JP2003140312A - ハロゲン化銀カラー写真処理用のリンス処理組成物、処理装置及び処理方法 - Google Patents
ハロゲン化銀カラー写真処理用のリンス処理組成物、処理装置及び処理方法Info
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Abstract
ーネガ感光材料の処理に際して環境安全性観点からの懸
念物質を含まず、しかも自動現像処理装置の材質の劣化
も引き起こすことのないリンス組成物及びそれを使用し
た処理方法を提供すること。 【解決手段】 R−(OC2H4)n−OH(Rは炭素数
8〜12のアルキル基を、nは10〜30の整数であっ
て、Rの炭素数の1.2〜4.0倍)で表される化合物
と特定構造の5員環ジアゾール化合物とを含有し、かつ
アルデヒド化合物及びヘキサメチレンテトラミン誘導体
のいずれも含有しないリンス処理組成物及びそれを用い
る処理方法並びに処理装置。
Description
光材料の処理に関し、詳しくは、環境安全性と自動現像
処理装置の材質の化学耐性とに配慮したリンス処理組成
物と、該処理組成物を用いるハロゲン化銀カラー写真感
光材料用の自動現像処理装置及び処理方法に関する。
りとともに写真現像処理の分野においても、環境安全性
の向上が要請されている。写真業界におけるこの取り組
みは、一方において環境負荷の低減のために写真処理廃
液を極限まで低減する努力であり、他方では、環境安全
の確保のために安定浴工程に使用するホルマリンの除去
あるいは安全管理であり、それぞれの目的に関する技術
が導入されてきた。
去するためのホルマリン代替化合物の使用に関しては、
例えば 、特開平11−295864号公報にはヘキサ
メチレンテトラミンを、また特開平2000−9856
7号公報にはヒドロキシベンズアルデヒドやヘキサメチ
レンテトラミン誘導体を用いたリンス液あるいは安定液
が提案されている。
り用の界面活性剤であるノニルフェノキシポリ(エチレ
ンオキシ)化合物も生理代謝機能撹乱性物質との関連性
で生活環境の安全上の懸念が指摘されてきている。その
ため、その使用量の削減、より望ましくはこれに代わる
環境安全性が確認され界面張力低減化合物の使用が望ま
れてきており、例えば、特開平11−174646号公
報に,4−ハロフェノール誘導体を用いることが提案さ
れている。
チレンオキシ)化合物(以後ノニルフェノキシ化合物と
略称することもある)を含んでなく、かつホルマリンも
代替化合物に変更した環境安全対応リンスを用いてカラ
ー写真感光材料の処理を行なうと、自動現像装置の配管
ホース部材やバルブのシール部材などのゴム、プラスチ
ック材料が白濁、変形、脆化、ひび割れなどを引き起こ
し、結果として液漏れや補充精度の低下を引き起こし易
いことが新たに見出された。
ス、とくにデジタルカメラからの写真プリント作製ニー
ズへの対応や、写真店と現像所間の集配輸送の合理化の
ために、写真店の店頭にコンパクトな自動現像処理機を
設置して写真感光材料の処理を行う店頭ラボ(ミニラ
ボ)の普及が進んでいる。店頭ラボでは、顧客への迅速
サービスが重要なので、特に銀塩写真の現像処理時間の
短縮化に対する要望が強くなってきている。そのため、
処理液を高濃度化したり及び/又は高温度として処理時
間を短縮する迅速処理が行なわれるようになってきてい
る。
記したホルマリン及びノニルフェノキシ化合物不使用の
リンス液を用いて行なうと、自動現像装置の部材の劣化
は、顕著に発生し易くなることも認められている。した
がって、環境安全面の措置が取られると同時に、上記し
た処理装置に係る不都合も伴なわないリンス液が提供さ
れて、その解決が計られることが望まれている。
からなされたものであって、その目的は、ハロゲン化銀
カラー写真感光材料、特にカラーネガ感光材料の処理に
際して環境安全性観点からの懸念物質を含まず、しかも
自動現像処理装置の材質の劣化も引き起こすことのない
リンス組成物及びそれを使用した処理方法を提供するこ
とである。より具体的には、リンス液中にアルデヒド化
合物及びヘキサメチレンテトラミン誘導体並びにノニル
フェノキシ化合物を含有せず、しかも自動現像装置の配
管ホース部材やバルブのシール部材の劣化、液漏れ、補
充精度の低下などの欠陥が解消したハロゲン化銀写真感
光材料用のリンス処理組成物及びそれを使用するハロゲ
ン化銀写真感光材料の処理方法を提供することである。
理装置のプラスチック、とくにゴム類の構成部材に対し
て、アルデヒド化合物及びノニルフェノキシ化合物不使
用のリンス液に関わる化学耐性の強化手段を鋭意検討し
たところ、炭素数が8〜13のアルキル基をもち、これ
とバランスする長さのポリオキシエチレン基を持つポリ
オキシエチレンアルキルエーテルと特定構造のトリアゾ
ール誘導体とをリンス液に添加することによって、上記
した材質劣化耐性が顕著に向上することを見出し、この
発見に基づいてさらに検討を重ねた結果、本発明を完成
させるに至った。すなわち、本発明の上記目的は、以下
の(1)〜(4)によって達せられる。
を少なくとも一種含有し、かつアルデヒド化合物及びヘ
キサメチレンテトラミン誘導体のいずれをも含有しない
ことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真処理用のリン
ス処理組成物。 一般式(I) R−(OC2H4)n−OH 一般式(I)において、Rは炭素数8〜13のアルキル
基を表し、nは10〜30の整数である。
を少なくとも一種含有することを特徴とする上記1に記
載のハロゲン化銀カラー写真処理用のリンス処理組成
物。一般式(II)
基を有してもよい5員環を構成するのに必要な非金属原
子群を表す。
成物と希釈水とをそれぞれ個別に直接にリンス槽に供給
してリンス液の補充を行なう機構を有することを特徴と
するハロゲン化銀カラー写真処理用の自動現像処理装
置。
より、上記1又は2に記載のリンス用理組成物をリンス
工程に使用して、ハロゲン化銀カラー写真感光材料を処
理することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材
料の処理方法。
用いることが知られているポリエチレングリコールアル
キルエーテル類に属するが、その中の特定範囲のオキシ
エチレン鎖長と特定範囲の炭素数のアルキル基を有する
化合物であって、別の観点からは親水性部分と疎水性部
分がそれぞれ特定範囲の分子量と鎖長にバランスされた
化合物といえる。一般式(I)に規定した範囲の親水性
部分と疎水性部分を有するポリエチレングリコールアル
キルエーテルであれば、ノニルフェノキシ化合物並びに
ホルマリンやヘキサメチレンテトラミンなどを含まない
リンス液によって処理した後、迅速乾燥を行なっても、
感光材料面へのローラー跡の残存、カールの固定,感光
材料の縁部の局部変形や画像層の汚れなどは、現行の標
準処理の場合と同レベルであることが見出された。これ
に対してポリエチレングリコールアルキルエーテルであ
っても一般式(I)の範囲外のものであれば、上記リン
ス工程と乾燥工程によって感光材料面へのローラー跡、
カール,縁部の局部変形や画像汚れなどが悪化する。一
般式(I)の規定範囲の界面活性剤がこのような効果を
具現する機構は不明であるが、界面活性剤の変更に伴う
表面張力などの液物性の変化、ホルマリン等の成分の除
去に伴う感光材料面の膨潤度の変化、そして乾燥条件の
変更に伴う乾燥速度の変化などが複合要因として関係し
ているものと考えられる。
ングリコールアルキルエーテルを含むリンス処理組成物
は、上記のような優れた特性を有する反面、前記したよ
うに、現像処理装置の補充弁、配管ホースなどのゴム部
剤材の劣化を促進するという弱点を有することが判明し
たが、一般式(II)で表される特定のポリアゾール化合
物をリンス組成物に共存させると部材の劣化が顕著に防
止され、液漏れもなく、高精度の補充を維持した処理が
可能となる。
グリコールアルキルエーテルと一般式(II)で表される
ポリアゾール化合物を併せ含むリンス組成物を用いる本
発明のカラー写真感光材料の処理方法は、現像装置の材
質劣化が進み易い高温迅速乾燥を伴なう迅速処理に特に
適している。したがって、化合物の環境安全性に対して
作業や設備管理面から措置を取りにくく、かつ顧客への
迅速対応サービスが求められる店頭ラボには本発明のリ
ンス処理の適用が特に好都合に適用できる。また、本発
明の処理組成物及び処理方法は、カラー感光材料に広く
適用できるが、特に撮影用カラー感光材料、中でもカラ
ー反転材料よりも処理時間が短くかつ補充量も少ないカ
ラーネガ感光材料に適用する場合に効果が大きい。以下
に本発明の詳細について説明する。
は,リンス工程においてリンス浴に用いる処理液、即ち
リンス液及びリンス用補充液、並びに該処理液の調製に
用いるリンス用調合処理剤を指しており、後者は濃厚液
体処理剤と固形処理剤の両方を含んでいる。また、調合
処理剤はリンス用処理液調製用の単独処理剤のほかに一
連のカラー処理工程用の処理剤キットに組み込まれる処
理剤パートをも指している。通常リンス工程は、水洗工
程を兼ねた画像安定化工程であって、すなわち水洗代替
安定浴で処理が行われる工程である。従って、リンス液
は、その処理の後に更なる水洗を必ずしも必要としない
ことを除けば、実質的に従来安定液と呼ばれている処理
液と同じである。その意味で、リンス液に係る本発明の
処理組成物及び処理方法の適用範囲は、発明の効果が具
現される限り、安定液と称される液浴にも及ぶものとす
る。
いて説明するが、はじめに、一般式(I)の化合物につ
いて述べる。一般式(I)において、Rは炭素数8〜1
2のアルキル基であって、直鎖でも分岐していてもよ
い。また、nは10〜30であるが、好ましいnは,R
の炭素数の1.2倍〜4.0倍の数であり、より好まし
くは1.5倍〜3.5倍の数である。一般式(I)で示
される化合物としては、下記のものが挙げられる。
(I−1)、(I−6)、(I−12)、(I−16)
であり、特にRの炭素数が8〜10である(I−1)、
(I−6)及び(I−12)である。
する。一般式(II)において、Qは無置換又は置換基を有
してもよい5員環を構成するのに必要な非金属原子群を
表す。Qを含んで構成される5員環は、イミダゾール
環、2−イミダゾリン環、1H−1,2,4−トリアゾ
ール環、1H−1,2,3−トリアゾール環、2H−
1,2,3−トリアゾール環、4H−1,2,4−トリ
アゾール環、テトラゾール環、チアジアゾール環、オキ
サジアゾール環、セレナジアゾール環が挙げられ、各環
は置換基を有してもよい。好ましい5員環は、イミダゾ
ール環、2−イミダゾリン環及び各トリアゾール環であ
る。
素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル
基、炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜8のアリ
ール基、炭素数7〜8のアラルキル基、炭素数1〜8の
アリル基、水酸基、カルボキシル基、スルホン酸基およ
び5員環に縮合したベンゼン環である。これらの置換基
は、さらにメトキシ基、エトキシ基、水酸基、カルボキ
シル基及び/又はスルホン酸基で置換されていてもよ
い。また4位と5位の置換基同士が結合して閉環しても
よい。好ましい置換基は、炭素数1〜3のアルキル基、
炭素数2〜3のアルケニル基、炭素数1〜3のアルコキ
シ基、炭素数3〜5のアリル基、水酸基、カルボキシル
基、スルホン酸基、フェニル基、4,5位に縮合してア
リサイクリック環を構成する炭素数3又は4のアルキレ
ン基および上記好ましい置換基にさらに水酸基、カルボ
キシル基又はスルホン酸基が置換した基である。
次に示すが、本発明に用いる一般式(II)で表される化
合物はこれらに限定されない。 (II-1) イミダゾール (II-2) 2−メチルイミダゾール (II-3) 1−メチルイミダゾール (II-4) 2,4−ジメチルイミダゾール (II-5) 4,5−ジメチルイミダゾール (II-6) 4−フェニルイミダゾール (II-7) 2−カルボキシメチルイミダゾール (II-8) 1−カルボキシメチルイミダゾール (II-9) 1−ヒドロキシメチルイミダゾール (II-10) 4−ヒドロキシイミダゾール (II-11) 2−イミダゾリン (II-12) 4,5−ジメチルー2−イミダゾリン (II-13) 4−カルボキシー2−イミダゾリン (II-14) 4−ヒドロキシー2−イミダゾリン (II-15) 4−ヒドロキシメチルー2−イミダゾリン (II-16) 1H−1,2,4−トリアゾール (II-17) 1―メチル−1,2,4−トリアゾール (II-18) 1H−3−メチルー1,2,4−トリアゾ
ール (II-19) 1H−5−メトキシー1,2,4−トリア
ゾール (II-20) 1H−5−スルホエチルー1,2,4−
トリアゾール (II-21) 1H−3−ヒドロキシメチルー1,2,
4−トリアゾール (II-22) 1H−3−カルボキシー1,2,4−ト
リアゾール (II-23) 1H−4−スルホー1,2,3−トリア
ゾール (II-24) 1H−4−ヒドロキシメチルー1,2,
3−トリアゾール (II-26) 1H−4−メチルー1,2,3−トリア
ゾール (II-27) 2H−1,2,3−トリアゾール (II-28) 4H−1,2,4−トリアゾール (II-29) 5−メトキシテトラゾール、テトラゾー
ルー5−カルボン酸 (II-30) テトラゾールー5−スルホン酸 これらのうち酸基を持つ化合物はアルカリ金属塩やオニ
ウム塩などの塩の形をとることも出来る。
イミダゾール、2−メチルイミダゾール、1−メチルイ
ミダゾール、2−カルボキシメチルイミダゾール、1−
カルボキシメチルイミダゾール、4−ヒドロキシイミダ
ゾール、2−イミダゾリン、4−カルボキシー2−イミ
ダゾリン、4−ヒドロキシー2−イミダゾリン、4−ヒ
ドロキシメチルー2−イミダゾリン、1H−1,2,4
−トリアゾール、1―メチル−1,2,4−トリアゾー
ル、1H−5−スルホエチルー1,2,4−トリアゾー
ル、1H−3−ヒドロキシメチルー1,2,4−トリア
ゾールである。
することができ、また市販品を入手することもできる。
は、0.05g/L〜5.0g/Lの範囲で銀塩が含ま
れるが、より好ましくは0.1g/L〜1.0g/L、
さらに好ましくは0.2g/L〜0.5g/Lの範囲で
ある。また、一般式(II)の化合物の濃度は、0.05
g/L〜2.0g/Lの範囲で銀塩が含まれるが、より
好ましくは0.1g/L〜1.5g/L、さらに好まし
くは0.5g/L〜1.5g/Lの範囲である。リンス
用調合処理剤中の一般式(I)及び一般式(II)の濃度
は、該処理剤から目的とするリンス液を調合したとき
に、上記の濃度になるように構成されている。調合処理
剤が濃厚液体処理剤の場合には、通常リンス液は、液体
調合処理剤を10〜200倍に希釈してリンス液として
おり、したがって一般式(I)の化合物の濃度は、5.
0g/L〜100g/Lの範囲で銀塩が含まれるが、好
ましくは10g/L〜50g/Lの範囲である。また、
一般式(II)の化合物の濃度は、5g/L〜200g/
Lの範囲で銀塩が含まれるが、好ましくは、10g/L
〜150g/Lの範囲である。
り、更に好ましくは5〜8.5である。温度は感光材料
の用途・特性等で種々設定し得るが、一般には25℃〜
60℃、好ましくは30℃〜50℃である。
記載のカルシウム、マグネシウムを低減させる方法を極
めて有効に用いることができる。また、特開昭57−8542
号公報に記載のイソチアゾロン化合物やサイアベンダゾ
ール類、同61−120145号公報に記載の塩素化イソシアヌ
ール酸ナトリウム等の塩素系殺菌剤、特開昭61−267761
号公報に記載のベンゾトリアゾール、銅イオン、その他
堀口博著「防菌防黴の化学」(1986年)三共出版、衛生
技術会編、「微生物の減菌、殺菌、防黴技術」(1982
年)工業技術会、日本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事
典」(1986年)に記載の殺菌剤を用いることもできる。
物に加えてさらに一般式(I)の化合物以外の界面活性
剤や、硬水軟化剤としてEDTA、エチレンジアミンジ
琥珀酸に代表されるキレート剤を用いることもできる。
以上に本発明に用いるリンス液の組成について記した
が,このリンス液の補充量などを含むリンス液について
の更なる説明は、本発明の処理工程及び本発明が適用さ
れる処理機の項で後述する。
理液の上記リンス液以外について説明する。カラー現像
液は、カラー現像主薬を含有する。好ましい例は公知の
芳香族第1級アミンカラー現像主薬、とくにp−フェニ
レンジアミン誘導体であり、代表例を以下に示すがこれ
らに限定されるものではない。
ン 3)4−アミノ−N−(β−ヒドロキシエチル)−N−
メチルアニリン 4)4−アミノ−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエ
チル)アニリン 5)4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−
ヒドロキシエチル)アニリン 6)4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(3−
ヒドロキシプロピル)アニリン 7)4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(4−
ヒドロキシブチル)アニリン 8)4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−
メタンスルホンアミドエチルアニリン 9)4−アミノ−N,N−ジエチル−3−(β−ヒドロ
キシエチル)アニリン 10)4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β
−メトキシエチル)アニリン 11)4−アミノ−3−メチル−N−(β−エトキシエ
チル)−N−エチルアニリン 12)4−アミノ−3−メチル−N−(3−カルバモイ
ルプロピル−N−n−プロピル−アニリン 13)4−アミノ−N−(4−カルバモイルブチル−N
−n−プロピル−3−メチルアニリン 15)N−(4−アミノ−3−メチルフェニル)−3−
ヒドロキシピロリジン 16)N−(4−アミノ−3−メチルフェニル)−3−
(ヒドロキシメチル)ピロリジン 17)N−(4−アミノ−3−メチルフェニル)−3−
ピロリジンカルボキサミド
特に好ましくは例示化合物5),6),7),8)及び
12)であり、その中でも化合物5)と8)が好まし
い。また、これらのp−フェニレンジアミン誘導体は、
固体素材の状態では、通常硫酸塩、塩酸塩、亜硫酸塩、
ナフタレンジスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩
などの塩の形である。処理液中の芳香族第1級アミン現
像主薬含有量は、使用液中の該現像主薬の濃度は現像液
1リットル当たり2ミリモル〜200ミリモル、好まし
くは6ミリモル〜100ミリモル、より好ましくは10
ミリモル〜40ミリモルとなるように加えられる。
種類によって少量の亜硫酸イオンを含んだり、あるいは
実質的に含まない場合もあるが、本発明においては、亜
硫酸イオンを少量含むことが好ましい。亜硫酸イオンは
顕著な保恒作用を持つ反面、過剰の場合にはカラー現像
の過程で写真的性能に好ましくない影響をあたえること
もある。また、ヒドロキシルアミンを少量含有してもよ
い。ヒドロキシルアミン(通常塩酸塩や硫酸塩の形で用
いるが、以下塩の形を省略する)を含んでいると、亜硫
酸イオンと同様に現像液の保恒剤として作用するが、同
時にヒドロキシルアミン自身の銀現像活性のために写真
特性に影響することもあるので、この添加量も少量に留
める必要がある。
ロキシルアミンや亜硫酸イオンのほかにも、有機保恒剤
を添加してもよい。有機保恒剤とは、感光材料の処理液
へ含ませることで、芳香族第一級アミンカラー現像主薬
の劣化速度を減じる有機化合物全般を指している。即
ち、カラー現像主薬の空気酸化などを防止する機能を有
する有機化合物類であるが、中でも、前記のヒドロキシ
ルアミン誘導体をはじめ、ヒドロキサム酸類、ヒドラジ
ド類、フェノール類、α−ヒドロキシケトン類、α−ア
ミノケトン類、糖類、モノアミン類、ジアミン類、ポリ
アミン類、四級アンモニウム塩類、ニトロキシラジカル
類、アルコール類、オキシム類、ジアミド化合物類、縮
環式アミン類などが特に有効な有機保恒剤である。これ
らは、特開昭63−4235号、同63-30845号、同63-21647
号、同63-44655号、同63-53551号、同63-43140号、同63
-56654号、同63-58346号、同63-43138号、同63−146041
号、同63-44657号、同63-44656号、米国特許第3,615,50
3 号、同2,494,903 号、特開昭52−143020号、特公昭48
-30496号などの各公報又は明細書に開示されている。
び同57-53749号公報に記載の各種金属類、特開昭59−18
0588号公報に記載のサリチル酸類、特開昭54−3532号公
報に記載のアルカノールアミン類、特開昭56-94349号公
報に記載のポリエチレンイミン類、米国特許第3,746,54
4 号明細書等に記載の芳香族ポリヒドロキシ化合物等を
必要に応じて含有しても良い。特に、例えばトリエタノ
ールアミンやトリイソプロパノールアミンのようなアル
カノールアミン類、ジスルホエチルヒドロキシルアミ
ン、ジエチルヒドロキシルアミンのような置換又は無置
換のジアルキルヒドロキシルアミン、あるいは芳香族ポ
リヒドロキシ化合物を添加してもよい。前記の有機保恒
剤のなかでもヒドロキシルアミン誘導体の詳細について
は、特開平1-97953 号、同1-186939号、同1-186940号、
同1-187557号公報などに記載されている。とりわけ、ヒ
ドロキシルアミン誘導体とアミン類をともに添加するこ
とも、カラー現像液の安定性の向上、連続処理時の安定
性向上の点で効果的なこともある。前記のアミン類とし
ては、特開昭63−239447号公報に記載されたような環状
アミン類や特開昭63−128340号公報に記載されたような
アミン類やその他特開平1-186939号や同1-187557号公報
に記載されたようなアミン類が挙げられる。処理剤中の
補恒剤の含有量は、補恒剤の種類によって異なるが、一
般に使用液中の濃度が現像液1リットル当たり1ミリモ
ル〜200ミリモル、好ましくは10ミリモル〜100
ミリモルとなるように加えられる。
現像液は、必要に応じて塩素イオンを添加してもよい。
カラー現像液(とくにカラ−プリント材料用現像剤)
は、通常塩素イオンを3.5 ×10-2〜1.5 ×10-1モル/リ
ットル含有することが多いが、塩素イオンは、通常現像
の副生成物として現像液に放出されるので補充用現像剤
には添加不要のことも多い。撮影用の感光材料用の現像
剤では塩素イオンを含まなくてもよい。
臭素イオンは、撮影用材料の処理では1〜5x10-3モ
ル/リットル程度、また、プリント材料の処理では、
1.0×10-3モル/リットル以下であることが好ましい。
しかし、カラー現像剤には、上記の塩素イオンと同様必
要がないことが多いが、添加する場合には臭素イオン濃
度が上記範囲になるように必要に応じて処理剤中に臭素
イオンを加えることもある。対象とする感光材料が、カ
ラーネガフィルムやカラーリバーサルフィルムなどのよ
うにヨウ臭化銀乳剤から得られるものである場合には、
ヨウ素イオンに関しても同じ状況であるが、通常は感光
材料からヨウ素イオンが放出されて現像液1リットル当
たり0.5〜10mg程度のヨウ素イオン濃度となるの
で、補充用処理剤の中には含まない場合が普通である。
分として用いる場合は、塩素イオン供給物質として、塩
化ナトリウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム、塩化
リチウム、塩化ニッケル、塩化マグネシウム、塩化マン
ガン及び塩化カルシウムが挙げられるが、そのうち好ま
しいものは塩化ナトリウム及び塩化カリウムが用いられ
る。臭素イオンの供給物質として、臭化ナトリウム、臭
化カリウム、臭化アンモニウム、臭化リチウム、臭化カ
ルシウム、臭化マグネシウム、臭化マンガン、臭化ニッ
ケル、臭化セリウム及び臭化タリウムが挙げられるが、
そのうち好ましいものは臭化カリウム及び臭化ナトリウ
ムが用いられる。ヨウ素イオンの供給物質として、沃化
ナトリウム及び沃化カリウムが用いられる。
〜13.5、補充液のpHが9.0〜13.5になるよう
に添加されることが好ましく、したがって現像液及び補
充液には、そのpH値を維持できるようにアルカリ剤、
緩衝剤及び必要によっては酸剤を含ませることができ
る。
するためには、各種緩衝剤を用いるのが好ましい。緩衝
剤としては、炭酸塩、リン酸塩、ホウ酸塩、四ホウ酸
塩、ヒドロキシ安息香酸塩、グリシル塩、N,N−ジメ
チルグリシン塩、ロイシン塩、ノルロイシン塩、グアニ
ン塩、3,4−ジヒドロキシフェニルアラニン塩、アラ
ニン塩、アミノ酪酸塩、2−アミノ−2−メチル−1,
3−プロパンジオール塩、バリン塩、プロリン塩、トリ
スヒドロキシアミノメタン塩、リシン塩などを用いるこ
とができる。特に炭酸塩、リン酸塩、四ホウ酸塩、ヒド
ロキシ安息香酸塩は、pH 9.0以上の高pH領域での緩衝能
に優れ、カラー現像液に添加しても写真性能面への悪影
響(カブリなど)がなく、安価であるといった利点を有
し、これらの緩衝剤を用いることが特に好ましい。
トリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カ
リウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン
酸二ナトリウム、リン酸二カリウム、ホウ酸ナトリウ
ム、ホウ酸カリウム、四ホウ酸ナトリウム(ホウ砂)、
四ホウ酸カリウム、o−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム
(サリチル酸ナトリウム)、o−ヒドロキシ安息香酸カ
リウム、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸ナトリウ
ム(5−スルホサリチル酸ナトリウム)、5−スルホ−
2−ヒドロキシ安息香酸カリウム(5−スルホサリチル
酸カリウム)などを挙げることができる。しかしながら
本発明は、これらの化合物に限定されるものではない。
緩衝剤は、反応・消費される成分ではないので、その濃
度は、処理剤から調製した現像液及び補充液ともに1リ
ットルあたり0.01〜2モル、好ましくは0.1〜
0.5モルになるように組成物中の添加量が決められ
る。
成分、例えばカルシウムやマグネシウムの沈澱防止剤で
あり、あるいはカラー現像液の安定性向上剤でもある各
種キレート剤を添加することもできる。例えば、ニトリ
ロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、エチレンジア
ミン四酢酸、N,N,N−トリメチレンホスホン酸、エ
チレンジアミン−N,N,N′,N′−テトラメチレン
スルホン酸、トランスシロヘキサンジアミン四酢酸、
1,2−ジアミノプロパン四酢酸、グリコールエーテル
ジアミン四酢酸、エチレンジアミンオルトヒドロキシフ
ェニル酢酸、エチレンジアミンジ琥珀酸(SS体)、N
−(2−カルボキシラートエチル)−L−アスパラギン
酸、β−アラニンジ酢酸、2−ホスホノブタン−1,
2,4−トリカルボン酸、1−ヒドロキシエチリデン−
1,1−ジホスホン酸、N,N′−ビス(2−ヒドロキ
シベンジル)エチレンジアミン−N,N′−ジ酢酸、
1,2−ジヒドロキシベンゼン−4,6−ジスルホン酸
等が挙げられる。これらのキレート剤は必要に応じて2
種以上併用しても良い。これらのキレート剤の量は、調
製したカラー現像液中の金属イオンを封鎖するのに充分
な量であれば良い。例えば1リットル当り 0.1g〜10g
程度になるように添加する。
より任意の現像促進剤を添加することもできる。現像促
進剤としては、特公昭37-16088号、同37−5987号、同38
−7826号、同44-12380号、同45−9019号及び米国特許第
3,813,247 号等の各公報又は明細書に表わされるチオエ
ーテル系化合物、特開昭52-49829号及び同50-15554号公
報に表わされるp−フェニレンジアミン系化合物、特開
昭50−137726号、特公昭44-30074号、特開昭56−156826
号及び同52-43429号公報等に表わされる4級アンモニウ
ム塩類、米国特許第2,494,903 号、同3,128,182 号、同
4,230,796 号、同3,253,919 号、特公昭41-11431号、米
国特許第2,482,546 号、同2,596,926 号及び同3,582,34
6 号等の各公報又は明細書に記載のアミン系化合物、特
公昭37-16088号、同42-25201号、米国特許第3,128,183
号、特公昭41-11431号、同42-23883号及び米国特許第3,
532,501 号等の各公報又は明細書に表わされるポリアル
キレンオキサイド、その他1−フェニル−3−ピラゾリ
ドン類又はイミダゾール類を必要に応じて添加すること
ができる。それらの濃度は、処理剤から調製した現像液
及び補充液ともに1リットルあたり0.001〜0.2
モル、好ましくは0.01〜0.05モルになるように
組成物中の添加量が決められる。
応じて、前記ハロゲンイオンのほかに、任意のカブリ防
止剤を添加できる。有機カブリ防止剤としては、例えば
ベンゾトリアゾール、6−ニトロベンズイミダゾール、
5−ニトロイソインダゾール、5−メチルベンゾトリア
ゾール、5−ニトロベンゾトリアゾール、5−クロロ−
ベンゾトリアゾール、2−チアゾリル−ベンズイミダゾ
ール、2−チアゾリルメチル−ベンズイミダゾール、イ
ンダゾール、ヒドロキシアザインドリジン、アデニンの
如き含窒素ヘテロ環化合物を代表例としてあげることが
できる。又、カラー現像液には必要に応じてアルキルス
ルホン酸、アリールスルホン酸、脂肪族カルボン酸、芳
香族カルボン酸等の各種界面活性剤を添加しても良い。
それらの濃度は、処理剤から調製した現像液及び補充液
ともに1リットルあたり0.0001〜0.2モル、好
ましくは0.001〜0.05モルになるように組成物
中の添加量が決められる。
剤を使用することができる。蛍光増白剤としては、ビス
(トリアジニルアミノ)スチルベンスルホン酸化合物が
好ましい。ビス(トリアジニルアミノ)スチルベンスル
ホン酸化合物としては、公知もしくは市販のニアミノス
チルベン系増白剤を用いることができる。公知のビス
(トリアジニルアミノ)スチルベンスルホン酸化合物と
しては、例えば、特開平6−329936号、同7−1
40625号、同10−140849号などの公報に記
載の化合物が好ましい。市販の化合物としては、例え
ば、「染色ノート」第9版(色染社),165〜168頁
に記載されており、その中に記載されている化合物の中
でも、Blankophor BSU liq.及びHakkol BR
Kが好ましい。
る。はじめにカラー現像処理における漂白液用及び漂白
定着液用の漂白剤について説明する。漂白液又は漂白定
着液において用いられる漂白剤としては、公知の漂白剤
も用いることができるが、特に鉄(III) の有機錯塩(例
えばアミノポリカルボン酸類の錯塩)もしくはクエン
酸、酒石酸、リンゴ酸などの有機酸、過硫酸塩、過酸化
水素などが好ましい。
処理と環境汚染防止の観点から特に好ましい。鉄(III)
の有機錯塩を形成するために有用なアミノポリカルボン
酸、またはそれらの塩を挙げると、生分解性のあるエチ
レンジアミンジ琥珀酸(SS体)、N−(2−カルボキ
シラートエチル)−L−アスパラギン酸、ベ−ターアラ
ニンジ酢酸、メチルイミノジ酢酸をはじめ、エチレンジ
アミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、1,3−
ジアミノプロパン四酢酸、プロピレンジアミン四酢酸、
ニトリロ三酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、イミ
ノ二酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、などを
挙げることができる。これらの化合物はナトリウム、カ
リウム、チリウム又はアンモニウム塩のいずれでもよ
い。これらの化合物の中で、エチレンジアミンジ琥珀酸
(SS体)、N−(2−カルボキシエチル)−L−アス
パラギン酸、βーアラニンジ酢酸、エチレンジアミン四
酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、メチルイミノ
二酢酸はその鉄(III) 錯塩が写真性の良好なことから好
ましい。これらの第2鉄イオン錯塩は錯塩の形で使用し
てもよいし、第2鉄塩、例えば硫酸第2鉄、塩化第2
鉄、硝酸第2鉄、硫酸第2鉄アンモニウム、燐酸第2鉄
などとアミノポリカルボン酸などのキレート剤とを用い
て溶液中で第2鉄イオン錯塩を形成させてもよい。ま
た、キレート剤を第2鉄イオン錯塩を形成する以上に過
剰に用いてもよい。鉄錯体のなかでもアミノポリカルボ
ン酸鉄錯体が好ましい。
が0.01〜1.0モル/リットル、好ましくは0.0
3〜0.80モル/リットル、更に好ましくは0.05
〜0.70モル/リットル、更に好ましくは0.07〜
0.50モル/リットルとなるように定められる。
種々の公知の有機酸(例えばグリコール酸、琥珀酸、マ
レイン酸、マロン酸、クエン酸、スルホ琥珀酸など)、
有機塩基(例えばイミダゾール、ジメチルイミダゾール
など)あるいは、2−ピコリン酸を始めとする特開平9
−211819号公報に記載の一般式(A−a)で表さ
れる化合物やコージ酸を始めとする同公報に記載の一般
式(B−b)で表される化合物を含有することが好まし
い。これら化合物の添加量は、調製した処理液の濃度が
1リットル当たり0.005〜3.0モルが好ましく、
さらに好ましくは0.05〜1.5モルとなるように定
められる。
剤も含む)についてまとめて説明する。こられ漂白定着
剤又は定着剤に使用される化合物は、公知の定着薬品、
即ちチオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウムなどの
チオ硫酸塩、チオシアン酸ナトリウム、チオシアン酸ア
ンモニウムなどのチオシアン酸塩、エチレンビスチオグ
リコール酸、3,6−ジチア−1,8−オクタンジオー
ルなどのチオエーテル化合物およびチオ尿素類などの水
溶性のハロゲン化銀溶解剤であり、これらを1種あるい
は2種以上混合して使用することができる。また、特開
昭55−155354号公報に記載された定着剤と多量の沃化カ
リウムの如きハロゲン化物などの組み合わせからなる特
殊な漂白定着液等も用いることができる。本発明におい
ては、チオ硫酸塩特にチオ硫酸アンモニウム塩の使用が
好ましい。顆粒型処理剤から調製した定着液及び漂白定
着液中の定着薬品の濃度は、調合液1リットルあたり
0.3〜3モルが好ましく、更に好ましくは0.5〜
2.0モルの範囲である。
領域は、3〜8が好ましく、更には4〜8が特に好まし
い。pHがこれより低いと脱銀性は向上するが、液の劣
化及びシアン色素のロイコ化が促進される。逆にpHが
これより高いと脱銀が遅れ、かつステインが発生し易く
なる。本発明の顆粒剤から作られる漂白液のpH領域は
8以下であり、2〜7が好ましく、2〜6が特に好まし
い。pHがこれより低いと液の劣化及びシアン色素のロ
イコ化が促進され、逆にpHがこれより高いと脱銀が遅
れ、ステインが発生し易くなる。pHを調整するために
は、必要に応じて前記した固体状の酸、及び前記した固
体アルカリである水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、
水酸化リチウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム及び酸性又はアルカリ性緩衝剤等を添加するこ
とができる。
増白剤や消泡剤或いは界面活性剤、ポリビニルピロリド
ン等を含有させることができる。なお、蛍光増白剤は、
前記したカラー現像剤に調製した現像液中の濃度が0.02
〜1.0 モル/リットルになるように含ませることもでき
る。漂白定着液や定着液は、保恒剤として亜硫酸塩(例
えば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸アン
モニウム、など)、重亜硫酸塩(例えば、重亜硫酸アン
モニウム、重亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸カリウム、な
ど)、メタ重亜硫酸塩(例えば、メタ重亜硫酸カリウ
ム、メタ重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸アンモニウ
ム、など)等の亜硫酸イオン放出化合物や、p−トルエ
ンスルフィン酸、m−カルボキシベンゼンスルフィン酸
などのアリ−ルスルフィン酸などを含有するのが好まし
い。これらの化合物は亜硫酸イオンやスルフィン酸イオ
ンに換算して約0.02〜1.0 モル/リットル含有させるこ
とが好ましい。
ン酸やカルボニル重亜硫酸付加物、あるいはカルボニル
化合物等を添加しても良い。
(すなわち水洗代替安定浴)や画像安定化用安定浴の処
理が行われるが、これについては前記した。
の構成成分について説明を終わり、次に、本発明の処理
液を用いる処理工程について述べる。本発明が適用され
る現像処理は、カラー現像工程、脱銀工程、水洗又は安
定浴工程及び乾燥工程からなり、各工程間にはリンス工
程、中間水洗工程、中和工程などの補助的な工程を挿入
することもできる。脱銀工程は漂白定着液による一工程
処理又は漂白工程と定着工程から成る二工程処理によっ
て行われる。また、水洗工程に代わる水洗代替安定浴の
ほかに画像安定化を目的とする画像安定浴を水洗又は安
定浴工程と乾燥工程の間に設けることもできる。本発明
における処理方法は、迅速現像型、低補充型及び国際的
に互換性のある標準型の処理方法のいずれでもよい。
ラーリバーサルフィルムなどのカラー撮影材料の場合、
その処理温度は一般的には、30〜40°Cであるが、
迅速処理では、38〜65°Cであり、好ましくは40
〜55°Cである。その現像処理時間は、一般的な処理
では1〜8分であるが、迅速処理では、15〜195秒
であり、好ましくは20〜150秒で行う。補充量は、
感光材料1m2当たり標準現像では600ミリリットル
であるが、低補充の処理では、30〜390ミリリット
ルであり、好ましくは50〜300ミリリットル、さら
には80〜200ミリリットルで行うこともある。現像
処理される感光材料がカラー印画紙などのカラープリン
ト用材料の場合、その処理温度は一般的には、30〜4
0°Cであるが、迅速処理では、38〜65°Cであ
る。その現像処理時間は、一般的な処理では30秒〜3
分であるが、迅速処理では、5〜45秒であり、好まし
くは5〜20秒で行う。補充量は、感光材料1m-2当た
り標準現像では161ミリリットルであるが、低補充の
処理では、10〜150ミリリットルであり、好ましく
は20〜100ミリリットル、さらには25〜80ミリ
リットルで行うこともある。
処理工程に入り、漂白液及び定着液あるいは漂白定着液
による処理がなされる。漂白時間は、通常10秒〜6分
30秒、好ましくは10秒〜4分30秒、とくに好まし
くは、15秒から2分である。定着時間は、通常10秒
〜6分30秒、好ましくは10秒〜4分30秒、とくに
好ましくは、15秒から2分である。本発明の処理は,
とりわけ定着時間が90秒以内、とくに30〜80秒で
行われる迅速処理に適している。漂白定着処理は処理時
間5〜240秒、好ましくは10〜60秒である。これ
らの脱銀工程の処理温度は25℃〜60℃、好ましくは
30℃〜50℃である。また、一般的には、それぞれの
補充量は感光材料1m-2当たり10ml〜250ml、
好ましくは10ml〜100ml、特に好ましくは15
ml〜60mlであるが、処理液の再生使用を行う場合
は、銀回収工程の組込みや新調製液との混合のし方など
によって上記の補充量から減量補充に至るまでの任意の
補充量を選択することができる。
は、処理液安定性の観点から処理される感光材料1m2
あたり850mL以下であり,好ましくは200mL〜
800mLの範囲であるのが好ましく、より好ましくは
200ml〜500mlの範囲である。リンス工程での
補充量は、感光材料の特性(例えばカプラー等使用素材
による)や用途、処理温度、リンス浴のタンクの数(段
数)、その他種々の条件によって広範囲に設定し得る。
これらの関係は、多段向流方式における水洗タンク数と
水量の関係と同じで、ジャーナル・オブ・ザ・ソサエテ
ィ・オブ・モーション・ピクチャー・アンド・テレヴィ
ジョン・エンジニアズ (Journal of the Societyof Mot
ion Picture and Television Engineers)第64巻、248
〜253頁 (1955 年5月号)に記載の方法で、求めること
ができる。通常多段向流方式における段数は3〜15が
好ましく、特に3〜10が好ましい。
は、好ましくは75秒以下で、より好ましくは65秒以
下であり,処理される感光材料が汎用のカラーネガフィ
ルムの場合には、少なくとも50秒までの短時間処理が
可能であり、そのほかのカラー感光材料もほぼ同程度の
短縮処理が可能である。このような短時間リンスであっ
ても膜物性と画像堅牢性を維持あるいは高めて処理後の
経時安定性を確保できることも本発明のリンス処理組成
物の利点である。
好ましくは30℃〜50℃で行われるが、本発明のリン
ス液は、高温度のリンスを用いても処理中の膜緩み(軟
膜化)を防止するので高温度で迅速に乾燥することがで
きるという利点を有している。
を大巾に減少できるが、タンク内でのリンス液の滞留時
間増加により、バクテリアが繁殖し、生成した浮遊物が
感光材料に付着する等の問題が生じるので、その解決策
として、前記したような防菌防黴剤を含有するリンス液
が好ましい。とくに好ましい防黴剤としてジクロロイソ
シアヌール酸、1,2−ベンゾイソチアゾリンー3−オ
ンとイソチアゾロン、1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)−2−(2−プロペニルオキシ)エチルー1H−イ
ミダゾールが挙げられ、その好ましい濃度は、いずれも
リンス液として0.005〜0.1g/Lである。
は、1槽でも良いが、2〜10槽程度までは槽の数を増
やすことができ、槽の数の増加によりリンス工程の補充
量を減少させることができるが、自動現像機のコンパク
ト化を考えると2〜6槽程度が好ましい。補充剤は何カ
所かに分けて補充しても良いが、好ましくはなるべく感
光材料の流れから見て後の槽へ補充し、そのオーバーフ
ロー(槽間を液面下に位置する管で連結させた場合、該
管を溶液が通る場合も含む)を該槽の前槽に流入する形
式すなわちカウンターカレント方式(多段向流方式)に
するのが好ましく、カスケードフロー方式もその1つに
含まれる。さらに好ましくは2槽以上のリンス浴槽で最
後のリンス浴槽へリンス液を補充して、オーバーフロー
液を順次前の槽へ移入し流し込むことである。
ら汲み出したリンス液の全部または一部を直前の工程の
処理槽、通常定着槽へ導入することが、総廃液量の低
減、処理後の感光材料の画像保存性の観点から好まし
い。
膜への水分の持込み量を減じる観点から水洗浴から出た
後すぐにスクイズローラや布などで水を吸収することで
乾燥を早めることも可能である。乾燥機側からの改善手
段としては、当然のことではあるが、温度を高くするこ
とや吹きつけノズルの形状を変更し乾燥風を強くするこ
となどで乾燥を早めることが可能である。更に、特開平
3−157650号公報に記載されているように、乾燥
風の感光材料への送風角度の調整や、排出風の除去方法
によっても乾燥を早めることができる。以上で本発明の
顆粒型処理剤を用いる現像処理方法について説明したの
で、次にその現像処理を行う現像処理装置について説明
する。
像機を用いて行われる。以下に本発明に好ましく用いら
れる自動現像機について記述する。本発明において、自
動現像機の搬送の線速度が100mm/秒以下であること
が好ましい。より好ましくは20mm/秒〜50mm/秒、
特に好ましくは25〜45mm/秒である。本発明に関する
処理液は、処理槽及び補充液槽で、液が空気と接触する
面積(開口面積)はできるだけ小さい方が好ましい。例
えば、開口面積(cm2)を槽中の液体槽(cm3)で割った
値を開口率とすると、開口率は0.01(cm-1)以下が
好ましく、0.005以下がより好ましく、特に0.0
01以下が最も好ましい。
為に、処理槽および補充槽では液面に浮かぶ固体または
液体の空気非接触手段を設けることが好ましい。具体的
には、プラスチック製などの浮きを液面に浮かべる方法
や、処理液と混ざらず、また化学反応を起こさない液体
で覆うことが好ましい。液体の例としては、流動パラフ
ィン、液状飽和炭化水素などが好ましい。
特開昭60−191257号、同60−191258
号、同60−191259号に記載のベルト搬送方式が
好ましい。また、クロスオーバー時間を短縮し、かつ処
理液の混入を防止するために、混入防止板を取り付けた
クロスオーバーラックの構造が好ましい。
する。乾燥方式としては、セラミック温風ヒーターを用
いるのが好ましく、供給風量としては毎分4m3〜20m3
が好ましく、特に6m3〜10m3が好ましい。セラミック
温風ヒーターの加熱防止用サーモスタットは、伝熱によ
って動作させる方式が好ましく、取付け位置は、放熱フ
ィンや伝熱部を通じて風下または風上に取りつけるのが
好ましい。乾燥温度は、処理される感光材料の含水量に
よって調整することが好ましく、通常、APSフォーマ
ット及び35mm幅のフィルムでは45〜55℃、ブロー
ニーフィルムでは55〜65℃が最適である。しかしな
がら、本発明においては、高温度乾燥が可能なので、好
ましくは60〜90℃の高温迅速乾燥で時間短縮を図る
ことが可能であり、好ましくは65から80℃の乾燥温
度を選択することが出きる。
られるが、ベローズ式の補充ポンプが好ましい。また、
補充精度を向上させる方法としては、ポンプ停止時の逆
流を防止するため、補充ノズルへの送液チューブの径を
細くしておくことが有効である。
置のゴムやそのほかの有機合成樹脂のバルブや配管部材
などを劣化させないという特質をもっているので、高濃
度の組成物を希釈してリンス補充液を調製して補充槽に
貯留し、その補充液を補充槽からリンス浴に補充する代
わりに、液体濃厚処理剤を直接現像処理装置に容器ごと
装填して電磁弁と定量ポンプによってリンス浴に直接リ
ンス処理剤を補給することができる。あるいは補充精度
の一層向上させるために、又は液体濃厚補充剤を収納し
ていた容器の洗浄水も利用するために、液体濃厚補充剤
を補充液濃度よりは濃い濃度に多少の水希釈を行なって
補充槽に貯留させ、それをリンス浴に濃厚な状態で補充
することもできる。これら液体濃厚補充剤をそのまま、
あるいは多少の水希釈をした濃厚状態でリンス浴に補充
する場合は、別の配管系統によって新鮮水又は前の工程
からの返送水が補給されてリンス浴中の処理剤成分濃度
が管理される。本発明のリンス組成物補給方式を適用で
きる処理装置としては、例えば、特開平3-28726
7号、同6-110177号公報に記載の処理装置が挙
げられるが、本発明リンス組成物の直接補給方法はこれ
らに限定されない。
秒〜70秒、より好ましくは30から60秒が好まし
い。以上、主として補充方式による連続処理について述
べてきたが、本発明においては、現像工程及び後続工程
も含めて一定量の処理液で補充を行わずに処理を行い、
その後処理液の全量あるいは一部を新液に交換し再び処
理を行う使い切り処理方式を用いることもできる。
材料について説明する。本発明に用いる感光材料は、発
明の目的と背景に関連して前記したように写真市場で汎
用されている撮影用カラー写真感光材料、カラー印画紙
及び撮影用黒白感光材料であり、この感光材料は支持体
上に少なくとも1層の感光性層が設けられている。典型
的な例としては、支持体上に、実質的に感色性は同じで
あるが感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤層から成
る感光性層を少なくとも1つ有するハロゲン化銀写真感
光材料である。とくに本発明の効果が大きいのは、カラ
ーネガフィルムである。
材料においては、感光性層は青色光、緑色光、および赤
色光の何れかに感色性を有する単位感光性層であり、一
般に単位感光性層の配列が、支持体側から順に赤感色性
層、緑感色性層、青感色性の順に設置される。しかし、
目的に応じて上記設置順が逆であっても、また同一感色
性層中に異なる感光性層が挟まれたような設置順をもと
り得る。上記のハロゲン化銀感光性層の間および最上
層、最下層には非感光性層を設けてもよい。これらに
は、後述のカプラー、DIR化合物、混色防止剤等が含
まれていてもよい。各単位感光性層を構成する複数のハ
ロゲン化銀乳剤層は、DE 1,121,470あるいはGB 923,045
に記載されているように高感度乳剤層、低感度乳剤層の
2層を、支持体に向かって順次感光度が低くなる様に配
列するのが好ましい。また、特開昭57-112751 号、同62
- 200350号、同62-206541 号、62-206543 号公報に記載
されているように支持体より離れた側に低感度乳剤層、
支持体に近い側に高感度乳剤層を設置してもよい。
低感度青感光性層(BL)/高感度青感光性層(BH)/高
感度緑感光性層(GH)/低感度緑感光性層(GL) /高感
度赤感光性層(RH)/低感度赤感光性層(RL)の順、ま
たはBH/BL/GL/GH/RH/RLの順、またはBH/BL/GH/
GL/RL/RHの順等に設置することができる。また特公昭
55-34932 公報に記載されているように、支持体から最
も遠い側から青感光性層/GH/RH/GL/RLの順に配列す
ることもできる。また特開昭56-25738、同62-63936に記
載されているように、支持体から最も遠い側から青感光
性層/GL/RL/GH/RHの順に配列することもできる。
に上層を最も感光度の高いハロゲン化銀乳剤層、中層を
それよりも低い感光度のハロゲン化銀乳剤層、下層を中
層よりも更に感光度の低いハロゲン化銀乳剤層を配置
し、支持体に向かって感光度が順次低められた感光度の
異なる3層から構成される配列が挙げられる。このよう
な感光度の異なる3層から構成される場合でも、特開昭
59-202464 に記載されているように、同一感色性層中に
おいて支持体より離れた側から中感度乳剤層/高感度乳
剤層/低感度乳剤層の順に配置されてもよい。その他、
高感度乳剤層/低感度乳剤層/中感度乳剤層、あるいは
低感度乳剤層/中感度乳剤層/高感度乳剤層の順に配置
されていてもよい。また、4層以上の場合にも、上記の
如く配列を変えてよい。
1、同 4,705,744、同 4,707,436、特開昭62-160448 、
同63- 89850 の明細書に記載の、BL,GL,RLなどの主感光
層と分光感度分布が異なる重層効果のドナー層(CL) を
主感光層に隣接もしくは近接して配置することが好まし
い。
化銀は約30モル%以下のヨウ化銀を含む、ヨウ臭化銀、
ヨウ塩化銀、もしくはヨウ塩臭化銀である。特に好まし
いのは約2モル%から約10モル%までのヨウ化銀を含む
ヨウ臭化銀もしくはヨウ塩臭化銀である。
体、八面体、十四面体のような規則的な結晶を有するも
の、球状、板状のような変則的な結晶形を有するもの、
双晶面などの結晶欠陥を有するもの、あるいはそれらの
複合形でもよい。ハロゲン化銀の粒径は、それぞれの感
光層に適した粒子が作られるので、広い範囲のものが用
いられ、投影面積直径が0.1〜0.2μmの微粒子で
も1.0〜10μmに至る大サイズ粒子でも用いられ、
多分散乳剤でも単分散乳剤でもよい。
ゲン化銀を使用することが好ましい。非感光性微粒子ハ
ロゲン化銀とは、色素画像を得るための像様露光時にお
いては感光せずに、その現像処理において実質的に現像
されないハロゲン化銀微粒子であり、あらかじめカブラ
されていないほうが好ましい。微粒子ハロゲン化銀は、
臭化銀の含有率が 0〜 100モル%であり、必要に応じて
塩化銀および/または沃化銀を含有してもよい。好まし
くは沃化銀を 0.5〜10モル%含有するものである。微粒
子ハロゲン化銀は、平均粒径(投影面積の円相当直径の
平均値)が0.01〜 0.5μm が好ましく、0.02〜 0.2μm
がより好ましい。微粒子ハロゲン化銀は、通常の感光性
ハロゲン化銀と同様の方法で調製できる。ハロゲン化銀
粒子の表面は、光学的に増感される必要はなく、また分
光増感も不要である。ただし、これを塗布液に添加する
のに先立ち、あらかじめトリアゾール系、アザインデン
系、ベンゾチアゾリウム系、もしくはメルカプト系化合
物または亜鉛化合物などの公知の安定剤を添加しておく
ことが好ましい。この微粒子ハロゲン化銀粒子含有層
に、コロイド銀を含有させることができる。
料の塗布銀量は、6.0g/ m2以下が好ましく、4.5g/ m2以
下がより好ましい。本発明の処理剤を用いるカラー感光
材料は、乳剤層を有する側の全親水性コロイド層の膜厚
の総和が28μm 以下であることが好ましく、23μm 以下
がより好ましく、18μm 以下が更に好ましく、16μm以
下が特に好ましい。また膜膨潤速度T1/2は30秒以下が
好ましく、20秒以下がより好ましい。T1/2は、発色現
像液で30℃、3分15秒処理した時に到達する最大膨潤膜
厚の90%を飽和膜厚としたとき、膜厚がその1/2 に到達
するまでの時間と定義する。膜厚は、25℃相対湿度55
%調湿下(2日)で測定した膜厚を意味し、T1/2は、
エー・グリーン(A.Green)らのフォトグラフィック・
サイエンス・アンド・エンジニアリング (Photogr.Sci.
Eng.)、19卷、2号,124 〜129 頁に記載の型のスエロ
メーター(膨潤計)を使用することにより測定できる。
T1/2は、バインダーとしてのゼラチンに硬膜剤を加え
ること、あるいは塗布後の経時条件を変えることによっ
て調整することができる。また、膨潤率は 150〜400 %
が好ましい。膨潤率とは、さきに述べた条件下での最大
膨潤膜厚から、(最大膨潤膜厚−膜厚)/膜厚により計
算できる。
る写真乳剤に含まれるハロゲン化銀粒子の形状は、立方
体、十四面体、あるいは八面体のような規則的な結晶形
の形状のもの、球状、板状などのような変則的な晶壁を
もつ形状のもの、あるいはこれらの複合型の形状のもの
を用いることができる。平板粒子の厚み方向に垂直な1
組の平行な面を主面という。本発明では{111}面を
主面とした平板粒子や{100}面を主面とした平板粒
子を含む写真乳剤を用いることが好ましい。{111}
平板粒子形成に関しては、種々の晶相制御剤を用いる方
法が開示されているが、たとえば、特開平2−32号に
記載された化合物(化合物例1〜42)が好ましい。
%以上の粒子をいうが、95モル%以上が塩化銀である
ことが好ましい。本発明の粒子はコア部とコア部を取り
巻くシェル部よりなる、いわゆるコア/シェル構造をし
ていることが好ましい。コア部は90モル%以上が塩化
銀であることが好ましい。コア部はさらに、ハロゲン組
成の異なる二つ以上の部分からなっていてもよい。シェ
ル部は全粒子体積の50%以下であることが好ましく、
20%以下であることが特に好ましい。シェル部はヨウ
塩化銀もしくは沃臭塩化銀であることが好ましい。シェ
ル部は0.5モル%から13モル%のヨードを含有する
ことが好ましく、1モル%から13モル%で含有するこ
とが特に好ましい。ヨウ化銀の全粒子中の含有量は5モ
ル%以下が好ましく、1モル%以下が特に好ましい。臭
化銀含有率もコア部よりもシェル部が高いことが好まし
い。臭化銀含有率は20モル%以下が好ましく、5モル
%以下が特に好ましい。
銀粒子は平均粒子サイズ(体積換算球相当直径)に特に
制限はないが、好ましくは0.1μm〜0.8μm、特
に好ましくは0.1μm〜0.6μmである。平板粒子
の円相当直径は好ましくは0.2〜1.0μmである。
ここでハロゲン化銀粒子の直径とは、電子顕微鏡写真に
おける粒子投影面積に等しい面積の円の直径を云う。ま
た、厚みは0.2μm以下、好ましくは0.15μm以
下、特に好ましくは0.12μm以下である。ハロゲン
化銀粒子の粒子サイズの分布は、多分散でも単分散でも
よいが、単分散であることがより好ましい。特に全投影
面積の50%以上を占める平板粒子の円相当直径の変動
係数が20%以下が好ましい。理想的には0%である。
感光材料の双方について記述する。本発明に使用できる
ハロゲン化銀写真乳剤は、例えばリサーチ・ディスクロ
ージャー(以下、RDと略す)No.17643 (1978年12月),
22 〜23頁, “I. 乳剤製造(Emulsion preparation a
nd types)”、および同No.18716 (1979年11月)、648
頁、同No.307105(1989年11月)、863 〜865 頁、および
グラフキデ著「写真の物理と化学」、ポールモンテル社
刊(P.Glafkides, Chimie et Phisique Photographique
s, Paul Montel, 1967) 、ダフィン著「写真乳剤化
学」,フォーカルプレス社刊(G.F. Duffin, Photograp
hic Emulsion Chemistry,Focal Press, 1966)、ゼリク
マンら著「写真乳剤の製造と塗布」、フォーカルプレス
社刊(V. L. Zelikman, et al., Making and Coating P
hotographic Emulsion, Focal Press, 1964)などに記載
された方法を用いて調製することができる。US 3,574,6
28、同 3,655,394およびGB 1,413,748に記載された単分
散乳剤も好ましい。
な平板状粒子も本発明に使用できる。平板状粒子は、ガ
トフ著、フォトグラフィック・サイエンス・アンド・エ
ンジニアリング(Gutoff, Photographic Science and E
ngineering)、第14巻 248〜257頁(1970年);US 4,43
4,226、同 4,414,310、同 4,433,048、同 4,439,520お
よびGB 2,112,157に記載の方法により簡単に調製するこ
とができる。結晶構造は一様なものでも、内部と外部と
が異質なハロゲン組成からなるものでもよく、層状構造
をなしていてもよい。エピタキシャル接合によって組成
の異なるハロゲン化銀が接合されていてもよく、例えば
ロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の化合物と接
合されていてもよい。また種々の結晶形の粒子の混合物
を用いてもよい。
る表面潜像型でも、粒子内部に形成する内部潜像型でも
表面と内部のいずれにも潜像を有する型のいずれでもよ
いが、ネガ型の乳剤であることが必要である。内部潜像
型のうち、特開昭 63-264740に記載のコア/シェル型内
部潜像型乳剤であってもよく、この調製方法は特開昭59
-133542に記載されている。この乳剤のシェルの厚みは
現像処理等によって異なるが、3 〜40nmが好ましく、5
〜20nmが特に好ましい。
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。このよ
うな工程で使用される添加剤はRDNo.17643、同No.187
16および同No.307105 に記載されており、その該当箇所
を後掲の表にまとめた。本発明の処理剤を用いるカラー
写真感光材料には、感光性ハロゲン化銀乳剤の粒子サイ
ズ、粒子サイズ分布、ハロゲン組成、粒子の形状、感度
の少なくとも1つの特性の異なる2種類以上の乳剤を、
同一層中に混合して使用することができる。US 4,082,5
53に記載の粒子表面をかぶらせたハロゲン化銀粒子、US
4,626,498、特開昭 59-214852に記載の粒子内部をかぶ
らせたハロゲン化銀粒子、コロイド銀を感光性ハロゲン
化銀乳剤層および/または実質的に非感光性の親水性コ
ロイド層に適用することが好ましい。粒子内部または表
面をかぶらせたハロゲン化銀粒子とは、感光材料の未露
光部および露光部を問わず、一様に(非像様に)現像が
可能となるハロゲン化銀粒子のことをいい、その調製法
は、US 4,626,498、特開昭 59-214852に記載されてい
る。粒子内部がかぶらされたコア/シェル型ハロゲン化
銀粒子の内部核を形成するハロゲン化銀は、ハロゲン組
成が異なっていてもよい。粒子内部または表面をかぶら
せたハロゲン化銀としては、塩化銀、塩臭化銀、沃臭化
銀、塩沃臭化銀のいずれをも用いることができる。カラ
ー感光材料に使用できる写真用添加剤もRDに記載され
ており、下記の表に関連する記載箇所を示した。
ーを使用することができるが、以下のカプラーが特に好
ましい。 イエローカプラー: EP 502,424A の式(I)、(II)で表わ
されるカプラー; EP 513,496A の式(1),(2) で表わされ
るカプラー (特に18頁のY-28); EP 568,037Aの請求項1
の式(I) で表わされるカプラー; US 5,066,576のカラム
1の45〜55行の一般式(I) で表わされるカプラー; 特開
平4-274425の段落0008の一般式(I) で表わされるカプラ
ー; EP 498,381A1の40頁の請求項1に記載のカプラー
(特に18頁のD-35); EP 447,969A1 の4頁の式(Y) で表
わされるカプラー(特にY-1(17頁),Y-54(41 頁)); US
4,476,219のカラム7の36〜58行の式(II)〜(IV)で表わ
されるカプラー(特にII-17,19( カラム17),II-24(カラ
ム19))。
1 頁右下)、L-68(12 頁右下),L-77(13 頁右下)、 EP 45
6,257 の A-4 -63(134頁)、 A-4 73、-75(139頁); EP 4
86,965 のM-4、-6(26 頁),M-7(27頁); EP 571,959AのM-
45(19 頁);特開平5-204106の(M-1)(6 頁);特開平4-3626
31の段落0237のM-22。 シアンカプラー: 特開平4-204843のCX-1,3,4,5,11,12,1
4,15(14 〜16頁); 特開平4-43345 のC-7、10(35 頁),3
4,35(37頁)、(I-1)、(I-17)(42 〜43頁); 特開平6-673
85 の請求項1の一般式(Ia)または(Ib)で表わされるカ
プラー。
P-5(11頁)。発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、US 4,366,237、GB 2,125,570、EP 96,873B、
DE 3,234,533に記載のものが好ましい。発色色素の不要
吸収を補正するためのカプラーは、EP 456,257A1の5 頁
に記載の式(CI)、(CII)、(CIII)、(CIV) で表わされる
イエローカラードシアンカプラー(特に84頁のYC-86)、
該EPに記載のイエローカラードマゼンタカプラーExM-7
(202 頁) 、 EX-1(249 頁) 、 EX-7(251 頁) 、US 4,83
3,069に記載のマゼンタカラードシアンカプラーCC-9
(カラム8)、CC-13(カラム10) 、US 4,837,136の(2)(カ
ラム8)、WO92/11575の請求項1の式(A) で表わされる無
色のマスキングカプラー(特に36〜45頁の例示化合物)
が好ましい。
例えば、EP 378,236A1の11頁に記載の式(I)、(II)、(II
I)、(IV) で表わされる現像抑制剤放出化合物、EP 310,
125A2の5 頁の式(I)、(I')で表わされる漂白促進剤放出
化合物、US 4,555,478の請求項1に記載のLIG-X で表わ
されるリガンド放出化合物、US 4,749,641のカラム3〜
8の化合物1〜6記載のロイコ色素放出化合物、US 4,7
74,181の請求項1記載の蛍光色素放出化合物、US 4,65
6,123のカラム3の式(1) 、(2) 、(3) で表わされる現
像促進剤又はカブラセ剤放出化合物、US 4,857,447の請
求項1の式(I) で表わされる離脱して初めて色素となる
基を放出する化合物などを含有させることができる。
溶性有機化合物の分散媒、油溶性有機化合物の含浸用ラ
テックス、現像主薬酸化体スカベンジャー、ステイン防
止剤、褪色防止剤、硬膜剤、現像抑制剤プレカーサー、
安定剤、かぶり防止剤、化学増感剤、染料、色素の微結
晶分散体、UV吸収剤などを含有させることができる。
ネガフィルム、スライド用もしくはテレビ用のカラー反
転フィルム、カラー印画紙、カラーポジフィルムのよう
な種々のカラー感光材料の処理に適用することができ
る。また、特公平2-32615 、実公平3-39784 に記載され
ているレンズ付きフイルムユニットへの適用も同様に好
適である。
料に適当な支持体は、例えば、前述のRD.No.17643 の
28頁、同No.18716の 647頁右欄から 648頁左欄、および
同No.307105 の 879頁に記載されている。
料は、乳剤層を有する側の反対側に、乾燥膜厚の総和が
2μm 〜20μm の親水性コロイド層(バック層と称す)
を設けることが好ましい。このバック層には、前述の光
吸収剤、フィルター染料、紫外線吸収剤、スタチック防
止剤、硬膜剤、バインダー、可塑剤、潤滑剤、塗布助
剤、表面活性剤を含有させることが好ましい。このバッ
ク層の膨潤率は150 〜500 %が好ましい。
料は、磁気記録層を有していることが多い。磁気記録層
とは、磁性体粒子をバインダー中に分散した水性もしく
は有機溶媒系塗布液を支持体上に塗設したものである。
本発明の処理及び処理剤が適用される感光材料の磁気記
録層に関しては、特開平2001-92090号の段落
0162〜0166の記載が当てはまる。
は、反射型支持体が用いられる。反射型支持体としては
特に複数のポリエチレン層やポリエステル層でラミネー
トされ、このような耐水性樹脂層(ラミネート層)の少
なくとも一層に酸化チタン等の白色顔料を含有する反射
支持体が好ましい。
を含有するのが好ましい。また、蛍光増白剤は感材の親
水性コロイド層中に分散してもよい。蛍光増白剤とし
て、好ましくは、ベンゾオキサゾール系、クマリン系、
ピラゾリン系が用いる事ができ、更に好ましくは、ベン
ゾオキサゾリルナフタレン系及びベンゾオキサゾリルス
チルベン系の蛍光増白剤である。使用量は、特に限定さ
れないが、好ましくは1〜100mg/m2 である。耐
水性樹脂に混合する場合の混合比は、好ましくは樹脂に
対して0.0005〜3重量%であり、更に好ましくは
0.001〜0.5重量%である。反射型支持体として
は、透過型支持体、または上記のような反射型支持体上
に、白色顔料を含有する親水性コロイド層を塗設したも
のでもよい。また、反射型支持体は、鏡面反射性または
第2種拡散反応射性の金属表面をもつ支持体であっても
よい。
トリアセテート及びポリエステル支持体が用いられる
が、その詳細については、公開技報、公技番号94-6023
(発明協会;1994.3.15.)に記載されている。ポリエステ
ルはジオールと芳香族ジカルボン酸を必須成分として形
成され、芳香族ジカルボン酸として2,6−、1,5
−、1,4−、及び2,7−ナフタレンジカルボン酸、
テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ジオールとし
てジエチレングリコール、トリエチレングリコール、シ
クロヘキサンジメタノール、ビスフェノールA、ビスフ
ェノールが挙げられる。この重合ポリマーとしては、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリシクロヘキサンジメタノールテレフタレート等
のホモポリマーを挙げることができる。特に好ましいの
は2,6−ナフタレンジカルボン酸を50モル%〜 100モ
ル%含むポリエステルである。中でも特に好ましいのは
ポリエチレン 2,6−ナフタレートである。平均分子
量の範囲は約 5,000ないし 200,000である。本発明のポ
リエステルのTgは50℃以上であり、さらに90℃以上が好
ましい。このポリエステルには紫外線吸収剤を練り込ん
でも良い。又ライトパイピング防止のため、三菱化成製
のDiaresin、日本化薬製のKayaset 等ポリエステル用と
して市販されている染料または顔料を練り込むことによ
り目的を達成することが可能である。
体と感材構成層を接着させるために、下塗り層を施した
のち、あるいは直接に表面処理することが好ましい。薬
品処理、機械的処理、コロナ放電処理、火焔処理、紫外
線処理、高周波処理、グロー放電処理、活性プラズマ処
理、レーザー処理、混酸処理、オゾン酸化処理、などの
表面活性化処理が挙げられる。表面処理の中でも好まし
いのは、紫外線照射処理、火焔処理、コロナ処理、グロ
ー処理である。
は、帯電防止剤が好ましく用いられる。それらの帯電防
止剤としては、カルボン酸及びカルボン酸塩、スルホン
酸塩を含む高分子、カチオン性高分子、イオン性界面活
性剤化合物を挙げることができる。帯電防止剤として最
も好ましいものは、酸化亜鉛、二酸化珪素、二酸化チタ
ン、アルミナ、酸化インジウム、酸化マグネシウム、酸
化バリウム、酸化マンガン、酸化バナジウムの中から選
ばれた少くとも1種の体積抵抗率が107 Ω・cm以下、
より好ましくは105 Ω・cm以下である粒子サイズ0.001
〜 1.0μm結晶性の金属酸化物あるいはこれらの複合酸
化物(Sb、P、B、In、S、Si、C など)の微粒子、更には
ゾル状の金属酸化物あるいはこれらの複合酸化物の微粒
子である。感材への含有量としては、 5〜500mg/m2が好
ましく特に好ましくは10〜350mg/m2である。導電性の結
晶性酸化物又はその複合酸化物とバインダーの量の比は
1/300〜 100/1が好ましく、より好ましくは 1/100〜 10
0/5である。
ましい。滑り剤含有層は感光層面、バック面ともに用い
ることが好ましい。好ましい滑り性としては動摩擦係数
で0.25以下0.01以上である。この時の測定は直径 5mmの
ステンレス球に対し、 60cm/分で搬送した時の値を表す
(25℃、60%RH)。この評価において相手材を感光層面
に置き換えてもほぼ同レベルの値となる。使用可能な滑
り剤としては、ポリオルガノシロキサン、高級脂肪酸ア
ミド、高級脂肪酸金属塩、高級脂肪酸と高級アルコール
のエステル等であり、ポリオルガノシロキサンとして
は、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサ
ン、ポリスチリルメチルシロキサン、ポリメチルフェニ
ルシロキサン等を用いることができる。添加層としては
乳剤層の最外層やバック層が好ましい。特にポリジメチ
ルシロキサンや長鎖アルキル基を有するエステルが好ま
しい。
好ましい。マット剤としては乳剤面、バック面とどちら
でもよいが、乳剤側の最外層に添加するのが特に好まし
い。マット剤は処理液可溶性でも処理液不溶性でもよ
く、好ましくは両者を併用することである。例えばポリ
メチルメタクリレート、ポリ(メチルメタクリレート/
メタクリル酸= 9/1又は5/5(モル比))、ポリスチレン粒
子などが好ましい。粒径としては 0.8〜10μmが好まし
く、その粒径分布も狭いほうが好ましく、平均粒径の
0.9〜 1.1倍の間に全粒子数の90%以上が含有されるこ
とが好ましい。又マット性を高めるために 0.8μm以下
の微粒子を同時に添加することも好ましく例えばポリメ
チルメタクリレート(0.2μm)、ポリ(メチルメタクリ
レート/メタクリル酸= 9/1(モル比)、 0.3μm))、
ポリスチレン粒子(0.25μm)、コロイダルシリカ(0.
03μm)が挙げられる。
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
り作製した。 1)第1層及び下塗り層 厚さ90μmのポリエチレンナフタレート支持体につい
て、その各々の両面に、処理雰囲気圧力2.66×10
Pa、雰囲気気体中のH2O分圧75%、放電周波数3
0kHz、出力2500W、処理強度0.5kV・A・
分/m2でグロー放電処理を施した。この支持体上に、
第1層として下記組成の塗布液を特公昭58−4589
号公報に記載のバー塗布法を用いて、5mL/m2の塗
布量で塗布した。
ステンレス巻芯に巻付けて、110℃(PEN支持体の
Tg:119℃)で48時間加熱処理し熱履歴させてア
ニール処理をした後、支持体をはさみ第1層側と反対側
に乳剤用の下塗り層として下記組成の塗布液をバー塗布
法を用いて、10mL/m2の塗布量で塗布した。 ゼラチン 1.01 質量部 サリチル酸 0.30 質量部 レゾルシン 0.40 質量部 ポリ(重合度10)オキシエチレンノニルフェニルエーテル 0.11 質量部 水 3.53 質量部 メタノール 84.57 質量部 n−プロパノール 10.08 質量部 さらに、後述する第2、第3層を第1層の上に順に塗設
し、最後に、後述する組成のカラーネガ感光材料を反対
側に重層塗布することによりハロゲン化銀乳剤層付き透
明磁気記録媒体を作製した。
m、SBET :39m2/g、Hc:6.56×104A/
m、σs :77.1Am2/kg、σr :37.4Am2
/kg)1100質量部、水220質量部及びシランカ
ップリング剤〔3−(ポリ(重合度10)オキシエチニ
ル)オキシプロピル トリメトキシシラン〕165質量
部を添加して、オープンニーダーで3時間良く混練し
た。この粗分散した粘性のある液を70℃で1昼夜乾燥
し水を除去した後、110℃で1時間加熱処理し、表面
処理をした磁気粒子を作製した。さらに以下の処方で、
再びオープンニーダーにて4時間混練した。
ミル)にて2000rpm、4時間微細分散した。メデ
ィアは1mmΦのガラスビーズを用いた。 上記混練液 45 g ジアセチルセルロース 23.7g メチルエチルケトン 127.7g シクロヘキサノン 127.7g さらに、以下の処方で、磁性体含有中間液を作製した。
「磁性体含有中間液」を作製した。以下の処方で本発明
のα−アルミナ研磨材分散液を作製した。 (a)スミコランダムAA−1.5(平均1次粒子径1.5μm, 比表面積1 .3m2 /g) 粒子分散液の作製 スミコランダムAA−1.5 152g シランカップリング剤KBM903(信越シリコ−ン社製) 0.48g ジアセチルセルロース溶液 227.52g (固形分4.5%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) 上記処方にて、セラミックコートしたサンドミル(1/
4Gのサンドミル)を用いて800rpm、4時間微細
分散した。メディアは1mmΦのジルコニアビーズを用
いた。 (b)コロイダルシリカ粒子分散液(微小粒子) 日産化学(株)製の「MEK−ST」を使用した。これ
は、メチルエチルケトンを分散媒とした、平均1次粒子
径0.015μmのコロイダルシリカの分散液であり、
固形分は30%である。
量29.3mL/m2になるように塗布した。乾燥は1
10℃で行った。乾燥後の磁性層としての厚みは1.0
μmだった。
有層) 滑り剤の分散原液の作製 下記のア液を100℃加温溶解し、イ液に添加後、高圧
ホモジナイザーで分散し、滑り剤の分散原液を作製し
た。 ア液 下記化合物 399 質量部 C6H13CH(OH)(CH2)10COOC50H101 下記化合物 171 質量部 n−C50H101O(CH2CH2 O)16H シクロヘキサノン 830 質量部 イ液 シクロヘキサノン 8600 質量部 球状無機粒子分散液の作製 以下の処方にて、球状無機粒子分散液[c1]を作製し
た。 イソプロピルアルコール 93.54質量部 シランカップリング剤KBM903(信越シリコ−ン社製) 化合物1−1:(CH3O)3Si−(CH2)3−NH2) 5.53質量部 化合物1 2.93質量部
「SONIFIER450(BRANSON(株)
製)」を用いて3時間分散し、球状無機粒子分散液c1
を完成させた。
作製した。 XC99−A8808(東芝シリコーン(株)製、球状架橋ポリシロキサン粒 子、平均粒径0.9μm) 60質量部 メチルエチルケトン 120質量部 シクロヘキサノン 120質量部 (固形分20%、溶媒:メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=1/1) 氷冷・攪拌しながら、超音波ホモジナイザー「SONI
FIER450(BRANSON(株) 製)」を用いて
2時間分散し球状有機高分子粒子分散液c2を完成させ
た。
液とした。 ジアセトンアルコール 5950 g シクロヘキサノン 176 g 酢酸エチル 1700 g 上記シーホスタKEP50分散液[c1] 53.1 g 上記球状有機高分子粒子分散液[c2] 300 g FC431 2.65 g (3M(株)製、固形分50%、溶剤:酢酸エチル) BYK310 5.3 g (BYKケミジャパン(株) 製、固形分含量25%)
5mL/m2の塗布量で塗布し、110℃で乾燥後、更
に97℃で3分間後乾燥した。
の反対側に、下記の組成の各層を重層塗布し、カラーネ
ガフィルムを作成した。 (感光層の組成)各成分に対応する数字は、g/m2単
位で表した塗布量を示し、ハロゲン化銀については銀換
算の塗布量を示す。(具体的な化合物は以下の記載で、
記号の次に数値が付けられ、後ろに化学式が挙げられて
いる)。
耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくする
ために、W−1ないしW−6、B−4ないしB−6、F
−1ないしF−17及び、鉛塩、白金塩、イリジウム
塩、ロジウム塩が含有されている。 有機固体分散染料の分散物の調整 第12層のExF−2を次の方法で分散した。 ExF−2のウエットケーキ(17.6重量%の水を含む)2.800kg オクチルフェニルジエトキシメタンスルホン酸ナトリウム (31重量%水溶液) 0.376kg F−15(7%水溶液) 0.011kg 水 4.020kg 計 7.210kg (NaOHでpH=7.2に調整)
して粗分散した後、アジテータミルLMK−4を用い、
周速10m/s、吐出量0.6kg/min、0.3m
m径のジルコニアビーズ充填率80%で分散液の吸光度
比が0.29になるまで分散し、固体微粒子分散物を得
た。染料微粒子の平均粒径は0.29μmであった。
1〜3を最適量添加され、最適に金増感、硫黄増感、セ
レン増感されている。乳剤E〜Gは分光増感色素4〜6
を最適量添加され、最適に金増感、硫黄増感、セレン増
感されている。乳剤Jは分光増感色素7、8を最適量添
加され、最適に金増感、硫黄増感、セレン増感されてい
る。乳剤Lは分光増感色素9〜11を最適量添加され、
最適に金増感、硫黄増感、セレン増感されている。乳剤
Oは分光増感色素10〜12を最適量添加され、最適に
金増感、硫黄増感されている。乳剤D、H、I、K、
M、Nは表2記載の分光増感色素を最適量添加され、最
適に金増感、硫黄増感、セレン増感されている。
26号記載の実施例に従い低分子量ゼラチンを使用して
いる。乳剤A〜KにはIr、Feを最適量含有してい
る。乳剤L〜Oは粒子調製時に還元増感されている。平
板状粒子には高圧電子顕微鏡を用いると、特開平3−2
37450号に記載されているような転位線が観察され
る。乳剤A〜C、Jは特開平6−11782号記載の実
施例に従いヨウ素イオン放出剤を使用して転位導入して
いる。乳剤Eは特開平10−43570号記載の磁気カ
ップリング誘導型攪拌機を有する別チャンバーで添加直
前に調整したヨウ化銀微粒子を使用して転位導入してい
る。以下、各層に用いた化合物を示す。
を行った。処理機としては、富士写真フイルム(株)製
自動現像機FP−363SCを使用した。上記の感光材
料試料を1日に5本ずつ4週間続けてこの現像機で長期
のランニング処理を行った後の処理済みの試料によっ
て、評価を行った。
流方式であり、定着液も(2)から(1)へ向流配管で
接続されている。また、リンス液(2)のタンク液を定
着液(2)へ補充量相当15mlを流入させる。なお、現
像液の漂白工程への持ち込み量、漂白液の定着工程への
持ち込み量及び定着液の水洗工程への持ち込み量はいず
れも感光材料35mm巾1.1m当たり2.0mlであっ
た。また、クロスオーバーの時間はいずれも6秒であ
り、この時間は前工程の処理時間に包含される。
試料について、リンス浴の性能評価と処理装置部材の脆
化に対する安全性との評価を行なった。リンス浴の基本
的な特性の評価項目として、感光材料面の汚れの有無、
接着むら(接着跡)の有無及びリンス後の乾燥速度を取
り上げた。
目視によって判定し、異常を認めないものを○,軽微な
異常が認められるが許容範囲内であるものを△、許容で
きないレベルの異常を認めた場合を×と判定した。
ス浴に60秒浸漬し、引き上げて直ちに60℃の温風を
吹き当て、感光材料の表面温度が35℃になるまでの時
間(秒)を評価尺度とした。
5cm長さの短冊片としてこれを5枚重ねて加重50g
/cm2を印加した状態で35℃で80%RHのもとに
3日置き、重ね試料面間の接着の有無を判定した。異常
を認めないものを○,軽微な接着が認められるが許容範
囲内であるものを△、許容できないレベルの接着を認め
た場合を×と判定した。
ついては、上記組成のリンス液の16倍濃縮液に処理装
置の配管部材を浸漬して50℃2週間置いた後、浸漬試
験中の部材表面の汚れ,脆化などの状態を目視観察によ
って判定した。異常を認めないものを○,軽微な異常が
認められるが許容範囲内であるものを△、許容できない
レベルの異常を認めた場合を×と判定した。いずれも、
その結果を表4に示した。
レンアルキルエーテルのアルキル基の炭素数が本発明に
おける一般式(I)で規定したアルキル基炭素数よりも
すくない比較化合物a及び炭素数が多い比較化合物bと
cのいずれも部材の脆化に対して安全ではなく、一般式
(II)の化合物を添加しても改善効果は認められない
(水準1〜4)。一方、一般式(I)に規定した条件を
満たしたポリオキシエチレンアルキルエーテルと一般式
(II)の化合物とを含む本発明例の水準5〜18は、い
ずれも部材の脆化に対して安全であり、しかも感材の汚
れ、接着,乾燥速度などのリンス浴としての性能をも満
たしていることが示された。
リコールアルキルエーテルと、一般式(II)で表される特
定構造の5員環ジアゾール化合物とを含有し、かつアル
デヒド化合物及びヘキサメチレンテトラミン誘導体のい
ずれも含有しない本発明のリンス処理組成物は、ホルマ
リンやノニルフェノキシ基含有化合物などの環境安全面
の懸念物質を含まず、しかも自動現像処理装置の材質の
劣化も引き起こすおそれも少なく、安定に処理を行なう
ことができる。したがって、処理組成物の容器から直接
リンス槽に組成物を精度高く補給することができる。ま
た、材質劣化が進み易い高温処理などの迅速処理にも有
利である。特にカラーネガフィルムの環境安全性を付与
した迅速短時間処理を効果的に行うことが出きる。
Claims (4)
- 【請求項1】下記一般式(I)で表される化合物を少な
くとも一種含有し、かつアルデヒド化合物及びヘキサメ
チレンテトラミン誘導体のいずれをも含有しないことを
特徴とするハロゲン化銀カラー写真処理用のリンス処理
組成物。 一般式(I) R−(OC2H4)n−OH 一般式(I)において、Rは炭素数8〜13のアルキル
基を表し、nは10〜30の整数である。 - 【請求項2】下記一般式(II)で表される化合物を少な
くとも一種含有することを特徴とする請求項1に記載の
ハロゲン化銀カラー写真処理用のリンス処理組成物。 一般式(II) 【化1】 (式中、Qは無置換又は置換基を有してもよい5員環を
構成するのに必要な非金属原子群を表す。) - 【請求項3】請求項1又は2に記載のリンス処理組成物
と希釈水とをそれぞれ個別に直接にリンス槽に供給して
リンス液の補充を行なう機構を有することを特徴とする
ハロゲン化銀カラー写真処理用の自動現像処理装置。 - 【請求項4】請求項3に記載の自動現像処理装置によ
り、請求項1又は2に記載のリンス処理組成物をリンス
工程に使用して、ハロゲン化銀カラー写真感光材料を処
理することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材
料の処理方法。
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