JPH0978038A - 発泡基材付接着シ―ト類 - Google Patents

発泡基材付接着シ―ト類

Info

Publication number
JPH0978038A
JPH0978038A JP26227495A JP26227495A JPH0978038A JP H0978038 A JPH0978038 A JP H0978038A JP 26227495 A JP26227495 A JP 26227495A JP 26227495 A JP26227495 A JP 26227495A JP H0978038 A JPH0978038 A JP H0978038A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
elastomer
sheet
rubber
foamed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26227495A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinao Kitamura
佳直 北村
Katsuya Oji
勝也 大路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP26227495A priority Critical patent/JPH0978038A/ja
Priority to US08/711,068 priority patent/US5759679A/en
Priority to EP19960114494 priority patent/EP0763585A1/en
Publication of JPH0978038A publication Critical patent/JPH0978038A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 対粗面接着性が改善された発泡基材付接着シ
―ト類を提供する。 【解決手段】 23℃での25%圧縮時の応力が0.6
〜3.0Kgf/cm2 で、静止1分後の応力緩和率が20
%以上である発泡エラストマ―を基材とし、この基材上
に感圧接着剤の層を設けて、発泡基材付接着シ―ト類を
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡体からなる基
材上に感圧接着剤の層を有するシ―ト状,テ―プ状など
の発泡基材付接着シ―ト類に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ブチルゴムやクロロプレンゴ
ム、あるいはポリエチレンなどの合成樹脂などを発泡さ
せた基材の両面に、感圧接着剤の層を設けてなるシ―ト
状,テ―プ状などの発泡基材付の両面接着シ―ト類は、
たとえば、建造物の壁や天井、機械装置の表面などに
鏡、貼着懸垂具(フツク)、銘板などを固着するため
に、広く用いられている。また、自動車の車体にサイド
モ―ル、エンブレムなどの外装用部材を固着するために
も用いられている。
【0003】これらの発泡基材付接着シ―ト類によれ
ば、貼着固定した部材に加わる外力または振動に対し、
その力を発泡体からなる基材で分散緩和させることによ
り、強接着力および強固定保持性を発現させることがで
きる。また、発泡体からなる基材のクツシヨン性によ
り、凹凸面の被着体に対しても、圧着時に接着面積を多
くとれるという利点も得られる。
【0004】ところで、近年の建造物の壁には、高級感
をもたせる目的で、平滑なものより凹凸のあるデザイン
の建材や壁紙(クロス)が好んで使用されるようになつ
てきている。また、自動車の車体の塗装は、そのレベリ
ング技術の向上により、光沢のある鏡面仕上げが主流と
なりつつあるが、塗装工程で異物が付着し、表面に突起
が形成される場合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のブチ
ルゴムやクロロプレンゴム、あるいは合成樹脂などの発
泡体を基材とした両面接着シ―ト類は、圧縮変形しにく
く上記の凹凸面に対し圧縮時に十分な接着面積がとれな
かつたり、圧縮変形しやすく初期の接着面積は確保でき
ても発泡基材の応力緩和性に乏しく、残留応力により一
部剥離が起こり、これらのことが原因で固定部材が脱落
することがあつた。
【0006】本発明は、上記従来の事情に鑑み、対粗面
接着性が改善された発泡基材付接着シ―ト類を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するため、鋭意検討した結果、感圧接着剤の層
を設けるべき基材として、特定の圧縮荷重値および応力
緩和率を有する発泡エラストマ―を用いることにより、
対粗面接着性にすぐれた発泡基材付接着シ―ト類が得ら
れることを知り、本発明を完成するに至つた。
【0008】すなわち、本発明は、23℃での25%圧
縮時の応力が0.6〜3.0Kgf/cm2 であつて、かつ
静止1分後の応力緩和率が20%以上である発泡エラス
トマ―を基材とし、この基材上に感圧接着剤の層を有す
ることを特徴とするシ―ト状,テ―プ状などの発泡基材
付接着シ―ト類に係るものである。
【0009】なお、本明細書において、発泡エラストマ
―の23℃での25%圧縮時の応力および静止1分後の
応力緩和率は、下記〜のように測定,算出される。 厚さが0.5〜2.0mmの発泡エラストマ―シ―ト
を、25mm×25mmの大きさに切り出し、これを全体の
厚さが10±0.5mmになるように積層して、試験サン
プルを作製する。 この試験サンプルについて、23℃の雰囲気下、発
泡体圧縮試験機〔東洋ポ―ルドウイン(株)製〕にて、
速度10mm/分で、サンプル厚さを25%まで圧縮さ
せ、その瞬間(静止0分)の荷重(25%圧縮荷重)、
および静止1分後の圧縮荷重を測定する。 応力緩和率は、つぎの式により、求められる。 応力緩和率(%)=〔1−(静止1分後の圧縮荷重−静
止0分後の圧縮荷重)〕×100
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、発泡エラストマ
―は、エラストマ―にゴム補強剤、加硫剤、発泡剤およ
び老化防止剤を必須成分とした配合物を混練し、これを
シ―ト状に成形したのち、加硫および発泡を起こさせる
ことにより、得られる。
【0011】ここで、エラストマ―は、常温付近でゴム
状弾性を有するものであればよく、その種類はとくに限
定されない。具体的には、天然ゴム、イソプレンゴム、
ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブチルゴ
ム、クロロプレンゴム、EPM(エチレン−プロピレン
コポリマ―)、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエ
ンタ―ポリマ―)、エチレン−アクリル酸エステル共重
合体、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチ
レン、ニトリルゴム、ウレタンゴム、多硫化ゴム、アク
リルゴム、エピクロルヒドリン系ゴム、シリコ―ンゴ
ム、フツ素ゴム、水素化ニトリルゴム、エチレン−酢酸
ビニル共重合体などが挙げられ、これらの中からその1
種または2種以上を使用する。
【0012】発泡基材付接着シ―ト類は、使用される環
境条件が多岐にわたるため、耐オゾン性、耐紫外線性、
耐熱性、耐寒性、耐油性、耐水性、耐酸性、耐アルカリ
性など、多項目の耐久性においてバランスがとれている
ことが好ましい。この見地からは、上記エラストマ―の
中でも、ブチルゴム、クロロプレンゴム、EPM、EP
DM、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ウレタ
ンゴム、エピクロルヒドリン系ゴム、シリコ―ンゴム、
水素化ニトリルゴムなどが好適であり、とくに、エピク
ロルヒドリン系ゴムが最適である。
【0013】エピクロルヒドリン系ゴムには、エピクロ
ルヒドリンホモポリマ―、エピクロルヒドリン−エチレ
ンオキサイド共重合体、エピクロルヒドリン−アリルグ
リシジルエ―テル共重合体、エピクロルヒドリン−エチ
レンオキサイド−アリルグリシジルエ―テル三元共重合
体などがある。耐オゾン性と耐寒性の見地からは、エピ
クロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジ
ルエ―テル三元共重合体が最も好ましく、これを必須と
して、他の種類のエピクロルヒドリン系ゴムとの混合系
であつてもよい。
【0014】ゴム補強剤としては、たとえば、カ―ボン
ブラツク、ホワイトカ―ボン(シリカ)、塩基性炭酸マ
グネシウム、活性化炭酸カルシウム、超微粉砕けい酸マ
グネシウムなどの無機補強剤のほか、ハイスチレン樹
脂、環化ゴム、クマロン・インデン樹脂、フエノ―ル・
ホルムアルデヒド樹脂、変性メラミン樹脂、ビニルトル
エン共重合体、リグニン、フエノ―ル樹脂繊維、脂環族
系石油樹脂などの有機補強剤が用いられる。
【0015】加硫剤としては、硫黄、塩化硫黄、二塩化
硫黄、モルホリンジスルフイド、アルキルフエノ―ルジ
スルフイドなどの硫黄化合物、セレニウム、テルリウ
ム、酸化マグネシウム、リサ―ジ、亜鉛華などの無機加
硫剤、p−キノンジオキシム、p,p´−ジベンゾイル
キノンジオキシム、テトラクロロ−p−ベンゾキノン、
ポリ−p−ジニトロソベンゼンなどのオキシム類、ニト
ロソ化合物、ヘキサメチレンジアミン、トリエチレンテ
トラミン、テトラエチレンペンタミン、ヘキサメチレン
ジアミンカルバメ―ト、N,N´−ジシンナミイデン−
1,6−ヘキサンジアミン、4,4´−メチレンビス
(シクロヘキシルアミン)カルバメ―ト、4,4´−メ
チレンビス−(2−クロロアニリン)などのポリアミ
ン、ジクミルパ―オキシド、t−ブチルクミルパ―オキ
シド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ―
オキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
−ブチルパ―オキシ)ヘキシン−3、1,3−ビス−
(t−ブチルパ―オキシイソプロピル)ベンゼン、1,
1−ビス−(t−ブチルパ―オキシ)−3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサン、ベンゾイルパ―オキシド、第
三ブチルパ―オキシイソプロピルカルボナ―トなどの有
機パ―オキシド、アルキルフエノ―ル−ホルムアルデヒ
ド樹脂、アルキルフエノ―ルスルフイド樹脂、ヘキサメ
トキシメチルメラミン樹脂などの樹脂加硫剤、エチレン
グリコ―ルジメタクリレ―ト、トリメチロ―ルプロパン
トリメタクリレ―トなどの多官能(メタ)アクリレ―ト
モノマ―、その他、トリアリルイソシアヌレ―ト、2,
4,6−トリメルカプト−s−トリジアンなどが挙げら
れ、これらの中から、エラストマ―の種類に応じて好適
なものを選定すればよい。
【0016】なお、加硫時間の短縮、加硫温度の低下を
目的として、加硫促進剤として、グアニジン系、アルデ
ヒド−アミン系、アルデヒド−アンモニア系、チアゾ―
ル系、スルフエンアミド系、チオ尿素系、チウラム系、
ジチオカルバメ―ト系、ザンデ―ト系などの各種の化合
物の中から、加硫剤の種類に応じて、好適なものを併用
してもよい。また、この加硫促進剤とともに、亜鉛華、
酸化マグネシウムなどを加硫促進助剤として併用しても
よい。
【0017】発泡剤としては、たとえば、重炭酸ナトリ
ウム、重炭酸アンモニウム、炭酸アンモニウムなどの無
機発泡剤、N,N´−ジニトロソペンタメチレンテトラ
ミンなどのニトロソ化合物、アゾジカルボンアミド、ア
ゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ化合物、ベンゼン
スルホニルヒドラジド、p,p´−オキシビス(ベンゼ
ンスルホニルヒドラジド)、トルエンスルホニルヒドラ
ジドなどのスルホニルヒドラジド化合物などが挙げら
れ、上記加硫剤の種類に応じて、好適なものを選定すれ
ばよい。また、発泡速度の向上、発泡温度の低下を目的
として、発泡剤の種類に適した公知の発泡助剤を併用し
てもよい。
【0018】老化防止剤としては、ブル―ムが少なく、
加硫反応を阻害しないものが好ましく、たとえば、フエ
ニル−α−ナフチルアミン、4,4´−(α,α−ジメ
チルベンジル)ジフエニルアミン、オクチル化ジフエニ
ルアミン、N−イソプロピル−N´−フエニル−p−フ
エニレンジアミン、N−フエニル−N´−(3−メタク
リロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)−p−フエ
ニレンジアミン、2,2,4−トリメチル−1,2−ジ
ヒドロキノリンの重合物、2,5−ジ−t−ブチルヒド
ロキノン、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフエノ
―ル、2,2´−メチレン−ビス−(4−メチル−6−
t−ブチルフエノ―ル)、4,4´−チオビス−(6−
t−ブチル−3−メチルフエノ―ル)、4,4´−ブチ
リデンビス−(3−メチル−6−t−ブチルフエノ―
ル)、トリス(ノニルフエニル)ホスフアイトなどが挙
げられる。
【0019】これらの必須成分のほか、通常ゴム成形品
に配合されるスコ―チ防止剤、紫外線吸収剤、素練り促
進剤、加工助剤、可塑剤、ゴム軟化剤、充てん剤、安定
剤、滑剤、難燃剤、帯電防止剤、着色剤、防カビ剤など
の各種の添加剤を、エラストマ―に配合するようにして
もよい。
【0020】エラストマ―とこれら配合物との混練は、
ミキシングロ―ル、バンバリ―ミキサ―、加圧ニ―ダ
―、単軸スクリユ―押出機、2軸スクリユ―押出機な
ど、通常ゴム配合物を混練する設備を用いて行えばよ
い。シ―ト成形は、カレンダ―ロ―ルで圧延したり、ダ
イス押出によつて行えばよい。シ―ト成形後の加硫や発
泡は、オ―ブンゾ―ンやロ―トキユアに通すことにより
実施できる。
【0021】このようにして得られる発泡エラストマ―
のシ―ト厚としては、とくに限定されないが、一般に
は、0.4〜5mmの範囲にあるのがよい。薄すぎると、
粗面に圧着したときに十分な粗面追従性が得られず、対
粗面接着性が悪くなる。また、必要以上に厚くしても、
それ以上の特性向上は認められない。
【0022】本発明においては、このような発泡エラス
トマ―の圧縮物性として、23℃の圧縮試験において、
25%圧縮時の荷重(応力)が0.6〜3.0Kgf/cm
2 であつて、かつ静止1分後の応力緩和率が20%以上
となるようにしたことを特徴とする。すなわち、25%
圧縮時の荷重を上記のような低めにしたことにより、粗
面に対して接着面積を十分に確保でき、しかも、応力緩
和率を上記のように高く設定したことにより、残留応力
による剥離が抑制され、もつて、粗面に対する部材の固
定保持性にすぐれたものとなる。
【0023】この点について、さらに詳しく説明する。
圧縮荷重と対粗面接着面積との相関については、たとえ
ば、厚さが1mm、25%圧縮時の荷重が3.0Kgf/cm
2 の発泡エラストマ―を基材とする接着シ―ト類を、
0.25mmの段差を有する被着体に対して完全密着させ
て貼り合わせようとすると、3.0Kgf/cm2 以上の圧
着力が必要であり、それ以下では必ず浮きが生じてしま
うことは明らかである。言い換えれば、同一圧着力の場
合には、圧縮荷重が小さいほど、粗面に対して接着面積
を大きく確保できることになる。
【0024】これに対し、25%圧縮時の荷重が3.0
Kgf/cm2 より大きくなると、対粗面接着面積を十分に
確保できなくなり、一方、0.6Kgf/cm2 より小さい
と、接着シ―ト類の巻き圧程度でも、容易に圧縮されて
しまうため、製品の寸法安定性に問題を生じてくる。ま
た、本発明では、発泡エラストマ―の25%圧縮静止1
分後の応力緩和率が20%以上、好ましくは30%以上
であることが必要とされるが、これは、上記の応力緩和
率が20%未満、つまり残留応力が80%を超えるよう
になると、粗面に対して追従変形した発泡基材の残留応
力によつて、接着界面に剥離の力が働き、経時的に接着
面積が減少し、もつて、固定部材が脱落してくるという
問題を生じやすいためである。なお、発泡エラストマ―
の25%圧縮静止1分後の応力緩和率の上限はとくに規
定されず、理想的には100%まで可能であるが、通常
は約60%程度までである。
【0025】発泡エラストマ―の圧縮物性を、上記した
本発明の範囲に設定するには、たとえば、エラストマ―
および前記配合物などの種類や配合部数などを調整した
り、加硫発泡後の気泡サイズや気泡占有率などをコント
ロ―ルして、行えばよく、これら方法はとくに限定され
ない。
【0026】本発明の発泡基材付接着シ―ト類は、この
ような発泡エラストマ―を基材として、この基材の片面
または両面に感圧接着剤からなる層を、所望の厚さに設
けて、シ―ト状やテ―プ状などの形態としたものであ
る。
【0027】ここで用いる感圧接着剤の種類は、とくに
問われず、ゴム系でも、アクリル系でも、シリコ―ン系
などでもよい。また、溶液型でも、エマルジヨンやホツ
トメルト型などの無溶剤型でもよい。感圧接着剤の層の
厚さも、とくに限定されず、接着シ―ト類に通常適用さ
れる厚さ、たとえば、10〜2,000μm程度の厚さ
とすればよい。基材の両面に設ける場合は、その種類、
厚さおよび諸物性などが表裏で同一であつても、異なつ
ていてもよい。
【0028】基材上に感圧接着剤の層を設けるには、基
材上に直接感圧接着剤を塗工する方法、セパレ―タ上に
所定厚さの感圧接着剤の層を形成して、これを基材上に
ラミネ―トさせる方法などがある。これらの方法におい
て、発泡エラストマ―からなる基材には、接着剤層の投
錨性の向上を目的として、あらかじめ下塗剤処理、コロ
ナ処理、電子線処理などを施してもよい。
【0029】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を参考例とともに記
載して、より具体的に説明する。なお、以下において、
部とあるのは重量部を意味する。
【0030】参考例1 エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリ
シジルエ―テル三元共重合体〔ダイソ―(株)製のエピ
クロマ―CG〕を用いて、下記の配合組成物Aを調製
し、これをミキシングロ―ルで混練したのち、0.6mm
の厚さに圧延してシ―トとした。ついで、このシ―トを
150℃で30分加熱し、加硫,発泡させることによ
り、0.75mm厚の発泡エラストマ―Aを得た。
【0031】 <配合組成物A> エピクロマ―CG 100部 カ―ボンブラツク 20部 炭酸カルシウム 50部 ジオクチルフタレ―ト 5部 酸化マグネシウム 5部 エチレンチオウレア 1.5部 N,N´−ジニトロソペンタメチレンテトラミン 4部 尿素系発泡助剤 3部 2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンの重合体 3部 ステアリン酸 1部
【0032】参考例2 配合組成物Aに代えて、下記の配合組成物Bを用い、か
つ圧延したのちのシ―トの厚さを0.85mmに変更した
以外は、参考例1に準じて、1.2mm厚の発泡エラスト
マ―Bを得た。
【0033】 <配合組成物B> エピクロマ―CG 100部 カ―ボンブラツク 30部 炭酸カルシウム 50部 ジオクチルフタレ―ト 5部 亜鉛華 5部 エチレンチオウレア 1.5部 N,N´−ジニトロソペンタメチレンテトラミン 5部 尿素系発泡助剤 3部 2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンの重合体 3部 ステアリン酸 1部
【0034】参考例3 配合組成物Aに代えて、下記の配合組成物Cを用い、か
つ圧延したのちのシ―トの厚さを0.7mmに変更した以
外は、参考例1に準じて、0.8mm厚の発泡エラストマ
―Cを得た。
【0035】 <配合組成物C> エピクロマ―CG 100部 カ―ボンブラツク 10部 炭酸カルシウム 50部 ジオクチルフタレ―ト 5部 亜鉛華 5部 エチレンチオウレア 2部 N,N´−ジニトロソペンタメチレンテトラミン 2部 尿素系発泡助剤 1部 2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンの重合体 3部 ステアリン酸 1部
【0036】参考例4 エツソ(株)製のブチルゴム365を用いて、下記の配
合組成物Dを調製し、かつ圧延したのちのシ―トの厚さ
を0.65mmに変更した以外は、参考例1に準じて、
0.8mm厚の発泡エラストマ―Dを得た。
【0037】 <配合組成物D> ブチルゴム365 100部 カ―ボンブラツク 35部 炭酸カルシウム 40部 パラフイン系オイル〔日本石油(株)製のP−200〕 10部 酸化マグネシウム 5部 亜鉛華 5部 p−キノンジオキシム 1部 N,N´−ジニトロソペンタメチレンテトラミン 5部 尿素系発泡助剤 4部 2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンの重合体 3部 ステアリン酸 1部
【0038】参考例5 配合組成物Aに代えて、下記の配合組成物Eを用い、か
つ圧延したのちのシ―トの厚さを0.75mmに変更した
以外は、参考例1に準じて、0.8mm厚の発泡エラスト
マ―Eを得た。
【0039】 <配合組成物E> エピクロマ―CG 100部 カ―ボンブラツク 10部 炭酸カルシウム 50部 ジオクチルフタレ―ト 5部 亜鉛華 5部 エチレンチオウレア 1部 N,N´−ジニトロソペンタメチレンテトラミン 1部 尿素系発泡助剤 0.5部 2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンの重合体 3部 ステアリン酸 1部
【0040】参考例6 エツソ(株)製のブチルゴム365を用いて、下記の配
合組成物Fを調製し、かつ圧延したのちのシ―トの厚さ
を0.65mmに変更した以外は、参考例1に準じて、
0.8mm厚の発泡エラストマ―Fを得た。
【0041】 <配合組成物F> ブチルゴム365 100部 カ―ボンブラツク 35部 炭酸カルシウム 40部 パラフイン系オイル〔日本石油(株)製のP−200〕 10部 酸化マグネシウム 5部 亜鉛華 5部 p−キノンジオキシム 3部 N,N´−ジニトロソペンタメチレンテトラミン 5部 尿素系発泡助剤 4部 2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンの重合体 3部 ステアリン酸 1部
【0042】参考例7 厚さ1.1mmの市販のポリエチレン系(酢酸ビニル含有
率約17重量%)発泡シ―トを、発泡エラストマ―Gと
した。
【0043】上記の参考例1〜7の各発泡エラストマ―
A〜Gを、25mm×25mmの大きさに切り、それぞれを
全体厚さが10±0.5mmになるように積層して、試験
サンプルを作製し、圧縮試験機により、10mm/分で2
5%圧縮したときの静止0分後および静止1分後の圧縮
荷重を測定した。また、その測定値より、静止1分後の
応力緩和率を求めた。これらの測定,算出結果を、各発
泡エラストマ―A〜Gの厚さとともに、下記の表1に示
した。
【0044】
【表1】
【0045】実施例1 参考例1の発泡エラストマ―Aを基材とし、この基材の
両面に、下記の方法で下塗り剤処理を施し、さらに、下
記の方法で作製した厚さが70μmの感圧接着剤の層を
有するシ―トをラミネ―トして、発泡基材付接着テ―プ
とした。
【0046】<下塗り剤処理>旭電化工業(株)製のア
デカボンタイタ―を用いて、下記の下塗り剤処理液を調
製し、乾燥時の塗工量が約1μm/m2となるように、発
泡エラストマ―Aからなる基材の両面に塗布し、120
℃で5分乾燥させた。 アデカボンタイタ―HUX−290H(水系ウレタン樹脂) 100部 アデカボンタイタ―HUX−11W 3部 アデカボンタイタ―HUX−XW 5部 水 500部
【0047】<感圧接着剤の層を有するシ―トの作製>
アクリル酸2−エチルヘキシル92部、アクリル酸8
部、N,N´−アゾビスイソブチロニトリル0.2部お
よび酢酸エチル200部をフラスコに入れ、窒素置換し
たのち、50℃に加温し、20時間撹拌し、重合させ
た。得られたポリマ―溶液にトリメチロ―ルプロパンの
トリレンジイソシアネ―ト付加物を1重量%添加したの
ち、剥離紙上に塗布し、130℃で5分間乾燥処理し
て、厚さが70μmの感圧接着剤の層を有するシ―トを
作製した。
【0048】実施例2 基材として、参考例2の発泡エラストマ―Bを用いた以
外は、実施例1と全く同様にして、発泡基材付接着テ―
プを得た。
【0049】実施例3 基材として、参考例3の発泡エラストマ―Cを用いた以
外は、実施例1と全く同様にして、発泡基材付接着テ―
プを得た。
【0050】実施例4 基材として、参考例4の発泡エラストマ―Dを用いた以
外は、実施例1と全く同様にして、発泡基材付接着テ―
プを得た。
【0051】比較例1 基材として、参考例5の発泡エラストマ―Eを用いた以
外は、実施例1と全く同様にして、発泡基材付接着テ―
プを得た。
【0052】比較例2 基材として、参考例6の発泡エラストマ―Fを用いた以
外は、実施例1と全く同様にして、発泡基材付接着テ―
プを得た。
【0053】比較例3 基材として、参考例7の発泡エラストマ―Gを用いた以
外は、実施例1と全く同様にして、発泡基材付接着テ―
プを得た。
【0054】上記の実施例1〜4および比較例1〜3の
各発泡基材付接着テ―プについて、対粗面接着性試験
を、下記の要領で行つた。これらの試験結果は、後記の
表2に示されるとおりであつた。
【0055】<対粗面接着性試験>23℃の雰囲気下、
4mm×50mm×130mmのステンレス板(200g)
に、25mm×100mmの大きさに裁断した発泡基材付接
着テ―プの片面を貼り付け、ついで、反対面を凹凸のあ
るガラス板〔日本板硝子(株)製の“かすみ”〕に、1
Kgロ―ラで片道圧着した。圧着直後に、ガラスと実際接
着している面積比をガラス板の反対面より測定したの
ち、このガラス板を垂直に立てて放置し、7日後および
14日後の接着面積の変化を調べた。
【0056】
【表2】
【0057】上記の表2の結果より、本発明の実施例1
〜4の発泡基材付接着テ―プは、粗面の被着体に対し
て、圧着時の接着面積を多くとれ、しかも、経日での接
着面積の減少があまりなく、したがつて、粗面に対して
の部材の固定保持性に非常にすぐれていることが明らか
である。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明による発泡基材付
接着シ―ト類は、特定範囲の圧縮物性を持つ発泡エラス
トマ―を基材としているため、粗面の被着体に対して容
易に追従変形して接着面積を確保しやすく、しかも応力
緩和性が高いために残留応力により剥離が生じて固定部
材が脱落するという問題を生じることもないことから、
改善された部材の固定保持性を発揮させることができ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 23℃での25%圧縮時の応力が0.6
    〜3.0Kgf/cm2であつて、かつ静止1分後の応力緩
    和率が20%以上である発泡エラストマ―を基材とし、
    この基材上に感圧接着剤の層を有することを特徴とする
    発泡基材付接着シ―ト類。
  2. 【請求項2】 発泡エラストマ―がエピクロルヒドリン
    系ゴムを主成分とするものである請求項1に記載の発泡
    基材付接着シ―ト類。
JP26227495A 1995-09-15 1995-09-15 発泡基材付接着シ―ト類 Pending JPH0978038A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26227495A JPH0978038A (ja) 1995-09-15 1995-09-15 発泡基材付接着シ―ト類
US08/711,068 US5759679A (en) 1995-09-15 1996-09-09 Adhesive sheet with foamed substrate
EP19960114494 EP0763585A1 (en) 1995-09-15 1996-09-10 Adhesive sheet with foamed substrate

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26227495A JPH0978038A (ja) 1995-09-15 1995-09-15 発泡基材付接着シ―ト類

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0978038A true JPH0978038A (ja) 1997-03-25

Family

ID=17373526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26227495A Pending JPH0978038A (ja) 1995-09-15 1995-09-15 発泡基材付接着シ―ト類

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0978038A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7612121B2 (en) 2000-09-04 2009-11-03 3M Innovative Properties Company Cross-linked foamed pressure sensitive adhesive and method for preparing the same
CN104250532A (zh) * 2014-09-25 2014-12-31 张家港西一新型汽车配件有限公司 一种汽车用发泡型膨胀胶片
US20160145414A1 (en) * 2013-04-18 2016-05-26 Institut National Des Sciences Appliquees De Lyon Method for manufacturing composite material polarizable under the action of a weak electric field

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7612121B2 (en) 2000-09-04 2009-11-03 3M Innovative Properties Company Cross-linked foamed pressure sensitive adhesive and method for preparing the same
US20160145414A1 (en) * 2013-04-18 2016-05-26 Institut National Des Sciences Appliquees De Lyon Method for manufacturing composite material polarizable under the action of a weak electric field
US10131765B2 (en) * 2013-04-18 2018-11-20 Institut National Des Sciences Appliquees De Lyon Method for manufacturing composite material polarizable under the action of a weak electric field
CN104250532A (zh) * 2014-09-25 2014-12-31 张家港西一新型汽车配件有限公司 一种汽车用发泡型膨胀胶片
CN104250532B (zh) * 2014-09-25 2016-05-18 张家港爱科思汽车配件有限公司 一种汽车用发泡型膨胀胶片

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2795366B2 (ja) 発泡基材付接着シ―ト類
KR100760057B1 (ko) 가교형 발포 감압성 접착제 및 그의 제조 방법
US5759679A (en) Adhesive sheet with foamed substrate
US5695867A (en) Reinforcing and vibration-damping material
JP5919140B2 (ja) エチレン・プロピレン・ジエンゴム発泡体およびシール材
KR20160030236A (ko) 점착 시트 및 그 이용
EP1526164B1 (en) Waterproofing and airtight pressure-sensitive adhesive tape
WO2014148297A1 (ja) 発泡積層体
WO2014148299A1 (ja) 発泡積層体
US6337128B1 (en) Pressure-sensitive adhesion sheets for silicone oxide-containing material
JPH0978038A (ja) 発泡基材付接着シ―ト類
JPH07331194A (ja) 発泡基材付接着シ―ト類
JPH10140109A (ja) 発泡基材付き接着シ―ト類
WO2014148298A1 (ja) 発泡積層体
JPH093412A (ja) 発泡基材付接着シ―ト類
JPH10310746A (ja) 発泡基材付き接着シ―ト類
JP4509748B2 (ja) 発泡部材用キャリアテープおよび発泡部材搬送体
JP2002146074A (ja) Epdm系加硫発泡体
JP3678493B2 (ja) 発泡基材付き接着シ―ト類
JP3856552B2 (ja) ケイ素酸化物含有材用の感圧接着シ―ト類
JP3221512B2 (ja) ゴム組成物
JPH0753929A (ja) 感圧接着テ―プ
JP2004358848A (ja) 建築部材およびその製造方法
JPH11291375A (ja) 定型弾性発泡シール材及びその製造方法
JP2002201300A (ja) 架橋可能な熱可塑性樹脂組成物および樹脂組成物シート