JP2003150083A - 表示装置およびその製造方法ならびに表示パネル - Google Patents

表示装置およびその製造方法ならびに表示パネル

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JP2003150083A
JP2003150083A JP2001346590A JP2001346590A JP2003150083A JP 2003150083 A JP2003150083 A JP 2003150083A JP 2001346590 A JP2001346590 A JP 2001346590A JP 2001346590 A JP2001346590 A JP 2001346590A JP 2003150083 A JP2003150083 A JP 2003150083A
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Ryota Kotake
良太 小竹
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型の表示パネル同士を容易かつ高精度に配
列して、高品質な大画面表示が得られる表示装置および
その製造方法ならびに表示パネルを提供する。 【解決手段】 組立テーブルの上に4枚の表示パネル1
0A〜10Dを表示面を下にして載せ、各表示パネル1
0に設けられた磁石からなる位置決め部材21A〜21
Dを互いに吸着嵌合させて表示パネル10A〜10Dを
配列し、大型表示パネル20を得る。位置決め部材21
A〜21Dは、予め、表示パネルの画素位置を基準とし
てパネル本体に取り付けられる。次に、組立テーブル上
の大型表示パネル20の上に支持フレーム50を位置合
わせして載せ、止めねじ70により支持フレーム50に
大型表示パネル20を固定し取り付ける。これにより、
表示装置40が完成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示用の画素が複
数配列されてなる表示パネル、ならびに、そのような表
示パネルを複数配列してより大きな表示領域を得るよう
にした表示装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、有機EL(Electro Luminescenc
e)素子や無機EL素子、あるいは電界発光素子(FED;Fi
eld Emission)等のような厚みの薄いパネル状の表示素
子(以下表示パネルという。)の開発が盛んに行われて
いる。さらに、最近では、この種の表示パネルを用い
て、より大型の表示装置を構成することが提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような大型の表示
装置を構成するためには、例えば、複数の表示パネルを
より大きな支持フレームにタイル状に並べて取り付ける
という方法が考えられる。このような大型の表示装置に
おいて、表示パネル間の継ぎ目が目立たないようにする
には、互いに隣接する表示パネルの支持フレームへの位
置決めを、画素位置や画素間隔が画素サイズの20%以
下の誤差に納まるようにすることが必要である。したが
って、支持フレームに対する各表示パネルの位置決めを
どのようにして行うか、ということは重要な問題であ
る。このような位置決めの方法としては、例えば、大型
の支持フレームに位置決め用の穴やフック等を設けると
共に、これらを基準として表示パネルの位置決めを行
う、という方法が考えられる。
【0004】しかしながら、位置決め用の穴やフック等
を支持フレームに設ける方法では、穴位置やフック位置
の累積誤差等が生じ易いことから、これらを支持フレー
ム全体にわたって精度よく設けることは容易ではない。
また、表示装置の使用時には、支持フレームの熱膨張に
起因して穴位置やフック位置が変化する。これらのこと
から、互いに隣接する表示パネルの画素位置や画素間隔
が画素サイズの20%以下の誤差となるように支持フレ
ームに位置決めすることは極めて困難である。さらに、
各表示パネルを、その表示面が同一平面上に位置するよ
うに支持フレーム上に精度よく位置決めすることもまた
極めて困難である。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、より小さい表示パネルを容易かつ高
精度に配列して高品質な大画面表示を得ることを可能と
する表示装置およびその製造方法、ならびにそのような
表示装置に用いられる表示パネルを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の表示装置は、表
示用の画素が複数配列されてなる表示パネルを複数配列
してより大きな表示領域を得るようにした表示装置であ
って、表示パネルのそれぞれが、画素の位置を基準とし
て表示パネルを少なくともその配列方向において位置決
めすることが可能な位置決め部材を有するように構成
し、互いに隣接する表示パネルの位置決め部材同士を嵌
合させて複数の表示パネルを互いに連結させることによ
り構成したものである。
【0007】本発明の表示パネルは、表示用の画素が複
数配列されてなる表示パネルを複数配列してより大きな
表示領域を得るようにした表示装置に用いられるもので
あって、画素の位置を基準として、表示パネル自身を、
少なくともその配列方向において位置決めすることが可
能な位置決め部材を備え、位置決め部材が他の表示パネ
ルに設けられた位置決め部材と嵌合して、自らが設けら
れた表示パネルと他の表示パネルとを連結し得るように
構成したものである。
【0008】本発明の表示装置または表示パネルにおい
て、位置決め部材は、磁石を用いて構成するのが好まし
い。
【0009】本発明に係る表示装置の製造方法は、表示
用の画素が複数配列されてなる表示パネルを複数配列し
てより大きな表示領域を得るようにした表示装置の製造
方法であって、表示パネルのそれぞれに、画素の位置を
基準として表示パネルを少なくともその配列方向におい
て位置決めすることが可能な位置決め部材を取り付ける
工程と、互いに隣接する表示パネルの位置決め部材同士
を嵌合させて複数の表示パネルを互いに連結させる工程
とを含むようにしたものである。ここで、表示パネルに
位置決め部材を取り付ける工程は、表示パネルが載置さ
れることとなる載置領域と、この載置領域の周縁に沿っ
て表示パネルの画素の位置を基準として配設された位置
決め治具とを有する載置台を用意する工程と、載置台の
前記載置領域に前記表示パネルを載置し、この表示パネ
ルを、前記画素の位置を基準として位置決めする工程
と、位置決め部材を前記位置決め治具に嵌合させて位置
決めする工程と、位置決めされた状態の前記位置決め部
材を、位置決めされた状態の前記表示パネルに固定する
工程とを含むようにするのが好ましい。
【0010】本発明の表示装置および表示パネルでは、
互いに隣接する表示パネルの位置決め部材同士が嵌合す
ることにより、画素の位置を基準として表示パネルが少
なくともその配列方向において相互に位置決めされると
共に、複数の表示パネルが互いに連結される。
【0011】本発明による表示装置の製造方法では、表
示パネルのそれぞれに、画素の位置を基準として表示パ
ネルを少なくともその配列方向において位置決めするこ
とが可能な位置決め部材が取り付けられる。そして、互
いに隣接する表示パネルの位置決め部材同士を嵌合させ
て複数の表示パネルを互いに連結することにより、表示
装置が出来上がる。このため、表示パネルの位置決め部
材同士を嵌合させるだけで、表示パネル間の相互位置決
めと連結とが同時に行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0013】[第1の実施の形態] 〈表示パネルの構成〉図1は本発明の一実施の形態に係
る表示装置を構成する一単位である表示パネルの外観構
成を表し、図2は図1に示した表示パネルにおける位置
決め部材およびその周辺部分の構成を拡大して表すもの
である。図3は図1に示した表示パネルにおけるパネル
本体に形成された表示セルまたは画素(ここでは、有機
ELセル)の構造を表すものである。なお、図3におい
て、(A)は表示セルの断面構造を表し、(B)はパネ
ル本体の一部破断での斜視構造を表している。なお、本
実施の形態では、説明を簡略化するため、パネル本体1
1がモノクロ表示用の240×320個の有機EL表示
セルからなるパネルであるものとして説明する。
【0014】これらの図に示したように、表示パネル1
0は、複数の表示セル(有機ELセル)構造が作り込ま
れた長方形のパネル本体11と、パネル本体11の各辺
のほぼ中央に設けられた位置決め部材21A,21B,
21C,21Dとを含んで構成されている。これらの位
置決め部材21A〜21Dは、パネル本体11の背面、
すなわち、光出射面である表示面12A(図3)とは反
対側の面に固設されている。より具体的には、位置決め
部材21A,21Bは、図2(A),(B)にそれぞれ
示したように、パネル本体11の透明ガラス層16(図
3(A))の表面に(背面16A)密着配置され、それ
ぞれの周縁に施された接着剤22によってパネル本体1
1に固着されている。但し、接着剤22は、後述の隣接
表示パネル間嵌合が正確に行われるようにするため、位
置決め部材21Aの凹部内縁と位置決め部材21Bの凸
部外縁には塗布されていない。位置決め部材21C,2
1Dもまた同様にしてパネル本体11に固着されてい
る。
【0015】まず、パネル本体11について簡単に説明
する。
【0016】このパネル本体11は、ガラス基板12上
にストライプ状に形成されたコラム電極13(Y1,Y
2…Y320)と、このコラム電極13およびその周囲
のガラス基板12を覆うように形成された有機層14
と、有機層14上にコラム電極13と直交するようにス
トライプ状に形成されたロウ電極15(X1,X2…X
240)とを備えている。ロウ電極15およびその周囲
の有機層14は、保護層としての透明ガラス層16(図
3(B)では図示せず)によって覆われている。コラム
電極13は、透明電極からなり、陽極として機能する。
ロウ電極15は、金属電極からなり、陰極として機能す
る。コラム電極13とロウ電極15とによって形成され
る240×320個の交点がそれぞれ表示セルとして機
能するようになっている。有機層14は、正孔を伝送す
る有機正孔輸送層14Aと、蛍光を発光する有機発光層
14Bと、電子を伝送する有機電子輸送層14Cとを、
この順に積層して構成されている。
【0017】パネル本体11と駆動回路部分(図示せ
ず)との接続は、表示面12Aとは反対側の背面16A
(すなわち、表示セルが形成された面)で行われるよう
になっており、表示面12Aの側には駆動回路接続用の
非表示エリアが設けられていない。このため、画面全体
にわたって画素(表示セル)を敷き詰めることができる
ようになっている。
【0018】このような構成のパネル本体11では、コ
ラム電極13のうちの任意の1つとロウ電極15のうち
の任意の1つとを指定して、これらの2つの電極間に信
号電圧を印加することにより、その指定された電極同士
の交差位置にある表示セルを発光させることができるよ
うになっている。表示セルで生じた光は、透明なコラム
電極13およびガラス基板12を透過して表示面12A
(図3(A))から外部に発せられる。それぞれ任意の
数のコラム電極13およびロウ電極15を指定して複数
の表示セルを同時に発光させることにより、2次元画像
を形成して表示することが可能になっている。
【0019】次に、位置決め部材21A〜21Dについ
て説明する。
【0020】4つの位置決め部材21A〜21Dのう
ち、位置決め部材21A,21Cは、図2(A)に示し
たように、平面形状が凹形状(U字型)をなし、位置決
め部材21B,21Dは、図2(B)に示したように、
平面形状が凸形状(T字型)をなしている。位置決め部
材21A,21Bは、パネル本体11の対向する1対の
長辺の各中央部における互いに対向する位置に、それぞ
れ、U字形の凹部(湾部)およびT字形の凸部(脚部)
を外側に向けて固設されている。位置決め部材21C,
21Dは、パネル本体11の対向する1対の短辺の各中
央部における互いに対向する位置に、それぞれ凹部およ
び凸部を外側に向けて固設されている。
【0021】図2(A),(B)に示したように、位置
決め部材21A,21CのU字形の腕部の先端面C1、
および、位置決め部材21B,21DのT字形の脚部に
直交する2つの隣接面C2は、いずれもパネル本体11
の端縁よりもわずかに外側に位置している。位置決め部
材21A〜21Dは、それぞれ、表示パネル10上の画
素(表示セル)の位置を基準として、予め高精度に位置
決めされている。その位置決め方法については、後述す
る。ある表示パネルにおける位置決め部材21Aの凹部
は隣の表示パネルにおける位置決め部材21Bの凸部と
嵌合し、これにより、位置決め部材21A,21Bが互
いに連結されるようになっている。同様に、ある表示パ
ネルにおける位置決め部材21Cの凹部は隣の表示パネ
ルにおける位置決め部材21Dの凸部と嵌合し、これに
より、位置決め部材21C,21Dが互いに連結される
ようになっている。
【0022】位置決め部材21A〜21Dは、例えば天
然の磁鉄鉱、ニッケル鋼やKS鋼、MS鋼等からなる永
久磁石で構成されている。図2に示したように、位置決
め部材21A,21Cは、例えば、そのU字形の腕部の
先端側がN極に磁化され、その反対側がS極に磁化され
ている。一方、位置決め部材21B,21Dは、そのT
字形の脚部の先端側がN極に磁化され、その反対側がS
極に磁化されている。この結果、一つの表示パネルの位
置決め部材21Aと、隣接する表示パネルの位置決め部
材21Bとが嵌合した状態において、両者は互いに引き
合うようになっている。
【0023】位置決め部材21A,21CのU字形の深
さは、位置決め部材21B,21DのT字形の脚部の長
さよりもわずかに大きくなっている。この結果、後述す
るように、パネル本体11同士の連結の際には、位置決
め部材21A,21Cの先端面C1と位置決め部材21
B,21Dの隣接面C2とが互いに当接し合う一方、位
置決め部材21A,21CのU字形の内底面C3と位置
決め部材21B,21DのT字形の脚部の先頭面C4と
は当接し合わないようになっている。すなわち、後述す
るように、先端面C1および隣接面C2(以下、基準面
C1,C2と記す。)が、表示パネル同士を連結する際
の水平位置基準面として機能することになる。そして、
複数の表示パネルを連結したときに、互いに隣接する表
示パネル間のつなぎ目部分における画素列同士の間隔が
他の部分における画素列同士の間隔と等しくなるように
なっている。
【0024】位置決め部材21A〜21Dのそれぞれに
は、表示パネル10を後述する支持フレーム50(図
5)に取り付けるための止めねじ用のねじ穴21Eが形
成されている。
【0025】〈表示装置の全体構成〉次に、複数の表示
パネル10を用いて構成した表示装置について、図4〜
図8を参照して説明する。ここでは、説明の簡略化のた
め、4枚の表示パネル10を用いて構成された(480
×640)個の表示画素を有するVGA(Video Graphi
cs Array)規格の表示装置について説明する。ここで、
図4は4枚の表示パネル10と支持フレーム50とを用
いて構成した表示装置を背面側から見た平面構成を表
し、図5は図4に示した支持フレーム50の平面構成を
表す。図6は図4におけるVI−VI線に沿った一部破断の
矢視断面構造を表し、図7は図6における位置決め部材
21C,21Dの連結部分およびその近傍の断面構造を
拡大したものである。図8は図4における要部40A
(位置決め部材21A,21Bの連結部分)を拡大した
ものである。なお、図4は、支持フレーム50の側から
これを透視して描いたものであり、その支持フレームに
設けられた開口や貫通穴 (後述)の図示は省略してい
る。
【0026】図4に示したように、この表示装置40
は、4枚の表示パネル10(以下、表示パネル10A,
10B,10C,10Dという。)をタイル状に配列し
てなる大型表示パネル20と、この大型表示パネル20
を支持する支持フレーム50とを備えて構成されてい
る。大型表示パネル20は、後述する止めねじ70(図
6,図7参照)によって支持フレーム50に取り付けら
れている。
【0027】図4に示したように、表示パネル10Aの
位置決め部材21Aの凹部と、隣りに配置される表示パ
ネル10Bの位置決め部材21Bの凸部とは、互いに嵌
合し、かつ両者は磁力によって吸引し合うことにより相
互に連結されている。同様に、表示パネル10Aの位置
決め部材21Cの凹部と、隣りに配置される表示パネル
10Cの位置決め部材21Dの凸部とは互いに嵌合し、
かつ両者は磁力によって吸引し合うことにより相互に連
結されている。表示パネル10Bと表示パネル10Dと
の間、および表示パネル10Cと表示パネル10Dとの
間も同様にして連結されている。
【0028】結局、4枚の表示パネル10A〜10D
は、位置決め部材21A〜21Dの嵌合によって互いに
連結されると同時に、位置決め部材21A〜21Dの磁
力によって互いに引き合うことにより互いの位置関係が
固定され、これにより、大型表示パネル20を構成して
いる。しかも、このような連結構造の結果、大型表示パ
ネル20の表示領域全体にわたって、隣接する画素同士
の間隔が高精度に一定化されている。具体的には、表示
パネル10Aの画素列のうちで最も表示パネル10Bに
近い水平方向画素列X240と、表示パネル10Bの画
素列のうちで最も表示パネル10Aに近い水平方向画素
列X1との間隔G1(以下、ギャップG1という。)
は、表示パネル10A(および表示パネル10B)内に
おける水平方向画素列同士の間隔G2(以下、ギャップ
G2という。)と高精度に等しくなっている。これは、
上記したように、表示パネル同士の連結に際して互いに
嵌合する位置決め部材21A〜21Dが、それぞれ、表
示パネル上の画素(表示セル)の位置を基準として、予
め高精度に位置決めされているからである。
【0029】垂直方向の画素列についても同様である。
すなわち、表示パネル10Aの画素列のうちで最も表示
パネル10Cに近い垂直方向画素列Y320と、表示パ
ネル10Cの画素列のうちで最も表示パネル10Aに近
い垂直方向画素列Y1との間隔G3は、表示パネル10
A(および表示パネル10B)内における垂直方向画素
列同士の間隔G4と高精度に等しくなっている。
【0030】上記したように、位置決め部材21A,2
1Bは、それらの基準面C1,C2(図2参照)がパネ
ル本体11の端縁からわずかに外側に位置することとな
るような位置に取り付けられている。このため、図8に
示したように、位置決め部材21A,21Bが互いに連
結したときに、表示パネル10A、10Bの間にわずか
にギャップG5が生ずるようになっている。これによ
り、位置決め部材21A,21Bが、折角、画素を基準
として高精度に位置決めされてパネル本体11に取り付
けられているにもかかわらず、位置決め部材21A,2
1Bの基準面C1,C2同士が当接する前にパネル本体
11同士が当接してしまう結果、ギャップG2がG1よ
りも大きくなる、という不都合が回避される。
【0031】図5に示したように、支持フレーム50に
は、互いに連結された表示パネル10A〜10Dからな
る大型表示パネル20を取り付けるための貫通穴51
と、表示パネル10A〜10Dへの配線等が通る矩形状
の開口52とが形成されている。図5の例では、1枚の
表示パネルにつき4つの貫通穴51と1つの開口52と
が設けられているが、各配設数はそれには限定されな
い。例えば、貫通穴51の数は、表示パネル一枚当たり
の位置決め部材の数に対応して決定すればよく、また、
開口52の数、形状およびサイズは、表示パネルの背面
16A(表示面12Aと反対側の面)への配線や搭載部
品の位置等に応じて適宜決定すればよい。
【0032】図7に示したように、止めねじ70は、圧
縮コイルばね71、ばね止め72および支持フレーム5
0の貫通穴51をこの順で貫通し、位置決め部材21C
(21D)のねじ穴21Eに螺合している。ばね止め
72は、リング形状を有し、止めねじ70の頭部フラン
ジ70Fと支持フレーム50との間に圧縮コイルばね7
1を挟み込んでそれを圧縮状態に保持している。圧縮コ
イルばね71は、止めねじ70が位置決め部材21C
(21D)のねじ穴21Eに螺入された状態において、
止めねじ70の頭部フランジ70Fを支持フレーム50
から離れる方向に付勢し、これにより、位置決め部材2
1C(21D)を支持フレーム50に押し付けるように
機能する。貫通穴51の径は、止めねじ70のねじ径よ
りも十分大きく形成されている。ここで、圧縮コイルば
ね71が本発明における「弾性部材」の一具体例に対応
する。
【0033】この結果、位置決め部材21C(21D)
は、表示面12Aと平行な面内における任意の方向に、
所定の距離範囲内で、支持フレーム50に対して相対的
に移動し得る半固定構造を保っている。ここでいう「任
意の方向」には、例えば、図の矢印A1で示した方向や
紙面と直交する方向はもちろんのこと、表示面12Aと
平行な面内におけるすべての方向が含まれる。また、
「所定の距離範囲」とは、貫通穴51の径と止めねじ7
0の径との差によって定まる距離範囲を意味する。他の
位置決め部材21A,21Bのねじ穴21Eの近傍の構
造も同様である。
【0034】このような半固定構造としたことにより、
例えば、表示装置40の設置環境の温度が上昇して、一
体化した表示パネル10A〜10Dと、支持フレーム5
0とが互いに異なる割合で表示面12Aに沿った方向に
膨張したとしても、表示パネル10A〜10Dは、一体
となって、取り付け面に沿って支持フレームに対して自
在に移動し、両者の膨張率の差を吸収することができ
る。この結果、表示パネル10A〜10Dに過度の引っ
張り応力や圧縮応力が生ずることを回避することができ
る。
【0035】〈第1の実施の形態の効果(表示装置)〉
以上のように、本実施の形態の表示装置によれば、4枚
の表示パネル10A〜10Dの各々が、画素位置を基準
として高精度に位置決めされた位置決め部材21A〜2
1Dを備えるようにし、表示パネル10A〜10Dの相
互間を位置決め部材21A〜21Dによって連結するこ
とにより大画面の表示装置を構成するようにしたので、
これらの4枚の表示パネルは、画素位置を基準とした適
切な相対位置に配置された状態で相互に連結されること
となる。この結果、たとえ個々のパネル本体11の外形
寸法がばらついていたとしても、2つの表示パネルにま
たがって隣接する2つの画素列の相互間隔(ギャップ)
を、表示パネル内における画素列の相互間隔(ギャッ
プ)に高精度に一致させることができる。これにより、
画素列の相互間隔が表示パネル間と表示パネル内とで異
なることに起因して全体画面上に縦または横方向のすじ
が発生する、という事態を効果的に回避でき、高品質の
大画面表示が可能となる。
【0036】しかも、本実施の形態の表示装置によれ
ば、表示パネル10A〜10Dの各々に取り付ける位置
決め部材21A〜21Dを磁石によって構成するように
したので、表示パネル同士を連結して組み立てる作業が
極めて容易であると共に、組み立て精度が自動的に確保
される。すなわち、組み立て作業者は、表示パネル同士
を互いに近づけて、各対応する位置決め部材同士をラフ
に嵌合させるだけでよい。位置決め部材間に生じる磁力
によって自動的に表示パネル同士が引き合い、相互間の
位置決めおよび連結固定が行われるからである。
【0037】また、支持フレーム50の貫通穴51を止
めねじ70の直径よりも十分大きく形成すると共に、圧
縮コイルばね71によって表示パネル10A〜10Dを
支持フレーム50に弾性的に押し付けるという半固定構
造にしたので、支持フレーム50が熱により膨張または
収縮した場合の不都合を回避できる。すなわち、表示パ
ネル10A〜10Dをねじによって支持フレームに固定
した場合とは異なり、本実施の形態では表示パネル10
A〜10Dが連結された状態のまま一体となって支持フ
レーム50の取り付け面に沿って無理なくスムースに動
くことが可能である。このため、画像表示時に支持フレ
ーム50が熱膨張または収縮等したとしても、この膨張
または収縮に伴って表示パネル10間における画素列間
隔が大きく変化することはなく、例えば炎天下等の過酷
な使用環境においても、高品質の大画面表示を維持する
ことが可能である。また、上記したように、支持フレー
ム50の膨張や収縮に伴って表示パネル10の内部に過
度の応力が生ずることがないことから、耐久性も良好と
なる。
【0038】〈表示装置の製造方法〉次に、表示装置4
0の製造方法を説明する。まず、図9〜図15を参照し
て、図1に示した表示パネル10の製造(組み立て)方
法を説明する。本製造方法は、図9〜図11に示したよ
うな位置決め装置30を用いて、位置決め部材21A〜
21Dを位置決めしながらパネル本体11に取り付ける
ようにしたものである。
【0039】《位置決め装置の構成》まず、図9〜図1
2を参照して、位置決め装置30について説明する。な
お、図9は位置決め装置30の平面構造を表し、図10
はその斜視外観構造を表すものである。図11および図
12は位置決め装置30の要部の外観斜視構造を表すも
のである。
【0040】この位置決め装置30は、パネル本体11
を載置するための載置面31Aを有する載置台31と、
位置決め部材21A,21B,21C,21Dをパネル
本体11に対して位置決めするための位置決め治具32
A,32B,32C,32Dとを備えている。
【0041】載置台31は、例えば、金属、ガラス、セ
ラミックス、合成樹脂等のような硬度の高い材料を用い
て構成され、その載置面31Aは高精度に平坦化された
平面をなしている。なお、載置台31の構成材料として
金属を用いる場合には、非磁性の金属を選択するのが好
ましい。位置決めの対象である位置決め部材21A〜2
1D(図1および図2)は、上記したように、磁石によ
り構成されていることから、仮に載置台31に磁性金属
を用いたとすると、位置決め部材21A〜21Dが載置
台31に吸着してしまい、パネル本体11に対する位置
決めがしにくくなるからである。
【0042】位置決め治具32A,32Cは、図11に
示したように、平面形状が凸形状(T字型)をなしてお
り、表示パネル10に取り付けられることとなる凹形状
の位置決め部材21A,21C(図2(A))とそれぞ
れ嵌合し得るようになっている。位置決め治具32A,
32Cは、そのT字形状における脚部の延在方向と直交
する基準面D1を有している。この基準面D1は、位置
決め治具32A,32Cに位置決め部材21A,21C
がそれぞれ嵌合した状態において、これらの位置決め部
材21A,21Cの基準面C1と当接するようになって
おり、これにより、パネル本体11に対する位置決め部
材21A,21Cの位置決めが行われるようになってい
る。
【0043】一方、位置決め治具32B,32Dは、図
12に示したように、平面形状が凹形状(U字型)をな
しており、表示パネル10に取り付けられることとなる
凸形状の位置決め部材21B,21D(図2(B))と
それぞれ嵌合し得るようになっている。位置決め治具3
2B,32Dは、そのU字状の腕部の先端に基準面D2
を有している。この基準面D2は、位置決め治具32
B,32Dに位置決め部材21B,21Dがそれぞれ嵌
合した状態において、これらの位置決め部材21B,2
1Dの基準面C2と当接するようになっており、これに
より、パネル本体11に対する位置決め部材21B,2
1Dの位置決めが行われるようになっている。
【0044】なお、位置決め治具32A〜32Dは、鉄
やニッケル等の磁性金属、あるいはそれらの合金を用い
て構成するのが好ましい。位置決めの際に、位置決め治
具32A〜32Dが磁石からなる位置決め部材21A〜
21Dを吸い付けることで自動的に位置決めが行われる
からである。また、位置決め治具32を、位置決め部材
21A〜21Dと反対極性に着磁した永久磁石で構成す
るようにしてもよい。
【0045】位置決め治具32A〜32Dは、載置面3
1A上の、パネル本体11が載置される予定の領域(以
下、載置領域という。)の周縁に沿って配置されてい
る。具体的には、位置決め治具32A,32Bは、パネ
ル本体11の載置領域の対向する1対の長辺の各中央部
における互いに対向する位置に、それぞれT字形の凸部
(脚部)およびU字形の凹部(湾部)およびを内側に向
けて配設されている。位置決め治具32C,32Dは、
載置領域の対向する1対の短辺の各中央部における互い
に対向する位置に、それぞれ凸部および凹部を内側に向
けて配設されている。なお、位置決め治具32A〜32
Dは、それらの各基準面D1,D2が載置領域の周縁と
正確に一致するのではなく、載置領域の周縁よりもわず
かに外側に位置するように配置される。これは、後述す
るように、パネル本体11の位置調整を可能にするため
である。
【0046】位置決め治具32B,32Dは、上記した
位置に固定されている。一方、位置決め治具32A,3
2Cは、載置領域へのパネル本体11の載置を容易にす
るために、載置面31Aに沿って水平方向(載置面31
Aと平行な方向)に移動し得るように構成されている。
これにより、パネル本体11を載置台31に載せる際に
は、位置決め治具32A,32Cを図9に破線K1,K
2で示した位置に退避移動させ、パネル本体11を載置
台31に載せた後においては、位置決め治具32A,3
2Cを図9に実線J1,J2で示した位置に移動させて
固定することができるようになっている。なお、位置決
め治具32A,32Cを載置台31の載置面31Aに固
定する方法としては、例えば、ねじ止めによる方法や固
定ピンによる方法等があるが、その他、簡単かつ確実に
固定し得るものであれば任意の方法を使用することが可
能である。
【0047】《表示パネルの組立(位置決め部材の取
付)工程》次に、位置決め装置30を用いて位置決め部
材21A〜21Dをパネル本体11に取り付ける工程に
ついて説明する。
【0048】まず、位置決め治具32A,32Cを図9
に破線K1,K2で示した位置まで移動させた状態で、
パネル本体11を、その表示面が載置面31A側を向く
ようにして、載置台31の載置面31A上に載置する。
すなわち、パネル本体11の表示セル(画素)が形成さ
れた面を上にして配置する。このとき、パネル本体11
と位置決め治具32A〜32Dとの間には、パネル位置
調整用のわずかな隙間が存在している。
【0049】次に、位置決め治具32A,32Cを、図
9の矢印Q1,Q2の方向に移動させ、実線J1,J2
で示した載置領域周縁の規定位置に固定する。このと
き、パネル本体11の各辺と位置決め治具32A〜32
Dの各基準面D1,D2との間には、わずかな隙間が存
在しており、これが後述するパネル本体11の位置調整
の際のマージンとなる。
【0050】次に、載置面31A上に載置されたパネル
本体11の画素パターンを、例えばCCD(Charge Cou
pled Device )カメラ(図示せず)により撮像し、その
画像をモニタ装置(図示せず)に拡大して表示する。そ
して、この拡大した画素パターンが、画面上に予め設定
された画素パターン基準位置指標に合致するようにパネ
ル本体11の位置を微調整する。この画素パターン基準
位置指標は、位置決め治具32A〜32Dの各基準面D
1,D2を基準として予め正確に設定されたものであ
る。
【0051】この微調整により、位置決め治具32A〜
32Dの基準面D1,D2に対するパネル本体11の画
素の相対的位置が正確に決定される。なお、この微調整
は、例えば、載置領域の各辺ごとに少なくとも2箇所ず
つ調整用の突き出し棒を設け、これらの突き出し棒を、
それぞれ、微小送りが可能なステップモータ等のアクチ
ュエータによって往復直線移動させ、これらの突き出し
棒によってパネル本体11を複数箇所から突くようにし
て行うことができる。
【0052】次に、図13〜図15に示したように、位
置決め部材21A〜21Dをパネル本体11の上に載置
して密着させると共に、これらをそれぞれ位置決め治具
32A〜32Dに嵌合させる。すると、位置決め部材2
1A〜21Dは、位置決め治具32A〜32Dとの間に
生ずる磁力によって、それぞれ、位置決め治具32A〜
32Dの方向に引き寄せられて吸着される。このとき、
位置決め部材21A,21Cの基準面C1が位置決め治
具32A,32Cの基準面D1にそれぞれ当接し、この
結果、位置決め部材21A,21Cの位置決めが自動的
に行われる。また、位置決め部材21B,21Dの基準
面C2が位置決め治具32B,32Dの基準面D2にそ
れぞれ当接し、この結果、位置決め部材21B,21D
の位置決めが自動的に行われる。なお、図13は、位置
決め部材21A〜21Dの位置決めが完了した状態にお
ける位置決め装置30全体の平面構造を表し、図14は
その状態における位置決め装置30全体の斜視構造を表
し、図15は図13におけるXXV −XXV 線に沿った矢視
断面構造を表すものである。
【0053】結局、パネル本体11は、上記したモニタ
装置の画面上の画素パターン基準位置指標を用いて、位
置決め治具32A〜32Dの各基準面D1,D2を基準
とした所定位置に正確に配置され、また、位置決め部材
21A〜21Dは、位置決め治具32A〜32Dの各基
準面D1,D2を基準とした所定位置に正確に配置され
る。これにより、位置決め部材21A〜21Dはパネル
本体11の画素の位置に対して高精度に位置決めされた
ことになる。なお、位置決め精度としては10μm以下
とすることも可能である。
【0054】次に、位置決めの完了した位置決め部材2
1A〜21Dを、例えば紫外線硬化型の接着剤22を用
いて、パネル本体11の背面16Aに固定する。具体的
には、位置決め部材21A〜21Dとパネル本体11と
の接触領域の周縁に沿って接着剤22を塗布したのち、
紫外線を照射して、塗布した接着剤22を硬化させる。
なお、紫外線硬化型に代えて、熱硬化型や、その他のタ
イプの接着剤を用いるようにしてもよい。
【0055】次に、位置決め治具32A,32Cを図1
3の矢印R1,R2の方向に移動させて、パネル本体1
1を位置決め装置30から取り外す。これにより表示パ
ネル10の組み立てが完了する。
【0056】《表示装置の組立工程》次に、図4〜図6
を参照して、4枚の表示パネル10A〜10Dを支持フ
レーム50にタイル状に並べて取り付ける工程について
説明する。
【0057】まず、平坦な上面を有する組立用テーブル
(図示せず)の上に、4枚の表示パネル10A〜10D
を、表示面12Aを下に向けて載置する。そして、各表
示パネルの位置決め部材21A〜21Dの凹部と凸部と
を互いに嵌合させることにより、4枚の表示パネル10
A〜10Dを互いに連結し、大型表示パネル20を形成
する。このとき、位置決め部材21A〜21Dは磁力に
よって互いに引き合って連結されるので、表示パネル同
士の連結作業は極めて容易に行うことができる。しか
も、位置決め部材21A〜21Dは、各表示パネル上の
画素位置を基準として予め高精度に位置決めされている
ので、位置決め部材21A〜21Dの凹部と凸部とを互
いに嵌合するだけで、各表示パネルが適正な相互間隔を
保って自動的に位置決めされる。すなわち、表示パネル
の配列方向(以下、適宜、横方向ともいう。)における
相対的位置決めが自動的に行われる。このため、支持フ
レームへの表示パネル取付作業の段階で各表示パネルの
配置位置を調整する必要がなくなる。
【0058】次に、図4に示したように、背面16Aを
上に向けて組立テーブル(図示せず)上に載置されてい
る大型表示パネル20の上に、支持フレーム50(図
5)を位置合わせして載置する。このとき、大型表示パ
ネル20を構成する表示パネル10A〜10Dの各位置
決め部材21A〜21Dに形成されたねじ穴21Eが、
支持フレーム50に形成された貫通穴51に合致するこ
ととなるように位置合わせを行う。
【0059】次に、複数の止めねじ70を用いて支持フ
レーム50に大型表示パネル20を取り付ける。より具
体的には、図7に示したように、止めねじ70を、圧縮
コイルばね71およびばね止め72を介して支持フレー
ム50の貫通穴51に挿通させ、さらに、位置決め部材
21A〜21Dのねじ穴21Eに螺合させる。
【0060】このとき、圧縮コイルばね71は、止めね
じ70の頭部フランジ70Fを支持フレーム50から離
れる方向に付勢し、位置決め部材21A〜21Dを支持
フレーム50に押し付けるように作用する。また、貫通
穴51の直径は、止めねじ70のねじ径よりも十分大き
い。この結果、位置決め部材21A〜21D、ひいて
は、大型表示パネル20は、表示面12Aと平行な面内
において、支持フレーム50に対して相対的に移動可能
な半固定状態に保たれる。
【0061】このような半固定構造としたことにより、
設置環境の温度が上昇したとしても、大型表示パネル2
0は一体となって支持フレーム50に対して相対移動
し、大型表示パネル20の内部における過度の応力(引
っ張り応力や圧縮応力)発生を効果的に防止することが
できる。
【0062】なお、支持フレーム50の貫通穴51は止
めねじ70のねじ径よりも大きく形成されているので、
たとえ、支持フレーム50のすべての貫通穴51の中心
と位置決め部材21A〜21Dのすべてのねじ穴21E
の中心とが正確に合致していなくても、各表示パネル間
の既に定まっている相対的位置関係が、止めねじ70で
支持フレーム50に表示パネル10A〜10Dを取り付
ける際に変化してしまうことはない。
【0063】こうして、表示装置40の組み立てが完了
する。
【0064】なお、大型表示装置20を構成する表示パ
ネル10A〜10Dのうちの一部のみを交換するメイン
テナンスを行う場合には、交換対象の表示パネルの止め
ねじ70を取って表示パネルを取り外し、その取り外し
た位置に代わりの表示パネルを配置し、隣接する表示パ
ネルと連結させ、これを止めねじ70によって支持フレ
ーム50に固定すればよい。この場合、交換した表示パ
ネルの他の表示パネルに対する位置決めは、位置決め部
材同士の嵌合によって自動的に完了するため、表示パネ
ルの交換に際して配置位置調整が不要である。
【0065】〈第1の実施の形態の効果(表示装置の製
造方法)〉以上のように、本実施の形態に係る表示装置
の製造方法によれば、パネル本体11の画素位置を基準
とした位置にパネル本体11自身を位置決めすると共
に、載置台31上の所定の位置に正確に配置した位置決
め治具32A〜32Dによって位置決め部材21A〜2
1Dの水平方向の位置決めを行うようにしたので、パネ
ル本体11に対する位置決め部材21A〜21Dのパネ
ル配列方向での位置決めがパネル本体11の画素位置を
基準として高精度に行われる。
【0066】また、本実施の形態では、パネル本体11
の1対の対辺の各中央部に、凹形状の位置決め部材21
Aと凸形状の位置決め部材21Bとをそれぞれ位置決め
して取り付けると共に、パネル本体11の他の1対の対
辺の各中央部に、凹形状の位置決め部材21Cと凸形状
の位置決め部材21Dとをそれぞれ位置決めして取り付
けるようにして、表示パネル10A〜10Dを構成して
いる。この結果、1つの表示パネルの位置決め部材21
Aと、隣りの表示パネルの位置決め部材21Bとを互い
に嵌合吸着させるだけで、大型表示パネル20が出来上
がる。したがって、表示面12Aと平行な方向(すなわ
ち、表示パネルの配列方向)における位置決めを高精度
に行いながら4枚の表示パネル10A〜10Dを配列
(タイリング)する作業が極めて容易である。同様に、
一部の表示パネルを交換するメンテナンス作業も極めて
容易である。
【0067】すなわち、本実施の形態に係る表示装置の
製造方法によれば、高品質な大画面表示が可能な表示装
置の組み立てやメンテナンスを極めて容易に行うことが
可能である。
【0068】また、本実施の形態によれば、表示パネル
10A〜10Dの位置決め部材21A〜21Dが表示面
12Aと平行な方向において支持フレーム50に対して
相対的に移動可能となるような半固定構造を採用したの
で、設置環境温度の変化等によって大型表示パネル20
に過度の内部応力が発生して破損や変形が生じたり、あ
るいは表示パネル間の相対位置が変化してしまうのを効
果的に防止できる。
【0069】[第2の実施の形態]次に、図16〜図2
5を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明
する。なお、これらの図において、上記第1の実施の形
態における要素と同一の構成要素には同一の符号を付
し、それらの説明を適宜省略する。本実施の形態の表示
装置は、表示面と平行な方向のみならず、表示面と直交
する方向(以下、適宜、高さ方向ともいう。)において
も、各表示パネル間の位置決めを高精度に行うことがで
きるようにしたものである。
【0070】〈表示パネルおよび表示装置の構成〉ま
ず、図16〜図19を参照して、本実施の形態の表示パ
ネルおよび表示装置の構成を説明する。ここで、図16
は表示パネル110の平面構成を表し、図17は図16
に示した4枚の表示パネル110を配列してなる表示装
置140の平面構成を表すものである。なお、図17に
おいては、4枚の表示パネル110を表示パネル110
A〜110Dと記すものとする。図18は、図17にお
ける切断線XXVIII-XXVIII に沿った位置決め部材21
C,21Dおよびその周辺部分の断面構造を拡大して表
すものであり、上記第1の実施の形態における図7に対
応する。図19は、図17における部分40Bを拡大し
て表すものであり、上記第1の実施の形態における図8
に対応する。
【0071】図16に示したように、本実施の形態の表
示パネル110では、位置決め部材21A〜21Dのパ
ネル本体11への取付形態が、次の2点において、第1
の実施の形態の場合と異なる。
【0072】まず、第1に、位置決め部材21A〜21
Dのパネル本体11への取付方が異なる。すなわち、第
1の実施の形態では、図7に示したように、位置決め部
材21A〜21Dは、いずれもパネル本体11に密着し
て(隙間なく)配置されると共に、両者の接触領域の周
囲に沿って接着剤22が塗布されている。このため、パ
ネル本体11の表示面12Aから各位置決め部材21A
〜21Dのフレーム取り付け面21Fまでの高さH1
は、パネル本体11の厚さT1と位置決め部材21A〜
21Dの厚さT2との和となるが、この高さH1がすべ
ての箇所で等しくなるとは限らない。パネル本体11の
厚さT1のばらつきや、パネル本体11の反り等が存在
するからである。この結果、大型表示パネル120を支
持フレーム50に取り付けたときに、支持フレーム50
と位置決め部材21A〜21Dとの間に隙間が生じる場
所が部分的に発生する。したがって、この状態のまま止
めねじ70を締めつけると、表示パネル110A〜11
0Dに歪みが生じるおそれがある。
【0073】これに対して、本実施の形態では、図18
に示したように、パネル本体11の表示面12Aから各
位置決め部材21A〜21Dのフレーム取り付け面21
Fまでの高さH2を、パネル本体11の厚さT1と位置
決め部材21A〜21Dの厚さT2との和H1(図7参
照)よりも僅かに大きい一定値に設定するようにしてい
る。この結果、たとえ、厚さT1,T2がそれぞればら
ついたり、パネル本体11に反りがあったとしても、パ
ネル本体11の表示面12Aから各位置決め部材21A
〜21Dのフレーム取り付け面21Fまでの高さH2
は、常に一定になる。このため、上記のように大型表示
パネル20を支持フレーム50に取り付けたときに、1
枚の表示パネル10内において支持フレーム50と位置
決め部材21A〜21Dとの間に隙間が生じる箇所がな
く、止めねじ70の締めつけによって表示パネル10に
歪みが生ずるという不具合は起きない。
【0074】第2に、位置決め部材21A〜21Dのパ
ネル本体11への取付位置が異なる。すなわち、第1の
実施の形態(図1および図2参照)では、凹型の位置決
め部材21A,21Cは、そのU字型腕部の先端面(基
準面C1)がパネル本体11の外縁と同じか、あるいは
それよりも僅かに外側に位置するように配置され、凸型
の位置決め部材21B,21Dは、そのT字形の脚部に
直交する2つの隣接面(基準面C2)がパネル本体11
の外縁と同じか、あるいはそれよりも僅かに外側に位置
するように配置されている。これに対して、本実施の形
態では、凹型の位置決め部材21A,21Cは、その基
準面C1がパネル本体11の外縁よりも十分外側に位置
するように配置され、凸型の位置決め部材21B,21
Dは、その基準面C2がパネル本体11の外縁よりも十
分内側に位置するように配置されている。
【0075】このように配置するのは、後述するよう
に、パネル本体11への位置決め部材21A〜21Dの
取り付けの際の位置決めにおいて、位置決め部材21A
〜21Dをパネル本体11の表示面12Aと直交する方
向においても位置決めできるようにするため、言い換え
ると、上記したように、パネル本体11の表示面12A
から位置決め部材21A〜21Dのフレーム取り付け面
までの高さH2を一定化できるようにするためである。
【0076】このような構造の結果、本実施の形態の表
示装置140においては、隣接する表示パネル同士の連
結状態は図17および図19に示したようになる。すな
わち、第1の実施の形態では、図8に示したように、あ
る表示パネル10Aの位置決め部材21Aと、隣接する
表示パネル10Bの位置決め部材21Bとが当接し合う
面(基準面C1,C2)は、隣接する表示パネル間のギ
ャップG2のほぼ中央に位置している。これに対して、
本実施の形態では、図19に拡大して示したように、あ
る表示パネル110Aの位置決め部材21Aと、隣接す
る表示パネル110Bの位置決め部材21Bとが当接し
合う面(基準面C1,C2)は、ギャップG2上ではな
く、表示パネル110Bの上に位置している。
【0077】表示パネル110A〜110Dおよび表示
装置140におけるその他の構成は第1の実施の形態の
場合(表示パネル10A〜10Dおよび表示装置40)
と同様である。
【0078】〈第2の実施の形態の効果(表示装置およ
び表示パネル)〉以上のように、本実施の形態の表示装
置によれば、表示パネル110の表示面12Aと位置決
め部材21A〜21Dのフレーム取付面21Fとの距離
H2が、1枚の表示パネル110内で一定であるように
したので、4枚の表示パネル110A〜110Dからな
る大型表示パネル120を支持フレーム50に取り付け
たときに、そのうちの一部の表示パネル110内におい
て支持フレーム50と位置決め部材21A〜21Dとの
間に隙間が生じる箇所がない。このため、止めねじ70
の締めつけによって表示パネル110に応力や歪みが生
ずる、という不具合は起きない。この結果、表示装置1
40(図17)の耐久性を延ばすことができると共に、
各表示パネル単位での歪み等に起因する画質低下を防止
することができる。
【0079】さらに、本実施の形態によれば、表示パネ
ル110の表示面12Aと位置決め部材21A〜21D
のフレーム取付面21Fとの距離H2が、4枚の表示パ
ネルのすべてにおいて一定値であるようにしたので、4
枚の表示パネル110A〜110Dからなる大型表示パ
ネル120を支持フレーム50に取り付けたときに、表
示パネル110A〜110Dのすべての表示面12Aが
同一平面上に配置される。この結果、表示装置140全
体にわたって表示画面が平坦となり、装置全体としても
高品位な画質を得ることができる。
【0080】〈表示装置の製造方法〉次に、表示装置1
40の製造方法を説明する。まず、図20〜図25を参
照して、図17に示した表示パネル110の製造(組み
立て)方法を説明する。本製造方法は、図20〜図22
に示したような位置決め装置130を用いて、位置決め
部材21A〜21D(図2)を位置決めしながらパネル
本体11に取り付けるようにしたものである。
【0081】《位置決め装置の構成》まず、図20〜図
22を参照して、位置決め装置130について説明す
る。なお、図20はパネル本体11を載置した状態にお
ける位置決め装置130の平面構造を表し、図21およ
び図22は位置決め装置130の要部の斜視外観構造を
表すものである。この位置決め装置130は、載置面3
1Aを有する載置台31と、位置決め部材21A,21
B,21C,21Dをパネル本体11に対して位置決め
するための位置決め治具132A,132B,132
C,132Dとを備えている。
【0082】位置決め治具132A,132Cは、図2
1に示したように、平面形状が凸形状(T字型)をなし
ており、凹形状の位置決め部材21A,21C(図2
(A))とそれぞれ嵌合し得るようになっている。位置
決め治具132A,132Cは、そのT字形状における
脚部の延在方向と直交する基準面D1を有している。こ
の基準面D1は、位置決め治具132A,132Cに位
置決め部材21A,21Cがそれぞれ嵌合した状態にお
いて、これらの位置決め部材21A,21Cの基準面C
1と当接するようになっており、これにより、パネル本
体11に対する位置決め部材21A,21Cの横方向
(表示面12Aに沿った方向)の位置決めが行われるよ
うになっている。
【0083】さらに、位置決め治具132A(132
C)は、第1の実施の形態(図11)における位置決め
治具32A(32C)とは異なり、T字形状における脚
部の両側に、この脚部の延在方向と平行であり、かつ、
基準面D1と直交する棚面D5を有している。この棚面
D5は、位置決め部材21A,21Cの高さ方向の位置
決めの基準面となるものであるので、以下、高さ基準面
D5と記す。位置決め治具132A(132C)の底面
(載置面31Aに接している面)から高さ基準面D5ま
での距離(高さ)は、正確にhに設定されている。この
高さhは、パネル本体11の最大厚みよりも大きく設定
する。これは、たとえパネル本体11の厚みのばらつき
や反りがあったとしても、パネル本体11の表示面12
Aから各位置決め部材21A〜21Dのフレーム取り付
け面21Fまでの高さH2が、パネル本体11の厚さT
1と位置決め部材21A〜21Dの厚さT2との和より
も大きくなるようにするためである。
【0084】一方、位置決め治具132B,132D
は、図22に示したように、平面形状が凹形状(U字
型)をなしており、凸形状の位置決め部材21B,21
D(図2(B))とそれぞれ嵌合し得るようになってい
る。位置決め治具132B,132Dは、そのU字状の
腕部の先端に基準面D2を有している。この基準面D2
は、位置決め治具132B,132Dに位置決め部材2
1B,21Cがそれぞれ嵌合した状態において、これら
の位置決め部材21B,21Dの基準面C2と当接する
ようになっており、これにより、パネル本体11に対す
る位置決め部材21A,21Cの横方向の位置決めが行
われるようになっている。
【0085】さらに、位置決め治具132B,132D
は、第1の実施の形態における位置決め治具32B,3
2D(図11)とは異なり、U字形状における2本の腕
部の間に、この腕部の延在方向と平行であり、かつ、基
準面D2と直交する棚面D6を有している。この棚面D
6は、位置決め部材21B,21Dの高さ方向の位置決
めの基準面となるものであるので、以下、高さ基準面D
6と記す。位置決め治具132B(132D)の底面
(載置面31Aに接している面)から高さ基準面D6ま
での距離(高さ)もまた、正確にhに設定されている。
【0086】位置決め装置130におけるその他の構成
は第1の実施の形態における位置決め装置30(図9)
と同様である。
【0087】《表示パネルの組立(位置決め部材の取
付)工程》次に、図20および図23〜図25を参照し
て、位置決め装置130を用いて位置決め部材21A〜
21Dをパネル本体11に取り付ける工程について説明
する。ここで、図23は、位置決め部材21A〜21D
の位置決めが完了した状態における位置決め装置130
全体の平面構造を表す。また、図24および図25は位
置決め完了状態における位置決め装置130の要部を拡
大して表すものである。より具体的には、図24(A)
および図25(A)は、それぞれ、位置決め治具132
C,132Dの近傍の平面構成を拡大して表したもので
ある。図24(B)および図25(B)は、それぞれ、
図24(A),図25(A)における切断線XXIVB-XXIV
B ,XXVB-XXVB における矢視断面断面を表し、図24
(C)および図25(C)は、それぞれ、図24
(A),図25(A)における切断線XXIVC-XXIVC ,XX
VC-XXVC における矢視断面断面を表す。
【0088】まず、図20に示したように、位置決め治
具132A,132Cを破線K1,K2で示した位置ま
で移動させた状態で、パネル本体11を、その表示面1
2Aを下に向けて載置台31の載置面31A上に載置し
たのち、位置決め治具132A,132Cを、矢印Q
1,Q2の方向に移動させ、実線J1,J2で示した載
置領域周縁の規定位置に固定する。
【0089】次に、第1の実施の形態の場合と同様にし
て、図示しないモニタ装置画面上の画素パターン基準位
置指標を用いて、パネル本体11の画素が位置決め治具
132A〜132Dの基準面D1,D2に対して規定の
相対的位置関係をもつこととなるように、パネル本体1
1を位置決めする。
【0090】次に、図23に示したように、位置決め部
材21A〜21Dを、それぞれ、位置決め治具132A
〜132Dに嵌合させる。すると、位置決め部材21A
〜21Dは、位置決め部材21A〜21Dとの間に生ず
る磁力によって、それぞれ、位置決め部材21A〜21
Dの方向に引き寄せられて吸着される。
【0091】このとき、位置決め部材21A(21C)
の基準面C1は、位置決め治具132A(132C)の
基準面D1に当接し、この結果、位置決め部材21A
(21C)の横方向の位置決めが自動的に行われる。こ
れと同時に、位置決め部材21A(21C)の下面(フ
レーム取付面21Fとは反対側の面)は、図24に示し
たように、位置決め治具132A(132C)の高さ基
準面D5に当接し、この結果、位置決め部材21A(2
1C)の高さ方向の位置決めが自動的に行われる。すな
わち、位置決め部材21A(21C)は、パネル本体1
1の表示面12Aから一定高さhを保って正確に位置決
めされる。
【0092】一方、位置決め部材21B(21D)の基
準面C2は、位置決め治具132B(132D)の基準
面D2に当接し、この結果、位置決め部材21B(21
D)の横方向の位置決めが自動的に行われる。これと同
時に、位置決め部材21B(21D)の下面(フレーム
取付面21Fとは反対側の面)は、図25に示したよう
に、位置決め治具132B(132D)の高さ基準面D
6に当接し、これにより、位置決め部材21B(21
D)の高さ方向の位置決めが自動的に行われる。すなわ
ち、位置決め部材21B(21D)もまた、パネル本体
11の表示面12Aから一定高さhを保って正確に位置
決めされる。
【0093】ここで、上記したように、位置決め治具1
32A〜132Dの底面から高さ基準面D5,D6まで
の高さhは、パネル本体11の最大厚みT1max よりも
大きく設定されており、パネル本体11の表示面12A
から各位置決め部材21A〜21Dのフレーム取付面2
1Fまでの高さH2が、パネル本体11の厚さT1と位
置決め部材21A〜21Dの厚さT2との和H1(図7
参照)よりも大きい。そして、図24および図25に示
したように、位置決めした状態において、パネル本体1
1の上面(背面16A)と位置決め部材21A〜21D
の下面(フレーム取付面21Fとは反対側の面)との間
には隙間Sが存在するので たとえ、パネル本体11の
厚さT1自体のばらつきやパネル本体11の反り等の変
動要素があったとしても、それらの変動要素が隙間Sに
より吸収される。また、位置決め部材21A〜21Dの
厚さT2は、製造技術上、容易に一定化することができ
る。この結果、パネル本体11の表示面12Aから各位
置決め部材21A〜21Dのフレーム取り付け面21F
までの高さH2は、常に、高精度に一定化される。
【0094】なお、図24(C)および図25(C)に
おいて、矢印P1,P3は、それぞれ、水平方向におけ
る位置決め治具の基準面D1,D2の位置(水平基準位
置)を表し、矢印P2,P4は、それぞれ、高さ方向に
おける基準面D5,D6の位置(高さ基準位置)を表
す。
【0095】こうして、パネル本体11について、位置
決め治具132A〜132Dの各基準面D1,D2を基
準とした水平方向(載置面31Aと平行な方向)の位置
決めが行われ、さらに、位置決め部材21A〜21Dに
ついて、位置決め治具132A〜132Dの各基準面D
1,D2を基準とした横方向(載置面31Aと平行な方
向)の位置決めと、位置決め治具132A〜132Dの
各基準面D5,D6を基準とした高さ方向(載置面31
Aと直交する方向)の位置決めとが、同時かつ高精度に
行われる。
【0096】次に、位置決めが完了した位置決め部材2
1A〜21Dを、例えば熱硬化型の接着剤を用いて、パ
ネル本体11の背面16Aに固定する。具体的には、パ
ネル本体11の背面16Aと位置決め部材21A〜21
Dとの間の隙間Sに接着剤22を充填するように塗布し
たのち、加熱処理を行うことにより、塗布した接着剤2
2を硬化させる。なお、熱硬化型に代えて、その他のタ
イプの接着剤を用いるようにしてもよい。
【0097】次に、位置決め治具132A,132Cを
図23の矢印R1,R2の方向に移動させて、パネル本
体11を位置決め装置130から取り外す。これにより
表示パネル110の組み立てが完了する。
【0098】なお、本実施の形態の表示装置の組み立て
工程は、上記第1の実施の形態の場合と同様なので、そ
の説明を省略する。
【0099】〈第2の実施の形態の効果(表示装置の製
造方法)〉以上のように、本実施の形態に係る表示装置
の製造方法によれば、パネル本体11の画素位置を基準
とした位置にパネル本体11自身を位置決めすると共
に、パネル本体11の画素位置を基準として載置台31
上の所定の位置に正確に配置した位置決め治具132A
〜132Dを用いて位置決め部材21A〜21Dの横方
向の位置決めを行うようにしたので、パネル本体11に
対する位置決め部材21A〜21Dの横方向の位置決め
がパネル本体11の画素位置を基準として高精度に行わ
れる。
【0100】さらに、本実施の形態によれば、位置決め
装置130の載置面31Aから位置決め治具132A,
132Cの高さ基準面D5までの高さhと、載置面31
Aから位置決め治具132B,132Dの高さ基準面D
6までの高さhとをすべて一定にすると共に、位置決め
部材21A〜21Dの下面(フレーム取付面21Fとは
反対側の面)を位置決め治具132A〜132Dの基準
面D5,D6に当接させた状態で、位置決め部材21A
〜21Dをパネル本体11に接着するようにしている。
これにより、パネル本体11の表示面12Aから位置決
め部材21A〜21Dのフレーム取付面21Fまでの高
さH2をすべて一定化しつつパネル本体11に位置決め
部材21A〜21Dを取り付ける、という作業を極めて
容易に行うことが可能となる。もちろん、上記の高さH
2を一定化することは、1枚の表示パネル10内のみな
らず、4枚の表示パネルのすべてについて可能である。
【0101】したがって、本実施の形態に係る表示パネ
ルの製造方法によれば、横方向のみならず高さ方向につ
いても、極めて容易かつ精度よく位置決めを行いつつ、
パネル本体11に位置決め部材21A〜21Dを取り付
けることが可能である。
【0102】以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発
明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定さ
れるものではなく、以下に列挙するように種々の変形が
可能である。
【0103】[変形例]例えば、上記実施の形態では、
位置決め部材として、平面形状がU字状の位置決め部材
21A,21Cと平面形状がT字状の位置決め部材21
B,21Dとを用いるようにしたが、位置決め部材の形
状は、互いに嵌合し合うような形状であれば他の形状で
あってもよい。
【0104】また、上記各実施の形態では、位置決め部
材21A〜21Dを永久磁石で構成することにより、表
示パネル同士の位置決めおよび相互連結の双方を位置決
め部材21A〜21Dのみによって行うようにしたが、
本発明はこれに限定されず、表示パネル同士の位置決め
と相互連結とを別々の手段により行うようにしてもよ
い。この場合には、例えば、位置決め部材21A〜21
Dとは別に、連結用永久磁石(図示せず)を位置決め部
材21の近傍のパネル本体11に取り付け、この連結用
永久磁石による吸引力を用いて表示パネル同士を相互に
連結すればよい。ここで、この連結用永久磁石が本発明
における「連結固定用部材」の一具体例に対応する。
【0105】また、上記各実施の形態では、位置決め部
材21A〜21Dを永久磁石で構成するようにしたが、
例えば電磁石で構成してもよい。この場合には、表示パ
ネル同士の相互連結工程と支持フレーム50への取り付
け工程においてのみ、位置決め部材21A〜21Dを励
磁するようにするのが好ましい。具体的には、表示パネ
ル同士の相互連結工程において、位置決め部材21A〜
21Dを励磁して磁化し、磁力による相互吸着により表
示パネル間の自動位置決めおよび自動連結を行って大型
表示パネル20(120)を形成すると共に、この励磁
状態を保持したまま、大型表示パネル20を支持フレー
ム50に取り付ける。そして、支持フレーム50への大
型表示パネルの取り付けを完了したのち、励磁を解除す
る。この場合には、表示装置の使用時において、表示パ
ネルが位置決め部材21A〜21Dからの磁気的影響を
受けることがないので、たとえ表示パネルが磁気の影響
を受けやすい種類のものであったとしても、表示性能が
低下することがない。
【0106】また、上記各実施の形態では、凹の位置決
め部材21A,21Cについては、外側がN極、内側が
S極に磁化され、凸の位置決め部材21B,21Dにつ
いては、外側がS極、内側がN極に磁化されるようにし
たが、これらの極性をそれぞれ逆にしてもよい。
【0107】また、上記各実施の形態では、1枚の表示
パネルにつき4個の位置決め部材を取り付けるようにし
たが、より確実な連結のために、1枚の表示パネルにつ
き4個以上の位置決め部材を取り付けるようにしてもよ
い。
【0108】また、上記各実施の形態では、パネル本体
11の画素パターンをCCDカメラで拡大して、パネル
本体11の画素パターンを基準として位置決め部材21
A〜21Dを位置決めするようにしたが、本発明はこれ
に限定されない。例えば、パネル本体11の外形寸法
を、画素パターンを基準として精度よく形成することが
可能な場合には、載置台31の載置面31A上に予め規
定した複数の基準位置にパネル位置決め治具(図示せ
ず)を固設し、これらのパネル位置決め治具にパネル本
体11の外縁を押し当てる等して、パネル本体11を位
置決めすればよい。この場合には、作業能率が向上す
る。
【0109】また、上記各実施の形態では、大型表示パ
ネル20の支持フレーム50への取り付けを、圧縮コイ
ルばね71を介して止めねじ70により行うようにした
が、本発明はこれに限定されない。すなわち、大型表示
パネル20を支持フレーム50へ完全に固設するのでは
なく、表示面に平行な方向において大型表示パネル20
が支持フレーム50に対して相対的に移動可能な程度に
自由度を持たせられる方法であれば、他の取り付け方法
であってもよい。
【0110】また、上記各実施の形態では、4枚の表示
パネルにより表示装置を構成する例について説明した
が、より大画面にするべく4枚以上の表示パネルを用い
て表示装置を構成するようにしてもよい。これとは逆
に、4枚以下の複数の表示パネルを用いて表示装置を構
成するようにしてもよい。
【0111】また、上記各実施の形態では、表示パネル
が有機ELパネルである場合について説明したが、本発
明は、その他、例えばLED(Light Emission Diode)
パネル、LCD(liquid Crystal Display)パネル、FE
D(Field Emission Display)パネル、無機ELパネル等
についても適用可能である。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項8のいずれか1に記載の表示装置、または請求項9
もしくは請求項10に記載の表示パネルによれば、表示
パネルのそれぞれに、少なくともその配列方向において
画素の位置を基準とした表示パネルの相互間位置決めが
可能な位置決め部材を固設すると共に、互いに隣接する
表示パネルの位置決め部材同士を嵌合させて複数の表示
パネルを互いに連結させ、表示装置を得るようにしたの
で、高精度に配列された複数の表示パネルからなる高画
質の表示装置を容易に得ることができる。
【0113】特に、請求項3に記載の表示装置または請
求項10に記載の表示パネルによれば、位置決め部材を
磁石により構成するようにしたので、位置決め部材の間
に働く磁力により、位置決め部材同士の連結がより確実
かつ強固になる。このため、表示パネル間の相互の位置
決めをした後に位置ずれが生ずるというおそれが少な
い。
【0114】また、請求項5に記載の表示装置によれ
ば、位置決め部材により、支持フレームの取付面と直交
する方向においても表示パネルが位置決めされるように
したので、請求項6に記載のように、すべての表示パネ
ルの表示面が支持フレームの取付け面に対して同じ高さ
となるように構成することも可能になる。この場合に
は、画面全体にわたって、より高品質の画像表示を行う
ことが可能となる。
【0115】また、請求項7または請求項8に記載の表
示装置によれば、止めねじを、支持フレームに設けた止
めねじ直径よりも大きい貫通穴を介して表示パネルの位
置決め部材のねじ穴に螺合させることにより、互いに連
結された状態の複数の表示パネルを支持フレームに取り
付けるように構成している。このため、相互に連結され
た状態の複数の表示パネルを支持フレームに取り付ける
際に、たとえ、ねじ穴の位置と貫通穴の位置とが完全に
は合致していなかったとしても、既に決定されている表
示パネル間の相対的位置関係が止めねじの取り付けによ
って再び変化してしまうのを回避することができる。
【0116】特に、請求項8に記載の表示装置によれ
ば、表示パネルを支持フレームに向けて付勢するための
所定の弾性部材を介して止めねじを位置決め部材のねじ
穴に螺合させるようにしたので、互いに連結された状態
の複数の表示パネルと支持フレームとの間の、表示パネ
ルの配列方向における相対位置関係が変化自在となるよ
うにしつつ、表示パネルを支持フレームに取り付けるこ
とができる。すなわち、組み立て完了後においても、互
いに連結された状態の複数の表示パネルが、全体とし
て、支持フレームに対して表示パネルの配列方向に移動
し得る。このため、使用時(画像表示時)に、例えば支
持フレームが熱により膨張または収縮した場合であって
も、相互に連結されている表示パネル間の位置関係が変
化して画素ずれが発生したり、あるいは表示パネルに過
度の応力や歪みが発生するのを防止することができる。
【0117】また、請求項11または請求項12に記載
の表示装置の製造方法によれば、表示パネルのそれぞれ
に、画素の位置を基準として表示パネルを少なくともそ
の配列方向において位置決めすることが可能な位置決め
部材を取り付け、互いに隣接する表示パネルの位置決め
部材同士を嵌合させて複数の表示パネルを互いに連結す
ることにより表示装置を組み立てるようにしている。こ
の結果、表示パネルの位置決め部材同士を嵌合させるだ
けで、表示パネル間の相互位置決めと連結とが同時に行
われる。したがって、熟練者でなくとも、極めて容易に
表示装置を組み立てることができる。
【0118】特に、請求項12に記載の表示装置の製造
方法によれば、表示パネルに位置決め部材を取り付ける
工程において、載置台の載置領域の周縁に沿って、表示
パネルの画素位置を基準として位置決め治具を配設し、
載置領域上に表示パネルを画素位置基準で位置決めする
と共に、位置決め部材を位置決め治具に嵌合させて位置
決めし、表示パネルに固定するようにしている。この結
果、画素位置を基準として位置決め部材を正確に位置決
めしながら表示パネルに取り付ける作業を、極めて容易
かつ短時間で行うことができる。したがって、表示装置
の組み立てがさらに容易になり、組み立て所要時間を短
縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る表示装置を構
成する表示パネルの構成を表す斜視図である。
【図2】図1に示した表示パネルにおける位置決め部材
およびその周辺部分の構成を拡大して表す斜視図であ
る。
【図3】(A)は図1に示した表示パネルのうちのパネ
ル本体の要部構造を表す断面図であり、(B)はこのパ
ネル本体の要部構造を拡大して表す一部破断斜視図であ
る。
【図4】図1に示した表示パネルを4枚タイル状に配列
してなる大型表示パネルを支持フレームに取り付けて構
成した表示装置を表す平面図である。
【図5】図4における大型表示パネルを支持する支持フ
レームの構成を表す平面図である。
【図6】図4に示した表示装置の構造を表す断面図であ
る。
【図7】図4に示した表示装置の要部構造を拡大して表
す拡大断面図である。
【図8】図4に示した表示装置の要部構造を拡大して表
す拡大平面図である。
【図9】図1に示した表示パネルを製造するための位置
決め装置の構成を表す平面図である。
【図10】図9に示した位置決め装置の構成を表す斜視
図である。
【図11】図9に示した位置決め装置におけるT字型の
位置決め治具の構造を拡大して表す斜視図である。
【図12】図9に示した位置決め装置におけるU字型の
位置決め治具の構造を拡大して表す斜視図である。
【図13】図9に示した位置決め装置を用いてパネル本
体に位置決め部材を取り付ける工程を説明するための平
面図である。
【図14】図9に示した位置決め装置を用いてパネル本
体に位置決め部材を取り付ける工程を説明するための斜
視図である。
【図15】図9に示した位置決め装置を用いてパネル本
体に位置決め部材を取り付ける工程を説明するための断
面図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態に係る表示装置を
構成する表示パネルの構成を表す平面図である。
【図17】図16に示した表示パネルを4枚タイル状に
配列してなる大型表示パネルを支持フレームに取り付け
て構成した表示装置を表す平面図である。
【図18】図17に示した表示装置の要部構造を拡大し
て表す断面図である。
【図19】図17に示した表示装置の要部構造を拡大し
て表す平面図である。
【図20】図16に示した表示パネルを製造するための
位置決め装置の構成を表す平面図である。
【図21】図20に示した位置決め装置におけるT字型
の位置決め治具の構造を拡大して表す斜視図である。
【図22】図20に示した位置決め装置におけるU字型
の位置決め治具の構造を拡大して表す斜視図である。
【図23】図20に示した位置決め装置を用いてパネル
本体に位置決め部材を取り付ける工程を説明するための
平面図である。
【図24】図20に示した位置決め装置を用いてパネル
本体にU字型の位置決め部材を取り付ける工程を説明す
るための要部断面図である。
【図25】図20に示した位置決め装置を用いてパネル
本体にT字型の位置決め部材を取り付ける工程を説明す
るための要部断面図である。
【符号の説明】
10(10A〜10B),110(110A〜110
B)…表示パネル、11…パネル本体、12A…表示
面、16A…背面、20,120…大型表示パネル、2
1A〜21D…位置決め部材、21E…ねじ穴,21F
…フレーム取付面、22…接着剤、30,130…位置
決め装置、31…載置台、31A…載置面、32A〜3
2D,132A〜132D…位置決め治具、40,14
0…表示装置、50…支持フレーム、51…貫通穴、7
0…止めねじ、71…圧縮コイルばね、72…ばね止
め、C1,C2…基準面、D1,D2…基準面、D5,
D6…高さ基準面、P1,P3…水平基準位置、P2,
P4…高さ基準位置。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示用の画素が複数配列されてなる表示
    パネルを複数配列してより大きな表示領域を得るように
    した表示装置であって、 前記表示パネルのそれぞれが、前記画素の位置を基準と
    して表示パネルを少なくともその配列方向において位置
    決めすることが可能な位置決め部材を有するように構成
    され、 互いに隣接する表示パネルの位置決め部材同士が嵌合し
    て前記複数の表示パネルが互いに連結されていることを
    特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記位置決め部材は、凹形状または凸形
    状をなし、 1の表示パネルに設けられた凹形状の位置決め部材と、
    隣接する表示パネルに設けられた凸形状の位置決め部材
    とが嵌合して相互に連結されていることを特徴とする請
    求項1に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決め部材は、磁石を用いて構成
    され、 互いに隣接する表示パネルの前記位置決め部材同士が吸
    引し合うように構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記位置決め部材は、磁石以外の材料を
    用いて構成され、 前記表示パネルは、それぞれ、磁石からなる連結固定用
    部材をさらに備え、 互いに隣接する表示パネルの前記連結固定用部材同士が
    吸引し合うように構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記位置決め部材を取り付けるための取
    付面を有する支持フレームをさらに備え、 前記位置決め部材が、前記支持フレームの取付面と直交
    する方向における表示パネルの取り付け位置をも規定し
    ていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記位置決め部材は、前記表示パネルの
    光出射面である表示面とは反対側の面に固設され、 前記位置決め部材の、前記支持フレームの取付面に当接
    する面と、前記表示パネルの前記表示面との距離が、す
    べての表示パネルについて互いに等しいことを特徴とす
    る請求項5に記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記位置決め部材は、所定の止めねじが
    螺合可能なねじ穴を有し、 前記支持フレームは、前記止めねじの直径よりも大きい
    貫通穴を有し、 前記止めねじは、前記支持フレームの前記貫通穴を貫通
    して前記位置決め部材の前記ねじ穴に螺合することによ
    り、互いに連結された状態の前記複数の表示パネルを前
    記支持フレームに取り付けていることを特徴とする請求
    項1に記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 前記止めねじは、前記表示パネルを前記
    支持フレームに向けて付勢するための所定の弾性部材を
    介して、互いに連結された状態の前記表示パネルを前記
    支持フレームに取り付けていることを特徴とする請求項
    7に記載の表示装置。
  9. 【請求項9】 表示用の画素が複数配列されてなる表示
    パネルを複数配列してより大きな表示領域を得るように
    した表示装置に用いられる、前記表示パネルであって、 前記画素の位置を基準として、表示パネル自身を、少な
    くともその配列方向において位置決めすることが可能な
    位置決め部材を備え、 前記位置決め部材は、他の表示パネルに設けられた位置
    決め部材と嵌合して、自らが設けられた表示パネルと前
    記他の表示パネルとを連結可能に構成されていることを
    特徴とする表示パネル。
  10. 【請求項10】 前記位置決め部材は、磁石を用いて構
    成され、 互いに隣接する表示パネルの前記位置決め部材同士が吸
    引し合うように構成されていることを特徴とする請求項
    9に記載の表示パネル。
  11. 【請求項11】 表示用の画素が複数配列されてなる表
    示パネルを複数配列してより大きな表示領域を得るよう
    にした表示装置の製造方法であって、 前記表示パネルのそれぞれに、前記画素の位置を基準と
    して表示パネルを少なくともその配列方向において位置
    決めすることが可能な位置決め部材を取り付ける工程
    と、 互いに隣接する表示パネルの位置決め部材同士を嵌合さ
    せて前記複数の表示パネルを互いに連結させる工程とを
    含むことを特徴とする表示装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記表示パネルに位置決め部材を取り
    付ける工程は、 前記表示パネルが載置されることとなる載置領域と、こ
    の載置領域の周縁に沿って表示パネルの画素の位置を基
    準として配設された位置決め治具とを有する載置台を用
    意する工程と、 前記載置台の前記載置領域に前記表示パネルを載置し、
    この表示パネルを、前記画素の位置を基準として位置決
    めする工程と、 前記位置決め部材を、前記位置決め治具に嵌合させて位
    置決めする工程と、 位置決めされた状態の前記位置決め部材を、位置決めさ
    れた状態の前記表示パネルに固定する工程とを含むこと
    を特徴とする請求項11に記載の表示装置の製造方法。
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