JP2003143637A - 移動通信システム、無線通信装置、無線基地局及び無線基地局切り替え方法 - Google Patents
移動通信システム、無線通信装置、無線基地局及び無線基地局切り替え方法Info
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- JP2003143637A JP2003143637A JP2001333113A JP2001333113A JP2003143637A JP 2003143637 A JP2003143637 A JP 2003143637A JP 2001333113 A JP2001333113 A JP 2001333113A JP 2001333113 A JP2001333113 A JP 2001333113A JP 2003143637 A JP2003143637 A JP 2003143637A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 無線通信装置が所定の経路を移動する場合に
おいて、無線基地局の切り替え回数を極力少なくして通
信効率の向上を図った無線基地局切り替え方法を提供す
る。 【解決手段】 無線通信装置は、予め定めた特定経路毎
にその特定経路の一部分をサービスエリアに含む無線基
地局をリストアップした基地局リストを、無線基地局か
ら取得する(ステップS42,S43)。現在の通信相
手である無線基地局のサービスエリアを外れそうだと判
断した場合(ステップS44,Yes)、無線通信装置
は、現在位置において電波を受信することができる他の
無線基地局を探索し、探索された他の無線基地局のうち
基地局リストに含まれる無線基地局を、次の通信相手と
して選択する(ステップS45)。そして、無線通信装
置は、通信相手を選択した他の無線基地局に切り替える
(ステップS46)。
おいて、無線基地局の切り替え回数を極力少なくして通
信効率の向上を図った無線基地局切り替え方法を提供す
る。 【解決手段】 無線通信装置は、予め定めた特定経路毎
にその特定経路の一部分をサービスエリアに含む無線基
地局をリストアップした基地局リストを、無線基地局か
ら取得する(ステップS42,S43)。現在の通信相
手である無線基地局のサービスエリアを外れそうだと判
断した場合(ステップS44,Yes)、無線通信装置
は、現在位置において電波を受信することができる他の
無線基地局を探索し、探索された他の無線基地局のうち
基地局リストに含まれる無線基地局を、次の通信相手と
して選択する(ステップS45)。そして、無線通信装
置は、通信相手を選択した他の無線基地局に切り替える
(ステップS46)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信システ
ム、無線通信装置、無線基地局及び無線基地局切り替え
方法に関し、より特定的には、移動体である無線通信装
置と複数の無線基地局とで構成されるシステムにおい
て、無線通信装置の移動に伴って通信相手の無線基地局
を動的に切り替える方法、当該方法を用いた無線通信装
置及び無線基地局、当該装置及び局で構成される移動通
信システムに関する。
ム、無線通信装置、無線基地局及び無線基地局切り替え
方法に関し、より特定的には、移動体である無線通信装
置と複数の無線基地局とで構成されるシステムにおい
て、無線通信装置の移動に伴って通信相手の無線基地局
を動的に切り替える方法、当該方法を用いた無線通信装
置及び無線基地局、当該装置及び局で構成される移動通
信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、従来の移動通信システム
では、無線通信装置(携帯端末等)との間で無線信号を
送受信する複数の無線基地局は、無線通信装置が移動し
ても通信が途切れないように、図10に示すようにサー
ビスエリアの一部が重なるようにそれぞれ配置されてい
る。このような従来の移動通信システムにおける無線基
地局の切り替えは、以下のようにして行われる。
では、無線通信装置(携帯端末等)との間で無線信号を
送受信する複数の無線基地局は、無線通信装置が移動し
ても通信が途切れないように、図10に示すようにサー
ビスエリアの一部が重なるようにそれぞれ配置されてい
る。このような従来の移動通信システムにおける無線基
地局の切り替えは、以下のようにして行われる。
【0003】無線基地局5Aと通信している無線通信装
置6が、移動する(図10の矢印方向)ことによって無
線基地局5Aのサービスエリアから外れそうになる(通
信電波が弱くなる)と、無線通信装置6は、通信相手と
して切り替われる(通信電波が今よりも強い)次の無線
基地局を探して通信を切り替える。ここで、次の無線基
地局を探している間は、無線通信装置6と無線基地局5
Aとの間の通信は、切断される。なお、切り替え候補と
して無線基地局が複数存在する(図10に示すサービス
エリアの例では、×印位置における切り替え候補として
無線基地局5Bと無線基地局5Cとが存在する)場合に
は、電波の強さや応答の速さ等に応じて最適な無線基地
局が選択される。
置6が、移動する(図10の矢印方向)ことによって無
線基地局5Aのサービスエリアから外れそうになる(通
信電波が弱くなる)と、無線通信装置6は、通信相手と
して切り替われる(通信電波が今よりも強い)次の無線
基地局を探して通信を切り替える。ここで、次の無線基
地局を探している間は、無線通信装置6と無線基地局5
Aとの間の通信は、切断される。なお、切り替え候補と
して無線基地局が複数存在する(図10に示すサービス
エリアの例では、×印位置における切り替え候補として
無線基地局5Bと無線基地局5Cとが存在する)場合に
は、電波の強さや応答の速さ等に応じて最適な無線基地
局が選択される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
無線基地局切り替え方法では、図10で示した矢印上を
無線通信装置6が移動するような場合、図11に示すよ
うな切り替えが行われる。図11は、従来の無線基地局
切り替え方法による図10に対応した通信シーケンスを
示す図である。無線通信装置6は、無線基地局5Aのサ
ービスエリアから外れそうになると、最初に切り替え候
補として登場する無線基地局5Bへの切り替えをまず実
行する。しかし、無線通信装置6は、この無線基地局5
Bのサービスエリアをすぐに外れることになるので、外
れる前に次に切り替え候補として登場する無線基地局5
Cへの切り替えをさらに実行する。
無線基地局切り替え方法では、図10で示した矢印上を
無線通信装置6が移動するような場合、図11に示すよ
うな切り替えが行われる。図11は、従来の無線基地局
切り替え方法による図10に対応した通信シーケンスを
示す図である。無線通信装置6は、無線基地局5Aのサ
ービスエリアから外れそうになると、最初に切り替え候
補として登場する無線基地局5Bへの切り替えをまず実
行する。しかし、無線通信装置6は、この無線基地局5
Bのサービスエリアをすぐに外れることになるので、外
れる前に次に切り替え候補として登場する無線基地局5
Cへの切り替えをさらに実行する。
【0005】このように、従来の無線基地局切り替え方
法では、無線基地局5Aのサービスエリアと無線基地局
5Cのサービスエリアとが、移動経路上で直接重なって
いるにもかかわらず、無線基地局5Bのサービスエリア
も重なって存在しているので、無線基地局の切り替え処
理が2回発生することとなる。特に、自動車や電車内等
にあって高速に移動する無線通信装置の場合、サービス
エリアをすぐに外れることが頻繁に生じるため、このよ
うな処理によって無線基地局の切り替え回数が多くなる
ことが予想される。このため、従来の無線基地局切り替
え方法には、無線基地局の切り替え回数の増化による無
線通信装置の負荷が増大する問題、及び通信中に占める
通信切断時間の割合が増化することによって通信効率が
低下するという問題がある。
法では、無線基地局5Aのサービスエリアと無線基地局
5Cのサービスエリアとが、移動経路上で直接重なって
いるにもかかわらず、無線基地局5Bのサービスエリア
も重なって存在しているので、無線基地局の切り替え処
理が2回発生することとなる。特に、自動車や電車内等
にあって高速に移動する無線通信装置の場合、サービス
エリアをすぐに外れることが頻繁に生じるため、このよ
うな処理によって無線基地局の切り替え回数が多くなる
ことが予想される。このため、従来の無線基地局切り替
え方法には、無線基地局の切り替え回数の増化による無
線通信装置の負荷が増大する問題、及び通信中に占める
通信切断時間の割合が増化することによって通信効率が
低下するという問題がある。
【0006】それ故に、本発明の目的は、無線通信装置
が所定の経路を移動する場合において、無線基地局の切
り替え回数を極力少なくして通信効率の向上を図った移
動通信システム、無線通信装置、無線基地局及び無線基
地局切り替え方法を提供することである。
が所定の経路を移動する場合において、無線基地局の切
り替え回数を極力少なくして通信効率の向上を図った移
動通信システム、無線通信装置、無線基地局及び無線基
地局切り替え方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、移動体である無線通信装置と複数の無線基地局
とで構成される移動通信が可能な移動通信システムであ
って、無線基地局は、予め定めた特定経路毎に、特定経
路の一部分をサービスエリアに含む無線基地局の情報を
与える、基地局リストを記憶する記憶部と、基地局リス
トを無線通信装置へ通知する通知部とを備え、無線通信
装置は、移動する特定経路に関する基地局リストを、無
線基地局から取得して記憶する記憶部と、現在通信中の
無線基地局を切り替える場合、切り替え可能な他の無線
基地局候補の中から、基地局リストに含まれる無線基地
局を優先的に選択する選択部と、選択部で選択された他
の無線基地局へ通信を切り替える切り替え部とを備え
る。
発明は、移動体である無線通信装置と複数の無線基地局
とで構成される移動通信が可能な移動通信システムであ
って、無線基地局は、予め定めた特定経路毎に、特定経
路の一部分をサービスエリアに含む無線基地局の情報を
与える、基地局リストを記憶する記憶部と、基地局リス
トを無線通信装置へ通知する通知部とを備え、無線通信
装置は、移動する特定経路に関する基地局リストを、無
線基地局から取得して記憶する記憶部と、現在通信中の
無線基地局を切り替える場合、切り替え可能な他の無線
基地局候補の中から、基地局リストに含まれる無線基地
局を優先的に選択する選択部と、選択部で選択された他
の無線基地局へ通信を切り替える切り替え部とを備え
る。
【0008】第2の発明は、複数の無線基地局を切り替
えながら移動通信が可能な無線通信装置であって、移動
する特定経路の一部分をサービスエリアに含む無線基地
局の情報を与える基地局リストを、無線基地局から取得
して記憶する記憶部と、現在通信中の無線基地局を切り
替える場合、切り替え可能な他の無線基地局候補の中か
ら、基地局リストに含まれる無線基地局を優先的に選択
する選択部と、選択部で選択された他の無線基地局へ通
信を切り替える切り替え部とを備える。
えながら移動通信が可能な無線通信装置であって、移動
する特定経路の一部分をサービスエリアに含む無線基地
局の情報を与える基地局リストを、無線基地局から取得
して記憶する記憶部と、現在通信中の無線基地局を切り
替える場合、切り替え可能な他の無線基地局候補の中か
ら、基地局リストに含まれる無線基地局を優先的に選択
する選択部と、選択部で選択された他の無線基地局へ通
信を切り替える切り替え部とを備える。
【0009】第3の発明は、移動体である無線通信装置
と通信する無線基地局であって、予め定めた特定経路毎
に、特定経路の一部分をサービスエリアに含む無線基地
局の情報を与える、基地局リストを記憶する記憶部と、
基地局リストを無線通信装置へ通知する通知部とを備え
る。
と通信する無線基地局であって、予め定めた特定経路毎
に、特定経路の一部分をサービスエリアに含む無線基地
局の情報を与える、基地局リストを記憶する記憶部と、
基地局リストを無線通信装置へ通知する通知部とを備え
る。
【0010】第4の発明は、移動体である無線通信装置
と複数の無線基地局とで構成される移動通信システムに
用いられる、無線通信装置の移動に伴う無線基地局切り
替え方法であって、無線基地局は、予め定めた特定経路
毎に、特定経路の一部分をサービスエリアに含む無線基
地局の情報を与える、基地局リストを記憶するステップ
と、基地局リストを無線通信装置へ通知するステップと
を備え、無線通信装置は、移動する特定経路に関する基
地局リストを、無線基地局から取得して記憶するステッ
プと、現在通信中の無線基地局を切り替える場合、切り
替え可能な他の無線基地局候補の中から、基地局リスト
に含まれる無線基地局を優先的に選択するステップと、
選択された他の無線基地局へ通信を切り替えるステップ
とを備える。
と複数の無線基地局とで構成される移動通信システムに
用いられる、無線通信装置の移動に伴う無線基地局切り
替え方法であって、無線基地局は、予め定めた特定経路
毎に、特定経路の一部分をサービスエリアに含む無線基
地局の情報を与える、基地局リストを記憶するステップ
と、基地局リストを無線通信装置へ通知するステップと
を備え、無線通信装置は、移動する特定経路に関する基
地局リストを、無線基地局から取得して記憶するステッ
プと、現在通信中の無線基地局を切り替える場合、切り
替え可能な他の無線基地局候補の中から、基地局リスト
に含まれる無線基地局を優先的に選択するステップと、
選択された他の無線基地局へ通信を切り替えるステップ
とを備える。
【0011】上記のように、第1〜第4の発明によれ
ば、基地局リストを用いて優先的に切り替えさせる無線
基地局を予め定めておくことで、無線基地局の切り替え
回数の増化を抑制する。これによって、通信切断回数を
減少させることができるので、通信切断による通信効率
の低下を防げると共に、無線基地局の負荷を低減させる
という効果が得られる。
ば、基地局リストを用いて優先的に切り替えさせる無線
基地局を予め定めておくことで、無線基地局の切り替え
回数の増化を抑制する。これによって、通信切断回数を
減少させることができるので、通信切断による通信効率
の低下を防げると共に、無線基地局の負荷を低減させる
という効果が得られる。
【0012】第5の発明は、移動体である無線通信装置
と複数の無線基地局とで構成される移動通信が可能な移
動通信システムであって、無線基地局は、予め定めた特
定経路毎に、特定経路のサービスエリア内を通過する距
離情報を与える、エリアカバー率を記憶する記憶部と、
エリアカバー率を無線通信装置へ通知する通知部とを備
え、無線通信装置は、現在通信中の無線基地局を切り替
える場合、切り替え候補である他の無線基地局に対し
て、移動する特定経路に関するエリアカバー率を、それ
ぞれ問い合わせる要求部と、無線基地局から通知される
複数のエリアカバー率を判断し、最も高いエリアカバー
率を有する無線基地局を優先的に選択する選択部と、選
択部で選択された他の無線基地局へ通信を切り替える切
り替え部とを備える。
と複数の無線基地局とで構成される移動通信が可能な移
動通信システムであって、無線基地局は、予め定めた特
定経路毎に、特定経路のサービスエリア内を通過する距
離情報を与える、エリアカバー率を記憶する記憶部と、
エリアカバー率を無線通信装置へ通知する通知部とを備
え、無線通信装置は、現在通信中の無線基地局を切り替
える場合、切り替え候補である他の無線基地局に対し
て、移動する特定経路に関するエリアカバー率を、それ
ぞれ問い合わせる要求部と、無線基地局から通知される
複数のエリアカバー率を判断し、最も高いエリアカバー
率を有する無線基地局を優先的に選択する選択部と、選
択部で選択された他の無線基地局へ通信を切り替える切
り替え部とを備える。
【0013】第6の発明は、複数の無線基地局を切り替
えながら移動通信が可能な無線通信装置であって、現在
通信中の無線基地局を切り替える場合、切り替え候補で
ある他の無線基地局に対して、移動する特定経路に関す
るサービスエリア内を通過する距離情報を与えるエリア
カバー率を、それぞれ問い合わせる要求部と、無線基地
局から通知される複数のエリアカバー率を判断し、最も
高いエリアカバー率を有する無線基地局を優先的に選択
する選択部と、選択部で選択された他の無線基地局へ通
信を切り替える切り替え部とを備える。
えながら移動通信が可能な無線通信装置であって、現在
通信中の無線基地局を切り替える場合、切り替え候補で
ある他の無線基地局に対して、移動する特定経路に関す
るサービスエリア内を通過する距離情報を与えるエリア
カバー率を、それぞれ問い合わせる要求部と、無線基地
局から通知される複数のエリアカバー率を判断し、最も
高いエリアカバー率を有する無線基地局を優先的に選択
する選択部と、選択部で選択された他の無線基地局へ通
信を切り替える切り替え部とを備える。
【0014】第7の発明は、移動体である無線通信装置
と通信する無線基地局であって、予め定めた特定経路毎
に、特定経路のサービスエリア内を通過する距離情報を
与える、エリアカバー率を記憶する記憶部と、エリアカ
バー率を無線通信装置へ通知する通知部とを備える。
と通信する無線基地局であって、予め定めた特定経路毎
に、特定経路のサービスエリア内を通過する距離情報を
与える、エリアカバー率を記憶する記憶部と、エリアカ
バー率を無線通信装置へ通知する通知部とを備える。
【0015】第8の発明は、移動体である無線通信装置
と複数の無線基地局とで構成される移動通信システムに
用いられる、無線通信装置の移動に伴う無線基地局切り
替え方法であって、無線基地局は、予め定めた特定経路
毎に、特定経路のサービスエリア内を通過する距離情報
を与える、エリアカバー率を記憶するステップと、エリ
アカバー率を無線通信装置へ通知するステップとを備
え、無線通信装置は、現在通信中の無線基地局を切り替
える場合、切り替え候補である他の無線基地局に対し
て、移動する特定経路に関するエリアカバー率を、それ
ぞれ問い合わせるステップと、無線基地局から通知され
る複数のエリアカバー率を判断し、最も高いエリアカバ
ー率を有する無線基地局を優先的に選択するステップ
と、選択された他の無線基地局へ通信を切り替えるステ
ップとを備える。
と複数の無線基地局とで構成される移動通信システムに
用いられる、無線通信装置の移動に伴う無線基地局切り
替え方法であって、無線基地局は、予め定めた特定経路
毎に、特定経路のサービスエリア内を通過する距離情報
を与える、エリアカバー率を記憶するステップと、エリ
アカバー率を無線通信装置へ通知するステップとを備
え、無線通信装置は、現在通信中の無線基地局を切り替
える場合、切り替え候補である他の無線基地局に対し
て、移動する特定経路に関するエリアカバー率を、それ
ぞれ問い合わせるステップと、無線基地局から通知され
る複数のエリアカバー率を判断し、最も高いエリアカバ
ー率を有する無線基地局を優先的に選択するステップ
と、選択された他の無線基地局へ通信を切り替えるステ
ップとを備える。
【0016】上記のように、第5〜第8の発明によれ
ば、エリアカバー率を用いて優先的に切り替えさせる無
線基地局を予め定めておくことで、無線基地局の切り替
え回数の増化を抑制する。これによって、通信切断回数
を減少させることができるので、通信切断による通信効
率の低下を防げると共に、無線基地局の負荷を低減させ
るという効果が得られる。
ば、エリアカバー率を用いて優先的に切り替えさせる無
線基地局を予め定めておくことで、無線基地局の切り替
え回数の増化を抑制する。これによって、通信切断回数
を減少させることができるので、通信切断による通信効
率の低下を防げると共に、無線基地局の負荷を低減させ
るという効果が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、上述した課題を解決す
るために、高速道路上を走行する自動車内や線路上を走
行する新幹線内等において使用される無線通信装置のよ
うに、予め分かっている一定の経路(以下、特定経路と
いう)上を移動する無線通信装置と無線基地局との間の
通信において適用できる無線基地局切り替え方法を提供
する。以下、本発明の実施形態について、図面を用いて
説明する。
るために、高速道路上を走行する自動車内や線路上を走
行する新幹線内等において使用される無線通信装置のよ
うに、予め分かっている一定の経路(以下、特定経路と
いう)上を移動する無線通信装置と無線基地局との間の
通信において適用できる無線基地局切り替え方法を提供
する。以下、本発明の実施形態について、図面を用いて
説明する。
【0018】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係る移動通信システムの構成を示す図であ
る。図1において、本実施形態の移動通信システムは、
複数の無線基地局1と、少なくとも1つの無線通信装置
2とで構成される。各無線基地局1は、基地局リスト記
憶部11と、基地局リスト通知部12とを備える。無線
通信装置2は、基地局リスト受信部21と、基地局リス
ト記憶部22と、基地局選択部23と、基地局切り替え
部24とを備える。
の実施形態に係る移動通信システムの構成を示す図であ
る。図1において、本実施形態の移動通信システムは、
複数の無線基地局1と、少なくとも1つの無線通信装置
2とで構成される。各無線基地局1は、基地局リスト記
憶部11と、基地局リスト通知部12とを備える。無線
通信装置2は、基地局リスト受信部21と、基地局リス
ト記憶部22と、基地局選択部23と、基地局切り替え
部24とを備える。
【0019】まず、図2及び図3をさらに参照して、無
線基地局1を説明する。図2は、特定経路と複数の無線
基地局との関係を例示した図である。図3は、図2に示
す関係から設定される基地局リストを示す図である。基
地局リスト記憶部11は、予め定めた特定経路毎に、そ
の特定経路上で通信可能な無線基地局1を基地局リスト
としてそれぞれ記憶している。この基地局リストは、サ
ービスエリア内を特定経路が通過する、すなわち特定経
路の一部分をサービスエリアとする無線基地局1を、そ
れぞれリストアップした情報である。このとき、サービ
スエリア内を通過する一部分の距離が、所定の距離(例
えば3km)以上であることを条件とすれば、通信電波
が弱い無線基地局1を基地局リストから除外することが
できる。例えば、図2に示すX−Y間の経路に対して
は、図3に示す基地局リストが、基地局リスト記憶部1
1に記憶されている。なお、図2及び図3の例におい
て、無線基地局1Eは、サービスエリアが特定経路上を
カバーしていないため、また無線基地局1Bは、サービ
スエリアでカバーしている特定経路の一部分の距離が3
km未満であるため(上記条件を適用)、それぞれ基地
局リストから除外されることになる。
線基地局1を説明する。図2は、特定経路と複数の無線
基地局との関係を例示した図である。図3は、図2に示
す関係から設定される基地局リストを示す図である。基
地局リスト記憶部11は、予め定めた特定経路毎に、そ
の特定経路上で通信可能な無線基地局1を基地局リスト
としてそれぞれ記憶している。この基地局リストは、サ
ービスエリア内を特定経路が通過する、すなわち特定経
路の一部分をサービスエリアとする無線基地局1を、そ
れぞれリストアップした情報である。このとき、サービ
スエリア内を通過する一部分の距離が、所定の距離(例
えば3km)以上であることを条件とすれば、通信電波
が弱い無線基地局1を基地局リストから除外することが
できる。例えば、図2に示すX−Y間の経路に対して
は、図3に示す基地局リストが、基地局リスト記憶部1
1に記憶されている。なお、図2及び図3の例におい
て、無線基地局1Eは、サービスエリアが特定経路上を
カバーしていないため、また無線基地局1Bは、サービ
スエリアでカバーしている特定経路の一部分の距離が3
km未満であるため(上記条件を適用)、それぞれ基地
局リストから除外されることになる。
【0020】なお、この基地局リストは、移動通信シス
テムを構成する全ての無線基地局1の基地局リスト記憶
部11に記憶させてもよいし、基地局リストにリストア
ップされた無線基地局1(この例では1A、1C,1D
及び1F)の基地局リスト記憶部11にだけ記憶させて
もよい。又は、後述する特定の無線基地局1の基地局リ
スト記憶部11にだけ記憶させてもよい。また、この基
地局リストは、無線基地局1の基地局リスト記憶部11
に予め固定的に記憶させておいてもよいし、移動通信シ
ステムを統括するセンタ局(図示せず)から送信される
ことで基地局リスト記憶部11に記憶されるようにして
もよい。後者の場合、無線基地局1の増設等で基地局リ
ストが更新された場合に、迅速に対応させることができ
る。
テムを構成する全ての無線基地局1の基地局リスト記憶
部11に記憶させてもよいし、基地局リストにリストア
ップされた無線基地局1(この例では1A、1C,1D
及び1F)の基地局リスト記憶部11にだけ記憶させて
もよい。又は、後述する特定の無線基地局1の基地局リ
スト記憶部11にだけ記憶させてもよい。また、この基
地局リストは、無線基地局1の基地局リスト記憶部11
に予め固定的に記憶させておいてもよいし、移動通信シ
ステムを統括するセンタ局(図示せず)から送信される
ことで基地局リスト記憶部11に記憶されるようにして
もよい。後者の場合、無線基地局1の増設等で基地局リ
ストが更新された場合に、迅速に対応させることができ
る。
【0021】基地局リスト通知部12は、基地局リスト
記憶部11に記憶されている基地局リストを必要とする
無線通信装置2へ、基地局リストを通知する。この通知
は、所定のタイミングで無線基地局1が自発的に行うよ
うにしてもよいし、無線通信装置2から要求されたタイ
ミングで無線基地局1が行うようにしてもよい。このタ
イミングの一例としては、特定経路が高速道路である場
合には、(無線通信装置2を乗せた)自動車がインター
チェンジの料金ゲートを通過したとき、特定経路が鉄道
路線である場合には、(無線通信装置2を持った)人物
が駅改札を通過したとき等が挙げられる。これら料金ゲ
ートや駅改札等の特定経路への入出力口をサービスエリ
アとしてカバーする特定の無線基地局1は、そのインタ
ーチェンジ又は駅から移動可能な特定経路の基地局リス
トを全て無線通信装置2へ通知する。例えば、ある無線
通信装置2がJR新大阪駅の新幹線改札を通過した場
合、その駅改札をサービスエリアとしてカバーする特定
の無線基地局1は、東海道新幹線経路及び山陽新幹線経
路の両方に関する基地局リストを、無線通信装置2へ通
知することになる。
記憶部11に記憶されている基地局リストを必要とする
無線通信装置2へ、基地局リストを通知する。この通知
は、所定のタイミングで無線基地局1が自発的に行うよ
うにしてもよいし、無線通信装置2から要求されたタイ
ミングで無線基地局1が行うようにしてもよい。このタ
イミングの一例としては、特定経路が高速道路である場
合には、(無線通信装置2を乗せた)自動車がインター
チェンジの料金ゲートを通過したとき、特定経路が鉄道
路線である場合には、(無線通信装置2を持った)人物
が駅改札を通過したとき等が挙げられる。これら料金ゲ
ートや駅改札等の特定経路への入出力口をサービスエリ
アとしてカバーする特定の無線基地局1は、そのインタ
ーチェンジ又は駅から移動可能な特定経路の基地局リス
トを全て無線通信装置2へ通知する。例えば、ある無線
通信装置2がJR新大阪駅の新幹線改札を通過した場
合、その駅改札をサービスエリアとしてカバーする特定
の無線基地局1は、東海道新幹線経路及び山陽新幹線経
路の両方に関する基地局リストを、無線通信装置2へ通
知することになる。
【0022】次に、図4及び図5をさらに参照して、無
線通信装置2を説明する。図4は、本発明の第1の実施
形態に係る無線基地局切り替え方法の手順を示すフロー
チャートである。図5は、本発明の第1の実施形態に係
る無線基地局切り替え方法による、図2の関係に対応し
た通信シーケンスを示す図である。図4を参照して、無
線通信装置2によってある無線基地局1との通信が開始
されると(ステップS41)、基地局リスト受信部21
は、その無線基地局1から通知される基地局リストを受
信する(ステップS42)。受信された基地局リスト
は、基地局リスト記憶部22に記憶される(ステップS
43)。次に、基地局選択部23は、現在の通信相手で
ある無線基地局1のサービスエリアを外れそうか否かを
随時検出する(ステップS44)。サービスエリアを外
れそうか否かは、電波強度によって判断すればよい。外
れそうだと判断した場合(ステップS44,Yes)、
基地局選択部23は、現在位置において電波を受信する
ことができる他の無線基地局1を探索し、探索された他
の無線基地局1のうち基地局リスト記憶部22に記憶さ
れた基地局リストに含まれる無線基地局1を、次の通信
相手として選択する(ステップS45)。そして、基地
局切り替え部24は、通信相手を、基地局選択部23で
選択された無線基地局1に切り替える(ステップS4
6)。このとき、切り替えた無線基地局1に新たな基地
局リストが存在する場合には、基地局リスト受信部21
が、その基地局リストを受信する(ステップS47,Y
es)。
線通信装置2を説明する。図4は、本発明の第1の実施
形態に係る無線基地局切り替え方法の手順を示すフロー
チャートである。図5は、本発明の第1の実施形態に係
る無線基地局切り替え方法による、図2の関係に対応し
た通信シーケンスを示す図である。図4を参照して、無
線通信装置2によってある無線基地局1との通信が開始
されると(ステップS41)、基地局リスト受信部21
は、その無線基地局1から通知される基地局リストを受
信する(ステップS42)。受信された基地局リスト
は、基地局リスト記憶部22に記憶される(ステップS
43)。次に、基地局選択部23は、現在の通信相手で
ある無線基地局1のサービスエリアを外れそうか否かを
随時検出する(ステップS44)。サービスエリアを外
れそうか否かは、電波強度によって判断すればよい。外
れそうだと判断した場合(ステップS44,Yes)、
基地局選択部23は、現在位置において電波を受信する
ことができる他の無線基地局1を探索し、探索された他
の無線基地局1のうち基地局リスト記憶部22に記憶さ
れた基地局リストに含まれる無線基地局1を、次の通信
相手として選択する(ステップS45)。そして、基地
局切り替え部24は、通信相手を、基地局選択部23で
選択された無線基地局1に切り替える(ステップS4
6)。このとき、切り替えた無線基地局1に新たな基地
局リストが存在する場合には、基地局リスト受信部21
が、その基地局リストを受信する(ステップS47,Y
es)。
【0023】図5及び図2を参照して、具体的に説明す
る。今、現在位置をXとして特定経路上をY方向へ移動
する場合を考える。最初、無線通信装置2は、無線基地
局1Aと通信を行っている。位置を移動することで無線
基地局1Aから受ける電波が弱くなると、無線通信装置
2は、その位置で電波が受信できる他の無線基地局を探
索する。この場合、無線通信装置2は、まず無線基地局
1Bの電波を受信するが、基地局リストに含まれていな
い無線基地局なので次を探索する。さらに位置を移動す
ると、無線通信装置2は、次に無線基地局1Cの電波を
受信する。この無線基地局1Cは、基地局リストに含ま
れている無線基地局なので、無線通信装置2は、無線基
地局1Cを次の通信相手に決定し切り替えを行う。
る。今、現在位置をXとして特定経路上をY方向へ移動
する場合を考える。最初、無線通信装置2は、無線基地
局1Aと通信を行っている。位置を移動することで無線
基地局1Aから受ける電波が弱くなると、無線通信装置
2は、その位置で電波が受信できる他の無線基地局を探
索する。この場合、無線通信装置2は、まず無線基地局
1Bの電波を受信するが、基地局リストに含まれていな
い無線基地局なので次を探索する。さらに位置を移動す
ると、無線通信装置2は、次に無線基地局1Cの電波を
受信する。この無線基地局1Cは、基地局リストに含ま
れている無線基地局なので、無線通信装置2は、無線基
地局1Cを次の通信相手に決定し切り替えを行う。
【0024】以上のように、本発明の第1の実施形態に
係る無線基地局切り替え方法によれば、基地局リストを
用いて優先的に切り替えさせる無線基地局を予め定めて
おくことで、無線基地局の切り替え回数の増化を抑制す
る。これによって、通信切断回数を減少させることがで
きるので、通信切断による通信効率の低下を防げると共
に、無線基地局の負荷を低減させるという効果が得られ
る。
係る無線基地局切り替え方法によれば、基地局リストを
用いて優先的に切り替えさせる無線基地局を予め定めて
おくことで、無線基地局の切り替え回数の増化を抑制す
る。これによって、通信切断回数を減少させることがで
きるので、通信切断による通信効率の低下を防げると共
に、無線基地局の負荷を低減させるという効果が得られ
る。
【0025】(第2の実施形態)図6は、本発明の第2
の実施形態に係る移動通信システムの構成を示す図であ
る。図6において、本実施形態の移動通信システムは、
複数の無線基地局3と、少なくとも1つの無線通信装置
4とで構成される。各無線基地局3は、エリアカバー率
記憶部31と、エリアカバー率通知部32とを備える。
無線通信装置4は、エリアカバー率要求部41と、エリ
アカバー率受信部42と、基地局選択部43と、基地局
切り替え部44とを備える。
の実施形態に係る移動通信システムの構成を示す図であ
る。図6において、本実施形態の移動通信システムは、
複数の無線基地局3と、少なくとも1つの無線通信装置
4とで構成される。各無線基地局3は、エリアカバー率
記憶部31と、エリアカバー率通知部32とを備える。
無線通信装置4は、エリアカバー率要求部41と、エリ
アカバー率受信部42と、基地局選択部43と、基地局
切り替え部44とを備える。
【0026】まず、図7をさらに参照して、無線基地局
3を説明する。図7は、特定経路と複数の無線基地局と
の関係を例示した図である。エリアカバー率記憶部31
は、予め定めた特定経路毎に、サービスエリア内を通過
する特定経路の距離情報を示すエリアカバー率をそれぞ
れ記憶している。例えば、図7(a)に示す例では、無
線基地局3Aのエリアカバー率記憶部31にはエリアカ
バー率=4.0(km)が、無線基地局3Bのエリアカバー
率記憶部31にはエリアカバー率=2.1(km)が、無線
基地局3Cのエリアカバー率記憶部31にはエリアカバ
ー率=3.9(km)が、それぞれ記憶される。ここで、特
定経路が鉄道路線の場合等で各サービスエリアにおける
車両の平均時速が予め分かっているような場合には、図
7(b)に示す例のように、エリアカバー率を移動時間
として記憶させてもよい。
3を説明する。図7は、特定経路と複数の無線基地局と
の関係を例示した図である。エリアカバー率記憶部31
は、予め定めた特定経路毎に、サービスエリア内を通過
する特定経路の距離情報を示すエリアカバー率をそれぞ
れ記憶している。例えば、図7(a)に示す例では、無
線基地局3Aのエリアカバー率記憶部31にはエリアカ
バー率=4.0(km)が、無線基地局3Bのエリアカバー
率記憶部31にはエリアカバー率=2.1(km)が、無線
基地局3Cのエリアカバー率記憶部31にはエリアカバ
ー率=3.9(km)が、それぞれ記憶される。ここで、特
定経路が鉄道路線の場合等で各サービスエリアにおける
車両の平均時速が予め分かっているような場合には、図
7(b)に示す例のように、エリアカバー率を移動時間
として記憶させてもよい。
【0027】なお、このエリアカバー率は、無線基地局
3のエリアカバー率記憶部31に予め固定的に記憶させ
ておいてもよいし、移動通信システムを統括するセンタ
局(図示せず)から送信されることでエリアカバー率記
憶部31に記憶されるようにしてもよい。後者の場合、
無線基地局3のサービスエリア拡大等でエリアカバー率
が更新された場合に、迅速に対応させることができる。
3のエリアカバー率記憶部31に予め固定的に記憶させ
ておいてもよいし、移動通信システムを統括するセンタ
局(図示せず)から送信されることでエリアカバー率記
憶部31に記憶されるようにしてもよい。後者の場合、
無線基地局3のサービスエリア拡大等でエリアカバー率
が更新された場合に、迅速に対応させることができる。
【0028】エリアカバー率通知部32は、エリアカバ
ー率記憶部31に記憶されているエリアカバー率を、無
線通信装置4から要求されたタイミングで無線通信装置
4へ通知する。
ー率記憶部31に記憶されているエリアカバー率を、無
線通信装置4から要求されたタイミングで無線通信装置
4へ通知する。
【0029】次に、図8及び図9をさらに参照して、無
線通信装置4を説明する。図8は、本発明の第2の実施
形態に係る無線基地局切り替え方法の手順を示すフロー
チャートである。図9は、本発明の第2の実施形態に係
る無線基地局切り替え方法による、図7の関係に対応し
た通信シーケンスを示す図である。図8を参照して、エ
リアカバー率要求部41は、無線通信装置4が特定経路
上を移動、特に高速移動をしているか否かを、今までの
無線基地局3の切り替え間隔及び切り替わった無線基地
局3の番号等に基づいて判断する(ステップS81)。
高速移動していると判断した場合、エリアカバー率要求
部41は、次に現在の通信相手である無線基地局3のサ
ービスエリアを外れそうか否かを随時検出する(ステッ
プS82)。サービスエリアを外れそうか否かは、電波
強度によって判断すればよい。外れそうだと判断した場
合(ステップS82,Yes)、エリアカバー率要求部
41は、現在位置において電波を受信することができる
他の無線基地局3を探索し、探索された他の無線基地局
3の全てに対して移動している特定経路に関するエリア
カバー率の通知を要求する(ステップS83)。各々の
無線基地局3から通知されるエリアカバー率は、エリア
カバー率受信部42で受信される(ステップS84)。
基地局選択部43は、各々の無線基地局3から受信した
エリアカバー率を比較し、最もエリアカバー率が高い無
線基地局3を、次の通信相手として選択する(ステップ
S85)。そして、基地局切り替え部44は、通信相手
を、基地局選択部43で選択された無線基地局3に切り
替える(ステップS86)。
線通信装置4を説明する。図8は、本発明の第2の実施
形態に係る無線基地局切り替え方法の手順を示すフロー
チャートである。図9は、本発明の第2の実施形態に係
る無線基地局切り替え方法による、図7の関係に対応し
た通信シーケンスを示す図である。図8を参照して、エ
リアカバー率要求部41は、無線通信装置4が特定経路
上を移動、特に高速移動をしているか否かを、今までの
無線基地局3の切り替え間隔及び切り替わった無線基地
局3の番号等に基づいて判断する(ステップS81)。
高速移動していると判断した場合、エリアカバー率要求
部41は、次に現在の通信相手である無線基地局3のサ
ービスエリアを外れそうか否かを随時検出する(ステッ
プS82)。サービスエリアを外れそうか否かは、電波
強度によって判断すればよい。外れそうだと判断した場
合(ステップS82,Yes)、エリアカバー率要求部
41は、現在位置において電波を受信することができる
他の無線基地局3を探索し、探索された他の無線基地局
3の全てに対して移動している特定経路に関するエリア
カバー率の通知を要求する(ステップS83)。各々の
無線基地局3から通知されるエリアカバー率は、エリア
カバー率受信部42で受信される(ステップS84)。
基地局選択部43は、各々の無線基地局3から受信した
エリアカバー率を比較し、最もエリアカバー率が高い無
線基地局3を、次の通信相手として選択する(ステップ
S85)。そして、基地局切り替え部44は、通信相手
を、基地局選択部43で選択された無線基地局3に切り
替える(ステップS86)。
【0030】図9及び図7を参照して、具体的に説明す
る。今、特定経路上の×印の位置において基地局切り替
えを行う場合を考える。最初、無線通信装置4は、無線
基地局3Aと通信を行っている。位置を×印に移動する
ことで無線基地局3Aから受ける電波が弱くなると、無
線通信装置4は、その位置で電波が受信できる他の無線
基地局を探索する。この場合、無線基地局3Bと無線基
地局3Cとが探索されるので、無線通信装置4は、双方
の無線基地局からエリアカバー率をそれぞれ受信する。
そして、無線通信装置4は、受信したエリアカバー率を
確認して、値が高い方の無線基地局3Cを次の通信相手
に決定し切り替えを行う。
る。今、特定経路上の×印の位置において基地局切り替
えを行う場合を考える。最初、無線通信装置4は、無線
基地局3Aと通信を行っている。位置を×印に移動する
ことで無線基地局3Aから受ける電波が弱くなると、無
線通信装置4は、その位置で電波が受信できる他の無線
基地局を探索する。この場合、無線基地局3Bと無線基
地局3Cとが探索されるので、無線通信装置4は、双方
の無線基地局からエリアカバー率をそれぞれ受信する。
そして、無線通信装置4は、受信したエリアカバー率を
確認して、値が高い方の無線基地局3Cを次の通信相手
に決定し切り替えを行う。
【0031】以上のように、本発明の第2の実施形態に
係る無線基地局切り替え方法によれば、エリアカバー率
を用いて優先的に切り替えさせる無線基地局を予め定め
ておくことで、無線基地局の切り替え回数の増化を抑制
する。これによって、通信切断回数を減少させることが
できるので、通信切断による通信効率の低下を防げると
共に、無線基地局の負荷を低減させるという効果が得ら
れる。
係る無線基地局切り替え方法によれば、エリアカバー率
を用いて優先的に切り替えさせる無線基地局を予め定め
ておくことで、無線基地局の切り替え回数の増化を抑制
する。これによって、通信切断回数を減少させることが
できるので、通信切断による通信効率の低下を防げると
共に、無線基地局の負荷を低減させるという効果が得ら
れる。
【図1】本発明の第1の実施形態に係る移動通信システ
ムの構成を示す図である。
ムの構成を示す図である。
【図2】特定経路と複数の無線基地局との関係を例示し
た図である。
た図である。
【図3】図2に示す関係から設定される基地局リストを
示す図である。
示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る無線基地局切り
替え方法の手順を示すフローチャートである。
替え方法の手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る無線基地局切り
替え方法による図2の関係に対応した通信シーケンスを
示す図である。
替え方法による図2の関係に対応した通信シーケンスを
示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る移動通信システ
ムの構成を示す図である。
ムの構成を示す図である。
【図7】特定経路と複数の無線基地局との関係を例示し
た図である。
た図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る無線基地局切り
替え方法の手順を示すフローチャートである。
替え方法の手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る無線基地局切り
替え方法による図7の関係に対応した通信シーケンスを
示す図である。
替え方法による図7の関係に対応した通信シーケンスを
示す図である。
【図10】従来の無線基地局の配置関係を例示する図で
ある。
ある。
【図11】従来の無線基地局切り替え方法による図10
の関係に対応した通信シーケンスを示す図である。
の関係に対応した通信シーケンスを示す図である。
1(A〜F),3(A〜C),5(A〜C)…無線基地
局 2,4,6…無線通信装置 11,22…基地局リスト記憶部 12…基地局リスト通知部 21…基地局リスト受信部 23,43…基地局選択部 24,44…基地局切り替え部 31…エリアカバー率記憶部 32…エリアカバー率通知部 41…エリアカバー率要求部 42…エリアカバー率受信部
局 2,4,6…無線通信装置 11,22…基地局リスト記憶部 12…基地局リスト通知部 21…基地局リスト受信部 23,43…基地局選択部 24,44…基地局切り替え部 31…エリアカバー率記憶部 32…エリアカバー率通知部 41…エリアカバー率要求部 42…エリアカバー率受信部
Claims (8)
- 【請求項1】 移動体である無線通信装置と複数の無線
基地局とで構成される移動通信が可能な移動通信システ
ムであって、 前記無線基地局は、 予め定めた特定経路毎に、当該特定経路の一部分をサー
ビスエリアに含む無線基地局の情報を与える、基地局リ
ストを記憶する記憶部と、 前記基地局リストを前記無線通信装置へ通知する通知部
とを備え、 前記無線通信装置は、 移動する前記特定経路に関する前記基地局リストを、前
記無線基地局から取得して記憶する記憶部と、 現在通信中の無線基地局を切り替える場合、切り替え可
能な他の無線基地局候補の中から、前記基地局リストに
含まれる無線基地局を優先的に選択する選択部と、 前記選択部で選択された他の無線基地局へ通信を切り替
える切り替え部とを備える、移動通信システム。 - 【請求項2】 複数の無線基地局を切り替えながら移動
通信が可能な無線通信装置であって、 移動する特定経路の一部分をサービスエリアに含む無線
基地局の情報を与える基地局リストを、前記無線基地局
から取得して記憶する記憶部と、 現在通信中の無線基地局を切り替える場合、切り替え可
能な他の無線基地局候補の中から、前記基地局リストに
含まれる無線基地局を優先的に選択する選択部と、 前記選択部で選択された他の無線基地局へ通信を切り替
える切り替え部とを備える、無線通信装置。 - 【請求項3】 移動体である無線通信装置と通信する無
線基地局であって、 予め定めた特定経路毎に、当該特定経路の一部分をサー
ビスエリアに含む無線基地局の情報を与える、基地局リ
ストを記憶する記憶部と、 前記基地局リストを前記無線通信装置へ通知する通知部
とを備える、無線基地局。 - 【請求項4】 移動体である無線通信装置と複数の無線
基地局とで構成される移動通信システムに用いられる、
当該無線通信装置の移動に伴う無線基地局切り替え方法
であって、 前記無線基地局は、 予め定めた特定経路毎に、当該特定経路の一部分をサー
ビスエリアに含む無線基地局の情報を与える、基地局リ
ストを記憶するステップと、 前記基地局リストを前記無線通信装置へ通知するステッ
プとを備え、 前記無線通信装置は、 移動する前記特定経路に関する前記基地局リストを、前
記無線基地局から取得して記憶するステップと、 現在通信中の無線基地局を切り替える場合、切り替え可
能な他の無線基地局候補の中から、前記基地局リストに
含まれる無線基地局を優先的に選択するステップと、 前記選択された他の無線基地局へ通信を切り替えるステ
ップとを備える、無線基地局切り替え方法。 - 【請求項5】 移動体である無線通信装置と複数の無線
基地局とで構成される移動通信が可能な移動通信システ
ムであって、 前記無線基地局は、 予め定めた特定経路毎に、当該特定経路のサービスエリ
ア内を通過する距離情報を与える、エリアカバー率を記
憶する記憶部と、 前記エリアカバー率を前記無線通信装置へ通知する通知
部とを備え、 前記無線通信装置は、 現在通信中の無線基地局を切り替える場合、切り替え候
補である他の無線基地局に対して、移動する前記特定経
路に関する前記エリアカバー率を、それぞれ問い合わせ
る要求部と、 前記無線基地局から通知される複数の前記エリアカバー
率を判断し、最も高いエリアカバー率を有する無線基地
局を優先的に選択する選択部と、 前記選択部で選択された他の無線基地局へ通信を切り替
える切り替え部とを備える、移動通信システム。 - 【請求項6】 複数の無線基地局を切り替えながら移動
通信が可能な無線通信装置であって、 現在通信中の無線基地局を切り替える場合、切り替え候
補である他の無線基地局に対して、移動する前記特定経
路に関するサービスエリア内を通過する距離情報を与え
るエリアカバー率を、それぞれ問い合わせる要求部と、 前記無線基地局から通知される複数の前記エリアカバー
率を判断し、最も高いエリアカバー率を有する無線基地
局を優先的に選択する選択部と、 前記選択部で選択された他の無線基地局へ通信を切り替
える切り替え部とを備える、無線通信装置。 - 【請求項7】 移動体である無線通信装置と通信する無
線基地局であって、 予め定めた特定経路毎に、当該特定経路のサービスエリ
ア内を通過する距離情報を与える、エリアカバー率を記
憶する記憶部と、 前記エリアカバー率を前記無線通信装置へ通知する通知
部とを備える、無線基地局。 - 【請求項8】 移動体である無線通信装置と複数の無線
基地局とで構成される移動通信システムに用いられる、
当該無線通信装置の移動に伴う無線基地局切り替え方法
であって、 前記無線基地局は、 予め定めた特定経路毎に、当該特定経路のサービスエリ
ア内を通過する距離情報を与える、エリアカバー率を記
憶するステップと、 前記エリアカバー率を前記無線通信装置へ通知するステ
ップとを備え、 前記無線通信装置は、 現在通信中の無線基地局を切り替える場合、切り替え候
補である他の無線基地局に対して、移動する前記特定経
路に関する前記エリアカバー率を、それぞれ問い合わせ
るステップと、 前記無線基地局から通知される複数の前記エリアカバー
率を判断し、最も高いエリアカバー率を有する無線基地
局を優先的に選択するステップと、 前記選択された他の無線基地局へ通信を切り替えるステ
ップとを備える、無線基地局切り替え方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001333113A JP2003143637A (ja) | 2001-10-30 | 2001-10-30 | 移動通信システム、無線通信装置、無線基地局及び無線基地局切り替え方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001333113A JP2003143637A (ja) | 2001-10-30 | 2001-10-30 | 移動通信システム、無線通信装置、無線基地局及び無線基地局切り替え方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003143637A true JP2003143637A (ja) | 2003-05-16 |
Family
ID=19148434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001333113A Pending JP2003143637A (ja) | 2001-10-30 | 2001-10-30 | 移動通信システム、無線通信装置、無線基地局及び無線基地局切り替え方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003143637A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005277883A (ja) * | 2004-03-25 | 2005-10-06 | Nec Corp | 移動機及びセル検出方法 |
JP2007189273A (ja) * | 2006-01-11 | 2007-07-26 | Nec Corp | 移動体通信システム、ネットワーク装置及びそれらに用いるアクセスシステム選択方法 |
JP2011114430A (ja) * | 2009-11-25 | 2011-06-09 | Kyocera Corp | 通信装置および通信方法 |
JP2011193417A (ja) * | 2010-03-17 | 2011-09-29 | Nec Corp | 携帯通信端末、移動体通信システム及び携帯通信端末の制御方法 |
JP2021077998A (ja) * | 2019-11-08 | 2021-05-20 | 日本電気株式会社 | 制御装置、中継装置、及び制御方法 |
-
2001
- 2001-10-30 JP JP2001333113A patent/JP2003143637A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005277883A (ja) * | 2004-03-25 | 2005-10-06 | Nec Corp | 移動機及びセル検出方法 |
JP4677729B2 (ja) * | 2004-03-25 | 2011-04-27 | 日本電気株式会社 | 移動機及びセル検出方法 |
JP2007189273A (ja) * | 2006-01-11 | 2007-07-26 | Nec Corp | 移動体通信システム、ネットワーク装置及びそれらに用いるアクセスシステム選択方法 |
JP2011114430A (ja) * | 2009-11-25 | 2011-06-09 | Kyocera Corp | 通信装置および通信方法 |
JP2011193417A (ja) * | 2010-03-17 | 2011-09-29 | Nec Corp | 携帯通信端末、移動体通信システム及び携帯通信端末の制御方法 |
JP2021077998A (ja) * | 2019-11-08 | 2021-05-20 | 日本電気株式会社 | 制御装置、中継装置、及び制御方法 |
JP7371447B2 (ja) | 2019-11-08 | 2023-10-31 | 日本電気株式会社 | 制御装置及び制御方法 |
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