JP2003153064A - カメラシステム、アクセサリー及び機器システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号線を増やすことなく、送信されて来たデ
ータの処理中であることを送信側に知らせる。 【解決手段】 カメラ本体と、該カメラ本体に着脱自在
に構成されたアクセサリーとより成り、これらの間で非
同期のシリアル通信を行うカメラシステムにおいて、前
記カメラ本体と前記アクセサリーそれぞれの受信側は、
送信されて来たデータの処理中は、データを受信する受
信信号線のレベルを、前記データを受信する際のレベル
とは異なるレベルにして、通信受付け不可能状態にある
ことを送信側に知らせ（＃２０３）、前記カメラ本体と
前記アクセサリーそれぞれの前記送信側は、前記受信信
号線のレベルが通信受付け不可能状態を示すレベルの間
は、新たなデータの送信を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、相互に非同期のシ
リアル通信を行うことが可能な、カメラシステムやアク
セサリーや機器システムの改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、カメラ本体とアクセサリー間
で通信を行うことが可能なカメラシステムが知られてい
る。この種のカメラシステムは、同期式のシリアル方式
による通信を行っているものが一般的であり、通信ライ
ンとして、通信クロックライン、データ送信ライン、デ
ータ受信ラインの３本が必要であった。しかしながら、
デジタルカメラのようなイメージサークルの小さなカメ
ラにおいては、アクセサリーである撮影レンズを小さく
することが出来るため、小型、小径化に対応するために
は通信ラインは少ない方が有利である。

【０００３】そこで、通信クロックラインを除く、デー
タ送信ライン、データ受信ラインの２本で通信が行える
非同期のシリアル通信を搭載したカメラシステムが考え
られる。

【０００４】一般的な非同期式の８bit のシリアル通信
は、スタートビット×１、データビット×８、パリティ
ービット×１、ストップビット×１の、合計１１bit か
ら構成されている。これらの構成を、図２を用いて説明
する。

【０００５】図２において、通信を行なっていない時、
データ線はＨｉ（ハイ）レベルに保持されている。送信
開始時にスタートビットとして１bit 長だけデータ線を
Ｌｏｗ（ロー）レベルとする。受信側はこのスタートビ
ットを検出し、以後のデータの受信に備える。送信側は
スタートビットに続いてデータ８bit を送信し、その後
にパリティーbit を送信し、最後にストップbit として
１bit 長の時間データ線をＨｉレベルとする。

【０００６】パリティーbit は通信エラー検出を行うた
めのbit で、奇数パリティー又は偶数パリティーが指定
でき、データ８bit 中の‘１’の数をカウントし、奇数
パリティーならばデータ８bit とパリティー１bit の
‘１’の合計が奇数となるように、偶数パリティーなら
ば偶数となるようにセットされる。受信側はパリティー
bit を確認し、データが正しく受信されたかどうか判定
する。正しく受信された場合、受信側は受信データに基
づいた処理を行う。この間、送信側からデータが送信さ
れないように、受信データの処理中（ビジー中）である
ことを送信側へ伝達する必要がある。

【０００７】従来、受信側が送信側より送られてきたデ
ータのビジー中であることを送信側へ知らせる手段とし
て、専用の信号線を用意したり、通信によって伝達を行
っていた。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たようなビジー中であることを知らせる為の専用の信号
線を用いる構成の場合、データを送受信する信号線の他
に専用の信号線が必要になり、通信形態の小型化やコス
トに対して不利である。

【０００９】また、通信によってビジー中であることを
知らせる場合、受信側はビジー中にもその旨の通信（送
信）をしなければならないため、ＣＰＵへの負担が大き
く、更にビジー解除を知らせる場合も通信によって行う
ため、一回の通信に要する時間だけタイムラグが生じる
という問題点があった。

【００１０】また、特開平６−３５８２号の実施例で示
されている、ＢＵＳＹ方式は同期式のシリアル通信にお
いて有効であるが、非同期のシリアル通信ではクロック
信号が存在しないため実現できない。

【００１１】（発明の目的）本発明の第１の目的は、カ
メラ本体とアクセサリーの間で非同期のシリアル通信を
行うカメラシステムにおいて、信号線を増やすことな
く、送信されて来たデータの処理中であることを知らせ
ることのできるカメラシステムを提供しようとするもの
である。

【００１２】本発明の第２の目的は、カメラ本体とアク
セサリーの間で非同期のシリアル通信を行うカメラシス
テムにおいて、タイムラグを生じることなく前記データ
の処理が終了したことを送信側に伝えることのできるカ
メラシステムを提供しようとするものである。

【００１３】本発明の第３の目的は、カメラ本体とアク
セサリーの間で非同期のシリアル通信を行うカメラシス
テムにおいて、信号線を増やすことなく、送信データが
正常に受信されたかの判定を行うことができると共に、
正常に受信できなかった場合はそのエラーに対する処理
を行うことのできるカメラシステムを提供しようとする
ものである。

【００１４】本発明の第４の目的は、カメラ本体との間
で非同期のシリアル通信を行うアクセサリーにおいて、
信号線を増やすことなく、送信されて来たデータの処理
中であることを前記カメラ本体に知らせることのできる
アクセサリーを提供しようとするものである。

【００１５】本発明の第５の目的は、カメラ本体との間
で非同期のシリアル通信を行うアクセサリーにおいて、
タイムラグを生じることなく前記データの処理が終了し
たことを前記カメラ本体に伝えることのできるアクセサ
リーを提供しようとするものである。

【００１６】本発明の第６の目的は、カメラ本体との間
で非同期のシリアル通信を行うアクセサリーにおいて、
信号線を増やすことなく、送信データが正常に受信され
たかの判定を行うことができると共に、正常に受信でき
なかった場合はそのエラーに対する処理を行うことので
きるアクセサリーを提供しようとするものである。

【００１７】本発明の第７の目的は、機器本体とアクセ
サリーの間で非同期のシリアル通信を行う機器システム
において、信号線を増やすことなく、送信されて来たデ
ータの処理中であることを知らせることのできる機器シ
ステムを提供しようとするものである。

【００１８】本発明の第８の目的は、機器本体とアクセ
サリーの間で非同期のシリアル通信を行う機器システム
において、信号線を増やすことなく、送信データが正常
に受信されたかの判定を行うことができると共に、正常
に受信できなかった場合はそのエラーに対する処理を行
うことのできる機器システムを提供しようとするもので
ある。

【００１９】本発明の第９の目的は、機器本体とアクセ
サリーの間で非同期のシリアル通信を行う機器システム
において、タイムラグを生じることなく前記データの処
理が終了したことを送信側に伝えることのできる機器シ
ステムを提供しようとするものである。

【００２０】

【課題を解決するための手段】上記第１の目的を達成す
るために、請求項１に記載の発明は、カメラ本体と、該
カメラ本体に着脱自在に構成されたアクセサリーとより
成り、これらの間で非同期のシリアル通信を行うカメラ
システムにおいて、前記カメラ本体と前記アクセサリー
それぞれの受信側は、送信されて来たデータの処理中
は、データを受信する受信信号線のレベルを、前記デー
タを受信する際のレベルとは異なるレベルにして、通信
受付け不可能状態にあることを送信側に知らせ、前記カ
メラ本体と前記アクセサリーそれぞれの前記送信側は、
前記受信信号線のレベルが通信受付け不可能状態を示す
レベルの間は、新たなデータの送信を禁止するカメラシ
ステムとするものである。

【００２１】また、上記第２の目的を達成するために、
請求項２に記載の発明は、前記受信側では、受信したデ
ータの処理を終了すると、前記受信信号線のレベルを通
信受付け可能状態を示すレベルに戻し、通信受付け可能
状態であることを送信側に知らせる請求項１に記載のカ
メラシステムとするものである。

【００２２】また、上記第３の目的を達成するために、
請求項３に記載の発明は、前記送信側では、前記受信側
へデータを送信した後は、所定時間を計時する計時手段
を作動させ、前記所定時間が経過するまでの間に、前記
受信側のデータを受信する受信信号線のレベルが通信受
付け不可能状態となることにより、前記データの送信は
正常に行われたと判定し、前記受信信号線のレベルが通
信受付け不可能状態にならない場合は、前記データの送
信は正常に行われなかったとしてエラー処理を行う請求
項１又は２に記載のカメラシステムとするものである。

【００２３】また、上記第４の目的を達成するために、
請求項４に記載の発明は、カメラ本体との間で非同期の
シリアル通信を行う、前記カメラ本体に着脱自在に構成
されたアクセサリーにおいて、受信側は、前記カメラ本
体より送信されて来たデータの処理中は、データを受信
する受信信号線のレベルを、前記データを受信する際の
レベルとは異なるレベルにして、通信受付け不可能状態
にあることを知らせ、送信側は、前記カメラ本体の受信
側の受信信号線のレベルが通信受付け不可能状態を示す
レベルの間は、新たなデータの送信を禁止するアクセサ
リーとするものである。

【００２４】また、上記第５の目的を達成するために、
請求項５に記載の発明は、前記受信側では、受信したデ
ータの処理を終了すると、前記受信信号線のレベルを通
信受付け可能状態を示すレベルに戻し、通信受付け可能
状態であることを前記カメラ本体に知らせる請求項４に
記載のアクセサリーとするものである。

【００２５】また、上記第６の目的を達成するために、
請求項６に記載の発明は、前記送信側では、前記カメラ
本体の受信側へデータを送信した後は、所定時間を計時
する計時手段を作動させ、前記所定時間が経過するまで
の間に、前記カメラ本体の前記受信側のデータを受信す
る受信信号線のレベルが通信受付け不可能状態となるこ
とにより、前記データの送信は正常に行われたと判定
し、前記受信信号線のレベルが通信受付け不可能状態に
ならない場合は、前記データの送信は正常に行われなか
ったとしてエラー処理を行う請求項４又は５に記載のア
クセサリーとするものである。

【００２６】また、上記第７の目的を達成するために、
請求項７に記載の発明は、機器本体と、該機器本体に着
脱自在に構成されたアクセサリーとより成り、これらの
間で非同期のシリアル通信を行う機器システムにおい
て、前記機器本体と前記アクセサリーそれぞれの受信側
は、送信されて来たデータの処理中は、データを受信す
る受信信号線のレベルをローレベルにして、通信受付け
不可能状態にあることを送信側に知らせ、前記機器本体
と前記アクセサリーそれぞれの前記送信側は、前記受信
信号線のレベルが通信受付け不可能状態を示すレベルの
間は、新たなデータの送信を禁止する機器システムとす
るものである。

【００２７】また、上記第８の目的を達成するために、
請求項８に記載の発明は、前記受信側では、受信したデ
ータの処理を終了すると、前記受信信号線のレベルを通
信受付け可能状態を示すハイレベルに戻し、通信受付け
可能状態であることを送信側に知らせる請求項７に記載
の機器システムとするものである。

【００２８】また、上記第９の目的を達成するために、
請求項９に記載の発明は、前記送信側では、前記受信側
へデータを送信した後は、所定時間を計時する計時手段
を作動させ、前記所定時間が経過するまでの間に前記受
信側のデータを受信する受信信号線のレベルが通信受付
け不可能状態となることにより、前記データの送信は正
常に行われたと判定し、前記所定時間が経過するまでの
間に前記受信側のデータを受信する受信信号線のレベル
が通信受付け不可能状態にならない場合は、前記データ
の送信は正常に行われなかったとしてエラー処理を行う
請求項７又は８に記載の機器システムとするものであ
る。

【００２９】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。

【００３０】図１は本発明の実施の一形態に係るカメラ
システムの全体を示す構成図であり、カメラシステム
は、カメラ本体１とアクセサリーとしてのレンズ２によ
り構成される。

【００３１】カメラ本体１内には、電気回路部３があ
り、該電気回路部３には、レンズ２を通ってきた光の量
を測定する為の測光部４、撮像面上から被写体までの距
離を測定する為の測距部５、撮像面へ適当な時間だけ露
光を行う為のシャッタ６、撮像信号を電気信号へ変換す
る撮像素子部７、これらのカメラ内の制御を行うカメラ
本体ＣＰＵ８、レンズ２とのシリアル通信を行う為の通
信手段９が具備されている。さらに、カメラ本体１内に
は電源１０が備わっている。

【００３２】次に、レンズ２内について説明する。

【００３３】レンズ２内において、１１はフォーカシン
グレンズ、１２はズーミングレンズ、１３は絞り、１４
は前記ズーミングレンズ１２の位置を検出する為のズー
ム位置検出用ブラシ、１５は前記フォーカシングレンズ
１１の位置を検出する為のフォーカス位置検出用ブラ
シ、１６はオートフォーカスとマニュアルフォーカスを
切り換えるＡ／Ｍスイッチである。１７はレンズ２内の
電気回路部であり、該電気回路部１７内には、カメラ本
体１との間でシリアル通信を行う為の通信手段１８、レ
ンズ２内の制御を行うレンズ内ＣＰＵ１９、前記フォー
カシングレンズ１１の駆動制御を行う為のレンズ駆動制
御部２０、前記フォーカシングレンズ１１を駆動する為
のレンズ駆動用モータ２１、さらに、絞りの駆動制御を
行う為の絞り制御部２２、絞りを駆動する為の絞り駆動
用モータ２３が具備されている。

【００３４】前記カメラ本体１と前記レンズ２は、カメ
ラ側通信手段９とレンズ側通信手段１８を介して通信が
行われ、その通信は非同期のシリアル通信で行われる。
この非同期のシリアル通信では、通信ラインがデータ送
信用とデータ受信用の２本で済むので、小型小径化にメ
リットがある。

【００３５】本実施の各形態における送信側と受信側の
形態を、図３に示す。

【００３６】送信側は、電気素子１０１，１０２により
入出力切り換えが可能な構成となっており、受信側は、
スイッチング素子１０３によりＬｏｗレベル出力が可能
なように構成されている。

【００３７】上記構成のカメラシステムにおいて、カメ
ラ本体１及びレンズ２には、上記構成の送信側、受信側
がそれぞれ一つずつ設けられており、お互いに送受信可
能な構成となっている。

【００３８】次に、本発明の実施の一形態に係る上記構
成のカメラシステムの、送信側の処理について、図５の
フローチャートを用いて説明する。

【００３９】レンズ２がカメラ本体１に装着されると、
ステップ＃１０１を介してステップ＃１０２より本処理
が開始される。

【００４０】まず、ステップ＃１０２では、データ送信
の信号線の状態を確認し、Ｌｏｗレベルであれば受信側
がＢＵＳＹ（データ処理）中であると判定し、ＢＵＳＹ
が解除されるまで待つ。その後、Ｈｉレベルとなれば受
信側は通信受付け可能状態であると判定してステップ＃
１０３へ進み、データ送信ポートの設定を入力から出力
に切り換える。そして、次のステップ＃１０４にて、非
同期のシリアル方式で８ｂｉｔデータを送信する。送信
するデータは全１１ｂｉｔであり、そのｂｉｔ構成を図
４を用いて説明する。

【００４１】図４において、最初の１ｂｉｔはスタート
ビットで必ずＬｏｗレベルのｂｉｔである。続いてデー
タ８ｂｉｔを送信し、その後にパリティー１ｂｉｔ、最
後にストップビットであるＨｉレベルのｂｉｔを送信
し、合計１１ｂｉｔを送信する。

【００４２】図５に戻り、次のステップ＃１０５では、
送信終了後直ちにデータ送信ポートの設定を出力から入
力に切り換える。そして、次のステップ＃１０６にて、
受信側が正常にデータを受信しているかどうかを確認す
るための時間計測を開始する。続くステップ＃１０７で
は、データ送信の信号線の状態を確認し、Ｌｏｗレベル
であれば受信側がＢＵＳＹ中であるので、送信したデー
タが受信されたものと判定してステップ＃１１０へ進
む。

【００４３】一方、Ｈｉレベルの時は所定時間だけ受信
側がＢＵＳＹ信号を出力するのを待つ処理を行うために
ステップ＃１０８へ進み、上記ステップ＃１０６で計測
開始された時間が所定時間経過しているかどうかを判定
する。所定時間が経過していなければステップ＃１０７
へ戻り、同様の動作を繰り返すが、所定時間が経過して
いればステップ＃１０９へ進み、データ送信後、所定時
間経過したにもかかわらず受信側のＢＵＳＹ信号を確認
できないので、送信したデータが正常に受信されなかっ
たと判定し、エラー処理を行う。

【００４４】なお、上記のエラー処理としては、 １）同じデータを再送信する。

【００４５】２）ＢＵＳＹ信号が出力されれば、次の通
信を行う。

【００４６】３）ＢＵＳＹ信号が出力されなければ、再
び同じデータを再送信する。

【００４７】４）所定回数（１〜３回）繰り返し、ＢＵ
ＳＹ信号が出力されない場合は、通信を中止する。とい
った考えられる。

【００４８】そして、ステップ＃１１０にて、データ送
信の一連の処理を終了する。

【００４９】続いて、データを受信する側の処理につい
て、図６のフローチャートを用いて説明する。

【００５０】レンズ２がカメラ本体１に装着されると、
ステップ＃２０１を介してステップ＃２０２より本処理
を開始する。

【００５１】まず、ステップ＃２０２では、データを受
信したか否かを判定し、受信していなければ受信するま
で待つ。その後、データを受信するとステップ＃２０３
へ進み、直ちにＢＵＳＹ信号としてデータ受信の信号線
へＬｏｗレベルを出力する。そして、次のステップ＃２
０４にて、受信したデータが正しく受信されているかど
うか確認するためにパリティーチェックを行う。

【００５２】次のステップ＃２０５では、上記ステップ
＃２０４で行ったパリティーチェックの結果、パリティ
ーエラーを検出した場合はステップ＃２０７へ進み、パ
リティーエラーが検出されたので受信したデータには誤
りがあると判定し、エラー処理を行う。具体的には、送
信されたデータをもう一度送信してもらうようリクエス
トコマンドを送信する。一方、検出されなかった場合は
ステップ＃２０６へ進み、パリティーエラーが検出され
なかったので正しくデータを受信したと判定し、受信し
たデータに基づく処理を行う。

【００５３】続くステップ＃２０８では、データ処理或
いはエラー処理が終了したのでＢＵＳＹ信号を解除す
る。具体的には、データ受信の信号線への出力をＬｏｗ
レベルからＨｉレベルへ戻す。そして、次のステップ＃
２０９にて、ＢＵＳＹ信号解除後、直ちに通信受付け可
能状態とし、次の通信に備える。

【００５４】そして、ステップ＃２１０にて、受信のた
めの一連の処理を終了する。

【００５５】なお、上記実施の形態では、デジタル式の
カメラシステムに適用した例を述べているが、これに限
定されるものではなく、その他のカメラ（システム）
や、機器本体とアクセサリー間で非同期式のシリアル通
信を行う機器システムに対しても適用できるものであ
る。

【００５６】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１、４又は
７に記載の発明によれば、信号線を増やすことなく、送
信されて来たデータの処理中であることを知らせること
ができるカメラシステム、アクセサリー又は機器システ
ムを提供できるものである。

【００５７】また、請求項２、５又は８に記載の発明に
よれば、タイムラグを生じることなく前記データの処理
が終了したことを送信側に伝えることができるカメラシ
ステム、アクセサリー又は機器システムを提供できるも
のである。

【００５８】また、請求項３、６又は９に記載の発明に
よれば、信号線を増やすことなく、送信データが正常に
受信されたかの判定を行うことができると共に、正常に
受信できなかった場合はそのエラーに対する処理を行う
ことができるカメラシステム、アクセサリー又は機器シ
ステムを提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一形態に係るカメラシステムの
全体を示す構成図である。

【図２】非同期のシリアル通信のビット構成を示した図
である。

【図３】本発明の実施の形態に係る通信部分の構成図で
ある。

【図４】本発明の実施の形態に係るシリアル通信のビッ
ト構成を示した図である。

【図５】本発明の実施の形態に係る送信側での動作を示
すフローチャートである。

【図６】本発明の実施の形態に係る受信側での動作を示
すフローチャートである。

【符号の説明】

１ カメラ ２ 交換レンズ ３ カメラ内電気回路 ４ 測光部 ５ 測距部 ７ 撮像素子部 ８ カメラ本体内ＣＰＵ ９ カメラ内シリアル通信手段 １０ 電源 １１ フォーカシングレンズ １２ ズーミングレンズ １４ ズーム位置検出用ブラシ １５ フォーカス位置検出用ブラシ １７ 交換レンズ内電気回路 １８ レンズ内シリアル通信手段 １９ レンズ内ＣＰＵ ２０ フォーカシングレンズ駆動制御部 ２１ フォーカシングレンズ駆動用モータ ２２ 絞り駆動制御部 ２３ 絞り駆動用モータ

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カメラ本体と、該カメラ本体に着脱自在
   に構成されたアクセサリーとより成り、これらの間で非
   同期のシリアル通信を行うカメラシステムにおいて、 前記カメラ本体と前記アクセサリーそれぞれの受信側
   は、送信されて来たデータの処理中は、データを受信す
   る受信信号線のレベルを、前記データを受信する際のレ
   ベルとは異なるレベルにして、通信受付け不可能状態に
   あることを送信側に知らせ、 前記カメラ本体と前記アクセサリーそれぞれの前記送信
   側は、前記受信信号線のレベルが通信受付け不可能状態
   を示すレベルの間は、新たなデータの送信を禁止するこ
   とを特徴とするカメラシステム。
2. 【請求項２】 前記受信側は、受信したデータの処理を
   終了すると、前記受信信号線のレベルを通信受付け可能
   状態を示すレベルに戻し、通信受付け可能状態であるこ
   とを送信側に知らせることを特徴とする請求項１に記載
   のカメラシステム。
3. 【請求項３】 前記送信側は、前記受信側へデータを送
   信した後は、所定時間を計時する計時手段を作動させ、
   前記所定時間が経過するまでの間に、前記受信側のデー
   タを受信する受信信号線のレベルが通信受付け不可能状
   態となることにより、前記データの送信は正常に行われ
   たと判定し、前記受信信号線のレベルが通信受付け不可
   能状態にならない場合は、前記データの送信は正常に行
   われなかったとしてエラー処理を行うことを特徴とする
   請求項１又は２に記載のカメラシステム。
4. 【請求項４】 カメラ本体との間で非同期のシリアル通
   信を行う、前記カメラ本体に着脱自在に構成されたアク
   セサリーにおいて、 受信側は、前記カメラ本体より送信されて来たデータの
   処理中は、データを受信する受信信号線のレベルを、前
   記データを受信する際のレベルとは異なるレベルにし
   て、通信受付け不可能状態にあることを知らせ、 送信側は、前記カメラ本体の受信側の受信信号線のレベ
   ルが通信受付け不可能状態を示すレベルの間は、新たな
   データの送信を禁止することを特徴とするアクセサリ
   ー。
5. 【請求項５】 前記受信側は、受信したデータの処理を
   終了すると、前記受信信号線のレベルを通信受付け可能
   状態を示すレベルに戻し、通信受付け可能状態であるこ
   とを前記カメラ本体に知らせることを特徴とする請求項
   ４に記載のアクセサリー。
6. 【請求項６】 前記送信側は、前記カメラ本体の受信側
   へデータを送信した後は、所定時間を計時する計時手段
   を作動させ、前記所定時間が経過するまでの間に、前記
   カメラ本体の前記受信側のデータを受信する受信信号線
   のレベルが通信受付け不可能状態となることにより、前
   記データの送信は正常に行われたと判定し、前記受信信
   号線のレベルが通信受付け不可能状態にならない場合
   は、前記データの送信は正常に行われなかったとしてエ
   ラー処理を行うことを特徴とする請求項４又は５に記載
   のアクセサリー。
7. 【請求項７】 機器本体と、該機器本体に着脱自在に構
   成されたアクセサリーとより成り、これらの間で非同期
   のシリアル通信を行う機器システムにおいて、 前記機器本体と前記アクセサリーそれぞれの受信側は、
   送信されて来たデータの処理中は、データを受信する受
   信信号線のレベルをローレベルにして、通信受付け不可
   能状態にあることを送信側に知らせ、 前記機器本体と前記アクセサリーそれぞれの前記送信側
   は、前記受信信号線のレベルが通信受付け不可能状態を
   示すレベルの間は、新たなデータの送信を禁止すること
   を特徴とする機器システム。
8. 【請求項８】 前記受信側は、受信したデータの処理を
   終了すると、前記受信信号線のレベルを通信受付け可能
   状態を示すハイレベルに戻し、通信受付け可能状態であ
   ることを送信側に知らせることを特徴とする請求項７に
   記載の機器システム。
9. 【請求項９】 前記送信側は、前記受信側へデータを送
   信した後は、所定時間を計時する計時手段を作動させ、
   前記所定時間が経過するまでの間に前記受信側のデータ
   を受信する受信信号線のレベルが通信受付け不可能状態
   となることにより、前記データの送信は正常に行われた
   と判定し、前記所定時間が経過するまでの間に前記受信
   側のデータを受信する受信信号線のレベルが通信受付け
   不可能状態にならない場合は、前記データの送信は正常
   に行われなかったとしてエラー処理を行うことを特徴と
   する請求項７又は８に記載の機器システム。