JP2003139194A - ゴム支承体 - Google Patents

ゴム支承体

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JP2003139194A
JP2003139194A JP2001334017A JP2001334017A JP2003139194A JP 2003139194 A JP2003139194 A JP 2003139194A JP 2001334017 A JP2001334017 A JP 2001334017A JP 2001334017 A JP2001334017 A JP 2001334017A JP 2003139194 A JP2003139194 A JP 2003139194A
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JP
Japan
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rubber
foam material
coating layer
covered
adhesive film
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JP2001334017A
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English (en)
Inventor
Yukihisa Ueda
恭久 上田
Hirobumi Tsujimoto
博文 辻本
Akihito Okamoto
明史 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitta Corp
Original Assignee
Nitta Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オゾンや紫外線によるゴム表面の酸化劣化を
防止することができ、しかも環境を悪化させることなく
容易に作製することができるゴム支承体を提供すること
である。 【解決手段】 剛性を有する硬質板1と粘弾性を有する
軟質板2とを積層接着した積層体3の外周面に被覆層4
を形成し、この被覆層4の外面を発泡材層6で被覆した
ゴム支承体である。発泡材は、例えばポリエステルフィ
ルム等の粘着フィルムを使用して被覆層4の外面に貼着
されるので、溶剤を使用せず、環境にも良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防振性、吸振性等
を付与するために道路橋や建築物と土台との間に介装さ
れるゴム支承体に関する。
【従来の技術】
【0002】上記ゴム支承体には、一般に、鋼板等の硬
質板と粘弾性を有するゴム等の軟質板とを交互に貼り合
わせて積層した構造体が広く使用されている。しかし、
このようなゴム支承体は、長期間にわたって外気に曝さ
れるため、オゾンや紫外線で劣化しないように高い耐候
性が要求される。
【0003】耐候性を改善したゴム支承体としては、前
記した積層体の外周面を耐候性のよいゴム材料で被覆し
た免震構造体が特公平7−29394号公報に開示され
ている。
【0004】また、特開2000−39046には、硬
質板と軟質板とを積層接着した積層体の外周面にゴムの
被覆層を形成した後、被覆層の外面に耐候性材料として
シリコーンゴムを塗布することにより保護膜を形成した
免震支承体が開示されている。
【0005】しかしながら、特公平7−29394号公
報に開示の免震構造体では、基本的に被覆ゴムも弾性ゴ
ムであるため、使用時に圧縮によって被覆部分に高い応
力が加わり、オゾンや紫外線による酸化劣化により被覆
ゴムの表面は劣化しやすい状態になる。
【0006】また、特開2000−39046に開示の
免震支承体では、被覆層の外面に塗布する耐候性材料は
基本的に溶剤系が主流であるため、溶剤の揮散等による
環境上の問題、さらに塗膜の剥離を防止するためには高
度な塗布技術を要するといった問題がある。すなわち、
塗膜の剥離を防止するためには、被覆層に対する塗膜の
密着性を良くするのがよく、そのためには被覆層表面に
凹凸を形成する必要があり、製造工程が複雑になりコス
トアップとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主たる目的
は、オゾンや紫外線によるゴム表面の酸化劣化を防止す
ることができ、しかも製造が容易なゴム支承体を提供す
ることである。
【0008】本発明の他の目的は、溶剤を使用せずに被
覆層の外面に保護膜を形成でき、従って環境を悪化させ
ることのないゴム支承体を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、剛性を有する硬質板
と粘弾性を有する軟質板とを積層接着した積層体の外周
面に形成した被覆層の外面を発泡材で被覆する場合に
は、オゾンや紫外線等による被覆層表面の酸化劣化によ
る亀裂(あるいはクラック)の発生を防止できると共
に、上記発泡材は被覆層の外面に貼着などによって簡単
に接着できるため、従来のコーティング等に比べてゴム
支承体を容易に作製することができるという新たな事実
を見出し、本発明を完成するに至った。被覆層を発泡材
で被覆することによって被覆層表面の酸化劣化による亀
裂(あるいはクラック)の発生を防止できる理由は、発
泡材は使用時の圧縮によって加わる応力(歪)が低いた
めである。
【0010】すなわち、本発明のゴム支承体は、剛性を
有する硬質板と粘弾性を有する軟質板とを積層接着した
積層体の外周面に被覆層が形成され、この被覆層の外面
を発泡材で被覆したことを特徴とする。かかる本発明で
は、発泡材が断熱性を有するため、外気温の変化に対す
る積層体の温度依存性が改善され、低温下または高温下
での積層体の性能低下を防止することができるという利
点もある。
【0011】また、本発明において、前記発泡材は粘着
フィルムを介して前記被覆層の外面に被覆されているの
が好ましい。このように粘着フィルムを使用するため、
有機溶剤を使用せず、従って環境にも良好である。
【0012】さらに、前記発泡材は耐候性発泡材である
のが好ましく、これにより発泡材自体がオゾンや紫外線
等により酸化劣化されて、表面にクラックなどができ、
外観が悪くなるのを防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1に基づ
いて説明する。図1はこの実施形態にかかるゴム支承体
を示している。このゴム支承体は、剛性を有する硬質板
1と粘弾性を有する軟質板2とを交互に積層接着して形
成した積層体3を有する。
【0014】硬質板1は、例えば鋼板等の金属板、セラ
ミックス、硬質プラスチック板等からなり、厚さは1〜
6mm程度が好ましい。軟質板2は、例えば天然ゴム、
クロロプレンゴム等のゴム層からなり、厚さは1〜50
mm程度が好ましい。硬質板1と軟質板2との接着に
は、接着剤等を用いればよい。
【0015】積層体3の外周面(通常、上下面および周
面)は、天然ゴム等で形成された被覆層4で被覆されて
いる。被覆層4は厚さが1〜30mm程度であるのが好
ましい。被覆層4の積層体3への接着は、積層体3のゴ
ム材料との同時加硫または後加硫により、あるいは接着
剤を用いて接着すればよい。
【0016】被覆層4の形成後、被覆層4の表面を粘着
フィルム5を介して発泡材層6で被覆する。粘着フィル
ム5としては、フィルム自体が粘着性を有する粘着フィ
ルムや、非粘着性のフィルム基材の両面に粘着剤を塗布
した両面粘着フィルム等が挙げられる。フィルム自体が
粘着性を有する粘着フィルムとしては、例えばアクリル
系やポリエステル系等の粘着フィルムが挙げられる。粘
着フィルム5は厚さが0.05〜2mm程度であるのが
よい。
【0017】また、必要に応じて、粘着フィルム5に代
えて、溶剤系やエマルション系の接着剤を使用してもよ
い。前記粘着フィルムに使用される粘着剤(感圧接着
剤)および前記溶剤系やエマルション系の接着剤として
は、例えば酢酸ビニル系、アクリル系、エチレン共重合
体系、ドープセメント、モノマセメント、ポリアミド、
ポリエステル、ポリウレタン等の熱可塑性接着剤;クロ
ロプレンゴム系、ニトリルゴム系、再生ゴム系、スチレ
ン−ブタジエンゴム(SBR)系、天然ゴム系等のゴム
系接着剤等が挙げられる。
【0018】発泡材層6を形成する発泡材としては、天
然ゴム、エチレン−プロピレンゴム(EP)、クロロプ
レンゴム(CR)、シリコーンゴム、ウレタンゴムおよ
びアクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)から選
ばれる少なくとも1種が挙げられ、特に耐候性を有する
発泡材(例えば上記EP等)を使用するのが好ましい。
発泡層6は厚さが1〜4mm程度であるのがよい。
【0019】発泡材層6を形成するには、以下のような
方法があり、本発明ではいずれの方法も採用可能であ
る。 (1)所定厚さの発泡材を粘着フィルム5の片面に貼り付
けた後、粘着フィルム5を被覆層4の表面全体に貼り合
わせる。 (2) 上記(1)とは逆に、粘着フィルム5を被覆層4の
表面全体に貼り付けた後、この粘着フィルム5の表面全
体に所定厚さの発泡材を貼り合わせる。
【0020】いずれの場合も、積層体3および被覆層4
を構成するゴム材は事前に加硫しておくのが好ましい。
また、粘着フィルム5を使用せずに、接着剤を被覆層4
の表面または発泡材の内面に塗布した後、両者を貼り合
わせて発泡材層6を形成してもよい。
【0021】
【実施例】以下、実施例および試験例を挙げて本発明の
ゴム支承体を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例
に限定されるものではない。
【0022】実施例1 厚さ18mmの天然ゴム板と厚さ3.2mmの鋼板とを
接着剤で交互に積層接着して厚さ264mmの積層体を
作製し、その周面に厚さ10mmの天然ゴムからなる被
覆層を形成した。この被覆層の外面に、あらかじめ片面
にクロロプレンゴム発泡材(厚さ1mm)を張り付けた
粘着性ポリエステルフィルム(厚さ0.15mm)の他
面を貼り合わせ、ゴム支承体を得た。
【0023】実施例2 厚さ2mmの発泡材を使用した他は、実施例1と同様に
してゴム支承体を得た。
【0024】試験例 下記に示す試料を用いて、100pphm(40℃)で2
5日間オゾン試験を行った。各試料ゴムはいずれも寸法
が10mm×150mm×2mm(厚さ)である。 試料1:天然ゴム(静的せん断弾性率G10) 試料2:下記に示す伸張率で伸張させた状態で表面にシ
リコーンゴム系コーティング材を塗布、乾燥した試料1
と同じ天然ゴム。 試料3:下記に示す伸張率で伸張させた状態で表面にス
チレン−ブタジエンゴム系コーティング材を塗布、乾燥
した試料1と同じ天然ゴム。 試料4:天然ゴムとエチレン−プロピレン(EP)との
ブレンドゴム 試料5:表面に厚さ1mmのクロロプレンゴム系発泡材
を貼着し試料1と同じ天然ゴム。 試料6:表面に厚さ1mmのエチレン−プロピレンゴム
系発泡材を貼着した試料1と同じ天然ゴム。
【0025】試験は、伸張率100%および200%の
状態で試料に肉眼で亀裂が確認できるまでの時間を測定
することによって行った。測定時間は最大約600時間
とした。試験結果を表1に示す。
【表1】 表1から、ゴムを発泡材で被覆した試料5,6は、コー
ティング材や合成ゴム等を使用した他の試料に比べてオ
ゾンによる酸化劣化が有効に防止されていることがわか
る。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、積層体を被覆した被覆
層の外面を発泡材で被覆したため、オゾンや紫外線によ
る酸化劣化を有効に防止できる。また、発泡材の有する
断熱性により外気温の変化に対する積層体の温度依存性
が改善され、低温下または高温下での積層体の性能低下
を防止することができる。さらに、本発明によれば、貼
着等によって積層体の表面を発泡材で被覆できるため、
コーティングなどに比べて製造が容易である。
【0027】本発明において、粘着フィルムを使用して
前記被覆層の外面を発泡材で被覆する場合には、有機溶
剤を使用しないため、環境にも良好であるという効果が
ある。
【0028】前記発泡材として耐候性発泡材を使用する
場合には、発泡材自体がオゾンや紫外線等により酸化劣
化されて表面にクラック等ができ、外観が悪くなるのを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるゴム支承体の概略
断面図である。
【符号の説明】
1 硬質板 2 軟質板 3 積層体 4 被覆層 5 粘着フィルム 6 発泡材層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 明史 奈良県大和郡山市池沢町172 ニッタ株式 会社奈良工場内 Fターム(参考) 2D059 AA37 GG01 GG02 GG05 3J048 AA01 BA08 DA01 EA38 EA39 3J059 AB11 BA43 BA54 BB03 BC06 BD01 DA42 DA46 GA42

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】剛性を有する硬質板と、粘弾性を有する軟
    質板とを積層接着した積層体の外周面に被覆層が形成さ
    れ、この被覆層の外面を発泡材で被覆したことを特徴と
    するゴム支承体。
  2. 【請求項2】前記発泡材が、粘着フィルムを介して前記
    被覆層の外面を被覆した請求項1記載のゴム支承体。
  3. 【請求項3】前記発泡材が耐候性発泡材である請求項1
    または2記載のゴム支承体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009243652A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Yokohama Rubber Co Ltd:The 高減衰積層体
JP2011058312A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Yokohama Rubber Co Ltd:The 積層ゴム支承体
KR101804057B1 (ko) * 2016-06-15 2017-12-04 조영철 복합소재를 이용한 경량형 탄성받침 및 이를 위한 탄성체
WO2019097931A1 (ja) * 2017-11-15 2019-05-23 ショーボンド建設株式会社 封止構造及び封止工法

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