JP2003143112A - 伝搬路特性推定装置 - Google Patents

伝搬路特性推定装置

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JP2003143112A JP2001334040A JP2001334040A JP2003143112A JP 2003143112 A JP2003143112 A JP 2003143112A JP 2001334040 A JP2001334040 A JP 2001334040A JP 2001334040 A JP2001334040 A JP 2001334040A JP 2003143112 A JP2003143112 A JP 2003143112A
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    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 未知情報区間であっても伝搬路特性の推定精
度を向上する。 【解決手段】 伝搬路の位相/振幅特性推定装置におい
て、第1の送信情報除去部(12,13,14)は既知の
情報が未知の情報の間に時間多重されて送信されるデー
タチャネルの受信信号より送信情報を除去して当該デー
タチャネルが伝搬路で受けた位相/振幅特性を示す位相
/振幅情報を出力する。第2の送信情報除去部(16,
17)は未知の情報のみが送信されるデータチャネルの
受信信号より送信情報を除去して当該データチャネルが
伝搬路で受けた位相/振幅特性を示す位相/振幅情報を
出力する。加算部19は第1、第2の送信情報除去部から
出力する位相/振幅情報を加算し、位相/振幅推定部2
0は加算部の出力より各チャネルが伝搬路で受けた位相
特性及び振幅特性を推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は伝搬路特性推定装置
に係わり、特に、既知の情報が未知の情報の間に時間多
重されて送信されるデータチャネルと未知の情報のみが
送信されるデータチャネルのそれぞれにおいて情報がコ
ード多重されて送信される通信システムにおいて、当該
複数のデータチャネルが伝搬路で受けた位相/振幅特性
を推定する場合に適用して好適な伝搬路特性推定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信において、マルチパスが形成
される環境を通信端末が移動すると、移動に伴いフェー
ジングによる伝搬路特性の変動が生じる。このような状
況下でデータシンボルを受信復調する場合、データシン
ボルと共に送信される既知シンボル(たとえばパイロッ
トシンボル)を受信復調し、該パイロットシンボルから
伝搬路の位相/振幅特性を推定し、伝搬路による影響を
除去してデータシンボルの同期検波を行う。
【0003】図12はCDMA受信部の構成図である。無線部
1は、アンテナATNにより受信した高周波信号をベース
バンド信号に周波数変換(RF→IF変換)する。直交検波器
2はベースバンド信号を直交検波し、同相成分(I成
分)データと直交成分(Q成分)データを出力する。直交
検波器2において、2aは受信キャリア発生部、2bは
受信キャリアの位相をπ/2シフトする位相シフト部、2
c,2dは乗算器でありベースバンド信号に受信キャリ
アを乗算してI成分信号及びQ成分信号を出力するもの
である。ローパスフィルタ(LPF)3a,3bは出力信号
の帯域を制限し、AD変換器5a,5bはI成分信号、
Q成分信号をそれぞれディジタル信号に変換し、サーチ
ャ6と各フィンガー部7a1〜7a4に入力する。
【0004】サーチャ6はマルチパスの影響を受けた直
接拡散信号(DS信号)が入力すると、マッチトフィルタ
(図示せず)を用いて自己相関演算を行ってマルチパス
を検出し、各パスにおける逆拡散開始のタイミングデー
タ及び遅延時間調整データをフィンガー部7a1〜7a4
に入力する。各フィンガー部7a1〜7a4の逆拡散/遅
延時間調整部4aは、所定のパスを介して到来する直接
波あるいは遅延波に拡散符号と同じ符号を用いて逆拡散
処理を施してダンプ積分し、しかる後、パスに応じた遅
延処理を施し、パイロット信号、情報信号を出力する。
チャネル推定部(位相補償部)4bはパイロット信号の
I成分、Q成分をそれぞれ所定スロット数分平均して、
チャネル推定信号It,Qtを出力する。同期検波部4c
は受信信号に含まれるパイロット信号と既知のパイロッ
ト信号間の位相差θに基づいて、逆拡散された情報信号
I′、Q′の位相を元に戻し、レーク合成部8は各フィン
ガー部の出力を合成する。
【0005】もう少し詳しく説明すると、パイロットシ
ンボルPn、伝搬路特性を ξnとすれば、逆拡散/遅延時間
調整部4aは逆拡散処理により伝搬路の影響を受けたパ
イロットシンボルPnξnを出力し、チャネル推定部4b
は該パイロットに既知のパイロットシンボルの複素共役
Pn*を乗算して伝搬路特性ξnを推定する。すなわち、チ
ャネル推定部4bは次式 ξn^=Pn・ξn・Pn*=ξn・|Pn|2 (1) の演算を行い、Pn=1として伝搬路特性ξnを推定する。
実際には受信シンボルは雑音や干渉の影響を受けている
ため、(1)式により求まる伝搬路特性ξn^の平均を取る
ことにより、たとえば複数のパイロットシンボル間での
移動平均を取ることにより精度の向上を図っている。
【0006】既知シンボル(パイロット)を伝送する第1
の方式として、従来、データチャネルと別個に既知シン
ボルのみを送信するチャネルを有する方式が知られてい
る。たとえば、大川、安藤、佐和橋、安達、”DS-CDMAに
おける2Mbpsマルチコード伝送特性”、電子情報通信学
会ソサイエティ大会、B-345、pp.346、1996年参照。この
文献では時間的に連続して送信されてくるPilot Bit(パ
イロットシンボル)の相関値を用いて(1)式によりチャネ
ル推定し、更に、移動平均化処理などの方法を用いてデー
タチャネルが伝送路で受ける位相情報及び振幅情報を高
精度に推定する。図13はかかる従来技術におけるチャ
ネル推定回路の構成図であり、パイロットシンボル相関
器8aは、べースバンド信号に送信側のパイロット拡散符
号と同一の逆拡散符号を乗算して伝搬路の影響を受けた
パイロットシンボルPn・ξnを出力し、乗算器8bは既知パ
イロットシンボルの複素共役Pn*を相関器出力に乗算し
て伝搬路特性ξnを推定し、移動平均処理部8cはその移
動平均を演算して伝搬路特性(位相/振幅推定値) を出
力する。
【0007】又、既知シンボルを伝送する第2の方式とし
て、前記従来技術において連続送信されているはずのPi
lot Bit(パイロットシンボル)の一部位置に未知情報シ
ンボルを挿入する方式も知られている。例えば、3rd Gen
eration Partnership Project(以下3GPPと称す)で標
準化されているFDDモードの上りリンクのフレーム構成
では、図14に示すように未知の情報のみが送信されるD
PDCHデータチャネル (Dedicated Physical Data Channe
l)と既知情報であるPilot Bitが定期的に未知情報の間
に時間多重されて送信されているDPCCH制御チャネル(De
dicated PhysicalControl Channel)とが直交符号により
実数軸および虚数軸に多重されている。
【0008】すなわち、移動局から基地局への上り信号
のフレームフォーマットにおいて、1フレームは10msec
で、15スロットS0〜S14で構成されている。DPDCH
データチャネルはQPSK変調の直交するIチャンネルにマ
ッピングされ、DPCCH制御チャネルはQPSK変調の直交す
るQチャンネルにマッピングされる。DPDCHデータチャネ
ル(Iチャンネル)の各スロットはnビットで構成され、
nはシンボル速度に応じて変化する。DPDCHデータチャ
ネルには1以上のトランスポートチャネルのデータを最
大6チャネルまで多重して送信できる。例えば、CELPに
より圧縮符号化した音声符号データを重要度が高い音声
符号部分と重要度が低い音声符号部分に分け、1フレー
ム当たり所定のビット数をそれぞれに割り当てて異なる
トランスポートチャネルで多重して伝送する。
【0009】制御データを送信するDPCCH制御チャネル
(Qチャンネル)の各スロットは10ビットで構成され、シ
ンボル速度は15ksps一定であり、パイロットPILOT、送
信電力制御データTPC、トランスポート・フォーマット・
コンビネーション・インジケータTFCI、フィードバック
情報FBIを送信する。PILOT、TPC、TFCI、FBIのビット数
は必要に応じて変更することができる。PILOTは前述の
ように受信側でチャネル推定(伝搬路特性の推定)をした
り、SIRを測定する際に利用するもの、TPCは送信電力制
御に利用するもの、TFCIはデータのシンボル速度や1フ
レーム当たりのビット数、レペティションにより増加す
るビット数等を送信するもの、FBIは基地局における送
信ダイバーシティを制御するものである。
【0010】3GPPのフレームフォーマット構成におい
て、既述の第1の方式で伝搬路を推定すると既知情報区
間において既知情報成分を除去して正しく伝搬路特性を
推定できるが、未知情報区間において該未知情報成分を
除去することができず正確に伝搬路特性を推定すること
ができず、誤差の大きな位相情報及び振幅情報が得られ
てしまう問題が生じる。例えば受信信号rを以下のよう
に仮定する。 r=d・exp(Φ)+n (2) ここで、dはPilot Bitの情報成分、Φは伝送路の位相
成分(簡単のため振幅成分は一定とした)、nはノイズ
成分である。第1方式の位相成分推定法では、 x=Σd・r=Σd・(d・exp(Φ)+n) (3) となりnが平均値0のノイズで、dが1であるとする
と、 x=exp(Φ) (4) となり伝送路の位相成分を推定できる。しかしながら、
未知情報区間においてdは未知のデータビットであり、
1、−1の両方の値を取る場合、x=exp(Φ)とはなら
ず誤差の大きな位相成分の推定値が得られてしまう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、3GPPのフレー
ムフォーマット構成では、既知情報区間(PILOT区間)に
おいて第1の方式を用いて伝搬路特性を推定し、未知情報
区間(TFCI,FBI,TPC区間)において既知情報区間の伝搬路
特性データを用いて直線補間して伝搬路特性を推定す
る。図15はかかるチャネル推定回路の構成図であり、DP
CCH相関器9aは、べースバンド信号に送信側のDPCCH拡
散符号と同一の逆拡散符号を乗算して伝搬路の影響を受
けた制御チャネルのシンボルを出力し、乗算器9bは既知
パイロットシンボルの複素共役Pn*を相関器出力に乗算
して既知情報区間における伝搬路特性を推定し、加算器
9cは1スロット内の既知シンボル数分、乗算器出力を
加算して平均化し、直線補間処理部9dは直線補間処理
により未知シンボル区間における伝搬路特性を推定す
る。
【0012】しかし、図15により伝搬路を推定する
と、既知情報区間では正しく伝搬路特性を推定できる
が、未知情報区間では該既知情報区間で推定した伝搬路
特性を用いるため正確に伝搬路特性を推定することがで
きず、誤差の大きな位相情報及び振幅情報が得られてし
まう問題が生じる。以上から、本発明の目的は未知情報
区間であっても伝搬路特性の推定精度を向上できるよう
にすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、既知の情報が未知の情報の間に時間多重
されて送信されるデータチャネルの受信信号より当該チ
ャネルの送信情報を除去する第1の送信情報除去部、未
知の情報のみが送信されるデータチャネルの受信信号よ
り当該チャネルの送信情報を除去する第2の送信情報除
去部、各送信情報除去部の出力を加算する加算部、加算
部の出力より各チャネルが伝搬路で受けた位相特性及び
振幅特性を推定する位相/振幅推定部を備えている。
【0014】本発明によれば、既知の情報が未知の情報
の間に時間多重されて送信されるデータチャネルの受信
信号より送信情報を除去して擬似的に伝搬路で受けた位
相/振幅特性を示す位相/振幅情報を生成し、同様に未
知の情報のみが送信されるデータチャネルの受信信号よ
り送信情報を除去して擬似的に伝搬路で受けた位相/振
幅特性を示す位相/振幅情報を生成し、これらデータチ
ャネルにおける位相/振幅情報を加算することにより、
伝搬路の位相/振幅特性の推定精度を向上することがで
きる。又、位相/振幅推定部に移動平均化処理回路やFIR
フィルタなどを用いることにより精度を更に向上するこ
とができる。
【0015】又、本発明の情報判定部は、複素表現され
た受信信号と位相/振幅情報の複素共役との複素乗算を
行い、得られた複素乗算結果を判定情報として出力す
る。このようにすれば、情報判定部の出力信号に尤度情
報を付加できるため、フェージング等でパワーが劣化し
ていても位相/振幅推定部で行なう位相/振幅特性の推定
演算に与える影響を軽減することができる。
【0016】又、本発明では、マルチパスにおける各パ
スの情報判定部が出力する複素情報を加算するようにし
ているからダイバーシチ効果が得られ、符号判定部で行
なう情報成分の符号ビットの判定精度を格段に向上する
ことができる。又、本発明では、位相/振幅推定部に入力
するデータシンボルの電力が小さい場合、1サンプル前
に出力したデータシンボルの位相を平均位相変動量分だ
け位相回転させて求まる値を移動平均化処理回路やFI
Rフィルタ部等に入力させるようにしているから、デー
タシンボルの電力が小さい場合でも精度の高い位相/振
幅特性の推定値を得ることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図14に示す3GPPの上りリ
ンクのフレームフォーマットに従い、未知の情報のみが
送信されるDPDCHデータチャネルを実数軸に、既知の情
報であるPilotBitが定期的に未知の情報の間に時間多重
されて送信されているDPCCH制御チャネルを虚数軸にそ
れぞれマッピングして直交符号を用いて多重する場合に
ついて、本発明の実施例を説明する。
【0018】(A)伝搬路特性推定回路の構成 図1はCDMA受信部における伝搬路の位相/振幅特性
を推定する本発明の伝搬路特性推定装置の一実施例を示
すブロック図であり、相関器11、情報判定部12、情
報選択部13、乗算部14をDPCCH制御チャネルに対し
て備え、相関器15、情報判定部16、乗算部17、電
力補償部18をDPDCHデータチャネルに対して備え、更に、
加算部19、位相/振幅推定部20を備えている。
【0019】信号入力端子01には、アンテナで受信した
信号を準同期検波し、しかる後、ベースバンド帯域の信
号に変換し、A/D変換器によりディジタル化して得ら
れるべースバンド信号が入力する。DPCCH相関器11の
入力端子02には、送信側でDPCCH制御チャネルを拡散す
る際に使用した拡散符号がDPCCH用逆拡散符号として図
示していない同期捕捉器の指示するタイミングで入力す
る。同様に、DPDCH相関器15の入力端子03には、送信側
でDPDCHデータチャネルを拡散する際に使用した拡散符
号が、DPDCH用逆拡散符号として図示していない同期捕
捉器の指示するタイミングで入力する。
【0020】情報選択部13の入力端子04には現在処理
中のビットが既知情報であるPilotBitであるか否かを示
す情報種別選択信号が入力する。すなわち、入力端子02、
03からそれぞれ入力する各逆拡散符号の位相および図1
4に示したフレームフォーマットに従って、現在処理中
のビットが既知情報であるPilot Bitであるか否かを示
す情報種別選択信号が入力される。入力端子05には図示
しない既知情報発生部で発生した既知のPilot Bit情報
が入力される。入力端子06には、DPCCH制御チャネルの
送信電力に対するDPDCHデータチャネルの送信電力の比
の逆数が設定電力情報として入力する。
【0021】DPCCH相関器11は、入力端子01から入力
するベースバンド信号と入力端子02から入力するDPCCH
用逆拡散符号を用いて逆拡散演算を行ってDPCCH制御チ
ャネルのデータビット、すなわち、伝搬路特性の影響を
受けたDPCCHデータビット((1)式のPn・ξnに相当する)
を出力する。ただし、ここでPnはDPCCH制御チャネルの
情報成分である。情報判定部12は、相関器11が出力
するDPCCHデータビットと位相/振幅推定部20が出力
する伝搬路特性推定値(位相/振幅推定値)を用いてDPCC
H制御チャネルにおけるデータビット(Pnに相当)の情
報成分(符号ビット)を判定し、判定結果を出力する。
【0022】情報選択部13は、情報判定部11が出力
する判定結果と既知情報(パイロット)が入力され、情報
種別選択信号に基づいて判定結果もしくは既知情報を選
択的に出力する。すなわち、既知情報区間では既知情報
を選択し、既知情報以外の区間では情報判定部12で判
定した結果を出力する。このように入力端子05から入力
する既知情報を選択する理由は、この既知情報の方が情
報判定部で判定して得られる既知情報より正確なためで
ある。乗算部14は、DPCCH相関器11が出力する伝搬路
特性の影響を受けたDPCCHチャネルのデータビット(Pn
・ξn)と情報選択部13が出力する情報成分(Pn)を
乗算し、DPCCHチャネルのデータビットから情報成分を
除去して伝搬路特性(ξn)を表わすデータビットを出
力する。
【0023】DPDCH相関器15は、入力端子01から入力
するベースバンド信号と入力端子03から入力するDPDCH
用逆拡散符号を用いて逆拡散演算を行ってDPDCHデータ
ビット、すなわち、伝搬路特性の影響を受けたDPDCHデ
ータビット(Dn・ξn)を出力する。ただし、ここでDnはD
PDCHデータチャネルの情報成分である。情報判定部16
は、DPDCH相関器15が出力するDPDCHデータチャネルの
データビットと位相/振幅推定部20が出力する位相/振
幅推定値を用いてDPDCHデータチャネルのデータビット
(Dnに相当)の符号ビット(1又は−1)を判定し、その判定
結果を出力する。
【0024】乗算部17は、DPDCH相関器15が出力す
る伝搬路の影響を受けたDPDCHデータチャネルのデータ
ビット(Dn・ξn)と、情報判定部16が出力する情報
成分(Dn)を乗算してDPDCHデータチャネルのデータビッ
トから情報成分を除去した伝搬路特性(ξn)を表わす
データビットを出力する。電力補償部18は、入力端子
06から入力する設定電力情報を用いて、乗算部17が出
力するデータビットの電力と乗算器14が出力するデータ
ビットの電力の単位を合わせる正規化処理を行う。加算
部19はDPCCH制御チャネルの伝搬路特性(ξn)を表わ
すデータビット系列とDPDCHデータチャネルの伝搬路特
性(ξn)を表わすデータビット系列が入力され、それ
らの系列を加算して出力する。
【0025】位相/振幅推定部20は、加算部19の出
力するデータビット系列が入力され、当該データビット
系列を用いて平均化あるいはフィルタリング処理を施し
て位相/振幅推定値を出力する。位相/振幅推定部20
は、図2に示す移動平均化処理回路あるいは図3で示すFI
Rフィルタ等で構成することができる。移動平均化処理回
路はnタップの遅延部D1〜Dnと各遅延部の出力を加算
する加算器ADDで構成される。FIRフィルタはnタップの
遅延部D1〜Dnと各遅延部の出力に所定の係数a 1〜an
を乗算する乗算器M1〜Mnと各乗算器の出力を加算する
加算器ADDで構成される。
【0026】(B)動作 DPCCH相関器11は、入力端子01から入力されるベース
バンド信号と入力端子02から入力されるDPCCH用逆拡散
符号との積和演算を予め定められた区間(1ビットの拡
散長区間)行なってDPCCH制御チャネルのデータビット
系列を出力する。すなわち、DPCCH相関器11は逆拡散演
算を行って伝搬路特性の影響を受けたDPCCH制御チャネ
ルのデータビット系列(Pn・ξn)を出力する。
【0027】情報判定部12は、位相/振幅推定部20
から入力する位相/振幅推定値を基準位相としてDPCCH相
関器11より出力するDPCCHデータビット系列の情報成
分の符号ビットを判定する。具体的には、DPCCH制御チ
ャネルのデータビット系列をDI+jDQ、位相/振幅推定値
をXI+jXQとするとき、次式 (DI+jDQ)×(XI−jXQ) (5) の演算を行ない、演算結果の実数部の符号(1又は−1)
をDPCCH制御チャネルのデータビット系列の情報成分(P
n)として出力する。ここで、jは(-1)1/2である。
【0028】情報選択部13は情報種別選択信号を参照
し、情報判定部12から入力するDPCCHデータビット系
列の情報成分が既知情報成分であれば、入力端子05より
入力する既知情報を出力し、既知情報成分でなければ該
DPCCHデータビット系列の情報成分をそのまま出力す
る。乗算部14は情報選択部13で選択されたDPCCHデ
ータビット系列の情報成分(Pn)を、相関器11が出力す
る伝搬路特性の影響を受けたDPCCHデータビット(Pn・
ξn)に乗算して情報成分(Pn)を除去した伝搬路特性デ
ータビット(ξn)を出力する。すなわち、情報選択部
13で選択した情報成分をII+jIQとすると次式 (DI+jDQ)×(II−jIQ) (6) の演算をすることを意味する。ただし、3GPPにおいてDP
CCH情報成分はjIQだけである。
【0029】一方、DPDCH相関器15は、入力端子01から
入力するベースバンド信号と入力端子03から入力するDP
DCH用逆拡散符号との積和演算を予め定められた区間
(1ビットの拡散長区間)行ない、DPDCHデータチャネ
ルのデータビット系列を出力する。すなわち、相関器1
5は逆拡散演算を行って伝搬路特性の影響を受けたDPDC
Hデータビット系列(Dn・ξn)を出力する。情報判定部
16は、位相/振幅推定部20から入力する位相/振幅推
定値を基準位相として相関器15で得られたDPDCHデー
タビット系列の情報成分の符号ビットを判定する。具体
的には(5)式と同一の演算を行ってDPDCHデータチャネル
におけるデータビット系列の情報成分(Dn)の符号ビッ
トを判定する。
【0030】乗算部17は相関器15が出力するDPDCH
データビット(Dn・ξn)に情報判定部16で判定され
たDPDCHデータビット系列の情報成分(Dn)を乗算して
情報成分を除去した伝搬路特性データビット(ξn)を
出力する。具体的な演算は(6)式と同一である。電力補
償部18は、乗算部17から出力するDPDCHデータビット系
列の電力値を、設定電力情報に基づき、乗算部14から
出力するDPCCHデータビット系列の電力値に正規化して
出力する。
【0031】加算部19は乗算部14が出力するDPCCH
データビットが伝搬路で受ける位相/振幅特性データ
と、DPDCHデータビットが伝搬路で受ける位相/振幅特
性データを加算し出力する。加算を行なう場合DPDCHデ
ータチャネルのビットレートとDPCCH制御チャネルのビ
ットレートとが異なる場合には、DPDCHデータチャネルの
ビットレートに正規化して加算する必要がある。位相/
振幅推定部20は加算部19で加算されたデータビット
系列をFIRフィルタを通過させることによりノイズ及
び干渉成分を除去した伝搬路特性、すなわち、位相/振幅
特性推定値を出力する。
【0032】FIRフィルタのタップ係数は、本発明を
適用するシステムが許容する周波数以上の周波数成分を
除去する様な係数を選ぶ必要がある。すなわち、移動機
が速度vで移動している場合、素波の到来角に応じて最
大fd(=v/λ, λ:キャリア周波数fcの波長)のドップ
ラ周波数変動を受ける。実際には移動機と受信機間のキ
ャリア周波数に誤差(周波数オフセット)Δfを含んでい
るため受信機での準同期検波後のベースバンド信号のパ
ワーは図4のAに示す様な周波数分布を示す。したがっ
て、システムが許容する移動機の移動速度v,システム
が許容する移動機と受信機間のキャリア周波数誤差Δf
とから図4のBに示す様な周波数特性を有するようにFI
Rフィルタのタップ係数を選ぶ。なお、位相/振幅推定
部20は簡単に構成するために、実数/虚数成分個別に
移動平均化処理することで実現可能である。
【0033】以上本実施例によれば、位相/振幅推定部
20が出力する位相/振幅推定値を位相基準として、DPC
CH制御チャネルとDPDCHデータチャネルの各情報成分を
判定し、DPCCH制御チャネル及びDPDCHデータチャネルの
伝搬路特性の影響を受けている各データビット系列の受
信信号から該情報成分を除去し、擬似的に当該制御チャ
ネル及びデータチャネルがそれぞれ伝搬路で受けた位相
特性及び振幅特性を示すデータ系列を生成して出力す
る。この結果、DPCCH制御チャネルの伝搬路特性データ系
列とDPDCHデータチャネルの伝搬路特性データ系列を加
算することにより精度の高い伝搬路特性データ系列を発
生でき、FIRフィルタ、移動平均化処理回路を通すこ
とによりさらに精度の高い伝搬路特性推定値を得ること
が可能となる。
【0034】・変形例 以上において、情報判定部12,16はDPCCH制御チャ
ネル及びDPDCHデータチャネルにおける各情報成分の符
号ビット(1又は−1)を判定(硬判定)した場合であるが、
複素演算結果をそのまま出力するように構成することも
できる。すなわち、情報判定部12は複素表現された受
信信号と位相/振幅情報の複素共役との複素乗算を行
い、得られた複素乗算結果を判定情報として情報選択部
13に入力する。情報選択部13は、情報種別選択信号
により情報判定部12の出力が既知情報ビットであるこ
とが示されている場合には、既知情報入力端子05より入
力する既知情報を最大尤度に変換して出力し、一方、情
報種別選択信号により既知情報以外の情報ビットである
ことが示されている場合には、情報判定部12から入力
する乗算結果(複素値)を出力する。
【0035】乗算部14は、情報選択部13で選択され
た情報成分を相関器11から出力する伝搬路特性の影響
を受けたDPCCH制御チャネルのデータビット系列に乗算
し、該データビット系列より情報成分を除去する。情報
選択部13で選択された情報成分をII+jIQ、DPCCH制御
チャネルのデータビット系列をDI+jDQとすると乗算部1
4による乗算は次式 (DI+jDQ)×(II−jIQ) (7) の演算を意味する。DPDCHデータチャネル側も上述したD
PCCH制御チャネルと同様に情報判定部16において複素乗
算結果を判定情報として出力し、乗算器17において相関
器15から出力する伝搬路特性の影響を受けたDPDCHデ
ータチャネルのデータビット系列に複素乗算結果を乗算
し、該データビット系列より情報成分を除去する。以
後、加算部19、位相/振幅推定部20を介して位相/振幅
推定値が出力される。
【0036】この変形例によれば、情報判定部12,1
6が出力するデータビット系列の情報成分に尤度情報が
付加されているため、フェージング等でデータビット系
列のパワーが劣化していても位相/振幅推定部20で行
なう位相/振幅推定の演算に与える影響を軽減すること
ができる。
【0037】(C)情報判定部の別の構成 マルチパスの各フィンガーでは図1と同様に各伝搬路の
位相・振幅特性を推定するから、各フィンガーにおける情
報判定部の判定結果(複素情報)を合成し、合成結果に基
づいて情報成分の符号ビットを判定するように構成すれ
ばダイバーシチ効果が得られ、判定精度を向上すること
ができる。
【0038】図5はかかる場合の情報判定部30の構成
図であり、図1の情報判定部12,16に替えて使用で
きるものである。情報判定部30は、乗算部31、加算
部32、符号判定部33を有している。乗算部31には
相関器11もしくは15が出力するデータビット系列
と、位相/振幅推定部20(図1参照)が出力する位相/振
幅推定値の共役複素がそれぞれ入力する。乗算部31は
これらを乗算し、DPCCH制御チャネルもしくはDPDCHデー
タチャネルのデータビット系列の情報成分を複素数で出
力する。又、乗算部31は乗算結果をマルチパスを構成
する他のパス(伝送路A,伝送路B)の情報判定部30に
出力する。
【0039】加算部32は、乗算部31から出力する複
素情報と、他のパス(伝送路A,伝送路B)の情報判定部3
0から入力する複素情報を加算し、加算結果を符号判定
部33に入力する。符号判定部33は、加算部32から入
力する加算結果に基づいてデータビットの符号を判定し
て出力する。この実施例によれば、マルチパスにおける
各パスの情報判定部が出力する複素情報を加算すること
によりダイバーシチ効果が得られ、符号判定部で行なう
情報成分の符号ビットの判定精度を格段に向上すること
ができる。
【0040】(D)位相/振幅推定部の別の構成 図1の加算部19が出力するデータビット系列の位相/振
幅特性の情報精度は、電力が大きいと良好であるが、電
力が小さいと低下する。そこで、電力大のときには加算
部19の出力データをそのまま採用し、電力小のときに
は1シンボル前のデータを用いて加算部19の出力デー
タを推定して出力する。
【0041】図6はかかる制御を実現する位相/振幅推定
部の構成図であり、加算部19から出力するデータビット
系列(データシンボル)と電力閾値がそれぞれ入力される
電力判定部41と、電力の大小に基づいて加算部19から
出力するデータシンボルまたは1シンボル前のデータを
選択的に出力するセレクタ部42と、FIRフィルタ部4
3と、1シンボル前のデータを用いて今回のデータシン
ボルを生成するデータ生成部44を有している。
【0042】データ生成部44は、位相/振幅推定値を
1シンボル期間遅延する遅延部44a、現サンプルにお
ける位相/振幅推定値と1シンボル前の位相/振幅推定
値の複素共役とを乗算して1シンボル期間における位相
変動を算出する乗算部44b、乗算部44bから出力す
る1シンボル期間における位相変動の移動平均を演算し
て出力する移動平均化処理部44c、セレクタ出力を1
シンボル期間遅延する遅延部44d、移動平均化処理部
44cから出力する1シンボル期間における位相変動と
遅延部44dから出力する1シンボル前のセレクタ出力を乗
算して今回の加算部19の出力を推定する乗算器44eを
有している。
【0043】電力判定部41は加算部19より入力するデ
ータビットの電力値と電力閾値とを比較し、電力閾値よ
りも入力されたデータビットの電力値が小さい場合はロ
ーレベルの信号("0")を出力し、大きい場合もしくは
等しい場合はハイレベルの信号("1")をセレクト情報と
して出力する。一方、乗算部44bはFIRフィルタ部4
3が出力する位相/振幅推定値情報とその1シンボル前
の値の複素共役を1シンボル毎に乗算して1シンボル毎
の位相変動量を求め、移動平均化処理部44cは該位相
変動量を予め定めた区間移動平均化処理することにより
平均位相変動量を求める。乗算部44eは、セレクタ部
42が出力した1シンボル前の位相/振幅特性データを
移動平均化処理部44cで求めた平均位相変動量分だけ
位相変動させた値をセレクタ部42に入力する。
【0044】セレクタ部42は、電力判定部33より入
力されるセレクト情報の値が‘1’の場合、加算部19よ
り入力するデータビットを選択し、セレクト情報の値が
‘0’の場合、セレクタ部42が1サンプル前に出力し
たデータビットの位相を平均位相変動量分だけ位相変動
させた値を選択し、選択データをFIRフィルタ部43
に入力する。FIRフィルタ部43はセレクタ部42で
セレクトされたデータビット系列を用いてフィルタリン
グ処理して位相/振幅推定値を出力する。
【0045】図6の実施例によれば、位相/振幅推定部に
入力するデータシンボルの電力が小さい場合、1シンボ
ル前に出力したデータシンボルの位相を平均位相変動量
分だけ位相変動させて求まる値をFIRフィルタ部に入
力させるようにしたから、データシンボルの電力が小さ
い場合でも精度の高い位相/振幅推定値を得ることが可
能となる。また、FIRフィルタ部の出力する位相/振
幅推定値を用いて位相変動量を推定するようにしたか
ら、精度の高い位相変動量を得ることが可能となる。
【0046】(E)相関器が出力するシンボル間の固定
位相変動量が大きい場合の対策 図4に関連して説明したように受信機の準同期検波後の
ベースバンド信号には、移動機の移動に伴うドップラ周
波数変動と移動機と受信機間のキャリア周波数誤差に伴
う周波数変動とが含まれている。一般的に、ドップラ周
波数変動は時々刻々変動するパラメータであるのに対
し、キャリア周波数誤差変動Δfは長区間に渡り変動し
ない固定のパラメータであるがドップラ周波数変動に比
べて相当大きくなることがある。かかる場合、何らかの
方法でΔfが推定できれば−fd〜fdを通過帯域とするフ
ィルタを形成すれば良い事となり Δfがfdに対して大き
くなっても、フィルタ形成が非常に容易となる。そこ
で、キャリア周波数誤差変動Δfに伴う1シンボル当りの
位相変動量φを検出する手段を設け、図1の位相/振幅
推定回路の一部に改良を加える。
【0047】(a)情報判定部周辺の改良 キャリア周波数誤差変動Δfに伴う1シンボル当りの位相
変動量をφ、ドップラ周波数に伴う1シンボル当りの位
相変動量をθとし、φ>>θとする。φ>>θより、ある時
刻において相関器15(図1)から出力するシンボルαiの
位相を3φ+θとすると、1,2,3シンボル前のシンボルの
位相はそれぞれ、αi−1=2φ+θ,αi−2=φ+θ, α
i−3=θと表すことができる。位相/振幅推定部20を図
7に示すタップ数=3の移動平均化処理回路で構成するも
のとすると、位相/振幅推定部20は移動平均処理の位相
関係から中間タップのシンボルαi−2の位相情報を有す
る位相/振幅推定値を出力する。
【0048】このため、情報判定部16に相関器15から
入力するシンボルαiの位相(=3φ+θ)は位相/振幅
推定値の位相(=φ+θ)より2φだけ進んでいることに
なり、φが大きいと正しい情報判定ができなくなる。そこ
で本発明では、図8に示すように情報判定部(Bit Decisi
on)16の前段に位相回転部50を設け、相関器15から入
力するシンボルαiの位相を2φ回転して位相/振幅推定
値の位相と一致するように制御する。すなわち、位相回
転部50は周波数オフセット推定部51から入力する周
波数オフセットに起因する位相変動量φを用いて、次式 β=−[(TAP−1)/2+1]×φ により位相回転量βを演算する。ここではTAP=3である
からβ=−2φである。ついで、位相回転部50はβだ
けシンボルαiの位相を進める処理を行って(2φだけ位
相を引き戻す)、位相/振幅推定値の位相に一致させ
る。以上により、情報判定部16における情報判定の精
度が向上する。
【0049】周波数オフセット推定部51は図9に示す
構成を備えている。図4からドップラ周波数変動は0Hzを
中心に-fdからfdの間で0Hzを中心に左右対称となる分布
を有している。したがって、長区間受信信号を平均化す
ることによりドップラ周波数変動は相殺され、周波数オ
フセットΔfに伴う1シンボル当りの位相変動量φを検出
することが可能となる。このため、周波数オフセット推
定部51において、遅延部51aは位相/振幅推定値を
1サンプル期間遅延し、乗算部51bは現サンプルにお
ける位相/振幅推定値と1サンプル前の位相/振幅推定
値の複素共役とを乗算して1サンプル期間における位相
変動を算出し、平均化処理部51cは乗算部51bから
出力する1サンプル期間における位相変動の平均値を演
算して周波数オフセットΔfに伴う1シンボル当りの位相
変動量を出力する。加算部51dは該位相変動量と他フ
ィンガーから入力する位相変動量を加算してダイバーシ
チ効果により検出精度を高めて周波数オフセットΔfに
伴う1シンボル当りの位相変動量φを出力する。尚、実際
には各演算部で複素演算が行われ、加算部51dから出
力する複素数の実数部realと虚数部imagを用いて次式 φ=tan-1(imag/real) により位相変動量φを演算する。周波数オフセット推定
部51に入力する信号を位相/振幅推定値としている理
由は受信信号から干渉を除去した信号が位相/振幅推定
値であるため、直接受信信号を入力するよりも特性が向
上するためである。
【0050】以上より、図8において、位相回転部50は相
関器15から出力するDPDCHデータチャネルにおけるデ
ータビット系列の位相をβ(=2φ)回転し、情報判定部
16は位相回転したデータビット系列の情報成分と位相
/振幅推定値の複素共役を乗算し、複素乗算結果を出力
し、加算部16′は該複素乗算結果と他フィンガーから
の複素乗算結果を加算してダイバーシチ効果により情報
判定精度を高め、乗算部17は加算器出力の複素共役と
相関器出力を乗算し、伝搬路の位相・振幅特性を示す情
報を出力する。
【0051】以上では、タップ数3の場合について説明
したが任意のタップ数でも構わない。又、情報判定部16の
前段に位相回転部50を設けた場合について説明した
が、情報判定部12の前段に位相回転部を設けることもで
きる。
【0052】(b)位相/振幅推定部の改良 位相/振幅推定部20をたとえばタップ数=3の移動平均
化処理回路あるいはFIRフィルタで構成すると、図7に示
すように各タップにおけるシンボルαi〜αi-3の位相は
3φ+θ,2φ+θ,φ+θ,θとなり、位相が大幅に異
なって正確な位相/振幅推定値を出力できなくなる。こ
のため、各タップにおける位相を一致させる必要があ
る。本発明では図10に示すように、各遅延部D1〜D3の前
に位相をφ回転するための位相回転部611〜613を設
けて各タップの位相を合わせている。すなわち、位相/
振幅推定部20の入力データの位相を3φ+θとすれば、
1シンボル前のデータの位相は2φ+θであるが位相回転
部611でφ位相回転されるためトータル的に位相は(2
φ+θ)+φ=3φ+θとなる。同様に、2シンボル前の
データの位相はφ+θであるが位相回転部611、612
でそれぞれφ位相回転されるためトータル的に位相は
(φ+θ)+2φ=3φ+θとなり、3シンボル前のデー
タの位相はθであるが位相回転部611、612、613
でそれぞれφ位相回転されるためトータル的に位相はθ
+3φとなり、各タップの位相が一致する。尚、以上ではタ
ップ数=3の場合であるが任意のタップ数でも良い。
【0053】図11は図8の構成に図10の位相/振幅推定
部20を直列に接続した実施例である。この様な構成を
採用することによりΔfに伴う1シンボル当りの位相変動
量φを除去することができる。そして、位相変動量φを
除去することにより先に説明したとおりフィルタ形成が
非常に容易となる。具体的にはシフトレジスタの段数を
長くする事が可能となり急峻でかつ減衰量の大きなフィ
ルタが形成可能となる。
【0054】(F)変形例 (1)上記実施例では、システムが許容する周波数以上の
周波数成分を除去する方法としてFIRフィルタを用い
たが、フィルタの形式はFIRフィルタ以外の例えばI
IRフィルタ等のフィルタでも同等の効果が期待でき
る。ただし、フィルタによる位相回転はできるだけ少な
いものを選ぶ必要がある。 (2)上記実施例では、システムが許容する周波数以上の
周波数成分を除去する方法としてFIRフィルタを用い
たが、離散フーリエ変換を行なった後システムが許容す
る周波数以上の周波数成分の値を0に置き換え、離散フ
ーリエ逆変換を行なうことでも同等の効果が期待でき
る。
【0055】(3)上記実施例では、システムが許容する
周波数以上の周波数成分を除去する方法としてFIRフ
ィルタを用いたが、ウェーブレット縮退によるノイズの
低減手法を用いる事でも同等の効果が期待できる。 (4)上記実施例では、システムが許容する周波数以上の
周波数成分を除去する方法としてFIRフィルタを用い
たが、最小自乗近似を行なう事でも同等の効果が期待で
きる。 (5)上記図6の実施例では、位相変動量を求めるために1
サンプル前の値の複素共役値を乗算した後、移動平均化
処理を行なっているが、CORDIC等の推定手法を用いるこ
とにより同様の効果が期待できる。
【0056】・付記 (付記1) 既知の情報が未知の情報の間に時間多重さ
れて送信されるデータチャネルと未知の情報のみが送信
されるデータチャネルのそれぞれにおいて情報がコード
多重されて送信される通信システムにおける伝搬路特性
推定装置において、既知の情報が未知の情報の間に時間
多重されて送信されるデータチャネルの受信信号より当
該チャネルの送信情報を除去する第1の送信情報除去
部、未知の情報のみが送信されるデータチャネルの受信
信号より当該チャネルの送信情報を除去する第2の送信
情報除去部、各送信情報除去部の出力を加算する加算
部、加算部の出力より各チャネルが伝搬路で受けた位相
特性及び振幅特性を推定する位相/振幅推定部を、備え
たことを特徴とする伝搬路特性推定装置。
【0057】(付記2) 前記第1の送信情報除去部
は、前記位相/振幅推定部より出力される伝搬路の位相
/振幅特性を示す位相/振幅情報に基づいて前記受信信
号より送信情報を判定する情報判定部、当該送信情報が
既知情報であれば既知情報発生部より入力する既知情報
を、未知情報であれば前記情報判定部から入力する判定
情報を出力する情報選択部、前記情報判定部に入力され
た前記受信信号から前記情報選択部が出力した情報成分
を除去する演算を行う乗算部、を備えたことを特徴とす
る付記1に記載の伝搬路特性推定装置。
【0058】(付記3) 前記第2の送信情報除去部
は、前記位相/振幅推定部より出力される伝搬路の位相
/振幅特性を示す位相/振幅情報に基づいて前記受信信
号より送信情報を判定する情報判定部、前記情報判定部
に入力された前記受信信号から前記情報判定部が出力し
た情報成分を除去する演算を行う乗算部、を備えたこと
を特徴とする付記1に記載の伝搬路特性推定装置。
【0059】(付記4) 前記第2の送信情報除去部
は、更に、各データチャネルの電力単位を合わせるため
の電力値補償部、を備えたことを特徴とする付記3記載
の伝搬路特性推定装置。 (付記5) 前記情報判定部は、複素表現された前記受
信信号と前記位相/振幅情報の複素共役との複素乗算を
行い、乗算結果に基づいて送信情報の符号ビットを判定
する、ことを特徴とする付記2又は3記載の伝搬路特性
推定装置。
【0060】(付記6) 前記情報判定部は、複素表現
された前記受信信号と前記位相/振幅情報の複素共役と
の複素乗算を行い、得られた複素乗算結果を前記判定情
報として出力することを特徴とする付記2又は3記載の
伝搬路特性推定装置。 (付記7) 前記情報判定部は、複素表現された前記受
信信号と前記位相/振幅情報の複素共役との複素乗算を
行い、複素乗算結果を出力すると共に同一のデータチャ
ネルについて異なる伝送路の伝搬路特性推定装置がそれ
ぞれ出力した複素乗算結果を加算し、加算結果に基づい
て送信情報の符号ビットを判定すること、を特徴とする
付記2又は3記載の伝搬路特性推定装置。
【0061】(付記8) 前記位相/振幅推定部は、前
記加算部から入力するデータシンボルの電力値と設定電
力値とを比較する電力比較部、 1シンボル毎の伝搬路における位相変動量の平均値を算
出する位相変動量監視部、入力するデータシンボルの電
力値が設定電力値より大きければ該データシンボルを選
択し、設定電力値より小さければ当該入力データシンボ
ルの直前に選択したデータシンボルの位相成分を前記位
相変動量の平均値分位相回転させて得られるシンボルを
選択する選択部、 選択部により選択されたシンボルが入力されて伝搬路の
位相/振幅特性を示す位相/振幅情報を出力する手段、
を備えたことを特徴とする付記1記載の伝搬路特性推定
装置。
【0062】(付記9) 送受信装置における発振周波
数の周波数オフセットに基づく固定位相変動φを検出す
る固定位相変動検出部、 前記位相/振幅推定部を複数タップのフィルタで構成す
る場合、M番目の中央タップにおけるデータの位相と一
致するように、前記受信信号の位相をM・φ分、位相回
転する位相回転部、を備えたことを特徴とする付記1記載
の伝搬路特性推定装置。 (付記10) 前記フィルタの各タップ間に固定位相変
動φ分、位相を回転する位相回転部を設けたことを特徴
とする付記9記載の伝搬路特性推定装置。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、位相/振幅推定部が出力
する位相/振幅推定値を位相基準として、DPCCH制御チャ
ネルとDPDCHデータチャネルの各情報成分をそれぞれ判
定し、DPCCH制御チャネル及びDPDCHデータチャネルの伝
搬路特性の影響を受けている各データビット系列から前
記判定により得られた情報成分を除去し、擬似的に当該
制御チャネル及びデータチャネルがそれぞれ伝搬路で受
けた位相特性及び振幅特性を示すデータ系列を生成して
出力するようにしたから、DPCCH制御チャネルの伝搬路特
性データ系列とDPDCHデータチャネルの伝搬路特性デー
タ系列を加算することにより精度の高い伝搬路特性デー
タ系列を発生できる。しかも、FIRフィルタあるいは
移動平均化処理回路を通すことにより更に精度の高い伝
搬路特性推定値を得ることが可能となる。
【0064】又、本発明によれば、情報判定部において複
素表現された受信信号と位相/振幅情報の複素共役との
複素乗算を行い、得られた複素乗算結果を判定情報とし
て出力するようにしたから、情報判定部の出力信号に尤
度情報を付加できる。このため、フェージング等でデー
タビット系列のパワーが劣化していても位相/振幅推定
部で行なう位相/振幅推定の演算に与える影響を軽減す
ることができる。又、本発明によれば、マルチパスにお
ける各パスの情報判定部が出力する複素情報を加算する
ことによりダイバーシチ効果が得られ、符号判定部で行
なう情報成分の符号ビットの判定精度を格段に向上する
ことができる。
【0065】又、本発明によれば、位相/振幅推定部に入
力するデータシンボルの電力が小さい場合、1サンプル
前に出力したデータシンボルの位相を平均位相変動量分
だけ位相変動させて求まる値を移動平均化処理回路やF
IRフィルタ部等に入力するようにしたから、データシ
ンボルの電力が小さい場合でも精度の高い位相/振幅推
定値を得ることが可能となる。また、本発明によれば、
移動平均化処理回路やFIRフィルタ部の出力する位相
/振幅推定値を用いて位相変動量を推定するようにした
から、精度の高い位相変動量を得ることができ、入力デ
ータシンボルの電力が小さい場合であっても精度の高い
位相/振幅推定値の出力が可能となる。
【0066】又、本発明によれば、周波数オフセットに基
づく固定位相変動量が大きい場合であっても、相関器か
ら出力するシンボルの位相を回転して位相/振幅推定値
の位相と一致させるようにしたから、情報判定部におけ
る情報成分の判定精度を向上でき、伝搬路の位相/振幅特
性の推定精度を向上することができる。又、本発明によれ
ば、周波数オフセットに基づく固定位相変動量が大きい
場合であっても、位相/振幅推定部を構成するFIRフィル
タや移動平均化処理回路の各タップにおけるシンボルの
位相が一致するように位相回転制御するから伝搬路の位
相/振幅特性の推定精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伝搬路特性推定装置の一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】移動平均化処理回路により構成された位相/振
幅推定部の説明図である。
【図3】FIRフィルタにより構成された位相/振幅推定部
の説明図である。
【図4】フェージング周波数特性及びフィルタの周波数
特性図ある。
【図5】情報判定部の別の構成図である。
【図6】位相/振幅推定部の別の構成図である。
【図7】タップ数3の移動平均化処理回路の構成図であ
る。
【図8】周波数オフセットに起因する固定位相変動量が
大きい場合における情報判定部周辺の構成図ある。
【図9】周波数オフセット推定部の構成図である。
【図10】周波数オフセットに基づく固定位相変動量が
大きい場合における位相/振幅推定部を構成する移動平
均化処理回路の構成図である。
【図11】図8と図10の移動平均化処理回路を接続した
構成図である。
【図12】従来のCDMA受信部の構成図である。
【図13】従来のフレームフォーマットにおける位相/
振幅特性推定装置の構成図である。
【図14】3GPPの上りリンクフレーム構成図である。
【図15】3GPPのフレームフォーマットを用いた場合に
おける位相/振幅特性推定装置の構成図である。
【符号の説明】
11 相関器 12 情報判定部 13 情報選択部 14 乗算部 15 相関器 16 情報判定部 17 乗算部 18 電力補償部 19 加算部 20 位相/振幅推定部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既知の情報が未知の情報の間に時間多重
    されて送信されるデータチャネルと未知の情報のみが送
    信されるデータチャネルのそれぞれにおいて情報がコー
    ド多重されて送信される通信システムにおける伝搬路特
    性推定装置において、既知の情報が未知の情報の間に時
    間多重されて送信されるデータチャネルの受信信号より
    当該チャネルの送信情報を除去する第1の送信情報除去
    部、 未知の情報のみが送信されるデータチャネルの受信信号
    より当該チャネルの送信情報を除去する第2の送信情報
    除去部、 各送信情報除去部の出力を加算する加算部、 加算部の出力より各チャネルが伝搬路で受けた位相特性
    及び振幅特性を推定する位相/振幅推定部を、 備えたことを特徴とする伝搬路特性推定装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の送信情報除去部は、 前記位相/振幅推定部より出力される伝搬路の位相/振
    幅特性を示す位相/振幅情報に基づいて前記受信信号よ
    り送信情報を判定する情報判定部、 当該送信情報が既知情報であれば既知情報発生部より入
    力する既知情報を、未知情報であれば前記情報判定部か
    ら入力する判定情報を出力する情報選択部、 前記情報判定部に入力された前記受信信号から前記情報
    選択部が出力した情報成分を除去する演算を行う乗算
    部、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の伝搬路特性
    推定装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の送信情報除去部は、 前記位相/振幅推定部より出力される伝搬路の位相/振
    幅特性を示す位相/振幅情報に基づいて前記受信信号よ
    り送信情報を判定する情報判定部、 前記情報判定部に入力された前記受信信号から前記情報
    判定部が出力した情報成分を除去する演算を行う乗算
    部、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の伝搬路特性推
    定装置。
  4. 【請求項4】 前記情報判定部は、 複素表現された前記受信信号と前記位相/振幅情報の複
    素共役との複素乗算を行い、複素乗算結果を出力すると
    共に同一のデータチャネルについて異なる伝送路の伝搬
    路特性推定装置がそれぞれ出力した複素乗算結果を加算
    し、加算結果に基づいて送信情報の符号ビットを判定す
    ること、 を特徴とする請求項2又は3記載の伝搬路特性推定装
    置。
  5. 【請求項5】 前記位相/振幅推定部は、 前記加算部から入力するデータシンボルの電力値と設定
    電力値とを比較する電力比較部、1シンボル毎の伝搬路に
    おける位相変動量の平均値を算出する位相変動量監視
    部、 入力するデータシンボルの電力値が設定電力値より大き
    ければ該データシンボルを選択し、設定電力値より小さ
    ければ当該入力データシンボルの直前に選択したデータ
    シンボルの位相成分を前記位相変動量の平均値分位相回
    転させて得られるシンボルを選択する選択部、選択部に
    より選択されたシンボルが入力されて伝搬路の位相/振
    幅特性を示す位相/振幅情報を出力する手段、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の伝搬路特性推
    定装置。
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