JP2003141975A - 故障予知機能付スイッチ - Google Patents

故障予知機能付スイッチ

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JP2003141975A
JP2003141975A JP2001334585A JP2001334585A JP2003141975A JP 2003141975 A JP2003141975 A JP 2003141975A JP 2001334585 A JP2001334585 A JP 2001334585A JP 2001334585 A JP2001334585 A JP 2001334585A JP 2003141975 A JP2003141975 A JP 2003141975A
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light
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switch
plunger
optical sensors
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JP2001334585A
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English (en)
Inventor
Akihiro Arataki
明弘 荒瀧
Koji Tanaka
孝司 田中
Takashi Matsuda
貴旨 松田
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性を高めるとともに、低コストで内蔵ス
イッチの故障予知を行えるようにする。 【解決手段】 2個の光センサ9,10の出力に基づい
て、スイッチ出力を与える無接点のスイッチとしている
ので、メカ式の有接点スイッチのような接点の溶着や塵
埃の侵入による接触不良などの不具合を招くことがな
く、信頼性が向上する。しかも、操作位置では、作動部
材12の透過窓18,19が2個の光スイッチ9,10
の発光部9a,10aと受光部9b,10bとの間にそ
れぞれ位置して共に入光状態となるようにしているの
で、一方のみの光センサから受光出力が得られたときに
は、他方の光センサは、正常に動作していないとして、
故障予知出力を与えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内蔵スイッチの故
障の予知を行える故障予知機能付スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ケースに、スナップアクション動
作するマイクロスイッチを内蔵したリミットスイッチが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなリミットス
イッチでは、マイクロスイッチの接点の溶着や摩耗ある
いは塵埃等の侵入による接触不良を生じて誤動作する場
合があるが、かかる不具合は、いわゆるメカ式の有接点
スイッチにおいては、不可避の課題となっている。
【0004】また、近年、メンテナンスの予防保全のた
めに、故障予知、寿命予測の要求が高まっているが、上
述のように接点の溶着や接触不良等の故障を予知するの
は、技術的に難しく、特に低コストで実現するのは困難
であった。
【0005】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、信頼性を高めるとともに、低コストで
内蔵スイッチの故障予知を行えるようにすることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次のように構成している。
【0007】すなわち、本発明の故障予知機能付スイッ
チは、外力によって操作位置と復帰位置との間を変位す
るスイッチング用のプランジャを備えるスイッチであっ
て、発光部および受光部を有する2個の光センサと、前
記プランジャに連動して前記両光センサの発光部と受光
部との間を変位可能であって、前記両光センサの前記発
光部から前記受光部への光を共に通過させる入光状態ま
たは共に遮断する遮光状態にする作動部材と、前記両光
センサの出力に基づいて、スイッチ出力および故障予知
出力を与える出力手段とを備え、前記作動部材は、前記
プランジャが前記操作位置にあるときと前記復帰位置に
あるときとで、入光状態と遮光状態とを逆転させるもの
であり、前記出力手段は、いずれか一方のみの光センサ
から受光出力が得られたときに、故障予知出力を与える
ものである。
【0008】なお、作動部材は、必ずしも同時に両光セ
ンサを共に入光状態とし、または、遮光状態とする必要
はなく、時間的なずれがあっても両光センサを共に入光
状態にでき、または、遮光状態にできればよい。
【0009】本発明によると、2個の光センサの出力に
基づいて、スイッチ出力を与える無接点のスイッチとし
ているので、メカ式の有接点スイッチのような接点の溶
着や塵埃の侵入による接触不良などの不具合を招くこと
がなく、信頼性が向上する。しかも、2個の光スイッチ
が共に入光状態となるように構成しているので、一方の
みの光センサから受光出力が得られたときには、他方の
光センサは、例えば、寿命による発光光量の減衰などに
よって正常に動作していないことになり、このまま使用
を継続していると、前記一方の光センサも正常に動作し
なくなって故障することになるとして、故障予知出力を
与えるものであり、これによって、スイッチが故障する
前にそれを知ってメンテナンスを行うことができる。
【0010】本発明の一実施態様においては、前記作動
部材は、前記プランジャが前記操作位置にあるときに、
前記両光センサを共に入光状態とするものであって、前
記出力手段は、少なくとも一方の光センサから受光出力
が得られたときに、外力による操作に対応したスイッチ
出力を与えるものである。
【0011】本発明によると、前記出力手段は、少なく
とも一方の光センサから受光出力が得られたときに、外
力による操作に対応したスイッチ出力、すなわち、動作
出力を与えるので、2個の光センサの一方が故障して
も、他方の光センサによって正常な動作を継続すること
ができる。
【0012】本発明の好ましい実施態様においては、前
記2個の光センサは、前記作動部材の変位方向に沿っ
て、あるいは、前記変位方向に直交する方向に沿ってそ
れぞれ配置され、前記作動部材は、各光センサに個別的
に対応する2つの透過窓を有し、前記操作位置では、各
透過窓が、各光センサの発光部と受光部との間にそれぞ
れ介在して入光状態とするものである。
【0013】本発明によると、プランジャの変位に連動
して作動部材が変位することによって、操作位置では、
作動部材の2つの透過窓が、各光センサの発光部と受光
部との間にそれぞれ位置して入光状態として両光センサ
の受光部では、受光出力を得ることができる。
【0014】本発明の他の実施態様においては、前記出
力手段を、論理回路で構成している。
【0015】本発明によると、両光センサの出力に基づ
いて、スイッチ出力および故障予知出力を与える出力手
段を、論理回路で構成しているので、CPUなどで構成
する場合に比べて、低いコストで実現できる。
【0016】本発明の好ましい実施態様においては、前
記出力手段は、スイッチ出力を与える出力用のトランジ
スタを備えるとともに、前記トランジスタの入出力電圧
に基づいて、該トランジスタの短絡故障およびオープン
故障の少なくとも一方を検出して故障出力を与えるもの
である。
【0017】本発明によると、出力用のトランジスタの
短絡故障やオープン故障が生じた場合に、故障出力によ
って、それを知ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】(実施の形態1)図1は、本発明の一つの
実施の形態に係るスイッチのカバーを開いた状態の正面
から見た概略図であり、図2は、側面から見た概略断面
図である。
【0020】本体ケース1には、後述のように光センサ
を用いた無接点スイッチ2が内蔵されており、この本体
ケース1の上端に取り付けられたヘッドケース3には、
ローラ付のレバー4が連結された操作軸5が挿通支持さ
れており、この操作軸5には、ヘッドケース3内におい
て、図示しない回転カムが連結されている。ヘッドケー
ス3と本体ケース1とに亘って上下にスライド変位可能
にプランジャ6が支持されており、このプランジャ6に
は、該プランジャ6と一体的な補助プランジャ7が装備
されている。
【0021】ローラ付のレバー4が外力によって揺動操
作されると、操作軸5に連結されている上述の回転カム
が一体回転してプランジャ6が下方に押し込み変位され
て操作位置に達し、操作が解除されると、復帰バネ8に
よってプランジャ6が上方の復帰位置に復帰変位するよ
うに構成されている。
【0022】かかるレバー4の揺動によるプランジャ6
の変位は、従来のメカ式のリミットスイッチと基本的に
同様である。
【0023】この実施の形態では、信頼性を高めるとと
もに、低コストで内蔵スイッチの故障予知を行えるよう
にするために、次のように構成している。
【0024】すなわち、この実施の形態では、発光部9
a,10aおよび受光部9b,10bをそれぞれ有する
2個の光センサ9,10と、補助プランジャ7にネジに
よって連結されて前記プランジャ6に連動して前記両光
センサ9,10の発光部9a,10aと受光部9b,1
0bとの間を上下に変位可能な作動部材12と、前記光
センサ9,10が実装された回路基板13を備える無接
点スイッチ2が内蔵されている。
【0025】回路基板13は、本体ケース1の背面にネ
ジ14によって固定された主取付板15に取り付けられ
ており、この主取付板15には、上下方向に変位する作
動部材12が挿通する副取付板16,17が上下にそれ
ぞれ立設されており、上側の副取付板16と補助プラン
ジャ7の下端との間には、該補助プランジャ7を上方に
復帰付勢する上述の復帰バネ8が介装されている。
【0026】この実施の形態では、プランジ6と上下方
向に一体に変位する作動部材12は、非透光性の材料よ
り細長い板状に形成され、プランジャが復帰位置と操作
位置との間で変位するのに応じて上下方向に変位する。
【0027】各光センサ9,10は、発光部9a,10
aと受光部9b,10bとが、所定間隔をあけて対向配
置されており、さらに、両光センサ9,10は、作動部
材12の変位方向に沿って異なる位置にそれぞれ配置さ
れている。
【0028】作動部材12には、図3に示されるよう
に、各光センサ9,10に個別的に対応して発光部9
a,10aからの光を受光部9b,10bに通過させる
ための第1,第2の透過窓18,19が、作動部材12
の長手方向に沿ってそれぞれ設けられており、プランジ
ャ6が復帰位置にあるときには、各透過窓18,19
は、図3(a)に示されるように各光センサ9,10よ
りもそれぞれ上方の位置にあり、この状態では、非透光
性の作動部材12が、各光センサ9,10の発光部9
a,10aと受光部9b,10bとの間に介在して光を
共に遮断する遮光状態とし、また、ローラ付のレバー4
が操作されて復帰バネ8の付勢力に抗してプランジャ6
が押し込み操作されて操作位置になると、作動部材も連
動して下方へ変位し、各透過窓18,19は、図3
(b)に示されるように各光センサ9,10の位置に達
し、この状態では、各透過窓18,19が、各光センサ
9,10の発光部9a,10aと受光部9b,10bと
の間にそれぞれ位置して発光部9a,10aからの光を
受光部9b,10bに共に通過させる入光状態とする。
【0029】図4は、これら光センサ9,10の出力に
基づいて、スイッチ出力および故障予知出力を与える出
力回路の構成図である。
【0030】各光センサ9,10の発光部9a,10a
および受光部9b,10bは、発光ダイオードおよびホ
トトランジスタでそれぞれ構成されている。
【0031】上述のように、ローラ付のレバー4に外力
が作用しておらず、プランジャ6が復帰位置にあるとき
には、プランジャ6に連動する作動部材12の各透過窓
18,19は、対応する各光センサ9,10よりもそれ
ぞれ上方位置にあって、非透光性の作動部材12が、各
光センサ9,10の発光部9a,10aと受光部9b,
10bとの間に介在して光を遮断する遮光状態となって
おり、この状態では、各ホトトランジスタ9b,10b
は、各発光ダイオード9a,10aからの光を受光する
ことができず、共に非導通状態となっている。
【0032】次に、ローラ付のレバー4に外力が作用し
てプランジャ6が押し込み操作されて操作位置に達する
と、プランジャ6に連動する作動部材12の各透過窓1
8,19は、各光センサ8,9の発光部9a,10aと
受光部9b,10bとの間の位置に達して入光状態とな
り、この状態では、各ホトトランジスタ9b,10b
は、各発光ダイオード9a,10aからの光を受光して
共に導通状態となる。
【0033】この実施の形態の出力回路は、基本的に、
各光センサ9,10の出力に基づいて、スイッチ出力を
与えるスイッチ出力回路20と、各光センサ9,10の
出力に基づいて、故障予知出力を与える故障予知出力回
路21とを備えている。なお、33は定電圧回路であ
る。
【0034】スイッチ出力回路20は、各光センサ9,
10のホトトランジスタ9b,10bの出力が与えられ
る第1の論理和回路22と、この第1の論理和回路22
の出力がベースに与えられるスイッチ出力用の第1の出
力トランジスタ23とを備えており、両光センサ9,1
0の少なくとも一方が入光状態となったときに、第1の
出力トランジスタ23を導通させて外力による操作に対
応するスイッチ出力、すなわち、動作出力を、負荷24
が接続されているスイッチ出力用端子25に与える。
【0035】故障予知出力回路21は、各光センサ9,
10のホトトランジスタ9b,10bの出力が与えられ
る排他的論理和回路26と、両光センサ9,10の動作
のタイムラグの影響をなくすためのタイマ回路27と、
第1の出力トランジスタ23のベースおよびコレクタに
接続された排他的否定論理和回路28と、この排他的否
定論理和回路28およびタイマ回路27の出力が与えら
れる第2の論理和回路29と、この第2の論理和回路2
9の出力がベースに与えられる故障予知出力用の第2の
出力トランジスタ30とを備えている。
【0036】この故障予知出力回路21は、いずれか一
方のみの光センサのホトトランジスタが導通したときに
は、他方の光センサが正常に動作していないとして故障
予知出力を、故障予知出力用端子31を介してブザや表
示灯などの報知手段32に与えるものである。
【0037】上述のように、作動部材12の各透過窓1
8,19は、ローラ付のレバー4が外力によって操作さ
れてプランジャ6が操作位置に変位したときに、対応す
る各光センサ9,10の発光部9a,10aと受光部9
b,10bとの間にそれぞれ位置して共に入光状態とす
るものであり、本来、両光センサ9,10のホトトラン
ジスタ9b,10bは、共に導通状態となるものである
が、一方の光センサ9(10)のホトトランジスタ9b
(10b)のみが導通したときには、他方の光センサ1
0(9)の発光ダイオード10a(9a)は、例えば、
寿命による発光光量の減衰などによってホトダイオード
10b(9b)で受光できず、正常に動作していないこ
とになるので、故障予知出力を与えるのである。
【0038】すなわち、各光センサ9,10のホトトラ
ンジスタ9b,10bの出力が与えられる排他的論理和
回路26は、いずれか一方の光センサ9(10)のホト
トランジスタ9b(10b)のみが導通すると、ハイレ
ベルの出力を与え、これによって、タイマ回路27およ
び第2の論理和回路29を介して第2の出力トランジス
タ30が導通して故障予知出力を与えるものである。
【0039】なお、両光センサ9,10は、完全に同一
のタイミングで動作するものではないので、瞬間的なず
れの影響をなくすために、タイマ回路27を設けてい
る。
【0040】この実施の形態の故障予知出力回路21
は、さらに、第1の出力トランジスタ23の短絡故障お
よびオープン故障を検出して故障出力を与えるものであ
る。すなわち、第1の出力トランジスタ23のベースお
よびコレクタに接続された排他的否定論理和回路28
は、第1の出力トランジスタ23がオープン故障してそ
のベース電位およびコレクタ電位が共にハイレベルにな
ると、ハイレベルの出力を与え、これによって、第2の
論理和回路29を介して第2の出力トランジスタ30が
導通して故障出力を与え、また、第1の出力トランジス
タ23が短絡故障してそのベース電位およびコレクタ電
位が共にローレベルになると、排他的否定論理和回路2
8は、ハイレベルの出力を与え、これによって、第2の
論理和回路29を介して第2の出力トランジスタ30が
導通して故障出力を与えるものである。
【0041】次に、以上の構成を有する故障予知機能付
スイッチの動作を説明する。 (1)先ず、正常動作について説明する。
【0042】ローラ付のレバー4に外力が作用しておら
ず、プランジャ6が復帰位置にあるときには、プランジ
ャ6に連動する作動部材12の各透過窓18,19は、
対応する各光センサ9,10よりもそれぞれ上方位置に
あって、非透光性の作動部材12が、各光センサ9,1
0の発光部9a,10aと受光部9b,10bとの間に
介在して光を遮断する遮光状態となっており、この状態
では、各ホトトランジスタ9b,10bは、各発光ダイ
オード9a,10aからの光を受光することができず、
共に非導通状態となっている。
【0043】したがって、この状態では、スイッチ出力
回路20の第1の論理和回路22の入力は、共にローレ
ベルであり、その出力は、ローレベルとなり、第1の出
力トランジスタ23は、非導通となっている、すなわ
ち、操作に応じたスイッチ出力を出力していない状態と
なっている。
【0044】一方、故障予知出力回路21の排他的論理
和回路26の入力は、共にローレベルであり、その出力
は、ローレベルとなり、また、排他的否定論理和回路2
8の入力は、ローレベルおよびハイレベルであり、その
出力は、ローレベルとなり、第2の論理和回路29の出
力は、ローレベルとなり、第2の出力トランジスタ30
は、非導通となっている、すなわち、故障予知出力を出
力していない状態となっている。
【0045】次に、ローラ付のレバー4に外力が作用し
てプランジャ6が押し込み操作されて操作位置に達する
と、プランジャ6に連動する作動部材12の各透過窓1
8,19は、各光センサ9,10の発光部9a,10a
と受光部9b,10bとの間の位置に達して共に入光状
態となり、この状態では、各ホトトランジスタ9b,1
0bは、各発光ダイオード9a,10aからの光を受光
して共に導通状態となる。
【0046】したがって、この状態では、スイッチ出力
回路20の第1の論理和回路22の入力は、共にハイレ
ベルとなり、その出力は、ハイレベルとなり、第1の出
力トランジスタ23が導通して外力による操作に対応し
たスイッチ出力、すなわち、動作出力を与える。
【0047】一方、故障予知出力回路21の排他的論理
和回路26の入力は、共にハイレベルとなり、その出力
は、ローレベルのままであり、また、排他的否定論理和
回路28の入力は、ハイレベルおよびローレベルであ
り、その出力は、ローレベルのままであり、第2の論理
和回路29の出力は、ローレベルのままであり、第2の
出力トランジスタ30は、非導通のままとなっている。
【0048】このように正常動作時においては、ローラ
付のレバー4の操作に応じて、対応するスイッチ出力
が、スイッチ出力用端子25から出力される一方、故障
予知出力用端子31からは、故障予知出力は出力されな
い。
【0049】(2)次に、光センサ9,10のいずれか
一方が、例えば、寿命による発光光量の減衰などによっ
てホトダイオードで受光できず、正常に動作しなくなっ
た場合について説明する。
【0050】ローラ付のレバー4に外力が作用しておら
ず、プランジャ6が復帰位置にあるときには、プランジ
ャ6に連動する作動部材12の各透過窓18,19は、
対応する各光センサ9,10よりもそれぞれ上方位置に
あって、非透光性の作動部材12が、各光センサ9,1
0の発光部9a,10aと受光部9b,10bとの間に
介在して光を遮断する遮光状態となっており、この状態
では、各ホトトランジスタ9b,10bは、各発光ダイ
オード9a,10aからの光を受光することができず、
共に非導通状態となっており、この場合は、上述の正常
動作時と同様である。
【0051】次に、ローラ付のレバー4に外力が作用し
てプランジャ6が押し込み操作されて操作位置に達する
と、プランジャ6に連動する作動部材12の各透過窓1
8,19は、各光センサ9,10の発光部9a,10a
と受光部9b,10bとの間の位置に達して共に入光状
態となるのであるが、いずれか一方の光センサ9(1
0)が正常の動作していないので、この状態では、他方
の光センサ10(9)のホトトランジスタ10b(9
b)のみが発光ダイオード10a(9a)からの光を受
光して導通状態となる。
【0052】したがって、この状態では、スイッチ出力
回路20の第1の論理和回路22の入力は、ハイレベル
とローレベルとなるが、その出力は、正常時と同様にハ
イレベルとなり、第1の出力トランジスタ23が導通し
て外力による操作に対応したスイッチ出力、すなわち、
動作出力を与える。
【0053】一方、故障予知出力回路21の排他的論理
和回路26の入力は、ハイレベルとローレベルとなり、
その出力は、ハイレベルとなり、また、排他的否定論理
和回路28の出力は、ローレベルのままであり、第2の
論理和回路29の出力は、ハイレベルとなって第2の出
力トランジスタ30が導通して故障予知出力を与えるこ
とになる。
【0054】このように光センサ9,10のいずれか一
方が、正常に動作しなくなった場合には、故障予知出力
を出力する一方、正常に動作している他方の光センサの
出力に基づいて、正常なスイッチ出力を出力することが
できる。
【0055】(3)次に、スイッチ出力用の第1の出力
トランジスタ23が短絡故障またはオープン故障した場
合について説明する。
【0056】先ず、短絡故障した場合には、ローラ付の
レバー4に外力が作用しておらず、プランジャ6が復帰
位置にあるときには、プランジャ6に連動する作動部材
12の各透過窓18,19は、対応する各光センサ9,
10よりもそれぞれ上方位置にあって、非透光性の作動
部材12が、各光センサ9,10の発光部9a,10a
と受光部9b,10bとの間に介在して光を遮断する遮
光状態となっており、この状態では、各ホトトランジス
タ9b,10bは、各発光ダイオード9a,10aから
の光を受光することができず、共に非導通状態となって
いる。
【0057】したがって、この状態では、スイッチ出力
回路20の第1の論理和回路22の入力は、共にローレ
ベルであり、その出力は、ローレベルであるが、第1の
出力トランジスタ23が短絡故障しているので、そのコ
レクタ電位もローレベルであり、故障予知出力回路21
の排他的否定論理和回路28の入力は、共にローレベル
となり、その出力は、ハイレベルとなり、第2の論理和
回路29の出力は、ハイレベルとなり、第2の出力トラ
ンジスタ30は、導通して故障予知出力を与えることに
なる。
【0058】また、スイッチ出力用の第1の出力トラン
ジスタ23がオープン故障した場合には、ローラ付のレ
バー4に外力が作用してプランジャ6が押し込み操作さ
れて操作位置に達すると、プランジャ6に連動する作動
部材12の各透過窓18,19は、各光センサ9,10
の発光部9a,10aと受光部9b,10bとの間の位
置に達して入光状態となり、この状態では、各ホトトラ
ンジスタ9b,10bは、各発光ダイオード9a,10
aからの光を受光して共に導通状態となる。
【0059】したがって、この状態では、スイッチ出力
回路20の第1の論理和回路22の入力は、共にハイレ
ベルとなり、その出力は、ハイレベルとなるが、第1の
出力トランジスタ23がオープン故障しているので、そ
のコレクタ電位はハイレベルであり、故障予知出力回路
21の排他的否定論理和回路28の入力は、共にハイレ
ベルとなり、その出力は、ハイレベルとなり、第2の論
理和回路29の出力は、ハイレベルとなり、第2の出力
トランジスタ30は、導通して故障予知出力を与えるこ
とになる。
【0060】以上のように、この実施の形態の故障予知
機能付スイッチでは、光センサ9,10を用いた無接点
スイッチとしているので、メカ式の有接点スイッチのよ
うな接点の溶着や塵埃の侵入による接触不良などの不具
合を招くことがなく、信頼性が向上する。
【0061】しかも、2個の光スイッチ9,10が共に
入光状態となるように構成しているので、一方のみの光
センサから受光出力が得られたときには、他方の光セン
サは、正常に動作していないことになり、このまま使用
を継続していると、一方の光センサも正常に動作しなく
なって故障することになるとして、故障予知出力を与え
るので、スイッチが故障する前にそれを知ってメンテナ
ンスを行うことができる。
【0062】さらに、この実施の形態では、スイッチ出
力を与える第1の出力トランジスタ23の短絡故障およ
びオープン故障を検出することができる。
【0063】また、スイッチ出力および故障予知出力を
与える出力回路を、論理回路で構成しているので、マイ
コンなどで構成する場合に比べて、低いコストで実現で
きる。また、マイコンで構成した場合には、駆動用のパ
ルスを出力する発振器を搭載する必要があるが、かかる
発振器も不要であり、したがって、発振器の故障もな
く、その分信頼性が高まることになる。
【0064】(実施の形態2)図5および図6は、本発
明の他の実施の形態の上述の図1および図2にそれぞれ
対応する図であり、対応する部分には同一の参照符号を
付す。
【0065】上述の実施の形態では、2個の光センサ
9,10は、作動部材12の変位方向である上下方向に
沿ってそれぞれ配置されるとともに、上下方向に延びる
作動部材12には、上下方向の異なる位置に、各光セン
サ9,10に対応する各透過窓18,19が形成されて
いたのに対して、この実施の形態では、2個の光センサ
9’,10’は、上下方向に直交する方向である左右方
向に沿ってそれぞれ配置されるとともに、作動部材1
2’も左右方向に延びて形成されており、その左右の各
位置に各光センサ9,10’に対応する各透過窓1
8’,19’がそれぞれ形成されている。
【0066】この実施の形態も上述の実施の形態と同様
に、プランジャ6が復帰位置にあるときには、作動部材
12’の各透過窓18’,19’は、各光センサ9’,
10’よりもそれぞれ上方の位置にあって各光センサ
9’,10’を共に遮光状態とし、また、ローラ付のレ
バー4が操作されて復帰バネ8の付勢力に抗してプラン
ジャ6が押し込み操作されて操作位置になると、作動部
材12’も連動して下方へ変位し、各透過窓18’,1
9’は、各光センサ9’,10’の位置に達して各光セ
ンサ9’,10’を共に入光状態とするものである。
【0067】その他の構成および効果は、上述の実施の
形態と同様である。
【0068】(その他の実施の形態)上述の各実施の形
態では、プランジャ6が復帰位置にあるときには遮光状
態とし、操作位置に達すると、入光状態としたけれど
も、本発明の他の実施の形態として、プランジャ6が復
帰位置にあるときに入光状態とし、操作位置に達する
と、遮光状態となるようにしてもよい。
【0069】上述の実施の形態では、一方の光センサの
発光ダイオードの発光量が減衰してホトトランジスタで
受光できなくなったときに、故障予知出力を出力するよ
うに構成したけれども、本発明の他の実施の形態とし
て、ホトトランジスタの受光レベルを比較回路で閾値と
比較して閾値以下になったときに故障予知出力を与える
ようにしてもよい。
【0070】上述の各実施の形態では、作動部材は、補
助プランジャを介してプランジャに連結されたけれど
も、本発明の他の実施の形態として、作動部材を、プラ
ンジャ側と分離し、プランジャが操作位置にあるときに
は、作動部材と離間し、プランジャが押し込み操作され
ると、該プランジャ側の下端が作動部材に当接して作動
部材を下方へ変位させるように構成してもよく、この場
合には、作動部材を上方へ付勢する復帰バネを介装すれ
ばよい。
【0071】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、2個の光センサの出力に基づいて、スイッチ
出力を与える無接点のスイッチとしているので、メカ式
の有接点スイッチのような接点の溶着や塵埃の侵入によ
る接触不良などの不具合を招くことがなく、信頼性が向
上する。しかも、2個の光スイッチが共に入光状態とな
るように構成しているので、一方のみの光センサから受
光出力が得られたときには、他方の光センサは、正常に
動作していないとして、故障予知出力を与えることがで
き、これによって、スイッチが故障する前にそれを知っ
てメンテナンスを行うことができる。
【0072】また、出力手段は、少なくとも一方の光セ
ンサから受光出力が得られたときに、外力による操作に
対応したスイッチ出力、すなわち、動作出力を与えるの
で、2個の光センサの一方が故障しても、他方の光セン
サによって正常な動作を継続することができる。
【0073】さらに、出力手段を、論理回路で構成して
いるので、CPUなどで構成する場合に比べて、低いコ
ストで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態に係る故障予知機能
付スイッチの概略正面図である。
【図2】図1の概略縦断側図である。
【図3】図1の作動部材と両光センサとの位置関係を示
す図である。
【図4】スイッチ出力および故障予知出力を与える出力
回路の構成図である。
【図5】本発明の他の実施の形態の概略正面図である。
【図6】図5の概略縦断側面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース 2,2’ 無接点スイッチ 6 プランジャ 9,9’,10,10’ 光センサ 12,12’ 作動部材 18,18’,19,19’ 透過窓 20 スイッチ出力回路 21 故障予知出力回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 貴旨 鳥取県倉吉市巌城1005番地 オムロン倉吉 株式会社内 Fターム(参考) 5G006 AA05 BA01 BB01 BC07 DD14 5G019 AA05 CX44 CY05 SK03 5G025 AA05 BA05 CA08 DA06 FA04 5G055 AA01 AB01 AC02 AD08 AD26 AE22 AE46 AG02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外力によって操作位置と復帰位置との間
    を変位するスイッチング用のプランジャを備えるスイッ
    チであって、 発光部および受光部を有する2個の光センサと、 前記プランジャに連動して前記両光センサの発光部と受
    光部との間を変位可能であって、前記両光センサの前記
    発光部から前記受光部への光を共に通過させる入光状態
    または共に遮断する遮光状態にする作動部材と、 前記両光センサの出力に基づいて、スイッチ出力および
    故障予知出力を与える出力手段とを備え、 前記作動部材は、前記プランジャが前記操作位置にある
    ときと前記復帰位置にあるときとで、入光状態と遮光状
    態とを逆転させるものであり、 前記出力手段は、いずれか一方のみの光センサから受光
    出力が得られたときに、故障予知出力を与えることを特
    徴とする故障予知機能付スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記作動部材は、前記プランジャが前記
    操作位置にあるときに、前記両光センサを共に入光状態
    とするものであって、前記出力手段は、少なくとも一方
    の光センサから受光出力が得られたときに、外力による
    操作に対応したスイッチ出力を与える請求項1記載の故
    障予知機能付スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記2個の光センサは、前記作動部材の
    変位方向に沿って、あるいは、前記変位方向に直交する
    方向に沿ってそれぞれ配置され、前記作動部材は、各光
    センサに個別的に対応する2つの透過窓を有し、前記操
    作位置では、各透過窓が、各光センサの発光部と受光部
    との間にそれぞれ介在して入光状態とする請求項1また
    は2記載の故障予知機能付スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記出力手段を、論理回路で構成した請
    求項1〜3のいずれかに記載の故障予知機能付スイッ
    チ。
  5. 【請求項5】 前記出力手段は、スイッチ出力を与える
    出力用のトランジスタを備えるとともに、前記トランジ
    スタの入出力電圧に基づいて、該トランジスタの短絡故
    障およびオープン故障の少なくとも一方を検出して故障
    出力を与える請求項1〜4のいずれかに記載の故障予知
    機能付スイッチ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009011485A (ja) * 2007-07-03 2009-01-22 Daito Giken:Kk 遊技台および操作検出ユニット
JP2012125817A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 接合装置
KR101559092B1 (ko) * 2014-03-19 2015-10-13 (주)대도자동문 리밋 스위치 장치
CN110386522A (zh) * 2018-04-17 2019-10-29 三菱电机上海机电电梯有限公司 光电式限位开关及电梯系统

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