JP2003147583A - 銅被覆アルミニウム線 - Google Patents

銅被覆アルミニウム線

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JP2003147583A JP2001349823A JP2001349823A JP2003147583A JP 2003147583 A JP2003147583 A JP 2003147583A JP 2001349823 A JP2001349823 A JP 2001349823A JP 2001349823 A JP2001349823 A JP 2001349823A JP 2003147583 A JP2003147583 A JP 2003147583A
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Takashi Miyazawa
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    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引き抜き加工時の細径化を容易にし、且つ十
分なはんだ接続の信頼性が得られる銅被覆アルミニウム
線を提供する。 【解決手段】 外径φ1.0mm以下からなるアルミニ
ウム導体の表面上に亜鉛置換によって形成させた亜鉛薄
膜の外周に、電解銅めっきによって銅導体を連続被覆さ
せた銅被覆アルミニウム線であって、前記銅被覆アルミ
ニウム線のアルミニウム導体の軟らかさΔL値(mm)
をAとしたとき、銅被覆率(%)Xが下記式の条件を満足
し、またJIS C 3003(19.2 B法)に準拠したスプリン
グエロンゲーション法による軟らかさΔL値(mm)Y
が下記式の条件、更に好ましくは下記式の条件を満
足した銅被覆アルミニウム線とする。 5≦X≦20 ・・・・ −22.60X+A≦Y≦−17.00X+A ・・・・ −21.00X+A≒Y ・・・・

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器に用いら
れるコイル等の線材に関し、更に詳しくはアルミニウム
コアを主導体とした銅被覆アルミニウム線に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近時、電子機器あるいは電子部品の軽薄
短小化に伴い、これらに用いられているコイル部品等の
導体においても細径化がなされ、また導体の軽量化要求
に対しては比重が銅の1/3以下であるアルミニウムが
採用されている。しかし、アルミニウム導体は電気化学
的に卑な電位を有しており、例えば伸線加工等により形
成された新しい金属面が空気に触れると瞬時に表面が酸
化されるため、はんだ付けが困難な材料である。アルミ
ニウム導体が電子機器部品の線材として使用される場
合、アルミニウム導体を電子機器部品の端子と接続する
に際しては、加熱アルカリ液で表面の酸化皮膜を溶かし
てから酸で中和し、湯洗後、更に超音波洗浄を行ってか
らアルミはんだで接続しなければならず、端子接続作業
が複雑であった。また、アルミ導体自身の機械的強度不
足もあって、接続個所に対する十分な信頼性を保持させ
るには特別な接続技術を必要とした。このようにアルミ
ニウム導体は端子接続の問題があるため、アルミニウム
導体より若干比重が大きくなるが、アルミニウム導体の
外周に亜鉛薄膜を形成し、その外周に電解銅めっきを連
続被覆させ、所望のサイズに線引き加工を施した銅被覆
アルミニウム線がはんだ付け可能な軽量化電線として上
市されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構造の銅被覆アルミニウム線の電解銅めっきによって
得られた銅皮膜が無光沢を呈しているものは、表面の凹
凸が大きく引き抜き加工時に抵抗となり、アルミニウム
コアが露出し易い。反面、銅皮膜が光沢を呈したものは
表面の凹凸はないものの、該皮膜が硬く、延性に劣るた
め同様にアルミニウムコアが露出し易い。そのため、銅
電析後適度な熱処理を施し、応力緩和を行う必要があ
る。熱処理条件は、温度・時間によって調整できるもの
の、銅被覆率、線径などの変化とともに微妙に異なるた
め、条件によっては容易に金属間化合物層が形成され脆
弱になるため、引き抜き加工が施せなくなる欠点を有す
る。また、表面にアルミニウムコアが露出したものは、
引き抜き加工時断線を引き起こすとともに、はんだ付け
接合に於いて、その部位のみはんだが濡れず、十分な信
頼性が保持できない問題を引き起こしてしまう。
【0004】本発明は、上記従来技術が有する各種問題
点を解決するためになされたものであり、引き抜き加工
時の細径化を容易にし、且つ十分なはんだ接続の信頼性
が得られる銅被覆アルミニウム線を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の観点として本発明
は、外径φ1.0mm以下からなるアルミニウム導体の
表面上に亜鉛置換によって形成させた亜鉛薄膜の外周
に、電解銅めっきによって銅導体を連続被覆させた銅被
覆アルミニウム線であって、前記銅被覆アルミニウム線
のアルミニウム導体の軟らかさΔL値(mm)をAとし
たとき、銅被覆率(%)Xが下記式の条件を満足し、また
JIS C 3003(19.2B法)に準拠したスプリングエロンゲ
ーション法による軟らかさΔL値(mm)Yが下記式
の条件、更に好ましくは下記式の条件を満足すること
を特徴とする銅被覆アルミニウム線にある。 5≦X≦20 ・・・・ −22.60X+A≦Y≦−17.00X+A ・・・・ −21.00X+A≒Y ・・・・
【0006】上記第1の観点の銅被覆アルミニウム線
で、上記、式を満足する条件範囲内の銅被覆アルミ
ニウム線は、熱処理することなく細径サイズの線引き加
工性が良好となる。更に好ましくは、上記、式を満
足する条件範囲内の銅被覆アルミニウム線は、得られた
銅層が延性に富み、且つ表面凹凸も少ないことから、熱
処理を施す必要がなく容易に引き抜き加工できる。な
お、銅層のビッカース硬さは、例えば95Hv近辺であ
る。更に、上記記載の銅被覆アルミニウム線の外周に絶
縁被覆することによって、電子機器部品に用いられるコ
イル等の線材として好適である。また絶縁被覆は、焼き
付け塗装によって製造できる。
【0007】なお、外径φ1.0mm以下からなるアル
ミニウム導体の表面上に亜鉛置換によって形成させた亜
鉛薄膜の外周に、電解銅めっきによって銅導体を連続被
覆させた銅被覆アルミニウム線の銅被覆率(%)Xおよび軟
らかさΔL値(mm)Yが、本発明の条件とは異なる以下
の条件の場合には、特性が大幅に劣ることを確認してい
る。 (1) 5≦X≦20 ・・・・ −22.60X+A>Y ・・・・ の場合 上記、式を満足する条件範囲内の銅被覆アルミニウ
ム線は、得られた銅層が硬く延性に劣り、引き抜き加工
時に断線を引き起こし易い。このとき、銅層をビッカー
ス硬さによって確認したところ、130Hvであった。 (2) 5≦X≦20 ・・・・ Y>−17.00X+A ・・・・ の場合 上記、式を満足する条件範囲内の銅被覆アルミニウ
ム線は、得られた銅層の凹凸が大きく、引き抜き加工時
に抵抗となるため断線を引き起こし易い。このとき、銅
層をビッカース硬さによって確認したところ、75Hvで
あった。 (3) X>20・・・・ の場合 はんだ付けは容易であるものの、銅の持つ比重から軽量
化には不向きであり、軽薄短小化には好適でない。な
お、Yの条件には関係しない。 (4) X<5・・・・ の場合 引き抜き加工後の銅層が薄いため、例えばφ0.05mmな
どはアルミが露出することがあるので好ましくない。な
お、Yの条件には関係しない。
【0008】第2の観点として本発明は、前記アルミニ
ウム導体が、アルミニウム純度99.0%以上の展伸
用、99%以上のAl−Mg合金、またはAl−Mg−
Si合金であることを特徴とする銅被覆アルミニウム線
にある。上記第2の観点の銅被覆アルミニウム線では、
前記アルミニウム導体として、アルミニウム純度99.
0%以上の展伸用、99%以上のAl−Mg合金、また
はAl−Mg−Si合金を好ましく用いることが出来
る。
【0009】第3の観点として本発明は、上記電解銅め
っきによる銅導体の硬さ調整に、チオ尿素系、ゼラチン
系、またはポリエチレングリコール系添加剤が単独使用
或いは併用使用されていることを特徴とする銅被覆アル
ミニウム線にある。上記第3の観点の銅被覆アルミニウ
ム線では、上記電解銅めっきによる銅導体の硬さ調整
が、チオ尿素系、ゼラチン系等の添加剤の単独使用或い
は併用使用により行われている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内容を、実施の形
態(実施例)により更に詳細に説明する。なお、これに
より本発明が限定されるものではない。
【0011】−第1の実施の形態(実施例1)− アルミニウム導体として、外径0.90mm、アルミニ
ウム純度99.7%のアルミニウム線(以下、アルミ線
と略記する)を用い、該アルミ線を脱脂、エッチング
後、亜鉛置換によって亜鉛薄膜を形成させた。次に、前
記亜鉛薄膜形成アルミ線を、ピロリン酸銅50g/L、
ピロリン酸カリウム360g/L、浴温40℃からなる
ピロリン酸銅めっき浴中にディップさせ、ストライク銅
めっきを2A/dm2、1分の条件によって行い、2μm厚
さの無光沢銅めっき層を該導体の外周に連続コーティン
グさせた。次に、前記銅めっき層コーティングアルミ線
を、硫酸銅100g/L、硫酸100g/L、また添加剤
として、チオ尿素を20ppm添加した浴温40℃から
なる硫酸銅めっき液中にディップさせ、10A/dm2
条件で18分通電し、40μm厚さの半光沢銅めっき層
を設け、Φ0.98mmで銅被覆率15%の銅被覆アル
線母材とした。続いて、前記母材に冷間線引き加工を施
し、仕上がり外径0.05mmの銅被覆アルミニウム線
を製造した。
【0012】−第2の実施の形態(実施例2)− アルミニウム導体として、外径0.90mm、アルミニ
ウム純度99.7%のアルミ線を用い、該アルミ線を脱
脂、エッチング後、亜鉛置換によって亜鉛薄膜を形成さ
せた。次に、前記亜鉛薄膜形成アルミ線を、ピロリン酸
銅50g/L、ピロリン酸カリウム360g/L、浴温4
0℃からなるピロリン酸銅めっき浴中にディップさせ、
ストライク銅めっきを2A/dm2、1分の条件によって
行い、2μm厚さの無光沢銅めっき層を該導体の外周に
連続コーティングさせた。次に、前記銅めっき層コーテ
ィングアルミ線を、硫酸銅100g/L、硫酸100g/
L、また添加剤として、にかわを20ppm添加した浴
温40℃からなる硫酸銅めっき液中にディップさせ、1
0A/dm2の条件で18分通電し、40μm厚さの半光
沢銅めっき層を設け、Φ0.98mmで銅被覆率15%
の銅被覆アルミ線母材とした。続いて、前記母材に冷間
線引き加工を施し、仕上がり外径0.05mmの銅被覆
アルミニウム線を製造した。
【0013】−第3の実施の形態(実施例3)− アルミニウム導体として、外径0.90mm、アルミニ
ウム純度99.7%のアルミ線を用い、該アルミ線を脱
脂、エッチング後、亜鉛置換によって亜鉛薄膜を形成さ
せた。次に、前記亜鉛薄膜形成アルミ線を、ピロリン酸
銅50g/L、ピロリン酸カリウム360g/L、浴温4
0℃からなるピロリン酸銅めっき浴中にディップさせ、
ストライク銅めっきを2A/dm2、1分の条件によって
行い、2μm厚さの無光沢銅めっき層を該導体の外周に
連続コーティングさせた。次に、前記銅めっき層コーテ
ィングアルミ線を、硫酸銅100g/L、硫酸100g/
L、また添加剤として、ポリエチレングリコールを20
ppm添加した浴温40℃からなる硫酸銅めっき液中に
ディップさせ、10A/dm2の条件で18分通電し、4
0μm厚さの半光沢銅めっき層を設け、Φ0.98mm
で銅被覆率15%の銅被覆アルミ線母材とした。続い
て、前記母材に冷間線引き加工を施し、仕上がり外径
0.05mmの銅被覆アルミニウム線を製造した。
【0014】−第4の実施の形態(実施例4)− アルミニウム導体として、外径0.90mm、アルミニ
ウム純度99.7%のアルミ線を用い、該アルミ線を脱
脂、エッチング後、亜鉛置換によって亜鉛薄膜を形成さ
せた。次に、前記亜鉛薄膜形成アルミ線を、ピロリン酸
銅50g/L、ピロリン酸カリウム360g/L、浴温4
0℃からなるピロリン酸銅めっき浴中にディップさせ、
ストライク銅めっきを2A/dm2、1分の条件によって
行い、2μm厚さの無光沢銅めっき層を該導体の外周に
連続コーティングさせた。次に、前記銅めっき層コーテ
ィングアルミ線を、硫酸銅100g/L、硫酸100g/
L、また添加剤として、ポリエチレングリコールを20
ppm添加した浴温40℃からなる硫酸銅めっき液中に
ディップさせ、10A/dm2の条件で12分通電し、2
5μm厚さの半光沢銅めっき層を設け、Φ0.95mm
で銅被覆率10%の銅被覆アルミ線母材とした。続い
て、前記母材に冷間線引き加工を施し、仕上がり外径
0.05mmの銅被覆アルミニウム線を製造した。
【0015】−第5の実施の形態(実施例5)− アルミニウム導体として、外径0.90mm、アルミニ
ウム純度99.7%のアルミ線を用い、該アルミ線を脱
脂、エッチング後、亜鉛置換によって亜鉛薄膜を形成さ
せた。次に、前記亜鉛薄膜形成アルミ線を、ピロリン酸
銅50g/L、ピロリン酸カリウム360g/L、浴温4
0℃からなるピロリン酸銅めっき浴中にディップさせ、
ストライク銅めっきを2A/dm2、1分の条件によって
行い、2μm厚さの無光沢銅めっき層を該導体の外周に
連続コーティングさせた。次に、前記銅めっき層コーテ
ィングアルミ線を、硫酸銅100g/L、硫酸100g/
L、また添加剤として、ポリエチレングリコールを20
ppm添加した浴温40℃からなる硫酸銅めっき液中に
ディップさせ、10A/dm2の条件で6分通電し、12
μm厚さの半光沢銅めっき層を設け、Φ0.924mm
で銅被覆率5%の銅被覆アルミ線母材とした。続いて、
前記母材に冷間線引き加工を施し、仕上がり外径0.0
5mmの銅被覆アルミニウム線を製造した。
【0016】比較例 −比較例1− アルミニウム導体として、外径0.90mm、アルミニ
ウム純度99.7%のアルミ線を用い、該アルミ線を脱
脂、エッチング後、亜鉛置換によって亜鉛薄膜を形成さ
せた。次に、前記亜鉛薄膜形成アルミ線を、ピロリン酸
銅50g/L、ピロリン酸カリウム360g/L、浴温4
0℃からなるピロリン酸銅めっき浴中にディップさせ、
ストライク銅めっきを2A/dm2、1分の条件によって
行い、2μm厚さの無光沢銅めっき層を該導体の外周に
連続コーティングさせた。次に、前記銅めっき層コーテ
ィングアルミ線を、硫酸銅100g/L、硫酸100g/
L、浴温40℃からなり、添加剤の添加がない硫酸銅め
っき液中にディップさせ、10A/dm2の条件で18分
通電し、40μm厚さの無光沢銅めっき層を設け、Φ
0.98mmで銅被覆率15%の銅被覆アル線母材とし
た。続いて、前記母材に冷間線引き加工を施し、仕上が
り外径0.05mmの銅被覆アルミニウム線を製造し
た。
【0017】−比較例2− アルミニウム導体として、外径0.90mm、アルミニ
ウム純度99.7%のアルミニウム線(以下、アルミ線
と略記する)を用い、該アルミ線を脱脂、エッチング
後、亜鉛置換によって亜鉛薄膜を形成させた。次に、前
記亜鉛薄膜形成アルミ線を、ピロリン酸銅50g/L、
ピロリン酸カリウム360g/L、浴温40℃からなる
ピロリン酸銅めっき浴中にディップさせ、ストライク銅
めっきを2A/dm2、1分の条件によって行い、2μm厚
さの無光沢銅めっき層を該導体の外周に連続コーティン
グさせた。次に、前記銅めっき層コーティングアルミ線
を、硫酸銅100g/L、硫酸100g/L、また添加剤
として、チオ尿素を100ppm添加した浴温40℃か
らなる硫酸銅めっき液中にディップさせ、10A/dm2
の条件で18分通電し、40μm厚さの光沢銅めっき層
を設け、Φ0.98mmで銅被覆率15%の銅被覆アル
線母材とした。続いて、前記母材に冷間線引き加工を施
し、仕上がり外径0.05mmの銅被覆アルミニウム線
を製造した。
【0018】−特性比較試験− 前記実施例1〜5、比較例1,2、更に、詳細について
は記載しないが、電解銅めっき液中に添加する添加剤濃
度を調整して製造した銅被覆アルミニウム線(その他1
〜11)について、軟らかさΔL(mm)について測定
した結果、その線引き性(φ0.05mm)との因果関
係について以下表1の知見を得た。尚、本表中の結果は
アルミ線をφ0.90mmに統一し、アルミ線単独のΔ
L値(A)=680mm、総伸線量5000gでの評価結果
である。
【0019】
【表1】
【0020】上記表1から明らかなように、本発明実施
例1〜5の銅被覆アルミニウム線は断線数が少なく、ま
た平均伸線量も多いので、線引き性に優れていることが
分かる。
【0021】
【発明の効果】本発明の銅被覆アルミニウム線は、熱処
理することなく細径サイズの線引き加工性が良好とな
る。更には得られた銅層が延性に富み、且つ表面凹凸も
少ないことから、熱処理を施す必要がなく容易に引き抜
き加工できる。また電解銅めっきによる銅導体の硬さ調
整として、チオ尿素系、ゼラチン系等の添加剤を単独使
用或いは併用使用することにより本発明の銅被覆アルミ
ニウム線が容易に得られる。即ち、電解銅めっき導体の
硬さを調整することによって、熱処理することなく引き
抜き加工が容易に行えるとともに、素地アルミニウムの
露出を引き起こし難くなり、はんだ接続の信頼性が向上
される。また、銅被覆率が20%以下であることによっ
てアルミニウムの持つ軽さを十分に発揮できる。そのこ
とによって、電子機器部品等のコイル線材に用いられる
導体としての細径化が容易となり、更には軽薄短小化が
図れるため、産業上に寄与する効果は極めて大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K023 AA19 BA06 BA25 CB13 CB33 CB40 4K024 AA09 AB02 AB17 BA06 BB09 BC03 CA01 CA02 DA08 DB07 EA11 GA07 GA16 4K044 AA06 AB04 BA06 BA10 BB04 BC05 BC08 CA04 CA15 CA18 CA67 5G307 BA03 BB03 BC03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外径φ1.0mm以下からなるアルミニ
    ウム導体の表面上に亜鉛置換によって形成させた亜鉛薄
    膜の外周に、電解銅めっきによって銅導体を連続被覆さ
    せた銅被覆アルミニウム線であって、 前記銅被覆アルミニウム線のアルミニウム導体の軟らか
    さΔL値(mm)をAとしたとき、銅被覆率(%)Xが下記
    式の条件を満足し、またJIS C 3003(19.2B法)に準
    拠したスプリングエロンゲーション法による軟らかさΔ
    L値(mm)Yが下記式の条件、更に好ましくは下記
    式の条件を満足することを特徴とする銅被覆アルミニ
    ウム線。 5≦X≦20 ・・・・ −22.60X+A≦Y≦−17.00X+A ・・・・ −21.00X+A≒Y ・・・・
  2. 【請求項2】 前記アルミニウム導体が、アルミニウム
    純度99.0%以上の展伸用、99%以上のAl−Mg
    合金、またはAl−Mg−Si合金であることを特徴と
    する請求項1記載の銅被覆アルミニウム線。
  3. 【請求項3】 上記電解銅めっきによる銅導体の硬さ調
    整に、チオ尿素系、ゼラチン系、またはポリエチレング
    リコール系添加剤が単独使用或いは併用使用されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の銅被覆アルミ
    ニウム線。
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JP2008506841A (ja) * 2004-09-16 2008-03-06 マクダーミッド インコーポレーテッド 電流プロフィールの可変による銅メッキ硬度を制御するための電解メッキ方法
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