JP2003141595A - 紙葉類の識別装置 - Google Patents

紙葉類の識別装置

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JP2003141595A JP2001335680A JP2001335680A JP2003141595A JP 2003141595 A JP2003141595 A JP 2003141595A JP 2001335680 A JP2001335680 A JP 2001335680A JP 2001335680 A JP2001335680 A JP 2001335680A JP 2003141595 A JP2003141595 A JP 2003141595A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な構成でカラーコピー機等で複製した偽
造紙葉類を確実に排除する。 【解決手段】 紙葉類の識別装置1は、紙葉類表面上の
識別対象より小さくなるように感熱素子の配列で構成さ
れてなり識別対象の凹凸の高さ/深さを検知して電気信
号に変換し識別対象の部分的な画像データを出力する凹
凸検知部2と、部分的な画像データを格納する画像記憶
部3と、画像記憶部3に格納された部分的な画像データ
を合成して識別対象全体の画像データを構築する画像構
築部4と、当該構築された画像データに基き識別対象の
凹凸パターンを抽出する特徴抽出部5と、当該抽出した
凹凸パターンと予め求めておいた基準パターンとを比較
するパターン比較部6と、パターン比較部6の結果に基
き紙葉類の真偽または紙葉類の種別を判定する判定部7
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙葉類の識別装置
に関する。さらに詳述すると、本発明は、紙葉類の表面
上の特徴を検出しこの結果に基き紙葉類の真偽または紙
葉類の種別を判定する紙葉類の識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙葉類の偽造対策として、紙葉類の模
様、磁気インク、セキュリティスレッドなどを検出して
紙葉類を識別するための装置がある。従来ある紙葉類の
識別装置としては、印刷の光反射や透過の強度分布を検
出する光学式、または印刷磁気インクの濃度分布を検出
する磁気式、或いは光・磁気複合式を採用するものが一
般的である(特開平10−302111号、特開平3−
209594号等参考)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
紙葉類の識別装置では次のような問題点がある。
【0004】紙葉類の印刷模様や色彩パターンを読み取
る光学検出方式では、近年高性能化しているカラーコピ
ー機やカラープリンタ等の複製技術を使って作成された
偽造券が正券として受け付けられてしまう恐れがある。
また、投光機構や受光機構を含む光学系を形成する必要
があるため、光学系の調整が煩雑である、機械的に嵩張
る、機構が複雑で装置の製造・運用費用がかかるという
欠点がある。一方、磁気検出方式では、精度向上のため
には検出チャンネルを増やす必要があり、ヘッドの構造
が複雑になるという欠点がある。
【0005】そこで本発明は、カラーコピー機やカラー
プリンタで複製した偽造紙葉類を排除でき、しかも安価
な紙葉類の識別装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の紙葉類の識別装置は、紙葉類表面上
の検出対象より小さくなるように感熱素子の配列で構成
されてなり識別対象の凹凸の高さ/深さを検知して電気
信号に変換し識別対象の部分的な画像データを出力する
凹凸検知部と、部分的な画像データを格納する画像記憶
部と、画像記憶部に格納された部分的な画像データを合
成して識別対象全体の画像データを構築する画像構築部
と、当該構築された画像データに基き識別対象の凹凸パ
ターンを抽出する特徴抽出部と、当該抽出した凹凸パタ
ーンと予め求めておいた基準パターンとを比較するパタ
ーン比較部と、パターン比較部の結果に基き紙葉類の真
偽または紙葉類の種別を判定する判定部とを備えるよう
にしている。
【0007】したがって、凹凸検知部により識別対象の
印刷インク等による凹凸パターンを2次元の画像として
検出し、さらに画像構築部及び特徴抽出部による画像処
理によって識別対象における凹凸パターンの特徴が抽出
される。ここで、カラーコピー機またはカラープリンタ
では、紙葉類表面における印刷インクの凹凸の情報まで
は忠実に模倣することができない。したがって、測定対
象となる紙葉類が仮にカラーコピー機またはカラープリ
ンタで複製された偽造券であれば、当該偽造券の凹凸イ
メージは、正券からのものとは明らかに異なる。パター
ン比較部によりこの違いを確実に検出でき、カラーコピ
ー機やカラープリンタで複製した偽造紙葉類を確実に排
除できる。しかも、本発明では、光学系を必要としない
ため、装置機構が単純化でき、煩雑な調整も不要であ
る。さらに、本発明では画像構築部を備えているので、
凹凸検知部は識別対象を区分けして検知することがで
き、紙葉類表面上の識別対象よりも小さい凹凸検知部を
採用できる。したがって、識別装置の小型化・簡易化が
可能であり、コストダウンが可能である。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の紙葉類の識別装置において、凹凸検知部を加熱する
ための加熱部と、凹凸検知部の温度を検知する温度検知
部と、温度検知部の結果に基き予め設定された目標温度
となるように加熱部を調整する温度調節部とを更に備え
るようにしている。この場合、凹凸検知部を最適な条件
で動作させることができ、また基準パターンを測定した
時と同じ温度条件で紙葉類を識別することもできる。こ
れにより、識別装置の精度を一層高めることができる。
【0009】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2に記載の紙葉類の識別装置において、判定部の結
果を表示する表示部を備え、携帯可能なケース体に収納
されるものとしている。本発明では、光学系を必要とし
ないため装置機構が単純化でき、かつ紙葉類表面上の識
別対象も小さい凹凸検知部を採用できるので、紙葉類の
識別装置を携帯可能な大きさに構成できる。この場合、
場所を取らず簡便に紙葉類の真偽または紙葉類の種別を
調べることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0011】図1から図13に本発明の紙葉類の識別装
置の実施の一形態を示す。この紙葉類の識別装置1は、
紙葉類12表面上の識別対象13より小さくなるように
感熱素子の配列で構成されてなり識別対象13の凹凸の
高さ/深さを検知して電気信号に変換し識別対象13の
部分的な画像データを出力する凹凸検知部2と、部分的
な画像データを格納する画像記憶部3と、画像記憶部3
に格納された部分的な画像データを合成して識別対象1
3全体の画像データを構築する画像構築部4と、当該構
築された画像データに基き識別対象13の凹凸パターン
を抽出する特徴抽出部5と、当該抽出した凹凸パターン
と予め求めておいた基準パターンとを比較するパターン
比較部6と、パターン比較部6の結果に基き紙葉類12
の真偽または紙葉類12の種別を判定する判定部7とを
備えるようにしている。
【0012】ここで、紙葉類12表面上の識別対象13
とは、凹凸検知部2の検知対象となる紙葉類12表面の
全部または一部である。識別対象13としては、凹凸検
知部2の小型化の観点や識別に要する処理時間短縮の観
点から、紙葉類12全体よりも十分小さい紙葉類12の
一部分であることが好ましく、また紙葉類12の種別や
真偽を良好に判別するために、特徴的な部分であること
が好ましい。識別対象13を例示すれば、例えば紙幣で
あれば金額表示部分等が該当する。
【0013】紙葉類12の表面には印刷による僅かな凹
凸(即ち起伏や窪み)がある。凹凸検知部2は、この凹
凸を検知するものである。凹凸検知部2は、凹凸に対応
した荷電変化を起こす感応要素の配列を有する集積回路
として構成される。感応要素としては、例えば焦電(感
熱)素子または圧電素子或いはこれらの組み合わせを用
いる。本実施形態の凹凸検知部2は、感熱素子の配列を
有するものとしている。凹凸検知部2と測定対象となる
紙葉類12との間の空気層には紙葉類12表面上の凹凸
の高さ/深さに起因する温度分布がある。凹凸検知部2
は当該温度分布を検知して、対応した電気信号を発生す
る。この電気信号は、凹凸検知部2と対向する紙葉類1
2の印刷による凹凸に対応しており、従って凹凸検知部
2と対向する紙葉類12の画像データとなる。なお、感
熱素子に代えて、または加えて、圧電素子を用い、紙葉
類12表面上の凹凸に対応した圧力パターンを電気信号
に変換し、画像データを得るようにしても良い。
【0014】ここで、凹凸検知部2は、製造コストを低
減するために、また識別装置1全体の小型化のために、
可能な限り小型化することが好ましい。本発明では画像
構築部4を備えているので、凹凸検知部2は識別対象1
3の全領域を一度に検知する必要は無く、識別対象13
上を移動して区分けして検知することができる。即ち、
凹凸検知部2は、紙葉類12表面上の識別対象13より
も小さく構成することが可能である。
【0015】凹凸検知部2の大きさの一例を図7を用い
て説明する。識別対象13の領域が、長手方向の最大長
さがL、長手方向と直交する方向の最大長さがHである
とする。凹凸検知部2と紙葉類12との相対移動方向V
を識別対象13の長手方向と平行とする。なお、図7で
は、説明の便宜上、凹凸検知部2が紙葉類12上を移動
するように表している。該V方向と直交する方向の凹凸
検知部2の長さH’は、Hよりやや大きくすることが好
ましい。この場合、凹凸検知部2と紙葉類12とを一方
向(V方向)に相対移動させるだけで、識別対象13全
体の画像データを得ることが可能となる。一方、凹凸検
知部2のV方向の長さL’は、Lよりもずっと小さくて
足りる。画像構築部4により、細切れの画像データを継
ぎ合わせて識別対象13全体の画像データを構築すれば
良いからである。ここで、長さL’は、画像構築の信頼
性を高めるために、例えば二つの連続する画像データに
重複する部分が存在するように設定することが好まし
い。例えば、凹凸検知部2におけるL’方向の感応要素
の組を列とし、H’方向の感応要素の組を行としたと
き、5、6行程度の重複部分が存在することが好まし
い。具体的なL’を決定するにあたり、例えば凹凸検知
部2の感応要素の大きさ、凹凸検知部2に対する紙葉類
12の相対速度、凹凸検知部2によって送信できる1秒
当たりの画像データ数、画像構築の処理速度(画像構築
アルゴリズムの効率や演算装置の処理速度など)等を考
慮して、最適な値を選択することが可能である。ただ
し、凹凸検知部2と紙葉類12との相対速度が一定であ
る場合、画像構築アルゴリズムが対応している場合等に
は、二つの連続する画像データに重複する部分は必ずし
もなくても良く、場合によっては1行のみの感応要素に
より凹凸検知部2を構成しても良い。例えば、本実施形
態の凹凸検知部2の大きさは、L’を約0.4mm、
H’を約14mmとしている。
【0016】凹凸検知部2を構成する集積回路は、図6
に例示するように、例えば上部電極32と、下部電極2
8と、上部電極32と下部電極28との間に配置された
焦電材料(または圧電材料)からなる活性層30と、上
部電極32の上に形成されて紙葉類12との接触部とな
る保護層34と、下部電極28が行列状に設置される半
導体基板20と、活性層30によって発生した電荷を処
理するため半導体基板20の中に形成される回路22と
を備える。
【0017】回路22は、例えばCCD(荷電移動によ
って作用する荷電結合素子)回路又はC−MOS回路等
であり、シリコンからなる集積回路の既知の又は新規の
製造技術を用いて製造されるものである。また、回路2
2は、例えばスピンコーティングによって形成された数
マイクロメートルの厚さを有するポリイミド層であるプ
レーナリゼーション層24で覆われている。このプレー
ナリゼーション層24は、周期的にエッチングされてお
り、個々の下部電極28の各々が、開口26を介して、
半導体基板20における対応した回路22に接続される
ように形成されている。活性層30は、図6に例示する
ように、下部電極28の行列上で連続して形成されても
良い。複数の下部電極28が行列配列されることによっ
て、活性層30が連続していても、感応要素の配列が構
成されるからである。活性層30の材料としては、既知
の又は新規の焦電材料(または圧電材料)を用いること
ができ、例えば、ポリ塩化ビニリデンフッ化物(PVD
F)、ポリ塩化ビニリデンフッ化物−トリフルオルエチ
レン(PVDF−TrFE)、ポリ塩化ビニリデンシア
ン化物−ビニル酢酸塩(PVDCN−VAc)、ポリ塩
化ビニリデンシアン化物−ビニリデンフッ化物(PVD
CN−VDF)等の利用が好適である。保護層34は、
例えば約10マイクロメートルの厚さを有するポリイミ
ド層であり、保護層34上に及ぼされる温度パターン
(または圧力パターン)を下位の層に正確に伝達するよ
うに形成される。
【0018】凹凸検知部2は、活性層30上に及ぼされ
た温度パターン(または圧力パターン)のイメージを表
す電気信号をCPU(中央演算処理装置)15に伝送す
るべく、画像転送部11に接続されている。画像転送部
11は、例えばCPU15とセンサ(凹凸検知部2)を
接続するための既知の又は新規の電子回路である。
【0019】画像記憶部3は、凹凸検知部2から画像転
送部11を介して送られる部分的な画像データを順次格
納するためのものであり、例えばCPU15が備えるR
AM(Random Access Memory)である。一方、画像構築
部4は、例えば画像構築のアルゴリズムを記述したプロ
グラムをCPU15が備えるROM(Read Only Memor
y)に予め格納しておき、当該プログラムをCPU15
が実行することで実現される。例えば本実施形態の画像
構築部4では、次のような処理を行う。
【0020】図8に示すように、凹凸検知部2を紙葉類
12上の識別対象13の端に接触させた状態で、凹凸検
知部2と紙葉類12とをV方向に相対移動させるとす
る。なお、図8では、説明の便宜上、凹凸検知部2が識
別対象13上を移動するように表している。ただし、静
止した凹凸検知部2に対して紙葉類12を移動させても
良いのは勿論である。図8には、時間t0、t1、t
2、…、tnにおける識別対象13上の凹凸検知部2の
位置が示されている。凹凸検知部2は、各時間t0、t
1、t2、…、tnにおける識別対象13の部分的な画
像データI0、I1、I2、…、Inを出力する。ここ
で、例えば本実施形態では、凹凸検知部2と紙葉類12
との相対速度を、連続する画像データが部分的に重複す
るように設定する。例えば画像データI0は画像データ
I1と部分的に重複し、画像データI1は画像データI
2と部分的に重複する等々のようになる。画像データI
0、I1、I2、…、Inは、画像記憶部3に格納され
る。
【0021】一方、画像構築部4では、画像データI0
と画像データI1が画像記憶部3に格納された時点で、
画像データI0と画像データI1との合成画像データI
r1の作成処理を開始する。このため画像構築部4は、
先ず、画像データI0と画像データI1との重複部分を
推定する。例えば画像構築部4は、画像データI0と画
像データI1とが重複する可能性のある全てのケースを
連続的に試み、各試みに相関係数を割り当て、画像デー
タI0と画像データI1とが重複する最適ケースを推定
する。相関係数に関する既知の又は新規の数学的方法は
画像構築部4の処理のために用いることができる。
【0022】図9は、二つの画像データI0,I1を重
ね合わせる第1の試みを表している。図9におけるスー
パーインポーズの位置をP1とする。画像構築部4は、
例えばP1における共通領域Z0の同一点に配置された
各画像データI0,I1の感応要素のレベル(出力値)
を比較する。比較の結果、実質的に同一レベルを有する
感応要素の数が所定値よりも小さい場合は、画像構築部
4は、スーパーインポーズの位置を図10に示すP2に
修正する。そして、画像構築部4は、P2における共通
領域Z1の同一点に配置された各画像データI0,I1
の感応要素のレベル(出力値)を比較する。比較の結
果、実質的に同一レベルを有する感応要素の数が所定値
よりも小さい場合は、所定値よりも大きくなるまで、ス
ーパーインポーズの位置をP3、…、Pnと修正してい
く。やがて、図11に示すように二つの画像データI
0,I1の最適な合成画像データIr1が得られる。最
適な合成画像データIr1は、画像記憶部3に格納され
る。
【0023】次いで、時間t2における画像データI2
が画像記憶部3に格納されると、画像構築部4は、上記
と同様の処理により、図12に示すように画像データI
2を画像データIr1に最適重複位置にて合成して合成
画像データIr2を作成する。以上の処理は、図13に
示すように識別対象13全体の画像データIrnが構築
されるまで繰り返される。したがって、凹凸検知部2に
より読み取られた部分的な(スライス状の)画像データ
が画像構築部4により合成され、識別対象13全体の画
像データが得られることになる。二千円札の金額表示部
分を識別対象13として、実際に構築された画像データ
の一例を図2に示す。
【0024】なお、画像構築のアルゴリズムは、凹凸検
知部2により読み取られた部分的な画像データから、識
別対象13全体の画像が得られるものであれば良く、上
述の例に限定されるものではない。例えば、凹凸検知部
2と紙葉類12との相対速度が一定の場合には、該相対
速度から連続する二つの画像データが重複する位置を予
め予測するようにし、二つの画像データを重ね合わせる
第1の試みの位置を、当該予測位置に設定するようにし
ても良い。これにより、不必要な計算を回避して、画像
構築部4の処理速度を高めることができる。
【0025】本実施形態の特徴抽出部5では、以上のよ
うに構築された画像データに基いて、識別対象13の凹
凸パターンの特徴を数値として表現するようにしてい
る。凹凸パターンを数値化することで、パターン比較部
6おける比較処理を簡易且つ迅速に行える。凹凸パター
ンの特徴を数値化する方法としては、特に限定されるも
のではないが、例えば射影がある。例えば図2に示すX
軸の各ポジションにおけるY軸上の全画素データを加算
する(画素データは例えば8ビットのデータであれば0
から255までの値をとる)。すると、図3に示す曲線
が得られる。この処理は、一般に射影と呼ばれる。特徴
抽出部5は、例えば当該射影を実行するためのプログラ
ムをCPU15が備えるROMに予め格納しておき、当
該プログラムをCPU15が実行することで実現され
る。
【0026】本実施形態のパターン比較部6は、特徴抽
出部5によって求められた凹凸パターンの射影と、予め
求めておいた基準パターンとを比較する。基準パターン
は、例えば比較対象となる正券の識別対象13について
予め求められた射影であり、CPU15が備えるROM
に予め格納される。また、比較対象となる正券が複数種
類ある場合は、各正券に対応した複数種類の基準パター
ンが用意される。パターン比較部6は、例えばCPU1
5による比較演算処理によって実現される。ここで、比
較における類似性の尺度として、例えば測定対象となっ
ている紙葉類12の凹凸パターンデータと正券の凹凸パ
ターンデータとの間の正規化相関係数を用いても良い。
凹凸パターンデータとは本実施形態では射影のことを指
す。射影は一次元配列で表されるので、測定対象となっ
ている紙葉類12の射影の一次元配列をA(a
,…,a)とし、基準パターンの一次元配列をB
(b,b,…,b)とすると、正規化相関係数r
は数式1によって求められる。なお、a,bはそれ
ぞれ一次元配列A,Bの要素の算術平均を表す。
【数1】
【0027】判定部7は、パターン比較部6における比
較演算の結果、測定対象となっている紙葉類12の凹凸
パターンの射影がいずれかの基準パターンと一致または
一定の許容範囲内である場合には、測定対象となってい
る紙葉類12が当該基準パターンに対応する正券である
と判定し、その他の場合には測定対象となっている紙葉
類12が偽券であると判定し、例えばその旨のメッセー
ジ等を図示していない表示手段(ディスプレイなど)に
表示したり、警告音を図示していないスピーカなどから
出力させるようにしている。判定部7は、例えば上記処
理を実行するためのプログラムをCPU15が備えるR
OMに予め格納しておき、当該プログラムをCPU15
が実行することで実現される。
【0028】ここで、識別装置1には、凹凸検知部2を
加熱するための加熱部8と、凹凸検知部2の温度を検知
する温度検知部9と、温度検知部9の結果に基き予め設
定された目標温度となるように加熱部8を調整する温度
調節部10とを更に備えることが好ましい。
【0029】目標温度は、例えば、基準パターンを測定
した際の紙葉類12および凹凸検知部2の温度や、凹凸
検知部2が正常に機能するための温度等を考慮して設定
され、その値はCPU15が備えるROMに予め格納さ
れる。加熱部8は、例えば電流を流すことにより熱エネ
ルギを発生させる既知の又は新規の発熱器を用いること
ができる。温度検知部9は、例えば温度変化を電気信号
に変換する既知の又は新規の温度センサを用いることが
できる。温度調節部10は、例えば、CPU15によっ
て温度検知部9から送られる電気信号を参酌しながら加
熱部8への電源をオン・オフして、設定された目標温度
となるようにフィードバック制御を行うことで実現され
る。
【0030】凹凸検知部2や測定対象となる紙葉類12
を目標温度に設定することで、凹凸検知部2を最適な条
件で動作させることができ、また基準パターンを測定し
た時と同じ温度条件で紙葉類12を識別することができ
る。これにより、識別装置1の精度を一層高めることが
できる。
【0031】以上のように構成される本発明の紙葉類1
2の識別装置1によれば、識別対象13の印刷インク等
による凹凸パターンを2次元の画像として検出し、さら
に画像処理技術によって識別対象13における凹凸パタ
ーンの特徴を精度よく抽出し、その結果、紙葉類12の
真偽判定または券種特定の信頼性向上に寄与できる。
【0032】ここで、カラーコピー機またはカラープリ
ンタでは、紙葉類12表面における印刷インクの凹凸の
情報までは忠実に模倣することができない。したがっ
て、測定対象となる紙葉類12が仮にカラーコピー機ま
たはカラープリンタで複製された偽造券であれば、当該
偽造券の凹凸イメージから計算される射影は、正券から
得られる射影(例えば図3)とは明らかに異なり、理論
的に直線(Y=一定)となる。本発明の紙葉類12の識
別装置1によれば、この違いを確実に検出でき、カラー
コピー機やカラープリンタで複製した偽造紙葉類12を
確実に排除できる。
【0033】また、本発明によれば、光学系を必要とし
ないため、装置機構が単純化でき、しかも煩雑な調整も
不要である。したがって、識別装置1の小型化・簡易化
が可能であり、コストダウンが可能である。
【0034】次に、本発明の紙葉類の識別装置の第二の
実施形態を図4に示す。この紙葉類の識別装置16は、
上述した第一の実施形態において説明した凹凸検知部2
と、同じく第一の実施形態において説明した画像記憶部
3と、同じく第一の実施形態において説明した画像構築
部4と特徴抽出部5とパターン比較部6と判定部7から
なるデータ処理部17と、判定部7の結果を表示する表
示部18とを備え、携帯可能なケース体19に収納され
てなるものである。なお、特に図示しないが、加熱部
8、温度検知部9、温度調節部10を更に備えるように
しても良い。
【0035】ケース体19は、使用者が携帯可能な大き
さに形成される。凹凸検知部2は、先に説明したように
紙葉類12表面上の識別対象13よりも小さく構成する
ことが可能であり、また画像記憶部3やデータ処理部1
7は集積化することが可能であり、携帯可能な大きさの
ケース体19に収納することが可能である。また、表示
部18は、例えば小型液晶ディスプレイを用いて、測定
対象の紙葉類12が正券または偽券のいずれかであるか
を簡単に表示する簡易なものであっても良い。
【0036】この紙葉類12の識別装置16は、例えば
次のように動作する。使用者はまず、測定したい紙葉類
12の表面に凹凸検知部2を接触させ、接触させたまま
水平方向(読取方向)に摺動させる。このとき、凹凸検
知部2は紙葉類12表面の凹凸状態を検出し、凹凸の高
低に応じたスライス状の画像データを順次出力する。当
該順次出力された画像データは、画像記憶部3に格納さ
れ、画像構築部4により識別対象13全体の画像データ
が構築される。そして、当該構築された画像データに基
き識別対象13の凹凸パターンが特徴抽出部5により抽
出され、当該抽出した凹凸パターンと予め求めておいた
基準パターンとがパターン比較部6により比較される。
当該パターン比較部6の結果に基き紙葉類12の真偽が
判定部7により判定され、最後に判定の結果が表示部1
8に表示される。この第二実施形態の場合は、安価且つ
小型に識別装置16を構成することができる。そして、
識別装置16は携帯可能であるので、識別装置16の使
用者は、場所を取らず簡便に紙葉類12の真偽または紙
葉類の種別を調べることができる。
【0037】次に、本発明の紙葉類の識別装置の第三の
実施形態を図5に示す。この紙葉類の識別装置35は、
第一の実施形態において説明した凹凸検知部2と、同じ
く第一の実施形態において説明した画像記憶部3と、同
じく第一の実施形態において説明した画像構築部4と特
徴抽出部5とパターン比較部6と判定部7からなるデー
タ処理部17と、紙葉類12の繰出し機構36と、紙葉
類12が搬送される搬送路37と、判定部7の判定に基
いて紙葉類12を分岐させる機構38と、分別された紙
葉類12を蓄積する機構39とを備えるようにしてい
る。なお、特に図示しないが、加熱部8、温度検知部
9、温度調節部10とを更に備えるようにしても良い。
【0038】この紙葉類12の識別装置1は、例えば次
のように動作する。繰出し機構36から繰り出された紙
葉類12は搬送路37上を例えばベルトで搬送され、凹
凸検知部2を通過する。このとき、凹凸検知部2は紙葉
類12表面の凹凸状態を検出し、凹凸の高低に応じたス
ライス状の画像データを順次出力する。当該順次出力さ
れた画像データは、画像記憶部3に格納され、画像構築
部4により識別対象13全体の画像データが構築され
る。そして、当該構築された画像データに基き識別対象
13の凹凸パターンが特徴抽出部5により抽出され、当
該抽出した凹凸パターンと予め求めておいた基準パター
ンとがパターン比較部6により比較される。当該パター
ン比較部6の結果に基き紙葉類12の種別が判定部7に
より判定される。そして、判定部7の判定結果に応じて
紙葉類分岐機構38により紙葉類12の分岐が制御され
る。この第三実施形態の場合は、紙葉類12を確実に分
別できる識別装置1を安価に構成することができる。
【0039】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能
である。例えば、微小であっても表面の全部または一部
に印刷等に起因する凹凸がある紙葉類全般に、本発明は
適用可能である。例えば、小切手、トラベラーズチェッ
クなどの金券の識別装置、免許証、パスポートなどのI
Dカードの識別装置、公文書、重要書類などの真贋判定
装置など広く応用が可能である。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の紙葉類の識別装置では、光学式装置またはカラ
ーコピー機或いはカラープリンタでは忠実に模倣するこ
とができない紙葉類表面上の印刷インク等による凹凸パ
ターンを検出し、これに基き紙葉類の真偽または種別を
判定するので、カラーコピー機やカラープリンタで複製
した偽造紙葉類を確実に排除できる。しかも、本発明で
は、光学系を必要としないため、装置機構が単純化で
き、煩雑な調整も不要である。さらに、本発明では画像
構築部を備えているので、凹凸検知部は識別対象を区分
けして検知することができ、識別対象よりも小さい凹凸
検知部を採用できる。したがって、識別装置の小型化・
簡易化が可能であり、コストダウンが可能である。
【0041】さらに、請求項2記載の紙葉類の識別装置
によれば、凹凸検知部を加熱するための加熱部と、凹凸
検知部の温度を検知する温度検知部と、温度検知部の結
果に基き予め設定された目標温度となるように加熱部を
調整する温度調節部とを更に備えるようにしているの
で、凹凸検知部を最適な条件で動作させることができ、
また基準パターンを測定した時と同じ温度条件で紙葉類
を識別することもできる。これにより、識別装置の精度
を一層高めることができる。
【0042】また、請求項3記載の紙葉類の識別装置に
よれば、判定部の結果を表示する表示部を備え、携帯可
能なケース体に収納されるものとしているので、場所を
取らず簡便に紙葉類の真偽または紙葉類の種別を調べる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙葉類の識別装置の実施の一形態を示
す概略ブロック図である。
【図2】本発明の紙葉類の識別装置により構築された識
別対象全体の画像データの一例を示すイメージ図であ
る。
【図3】図2の射影(X軸の各ポジションにおいてY軸
上の全データを加算したもの)を表すグラフである。
【図4】本発明の紙葉類の識別装置の他の実施の一形態
を示す概略構成図である。
【図5】本発明の紙葉類の識別装置の更に他の実施の一
形態を示す概略構成図である。
【図6】本発明の紙葉類の識別装置に用いる凹凸検知部
の一例を示す概略断面図である。
【図7】凹凸検知部の識別対象に対する大きさを説明す
るための模式図である。
【図8】測定時における凹凸検知部と識別対象との相対
位置を説明するための模式図である。
【図9】連続する画像データの重複部分を推定する処理
の過程を説明するための模式図であり、初期状態を示
す。
【図10】連続する画像データの重複部分を推定する処
理の過程を説明するための模式図であり、中間状態を示
す。
【図11】連続する画像データの重複部分を推定する処
理の過程を説明するための模式図であり、最終状態を示
す。
【図12】部分的な画像データを合成して識別対象全体
の画像データを構築する過程を示す模式図である。
【図13】部分的な画像データを合成して構築された識
別対象全体の画像データを示す模式図である。
【符号の説明】
1 紙葉類の識別装置 2 凹凸検知部 3 画像記憶部 4 画像構築部 5 特徴抽出部 6 パターン比較部 7 判定部 8 加熱部 9 温度検知部 10 温度調節部 18 表示部 19 ケース体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類表面上の検出対象より小さくなる
    ように感熱素子の配列で構成されてなり前記識別対象の
    凹凸の高さ/深さを検知して電気信号に変換し前記識別
    対象の部分的な画像データを出力する凹凸検知部と、前
    記部分的な画像データを格納する画像記憶部と、前記画
    像記憶部に格納された部分的な画像データを合成して前
    記識別対象全体の画像データを構築する画像構築部と、
    当該構築された画像データに基き前記識別対象の凹凸パ
    ターンを抽出する特徴抽出部と、当該抽出した凹凸パタ
    ーンと予め求めておいた基準パターンとを比較するパタ
    ーン比較部と、前記パターン比較部の結果に基き紙葉類
    の真偽または紙葉類の種別を判定する判定部とを備える
    ことを特徴とする紙葉類の識別装置。
  2. 【請求項2】 前記凹凸検知部を加熱するための加熱部
    と、前記凹凸検知部の温度を検知する温度検知部と、前
    記温度検知部の結果に基き予め設定された目標温度とな
    るように前記加熱部を調整する温度調節部とを更に備え
    ることを特徴とする請求項1記載の紙葉類の識別装置。
  3. 【請求項3】 前記判定部の結果を表示する表示部を備
    え、携帯可能なケース体に収納されることを特徴とする
    請求項1または2に記載の紙葉類の識別装置。
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