびスイッチオフするために、詳細には示さ
れていない能動化装置が設けられており、それによりス
イッチS1ないしS6が相応に駆動され、またそれらに
おいて行うべき開閉動作が時間的に相応に調整される。
この課題は後で説明される中央の制御装置によっても引
き受けられ得る。磁気浮上軌道車両18の速度を変更す
るためには変換装置2から区間ケーブル1に供給される
作動電圧の作動周波数が変換装置2により変更される。
典型的には作動周波数は0Hz〜約500Hzの範囲内
で変換装置2により設定される。
【0029】区間ケーブル1および分岐路A1ないしA
3から形成されている放射状電気回路網の障害を識別す
るためには、分岐路A1ないしA3の各々がそれにそれ
ぞれ対応付けられている分岐路保護装置AG1ないしA
G3により障害の発生を監視される。分岐路保護装置A
G1ないしAG3の各々はそのために、相電圧を検出す
るための相応の電圧変成器20、21または22および
相電流を検出するための相応の電流変成器23、24ま
たは25によりそれぞれ区間ケーブル1とスイッチS
1、S2またはS3との間に配置されている。電圧変成
器21および22および電流変成器23、24および2
5はそれぞれスイッチ52または53とロングステータ
8または9との間に配置されていてもよい。電圧変成器
20に対してはこのことは当てはまらない。なぜなら
ば、スイッチS1が開かれている際にも分岐路A1に与
えられている相電圧が検出され得なければならないから
である。このことについては後でまた説明する。
【0030】電圧変成器および電流変成器20、23;
21、24または22、25により検出された量は各分
岐路保護装置AG1、AG2またはAG3の各測定段2
6、27または28に導かれる。各々の測定段26、2
7または28はそれぞれ相応の分岐路保護装置AG1な
いしAG3のデータ処理ユニット29、30または31
と接続されている。各データ処理ユニット29、30ま
たは31により、そのつどの測定段26、27または2
8から供給された測定量を手がかりにして、相電圧およ
び相電流の各検出場所または変成器20、23;21、
24;22、25の組み込み位置を基準にしての発起し
た障害の方向が突きとめられ得る。そのために通常の仕
方で零電圧、すなわちすべての相電圧のベクトル和、お
よび零電流、すなわちすべての相電流のベクトル和、が
利用される。電圧変成器20ないし22および電流変成
器23〜25は、それぞれ既に各測定段26〜28にお
ける相応の零電圧または相応の零電流を出力するように
構成されていてもよい。データ処理ユニット29、30
または31は、障害が区間ケーブル上に位置していると
き、または障害が対応付けられている分岐路A1、A2
またはA3上で識別されたときに、障害方向を指示する
障害方向信号を形成するべく構成されている。その際
に、順方向障害、すなわち各分岐路A1、A2またはA
3上の障害、を指示する障害方向信号を、逆方向、すな
わち区間ケーブル1の方向に位置している障害を指示す
る障害方向信号から区別する必要がある。障害を識別す
るため、また障害方向を突きとめるためには、たとえば
H.Clemens/K.Rothe著「電気エネルギーシステムにおけ
る保護技術(Schutztechnik in Elektroenergiesysteme
n)」、3版、1991 210〜215頁に記載されているよ
うなすべての公知の方法が利用され得る。特に今の例の
ように磁気浮上軌道車両走行区間17に対して設けられ
ている放射状回路網において障害方向を突きとめるため
にはドイツ特許第199 01 789号明細書による方法を実行
することができる。
【0031】たとえば分岐路保護装置AG1のデータ処
理ユニット29により障害を識別するためには、分岐路
A1にかかっている相電圧が検出可能なオーダーの大き
さの障害電圧成分を含んでいなければならず、その存在
が障害を示す。しかし障害を識別するため代替的または
付加的に、分岐路A1にかかっている相電流の、障害に
より惹起される障害電流成分も利用することができる。
これは同じく測定技術的に検出可能なオーダーの大きさ
でなければならない。障害方向信号を形成するために、
障害電圧成分も障害電流成分も相応の分岐路保護装置A
G1、AG2またはAG3により検出可能でなければな
らない。たとえば分岐路保護装置AG1は、分岐路A1
のスイッチS1が閉じられ、これが区間ケーブルに接続
されており、また区間ケーブル1上に、たとえば符号4
4を付されている個所に障害が生じているときに、障害
電流成分および障害電圧成分を検出することができる。
これは分岐路A1上のロングステータ7の前、たとえば
符号46を付されている個所、に生じている障害の際、
または端4からロングステータ7の中へその長さの85
%までにわたっている範囲のなかに生じている障害(8
5%障害)の際に言えることである。障害がさらに他の
端10または星形接続点13Aのほうに、たとえば符号
45を付されている個所に位置しているならば(100
%障害)、この障害は少なくとも、区間ケーブル1また
は分岐路A1にかかっている電圧が零相形成成分を含ん
でいるならば、識別することができる。これは、磁気浮
上軌道車両18が磁気浮上軌道走行区間17上でロング
ステータ7を有するセクション14上に位置していると
きには、常に言えることである。その場合、磁気浮上軌
道車両18の詳細には図示されていないロータがオーバ
ーランの際にロングステータのなかに、評価可能な大き
さのオーダーの相応の零相成分を誘導作用により生ず
る。同じく変換装置2から、変換過程により条件付けら
れて零相形成成分を含んでいる電圧または電流が供給さ
れ得る。
【0032】もっとも分岐路A1ないしA3において、
それぞれ対応付けられているスイッチS1、S2または
S3が開かれているときには、相電流または零電流が検
出可能でなく、従ってまた障害により生じた成分も検出
することはできない。そのときにはスイッチオフされた
分岐路に対応付けられている分岐路保護装置により障害
方向も突きとめられ得ない。
【0033】本発明による方法にとって重要なことは、
障害が区間ケーブル1上に位置しているとき、または対
応付けられている分岐路A1、A2またはA3上に位置
している障害が識別されたときに、分岐路保護装置AG
1ないしAG3の各々が障害方向信号を形成し得ること
だけである。
【0034】さらに以下説明される本発明による方法に
より、すべてのスイッチS1ないしS3が開かれている
ときにも、区間ケーブル1上の障害を識別し得るよう
に、少なくとも分岐路保護装置AG1は、そのデータ処
理ユニット29が検出可能な障害電流成分の欠落の際に
障害電圧成分のみを手がかりにして障害を検出し、次い
で障害を指示する少なくとも1つの障害信号を形成する
ように、構成されている。この分岐路保護装置AG1と
接続されている電圧変成器20はその場合に、既述のよ
うに、あらゆる場合に区間ケーブル1とスイッチS1と
の間に配置されていなければならない。他の分岐路保護
装置AG2およびAG3は同じくこのような障害信号を
形成するべく構成されていてよい。電圧変成器21また
は22はその場合に同じく変成器20に相応して配置さ
れていなければならない。
【0035】分岐路保護装置AG1ないしAG3の各々
は、障害が順方向に識別されたならば、各データ処理ユ
ニット29、30または31から開閉信号を与えられる
レリーズ段32、33または34をも有する。レリーズ
段32、33または34は対応付けられている分岐路A
1、A2、A3の各スイッチS1、S2またはS3とそ
の駆動のために接続されている。開閉信号に続いて各レ
リーズ段32、33または34を介して相応のスイッチ
S1、S2またはS3の開路が、またそれによって障害
を生じている分岐路A1、A2またはA3のスイッチオ
フをレリーズする。
【0036】分岐路保護装置AG1、AG2またはAG
3の各々は各送信受信段35、36または37を介し
て、またデータバス38を介して、中央の制御装置40
の相応して対をなす送信および受信段39と接続されて
いる。送信/受信段35〜37の各々はそれぞれ対応付
けられているデータ処理ユニット29、30または31
と接続されており、それぞれデータ処理ユニットにより
形成された障害方向信号または障害信号をデータバス3
8を経て中央の制御装置40へ送り出す役割をする。
【0037】中央の制御装置40は送信/受信段39と
接続されているデータ処理装置41を有し、このデータ
処理装置はレリーズユニット42と接続されている。こ
のレリーズユニットは再び同じく送信/受信段39と接
続されている。データ処理装置41により、受信された
障害信号または障害方向信号を手がかりにして障害の位
置が突きとめることができる。すなわち、障害が分岐路
A1、A2またはA3上に位置しているか、または区間
ケーブル1上に位置しているか、が突きとめられ得る。
障害が区間ケーブル1上に位置しているかぎり、レリー
ズユニット42を介して区間ケーブル1のスイッチオ
フ、すなわちスイッチS0の開路のきっかけが作られ
る。そのために相応のスイッチオフ信号が送信/受信段
39を経て、またデータバス38を経てスイッチS0に
伝送される。中央の制御装置40はさらに、一方ではレ
リーズ段42と、他方では変換装置2と接続されている
制御ユニット43を有する。制御ユニット43は変換装
置2を駆動する役割をする。これについては後でまた説
明する。
【0038】以下に障害識別のための方法を可能な障害
場所に対する種々の場合により説明する。その際に基本
的に、中央の制御装置40から受信される分岐路保護装
置AG1ないしAG3の障害方向信号および障害信号が
それぞれ送信する分岐路保護装置AG1ないしAG3に
も対応付けられ得ることが前提とされている。このこと
はたとえば、各々の障害方向信号および各々の障害信号
が、それぞれ送信する分岐路保護装置AG1ないしAG
3を一義的に示すコーディングを含んでいることにより
保証され得る。
【0039】第1の場合:スイッチS1ないしS3が開
かれている、すなわちすべての分岐路A1ないしA3が
スイッチオフされている。その場合、分岐路A1ないし
A3のどれにも相電流が存在していない。従って障害の
場合に分岐路保護装置AG1ないしAG3のどれも障害
方向信号を形成しない。いまたとえば区間ケーブル1上
の符号44を付されている個所に障害、たとえば地絡障
害、が生ずると、確かに分岐路保護装置AG1ないしA
G3のどれも障害方向信号を突き止め得ないが、前記の
ように、分岐路保護装置AG1のデータ処理ユニット2
9が、中央の制御装置40に送る障害信号を形成する。
どの障害方向信号も形成されず、また制御装置40から
分岐路保護装置AG1の障害信号のみが受信されるとい
う事実から、障害が区間ケーブル1上に位置しているに
違いないと一義的に確認される。このことは相応に中央
の制御装置40のデータ処理装置41によっても突きと
められ、相応の結果信号がそのレリーズユニット42に
伝達される。これは、スイッチS0の開路により区間ケ
ーブル1のスイッチオフをレリーズするため、開閉信号
をスイッチS0に送る。別の分岐路保護装置、たとえば
AG2が、同じく相応の障害信号を形成して中央の制御
装置に送るように構成されていたとすると、この付加の
障害信号は、障害の位置を確認するためにデータ処理装
置41によって必要とされない冗長性の情報のみを形成
する。
【0040】第2の場合、変形例A:スイッチS1はス
イッチオンされており、スイッチS2、S3およびS4
はスイッチオフされている。たといスイッチS4がスイ
ッチオンされていないとしても、分岐路A1上に変流器
23により検出可能な相電流が生ずる。この相電流は無
効電流として流れる。それに応じて分岐路保護装置AG
1のデータ処理ユニット29は、障害が区間ケーブル1
上に生ずるとき、または障害が前述の条件のもとに分岐
路A1上に生じ、また障害電流および障害電圧が検出可
能であるときに、障害方向信号を形成する。障害は再び
符号44を付されている障害個所に生じている。その場
合、分岐路保護装置AG1が障害を識別し、内容“逆方
向障害”を有する障害方向信号を中央の制御装置40に
送る。両分岐路保護装置AG2およびAG3はいずれも
障害方向信号を供給しない。分岐路保護装置AG1は付
加的に障害信号をも発生し、中央の制御装置40に送る
ことができる。中央の制御装置40から専ら、逆方向障
害を指示する障害方向信号が受信されるときには常に、
障害は区間ケーブル1上に位置しているに違いない。デ
ータ処理装置41はこうして変形例Aに対しては、単一
の障害方向信号が逆方向障害を指示し、従って障害が区
間ケーブル1上に位置していることを確認する。障害信
号が存在しているかぎり、これは障害の位置の突き止め
の際に考慮に入れられなくてよい。場合1で既に説明さ
れたように中央の制御装置40から区間ケーブル1のス
イッチオフのきっかけが作られる。
【0041】第2の場合、変形例B:変形例Aと相違し
てここでは付加的にスイッチS4がスイッチオンされて
いる。すなわち分岐路A1が完全に能動化されている。
その他の点ではこの場合は既に変形例Aで説明されたこ
とと一致している。
【0042】第2の場合、変形例C:スイッチS1、S
2、S4、S5がスイッチオンされている。両分岐路A
1およびA2がそれによって完全に能動化されている。
スイッチS3は開かれている。障害が区間ケーブル1上
に符号44を付されている個所に生ずる。分岐路保護装
置AG1およびAG2の両方のデータ処理ユニット29
または30がそれぞれ障害を識別し、内容“逆方向障
害”を有する障害方向信号を発生し、これを相応の送信
受信段35または36を介して中央の制御装置40に送
る。そのデータ処理装置41は、すべての受信された障
害方向信号が逆方向障害を示唆することから、障害が区
間ケーブル1上に位置しているに違いないことを識別す
る。場合1でも説明されたように、それに応じて制御装
置40から区間ケーブル1のスイッチオフのきっかけが
作られる。言及すべきこととして、ここでも分岐路保護
装置AG1は確かに、場合1でも説明されたように、障
害信号を発生し、中央の制御装置40に送り得るが、障
害の位置を突きとめるためにデータ処理装置41により
この障害信号を考慮に入れることは必要でない。この変
形例Cは通常、磁気浮上軌道走行区間には応用されな
い。可能な応用は変換装置における複数の同期機の並列
運転に関する。図1にはその場合に各ロングステータ7
〜9の代わりにそれぞれ同期機が設けられよう。
【0043】第3の場合:この場合は、障害が接続され
ている分岐路A1ないしA3上に生じ、相応の分岐路保
護装置により識別されるすべての変形例に関する。この
ような障害の際に、対応付けられている分岐路保護装置
は常に内容“順方向障害”を有する障害方向信号を発生
する。そのことから制御装置40は、障害が相応の障害
方向信号を送った分岐路保護装置に対応付けられている
分岐路上に位置していることを突きとめる。すべての変
形例を有するこの場合にも、場合によっては存在してい
る障害信号または他の逆方向障害を指示する障害方向信
号は、障害の位置を突きとめるために、考慮に入れられ
なくてよい。
【0044】第3の場合、変形例A:スイッチS1が閉
じられており、スイッチS2およびS3が開かれてい
る。スイッチS4の開閉位置は任意である。いま障害が
分岐路A1上に、たとえば符号46を付されている障害
位置に生ずる。分岐路保護装置AG1のデータ処理ユニ
ット29がそれに基づいて内容“順方向障害”を有する
障害方向信号を発生する。分岐路保護装置AG2および
AG3は障害方向信号を発生しない。分岐路保護装置A
G1の障害方向信号(順方向障害)を手がかりにして、
中央の制御装置40が一義的に分岐路A1上の障害を推
定し得るので、スイッチS0の開閉は必要でない。分岐
路保護装置AG1はレリーズ段32を介してスイッチS
1の開路をレリーズする。障害が符号46を付されてい
る個所に位置していると、障害電流および(または)障
害電圧が検出可能でないので、障害が分岐路保護装置A
G1ないしAG3のいずれによっても識別されないこと
があり得る。しかしながら遅くとも、磁気浮上軌道車両
18がセクション14をロングステータ7により走行す
るとき、障害が少なくとも分岐路保護装置AG1により
識別され、この分岐路保護装置により障害方向信号が形
成され得る。
【0045】第3の場合、変形例B:スイッチS1、S
2およびS4がスイッチオンされており、スイッチS3
およびスイッチS5が開かれている。この応用はいわゆ
る急いで先行する電圧テストである。磁気浮上軌道車両
18から走行方向19に観察してセクション14の後に
走行される磁気浮上軌道走行区間17のセクション15
はまだ完全に能動化されていない、すなわちロングステ
ータ8の第2の端11を星形に接続して中性点13Bを
形成するスイッチS5が開かれている。しかしながら、
スイッチS2が閉じられているので、セクション15、
すなわちロングステータ8、には電圧がかかっている。
セクション15のこの形式の接続は、ロングステータ8
を磁気浮上軌道車両18による走行の前に障害を検査す
るために行われる。この場合にたとえば分岐路A2上の
符号61を付されている個所に障害が生ずると、分岐路
保護装置AG2が内容“順方向障害”を有する障害方向
信号を中央の制御装置40に送る。この障害方向信号を
手がかりにして中央の制御装置40が一義的に分岐路A
2上の障害の位置を識別し得る。分岐路保護装置AG2
はそのレリーズ段33を介して分岐路A2のスイッチオ
フ、すなわちスイッチS2の開路、をレリーズする。中
央の制御装置40はスイッチS0の開路のきっかけを作
らない。符号62を付されている個所における障害の際
には、既に第3の場合、変形例Aのもとに個所45にお
ける障害について述べたことが分岐路保護装置AG2に
意味に即して当てはまる。
【0046】全体として制御装置40により障害の位置
が識別され、区間ケーブル1上の障害の場合に区間ケー
ブル1のスイッチオフのきっかけを作られる。
【0047】しかし本方法は、中央の制御装置40によ
り分岐路A1、A2またはA3のスイッチオフが障害の
場合に制御またはレリーズされ、分岐路保護装置AG1
ないしAG3によりそれぞれ自ずからきっかけを作られ
ないように、モディファイされていてもよい。分岐路保
護装置AG1〜AG3はその際にそれぞれ最初はブロッ
クされている状態にある。すなわち、それらがそれらに
対応付けられている分岐路A1ないしA3上の障害を識
別しているとしても、それらは直ちに自立的にはそれぞ
れ対応付けられている分岐路A1ないしA3のスイッチ
オフをレリーズしない。それどころか最初に、受信され
た障害信号または障害方向信号を手がかりにして中央の
制御装置40により障害の位置の突き止めが行われる。
中央の制御装置40はその場合に、区間ケーブル1上の
障害の際に、第1の場合のもとに説明したように、区間
ケーブル1をスイッチオフするためにスイッチS0の開
路のきっかけを作ることによって、障害のスイッチオフ
のきっかけを作ることができる。しかし、分岐路A1上
の障害が識別されたとすると、第3の場合、変形例A、
で説明したように、中央の制御装置40のレリーズユニ
ット42がレリーズ信号を発生し、このレリーズ信号が
送信/受信段39およびデータバス38を経て分岐路保
護装置AG1またはその送信/受信段35に伝達され、
さらにレリーズ段32に伝達され、レリーズ段32がそ
れに基づいてスイッチS1の開路をレリーズする。
【0048】この方法は特に、障害を生じている分岐路
A1ないしA3をスイッチオフするためのレリーズ信号
の送り出しの前に中央の制御装置40の制御ユニット4
3を介して制御されて変換装置2が、区間ケーブル1に
かかっている相電圧が、従ってまた相電流も、零に調節
されるように駆動され得るという利点を与える。制御装
置40はその後に初めて分岐路A1のスイッチオフをレ
リーズ信号によりレリーズするので、スイッチS1は無
電圧および無電流の状態で開閉される。それによりスイ
ッチS1は傷まないように使用されるので、スイッチに
おける損耗はわずかである。
【0049】この方法は特に磁気浮上軌道走行区間17
の際に有利である。なぜならば、個々のセクション14
ないし16を次々と能動化しスイッチオフするために、
スイッチS1ないしS6はそれらの正常な作動に基づい
て頻繁に時間的に次々とスイッチオンおよびスイッチオ
フされるからである。スイッチS1ないしS6はそれ自
体としては磁気浮上軌道走行区間17の正常な作動中の
頻繁な開閉により強く負荷されている。
【0050】図2に示されている障害識別のための装置
は図1に示されている装置と、付加的に区間ケーブル保
護装置SG1が設けられていることにより相違する。ス
イッチS0は図1による装置の際のように中央の制御装
置40を介して、または付加的に区間ケーブル保護装置
SG1をも介して駆動され得る。
【0051】区間ケーブル保護装置SG1は変成器47
と接続されている測定段48を有する。変成器47によ
り区間ケーブル1にかかっている相電圧に相当する電圧
測定値が検出される。測定段48はデータ処理ユニット
49と接続されている。測定段48から供給される測定
データを手がかりにして放射状回路網内の、少なくとも
区間ケーブル上の、障害の存在を突きとめることができ
る。この際に零電圧も監視され得る。障害が識別された
場合にはデータ処理ユニット49から障害識別信号が発
生され、区間ケーブル保護装置SG1の送信受信段50
に伝達される。送信受信段50はデータバス38を介し
て中央の制御装置の送信受信段39と接続されている。
これに保護装置SG1の障害識別信号が送られる。区間
ケーブル保護装置SG1はさらに、スイッチS0とその
駆動のために接続されているレリーズ段51を有する。
レリーズ段51はデータ処理ユニット49と、また送信
受信段50と接続されている。さらに区間ケーブル保護
装置SG1は励起段52を有する。励起段52は一方で
は測定段48と接続されており、またその出力側には保
護タイマー段53が接続されており、この保護タイマー
段は出力側で再びレリーズ段51と接続されている。励
起段52により、対応付けられている測定段48から供
給される測定データを手がかりにして、正常な場合から
の相電圧および(または)相電流の偏差が、障害が区間
ケーブル網のなかに存在し得たように、存在しているか
どうかだけが検査される。それは保護技術で一般に知ら
れているように励起段に相当する。
【0052】図1による装置とのその他の相違点は、図
1による装置の際に分岐路保護装置AG1により行われ
るように、分岐路保護装置AG4ないしAG6の1つが
区間ケーブル1およびスイッチオフされた対応付けられ
ている分岐路上の障害の際に障害信号を発生し、中央の
制御装置40に送ることは必要としないことである。従
って図1による装置の際には電圧変成器20はスイッチ
S1とロングステータ7との間に配置されていてもよ
い。
【0053】図2による装置により実行される方法を、
図1のもとに取り扱われた場合をもとにして説明する。
その際に主として既に図1のもとに説明された方法との
相違点を説明する。その他の点では、そこでなされた説
明が意味に即して図2による装置により実行される方法
に対して当てはまり、その際符号AG1、AG2、AG
3の代わりに符号AG4、AG5、AG6を相応に読む
ものとする。先に扱われた各場合のすべてに対して、区
間ケーブル保護装置SG1が、障害の識別の後に直ちに
は自立的に区間ケーブルのスイッチオフ、すなわちスイ
ッチS0の操作、のきっかけを作らない状態に移されて
いる。スイッチS0の開閉操作は中央の制御装置40を
介して、もしくは、さらに後で説明されるように、励起
段52および保護タイマー段53を介してレリーズされ
る。
【0054】第1の場合には障害は付加的に存在してい
る区間ケーブル保護装置SG1によりその測定段48お
よびデータ処理ユニット49を介して検出され、障害識
別信号がこの送信受信段50およびデータバス48を介
して中央の制御装置40に送られる。区間ケーブル保護
装置SG1によるレリーズは最初は行われない。区間ケ
ーブル保護装置SG1の障害識別信号が存在していると
いう事実から、また唯一つの障害方向信号も存在してい
ないという事実から、データ処理装置41は、ただ1つ
の障害が区間ケーブル1上に存在し得ることを識別す
る。この結果をデータ処理装置41がレリーズ段42に
伝達し、レリーズ段42はレリーズ信号を発生する。こ
のレリーズ信号は送信受信段39およびデータバス38
および区間ケーブル保護装置SG1の送信受信段50を
経てそのレリーズ段51に達する。このレリーズ段はそ
れに基づいてスイッチS0の開路、すなわち区間ケーブ
ル1のスイッチオフ、をレリーズする。
【0055】第2の場合、変形例A、BおよびC、では
区間ケーブル保護装置SG1が同じく障害を識別し、そ
の障害識別信号を中央の制御装置40に送る。この区間
ケーブル保護装置はブロックされた状態にあるので、さ
しあたり自立的にはスイッチS0の開路をレリーズしな
い。分岐路保護装置AG4(変形例A、B)または分岐
路保護装置AG4およびAG5(変形例C)はそれぞれ
障害方向信号を中央の制御装置40に送る。この中央の
制御装置は、すべての変形例A、B、Cにおいて障害方
向信号のみが専ら内容“逆方向障害”を有するものとし
て存在するという事実を手がかりにして、障害が区間ケ
ーブル1上に存在しなければならないことを識別し、上
記のように、区間ケーブル保護装置SG1を介して区間
ケーブル1のスイッチオフをレリーズする。区間ケーブ
ル保護装置SG1の障害識別信号は障害の位置の突き止
めの際に考慮に入れられなくてよい。
【0056】図1で第3の場合として説明された変形例
では、障害の位置を確認するために、中央の制御装置4
0による障害識別信号の評価は必要でない。それはそこ
で既に説明されたように進められる。ここで、区間ケー
ブル保護装置SG1がブロックされた状態にあることは
重要である。なぜならば、区間ケーブル保護装置SG1
は特定の場合に分岐路A1ないしA3の1つの上に位置
している障害にも応答し、次いで障害識別信号をも形成
し、中央の制御装置に送るからである。これは、障害を
生じている分岐路上の障害の位置と関係する。障害がた
とえば分岐路A1上でスイッチS1から分岐路のなかを
見てロングステータ7の前に、すなわち符号46を付さ
れている個所に位置しているならば、またはロングステ
ータの端4から見てロングステータの長さの最初の85
%のなかに位置しているならば(85%障害)、データ
処理ユニット49により突きとめることのできる、正常
な場合からの相電圧の偏差は、障害の推定および障害識
別信号の形成が可能であるように大きい。しかし障害が
分岐路A1上でスイッチS1から見てロングステータ7
のなかでその長さの85ないし100%の範囲内、たと
えば符号45を付されている個所に位置しているならば
(100%障害)、データ処理ユニット49により突き
とめることのできる、正常な場合からの相電圧の偏差は
もはや、確実に障害を識別することができるほど大きく
ない。なぜならば、この障害はあまりに中性点13の近
くに位置しており、相電圧自体がもともと既に非常に小
さいからである。区間ケーブル保護装置SG1がロング
ステータ7の前の障害または85%障害の際に通常直ち
に自立的に区間ケーブル1の、従ってまたすべての分岐
路A1ないしA3の、スイッチオフをスイッチS0の相
応の駆動によりレリーズするであろうことは問題であ
る。分岐路、たとえば分岐路A1、上の障害の際には、
このことは望まれていない。なぜならば、当該の障害を
生じている分岐路A1のみがスイッチオフされ得るから
である。区間ケーブル保護装置SG1により行われ得る
自立的なレリーズを阻止するため、この保護装置はブロ
ックされた状態にある。既述のように、実際に障害が区
間ケーブル1上に存在しているときにのみ、中央の制御
装置40によりスイッチオフが行われる。
【0057】特別な場合は、データバス38を介しての
データ通信が乱されているときに生ずる。その場合、中
央の制御装置40を介してのスイッチS0における開閉
操作のレリーズは行われない。この場合に区間ケーブル
1上の障害の際にスイッチオフが行われないことを避け
るため、区間ケーブル保護装置SG1は励起段52およ
びその後に接続されている保護タイマー段53を有する
ものとして構成されている。励起段52は測定段48か
ら供給される測定値をもとにして一般に障害の存在を識
別し、それに基づいて保護タイマー段53を第1の待ち
時間T1により始動させる。同時にデータ処理ユニット
49により測定段48から供給される測定データを手が
かりにして障害識別信号が形成され、送信受信段50に
中央の制御装置40へのデータ伝送のために伝達され
る。これは不成功である。なぜならば、データ通信が乱
されているからである。データ処理ユニット49は、そ
れにより識別された障害がまだ存在しているかどうかを
連続的に突き止め、障害識別信号をレリーズ段51に与
える。保護タイマー段53の第1の待ち時間T1の経過
の後にこれはレリーズ信号を励起段51に伝達する。こ
の時点でレリーズ段51がデータ処理ユニット49から
供給された障害識別信号を今なお与えられているなら
ば、すなわち障害が今なお存在しているならば、レリー
ズ段51により区間ケーブル1をスイッチオフするため
のスイッチS0の開路のきっかけが作られる。区間ケー
ブル保護装置SG1はこの場合にそのブロックされた状
態を自立的に放棄する。ここで指摘しておくべきことと
して、区間ケーブル保護装置SG1は必ずしも励起段5
2および保護タイマー段53を有していなくてよい。こ
れらは単に確実性を高めるために設けられ得る。待ち時
間T1はその際に、その経過の後に分岐路A1〜A3の
1つの上に生じている障害が既にとうに相応の分岐路保
護装置AG4〜AG6によりスイッチオフされているよ
うに、選定されている。それにより、区間ケーブル保護
装置SG1が放射状回路網のなかの障害を識別したが、
障害が分岐路A1ないしA3の上にのみ位置していると
きに、区間ケーブル保護装置SG1により全区間ケーブ
ル1のスイッチオフがレリーズされることが回避されて
いる。
【0058】図2による変更された装置の際にも、分岐
路保護装置AG4ないしAG6は最初は、図1で説明さ
れたように、ブロックされた状態にあるので、中央の制
御装置40により区間ケーブル1および分岐路A1ない
しA3上の電流が、図1で説明されたように、障害を生
じている分岐路がスイッチオフされる前に、零に調節さ
れ得る。次いでデータバス(38)を経てのデータ通信
の乱れの際に、分岐路A1ないしA3の1つの上の障害
の際に、相応のレリーズ信号が中央の制御装置40から
相応の分岐路保護装置AG4、AG5またはAG6に伝
達されないので、相応の分岐路A1〜A3のスイッチオ
フが行われないことを回避するため、分岐路保護装置の
各々は、入力側で付属の測定段26、27または28
と、また出力側でレリーズタイマー段57、58または
59と接続されている励起段54、55または56を有
する。各々のレリーズタイマー段57ないし59は各分
岐路保護装置AG4ないしAG6に付属のレリーズ段3
2、33または34と接続されている。励起段54、5
6はそれらの構成および機能の点で励起段53に相当す
る。
【0059】スイッチオンされている分岐路A1上に障
害が符号46を付されている個所に生ずると仮定しよ
う。分岐路保護装置AG4の励起段54が測定段26か
ら供給された測定値をもとにして障害が存在しているこ
とを識別し、それに基づいてレリーズタイマー段57を
始動させる。このタイマー段は始動の伝達を第2の待ち
時間T2だけ遅らせる。同時にデータ処理ユニット29
が測定段26から供給された測定値をもとにして順方向
障害、すなわち分岐路A1のなかの障害を識別し、内容
“順方向”を有する障害方向信号を発生する。この障害
方向信号は制御装置40に送り出すため送信受信段35
に伝達される。付加的にデータ処理ユニット29は連続
的に、順方向障害が識別されるかどうかを突きとめる。
この事がそうである限り、順方向障害が識別される間は
データ処理ユニット29が順方向信号をレリーズ段32
に与える。レリーズ段57の第2の待ち時間T2の経過
の後にこのレリーズ段57はレリーズ段32を始動させ
る。この時点で、データ処理ユニット29から供給され
る順方向信号がレリーズ段32に与えられていると、レ
リーズ段32は分岐路A1上の障害をスイッチオフする
ためスイッチS1の開路をレリーズする。この場合、分
岐路保護装置AG4は待ち時間T2の経過後にそのブロ
ックされている状態を解消し、スイッチS1の開閉をレ
リーズする。分岐路保護装置AG5のなかでは処理が類
似に行われるが、分岐路保護装置AG5のデータ処理ユ
ニット30は順方向信号をレリーズ段33に与えない。
なぜならば、データ処理ユニット30からは逆方向の障
害しか識別されないからである。同じことが分岐路保護
装置AG6にも当てはまる。ここでもう一度指摘してお
くべきこととして、分岐路保護装置AG4〜AG6は必
ずしもそれぞれ励起段54、55または56およびレリ
ーズタイマー段57、58または59を有していなくて
よい。これらは単に確実性を高めるために設けられ得
る。待ち時間T2および待ち時間T1は設定可能であ
り、いまの場合には待ち時間T1が待ち時間T2よりも
長いように選ばれている。それによりレリーズタイマー
段57による分岐路保護装置AG4のレリーズ段32の
始動が保護タイマー段53による区間ケーブル保護装置
SG1のレリーズ段51の始動よりもはるかに早く行わ
れる。待ち時間T1およびT2は、分岐路保護装置AG
1のレリーズ段32によりスイッチS1の開路が区間ケ
ーブル保護装置SG1の保護タイマー段53によるレリ
ーズ段51の始動よりも早くレリーズされるように選ば
れている。分岐路A1はこうして、保護タイマー段53
の待ち時間T1が経過する前に、スイッチS1の開路に
よりスイッチオフされる。それにより区間ケーブル保護
装置SG1のデータ処理ユニット49により分岐路A1
のスイッチオフ以後は放射状回路網上の障害がもはや識
別されないので、それ以後はこの処理ユニットにより障
害識別信号がもはやレリーズ段51に与えられない。そ
れに応じて待ち時間の経過およびそれに続くレリーズ段
51の始動の際にもはや障害が放射状回路網に生じてい
る条件が存在しないので、レリーズ段51は区間ケーブ
ル1のスイッチオフをレリーズしない。しかし待ち時間
T1は、“正常な場合”、すなわち乱されていないデー
タ通信の際に、生じている障害のスイッチオフが中央の
制御装置によりとうに行われていなければならないよう
に長く選ばれてもいる。その際に、データバス38を経
て伝送すべき信号に対するデータ伝送時間が一緒に考慮
に入れられなければならない。
【0060】換言すれば、待ち時間T1が待ち時間T2
よりも相応に大きいことにより、常に最初に分岐路上に
位置している障害のスイッチオフがこの分岐路に対応付
けられている分岐路保護装置AG4ないしAG6により
行われる。それに対して、障害が区間ケーブル1上に位
置しているならば、分岐路保護装置AG4ないしAG6
の1つによるスイッチオフは行われない。その場合には
区間ケーブル保護装置SG1がスイッチオフされる。こ
うして待ち時間T2およびT1の選択により分岐路保護
装置AG4ないしAG6および区間ケーブル保護装置S
G1により時間段階付け保護が実現される。
【0061】レリーズタイマー段57の待ち時間T2に
相応する分岐路保護装置AG5およびAG6のレリーズ
タイマー段58および59の待ち時間はレリーズタイマ
ー段57の待ち時間T2から偏差し得る。すなわちレリ
ーズタイマー段57ないし59の待ち時間は互いに異な
っていてよい。しかし、レリーズタイマー段58および
59に対しても、これらが保護タイマー段53の待ち時
間T1よりもそれぞれ相応に短いことが保証されていな
ければならない。
【0062】ここで、図1による装置においても区間ケ
ーブル保護装置が設けられていてもよいことを指摘して
おく。これはその場合に、図2中に示されているよう
に、制御装置40と接続されており、図2のもとで説明
されるように、区間ケーブル1上の障害を検出し、そこ
に説明されるように、障害識別信号を制御装置40に送
る。これは、同じく図2のもとで説明されるように、区
間ケーブル保護装置SG1を介して区間ケーブル1のス
イッチオフをレリーズする。区間ケーブル保護装置SG
1は任意に励起段52および保護タイマー段53を有す
るものとして、またはこれらの段を有していないものと
して構成されていてよい。相応に分岐路保護装置AG1
〜AG3もそれぞれ励起段54、55または56および
レリーズタイマー段57、58または59を有するもの
として構成されていてよい。図1による装置に設けられ
ている区間ケーブル保護装置も分岐路保護装置AG1〜
AG3もそれぞれ相応の励起段を有するものとして、ま
た保護タイマー段またはレリーズタイマー段を有するも
のとして構成されているかぎり、図2のもとで説明され
るように、第1の待ち時間T1または第2の待ち時間T
2の相応の設定により一種の時間段階付け保護が実現さ
れる。
【0063】両方の装置において区間ケーブル1のそれ
ぞれ他方の端60においても別の変換装置(図示されて
いない)による給電を行うことができる。その場合、付
加の(同じく図示されていない)スイッチを介して区間
ケーブル1の他方の端60が変換装置に接続され得る。
この付加のスイッチは図1による装置の際のようにスイ
ッチS0と共通に中央の制御装置40を介して駆動され
得るし、またスイッチS0のようにも開閉される。しか
し他方の端60にも、区間ケーブル保護装置SG1に等
しい付加の区間ケーブル保護装置が設けられていてもよ
い。この付加の区間ケーブル保護装置は同じく中央の制
御装置40と接続されており、区間ケーブル保護装置S
G1のように本方法のなかに組み入れられ、また動作す
る。
【0064】両方の装置についてさらに付言すべきこと
として、中央の制御装置40においてデータ処理装置4
1、レリーズユニット42および制御ユニット43は任
意にまとめられていてよい。同じことが測定段26、2
7、28、データ処理ユニット29、30、31、レリ
ーズ段32、33、34、送信受信段35、36、37
およびレリーズタイマー段57、58、59のようなそ
れぞれ分岐路保護装置AG1ないしAG3またはAG4
ないしAG6に付属の段に対しても当てはまる。このこ
とは測定段48、データ処理ユニット49、送信受信段
50、レリーズ段51および保護タイマー段53のよう
な区間ケーブル保護装置SG1に付属の個々の構成要素
に対して同じく当てはまる。
【0065】分岐路保護装置AG1ないしAG6につい
て、各データ処理ユニット29、30、31が障害方向
を検出するための手段を形成すること、相応の送信受信
段35、36、37がそれぞれ中央の制御装置40に障
害方向を送り出すための手段を形成すること、また相応
のレリーズ段32、33または34が対応付けられてい
る分岐路A1、A2またはA3のスイッチオフをレリー
ズするための手段を形成することを付言しておく。分岐
路保護装置AG1ないしAG6のデータ処理ユニット2
9、30および31、特に分岐路保護装置AG1のデー
タ処理ユニット29、はそれぞれ区間ケーブル1上の障
害を識別するための手段を形成する。
【0066】中央の制御装置40について、そのデータ
処理装置41が障害を生じている分岐路A1、A2、A
3または区間ケーブル1からの障害を突きとめるための
手段を形成すること、またレリーズユニット42が区間
ケーブル1のスイッチオフをレリーズするための手段を
形成することを付言しておく。中央の制御装置40の送
信受信段39は区間ケーブル保護装置SG1におけるレ
リーズ信号を送り出すための手段を形成する。レリーズ
段42および送信受信段39は区間ケーブル保護装置お
よび分岐路保護装置においてレリーズ信号を形成しかつ
送り出すための手段を形成する。制御ユニット43は変
換装置2と接続されそれを駆動するための手段を形成す
る。
【0067】区間ケーブル保護装置SG1について、送
信受信段50が中央の制御装置40へ障害識別信号を送
り出すための手段を形成することを付言しておく。区間
ケーブル保護装置SG1のデータ処理ユニット49は区
間ケーブル上の少なくとも1つの障害を識別するための
手段を形成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による放射状電気回路網の障害を識別す
るための装置の実施例の構成配置図である。
【図2】本発明による放射状電気回路網の障害を識別す
るための装置の別の実施例の構成配置図である。
【符号の説明】
1 区間ケーブル 2 変換装置 3 給電端 7、8、9 ロングステータ 14、15、16 セクション 17 磁気浮上軌道走行区間 18 磁気浮上軌道車両 20、21、22 電圧変成器 23、24、25 電流変成器 26、27、28 測定段 29、30、31 データ処理ユニット 35、36、37 送信受信段 38 データバス 39 送信受信段 40 中央の制御装置 41 データ処理装置 42 レリーズユニット A1〜A6 分岐路 AG1〜AG6 分岐路保護装置 SG1 区間保護装置 S1、S2、S3、S4 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミヒァエル シュヴェンケ ドイツ連邦共和国 15366 ヘノウ アム ライアーホルスト 13 Fターム(参考) 5G058 AB02 EE04 EG11 EH03 EH04

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチオフ可能な区間ケーブル(1)
    を備え、この区間ケーブル(1)に複数の分岐路(A1
    〜A6)が接続可能であり、これらの分岐路がそれぞれ
    対応する分岐路保護装置(AG1〜AG6)により障害
    の発生を監視される放射状電気回路網の障害識別のため
    の方法において、 区間ケーブル(1)に接続されている分岐路(A1〜A
    3)に対応する各分岐路保護装置(AG1〜AG6)か
    ら、障害が区間ケーブル(1)上に位置しているとき、
    またはこの分岐路(A1〜A3)上に位置していると識
    別されているとき、少なくとも1つの障害方向信号が中
    央の制御装置(40)に送られ、 分岐路保護装置(AG1〜AG6)の少なくとも1つか
    ら、障害が区間ケーブル(1)上に位置しており、また
    すべての分岐路(A1〜A3)がスイッチオフされてい
    るとき、少なくとも1つの障害信号が中央の制御装置
    (40)に送られ、 中央の制御装置(40)により、受信された障害信号お
    よび受信された障害方向信号をもとにして、障害を生じ
    ていると識別された分岐路(A1〜A3)または区間ケ
    ーブル(1)上の障害が突きとめられ、また障害を生じ
    ていると識別された分岐路(A1〜A3)において、そ
    のスイッチオフが分岐路に対応する分岐路保護装置(A
    G1〜AG6)により行われるか、または障害の際に中
    央の制御装置(40)から区間ケーブル(1)上に区間
    ケーブル(1)のスイッチオフがレリーズされることを
    特徴とする放射状電気回路網の障害識別のための方法。
  2. 【請求項2】区間ケーブル(1)上の障害が、その給電
    端(3)に設けられ最初はブロックされている区間ケー
    ブル保護装置(SG1)により検出され、この区間ケー
    ブル保護装置から障害識別信号が中央の制御装置(4
    0)に送られ、また中央の制御装置(40)から区間ケ
    ーブル(1)上に位置している障害の際にレリーズ信号
    がブロックされている区間ケーブル保護装置(SG1)
    に送られることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】最初はブロックされている区間ケーブル保
    護装置(SG1)により障害の生起を監視される区間ケ
    ーブル(1)を備え、この区間ケーブル(1)に複数の
    分岐路(A1〜A3)が接続可能であり、これらの分岐
    路がそれぞれ対応する分岐路保護装置(AG4〜AG
    6)により障害の発生を監視される放射状電気回路網の
    障害識別のための方法において、 区間ケーブル(1)に接続されている分岐路(A1〜A
    3)に対応する各分岐路保護装置(AG1〜AG6)か
    ら、障害が区間ケーブル(1)上に位置しているとき、
    またはこの分岐路(A1〜A3)上に位置していると識
    別されているとき、少なくとも1つの障害方向信号が中
    央の制御装置(40)に送られ、 区間ケーブル保護装置(SG1)から、障害が区間ケー
    ブル(1)上に位置しているとき、少なくとも障害識別
    信号が中央の制御装置(40)に送られ、 中央の制御装置(40)により、受信された障害信号お
    よび受信された障害方向信号をもとにして、障害を生じ
    ていると識別された分岐路(A1〜A3)または区間ケ
    ーブル(1)上の障害が突きとめられ、また障害を生じ
    ていると識別された分岐路(A1〜A3)において、そ
    のスイッチオフが分岐路に対応する分岐路保護装置(A
    G4〜AG6)により行われるか、または障害の際に中
    央の制御装置(40)から区間ケーブル(1)上にレリ
    ーズ信号がブロックされている区間ケーブル保護装置
    (SG1)に送られることを特徴とする放射状電気回路
    網の障害識別のための方法。
  4. 【請求項4】 方法をレリーズする励起以降に区間ケー
    ブル保護装置(SG1)が励起以降の第1の待ち時間T
    1の後に、またなお存在している障害の際には固有のブ
    ロッケードの取消のもとに区間ケーブル(1)をスイッ
    チオフすることを特徴とする請求項2または3記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 区間ケーブル(1)が変換装置(2)に
    より給電され、分岐路保護装置(AG1〜AG6)が同
    じく最初はブロックされており、その際に中央の制御装
    置(40)から、少なくとも障害が生じている分岐路
    (A1〜A3)において変換装置(2)が、区間ケーブ
    ル(1)に与えられている電圧が0に調節されるように
    駆動され、また続いて中央の制御装置(40)から、レ
    リーズ信号が、障害の生じている分岐路(A1〜A3)
    に対応する分岐路保護装置(AG1〜AG6)に送られ
    ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 方法をレリーズする励起以降に各分岐路
    保護装置(AG4〜AG6)が励起以降の第2の待ち時
    間T2の後に、それに対応する分岐路(A1〜A3)上
    に位置していると識別された障害の際には固有のブロッ
    ケードの取消のもとにそのスイッチオフをレリーズする
    ことを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 第1の待ち時間T1が第2の待ち時間T
    2よりも長いことを特徴とする請求項4または6記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 区間ケーブル(1)が可変の作動周波数
    を有する作動電圧により給電されることを特徴とする請
    求項1ないし7のいずれか1つに記載の方法。
  9. 【請求項9】 磁気浮上軌道走行区間(17)であっ
    て、各分岐路(A1〜A3)が磁気浮上軌道走行区間
    (17)の特定のセクション(14、15、16)に対
    応付けられている多相のロングステータ(7、8、9)
    の1端(4、5、6)と接続されており、またセクショ
    ン(14、15、16)を能動化するため相応の分岐路
    (A1〜A3)が区間ケーブル(1)に接続され、また
    ロングステータ(7、8、9)の他方の端(10、1
    1、12)が星形に接続される磁気浮上軌道走行区間に
    おいて使用することを特徴とする請求項1ないし8のい
    ずれか1つに記載の方法。
  10. 【請求項10】 磁気浮上軌道走行区間(17)上に存
    在する磁気浮上軌道(18)の走行方向(19)に相応
    して考察して順次能動化すべき2つのロングステータ
    (7、8、9)が相応の分岐路(A1〜A3)の接続に
    より同時に区間ケーブル(1)に接続されており、その
    際にロングステータ(7、8、9)の最初に能動化すべ
    きもののみが星形に接続されることを特徴とする請求項
    9記載の方法。
  11. 【請求項11】 スイッチオフ可能な区間ケーブル
    (1)を備え、この区間ケーブル(1)に複数の分岐路
    (A1〜A3)が接続可能であり、これらの分岐路にそ
    れぞれ分岐路保護装置(AG1〜AG3)が対応し、分
    岐路保護装置(AG1〜AG3)は中央の制御装置(4
    0)とデータ伝送のために接続されている放射状電気回
    路網の障害識別のための装置において、 各分岐路保護装置(AG1〜AG3)が、対応する分岐
    路(A1〜A3)上に位置していると識別された障害の
    際に、または対応する分岐路(A1〜A3)が接続され
    ている際に区間ケーブル(1)上に生ずる障害の際に障
    害方向を検出するための手段(29、30、31)と、
    中央の制御装置(40)へ障害方向信号を送り出すため
    の手段(35、36、37)と、さらに対応する分岐路
    (A1〜A3)のスイッチオフをレリーズするための手
    段(32、33、34)とを有し、 分岐路保護装置(AG1〜AG6)の少なくとも1つ
    が、スイッチオフされた対応する分岐路(A1)の際に
    区間ケーブル(1)上の障害を識別するための手段(2
    0)と、中央の制御装置(40)へ障害信号を送り出す
    ための手段(35)とを有し、 中央の制御装置(40)が、障害を生じていると識別さ
    れた分岐路(A1〜A3)または区間ケーブル(1)上
    の障害を受信された障害方向信号および受信された障害
    信号から突きとめるための手段(41)を有し、また区
    間ケーブル(1)のスイッチオフをそこに存在する障害
    の際にレリーズするための手段(42)を有することを
    特徴とする放射状電気回路網の障害識別のための装置。
  12. 【請求項12】 区間ケーブル(1)の1端(3)に区
    間ケーブル保護装置(SG1)が対応付けられ、この区
    間ケーブル保護装置が中央の制御装置(40)と接続さ
    れ、ブロックされた状態に移行可能であり、また区間ケ
    ーブル(1)上の障害の際に中央の制御装置(40)に
    障害識別信号を送り出すための手段(50)を有し、 中央の制御装置(40)がレリーズ信号を発生するため
    の手段(42)と区間ケーブル保護装置(SG1)に送
    り出すための手段(39)とを有することを特徴とする
    請求項11記載の装置。
  13. 【請求項13】 スイッチオフ可能な区間ケーブル
    (1)を備え、その給電端(3)に区間ケーブル保護装
    置(SG1)が対応付けられ、区間ケーブル(1)には
    複数の分岐路(A1〜A3)が接続可能であり、分岐路
    (A1〜A3)にはそれぞれ分岐路保護装置(AG4〜
    AG6)が対応付けられ、分岐路保護装置(AG4〜A
    G6)は中央の制御装置(40)とデータ伝送のために
    接続されている放射状電気回路網の障害識別のための装
    置において、 区間ケーブル保護装置(SG1)がブロックされた状態
    に移行可能であり、区間ケーブル(1)上の少なくとも
    1つの障害を識別するための手段(49)と、中央の制
    御装置(40)へ障害識別信号を送り出すための手段
    (50)とを有し、 各分岐路保護装置(AG4〜AG6)が、対応する分岐
    路(A1〜A3)上に生ずる障害の際に、または接続さ
    れている対応付けられた分岐路の際に区間ケーブル
    (1)上に生ずる障害の際に、障害方向を検出するため
    の手段(29、30、31)と、中央の制御装置(4
    0)へ障害方向信号を送り出すための手段(35、3
    6、37)とを有し、 中央の制御装置(40)が、受信された障害方向信号お
    よび受信された障害認識信号をもとにして、障害を生じ
    ている分岐路または区間ケーブル(1)上の障害を突き
    とめるための手段(41)を有し、また中央の制御装置
    (40)が区間ケーブル保護装置(SG1)においてレ
    リーズ信号を形成し送り出すための手段(42、39)
    を有することを特徴とする放射状電気回路網の障害識別
    のための装置。
  14. 【請求項14】 区間ケーブル保護装置(SG1)が保
    護タイマー(53)を有し、この保護タイマーを介し
    て、なお存在している障害の際に区間ケーブル(1)の
    スイッチオフをレリーズするために励起以後に経過する
    第1の待ち時間(T1)が設定されていることを特徴と
    する請求項12または13記載の装置。
  15. 【請求項15】 分岐路保護装置がブロックされた状態
    に移行可能であり、中央の制御装置(40)が区間ケー
    ブル(1)の給電端(3)と接続されている変換装置
    (2)を設けられており、 中央の制御装置(40)が変換装置(2)と接続されて
    いる手段(43)をその駆動のために有し、また分岐路
    保護装置(AG1〜AG6)においてレリーズ信号を形
    成して送り出すための手段(42、39)を有すること
    を特徴とする請求項11ないし14のいずれか1つに記
    載の装置。
  16. 【請求項16】 各分岐路保護装置(AG1〜AG6)
    がレリーズタイマー(57、58、59)を有し、この
    レリーズタイマーを介して、対応する分岐路(A1〜A
    3)のスイッチオフをそこに存在している障害の際にレ
    リーズするために励起以後に経過する第1の待ち時間
    (T1)が設定されていることを特徴とする請求項15
    記載の装置。
  17. 【請求項17】 第1の待ち時間(T1)が第2の待ち
    時間(T2)よりも長く設定されていることを特徴とす
    る請求項14または16記載の装置。
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