JP2003146135A - 車両用インナミラー装置のピボット構造 - Google Patents

車両用インナミラー装置のピボット構造

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JP2003146135A JP2001345004A JP2001345004A JP2003146135A JP 2003146135 A JP2003146135 A JP 2003146135A JP 2001345004 A JP2001345004 A JP 2001345004A JP 2001345004 A JP2001345004 A JP 2001345004A JP 2003146135 A JP2003146135 A JP 2003146135A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で通常時における高いミラー角度
保持力を得ることができ、更にはミラー角度調整時には
調整操作を容易に行うことができる車両用インナミラー
装置のピボット構造を得る。 【解決手段】 ピボット部18Aの下側にはブッシュ3
4が配置されており、当該ブッシュ34は圧縮コイルス
プリング48によって押圧付勢されている。従って、圧
縮コイルスプリング48の付勢力に応じたミラー角度保
持力を得ることができる。一方、ミラー角度調整時に
は、可動レバー38を固定レバー50側へ押すことによ
り、圧縮コイルスプリング48が縮められ、付勢状態が
解除される。従って、調整操作を容易に行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の後方視認用
のインナミラーを含んで構成された車両用インナミラー
装置のピボット構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用インナミラー装置は、基
端部がルーフ等に固定されると共に下端部にピボット球
部が形成されたステーと、このステーのピボット球部に
回転可能に支持されると共にインナミラー等を含んで構
成された装置本体と、によって構成されている。これに
より、ドライバは、体格や姿勢に応じて適正なミラー角
度を得ることができる。
【0003】ところで、近年、車両用インナミラー装置
に各種機能が付加されるようになってきた。例えば、照
明装置や自動料金徴収システム(ETC)関連の機器、
センタースピーカー等がその例である。これに伴い、車
両用インナミラー装置の重量が増加する傾向にある。
【0004】このように車両用インナミラー装置の重量
が増加すると、車両走行時の車体振動等によってインナ
ミラーのミラー角度が不用意に変化するおそれがある。
このような事態を未然に防ぐための有効な手段の一つと
して、ミラー角度調整部(ピボット部)の摺動トルクを
高く設定する手法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成の場合、摺動トルクを高くすることができても、そ
のために部品点数が増え、その重量増加分をも加味して
トルク設定する必要があるとか、形状が複雑化して製作
コストが高くなるといった問題があった。
【0006】さらに、単純にミラー角度調整部の摺動ト
ルクを高く設定した場合には、ミラー角度の調整操作
(特に、微調整操作)がやり難くなるという問題も生じ
る。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、簡単な構成で
通常時における高いミラー角度保持力を得ることができ
る車両用インナミラー装置のピボット構造を得ることが
第一の目的であり、簡単な構成で通常時には高いミラー
角度保持力を得ることができ、ミラー角度調整時には調
整操作を容易に行うことができる車両用インナミラー装
置のピボット構造を得ることが第二の目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る車両用インナミラー装置のピボット構造は、車両の
所定部位に固定されたステーの下端部に形成されたピボ
ット部と、このピボット部の表面に摺接状態で配置さ
れ、当該ピボット部回りに摺動することで車両後方視認
用のインナミラーのミラー角度を変更させる摺動部材
と、この摺動部材を弾性的に支持し、当該摺動部材に摺
動トルク増加方向への付勢力を作用させる付勢手段と、
を有することを特徴としている。
【0009】請求項2記載の本発明に係る車両用インナ
ミラー装置のピボット構造は、請求項1記載の発明にお
いて、装置外部に露出状態で配置される操作部を有し、
かつ当該操作部を操作することにより前記付勢手段によ
る前記摺動部材への付勢力を解除可能若しくは軽減可能
とされた解除手段を備えている、ことを特徴としてい
る。
【0010】請求項1記載の本発明によれば、車両の所
定部位にはステーが固定されており、その下端部に形成
されたピボット部に摺動部材が摺接状態で配置されてい
る。この摺動部材は付勢手段によって弾性的に支持され
ており、これにより摺動部材には摺動トルク増加方向へ
の付勢力が作用するようになっている。従って、付勢手
段の付勢力の設定を予め強めに設定しておけば、ピボッ
ト部に対する摺動部材の摺動トルクは増加することにな
る。
【0011】このように本発明によれば、摺動部材を弾
性的に支持する付勢手段の付勢力の設定の如何によっ
て、ピボット部に対する摺動部材の摺動トルクを如何様
にも調整できるので、簡単な構成で通常時における高い
ミラー角度保持力を得ることができる。
【0012】請求項2記載の本発明によれば、車両用イ
ンナミラー装置のインナミラーのミラー角度を調整する
場合、装置外部に露出状態で配置された操作部を操作す
ることにより、付勢手段による摺動部材への付勢力を解
除若しくは軽減することができる。従って、ピボット部
に対する摺動部材の摺動トルクがゼロになるか若しくは
軽くなるため、ミラー角度の調整操作(特には、微調整
操作)をスムーズに行うことができる。
【0013】なお、ミラー角度の調整が終了したら、操
作部の操作状態を解除すれば、再び付勢手段の付勢力が
摺動部材に作用して、ピボット部に対する摺動部材の摺
動トルクが増加した状態に復帰する。
【0014】このように本発明によれば、付勢手段と解
除手段とを組み合わせることにより、簡単な構成で、
「通常時には高いミラー角度保持力が得られること」並
びに「ミラー角度調整時には調整操作を容易に行うこと
ができること」という二律背反事項を同時に成立させる
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、図1を用
いて、本発明の第1実施形態に係る車両用インナミラー
装置10について説明する。
【0016】図1には、本実施形態に係る車両用インナ
ミラー装置10の全体構成を示す斜視図が示されてい
る。この図に示されるように、車両用インナミラー装置
10は、車両のルーフに固定されるステー12と、この
ステー12の下端部に回動自在に支持された装置本体1
4と、によって構成されている。
【0017】ステー12は、車両前後方向を長手方向と
する略矩形平板状の取付部16と、この取付部16の前
端部から垂下されると共に下端部に球状のピボット部1
8Aが形成されたピボットシャフト18と、によって構
成されている。取付部16の後部には車両のルーフへの
取付用の凹部20が形成されており、この凹部20を利
用してステー12はルーフにねじ止めされている。
【0018】一方、装置本体14は、車両幅方向を長手
方向とする略薄型箱体形状のインナミラーケース22を
備えている。インナミラーケース22の車両後方側の面
は開放されており、この部分にインナミラー24が垂直
に保持されている。また、インナミラーケース22の頂
壁部22Aの略中央部には透孔26が形成されており、
ピボットシャフト18の下部側が挿入されている。さら
に、インナミラーケース22内には、略矩形平板状のフ
レーム28が略垂直に配置されている。このフレーム2
8の略中央上部には、ボックス状のピボットハウジング
30が一体に形成されている。ピボットハウジング30
は内部中空とされており、その頂壁部30Aの略中央部
にはピボット軸受部32が一体に形成されている。ピボ
ット軸受部32はフレーム28の他の部分に比べて上下
方向に厚肉化されており、上面側に形成されかつすり鉢
形状に面取りされた環状の第1凹部32Aと、下面側に
形成されかつピボット部18Aの球面形状に合致する環
状の第2凹部32Bとを備えている。第1凹部32Aは
インナミラー24のミラー角度調整時にピボットシャフ
ト18に対する逃げとなる部分であり、又第2凹部32
Bは球面軸受の上側半分を構成するものである。
【0019】上述したピボット部18Aの下面側には、
「摺動部材」としてのブロック状のブッシュ34が配設
されている。ブッシュ34の中央部には、ピボット部1
8Aの球面形状に合致する半球形状の第3凹部34Aが
形成されている。従って、ピボット部18Aは、第2凹
部32Bと第3凹部34Aとによって回転自在に支持さ
れている。
【0020】また、上述したブッシュ34の下方側に
は、操作レバー36が配設されている。操作レバー36
は、略L字形に形成された可動レバー38と、この可動
レバー38の先端部にヒンジピン40でヒンジ結合され
た棒状のロッド42と、によって構成されている。可動
レバー38の屈曲部位は、フレーム28に設けられた支
持フランジ44にヒンジピン45でヒンジ結合されてい
る。従って、可動レバー38は、ヒンジピン45回りに
車両前後方向へ揺動可能とされている。また、ロッド4
2の上端部には、円板状に形成されてブッシュ34の下
面に当接状態で配置されるスプリングシート46が固着
されている。このスプリングシート46とピボットハウ
ジング30の底壁部30Bとの間には、「付勢手段」と
しての圧縮コイルスプリング48が圧縮状態で巻装され
ている。なお、圧縮コイルスプリング48の下端部に
も、スプリングシート49が配置されている。上記構成
により、圧縮コイルスプリング48は、スプリングシー
ト46を介してブッシュ34をピボット部18A側(図
1の矢印A方向。なお、この方向が本発明における「摺
動トルク増加方向」である)へ常時押圧付勢している。
【0021】また、本実施形態では、比較的ばね定数が
大きい圧縮コイルスプリング48を使用している。さら
に、フレーム28には、車両下方側へ延出された真直棒
状の固定レバー50が配設されている。固定レバー50
は可動レバー38の揺動軌跡上に配置されており、可動
レバー38を固定レバー50側へ揺動させることにより
ロッド42が車両下方側へ押し下げられる構成である。
なお、可動レバー38の下端部分38A並びに固定レバ
ー50の下端部分50Aは、いずれもインナミラーケー
ス22の底壁部30Aに形成された開口52を通って外
部に露出した状態で配置されている。
【0022】上記構成において、可動レバー38及びロ
ッド42から成る操作レバー36と、固定レバー50と
が本発明における「解除手段」に相当し、このうち、可
動レバー38の下端部分38Aが本発明における「(解
除手段の)操作部」に相当する。
【0023】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。
【0024】上述したように本実施形態では、比較的ば
ね定数が大きい圧縮コイルスプリング48を使用してい
る。そして、機構的には、圧縮コイルスプリング48の
付勢力がスプリングシート46を介してブッシュ34に
ダイレクトに作用するように構成したので、ブッシュ3
4の第3凹部34Aはピボット部18Aをピボット軸受
部32の第2凹部32B側へ強圧している。従って、ピ
ボット部18Aに対するブッシュ34の摺動トルクは高
くなり、ピボット部18Aはピボット軸受部32の第2
凹部32Bとブッシュ34の第3凹部34Aとの間に強
固に保持される。すなわち、本実施形態によれば、簡単
な構成で通常時における高いミラー角度保持力を得るこ
とができる。よって、車両用インナミラー装置10に種
々の機能が付加されて重量が増加したとしても、車体振
動等によって不用意にミラー角度が変更されることはな
い。
【0025】一方、車両用インナミラー装置10のイン
ナミラー24のミラー角度を調整する場合には、ドライ
バが指で可動レバー38の下端部分38Aを固定レバー
50の下端部分50A側へ押し付ける。この操作によ
り、可動レバー38がヒンジピン45回りに揺動され、
ロッド42を車両下方側へ押し下げる。従って、圧縮コ
イルスプリング48がその付勢力に抗して縮められ、ブ
ッシュ34の第3凹部34Aによるピボット部18Aへ
の押圧状態が解除される。これにより、ピボット部18
Aに対するブッシュ34の摺動トルクがゼロになる。そ
して、この状態で、ドライバが、自分の体格や姿勢に合
わせて適正なミラー角度となるように装置本体14をピ
ボット部18A回りに揺動させればよい。このとき、前
記の如くピボット部18Aに対するブッシュ34の摺動
トルクがゼロであることから、ドライバはミラー角度の
調整操作(特には、微調整操作)をスムーズに行うこと
ができる。
【0026】上記の如くしてミラー角度の調整を終えた
ら、可動レバー38から指を放せばよい。これにより、
圧縮コイルスプリング48の付勢力が再びブッシュ34
に作用するので、ピボット部18Aに対するブッシュ3
4の摺動トルクが増加した状態に復帰し、そのミラー角
度で装置本体14が保持される。
【0027】このように本実施形態によれば、簡単な構
成で、「通常時には高いミラー角度保持力が得られるこ
と」並びに「ミラー角度調整時には調整操作を容易に行
うことができること」という二律背反事項を同時に成立
させることができる。
【0028】また、本実施形態の場合、ブッシュ34を
圧縮コイルスプリング48で押圧付勢する構成を採った
ので、ピボット部18Aの表面及びブッシュ34の第3
凹部34Aの表面の面粗度を粗くして両者間に作用する
摩擦力を大きく設定しておくことにより、圧縮コイルス
プリング48の付勢力を下げる(ばね定数を下げる)こ
とが可能である。なお、両者の材質を替えてもよい。こ
れにより、解除操作時に可動レバー38の下端部分38
Aを押す力(解除操作力)を下げることができるという
メリットもある。
【0029】〔第2実施形態〕以下、図2を用いて、本
発明の第2実施形態に係る車両用インナミラー装置60
について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一
構成部分については、同一番号を付してその説明を省略
する。
【0030】図2には、本実施形態に係る車両用インナ
ミラー装置60の斜視図が示されている。この図に示さ
れるように、本実施形態では、解除手段の構成をレバー
方式ではなく、ボタン方式を採用した点に特徴がある。
【0031】簡単に説明すると、本実施形態では、可動
レバー38及び固定レバー50の替わりに、略L字形に
形成された解除アーム62が使用されている。解除アー
ム62の水平部62Aはピボットハウジング30の下方
を通されており、又解除アーム62の垂直部62Bはフ
レーム28の短辺側に沿って立ち上げられている。水平
部62Aの端部は、フレーム28の下縁角部に立設され
た円筒状の取付ボス64にねじ66で回動可能に固定さ
れている。また、垂直部62Bの端部付近は、フレーム
28の上縁角部に立設されたガイド板68のガイド孔へ
挿通されている。さらに、この垂直部62Bの端部(上
端部)はインナミラーケース22に形成されたアーム挿
通孔70から外部へ露出されており、操作ボタン72を
構成している。さらに、上記水平部62Aには、ロッド
42の下端部が相対回転可能に連結されている。
【0032】上記構成において、解除アーム62が本発
明における「解除手段」に相当し、操作ボタン72が本
発明における「操作部」に相当する。
【0033】上記構成によれば、通常時においては、圧
縮コイルスプリング48の付勢力がブッシュ34に作用
し、これによりブッシュ34の第3凹部34Aがピボッ
ト部18Aに強圧されるので、ピボット部18Aに対す
るブッシュ34の摺動トルクは高くなり、ピボット部1
8Aはピボット軸受部32の第2凹部32Bとブッシュ
34の第3凹部34Aとの間に強固に保持される。すな
わち、本実施形態によれば、簡単な構成で通常時におけ
る高いミラー角度保持力を得ることができる。よって、
車両用インナミラー装置60に種々の機能が付加されて
重量が増加したとしても、車体振動等によって不用意に
ミラー角度が変更されることはない。
【0034】一方、車両用インナミラー装置60のイン
ナミラー(図示省略)のミラー角度を調整する場合に
は、ドライバが解除アーム62の操作ボタン72を押圧
すればよい。この操作により、解除アーム62はねじ6
6回りに車両下方側へ押し下げられ(揺動し)、これに
伴ってロッド42が車両下方側へ押し下げられる。従っ
て、圧縮コイルスプリング48がその付勢力に抗して縮
められ、ブッシュ34の第3凹部34Aによるピボット
部18Aへの押圧状態が解除される。これにより、ピボ
ット部18Aに対するブッシュ34の摺動トルクがゼロ
になる。そして、この状態で、ドライバが、自分の体格
や姿勢に合わせて適正なミラー角度となるように装置本
体14をピボット部18A回りに揺動させればよい。こ
のとき、前記の如くピボット部18Aに対するブッシュ
34の摺動トルクがゼロであることから、ドライバはミ
ラー角度の調整操作(特には、微調整操作)をスムーズ
に行うことができる。
【0035】上記の如くしてミラー角度の調整を終えた
ら、操作ボタン72から指を放せばよい。これにより、
圧縮コイルスプリング48の付勢力が再びブッシュ34
に作用するので、ピボット部18Aに対するブッシュ3
4の摺動トルクが増加した状態に復帰し、そのミラー角
度で装置本体14が保持される。
【0036】このように本実施形態によっても、前述し
た第1実施形態と同様に、簡単な構成で、「通常時には
高いミラー角度保持力が得られること」並びに「ミラー
角度調整時には調整操作を容易に行うことができるこ
と」という二律背反事項を同時に成立させることができ
る。
【0037】また、本実施形態においても、前述した第
1実施形態と同様に、ブッシュ34を圧縮コイルスプリ
ング48で押圧付勢する構成を採ったので、ピボット部
18Aの表面及びブッシュ34の第3凹部34Aの表面
の面粗度を粗くして両者間に作用する摩擦力を大きく設
定しておくことにより、圧縮コイルスプリング48の付
勢力を下げる(ばね定数を下げる)ことが可能である。
なお、両者の材質を替えてもよい。これにより、解除操
作時に解除アーム62の操作ボタン72を押す力(解除
操作力)を下げることができるというメリットもある。
【0038】〔実施形態の補足説明〕なお、上述した各
実施形態では、底面がフラットなブッシュ34を用いた
が、これに限らず、図3に示されるような形状のブッシ
ュ80を用いてもよい。簡単に説明すると、このブッシ
ュ80では、底部の外周部が環状にカットされて上下逆
向きの略円錐台形状となるように形成されている。従っ
て、ブッシュ80の下面は、中心に形成された平面部8
0Aとその周囲に形成された傾斜部80Bとによって構
成されている。そして、傾斜部80Bに圧縮コイルスプ
リング48の上端部が当接係止されている。これによ
り、圧縮コイルスプリング48の付勢力がブッシュ80
の第3凹部80Cの内周面からピボット部18Aの中心
側へ作用する(図3の矢印参照)。従って、ピボット部
18Aの外周面とブッシュ80の第3凹部80Cの内周
面との間に作用する面圧が高くなり、ミラー角度保持力
を高めることができるという利点がある。
【0039】また、上述した各実施形態では、ミラー角
度調整時に解除手段の操作部を操作すると、圧縮コイル
スプリング48の付勢力が解除される構成を採ったが、
これに限らず、解除手段の操作部を操作することによ
り、圧縮コイルスプリング48の付勢力が軽減される構
成を採ってもよい。
【0040】また、上述した第1実施形態では可動レバ
ー38を固定レバー50側へ押す構成の解除手段を採用
し、第2実施形態では操作ボタン72を装置下方側へ押
す構成の解除手段を採用したが、これに限らず、可動レ
バー38を固定レバー50に対して離間させる(引く)
構成の解除手段、操作ボタン72を装置上方側へ引く構
成の解除手段を採用してもよい。
【0041】さらに、上述した各実施形態では、付勢手
段として圧縮コイルスプリング48を用いたが、これに
限らず、他のスプリングを使用することも可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明に係る車両用インナミラー装置のピボット構造は、
車両の所定部位に固定されたステーの下端部に形成され
たピボット部と、このピボット部の表面に摺接状態で配
置され、当該ピボット部回りに摺動することで車両後方
視認用のインナミラーのミラー角度を変更させる摺動部
材と、この摺動部材を弾性的に支持し、当該摺動部材に
摺動トルク増加方向への付勢力を作用させる付勢手段
と、を有するので、簡単な構成で通常時における高いミ
ラー角度保持力を得ることができるという優れた効果を
有する。
【0043】請求項2記載の本発明に係る車両用インナ
ミラー装置のピボット構造は、請求項1記載の発明にお
いて、装置外部に露出状態で配置される操作部を有し、
かつ当該操作部を操作することにより付勢手段による摺
動部材への付勢力を解除可能若しくは軽減可能とされた
解除手段を備えているので、簡単な構成で通常時には高
いミラー角度保持力を得ることができ、ミラー角度調整
時には調整操作を容易に行うことができるという優れた
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る車両用インナミラー装置の
ピボット構造を示す斜視図である。
【図2】第2実施形態に係る車両用インナミラー装置の
ピボット構造を示す斜視図である。
【図3】第1実施形態及び第2実施形態のいずれに対し
ても適用可能な変形例を示すピボッド部の要部拡大図で
ある。
【符号の説明】
10 車両用インナミラー装置 12 ステー 18A ピボット部 24 インナミラー 32B 第2凹部 34A 第3凹部 34 ブッシュ(摺動部材) 36 操作レバー(解除手段) 38 可動レバー 38A 下端部分(解除手段の操作部) 42 ロッド 48 圧縮コイルスプリング(付勢手段) 50 固定レバー(解除手段) 60 車両用インナミラー装置 62 解除アーム(解除手段) 72 操作ボタン(解除手段の操作部) 80 ブッシュ(摺動部材) 80C 第3凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の所定部位に固定されたステーの下
    端部に形成されたピボット部と、 このピボット部の表面に摺接状態で配置され、当該ピボ
    ット部回りに摺動することで車両後方視認用のインナミ
    ラーのミラー角度を変更させる摺動部材と、 この摺動部材を弾性的に支持し、当該摺動部材に摺動ト
    ルク増加方向への付勢力を作用させる付勢手段と、 を有することを特徴とする車両用インナミラー装置のピ
    ボット構造。
  2. 【請求項2】 装置外部に露出状態で配置される操作部
    を有し、かつ当該操作部を操作することにより前記付勢
    手段による前記摺動部材への付勢力を解除可能若しくは
    軽減可能とされた解除手段を備えている、 ことを特徴とする請求項1記載の車両用インナミラー装
    置のピボット構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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