JP2003151026A - カップ式自動販売機の製氷残水処理装置 - Google Patents

カップ式自動販売機の製氷残水処理装置

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JP2003151026A
JP2003151026A JP2001345513A JP2001345513A JP2003151026A JP 2003151026 A JP2003151026 A JP 2003151026A JP 2001345513 A JP2001345513 A JP 2001345513A JP 2001345513 A JP2001345513 A JP 2001345513A JP 2003151026 A JP2003151026 A JP 2003151026A
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ice
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residual
ice making
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JP2001345513A
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Koji Nohara
浩司 野原
Hidesuke Saito
秀介 齋藤
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25CPRODUCING, WORKING OR HANDLING ICE
    • F25C2700/00Sensing or detecting of parameters; Sensors therefor
    • F25C2700/04Level of water

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  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)
  • Production, Working, Storing, Or Distribution Of Ice (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】自動販売機に搭載したバッチ方式の製氷機から
生じた製氷残水を機内で蒸発処理するように蒸発皿を装
備した上で、その蒸発皿からの漏水発生を回避して残水
処理の信頼性向上を図る。 【解決手段】機内にバッチ方式の製氷機(マンドレル式
製氷機11)を搭載したカップ式自動販売機において、
製氷残水を貯留する残水タンク13、残水タンクから排
出する残水を蒸発処理する蒸発皿15、該蒸発皿の水位
検出器22、残水回収用の排水バケツ8、残水タンクと
蒸発皿,排水バケツとの間に配管した排水管14および
排水切換弁17を装備し、蒸発皿を優先して残水タンク
から蒸発皿に製氷残水を排出して蒸発処理するととも
に、水位検出器の信号を基に、蒸発皿の水位があらかじ
め設定した上限水位まで上昇した際に排水切換弁を排水
バケツ側に切換えて余剰の残水を排水バケツで回収する
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、販売飲料に添加す
る氷を製造する製氷機として、機内にマンドレル式製氷
機として知られているバッチ方式の製氷機を搭載したカ
ップ式自動販売機を対象に、前記製氷機の運転に伴って
発生した製氷残水を機内で処理する製氷残水処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】透明な氷(気泡や不純物を殆ど含まない
透明度の高い良質な氷)を製造する製氷機として、頭記
したマンドレル式製氷機が特開平52−69046号公
報などで公知である。また、カップ式自動販売機に搭載
して販売飲料に添加する氷を製造する製氷機として、最
近では在来のオーガ式製氷機に代えてマンドレル式製氷
機を採用し、透明氷を加えた飲料を販売提供する傾向に
ある。
【0003】次に、マンドレル式製氷機の従来構成,お
よびその製氷動作を図5,図6で説明する。図におい
て、1は断熱筐体で作られた貯氷室、2は貯氷室1の上
部に配した製氷部の給水皿、2aは給水皿2に内装した
氷放出用ガイド板、3は給水皿2の上面側に配したマン
ドレル、4は給水皿2の上方に開口する給水管、5は給
水皿2から排出した製氷残水を回収する残水受皿、5a
はその上面に張った氷分離用のネット、5bは残水受皿
5から引出した排水管である。
【0004】ここで、給水皿2はその一端を揺動支点と
して水平姿勢と図示の前傾姿勢との間で揺動させるよう
に図示されてない駆動機構に連結されている。また、マ
ンドレル3は金属製ベース3aの下面側に複数の棒状突
起3bを突設し、ベース3aの上面側には冷凍機の蒸発
コイル(図示せず)が伝熱的に結合されている。なお、
図示例では給水管4が給水弁6を介して水道水を貯留す
る水リザーバ7に接続し、残水受皿5には排水管5bを
接続して残水を排水バケツ8で回収するようにしてい
る。また、貯氷室1には開閉蓋付きの氷出口1a,およ
び氷供給指令に基づいて定量の氷を氷出口1aを通じて
搬出する氷搬出機構(スクリューコンベア)1bを装備
している。
【0005】かかる構成で、製氷時には給水皿2を水平
姿勢に保持した上で、給水管4を通じて給水した水を張
ってその中にマンドレル3の突起3bを浸漬させ、この
状態で冷凍機の運転によりマンドレル3を低温に冷却
し、前記の棒状突起3bを核としてその回りに氷10を
着氷させる。そして、氷10が所定の大きさに成長する
と、給水皿2を図示のように前傾姿勢に傾けて皿内に残
る製氷残水9を下方の残水受皿5に流下排出する。その
後、マンドレル3に配管した蒸発コイルに冷凍機のホッ
トガス(圧縮機から吐出した高温の冷媒ガス)を流すな
どして加温する。これにより、マンドレル3の突起3a
に着氷している氷10が剥離して下方に自重落下し、氷
放出ガイド2aを滑り落ちて貯氷室1の中に貯留され
る。
【0006】また、前記した一連動作による製氷サイク
ルが終了すると、給水皿2を元の水平位置に復帰した上
で前記と同様な製氷を行い、貯氷室1が氷で満杯になる
まで製氷サイクルを繰り返す(バッチ方式)。そして、
カップ式自動販売機での飲料販売時には、販売指令に基
づく飲料販売動作と並行して、貯氷室1の氷搬出機構1
bを始動するとともに、氷搬出口1aの開閉蓋を開放し
て定量の氷10を搬出し、氷シュータ(図示せず)を通
じてベンドステージに待機しているカップに投入する。
【0007】なお、前記の製氷サイクルごとに、給水皿
2から残水受皿5に排水した製氷残水9は排水管5bを
通じて自動販売機の機内に用意した排水バケツ8に排出
して回収し、ルートマンがロケーション先の自動販売機
を巡回して行うメンテナンスの際に排水バケツ8を排水
設備のある場所に運んでバケツに溜まっている水を廃棄
処分するようにしている。
【0008】一方、前記したマンドレル式製氷機に関し
て、製氷水として製氷機の給水皿2に供給する水道水の
節減,および製氷サイクル毎に排水バケツ8に排出する
残水9の減量化を狙いに、製氷サイクル毎に製氷部に生
じた製氷残水9をそのまま排水バケツ8に排出せずに、
残水受皿5から製氷部の給水皿2に戻して再利用するよ
うにしたリサイクル方式が本発明と同一出願人より特願
2001−5349号として先に提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記したマンドレル式
製氷機を機内に搭載して透明氷を製造し、この透明氷を
飲料販売時にカップに投入して飲料に添加するようにし
たカップ式自動販売機においては、前記提案による製氷
残水のリサイクル方式を採用したとしても、製氷水の水
質管理の面から再利用が可能なリサイクル回数に限度が
あることから、排水バケツで回収する分としてかなりの
量の排水が周期的に発生する。例えば、製氷機の1回分
の製氷サイクル時間を30分,製氷サイクルで発生する
製氷残水量を600ml, 製氷残水を製氷水として再利用
するリサイクル回数を8回として製氷機を連続運転する
と、4時間毎に600mlの残水をドレン水として排水バ
ケツに排出して回収することになる。
【0010】このために、自動販売機の機内に大容積の
排水バケツを用意しておかない限りは比較的短い稼働日
数で排水バケツが満杯になることから、ルートマンの巡
回する回数が増えるなど自動販売機の保守管理に手間が
掛かるし、またルートマンの巡回が遅れると、排水バケ
ツから残水が溢れて自動販売機を設置した屋内の床面を
汚すといった事態を招くおそれもある。
【0011】一方、前記問題の対応策として、機内に排
水バケツと別に、機内に蒸発皿を備え、この蒸発皿を機
内に装備した冷凍機ユニットに搭載し、その圧縮機吐出
管を流れるホットガスの熱により加温して蒸発皿に排出
した残水を機内で蒸発処理するようにした製氷残水の処
理方式が提唱され、その開発が進められている。ところ
で、この場合に蒸発皿の容積,蒸発処理能力が製氷残水
の排出量を上回っていれば問題ないが、蒸発皿の蒸発処
理能力が製氷残水排出量以下であると、残水排出の繰り
返しによって次第に蒸発皿の水位が上昇し、遂には蒸発
皿から水が溢れ出て漏水し、自動販売機の設置床面を汚
すおそれがある。
【0012】そこで、本発明の目的は、バッチ方式の製
氷機から生じた製氷残水を機内で処理する蒸発皿を装備
した上で、製氷残水の排水量が蒸発皿の処理能力を上回
る場合でも蒸発皿からの漏水発生を回避し、安全に処理
できるようにして信頼性の向上を図ったカップ式自動販
売機の製氷残水処理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、販売飲料に添加する氷の製氷機と
して、製氷サイクル毎に製氷残水が発生するバッチ方式
の製氷機を搭載したカップ式自動販売機において、前記
製氷機の製氷サイクルに伴い発生した製氷残水の処理手
段として、製氷残水を貯留する残水タンクと、該残水タ
ンクからドレン水として排出する残水を受容して蒸発処
理する蒸発皿と、該蒸発皿の水位検出器と、残水回収用
の排水バケツと、残水タンクと蒸発皿および排水バケツ
との間に配管した排水管,および排水切換弁とを装備
し、前記蒸発皿を優先して残水タンクから蒸発皿に残水
を排出して蒸発処理するとともに、前記水位検出器の信
号を基に、蒸発皿の水位があらかじめ設定した上限水位
まで上昇した際に前記切換弁を排水バケツ側に切換えて
残水を排水バケツに排出する(請求項1)ものとし、そ
の水位検出器には蒸発皿の上限設定水位で作動するフロ
ート式スイッチを採用する(請求項2)。
【0014】上記のようにバッチ方式の製氷機の運転に
伴って発生した製氷残水について、ドレン水として排出
する残水をそのまま排水バケツに回収させずに、蒸発皿
へ優先的に排出して蒸発処理し、蒸発皿で処理しきれな
い余剰の残水を排水バケツに回収させるようにすること
により、排水バケツで回収する排水量を従来方式と比べ
て大幅に減量させることができ、しかも蒸発皿に水位検
出器(フロート式スイッチ)を備え、この水位検出器の
信号を基に蒸発皿の水位があらかじめ設定した上限水位
まで上昇した際に、排水切換弁を排水バケツ側に切換え
て残水を排水バケツに排出することにより蒸発皿から溢
れ出る漏水を確実に防止できる。
【0015】また、本発明によれば、前記水位検出器が
万一故障した場合のバックアップ手段として、前記の残
水タンクから排出する排出水量,蒸発皿の蒸発処理能
力,および製氷機の運転時間をパラメーターとして蒸発
皿の水位を計算し、その計算値が蒸発皿の上限水位を超
えた際に排水切換弁を蒸発皿から排水バケツ側に切換え
る制御手段を備えるものとする(請求項3)。
【0016】このように、制御部で計算により求めた水
位計算値を基に、残水タンクから搬出する残水を蒸発皿
から排水バケツに切り換えるようにすることで、蒸発皿
に装備した水位検出器が万一故障した場合でも、蒸発皿
からの漏水を確実に防いで製氷残水処理装置の信頼性向
上が図れる。なお、前記発明(請求項3)では水位検出
器のバックアップ手段として、制御部での水位計算値を
基に、万一に水位検出器が故障した場合には排水切換弁
を切り換え制御して残水タンクから排出する残水を蒸発
皿から排水バケツに切り換えるようにしているが、当初
より水位検出器を設けずに、制御部での計算値のみで、
排水切換弁を制御して漏水防止を未然に防ぐようにする
ことも可能である。(請求項4)。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図4に示す実施例に基づいて説明する。なお、実施例
の図中で図5に対応する部材には同じ符号を付してその
説明は省略する。まず、図1にカップ式自動販売機に搭
載したマンドレル式製氷機に対する給水および製氷残水
処理系統を示す。すなわち、マンドレル式製氷機11は
基本的に図5,図6で述べた構成と同じであり、その製
氷部に備えたマンドレル(蒸発コイル付き)3を冷凍機
ユニット(冷凍機のコンデンシングユニット)12と接
続して冷凍サイクルを構成している。また、この実施例
においては、貯氷室1の下方に残水タンク13を設置
し、この残水タンク13を使って製氷水(水道水)の補
給、製氷部への給水、マンドレル式製氷機11の製氷運
転に伴って発生する製氷残水,および貯氷中の氷から発
生する溶融水の回収、製氷残水を製氷水として再利用す
るリサイクルを行うようにしている。
【0018】また、残水タンク13から下方に排水管1
4を引出して排水バケツ8,および新たに追加装備した
蒸発皿15との間に配管し、さらに排水管14には開閉
弁(二方電磁弁)16,および排水切換弁(三方電磁
弁)17を接続し、後記するように残水タンク13から
ドレン水として排出する残水の排水経路を蒸発皿15,
排水バケツ8のいずれかに切換えるようにしている。こ
こで、蒸発皿15には水位検出器22(フロート22a
とマイクロスイッチを組合せたフロート式スイッチ)を
付設し、後記のように蒸発皿15の水位があらかじめ設
定した上限水位に上昇した際にフロート式スイッチから
信号を制御部23に出力し、これを基に排水切換弁17
を蒸発皿から排水バケツ側に切り換えるようにしてい
る。
【0019】なお、図中で18は残水タンク13とマン
ドレル式製氷機11の給水皿2との間に配管した製氷水
の給水管、18aは送水ポンプ、19は貯氷室1の氷出
口1aと自動販売機のベンドステージ20との間に布設
した氷シュータ、21はカップである。また、前記の蒸
発皿15は、図2,図3で示すように自動販売機に備え
た冷凍機ユニット(冷凍機のコンデンシングユニット)
12に搭載した上で、冷凍機ユニット12の圧縮機12
aと凝縮器12bとの間に配管した吐出管12cの途中
部分をコイル状に巻回して蒸発皿15の中に引回してお
り、この吐出管12cに流れる高温冷媒ガスの熱を利用
して蒸発皿15に受容したドレン水を加熱して蒸発処理
するようにしている。
【0020】次に、マンドレル式製氷機11への給水、
および製氷残水の処理について説明する。図1におい
て、水リザーバ7から補給した水道水は残水タンク13
に貯留し、ここから給水管18を通じて製氷部の給水皿
2に供給する。また、マンドレル式製氷機11の製氷サ
イクルごとに発生した製氷残水は残水タンク13に回収
した上で、次回の製氷サイクルで再利用するようにリサ
イクルする場合には給水管18を通じて給水皿2に供給
する。なお、製氷残水のリサイクル方法については、先
記した特願2001−5349号の明細書に詳しく述べ
られている。
【0021】そして、前記のように製氷残水を再利用す
る製氷サイクルを繰り返し行うと水質が次第に劣化して
透明氷の製氷に不適となるので、この時点で残水タンク
13に回収した製氷残水をドレン水として次記のように
タンクから排出して処理する。すなわち、製氷残水の処
理時には、図1における排水切換弁17を蒸発皿15側
に切換えた上で開閉弁16を開き、残水タンク13に溜
まっている製氷残水(水質が劣化して透明氷の製造に不
適な製氷残水)を蒸発皿15に排出する。その後に、空
になった残水タンク13には新たに水リザーバ7から水
道水を補給し、この水を使ってマンドレル式製氷機11
で製氷を継続して行う。
【0022】一方、蒸発皿15に排出したドレン水は、
図2,図3で述べたように冷凍機ユニット12の運転に
伴う発生熱を利用して蒸発処理する。つまり、蒸発皿1
5を排水バケツ8よりも優先的に使って残水処理を行
う。なお、この場合に残水タンク13から排出される製
氷残水の次回排水時までに蒸発皿15で受容したドレン
水が完全に蒸発処理し切れずに残っていると、次回の残
水受入れによって蒸発皿15の水量が増加するので、こ
の繰り返しにより蒸発皿15が満杯になり、このままの
状態を放置しておくと遂には蒸発皿15から水が溢れ出
て自動販売機の設置床面を汚すおそれがある。
【0023】かかる点、図示実施例では蒸発皿15の水
位があらかじめ設定した上限水位に達すると、水位検出
器22の検出信号を基に制御部23からの指令で排水切
換弁17を蒸発皿から排水バケツ8側に切換えて余剰の
残水を排水バケツ8で回収するようにしており、次にそ
の残水処理動作を図4(a),(b) で詳しく説明する。すな
わち、図4(a) において、Hは水位検出器22で設定し
た蒸発皿15の上限設定水位、H1 は満杯水位を表して
いる。また、図4(b) はマンドレル式製氷機の運転時間
と、蒸発皿15に受容した水量・水位との関係を表して
いる。なお、図4(b) の事例では、満杯水位H1 に対応
する蒸発皿15の内容積を1100ml, 上限設定水位H
に対応する水量を900ml、1回の製氷サイクルの運転
時間を30分、各製氷サイクル毎に発生した製氷残水を
再び製氷水として再利用するリサイクル回数を8回、残
水タンク13に溜まった残水をドレン水として排出する
1回の排水量を600ml、蒸発皿15の蒸発処理能力
(ホットガスの熱によって皿内の受容水を蒸発させる1
時間当たりの処理能力)を100ml/hとし、製氷機お
よび冷凍機ユニットを連続運転するものと仮定する。
【0024】上記の条件でマンドレル式製氷機を運転し
て製氷すると、4時間の周期で残水タンク13から排水
管14を通じて600mlの残水がドレン水として蒸発皿
15に排出され、次回の残水排出が行われるまでの間に
蒸発皿15で400mlの水が蒸発処理される。これによ
り、蒸発皿15の水位は時間の経過とともに図中の実線
で表すように増減し、製氷機の運転開始から12時間経
過すると蒸発皿14の残留水量(蒸発処理しきれなかっ
た分)は400mlまで増加する。ここで、残水タンク1
3から次回の残水を蒸発皿15に排出(排水量600m
l)すると、その排水途中で蒸発皿15の水位が上限設
定水位H(A点)まで上昇する。この状態になると、水
位検出器22が上限設定水位Hを検出し、フロート式ス
イッチの動作信号を受けた制御部23が図1に示した排
水管14の排水切換弁17を蒸発皿から排水バケツ側に
切換える。これにより、図中に点線で表した残りの残水
量(100ml)が排水管14を通じて排水バケツ8に回
収される。
【0025】また、この時点から蒸発処理の進行に伴っ
て蒸発皿15の水位が上限設定水位H以下に低下する
と、排水切換弁17は再び蒸発皿側に切り換わる。これ
により、その後は4時間毎に残水タンクから排出される
残水排水量600mlのうち、蒸発処理量に見合った水量
400mlを蒸発皿15で受け入れたところで、水位検出
器22が再び上限設定水位Hを検出して排水切換弁17
を排水バケツ側に切り換えるので、排水バケツ8には2
00mlの残水が回収されることになる。
【0026】上記により、水位検出器22が正常に機能
してる限りは、蒸発皿15の水位が満杯水位H1 を超え
て溢れ出る漏水を防ぎつつ、残水タンク13から周期的
に排出する製氷残水の大半を蒸発皿で蒸発処理し、蒸発
皿で処理しきれない余剰水のみを排水バケツで回収させ
ることができる。ところで、自動販売機の長期稼働中に
水位検出器22に不具合が生じて機能しなくなった場合
には、図4(b) の12時間経過の時点で残水タンク13
から600mlの残水を排出すると、排水切換弁17は以
前の状態のままで残水の全てが蒸発皿15に流入するた
めに、その受容水量が上限設定水位H(900ml)を超
えて1000mlに増加する。また、故障した水位検出器
22を修復せずにそのまま製氷機を継続運転すると、4
時間経過後には次回(図4(b) の16時間)の残水が蒸
発皿15に流入するので、水位が鎖線で表すように満水
水位H1 を超えて皿から溢れ出るようになり、それ以降
は引き続き4時間毎に周期的に流入する残水が溢れ出て
漏水が発生し、しかもその漏水量が増大する。
【0027】そこで、このような漏水トラブルを未然に
防ぐために、本発明では、水位検出器22の故障に対す
るバックアップ手段として、制御部23において次記の
ように蒸発皿15の受容水位を計算し、この計算値が先
記した蒸発皿の上限設定水位Hを超えた状態になれば、
前記した排水管14の排水切換弁17を蒸発皿から排水
バケツ側へ強制的に切換え、残水タンク13から排出さ
れる残水を全て排水バケツ8に回収させるような制御手
段(ソフトウェア)を備えるものとする。
【0028】すなわち、図1における制御部23には、
残水タンク13からの1回の残水排出量,蒸発皿15の
蒸発処理能力,および蒸発皿15の容積,上限設定水位
Hなどを既定データとしてあらかじめ入力しておき、こ
れに製氷機,冷凍機ユニットの運転時間をパラメータと
した演算処理により蒸発皿15における時間的な水位の
増減推移を計算して求めるようにする。
【0029】そして、図4(b) で述べた製氷残水の処理
過程で、製氷機の運転開始から12時間経後の残水排出
時に蒸発皿15の水位が上限設定水位Hに達したにもか
かわらず水位検出器22の異常が原因で排水切換弁17
が排水バケツ側に切換わらない場合には、蒸発皿15に
流入した水量が上限設定水位Hを超えて1000mlまで
増える。このために、次回(4時間後)の残水排出の直
前では蒸発皿15の残水量が600mlとなり、このまま
では次回に流入する600mlの製氷残水を全て受容しき
れず、一部の残水は蒸発皿から溢れ出て漏水を発生する
おそれがあるが、本発明では前記の水位計算値が上限設
定水位Hを超えたところで、制御部23からの指令で排
水切換弁17を強制的に蒸発皿から排水バケツ側に切換
える。これにより、次回からは残水タンク13から排出
される残水が全て排水バケツ8に排出して回収されの
で、蒸発皿15からの漏水のおそれはなくなる。
【0030】なお、残水の排出を排水バケツ8に強制切
換した後も蒸発皿15の蒸発処理機能は働いているの
で、蒸発皿15の水量は12時間経過の時点で1000
mlまで増量した後、16時間経過の時点で600mlに減
少し、さらに20時間経過後には200mlまで減量する
ことになるので、次回の製氷残水(600ml)の受入れ
が可能となる。そこで、水位検出器22が修復されるま
では、計算により求めた蒸発皿15の残留水量が300
ml以下(600mlの残水を加えても上限設定水位Hを超
えない)に低下した際に、再び排水切換弁17を蒸発皿
側に戻して残水タンク13から排出する次回の製氷残水
を蒸発皿15で受入れて残水処理を行うようにする。な
お、ルートマンが自動販売機の巡回時に蒸発皿15の残
水を排水処理した場合には、制御部23での蒸発皿水位
計算値を0にリセットする。
【0031】これにより、自動販売機の稼働中に水位検
出器22が万一故障した場合でも、制御部23での水位
計算値を基に排水切換弁17を切換え制御するバックア
ップ手段により、蒸発皿からの漏水を未然に防ぐことか
できる。なお、上記の実施例では、水位検出器22のバ
ックアップ手段として、制御部23での水位計算値を基
にして排水切換弁17の切換制御を行うようにしている
が、これとは別な実施例として、当初より蒸発皿15に
水位検出器22を設けずに、製氷時間,圧縮機の運転時
間から制御部23で求めた計算水位値のみで排水切換弁
17を切換制御し、蒸発皿15からの漏水を未然に防ぐ
ようにすることも可能である。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、販売飲料に添加する
氷の製氷機として、製氷サイクル毎に製氷残水が発生す
るバッチ方式の製氷機(マンドレル式製氷機)を搭載し
たカップ式自動販売機において、前記製氷機の製氷サイ
クルに伴い発生した製氷残水の処理手段として、製氷残
水を貯留する残水タンクと、該残水タンクからドレン水
として排出する残水を受容して蒸発処理する蒸発皿と、
該蒸発皿の水位検出器と、残水回収用の排水バケツと、
残水タンクと蒸発皿および排水バケツとの間に配管した
排水管,および排水切換弁とを装備し、前記蒸発皿を優
先して残水タンクから蒸発皿に残水を排出して蒸発処理
するとともに、前記水位検出器の信号を基に、蒸発皿の
水位があらかじめ設定した上限水位まで上昇した際に前
記切換弁を排水バケツ側に切換えて残水を排水バケツに
排出して回収するようにしたことにより、排水バケツで
回収する排水量を減量させてバケツが満杯になるまでの
稼働日数を従来方式と比べて大幅に延長できる。したが
って、ルートマンがロケーション先の自動販売機に巡回
して行う排水処理作業の回数が少なくて済み、それだけ
自動販売機の保守管理が楽になるとともに、残水タンク
から排出する製氷残水の排水量が蒸発皿の蒸発処理能力
を上回る場合でも、蒸発皿から製氷残水が溢れて自動販
売機の設置床面を汚すといったトラブルを確実に回避で
きる。さらに加えて、蒸発皿に付設した水位検出器のバ
ックアップ手段として、請求項3の制御手段を備えるこ
とにより、製氷残水処理のより一層の信頼性向上が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による製氷機への給水および残
水処理の系統図
【図2】図1の残水処理系統における要部の詳細図
【図3】図2の蒸発皿を搭載した冷凍機ユニットの平面
【図4】図1における蒸発皿での残水処理動作の説明図
であり、(a) は蒸発皿における上限設定水位,満杯水位
を表した図、(b) は製氷機の運転時間と蒸発皿の水量・
水位の増減推移との関係を表す図
【図5】マンドレル式製氷機の従来例の構成図
【図6】図6における製氷部の詳細構造図
【符号の説明】
1 製氷機の貯氷室 2 給水皿 3 マンドレル 8 排水バケツ 9 製氷残水 10 透明氷 11 マンドレル式製氷機 12 冷凍機ユニット 13 残水タンク 14 排水管 15 蒸発皿 17 三方弁(排水路の切換弁) 22 水位検出器(フロート式スイッチ) 23 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】販売飲料に添加する氷の製氷機として、製
    氷サイクル毎に製氷残水が発生するバッチ方式の製氷機
    を搭載したカップ式自動販売機において、 前記製氷機の製氷サイクルに伴い発生した製氷残水の処
    理手段として、製氷残水を貯留する残水タンクと、該残
    水タンクからドレン水として排出する残水を受容して蒸
    発処理する蒸発皿と、該蒸発皿の水位検出器と、残水回
    収用の排水バケツと、残水タンクと蒸発皿および排水バ
    ケツとの間に配管した排水管,および排水切換弁とを装
    備し、前記蒸発皿を優先して残水タンクから蒸発皿に残
    水を排出して蒸発処理するとともに、前記水位検出器の
    信号を基に、蒸発皿の水位があらかじめ設定した上限水
    位まで上昇した際に前記切換弁を排水バケツ側に切換え
    て残水を排水バケツに排出して回収するようにしたこと
    を特徴とするカップ式自動販売機の製氷残水処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の製氷残水処理装置におい
    て、水位検出器が蒸発皿の上限設定水位で作動するフロ
    ート式スイッチであることを特徴とするカップ式自動販
    売機の製氷残水処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の製氷残水処理装置におい
    て、水位検出器のバックアップ手段として、残水タンク
    から排出する排出水量,蒸発皿の蒸発処理能力,および
    製氷機の運転時間をパラメーターとして蒸発皿の水位を
    計算によって求め、その計算値が蒸発皿の上限水位を超
    えた際に排水切換弁を蒸発皿から排水バケツ側に切換え
    る制御手段を備えたことを特徴とするカップ式自動販売
    機の製氷残水処理装置。
  4. 【請求項4】販売飲料に添加する氷の製氷機として、製
    氷サイクル毎に製氷残水が発生するバッチ方式の製氷機
    を搭載したカップ式自動販売機において、 前記製氷機の製氷サイクルに伴い発生した製氷残水の処
    理手段として、製氷残水を貯留する残水タンクと、該残
    水タンクからドレン水として排出する残水を受容して蒸
    発処理する蒸発皿と、残水回収用の排水バケツと、残水
    タンクと蒸発皿および排水バケツとの間に配管した排水
    管,および排水切換弁とを装備し、前記蒸発皿を優先し
    て残水タンクから蒸発皿に残水を排出して蒸発処理する
    とともに、残水タンクから排出する排出水量,蒸発皿の
    蒸発処理能力,および製氷機の運転時間をパラメーター
    として蒸発皿の水位を計算によって求め、その計算値が
    蒸発皿の上限水位を超えた際に排水切換弁を蒸発皿から
    排水バケツ側に切換える制御手段を備えたことを特徴と
    するカップ式自動販売機の製氷残水処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009270817A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Kuojui Su 省エネ機能を備えた冷凍システム及びその運行方法
KR20170112666A (ko) * 2016-04-01 2017-10-12 엘지전자 주식회사 얼음생성장치 및 그의 제어방법
US11662129B2 (en) 2021-11-03 2023-05-30 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Method and apparatus for making clear ice

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