JP2003152543A - アナログデジタル変換器 - Google Patents

アナログデジタル変換器

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JP2003152543A JP2001351198A JP2001351198A JP2003152543A JP 2003152543 A JP2003152543 A JP 2003152543A JP 2001351198 A JP2001351198 A JP 2001351198A JP 2001351198 A JP2001351198 A JP 2001351198A JP 2003152543 A JP2003152543 A JP 2003152543A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アナログ信号に大きなレベルのノイズが重畳す
ると、積分器が飽和して、正確なデジタル値が得られな
くなり、また見かけ上正常動作をするという課題を解決
する。 【解決手段】ノイズが重畳して積分器が飽和すると、前
段のアンプのゲインを下げて飽和しないようにした。ま
た、積分器の飽和を検出して、自動的に前段アンプのゲ
インを設定するようにした。ノイズが重畳しても正確な
デジタル値を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、耐ノイズ性が高
いアナログデジタル変換器に関し、特に温度伝送器など
の信号伝送器に用いて好適なアナログデジタル変換器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8に温度伝送器の構成を示す。この温
度伝送器は熱電対と測温抵抗体の両方を使用できるよう
に構成されている。図8において、81は測温抵抗体で
あり、入力端子71の1〜3番端子に接続され、リファ
レンス部72からこの測温抵抗体81に流す電流(例え
ば0.2mA)が供給される。また、82は熱電対であ
り、入力端子71の2と3に接続される。
【0003】入力端子71から入力された信号はフィル
タ73で主として商用周波数のノイズが除去され、マル
チプレクサ74に入力される。マルチプレクサ74には
またリファレンス部から校正用の信号Vrが入力され
る。マルチプレクサ74はこれらの信号を選択してプリ
アンプ75に出力する。
【0004】プリアンプ75で増幅された信号はA/D
コンバータ76でデジタル信号に変換され、CPU77
で演算処理された後出力回路78から外部に出力され
る。また、CPU77はマルチプレクサ74を制御し
て、適当な信号を選択する。
【0005】温度伝送器の場合、入力電圧範囲が−10
〜80mVになるように設計される場合が多い。これ
は、熱電対82の起電力の範囲が−10〜80mVであ
ること、および測温抵抗体81の出力電圧範囲が0.4
〜66mV(Pt100を使用して抵抗値範囲20〜3
30Ωとし、0.2mAの電流を流した場合)であるた
めである。大きくても、入力電圧範囲はこれの2倍、す
なわち−20〜160mA程度で設計される場合が多
い。
【0006】一方、一般的なA/Dコンバータの入力電
圧範囲は1〜2.5V程度のものが多い。そのため、A
/Dコンバータ76の前段にプリアンプ75を設置し
て、10〜20倍程度増幅するようにしている。
【0007】A/Dコンバータ76としては2重積分方
式、デルタシグマ方式、電荷平衡方式など比較的高精度
が得やすい方式のものが用いられる。図9に電荷平衡方
式のA/Dコンバータの構成を示す。なお、図8と同じ
要素には同一符号を付し、説明を省略する。
【0008】図9では、プリアンプとして利得が可変出
来る可変ゲインアンプ79を用いている。すなわち、F
ETQ1、Q2をオンオフすることにより、ゲインを変
化させることができる。マルチプレクサ74の出力は可
変ゲインアンプ79で10〜20倍に増幅され、A/D
コンバータ76に出力される。
【0009】A/Dコンバータ76は積分器761、コ
ンパレータ762およびコントローラ763から構成さ
れる。積分器761で可変ゲインアンプ79の出力電圧
および信号REFSWを積分し、この積分器761の出
力をコンパレータ762で比較して、その比較結果CO
MPINからコントローラ763でデジタル信号DAT
Aに変換する。コントローラ763はまた可変ゲインア
ンプ79の利得の制御も行う。
【0010】なお、コントローラ763内のCounter1は
総積分時間を測定するカウンタ、Counter2は信号REF
SWが高レベルである時間を測定するカウンタ、Timer1
は100m秒を測定するタイマである。
【0011】次に、図10に基づいてA/Dコンバータ
76の変換原理を説明する。図10(A)は入力電圧が
小さいとき、同図(B)は入力電圧が大きいときの場合
であり、は積分器761の出力Vo、は信号REF
SWである。
【0012】積分器761の出力VoがVihになる
と、リファレンス信号REFSWの極性が反転するの
で、Voは低下していく。VoがVilになるとREF
SWの極性が再度反転するので、Voは増加していく。
積分器761はこの動作を繰り返す。信号REFSWが
高レベルの時間をSWon時間とする。
【0013】図10に示すように、最初に積分器761
の出力VoがVihになってから100mS経過した後
に、Voが最初にVihなるまでの時間を総積分時間と
し、SWon時間の合計をこの総積分時間で割った値か
らデジタル変換した値を求める。
【0014】なお、図10の(A)と(B)とでは本質
的な違いはないが、(A)の入力電圧が小さいときはS
Won時間が比較的長くてVoが減少する時間が長いの
に対して、入力電圧が大きい(B)ではこれらの時間の
割合が逆転している点が異なる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなA/Dコンバータには、次のような課題があった。
【0016】このようなA/Dコンバータは、入力信号
に入力電圧範囲を越える過大なノイズ、例えば50Hz
のような商用周波数のノイズが重畳すると、A/Dコン
バータが飽和して正常なデジタル値が得られなくなると
いう課題があった。
【0017】図11にA/Dコンバータ76の動作波形
を示す。同図(A)はノイズが重畳していない正常な波
形である。右側の波形は左側の波形を拡大したものであ
り、鋸波状の波形になっていることがわかる。
【0018】同図(B)は50Hzのノイズが重畳して
いるが、積分器761が飽和していない場合の波形であ
る。積分器761の出力は20mSの周期で異常値を示
しているが、積分時間を調整することによりこのノイズ
の影響は平均化されて変換後のデジタル値には影響しな
い。
【0019】同図(C)は50Hzのノイズによって積
分器761が飽和した場合の波形である。右側の拡大し
た波形は、正常な(A)の右側の波形とは全く異なって
おり、正常なデジタル値が得られないことは明らかであ
る。
【0020】また、積分器761が飽和するような過大
なノイズが重畳した場合でも、ノイズは正負の両方向に
振られるために、あたかも正常な変換が行われているよ
うな動作をしてしまうという課題もあった。
【0021】従って本発明が解決しようとする課題は、
ノイズが重畳しても正確にアナログデジタル変換を行う
ことができるアナログデジタル変換器を提供することに
ある。
【0022】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明のうち請求項1記載の発明は、アナロ
グ信号が入力される可変ゲインアンプ1と、この可変ゲ
インアンプ1の出力が入力され、この入力信号をデジタ
ル信号に変換するアナログデジタル変換部2とを有し、
前記アナログ信号にノイズが重畳したときに、前記可変
ゲインアンプ1のゲインを下げるようにしたものであ
る。信号にノイズが重畳しても正確なデジタル信号を得
ることができる。
【0023】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、アナログデジタル変換部2は、入力信号を
積分し、この積分結果に基づいてデジタル信号を生成す
る構成のアナログデジタル変換部であることを特徴とし
たものである。ノイズの影響が平均化される変換方式で
特に効果が大きい。
【0024】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、アナログデジタル変換部2は、電荷平衡方
式のアナログデジタル変換部であることを特徴としたも
のである。よく用いられる変換方式のアナログデジタル
変換器で構成できる。
【0025】請求項4記載の発明は、請求項1ないし請
求項3記載の発明において、可変ゲインアンプ1のゲイ
ンを決定する抵抗として可変抵抗を用いたことを特徴と
したものである。正確にゲインを設定することができ
る。
【0026】請求項5記載の発明は、アナログ信号が入
力される可変ゲインアンプ1と、この可変ゲインアンプ
1の出力が入力され、この出力を積分する積分部21を
有するアナログデジタル変換部2とを有し、この積分部
21の動作に基づいてアナログデジタル変換部2の動作
が異常であることを検出すると共に、このアナログデジ
タル変換部2の動作が異常であることを検出したとき
に、可変ゲインアンプ1のゲインを下げるようにしたも
のである。自動的に最適のゲインを設定できる。
【0027】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、積分部21の積分時間を測定して、前記ア
ナログデジタル変換部の動作が異常であると判定するよ
うにしたものである。自動的に最適のゲインを設定でき
る。
【0028】請求項7記載の発明は、請求項5記載の発
明において、積分部21の出力のレベルと所定の電圧と
を比較する比較部5を有し、この比較部5の出力によっ
て前記アナログデジタル変換部の動作が異常であること
を検出するようにしたものである。自動的に最適のゲイ
ンを設定できる。
【0029】請求項8記載の発明は、請求項5ないし請
求項7記載の発明において、アナログデジタル変換部2
は、電荷平衡方式のアナログデジタル変換部であること
を特徴としたものである。よく用いられる変換方式のア
ナログデジタル変換器で構成できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、図に基づいて本発明を詳
細に説明する。図1は本発明に係るアナログデジタル変
換器の一実施例を示す構成図である。なお、図9と同じ
要素には同一符号を付し、説明を省略する。図1におい
て、1は可変ゲインアンプであり、その出力はA/Dコ
ンバータ761とほぼ同様の構成を有する電荷平衡方式
A/Dコンバータ2に入力される。
【0031】可変ゲインアンプ1は図9の可変ゲインア
ンプ79と同様の構成を有するが、抵抗RxとFETQ
xが追加されている。この抵抗RxとFETQxは直列
接続され、抵抗R6とFETQ1の直列回路に並列に接
続されている。FETQxはFETQ1およびQ2と同
様にA/Dコンバータ2内のコントローラ23によって
そのオンオフが制御される。
【0032】2は電荷平衡方式のA/Dコンバータであ
り、可変ゲインアンプ1の出力が入力され、この信号を
積分する積分器21、この積分器21の出力レベルを判
定するコンパレータ22およびこのコンパレータ22の
出力が入力され、全体を制御するコントローラ23から
構成されている。動作は図9のA/Dコンパレータ76
とほぼ同じなので、説明を省略する。
【0033】コントローラ23は可変ゲインアンプ1内
のFETQ1,Q2およびQxのオンオフを制御してそ
のゲインを変化させる。図2に可変ゲインアンプ1の特
性の一例を示す。可変ゲインアンプ1はA,B,Cの3
つのレンジが設定できるようになっており、それぞれF
ETQx、Q1,Q2をオンした場合に対応する。
【0034】レンジAはゲインが1であり、可変ゲイン
アンプ1の入力での入力電圧範囲が−250mV〜79
0mVであり、Pt200などのセンサに対応するレン
ジである。同様に、レンジBはゲインが3.7であり−
70mV〜210mVの入力電圧範囲、レンジCはゲイ
ンが9でありー30mV〜80mVの入力電圧範囲にな
る。各レンジの詳細な特性を図2表に示す。
【0035】同じレベルのノイズが信号に重畳した場
合、可変ゲインアンプ1のゲインが高いほど積分器21
が飽和しやすい。従って、レンジCが一番ノイズに弱
く、レンジAが一番強い。例えば、レンジBでは270
mV以上のノイズが重畳すると、出力に影響が出る。
【0036】この実施例では、商用周波のノイズなどの
ノイズが入力電圧に重畳して積分器21が飽和したとき
に、可変ゲインアンプ1のゲインを下げて、積分器21
が飽和しないようにするものである。
【0037】すなわち、レンジBを使用していた場合に
おいて積分器21が飽和するとレンジをAに切り替えて
飽和しないようにする。また。レンジCを使用していた
ときに積分器21が飽和すると、レンジをBに変更し、
それでも飽和すると更にレンジをAに変更する。
【0038】このようにすると、測定精度は若干悪くな
るが、ノイズのために積分器21が飽和して測定不可能
になることがなくなる。これらのレンジ変更はユーザが
できるようにしてもよく、また耐ノイズを向上させるオ
プションとして準備するようにしてもよい。
【0039】図3に本発明の他の実施例を示す。なお、
図1と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図3において、3は可変ゲインアンプであり、入力電圧
Vinを増幅してA/Dコンバータ2に出力する。この
実施例では可変ゲインアンプ3のゲインを決める抵抗R
7として可変抵抗を用いて、最適なゲインが設定できる
ようにしている。
【0040】なお、実際には図1と同様に可変抵抗R7
とFETQ2の直列回路に並列に抵抗R6とFETQ1
および抵抗RxとFETQxと直列回路が接続される
が、この図では省略している。抵抗R6およびRxも可
変抵抗にしてもよい。
【0041】ノイズはいつ入ってくるか予測できないの
で、積分器21が飽和したことを検出して、可変ゲイン
アンプ1のゲインを自動的に変更することができると効
果が大きい。図4以下にこのような実施例について説明
する。
【0042】図4に積分器21が飽和したことを検出す
ることができるA/Dコンバータの構成を示す。なお、
図1と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図4において、24はコントローラである。このコント
ローラ24は図1のコントローラ23とほぼ同様の動作
を行うが、タイマtimer2が追加されている。この
タイマtimer2は信号REFSWが変化する時間間
隔を計測する。
【0043】この実施例の動作を説明するために、電荷
平衡方式のA/Dコンバータの動作を説明する。図4に
示すように、信号REFSWによってコントローラ24
から積分器21の入力端子に流れ込む電流をIref+
とし、逆方向に流れる電流をIref−とする。また、
積分コンデンサC1から流れ出す電流をIint+、流
れ込む電流をIint−、積分器21の入力端子から流
れ出す電流をIinとする。
【0044】このようにすると、このA/Dコンバータ
が正常に動作するためには、下記(1)、(2)式の関
係がなければならない。なお、ABS()は絶対値を求める
関数である。 Iint+=ABS(Iref-)−ABS(Iin) ・・・・・・ (1) Iint-=ABS(Iref+)−ABS(Iin) ・・・・・・ (2)
【0045】また、積分器21の出力Voの鋸波の周期
tは、コンパレータ22のスレッシュホールド電圧の値
をVth、Vtlとすると、 t=(C1*(Vth−Vtl))/Iint- + (C1*(Vtl−Vth))/Iint
+ になる。なお、C1は積分器21の積分コンデンサの容
量である。
【0046】前記(1)、(2)式より、下記(3)、
(4)式が成立すれば、積分器21の出力Voが鋸波に
なる。 ABS(Iin)<ABS(Iref+) ・・・・・・ (3) ABS(Iin)>ABS(Iref-) ・・・・・・ (4)
【0047】積分器21のオフセット電圧をVoff、
積分抵抗をR1とすると、 Iin=(Voff−Vin)/R1 であるので、積分器21が正常に動作する入力電圧Vi
nの範囲は下記(5)式で表される。 Voff−ABS(Iref-)*R1>Vin>Voff−ABS(Iref+)*R1 ・・・・ (5)
【0048】アナログデジタル変換を行っている途中
で、積分器21の入力電圧Vinが前記(5)式の範囲
を越えると、正常なアナログデジタル変換が行われなく
なる。また、積分器21の出力電圧が飽和すると、積分
コンデンサに蓄えられる電荷量の連続性が崩れて、大き
な変換誤差が発生する。図11の(C)はこのような場
合の波形である。
【0049】図5にコントローラ24の内部構成を示
す。図5において、41はコンパレータ22の出力COMP
INが入力され、信号REFSWを発生するフリップフロ
ップ、42,43は変換されたデジタル信号を発生する
カウンタ、45はこれらを制御するコントローラであ
る。
【0050】カウンタ43は総積分時間を測定するカウ
ンタ、カウンタ42は信号REFSWが高レベルである
時間を測定するカウンタ、タイマ46は100m秒を測
定するタイマである。これらは電荷平衡方式A/Dコン
バータの一般的な構成であるので、詳細な説明を省略す
る。
【0051】この実施例では、タイマ44が追加されて
いる。このタイマ44によって信号REFSWが変化す
る時間間隔を測定し、エラー信号ERRを発生する。こ
のエラー信号ERRによって可変ゲインアンプ1のゲイ
ンを下げるようにする。
【0052】図11の波形図から明らかなように、アナ
ログデジタル変換が正常に行われている(A)、(B)
では、信号REFSWは500μ秒以下の時間で変化し
ているが、ノイズが重畳した(C)では、2〜5m秒と
長くなっている。そのため、タイマ44で信号REFS
Wが変化する時間間隔を測定し、例えば2m秒以上にな
るとエラー信号ERRを発生するようにする。信号RE
FSWが変化する時間間隔は積分部21の積分時間に関
係している。
【0053】図6に他の実施例を示す。なお、図1と同
じ要素には同一符号を付し、説明書省略する。図6にお
いて、5はVo飽和監視コンパレータであり、積分器2
1の出力Voが入力される。Vo飽和監視コンパレータ
5は積分部21の出力Voと所定の電圧Vsを比較し、
VoがVsより大きくなるとエラー信号ERRを出力す
る。
【0054】前述したように、積分部21の出力Voが
前記(5)式を満たしている場合に限り、正常なアナロ
グデジタル変換が実行される。そのため、Vo飽和監視
コンパレータ5でVoが前記(5)式の範囲内に入って
いるかを監視し、外れたときにエラー信号ERRを出力
する。
【0055】このエラー信号ERRによって可変ゲイン
アンプ1のゲインを下げるようにすると、入力信号にノ
イズが重畳しても、正常なアナログデジタル変換を実行
することができる。なお、図6では積分器21の出力V
oが所定の電圧Vsより大きいときにエラー信号ERR
を出力するようにしたが、小さい方にはずれたときにも
エラー信号を出すようにしてもよい。
【0056】図7に可変ゲインアンプとA/Dコンバー
タを組み合わせた構成を示す。図7において、1は図1
で説明した可変ゲインアンプ、6は図4あるいは図6の
構成を有するA/Dコンバータである。A/Dコンバー
タ6が正常にアナログデジタル変換できなかったことを
示すエラー信号ERRによって、FETQxをオンし、
ゲインが最低になるように制御している。
【0057】なお、これらの実施例では、可変ゲインア
ンプ1は3段階でゲインを可変できる構成としたが、2
段階あるいは4段階以上可変出来るようにしてもよい。
また、連続的にゲインを可変出来るような構成であって
もよい。
【0058】また、これらの実施例では温度伝送器に用
いるA/Dコンバータとして説明したが、他の信号伝送
器、あるいは他の用途に用いることもできる。また、A
/Dコンバータも電荷平衡方式だけでなく、他の方式の
A/Dコンバータを用いることもできる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば、次の効果が期待できる。 請求項1の
発明によれば、アナログ信号が入力される可変ゲインア
ンプ1と、この可変ゲインアンプ1の出力が入力され、
この入力信号をデジタル信号に変換するアナログデジタ
ル変換部2とを有し、前記アナログ信号にノイズが重畳
したときに、前記可変ゲインアンプ1のゲインを下げる
ようにした。
【0060】信号に商用電源周波数などのノイズが重畳
してもアナログデジタル変換部が飽和することがなくな
るので、常に正確なデジタル信号を得ることができると
いう効果がある。客先とのトラブル事例から、ノイズの
電圧レベルは500mVp−p以下が大部分なので、信
号の変換精度をそれほど落とすことなく、ノイズの影響
を除去することができる。
【0061】また、モータの起動ノイズが回り込むよう
なノイズに対しても対応することができるという効果も
ある。
【0062】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、アナログデジタル変換部2は、入力
信号を積分し、この積分結果に基づいてデジタル信号を
生成する構成のアナログデジタル変換部であることを特
徴とした。積分器が飽和することがなくなるので、正確
かつ信頼性の高いデジタル値を得ることができるという
効果がある。
【0063】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明において、アナログデジタル変換部2は、電荷
平衡方式のアナログデジタル変換部であることを特徴と
した。一般的なアナログデジタル変換器に用いることが
できるという効果がある。
【0064】請求項4記載の発明によれば、請求項1な
いし請求項3記載の発明において、可変アンプ1のゲイ
ンを決定する抵抗として可変抵抗を用いたことを特徴と
した。可変抵抗を調整することにより、正確にゲインを
設定することができるという効果がある。
【0065】請求項5記載の発明によれば、アナログ信
号が入力される可変ゲインアンプ1と、この可変ゲイン
アンプ1の出力が入力され、この出力を積分する積分部
21を有するアナログデジタル変換部2とを有し、この
積分部21の動作に基づいてアナログデジタル変換部2
の動作が異常であることを検出すると共に、このアナロ
グデジタル変換部2の動作が異常であることを検出した
ときに、可変ゲインアンプ1のゲインを下げるようにし
た。
【0066】積分部21が飽和したことを検出して自動
的にゲインを下げることができるので、取り扱いが容易
でかつ信頼性の高いアナログデジタル変換器を実現する
ことができるという効果がある。また、モータの起動ノ
イズなど突発的なノイズに対しても自動的に対応するこ
とができるという効果もある。
【0067】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の発明において、積分部21の積分時間を測定して、
前記アナログデジタル変換部の動作が異常であると判定
するようにした。
【0068】全てデジタル的に処理をすることができる
ので、ゲートアレイなどのカスタムICを用いた場合に
コストアップの要因にならないという効果もある。
【0069】請求項7記載の発明によれば、請求項5記
載の発明において、積分部の出力のレベルと所定の電圧
とを比較する比較部5を有し、この比較部5の出力によ
って前記アナログデジタル変換部の動作が異常であるこ
とを検出するようにした。簡単に積分部21の異常を検
出することができるという効果がある。
【0070】請求項8記載の発明によれば、請求項5な
いし請求項7記載の発明において、アナログデジタル変
換部2は、電荷平衡方式のアナログデジタル変換部であ
ることを特徴とした。一般的なアナログデジタル変換器
に用いることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】可変レンジアンプの各レンジと特性を説明した
表である。
【図3】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図8】温度伝送器の構成図である。
【図9】電荷平衡方式アナログデジタル変換器の構成図
である。
【図10】電荷平衡方式アナログデジタル変換器の動作
を説明するための図である。
【図11】電荷平衡方式アナログデジタル変換器の波形
図である。
【符号の説明】
1、3 可変ゲインアンプ 2、6 A/Dコンバータ 21 積分部 22 コンパレータ 23、24 コントローラ 42,43 カウンタ 44,46 タイマ 5 Vo飽和監視コンパレータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アナログ信号が入力される可変ゲインアン
    プと、この可変ゲインアンプの出力が入力され、この入
    力信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換
    部とを有し、前記アナログ信号にノイズが重畳したとき
    に、前記可変ゲインアンプのゲインを下げるようにした
    ことを特徴とするアナログデジタル変換器。
  2. 【請求項2】前記アナログデジタル変換部は、入力信号
    を積分し、この積分結果に基づいてデジタル信号を生成
    する構成のアナログデジタル変換部であることを特徴と
    する請求項1記載のアナログデジタル変換器。
  3. 【請求項3】前記アナログデジタル変換部は、電荷平衡
    方式のアナログデジタル変換部であることを特徴とする
    請求項2記載のアナログデジタル変換器。
  4. 【請求項4】前記可変ゲインアンプのゲインを決定する
    抵抗として可変抵抗を用いたことを特徴とする請求項1
    ないし請求項3記載のアナログデジタル変換器。
  5. 【請求項5】アナログ信号が入力される可変ゲインアン
    プと、この可変ゲインアンプの出力が入力され、この出
    力を積分する積分部を有するアナログデジタル変換部と
    を有し、この積分部の動作に基づいて前記アナログデジ
    タル変換部の動作が異常であることを検出すると共に、
    このアナログデジタル変換部の動作が異常であることを
    検出したときに、前記可変ゲインアンプのゲインを下げ
    るようにしたことを特徴とするアナログデジタル変換
    器。
  6. 【請求項6】前記積分部の積分時間を測定して、前記ア
    ナログデジタル変換部の動作が異常であると判定するよ
    うにしたことを特徴とする請求項5記載のアナログデジ
    タル変換器。
  7. 【請求項7】前記積分部の出力のレベルと所定の電圧と
    を比較する比較部を有し、この比較部の出力によって前
    記アナログデジタル変換部の動作が異常であることを検
    出するようにしたことを特徴とする請求項5記載のアナ
    ログデジタル変換器。
  8. 【請求項8】前記アナログデジタル変換部は、電荷平衡
    方式のアナログデジタル変換部であることを特徴とする
    請求項5ないし請求項7記載のアナログデジタル変換
    器。
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