JP2009207781A - 遊技機、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】羽根物のパチンコ遊技機で、特定変動入賞装置内のV入賞領域を通過しても、当たりにならない場合を設け、時短中にV入賞領域を通過した場合に当たり確率を高くする。
【解決手段】パチンコ遊技機は、第1特図ゲームの開始の契機を付与する第1始動通過口51と、第2特図ゲームの開始の契機を付与する第2始動入賞口52とを備える。第2始動入賞口52には、普通変動入賞装置5が設けられ、時短中に第2始動入賞口52に遊技球が多く入賞する。第1始動入賞口51、第2始動入賞口52に遊技球が入賞すると、小当たり、低入賞大当たり、高入賞大当たりが発生する。小当たりおよび低入賞大当たりでは特定変動入賞装置3が開放する。小当たりで特定変動入賞装置3のV入賞領域3aに遊技球が通過した場合にだけ特定当たりが発生して特別変動入賞装置8が開放して大量の遊技球を獲得できる。第2始動入賞口52に入賞した場合の方が小当たりが発生し易い。
【選択図】図1

Description

本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用される遊技機、プログラム及び記録媒体に関するものである。
いわゆる羽根物と称されるパチンコ遊技機においては、遊技球が入賞不可能な閉じた状態と、遊技球が入賞可能な開いた状態との間で変動する羽根部材を備えた変動入賞装置(センター役物)が設けられ、当該変動入賞装置内には、遊技球が流下可能な内部空間が設けられるとともに、当該内部空間に、遊技球が通過可能なV入賞領域(特定領域)とV入賞領域を通過できなかった遊技球が通過する一般領域とが備えられている。
また、遊技球が入賞することに基づいて、変動入賞装置を開閉させる始動入賞口が設けられている。
そして、羽根物では、始動入賞口に遊技球が入賞して変動入賞装置が開状態となっている間に変動入賞装置に遊技球が入賞するとともに、入賞した遊技球がV入賞領域を通過すると大当たりとなり、変動入賞装置の羽根が開閉変動を所定回数繰り返す状態を1ラウンドとし、所定ラウンド数に渡って変動入賞装置が開閉変動するようになっている。
但し、所定数の遊技球が入賞すると所定回数の開閉変動を行う前にラウンドが終了する。
また、各ラウンド毎に、遊技球がV入賞領域に通過するとそのラウンドを終了するとともに、次のラウンドに移行可能となる遊技機も知られているが、大当たりとなってからはV入賞領域への遊技球の通過に関係なく、設定された所定回数のラウンドを行う遊技機も知られている。
このような羽根物の遊技機では、機械的に遊技球がV入賞領域を通過することで大当たりとなり、ディスプレイでスロットマシンのような変動表示ゲームを行うデジパチと異なり抽選で大当たりを発生することはない。
また、デジパチでは、抽選の大当たり確率を通常の状態より高くするとともに、遊技球が入賞した際に大当たりの抽選の契機を付与する始動入賞口に設けられた電動役物(電動チューリップ)の開放となる契機を増加させる確率変動状態を設け、比較的短期間に大当たり状態が発生する確率変動状態があるが、基本的に抽選で大当たりを決めることがない羽根物には、確率変動状態が存在しない。
このような確率変動状態が存在しない羽根物と呼ばれるパチンコ遊技機は、どうしても遊技が単調となり、遊技店における稼働率がデジパチに比較して低くなる傾向にあった。
そこで、羽根物と呼ばれるパチンコ遊技機でも、変動入賞装置の開放の契機を付与する始動口に電動役物を設け、大当たり状態後に、電動役物の開放となる機会を増やした状態を発生させることにより、変動入賞装置の開放となる機会を増やした遊技機が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
このような羽根物の遊技機によれば、大当たり状態後に、変動入賞装置への遊技球の入賞数が増加することで、大当たり状態が発生しやすい状態となり、遊技が単調となるのを防止することができる。
また、パチンコ遊技機では、デジパチでの抽選による大当たりと、羽根物での遊技球がV入賞領域を通過することによる大当たりとの両方を兼ね備えたデジパチと羽根物との融合機も知られている。
特開2007−307208号公報
ところで、羽根物と呼ばれる遊技機では、デジパチとの融合機も含めて、変動入賞装置に入賞したV入賞領域を遊技球が通過することで大当たりとなってしまうので、大当たりとなった際に払い出される遊技球数等を考慮して、変動入賞装置に遊技球が入賞しずらい状態としたり、変動入賞装置に遊技球が入賞してもV入賞領域を通過しにくい状態とすることで、パチンコ遊技機から払い出される遊技球数が多くなりすぎることがないようにしていた。
しかし、遊技者にとっては、変動入賞装置に遊技球が入賞しずらかったり、V入賞領域を遊技球が通過しずらかったりすると、遊技盤上を流下する遊技球を見ていても変化に乏しいことになり、単調な遊技であることが強調されてしまう。
そこで、たとえば、大当たりとなった際のラウンド数を複数段階とするとともに、ラウンド数を抽選で決定し、少ないラウンド数の大当たりがある程度の頻度で発生することにより、大当たりとなっても必ずしも遊技者が大量の遊技球を獲得できなくすることで、相対的に変動入賞装置への遊技球の入賞数や、V入賞領域への遊技球の通過数を増加させるようにしていた。
しかし、せっかく発生した大当たりで、払い出される遊技球数が少ない場合があることで遊技者の不満が発生してしまい必ずしも遊技店における羽根物の遊技機の稼働率を向上することはできなかった。
また、上述のように始動入賞口への遊技球の入賞機会を増やす状態(デジパチにおける時短状態のような状態)を設け、大当たり状態が発生しやすい状態としても、デジパチにおける確率変動状態の大当たりの発生しやすさと比較すると、羽根物では、大当たり確率自体は機械的に決まってしまうため限界があり、遊技店での稼働率を向上するには至らないものであった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、羽根物のV入賞領域に遊技球が入賞しても大当たりが発生できない状態を設けることで、V入賞領域を通過する遊技球数の増加を図ったり、遊技が単調となるのを防止し、羽根物の遊技店における稼働率の向上を図ることができる遊技機、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
請求項1に記載の遊技機は、遊技球が発射される遊技盤と、
前記遊技盤上に設けられた第1始動入賞口と、
前記第1始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて大当たりおよびはずれを決める第1抽選を実行する第1抽選手段と、
前記遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞不可能な閉状態と、遊技球が入賞し易い開状態との間で開閉変動する特定変動入賞装置と、
第1抽選の結果が大当たりだった場合に、通常の状態で閉状態となっている特定変動入賞装置を複数回に渡って開閉変動することにより前記特定変動入賞装置に遊技球の入賞を可能とする所定期間の大当たり状態を発生させる当たり状態制御手段とを備えた遊技機において、
前記特定変動入賞装置には、入賞した遊技球が流下する内部空間を有し、当該内部空間には遊技球が通過可能な特定領域と、当該特定領域を通過しなかった遊技球が通過する一般領域とを備え、
前記第1抽選手段は、第1抽選の結果に大当たりおよびはずれに加えて小当たりを有し、
前記当たり状態制御手段は、第1抽選の結果が小当たりだった場合に、前記大当たり状態と同様に前記特定変動入賞装置を開閉変動させる小当たり状態を発生させ、かつ、小当たり状態で前記特定変動入賞装置を開閉変動した場合に限り、前記特定変動入賞装置に入賞した遊技球が特定領域を通過した際に、前記小当たり状態および大当たり状態よりも遊技者が多くの遊技球を獲得可能な特定当たり状態を発生させることを特徴とする。
請求項1記載の発明においては、第1抽選で小当たりとなった場合と、大当たりなった場合に特定変動入賞装置が開状態となって、特定変動入賞装置に遊技球が入賞可能となる。
また、特定変動入賞装置に入賞した遊技球は、特定領域を通過可能となるが、小当たりで特定変動入賞装置が開状態となっている間に入賞した遊技球が特定領域を通過すると、小当たり状態や大当たり状態よりも遊技者が多くの遊技球を獲得可能な特定当たり状態が発生する。
しかし、大当たり状態で特定変動入賞装置に入賞した遊技球が特定領域を通過しても特定当たり状態が発生しないものとなっている。
したがって、特定変動入賞装置が開状態となって入賞した遊技球が特定領域を通過しても特定当たり状態が発生する場合と、特定当たり状態が発生しない場合とがあることになる。
これにより、単位時間当たりの特定領域を通過する遊技球数を増加させても、その一部でしか特定当たり状態が発生しないので、遊技者に有利すぎる状態とはならず、単位時間当たりの特定領域を通過する遊技球を増加させることができる。
これにより、特定領域を遊技球が通過しない状態が長期に渡るのを防止し、遊技が単調な状態となるのを防止できる。よって、遊技者が当該遊技機を敬遠することで当該遊技機の遊技店における稼働率が低下するのを防止できる。
また、遊技者がこの遊技機での遊技を見た場合に、第1始動入賞口に遊技球が入賞した場合に特定変動入賞装置が開閉する場合(第1抽選の大当たりおよび小当たり)と開閉しない場合(第1抽選のはずれ)とがあり、さらに特定変動入賞装置が開閉した際に入賞した遊技球が特定領域を通過しても特定当たり状態が発生する場合と発生しない場合とがある。したがって、遊技者には、第1始動入賞口に遊技球が入賞した際に、当たりおよびはずれの抽選を行うだけではなく、特定領域を遊技球が通過した際にも当たりおよびはずれの抽選を行っているように見えることになる。
特に、小当たり状態と大当たり状態とでは、特別変動入賞装置が同様に開閉変動することから、特別変動入賞装置の動きをみただけでは、小当たり状態と大当たり状態との区別がつかず、第1始動入賞口に遊技球が入賞した際の抽選で、大当たり、小当たり、はずれの三者から一つを選択する抽選が行われていることを知ることができない。
そして、特定領域を遊技球が通過した際にも当たりおよびはずれの抽選が行われていると思うことで、特定領域を遊技球が通過した際に、当たりとなるかはずれとなるかに遊技者の興味が向かう。そして、特定領域を通過しても特定当たりとならない場合があり、特定当たりとならなければ、遊技球が特定領域を通過しても遊技球を払い出す必要がないことから、従来よりも多くすることが可能な特定領域を通過する遊技球によって遊技者の興趣がより高められる。
また、このような効果を達成するためには特定領域を遊技球が通過した際にも実際に抽選を行うようにすればいいが、第1始動入賞口に遊技球が入賞した際にも抽選を行うものとした場合に、第1始動入賞口に遊技球が入賞した際と、特定領域を遊技球が通過した際との2度に渡って当たりおよびはずれの抽選処理を行う必要があり、一回の抽選で同様の効果を奏することができる本発明に対して抽選処理の処理量が増加してしまう。
これによって、2回抽選処理を行う場合には、プログラムが長くなったり、プログラムで使われるデータ量が多くなり、遊技機およびその開発にさらなるコストがかかる可能性がある。
それに対して、本願発明は、一回の抽選処理で、大当たり、小当たりおよびはずれの三者択一の抽選を一回行うことで、2回抽選を行っているように見せることができ、抽選処理の処理量を低減することができる。これにより、プログラムおよびデータ量の削減を図って遊技機やその開発にかかるコストの低減を図ることができる。
なお、上述のように遊技者に大当たりおよび小当たりの区別がつかない状態とすることで、遊技者は、抽選が二回行われていると思うことになるので、第1抽選の結果を報知する場合に大当たりと小当たりとの区別ができるだけつかない状態となっていることが好ましい。また、特定変動入賞装置が開放する際の開放の仕方も大当たり状態と小当たり状態とで区別がつかないようになっていることが好ましい。
請求項2に記載の遊技機は、請求項1に記載の発明において、
前記遊技盤上には、前記特定変動入賞装置に加えて、遊技球が入賞不可能な閉状態と、遊技球が入賞し易い開状態との間で開閉変動する特別変動入賞装置を備え、
前記第1抽選手段は、第1抽選の結果としての大当たりに、低入賞大当たりと、高入賞大当たりとを設定して、大当たりとなった際に、当該大当たりを低入賞大当たりもしくは高入賞大当たりに振り分け、
前記当たり状態制御手段は、前記大当たり状態に、第1抽選の結果が低入賞大当たりとなった場合に発生させる低入賞大当たり状態と、第1抽選の結果が高入賞大当たりとなった場合発生させる高入賞大当たり状態とを設定し、
前記低入賞大当たり状態となった場合と、前記小当たり状態となった場合に、前記特定変動入賞装置を開閉変動させ、
前記高入賞大当たり状態となった場合と、前記特定当たり状態となった場合に、前記低入賞大当たり状態および小当たり状態よりも遊技者が獲得する遊技球が多くなるように前記特別変動入賞装置を複数回に渡って開閉変動させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、小当たり状態で特定変動入賞装置に遊技球が入賞するとともに、当該遊技球が特定領域を通過して大当たり状態となった際に特定変動入賞装置を開閉変動するのではなく、特定変動入賞装置とは別に設けられた特別変動入賞装置を開閉変動するようになっている。これにより、開状態となった特定変動入賞装置への遊技球の入賞し易さと、開状態となった特別変動入賞装置への遊技球の入賞し易さとを独立して設定することが可能となり、通常の状態における特定領域を通過する遊技球の割合と、特定当たり状態で特別変動入賞装置に入賞する遊技球の割合とを適宜調整可能となる。
すなわち、特定当たり状態において、短時間で所定ラウンド数を消化する設定としても、特定領域を通過する遊技球が多くなりすぎることがない。
また、特定当たり状態と同様の遊技球を獲得可能な状態として、第1抽選の結果として高入賞大当たりを発生させることができ、遊技をより多彩なものとして遊技者の興趣を高めることができ、遊技店における当該遊技機の稼働率の向上を図ることができる。
なお、低入賞大当たり状態が請求項1に記載の大当たり状態に該当することになる。
請求項3に記載の遊技機は、請求項1または請求項2に記載の発明において、
前記遊技盤上に設けられた第2始動入賞口と、
前記第2入賞口に設けられ、第2入賞口に遊技球が入賞し難い閉状態と、第2入賞口に遊技球が入賞し易い開状態との間で開閉変動する普通変動入賞装置と
前記第2始動入賞口に遊技球が入賞したことに基づいて第1抽選と同様に大当たり、小当たりおよびはずれを決める第2抽選を実行する第2抽選手段とを備え、
前記当たり状態制御手段は、第2抽選の結果が小当たりおよび大当たりとなった場合に、第1抽選の結果が小当たりおよび大当たりとなった場合と同様の小当たり状態および大当たり状態を発生させるとともに、第2抽選の結果としての小当たりに基づく小当たり状態で開状態となった前記特定変動入賞装置に入賞した遊技球が前記特定領域を通過した場合に、前記特定当たり状態を発生させ、
第2抽選手段は、第2抽選の結果が小当たりとなる確率を、第1抽選の結果が小当たりとなる確率よりも高くし、
前記当たり制御手段には、前記大当たり状態および特定当たり状態のそれぞれの後に、普通変動入賞装置の単位時間当たりの開状態となる期間を通常の状態より長くして第2始動入賞口に遊技球を入賞し易くした高入賞状態を発生させるか否かを決定し、高入賞状態を発生させると決めた際に大当たり状態または特定当たり状態後に前記高入賞状態を発生させる高入賞状態制御手段を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の構成においては、第1抽選と同様の第2抽選が行われることになり、第2抽選でも第1抽選と同様の大当たり、小当たりおよびはずれがあり、上述のように一回の抽選で二回抽選が行われているように見せることができる。
また、第2抽選においても、請求項2に記載のように、大当たりを低入賞大当たりと、高入賞大当たりとに振り分け、低入賞大当たり状態と高入賞大当たり状態を発生させる。
ここで、第2抽選の契機を付与する第2始動入賞口に普通変動入賞装置が設けられ、大当たり状態後に高入賞状態となった場合に、普通変動入賞装置が開状態となる機会が増加することで、第2始動入賞口への遊技球の入賞数が増え、高入賞状態中は、主に第2抽選が行われるようにすることができる。
そして、第1抽選より第2抽選の方が小当たりとなる確率が高くなる。これにより、高入賞状態中は、小当たりの発生確率が高くなる。そして、上述のように小当たり状態で、特定変動入賞装置に入賞して特定領域を通過すると特定当たり状態が発生することから、実質的な特定当たり状態の発生確率が高くなる。
ここで、第1抽選および第2抽選では、高入賞状態となっても、それぞれにおいては、大当たり確率、小当たり確率を変えていないが、第1抽選と、第2抽選とで、小当たり確率が異なることと、通常の状態と、高入賞状態とで第1抽選に対する第2抽選の発生する相対的な割合が異なることで、特定当たり状態の発生確率を変更することができる。
また、この際に遊技者には、遊技球が特定領域を通過した際に特定当たり状態が発生する確率が高くなったように見える。
すなわち、小当たり状態で開状態となった特定変動入賞装置に入賞した遊技球が特定領域を通過すると発生する特定当たりに、見かけ上、デジパチの確率変動状態のような状態を導入することが可能となる。この場合も実際には、確率を変更するような処理を行っておらず、第1抽選と第2抽選との二つの抽選を行うような遊技機において、確率変動状態に近似する状態を導入するものとしても、実際に確率を変更する処理を必要とせず、処理量の削減を図り、プログラムおよびそのプログラムで使われるデータの量を削減し、遊技機およびその開発にかかるコストの低減を図ることができる。
なお、第1抽選と第2抽選とを行う場合に互いに独立して並行に行うことも可能であるが、ここでは、通常の状態で主に第1抽選が行われ、高入賞状態で主に第2抽選が行われるように、第1抽選と第2抽選とを行う契機が同時に成立している場合に、第2抽選を優先して行うようにすることが好ましい。また、普通変動入賞装置の閉状態における遊技球が入賞し難い状態は、遊技球が入賞不可能な状態も含むものであり、遊技球が入賞不可能となっていることが好ましい。また、通常の状態では、普通変動入賞装置の単位時間当たりの開状態となる期間が極めて短いことが好ましい。
また、次の大当たり状態等が発生する前に高入賞状態が終了するものとして、大当たり状態後および特定当たり状態後の一部ではなく全てで高入賞状態を発生するものとしてもよい。
請求項4に記載の遊技機は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明において、
前記遊技盤に、演出のための表示を行う表示手段と、
小当たり状態もしくは大当たり状態となって、前記特定変動入賞装置が開状態となった際に当該特定変動入賞装置に遊技球が入賞した場合もしくは特定領域を遊技球が通過した場合に、前記表示手段に、前記特定当たり状態が発生する場合に当たりとなり、前記特定当たり状態が発生しない場合にはずれとなる疑似的遊技表示を表示させる演出表示制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明においては、上述のように遊技者に抽選が行われているように見える特定領域を遊技球が通過した際の演出として、表示手段に当たりおよびはずれを有する擬似的な遊技を表示することで、遊技者の興趣を高めることができる。
すなわち、実際には、小当たりとなった時点で特定領域を遊技球が通過した際に特定当たり状態が発生することが決定されるが、特定領域を通過した際に、前記擬似的遊技が開始され、この遊技で当たりとなることで特定遊技状態が発生するような演出をすることで、遊技者の興趣を高め、当該遊技機の遊技店での稼働率の向上を図ることができる。
なお、表示手段の表示演出を多彩なものとするために、特定領域を通過する前の特定変動入賞装置へ遊技球が入賞した時点で擬似的な遊技を開始し、特定領域を通過しない場合には必ずはずれとするような演出を行ってもよい。
請求項5に記載のプログラムは、遊技球が発射される遊技盤と、
前記遊技盤上に設けられた第1始動入賞口と、
前記第1始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて大当たりおよびはずれを決める第1抽選を実行する第1抽選手段と、
前記遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞不可能な閉状態と、遊技球が入賞し易い開状態都の間で開閉変動する特定変動入賞装置と、
第1抽選の結果が大当たりだった場合に、通常の状態で閉状態となっている特定変動入賞装置を複数回に渡って開閉変動することにより前記特定変動入賞装置に遊技球の入賞を可能とする所定期間の大当たり状態を発生させる当たり状態制御手段とを備え、
前記特定変動入賞装置には、入賞した遊技球が流下する内部空間を有し、当該内部空間には遊技球が通過可能な特定領域と、当該特定領域を通過しなかった遊技球が通過する一般領域とを備える遊技機における遊技をコンピュータでシュミレーションするプログラムであって、
前記コンピュータを、前記第1抽選手段、前記当たり状態制御手段として機能させ、
前記第1抽選手段は、第1抽選の結果に大当たりおよびはずれに加えて小当たりを有し、
前記当たり状態制御手段は、第1抽選の結果が小当たりだった場合に、前記大当たり状態と同様に前記特定変動入賞装置を開閉変動させる小当たり状態を発生させ、かつ、小当たり状態で前記特別変動入賞装置を開閉変動した場合に限り、前記特別変動入賞装置に入賞した遊技球が特定領域を通過した際に、前記小当たり状態および大当たり状態よりも遊技者が多くの遊技球を獲得可能な特定当たり状態を発生させることを特徴とする。
請求項5に記載に発明においては、遊技機のビデオゲーム等のシミュレーションにおいて、請求項1記載の発明と同様の効果を奏することができる。なお、ここでのコンピュータには、CPUやRAM、ROM等のメモリを備え、プログラムに基づいてゲームを実行する所謂ビデオゲーム機、携帯型ゲーム機、アーケードゲーム機等のゲーム機も含まれる。
また、請求項5に記載のプログラムに、請求項2から請求項4に記載の構成を模擬的に再現する機能を付加しても良い。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
請求項6に記載の発明においては、請求項5に記載の発明と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、特定変動入賞装置に遊技球が入賞して特定領域を通過しても特定当たり状態が発生する場合と発生しない場合とがあり、遊技を多彩にすることできるとともに、特定変動入賞装置への遊技球の入賞数や、特定領域を通過する遊技球の数を増加しても遊技者に有利になりすぎることがないので、特定変動入賞装置への遊技球の入賞数や、特定領域を通過する遊技球の数を増加し、遊技が単調となるのを防止して当該遊技機の遊技店における稼働率の向上を図ることができる。
また、上述のように特定領域を通過しても特定当たり状態が発生しない状態を設けることで、遊技者は、特定領域を遊技球が通過する際にも抽選が行われていると思い、特定領域を通過した後も遊技に興趣を持つことになり、当該遊技機の遊技店における稼働率の向上を図ることができる。
さらに、第1始動口に遊技球が入賞したことに基づいて行われる一回の第1抽選で、遊技者に二回の抽選が行われているように見せて、当該遊技機の稼働率の向上を図ることができるので、実際に二回の抽選を行う必要がなくなる。これにより、処理量を削減することでプログラムおよび当該プログラムで使われるデータの記憶容量の削減を図って、当該遊技機およびその開発にかかるコストの低減を図ることができる。
以下、図面を参照して、遊技機設置営業店等の場所に設置され、遊技媒体(例えば、遊技球やメダル等)の供給に基づいて遊技者に遊技を行わせる第1実施形態の遊技機(例えば、弾球遊技機としてのパチンコ遊技機)の構成及び動作について説明する。
パチンコ遊技機は、所謂羽根物と呼ばれる種類のパチンコ遊技機としての基本的な構成に近似する構成を有するもので、図1に示す遊技盤1を備え、遊技盤1の前面のガイドレール2等で囲まれた部分に遊技領域2aが形成されている。すなわち、遊技球が発射される遊技盤1を備える。
遊技盤1の盤面の遊技領域2a内には、その中央部の僅かに上側に特定変動入賞装置3が備えられている。特定変動入賞装置3は、遊技球が入賞する左右の入賞口31,31を備え、該入賞口31,31には、遊技球の入賞を検知する変動入賞球検知センサ32(図2に図示)が備えられている。
また、入賞口31,31には、入賞口31,31への遊技球の入賞を阻止する閉状態と、遊技球を入賞口31へ誘導する開状態との間で変動する可動部材33,33が設けられている。
可動部材33は、所謂羽根物の羽根となるものである。
また、特定変動入賞装置3は、当該特定変動入賞装置3に入賞した遊技球が流下可能な内部空間を有し、入賞した遊技球を当該内部空間から外部に排出する際に遊技球が通過可能なV入賞領域3a(特定領域)と、V入賞領域3aを通過せずに排出される遊技球が通過する一般領域3b、3bとが備えられ、入賞口31から特定変動入賞装置3内に流下した遊技球は、V入賞領域(特定領域)3aと一般領域3b、3bとのうちのいずれか一方の領域を通過して外部に排出されるようになっている。
そして、V入賞領域3aには、V入賞領域3aを通過する遊技球を検知するV入賞球検知センサ34が設けられている。
また、特定変動入賞装置3内の入賞した遊技球が一般領域3b、3bもしくはV入賞領域3aに向って流下する内部空間3cには、特定変動入賞装置3に入賞して内部空間3cに流入した遊技球を一般領域3b、3bとV入賞領域3aとのうちの一方の領域に振り分けるV入賞振分装置35が設けられている。
V入賞振分装置35は、この例において、3穴クルーンであり、3つの穴のうちの1つの穴が前記V入賞領域3aとされ、残りの穴が前記一般領域3b、3bとされている。クルーンは、周知の装置であり、ほぼ球面状の凹みとなった内面を有する皿状の構造で、略円周方向に向って遊技球を流入させると、球面状の内面を遊技球が円周方向に沿って転がり、遊技球の速度が減衰すると、徐々に、皿の中央に向かい、中央部にそれぞれ分かれて形成された複数穴のうちのいずれかに遊技球が流入するようになっている。すなわち、クルーンは、複数の穴からいずれか1つの穴に遊技球を振分けるものである。
この例のV入賞振分け装置35では、クルーンは3つの穴を有し、そのうちの1つがV入賞領域3aとされ、残りの2つが一般領域3b、3bとされ、流入した遊技球をV入賞領域3aか一般領域3b、3bに振分けるようになっている。ここで、V入賞領域3aに振分けられる確率は、3つの穴のうちの1つの穴がV入賞領域3aであることに基いて1/3とはならず、3つの穴の位置、例えば、中心からの距離や、穴の径等によって異なるものとなっており、この例では、V入賞領域3aに遊技球が流入する確率が1/3より小さなものとなっている。
したがって、特定変動入賞装置3に流入した遊技球の多くは、一般領域3b、3bに流入するようになっている。なお、特定変動入賞装置3に入賞した遊技球が特定領域(V入賞領域3a)を通過した場合に、遊技者の遊技球の獲得を容易とする特別遊技状態として後述のように特別変動入賞装置8の可動扉81の開閉変動を繰り返す状態となる。
また、特定変動入賞装置3には、その内部空間からV入賞領域3a(特定領域)もしくは一般領域3b、3bを通過して遊技盤1の裏面に遊技球を排出するための排出口に、排出される遊技球を検知する排出球検知センサ36が設けられている。
したがって、特定変動入賞装置3に入賞した遊技球は、最初に入賞口31,31に設けられた変動入賞球検知センサ32に検知された後にV入賞領域3aを通過した遊技球だけV入賞球検知栓sな34に検知され、最後にV入賞領域3aもしくは一般領域3b、3bを通過した遊技球が排出球検知センサ36に検知されることになる。
また、特定変動入賞装置3には、後述の演出用の擬似表示ゲームを表示する演出表示装置4が設けられている。
遊技盤1上の特定変動入賞装置3の右側には、普通変動入賞装置5が設けられている。普通変動入賞装置5は、電動役物として所謂電チユーを有するもので、電動役物を構成する左右2つの可動片5a,5aの間に後述の第2始動入賞口52が備えられている。
そして、通常時は、可動片5a,5aが遊技球を1個だけ流下可能な間隔をあけて閉じた状態とされ、後述の普図通過口9を通過することにより開始される普通図柄変動表示ゲーム(普図ゲーム)の結果が当りとなった場合に予め設定された時間だけ2つの可動片5a,5aが開放するようになっている。
すなわち、パチンコ遊技機は、遊技盤1に設けられ、前記遊技球が入賞し難い閉状態と、前記遊技球が入賞し易い開状態との間で開閉変動する可動片5a,5aを有し、通常時は閉状態の前記可動片5a,5aが前記遊技球に係わる所定第2条件の成立に基いて一時的に開状態とされる普通変動入賞装置5を備える。
また、可動片5a,5aが閉状態となっていても、可動片5a,5aの間には、遊技球の直径より僅かに広い間隔が空いているので、上述の制限部材17の間隔を通過した遊技球の一部が普通変動入賞装置5の第2始動入賞口52に入賞する可能性がある。ここでは、閉じた状態の可動片5a,5aの遊技球が通過可能な間隔の上に遊技釘16が設けられ、閉状態の普通変動入賞装置5に遊技球が入賞できないようになっている。すなわち、可動片5a,5aが閉状態となった場合に変動入賞装置5の第2始動入賞口52には、遊技球が入賞できないようになっている。
そして、特定変動入賞装置3の領域内に上述の演出表示装置4が設けられている。
演出表示装置4は、例えば、液晶表示装置からなるもので、擬似的に当りおよびはずれのいずれかとなる演出用の擬似表示ゲームを表示するものである。
なお、擬似表示ゲームの表示内容は、例えば、従来のデジパチにおける変動表示ゲーム(可変表示ゲーム)と同様のスロットマシン状の表示を行うものとしてもよい。なお、擬似表示ゲームについては後述する。
また、演出表示装置4において、後述のように第1特図ゲームもしくは第2特図ゲームで、高入賞大当たり(直当たり)となった場合に、それを報知する演出表示を行うものとしてもよい。
遊技盤1の遊技領域2a内の下部の右側は、第1および第2特図表示器71,72と普図表示器6が設けられている。第1および第2特図表示器71,72および普図表示器6は、例えば、それぞれ7セグのLED表示装置からなり、特別図柄(識別情報)もしくは普通図柄(識別情報)を変動表示する変動表示ゲーム(第1および第2特図ゲームと普図ゲーム)を表示するもので、各セグメント毎にLEDの点灯と消灯を繰り返した状態から、固定的に各セグメントを点灯もしくは消灯した状態とすることで停止した状態の特別図柄(特図)もしくは普通図柄(普図)を表示するようになっている。すなわち、予め決められた変動表示時間が経過した後に特別図柄もしくは普通図柄を停止表示し、停止表示された特図もしくは普図が予め決められた当りの特図もしくは普図か、はずれの特図もしくは普図かで当りおよびはずれを報知するようになっている。
そして、第1特図表示器71は、二桁の7セグ表示器から構成され、第1始動入賞口51に遊技球が入賞したことを契機として、主制御装置231で実行される第1抽選の結果を報知するための第1特図ゲームを表示するようになっている。
また、第2特図表示器72は、二桁となる7セグ表示器から構成され、第2始動入賞口52に遊技球が入賞したことを契機として、主制御装置231で実行される第2抽選の結果を報知するための第2特図ゲームを表示するようになっている。
また、普図表示器6は、一桁となる7セグ表示器から構成され、普図通過口9を遊技球が通過したことを契機として、主制御装置231で実行される変動抽選の結果を報知するための普図ゲームを表示するようになっている。
第1特図表示器71で行われる第1特図ゲームは、主制御装置231で行われる第1抽選の結果を報知するためのものである。なお、第1特図ゲーム(第1抽選)については後述する。
第2特図表示器72で行われる第2特図ゲームは、主制御装置231で行われる第2抽選の結果を報知するためのものである。なお、第2特図ゲーム(第2抽選)については後述する。
普図表示器6で行われる普図ゲームは、主制御装置231で行われる普通変動抽選の結果を報知するものである。普図ゲーム(普通変動抽選)については後述する
また、遊技盤1には、特定変動入賞装置3の左側方に第1始動入賞口51が設けられ、特定変動入賞装置3の右側の普通変動入賞装置5に第2始動入賞口52が設けられている。
第1始動入賞口51には、当該第1始動入賞口51に遊技球が入賞したことを検知する第1始動入賞球検知センサ53が設けられ、第2始動入賞口52には、第2始動入賞口52に遊技球が入賞したことを検知する第2始動入賞球検知センサ54が設けられている。
第1始動入賞口51に遊技球が入賞して、第1始動入賞球検知センサ53に検知されると、主制御装置231において、第1特図ゲーム(第1抽選)の開始の契機が付与される。
第2始動入賞口52に遊技球が入賞して、第2始動入賞球検知センサ54に検知されると、主制御装置231において、第2特図ゲーム(第2抽選)の開始の契機が付与される。
また、普通変動入賞装置5の上には、普図通過口9が設けられている。普図通過口9には、普図通過口9を通過する遊技球を検知する通過球検知センサ91が備えられている。普図通過口9を遊技球が通過して通過球検知センサ91に検知されると、普図ゲーム(普通変動抽選)の開始の契機が付与される。
ここで、第1始動入賞口51が常時遊技球が入賞可能な状態で、遊技球が遊技領域2aに発射される側となる遊技盤1の左側に設けられ、第2始動入賞口52が普通変動入賞装置5が開状態となった場合にだけ遊技球が入賞可能となる状態で、遊技球が遊技領域2aに発射される側の反対側となる遊技盤2の右側に設けられている。そして、後述するように、普通変動入賞装置5は、通常の状態では開状態となる機会が少ないとともに、開状態となっている期間が短くなっているのに対して、後述の時間短縮状態(時短:高入賞状態)では、通常の状態に対して開状態となる機会が多いとともに、開状態となる期間が長くなっている。
したがって、通常の状態では、普通変動入賞装置5の第2始動入賞口52に遊技球を入賞させることは困難であり、時短では、普通変動入賞装置5の第2始動入賞口52に遊技球を容易に入賞させることができる。また、第1始動入賞口51では、通常の状態でも時短でも同様の確率で遊技球を入賞させることができる。
このような状況では、遊技者は、通常の状態では、遊技球を弱めに発射する通常の打ち方(左打ち)で、遊技球の発射側となる左側の第1始動入賞口51を狙い、時短では、遊技球を強めに発射する右打ちで、遊技球の発射側の反対となる右側の普通変動入賞装置5に設けられた第2始動入賞口52を狙う可能性が高い。
また、普図通過口9も遊技盤1の右側に設けられており、遊技者が左打ちした場合に、遊技球が普図通過口9を通過せず、普図ゲームが行われることがなく、これにより後述のように普図ゲームが当たりとなって普通変動入賞装置5が開放することがない。
したがって、通常の状態で、普通変動入賞装置5の第2始動入賞口52に遊技球が入賞する可能性は極めて低く、第1始動入賞口51に遊技球が入賞して主に第1特図ゲームが行われることになり、時短では、右打ちされることで第1始動入賞口51に遊技球が入賞する可能性は極めて低く、かつ、普図通過口9と、第2始動入賞口52を有する普通変動入賞装置5が右側にあることと、普通変動入賞装置5が開状態となりやすい状態となっていることから、主に第2特図ゲームが行われる状態となる。
なお、後述のようにこの例では、第1特図ゲームと第2特図ゲームとを同時に行うことはなく、一方の特図ゲームが行われている間は、他方の特図ゲームを開始できないようにしている。また、後述の第1および第2特図ゲームの開始条件の成立により、第1特図ゲームと第2特図ゲームとが両方とも開始可能な状態では、第2特図ゲームが優先的に開始され、第1特図ゲームは待機した状態となる。
このことから、上述の時短では、第1特図ゲームが行われる可能性はほとんどなく、ほぼ第2特図ゲームだけが行われる状態となる。
特定変動入賞装置3の下方には、特別変動入賞装置8が設けられている。所謂アタッカーと呼ばれる特別変動入賞装置8には遊技球が入賞するとともに他の入賞口より大きな大入賞口83と、この大入賞口83を開閉する扉状の可動扉81が設けられ、後述の高入賞大当たり状態および特定当たり状態ではなく、通常行われる通常遊技時は、可動扉81が遊技球を流入させないように閉じた閉状態とし、後述の高入賞大当たり状態もしくは特定当たり状態となった場合に、所定条件に基づいて遊技球が流入し易いように開いた開状態とするとともに後述のように開閉を繰り返すようになっている。すなわち、特別変動入賞装置8は、遊技球が入賞可能な開状態と、遊技球が入賞できない閉状態とに変動可能なものとなっている。
特別変動入賞装置8の大入賞口83に当該大入賞口83に入賞した遊技球を検知する大入賞球検知センサ82が設けられている。
また、主制御装置231に駆動源を制御される特別変動入賞装置8は、高入賞大当たり状態もしくは特定当たり状態なったことに対応して開放した際に、所定時間の経過および所定個数の遊技球の入賞という二つの条件のうちのいずれかの条件が達成された段階で閉塞するとともに、再び開放し、上述の条件の成立に基づいて閉塞することを所定回数(所定ラウンド数)繰り返すように制御される。なお、特別変動入賞装置8が開放してから閉塞するまでをラウンドと称する。すなわち、主制御装置231は、特別遊技状態中に、特別変動入賞装置8を複数の遊技球の連続的な入賞が可能となる開状態とした後に閉状態することを1ラウンドとして、前記ラウンドを所定回数繰り返すように特別変動入賞装置8を制御する。
そして、第1特図表示器71の下に第1特図保留数表示ランプ73が設けられ、第2特図表示器72の下に第2特図保留数表示ランプ74が設けられ、普図表示器6の下に普図保留数表示ランプ61が設けられている。そして、第1始動入賞球検知センサ53が第1始動入賞口51に入賞した遊技球を検知した場合に上限となる数値(たとえば4)の範囲内で第1特図保留数に1加算され、この始動入賞に基づいて第1特図ゲームが開始される場合に、第1特図保留数から1減算される。この第1特図保留数、すなわち、第1特図ゲームを開始する契機(始動権利)の数が第1特図保留数表示ランプ73に表示される。
同様に、第2始動入賞球検知センサ54が第2始動入賞口52に入賞した遊技球を検知した場合に上限となる数値(たとえば4)の範囲内で第2特図保留数に1加算され、この始動入賞に基づいて第2特図ゲームが開始される場合に、第2特図保留数から1減算される。この第2特図保留数、すなわち、第2特図ゲームを開始する契機(始動権利)の数が第2特図保留数表示ランプ74に表示される。
同様に、通過球検知センサ91が普図通過口9に入賞した遊技球を検知した場合に上限となる数値(たとえば4)の範囲内で普図保留数に1加算され、この始動入賞(通過)に基づいて普図ゲームが開始される場合に、普図保留数から1減算される。この普図保留数、すなわち、普図ゲームを開始する契機(始動権利)の数が普図保留数表示ランプ61に表示される。
また、遊技領域の左側部には、複数の一般入賞口13,13が設けられている。また、一般入賞口13,13に対応して、一般入賞口13,13に入賞した遊技球を検知する一般入賞球検知センサ131がそれぞれ設けられている。
また、特別変動入賞装置8の下方の遊技領域2aの最下端部には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域2a外部となる遊技盤1裏面に排出させるアウト口15が設けられている。
また、遊技盤1の前面には、遊技球の流下方向を規制するととも流下方向を転換する遊技釘16(一部だけ図示)や風車18(一部だけ図示)等の流下規制転換部材が設けられている。
次に、この例のパチンコ遊技機の制御系を図2に示されるブロック図を参照して説明する。
パチンコ遊技機の制御系は、大きく分けて主制御部23と、副制御部24と、これら主制御部23および副制御部24に電力を供給する電源供給装置29とから構成されている。
主制御部23には、例えば、遊技機用のワンチップマイコン等で構成される主制御装置231が備えられ、主制御装置231には、プログラムを実行するCPU23a、プログラムやプログラムで使用するデータを記憶したROM23bや、プログラムに基づいて発生したデータやROM23bから読み出した各種データ等を記憶するRAM23cや周波数発生回路部23d等が備えられている。
主制御装置231(CPU23A)には、パチンコ遊技機に設けられた各種センサからの信号が入力可能となっており、前述の通過球検知センサ91、第1始動入賞球検知センサ53、第2始動入賞球検知センサ54、変動入賞球検知センサ32、V入賞球検知センサ34、大入賞球検知センサ82、一般入賞球検知センサ131が接続されるとともに、遊技球の入賞に対応して賞球を払出す遊技球払出装置251から払い出された賞球を検知する遊技球払出検知センサ232、パチンコ遊技機におけるエラーを検知するエラー検知センサ233等が接続されている。
また、主制御装置231は、パチンコ遊技機の各種装置を動作させるため各種信号を出力するようになっている。例えば、主制御装置231には、遊技店において設置された各遊技機のデータを集計管理するための集中管理装置234が主制御装置231からデータを入力可能に接続されている。また、主制御装置231には、サブ制御装置としての払出制御装置25、図柄制御装置26、ランプ制御装置27、音声制御装置28が接続され、これらサブ制御装置に対してコマンド(制御指令)を出力可能に接続されている。
なお、ここで、払出制御装置25は実質的に賞球を払出すためのパチンコ遊技機における遊技の主要な制御を行うことから主制御部23に含まれるものとし、遊技の演出に係わる図柄制御装置26、ランプ制御装置27、音声制御装置28は副制御部24に含まれるものとなっている。
また、主制御装置231には、7セグのLED表示装置である第1および第2特図表示器71,72が接続され、主制御装置231が第1および第2特図表示器71,72における表示制御を行う。そして、第1および第2特図表示器71,72は、上述のように主制御装置231で行われる第1抽選および第2抽選の結果を第1特図ゲームおよび第2特図ゲームとして報知するものである。
また、主制御装置231には、7セグのLED表示装置である普図表示器6が接続され、主制御装置231が普図表示器6における表示制御を行う。そして、普図表示器6は、上述のように主制御装置231で行われる普通変動抽選の結果を普図ゲームとして報知するものである。
また、払出制御装置25には、払出制御装置25により制御されて賞球および貸球を払出す遊技球払出装置251が接続されるとともに、プリペードカード252のデータを読み込で遊技球の貸出制御を行うためのCRユニット253が球貸信号制御装置254を介して接続されている。そして、払出制御装置25は、主制御装置231からコマンドに基づいて賞球を払出すとともに、CRユニット253から球貸信号制御装置254を介して入力される球貸信号に基づいて貸球を払出す制御を行う。
また、主制御装置231には、上述の特定変動入賞装置3の可動部材33,33を駆動する特定変動ソレノイド331が接続され、上述の普通変動入賞装置5の可動片5a,5aを駆動する普通変動ソレノイド56が接続されている。また、上述の特別変動入賞装置8の可動扉81を駆動する特別変動ソレノイド85が接続されており、これらソレノイド等の駆動源が主制御装置231に制御される。
また、主制御部23には、主制御装置231と直接接続されていないが、遊技球を遊技領域2aに発射する打球発射装置(図示略)の発射駆動装置235を制御する発射制御装置236が設けられ、発射制御装置236には、遊技球の発射を操作するための回転式操作ハンドル237、発射停止釦238、タッチセンサ239が接続されている。
そして、主制御部23の主制御装置231は、パチンコ遊技機における遊技の進行を制御するもので、第1始動入賞球検知センサ53、第2始動入賞球検知センサ54、変動入賞球検知センサ32、大入賞球検知センサ82、一般入賞球検知センサ131から遊技球の検知信号が入力された場合、すなわち、各入賞口に遊技球が入賞した場合に、払出制御装置25にコマンドを出力して、賞球として遊技球の排出を行わせる。
また、主制御装置231は、第1始動入賞口51に遊技球が入賞したことを示す第1始動入賞球検知センサ53からの信号が入力した際に、第1特図保留数が上限でない場合に、第1特図ゲームとなる第1抽選用の当り判定用乱数を取得するとともに、第1特図保留数に1加算する。
また、主制御装置231は、第2始動入賞口52に遊技球が入賞したことを示す第2始動入賞球検知センサ54からの信号が入力した際に、第2特図保留数が上限でない場合に、第2特図ゲームとなる第2抽選用の当り判定用乱数を取得するとともに、第2特図保留数に1加算する。
なお、第1特図ゲームの開始条件は、現状で第1特図ゲームおよび第2特図ゲームが行われておらず、第1特図ゲームおよび第2特図ゲームで発生する後述の高入賞大当たり状態(特別変動入賞装置8を15ラウンド開放)、低入賞大当たり状態(特定変動入賞装置3を2ラウンド開放)、小当たり状態(特定変動入賞装置3を2回開放)のいずれの状態でもなく、さらに、小当たり状態で開放した特定変動入賞装置3に入賞した遊技球がV入賞領域3aを通過した場合に発生する特定当たり状態(特別変動入賞装置を15ラウンド開放)でもなく、第2特図保留数が0で、第1特図保留数が1以上の場合(0でない場合)であり、これらの開始条件の全てが成立している場合に第1特図ゲームを開始することが可能となる。
同様に、第2特図ゲームの開始条件は、現状で第2特図ゲームおよび第1特図ゲームが行われておらず、第2特図ゲームおよび第1特図ゲームで発生する後述の高入賞大当たり状態(特別変動入賞装置8を15ラウンド開放)、低入賞大当たり状態(特定変動入賞装置3を2ラウンド開放)、小当たり状態(特定変動入賞装置3を2回開放)のいずれの状態でもなく、さらに、小当たり状態で開放した特定変動入賞装置3に入賞した遊技球がV入賞領域3aを通過した場合に発生する特定当たり状態(特別変動入賞装置を15ラウンド開放)でもなく、第2特図保留数が1以上の場合(0でない場合)であり、これらの開始条件の全てが成立している場合に第2特図ゲームを開始することが可能となる。
ここで、上述の条件により二つの特図ゲームがあっても、同時に二つの特図ゲームを実行させることがなく、一つずつ特図ゲームを実行する。また、第1特図ゲームと第2特図ゲームとの両方が実行可能な状態(両方とも開始条件が成立している状態(但し、第1特図ゲームの開始条件の一つである第2特図保留数が0は非成立))では、第2特図ゲームが実行される。
すなわち、特図ゲームの開始可能な状態は、基本的、第1および第2特図ゲームを行っておらず、小当たり状態、大当たり状態、特定当たり状態でない場合であり、この状態で、第2特図保留数が1以上ならば、第1特図保留数がいくつであっても、第2特図ゲームが開始される。
なお、小当たり状態においては、小当たり状態中(特定変動入賞装置3の2回の開放中)に遊技球が特定変動入賞装置3に入賞した場合(変動入賞球検知センサ32に遊技球が検知された場合)には、入賞した遊技球が排出球検知センサ36に検知されるまで小当たり状態とし、第1特図ゲームおよび第2特図ゲームを開始しない。
そして、第1特図ゲームの開始条件が成立している場合に、第1特図保留数を1減算するととともに、第1特図ゲームを行う(第1特図ゲームを第1特図表示器71に表示)。第1特図ゲームの結果、すなわち、第1抽選の結果には、小当たり、大当たりとの2種類があり、さらに、大当たりには、高入賞大当たりと、低入賞大当たりとがある。また、第1抽選は、上述のように取得された当たり判定用乱数と、当たり判定テーブルに登録された大当たり判定値と、小当たり判定値とを比較し、大当たり判定値と当たり判定用乱数が一致した場合に大当たりとし、小当たり用判定値と当たり判定用乱数が一致したら小当たりとする。なお、乱数の範囲や、大当たり判定値および小当たり判定値の数は、大当たりの発生確率および小当たりの発生確率により決定される。
また、大当たりが高入賞大当たりか低入賞大当たりかは、たとえば、以下のように決定する。
大当たりの際に特図表示器に停止表示される大当たり特別図柄を複数設定し、どの大当たり特別図柄を停止表示するかを第1抽選の際に抽選で決定するものとするとともに、大当たり特別図柄に低入賞大当たり特別図柄と、高入賞大当たり特別図柄とを設け、抽選で決定された大当たり特別図柄が低入賞大当たり特別図柄なら、発生する大当たりを低入賞大当たりとし、抽選で決定された大当たり特別図柄が高入賞大当たり特別図柄なら発生する大当たりを高入賞大当たりとする。
なお、大当たり特別図柄は、高入賞大当たり特別図柄と、低入賞大当たり特別図柄に分かれるとともに、これらには、時間短縮図柄と通常図柄とがあり、時短短縮図柄の場合には、高入賞大当たり状態もしくは低入賞大当たり状態後に時間短縮状態(高入賞状態)が発生する。なお、時間短縮状態(時短)は、たとえば、高入賞大当たり状態後に1/2程度の確率で発生するものとしてもよい。
また、特定当たり状態後も時間短縮状態を発生可能とする。この場合には、たとえば、遊技球がV入賞領域3aを通過したことに基づいて時短を発生するか否かを決定する抽選を行う。
また、たとえば、高入賞大当たり状態および低入賞大当たり状態後のいずれか一方だけで時短を発生可能としてもよい。
また、大当たり状態後もしくは特定当たり状態後のどちらか一方の場合にだけ時短が発生し、他方の場合には時短が発生しないものとしてもよい。
すなわち、高入賞大当たり状態、低入賞大当たり状態および特定当たり状態後のいずれか一つの後だけに時短を発生可能としてもよいし、いずれか2つの後にだけ時短を発生可能としても良いし、全ての当たり状態後(但し小当たり状態を除く)に時短を発生可能としてもよい。
また、いずれかの当たり状態後、もしくは全ての当たり状態後(但し小当たり状態を除く)に時短を発生させる際に、時短を発生させる当たり状態後の全てで時短を発生させるものとしてもよいし、抽選で時短となった場合にだけ時短を発生させるものとしてもよい。
また、時短が発生した後に、基本的に次の当たり状態のいずれか(但し小当たり状態を除く)が発生した際に時短を終了する。なお、上述の時短を発生可能な当たり状態が発生した場合にだけ、時短を終了するものとしてもよい。
また、次の当たり状態が発生する前でも、例えば、当たり状態後に時短が発生してから第1特図ゲームと第2特図ゲームとを合わせた実行回数が所定回数となった際に時短を終了するものとしてもよい。
この例で、高入賞大当たり状態、低入賞大当たり状態、特定当たり状態のいずれかが発生して終了した際に時短の抽選で当たりとなっている場合にだけ時短を開始するものとする。
また、時短は、次の高入賞大当たり状態、低入賞大当たり状態、特定当たり状態のいずれかが発生した場合に終了する。
そして、小当たりとなった場合には、主制御装置231が特定変動ソレノイド331を制御して特定変動入賞装置3をたとえば0.6秒だけ遊技球が入賞し易い開状態とすることを2度行う(所定回数行う)小当たり状態を発生させる。なお、これは小当たりとなることにより特定変動入賞装置3を開放する1つの機会を与えられた際にその一つの機会で2回特定変動入賞装置3の開放を行うことになる。ここでは、いわゆる1ラウンドで2回開放した状態となる。
また、低入賞大当たりとなった場合には、主制御装置231が特定変動ソレノイド331を制御して特定変動入賞装置3をたとえば0.6秒だけ遊技球が入賞し易い開状態とすることを2度行う(所定回数行う)低入賞大当たり状態(2ラウンド大当たり状態)を発生させる。なお、特定変動入賞装置3および特別変動入賞装置8において、一回の開放機会をラウンドと称し、この1ラウンドの間に複数回の開閉動作(閉状態から開状態となって再び閉状態となる動作)を行うものとしてもよいが、この例では、大当たり状態において1ラウンドに一回の開閉動作を行うようになっている。
したがって、低入賞大当たり状態では、特定変動入賞装置3を2ラウンドだけ開閉させるものとなっており、いわゆる2R大当たり状態となっている。
なお、小当たり状態における特定変動入賞装置3が開閉する状態と、低入賞大当たり状態における特定変動入賞装置3が開閉する状態とでは、開閉動作の間隔等が同様となっており、遊技者には、小当たり状態なのか低入賞大当たり状態なのか区別がつかないようになっている。
また、高入賞大当たりとなった場合には、主制御装置231が特別変動ソレノイド85を制御して特別変動入賞装置5をたとえば閉塞条件が成立するまで開状態とする1ラウンドの動作を15回行う(所定回数行う)高入賞大当たり状態を発生させる。すなわち、高入賞大当たり状態はいわゆる15ラウンド大当たり状態となる。
なお、高入賞大当たり状態における上述の閉塞条件は、開放してから30秒弱の所定時間経過もしくは遊技球9個の入賞で、どちらか一方の条件が成立すれば、ラウンドが終了して特別変動入賞装置8が閉状態となる。
また、小当たり状態中に特定変動入賞装置3に遊技球が入賞する(変動入賞球検知センサ32に検知される)とともに、当該遊技球がV入賞領域3aを通過する(V入賞球検知センサ34に検知される)と、特定当たり状態が発生する。
特定当たり状態では、主制御装置231が特別変動ソレノイド85を制御して特別変動入賞装置5をたとえば閉塞条件が成立するまで開状態とする1ラウンドの動作を15回行う(所定回数行う)特定当たり状態を発生させる。なお、閉塞条件は、上述の高入賞大当たり状態と同様である。
そして、上述の第2特図ゲームの開始条件が成立している場合に、第2特図保留数を1減算するととともに、第2特図ゲームを行う(第2特図ゲームを第2特図表示器72に表示する)。そして、第2特図ゲームの結果、すなわち、第2抽選の結果には、小当たり、大当たりとの2種類があり、さらに、大当たりには、高入賞大当たりと、低入賞大当たりとがある。第2特図ゲームの場合も、第1特図ゲームの場合と同様に取得した大当たり判定用乱数によって小当たり、大当たりの抽選が行われる。また、第2特図表示器72に表示される特別図柄によって、高入賞大当たりか低入賞大当たりか判定されるとともに、大当たり状態後に時間短縮状態が発生するか否かが決定される。
そして、第2特図ゲームにおいては、第1特図ゲームと同様に小当たりとなると上述の小当たり状態が発生し、低入賞大当たりとなると、低入賞大当たり状態が発生し、高入賞大当たりとなると高入賞大当たり状態が発生する。
また、第2特図ゲームにおいても、第1特図ゲームと同様に小当たり状態中に特定変動入賞装置3に遊技球が入賞するとともに、当該遊技球がV入賞領域3aを通過すると上述の特定当たり状態が発生する。
なお、第1特図ゲームおよび第2特図ゲームにおいて、低入賞大当たり状態となって、特定変動入賞装置3が開状態となった際に遊技球が当該特定変動入賞装置3に入賞するとともにV入賞領域3aを通過しても特定当たり状態は発生しないようになっている。
また、第1特図ゲーム(第1抽選)における小当たりとなる小当たり確率は100/315で、大当たりとなる大当たり確率は50/315で、はずれとなるはずれ確率は165/315となっている。
一方、第2特図ゲーム(第2抽選)における小当たり確率は250/315で、大当たり確率は50/315で、はずれ確率が15/315となる。
したがって、第1特図ゲームと第2特図ゲームとでは、大当たり確率が同じとされるが小当たり確率は、第2特図ゲームの方が第1特図ゲームよりも2倍以上(2.5倍)高くなっている。
また、第1特図ゲームおよび第2特図ゲームの結果としての大当たりは、その95%が低入賞大当たり状態(2ラウンド大当たり状態)となり、その5%が高入賞大当たり状態(15ラウンド大当たり状態)となる。
なお、特定当たり状態は、上述のように全て15ラウンド当たりとなる。
したがって、通常の状態で、第1特図ゲームが主に行われて特定変動入賞装置3が上述のように2回開閉動作した場合に、約1/3は低入賞大当たり状態であり、約2/3は小当たり状態となる。この場合に小当たり状態で入賞した遊技球がV入賞領域3aを通過した際に特定当たり状態となり、低入賞大当たり状態で入賞した遊技球がV入賞領域3aを通過した際に特定当たり状態とならず、通常の状態のままとなる。
また、第1始動入賞口51に遊技球が入賞しても、約半分ははずれとなって、特定変動入賞装置3が開状態とならない。
ここで、遊技者には、小当たり状態と低入賞大当たり状態の区別がつかないことから、特定変動入賞装置3が開放して入賞した遊技球がV入賞領域3aを通過しても特定大当たり状態となる場合とならない場合とがあると思うことになり、遊技球がV入賞領域3aを通過しても抽選で当たりを引かないと特定大当たり状態にならないものと思うことになる。すなわち、第1始動入賞口51もしくは第2始動入賞口52に遊技球が入賞した際に一回抽選が行われ、当たると特定変動入賞装置3が2度開閉動作し、その際に遊技球が入賞してV入賞領域3aを通過すると再び抽選が行われ、当たると特定当たり状態が発生するように見えることになる。
また、時間短縮状態では、上述のように第2特図ゲームが主に行われて特定変動入賞装置3が上述のように2回開閉動作した場合に、約1/6は低入賞大当たり状態であり、約5/6は小当たり状態となる。また、第2始動入賞口52に遊技球が入賞した際には、その約1/20だけがはずれとなる。
したがって、遊技者には、通常の状態から時間短縮状態となると、始動入賞口(第1始動入賞口51および第2始動入賞口52)に入賞した際の特定変動入賞装置が開状態となる当たりの発生確率が2倍程度高くなったように見えることになる。
さらに、遊技者には、通常の状態から時間短縮状態となると、特定領域を遊技球が通過した際に当たりとなる確率が約2.5倍ほど高くなったと思うことになる。
これにより、いわゆる羽根物のパチンコ遊技機でも、デジパチの当たり確率が低確率から高確率に変動する確率変動状態が発生するように見えることになる。
また、主制御装置231は、普図通過口9に遊技球が入賞したことを示す通過球検知センサ91からの信号が入力した際に、普図保留数が上限(たとえば4)でない場合に、普図ゲームとなる変動抽選用の当り判定用乱数を取得するとともに、普図保留数に1加算する。
ここで、普図ゲームの開始条件は、普図ゲーム中でないこと、普図ゲームが当たりとなて、普通変動入賞装置5が普図ゲームの当たりに基づき開閉変動していないこと、普図保留数が1以上である。
したがって、普図ゲームは、大当たり状態および小当たり状態に関係なく一つずつ順番に実行されるとともに、当たりとなった場合は、普通変動入賞装置5が開閉変動してから次の普図ゲームが開始される。
この状態で、普図ゲームの開始条件が成立している場合に、普図保留数を1減算するととともに、普図ゲームを行う(普図ゲームを普図表示器6に表示する)。そして、普図ゲームが当りの場合に、普通変動ソレノイド56を制御して普通変動入賞装置5の可動片5a,5aを通常の状態、大当たり状態0.3秒だけ開状態とし、時間短縮状態では、1,5秒だけ開状態とすることを3回行う。
なお、主制御装置231は、時短となった場合に、時短状態以外の状態に比較して、普図ゲームの当たり確率を高くし、かつ、普図ゲームが開始されてからはずれもしくは当たりの普通図柄を停止表示するまでの変動表示時間(普図報知時間)を短くし、さらに、上述のように普図ゲームで当たりとなった場合の普通変動入賞装置5の開状態となる期間を長くするとともに、開状態となる回数を1回から複数回に増やすようになっている。
なお、時短となった際に、必ずしも普通変動入賞装置5の開状態となる回数を複数回とする必要はなく、開状態となる期間が長くなればよい。
また、主制御装置231は、各種演出などのために、図柄制御装置26やランプ制御装置27や音声制御装置28にコマンドを出力する。特に、図柄制御装置26に対しては、低入賞大当たり状態もしくは小当たり状態が発生したことを演出する表示として、擬似的な表示ゲームを表示し、かつ、特定当たり状態が発生する場合はこれを報知する演出表示を行うためのコマンドを出力するようになっている。
また、主制御装置231は、上述の第1特図ゲームを行う場合に、第1特図表示器71を制御して、各セグメントのLEDを消灯・点灯して変動表示する制御と、第1抽選において当りはずれとともに抽選で決定される停止図柄を表示する制御を行う。
また、主制御装置231は、上述の第2特図ゲームを行う場合に、第2特図表示器72を制御して、各セグメントのLEDを消灯・点灯して変動表示する制御と、第2抽選において当りはずれとともに抽選で決定される停止図柄を表示する制御を行う。
また、主制御装置231は、上述の普図ゲームを行う場合に、普図表示器6を制御して、各セグメントのLEDを消灯・点灯して変動表示する制御と、変動抽選において当りはずれとともに抽選で決定される停止図柄を表示する制御を行う。
副制御部24の図柄制御装置26は、ビデオディスプレイプロセッサ261を介して演出表示装置4を制御し、演出表示を表示させる。
演出表示として、小当たり状態および低入賞大当たり状態が発生し、特定変動入賞装置3が開状態となって、当該特定変動入賞装置3に遊技球が入賞して、変動入賞球検知センサ32に遊技球が検知された際に開始される擬似表示ゲームが演出表示装置4に表示される。
この擬似表示ゲームは、従来の変動表示ゲームのようなものでよいが、特定変動入賞装置3に遊技球が入賞した際に変動表示が開始され、たとえば、V入賞領域3aを遊技球が通過した場合(V入賞球検知センサ34に検知された場合)に、所謂リーチ表示となる。このリーチ表示は、はずれが確定可能な段階で、はずれが確定せずに当たりとなる可能性がある表示である。例えば、三つの表示領域でそれぞれ複数の装飾図柄が順番に切り替えながら表示される変動表示ゲームで、各表示領域で順番に図柄を停止表示し、全ての表示領域で同じ装飾図柄が表示されると当たりとなるような場合に、2つの表示領域で装飾図柄停止表示され、一つの表示領域で未だ装飾図柄が変動表示されている場合に、停止表示された2つの装飾図柄が同じ図柄の場合にリーチ表示となる。
そして、特定変動入賞装置3に入賞した遊技球が排出球検知センサ36に検知された際に、小当たり状態で遊技球がV入賞領域3aを通過した場合には、擬似表示ゲームの結果が当たりとなり、小当たり状態で遊技球がV入賞領域3aを通過せずに排出された場合には、擬似表示ゲームの結果がリーチとならないはずれとなり、低入賞大当たり状態で遊技球がV入賞領域3aを通過した場合には、擬似表示ゲームの結果がリーチとなったはずれとなり、低入賞大当たり状態で遊技球がV入賞領域3aを通過せずに排出された場合に、擬似表示ゲームの結果がリーチとならないはずれとなる。
ランプ制御装置27は、遊技盤1の盤面に設けられた盤面電飾等の盤面関係の電飾(LED)271と、パチンコ遊技機の遊技盤1を支持する前面枠に設けられ、遊技盤1の前面を覆うガラス枠等の枠扉関係の電飾272とが接続され、LEDやランプ等による演出を制御する。
また、ランプ制御装置27には、第1およい第2特図保留数表示ランプ73,74と普図保留数表示ランプ61が接続され、これらはLEDの点灯、消灯の制御により、保留数を表示可能となっている。
音声制御装置28には、サウンドプロセッサ、アンプ、スピーカ等からなる音声発生装置281が接続されており、音声制御装置28は、演出用の効果音、音声、音楽等の出力を制御する。
以上のことから、パチンコ遊技機は、遊技球が発射される遊技盤1と、前記遊技盤1上に設けられた第1始動入賞口51と、前記第1始動入賞口51に遊技球が入賞したことに基いて大当たりおよびはずれを決める第1抽選を実行する第1抽選手段としての主制御装置231と、前記遊技盤1上に設けられ、遊技球が入賞不可能な閉状態と、遊技球が入賞し易い開状態との間で開閉変動する特定変動入賞装置3と、第1抽選の結果が大当たりだった場合に、通常の状態で閉状態となっている特定変動入賞装置3を複数回に渡って開閉変動することにより前記特定変動入賞装置3に遊技球の入賞を可能とする所定期間の大当たり状態を発生させる当たり状態制御手段とを備えたものである。
前記特定変動入賞装置3には、入賞した遊技球が流下する内部空間を有し、当該内部空間には遊技球が通過可能な特定領域としてのV入賞領域3aと、当該特定領域を通過しなかった遊技球が通過する一般領域3b,3bとが備えられている。
前記第1抽選手段としての主制御装置231は、第1抽選の結果に大当たりおよびはずれに加えて小当たりを有し、前記当たり状態制御手段としての主制御装置231は、第1抽選の結果が小当たりだった場合に、前記大当たり状態と同様に前記特定変動入賞装置3を開閉変動させる小当たり状態を発生させ、かつ、小当たり状態で前記特定変動入賞装置3を開閉変動した場合に限り、前記特定変動入賞装置3に入賞した遊技球がV入賞領域3aを通過した際に、前記小当たり状態および大当たり状態よりも遊技者が多くの遊技球を獲得可能な特定当たり状態を発生させる。
前記遊技盤1上には、前記特定変動入賞装置3に加えて、遊技球が入賞不可能な閉状態と、遊技球が入賞し易い開状態との間で開閉変動する特別変動入賞装置8を備えている。
前記第1抽選手段としての主制御装置231は、第1抽選の結果としての大当たりに、低入賞大当たりと、高入賞大当たりとを設定して、大当たりとなった際に、当該大当たりを低入賞大当たりもしくは高入賞大当たりに振り分ける。
前記当たり状態制御手段としての主制御装置231は、前記大当たり状態に、第1抽選の結果が低入賞大当たりとなった場合に発生させる低入賞大当たり状態と、第1抽選の結果が高入賞大当たりとなった場合発生させる高入賞大当たり状態とを設定し前記低入賞大当たり状態となった場合と、前記小当たり状態となった場合に、前記特定変動入賞装置3を開閉変動させ、前記高入賞大当たり状態となった場合と、前記特定当たり状態となった場合に、前記低入賞大当たり状態および小当たり状態よりも遊技者が獲得する遊技球が多くなるように前記特別変動入賞装置8を複数回に渡って開閉変動させる。
パチンコ遊技機は、前記遊技盤1上に設けられた第2始動入賞口52と、前記第2入賞口52に設けられ、第2入賞口52に遊技球が入賞し難い閉状態と、第2入賞口52に遊技球が入賞し易い開状態との間で開閉変動する普通変動入賞装置5と、前記第2始動入賞口52に遊技球が入賞したことに基づいて第1抽選と同様に大当たり、小当たりおよびはずれを決める第2抽選を実行する第2抽選手段としての主制御装置231を備えている。
前記当たり状態制御手段としての主制御装置231は、第2抽選の結果が小当たりおよび大当たりとなった場合に、第1抽選の結果が小当たりおよび大当たりとなった場合と同様の小当たり状態および大当たり状態を発生させるとともに、第2抽選の結果としての小当たりに基づく小当たり状態で開状態となった前記特定変動入賞装置3に入賞した遊技球がV入賞領域3aを通過した場合に、前記特定当たり状態を発生させる。
第2抽選手段としての主制御装置231は、第2抽選の結果が小当たりとなる確率を、第1抽選の結果が小当たりとなる確率よりも高くする。
前記当たり制御手段としての主制御装置231には、前記高入賞大当たり状態および特定当たり状態のいずれかの後に、普通変動入賞装置5の単位時間当たりの開状態となる期間を通常の状態より長くして第2始動入賞口52に遊技球を入賞し易くした高入賞状態(時間短縮状態)を発生させるか否かを決定し、高入賞状態を発生させると決めた際に大当たり状態または特定当たり状態後に前記高入賞状態を発生させる高入賞状態制御手段としての機能が備えられている。
パチンコ遊技機には、前記遊技盤1に、演出のための表示を行う表示手段としての演出表示装置4を備え、小当たり状態もしくは大当たり状態となって、前記特定変動入賞装置3が開状態となった際に当該特定変動入賞装置に遊技球が入賞した場合もしくはV入賞領域3aを遊技球が通過した場合に、前記演出表示装置3に、前記特定当たり状態が発生する場合に当たりとなり、前記特定当たり状態が発生しない場合にはずれとなる疑似的遊技表示(擬似表示ゲーム)を表示させる演出表示制御手段としての図柄制御装置26を備える。
以下に、パチンコ遊技機で行われる第1特図ゲームおよび第2特図ゲームに係る遊技処理について図3から図9のフローチャートを参照して説明する。なお、遊技処理は、主制御装置231で短時間毎に繰り返し行われる処理である。
図3から図9に示すように、高入賞大当たり状態フラグがセットされているか否かが判定される(ステップS1)。高入賞大当たり状態フラグは、高入賞大当たり状態を発生させた際にセットされ、終了させた際にリセットされ、現状が高入賞大当たり状態であることを示すフラグである。
高入賞大当たり状態フラグがセットされている場合については後述する。
高入賞大当たり状態フラグがセットされていない場合には、低入賞大当たり状態フラグがセットされているか否かが判定される(ステップS2)。低入賞大当たり状態フラグは、低入賞大当たり状態を発生させた際にセットされ、終了させた際にリセットされ、現状が低入賞大当たり状態であることを示すフラグである。
低入賞大当たり状態フラグがセットされている場合については後述する。
低入賞大当たり状態フラグがセットされていない場合には、小当たり状態フラグがセットされているか否かが判定される(ステップS3)。小当たり状態フラグは、小当たり状態を発生させた際にセットされ、終了させた際にリセットされ、現状が小当たり状態であることを示すフラグである。
小当たり状態フラグがセットされている場合については後述する。
小当たり状態フラグがセットされていない場合には、特定当たり状態フラグがセットされているか否かが判定される(ステップS4)。特定当たり状態フラグは、特定当たり状態を発生させた際にセットされ、終了させた際にリセットされ、現状が特定当たり状態であることを示すフラグである。
特定当たり状態フラグがセットされている場合については後述する。
特定当たり状態フラグがセットされていない場合には、第1特図フラグがセットされているか否かが判定される(ステップS5)。第1特図フラグは、第1特図ゲームを開始させた際にセットされ、終了させた際にリセットされ、現状が第1特図ゲーム中であることを示すフラグである。
第1特図フラグがセットされている場合については後述する。
第1特図フラグがセットされていない場合には、第2特図フラグがセットされているか否かが判定される(ステップS6)。第2特図フラグは、第2特図ゲームを開始させた際にセットされ、終了させた際にリセットされ、現状が第2特図ゲーム中であることを示すフラグである。
第2特図フラグがセットされている場合については後述する。
第2特図フラグがセットされていない場合には、第2特図保留数が1以上か否かが判定される(ステップS7)。なお、上述のように時短では、普通変動入賞装置5が頻繁に開状態となることで、第2特図保留数がほとんどの場合に1以上となっており、第2特図ゲームが0となっている場合は、時短ではない通常の状態の可能性が高い。逆に第2特図保留数が1以上の場合には、時短となっている可能性が高い。
第2特図保留数が1以上の場合については後述する。
第2特図保留数が0の場合には、第1特図保留数が1以上か否かが判定される(ステップS8)。
第1特図保留数が0の場合にはこの処理を終了する。
第1特図保留数が1以上の場合には、第2特図ゲームが開始できないことに基いて第1特図ゲームを開始する以下の処理を行う。
すなわち、第1抽選の判定を行い、第1抽選の結果が大当たり、小当たりおよびはずれのうちのいずれかを決定する(ステップS9)。
小当たりの場合には、小当たりフラグをセットする(ステップS10)。
大当たりの場合には、高入賞大当たりか低入賞大当たりかの判定を行う(ステップS11)。そして、高入賞大当たりの場合には、高入賞大当たりフラグをセットし(ステップS12)、低入賞大当たりの場合には、低入賞大当たりフラグをセットする(ステップS13)。
ここで、時短でない通常の状態で主に第1特図ゲームが行われることになり、第1特図ゲームでは、小当たりとなる確率が第2特図ゲームより低く、かつ、低入賞大当たり状態となる確率が第2特図ゲームと同じなので、時短でない通常の状態で特定変動入賞装置3が開放して入賞した遊技球がV入賞領域3aを通過した際に、特定当たり状態となる可能性が、時短で主に行われる第2特図ゲームより低いことになる。これにより時短でない通常の状態では、見かけ上、V入賞領域3aを遊技球が通過して際に特定当たり状態が発生する確率が時短より低くなり、遊技者には、時短でない通常の状態が特定当たり状態が発生する確率が低い低確率状態に見えることになる。
また、高入賞大当たりフラグもしくは低入賞大当たりフラグをセットした際に、高入賞大当たりもしくは低入賞大当たりとなったことに基いて開始される高入賞大当たり状態もしくは低入賞大当たり状態が終了した際に時短とするか否かを判定する(ステップS14)。
そして。時短とする場合には、時短フラグをセットする(ステップS15)。
そして、時短の有無、高入賞大当たり、低入賞大当たり、小当たり、はずれに係らず、第1特図フラグをセットし、第1特図ゲームを開始して(ステップS16)処理を終了する。
次に、ステップS7で、第2特図保留数が1以上と判定された場合には、第1特図保留数が1以上か否かに関係なく、第2特図ゲームを第1特図ゲームに優先して開始するために以下の処理を行う。
すなわち、第2抽選の判定を行い、第2抽選の結果が大当たり、小当たりおよびはずれのうちのいずれかを決定する(ステップS17)。
小当たりの場合には、小当たりフラグをセットする(ステップS18)。
大当たりの場合には、高入賞大当たりか低入賞大当たりかの判定を行う(ステップS19)。そして、高入賞大当たりの場合には、高入賞大当たりフラグをセットし(ステップS20)、低入賞大当たりの場合には、低入賞大当たりフラグをセットする(ステップS21)。
ここで、時短の場合に、主に第2特図ゲームが行われることになり、第2特図ゲームでは、小当たりとなる確率が第1特図ゲームより高く、かつ、低入賞大当たり状態となる確率が第1特図ゲームと同じなので、時短で特定変動入賞装置3が開放して入賞した遊技球がV入賞領域3aを通過した際に、特定当たり状態となる可能性が、時短でない通常の状態で主に行われる第1特図ゲームより高いことになる。これにより時短では、見かけ上、V入賞領域3aを遊技球が通過して際に特定当たり状態が発生する確率が通常の状態より高くなり、遊技者には、時間短縮状態が特定当たり状態が発生する確率が高い高確率状態に見えることになる。
また、高入賞大当たりフラグもしくは低入賞大当たりフラグをセットした際に、高入賞大当たりもしくは低入賞大当たりとなったことに基いて開始される高入賞大当たり状態もしくは低入賞大当たり状態が終了した際に時短とするか否かを判定する(ステップS22)。
そして。時短とする場合には、時短フラグをセットする(ステップS23)。
そして、時短の有無、高入賞大当たり、低入賞大当たり、小当たり、はずれに係らず、第2特図フラグをセットし、第2特図ゲームを開始して(ステップS24)処理を終了する。
次に、ステップS5で第1特図フラグがセットされている場合には、第1特図ゲームが終了か否かを判定する(ステップS25)。なお、第1特図ゲームは、所定の第1変動表示時間(報知時間)が終了して、特別図柄を第1特図表示器71に確定表示することで終了するが、この例では1秒より短い所定時間で第1特図ゲームが終了するようになっている。
そいて、第1特図ゲームが終了でない場合には処理を終了する。
また、第1特図ゲームが終了とされた場合には、小当たりフラグがセットされているか否かが判定され(ステップS26)、小当たりフラグがセットされている場合には、小当たり状態フラグをセットして小当たり状態を開始する(ステップS27)。
なお、小当たり状態において、特定変動ソレノイド331を制御して特定変動入賞装置3を2回開閉変動する処理は別処理で行われる。
小当たりフラグがセットされていない場合には、高入賞大当たりフラグがセットされているか否かを判定し(ステップS28)、高入賞大当たりフラグがセットされている場合には、時短中フラグがセットされているか否かを判定し(ステップS29)、時短中フラグがセットされている場合、すなわち、時短中の場合には、時短中フラグをリセットして時短を終了させる(ステップS30)。そして、高入賞大当たり状態フラグをセットして、高入賞大当たり状態を開始する(ステップS31)。
なお、高入賞大当たり状態において、特別変動ソレノイド85を制御して特別変動入賞装置8を15ラウンドに渡って開閉変動する処理は別処理として行われる。
高入賞大当たりフラグがセットされていない場合には、低入賞大当たりフラグがセットされているか否かを判定し(ステップS32)、低入賞大当たりフラグがセットされている場合には、時短中フラグがセットされているか否かを判定し(ステップS33)、時短中フラグがセットされている場合、すなわち、時短中の場合には、時短中フラグをリセットして時短を終了させる(ステップS34)。そして、低入賞大当たり状態フラグをセットして、低入賞大当たり状態を開始する(ステップS35)。
なお、低入賞大当たり状態において、特定変動ソレノイド331を制御して特定変動入賞装置3を2回開閉変動する処理は別処理で行われる。
小当たりフラグも高入賞大当たりフラグも、低入所大当たりフラグもセットされていない場合には、第1特図ゲームが終了した状態で処理を終了する。
次に、ステップS6で第2特図フラグがセットされている場合には、第2特図ゲームが終了か否かを判定する(ステップS36)。なお、第2特図ゲームは、所定の第2変動表示時間(報知時間、たとえば、第1変動表示時間と同じ時間)が終了して、特別図柄を第2特図表示器72に確定表示することで終了するが、この例では1秒より短い所定時間で第2特図ゲームが終了するようになっている。
そいて、第2特図ゲームが終了でない場合には処理を終了する。
また、第2特図ゲームが終了とされた場合には、小当たりフラグがセットされているか否かが判定され(ステップS37)、小当たりフラグがセットされている場合には、小当たり状態フラグをセットして小当たり状態を開始する(ステップS38)。
なお、小当たり状態において、特定変動ソレノイド331を制御して特定変動入賞装置3を2回開閉変動する処理は別処理で行われる。
小当たりフラグがセットされていない場合には、高入賞大当たりフラグがセットされているか否かを判定し(ステップS39)、高入賞大当たりフラグがセットされている場合には、時短中フラグがセットされているか否かを判定し(ステップS40)、時短中フラグがセットされている場合、すなわち、時短中の場合には、時短中フラグをリセットして時短を終了させる(ステップS41)。そして、高入賞大当たり状態フラグをセットして、高入賞大当たり状態を開始する(ステップS42)。
なお、高入賞大当たり状態において、特別変動ソレノイド85を制御して特別変動入賞装置8を15ラウンドに渡って開閉変動する処理は別処理として行われる。
高入賞大当たりフラグがセットされていない場合には、低入賞大当たりフラグがセットされているか否かを判定し(ステップS43)、低入賞大当たりフラグがセットされている場合には、時短中フラグがセットされているか否かを判定し(ステップS44)、時短中フラグがセットされている場合、すなわち、時短中の場合には、時短中フラグをリセットして時短を終了させる(ステップS45)。そして、低入賞大当たり状態フラグをセットして、低入賞大当たり状態を開始する(ステップS46)。
なお、低入賞大当たり状態において、特定変動ソレノイド331を制御して特定変動入賞装置3を2回開閉変動する処理は別処理で行われる。
小当たりフラグも高入賞大当たりフラグも、低入所大当たりフラグもセットされていない場合には、第2特図ゲームが終了した状態で処理を終了する。
次に、ステップS2で低入賞大当たり状態がセットされている場合には、変動入賞球検知センサ32から特定変動入賞装置3に遊技球が入賞したことを示す信号が入力しているか否かの判定を行う(ステップS47)。
信号が入力している場合には、入賞フラグをセットする(ステップS48)。
なお、一回の低入賞大当たりで複数の遊技球が入賞する可能性があり、ここでは、信号が入力するたびに入賞フラグをセットし、複数の入賞フラグをセット可能とする。なお、信号が入力するたびにカウンタをカウントアップする構成としてもよい。
次に、入賞フラグがセットされた場合に、セットされた入賞フラグが1つか否かを判定する(ステップS49)。すなわち、低入賞大当たり状態となって最初の入賞フラグがセットされたか否かを判定し、最初の入賞フラグである場合、すなわち、セットされた入賞フラグが一つである場合に、図柄制御装置26に対してはずれとなる擬似表示ゲームの開始を指示するはずれ開始コマンドを出力する(ステップS50)。
次に、入賞フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS51)。
入賞フラグがセットされている場合には、V入賞球検知センサ34からの信号が入力しているか否かを判定する(ステップS52)。
V入賞球検知センサ34からの信号が入力している場合には、はずれV入賞フラグをセットする(ステップS53)。なお、このはずれV入賞フラグは、V入賞領域3aを遊技球が通過しても特定当たり状態を発生させない場合にセットされるものである。
次に、はずれV入賞フラグがセットされた場合には、セットされたはずれV入賞フラグが一つか否か、すなわち、低入賞大当たり状態となって最初にセットされたはずれV入賞フラグか否かを判定する(ステップS54)。
そして、一つ目のはずれV入賞フラグの場合には、図柄制御装置26にはずれリーチコマンドを出力する(ステップS55)。このはずれリーチコマンドは、上述のはずれ開始コマンドに基いて図柄制御装置26により演出表示装置4にはずれとなる擬似表示ゲームが開始された後に、当該擬似表示ゲームではずれとなるリーチ表示を開始させるものである。
次に、排出球検知センサ36から特定変動入賞装置3に入賞した遊技球が排出されたことを示す信号が入力したか否かを判定する(ステップS56)。
そして、排出球検知センサ36からの信号が入力している場合には、排出フラグをセットする(ステップS57)。なお、排出フラグも複数セット可能となっている。
次に、低入賞大当たり状態で特定変動入賞装置3を2度開閉変動させる動作が終了しているか否かを判定し(ステップS58)、終了していない場合にはこの処理を終了する。
特定変動入賞装置3を2度開閉変動させる動作が終了している場合には、入賞フラグの数から排出フラグの数を減算した値が0となっているか否かを判定する(ステップS59)。
入賞フラグの数から排出フラグの数を減算した値が0ではなく1以上ならば処理を終了し、0ならば、図柄制御装置26に、はずれとなる擬似表示ゲームの終了を指示するはずれ終了コマンドを出力する(ステップS60)。
そして、入賞フラグ、はずれV入賞フラグ、排出フラグを全てリセットし(ステップS61)、さらに低入賞大当たりフラグおよび低入賞大当たり状態フラグをリセットし、低入賞大当たり状態を終了する(ステップS62)。
次に、時短フラグがセットされているか否かを判定し(ステップS63)、時短フラグがセットされていない場合には処理を終了する。時短フラグがセットされている場合には、時短フラグをリセットして時短中フラグをセットするとともに時短を開始し(ステップS64)、処理を終了する。
なお、時短中における上述の普図ゲームの高確率化等のための時短処理は別処理として行われる。
次に、ステップS3で小当たりフラグがセットされていると判定された場合には、変動入賞球検知センサ32から特定変動入賞装置3に遊技球が入賞したことを示す信号が入力しているか否かの判定を行う(ステップS65)。
信号が入力している場合には、入賞フラグをセットする(ステップS66)。
なお、一回の小当たりで複数の遊技球が入賞する可能性があり、ここでは、信号が入力するたびに入賞フラグをセットする。なお、信号が入力するたびにカウンタをカウントアップする構成としてもよい。
次に、入賞フラグがセットされた場合に、セットされた入賞フラグが1つか否かを判定する(ステップS67)。すなわち、小当たり状態となって最初の入賞フラグがセットされたか否かを判定し、最初の入賞フラグである場合、すなわち、セットされた入賞フラグが一つである場合に、図柄制御装置26に対して擬似表示ゲームの開始を指示する開始コマンドを出力する(ステップS68)。
次に、入賞フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS69)。
入賞フラグがセットされている場合には、V入賞球検知センサ34からの信号が入力しているか否かを判定する(ステップS70)。
V入賞球検知センサ34からの信号が入力している場合には、当たりV入賞フラグをセットする(ステップS71)。なお、この当たりV入賞フラグは、V入賞領域3aを遊技球が通過したことに基いて特定当たり状態を発生させる場合にセットされるものである。
次に、当たりV入賞フラグがセットされた場合には、セットされた当たりV入賞フラグが一つか否か、すなわち、小当たり状態となって最初にセットされた当たりV入賞フラグか否かを判定する(ステップS72)。なお、ここでは、当たりV入賞フラグを小当たり状態中に遊技球がV入賞領域3aを通過するたびにセットする構成としたが、一回当たりV入賞フラグをセットしたらさらに小当たり状態中に遊技球がV入賞領域3aを通過しても当りV入賞フラグをセットしないものとしてもよい。
そして、一つ目の当たりV入賞フラグの場合には、この当たりV入賞フラグに基いて発生する特定当たり状態後に時短を発生するか否かを判定する(ステップS73)。なお、
ここでは、たとえば、V入賞球検知センサ34からの信号が入力したことに基づいて乱数を用いた抽選を行い、時短を発生させるか否かを決定している。
そして、時短を発生すると判定された場合には、時短フラグをセットする(ステップS74)。
また、図柄制御装置26に当たりリーチコマンドを出力する(ステップS75)。この当たりリーチコマンドは、上述の開始コマンドに基いて図柄制御装置26により演出表示装置4に擬似表示ゲームが開始された後に、当該擬似表示ゲームで当たりとなるリーチ表示を開始させるものである。
次に、排出球検知センサ36から特定変動入賞装置3に入賞した遊技球が排出されたことを示す信号が入力したか否かを判定する(ステップS76)。
そして、排出球検知センサ36からの信号が入力している場合には、排出フラグをセットする(ステップS77)。なお、排出フラグは、排出球検知センサ36からの信号が入力するたびにセットされ、複数となる可能性がある。
次に、小当たり状態で特定変動入賞装置3を2度開閉変動させる動作が終了しているか否かを判定し(ステップS78)、終了していない場合にはこの処理を終了する。
特定変動入賞装置3を2度開閉変動させる動作が終了している場合には、入賞フラグの数から排出フラグの数を減算した値が0となっているか否かを判定する(ステップS79)。
入賞フラグの数から排出フラグの数を減算した値が0ではなく1以上ならば処理を終了し、0ならば、図柄制御装置26に、擬似表示ゲームの終了を指示する終了コマンドを出力する(ステップS80)。
そして、入賞フラグ、排出フラグを全てリセットし(ステップS81)、さらに小当たりフラグおよび小当たり状態フラグをリセットして、小当たり状態を終了する(ステップS82)。
次に、当たりV入賞フラグがセットされているか否かを判定し(ステップS83)、当たりV入賞フラグがセットされていない場合には処理を終了する。当たりV入賞フラグがセットされている場合には、時短中フラグがセットされているか否かを判定し(ステップS84)、時短中フラグがセットされている場合、すなわち、時短中の場合には、時短中フラグをリセットして時短を終了させる(ステップS85)。そして、当たりV入賞フラグをリセットして、特定当たり状態フラグをセットするとともに特定当たり状態を開始し(ステップS86)、処理を終了する。
なお、特定あたり状態中に特別変動ソレノイド85を制御して特別変動入賞装置3を開閉変動させる特別当たり状態処理は別処理として行われる。
次に、ステップS1で、高入賞大当たり状態がセットされている場合には、高入賞大当たり状態が終了か否かを判定する(ステップS87)。すなわち、特別変動入賞装置8で所定回数のラウンドの開閉動作が終了したか否かを判定する。そして、高入賞大当たり状態が終了でない場合には処理を終了する。
高入賞大当たり状態が終了の場合には、高入賞大当たりフラグおよび高入賞大当たり状態フラグをリセットして、高入賞大当たり状態を終了する(ステップS88)。
次に、時短フラグがセットされているか否かを判定し(ステップS89)、時短フラグがセットされていない場合には処理を終了する。時短フラグがセットされている場合には、時短フラグをリセットして時短中フラグをセットするとともに時短を開始し(ステップS90)、処理を終了する。
次に、ステップS4で、特定当たり状態フラグがセットされている場合に、特定当たり状態が終了か否かを判定する(ステップS91)。すなわち、特別変動入賞装置8で所定回数のラウンドの開閉動作が終了したか否かを判定する。そして、特定当たり状態が終了でない場合には処理を終了する。
特定当たり状態が終了の場合には、特定当たり状態フラグをリセットして、特定当たり状態を終了する(ステップS92)。
次に、時短フラグがセットされているか否かを判定し(ステップS93)、時短フラグがセットされていない場合には処理を終了する。時短フラグがセットされている場合には、時短フラグをリセットして時短中フラグをセットするとともに時短を開始し(ステップS94)、処理を終了する。
次に、図10のフローチャートを参照して、図柄制御装置26で行われる擬似表示ゲーム開始終了処理を説明する。なお、擬似表示ゲーム開始終了処理は、図柄制御装置26で極めて短時間毎に繰返し行われる処理である。
まず、はずれ開始フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS100)。
はずれ開始フラグは、主制御装置からはずれ開始コマンドが入力されて、はずれとなる擬似表示ゲームが開始された状態であることを示すフラグである。
はずれ開始フラグがセットされている場合については後述する。
はずれ開始フラグがセットされていない場合には、開始フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS101)。
開始フラグは、主制御装置から開始コマンドが入力されて、当たりとなる可能性のある擬似表示ゲームが開始された状態であることを示すフラグである。
開始フラグがセットされている場合については後述する。
はずれ開始フラグも開始フラグもセットされていない場合には、はずれ開始フラグコマンドが入力したか否かを判定する(ステップS102)。
はずれ開始コマンドが入力している場合には、はずれ開始フラグをセットするとともに、はずれとなる擬似表示ゲームの表示を演出表示装置4で表示開始する(ステップS103)。
なお、実際に装飾図柄を変動表示させる演出表示は、別処理として行われる。
はずれ開始コマンドが入力していない場合には、開始コマンドが入力しているか否かを判定する(ステップS104)。
開始コマンドが入力している場合には、開始フラグをセットするとともに、擬似表示ゲームの表示を演出表示装置4で表示開始する(ステップS105)。
この場合も実際の表示処理は別処理で行われる。
はずれ開始コマンドも開始コマンドも入力していない場合には処理を終了する。
次に、ステップS100で、はずれ開始フラグがセットされている場合には、はずれリーチコマンドが入力されているか否かを判定する(ステップS106)。はずれリーチコマンドが入力されている場合には、現在表示中のはずれとなる擬似表示ゲームをリーチ状態の表示に変更する(ステップS107)。
そして、はずれ終了コマンドが入力されているか否かを判定し(ステップS108)、はずれ終了コマンドが入力されていない場合には、処理を終了する。
はずれ終了コマンドが入力されている場合には、擬似表示ゲームをはずれで終了する(ステップS109)。
次に、ステップS101で、開始フラグがセットされている場合には、当たりリーチコマンドが入力されているか否かを判定する(ステップS110)。当たりリーチコマンドが入力されている場合には、現在表示中の擬似表示ゲームを当たりとるすることを確定するための当たりリーチフラグをセットし(ステップS111)、かつ、当たりとなるリーチ状態の表示に変更する(ステップS112)。
そして、終了コマンドが入力されているか否かを判定し(ステップS113)、終了コマンドが入力されていない場合には、処理を終了する。
終了コマンドが入力されている場合には、当たりリーチフラグがセットされているか否かを判定する(ステップS114)。当たりリーチフラグがセットされていない場合には、擬似表示ゲームをはずれで終了する(ステップS115)。
当たりリーチフラグがセットされている場合には、擬似表示ゲームを当たりで終了する(ステップS116)。
以上のような処理によれば、第1特図ゲームもしくは第2特図ゲームで、小当たり状態が発生した場合と、低入賞大当たり状態が発生した場合とにおいて、それぞれ特定変動入賞装置3が同様に開閉変動し、特定変動入賞装置3に遊技球が入賞可能となるとともに、入賞した遊技球がV入賞領域3aを通過可能となる。そして、小当たり状態の場合にだけ、遊技球がV入賞領域3aを通過すると特定当たり状態が発生する。すなわち、低入賞大当たり状態では、V入賞領域3aを通過しても特定当たり状態は発生しない。
したがって、遊技者には、小当たり状態における特定変動入賞装置3の動作と、低入賞状態大当たりにおける特定変動入賞装置3の動作とが略同じことから、小当たり状態と、低入賞状態大当たりの区別がつかず、V入賞領域3aを遊技球が通過した際に、特定当たり状態を発生させるか否かの抽選を行なっているように見える。
すなわち、実際には、第1始動入賞口51もしくは第2始動入賞口52に遊技球が入賞したことに基いて、小当たり、大当たりおよびはずれの抽選を行なっているが、V入賞領域3aを通過した際の抽選を行っておらず、実際に抽選処理を行っていないにもかかわらず抽選を行なったようにみせられることから、パチンコ遊技機のプログラムにおいて、一回の抽選処理を省略して、プログラムの簡素化を行うことができることになり、プログラムの開発コストの低減を図ることができる。
また、この例では、時短でない通常の状態では第1特図ゲームが主に行われ、時短では第2特図ゲームが行われ、かつ、第1特図ゲームより第2特図ゲームの方が小当たりとなる確率が高くなっている。
したがって、時短ではない通常の状態で遊技球がV入賞領域3aを通過した場合よりも、時短でV入賞領域3aを通過した方が、特定当たり状態となる可能性が高くなっている。これにより、見かけ上、時短ではない通常の状態が特定当たり状態が発生する確率が低い低確率状態となり、時短が通常の状態より特定当たり状態が発生する確率が高い高確率状態となる。すなわち、実際には、時短でも時短ではない通常の状態でも第1特図ゲームおよび第2特図ゲームでの小当たり、大当たりの設定上の発生確率は変更されておらず、一定となっているにもかかわらず、確率が変動する確率変動状態が発生したように見えることになる。
これにより、実際に確率を変動することなく、確率を変動したように見せることが可能となり、これによってもパチンコ遊技機のプログラムに確率を変動する処理を加えることなく、確率が変動した状態に見せられることから、プログラムの簡素化を図って、プログラムの開発コストの低減を図ることができる。
また、演出表示装置4で、特定変動入賞装置3に遊技球が入賞した際に擬似的に表示ゲームを行ない、この擬似的な表示ゲームで、小当たり状態で遊技球がV入賞領域3aを通過した場合に当たりとなり、低入賞大当たり状態で遊技球がV入賞領域3aを通過した場合にはずれとなることで、遊技球がV入賞領域3aを通過した際に抽選が行なわれているように演出することができる。
なお、擬似的な表示ゲームは、従来の変動表示ゲームのようなスロットマシン状の表示に限られるものではなく、擬似的に当たりおよびはずれを報知できる表示ゲームならどうのような表示であってもよい。
また、V入賞領域3aを通過した際に、リーチ表示を行うものとしたが、遊技球がV入賞領域3aを通過するしないに拘らず、小当たり状態の場合にリーチ表示を行い、低入賞大当たり状態ではリーチ表示を行なわないものとしてもよい。
また、擬似的表示ゲームにおいて、特定変動入賞装置3に遊技球が入賞した際に開始されるものとしたが、遊技球がV入賞領域3aを通過した場合に限り擬似的変動表示ゲームを開始するものとしてもよい。
また、上記遊技処理では、小当たり状態および低入賞状態の終了が、特定変動入賞装置3に遊技球が入賞した場合に、その遊技球が排出されるまで延長された状態となるが、特定変動入賞装置3の開閉変動が停止した時点で、小当たり状態フラグもしくは低入賞大当たり状態フラグをリセットして、小当たり状態もしくは低入賞大当たり状態を終了し、次の第1特図ゲームもしくは第2特図ゲームを開始可能としてもよい。
また、その場合に、はずれ入賞フラグもしくは入賞フラグがセットされている場合に、排出球検知センサ36からの信号入力に基いて、これらフラグをリセットする処理を別処理として平行して行う。
また、周知の遊技機における遊技球の移動を表示画面上に模擬的に再現するとともに遊技球の入賞口への入賞を判定し、遊技球の発射と入賞とに対応して遊技者の獲得遊技球数を算出して遊技をシミュレーションするプログラムにおいて、上述の本発明に係わるパチンコ遊技機における制御系の処理を付加してコンピュータで実行可能としたプログラムも本発明に含まれるものである。また、前記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明に含まれる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図である。 前記パチンコ遊技機の制御係を説明するためのブロック図である。 前記パチンコ遊技機の主制御装置で行われる遊技処理を示すフローチャートである。 前記遊技処理を示すフローチャートである。 前記遊技処理を示すフローチャートである。 前記遊技処理を示すフローチャートである。 前記遊技処理を示すフローチャートである。 前記遊技処理を示すフローチャートである。 前記遊技処理を示すフローチャートである。 前記パチンコ遊技機の図柄制御装置で行われる擬似表示ゲーム開始終了処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 遊技盤
3 特定変動入賞装置
3a 特定領域
3b 一般領域
4 演出表示装置(表示手段)
5 普通変動入賞装置
8 特別変動入賞装置
26 図柄制御装置(演出表示制御手段)
51 第1始動入賞口
52 第2始動入賞口
231 主制御装置(第1抽選手段、第2抽選手段、当たり状態制御手段、高入賞状態制御手段)

Claims (6)

  1. 遊技球が発射される遊技盤と、
    前記遊技盤上に設けられた第1始動入賞口と、
    前記第1始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて大当たりおよびはずれを決める第1抽選を実行する第1抽選手段と、
    前記遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞不可能な閉状態と、遊技球が入賞し易い開状態との間で開閉変動する特定変動入賞装置と、
    第1抽選の結果が大当たりだった場合に、通常の状態で閉状態となっている特定変動入賞装置を複数回に渡って開閉変動することにより前記特定変動入賞装置に遊技球の入賞を可能とする所定期間の大当たり状態を発生させる当たり状態制御手段とを備えた遊技機において、
    前記特定変動入賞装置には、入賞した遊技球が流下する内部空間を有し、当該内部空間には遊技球が通過可能な特定領域と、当該特定領域を通過しなかった遊技球が通過する一般領域とを備え、
    前記第1抽選手段は、第1抽選の結果に大当たりおよびはずれに加えて小当たりを有し、
    前記当たり状態制御手段は、第1抽選の結果が小当たりだった場合に、前記大当たり状態と同様に前記特定変動入賞装置を開閉変動させる小当たり状態を発生させ、かつ、小当たり状態で前記特定変動入賞装置を開閉変動した場合に限り、前記特定変動入賞装置に入賞した遊技球が特定領域を通過した際に、前記小当たり状態および大当たり状態よりも遊技者が多くの遊技球を獲得可能な特定当たり状態を発生させることを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技盤上には、前記特定変動入賞装置に加えて、遊技球が入賞不可能な閉状態と、遊技球が入賞し易い開状態との間で開閉変動する特別変動入賞装置を備え、
    前記第1抽選手段は、第1抽選の結果としての大当たりに、低入賞大当たりと、高入賞大当たりとを設定して、大当たりとなった際に、当該大当たりを低入賞大当たりもしくは高入賞大当たりに振り分け、
    前記当たり状態制御手段は、前記大当たり状態に、第1抽選の結果が低入賞大当たりとなった場合に発生させる低入賞大当たり状態と、第1抽選の結果が高入賞大当たりとなった場合発生させる高入賞大当たり状態とを設定し、
    前記低入賞大当たり状態となった場合と、前記小当たり状態となった場合に、前記特定変動入賞装置を開閉変動させ、
    前記高入賞大当たり状態となった場合と、前記特定当たり状態となった場合に、前記低入賞大当たり状態および小当たり状態よりも遊技者が獲得する遊技球が多くなるように前記特別変動入賞装置を複数回に渡って開閉変動させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遊技盤上に設けられた第2始動入賞口と、
    前記第2入賞口に設けられ、第2入賞口に遊技球が入賞し難い閉状態と、第2入賞口に遊技球が入賞し易い開状態との間で開閉変動する普通変動入賞装置と
    前記第2始動入賞口に遊技球が入賞したことに基づいて第1抽選と同様に大当たり、小当たりおよびはずれを決める第2抽選を実行する第2抽選手段とを備え、
    前記当たり状態制御手段は、第2抽選の結果が小当たりおよび大当たりとなった場合に、第1抽選の結果が小当たりおよび大当たりとなった場合と同様の小当たり状態および大当たり状態を発生させるとともに、第2抽選の結果としての小当たりに基づく小当たり状態で開状態となった前記特定変動入賞装置に入賞した遊技球が前記特定領域を通過した場合に、前記特定当たり状態を発生させ、
    第2抽選手段は、第2抽選の結果が小当たりとなる確率を、第1抽選の結果が小当たりとなる確率よりも高くし、
    前記当たり制御手段には、前記大当たり状態および特定当たり状態のそれぞれの後に、普通変動入賞装置の単位時間当たりの開状態となる期間を通常の状態より長くして第2始動入賞口に遊技球を入賞し易くした高入賞状態を発生させるか否かを決定し、高入賞状態を発生させると決めた際に大当たり状態または特定当たり状態後に前記高入賞状態を発生させる高入賞状態制御手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記遊技盤に、演出のための表示を行う表示手段と、
    小当たり状態もしくは大当たり状態となって、前記特定変動入賞装置が開状態となった際に当該特定変動入賞装置に遊技球が入賞した場合もしくは特定領域を遊技球が通過した場合に、前記表示手段に、前記特定当たり状態が発生する場合に当たりとなり、前記特定当たり状態が発生しない場合にはずれとなる疑似的遊技表示を表示させる演出表示制御手段とを備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 遊技球が発射される遊技盤と、
    前記遊技盤上に設けられた第1始動入賞口と、
    前記第1始動入賞口に遊技球が入賞したことに基いて大当たりおよびはずれを決める第1抽選を実行する第1抽選手段と、
    前記遊技盤上に設けられ、遊技球が入賞不可能な閉状態と、遊技球が入賞し易い開状態都の間で開閉変動する特定変動入賞装置と、
    第1抽選の結果が大当たりだった場合に、通常の状態で閉状態となっている特定変動入賞装置を複数回に渡って開閉変動することにより前記特定変動入賞装置に遊技球の入賞を可能とする所定期間の大当たり状態を発生させる当たり状態制御手段とを備え、
    前記特定変動入賞装置には、入賞した遊技球が流下する内部空間を有し、当該内部空間には遊技球が通過可能な特定領域と、当該特定領域を通過しなかった遊技球が通過する一般領域とを備える遊技機における遊技をコンピュータでシュミレーションするプログラムであって、
    前記コンピュータを、前記第1抽選手段、前記当たり状態制御手段として機能させ、
    前記第1抽選手段は、第1抽選の結果に大当たりおよびはずれに加えて小当たりを有し、
    前記当たり状態制御手段は、第1抽選の結果が小当たりだった場合に、前記大当たり状態と同様に前記特定変動入賞装置を開閉変動させる小当たり状態を発生させ、かつ、小当たり状態で前記特定変動入賞装置を開閉変動した場合に限り、前記特定変動入賞装置に入賞した遊技球が特定領域を通過した際に、前記小当たり状態および大当たり状態よりも遊技者が多くの遊技球を獲得可能な特定当たり状態を発生させることを特徴とするプログラム。
  6. 請求項5に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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