JP2003147039A - アミノ樹脂粒子およびその製造方法 - Google Patents
アミノ樹脂粒子およびその製造方法Info
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Abstract
いた場合に、従来にない新規な構成によって、光抜け抑
制能に優れるとともに、高い表示品位および液晶への信
頼性や液晶表示板の動作信頼性をも兼ね備えたものにで
きるアミノ樹脂粒子およびその製造方法と、このアミノ
樹脂粒子を用いてなる液晶表示板用スペーサーと、を提
供する。 【解決手段】 本発明にかかるアミノ樹脂粒子は、屈折
率が1.6以上である。また、本発明にかかるアミノ樹
脂粒子の製造方法は、アミノ樹脂となり得る初期縮合物
を酸性触媒の存在下で縮合硬化させて得られた粒子を酸
性触媒の存在下でさらに縮合硬化させた後、前記粒子を
スルファミン酸系化合物および/またはイミダゾール系
化合物を含有させた水性液中において150℃以上で加
熱し、前記水性液から前記粒子を分離し、前記分離した
粒子を160℃以上で加熱処理する、ことを特徴とす
る。
Description
びその製造方法と、それを用いた液晶表示板用スペーサ
ーとに関する。さらに詳しくは、例えば、プラスチック
フィルム・シートの滑り性向上剤、ブロッキング防止
剤、つや消し仕上げ剤、光拡散剤、表面硬度向上剤など
の各種改良剤や、液晶表示板用スペーサーや、測定・分
析用標準粒子などの各種用途に有用であり、また、酸性
染料、塩基性染料、蛍光染料および蛍光増白剤などの各
種染料により着色すれば、塗料、インキおよびプラスチ
ック着色用の顔料などとしても利用できる、アミノ樹脂
粒子およびその製造方法と、それを用いた液晶表示板用
スペーサーとに関する。
ンゾグアナミンをホルムアルデヒドによりメチロール化
した初期縮合物を得た後、この初期縮合物を縮合硬化さ
せて得られる樹脂粒子が代表的であり、機械的強度、耐
溶剤性、耐熱性、耐薬品性等に優れ、プラスに帯電しや
すいなどという理由から、上記各種用途に用いられるこ
とが知られている。なかでも特に、その圧縮弾性率の大
きさのため、液晶表示板に用いればしっかりしたパネル
を得ることができ、得られたパネル表面を指圧しても干
渉縞が生じにくいということから、液晶表示板用のスペ
ーサーとして好適に用いられることが知られている。
すます高性能化が進んでおり、より繊細で緻密な技術に
基づく性能向上が求められているため、その要求特性は
非常に高くなってきている。なかでも特に、液晶表示板
用のスペーサーでは、バックライトの光漏れ・光抜けの
抑制能に関し、スペーサーとしての他の性能とのバラン
スも含め、その要求特性の高さは顕著であり、液晶表示
板のコントラスト等の表示品位に大きく関係する。バッ
クライトの光抜けを防止し、コントラストを向上させる
ためには、従来から、一般的に、スペーサー粒子自身を
例えば黒色や紺色などに着色し、実質的に遮光性にする
ことがなされている。このいわゆる遮光性スペーサーと
しては、染料で染色したタイプや、カーボンブラックお
よびチタンブラック等の黒色顔料を含有させたタイプな
どがある。前者では、主に濃色系の染料で染色すること
により、その色でバックライトの光(光のエネルギー)
を吸収し、ひいては透過光を減少させ光抜けを抑制する
ようにしている。一方、後者では、濃色系のもともと不
透明な顔料を含有させることにより、スペーサー粒子自
身を実質的に不透明にして光抜けを抑制するようにして
いる。しかし、例えば、前者のタイプでは、いわゆる遮
光性スペーサーにするための染色が容易であるものの、
染料を完全にスペーサー中に固定化しておくことが困難
なため、使用時等に液晶中に染料が溶出してしまうこと
が多々あり、低電圧駆動のTFT液晶表示板等に用いた
場合に信頼性が低下するという問題などがある。また、
後者のカーボンブラックおよびチタンブラック等の黒色
顔料を含有させたタイプでは、スペーサーの硬度が高く
なりすぎて、液晶表示板に用いた場合に振動によるキズ
が多く生じ、結果的に表示不良が多発するという問題が
あった。
の無機粉体を含有させることにより粒子自身の屈折率を
大きくしたアミノ樹脂粒子が提案されたが、該樹脂粒子
をスペーサーとして用いた場合、バックライトの光抜け
抑制に優れたものとなるが、一方、低温発泡が生じた
り、セルギャップ均一性に劣るという問題があった。ま
た、従来から知られているアミノ樹脂粒子自身の屈折率
は、例えば、ベンゾグアナミン・メラミン・ホルムアル
デヒドの縮合硬化粒子で1.52、また、メラミン・ホ
ルムアルデヒドの縮合硬化粒子でも1.57であり、樹
脂粒子自身の屈折率により上記問題を解消するにはまだ
不十分であった。
しようとする課題は、例えば、液晶表示板用のスペーサ
ーとして用いた場合に、従来にない新規な構成によっ
て、光抜け抑制能に優れるとともに、高い表示品位およ
び液晶への信頼性や液晶表示板の動作信頼性をも兼ね備
えたものにできるアミノ樹脂粒子およびその製造方法
と、このアミノ樹脂粒子を用いてなる液晶表示板用スペ
ーサーと、を提供することにある。
解決するため鋭意検討を行った。その結果、液晶表示板
用スペーサーとして光抜け抑制能に優れたものとするた
めに、新規な構成としてアミノ樹脂粒子の屈折率に着目
した。屈折率に起因する光散乱効果を利用すれば、バッ
クライトの光エネルギーの総量を減少させ、ひいては光
抜けとなる透過光の量を抑制することができると考えた
からであり、従来のように染料や顔料を使用して遮光性
スペーサーとする技術思想とは全く異なる着想のため上
記染料溶出の問題等も生じないからである。また、アミ
ノ樹脂粒子の屈折率が他の樹脂粒子のそれよりも比較的
高いことは従来から知られており、屈折率に起因する上
記効果を得ようとした場合好適ではないかと考えたから
である。しかしながら、従来公知のアミノ樹脂粒子であ
るベンゾグアナミン/メラミン/ホルムアルデヒドの縮
合硬化樹脂粒子(屈折率1.52)やメラミン/ホルム
アルデヒドの縮合硬化樹脂粒子(屈折率1.57)で
は、これらを液晶表示板用スペーサーとして用いた場
合、結果として十分な光抜け抑制能を発揮することはで
きなかった。よって、どの程度高い屈折率であれば十分
な光抜け抑制能を発揮できるのかということや、そもそ
も屈折率の高いアミノ樹脂粒子をスペーサーに用いるこ
とによって実質的に十分な光抜け抑制効果が得られるの
か否かということも明らかではなかった。
試行錯誤を繰り返したところ、従来にはなかった特定の
屈折率以上のアミノ樹脂粒子を用いれば、それ未満の屈
折率のアミノ樹脂粒子を用いたときでは全く見られなか
った、優れた光抜け抑制能を発揮し得ることを発見し
た。つまり、屈折率の高いアミノ樹脂粒子を用いること
が実際に光抜け抑制効果を得ることにつながること、そ
して、十分な光抜け抑制能を発揮させるためのアミノ樹
脂粒子の屈折率に関していわゆる臨界的な下限値を発見
したのである。また、この発見とともに、上述のような
屈折率が上記特定の値以上であるアミノ樹脂粒子を得る
ためには、アミノ樹脂粒子そのものの縮合硬化度をより
高めるという点に着目すればよいことも発見し、そのよ
うな着想に基づく製造方法について種々の具体的条件を
特定した。
その製造方法であれば、上記課題を一挙に解決できるこ
とを確認して本発明を完成した。また、このようなアミ
ノ樹脂粒子を用いてなる液晶表示板用スペーサーであれ
ば、上記課題を一挙に解決できることを確認して本発明
を完成した。すなわち、本発明にかかるアミノ樹脂粒子
は、屈折率が1.6以上である、ことを特徴とする。ま
た、本発明にかかる液晶表示板用スペーサーは、上記本
発明のアミノ樹脂粒子が用いられてなる、ことを特徴と
する。
造方法は、アミノ樹脂となり得る初期縮合物を酸性触媒
の存在下で縮合硬化させて得られた粒子を酸性触媒の存
在下でさらに縮合硬化させた後、前記粒子をスルファミ
ン酸系化合物および/またはイミダゾール系化合物を含
有させた水性液中において150℃以上で加熱し、前記
水性液から前記粒子を分離し、前記分離した粒子を16
0℃以上で加熱処理する、ことを特徴とする。
子、その製造方法、および、本発明にかかるアミノ樹脂
粒子が用いられてなる液晶表示板用スペーサー、に関す
る詳細について具体的に説明するが、本発明の範囲はこ
れらの説明に何ら拘束されることはなく、以下の例示以
外についても、本発明の趣旨を損なわない範囲で適宜実
施し得る。本発明にかかるアミノ樹脂粒子(以下、本発
明のアミノ樹脂粒子と称することがある。)は、その屈
折率が1.6以上であり、好ましくは1.63以上、よ
り好ましくは1.65以上である。アミノ樹脂粒子の屈
折率が、1.6未満であると、例えば、液晶表示板用ス
ペーサーに用いた場合に、バックライトの光抜けを十分
抑制することができないため好ましくない。
るわけではないが、具体的には、例えば、ベンゾグアナ
ミン、シクロへキサンカルボグアナミン、シクロへキセ
ンカルボグアナミン、メラミン、アセトグアナミン、ノ
ルボルネンカルボグアナミン、パラトルエンスルホンア
ミド、ベンゾグアナミン(2,4−ジアミノ−6−フェ
ニル−sym.−トリアジン)および尿素からなるアミ
ノ系化合物群(A)より選ばれる少なくとも1種(以
下、単に、化合物群(A)と称することがある。)と、
ホルムアルデヒド(B)とを用いて反応させてなるアミ
ノ樹脂の硬化樹脂粒子であり、詳しくは、化合物群
(A)のアミノ基をホルムアルデヒド(B)によりメチ
ロール化したものを、縮合・硬化させた樹脂の粒子であ
る。上記メチロール化したものとは、一般に、化合物群
(A)とホルムアルデヒド(B)との初期縮合物、好ま
しくは水親和性の初期縮合物といい、アミノ樹脂の前駆
体となるものである。
るわけではないが、例えば、白色または乳白色であるこ
とが好ましく、より好ましくは白色である。白色または
乳白色であることによって、例えばプラスチックへの添
加剤などのように、基材の色を大きく変化させない、あ
るいは、任意に着色することができる用途などに好まし
く幅広く使用することができる。本発明にかかるアミノ
樹脂粒子の製造方法(以下、本発明の製造方法と称する
ことがある。)については、以下のように、上記本発明
のアミノ樹脂粒子を得るにあたり、上記初期縮合物を得
るまでの反応過程と、この初期縮合物を用いて最終的に
本発明のアミノ樹脂粒子を得るまでの反応過程と、につ
いて分けて説明する。なお、上記初期縮合物は、水親和
性の初期縮合物(水親和性初期縮合物)であることが好
ましく、以下においても同様とするが、特にそれを言及
しない限り、初期縮合物と水親和性初期縮合物とは同等
に取り扱うものとする。
過程においては、上記ホルムアルデヒド(B)と反応さ
せるアミノ系化合物としては、上記化合物群(A)以外
のアミノ系化合物も用いてもよいが、その場合、用いる
アミノ系化合物全体の40〜100重量%を上記化合物
群(A)とすることが好ましい。化合物群(A)として
は、上記列挙したなかでも、ベンゾグアナミン、シクロ
へキサンカルボグアナミン、シクロへキセンカルボグア
ナミンおよびメラミンからなる群より選ばれる少なくと
も1種が、球状粒子が得られやすいためより好ましく、
さらにより好ましくはベンゾグアナミンおよび/または
メラミンである。
定はされないが、具体的には、例えば、ホルマリン、ト
リオキサンおよびパラホルムアルデヒドなどのホルムア
ルデヒドを発生するものであれば好ましい。アミノ系化
合物群(A)とホルムアルデヒド(B)とを反応させる
際は、通常、水を溶媒として用いるため、ホルムアルデ
ヒド(B)の添加方法としては、特に限定はされない
が、具体的には、例えば、ホルマリン(水溶液)の状態
で添加する方法や、トリオキサンやパラホルムアルデヒ
ドを溶媒に添加して反応液中でホルムアルデヒドを発生
させる方法などが好ましく挙げられる。
との反応させる際のモル比は、特に限定はされないが、
具体的には、化合物群(A)1モルに対してホルムアル
デヒド(B)が2〜4モルであることが好ましく、より
好ましくは2〜3モルである。ホルムアルデヒド(B)
の割合が上記範囲外となる場合は、化合物群(A)ある
いはホルムアルデヒド(B)の未反応物が多くなるおそ
れがある。なお、反応溶媒中の、化合物群(A)および
ホルムアルデヒド(B)の水への仕込み濃度は、反応に
支障の無い範囲でより高濃度であることが好ましい。化
合物群(A)とホルムアルデヒド(B)との反応させる
際の、反応液のpHは、例えば、炭酸ナトリウム、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水などを用
いて、中性または弱塩基性に調整することが好ましい。
反応温度は、特に限定されるわけではないが、例えば、
70〜100℃であることが好ましい。そして、この反
応は、反応液の粘度が、例えば、2×10-2〜5.5×
10-2Pa・sとなった時点で、この反応液を冷却する
などの操作を行うことにより、終了させることが好まし
い。これにより、上記水親和性初期縮合物を含む反応液
が得られる。従って、反応時間は、特に限定されるもの
ではない。反応液の粘度を、上記粘度とすることによ
り、ひいては粒度分布の狭い樹脂粒子を得ることができ
る。また、反応液の粘度が小さいほど、生成する樹脂粒
子の粒子径が小さくなる傾向がある。なお、反応終了時
点での反応液の粘度は、化合物群(A)およびホルムア
ルデヒド(B)を仕込んだ後の(反応開始時の)水溶液
の粘度と比較して著しく高いため、仕込んだ原料の濃度
などにはほとんど影響されない。
和性初期縮合物については、水親和性の程度は、一般
に、25℃で初期縮合物に水を滴下して白濁を生じるま
での水滴下量の、初期縮合物に対する割合(重量%)
(以下、この値を水混和度ということがある。)によっ
て評価され、この水混和度は、好ましくは100重量%
以上であり、より好ましくは150重量%以上、さらに
より好ましくは200重量%以上である。上記水混和度
が100重量%未満の場合は、上記初期縮合物を界面活
性剤を含んだ水溶液中でいかに分散しても、粒子径の比
較的大きい不均一な乳濁液しか形成させることができ
ず、結果的には樹脂粒子の粒子径のばらつきが大きくな
る。
て、本発明のアミノ樹脂粒子を得るまでの反応過程にお
いては、本発明のアミノ樹脂粒子は、例えば、上記水親
和性初期縮合物を界面活性剤を含む水性溶液中で酸性触
媒の存在下で縮合硬化させて得られた粒子を、再度酸性
触媒の存在下でさらに縮合硬化(再縮合硬化)させた
後、この再縮合硬化させた粒子をスルファミン酸系化合
物および/またはイミダゾール系化合物を含有させた水
性液中において150℃以上で加熱し、加熱後この水性
液から粒子を分離し、この分離した粒子を160以上で
加熱処理する、ことによって得ることができる。
造方法により得ることによって、従来よりも縮合硬化度
の高いものとすることができ、所望の屈折率、すなわ
ち、1.6以上、好ましくは1.63以上、より好まし
くは1.65以上の屈折率を有するアミノ樹脂粒子とす
ることができる。詳しくは、この反応過程では、まず、
原料となる水親和性初期縮合物に、酸性触媒を加えて、
水性溶液中に乳濁させることが好ましく、界面活性剤お
よび酸性触媒を加えて、水性溶液中に乳濁させることが
より好ましい。その際、室温〜250℃、好ましくは4
0〜200℃で攪拌下に保持することが好ましい。界面
活性剤および酸性触媒の添加方法については、特に限定
はされず、例えば、水性溶液に予め界面活性剤および酸
性触媒を混合しておいてから、水親和性初期縮合物を添
加する方法でもよく、また、水性溶液中に水親和性初期
縮合物を混合しておいてから界面活性剤および酸性触媒
を添加する方法でもよい。
いが、具体的には、例えば、水、あるいは、水と水に対
する溶解度が水100重量部に対して5重量部以上であ
る有機溶剤との混合溶液、であることが好ましい。この
有機溶剤としては、特に限定はされないが、具体的に
は、例えば、アセトン、メチルアルコール、エチルアル
コール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコ
ール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ルおよびtert−ブチルアルコールなどが挙げられ、
これらは1種のみ用いても2種以上を併用してもよい。
水親和性初期縮合物の水性溶液中への仕込み濃度(固形
分濃度)は、1〜60重量%であることが好ましく、よ
り好ましくは2〜50重量%、さらにより好ましくは3
〜30重量%である。上記固形分濃度が、1重量%未満
であると、樹脂粒子の生産性が低下することとなり、6
0重量%を超えると、得られる樹脂粒子が肥大化した
り、粒子どうしが凝集したりすることとなり、樹脂粒子
の粒子径を制御することができないため、粒度分布の広
い樹脂粒子しか得られない。
いが、具体的には、例えば、アルキル基を有するスルホ
ン酸であることが好ましく、さらにその他の酸を含んで
いてもよい。上記酸性触媒の使用量は、特に限定される
わけではないが、具体的には、上記初期縮合物100重
量部に対して、0.1〜20重量部であることが好まし
く、より好ましくは0.5〜10重量部、さらに好まし
くは1〜5重量部である。上記使用量が0.1重量部未
満の場合は、縮合効果に長時間を要し、硬化樹脂の安定
な乳濁液が得られず凝集粗大化した粒子となり、20重
量部を超える場合は、粒子の可塑化が生じて粒子間の凝
集融着が生じやすくなる。
は、特に限定はされないが、炭素数5〜20、好ましく
は炭素数10〜18のアルキル基を有するスルホン酸な
どが好ましく挙げられる。なかでも、アルキルベンゼン
スルホン酸が特に好ましい。これらアルキル基を有する
スルホン酸は1種のみ用いても2種以上を併用してもよ
い。上記アルキルベンゼンスルホン酸としては、特に限
定はされないが、具体的には、例えば、炭素数7〜2
0、好ましくは炭素数10〜18のアルキルベンゼンス
ルホン酸である。このようなアルキルベンゼンスルホン
酸としては、特に限定はされないが、具体的には、例え
ば、デシルベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスル
ホン酸、テトラデシルベンゼンスルホン酸、ヘキサデシ
ルベンゼンスルホン酸、オクタデシルベンゼンスルホン
酸などが好ましく挙げられる。これらは1種のみ用いて
も2種以上を併用してもよい。
ないが、具体的には、例えば、塩酸、硫酸、リン酸など
の鉱酸:これら鉱酸のアンモニウム塩;スルファミン
酸;ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、パ
ラトルエンスルホン酸アミドなどのスルホン酸類;フタ
ル酸、安息香酸、酢酸、プロピオン酸、サリチル酸など
の有機酸;などが挙げられる。これらその他の酸は、1
種のみ用いても2種以上を併用してもよい。上記その他
の酸のなかでも、鉱酸およびスルホン酸類がより好まし
く、塩酸、硫酸およびパラトルエンスルホン酸がさらに
より好ましい。上記界面活性剤としては、特に限定され
るわけではないが、具体的には、例えば、アニオン性界
面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性
剤、両性界面活性剤、高分子界面活性剤、分子中に1個
以上の重合可能な炭素−炭素不飽和結合を有する重合性
界面活性剤等が挙げられる。これら界面活性剤の使用量
は、特に限定はされないが、初期縮合物100重量部に
対し、0.01〜10重量部であることが好ましい。上
記使用量が、0.01重量部未満の場合は、安定な乳濁
液が得られず、10重量部を超えると球状粒子にならな
いおそれがある。
に縮合硬化させることにより一旦得られたアミノ樹脂粒
子を、再度さらに縮合硬化(再縮合硬化)させる。再縮
合硬化させる際は、上述のように縮合硬化させて得られ
たアミノ樹脂粒子を反応溶媒から分離せずそのまま用い
て行ってもよいし、一旦反応溶媒から従来公知の方法に
より分離したアミノ樹脂粒子を用いて再度反応溶媒に仕
込んで行ってもよいし、他の何らかの縮合硬化過程によ
り得られたアミノ樹脂粒子を用いて再度反応溶媒に仕込
んで行ってもよく、再縮合硬化させるアミノ樹脂粒子の
種類およびその状態は、特に限定されない。
化反応と同様に酸性触媒の存在下で行うことが好まし
い。この場合、酸性触媒の使用量は、特に限定されるわ
けではないが、具体的には、アミノ樹脂粒子100重量
部に対して、1重量部以上であることが好ましく、より
好ましくは1〜10重量部、さらに好ましくは2〜5重
量部である。上記使用量が1重量部未満の場合は、アミ
ノ樹脂粒子の硬化が不十分となり、所望の屈折率を有す
る粒子が得られないおそれがある。再縮合硬化させる場
合、その反応条件は、特に限定されるわけではないが、
一般的には、反応温度は、70℃あるいはそれ以上の温
度に昇温し、一定の反応時間保持することが好ましい。
また、水性溶液の沸点より高い温度で行う際は、オート
クレーブ等の密閉容器内で加圧して行う必要がある。こ
こで、反応温度は、より好ましくは80℃以上、さらに
より好ましくは90℃以上である。反応時間は、好まし
くは0.5時間以上、より好ましくは1時間以上、さら
により好ましくは1〜4時間である。反応温度が70℃
未満であるとアミノ樹脂粒子の硬化が不十分となり、所
望の屈折率を有する粒子が得られないおそれがある。反
応時間が0.5時間未満であるとアミノ樹脂粒子の硬化
が不十分となり、所望の屈折率を有する粒子が得られな
いおそれがある。
硬化させた後得られたアミノ樹脂粒子を、スルファミン
酸系化合物および/またはイミダゾール系化合物を含有
させた水性液中において150℃以上、好ましくは16
0℃以上、より好ましくは170℃以上で加熱する。こ
の加熱を水性液の沸点より高い温度で行う際は、オート
クレーブ等の密閉容器内で加圧して行う必要がある。こ
のような加熱を行うことにより、アミノ樹脂粒子の縮合
硬化をより進め、所望の屈折率を有する粒子を得ること
ができる。また、上記加熱の温度が150℃未満である
と、所望の屈折率を有するアミノ樹脂粒子が得られない
おそれがある。
に限定されるわけではないが、具体的には、例えば、ス
ルファミン酸(アミド硫酸)や、スルファミン酸アンモ
ニウム(アミド硫酸アンモニウム)、スルファミン酸ニ
ッケル(アミド硫酸ニッケル)などのスルファミン酸塩
(アミド硫酸塩)などが好ましく挙げられる。上記イミ
ダゾール系化合物としては、特に限定はされないが、具
体的には、例えば、イミダゾール、2−メチルイミダゾ
ール、4−メチルイミダゾール、4−メチル−5−(ヒ
ドロキシメチル)イミダゾール、2−アミノ−4,5−
ジシアノイミダゾール、イミダゾール−4,5−ジカル
ボン酸、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フ
ェニルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2
−ヘプタデシルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチ
ルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾー
ル、1−シアノエチル−2−メチルイミダゾール、1−
シアノエチル−2−メチルイミダゾールトリメリテート
などが好ましく挙げられる。
ン酸系化合物および/またはイミダゾール系化合物を含
有させたものであるが、この水系媒体としては、特に限
定はされないが、具体的には、例えば、アルコールやケ
トンなどの水溶性の有機溶媒などを適宜使用することが
できる。スルファミン酸系化合物および/またはイミダ
ゾール系化合物は、アミノ樹脂粒子に対して0.5重量
%以上添加し含有させておくことが好ましく、より好ま
しくは0.5〜4重量%、さらにより好ましくは1〜3
重量%である。0.5重量%未満である場合は、アミノ
樹脂粒子の縮合硬化は進まず、所望の屈折率を有するア
ミノ樹脂粒子が得られないおそれがある。
定されるわけではないが、具体的には、例えば、1時間
以上であることが好ましく、より好ましくは2時間以
上、さらにより好ましくは3時間以上である。上記加熱
時間が、1時間未満である場合は、アミノ樹脂粒子の縮
合硬化は進まず、所望の屈折率を有するアミノ樹脂粒子
が得られないおそれがある。なお、上記スルファミン酸
系化合物および/またはイミダゾール系化合物は、水性
液の加熱前は上記水系媒体には溶解せず混合している状
態であってもよく特に限定されるわけではないが、水性
液を加熱した後は溶解することが好ましい。
中での加熱後、一旦上記水溶液中からアミノ樹脂粒子を
分離し、分離した粒子を160℃以上、好ましくは17
0℃以上、より好ましくは180℃以上で加熱処理す
る。このような加熱処理を行うことにより、アミノ樹脂
粒子の縮合硬化をより進め、所望の屈折率を有する粒子
とすることができる。また、上記加熱処理の温度が16
0℃未満であると、所望の屈折率を有するアミノ樹脂粒
子が得られないおそれがある。上記水性液中からの分離
については、特に限定されるわけではなく、従来公知の
方法を用いれば良く、例えば、自然沈降法あるいは遠心
沈降法とデカンテーションとによる分離やろ過による分
離などの各種分離法を用いればよい。また、分離に先立
って、硫酸アルミニウム等の凝集剤を添加して分離を促
進することもできる。
れるわけではないが、具体的には、上記分離したアミノ
樹脂粒子を、乾燥機、熱風乾燥機、真空(減圧)乾燥機
などの装置を用いて加熱処理する方法が好ましい。上記
加熱処理の時間は、特に限定されるわけではないが、具
体的には、例えば、1時間以上であることが好ましく、
より好ましくは1〜8時間、さらにより好ましくは2〜
5時間である。1時間未満である場合は、アミノ樹脂粒
子の縮合硬化が不十分となり、所望の屈折率を有する粒
子が得られないおそれがある。本発明の製造方法におい
ては、特に限定されるわけではないが、上述のような過
程を経てアミノ樹脂粒子を得た後、さらに得られたアミ
ノ樹脂粒子の精製、分級を行うことが好ましい。つま
り、所望のアミノ樹脂粒子以外の不純物を除去したり、
アミノ樹脂粒子を所望の大きさで均一化することが好ま
しい。
はされないが、濾紙などを用いた通常の濾過方法により
アミノ樹脂粒子のみを得る方法や、デカンテによりアミ
ノ樹脂粒子以外の上澄みを捨てる方法などが、簡便でも
あるため好ましい。上記分級については、その方法は特
に限定されず、アミノ樹脂粒子を溶媒に分散させた状態
で行う湿式分級であっても、乾式分級であってもよいと
する。分級のための装置としては、特に限定はされない
が、例えば、サイクロン、沈降塔、あるいは、ふるい等
が好ましく用いられる。なお、ふるいは一定の目開きを
通過するか否かで分級を行うものであり、例えば、目開
き10μm以上のものについては細線を編んだふるいが
用いられ、例えば、目開き20μm以下のものについて
は金属箔などをエッチングにより微細な孔をあけたもの
や、電成ふるいと呼ばれる、メッキによって矩形の孔を
有するスクリーンを作製したものが用いられ、これらは
細線を編んだふるいと比較して目開きが非常によくそろ
っており分級の精度を向上させることができる。特に電
成ふるいはエッチングにより孔をあけたものと比較し
て、厚みより小さな孔加工が可能であり、サイドエッジ
がなく断面形状がきれいな優れたふるいであるため、本
発明においても電成ふるいにより分級を行うことが特に
好ましい。以下、電成ふるいについて詳しく説明する。
の孔を有するスクリーンを作製したものである。電成ふ
るいの作成方法としては、高精度にクロスライン状に腐
食させたガラス原板上に、真空蒸着、スパッタリング等
の物理メッキ、あるいは電解メッキ、無電解メッキ等の
化学メッキにより導電性被膜を形成した後、腐食部分の
溝以外のメッキ層を除去し、これに電解メッキ等の方法
でメッシュを形成し、ガラス原板から剥離する方法が挙
げられる。このようにして作製されたメッシュはガラス
原板から剥離後、必要に応じてさらに電解メッキを施し
てもかまわない。また、他の作成方法として、ガラス平
板上に真空蒸着、スパッタリング等の物理メッキ、ある
いは電解メッキ、無電解メッキ等の化学メッキにより導
電性被膜を形成し、その被膜上にレジストを塗布した
後、所定の形状のパターンを形成し、その後エッチング
によりパターン以外の部分を除去し、ガラス原板から剥
離後、電解メッキを施す方法も挙げられる。
銀、銅、鉄、アルミニウム、ニッケル及びこれらをベー
スとする種々の合金が用いられるが、ふるいの耐久性、
耐蝕性やメッキ作業の容易さからニッケルを主成分とす
るものが特に好ましく用いられる。電成ふるいは、開孔
径、単位あたりの開孔数の調整が容易であるばかりでな
く、開孔径分布が非常に良好であるため、ふるいとして
用いた場合、非常に精度良く分級することが可能とな
る。電成ふるいは非常に薄いため簡単に傷ついたり、破
れたりし、分級された粒子へ金属系不純物の混入のおそ
れがある。特に分級した接着性スペーサーを液晶表示等
の電子デバイスに用いる場合、金属系不純物の混入は品
質および信頼性の低下の原因となるため重大な問題であ
る。この問題を回避するため、電成ふるいの片面あるい
は両面に格子状あるいはリング状等のサポートを設けて
強度を上げることが好ましい。
ては、特に超音波振動を印加する場合など、電成ふるい
と分級装置とが擦れて電成ふるいが破損し分級された粒
子へ金属系不純物が混入するおそれがあるため、エラス
トマーからなる部材を介して取り付けることが好まし
い。電成ふるいを用いた分級においては、粒子の分散液
を電成ふるいを備えた分級装置に通すことによって湿式
法により分級を行うことが好ましい。媒体として不活性
ガスや空気などを用いる乾式法と比較して、湿式法によ
る場合の方が超音波の照射効率、分散の安定性が高く、
また電成ふるいへの粒子の付着が少ない。特に液晶表示
装置用接着性スペーサー等の粒子径の小さいものは、一
般的に凝集力が強いため、乾式法では分散が不十分にな
る場合がある。上記湿式法において、粒子を分散させる
液状媒体としては、用いる電成ふるいの材質、開孔径、
線数および粒子の性状あるいは粒子径分布などによって
適切に選択することができる。また、分級に際しては、
分級装置内に超音波照射チップを挿入した場合、水等の
液状媒体に超音波照射を行うことで、分級の効率を好ま
しく向上させることができる。
平均粒子径0.5〜50μmとなるように調製されるこ
とが好ましく、より好ましくは1.0〜40μm、さら
により好ましくは1.5〜30μmである。特に、本発
明の製造方法により得られたアミノ樹脂粒子を、液晶表
示板用スペーサーとして用いる場合は、上記平均粒子径
は、1.0〜30μmとなるように調製されることが好
ましく、より好ましくは1.0〜25μm、さらにより
好ましくは1.0〜20μmである。同様に、粒度分布
については、変動係数が1〜50%であることが好まし
く、より好ましくは2〜40%、さらにより好ましくは
2〜30%である。特に、本発明の製造方法により得ら
れたアミノ樹脂粒子を、液晶表示板用スペーサーとして
用いる場合は、上記変動係数は、1〜10%となるよう
に調製されることが好ましく、より好ましくは2〜8
%、さらにより好ましくは2〜6%である。
アミノ樹脂粒子を単離する。単離する方法としては、特
に限定されないが、例えば、遠心分離、デカンテーショ
ン、溶媒を蒸発させる方法などがある。本発明のアミノ
樹脂粒子、および、本発明の製造方法により得られるア
ミノ樹脂粒子は、その用途としては、特に限定されるわ
けではないが、具体的には、例えば、プラスチックフィ
ルム・シートの滑り性向上剤、ブロッキング防止剤、つ
や消し仕上げ剤、光拡散剤、表面硬度向上剤などの各種
改良剤や、液晶表示板用スペーサーや、測定・分析用標
準粒子などの各種用途に有用であり、また、酸性染料、
塩基性染料、蛍光染料および蛍光増白剤などの各種染料
により着色すれば、塗料、インキおよびプラスチック着
色用の顔料、液晶表示板用着色スペーサーなどとして用
いることもできる。上記各種用途のなかでも、特に、液
晶表示板用スペーサーとして用いることが好ましい。
(以下、本発明の液晶表示板用スペーサーと称すること
がある。)は、屈折率が1.6以上、好ましくは1.6
3以上、より好ましくは1.65以上である上記本発明
のアミノ樹脂粒子が用いられてなるものであり、優れた
光抜け抑制能を発揮し得る。上記屈折率が1.6未満の
場合は、バックライトによる光抜けが増大するおそれが
ある。上記本発明のアミノ樹脂粒子を用いることによっ
て、優れた光抜け抑制能とともに、液晶への信頼性や液
晶表示板への動的信頼性にも優れた液晶表示板用スペー
サーとすることができる。
は、本発明のアミノ樹脂粒子そのものがスペーサーとし
て用いられていても、本発明のアミノ樹脂粒子に何らか
の処理を施すことにより特定の物性を有するスペーサー
として用いられていてもよく、特に限定はされず、どの
ような形態で用いられても有用なスペーサーとすること
ができる。例えば、本発明のアミノ樹脂粒子を粒子本体
としてその表面を樹脂等で被覆することにより接着層を
形成させた液晶表示板用接着性スペーサーや、本発明の
アミノ樹脂粒子の合成時の反応系に染料などを含ませて
おくことによって樹脂粒子そのものを着色した液晶表示
板用着色スペーサー、または、これら接着性と着色の機
能を組み合わせた液晶表示板用接着性の着色スペーサ
ー、などが、本発明の液晶表示板用スペーサーの形態と
して好ましく挙げられる。
ビ、モニター、パーソナルコンピューター、ワードプロ
セッサー、カーナビゲーションシステム、DVD、デジ
タルビデオカメラ、デジタルカメラ、PHS(携帯情報
端末)などの種々の液晶表示装置に搭載されるスペーサ
ーとして好ましく用いることでき、いずれにおいても上
述したような優れた効果を発揮することができる。
的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定される
ものではない。なお、以下では、便宜上、「重量部」を
単に「部」と記すことがある。本実施例、比較例におけ
る測定方法について以下に示す。 〔圧縮弾性率〕微小圧縮試験機(島津製作所社製、製品
名:MCTM−200)を用いて、1個の粒子を圧縮速
度0.27gf/sで圧縮する。その際、10%の圧縮
変形における圧縮弾性率を下記式: K=(3/21/2)・F・S-3/2・R-1/2 (式中、Fは、粒子の10%圧縮変形における荷重値
(kgf)を表し、Sは、粒子の10%圧縮変形におけ
る圧縮変位(mm)を表し、Rは、粒子の半径(mm)
を表す。)に従って求める。 〔屈折率〕以下〜の手順により求めることができ
る。
の液状の有機化合物または混合した有機化合物(以下、
「化合物」と称す。)を添加し、カバーガラスで挟む。 25℃で光学顕微鏡(透過)を用いて観察し、粒子
が最も見えにくい化合物の種類を選択する。 粒子が最も見えにくい化合物に対応する数値(表
1)を粒子の屈折率とする。なお、混合した有機化合物
を使用した場合、その屈折率に関しては混合割合の加成
性が成り立つものとし、計算により求めることができる
とする。例えば、トルエン(Toluene)とニトロベンゼ
ン(Nitrobenzene)とを1:2で混合した場合、その混
合物の屈折率は、表1の数値を参考にして計算すると、 (1.496×1/3)+(1.550×2/3)≒
1.532 となる。
5部、濃度37%のホルマリン238部および濃度10
%の炭酸ナトリウム水溶液1.07部を仕込み混合物と
した。この混合物を攪拌しながら85℃に昇温して重合
を行い、水混和度250%の初期縮合物を得た。別に、
ノニオン系界面活性剤のエマルゲン430(花王製、ポ
リオキシエチレンオレイルエーテル)6.0部を水24
55部に溶解しておき、この界面活性剤水溶液の温度を
50℃に昇温して攪拌した。攪拌状態下にある界面活性
剤水溶液に上記初期縮合物を投入して、初期縮合物の乳
濁液を得た。これに5%ドデシルベンゼンスルホン酸水
溶液90部を加え、50〜60℃の温度で3時間保って
縮合硬化し、硬化樹脂の乳濁液を得た。この乳濁液を冷
水3000部に投入し急冷した。次いで、この乳濁液か
ら硬化樹脂を沈降分離して得られたペーストを上記エマ
ルゲン430 7.5部とドデシルベンゼンスルホン酸
4.5部とを水2000部に溶解させて得た水溶液中
に、超音波分散機を用いて分散した。分散して得られた
乳濁液を徐々に90℃まで昇温することにより再縮合硬
化し、1時間保持した後に急冷した。この乳濁液から硬
化樹脂を沈降分離することにより、メラミン/ベンゾグ
アナミン/ホルムアルデヒドのアミノ樹脂の硬化球状微
粒子を得た。
水450g、スルファミン酸アンモニウム0.5gを、
2リットルのオートクレーブに仕込んだ。窒素で置換し
た後、170℃まで昇温して3時間加熱加圧処理した。
この処理後、粒子をろ別により分離し、純水で数回洗浄
した後、160℃で4時間加熱処理することで乾燥し、
その後解砕して、白色である実施例1のアミノ樹脂粒子
(以下、アミノ樹脂粒子(1)と称すことがある。)を
得た。得られたアミノ樹脂粒子(1)の粒度分布を粒度
分布測定機(コールター社製、コールターマルチサイザ
ー)で測定したところ、平均粒子径が3.50μm、変
動係数が3.2%であった。また、アミノ樹脂粒子
(1)は、10%変形時の圧縮弾性率が1050kg/
mm2であり、25℃における屈折率が1.61であっ
た。
(1)を、液晶表示板用のスペーサーとして用い、従来
公知の方法により、ノーマリーブラックタイプの12イ
ンチの低電圧駆動用低温ポリシリコンTFT透過型液晶
表示板を作成したところ、スペーサーからのバックライ
トの光漏れは十分抑制されており、コントラストが高
く、表示品位に優れた液晶表示板が得られた。また、5
0℃、1000時間の信頼性試験を行っても、以上は見
られなかった。さらに、X、Y、Z方向に、3Gの振動
を加えて耐振動性試験を行ったが、スペーサー周囲の光
抜けの増大はなく、高コントラストを維持していた。
ミン75部を、メラミン150部とした以外は同様の操
作を行い、白色である実施例2のアミノ樹脂粒子(以
下、アミノ樹脂粒子(2)と称すことがある。)を得
た。得られたアミノ樹脂粒子(2)の粒度分布を粒度分
布測定機(コールター社製、コールターマルチサイザ
ー)で測定したところ、平均粒子径が2.20μm、変
動係数が3.9%であった。また、アミノ樹脂粒子
(2)は、10%変形時の圧縮弾性率が1590kg/
mm2であり、25℃における屈折率が1.63であっ
た。
(2)を、液晶表示板用のスペーサーとして用い、従来
公知の方法により、ノーマリーブラックタイプの12イ
ンチの低電圧駆動用低温ポリシリコンTFT透過型液晶
表示板を作成したところ、スペーサーからのバックライ
トの光漏れは十分抑制されており、コントラストが高
く、表示品位に優れた液晶表示板が得られた。また、5
0℃、1000時間の信頼性試験を行っても、以上は見
られなかった。さらに、X、Y、Z方向に、3Gの振動
を加えて耐振動性試験を行ったが、スペーサー周囲の光
抜けの増大はなく、高コントラストを維持していた。
りに1−シアノエチル−2−メチルイミダゾールトリメ
リテートを用いた以外は同様の操作を行い、白色である
実施例3のアミノ樹脂粒子(以下、アミノ樹脂粒子
(3)と称すことがある。)を得た。得られたアミノ樹
脂粒子(3)の粒度分布を粒度分布測定機(コールター
社製、コールターマルチサイザー)で測定したところ、
平均粒子径が3.45μm、変動係数が3.8%であっ
た。また、アミノ樹脂粒子(3)は、10%変形時の圧
縮弾性率が1190kg/mm2であり、25℃におけ
る屈折率が1.64であった。
(3)を、液晶表示板用のスペーサーとして用い、従来
公知の方法により、ノーマリーブラックタイプの12イ
ンチの低電圧駆動用低温ポリシリコンTFT透過型液晶
表示板を作成したところ、スペーサーからのバックライ
トの光漏れは十分抑制されており、コントラストが高
く、表示品位に優れた液晶表示板が得られた。また、5
0℃、1000時間の信頼性試験を行っても、以上は見
られなかった。さらに、X、Y、Z方向に、3Gの振動
を加えて耐振動性試験を行ったが、スペーサー周囲の光
抜けの増大はなく、高コントラストを維持していた。
りに1−シアノエチル−2−メチルイミダゾールトリメ
リテートを用いた以外は同様の操作を行い、白色である
実施例4のアミノ樹脂粒子(以下、アミノ樹脂粒子
(4)と称すことがある。)を得た。得られたアミノ樹
脂粒子(4)の粒度分布を粒度分布測定機(コールター
社製、コールターマルチサイザー)で測定したところ、
平均粒子径が2.17μm、変動係数が4.0%であっ
た。また、アミノ樹脂粒子(4)は、10%変形時の圧
縮弾性率が1730kg/mm2であり、25℃におけ
る屈折率が1.67であった。
(4)を、液晶表示板用のスペーサーとして用い、従来
公知の方法により、ノーマリーブラックタイプの12イ
ンチの低電圧駆動用低温ポリシリコンTFT透過型液晶
表示板を作成したところ、スペーサーからのバックライ
トの光漏れは十分抑制されており、コントラストが高
く、表示品位に優れた液晶表示板が得られた。また、5
0℃、1000時間の信頼性試験を行っても、以上は見
られなかった。さらに、X、Y、Z方向に、3Gの振動
を加えて耐振動性試験を行ったが、スペーサー周囲の光
抜けの増大はなく、高コントラストを維持していた。
燥)温度を160℃から100℃にした以外は同様の操
作を行い、白色である比較例1のアミノ樹脂粒子(以
下、比較アミノ樹脂粒子(1)と称すことがある。)を
得た。得られた比較アミノ樹脂粒子(1)の粒度分布を
粒度分布測定機(コールター社製、コールターマルチサ
イザー)で測定したところ、平均粒子径が3.53μ
m、変動係数が3.8%であった。また、比較アミノ樹
脂粒子(1)は、10%変形時の圧縮弾性率が950k
g/mm2であり、25℃における屈折率が1.55で
あった。
子(1)を、液晶表示板用のスペーサーとして用い、従
来公知の方法により、ノーマリーブラックタイプの12
インチの低電圧駆動用低温ポリシリコンTFT透過型液
晶表示板を作成したところ、スペーサーからのバックラ
イトの光漏れが認められ、コントラストが劣っていた。
−比較例2− 実施例1において、スルファミン酸アンモニウムを用い
て加熱加圧する際の温度を170℃から130℃にした
以外は同様の操作を行い、白色である比較例2のアミノ
樹脂粒子(以下、比較アミノ樹脂粒子(2)と称すこと
がある。)を得た。
分布を粒度分布測定機(コールター社製、コールターマ
ルチサイザー)で測定したところ、平均粒子径が3.5
5μm、変動係数が4.1%であった。また、比較アミ
ノ樹脂粒子(2)は、10%変形時の圧縮弾性率が90
0kg/mm2であり、25℃における屈折率が1.5
4であった。このようにして得られた比較アミノ樹脂粒
子(2)を、液晶表示板用のスペーサーとして用い、従
来公知の方法により、ノーマリーブラックタイプの12
インチの低電圧駆動用低温ポリシリコンTFT透過型液
晶表示板を作成したところ、スペーサーからのバックラ
イトの光漏れが認められ、コントラストが劣っていた。
て加熱加圧する際にアントラキノン系の酸性染料(カヤ
シルスカイブルーR(日本化薬社製))10gを添加し
た以外は、実施例1と同様の操作を行い、濃青色である
比較例3のアミノ樹脂粒子(以下、比較アミノ樹脂粒子
(3)と称すことがある。)を得た。得られた比較アミ
ノ樹脂粒子(3)の粒度分布を粒度分布測定機(コール
ター社製、コールターマルチサイザー)で測定したとこ
ろ、平均粒子径が3.54μm、変動係数が3.9%で
あった。また、比較アミノ樹脂粒子(3)は、10%変
形時の圧縮弾性率が980kg/mm2で、着色のため
屈折率は測定不可能であった。
子(3)を、液晶表示板用のスペーサーとして用い、従
来公知の方法により、ノーマリーブラックタイプの12
インチの低電圧駆動用低温ポリシリコンTFT透過型液
晶表示板を作成したところ、スペーサーからのバックラ
イトの光漏れは十分抑制されており、コントラストが高
く、表示品位に優れた液晶表示板が得られた。しかしな
がら、実施例1と同様の信頼性試験を行ったところ、3
00時間経過した時点で焼付きが認められた。 −比較例4− 実施例1において、初期縮合物にカーボンブラックを1
0部混合した以外は同様の操作を行い、黒色である比較
例4のアミノ樹脂粒子(以下、比較アミノ樹脂粒子
(4)と称すことがある。)を得た。
分布を粒度分布測定機(コールター社製、コールターマ
ルチサイザー)で測定したところ、平均粒子径が3.5
1μm、変動係数が4.3%であった。また、比較アミ
ノ樹脂粒子(4)は、10%変形時の圧縮弾性率が21
00kg/mm2であった。このようにして得られた比
較アミノ樹脂粒子(4)を、液晶表示板用のスペーサー
として用い、従来公知の方法により、ノーマリーブラッ
クタイプの12インチの低電圧駆動用低温ポリシリコン
TFT透過型液晶表示板を作成したところ、スペーサー
からのバックライトの光漏れは十分抑制されていたが、
カーボンブラックの導電性の影響により、所定の電圧を
かけても所望の透過率が得られなかった。また、実施例
1と同様の耐振動性試験を行ったところ、スペーサーが
移動して、その移動に起因する配向膜やカラーフィルタ
ーの損傷(いわゆる振動きず)が多く発生し、表示品位
が大幅に低下した。
のスペーサーとして用いた場合に、従来にない新規な構
成によって、光抜け抑制能に優れるとともに、高い表示
品位および液晶への信頼性や液晶表示板の動作信頼性を
も兼ね備えたものにできるアミノ樹脂粒子およびその製
造方法と、このアミノ樹脂粒子を用いてなる液晶表示板
用スペーサーと、を提供することができる。
Claims (6)
- 【請求項1】屈折率が1.6以上である、アミノ樹脂粒
子。 - 【請求項2】ベンゾグアナミン、シクロへキサンカルボ
グアナミン、シクロへキセンカルボグアナミン、メラミ
ン、アセトグアナミン、ノルボルネンカルボグアナミ
ン、パラトルエンスルホンアミドおよび尿素からなる群
より選ばれる少なくとも1種とホルムアルデヒドとを反
応させてなる、請求項1に記載のアミノ樹脂粒子。 - 【請求項3】白色または乳白色である、請求項1に記載
のアミノ樹脂粒子。 - 【請求項4】請求項1から3までのいずれかに記載のア
ミノ樹脂粒子が用いられてなる、液晶表示板用スペーサ
ー。 - 【請求項5】アミノ樹脂となり得る初期縮合物を酸性触
媒の存在下で縮合硬化させて得られた粒子を酸性触媒の
存在下でさらに縮合硬化させた後、前記粒子をスルファ
ミン酸系化合物および/またはイミダゾール系化合物を
含有させた水性液中において150℃以上で加熱し、前
記水性液から前記粒子を分離し、前記分離した粒子を1
60℃以上で加熱処理する、アミノ樹脂粒子の製造方
法。 - 【請求項6】前記初期縮合物が、ベンゾグアナミン、シ
クロへキサンカルボグアナミン、シクロへキセンカルボ
グアナミン、メラミン、アセトグアナミン、ノルボルネ
ンカルボグアナミン、パラトルエンスルホンアミドおよ
び尿素からなる群より選ばれる少なくとも1種とホルム
アルデヒドとの縮合物である、請求項5に記載のアミノ
樹脂粒子の製造方法。
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