JP2003151950A - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置及び基板処理方法

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JP2003151950A
JP2003151950A JP2001349074A JP2001349074A JP2003151950A JP 2003151950 A JP2003151950 A JP 2003151950A JP 2001349074 A JP2001349074 A JP 2001349074A JP 2001349074 A JP2001349074 A JP 2001349074A JP 2003151950 A JP2003151950 A JP 2003151950A
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concentration
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liquid
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JP2001349074A
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Takahiro Furukawa
孝弘 古川
Shigenori Kitahara
重徳 北原
Haruo Iwazu
春生 岩津
Takashi Matsumoto
隆 松本
Tsukasa Hirayama
司 平山
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要な処理精度を維持しつつ,エッチング等
の処理液のライフタイムを延ばすことができ,かつ,高
精度な濃度測定が可能となる基板処理装置及び基板処理
方法を提供する。 【解決手段】 基板Wに処理液DHFを供給して,所定
の処理量の処理を施す基板処理装置35において,処理
液DHFの温度を検出する温度検出手段と,処理液の濃
度を検出する濃度検出手段と,処理が開始されてからの
経過時間を検出する時間検出部77と,処理液DHFの
温度,処理液DHFの濃度及び処理継続時間と,処理液
DHFによる基板Wに対する処理量との関係を記憶した
記憶部75と,前記関係に基づいて処理量の演算値を求
め,前記処理量の演算値を前記経過時間によって積算し
た積算演算値を求める演算部76とを備え,前記処理量
の積算演算値に応じて処理を停止させることとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,例えば半導体ウェ
ハ等の基板を処理する基板処理装置及び基板処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造プロセスに
おいて,半導体ウェハ(以下,「ウェハ」という。)に
対してフッ酸(HF)等のエッチング液を供給すること
により,ウェハをエッチング処理する基板処理装置が用
いられている。かような基板処理装置では,例えば,ウ
ェハを処理槽に収納しておき,純水(DIW)とHF水
溶液とを混合して所定濃度の希釈HF水溶液(DHF)
を調製し,このDHFを処理槽に供給し,ウェハを所定
時間浸漬してエッチング処理を行う。また,処理槽内の
エッチング液を循環させ液流を発生させることにより,
処理むらを抑制している。このエッチングプロセスにお
いては,その精度が重要視される。エッチングの処理量
はエッチング液の温度,濃度及び時間に依存することが
知られており,従来はエッチング処理の精度を維持すべ
く,エッチング液の温度,濃度の安定が図られていた。
また,エッチング液の濃度測定には高い精度が要求さ
れ,種々の濃度計が使用されているが,特に超音波濃度
計は設置スペース,コスト等の点において優れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
基板処理装置にあっては,例えばウェハを処理槽に収納
する際に,ウェハに付着した純水がエッチング液に混入
する等の外因による影響があるため,エッチング液の濃
度を安定させることが困難であった。また,エッチング
液として使用するDHFの濃度は非常に小さいため,処
理槽内のDHFにHFを補充して所定濃度に再調製する
ことは困難であった。そのため,処理槽内のエッチング
液を交換する必要があり,エッチング液のライフタイム
が短い原因となっていた。さらに,従来の基板処理装置
において超音波濃度計によるエッチング液の濃度測定を
行う場合は,エッチング液を循環させるポンプ等による
圧力変動,配管内で発生する乱流等の影響があるため,
エッチング液を循環させながら測定すると,高精度な濃
度測定値を得ることができない問題があった。
【0004】従って本発明の目的は,必要な処理精度を
維持しつつ,エッチング等の処理液のライフタイムを延
ばすことができ,かつ,高精度な濃度測定が可能となる
基板処理装置及び基板処理方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明によれば,基板に処理液を供給して,所定の
処理量の処理を施す基板処理装置であって,処理液の温
度を検出する温度検出手段と,処理液の濃度を検出する
濃度検出手段と,処理が開始されてからの経過時間を検
出する時間検出部と,処理液の温度,処理液の濃度及び
処理経続時間と,処理液による基板に対する処理量との
関係を記憶した記憶部と,前記関係に基づいて処理量の
演算値を求め,前記処理量の演算値を前記経過時間によ
って積算した積算演算値を求める演算部とを備え,前記
処理量の積算演算値に応じて処理を停止させることを特
徴とする基板処理装置が提供される。この基板処理装置
にあっては,処理液の温度及び濃度の変化を取り込んだ
処理量の積算演算値と,その経過時間を求めることがで
きる。そして,これに応じて処理を停止させることによ
り,所望の量の処理を施すことができる。従って,処理
液の温度及び濃度を厳しい基準で安定させる必要がない
ので,温度及び濃度が変化しても処理液を頻繁に交換す
る必要がない。これにより処理液のライフタイムを延ば
すことができ,さらに,処理液のコストを低減すること
ができる。
【0006】この基板処理装置にあっては,処理液が通
過する主管に分岐管を設け,前記濃度検出手段を前記分
岐管に設けることが好ましい。この場合,処理液の圧力
変動,配管内で発生する乱流等の影響を回避して,処理
液の濃度を測定することができる。また,前記濃度検出
手段は超音波濃度計であつても良い。この場合,濃度計
の超音波が,処理液の圧力変動,配管内で発生する乱流
等の影響を受けないので,高精度な濃度測定が可能とな
る。
【0007】また,本発明によれば,基板に処理液を供
給して,基板表面に処理を施す基板処理装置であって,
処理液の温度を検出する温度検出手段と,所定時間毎に
処理液の濃度を検出する濃度検出手段と,前記温度検出
手段と前記濃度検出手段の検出結果に基づいて,所定時
間毎に基板表面の処理量を演算し,前記処理量の演算値
を積算した積算演算値を求める演算部を備え,前記積算
演算値に基づき処理を停止させることを特徴とする基板
処理装置が提供される。
【0008】さらにまた,本発明によれば,処理液を貯
留する処理槽に基板を浸漬させ,基板表面に処理を施す
基板処理装置であって,処理槽内の処理液を循環させる
循環ラインと,循環ラインより径が小さく,循環ライン
から分岐し,再び処理槽に処理液を戻す分岐ラインと,
処理液の温度を検出する温度検出手段を設け,前記循環
ラインに,所定時間毎に処理液の濃度を検出する濃度検
出手段を設け,前記温度検出手段と前記濃度検出手段の
検出結果に基づいて,所定時間毎に基板表面の処理量を
演算し,前記処理量の演算値を積算した積算演算値を求
める演算部を備えたことを特徴とする基板処理装置が提
供される。
【0009】この基板処理装置にあっては,前記温度検
出手段の検出と前記濃度検出手段の検出とを同期させる
ことが好ましい。この場合,積算演算値の誤差を小さく
することができる。
【0010】さらに,処理液を補充する補充手段を備え
ても良い。この場合,処理液の濃度を再調整することが
できるので,処理液のライフタイムを延ばすことができ
る。
【0011】この基板処理装置にあっては,処理量を実
測する処理量実測部を設けても良い。さらに前記演算部
は,処理量の実測値と前記処理量の積算演算値を比較す
ることが好ましい。そして前記演算部は,前記比較から
前記関係を最適化することが好ましい。この場合,より
高精度な処理量の積算演算値を求めることができ,処理
精度を向上させることができる。
【0012】また,本発明によれば,基板に処理液を供
給して,所定の処理量の処理を施す基板処理方法であっ
て,処理液の温度及び濃度を検出する工程と,処理が開
始されてからの経過時間を検出する工程と,処理液の温
度と,処理液の濃度と,前記温度と濃度を有する処理液
による処理継続時間と,前記処理液による基板に対する
処理量との関係に基づいて,処理量の演算値を求める工
程と,前記処理量の演算値を前記経過時間によって積算
した積算演算値を求める工程と,前記処理量の積算演算
値が所定の処理量に達したときに処理を停止させる工程
とを有することを特徴とする基板処理方法が提供され
る。
【0013】この基板処理方法にあっては,前記処理量
の積算演算値を,所定の濃度の範囲内で求めることが好
ましい。この場合,真の処理量と処理量の積算演算値と
の誤差が小さくなるので,処理精度を向上させることが
できる。
【0014】さらに,前記検出した濃度が所望の濃度の
範囲外である場合に,処理液を補充する工程を有しても
よい。この場合,使用した処理液の濃度を再調整するこ
とができるので,処理液を全て交換する必要はない。従
って,処理液のライフタイムを延ばすことができる。
【0015】また,処理量を実測して実測値を求める工
程を有してもよい。さらに,前記処理量の実測値と前記
処理量の積算演算値を比較する工程を有することが好ま
しい。そして,前記比較から前記関係を最適化する工程
を有することが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態を,基板の一例としてウェハをエッチング処理する基
板処理装置としての薬液槽に基づいて説明する。図1
は,本実施の形態にかかる基板処理装置35を組み込ん
だ処理システム1の一実施形態を示す斜視図であり,図
2はその平面図である。図1及び図2に示すように,処
理システム1は,ウェハWが水平状態で収納されたキャ
リアCを搬入出し,また保管等する搬入出部2と,ウェ
ハWに所定の薬液を用いた液処理を行い,また乾燥処理
等を行う液処理部4と,搬入出部2と液処理部4との間
でウェハWを搬送するインターフェイス部3とで主に構
成されている。
【0017】搬入出部2は,所定枚数,例えば25枚の
ウェハWを略水平に所定間隔で収納可能であって,その
一側面がウェハWの搬入出口となっており,この搬入出
口が蓋体により開閉可能となっている構造を有するキャ
リアCを載置するためのステージ11が形成されたキャ
リア搬入出部5と,キャリアCを保持するキャリア保持
部材13が所定数配設され,複数のキャリアCが保管可
能となっているキャリアストック部6が構成されてい
る。ステージ11に載置された液処理前のウェハWが収
納されたキャリアCは,キャリア搬送装置12によりキ
ャリアストック部6へ搬入され,一方,液処理を終了し
たウェハWが収納されたキャリアCは,キャリアストッ
ク部6からキャリア搬送装置12を用いて,ステージ1
1へと搬出される。
【0018】キャリア搬入出部5とキャリアストック部
6との間にはシャッター14が設けられており,キャリ
ア搬入出部5とキャリアストック部6との間でのキャリ
アCの受け渡しの際にシャッター14が開かれ,それ以
外のときにはキャリア搬入出部5とキャリアストック部
6との間の雰囲気分離を行うべく,シャッター14は閉
じた状態とされる。
【0019】キャリア搬送装置12は,例えば,少なく
ともキャリアCをX方向に移動させることが可能なよう
に駆動される多関節アームまたは伸縮アーム等のアーム
12aを有しており,このようなアーム12aがキャリ
アCを把持してキャリアCの搬送を行う。また,キャリ
ア搬送装置12は,図示しないY軸駆動機構とZ軸駆動
機構により,Y方向及びZ方向(高さ方向)へも駆動可
能となっており,これにより所定位置に配設されたキャ
リア保持部材13にキャリアCを載置することが可能と
なっている。
【0020】キャリア保持部材13は,図2では,キャ
リアストック部6を形成する壁面近傍に設けられてお
り,各箇所において高さ方向に複数段に,例えば4段に
設けられている。キャリアストック部6は,液処理前の
ウェハWが収納されたキャリアCを一時的に保管し,ま
た,ウェハWが取り出された内部が空となったキャリア
Cを保管する役割を果たす。
【0021】キャリアストック部6とインターフェイス
部3との境界には窓部16が形成されており,この窓部
16のキャリアストック部6側には,キャリアCの蓋体
が窓部16に対面するようにキャリアCを載置すること
ができるように,キャリア保持部材13と同様の構造を
有する検査/搬入出ステージ15が配設されている。な
お,検査/搬入出ステージ15を配設することなく,窓
部16に対面した所定のスペースにおいてキャリア搬送
装置12がキャリアCを所定時間保持するようにしても
よい。
【0022】窓部16のキャリアストック部6側には,
検査/搬入出ステージ15に載置されたキャリアCの蓋
体の開閉を行うための蓋体開閉機構17が設けられてお
り,窓部16およびキャリアCの蓋体を開けた状態とす
ることで,キャリアC内のウェハWをインターフェイス
部3側へ搬出することが可能となっており,逆に,イン
ターフェイス部3側から空のキャリアC内へウェハWを
搬入することも可能である。なお,蓋体開閉機構17は
窓部16のインターフェイス部3側に設けてもよい。
【0023】窓部16のインターフェイス部3側には,
キャリアC内のウェハWの枚数を計測するためのウェハ
検査装置18が配設されている。ウェハ検査装置18
は,例えば,送信部と受信部を有する赤外線センサヘッ
ドを,キャリアC内に収納されたウェハWのX方向端近
傍においてZ方向にスキャンさせながら,送信部と受信
部との間で赤外線の透過光または反射光の信号を検知し
て,ウェハWの枚数を検査する。ここで,ウェハ検査装
置18としては,ウェハWの枚数の検査と並行して,ウ
ェハWの収納状態,例えば,キャリアC内にウェハWが
所定のピッチで平行に1枚ずつ配置されているかどう
か,ウェハWが段差ずれして斜めに収納されていないか
どうか等を検出する機能を具備したものを用いることが
好ましい。また,ウェハWの収納状態を確認した後に,
同センサを用いてウェハWの枚数を検出するようにして
もよい。
【0024】なお,ウェハWの枚数のみを検査するウェ
ハ検査装置は,例えば,キャリアC内でのウェハWの段
差ずれ等が,経験上,殆ど生ずることがない場合等に用
いられ,ウェハWの収納状態のみを検査するウェハ検出
装置は,例えば,ウェハWの収納枚数に過不足が生ずる
ことが経験上,極めて少ない回数でしか発生しない場合
等に用いることができる。
【0025】キャリア搬送装置12とウェハ検査装置1
8とは,キャリア搬送装置制御部90によってその動作
が制御される。例えば,キャリア搬送装置制御部90
は,キャリアC内のウェハWの枚数をウェハ検査装置1
8により検査した後に,そのキャリアCをキャリアスト
ック部6に保管するように,キャリア搬送装置12を制
御する。なお,キャリア搬送装置制御部90により,シ
ャッター14の開閉や窓部16の開閉,蓋体開閉機構1
7の動作がキャリア搬送装置12の動きに連動して制御
される。
【0026】インターフェイス部3には,ウェハ搬入出
装置19と,ウェハ移し替え装置21と,ウェハ搬送装
置22が配設されており,ウェハ移し替え装置21は,
ウェハ搬入出装置19との間でウェハWの受け渡しを行
い,かつ,ウェハWの姿勢を変換する姿勢変換機構21
aと,姿勢変換機構21aとウェハ搬送装置22との間
でウェハWの受け渡しを行うウェハ垂直保持機構21b
から構成されている。
【0027】ウェハ搬入出装置19は,窓部16を通し
てキャリアC内のウェハWを搬出して姿勢変換機構21
aへ受け渡し,また,液処理が終了したウェハWを姿勢
変換機構21aから受け取ってキャリアCへ搬入する。
このウェハ搬入出装置19は,未処理のウェハWの搬送
を行うアーム19aと,液処理済みのウェハWの搬送を
行うアーム19bの2系統のアームを有し,アーム19
a・19bは,キャリアC内に収納された複数のウェハ
Wを一括して保持することができるように,キャリアC
内におけるウェハWの配列ピッチに適合させて,所定数
ほどZ方向に所定間隔で並べられている。また,図2に
示した状態において,アーム19a・19bは矢印A方
向に移動(スライド)または伸縮自在であり,かつ,Z
方向に所定距離昇降可能となっている。さらに,ウェハ
搬入出装置19全体はθ方向に回転可能に構成されてお
り,これにより,アーム19a・19bは,検査/搬入
出ステージ15に載置されたキャリアCおよび姿勢変換
機構21aのいずれにもアクセス可能となっている。
【0028】ウェハ搬入出装置19の駆動形態は,例え
ば,次の通りである。先ず,アーム19aがウェハ移し
替え装置21側にあり,矢印A方向がX方向と一致して
いる状態において,アーム19aを移動(スライド)ま
たは伸長させてウェハWの下側に挿入し,アーム19a
を所定距離上昇させてウェハWをアーム19aに保持さ
せ,その後アーム19aを逆方向に移動(スライド)ま
たは縮ませることで,キャリアC内のウェハWを搬出す
る。次いで,ウェハ搬入出装置19全体を図2において
反時計回りに90度(°)回転させて,矢印A方向がY
方向と一致し,かつ,アーム19aが液処理部4側にあ
る状態としてアーム19aを移動(スライド)または伸
縮させることで,アーム19aに保持したウェハWを姿
勢変換機構21aへ受け渡すことができる。
【0029】一方,矢印A方向がY方向と一致し,か
つ,アーム19bが液処理部4側にある状態として,ア
ーム19bを移動(スライド)または伸縮させて姿勢変
換機構21aから液処理済みのウェハWを取り出した
後,ウェハ搬入出装置19全体を図2において時計回り
に90°回転させて矢印A方向とX方向とを一致させ,
かつ,アーム19bがウェハ移し替え装置21側にある
状態として,アーム19bを移動(スライド)または伸
縮させることで,アーム19bに保持されたウェハWを
空のキャリアCへ搬入することができる。
【0030】ウェハ搬入出装置19を用いたウェハWの
搬送は,ウェハWを略水平状態として行われるが,ウェ
ハWの洗浄はウェハWを略垂直状態として行う必要があ
ることから,姿勢変換機構21aにおいてウェハWの姿
勢変換を行う。姿勢変換機構21aは,例えば,ウェハ
搬入出装置19におけるウェハWの配列ピッチに合わせ
てウェハWを保持するための溝等が形成されたガイド部
材等を有しており,このガイド部材等が複数のウェハW
を保持して所定方向に約90°回転することで,複数の
ウェハWを水平状態から垂直状態へと変換する。こうし
て垂直状態に変換されたウェハWは,ウェハ搬送装置2
2へ受け渡される前に,一旦,ウェハ垂直保持機構21
bへ受け渡される。
【0031】ウェハ垂直保持機構21bは,キャリアC
内のウェハ配列ピッチの半分の配列ピッチでウェハWを
収納することができるように溝部が形成された構造を有
しており,2個のキャリアC内に収納された合計50枚
のウェハWを収納することができるようになっている。
こうして2個のキャリアC内に収納されたウェハWは同
時に液処理することができる。ウェハ垂直保持機構21
bは,姿勢変換機構21aとの間でウェハWの受け渡し
が可能な位置と,ウェハ搬送装置22のチャック28a
〜28cとの間でウェハWの受け渡しが可能な位置との
間でスライド自在であり,略垂直状態のウェハWをウェ
ハWの下側で保持しつつ,ウェハ搬送装置22側へスラ
イドした際にウェハ搬送装置22のチャック28a〜2
8cと衝突しない構造を有している。
【0032】ウェハ移し替え装置21におけるウェハW
の配列ピッチの調整は,例えば,次のようにして行われ
る。先ず,1個目のキャリアCから25枚のウェハWを
ウェハ搬入出装置19により姿勢変換機構21aへ移し
替える。次に,姿勢変換機構21aは,ウェハWを略垂
直状態に姿勢変換してウェハ垂直保持機構21bに受け
渡す。この時点では,ウェハ垂直保持機構21bに受け
渡されたウェハWの配列ピッチはキャリアC内での配列
ピッチと同じである。続いて,2個目のキャリアCから
25枚のウェハWをウェハ搬入出装置19により姿勢変
換機構21aへ移し替える。その後に姿勢変換機構21
aはウェハWを略垂直状態に姿勢変換してウェハ垂直保
持機構21bに受け渡すが,このときウェハ垂直保持機
構21bの位置をウェハWの配列方向に配列ピッチの半
分の距離だけずらしておくことで,ウェハ垂直保持機構
21bにキャリアC内での配列ピッチの半分の配列ピッ
チでウェハWを保持することができる。
【0033】ウェハ搬送装置22は,ウェハ垂直保持機
構21bとの間で垂直状態のウェハWの受け渡しを行
い,未処理のウェハWを液処理部4へ搬入し,逆に,液
処理等の終了したウェハWを液処理部4から搬出して,
ウェハ垂直保持機構21bに受け渡す。ウェハ搬送装置
22においては,ウェハWは3本のチャック28a〜2
8cにより保持される。
【0034】ウェハ搬送装置22がウェハ垂直保持機構
21bとの間でウェハWの受け渡しを行い,また,液処
理部4へウェハWを搬送することができるように,ウェ
ハ搬送装置22は,ガイドレール23に沿ってX方向に
移動し,液処理部4へ進入/退出することができるよう
になっている。また,液処理後のウェハWに損傷や位置
ずれ等の発生がないかどうかを確認するために,ウェハ
垂直保持機構21bとウェハ搬送装置22との間でウェ
ハWの受け渡しが行われる位置に,ウェハWの配列状態
を検査する検出センサ27が設けられている。なお,検
出センサ27は,このような位置に限定されず,ウェハ
Wが,液処理後ウェハ搬入出位置19へ搬送されるまで
の間で検査を行うことができる位置にあればよい。
【0035】インターフェイス部3には,ウェハ垂直保
持機構21bとウェハ搬送装置22との間でウェハWの
受け渡しが行われる場所の横に,パーキングエリア9a
が設けられており,このパーキングエリア9aには,例
えば,未処理のウェハWを待機させることが可能となっ
ている。例えば,液処理または乾燥処理があるロットの
ウェハWについて行われており,ウェハ搬送装置22を
運転させることが必要でない時間を利用して,次に液処
理を開始すべきウェハWをパーキングエリア9aに搬送
しておく。これにより,例えば,キャリアストック部6
からウェハWを搬送してくる場合と比較すると,ウェハ
Wの液処理ユニット7への移動時間を短縮することが可
能となり,スループットを向上させることができる。
【0036】液処理部4は,液処理ユニット7と,乾燥
ユニット8と,パーキングエリア9bから構成されてお
り,インターフェイス部3側から,乾燥ユニット8,液
処理ユニット7,パーキングエリア9bの順で配置され
ている。ウェハ搬送装置22は,X方向に延在するガイ
ドレール23に沿って液処理部4内を移動することがで
きるようになっている。
【0037】パーキングエリア9bは,パーキングエリ
ア9aと同様に,未処理のウェハWを待機させる場所で
ある。液処理または乾燥処理があるロットのウェハWに
ついて行われており,ウェハ搬送装置22を運転させる
ことが必要でない時間を利用して,次に液処理を開始す
べきウェハWがパーキングエリア9bへ搬送される。パ
ーキングエリア9bは液処理ユニット7に隣接している
ことから,液処理開始にあたって,ウェハWの移動時間
を短縮することが可能となり,スループットを向上させ
ることができる。
【0038】液処理ユニット7には,図2に示すよう
に,パーキングエリア9b側から,第1の基板処理装置
31,第1の基板処理装置32,第2の基板処理装置3
3,第2の基板処理装置34,第3の基板処理装置3
5,第3の基板処理装置36が順に配置されている。ま
た,第1の基板処理装置31内の薬液槽と第1の基板処
理装置32内の水洗槽との間でウェハWを搬送するため
の第1の搬送装置37,第2の基板処理装置33内の薬
液槽と第1の基板処理装置34内の水洗槽との間でウェ
ハWを搬送するための第2の搬送装置38,第3の基板
処理装置35内の薬液槽(後述する薬液槽48)と第1
の基板処理装置36内の水洗槽との間でウェハWを搬送
するための第3の搬送装置39を備えている。
【0039】例えば,第1の基板処理装置31内の薬液
槽には,有機性汚れ除去や表面金属不純物除去を行うた
めに,130℃前後に加熱されたSPM液(濃硫酸と過
酸化水素水の混合溶液)が貯留されている。また第2の
基板処理装置33内の薬液槽には,パーティクル等の付
着物を除去するための薬液,例えばSC−1液(アンモ
ニアと過酸化水素と水の混合溶液)が貯留されており,
第3の基板処理装置35内の薬液槽には,ウェハWの表
面に形成された酸化膜をエッチングするためのエッチン
グ液,例えば希フッ酸(DHF)が貯留されている。エ
ッチング液としては,希フッ酸の他,フッ酸(HF)と
フッ化アンモニウムとの混合物(バッファドフッ酸(B
HF))を用いることもできる。また,ウェハWの表面
に形成された窒化膜をエッチングする場合は,エッチン
グ液としてリン酸を用いることができる。
【0040】第1から第3の基板処理装置32,34,
36内の水洗槽は,それぞれ第1から第3の基板処理装
置31,33,35内の薬液槽による液処理によってウ
ェハWに付着した薬液を除去するものであり,例えば,
オーバーフローリンスやクイックダンプリンス等の各種
の水洗手法が用いられる。
【0041】第1の搬送装置37は,Z方向に昇降可能
な駆動機構を有しており,ウェハ搬送装置22から受け
渡されたウェハWを下降させて第1の基板処理装置31
内の薬液槽に浸して所定時間経過後に引き上げ,次い
で,ウェハWをX方向に平行移動させてウェハWを第1
の基板処理装置32内の水洗槽に浸して所定時間保持
し,引き上げるように動作する。第1の基板処理装置3
2内の水洗槽での処理を終えたウェハWは,一度,ウェ
ハ搬送装置22のチャック28a〜28cに戻された
後,ウェハ搬送装置22から第2の搬送装置38へ搬送
される。第2および第3の搬送装置38,39は,第1
の搬送装置37と同様の構成を有し,また,同様に動作
する。なお,ウェハ搬送装置22と第1から第3の搬送
装置37〜39との間でのウェハWの受け渡しは,それ
ぞれ第1から第3の基板処理装置32,34,36内の
水洗槽上で行うことが好ましい。これは,ウェハ搬送装
置22を第1から第3の基板処理装置31,33,35
内の薬液槽の上部に停止させた場合には,薬液の蒸気等
によってウェハ搬送装置22が汚染され,また,損傷を
受けることを防ぐためである。
【0042】乾燥ユニット8には,水洗槽24とウェハ
搬送装置22のチャック28a〜28cを洗浄するチャ
ック洗浄機構26が配設されており,水洗槽24の上部
には,例えばイソプロピルアルコール(IPA)の蒸気
が供給されてウェハWを乾燥する乾燥室(図示せず)が
設けられている。また,水洗槽24と乾燥室との間でウ
ェハWを搬送する搬送装置25が設けられており,水洗
槽24で水洗されたウェハWが搬送装置25で引き上げ
られ,乾燥室においてIPA乾燥されるようになってい
る。搬送装置25はX方向の移動ができない他は前述し
た第1の搬送装置37等と同様に構成されており,ウェ
ハ搬送装置22との間でウェハWの受け渡しが可能とな
っている。
【0043】さらに,インターフェイス部3には,ウェ
ハWの処理面の状態を検査する処理量実測部42が設置
されている。処理量実測部42は,例えば液処理部4に
おいて処理を終えたウェハWの中から1枚を搬入装置4
3によって抜き取って搬入し,搬入されたウェハWに施
されているエッチング量を実測することができる。処理
量実測部43内には,図3に示すように,例えば光線4
4をウェハW表面の酸化膜45に対して発する発光器4
6と,ウェハW表面から反射した光線44を受光する受
光器47が設けられている。光線44の反射によって,
酸化膜45の厚さを知ることができ,これによりエッチ
ング量を測定することができる。処理量実測部43は制
御部66に信号入力装置として接続されている。処理量
実測部43において検出されたエッチング量の実測値R
Eは,後述の制御部66に検出信号として送信される。
なお,処理量実測部43はこのような位置に限定され
ず,ウェハWに対して液処理後に検査を行うことができ
る位置にあればよい。
【0044】次に,エッチング液(希フッ酸(DH
F))によってウェハWの表面に形成された酸化膜をエ
ッチングする基板処理装置である,本実施の形態に係る
第3の基板処理装置35について説明する。図4は,D
HFを循環流通させた場合における基板処理装置35の
回路系統の説明図である。基板処理装置35内に備えら
れた薬液槽48はウェハWを収納するのに充分な大きさ
を有する箱形の内槽50と外槽51から構成されてい
る。内槽50の上面は開口しており,この上面の開口部
を介してウェハWが内槽50の内部に挿入される。外槽
51は,内槽50の上端からオーバーフローしたDHF
を受けとめるように,内槽50の開口部を取り囲んで装
着されている。
【0045】内槽50と外槽51との間には,ウェハW
のエッチング処理中にDHFを循環流通させて供給する
循環供給回路54が接続されている。この循環供給回路
54の一方は外槽51の底面に接続されており,循環供
給回路54の途中には,ポンプ56,温度制御部58,
フィルタ60が順に配列され,循環供給回路54の他方
は内槽50内のノズルに接続されている。従って,内槽
50から外槽51にオーバーフローしたDHFは循環供
給回路54に流入し,ポンプ56の稼働によって温度制
御部58,フィルタ60の順に通過し温調及び清浄化さ
れた後,ノズルを経て再び内槽50内に供給されるよう
になっている。ノズルは外槽51の下方に配置されてお
り,ウェハWの表面に向かってDHFを供給するように
構成されている。
【0046】温度制御部58は,内槽50内のDHFが
所定の処理温度よりも低く又は高くならないように,循
環供給回路54から内槽50内に供給されるDHFをウ
ェハWの浸漬前に予め冷却又は加熱しておく機能を有し
ている。このように,予め冷却又は加熱されたDHFを
内槽50内に供給することにより,内槽50内のDHF
の温度を,例えば24℃といった温度等に設定し維持す
ることが可能となる。また,温度制御部58は,制御部
66に接続されている。例えば,温度制御部58はヒー
タと熱交換器及び冷却水供給手段とから構成されてお
り,熱交換器内部に冷却水を導入する冷却水供給路の途
中に配置された弁とヒータが,制御部66に接続されて
いる。そして,制御部66はこの送信に基づいて,必要
に応じて所定の制御信号をヒータ又は弁の何れかに送信
する構成になっている。なお,薬液槽48で行われるエ
ッチング量の調整は,後述する関係式(1)に基づき経
過時間Tによって行うので,温度制御部58による調整
温度に多少の変動や,設定温度との誤差が生じても,十
分なエッチング処理精度を維持することができる。
【0047】循環供給回路54の途中には,循環供給回
路54内のDHFを外槽51に流入させる分岐管62が
接続されており,さらに分岐管62には,DHFの温度
Y及び濃度Xを検出するための濃度・温度検出部65が
介設されている。濃度・温度検出部65は制御部66に
信号入力機器として接続されている。濃度・温度検出部
65には,DHFの温度を検出する温度計と,DHFの
濃度を検出する濃度計が備えられおり,それぞれ検出し
た温度及び濃度を検出信号として制御部66に送信す
る。
【0048】濃度・温度検出部65に備える濃度計に
は,超音波濃度計が用いられる。この場合,光学濃度計
と比較して計測のサンプリング時間を短くすることがで
き,後述する積算演算値Etを精密に求めることができ
る。さらに,導電率濃度計と比較して設置スペースが節
約されるとともに,サンプリング時間を短くすることが
でき,また,コストダウンを図ることができる。特にエ
ッチング処理が進行すると,循環流通させる薬液中のイ
オン濃度が高くなり,薬液の導電率が上昇するので,導
電率濃度計を用いると正確な濃度測定が困難となる。し
かし,超音波濃度計を用いた場合はそのような問題がな
い。
【0049】分岐管62は循環供給回路54の管より細
く,例えば分岐管62の直径が循環供給回路54の直径
の1/3となっている。この場合,乱流の発生を防止で
きるので,濃度・温度検出部65において超音波濃度計
を使用した場合であっても,濃度の計測に用いる超音波
は乱流渦の影響を受けない。また,ポンプ56の駆動に
よって生じる薬液の圧力変動が濃度の計測に与える影響
を抑制する。従って,高精度な濃度測定が可能となる。
なお,分岐管62の上流端をフィルタ60のドレインラ
インに接続し,フィルタ60を通過したDHFをドレイ
ンラインから外槽51へ流入させるようにしても良い。
【0050】薬液槽48には薬液を槽内に充填するため
の薬液供給回路70が備えられている。薬液供給回路7
0は,HF供給源71,DIW供給源72,及びHFと
DIWを混合する混合部73とを備えている。混合部7
3は制御部66に信号出力機器として接続されている。
なお,薬液供給回路70はDHF又はHFの補充手段と
しての機能を有し,薬液槽48内のDHFの濃度が低下
した際に,HF供給源71,DIW供給源72からDH
F又はHFを補充するように制御される。
【0051】温度・濃度検出部65の検出信号,及び前
述の処理量実測部43の検出信号に基づき,温度制御部
58,混合部73に制御信号を出力する制御部66は,
ウェハW処理の制御に必要なデータを記憶する記憶装置
75,記憶装置75のデータ及び検出信号等に基づいて
処理を制御するための演算等を行う演算装置76,処理
が開始されてからの経過時間T等を計測するタイマ7
7,これらと相互に接続され,外部との入出力を行う入
出力装置78を備えている。記憶装置75,演算装置7
6,タイマ77,入出力装置78は,接続手段79によ
って相互に接続され,信号等を相互に送受信することが
できる。
【0052】記憶装置75は,DHFの濃度Xと,温度
Yと,その濃度Xと温度Yとを有するDHFによる処理
継続時間ΔTと,そのDHFによるウェハWに対するエ
ッチング量の演算値dEとの関係式(1)を記憶してい
る。演算装置76は,記憶装置75に記憶された関係式
(1)に基づいてエッチング量の演算値dEを求めるこ
とができる。さらに,演算装置76は,エッチング量の
演算値dEを経過時間Tによって積算した積算演算値E
tを求めることができる。従って,ウェハWをDHFに
浸漬した場合に,浸漬したDHFの濃度X,温度Y及び
浸漬を開始してからの経過時間Tによってエッチングが
どの程度施されるか算出することができる。
【0053】ここで,記憶装置75に記憶される関係式
(1)について説明する。先ず,DHFの濃度Xとエッ
チング量Eaとの関係については,DHFの濃度が0%
であればエッチングはされないことから,以下に示す式
(1−1)が導出される。また,DHFの温度Yとエッ
チング量Ebとの関係については,処理温度が0℃でも
エッチングは行われることから,温度Yに依存しない定
数cを加えた式(1−2)が導出される。処理経続時間
ΔTとエッチング量Ecとの関係については,処理後の
搬送中や水洗処理中等に,ウェハWに付着したDHFに
よってエッチングされることを考慮し,処理経続時間Δ
Tに依存しない定数fを加えた式(1−3)が導出され
る。 Ea=a×X ・・・(1−1) Eb=b×Y+c ・・・(1−2) Ec=d×ΔT+f ・・・(1−3) ただし,a,b,c,d,fは定数である。これより以
下の式(1−4)が導出される。 dE={(α×Y+β)×X}×ΔT+γ×X・・・(1−4) ただしα,β,γは定数である。この式に実験値を導入
して定数を決定し,さらに誤差を考慮して修正を行い,
dEを求める以下の関係式(1)が導出される。 dE={(α’×Y+β’)×X}×ΔT+(γ’×X−ε) ・・・(1) ここで,α’,β’,γ’,εは濃度変化の影響による
誤差を考慮して導出された定数である。この関係式
(1)を経過時間Tによって積算することにより,積算
演算値Etが算出される。
【0054】エッチング処理中に積算演算値Etを算出
する場合は,温度・濃度検出部65に設置された温度計
の計測値を所定時間毎に検知し,濃度計の計測値を所定
時間毎に検知して,所定時間毎に関係式(1)を用いて
演算値dEを算出し,これを加算していくことにより,
経過時間Tにおける積算演算値Etを算出する。このと
き,温度計と濃度計の計測値の検知を同期させるように
する。例えば,温度・濃度検出部65に設置された超音
波濃度計によって所定のサンプリング時間毎に濃度Xを
計測し,温度・濃度検出部65に設置された温度計の計
測値をサンプリング時間毎に検知して,検知された濃度
Xと温度Yを関係式(1)に代入してサンプリング時間
毎に演算値dEを算出する。ここで,サンプリング時間
はΔTとして代入される。濃度Xと温度Yのサンプリン
グ時間は,例えば1.7[sec]として計測される。
【0055】ところで,本発明者らが行った実験による
と,関係式(1)を用いて導かれる演算値dE及び積算
演算値Etは,ある濃度範囲を超えると実測値REとの
誤差が大きくなることが分かった。従って,演算値dE
及び積算演算値Etは,所定の濃度の範囲内で求めるこ
とが好ましい。この場合,真のエッチング処理量(実測
値RE)と積算演算値Etとの誤差が小さくなるので,
エッチング処理精度を向上させることができる。また,
本発明者らが行った実験によると,積算演算値Etと実
測値REとの誤差は微小であり,最大でも約1Å程度で
あった。従って,この積算演算値Etに基づきエッチン
グ処理量を十分に制御することができると判断される。
【0056】図5に示すように,混合部73は,HF供
給源71から供給されるHFを貯留するHFメジャータ
ンク80と,DIW供給源72から供給されるDIWを
貯留するDIWメジャータンク81と,混合弁82を備
えている。例えば,HFメジャータンク80は1ccの
所定濃度のHFを貯留することができ,DIWメジャー
タンク81は0.1リットルのDIWを貯留することが
できるようになっており,これら貯留した処理液を混合
弁82において混合することにより,所望の濃度,例え
ば濃度0.57wt%のDHFを調製することができ,
混合弁82に接続された薬液供給回路70から薬液槽4
8へ供給することができる。このように,HFメジャー
タンク80とDIWメジャータンク81は,処理液を貯
留することによって液量を計測する役割をしている。な
お,薬液供給回路70の他端は外槽51へ接続されてお
り,調整されたDHFは一旦循環供給回路54を流れ
て,温度を調整された後,内槽50の下方からウェハW
に対して供給されるようになっている。
【0057】次に,以上のように構成された本実施の形
態に係る基板処理装置35を備えた処理システム1にお
けるウェハWの処理工程を説明する。先ず,図示しない
搬送ロボットが未だ処理されていないウェハWを例えば
25枚ずつ収納したキャリアCを搬入出部2のキャリア
搬入出部5に載置する。シャッター14が開かれ,キャ
リア搬入出部5に載置されたキャリアCをキャリア搬送
装置12によってキャリアストック部6へ搬入する。キ
ャリアストック部6では,窓部16に対面するようにキ
ャリアCを検査/搬入出ステージ15に載置する。そし
て,蓋体開閉機構17によって窓部16を開き,ウェハ
検査装置18によってキャリアC内のウェハWの枚数を
計測するとともに,所定のピッチで平行に1枚ずつ配置
されているかを適宜検出する。その後,ウェハ搬入出装
置19によって,窓部16を通して1個のキャリアC内
に収納された25枚のウェハWを搬出し,姿勢変換機構
21aにおいて25枚のウェハWを水平状態から垂直状
態へと姿勢変換する。そしてウェハ垂直保持機構21b
へ受け渡す。続いて,2個目のキャリアCから25枚の
ウェハWをウェハ搬入出装置19により姿勢変換機構2
1aへ移し替え,ウェハ垂直保持機構21bへ受け渡
す。ここでウェハWの配列ピッチを半分にし,2個のキ
ャリアC内に収納された合計50枚のウェハWが収納さ
れる。そして,ウェハ搬送装置22がウェハ垂直保持機
構21bからウェハWを受け取り,適宜パーキングエリ
ア9a,9bに待機させた後,液処理部4内の第1の搬
送装置37へ受け渡す。
【0058】第1の搬送装置37は,ウェハWを下降さ
せて基板処理装置31の薬液槽内の加熱されたSPM液
に浸し,有機性汚れ除去や表面金属不純物除去を行い,
所定時間経過後に引き上げる。次いで,基板処理装置3
2の水洗槽に浸して所定時間保持し,引き上げる。基板
処理装置32での処理を終えたウェハWは,水洗槽上
で,ウェハ搬送装置22のチャック28a〜28cに戻
された後,ウェハ搬送装置22から第2の搬送装置38
へ搬送される。
【0059】続いて第2の搬送装置38は,ウェハWを
下降させて基板処理装置33の薬液槽内のSC−1液に
浸し,パーティクル等の付着物を除去し,所定時間経過
後に引き上げる。次いで,基板処理装置34の水洗槽に
浸して所定時間保持し,引き上げる。基板処理装置33
での処理を終えたウェハWは,水洗槽上で,ウェハ搬送
装置22のチャック28a〜28cに戻された後,ウェ
ハ搬送装置22から第3の搬送装置39へ搬送される。
【0060】そして第3の搬送装置39が,ウェハWを
エッチング液(DHF)が貯留された基板処理装置35
の薬液槽48に下降させる。薬液槽48には,予め温
度,濃度が調整されたDHFが充填されている。また,
薬液槽48内のDHFは循環供給回路54内を循環して
いる。こうしてDHFが貯留されている内槽50に対し
て,50枚のウェハWを保持した第3の搬送装置39が
下降し,ウェハWはDHFに浸漬されてエッチング処理
が行われる。
【0061】ウェハWのエッチング処理中は,内槽50
の上方から溢れ出たDHFを外槽51に受けとめて,D
HFをポンプ56の稼働によって循環供給回路54に流
す。温度制御部58で温度調整しフィルタ60で清浄化
した後,内槽50の下方に配置されているノズルによっ
て内槽50の下方から再び供給しDHFを循環させる。
以後,この循環を繰り返しDHFの再利用を図り,DH
Fの消費量を節約する。
【0062】温度制御部58では,内槽50内のDHF
の温度が予め定められた所定の値で維持されるように,
回路内を流れるDHFを冷却又は加熱して温度調整す
る。循環供給回路54を流れるDHFの一部は分岐管6
2に流入し,温度・濃度検出部65において温度と濃度
が計測された後,外槽51に戻され再び循環供給回路5
4を流れる。温度・濃度検出部65の計測値は検出信号
として制御部66に送信される。
【0063】ところで,温度制御部58の超音波濃度計
による濃度の検出は,循環供給回路54の配管内で乱流
が発生しても,分岐管62に設置されているために影響
を受けないので,高精度な濃度測定が可能となってい
る。図6及び図7はこの様子を示すものであり,横軸を
処理時間[sec],縦軸を洗浄槽40に供給される濃
度計出力[wt%]とした。図6は従来の設置方法,即
ち循環供給回路54に設置した場合の濃度計出力を示し
ており,乱流渦の影響を受けるために測定値が大きく乱
れている。図7は本発明に係る改善後の設置方法,即ち
循環供給回路54の分岐管62に設置した場合の濃度計
出力を示している。この場合,従来の設置方法と比較し
て測定値の乱れが少なく,従って,より精度の良い測定
が可能なことが明らかである。
【0064】一方,内槽50内おいて高精度なエッチン
グ処理が行われるためには,内槽50内のDHFの温度
及び濃度が予め定められた所定の値で維持された状態
で,浸漬時間を精密に制御することが大切である。少な
くとも,処理中にDHFの温度が所定の値を基準にある
一定の許容範囲以内になるように,温度制御部58の調
整によって抑えることが必要である。しかしながら,実
際のエッチングにおいては,例えばウェハWを浸漬する
際にDHFの温度が低下するなどの要因がエッチング処
理の精度に影響を与える。また,ウェハWが前述のよう
に基板処理装置34において処理された後に基板処理装
置35の内層50に浸漬される場合,水洗槽の純水(D
IW)がウェハW及び第3の搬送装置39に付着してい
るので,内槽50内にDIWが持ち込まれ濃度が低下す
る等,様々な外因があり,これらの影響をカバーするこ
とは困難である。そこで,制御部66では,温度・濃度
検出部65から送信された検出信号に基づき,現時点に
おいてウェハWのエッチングがどれだけ進行しているか
を算出する。そして,目的のエッチング量に達した時点
でウェハWを引き上げるように,第3の搬送装置39に
制御信号を送信する。
【0065】制御部66内においては,DHFの温度
Y,DHFの濃度X及びDHF処理継続時間ΔTと,D
HFによるウェハWに対するエッチング量の演算値dE
との関係式(1)が,記憶部75に記憶されている。一
方,温度・濃度検出部65から検出信号が送信されて,
入出力部78に入力されるので,現時点におけるDHF
の温度Y及び濃度Xを検知することができる。また,タ
イマ77の時間計測により,浸漬開始から経過した時
間,即ち経過時間Tを検知することができる。そこで,
これらに基づいて,演算装置76が現時点におけるエッ
チング量の積算演算値Etを演算する。こうして,現時
点におけるDHFの温度Y及び濃度X,経過時間T及び
現時点におけるエッチング量の積算演算値Etを常時検
出することができる。そして,エッチング量の積算演算
値Etが目的のエッチング量Exに達すると,ウェハW
を引き上げるように,第3の搬送装置39に制御信号が
送信される。
【0066】以上のようにして,ウェハWの表面に形成
された酸化膜をエッチングし,目的のエッチング量に達
した時点で処理を終了させる。即ち,第3の搬送装置3
9によりウェハWを内槽50から引き上げる。そして,
基板処理装置35から基板処理装置36へ搬送する。次
いで,基板処理装置36の水洗槽に浸して所定時間保持
し,引き上げる。基板処理装置36での処理を終えたウ
ェハWは,水洗槽上で,ウェハ搬送装置22のチャック
28a〜28cに戻される。そして乾燥ユニット8内に
搬送され,水洗槽24にて水洗された後,搬送装置25
で引き上げられ,乾燥室においてIPA乾燥される。乾
燥処理後のウェハWはウェハ搬送装置22によってイン
ターフェイス部3に戻され,適宜パーキングエリア9a
に待機される。その後,搬入装置43が液処理部4にお
ける処理後のウェハW群から1枚を抜き取り,処理量実
測部42に搬入する。
【0067】処理量実測部42では,酸化膜45の厚さ
を計測することによりエッチング量の実測値REが検出
される。そして搬入装置43によってウェハW群に戻さ
れる。一方,実測値REは制御部66に信号として送信
され,積算演算値Etとの比較が行われる。そして誤差
が検出された場合,エッチング量の演算値dEを導出す
る関係式(1)を最適化する演算が行われ,新たな関係
式(2)が導出される。そして新たな関係式(2)は新
たなウェハの処理において,積算演算値Etの演算とエ
ッチング量の制御に用いられる。このようにして,より
高精度な積算演算値Etを求めることができ,エッチン
グ処理精度を向上させることができる。
【0068】処理量実測部42での抜き取り検査を終え
たウェハW群は,インターフェイス部3においてウェハ
Wのピッチ変換,姿勢変換が行われる。そして,ウェハ
Wが搬入出部2においてキャリアC内に収納され,処理
後のウェハWを収納したキャリアCはキャリア搬入出部
5に載置され,処理システム1外に搬出される。
【0069】基板処理装置35での処理を終えたウェハ
Wは,以上のような工程を経て搬出されるが,一方,ウ
ェハWが引き上げられた後の基板処理装置35において
は,未だエッチング処理されていないウェハW’が薬液
槽48に浸漬され,ウェハWと同様の工程を経てエッチ
ング処理される。以後,同様の処理工程が繰り返される
が,この間,薬液槽48内のDHFは,循環供給回路5
4内を流れることによって温度制御部58,フィルタ6
0において温度調整及び清浄化されているため,再利用
することができる。従って,薬液槽48内のDHFは入
れ替えずに使用することができる。しかし,ウェハを浸
漬する毎にウェハ等によるDIWの持ち込みがあるた
め,薬液槽48内のDHFの濃度は徐々に低下すること
になる。このようにDIWの濃度低下が生じても,基板
処理装置35での処理は上述した関係式(1)に基づい
て常に処理時間Tを調整して行われるので,エッチング
処理の精度は維持される。
【0070】しかしながら,そのまま使用を続けた場
合,薬液槽48内のDHFの濃度が著しく低下すること
になる。例えば,関係式(1)の適用範囲を超えると,
誤差が生じるのでエッチング処理の精度が維持されない
恐れがある。このような場合には,薬液供給回路70に
よってDHF又はHFを補充することができる。ところ
で,薬液槽48内でエッチング液として使用するDHF
の濃度は非常に低く,例えば,HF:DIW=1:10
0の割合で混合されている。そのため,薬液槽48内の
DHFに,通常市販されている濃度50%のHFを補充
して,所定濃度から例えば±0.005%の濃度範囲に
再調製しようとすると,HFの補充量は非常に微小でな
けらばならない。従って,補充量が過剰となって濃度が
上昇する恐れがあるので,所定濃度範囲に再調製するこ
とは困難である。しかし,基板処理装置35での処理は
関係式(1)に基づいて常に処理時間Tを調整して行わ
れるので,DIWの濃度上昇が生じても,エッチング処
理の精度は維持される。このように,検出した濃度が所
望の濃度の範囲外である場合に,DHF又はHFを補充
する工程を有することにより,使用したDHFの濃度を
再調整することができるので,DHFを全て交換する必
要はない。従って,DHFのライフタイムを延ばすこと
ができる。
【0071】かかる基板処理装置35によれば,経過時
間Tと現時点におけるエッチング量の積算演算値Etを
常時検出することができるので,経過時間Tを調整する
ことにより,エッチング処理量を調整できる。これよ
り,濃度が低下あるいは上昇しても,経過時間Tを調整
することにより,エッチング処理量を調整できる。従っ
て,濃度Xを再調整しつつDHFを再利用して,DHF
のライフタイムを延ばすとともに,DHFのコストを低
減することができる。また,かかる基板処理装置35に
よれば,超音波濃度計による高精度な濃度測定が可能で
あり,関係式(1)を最適化する演算によって高精度な
積算演算値Etを得ることが可能である。従って,エッ
チング処理精度を向上させることができる。
【0072】以上,本発明の好ましい実施の形態の一例
を説明したが,本発明は以上に説明した実施の形態に限
られないことは勿論であり,適宜変更実施することが可
能である。例えば,基板を処理液に浸漬させて処理を施
す基板処理装置の他,基板に処理液を供給して処理を行
う装置,例えば枚様式基板処理装置等によっても実施す
ることが可能である。また,基板は半導体ウェハに限ら
ず,その他のCD基板などであっても良い。
【発明の効果】本発明の基板処理装置及び基板処理方法
によれば,処理時間を調整することにより処理量を調整
できる。DHFのライフタイムを延ばすことができる。
超音波濃度計による高精度な濃度測定が可能である。高
精度な演算値を得ることが可能である。エッチング処理
精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】処理システムの斜視図である。
【図2】処理システムの平面図である。
【図3】処理量実測部における検査の工程を説明する説
明図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる基板処理装置の説
明図である。
【図5】薬液供給回路の説明図である。
【図6】従来の設置方法による超音波濃度計の出力値を
示すグラフである。
【図7】本発明の実施の形態にかかる設置方法による超
音波濃度計の出力値を示すグラフである。
【符号の説明】
C キャリア dE 演算値 Et 積算演算値 RE 実測値 T 経過時間 W ウェハ X 濃度 Y 温度 1 処理システム 2 搬入出部 3 インターフェイス部 4 液処理部 7 液処理ユニット 31〜36 基板処理装置 37〜39 搬送装置 43 処理量実測部 48 薬液槽 50 内槽 51 外槽 54 循環供給回路 58 温度制御部 65 濃度・温度検出部 66 制御部 70 薬液供給回路 75 記憶装置 76 演算装置 77 タイマ 78 入出力装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 569G (72)発明者 岩津 春生 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 松本 隆 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 平山 司 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 Fターム(参考) 2H096 AA25 CA01 HA18 5F043 AA31 BB22 BB30 EE02 EE22 EE23 EE24 EE25 EE29 EE31 EE35 EE36 5F046 LA09 LA13 LA15

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に処理液を供給して,所定の処理量
    の処理を施す基板処理装置であって,処理液の温度を検
    出する温度検出手段と,処理液の濃度を検出する濃度検
    出手段と,処理が開始されてからの経過時間を検出する
    時間検出部と,処理液の温度,処理液の濃度及び処理経
    続時間と,処理液による基板に対する処理量との関係を
    記憶した記憶部と,前記関係に基づいて処理量の演算値
    を求め,前記処理量の演算値を前記経過時間によって積
    算した積算演算値を求める演算部とを備え,前記処理量
    の積算演算値に応じて処理を停止させることを特徴とす
    る基板処理装置。
  2. 【請求項2】 処理液が通過する主管に分岐管を設け,
    前記濃度検出手段を前記分岐管に設けたことを特徴とす
    る,請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 【請求項3】 基板に処理液を供給して,基板表面に処
    理を施す基板処理装置であって,処理液の温度を検出す
    る温度検出手段と,所定時間毎に処理液の濃度を検出す
    る濃度検出手段と,前記温度検出手段と前記濃度検出手
    段の検出結果に基づいて,所定時間毎に基板表面の処理
    量を演算し,前記処理量の演算値を積算した積算演算値
    を求める演算部を備え,前記積算演算値に基づき処理を
    停止させることを特徴とする基板処理装置。
  4. 【請求項4】 処理液を貯留する処理槽に基板を浸漬さ
    せ,基板表面に処理を施す基板処理装置であって,処理
    槽内の処理液を循環させる循環ラインと,循環ラインよ
    り径が小さく,循環ラインから分岐し,再び処理槽に処
    理液を戻す分岐ラインと,処理液の温度を検出する温度
    検出手段を設け,前記循環ラインに,所定時間毎に処理
    液の濃度を検出する濃度検出手段を設け,前記温度検出
    手段と前記濃度検出手段の検出結果に基づいて,所定時
    間毎に基板表面の処理量を演算し,前記処理量の演算値
    を積算した積算演算値を求める演算部を備えたことを特
    徴とする基板処理装置。
  5. 【請求項5】 前記温度検出手段の検出と前記濃度検出
    手段の検出とを同期させることを特徴とする,請求項1
    〜4のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 【請求項6】 前記濃度検出手段は超音波濃度計である
    ことを特徴とする,請求項1〜5のいずれかに記載の基
    板処理装置。
  7. 【請求項7】 処理液を補充する補充手段を備えたこと
    を特徴とする,請求項1〜6のいずれかに記載の基板処
    理装置。
  8. 【請求項8】 処理量を実測する処理量実測部を設けた
    ことを特徴とする,請求項1〜7のいずれかに記載の基
    板処理装置。
  9. 【請求項9】 前記演算部は,処理量の実測値と前記処
    理量の積算演算値を比較することを特徴とする,請求項
    8に記載の基板処理装置。
  10. 【請求項10】 前記演算部は,前記比較から前記関係
    を最適化することを特徴とする,請求項9に記載の基板
    処理装置。
  11. 【請求項11】 基板に処理液を供給して,所定の処理
    量の処理を施す基板処理方法であって,処理液の温度及
    び濃度を検出する工程と,処理が開始されてからの経過
    時間を検出する工程と,処理液の温度,処理液の濃度,
    処理経続時間と,処理液による基板に対する処理量との
    関係に基づいて,処理量の演算値を求める工程と,前記
    処理量の演算値を前記経過時間によって積算した積算演
    算値を求める工程と,前記処理量の積算演算値が所定の
    処理量に達したときに処理を停止させる工程とを有する
    ことを特徴とする基板処理方法。
  12. 【請求項12】 前記処理量の積算演算値を,所定の濃
    度の範囲内で求めることを特徴とする,請求項11に記
    載の基板処理装置。
  13. 【請求項13】 前記検出した濃度が所望の濃度の範囲
    外である場合に,処理液を補充する工程を有することを
    特徴とする,請求項11又は12に記載の基板処理方
    法。
  14. 【請求項14】 処理量を実測して実測値を求める工程
    を有することを特徴とする,請求項11〜13のいずれ
    かに記載の基板処理方法。
  15. 【請求項15】 前記処理量の実測値と前記処理量の積
    算演算値を比較する工程を有することを特徴とする,請
    求項14に記載の基板処理方法。
  16. 【請求項16】 前記比較から前記関係を最適化する工
    程を有することを特徴とする,請求項15に記載の基板
    処理方法。
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