JP2003144651A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2003144651A
JP2003144651A JP2001344816A JP2001344816A JP2003144651A JP 2003144651 A JP2003144651 A JP 2003144651A JP 2001344816 A JP2001344816 A JP 2001344816A JP 2001344816 A JP2001344816 A JP 2001344816A JP 2003144651 A JP2003144651 A JP 2003144651A
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Toshihiro Uchigashima
敏博 内ヶ島
Takahiro Uchigashima
隆寛 内ヶ島
Masaki Mori
正樹 森
Shigemitsu Ando
繁光 安藤
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Takao Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切なベースは確保した上で変動表示の演出
時間を大幅に増やし、長時間を活かした新たな演出を表
現すること。 【解決手段】 振分入賞装置61の回転体64は回転し
ており、案内樋63を落下してきた遊技球は始動受口6
5または一般受口66に受容され、回転に伴って移送さ
れて始動口または一般入賞口に入賞する。始動口に入賞
した場合は大当たり判定が行われ賞球が払出される。一
般入賞口は賞球の払出だけ行われる。これにより、平均
変動時間を長時間にできリーチ時の演出に引けを取らな
い興趣を提供することができる。その一方で安定したベ
ースを確保することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾球遊技機の技術
分野に属する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機に代表される弾球遊技機にお
いては、コンピュータや画像表示装置の技術革新に伴っ
て、特定図柄変動時、リーチ時、大当たり時、再抽選時
等の演出が著しく多様、華美になり、また遊技者も高い
演出を有する弾球遊技機を好む傾向にある。近頃では、
3分間を要するリーチが話題を呼んだ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなことから
も今以上に新規な演出を試みるためには、特別図柄の1
回の平均変動時間を長くしなければならない可能性が今
後生じると思われる。しかし、現行の機種で平均変動時
間を長くすると、特図作動保留が貯まりやすく、遊技者
は遊技球の発射を中断して、保留の消化を待たなければ
ならなくなる。これでは遊技の流れを細かく止められ、
遊技者の遊技への興趣の妨げになり、演出の効果を発揮
できなくなるおそれがある。
【0004】本発明は、従来と同じ遊技進行で遊技者に
不満を感じさせずに演出時間を大幅に増やすことがで
き、長時間を活かした新たな演出を表現が可能な弾球遊
技機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記課
題を解決するための請求項1記載の弾球遊技機は、遊技
球が始動領域に進入したことに起因して取得した当否乱
数値に基づいて大当たりか外れかを判定する判定手段
と、該判定結果に対応して大当たり図柄または外れ図柄
を決定する図柄決定手段と、画像を表示する画像表示手
段と、前記画像表示手段を制御して図柄を変動表示させ
た後に前記図柄決定手段が決めた大当たり図柄または外
れ図柄を確定表示させる表示制御手段と、前記判定結果
が大当たりであったことを必須条件として遊技者に有利
な特別遊技を実行する特別遊技実行手段とを備える弾球
遊技機において、前記始動領域である特別図柄始動入賞
口と、前記始動領域ではない一般入賞口と、入球した遊
技球を前記特別図柄始動入賞口または一般入賞口に択一
的に振り分ける振分手段とを有する振分入賞装置を備
え、前記図柄の平均変動時間を伸長したことを特徴とす
る。
【0006】振分入賞装置に入球した遊技球が特別図柄
始動入賞口に振り分けられ進入すると、判定手段による
判定、図柄決定手段による図柄の決定、表示制御手段の
制御下で画像表示手段による図柄の変動表示と確定表示
が行われる。また、特別図柄始動入賞口に対する賞球の
払出が行われる。
【0007】一方、振分入賞装置に入球した遊技球が一
般入賞口に振り分けられたときには、これに対する賞球
の払出が行われるが、判定手段による判定は行われず、
当然に図柄の変動表示も行われない。つまり、特別図柄
始動入賞口(始動領域)を設けた振分入賞装置に入球し
ても、必ずしも大当たり判定とこれに伴う特別図柄の変
動表示が行われるわけでない。これにより、単位時間当
たりの図柄変動回数を適宜に減少させて1回の図柄変動
においては長時間の演出を行うことが可能になる。従来
はリーチに至るまでの図柄変動の停止動作の変化、リー
チ予告、大当たり予告等、短時間ででき得る限りの演出
を行っていたが、平均変動時間を長くすることにより、
リーチ時の演出は勿論、リーチ以前の図柄変動中もリー
チ時の演出に引けを取らない興趣を提供することができ
る。
【0008】その一方で振分入賞装置に入球(特別図柄
始動入賞口または一般入賞口に入賞)すれば賞球は払出
されるから、従来のパチンコ機において図柄の変動回数
を減少させるために始動口への入賞率を低下させた場合
とは異なり、安定したベースを確保することができる。
【0009】したがって、適切なベースは確保した上
で、従来と同じ遊技進行で遊技者に不満を感じさせずに
図柄の平均変動時間を大幅に伸長することができ、その
伸長に伴って演出時間を大幅に増やすことができ、長時
間を活かした新たな演出を表現することができる。
【0010】振分手段は例えば回転体を用いる機械式の
振分装置でもよいし、振分入賞装置に入球した各遊技球
について振分抽選を行って、その当たり外れで振り分け
る構成でもよい。ただし、抽選によって振り分ける手法
であれば、構造上の癖による偏りが発生せず確率どおり
に振分られるから、こちらの方が好ましい。
【0011】なお、図柄の平均変動時間とは、10時間
内の平均大当たり回数、10時間内の低確率割合、10
時間内の高確率割合、大当たり1回の獲得遊技球数など
とバランスを取って基準内に収まるように平均変動時間
を設定、製作していることから、各社とも低確率時の平
均変動時間は概ね10秒あたりになるように設計してい
る。ちなみに出願人会社のパチンコ機(CR機)の数値
では、下記の表1に示すように、特別図柄が低確率時の
最低時間=3204.000ms(3.204秒)、特
別図柄が低確率時の最高時間=60968.000ms
(60.986秒)、低確率時の変動時間を平均すると
10139.177ms(10.139秒)である。多
少の差異はあるものの、他社のパチンコ機(CR機)で
もほぼ同様である。
【0012】
【表1】
【0013】つまり、「図柄の平均変動時間を伸長し
た」というのは、表1に示す計算例で算出した平均変動
時間を長くしたことである。これを伸長したといって
も、例えば10秒が11秒に伸びた程度では上述のよう
な効果を有効に発揮できない。したがって、明らかに伸
長したと言える程度、具体的には15秒以上、望ましく
は請求項2に記載の20秒以上である。
【0014】請求項2記載の弾球遊技機は、前記振分入
賞装置への入賞率を平均1分間に5〜8個とし、前記伸
長した平均変動時間を20秒以上としたことを特徴とす
る。ここで振分入賞装置への入賞率を平均1分間に5〜
8個に設定したのは、これが従来の弾球遊技機における
特別図柄の始動入賞口の入賞率と同等であるからであ
る。
【0015】ちなみに、出願人会社の従来機(CRパチ
ンコ機)における特別図柄の始動入賞口の入賞率を説明
する。 前提条件 a 10時間内に低確率である状態・・・488分 b 10時間内に高確率である状態・・・112分 c 低確率時の普通電動役物の作動率・・・1.776回/分 d 高確率時の普通電動役物の作動率・・・2.946回/分 e 低確率時の普通電動役物の開放等時の平均入賞数・・・0.04個/回 f 高確率時の普通電動役物の開放等時の平均入賞数・・・1.91個/回 g 特別図柄始動入賞口(普通電動役物に係る入賞口)の入賞率(通常時) ・・・6.20個/分 h 低確率時の普通電動役物の開放等の平均時間・・・0.300秒 i 高確率時の普通電動役物の開放等の平均時間・・・2.070秒 上記前提条件により、 (1)低確率時の特別図柄始動入賞口(普通電動役物に
係る入賞口)の入賞率 c×e+g/60秒×(60秒−c×h)=6.215
9個/分 (2)高確率時の特別図柄始動入賞口(普通電動役物に
係る入賞口)の入賞率 d×f+g/60秒×(60秒−d×i)=11.19
7個/分 (3)平均の特別図柄始動入賞口(普通電動役物に係る
入賞口)の入賞率 (c×e+g/60秒×(60秒−c×h))×a+
(d×f+g/60秒×(60秒−d×i))×b=4
287.4317・・・個≒4287.432個 この結果を分に換算して平均の特別図柄始動入賞口(普
通電動役物に係る入賞口)の入賞率を求めると、428
7.432/600分=7.1457個/分となる。す
なわち、従来の特別図柄始動入賞口の入賞率(平均)は
1分間に約7個となる。これにより、従来の入賞率は釘
構成やばらつきを考慮して、1分間に5〜8個となる。
多少の差異はあるものの、他社のパチンコ機(CR機)
でもほぼ同様である。
【0016】請求項2記載の弾球遊技機は、振分入賞装
置への入賞率を平均1分間に5〜8個、すなわち従来の
特別図柄始動口の入賞率と同等であることにより、特別
図柄始動回数を減らして平均変動時間を20秒以上に伸
長しても、ベースは確保できる。
【0017】請求項3記載の弾球遊技機は、遊技球が始
動領域に進入したことに起因して取得した当否乱数値に
基づいて大当たりか外れかを判定する判定手段と、該判
定結果に対応して大当たり図柄または外れ図柄を決定す
る図柄決定手段と、画像を表示する画像表示手段と、前
記画像表示手段を制御して図柄を変動表示させた後に前
記図柄決定手段が決めた大当たり図柄または外れ図柄を
確定表示させる表示制御手段と、前記判定結果が大当た
りであったことを必須条件として遊技者に有利な特別遊
技を実行する特別遊技実行手段とを備える弾球遊技機に
おいて、始動有効抽選領域に進入した遊技球を検出する
抽選対象球検出手段と、前記抽選対象球検出手段によっ
て検出された遊技球について始動有効抽選を行う始動有
効抽選手段と、該始動有効抽選が当たりであると設定期
間だけ期間切替入賞装置の入賞口を前記始動領域として
有効にする有効期間切替手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0018】この弾球遊技機では、抽選対象球検出手段
によって遊技球が検出されると、始動有効期間抽選手段
が、その検出された遊技球について始動有効抽選を行
う。有効期間切替手段は、この始動有効抽選が当たりで
あると設定期間だけ期間切替入賞装置の入賞口を始動領
域として有効にする。
【0019】期間切替入賞装置の入賞口が始動領域とし
て有効な期間に期間切替入賞装置に入賞すれば判定手段
による判定、図柄決定手段による図柄の決定、表示制御
手段の制御下で画像表示手段による図柄の変動表示と確
定表示が行われる。また、期間切替入賞装置の入賞口に
対する賞球の払出が行われる。
【0020】一方、期間切替入賞装置の入賞口が始動領
域としては無効な期間に入賞した場合には、これに対す
る賞球の払出が行われるが、判定手段による判定は行わ
れず、当然に図柄の変動表示も行われない。つまり、始
動領域となる入賞口を設けた期間切替入賞装置に入球し
ても、必ずしも大当たり判定とこれに伴う特別図柄の変
動表示が行われるわけでない。これにより、単位時間当
たりの図柄変動回数を適宜に減少させて1回の図柄変動
においては長時間の演出を行うことが可能になる。従来
はリーチに至るまでの図柄変動の停止動作の変化、リー
チ予告、大当たり予告等、短時間ででき得る限りの演出
を行っていたが、平均変動時間を長くすることにより、
リーチ演出は勿論、リーチ以前の図柄変動中もリーチ時
の演出に引けを取らない興趣を提供することができる。
【0021】その一方で期間切替入賞装置に入賞すれば
賞球は払出されるから、従来のパチンコ機において図柄
の変動回数を減少させるために始動口への入賞率を低下
させた場合とは異なり、安定したベースを確保すること
ができる。したがって、適切なベースは確保した上で、
従来と同じ遊技進行で遊技者に不満を感じさせずに演出
時間を大幅に増やすことができ、長時間を活かした新た
な演出を表現することができる。
【0022】抽選対象球検出手段は期間切替入賞装置に
設けてもよいし、期間切替入賞装置とは別に設けてもよ
い。期間切替入賞装置の入賞口を始動領域として有効に
する期間は、時間(例えば1秒間とか2秒間とか)で決
めてもよいし、設定個数が入賞するまでというように入
賞個数で決めてもよい。また、いくつかの入賞球を1単
位として、その1単位中の何個目かの入賞球について入
賞口を始動領域として有効にするという設定でも構わな
い。
【0023】期間切替入賞装置の入賞口が始動領域とし
て有効な期間(始動有効期間)であることを報知する手
段を設けて、遊技者に始動有効期間を報知するとよい。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例により発明
の実施の形態を説明する。
【0025】
【実施例1】図1はパチンコ機の遊技盤101の正面図
である。本実施例では遊技盤101(装着された部品も
含む)以外のパチンコ機の機械的な構成(枠装置など)
は公知技術に従っているので、図示と説明は省略する。
【0026】遊技盤101の外形はほぼ矩形で、その前
面には外レール11と内レール12とによって囲まれた
略円形の遊技領域13が形成されている。遊技領域13
の中央部にはセンターケース14が装着されており、そ
のセンターケース14にて取り囲まれるようにして図柄
表示装置15(全体の図示は省略、図3参照)のLCD
パネル16aが組み付けられている。図柄表示装置15
は、画像表示手段に該当する。センターケース14に
は、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステー
ジなどが設けられており、また7セグメントの普通図柄
表示器29が設けられている。
【0027】センターケース14の左右にはランプ風車
19が設置され、それらの下方にはゲート(通過口)2
1と風車20が設置されている。また、風車20の下方
には普通入賞口25が設置されている。センターケース
14の下方には振分入賞装置61が設置されている。図
2に拡大して示すように、振分入賞装置61は一対の案
内翼片62、それらの間に設けられた案内樋63、案内
樋63の下に配された回転体64等を備えており、回転
体64の背後には始動口(特別図柄始動入賞口に該当)
及び一般入賞口(いずれも図示は省略)が開口してい
る。
【0028】案内翼片62は、チューリップ式の可変入
賞装置における開閉翼片と同様のもので、遊技球がゲー
ト21を通過したことに起因して行われる普通図柄抽選
で当たりになると(遊技者に認識される現象としては、
普通図柄表示器29に当たりの普通図柄が確定表示され
ると)設定時間だけ開放される。
【0029】回転体64には始動受口65と2つの一般
受口66とが設けられており、始動受口65の下には、
これが始動受口65であることを示すための「S」の文
字が描かれている。回転体64は、パチンコ機の稼働中
は回転しており、案内樋63を落下してきた遊技球は始
動受口65または一般受口66に受容される。
【0030】受容された遊技球は回転体64の回転に伴
って移送され(図2(b)参照)、始動受口65に受容
された遊技球は始動口に流入(入賞)し、一般受口66
に受容された遊技球は一般入賞口に入球(入賞)する。
始動受口65及び一般受口66は、120度ピッチで配
されているので、振分入賞装置61に入球した遊技球が
始動受口65(始動口)に入る確率は1/3である。
【0031】図1に示すように、振分入賞装置61の下
方には、開閉板31にて開閉される大入賞口32(図示
は開閉板31を手前に倒して大入賞口32を開放した状
態である。)と左右の普通入賞口33とを備える大入賞
装置35が配され、盤面最下部にはアウト穴36が設け
られている。
【0032】なお、遊技盤101には、多数の遊技釘が
植設されているが、これらは周知であるので図示と説明
を省略する。本実施例のパチンコ機の制御系は図3の通
りに構成されている。このパチンコ機は、主制御基板4
0、賞球制御基板42、発射制御基板44、音制御基板
46、ランプ制御基板48及び画像制御基板50を備え
ている。詳細の図示は省略するが、これらの制御基板は
いずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポ
ート等を備えている。また、主制御基板40には各種の
判定や選択に使用する乱数カウンタ(複数)が備えら
れ、音制御基板46には音源ICが備わっている。
【0033】主制御基板40(そのCPU)は、判定手
段、図柄決定手段及び特別遊技実行手段として機能し、
画像制御基板50(そのCPU)は表示制御手段として
機能する。この主制御基板40には、下球皿が満杯状態
になったことを検出する満タンスイッチ(満タンS
W)、球タンクが空状態になったことを検出する補給ス
イッチ(補給SW)、発射ハンドルに遊技者が接触(操
作)していることを検出するタッチスイッチ(タッチS
W)、遊技球が大入賞口32の内部に設けられている特
定領域を通過したことを検出するVスイッチ(VS
W)、大入賞口32への入賞球を検出するカウントスイ
ッチ(カウントSW)、普通入賞口25、33への入賞
球をそれぞれ検出する賞球払い出しスイッチ(賞球払い
出しSW)、振分入賞装置61の始動口への入賞球を検
出する第1種始動口スイッチ(第1種始動口SW)、遊
技球がゲート21を通過したことを検出する普通図柄作
動スイッチ(普通図柄作動SW)、振分入賞装置61の
一般入賞口への入賞球を検出する一般入賞スイッチ(一
般入賞SW)等の検出信号が入力される。
【0034】主制御基板40は搭載しているプログラム
に従って動作し、上述の検出信号などに基づいて遊技の
進行に関わる各種のコマンドを生成して賞球制御基板4
2、発射制御基板44、音制御基板46、ランプ制御基
板48、画像制御基板50に出力することでこれらに各
種の指令を与えたり、振分入賞装置61の案内翼片62
を開閉する普通役物ソレノイド、大入賞装置35の特定
領域を開閉するVソレノイド及び開閉板31を駆動する
大入賞口ソレノイドの動作を制御し、また外部接続端子
基板を介して外部(ホールコンピュータ)に入賞や大当
たり等の情報を出力する。
【0035】賞球制御基板42は、主制御基板40から
送られてくるコマンドに応じて玉切モータを稼働させて
賞球を払い出させ、またプリペイドカードユニット(い
わゆるCRユニット)とデータを送受し、CR精算表示
基板から入力される貸出要求に応じて玉切モータを稼働
させて貸球を払い出させ、CR精算表示基板の残高表示
を制御する。
【0036】発射制御基板44は、主制御基板40から
送られてくるコマンド(タッチSWの信号や遊技状況を
反映している)、発射ハンドルの回動信号及び発射停止
スイッチ(発射停止SW)の信号に基づいて発射モータ
を制御して遊技球を発射及び停止させ、タッチランプの
点灯を制御する。
【0037】音制御基板46は、主制御基板40から送
られてくるコマンドに応じて音声信号を生成し、その音
声信号にてスピーカを駆動して音声を出力する。ランプ
制御基板48は、主制御基板40から送られてくるコマ
ンドに応じて普通図柄表示器29の表示を制御するほ
か、他の各種LEDや各種ランプの点灯、消灯等を制御
する。
【0038】画像制御基板50は、LCDパネルユニッ
ト16及び付属ユニットと共に図柄表示装置15を構成
している。上述のLCDパネル16aはLCDパネルユ
ニット16の一部である。画像制御基板50は、主制御
基板40から送られてくるコマンドに応じてLCDパネ
ルユニット16すなわちLCDパネル16aの表示を制
御する。
【0039】このパチンコ機では、振分入賞装置61に
入球した遊技球は、1/3の確率で始動受口65(始動
口)に入り、第1種始動口スイッチに検出される。ま
た、2/3の確率でいずれかの一般入賞口に入り一般入
賞スイッチに検出される。主制御基板40は、第1種始
動口スイッチまたは一般入賞スイッチからの検出信号が
入力すると、賞球制御基板42に賞球(本例では5個)
の払出を指示する。
【0040】また、第1種始動口スイッチからの入力の
ときには、大当たり判定用の乱数カウンタの値を読み込
んで、それを当たり値と照合して大当たりか外れかを判
定する。そして、その判定結果に応じて大当たり図柄ま
たは外れ図柄を決めて、その表示を画像制御基板50に
指示する。画像制御基板50は、LCDパネルユニット
16を制御して特別図柄を変動表示させて、主制御基板
40から指示された大当たり図柄または外れ図柄を確定
表示させる。大当たり図柄が確定表示されると、特別遊
技が実行される。本実施例のパチンコ機で実行される特
別遊技(大当たり遊技)は、第一種と呼ばれる形式の公
知のパチンコ機と同様であるので、詳細説明は省略す
る。なお、大当たりに起因して実行される特別遊技の形
態はこれに限るわけではない。
【0041】次に、振分入賞装置61による効果等を説
明するが、ここで説明を簡明にし、また従来技術との差
異を明瞭にするために、次の設定とする。 ・遊技店での貸球は1個4円、換金率は1個2.5円と
する。 ・発射個数は毎分100発とする。 ・振分入賞装置61への入賞(始動口、一般入賞口と
も)の払出数は5個とする。 ・大入賞口32への入賞の払出数は15個とする。 ・対比のための従来のパチンコ機の基本仕様は、判定確
率(大当たりの確率)は1/330、1/2の確率で確
率変動(1回ループ)、特別図柄の平均変動時間は15
秒、発射250個(1,000円)当たり30回の図柄
変動(大当たり判定)、大当たり出球2400個、平均
大当たりに要する時間(330回の特別図柄変動に要す
る時間)は82.5分とする。 ・本例のパチンコ機の基本仕様は、判定確率は1/11
0、1/2の確率で確率変動(1回ループ)、特別図柄
の平均変動時間は45秒、発射250個(1,000
円)当たり10回の図柄変動、大当たり出球2400
個、平均大当たりに要する時間(110回の特別図柄変
動に要する時間)は82.5分とする。 ・1回の大当たり時における平均期待出球数4800個
とする。 ・平均初当たりに使う球数は2,750個(11,00
0円)とする。
【0042】以上のことから、従来機と本実施例のパチ
ンコ機との遊技の進行をほとんど同じにすることがで
き、遊技者にも違和感を与えずに遊技を楽しむことがで
きる。なお、上記の平均初当たりに使う球数(金額)、
大当たり出球2400個、平均大当たりに要する時間、
1回の大当たり時における平均期待出球数、ベースにつ
いては次のとおりの計算による。 平均初当たりに使う球数(金額) 平均を求める場合、判定確率が1/330ならば平均す
ると図柄変動回数が330回の地点が一番多くなる(確
率の2項分布の原則)ので、330回の図柄変動に要す
る球数(金額)を求める。
【0043】従来機:1/330、1/2確率変動、1
回ループ、1000円で始動口に30個入賞とすると、
330回の図柄変動には11,000円、球数で2,7
50個必要となる。 本実施例:1/110、1/2確率変動、1回ループ、
1000円で振分入賞装置61に30個入賞、1/3の
振分により内10個が始動口入賞とすると、110回の
図柄変動には11,000円、球数で2,750個必要
となる。
【0044】使用金額=判定確率÷1000円当たりの
変動数×1000 使用球数=使用金額÷貸球単価(4円) 大当たり出球 16(大当たり遊技のラウンド数)×10(1ラウンド
での大入賞口入賞数)×15(払出数)=2400個 1回の大当たり時における平均期待出球数 本機種は確率変動中より新たに1回確率変動し、次回の
大当たりを得られるまでの間、確率変動するため、平均
大当たり回数は、 a/(a−1) (1/a=確率変動になる割合) の計算方法で求められる。
【0045】2/(2−1)=2 1回あたりの平均期待大当たり数は2回となるので 平均大当たりに要する時間 従来機:判定確率1/330、特別図柄平均変動時間1
5秒で 330×15=4900(秒) 4900÷60=82.5(分) 本実施例:判定確率1/110、特別図柄平均変動時間
45秒で 110×45=4900(秒) 4900÷60=82.5(分) ベース ベースとは、非特賞時(非大当たり遊技時)における撃
ち込み1分間当たりの払出数で、1分間の賞球数/1分
間の発射数×100として計算される。ただし、ここで
は従来機との比較であるので、従来機は始動口、本実施
例機は振分入賞装置61だけでベースを算出する。
【0046】従来機:判定確率1/330、1000円
で30回の図柄変動の場合、 60(始動口の1分間賞球数、12×5)/100(1
分間の発射数)×100=60 でベースは60となる。
【0047】本実施例機:判定確率1/110、100
0円で10回の図柄変動の場合、 60(振分入賞装置61の1分間賞球数)/100(1
分間の発射数)×100=60 で従来機と同様にベースは60となる。
【0048】以上のとおり、本実施例のパチンコ機は、
始動口(始動領域)を設けた振分入賞装置61に入球し
ても、必ずしも大当たり判定とこれに伴う特別図柄の変
動表示が行われるわけでない。これにより、単位時間当
たりの図柄変動回数を適宜に減少させて平均変動時間を
長時間(例えば上に例示した45秒)にでき、その範囲
内で長時間の演出を行うことが可能になる。従来はリー
チに至るまでの図柄変動の停止動作の変化、リーチ予
告、大当たり予告等、短時間ででき得る限りの演出を行
っていたが、平均変動時間を長くすることにより、リー
チ演出は勿論、リーチ以前の図柄変動中もリーチ時の演
出に引けを取らない興趣を提供することができる。
【0049】その一方で振分入賞装置61に入球(始動
口または一般入賞口に入賞)すれば賞球は払出されるか
ら、従来のパチンコ機において図柄の変動回数を減少さ
せるために始動口への入賞率を低下させた場合とは異な
り、安定したベースを確保することができる。
【0050】したがって、適切なベースは確保した上
で、従来と同じ遊技進行で遊技者に不満を感じさせずに
演出時間を大幅に増やすことができ、長時間を活かした
新たな演出を表現することができる。この例では始動口
に振り分けられる確率を1/3としているが、この確率
は1/3に限るものではない。
【0051】このようの構成にした目的は、従来の仕様
のままで平均変動時間を伸長してしまうと、図柄始動保
留がすぐに一杯になり、遊技者は保留を消化するために
一時打ち出しを止めなくてはならない。それ故変動時間
を伸長した分に合わせ始動口の入賞回数を減少させなく
てはならない。しかし、ただ始動回数を減らしただけで
はベースが低下してしまう。その問題を解決するため
に、入球した遊技球を特別図柄始動入賞口と一般入賞口
に振り分ける手段を持つ振分入賞装置61を配設した。
これにより、ベースを確保しながら始動回数を減らすこ
とができ、遊技進行を滞らせることなく図柄の平均変動
時間を伸長させることができる。
【0052】本発明を実際に使用する場合には、振分入
賞装置61への入賞回数を4〜7回/分とし、ベースと
しては30〜50の間でとなっている。図柄の平均変動
時間は20〜50秒の間(大当たり確率247.5分の
1〜98分の1)で実施するのが望ましい。これは、2
0秒以下ならば平均変動時間を伸長した効果が十分に発
揮できないおそれがあり、50秒以上の伸長は、遊技者
に間延び感を与えかねず、本発明の目的である遊技者に
不満を感じさせずに演出時間を伸長することが十分に発
揮できないおそれがあるからである。
【0053】ベースとしては30〜50の間でとなって
いる。現在の遊技機もこの間の数値で運用されているこ
とから、単位時間の遊技進行が同じ本発明も同じ数値で
行うのが望ましい。また、振分入賞装置61への入賞回
数を4〜7回/分としたのは、特別図柄始動口に入賞し
た全ての遊技球を始動の対象とする遊技機の特別図柄始
動口への入賞率は、ホールで運用されている数値として
概ね4〜7で使用されていることから、単位時間の遊技
進行がほぼ同じである本発明遊技機も振分入賞装置61
への入賞回数を4〜7回/分とするのが好適であるから
である。
【0054】
【実施例2】図4は本実施例のパチンコ機の遊技盤10
2の正面図である。本実施例では遊技盤102(装着さ
れた部品も含む)以外のパチンコ機の機械的な構成(枠
装置など)は公知技術に従っているので、図示と説明は
省略する。
【0055】本実施例の構成は実施例1の振分入賞装置
61を振分入賞装置71に置換した構成であり、他の部
分は実施例1と共通であるからそれらについては実施例
1と同符号を使用して説明を省略する。図5及び図6に
示すように、振分入賞装置71は実施例1の振分入賞装
置61と同様の一対の案内翼片72を備えており、それ
らの間に案内樋73が配されている。普通図柄抽選の結
果によって案内翼片72が設定時間だけ開放される点も
実施例1と同様である。なお、案内翼片72は普通役物
ソレノイド(図7参照)によって駆動される。
【0056】案内樋73の入口部分には通過する遊技球
を検出するための振分抽選始動ゲート74が配され、そ
の下流側には可動翼片75が配されている。また、案内
樋73の下流端に連接して始動入賞口76(特別図柄始
動入賞口に該当)が設けられており、可動翼片75に隣
接する位置には一般入賞口77が設けられている。
【0057】可動翼片75は、案内樋73に沿って起立
した状態(起立状態、図5参照)と案内樋73を横切る
ように倒れた状態(倒伏状態、図6参照)とに可変であ
る。これが起立状態にあるときには遊技球は案内樋73
を流下して始動入賞口76に入賞し、倒伏状態にあると
きには、案内樋73を流下してきた遊技球は可動翼片7
5によって誘導されて一般入賞口77に入賞する。
【0058】また、振分入賞装置71には振分図柄表示
装置78が付属している。振分図柄表示装置78はドッ
トマトリクス式で各種の文字や図形などを表示可能であ
るが、本実施例の場合は○(図5参照)と×(図6参
照)の表示に使用される。本実施例のパチンコ機の制御
系は図7に示す通りで、振分抽選始動ゲート74の信号
が主制御基板40に入力される点、可動翼片75を駆動
するための翼片ソレノイドが主制御基板40によって制
御される点及び振分図柄表示装置78がランプ制御基板
48によって制御される点において実施例1とは異なる
が、その他は実施例1と同様である。
【0059】本実施例のパチンコ機における振分入賞装
置71の制御は図8に示すとおりに行われる。主制御基
板40は、振分抽選始動ゲート74の通過信号を検出す
ると(S201:YES)、振分抽選用の乱数カウンタ
の値を読み込んで、これが当たり値と一致するか否かで
振分抽選を行う(S202)。ここで当たりとなる確率
は1/3である。通過信号を検出していなければ(S2
01:NO)、本処理からリターンする。
【0060】振分抽選が当たりであれば(S203:Y
ES)、ランプ制御基板48に指示して振分図柄表示装
置78に○(図5参照)を表示させる(S204)。振
分抽選が外れのときは(S203:NO)、ランプ制御
基板48に指示して振分図柄表示装置78に×(図6参
照)を表示させる(S205)。そして、翼片ソレノイ
ドによって可動翼片75を倒伏状態にさせて案内樋73
を流下してきた遊技球を一般入賞口77に誘導してから
起立状態に戻す(S206)。
【0061】振分抽選が当たりのときには遊技球は始動
入賞口76に入賞し、外れのときは一般入賞口77に入
賞するので、主制御基板40は、第1種始動口スイッチ
または一般入賞スイッチからの検出信号が入力すると、
賞球制御基板42に賞球(本例では5個)の払出を指示
する。
【0062】また、第1種始動口スイッチからの入力の
ときには、実施例1と同様に大当たり判定を行い、結果
に応じて大当たり図柄または外れ図柄を決め、その表示
を画像制御基板50に指示する。画像制御基板50も実
施例1と同様にLCDパネルユニット16を制御して特
別図柄の変動表示と確定表示をさせる。大当たりであれ
ば、実施例1と同様の特別遊技が実行される。
【0063】以上のとおり、本実施例のパチンコ機は、
始動入賞口76(始動領域)を設けた振分入賞装置71
に入球しても、必ずしも大当たり判定とこれに伴う特別
図柄の変動表示が行われるわけでない。これにより、単
位時間当たりの図柄変動回数を適宜に減少させて平均変
動時間を長時間(例えば上に例示した45秒)にでき、
その範囲内で長時間の演出を行うことが可能になる。従
来はリーチに至るまでの図柄変動の停止動作の変化、リ
ーチ予告、大当たり予告等、短時間ででき得る限りの演
出を行っていたが、平均変動時間を長くすることによ
り、リーチ演出は勿論、リーチ以前の図柄変動中もリー
チ時の演出に引けを取らない興趣を提供することができ
る。
【0064】その一方で振分入賞装置71に入球(始動
入賞口76または一般入賞口77に入賞)すれば賞球は
払出されるから、従来のパチンコ機において図柄の変動
回数を減少させるために始動口への入賞率を低下させた
場合とは異なり、安定したベースを確保することができ
る。
【0065】したがって、適切なベースは確保した上
で、従来と同じ遊技進行で遊技者に不満を感じさせずに
演出時間を大幅に増やすことができ、長時間を活かした
新たな演出を表現することができる。なお、従来機と本
実施例のパチンコ機との差異は、従来機と実施例1のパ
チンコ機の場合と同様であるから、これに関する説明は
実施例1の記載を引用して省略する。
【0066】また、本実施例のパチンコ機では振分入賞
装置71内での振分に乱数抽選を採用しているので、構
造上の癖による偏りが発生せず確率どおりに振分られ
る。つまり、この点において実施例1よりも優れている
と言える。この例では振分抽選で当たりになる確率を1
/3としているが、この確率は1/3に限るものではな
い。
【0067】
【実施例3】図9は本実施例のパチンコ機の遊技盤10
3の正面図である。本実施例では遊技盤103(装着さ
れた部品も含む)以外のパチンコ機の機械的な構成(枠
装置など)は公知技術に従っているので、図示と説明は
省略する。
【0068】本実施例の構成は実施例1の振分入賞装置
61を期間切替入賞装置81に置換した構成であり、他
の部分は実施例1と共通であるからそれらについては実
施例1と同符号を使用して説明を省略する。図10に示
すように、期間切替入賞装置81は実施例1の振分入賞
装置61と同様の一対の案内翼片82を備えており、そ
れらの間に案内樋83が配されている。普通図柄抽選の
結果によって案内翼片82が設定時間だけ開放される点
も実施例1と同様である。なお、案内翼片82は普通役
物ソレノイド(図12参照)によって駆動される。
【0069】案内樋83の入口部分には、まず始動有効
期間抽選ゲート84(抽選対象球検出手段)が配され、
その下方に始動ゲート85が配されている。始動有効期
間抽選ゲート84及び始動ゲート85は、いずれも案内
樋83を通過する遊技球を検出する。案内樋83の下端
部には入球口86が連通しており、案内樋83に流入し
た遊技球は始動有効期間抽選ゲート84及び始動ゲート
85で検出された後に入球口86に入球する。
【0070】また、図11に示すように、案内樋83の
前面部には始動有効期間変動表示部87が配されてい
る。始動有効期間変動表示部87はドットマトリクス式
の表示装置で各種の文字や図形などを表示可能である
が、本実施例の場合は始動有効期間であることを示す○
(図11(a)参照)と始動有効期間ではないことを示
す×(図11(b)参照)の表示に使用される。
【0071】本実施例のパチンコ機の制御系は図12に
示す通りで、第1種始動口スイッチが始動ゲート85に
置き換わり、始動有効期間抽選ゲート84の信号が主制
御基板40に入力される点及び始動有効期間変動表示部
87がランプ制御基板48によって制御される点におい
て実施例1とは異なるが、その他は実施例1と同様であ
る。
【0072】本実施例のパチンコ機における期間切替入
賞装置81の制御は図13に示すとおりに行われる。主
制御基板40は、始動有効期間抽選ゲート84の通過信
号を検出すると(S301:YES)、作動期間中か否
かを判断する(S302)。
【0073】作動期間中でなければ(S302:N
O)、有効期間抽選用の乱数カウンタの値を読み込ん
で、その値に基づいて作動期間内での有効期間の位置を
決定する(S303)。図14を参照して有効期間につ
いて説明する。まず、作動期間は3秒に設定され、その
作動期間が1秒ずつに3区分してある。S303の処理
では、有効期間を作動期間の開始から1秒間(パターン
1)、開始1秒後からの1秒間(パターン2)、最後の
1秒間(パターン3)のいずれかに決めるのである。
【0074】S303に続いて、主制御基板40は作動
期間を開始する(S304)。S302で肯定判断のと
きまたはS304に続いて、有効期間か否かを判断する
(S305)。有効期間なら(S305:YES)、始
動ゲート85からの通過信号を待って図柄始動処理と賞
球制御基板42に賞球(本例では5個)の払出を指示す
る処理を行う(S306)。図柄始動処理では、実施例
1と同様に大当たり判定を行い、結果に応じて大当たり
図柄または外れ図柄を決め、その表示を画像制御基板5
0に指示する。画像制御基板50も実施例1と同様にL
CDパネルユニット16を制御して特別図柄の変動表示
と確定表示をさせる。大当たりであれば、実施例1と同
様の特別遊技が実行される。
【0075】有効期間でなければ(S305:NO)、
始動ゲート85からの通過信号を待って賞球制御基板4
2に賞球(本例では5個)の払出を指示する処理を行う
(S307)。なお、有効期間中は、図11(a)に示
すように始動有効期間変動表示部87に○が表示され、
有効期間ではないときは図11(b)に示すように×が
表示される。
【0076】また、図15に示すように、大作動期間
(この例では12秒間)、小作動期間(この例では3秒
間)、有効期間(この例では1秒)の構成も可能であ
る。図15の例では、大作動期間(12秒)内で2つの
小作動期間(3秒×2)を配置し、各小作動期間毎に2
つの有効期間(1秒×2)を設けている。図15(a)
では大作動期間の初めの6秒間に小作動期間を配置して
いるが、その配置は任意であり本例では7つの配置パタ
ーンから選択される。同様に、小作動期間内での有効期
間の配置も任意であり、本例では3つの配置パターンか
ら選択される。
【0077】なお、上に説明した例では作動期間(また
は大作動期間)の中の1/3に相当する期間が有効期間
とされるが、この比率は1/3に限るものではない。 (制御変形例)期間切替入賞装置81の制御を図16に
示すように行うこともできる。
【0078】主制御基板40は、始動有効期間抽選ゲー
ト84の通過信号を検出すると(S401:YES)、
それが1球目か否かを判断する(S402)。なお、本
処理では3球を1単位としており、ここで1球目という
のは3球を1単位としたときの1球目ということであ
る。
【0079】1球目なら(S402:YES)、ランプ
制御基板48に指示して始動有効期間変動表示部87に
○を表示させる(S408)。そして、始動ゲート85
からの通過信号を待って図柄始動処理と賞球制御基板4
2に賞球(本例では5個)の払出を指示する処理を行う
(S409)。図柄始動処理では、実施例1と同様に大
当たり判定を行い、結果に応じて大当たり図柄または外
れ図柄を決め、その表示を画像制御基板50に指示す
る。画像制御基板50も実施例1と同様にLCDパネル
ユニット16を制御して特別図柄の変動表示と確定表示
をさせる。大当たりであれば、実施例1と同様の特別遊
技が実行される。
【0080】1球目でなければ(S402:NO)、2
球目か否かを判断する(S403)。2球目でもなけれ
ば(S403:NO)3球目であるから(S404)、
3球単位の入球数記憶をクリアする(S405)。2球
目のとき(S403:YES)またはS405に続いて
は、始動ゲート85からの通過信号を待って賞球制御基
板42に賞球(本例では5個)の払出を指示する処理を
行う(S406)。
【0081】なお、ここでは3球を1単位としているが
例えば2球を1単位としてもよいし4球あるいはそれ以
上の球数を1単位としてもよい。また、始動有効とする
(大当たり判定の対象とする)のは1球目に限るわけで
なく、例えば2球目でも3球目でもよい。
【0082】以上のとおり、本実施例のパチンコ機は、
始動ゲート85(始動領域)を設けた期間切替入賞装置
81に入球しても、必ずしも大当たり判定とこれに伴う
特別図柄の変動表示が行われるわけでない。これによ
り、単位時間当たりの図柄変動回数を適宜に減少させて
平均変動時間を長時間(例えば上に例示した45秒)に
でき、その範囲内で長時間の演出を行うことが可能にな
る。従来はリーチに至るまでの図柄変動の停止動作の変
化、リーチ予告、大当たり予告等、短時間ででき得る限
りの演出を行っていたが、平均変動時間を長くすること
により、リーチ演出は勿論、リーチ以前の図柄変動中も
リーチ時の演出に引けを取らない興趣を提供することが
できる。
【0083】その一方で期間切替入賞装置81に入球
(入賞)すれば賞球は払出されるから、従来のパチンコ
機において図柄の変動回数を減少させるために始動口へ
の入賞率を低下させた場合とは異なり、安定したベース
を確保することができる。したがって、適切なベースは
確保した上で、従来と同じ遊技進行で遊技者に不満を感
じさせずに演出時間を大幅に増やすことができ、長時間
を活かした新たな演出を表現することができる。
【0084】なお、従来機と本実施例のパチンコ機との
差異は、従来機と実施例1のパチンコ機の場合と同様で
あるから、これに関する説明は実施例1の記載を引用し
て省略する。
【0085】
【表示例】実施例1〜3のパチンコ機においては、平均
変動時間を長時間(例えば45秒)にでき、その範囲内
で長時間の演出を行うことが可能になるので、リーチ演
出は勿論、リーチ以前の図柄変動中もリーチ時の演出に
引けを取らない興趣を提供することができる。その表示
例を説明する。なお、この表示動作は実施例1〜3のい
ずれにも適用できる。
【0086】主制御基板40が大当たり判定で大当たり
か外れかを判定し、その判定結果に応じて大当たり図柄
または外れ図柄を決めて、その表示を画像制御基板50
に指示すると、画像制御基板50は、LCDパネルユニ
ット16を制御して特別図柄の変動表示を開始させる。
【0087】その変動表示の初期には、図17(a)に
示すように、LCDパネル16aの上部に左図柄、中図
柄及び右図柄がそれぞれ変動表示され、下部には背景画
像としてイヌが表示される。やがて、図17(b)に示
すように、第1停止図柄(本例では左図柄)が画面左側
にて拡大表示される。
【0088】次に、図18に示すように、第1停止図柄
の変動表示が画面の左右両側にて行われ、背景キャラク
タであるイヌがその間で左右に向きを変えながらジャン
プする光景が表示される。この後、図19(a)に示す
ようにイヌが体当たりして、図19(b)に示すように
第1停止図柄を仮停止させる。
【0089】このため、図18の状態から図19(a)
までの間は、イヌが確変図柄を選ぶか通常図柄を選ぶか
に興趣が発生する。また、図19(b)に示すように第
1停止図柄が仮停止すると、今度は第2停止図柄(この
例では中図柄)が画面右側にて拡大表示される。その
後、図18と同様にイヌが第2停止図柄の選択に迷う場
面が表示され、図19と同様に第2停止図柄が仮停止す
る。
【0090】第2停止図柄が仮停止してリーチになれば
リーチ表示が行われるが、本表示例では、上述の通り平
均変動時間を長時間にできるので、リーチ表示(第2停
止図柄の仮停止)になる前の変動表示において、リーチ
演出は勿論、リーチ以前の図柄変動中もリーチ時の演出
に引けを取らない興趣を提供することができる。
【0091】以上、実施例に従って、本発明の実施の形
態について説明したが、本発明はこのような実施例に限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
でさまざまに実施できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の遊技盤の正面図。
【図2】 実施例1の振分入賞装置の説明図。
【図3】 実施例1の制御系のブロック図。
【図4】 実施例2の遊技盤の正面図。
【図5】 実施例2の振分入賞装置で始動入賞口に入賞
する場合の説明図。
【図6】 実施例2の振分入賞装置で一般入賞口に入賞
する場合の説明図。
【図7】 実施例2の制御系のブロック図。
【図8】 実施例2の振分処理のフローチャート。
【図9】 実施例3の遊技盤の正面図。
【図10】 実施例3の期間切替入賞装置の内部構造の
説明図。
【図11】 実施例3の始動有効期間変動表示部の表示
説明図。
【図12】 実施例3の制御系のブロック図。
【図13】 実施例3の有効期間発生処理のフローチャ
ート。
【図14】 実施例3の有効期間発生処理による有効期
間のパターンを説明するタイミングチャート。
【図15】 図14の変形例のタイミングチャート。
【図16】 実施例3の有効期間発生処理の変形例のフ
ローチャート。
【図17】 実施例1〜3における変動表示の説明図。
【図18】 実施例1〜3における変動表示の説明図。
【図19】 実施例1〜3における変動表示の説明図。
【符号の説明】
13 遊技領域 15 図柄表示装置(画像表示手段) 16a LCDパネル(画像表示手段) 16 LCDパネルユニット(画像表示手段) 21 ゲート 32 大入賞口 35 大入賞装置 40 主制御基板(判定手段、図柄決定手段、特別遊
技実行手段、始動有効抽選手段、有効期間切替手段) 48 ランプ制御基板 50 画像制御基板(表示制御手段) 61 振分入賞装置 64 回転体(振分手段) 71 振分入賞装置 74 振分抽選始動ゲート 75 可動翼片(振分手段) 76 始動入賞口 77 一般入賞口 78 振分図柄表示装置 81 期間切替入賞装置 84 始動有効期間抽選ゲート(抽選対象球検出手
段) 85 始動ゲート 87 始動有効期間変動表示部 101 遊技盤 102 遊技盤 103 遊技盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 正樹 愛知県名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式会社高尾内 (72)発明者 安藤 繁光 愛知県名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式会社高尾内 Fターム(参考) 2C088 AA33 AA36 AA42 BA09 EB55 EB74

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技球が始動領域に進入したことに起因
    して取得した当否乱数値に基づいて大当たりか外れかを
    判定する判定手段と、該判定結果に対応して大当たり図
    柄または外れ図柄を決定する図柄決定手段と、画像を表
    示する画像表示手段と、前記画像表示手段を制御して図
    柄を変動表示させた後に前記図柄決定手段が決めた大当
    たり図柄または外れ図柄を確定表示させる表示制御手段
    と、前記判定結果が大当たりであったことを必須条件と
    して遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手
    段とを備える弾球遊技機において、 前記始動領域である特別図柄始動入賞口と、 前記始動領域ではない一般入賞口と、 入球した遊技球を前記特別図柄始動入賞口または一般入
    賞口に択一的に振り分ける振分手段とを有する振分入賞
    装置を備え、 前記図柄の平均変動時間を伸長したことを特徴とする弾
    球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記振分入賞装置への入賞率を平均1分
    間に5〜8個とし、 前記伸長した平均変動時間を20秒以上としたことを特
    徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 遊技球が始動領域に進入したことに起因
    して取得した当否乱数値に基づいて大当たりか外れかを
    判定する判定手段と、該判定結果に対応して大当たり図
    柄または外れ図柄を決定する図柄決定手段と、画像を表
    示する画像表示手段と、前記画像表示手段を制御して図
    柄を変動表示させた後に前記図柄決定手段が決めた大当
    たり図柄または外れ図柄を確定表示させる表示制御手段
    と、前記判定結果が大当たりであったことを必須条件と
    して遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手
    段とを備える弾球遊技機において、 始動有効抽選領域に進入した遊技球を検出する抽選対象
    球検出手段と、 前記抽選対象球検出手段によって検出された遊技球につ
    いて始動有効抽選を行う始動有効抽選手段と、 該始動有効抽選が当たりであると設定期間だけ期間切替
    入賞装置の入賞口を前記始動領域として有効にする有効
    期間切替手段とを備えたことを特徴とする弾球遊技機。
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