JP2003145356A - スターホイールの製造方法及び製造装置 - Google Patents

スターホイールの製造方法及び製造装置

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JP2003145356A
JP2003145356A JP2001351306A JP2001351306A JP2003145356A JP 2003145356 A JP2003145356 A JP 2003145356A JP 2001351306 A JP2001351306 A JP 2001351306A JP 2001351306 A JP2001351306 A JP 2001351306A JP 2003145356 A JP2003145356 A JP 2003145356A
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star wheel
anvil
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star
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JP2001351306A
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Hiroshi Hashizume
博 橋詰
Mitsuhiko Denda
光彦 傳田
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Seiko Epson Corp
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外周部の山部の突端が硬く鋭利なスターホイ
ールの製造方法を提供する。 【解決手段】 周方向に交互に並ぶ山部と谷部を有する
外周部が形成され印刷用紙と転がり接触する輪郭星形の
スターホイールの製造方法であって、金属板の一部を板
厚方向に押しつぶす鍛造工程と、山部の突端からその両
側に隣接する谷部の一方に向かって延びる外周面に対応
する第一切口面を、互いに別体に形成されて結合されて
いる2つの金敷61,61の一方でせん断形成し、山部
の突端からその両側に隣接する谷部の他方に向かって延
びる外周面に対応する第二切口面を、前記2つの金敷6
1,61の他方でせん断形成するせん断工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スターホイールの
製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ、複写機等の印刷装置は
印刷用紙を搬送するための搬送機構を備えている。この
搬送機構を構成する部材の一つに、従動ローラ等の金属
軸の周囲に嵌合されるスターホイールが公知である。一
般にスターホイールは、周方向に交互に並ぶ山部と谷部
を外周部に有する輪郭星形の部材である。スターホイー
ルはそれが嵌合された金属軸とともに回転し印刷用紙に
転がり接触する。スターホイールが印刷用紙と転がり接
触するとき、外周部の山部の突端が印刷用紙に当接す
る。印刷の施された印刷用紙に山部の突端が当接すると
その当接面積に応じた面積分のインクが突端で剥ぎ取ら
れるため、突端は鋭利であればあるほど望ましい。ま
た、山部の突端には応力が集中するので、突端の硬度は
高いことが望ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでスターホイー
ルを製造する方法としては、金属板のエッチングにより
外周部を形成する方法が知られている。しかしこのエッ
チングを利用した方法では、山部の突端をある程度は鋭
利にできるもののそれには限界があった。例えば突端の
肉厚を0.045mm未満にすることはできず、また突
端の曲率半径を0.04mm未満にすることはできなか
った。また、エッチングを利用した方法で山部の突端を
硬く形成するには原材料として高硬度の金属板を用いる
必要があり、そのような高硬度の金属板は高価であるた
め製造コストが高くなるという問題があった。
【0004】本発明は、上述の問題に鑑みて創作された
ものであって、外周部の突端が硬く鋭利なスターホイー
ルの製造方法を提供することを目的とする。また本発明
は、スターホイールの山部の突端の平面形状を鋭利に形
成する装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスターホイ
ールの製造方法は、周方向に交互に並ぶ山部と谷部を有
する外周部が形成され印刷用紙と転がり接触する輪郭星
形のスターホイールの製造方法であって、(a)金属板
の一部を板厚方向に押しつぶす鍛造工程と、(b)前記
山部の突端からその両側に隣接する前記谷部の一方に向
かって延びる外周面に対応する第一切口面を、互いに別
体に形成されて結合されている2つの金敷の一方でせん
断形成し、前記山部の突端からその両側に隣接する前記
谷部の他方に向かって延びる外周面に対応する第二切口
面を、前記2つの金敷の他方でせん断形成するせん断工
程とを含むことを特徴とする。
【0006】このスターホイールの製造方法において、
鍛造工程は、スターホイールの山部突端の断面形状を形
成するための工程である。山部の突端は鍛造工程で押し
つぶされるため薄肉かつ高硬度になる。またせん断工程
は、山部の突端からその両側に隣接する谷部の一方と他
方とにそれぞれ向かって延びる2つの外周面をせん断形
成するための工程である。すなわち、それら2つの外周
面に対応する第一切口面及び第二切口面で作られる稜角
は、スターホイールの山部の突端の平面形状を与える。
互いに別体に形成されて結合されている2つの金敷の一
方で第一切口面を形成し他方で第二切口面を形成するの
で、第一切口面及び第二切口面で作られる稜角を鋭利に
形成することができる。したがって本発明に係るスター
ホイールの製造方法によると、外周部の突端が硬く鋭利
なスターホイールを製造することができる。尚、前記せ
ん断工程で用いる金敷はダイスの一部であってもよい
し、あるいはパンチの一部であってもよい。
【0007】さらに本発明に係るスターホイールの製造
方法は、前記せん断工程の後に前記金属板の表面を電解
研磨する仕上げ工程をさらに含むことを特徴とする。こ
の製造方法によると、スターホイールの外周部の突端を
電解研磨によりさらに鋭利に形成することができる。
【0008】さらにまた、本発明に係るスターホイール
の製造方法は、前記鍛造工程において、互いに異形の複
数のパンチで前記金属板を複数回押しつぶすことで、前
記山部の基端に対応する部位から前記山部の突端に対応
する部位に接近するにしたがい前記金属板の肉厚を小さ
くすることを特徴とする。この製造方法によると、外周
部の突端をさらに薄く形成することができる。尚、前記
鍛造工程において、前記山部の突端に対応する部位の肉
厚が0.025mm以下になるまで前記金属板を押しつ
ぶすことが望ましい。
【0009】本発明に係るスターホイールの製造装置
は、周方向に交互に並ぶ山部と谷部を有する外周部が形
成され印刷用紙と転がり接触する輪郭星形のスターホイ
ールの製造装置であって、前記山部の突端からその両側
に隣接する前記谷部の一方に向かって延びる外周面に対
応する第一切口面をせん断形成する第一金敷と、前記第
一金敷と別体に形成されて前記第一金敷と結合され、前
記山部の突端からその両側に隣接する前記谷部の他方に
向かって延びる外周面に対応する第二切口面をせん断形
成する第二金敷とを備える。
【0010】このスターホイールの製造装置によると、
第一金敷は、山部の突端からその両側に隣接する谷部の
一方に向かって延びる外周面に対応する第一切口面を形
成する。また第二金敷は、山部の突端からその両側に隣
接する谷部の他方に向かって延びる外周面に対応する第
二切口面を形成する。したがって第一切口面と第二切口
面とで作られる稜角、すなわちスターホイールの山部の
突端の平面形状を鋭利に形成することができる。尚、前
記第一金敷及び前記第二金敷はダイスの一部であっても
よいし、あるいはパンチの一部であってもよい。
【0011】本発明に係るスターホイールは、周方向に
交互に並ぶ山部と谷部を有する外周部が形成され印刷用
紙と転がり接触する輪郭星形であって、前記山部の突端
は、肉厚が0.025mm以下、ヴィッカース硬度が3
70Hv以上、周方向の輪郭線の曲率半径が0.008
mm以下であることを特徴とする。このスターホイール
は、上述した本発明に係るスターホイールの製造方法に
より製造することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
一実施例を図面に基づいて説明する。図2及び図3は、
本発明の一実施例によるスターホイール10を示す平面
図及び断面図である。
【0013】スターホイール10は例えばステンレス等
の金属板で形成され、輪郭星形の概ね円盤状を呈する。
スターホイール10はその外周部12に山部14と谷部
18とを複数備えている。山部14と谷部18とはスタ
ーホイール10の周方向で交互に並んで形成されてい
る。
【0014】山部14は図2に示すように、スターホイ
ール10の中心軸Oから離間するにしたがって先細りと
なる平面形状を有する。山部14の外周面22,22
は、それぞれ隣接する谷部18,18に向かって延びて
いる。山部14の外周面22はほぼ平面状に形成されて
いるが、曲面状に凹んでいても膨らんでいてもよい。
【0015】山部14は図3に示すように、基端から突
端16に接近するにしたがって肉厚が薄くなる断面形状
を有する。本実施例ではスターホイール10の一方の面
24側のみが凹むように傾斜面を形成して山部14の肉
厚を変化させているが、スターホイール10の両面側が
凹むようにして山部14の肉厚を変化させてもよい。ま
た断面視において山部14の傾斜面は、中心軸Oに近い
部分25aでは所定の曲率半径で湾曲する曲面状で、中
心軸Oから遠い部分25bではほぼ一定の角度で傾斜す
る平面状であるが、曲面部分と平面部分とを中心軸Oか
らの距離に応じ上記とは異なる配置で設けてもよいし、
傾斜面の全体を平面状に構成してもよいし、傾斜面の全
体を曲面状に構成してもよい。
【0016】突端16の肉厚tは0.025mm以下に
設定される。また突端16について周方向の輪郭線の曲
率半径Rは0.008mm以下に設定される。突端16
の肉厚tを0.025mm以下、曲率半径Rを0.00
8mm以下にすることで、印刷の施された印刷用紙に突
端16が当接するときその当接面積を小さくでき、突端
16が剥ぎ取るインクの面積を低減できる。突端16の
硬度は、ヴィッカース硬度単位で370Hv以上に設定
される。突端16のヴィッカース硬度を370Hv以上
として強度を高めることで、印刷用紙への当接による突
端16の折れ、曲げ、摩耗等を防止できる。尚、突端1
6の肉厚t、周方向の輪郭線の曲率半径R及び硬度や、
突端16の両側の外周面22,22がなす稜角の角度に
ついては適宜設定してもよい。
【0017】谷部18は、その両側に隣接する各山部1
4,14の間を接続している。図2に示すように、平面
視において谷部18は湾曲状に凹んでいるが、中心軸O
に向かってV字状に凹んでいてもよい。
【0018】スターホイール10の中央部には、面24
から垂直に突出し中心軸Oを軸とする円筒壁部28が一
体に形成されている。円筒壁部28の内孔29には図示
しない印刷機構の金属軸が嵌入される。円筒壁部28の
周囲は外周部12よりも円筒壁部28の突出方向とは反
対側に窪んでいる。この窪み30の形成によりスターホ
イール10では図3(a)に示す如く、外周部12がの
る仮想平面Sの両側に円筒壁部28が延びている。した
がって、スターホイール10は金属軸の回転に伴い安定
して回転する。
【0019】図4は、本実施例によるスターホイール1
0の製造方法を示すフローチャートである。以下、スタ
ーホイール10の製造方法について図4に基づき説明す
る。
【0020】まず図4のステップS1では、金属板50
にせん断加工を施すことで、製造するスターホイール1
0の外形形状より一まわり大きく金属板50を下抜きす
る。以下では、この下抜きした金属板50を下抜き板5
0という。尚、下抜き板50の形状はスターホイール1
0の外形形状より一まわり大きなものであればよいが、
本実施例ではスターホイール10と同様な輪郭星形の円
盤形状とされる。
【0021】次にステップS2では、下抜き板50のう
ちスターホイール10の各山部14となる部分(以下、
山部形成部という。)を鍛造により板厚方向に押しつぶ
す。続いてステップS3では下抜き板50にせん断加工
を施し、スターホイール10の突端16両側の外周面2
2,22に対応する第一切口面及び第二切口面を山部形
成部に形成する。尚、ステップS2及びステップS3の
詳細については後述する。
【0022】次にステップS4では、せん断加工の施さ
れた金属板50の表面を電解研磨して仕上げる。電解研
磨は例えば、所定の電解液に浸した金属板50を陽極と
して直流電流を印加することで、金属板50の表面を電
気化学的に溶解する。このような電解研磨により金属板
50の第一及び第二切口面が研磨されて外周面22,2
2が形成され、より鋭利な突端16が形成される。尚、
表面仕上げの研磨には、電解研磨法の他にも例えば化学
研磨法等の公知の研磨方法を採用してもよい。
【0023】尚、スターホイール10の円筒壁部28及
び窪み30は、例えばステップS4の実施後において例
えばプレス加工により形成する。以上により、図2及び
図3に示すスターホイール10が得られる。
【0024】図5、図6及び図7は、図4のステップS
2において下抜き板50を押しつぶすことで山部14の
断面形状を形成する様子を示す断面図である。本実施例
のステップS2では図5〜図7に示すように、互いに異
形の3つのパンチ52,54,56を用いて下抜き板5
0の各山部形成部14’を3回に分けて押しつぶす。以
下、ステップS2の詳細について図5〜図7を参照しつ
つ説明する。
【0025】ステップS2ではまず図5に示すように、
平金敷58上に下抜き板50を載置し、下抜き板50の
山部形成部14’に鍛造用第一パンチ52を打ち付け
る。鍛造用第一パンチ52は、図5に一点鎖線ハッチン
グで示す部分を押しつぶし、山部14の曲面部分25a
に対応する曲面を形成する。尚、山部14の平面部分2
5b(図5に二点鎖線で示す。)に対応する部分につい
ては、平面部分25bよりも肉厚の平坦形状に鍛造用第
一パンチ52で押しつぶす。
【0026】次に図6に示すように、鍛造用第一パンチ
52で押しつぶされた部位に鍛造用第二パンチ54を打
ち付ける。鍛造用第二パンチ54は、図6に一点鎖線ハ
ッチングで示す部分を押しつぶし、山部14の平面部分
25b(図6に二点鎖線で示す。)に対応する部分に、
平面部分25bよりも緩やかに傾斜する平面を形成す
る。
【0027】続いて図7に示すように、鍛造用第一パン
チ52及び鍛造用第二パンチ54で押しつぶされた部位
に鍛造用第三パンチ56を打ち付ける。鍛造用第三パン
チ56は、図7に一点鎖線ハッチングで示す部分を押し
つぶし、山部14の平面部分25bに対応する斜面を形
成する。
【0028】このようにステップS2では、山部14に
対応する下抜き板50の山部形成部14’を3回に分け
て徐々に押しつぶすことで、山部形成部14’の突端1
6となる部分の肉厚tを0.025mm以下にまで小さ
くできる。さらにステップS2では山部形成部14’を
鍛造により押しつぶすので、ヴィッカース硬度が200
Hv以下の安価な材料を金属板50として用いても、山
部形成部14’の突端16となる部分で370Hv以上
のヴィッカース硬度を実現できる。
【0029】尚、ここまで山部形成部14’の鍛造を3
回に分けて実施するものとして説明したが、山部14の
突端16に求められる肉厚t、硬度等に応じ3回以外の
複数回に分けて鍛造を行ってもよい。また、1回の鍛造
により所望の性状が得られるのであれば1回であっても
よい。
【0030】図1及び図8は、図4のステップS3で使
用する本実施例による製造装置のせん断用パンチ60を
示す模式図である。以下、ステップS3の詳細について
図1及び図8を参照しつつ説明する。
【0031】ステップS3では、工具としてせん断用パ
ンチ60とせん断用ダイス(図示しない)とを用いる。
図1に示すように本実施例では、スターホイール10の
外周部12の1/4部分にせん断加工を施すせん断用パ
ンチ60及びダイスの組を4組使用するが、4組以外の
所定数組のパンチ及びダイスで外周部12をせん断加工
してもよい。
【0032】せん断用パンチ60の側壁64には、交互
につらなる山形部65と谷形部67とが形成されてい
る。各谷形部67はV字状を呈し、最深部69の両側の
尾根部68,68でスターホイール10の突端16の両
側の外周面22,22に対応する第一切口面及び第二切
口面を形成する。
【0033】せん断用パンチ60は、各谷形部67の最
深部69を通る平面Tで分割されている。各分割部分を
構成する複数の割り駒61は互いに別体に形成されてお
り、互いに結合することで1つのせん断用パンチ60を
形成する。すなわち各谷形部67は、平面Tを挟んで隣
り合う2つの割り駒61,61で形成されている。した
がって平面Tを挟んで隣り合う割り駒61,61の一方
は、平面Tが通る最深部69に近い側の尾根部68で第
一切口面を形成し、上記割り駒61,61の他方は、平
面Tが通る最深部69に近い側の尾根部68で第二切口
面を形成する。平面Tを挟んで隣り合う割り駒61,6
1の一方が特許請求の範囲に記載された「2つの金敷の
一方」及び「第一金敷」の一例であり、平面Tを挟んで
隣り合う割り駒61,61の他方が特許請求の範囲に記
載された「2つの金敷の他方」及び「第二金敷」の一例
である。
【0034】せん断用ダイスは、せん断用パンチ60が
進入可能な穴を備える。せん断用ダイスの穴の内周壁は
せん断用パンチ60の側壁64に対応した形状を有し、
せん断用パンチ60の側壁64と共同して下抜き板50
をせん断する。尚、せん断用ダイスについては分割しな
いものとして説明するが、せん断用ダイスについてもせ
ん断用パンチ60に準じて分割し複数の割り駒で構成す
ることで、スターホイール10の突端16をより鋭利に
形成することができる。
【0035】ステップS3においてせん断用パンチ60
及びダイスにより下抜き板50をせん断加工するには、
まず下抜き板50をせん断用ダイス上に載置し所定位置
にセットする。次に、せん断用ダイス上の下抜き板50
にせん断用パンチ60を打ち付け、下抜き板50を打ち
抜く。このとき、せん断用パンチ60の側壁64とせん
断用ダイスの穴の内周壁とで下抜き板50の各山部形成
部14’を打ち抜く。これにより、スターホイール10
において各突端16の両側の外周面22,22となる第
一及び第二切口面が形成される。形成された第一切口面
及び第二切口面が作る稜角はスターホイール10の突端
16の平面形状を与える。
【0036】本実施例のせん断用パンチ60によると、
スターホイール10の外周面22,22を形成するため
の谷形部67を、最深部69を通る平面Tで結合させた
2つの割り駒61,61で形成するので、谷形部67を
尖鋭なV字状に形成できる。したがって、各谷形部67
の尾根部68,68で形成される第一及び第二切口面が
作る稜角、すなわち突端16の平面形状を、周方向の輪
郭線の曲率半径Rが0.008mm以下となる精度で尖
鋭化できる。尚、割り駒に分離不能な1つの剛体からな
るパンチで第一及び第二切口面を形成する場合、第一及
び第二切口面とで作る稜角を本実施例と同精度に尖鋭化
することはできない。なぜならば、高精度に尖った稜角
を与える断面V字の凹部を割り駒を用いないでパンチの
側壁に形成することは技術的に難しいからである。
【0037】以上説明したように、本実施例によるスタ
ーホイール10の製造方法によれば、山部14の突端1
6が硬く鋭利なスターホイール10を比較的簡単な工程
で安価に製造できる。
【0038】以上、本発明の一実施例について詳述した
が、これはあくまでも例示であって、本発明はそのよう
な実施例の記載によって何ら限定的に解釈されるもので
はない。例えば本発明方法により製造した2枚のスター
ホイールを重ね合わせて1つの製品を形成することで、
スターホイールの強度を高めてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による製造装置のせん断用パ
ンチを示す模式図であって、各割り駒を結合した状態を
示す底面図である。
【図2】本発明の一実施例によるスターホイールを示す
平面図であり、(b)は(a)におけるB2部を拡大し
て示している。
【図3】本発明の一実施例によるスターホイールを示す
断面図であり、(a)はスターホイール全体の断面を示
し、(b)は(a)におけるB3部を拡大して示してい
る。
【図4】本発明の実施例によるスターホイール10の製
造方法を示すフローチャートである。
【図5】図4のステップS2で金属板を複数回に分けて
鍛造する様子を示す断面図であって、一回目の鍛造につ
いて説明するための図である。
【図6】図4のステップS2で金属板を複数回に分けて
鍛造する様子を示す断面図であって、二回目の鍛造につ
いて説明するための図である。
【図7】図4のステップS2で金属板を複数回に分けて
鍛造する様子を示す断面図であって、三回目の鍛造につ
いて説明するための図である。
【図8】本発明の一実施例による製造装置のせん断用パ
ンチを示す模式図であって、(a)は各割り駒を分離し
た状態を示す底面図であり、(b)は(a)におけるB
8−B8断面図である。
【符号の説明】
10 スターホイール 12 外周部 14 山部 16 突端 18 谷部 22 外周面 50 金属板(下抜き板) 52 鍛造用第一パンチ 54 鍛造用第二パンチ 56 鍛造用第三パンチ 60 せん断用パンチ 61 割り駒 t 肉厚 R 輪郭線の曲率半径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C059 AA02 AB01 GC01 3F049 AA01 AA10 CA02 CA11 LA02 LB01 4E087 AA08 CA17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向に交互に並ぶ山部と谷部を有する
    外周部が形成され印刷用紙と転がり接触する輪郭星形の
    スターホイールの製造方法であって、 金属板の一部を板厚方向に押しつぶす鍛造工程と、 前記山部の突端からその両側に隣接する前記谷部の一方
    に向かって延びる外周面に対応する第一切口面を、互い
    に別体に形成されて結合されている2つの金敷の一方で
    せん断形成し、前記山部の突端からその両側に隣接する
    前記谷部の他方に向かって延びる外周面に対応する第二
    切口面を、前記2つの金敷の他方でせん断形成するせん
    断工程と、を含むことを特徴とするスターホイールの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記金敷はダイスの一部であることを特
    徴とする請求項1に記載のスターホイールの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記金敷はパンチの一部であることを特
    徴とする請求項1又は2に記載のスターホイールの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記せん断工程の後に前記金属板の表面
    を電解研磨する仕上げ工程をさらに含むことを特徴とす
    る請求項1、2又は3に記載のスターホイールの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記鍛造工程において、互いに異形の複
    数のパンチで前記金属板を複数回押しつぶすことで、前
    記山部の基端に対応する部位から前記山部の突端に対応
    する部位に接近するにしたがい前記金属板の肉厚を小さ
    くすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に
    記載のスターホイールの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記鍛造工程において、前記山部の突端
    に対応する部位の肉厚が0.025mm以下になるまで
    前記金属板を押しつぶすことを特徴とする請求項1〜5
    のいずれか一項に記載のスターホイールの製造方法。
  7. 【請求項7】 周方向に交互に並ぶ山部と谷部を有する
    外周部が形成され印刷用紙と転がり接触する輪郭星形の
    スターホイールの製造装置であって、前記山部の突端か
    らその両側に隣接する前記谷部の一方に向かって延びる
    外周面に対応する第一切口面をせん断形成する第一金敷
    と、前記第一金敷と別体に形成されて前記第一金敷と結
    合され、前記山部の突端からその両側に隣接する前記谷
    部の他方に向かって延びる外周面に対応する第二切口面
    をせん断形成する第二金敷と、を備えることを特徴とす
    るスターホイールの製造装置。
  8. 【請求項8】 前記第一金敷及び第二金敷はダイスの一
    部であることを特徴とする請求項7に記載のスターホイ
    ールの製造装置。
  9. 【請求項9】 前記第一金敷及び第二金敷はパンチの一
    部であることを特徴とする請求項7又は8に記載のスタ
    ーホイールの製造装置。
  10. 【請求項10】 周方向に交互に並ぶ山部と谷部を有す
    る外周部が形成され印刷用紙と転がり接触する輪郭星形
    のスターホイールであって、前記山部の突端は、肉厚が
    0.025mm以下、ヴィッカース硬度が370Hv以
    上、周方向の輪郭線の曲率半径が0.008mm以下で
    あることを特徴とするスターホイール。
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