JP2003140572A - 画像表示装置及びその製造方法 - Google Patents

画像表示装置及びその製造方法

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JP2003140572A JP2001334428A JP2001334428A JP2003140572A JP 2003140572 A JP2003140572 A JP 2003140572A JP 2001334428 A JP2001334428 A JP 2001334428A JP 2001334428 A JP2001334428 A JP 2001334428A JP 2003140572 A JP2003140572 A JP 2003140572A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、発光素子が配置される単位表示パネ
ルを配置して形成される画像表示装置において、画像表
示装置全体で画素ピッチが等しくなるように単位表示パ
ネルを配置し、且つ、煩雑な配線を形成することなく各
単位表示パネルを電気的に接続することができる画像表
示装置及びその製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明は、発光素子が配置された単位表示
パネルを互いに密接するように基板に配置し、予め基板
に配線を形成しておくことにより単位表示パネルを接続
することができる。さらに、封止部を必要としないの
で、画像表示装置全体に亘って画素ピッチを一定にする
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示装置及び
その製造方法に関する。更に詳しくは、画像表示装置全
体で画素ピッチを略一定にすることができる画像表示装
置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フラットパネルディスプレイには、液晶
ディスプレイや有機エレクトロルミネッセンス(EL)
ディスプレイなどが知られている。また、画像を表示す
るための画像表示装置の一つとしては、発光ダイオード
をアレイ状に配列させた構造の発光ダイオードアレイ型
画像表示装置も知られている。この発光ダイオード型画
像表示装置は、一般に、一画素を構成するサブ画素が赤
色発光ダイオード、緑色発光ダイオード及び青色発光ダ
イオードの何れかの発光ダイオードで構成され、各発光
ダイオードを順次点滅させるように駆動することにより
カラー表示が行われている。このとき、画素が所定の間
隔でマトリクス状に配列され、画像表示が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、画像表示装
置の大画面化を検討した場合、単位表示パネルを複数配
置する手法が考えられるが、この場合、封止部の存在が
画像品位を大きく低下させる要因となる。液晶ディスプ
レイでは、液晶材料が液状であり、表示パネルの周囲を
封止された封止部が必要となる。また、有機ELディス
プレイの如き面発光型の発光部が平面上に形成されてな
るディスプレイでは、発光部を形成する発光材料が外気
の影響などを受け易いため、やはり封止する必要があ
る。
【0004】従って、これら封止の必要なディスプレイ
はディスプレイを作製する際に、分割して作製すること
が出来ず、大型ディスプレイを作製する際にはそれに伴
って装置の大型化も必要となり、製造コストの増大を招
いていた。さらに、非発光領域である封止部により、画
像表示装置の表示面全体に対する発光領域の割合が低下
することになる。
【0005】また、上記発光ダイオードアレイ型画像表
示装置を大画面化する技術としては、精度よく発光素子
が配置されたLEDモジュールを形成し、これらのLE
Dモジュール間の電気的接続が高い信頼性で行われる技
術が開示されている。例えば、特開2000−3408
47号公報に開示されているように、LEDが複数配置
されたLEDモジュールをモジュール実装用基台に実装
し、そのモジュール実装用基台をさらにサイズの大きな
基台に配設することによりディスプレイが形成されてい
る。このとき、モジュール実装用基台には長手方向が略
平行に設けられた複数の溝が形成されており、その溝に
LEDモジュールを配置することによりディスプレイが
構成されている。
【0006】さらに、特開2000−340847号公
報では、LEDユニット実装用基台及びその製造方法で
は、発光素子が配列されたLEDモジュールを実装し、
且つ電気的接続が得られるような溝部が形成されたユニ
ット基台を提供している。ここで、電気接続を得るため
の配線が形成される溝部は該ユニット基台の一方の面に
ついて該溝部が互いに略平行になるように形成され、他
方の面にはその溝部と略垂直な向きに溝部を形成する構
成を成しており、溝部はユニット基台の端部から他方の
端部まで形成されている。しかし、上述の公開公報の方
法では、溝部の存在により画像表示装置全体で画素ピッ
チを一定にすることは難しい。
【0007】また、LEDディスプレイでは、画像表示
装置全体で画素ピッチを一定にするためには微小な光源
を精度良く配置することが重要になる。発光ダイオード
の如き点発光源を単位表示パネルに配置し、これら単位
表示パネルをマトリクス状に配置する場合、LEDの駆
動回路及びこれらのLEDを駆動させるために単位表示
パネル間を電気的に接続する配線が煩雑になると、接続
不良が容易に発生するとともに、配線を配設するための
領域を単位表示パネルに確保する必要となる。よって、
単位表示パネル内の画素ピッチに比べ、各単位表示パネ
ル間の画素ピッチが大きくなり、画像表示装置全体で画
素ピッチを一定することが困難である。
【0008】また、従来のように発光部がプラスチック
などのケースに収められた発光ダイオードなどを複数配
置して形成される画像表示装置では、製造工程上もLE
Dモジュールに複雑で微小な配線を形成し、その配線を
避けながらLEDを所定の位置に配置することも困難で
あり、さらに、数百μmの画素ピッチで発光ダイオード
を配置し、高画質の画像表示装置を形成することも難し
い。
【0009】一方、上述の公開公報には、発光ダイオー
ドがセラミクス基台に配置されたLEDモジュールが形
成されており、画素ピッチを画像表示装置全体で略等し
くすることが難しいことに加え、個々のLEDモジュー
ルのサイズ毎にセラミクス基台を作成することとなり、
製造工程が煩雑になるだけでなく、所要のセラミクス基
台の製造に要する時間も多大なものとなる。
【0010】よって、本発明は、大画面化が容易で、し
かも品質の高い画像表示が可能である新規の画像表示装
置を提供することを目的とする。更に、効率良く発光素
子を単位表示パネルに配置することにより画像表示装置
を作製することができる画像表示装置の製造方法を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の画像表示装置
は、発光素子を画素とする複数の単位表示パネルが配列
されてなり、各単位表示パネル内における画素ピッチ
と、隣接する単位表示パネル間における画素ピッチとが
略等しいことを特徴とする。このとき、液晶ディスプレ
イや有機ELディスプレイのように封止部が必要とされ
ないことから、各単位表示パネル内の画素ピッチと、隣
接して配置される単位表示パネル間の画素ピッチを略等
しくすることができ、画像表示装置全体で画素ピッチを
略一定にすることができる。
【0012】このとき、各単位表示パネルの接続端子が
裏面に引き出されており、基板上には隣接する単位表示
パネルの接続端子間を繋ぐ配線パターンが形成されてい
る。よって、単位表示パネルに煩雑な配線を配設するこ
となく各単位表示パネルが電気的に接続される。また、
前記配線パターンは、前記接続端子に合わせて形成さ
れ、単位表示パネルを基板に配置すると同時に各単位表
示パネルが電気的に接続される。
【0013】画像表示装置を構成する基板の表面に予め
表示パネルを電気的に接続するための配線パターンが形
成されていることにより、表示パネルを基板に配置する
と同時に、表示パネルを互いに電気的に接続することが
できる。更に、微小な発光素子を用いることにより、表
示パネル上の配線を配設する領域を確保することができ
る。
【0014】ここで、発光素子として窒化物半導体で形
成された発光ダイオードを用いることにより微小な発光
ダイオードにより高い輝度の画素を形成することもでき
る。よって、画像表示装置全体の輝度を高めることもで
きる。
【0015】また、本発明の画像表示装置は、発光素子
を画素とする複数の単位表示パネルと、前記単位表示パ
ネルを接続するための配線パターンが形成された光透過
膜と、前記光透過膜が貼着される基板とを備え、前記単
位表示パネルが前記光透過膜上に配置されてなることを
特徴とする。単位表示パネルを配置する基板に予め配線
パターンが形成された光透過膜を貼着しておくことによ
り、基板に配線パターンを形成することなく、各単位表
示パネルを電気的に接続することができる。
【0016】更に、本発明の画像表示装置の製造方法
は、素子形成基板上に配列された発光素子を単位表示パ
ネルに転写し、前記単位表示パネルを基板に配置して形
成される画像表示装置の製造方法において、前記素子形
成基板上に前記発光素子が配列された状態よりは離間し
た状態となるように前記発光素子を転写して一時保持用
部材に保持させる第一転写工程と、前記一時保持用部材
に保持された前記発光素子を更に離間して前記単位表示
パネルに転写する第二転写工程を有し、前記第二転写工
程においては、前記一時保持用部材の裏面側からのレー
ザー光の照射によるレーザーアブレーションと、真空吸
引による素子吸着とにより、前記発光素子を一時保持用
部材から剥離することを特徴とする。本発明の画像表示
装置の製造方法によれば、微小な発光素子を効率良く単
位表示パネルに配置した後、これら単位表示パネルを基
板に配置することにより画像表示装置を作製することが
可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像表示装置及び
その製造方法について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0018】[第1の実施形態]先ず、本発明の画像表
示装置について説明する。本実施形態の画像表示装置
は、発光素子を画素とする複数の単位表示パネルが配列
されてなり、各単位表示パネル内における画素ピッチ
と、隣接する単位表示パネル間における画素ピッチとが
略等しいことを特徴とする。
【0019】本実施形態では、発光素子として点光源で
ある発光ダイオードを用いることができる。画像表示装
置では、赤色、青色及び緑色などの3色にそれぞれ発光
する発光ダイオードを用いることによりフルカラー表示
を行うことができるが、これらの色に限定されず、カラ
ー表示を行うために必要な3色の発光ダイオードを用い
ても良い。本実施形態では、特に、赤色、青色及び緑色
に発光する発光ダイオードによりフルカラー表示が可能
になる画像表示装置について説明する。これら発光ダイ
オードに適用なものとしては、例えば、高輝度を有する
GaN系発光ダイオードを用いることができる。GaN
系発光ダイオードは、サファイア基板にバッファ層を介
して形成したn型GaN層と、InGaNなどからなる
活性層と、該活性層上に形成されたp型GaN層などか
らなる積層構造を有しており、n型GaN層は成長阻害
膜を開口した窓からの選択成長によりピラミッド形状に
形成されるものであっても良く、特に、S面を傾斜面と
するストライプ状や六角錐形状の成長層を有していても
良い。
【0020】図1を用いて、更に詳しく発光ダイオード
の構造について説明すると、GaN系半導体層からなる
下地成長層11上に選択成長された六角錐形状のGaN
層12が形成されている。尚、下地成長層11上には図
示しない絶縁膜が存在し、六角錐形状のGaN層12は
その絶縁膜を開口した部分にMOCVD法などにより形
成される。このGaN層12は、成長時に使用されるサ
ファイア基板の主面をC面とした場合にS面で覆われた
ピラミッド型の成長層であり、シリコンをドープした領
域である。基板の主面に対して傾斜したGaN層12の
S面の部分は、ダブルへテロ構造のクラッドとして機能
する。GaN層12の基板の主面に対して傾斜したS面
を覆うように活性層であるInGaN層13が形成され
ており、その外側にマグネシウムドープのGaN層14
が形成される。このマグネシウムドープのGaN層14
もクラッドとして機能する。さらに、GaN層14上に
p側電極15を形成し、n側電極16を下地成長層11
上の絶縁膜を開口した領域に形成することでGaN系発
光ダイオードが形成される。また、これらピラミッド型
の発光ダイオードに限定されず、S面に等価な傾斜結晶
面を有し、これら結晶面が稜線方向に延在される形状で
あっても良い。
【0021】このような構造のGaN系の発光ダイオー
ドは、青色発光が可能な素子であって、特にレーザーア
ブレーションによって比較的容易にサファイア基板から
剥離することが可能であり、レーザービームを選択的に
照射することにより選択的な剥離が実現される。尚、G
aN系の発光ダイオードとしては、平板上や帯状に活性
層が形成される構造であっても良く、上端部にC面が形
成された角錐構造であっても良い。また、他の窒化物系
発光素子や化合物半導体素子であっても良い。また、こ
れらの発光ダイオードに限定されることなく、点光源で
あれば良く、プレーナー型の発光ダイオードを用いるこ
ともできる。
【0022】ここで、発光ダイオードディスプレイの利
点について説明する。画像表示装置に赤色、緑色及び青
色の発光ダイオードを用いた場合、CRTの色再現範囲
に比べて格段にその色再現範囲が広く、広い範囲に亘っ
て色再現が可能になる。しかも、発光ダイオードの発光
輝度は電流にほぼ比例するため、電流値又は電流パルス
幅を変えることにより中間調表示を容易に行うこともで
きる。また、発光ダイオードの高速応答性から、動画表
示にも十分対応することができる。さらに、発光ダイオ
ードを用いた画像表示装置は、画面輝度が高く、耐久性
に優れ、薄型で超大画面を構成できることから屋外で使
用される大画面の画像表示装置として適用である。発光
ダイオードを用いた画像表示装置の構成は、例えば1画
素に赤色、緑色及び青色の三原色を割り当て、画素を二
次元のアレイ状に配列し、これを駆動回路と一体化した
モジュールとして単位表示パネルとし、これら単位表示
パネルをマトリクス状に配置することにより形成され
る。この場合、配置する単位表示パネルの数を増やすだ
けで任意の大きさの画面を作ることができ、また、発光
ダイオードの制御も単位表示パネル毎に容易に行うこと
もできる。また、発光ダイオードを樹脂などに埋め込む
ことにより、製造工程におけるハンドリグ性も向上させ
ることもできる。画素ピッチを微細化した場合、点光源
の特徴を生かし、精細な画像を表示することもでき、液
晶ディスプレイや有機エレクトロルミネッセンスディス
プレイと比べ、大画面化には有利な画像表示装置であ
る。
【0023】発光ダイオードを用いた画像表示装置は、
三原色のLEDに流す電流のバランスにより、明るさ、
色を制御する方式であり、いわば直接変調方式と呼べる
ものである。これに対して、三原色LEDを液晶パネル
のバックライトとして用いる方式のディスプレイもあ
り、モノクローム用液晶パネルの1画素でカラーの1画
素を実現できる。即ち、実効的に液晶パネルの画素数を
3倍に増やすことができるとともに、画素に赤、緑、青
のカラーフィルターを設ける必要がなくなるため、製造
コストの低減、透過率の向上を図ることが出来る。
【0024】次に、発光素子である発光ダイオードをパ
ッケージングした各樹脂形成チップの構造について説明
する。樹脂形成チップの模式的な斜視図、平面図を図
2、図3に示す。樹脂形成チップ21はその略中央に発
光ダイオード22が埋め込まれ、発光ダイオード22が
樹脂形成チップ21を構成する樹脂23に埋め込まれて
構成されている。その大きさは、例えば、約160μm
角、厚さ約40μm程度である。このようなサイズの発
光素子を用いることにより数百μmピッチの画素を構成
することが可能となる。また、樹脂形成チップ21の表
面には、各樹脂形成チップ21に内包される発光ダイオ
ード22に電流を流すための略正方形の電極パッド24
a、24bが樹脂形成チッ21の中心に対して略点対称
となる位置に設けられている。電極パッド24a、24
bは、全面に電極パッド24a、24bの材料となる金
属層や多結晶シリコン層などの導電層が形成され後、フ
ォトリソグラフィー技術により所要の電極形状にパター
ニングすることにより形成される。これら電極パッド2
4a、24bは発光素子である発光ダイオード22のp
側電極とn側電極にそれぞれ接続されるように形成され
ており、必要な場合には樹脂23にビアホールなどが形
成された後、接続される。
【0025】ここで、電極パッド24a、24bは樹脂
形成チップ21の表面側と裏面側にそれぞれ形成されて
いるが、一方の面に両方の電極パッドを形成することも
可能である。電極パッド24a、24bの位置が平板上
でずれているのは、最終的に配線と接続する際に、上側
からコンタクトをとっても重ならないようにするためで
ある。また、電極パッド24a、24bの形状は、略正
方形状に限定されず、電気的接続を行う配線に合わせて
他の形状とすることもできる。このような樹脂形成チッ
プ21を形成することにより、発光ダイオード22の周
囲の樹脂23で被覆され平坦化され、精度良く電極パッ
ド24a、24bを形成できる。更に、発光ダイオード
22に比べて広い領域に電極パッド24a、24bを延
在することができるので、電極パッド24a、24bと
駆動回路を容易に接続することもできる。
【0026】また、樹脂形成チップ21は、略平板上で
その主たる面が略正方形状とされる。この樹脂形成チッ
プ21の形状は樹脂23を固めて形成された形状であ
り、具体的には未硬化の樹脂を各樹脂形成チップ21を
含むように全面に塗布し、これを硬化した後で縁の部分
をダイシング等で切断することにより得られる形状であ
る。
【0027】ここで、発光ダイオード22は、絶縁性材
料(例えばイミド材料やエポキシ材料)に埋め込まれた
樹脂形成チップ21の状態で取り扱われ、単位表示パネ
ルに実装される。発光ダイオードのうち、赤色発光ダイ
オードは所謂プレーナー型の発光ダイオードであり、緑
色発光ダイオード、青色発光ダイオードは、例えばGa
N系の発光ダイオードであり、サファイア基板上に結晶
成長される素子である。このようなGaN系の発光ダイ
オードでは、基板を透過するレーザー照射によりレーザ
ーアブレーションが生じ、GaNの窒素が気化する現象
に伴ってサファイア基板とGaN系の成長層の間の界面
では膜剥がれが起こり、素子分離を容易なものとするこ
とができるという特徴を有している。本実施形態の画像
表示装置に好適な発光素子について説明を行ったが、本
実施形態の画像表示装置はこれらの発光素子に限定され
るものではない。
【0028】次に、発光ダイオードをその内部に有する
樹脂形成チップが配列されて構成される単位表示パネル
について説明する。図4は、単位表示パネル41の平面
構造を示す平面構造図である。単位表示パネル41は、
発光素子である発光ダイオードを内包する樹脂形成チッ
プと駆動回路を電気的に接続するための配線が形成され
たユニット基板42上に樹脂形成チップを配置して構成
される。樹脂形成チップは、それぞれ赤色発光ダイオー
ド、緑色発光ダイオード及び青色発光ダイオードが内包
された樹脂形成チップ45R、45G及び45Bであ
り、樹脂形成チップ45R、45G及び45Bがそれぞ
れサブ画素48を構成するようにユニット基板42に配
置され、これら3つのサブ画素により一画素50が構成
される。
【0029】樹脂形成チップ45R、45G及び45B
と駆動回路を電気的に接続する配線として、図4では、
パッシブマトリクス方式の駆動回路にあわせ、接地線4
3と電源電圧線44が配設されている。接地線43と電
源電圧線44は、ユニット基板42上に水平垂直方向に
形成され、互いに略垂直に交差するように配設されると
ともに、単位表示パネル41の裏面に引き出されてい
る。接地線43と電源電圧線44の交差部46の近傍に
は、発光素子である発光ダイオードを内包する樹脂形成
チップとコンタクトを取るための引き出し配線47a、
47bと、これら引き出し線に繋がる接続用パッド49
a、49bが形成され、接続用パッド49a、49bを
介して、接地線43と電源電圧線44が樹脂形成チップ
45R、45G及び45Bと接続される。このとき、樹
脂形成チップ45R、45Gおよび45Bはインライン
型に配置され、3色のサブ画素で一画素50が構成され
る。
【0030】次に、上記単位表示パネル41をその実装
先である全体基板71(図示せず)上に配置した状態を
示す平面構成図を図5に示す。単位表示パネル41は基
板71の表面を埋め尽くすように互いに密接するように
配置される。よって、全体基板71の単位表示パネル4
1の実装面は、隙間なく単位表示パネル41で覆われる
ことになり、各単位表示パネル41の間で殆どギャップ
が生じることなく単位表示パネル41を配置される。こ
こで、単位表示パネル41は互いに密接するように全体
基板71に配置されることにより、単位表示パネル41
内の画素ピッチと各単位表示パネル41間の画素ピッチ
を略等しくすることができる。尚、図5は、単位表示パ
ネル41の配置を示す概略構成を示す図であり、樹脂形
成素子及びそれらを接続する配線などは示していない。
【0031】次に、全体基板71に単位表示パネル41
が実装された際の接続状態を、さらに詳しく示した平面
構造図を図6に示す。図6では、特に、4つの単位表示
パネル41a、41b、41c及び41dの接触部を中
心とし、それぞれの単位表示パネル41に配設された接
地線43a、43b、43c及び43d、電源電圧線4
4a、44b、44c及び44d、樹脂形成素子45
R、45G及び45Bの位置関係を詳細に示した。先
ず、単位表示パネル41aに形成された接地線43a
は、X方向に隣接して配置される単位表示パネル41b
に形成される接地線43bと略一直線上に配置されてい
る。このとき、予め各単位表示パネルは同一構造になる
ように構成されているので、単位表示パネルを密接する
ように配置することにより接地線43aと接地線43b
は同一直線上に配置されることになる。また、単位表示
パネル41a、41bとY方向に隣接して配置される単
位表示パネル41d、41cに形成された接地線43
d、43cも互いに同一直線上に配置される。よって、
各単位表示パネルに形成された接地線はX方向に隣接し
て全体基板71上に配置される単位表示パネルの接地線
と一直線上に配置されることになる。また、単位表示パ
ネル41aに形成された電源電圧線44aは、Y方向に
隣接して全体基板71上に配置される単位表示パネル4
1dに形成された電源電圧線44dとY方向に関して一
直線上に配置されるように形成されている。また、単位
表示パネル41bに形成されている電源電圧線44b
も、単位表示パネル41bのY方向に隣接して配置され
る単位表示パネル41cに形成された電源電圧線44c
と一直線上に配置されるように形成されている。このよ
うに、全体基板71上のX方向、Y方向に殆ど隙間なく
密接するように配置された単位表示パネルに形成された
接地線と電源電圧線は、それぞれX方向、Y方向に隣接
して配置される単位表示パネルに形成された接地線、電
源電圧線とそれぞれ一直線上に配置されるように形成さ
れている。また、各樹脂形成素子45R、45G及び4
5Bは、引き出し線47a、47bと接続用パッド49
a、49bを介して電気的に接続されている。このと
き、樹脂形成素子のn側電極とp側電極に接続された電
極パッドが樹脂形成素子の上側と下側の異なる面に形成
されている場合は、順次引き出し線47a、47bと接
続すれば良い。また、樹脂形成素子の同じ面に電極パッ
ドが形成されている場合には、樹脂形成素子を単位表示
パネルに配置すると同時に両方の電極をそれぞれ接地線
43、電源電圧線44と接続することができる。
【0032】次に、図7を用いて単位表示パネル41が
配置される全体基板71について説明する。図7は、図
6に示した領域に対応する全体基板71の平面構造を示
した平面構造図である。全体基板71には、長手方向が
X方向と平行な配線72と、長手方向がY方向と平行な
配線73が形成されている。配線72は、単位表示パネ
ル41が全体基板71に配置された際に、各単位表示パ
ネル41に形成された接地線43を電気的に接続するた
めの配線として機能する。配線72は、X方向に隣接し
て配置される単位表示パネルの接地線43のそれぞれの
間隔と略等しい長さにX方向に延在するように形成さ
れ、X方向には各単位表示パネル41の接地線43を繋
ぐように所要の間隔で配設され、Y方向については接地
線43のピッチに合わせて配設されている。よって、配
線72により、各単位表示パネルの接地線43はX方向
に互いに電気的に接続されることになる。配線72のY
方向の間隔は、単位表示パネル41を全体基板71に配
置した際の各単位表示パネル41の接地線43の間隔と
略等しい間隔に形成されており、それぞれの接地線43
が配線72の長手方向で接続されるように形成されてい
る。配線72のX方向の間隔は、単位表示パネル41の
接地線43のX方向の接続が出来るように、単位表示パ
ネル41の境界付近に形成される。よって、そのX方向
への間隔は、各単位表示パネル41のX方向の幅と略等
しい長さを有することになる。
【0033】配線73は、単位表示パネル41を全体基
板71に配置した際の各単位表示パネル41の電源電圧
線44を接続するように形成され、各電源電圧線44を
接続する配線として機能する。配線73のX方向への間
隔は、各単位表示パネル41に形成されている電源電圧
線44と略等しい間隔に形成される。また、配線73の
Y方向の長さは、各単位表示パネル41の電源電圧線4
4の間隔と略等しい間隔で形成され、単位表示パネル4
1が全体基板71に配置されることにより、Y方向にほ
ぼ一直線上に位置する各電源電圧線44が電気的に接続
されることになる。
【0034】配線72、73は、透明基板である全体基
板71上にフォトリソグラフィー技術などにより、各接
地線43、電源電圧線44がパターンニングされて形成
される。配線72、73は、Al、Al合金若しくはA
l合金と他の金属の積層膜で形成されることができる。
また、Cu、Cu合金若しくはCu合金と他の金属との
積層膜を用いてもよい。このとき、各接地線43、電源
電圧線44の間隔に合わせて配線72,73は配設され
るので、配線として機能しない余分な配線がなく、配線
を形成する材料を節約することができる。さらに、余分
な配線が形成されていないので、接続不良を抑制するこ
ともできる。
【0035】また、全体基板71に単位表示パネル41
を配置すると同時に、各接地線43、電源電圧線44を
接続することにより、各接地線43、電源電圧線44を
接続するための煩雑な配線や接続工程が不要となり、画
像表示装置の製造工程を簡略化できるだけでなく、煩雑
な配線に起因する接続不良の発生も抑制することもでき
る。更に、配線を形成する領域の制約を受けることな
く、画素ピッチを調整することができる。
【0036】次に、単位表示パネル41を全体基板71
に配置して構成される画像表示装置の構造について説明
する。図8は、画像表示装置の構造を示す平面構造図で
ある。図8には、互いに密接するように全体基板71に
配置された単位表示パネル41とこれら単位表示パネル
41に配置され、発光ダイオードを内包する樹脂形成素
子のみを図示している。赤色、緑色及び青色にそれぞれ
発光する発光ダイオードを内包する樹脂形成素子85
R、85G及び85BがX方向に繰り返し配置されるイ
ンライン型に配置され、三色が一組で一画素構成してい
る。また、Y方向には同じ列に、同色に発光する発光ダ
イオードを内包する樹脂形成素子がそれぞれ同じ素子間
隔で配置されている。
【0037】ここで、本実施形態の画像表示装置では、
発光ダイオードを内包する樹脂形成素子が配置された単
位表示パネルをマトリクス状に密接するように全体基板
に配置することにより形成される。よって、液晶ディス
プレイや有機ELディスプレイのように光を偏光させる
ための液晶材料や発光材料を封止するための封止部が不
要となる。よって、本実施形態のような樹脂形成素子を
配置してなる画像表示装置では、封止部が不要となり、
画像表示装置を構成する単位表示パネル毎に発光素子を
配置した後、これら単位表示パネルを配置することによ
り画像表示装置の表示面を形成することが可能となる。
よって、画像表示装置の表示面を分割して作製したの
ち、これら単位表示パネルを配置することにより表示面
全体を形成することができるので、不良が発生した場合
には、不良箇所を有する単位表示パネルのみを交換すれ
ばよく、画像表示装置全体を同時に製造する場合に比較
して、歩留まり良く画像表示装置を製造することが可能
となる。
【0038】更に、封止部が不要になることにより、赤
色発光ダイオード、緑色発光ダイオード及び青色発光ダ
イオードをそれぞれ内包する樹脂形成素子85R、85
G及び85Bの単位表示パネル内でのX方向の素子間隔
と、隣接して配置される単位表示パネル間の樹脂形
成素子の素子間隔Hを略等しい長さとすることができ
る。よって、これら3色の樹脂形成素子から構成される
画素の画素ピッチを画像表示装置全体でほぼ等しくする
ことができる。更に、樹脂形成素子85R、85G及び
85BのY方向の素子間隔ついても、単位表示パネル4
1内の素子間隔Vと、隣接する単位表示パネル41間
の樹脂形成素子Vの素子間隔V2をX方向と同様に略
等しくすることができる。このとき、各単位表示パネル
41は全体基板71に配置された際に、殆ど隙間なく密
接して配置されるので単位表示パネル間の封止部による
発光素子の素子間隔のずれが生じることがない。よっ
て、単位表示パネルの端に配置される樹脂形成素子と単
位表示パネルの側辺との間隔を単位表示パネル内に配置
された間隔Hの略半分の大きさになるように樹脂形成
素子を配列することにより、単位表示パネル41を全体
基板71上に配置した際に、隣接する単位表示パネル4
1の間の樹脂形成素子との素子間隔Hが、素子間隔H
と略等しくなる。また、Y方向についても、封止部が
不要になることにより、画像表示装置全体で一定の素子
間隔で樹脂形成素子が配置された状態にすることがで
き、画素ピッチを略等しくすることができる。
【0039】上述のように配設された電源電圧線と信号
線に接続された発光素子が順次発光し、画像を表示する
ことができる。このとき、駆動回路と発光素子を電気的
に接続する配線が、発光素子の素子間隔に合わせて形成
されているので、配線による電気抵抗を最小限に抑える
ことができる。よって消費電力や発熱の増大を抑制する
ことができ、画像表示装置全体の信頼性を高めることが
できる。また、画像表示装置を単位表示パネルに分割
し、これら単位表示パネルを密接するように配置するこ
とにより封止部のない画像表示装置を作製することがで
きるとともに、封止部による発光素子の素子間隔のずれ
をなくすことが可能となり、画像表示装置全体で一定の
素子間隔で発光素子が配置されることになる。さらに、
不良が発生した単位表示パネルのみを交換することによ
り、画像表示装置の不良を抑えることができ、歩留まり
良く画像表示装置を作製できるとともに、素子間隔が画
像表示装置全体で一定にすることができ、高画質の画像
表示装置とすることができる。また、パッシブマトリク
ス方式の駆動方法に限定されず、アクティブマトリクス
方式により画像表示を行っても良い。
【0040】[第2の実施形態]次に、発光素子を画素
とする複数の単位表示パネルと、前記単位表示パネルを
接続するための配線パターンが形成された光透過膜と、
前記光透過膜が貼着される基板とを備え、前記単位表示
パネルが前記光透過膜上に配置されてなることを特徴と
する画像表示装置について説明する。
【0041】本実施形態の画像表示装置は、単位表示パ
ネル間を電気的に接続する配線を光透過性膜であるフィ
ルムに形成しておくことにより、単位表示パネルが配置
される基板に直接配線を配設することなく、所要の配線
が形成されたフィルムを基板に貼着することにより、単
位表示パネルを前記フィルムが貼着された基板上に配置
すると同時に、これら単位表示パネル間の電気的な接続
を図ることができる画像表示装置である。以下、本実施
形態の画像表示装置について、詳細に説明する。
【0042】図9に、本実施形態の画像表示装置の概略
構造を表す斜視図を示す。本実施形態の画像表示装置
は、基板91上にフィルム92を接着し、その上に単位
表示パネル93を配置して形成される。基板91は、そ
の上面が平坦な形状を有している。基板91を構成する
材料は、光透過性を有するものであれば良く、例えば、
ガラス基板などを用いることができる。光透過性を有す
る基板を用いることにより、発光素子が配置されない基
板の裏面から光を取り出すことができることにより、画
像表示装置の構造に応じて、基板の表面又は裏面の光を
取り出し易い面から光を取り出すことができる。
【0043】フィルム92は、光透過性を有する材料で
形成されており、基板91に貼り付けられやすいように
薄膜状に成型されている。光透過性を有する材料として
は、例えば、イミド系の材料、エポキシ樹脂及びアクリ
ル樹脂等を用いることができる。イミド系の材料は、耐
熱性も高いため、フィルム92に配線94、95を形成
する際に、高温に曝した場合でもフィルムの劣化が小さ
く、また、寸法の温度変化も小さいため配線94、95
を精度良く形成することができる。フィルム92には、
配線94、95が単位表示パネル93を互いに電気的に
接続するような位置に形成される。フィルム92は、基
板91とは別に作製し、配線94、95を配設しておく
ことができる。配線94、95が形成されたフィルム9
2を基板91の表面に接着して、基板91とフィルム9
2の積層構造を有する基台96を構成することができ
る。このとき、基板91とフィルム92は光透過性を有
する接着剤により接合される。フィルム92に耐熱性の
高い材料を用いた場合には、熱硬化により基板91とフ
ィルム92を接合することもできるが、紫外線などを照
射することによりフィルム92と基板91を接合するこ
とができる光硬化型の接着剤を用いても良い。このと
き、フィルム92、基板91も両方が光透過性を有して
いることにより、これらの材料を透過する光を接合部に
照射することにより簡便に接合を行うことが可能とな
る。
【0044】配線94、95は単位表示パネル93を互
いに電気的に接続させるための配線として機能する。配
線94、95は、単位表示パネル93が基板91に接着
されたフィルム92に配置された際に、各単位表示パネ
ル93に配設された接続端子を接続するように形成され
る。このとき、配線94、95は、各単位表示パネル9
3に配設された配線を接続する位置に形成される。単位
表示パネル93に配設された配線パターンに合わせて、
予め配線94、95をフィルム92に形成しておくこと
により、基板91にフィルム92を貼り付けるだけで所
要の単位表示パネルを配置することができる基台を形成
することができる。よって、配線が形成されたフィルム
92と基板91が別々に形成された後に、貼着して基台
を構成することにより、基板91に直接配線を配設する
場合に比べて、単位表示パネルに配置された発光素子の
サイズ、配置間隔に合わせて適用な配線形状や配線間隔
を有する基台を形成することができ、基板91に配線を
形成する工程を省略することができる。更に、フィルム
92に形成する配線形状や配置間隔が様々のものを予め
作製しておくことにより、実装する単位表示パネルに応
じて汎用性のある基台を迅速に作製することが出来る。
【0045】[第3の実施形態]次に、本発明の画像表
示装置を製造する際に適用な製造方法について説明す
る。本実施形態の画像表示装置の製造方法は、素子形成
基板上に配列された発光素子を単位表示パネルに転写
し、前記単位表示パネルを基板に配置して形成される画
像表示装置の製造方法において、前記素子形成基板上に
前記発光素子が配列された状態よりは離間した状態とな
るように前記発光素子を転写して一時保持用部材に保持
させる第一転写工程と、前記一時保持用部材に保持され
た前記発光素子を更に離間して前記単位表示パネルに転
写する第二転写工程を有し、前記第二転写工程において
は、前記一時保持用部材の裏面側からのレーザ光の照射
によるレーザアブレーションと、真空吸引による素子吸
着とにより、前記発光素子を一時保持用部材から剥離す
ることを特徴とする。このようにして、素子形成基板に
作製された発光素子を樹脂で被覆した後、単位表示パネ
ルに転写することにより、効率良く単位表示パネルを作
製することができ、これら単位表示パネルを密接するよ
うに配置して画像表示装置全体を形成することができ
る。
【0046】上記画像表示装置の製造方法においては、
微小な発光素子を素子形成基板上に高密度に形成した
後、所定の間隔で発光素子を単位表示パネルに実装する
ことができる。このとき、微小な発光素子を樹脂などに
埋め込むことにより取り扱いを容易にすることができ
る。本実施形態の画像表示装置の製造方法において、発
光素子は絶縁性材料によって微細な発光素子が大きく再
形成され、ハンドリング性を格段に向上させることがで
きる。そこで、この特徴を生かして発光素子を拡大転写
し、画像表示装置を製造することが可能である。以下、
二段階拡大転写法を例にして、本実施形態の画像表示装
置の製造方法を説明する。
【0047】先ず、高集積度をもって素子形成基板に作
成された発光素子を素子形成基板上で発光素子が配列さ
れた状態よりは離間した状態となるように一時保持用部
材に転写し、次いで一時保持用部材に保持された前記素
子をさらに離間して単位表示パネルを構成する基板に転
写する二段階の拡大転写を行う。なお、本例では転写を
2段階としているが、素子を離間して配置する拡大度に
応じて転写を三段階やそれ以上の多段階とすることもで
きる。
【0048】更に、フルカラー表示を行うには、3色の
発光素子により一画素を構成するように発光素子を配置
する必要があるので、各色に発光する発光素子をそれぞ
れの素子形成基板で作製した後、それぞれを本実施形態
で説明する素子の転写により単位表示パネルに配置し、
単位表示パネルを作製することができる。更に、不良が
発生した単位表示パネルのみ交換することにより画像表
示装置を作製することができることにより歩留まりも良
好となる。
【0049】次に、具体的に本実施形態の画像表示装置
の製造方法について説明する。図10は二段階拡大転写
法の基本的な工程を示す図である。まず、図10の(a)
に示す素子形成基板100上に、例えば、発光ダイオー
ドの如き発光素子102を密に形成する。発光素子を密
に形成することで、各素子形成基板100当たりに生成
される発光素子の数を多くすることができ、製品コスト
を下げることができる。素子形成基板100は、例え
ば、半導体ウエハ、ガラス基板、石英ガラス基板、サフ
ァイア基板、プラスチック基板などの種々素子形成可能
な基板であるが、各発光素子102は素子形成基板10
0上に直接形成したものであっても良く、他の基板上で
形成されたものを配列したものであっても良い。
【0050】次に、図10の(b)に示すように、素子形
成基板100から各発光素子102が図中破線で示す一
時保持用部材101に転写され、この一時保持用部材1
01の上に各発光素子102が保持される。ここで、隣
接する発光素子102は離間され、図示のようにマトリ
クス状に配される。すなわち、素子102はx方向にも
それぞれ発光素子の間を広げるように転写されるが、x
方向に垂直なy方向にもそれぞれ発光素子の間を広げる
ように転写される。このとき離間される距離は、特に限
定されず、一例として後続の工程での樹脂部形成や電極
パッドの形成を考慮した距離とすることができる。一時
保持用部材101上に素子形成基板100から転写した
際に、素子形成基板100上の全部の素子が離間されて
転写されるようにすることができる。この場合には、一
時保持用部材101のサイズはマトリクス状に配された
発光素子102の数(x方向、y方向にそれぞれ)に離
間した距離を乗じたサイズ以上であれば良い。また、一
時保持用部材101上に素子形成基板100上の一部の
発光素子が離間されて転写されるようにすることも可能
である。
【0051】このような第一転写工程の後、図10の
(c)に示すように、一時保持用部材101上に存在する
発光素子102は離間されていることから、素子周りの
樹脂の被覆と電極パッドの形成が行われる。素子周りの
樹脂の被覆は電極パッドを形成し易くし、次の第二転写
工程での取り扱いを容易にするなどのために形成され
る。電極パッドの形成は、後述するように、最終的な配
線が続く第二転写工程の後に行われるため、その際に配
線不良が生じないように比較的大き目のサイズに形成さ
れるものである。尚、図10の(c)には電極パッドは図
示していない。各素子102の周りを樹脂103が覆う
ことで樹脂形成チップ104が形成される。また、1つ
の樹脂形成チップ104には、複数の素子102が含ま
れるように素子周りの樹脂の被覆を行うこともできる。
【0052】次に、図10の(d)に示すように、第二転
写工程が行われる。この第二転写工程では一時保持用部
材101上でマトリクス状に配される発光素子102が
樹脂形成チップ104ごと更に離間するように単位表示
パネルを構成する基板105上に転写される。第二転写
工程においても、隣接する発光素子102は樹脂形成チ
ップ104ごと離間され、図示のようにマトリクス状に
配される。すなわち素子102はx方向にもそれぞれ素
子の間を広げるように転写されるが、x方向に垂直なy
方向にもそれぞれ発光素子の間を広げるように転写され
る。第二転写工程によって配置された発光素子の位置が
画像表示装置の最終製品のサブ画素に対応する位置であ
るとすると、当初の発光素子102間のピッチの略整数
倍が第二転写工程によって配置された発光素子102の
ピッチとなる。ここで素子形成基板100から一時保持
用部材101での離間したピッチの拡大率をnとし、一
時保持用部材101から基板105での離間したピッチ
の拡大率をmとすると、略整数倍の値EはE=n×mで
表される。拡大率n、mはそれぞれ整数であれば良い。
【0053】基板105上に樹脂形成チップ104ごと
離間された各発光素子102には、配線が施される。こ
の時、先に形成した電極パッド等を利用して接続不良を
極力抑えながら配線がなされる。この配線は例えば発光
素子102が発光ダイオードなどの発光素子の場合に
は、p側電極、n側電極への配線を含む。このように発
光素子が形成された素子形成基板100から画像表示装
置若しくは画像表示装置を構成する単位表示パネルを構
成する基板105に発光素子を拡大転写することによ
り、素子形成基板に高い密度で作製した発光素子を用い
て容易に画像表示装置を製造することが可能となる。ま
た、複数の色にそれぞれ発光する発光素子を単位表示パ
ネルに配置する場合には、各発光色の発光素子毎に単位
表示パネルへの転写の位置を移動させることにより、所
定の素子間隔で各発光素子を配置することができる。
【0054】図10に示した二段階拡大転写法において
は、第一転写後の離間したスペースを利用して電極パッ
ドや樹脂固めなどを行うことができ、そして第二転写後
に配線が施されるが、先に形成した電極パッド等を利用
して接続不良を極力抑えながらの配線がなされる。従っ
て、画像表示装置の歩留まりを向上させることができ
る。また、本例の二段階拡大転写法においては、素子間
の距離を離間する工程が2工程であり、このような素子
間の距離を離間する複数工程の拡大転写を行うことで、
実際は転写回数を減らすこともできる。
【0055】次に、上記二段階拡大転写法において表示
素子として用いられる樹脂形成チップ104について説
明する。この樹脂形成チップ104は、略平板上でその
主たる面が略正方形状とされる。この樹脂形成チップ1
04の形状は樹脂103を固めて形成された形状であ
り、具体的には未硬化の樹脂を各発光素子102を含む
ように全面に塗布し、これを硬化した後で縁の部分をダ
イシング等で切断することで得られる形状である。尚、
本実施形態では、窒化物半導体を用いて形成される青色
や緑色に発光するピラミッド型の発光ダイオードについ
て説明するが、赤色の発光ダイオードとして砒化ガリウ
ム基板上に成長された砒化アルミニウムガリウム又は隣
化インジウムアルミニウムガリウム系の半導体により形
成されるプレーナー型の発光ダイオードにも本実施形態
の転写方法を用いることができる。
【0056】略平板状の樹脂103の表面側と裏面側に
はそれぞれ電極パッドが形成される。これら電極パッド
の形成は全面に電極パッドの材料となる金属層や多結晶
シリコン層などの導電層を形成し、フォトリソグラフィ
ー技術により所要の電極形状にパターンニングすること
で形成される。これら電極パッドは発光素子である素子
102のp側電極とn側電極にそれぞれ接続するように
形成されており、必要な場合には樹脂にビアホールなど
が形成される。
【0057】ここで電極パッドは樹脂形成チップ104
の表面側と裏面側にそれぞれ形成されるが、一方の面に
両方の電極パッドを形成することも可能である。電極パ
ッドの位置を平板上ずらすことにより、最終的な配線形
成時に上側からコンタクトをとっても重ならないように
することができる。電極パッドの形状も正方形に限定さ
れず他の形状にすることもできる。
【0058】このような樹脂形成チップ104を構成す
ることで、発光素子102の周りが樹脂103で被覆さ
れ平坦化によって精度良く電極パッドを形成できるとと
もに発光素子102に比べて広い領域に電極パッドを延
在でき、次の第二転写工程での転写を吸着治具で進める
場合には取り扱いが容易になる。後述するように、最終
的な配線が続く第二転写工程の後に行われるため、比較
的大き目のサイズの電極パッドを利用した配線を行うこ
とで、配線不良が未然に防止される。
【0059】次に、発光素子102を内包する樹脂形成
チップ104の配列方法の具体的手法について説明す
る。先ず、図11に示すように、素子形成基板111の
主面上には発光素子として複数の発光ダイオード112
がマトリクス状に形成されている。素子形成基板111
の構成材料としてはサファイア基板などのように発光ダ
イオード112に照射するレーザの波長に対して透過率
の高い材料が用いられる。発光ダイオード112にはp
側電極などまでは形成されているが最終的な配線は未だ
なされておらず、素子間分離の溝112gが形成されて
いて、個々の発光ダイオード112は分離できる状態に
ある。この溝112gの形成は例えば反応性イオンエッ
チングで行う。このような素子形成基板111を一時保
持用部材113に対峙させて選択的な転写を行う。
【0060】一時保持用部材113の素子形成基板11
1に対峙する面には剥離層114と接着剤層115が2
層になって形成されている。ここで一時保持用部材11
3の例としては、ガラス基板、石英ガラス基板、プラス
チック基板などを用いることができ、一時保持用部材1
13上の剥離層114の例としては、フッ素樹脂、シリ
コーン樹脂、水溶性接着剤(例えばポリビニルアルコー
ル:PVA)、ポリイミドなどを用いることができる。
また一時保持用部材113の接着剤層115としては紫
外線(UV)硬化型接着剤、熱硬化性接着剤、熱可塑性
接着剤のいずれかからなる層を用いることができる。
【0061】一時保持用部材113の接着剤層115
は、硬化した領域115sと未硬化領域115yが混在
するように調整され、未硬化領域115yに選択転写に
かかる発光ダイオード112が位置するように位置合わ
せされる。硬化した領域115sと未硬化領域115y
が混在するような調整は、例えばUV硬化型接着剤を露
光機にて選択的にUV露光し、発光ダイオード112を
転写するところは未硬化でそれ以外は硬化させてある状
態にすればよい。このようなアライメントの後、転写対
象位置の発光ダイオード112に対しレーザ116を素
子形成基板111の裏面から照射し、当該発光ダイオー
ド112を素子形成基板111からレーザアブレーショ
ンを利用して剥離する。GaN系の発光ダイオード11
2はサファイアとの界面で金属のGaと窒素に分解する
ことから、比較的簡単に剥離できる。照射するレーザと
してはエキシマレーザ、高調波YAGレーザなどが用い
られる。
【0062】このレーザアブレーションを利用した剥離
によって、選択照射にかかる発光ダイオード112はG
aN層と素子形成基板111の界面で分離し、反対側の
接着剤層115にp側電極部分を突き刺すようにして転
写される。他のレーザが照射されない領域の発光ダイオ
ード112については、対応する接着剤層115の部分
が硬化した領域115sであり、レーザも照射されてい
ないために、一時保持用部材113側に転写されること
はない。
【0063】図12に示すように、発光ダイオード11
2は一時保持用部材113の接着剤層115に保持され
た状態で、発光ダイオード112の裏面がn側電極側
(カソード電極側)になっていて、発光ダイオード11
2の裏面には樹脂(接着剤)がないように除去、洗浄さ
れているため、電極パッド116を形成すれば、電極パ
ッド116は発光ダイオード112の裏面と電気的に接
続される。
【0064】接着剤層115の洗浄の例としては酸素プ
ラズマで接着剤用樹脂をエッチング、UVオゾン照射に
て洗浄する。かつ、レーザにてGaN系発光ダイオード
をサファイア基板からなる素子形成基板111から剥離
したときには、その剥離面にGaが析出しているため、
そのGaをエッチングすることが必要であり、NaOH
水溶液もしくは希硝酸で行うことになる。その後、電極
パッド116をパターニングする。電極パッド116と
しては透明電極(ITO、ZnO系など)もしくはTi
/Al/Pt/Auなどの材料を用いることができる。
透明電極の場合は発光ダイオードの裏面を大きく覆って
も発光をさえぎることがないので、パターニング精度が
粗く、大きな電極形成ができ、パターニングプロセスが
容易になる。
【0065】上記電極パッド116の形成の後、ダイシ
ングプロセスにより複数の発光ダイオード112を含む
表示素子毎に硬化した接着剤層115を分断し、各発光
ダイオード112に対応した樹脂形成チップとする。こ
こで、ダイシングプロセスは、機械的手段を用いたダイ
シング、あるいはレーザビームを用いたレーザダイシン
グにより行う。ダイシングによる切り込み幅は画像表示
装置の画素内の接着剤層115で覆われた発光ダイオー
ド112の大きさに依存するが、例えば20μm以下の
幅の狭い切り込みが必要なときには、上記レーザビーム
を用いたレーザによる加工を行うことが必要である。こ
のとき、レーザビームとしては、エキシマレーザ、高調
波YAGレーザ、炭酸ガスレーザなどを用いることがで
きる。
【0066】図13は一時保持用部材114から発光ダ
イオード112を第二の一時保持用部材117に転写し
て、アノード電極(p側電極)側のビアホール120を
形成した後、アノード側電極パッド119を形成し、樹
脂からなる接着剤層115をダイシングした状態を示し
ている。このダイシングの結果、素子分離溝121が形
成され、発光ダイオード112は複数の素子ごとに区分
けされたものになる。素子分離溝121はマトリクス状
の各発光ダイオード112群を分離するため、平面パタ
ーンとしては縦横に延長された複数の平行線からなる。
素子分離溝121の底部では第二の一時保持用部材11
7の表面が臨む。第二の一時保持用部材117は、一例
としてプラスチック基板にUV粘着材118が塗布して
ある、いわゆるダイシングシートであり、UVが照射さ
れると粘着力が低下するものを利用できる。
【0067】尚、上記転写の際には、剥離層114を形
成した一時保持部材113の裏面からエキシマレーザを
照射する。これにより、例えば剥離層114としてポリ
イミドを形成した場合では、ポリイミドのアブレーショ
ンにより剥離が発生して、各発光ダイオード112は第
二の一時保持部材117側に転写される。さらに、上記
アノード電極パッド119の形成プロセスの例として
は、接着剤層115の表面を酸素プラズマで発光ダイオ
ード112表面のp側電極が露出してくるまでエッチン
グする。ビアホール120の形成はエキシマレーザ、高
調波YAGレーザ、炭酸ガスレーザを用いることができ
る。アノード側電極パッド119はNi/Pt/Auな
どで形成する。
【0068】次に、機械的手段を用いて複数の発光ダイ
オード112を含む樹脂形成チップが第二の一時保持用
部材117から剥離される。このとき、第二の一時保持
用部材117上には剥離層118が形成されている。こ
の剥離層118は例えばフッ素樹脂、シリコーン樹脂、
水溶性接着剤(例えばPVA)、ポリイミドなどを用い
て作成することができる。このような剥離層118を形
成した一時保持部材117の裏面から例えばYAG第3
高調波レーザを照射する。これにより、例えば剥離層1
18としてポリイミドを形成した場合では、ポリイミド
と石英基板の界面でポリイミドのアブレーションにより
剥離が発生して、各発光ダイオード112は第二の一時
保持部材117から上記機械的手段により容易に剥離可
能となる。
【0069】図14は、第二の一時保持用部材117上
に配列している発光ダイオード112を吸着装置123
でピックアップするところを示した図である。樹脂形成
チップとされた発光ダイオード112を吸着装置123
でピックアップし、画像表示装置の単位表示パネルを構
成する基板上に実装する。このときの吸着孔125はマ
トリクス状に開口していて、発光ダイオード112を多
数個、一括で吸着できるようになっている。吸着孔12
5の部材は、例えば、Ni電鋳により作製したもの、も
しくはステンレス(SUS)などの金属板122をエッ
チングで穴加工したものが使用され、金属板122の吸
着孔125の奥には、吸着チャンバ124が形成されて
おり、この吸着チャンバ124を負圧に制御することで
発光ダイオード112の吸着が可能になる。発光ダイオ
ード112はこの段階で樹脂113で覆われており、そ
の上面は略平坦化されており、このために吸着装置12
3による選択的な吸着を容易に進めることができる。
【0070】上述のような発光素子を内包する樹脂形成
チップの配列方法においては、一時保持用部材113に
発光ダイオード112を保持させた時点で既に、素子間
の距離が大きくされ、その広がった間隔を利用して比較
的サイズの電極パッド116、119などを設けること
が可能となる。それら比較的サイズの大きな電極パッド
116、119を利用した配線が行われるために、素子
サイズに比較して最終的な装置のサイズが著しく大きな
場合であっても容易に配線を形成できる。また、本実施
形態の発光素子の配列方法では、発光ダイオード112
の周囲が硬化した接着剤層115で被覆され平坦化によ
って精度良く電極パッド116,119を形成できると
ともに素子に比べて広い領域に電極パッド116,11
9を延在でき、次の転写などを吸着治具で進める場合に
は取り扱いが容易になる。更に、異なる色に発光する発
光素子毎に上述の転写工程を行うことにより、容易にサ
ブ画素を構成する発光素子を所定の素子間隔で配置する
ことが可能となる。これらの製造工程により作製された
単位表示パネルを互いに密接するように配置することに
より画像表示装置を効率良く製造することが可能とな
る。
【0071】
【発明の効果】本発明の画像表示装置によれば、封止部
を必要としなので、単位表示パネル内の画素ピッチと、
隣接する単位表示パネル間の画素ピッチを略等しくする
ことができる。よって、画像表示装置全体で、画素ピッ
チを略等しくすることができ、均一で高画質の画像表示
装置とすることができる。
【0072】単位表示パネルを実装する基板に、単位表
示パネルに配設された接続端子に合わせて予め配線を配
設しておくことにより、単位表示パネル側に煩雑な配線
を配設する必要がなく、単位表示パネルが基板に実装さ
れると同時に各発光素子と駆動回路を電気的に接続する
ことができる。
【0073】また、単位表示パネル側に煩雑な配線を配
設する必要がないため、接続不良などが抑制されるとと
もに、画素ピッチを調整するための領域を単位表示パネ
ルに確保することが可能となる。
【0074】更に、直接基板に配線を配設することな
く、別途フィルム等に配線を形成した後フィルムを基板
に貼着することにより、所定の基板に多様な配線を迅速
に配置することができ、基板への配線製造工程の製造条
件による制約も殆ど受けることなく画像表示装置を製造
することが可能になる。
【0075】また、素子形成基板から単位表示パネルへ
発光素子を効率よく配置することにより、画像表示装置
の製造工程全体の効率を高めることができ、製造コスト
を抑制することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の画像表示装置に適用
な発光ダイオードの構造を示す構造図あって、(a)は
断面構造図、(b)は平面構造図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の画像表示装置に適用
な樹脂形成チップの構造を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の画像表示装置に適用
な樹脂形成チップの平面構造を示す平面構造図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の画像表示装置の単位
表示パネルの平面構造の概略を示した平面構造図であ
る。
【図5】本発明の第1の実施形態の画像表示装置の単位
表示パネルが配置された状態を示す配置図である。
【図6】本発明の第1の実施形態の画像表示装置の単位
表示パネルに配設される配線の位置関係を示す配線配置
図である。
【図7】本発明の第1の実施形態の画像表示装置を構成
する単位表示パネルが配置される基板に配設された配線
の配置図である。
【図8】本発明の第1の実施形態の画像表示装置の発光
素子の配置を示す配置図である。
【図9】本発明の第2の実施形態の画像表示装置の製造
方法の全体工程を示す全体工程図である。
【図10】本発明の第3の実施形態の画像表示装置の製
造方法の全体工程を示す全体工程図である。
【図11】本発明の第3の実施形態の画像表示装置の製
造方法の素子剥離工程示す断面工程図である。
【図12】本発明の第3の実施形態の画像表示装置の製
造方法の素子を保持する工程を示す断面工程図である。
【図13】本発明の第3の実施形態の画像表示装置の製
造方法の樹脂形成チップを分離する工程を示す断面工程
図である。
【図14】本発明の第3の実施形態の画像表示装置の製
造方法の樹脂形成チップを吸着する工程を示す断面工程
図である。
【符号の説明】
11 下地成長層 22 発光ダイオード 23 樹脂 24a 電極パッド 41、41a、41b、41c、41d 単位表示パ
ネル 42 ユニット基板 43、43a、43b、43c、43d 接地線 44、44a、44b、44c、44d 電源電圧線 45R、85R 樹脂形成チップ 45G、85G 樹脂形成チップ 45B、85B 樹脂形成チップ 46 交差部 91 基板 92 フィルム 93 単位表示パネル 94 配線
フロントページの続き Fターム(参考) 5C094 AA14 AA43 AA48 BA02 BA24 CA19 DA01 DA04 DA12 DB01 DB04 EB02 FA01 FA02 FB12 FB14 FB15 GB10 5F041 CA34 CB33 DA02 DA14 DA20 DA34 DA82 DA83 DB08 DC04 DC08 FF06 5G435 AA17 BB04 CC09 HH12 HH13 KK05 KK10

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光素子を画素とする複数の単位表示パネ
    ルが配列されてなり、各単位表示パネル内における画素
    ピッチと、隣接する単位表示パネル間における画素ピッ
    チとが略等しいことを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】前記単位表示パネルは基板上に配置される
    ことを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】前記各単位表示パネルの接続端子が裏面に
    引き出されており、前記基板上には隣接する単位表示パ
    ネルの接続端子間を繋ぐ配線パターンが形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】前記単位表示パネルは、前記基板上に配置
    されると同時に互いに電気的に接続されることを特徴と
    する請求項3記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】前記単位表示パネルは、前記基板上にマト
    リクス状に配置されることを特徴とする請求項3記載の
    画像表示装置。
  6. 【請求項6】前記配線パターンは、前記接続端子に合わ
    せて形成されていることを特徴とする請求項3記載の画
    像表示装置。
  7. 【請求項7】前記配線パターンは、Al、Al合金若し
    くはそれらの積層膜から形成されることを特徴とする請
    求項3記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】前記配線パターンは、Cu、Cu合金若し
    くはそれらの積層膜から形成されることを特徴とする請
    求項3記載の画像表示装置。
  9. 【請求項9】前記発光素子は発光ダイオードであること
    を特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  10. 【請求項10】前記発光素子は窒化物半導体により形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の画像表示装
    置。
  11. 【請求項11】前記窒化物半導体は選択成長により形成
    される結晶層を有することを特徴とする請求項10記載
    の画像表示装置。
  12. 【請求項12】前記結晶層はS面を有することを特徴と
    する請求項11記載の画像表示装置。
  13. 【請求項13】前記基板は光透過性を有することを特徴
    とする請求項2記載の画像表示装置。
  14. 【請求項14】前記発光素子はパッシブマトリクス方式
    若しくはアクティブマトリクス方式により駆動されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  15. 【請求項15】発光素子を画素とする複数の単位表示パ
    ネルと、前記単位表示パネルを接続するための配線パタ
    ーンが形成された光透過膜と、前記光透過膜が貼着され
    る基板とを備え、前記単位表示パネルが前記光透過膜上
    に配置されてなることを特徴とする画像表示装置。
  16. 【請求項16】前記単位表示パネル内における画素ピッ
    チと、隣接する単位表示パネル間における画素ピッチが
    略等しいことを特徴とする請求項15記載の画像表示装
    置。
  17. 【請求項17】素子形成基板上に配列された発光素子を
    単位表示パネルに転写し、前記単位表示パネルを基板に
    配置して形成される画像表示装置の製造方法において、
    前記素子形成基板上に前記発光素子が配列された状態よ
    りは離間した状態となるように前記発光素子を転写して
    一時保持用部材に保持させる第一転写工程と、前記一時
    保持用部材に保持された前記発光素子を更に離間して前
    記単位表示パネルに転写する第二転写工程を有し、前記
    第二転写工程においては、前記一時保持用部材の裏面側
    からのレーザー光の照射によるレーザーアブレーション
    と、真空吸引による素子吸着とにより、前記発光素子を
    一時保持用部材から剥離することを特徴とする画像表示
    装置の製造方法。
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