JP2001236543A - 紙葉類判別装置 - Google Patents

紙葉類判別装置

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JP2001236543A
JP2001236543A JP2000048245A JP2000048245A JP2001236543A JP 2001236543 A JP2001236543 A JP 2001236543A JP 2000048245 A JP2000048245 A JP 2000048245A JP 2000048245 A JP2000048245 A JP 2000048245A JP 2001236543 A JP2001236543 A JP 2001236543A
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magnetic
thickness
detecting
sheet
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JP2000048245A
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English (en)
Inventor
Teruhiko Uno
輝比古 宇野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、紙葉類の良否判別を行う装置に
おいて、独立した検知手段からの検知結果の相関関係を
求め応用することで、紙葉類の汚損状態や搬送状態、及
び紙葉類製作時の個体ばらつきに影響されない良否性能
を確保でき、紙葉類の良否を精度良く判別することがで
きる。 【解決手段】 この発明は、複数の検知手段のうち少な
くとも2つの独立した検知手段から得られた検知結果の
相関関係を用いて、紙葉類の良否判別を行うようにした
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、紙葉類の物理的
特徴を光学的または磁気的またはその他電気的な検知手
段を用いて読取り、この読取り内容により紙葉類が正し
いか否かを判別する紙葉類判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙葉類判別装置に於いては、紙葉
類の特徴量を検知するための複数の検知手段が具備さ
れ、それぞれの検知手段の検知結果から紙葉類の種類、
方向、良否、汚損度等の判定を行っていた。
【0003】例えば紙葉類の印字模様や図柄を磁性検知
手段で読み取り、予め登録した磁性パターンとの類似性
を比較することにより、当該紙葉類の種類、方向を決定
し、さらに磁性反応の強弱情報も加味して良否(正しい
券か排除券)の判定を行っていた。
【0004】また紙葉類の紙面から発生する蛍光成分
(ブリーチ成分)の有無及び強弱を蛍光検知手段で検出
して、同様に当該紙葉類の良否の判定を行っていた。
【0005】また、紙葉類の形状及び印字模様や図柄を
フォトダイオードアレイ等の画像検知手段によって読み
取り、予め登録した画像パターンとの類似性、濃淡情報
を比較することにより、当該紙葉類の種類、方向、良
否、及び汚損度の判定を行っていた。
【0006】従来の紙葉類判別装置においては、他の検
知手段からの検知結果あるいは検知過程で得られる特徴
情報を用いて、当該検知手段における判定処理を変更す
ることが無かったため、汚損度の激しい紙葉類の良否判
別や欠損部を含む紙葉類の良否判別での精度が低下する
という不具合があった。
【0007】また、同一の良否アイテムを複数の検知手
段で観測し、それぞれの相関関係を定量的、統計的に処
理することがなかったため、良否判別の精度を高めるこ
とができなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、紙葉
類の良否を判別するものにおいて、紙葉類の良否を精度
良く判別することができないという欠点を除去するもの
で、紙葉類の良否を精度良く判別することができる紙葉
類判別装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の紙葉類判別装
置は、紙葉類の第1の物理的特徴を検知する第1の検知
手段と、上記紙葉類の第2の物理的特徴を検知する第2
の検知手段と、上記第2の検知手段により検知した紙葉
類の第2の物理的特性と上記第1の検知手段により検知
した紙葉類の第1の物理的特性との相関関係を記憶する
記憶手段と、上記第2の検知手段により得られた上記紙
葉類の第2の特性と上記記憶手段を用いて、上記第1の
検知手段により得られた上記紙葉類の第1の物理的特性
を補正する補正手段と、この補正手段により補正された
紙葉類の第2の物理的特性に基づいて紙葉類の良否を判
別する判別手段とからなる。
【0010】この発明の紙葉類判別装置は、紙葉類の磁
気印刷特性を検知する磁気検知手段と、上記紙葉類の反
射画像特性を検知する反射画像検知手段と、上記反射画
像検知手段により検知した紙葉類の反射画像特性と上記
磁気検知手段により検知した紙葉類の磁気印刷特性との
相関関係を記憶する記憶手段と、上記反射画像検知手段
により得られた上記紙葉類の反射画像特性と上記記憶手
段を用いて、上記磁気検知手段により得られた上記紙葉
類の磁気印刷特性を補正する補正手段と、この補正手段
により補正された紙葉類の磁気印刷特性に基づいて紙葉
類の良否を判別する判別手段とからなる。
【0011】この発明の紙葉類判別装置は、紙葉類の磁
気印刷特性を検知する磁気検知手段と、上記紙葉類の透
過画像特性を検知する透過画像検知手段と、上記透過画
像検知手段により検知した紙葉類の透過画像特性と上記
磁気検知手段により検知した紙葉類の磁気印刷特性との
相関関係を記憶する記憶手段と、上記透過画像検知手段
により得られた上記紙葉類の透過画像特性と上記記憶手
段を用いて、上記磁気検知手段により得られた上記紙葉
類の磁気印刷特性を補正する補正手段と、この補正手段
により補正された紙葉類の磁気印刷特性に基づいて紙葉
類の良否を判別する判別手段とからなる。
【0012】この発明の紙葉類判別装置は、紙葉類の磁
気印刷特性を検知する磁気検知手段と、上記紙葉類の磁
気印刷部分の厚さを検知する厚さ検知手段と、上記厚さ
検知手段により検知した紙葉類の磁気印刷部分の厚さと
上記磁気検知手段により検知した紙葉類の磁気印刷特性
との相関関係を記憶する記憶手段と、上記厚さ検知手段
により得られた上記紙葉類の磁気印刷部分の厚さと上記
記憶手段を用いて、上記磁気検知手段により得られた上
記紙葉類の磁気印刷特性を補正する補正手段と、この補
正手段により補正された紙葉類の磁気印刷特性に基づい
て紙葉類の良否を判別する判別手段とからなる。
【0013】この発明の紙葉類判別装置は、紙葉類の裏
面磁気印刷特性を検知する磁気検知手段と、上記紙葉類
の厚さを検知する厚さ検知手段と、上記厚さ検知手段に
より検知した紙葉類の厚さと上記磁気検知手段により検
知した紙葉類の裏面磁気印刷特性との相関関係を記憶す
る記憶手段と、上記厚さ検知手段により得られた上記紙
葉類の厚さと上記記憶手段を用いて、上記磁気検知手段
により得られた上記紙葉類の裏面磁気印刷特性を補正す
る補正手段と、この補正手段により補正された紙葉類の
裏面磁気印刷特性に基づいて紙葉類の良否を判別する判
別手段とからなる。
【0014】この発明の紙葉類判別装置は、紙葉類の透
かし部透過画像を検知する透過画像検知手段と、上記紙
葉類の透かし部厚さを検知する厚さ検知手段と、上記厚
さ検知手段により検知した紙葉類の透かし部厚さと上記
透過画像検知手段により検知した紙葉類の透かし部透過
画像との相関関係を記憶する記憶手段と、上記厚さ検知
手段により得られた上記紙葉類の透かし部厚さと上記記
憶手段を用いて、上記透過画像検知手段により得られた
上記紙葉類の透かし部透過画像を補正する補正手段と、
この補正手段により補正された紙葉類の透かし部透過画
像に基づいて紙葉類の良否を判別する判別手段とからな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照して説明する。
【0016】図1は、この発明の紙葉類判別装置が搭載
される紙葉類処理装置1の概略を示したものである。
【0017】紙葉類処理装置1は、紙葉類(有価証券
等)Sを取込み処理するための紙葉類処理部2と当該紙
葉類処理部2に接続され、紙葉類処理部2を操作、管理
するために汎用パソコンシステムに専用アプリケーショ
ンソフトを組み込んだ管理装置3から構成されている。
【0018】紙葉類処理部2は、水平方向に積層された
紙葉類Sをセットし1枚ずつ逐次取り込むためのホッパ
4、このホッパ4により取り込まれた紙葉類Sの種類、
方向(表向きあるいは裏向き)、良否、汚損度等を判別
する紙葉類判別装置5、この紙葉類判別装置5で正券あ
るいは排除券と判定された紙葉類Sをそれぞれ振り分け
るためのゲート6、ゲート6で振り分けられた排除券を
集積するための排除券スタッカ7、紙葉類判別装置5で
正券と判定され、表向きあるいは裏向きと判定された紙
葉類Sをそれぞれ振り分ける為のゲート8、表向きの券
をそのまま搬送する搬送路9と裏向きの券を連続的に螺
旋状に180度反転して搬送し通過時間を搬送路9側と
同一になるよう構成された搬送路10からなる表裏反転
部11、表裏反転後の正券を種類別スタッカ12、…側
と図示しない外部施封ユニット側に振り分けるためのゲ
ート13、紙葉類判別装置5で紙葉類Sの種類が判別さ
れた結果に基づいて種類別に正券を種類別一時集積部1
4、…に振り分けるためのゲート15、…、種類別一時
集積部14、…、入金確定後、種類別一時集積部14、
…の集積券を収納する種類別スタッカ12、…、ホッパ
4から種類別一時集積部14、…まで紙葉類Sを搬送す
る搬送路16から構成されている。
【0019】上記紙葉類処理部2には、図2に示すよう
に、全体を制御する制御部21が設けられている。この
制御部21には、上記紙葉類Sの搬送路16による搬送
を制御する搬送制御部22、上記紙葉類判別装置5によ
る紙葉類Sの種類の判別結果に基づいて上記ゲート6、
8、13、15、…を駆動制御するゲート制御部23、
上記管理装置3とデータのやり取りを行うインターフェ
ース24、上記紙葉類判別装置5が接続されている。
【0020】上述した構成により、ホッパ4にセットさ
れた紙葉類Sが1枚ずつ搬送路16に取り込まれて搬送
されることにより、紙葉類判別装置5を通過する。この
際、紙葉類判別装置5により紙葉類Sの種類、方向、良
否、汚損度等が判別され、この判別結果が制御部21に
供給される。この判別結果に基づいて、制御部21がゲ
ート制御部23を制御してゲート6、8、13、15、
…を駆動制御することにより、対応する紙葉類Sを排除
券スタッカ7、外部施封ユニット、種類別一時集積部1
4、…に振分けるようになっている。
【0021】図3は、紙葉類判別装置(判別ユニット)
5の概略構成を示すものである。
【0022】この紙葉類判別装置5において、供給され
る判別媒体としての紙葉類Sが図のほぼ中央に位置する
搬送路16の間隙を搬送ローラ31〜38により図の右
から左へ搬送されるようになっている。搬送路16上に
は、図の右側から順に、透過画像検知部41、上面反射
画像検知部42、下面反射画像検知部43、磁気検知部
44、蛍光検知部45、厚さ検知部46が設置されてい
る。
【0023】透過画像検知部41は、紙葉類Sの透過画
像情報を検知するものである。
【0024】上面反射画像検知部42は、紙葉類Sの上
面の反射画像情報を検知するものである。
【0025】下面反射画像検知部43は、紙葉類Sの下
面の反射画像情報を検知するものである。
【0026】磁気検知部44は、紙葉類Sの磁気印刷特
性を検知するものである。
【0027】蛍光検知部45は、紙葉類Sからの蛍光発
光特徴量を検知するものである。
【0028】厚さ検知部46は、紙葉類Sの厚さを検知
するものである。
【0029】搬送ローラ対31、32と搬送ローラ対3
3、34の間に、透過画像検知部41が設けられてい
る。搬送ローラ対33、34と搬送ローラ対35、36
の間に、上面反射画像検知部42が設けられている。搬
送ローラ対35、36と搬送ローラ37の間に、下面反
射画像検知部43が設けられている。搬送ローラ37の
搬送路16を挟んだ対向位置に磁気検知部44が設けら
れている。搬送ローラ37、38の間に、蛍光検知部4
5が設けられている。搬送ローラ38の搬送路16を挟
んだ対向位置に厚さ検知部46が設けられている。
【0030】透過画像検知部41、上面反射画像検知部
42、下面反射画像検知部43は、例えばLEDアレイ
を発光部とし、フォトダイオードアレイまたはCCD
(Charge Coupled Device)を受
光部とした1次元画像読み取りセンサで、LEDには用
途により可視光や近赤外光が使用される。
【0031】磁気検知部44は例えば磁気ヘッドのよう
なセンサで、コア材の一次側に直流バイアス電流を印加
し、磁性材料がヘッド部を通過したときのフラックス
(磁束)の変化を二次側コイルで検出するようなセンサ
を示す。
【0032】また、蛍光検知部45は、発光部を紫外線
発光ランプとし、紙葉類Sから発せられる励起光をフォ
トダイオードを受光部したスポット視野で検出するセン
サである。厚さ検知部46は、紙葉類Sを二本のローラ
で挟み、片側のローラまたはそれを支持するシャフトの
変動量を変位センサ等で電気信号に変換するものであ
る。
【0033】上記紙葉類判別装置5内の上方部には、上
記透過画像検知部41、上面反射画像検知部42、下面
反射画像検知部43、磁気検知部44、蛍光検知部4
5、厚さ検知部46と接続され、上記各検知部からの検
知信号に基づいて紙葉類Sの種類、方向(表向きあるい
は裏向き)、良否、汚損度等を判別する紙葉類判別処理
部50が設置されている。
【0034】紙葉類判別処理部50は、図4に示すよう
に、6系統の演算増幅器等のアナログ処理回路51〜5
6、アナログマルチプレクサ57、アナログ/ディジタ
ル変換回路58、前処理回路(たとえば空間微分や、平
均化等)59、データ記憶部60、CPU61により構
成されている。データ記憶部60とCPU61はCPU
バス62により接続されている。CPU61は上述した
制御部21に接続され、紙葉類Sの種類、方向(表向き
あるいは裏向き)、良否、汚損度等の判別結果を制御部
21に出力するようになっている。
【0035】アナログ処理回路51〜56は、それぞれ
上記透過画像検知部41、上面反射画像検知部42、下
面反射画像検知部43、磁気検知部44、蛍光検知部4
5、厚さ検知部46から供給される検知信号に対する演
算増幅等のアナログ処理を行うものである。たとえば、
アナログ処理として信号成分の増幅/加工処理が行われ
る。アナログ処理回路51〜56の出力は、アナログマ
ルチプレクサ57へ供給される。
【0036】アナログマルチプレクサ57は、アナログ
処理回路51〜56からの6系統のアナログ信号を1系
統のアナログ信号に時分割して出力するものである。ア
ナログマルチプレクサ57の出力は、アナログ/ディジ
タル変換回路58へ供給される。
【0037】アナログ/ディジタル変換回路58は、ア
ナログマルチプレクサ57からの1系統ごとのアナログ
信号を例えば8ビットのディジタルデータに変換して出
力するものである。
【0038】前処理回路59は、供給される検知内容に
したがって、空間微分、空間積分、平均化等の処理を行
うものである。
【0039】データ記憶部60には、上記前処理を行っ
た各検知結果としての検知データが記憶される。
【0040】CPU61は、上記データ記憶部60から
の検知データを順次読み出し、この読出した検知データ
に基づいて紙葉類Sの種類、方向、良否、汚損度等の判
定を行うものである。
【0041】上記例では、アナログ/ディジタル変換回
路58を1回路とするためにアナログマルチプレクサ5
7でアナログ信号を1系統に時分割したが、システムの
組み方やハードウェアの条件により、すべての検知信号
をそれぞれ独立してアナログ/ディジタル変換するよう
にしても良い。
【0042】上記のような構成において、第1の実施形
態について説明する。
【0043】この第1の実施形態における、画像データ
(反射、透過)と磁気データの相関関係について説明す
る。
【0044】上記紙葉類Sに印刷される印刷インクに含
まれる磁性材料の強弱やパターンの情報は、紙葉類Sの
良否判別の主要素として積極的に使用されている。有価
証券等では磁性インクを含む模様の部分と磁性インクを
含まない模様の部分が混在しているケースもあり、磁気
量の有無を目視により判断するのは通常不可能である。
【0045】このため、紙葉類判別装置5においては、
磁気情報を収集する磁気検知部44が対象となる紙葉類
Sに接触、或いは近接して設置され、搬送とともに変化
する紙葉類Sの持つ磁気情報を磁気データとして収集し
良否判定を行っている。
【0046】但しコスト的、物理的な制約から、磁気検
知部44は紙葉類Sの全面を検知領域とすることはまれ
で、一般的には離散的な領域での磁気情報を収集してい
る。このため、紙葉類Sの搬送位置の変動により検出さ
れる磁気情報には差が生じることになる。
【0047】そこで、紙葉類判別装置5では、反射画像
検知部42、43或いは透過画像検知部41から得られ
る紙葉類Sの搬送位置情報に従って、予め登録されたこ
の搬送位置に対する磁気データの標準値と収集した磁気
データの値とを比較し良否の判定を行っている。
【0048】この第1の実施形態では、上記判別方式に
加え、反射画像検知部42、43或いは透過画像検知部
41からの画像データを用いてさらなる良否判別の向上
を行うものである。
【0049】図5に経年変化による印刷(印字)のかす
れと磁性強度の関係の一例を示す。印刷のかすれ具合に
ついては、図3で示した紙葉類判別装置5の上面反射画
像検知部42及び下面反射画像検知部43のいずれかか
ら得られた磁気を含む印刷部の反射率を表す。
【0050】また磁性強度については、図3で示した紙
葉類判別装置5の磁気検知部44から得られた磁気を含
む印刷部の磁性強度を表す。
【0051】図5より印刷部の反射率が上昇、つまり印
刷がかすれるに従って、磁性強度が低下してゆく相関関
係が観測できる。
【0052】なおこの例では、未使用の紙葉類の印刷部
反射率が10%、その時の印刷部磁性強度を100%と
している。
【0053】このような関係は反射画像のみならず透過
画像についても測定が可能であり、例えば図3で示した
紙葉類判別装置51の透過画像検知部41から得られる
透過率特性と磁気検知部44から得られる磁性強度特性
とから同様の相関関係が得られる。
【0054】まず、紙葉類Sの第1の物理的特徴として
の反射画像情報により、経年変化に伴う反射率の変化量
を判断し、この判断した反射率の変化量により、紙葉類
Sの第2の物理的特徴としての磁気印刷特性を補正し、
この補正された紙葉類の磁気印刷特性に基づいて紙葉類
の良否を判別するものについて説明する。
【0055】すなわち、上面反射画像検知部42、ある
いは下面反射画像検知部43からの反射画像情報に基づ
いて印刷のかすれ具合を判断し、このかすれ具合に応じ
て磁気検知部44からの磁気印刷特性による磁気検知デ
ータを補正し、この補正された紙葉類の磁気検知データ
に基づいて紙葉類Sの良否を判別するものである。
【0056】たとえば、上記データ記憶部60には、図
6、図7に示すように、上面反射画像検知部42、ある
いは下面反射画像検知部43からの紙葉類Sの1画面分
を含む反射画像情報A(反転画像メモリ空間)が記憶さ
れる。たとえば、紙葉類Sの1画面の検知領域に対し
て、128走査ラインで、各走査ラインごとが256画
素からなる読取走査が行われ、128×256画素のマ
トリクス状に紙葉類Sの1画面分を含む検知領域内の反
射画像情報Aが記憶される。
【0057】また、上記データ記憶部60には、図8に
示すように、磁気検知部44からの紙葉類Sの2つの部
分の磁気印刷特性による磁気検知データBが記憶される
(図6の斜線部参照)。この場合、磁気検知部44は、
2つの磁気ヘッドM1、M2により構成されている。た
とえば、紙葉類Sの1画面に対して、磁気ヘッドM1、
M2による磁気印刷特性の磁気検知データBが記憶され
る。この際、上記検知領域における磁気ヘッドM1、M
2の検知位置は固定となっており、反射画像情報Aにお
ける主走査方向に対してN1、N2の位置となってい
る。
【0058】このような構成において、紙葉類Sの良否
の判別処理について、図9に示すフローチャートを参照
しつつ説明する。
【0059】上記CPU61は、上記データ記憶部60
に記憶されている反射画像情報A内の紙葉類Sの部分を
反射率の違いにより判断する(ST1)。
【0060】上記ステップ1において、反射画像を用い
た場合、読み取り領域の背景を低反射面とすると、紙葉
類Sが存在する部分では紙葉類Sからの反射率が高く、
紙葉類Sが存在しない部分では反射率が低いため、両者
のレベル差を適当なしきい値で2値化することで、位置
を特定することができる。
【0061】上記CPU61は、この判断した紙葉類の
部分の磁気ヘッドM1、M2の読取領域に対応する部分
の磁気データを調べ、磁気検知データBを得る(ST
2、3)。
【0062】上記ステップ2において、磁気検知部44
と上面反射画像検知部42或いは下面反射画像検知部4
3との相対位置関係は機構的に予め固定であるため、上
記ステップ1で求めた紙葉類Sの搬送位置情報を基に、
磁気検知部44が紙葉類Sのどの位置を検出したかが一
意的に求まる。この情報を基に、予め登録された紙葉類
の位置をパラメータとした標準磁気データを用意する。
この標準磁気データは例えば紙葉類のその位置における
標準的な磁気量の強弱パターン、或いはその位置におけ
る磁気量の総量、或いはその位置における磁気量の変化
(微分)の強弱パターン、或いはその位置における磁気
量の変化(微分)の総量である。
【0063】上記ステップ3において、上記ステップ2
で用意した標準磁気データと、収集した磁気データとを
演算し、両者の相関関係を定量化する。定量化の具体的
手法としては、例えば両者のパターンの類似度、或いは
パターンの差分の絶対量、或いは総量の差分の絶対量で
ある。
【0064】ついで、上記CPU61は、上記ステップ
2で判断した紙葉類の部分の磁気ヘッドM1、M2の読
取領域(磁性検知領域)に対応する部分の反射率を調
べ、線画部の平均反射率を算出する(ST4)。つま
り、上記領域内の所定のしきい値以下の画素の平均値を
算出する。
【0065】上記ステップ4において、前述した通り磁
気検知部44と上面反射画像検知部42或いは下面反射
画像検知部43との相対位置関係は機構的に固定である
ため、磁気検知部44と同一領域の画像検知データを分
析することが可能である。画像検知データの分析の具体
例としては、例えば線画部の平均反射率、当該領域での
印刷部分の平均的反射率、或いは、当該領域での印刷部
分と背景部分のコントラスト、或いは当該領域における
全印刷濃度の総量等である。
【0066】ついで、CPU61は、この算出した線画
部の平均反射率を基準の反射率と比較し、反射率の低下
している比率(y)を判断し、この比率に基づいて、上
記データ記憶部60に記憶されている磁気検知データB
を補正する(ST5)。
【0067】上記反射率の低下している比率(y)は、
たとえば「y=−3/4・n+107.5」で算出され
る。nは、線画部の平均反射率(たとえばa1、a2)
の最大濃度値(256)に対する比率となっている。
【0068】たとえば、磁気ヘッドM1に対応する線画
部の平均反射率a1が「64」であった際に、nは64
/256により25%と算出され、このnにより反射率
の低下している比率(y)が「y=−3/4・25+1
07.5」により、90%となる。
【0069】この結果、上記データ記憶部60に記憶さ
れている磁気ヘッドM1に対する磁気検知データBに
「100/90」を乗算することにより補正する。
【0070】また、上記同様に、磁気ヘッドM2に対応
する線画部の平均反射率a2に基づいて上記データ記憶
部60に記憶されている磁気ヘッドM2に対する磁気検
知データBを補正する。
【0071】この補正について説明する。
【0072】図5の横軸は紙葉類Sの劣化(かすれ等)
による印刷部の反射率の変化を示している。例えば紙葉
類Sの反射率が25%にかすれにより上昇した場合、磁
性強度は図から約90%に低下することがわかる。つま
りこの場合磁気検知部44より得られる磁気量はかすれ
の無いときに比べ約10%低下することになるので、上
記ステップ3で得られた磁気データの分析結果に対し、
これの磁気量の低下に相当する分(差分(D))の補正
を施す。つまり、かすれにより減少した磁気量を補正す
る。
【0073】 差分(D)=|標準データ−収集データ/0.9| さらに、CPU61は、この補正した磁気ヘッドM1、
M2に対する磁気検知データBに基づいて対象となる紙
葉類Sの良否を判断する(ST6)。
【0074】このステップ6において、例えば計算され
た差分(D)/標準データが0.5未満であれば
「良」、0.5以上であれば「否」の判定を行う。
【0075】また、紙葉類Sの第1の物理的特徴として
の透過画像情報により、経年変化に伴う透過率の変化量
を判断し、この判断した透過率の変化量により、紙葉類
Sの第2の物理的特徴としての磁気印刷特性を補正し、
この補正された紙葉類の磁気印刷特性に基づいて紙葉類
の良否を判別する場合も、上記同様に実施できる。
【0076】すなわち、上面透過画像検知部42からの
透過画像情報に基づいて印刷のかすれ具合を判断し、こ
のかすれ具合に応じて磁気検知部44からの磁気印刷特
性による磁気検知データを補正し、この補正された紙葉
類の磁気検知データに基づいて紙葉類Sの良否を判別す
るものである。
【0077】ただし、上記ステップ1において、透過画
像を用いた場合、紙葉類Sが存在する部分では発光源の
透過量が少なく、存在しない部分では透過量が多いた
め、両者のレベル差を適当なしきい値で2値化すること
で、位置を特定することができる。
【0078】また、上記ステップ2において、磁気検知
部44と透過画像検知部41との相対位置関係は機構的
に予め固定であるため、上記ステップ1で求めた紙葉類
Sの搬送位置情報を基に、磁気検知部44が紙葉類Sの
どの位置を検出したかが一意的に求まる。
【0079】次に、第2の実施形態について説明する。
【0080】すなわち、第1の実施形態においては、経
時変化による印刷のかすれに伴う磁気量の低下を例に説
明したが、例えば紙葉類Sの印刷精度(線画幅、ドット
サイズ、印刷位置すれ等)にばらつきがある場合、また
経時変化により紙葉類Sのサイズが伸縮した場合など
は、画像検知データから得られる印刷部の総面積をパラ
メータとして補正を掛けることも可能である。
【0081】具体的には、磁気検知部44に例えば磁性
強度の絶対量を検知可能な差動型の磁気センサを用い、
この磁気センサから得られた磁気データの総量と画像検
知データから得られた印刷部の総面積で演算を行い、標
準データとの差分を求め、良否の判定を行う。
【0082】次に、第3の実施形態について説明する。
【0083】すなわち、第1の実施形態においては、経
時変化による印刷のかすれに伴う磁気量の低下を例に説
明したが、磁性材料の含まれるインクは近赤外光を透過
しづらいという性質を持つため、印刷精度またはインク
の配合比等に伴う磁性材料の含有量のばらつきについて
は赤外透過画像検知データを用い、また経時変化に伴う
印刷のかすれについては第1の実施形態に従い反射画像
検知データを用いて、良否判定レベルの補正を行うこと
も可能である。
【0084】具体的には、磁気検知部44に例えば磁性
強度の絶対量を検知可能な差動型の磁気センサを用い、
この磁気センサから得られた磁気データの総量と赤外透
過画像検知データから得られた印刷部の平均透過率と反
射画像検知データから得られた印刷部の平均的反射率と
で演算を行い、標準データとの差分を求め、良否の判定
を行う。
【0085】次に、第4の実施形態について説明する。
【0086】この第4の実施形態は、紙葉類Sの第1の
物理的特徴としての印刷部のインクの厚さデータによ
り、経年変化に伴う変化量を判断し、この判断した変化
量により、紙葉類Sの第2の物理的特徴としての磁気印
刷特性を補正し、この補正された紙葉類の磁気印刷特性
に基づいて紙葉類の良否を判別するものについて説明す
る。
【0087】すなわち、厚さ検知部43からの印刷部の
インク部分の厚さに基づいて磁性強度の変化を判断し、
この磁性強度の変化に応じて磁気検知部44からの磁気
印刷特性による磁気検知データを補正し、この補正され
た紙葉類の磁気検知データに基づいて紙葉類Sの良否を
判別するものである。
【0088】一般的に磁性インクは磁性材料の含有量が
一定である場合、インクの塗布量が多いほど磁性強度が
増加する。インク塗布量を調べるには、例えば局部的な
印刷部の厚さを検知し塗布量を予測する方法が考えられ
る。
【0089】具体的には磁性インクの含まれる凹版印刷
部やシルク印刷部のように、印刷の手法上インク厚が比
較的厚いインクを対象とする。厚さの検知には図3の厚
さ検知部46を用いる。
【0090】図10にインク厚と磁性強度の関係の一例
を示す。インク厚は印刷部の厚さと紙葉類Sの厚さとの
差分を表している。また磁性強度については、図3で示
した紙葉類判別装置5の磁気検知部44から得られた磁
気を含む印刷部の磁性強度を表す。図10より印刷部の
厚さが増加するに従って、磁性強度が上昇してゆく相関
関係が観測できる。なおこの例では標準厚さ30μm時
の磁性強度を100%としている。
【0091】次に、第4の実施形態における紙葉類Sの
良否の判別処理について、図11に示すフローチャート
を参照しつつ説明する。
【0092】上記CPU61は、上記データ記憶部60
に記憶されている反射画像情報A内の紙葉類Sの部分を
反射率の違いにより判断する(ST11)。
【0093】上記ステップ11において、反射画像を用
いた場合、読み取り領域の背景を低反射面とすると、紙
葉類Sが存在する部分では紙葉類Sからの反射率が高
く、紙葉類Sが存在しない部分では反射率が低いため、
両者のレベル差を適当なしきい値で2値化することで、
位置を特定することができる。
【0094】上記CPU61は、この判断した紙葉類の
部分の磁気ヘッドM1、M2の読取領域に対応する部分
の磁気データを調べ、磁気検知データBを得る(ST1
2、13)。
【0095】上記ステップ12において、磁気検知部4
4と上面反射画像検知部42或いは下面反射画像検知部
43との相対位置関係は機構的に予め固定であるため、
上記ステップ1で求めた紙葉類Sの搬送位置情報を基
に、磁気検知部44が紙葉類Sのどの位置を検出したか
が一意的に求まる。この情報を基に、予め登録された紙
葉類の位置をパラメータとした標準磁気データを用意す
る。この標準磁気データは例えば紙葉類のその位置にお
ける標準的な磁気量の強弱パターン、或いはその位置に
おける磁気量の総量、或いはその位置における磁気量の
変化(微分)の強弱パターン、或いはその位置における
磁気量の変化(微分)の総量である。
【0096】上記ステップ13において、上記ステップ
12で用意した標準磁気データと、収集した磁気データ
とを演算し、両者の相関関係を定量化する。定量化の具
体的手法としては、例えば両者のパターンの類似度、或
いはパターンの差分の絶対量、或いは総量の差分の絶対
量である。
【0097】ついで、上記CPU61は、上記ステップ
12で判断した紙葉類Sの磁気ヘッドM1、M2の読取
領域(磁性検知領域)あるいはそれを含む周辺領域に対
応する部分の厚さ検知データを調べ、例えば当該領域で
の印刷部分の平均的厚さ、或いは最大厚さ等を得る(S
T14)。
【0098】上記ステップ14において、前述した通り
磁気検知部44と厚さ検知部46との相対位置関係は機
構的に固定であるため、磁気検知部44と同一領域の厚
さ検知データを分析することが可能である。
【0099】ついで、CPU61は、上記厚さ検知デー
タと基準の厚さデータと比較し、インク厚を判断し、こ
のインク厚に基づいて、上記データ記憶部60に記憶さ
れている磁気検知データBを補正する(ST15)。
【0100】この補正について説明する。
【0101】図10の横軸は紙葉類Sの凹版部のインク
厚の変化を示している。例えば紙葉類Sのインク厚が3
5μmの場合、磁性強度は図から約10%に上昇するこ
とがわかる。そこで上記ステップ13で得られた磁気デ
ータの分析結果に対し、これの磁気量の低下に相当する
分の補正を施す。例えば磁気データの総量の差分を取る
場合 差分(D)=|標準データ−収集データ/1.1| として上昇した磁気量を補正する。
【0102】さらに、CPU61は、この補正した磁気
ヘッドM1、M2に対する磁気検知データBに基づいて
対象となる紙葉類Sの良否を判断する(ST16)。
【0103】このステップ16において、たとえば計算
された差分(D)/標準データが0.3未満であれば
「良」、0.3以上であれば「否」の判定を行う。
【0104】次に、第5の実施形態について説明する。
【0105】この第5の実施形態は、紙葉類Sの第1の
物理的特徴としての厚さデータにより、経年変化に伴う
変化量を判断し、この判断した変化量により、紙葉類S
の第2の物理的特徴としての磁気印刷特性を補正し、こ
の補正された紙葉類の磁気印刷特性に基づいて紙葉類の
良否を判別するものについて説明する。
【0106】すなわち、厚さ検知部43からの紙葉類S
の厚さに基づいて磁性強度の変化を判断し、この磁性強
度の変化に応じて磁気検知部44からの磁気印刷特性に
よる磁気検知データを補正し、この補正された紙葉類S
の磁気検知データに基づいて紙葉類Sの良否を判別する
ものである。
【0107】上記磁気検知部44は、例えば磁気ヘッド
のようなセンサで、コア材の一次側に直流バイアス電流
を印加し、磁性材料が塗布された紙葉類Sがヘッド部を
通過したときのフラックスの変化を二次側コイルで検出
するようなデバイスである。
【0108】磁気ヘッドには空間にフラックスを飛ばす
ための間隙(ギャップ)があり、一般的にはギャップ幅
と同程度の距離(垂直方向)だけフラックスを飛ばすこ
とができる。現実的なギャップ幅としては、50μm〜
300μm程度である。例えば紙葉類Sの片側の磁性強
度のみを測定したい場合、紙葉類Sの厚さ以下のギャッ
プ(紙葉類Sの厚さ100μmに対し、50μm幅のギ
ャップ等)を持つ磁気ヘッドを用いれば良い。
【0109】逆に紙葉類Sの片側より両面の磁性強度を
測定したい場合は、例えば紙葉類Sの厚さ100μmの
紙葉類Sに対し、ギャップ幅を200μmにすれば良
い。但し磁気ヘッドから磁性体までの距離と磁性強度の
関係はクリティカルで、例えば紙葉類Sが磁気ヘッドか
ら数十μm浮いただけで磁性強度が急激に弱まる。
【0110】片側のみに磁性インクが印刷されている紙
葉類Sに対し、印刷部の裏側から磁性強度の測定を行っ
た場合、紙葉類Sの厚さ分距離が離れるため、印刷部側
からの測定に比べ低い値が観測される。
【0111】そのため紙葉類判別装置5においては、他
の検知手段、或いは磁気検知部44から得られた紙葉類
Sの種類/搬送方向情報を基に、表裏の判断をして、磁
性強度の補正を行っている。この第5の実施形態では、
紙葉類Sの厚さを考慮した補正が行われるものである。
【0112】図12に紙葉類Sの厚さと印刷部の反対側
から測定した磁性強度の関係の一例を示す。図12によ
り紙葉類Sの厚さが増加するに従って、磁性強度が下降
してゆく相関関係が観測できる。なおこの例では標準紙
葉類Sの厚さ100μm時の磁性強度を100%として
いる。
【0113】次に、第5の実施形態における紙葉類Sの
良否の判別処理について、図13に示すフローチャート
を参照しつつ説明する。
【0114】上記CPU61は、上記データ記憶部60
に記憶されている反射画像情報A内の紙葉類Sの部分を
反射率の違いにより判断する(ST21)。
【0115】上記ステップ21において、反射画像を用
いた場合、読み取り領域の背景を低反射面とすると、紙
葉類Sが存在する部分では紙葉類Sからの反射率が高
く、紙葉類Sが存在しない部分では反射率が低いため、
両者のレベル差を適当なしきい値で2値化することで、
位置を特定することができる。
【0116】上記CPU61は、この判断した紙葉類の
部分の磁気ヘッドM1、M2の読取領域に対応する部分
の磁気データを調べ、磁気検知データBを得る(ST2
2、23)。
【0117】上記ステップ22において、磁気検知部4
4と上面反射画像検知部42或いは下面反射画像検知部
43との相対位置関係は機構的に予め固定であるため、
上記ステップ1で求めた紙葉類Sの搬送位置情報を基
に、磁気検知部44が紙葉類Sのどの位置を検出したか
が一意的に求まる。この情報を基に、予め登録された紙
葉類の位置をパラメータとした標準磁気データを用意す
る。この標準磁気データは例えば紙葉類のその位置にお
ける標準的な磁気量の強弱パターン、或いはその位置に
おける磁気量の総量、或いはその位置における磁気量の
変化(微分)の強弱パターン、或いはその位置における
磁気量の変化(微分)の総量である。
【0118】上記ステップ23において、上記ステップ
12で用意した標準磁気データと、収集した磁気データ
とを演算し、両者の相関関係を定量化する。定量化の具
体的手法としては、例えば両者のパターンの類似度、或
いはパターンの差分の絶対量、或いは総量の差分の絶対
量である。
【0119】ついで、上記CPU61は、上記ステップ
22で判断した紙葉類Sの磁気ヘッドM1、M2の読取
領域(磁性検知領域)に対応する部分の厚さ検知データ
を調べ、例えば当該領域での紙葉類Sの平均的厚さ、或
いは最小厚さ、或いは最大厚さ等を得る(ST24)。
【0120】上記ステップ24において、前述した通り
磁気検知部44と厚さ検知部46との相対位置関係は機
構的に固定であるため、磁気検知部44と同一領域の厚
さ検知データを分析することが可能である。
【0121】ついで、CPU61は、上記厚さ検知デー
タと基準の厚さデータと比較し、紙葉類Sの厚さを判断
し、この紙葉類Sの厚さに基づいて、上記データ記憶部
60に記憶されている磁気検知データBを補正する(S
T25)。
【0122】この補正について説明する。
【0123】図12の横軸は紙葉類Sの厚さの変化を示
している。例えば紙葉類Sの厚さが120μmの場合、
磁性強度は図から約85%に下降することがわかる。そ
こで上記ステップ23で得られた磁気データの分析結果
に対し、これの磁気量の低下に相当する分の補正を施
す。例えば磁気データの総量の差分を取る場合 差分(D)=|標準データ−収集データ/0.85| として下降した磁気量を補正する。
【0124】さらに、CPU61は、この補正した磁気
ヘッドM1、M2に対する磁気検知データBに基づいて
対象となる紙葉類Sの良否を判断する(ST26)。
【0125】このステップ26において、例えば計算さ
れた差分(D)/標準データが0.3未満であれば
「良」、0.3以上であれば「否」の判定を行う。
【0126】次に、第6の実施形態について説明する。
【0127】この第6の実施形態は、紙葉類Sの第1の
物理的特徴としての厚さデータにより、経年変化に伴う
変化量を判断し、この判断した変化量により、紙葉類S
の第2の物理的特徴としての透過画像データを補正し、
この補正された紙葉類の透過画像データに基づいて紙葉
類の良否を判別するものについて説明する。
【0128】すなわち、厚さ検知部43からの紙葉類S
の厚さに基づいて透過率の変化を判断し、この透過率の
変化に応じて透過画像検知部41からの透過画像データ
を補正し、この補正された紙葉類Sの透過画像データに
基づいて紙葉類Sの良否を判別するものである。
【0129】紙葉類判別装置5においては、透かし検知
のために透過画像検知データを用いるケースが多い。紙
葉類Sに施された透かしには、周辺用紙部より透過率が
大きい白透かし部と、周辺用紙部より透過率が小さい黒
透かし部とが存在する。この透過率の違いを透過画像検
知データを用いて計測し良否判別に用いている。透かし
には有価証券等に描かれる地模様の他、機械読みを前提
としたバーコード化された透かしも存在する。このよう
な機械読み用のバー透かしに対しては、コントラストが
明確で読み取り位置も限定されるため、透過画像検知デ
ータによる良否判別は、有効である。
【0130】ところが紙葉類Sの紙面に特殊なインクを
塗布したり、また偽券の製造過程において擬似的な透か
しを作りだすことは可能であり、透過画像検知データだ
けでは完全な良否判別を行うことはできない。
【0131】そこで、第6の実施形態では、透過画像検
知データに加え、厚さ検知部44からの厚さデータを用
いてさらなる良否判別の向上を行う。
【0132】この第6の実施形態では、検知対象をバー
透かしとして説明する。
【0133】図14に紙葉類Sの透かし部の厚さと透か
し部の赤外光透過率の関係の一例を示す。図14より紙
葉類Sの透かし部の厚さが増加するに従って、赤外光透
過率が下降してゆく相関関係が観測できる。なおこの例
では標準紙葉類Sの厚さ100μm時で約20%の透過
率を示している。
【0134】たとえば、上記データ記憶部60には、透
過画像検知部41からの紙葉類Sの1画面分の透過画像
情報Aが記憶される。たとえば、紙葉類Sの1画面に対
して、128走査ラインで、各走査ラインごとが256
画素からなる読取走査が行われ、128×256画素の
マトリクス状に紙葉類Sの1画面分の透過画像情報Aが
記憶される。
【0135】次に、第6の実施形態における紙葉類Sの
良否の判別処理について、図15に示すフローチャート
を参照しつつ説明する。
【0136】上記CPU61は、透過画像検知部41を
用いて紙葉類Sのバー透かし部の近赤外透過率を計測す
ることにより、バー透かし部の透過画像データ(透過率
データ)を収集する(ST31) 上記CPU61は、厚さ検知部46を用いてバー透かし
部の厚さを計測することにより、バー透かし部の厚さデ
ータを収集する(ST32)。
【0137】上記CPU61は、ステップ31で収集し
た透過画像データを分析する(ST33)。
【0138】すなわち、上記CPU61は、ステップ3
1で収集した透過率データからバー透かしの開始位置、
各バーの幅(白透かしと黒透かしそれぞれで求める)、
各バー間の幅(透かしと透かしの距離)、各バーの平均
透過率/最大透過率/最少透過率、バー以外(つまり用
紙部)の部分の平均透過率/最大透過率/最少透過率等
を計測する。またバーの数やピッチを求め、当該紙葉類
の種類/方向を認識する。
【0139】上記CPU61は、上記ステップ33で計
測したバー透かしの開始位置情報を基に、透過画像デー
タと厚さデータとの位置的な合わせを行い、測定した透
かし部の透過率に対する厚さデータを求める(厚さデー
タを分析する)(ST34)。厚さデータは例えば各バ
ーごとの平均厚さ等である。
【0140】上記CPU61は、上記ステップ33、3
4で得られた結果を基に良否判別レベルの補正を行う。
【0141】例として図14で説明した透かし部の厚さ
と近赤外透過率の関係を用いて補正する場合を考える。
図14の横軸は紙葉類Sの透かし部の厚さの変化を示し
ている。例えば紙葉類Sの透かし厚が120μmの場
合、図から透過率は約16%であることがわかる。
【0142】そこで、上記ステップ33で得られた透過
画像データの分析結果に対し、厚さの変動に相当する分
の補正を施す。
【0143】上記CPU61は、ステップ35で得られ
た結果と予め定めた良否の判定レベルとを比較し、当該
紙葉類Sの良否を判定する(ST36)。
【0144】例えば、特殊なインクを塗布して作られた
不良券の場合、透過率の変動は見られるものの、それに
対応した厚さデータに変動がないため、上記ステップ3
5での補正が逆効果になり標準データの差分量が増え、
結果的に不良券としての判定が下される。
【0145】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
独立した検知手段からの検知結果の相関関係を求め応用
することで、紙葉類の汚損状態や搬送状態、及び紙葉類
製作時の個体ばらつきに影響されない良否性能を確保で
き、紙葉類の良否を精度良く判別することができる紙葉
類判別装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の紙葉類判別装置が搭載される紙葉類
処理装置の概略構成を示す図。
【図2】紙葉類処理部の概略構成を示すブロック図。
【図3】紙葉類判別装置の概略構成を示す図。
【図4】紙葉類判別処理部の概略構成を示すブロック
図。
【図5】経年変化による印刷(印字)のかすれと磁性強
度の関係の一例を示す図。
【図6】データ記憶部に記憶される紙葉類の1画面分の
反射画像情報を示す図。
【図7】データ記憶部に記憶される紙葉類の1画面分の
反射画像情報を示す図。
【図8】データ記憶部に記憶される磁気検知データを示
す図。
【図9】第1の実施形態における紙葉類の良否の判別処
理を説明するためのフローチャート。
【図10】第4の実施形態における経年変化による印刷
部のインク厚と磁性強度の関係の一例を示す図。
【図11】第4の実施形態における紙葉類の良否の判別
処理を説明するためのフローチャート。
【図12】第5の実施形態における経年変化による紙葉
類の厚さと磁性強度の関係の一例を示す図。
【図13】第5の実施形態における紙葉類の良否の判別
処理を説明するためのフローチャート。
【図14】第6の実施形態における経年変化による透か
し部の厚さと近赤外透過率の関係の一例を示す図。
【図15】第6の実施形態における紙葉類の良否の判別
処理を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
S…紙葉類 41…透過画像検知部 42…上面反射画像検知部 43…下面反射画像検知部 44…磁気検知部 45…蛍光検知部 46…厚さ検知部 50…紙葉類判別処理部 51〜56…アナログ処理回路 57…アナログマルチプレクサ 58…アナログ/ディジタル変換回路 59…前処理回路 60…データ記憶部 61…CPU 62…データバス

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類の第1の物理的特徴を検知する第
    1の検知手段と、 上記紙葉類の第2の物理的特徴を検知する第2の検知手
    段と、 上記第2の検知手段により検知した紙葉類の第2の物理
    的特性と上記第1の検知手段により検知した紙葉類の第
    1の物理的特性との相関関係を記憶する記憶手段と、 上記第2の検知手段により得られた上記紙葉類の第2の
    特性と上記記憶手段を用いて、上記第1の検知手段によ
    り得られた上記紙葉類の第1の物理的特性を補正する補
    正手段と、 この補正手段により補正された紙葉類の第2の物理的特
    性に基づいて紙葉類の良否を判別する判別手段と、 を具備したことを特徴とする紙葉類判別装置。
  2. 【請求項2】 紙葉類の磁気印刷特性を検知する磁気検
    知手段と、 上記紙葉類の反射画像特性を検知する反射画像検知手段
    と、 上記反射画像検知手段により検知した紙葉類の反射画像
    特性と上記磁気検知手段により検知した紙葉類の磁気印
    刷特性との相関関係を記憶する記憶手段と、 上記反射画像検知手段により得られた上記紙葉類の反射
    画像特性と上記記憶手段を用いて、上記磁気検知手段に
    より得られた上記紙葉類の磁気印刷特性を補正する補正
    手段と、 この補正手段により補正された紙葉類の磁気印刷特性に
    基づいて紙葉類の良否を判別する判別手段と、 を具備したことを特徴とする紙葉類判別装置。
  3. 【請求項3】 上記補正手段による紙葉類の磁気印刷特
    性の補正が、経時変化による印刷かすれに伴う磁気量の
    低下を補正するものであることを特徴とする請求項2に
    記載の紙葉類判別装置。
  4. 【請求項4】 上記補正手段による紙葉類の磁気印刷特
    性の補正が、印刷精度のばらつきに基づいて補正するも
    のであることを特徴とする請求項2に記載の紙葉類判別
    装置。
  5. 【請求項5】 上記記憶手段が、上記紙葉類の反射画像
    情報に基づいて得られる上記紙葉類の反射率と上記紙葉
    類の磁気印刷特性に基づいて得られる上記紙葉類の磁気
    強度との相関関係を記憶するものであることを特徴とす
    る請求項2に記載の紙葉類判別装置。
  6. 【請求項6】 紙葉類の磁気印刷特性を検知する磁気検
    知手段と、 上記紙葉類の透過画像特性を検知する透過画像検知手段
    と、 上記透過画像検知手段により検知した紙葉類の透過画像
    特性と上記磁気検知手段により検知した紙葉類の磁気印
    刷特性との相関関係を記憶する記憶手段と、 上記透過画像検知手段により得られた上記紙葉類の透過
    画像特性と上記記憶手段を用いて、上記磁気検知手段に
    より得られた上記紙葉類の磁気印刷特性を補正する補正
    手段と、 この補正手段により補正された紙葉類の磁気印刷特性に
    基づいて紙葉類の良否を判別する判別手段と、 を具備したことを特徴とする紙葉類判別装置。
  7. 【請求項7】 紙葉類の磁気印刷特性を検知する磁気検
    知手段と、 上記紙葉類の磁気印刷部分の厚さを検知する厚さ検知手
    段と、 上記厚さ検知手段により検知した紙葉類の磁気印刷部分
    の厚さと上記磁気検知手段により検知した紙葉類の磁気
    印刷特性との相関関係を記憶する記憶手段と、 上記厚さ検知手段により得られた上記紙葉類の磁気印刷
    部分の厚さと上記記憶手段を用いて、上記磁気検知手段
    により得られた上記紙葉類の磁気印刷特性を補正する補
    正手段と、 この補正手段により補正された紙葉類の磁気印刷特性に
    基づいて紙葉類の良否を判別する判別手段と、 を具備したことを特徴とする紙葉類判別装置。
  8. 【請求項8】 紙葉類の裏面磁気印刷特性を検知する磁
    気検知手段と、 上記紙葉類の厚さを検知する厚さ検知手段と、 上記厚さ検知手段により検知した紙葉類の厚さと上記磁
    気検知手段により検知した紙葉類の裏面磁気印刷特性と
    の相関関係を記憶する記憶手段と、 上記厚さ検知手段により得られた上記紙葉類の厚さと上
    記記憶手段を用いて、上記磁気検知手段により得られた
    上記紙葉類の裏面磁気印刷特性を補正する補正手段と、 この補正手段により補正された紙葉類の裏面磁気印刷特
    性に基づいて紙葉類の良否を判別する判別手段と、 を具備したことを特徴とする紙葉類判別装置。
  9. 【請求項9】 紙葉類の透かし部透過画像を検知する透
    過画像検知手段と、 上記紙葉類の透かし部厚さを検知する厚さ検知手段と、 上記厚さ検知手段により検知した紙葉類の透かし部厚さ
    と上記透過画像検知手段により検知した紙葉類の透かし
    部透過画像との相関関係を記憶する記憶手段と、 上記厚さ検知手段により得られた上記紙葉類の透かし部
    厚さと上記記憶手段を用いて、上記透過画像検知手段に
    より得られた上記紙葉類の透かし部透過画像を補正する
    補正手段と、 この補正手段により補正された紙葉類の透かし部透過画
    像に基づいて紙葉類の良否を判別する判別手段と、 を具備したことを特徴とする紙葉類判別装置。
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