JP2003139069A - 電動圧縮機 - Google Patents

電動圧縮機

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JP2003139069A JP2001338126A JP2001338126A JP2003139069A JP 2003139069 A JP2003139069 A JP 2003139069A JP 2001338126 A JP2001338126 A JP 2001338126A JP 2001338126 A JP2001338126 A JP 2001338126A JP 2003139069 A JP2003139069 A JP 2003139069A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ駆動回路の温度が上昇した場合でも、
モータを停止させることなくモータ駆動回路の温度を速
やかに低下させることのできる電動圧縮機を提供する。 【解決手段】 モータ駆動回路41によってモータ30
が回転すると、吸入側ハウジング11内に流入した低温
冷媒とモータ駆動回路41とが仕切壁11b及び伝熱フ
ィン11eを介して熱交換され、モータ駆動回路41が
冷却される。その際、モータ駆動回路41が第1の基準
温度T1 以上になると、モータ30の作動状態に拘わら
ず、モータ30の回転数を上昇させるようにしたので、
冷媒吸入量の増加によりモータ駆動回路41の温度を速
やかに低下させることができる。従って、モータ駆動回
路41の温度が上昇した場合でも冷媒の循環が停止する
ことがなく、冷房運転を継続的に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空気調和装
置等の冷媒圧縮用に用いられる電動圧縮機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電動圧縮機としては、冷
媒を吸入及び吐出する圧縮機本体と、圧縮機本体内に吸
入された冷媒を圧縮する、いわゆるスクロール型の圧縮
部と、圧縮部を駆動するモータと、モータを駆動制御す
るインバータ装置とを備えたものが知られている。
【0003】前記インバータ装置は、モータ内のロータ
の回転位置によって電流の流れるコイルを切換えるモー
タ駆動回路と、モータ駆動回路を制御する制御部とから
構成されたものがあるが、モータ駆動回路の半導体スイ
ッチング素子の発熱により、モータ駆動回路が高温にな
る場合がある。このような場合、高温によりインバータ
内部の半導体素子の電流制御値が減少し、制御値以上の
電流を流すと半導体素子が破損する場合がある。また、
電動圧縮機を車両用空気調和装置に用いる場合、電動圧
縮機はエンジンルーム内に配置されるため、エンジンの
発熱によってモータ駆動回路が高温になる場合もある。
【0004】そこで、モータ駆動回路の過熱を防止する
ために、例えば特開2000−291557公報に記載
されているように、モータ駆動回路を吸入冷媒の流路の
近傍に配置し、吸入側の低温冷媒との熱交換により、モ
ータ駆動回路を冷却するようにしたものが知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記電
動圧縮機は空気調和装置等の制御部によって制御される
ため、その制御により圧縮機が停止しているときは、モ
ータ駆動回路の近傍に低温冷媒が流通せず、モータ駆動
回路が冷媒によって冷却されないため、その間にエンジ
ンルーム内の熱等によってモータ駆動回路が高温になる
おそれがある。
【0006】従来では、モータ駆動回路が所定温度以上
になった場合には、モータ駆動回路の温度が十分低下す
るまで圧縮機を停止することにより、モータ駆動回路を
保護するようにしている。しかし、前述したように圧縮
機停止中は低温冷媒によるモータ駆動回路の冷却は行わ
れず自然冷却となるため、モータ駆動回路の温度降下に
長時間を要し、その間は冷媒が循環しないため、冷房運
転を行うことができないという問題点があった。
【0007】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、モータ駆動回路の温
度が上昇した場合でも、モータを停止させることなくモ
ータ駆動回路の温度を速やかに低下させることのできる
電動圧縮機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項1では、冷媒を吸入及び吐出する圧
縮機本体と、圧縮機本体内に吸入された冷媒を圧縮する
圧縮部と、圧縮部を駆動するモータと、モータを駆動す
るモータ駆動回路とを備え、モータ駆動回路の少なくと
も発熱性部品を吸入側の冷媒と熱交換可能な位置に配置
した電動圧縮機において、前記発熱性部品の温度を検出
する温度検出手段と、温度検出手段の検出温度が所定温
度以上になるとモータの作動状態に拘わらずモータの回
転数を所定の回転数まで上昇させる制御手段とを備えて
いる。
【0009】これにより、モータ駆動回路の発熱性部品
が所定温度以上になると、モータの回転数が上昇し、発
熱性部品を冷却するための低温冷媒の吸入量が増加する
ことから、モータを停止させることなくモータ駆動回路
の発熱性部品の温度を低下させることができる。
【0010】また、請求項2では、請求項1記載の電動
圧縮機において、前記温度検出手段の検出温度が前記所
定温度よりも高い他の所定温度以上になるとモータを停
止する制御手段を備えている。
【0011】これにより、請求項1の作用に加え、モー
タ駆動回路の温度が前記所定温度よりも高い他の所定温
度以上になった場合にはモータが停止することから、冷
媒の冷却によって前記発熱性部品の温度を低下させるこ
とができない場合であっても、発熱性部品自体の発熱に
よるモータ駆動回路の過熱が防止される。
【0012】また、請求項3では、請求項1または2記
載の電動圧縮機において、前記モータの回転数を所定の
回転数ずつ段階的に上昇させる制御手段を備えている。
【0013】これにより、請求項1または2の作用に加
え、モータ駆動回路の発熱性部品の温度が前記所定温度
以上になると、モータの回転数が所定回転数ずつ段階的
に上昇することから、モータの回転数が必要以上に上が
ることはない。
【0014】また、請求項4では、請求項1、2または
3記載の電動圧縮機において、前記モータの回転数を上
昇させる際、モータ駆動回路の電流値が所定の電流値以
下になるようにモータの回転数を制御する制御手段を備
えている。
【0015】これにより、請求項1、2または3の作用
に加え、モータの回転数を上昇させる際、モータ駆動回
路の電流値が所定の電流値を超えることがないので、モ
ータ駆動回路に過大な電流が流れることがない。
【0016】また、請求項5では、請求項1、2、3ま
たは4記載の電動圧縮機において、前記圧縮機本体内に
おける吸入側冷媒の流路にモータ駆動回路の発熱性部品
と熱伝達可能な伝熱フィンを設けている。
【0017】これにより、請求項1、2、3または4の
作用に加え、伝熱フィンによって冷媒と発熱性部品とが
効率よく熱交換される。
【0018】
【発明の実施の形態】図1乃至図4は本発明の一実施形
態を示すもので、図1は電動圧縮機の側面断面図、図2
は図1のA−A線矢視方向断面図、図3は制御系を示す
回路構成図、図4は制御部の動作を示すフローチャート
である。
【0019】この電動圧縮機は、冷媒を吸入及び吐出す
る圧縮機本体10と、圧縮機本体10内に吸入された冷
媒を圧縮する圧縮部20と、圧縮部20を駆動するモー
タ30と、モータ30を駆動制御するインバータ装置4
0とを備えている。
【0020】圧縮機本体10は円筒状に形成され、吸入
側ハウジング11、中間ハウジング12及び吐出側ハウ
ジング13からなる。吸入側ハウジング11は中間ハウ
ジング12の一端にボルト14によって連結され、その
側面には冷媒の吸入口11aが設けられている。吸入側
ハウジング11内は仕切壁11bによって一端側と他端
側に仕切られており、その一端側にはインバータ装置4
0を収容する回路収容部11cが形成され、その他端側
には吸入口11aが連通している。回路収容部11cの
一端は閉鎖板15によって閉鎖され、閉鎖板15はボル
ト16によって吸入側ハウジング11に固定されてい
る。また、仕切壁11bの中央にはモータ30の一端側
を支持する軸受け11dが設けられ、仕切壁11bの一
部には複数の伝熱フィン11eが設けられている。中間
ハウジング12は、その他端を吐出側ハウジング13の
一端にボルト17によって連結され、その内部にはモー
タ30の他端側を支持する軸受け12aが設けられてい
る。吐出側ハウジング13は中間ハウジング12内を介
して吸入側ハウジング11内に連通しており、その他端
面には冷媒の吐出口13aが設けられている。
【0021】圧縮部20は、吐出側ハウジング13内の
他端側に配置された固定スクロール部材21と、固定ス
クロール部材21の一端側に配置された可動スクロール
部材22とからなり、固定スクロール部材21はボルト
23によって吐出側ハウジング13に固定されている。
固定スクロール部材21の一端面には渦巻体21aが設
けられ、固定スクロール部材21のほぼ中央には吐出側
ハウジング13の吐出口13aに連通する貫通孔21b
が設けられている。可動スクロール部材22の一端面に
は渦巻体22aが設けられ、その他端面にはモータ30
側に延びるボス部22bが設けられている。また、可動
スクロール部材22と中間ハウジング12との間には回
転阻止機構24が設けられ、回転阻止機構24により、
可動スクロール部材22が自転を阻止された所定の旋回
運動を行うようになっている。
【0022】モータ30は、吸入側ハウジング11及び
中間ハウジング12の内周面に固定されたステータ31
と、ステータ31内を回転する永久磁石からなるロータ
32と、ロータ32を軸方向に貫通するに回転軸33と
からなり、ステータ31の周方向複数箇所には励磁用の
コイル34が巻回されている。即ち、モータ30は三相
交流のブラシレスモータからなる。回転軸33の一端は
ローラベアリング35を介して吐出側ハウジング13の
軸受け11dに回動自在に支持され、その他端はボール
ベアリング36を介して中間ハウジング12の軸受け1
2aに回動自在に支持されている。回転軸33の他端面
には回転軸33に対して偏心した偏心ピン33aが突設
され、偏心ピン33aは偏心ブシュ37に挿入されてい
る。また、偏心ブシュ37はローラベアリング38を介
して可動スクロール部材22のボス部22bに回動自在
に支持されている。
【0023】インバータ装置40は、モータ30内のロ
ータ32の回転位置によって電流を流すコイル34を切
換えるモータ駆動回路41と、モータ駆動回路41を制
御するマイクロコンピュータ構成の制御部42とからな
り、吸入側ハウジング11の回路収容部11c内に配置
されている。この場合、モータ駆動回路41側の基板4
0aと制御部42側の基板40bは互いに間隔をおいて
設けられている。モータ駆動回路41側の基板40aは
仕切壁11bに密着するように取付けられ、仕切壁11
bの伝熱フィン11eに対応するように位置している。
また、基板40aには温度センサ43が設けられてい
る。
【0024】モータ駆動回路41は、図3に示すように
半導体スイッチング素子としての計6つのトランジスタ
41aからなり、プラス側の各トランジスタ41a(図
中上側)によって上アームを構成し、マイナス側のトラ
ンジスタ41a(図中下側)によって下アームを構成し
ている。また、各トランジスタ41aにはモータ30か
ら発生する逆起電流を直流電源に還流させるための還流
ダイオード41bがそれぞれ接続されている。尚、各ト
ランジスタ41aは、モータ駆動回路41における発熱
性部品である。各トランジスタ41aのベース側は制御
部42に接続され、前記上アームのコレクタ側と下アー
ムのエミッタ側は、吸入側ハウジング11の側面に設け
られたコネクタ44を介して外部の直流電源50に接続
され、この直流電源50の両極間には平滑用コンデンサ
45が設けられている。また、上アームにおける各トラ
ンジスタ41aのエミッタ側(下アームにおける各トラ
ンジスタ41aのコレクタ側)は、吸入側ハウジング1
1の仕切壁11bを貫通する複数の端子46を介してモ
ータ30の計3つのコイル34にそれぞれ接続されてい
る。尚、半導体スイッチング素子にはトランジスタの他
にFET等が使用されることは周知であるが、ここでは
トランジスタを用いた場合についてのみ説明する。
【0025】制御部42は、各トランジスタ41aのス
イッチング動作を制御することにより、モータ30の駆
動制御信号を発生する。通常は、外部の主制御部51の
制御信号に基づいてモータ30の回転数制御を行うが、
後述する場合には、モータ30の作動状態、即ち主制御
部51による回転数制御に拘わらず、温度センサ43の
検出温度に基づいてモータ30の回転数を制御する。
【0026】以上のように構成された電動圧縮機におい
ては、インバータ装置40によってモータ30が回転す
ると、圧縮部20の可動スクロール部材22が偏心ブシ
ュ37の回転によって所定の旋回運動を行う。これによ
り、圧縮機本体10の吸入口11aから吸入側ハウジン
グ11内に流入した冷媒がモータ30の隙間(ステータ
31とロータ32の間など)を流通し、可動スクロール
部材22の渦巻体22aと固定スクロール部材21の渦
巻体21aとの間に吸入され、各渦巻体21a,22a
間で圧縮されて圧縮機本体10の吐出口13aから吐出
する。尚、本実施形態のスクロール型圧縮機における各
渦巻体21a,22aの圧縮動作については、周知の構
造のものと同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0027】また、吸入側ハウジング11内に流入した
冷媒は仕切壁11bに沿って流通するが、仕切壁11b
の反対側の面にはインバータ装置40のモータ駆動回路
41が密着して取付けられているため、モータ駆動回路
41は低温の吸入冷媒と仕切壁11bを介して熱交換さ
れ、冷媒によってモータ駆動回路41が冷却される。そ
の際、伝熱フィン11eによって効率よく熱交換され
る。
【0028】次に、図4のフローチャートを参照し、制
御部42の動作について説明する。同図において、Tは
温度センサ43によって検出されるモータ駆動回路41
の温度、T1 は第1の基準温度、T2 は第2の基準温度
(T1 <T2 )、Nはモータ30の回転数、Nt は目標
回転数、Nmax は最大回転数である。
【0029】まず、温度センサ43の検出温度Tが第1
の基準温度T1 以上でない場合には(S1)、モータ3
0の回転数を主制御部51で設定された目標回転数Nt
になるように制御する(S2,S3)。ここで、前述し
たようにモータ駆動回路41は吸入冷媒によって冷却さ
れるが、モータ駆動回路41の発熱が過大であったり、
或いは外部からの熱影響(例えば、自動車のエンジンル
ーム内の熱)等により、モータ駆動回路41の温度が上
昇し、前記ステップS1において検出温度Tが第1の基
準温度T1 以上になった場合は、モータ駆動回路41の
電流値が半導体素子(トランジスタ41a)の電流限界
値に達しておらず(S4)、且つモータ30の回転数が
最大回転数Nmax に達していなければ(S5)、主制御
部51の制御に拘わらず、モータ30の回転数を所定の
回転数だけ上げる(S6)。これにより、冷媒の吸入量
が増加し、冷媒によるモータ駆動回路41の冷却が促進
される。そして、検出温度Tが第2の基準温度T2 以上
でなければ(S7)、前記ステップS1に戻って前記動
作を繰り返し、最終的にはモータ30の回転数を最大回
転数Nmax まで上げる。そして、モータ30の回転数が
最大回転数Nmax まで達した後、または最大回転数Nma
x に達する前に、前記ステップS1において検出温度T
が第1の基準温度T1 よりも低下した場合には、主制御
部51の制御信号に基づく回転数制御に戻る(S2,S
3)。
【0030】一方、前述のようにモータ30の回転数を
上げて冷媒の吸入量を増加させたにも拘わらず、モータ
駆動回路41の温度が上昇し、前記ステップS7におい
て検出温度Tが第2の基準温度T2 以上になった場合に
は、モータ30を停止する(S8)。この後、検出温度
Tが第1の基準温度T1 よりも低下したならば(S
9)、前記ステップS1に戻る。尚、前記ステップS4
においてモータ駆動回路41の電流値が限界値に達して
いたならば、モータ30の回転数を下げて(S10)、
モータ駆動回路41の電流値が限界値を超えないように
する。
【0031】このように、本実施形態の電動圧縮機によ
れば、モータ駆動回路41が第1の基準温度T1 以上に
なると、主制御部51の制御に拘わらず、モータ30の
回転数を上昇させるようにしたので、冷媒吸入量の増加
によりモータ駆動回路41の温度を速やかに低下させる
ことができる。従って、モータ駆動回路41の温度が上
昇した場合でも冷媒の循環が停止することがなく、冷房
運転を継続的に行うことができる。
【0032】また、モータ駆動回路41が第1の基準温
度T1 よりも高い第2の基準温度T2 以上になった場合
にはモータ30を停止するようにしたので、冷媒の冷却
によってモータ駆動回路41の温度を低下させることが
できない場合であっても、半導体素子の発熱によるモー
タ駆動回路41の過熱を防止することができ、モータ駆
動回路41を確実に保護することができる。この場合、
モータ駆動回路41の温度が第1の基準温度T1 よりも
低下した後、モータ30を作動可能な状態に復帰させる
ようにしたが、その基準温度を第1の基準温度T1 より
も高く第2の基準温度T2 よりも低い他の所定温度に設
定するようにしてもよい。
【0033】更に、モータ駆動回路40が第1の基準温
度T1 以上になると、モータ30の回転数を所定回転数
ずつ段階的に上昇させ、モータ30の回転数が最大回転
数Nmax に達する前にモータ駆動回路40の温度Tが第
1の基準温度T1 よりも低下した場合には、主制御部5
1の制御信号に基づく回転数制御に戻るようにしたの
で、モータ30の回転数を必要以上に上げることがな
く、通常の冷房運転への影響を少なくすることができ
る。
【0034】また、モータ30の回転数を上げる際、モ
ータ駆動回路41の電流値が半導体素子の電流限界値を
超えないようにしたので、半導体素子に過大な電流が流
れることがなく、モータ駆動回路41の破損を確実に防
止することができる。
【0035】また、吸入冷媒の流路にモータ駆動回路4
1と熱伝達可能な伝熱フィン11eを設けたので、伝熱
フィン11eによって冷媒とモータ駆動回路41とを効
率よく熱交換させることができ、モータ駆動回路41を
より効果的に冷却することができる。
【0036】尚、前記実施形態では、モータ30の回転
数を段階的に上昇させるようにしたものを示したが、モ
ータ駆動回路41が第1の基準温度T1 以上になった時
点で直ちに最大回転数まで上昇させるようにしてもよ
い。また、前記実施形態ではスクロール型の電動圧縮機
を示したが、本発明は他の圧縮形式の電動圧縮機にも適
用することができる。
【0037】また、前記実施形態では、インバータ装置
40のモータ駆動回路41及び制御部42を圧縮機本体
10内に収容したものを示したが、本発明はモータ駆動
回路または半導体素子等の発熱性部品のみを圧縮機本体
内に収容し、外部の制御手段によって制御されるものに
も適用することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の電動圧
縮機によれば、モータ駆動回路の温度が上昇した場合で
も、モータを停止させることなくモータ駆動回路の温度
を速やかに低下させることができるので、冷媒の循環が
停止することがなく、例えば空気調和装置の冷房運転を
継続的に行うことができる。
【0039】また、請求項2の電動圧縮機によれば、請
求項1の効果に加え、冷媒の冷却によってモータ駆動回
路の温度を低下させることができない場合であっても、
モータ駆動回路の過熱を防止することができるので、モ
ータ駆動回路を確実に保護することができる。
【0040】また、請求項3の電動圧縮機によれば、請
求項1または2の効果に加え、モータの回転数を必要以
上に上げることがないので、例えば空気調和装置に用い
た場合、通常の冷房運転等への影響を少なくすることが
できる。
【0041】また、請求項4の電動圧縮機によれば、請
求項1、2または3の効果に加え、モータの回転数を上
昇させる際、モータ駆動回路に過大な電流が流れること
がないので、モータ駆動回路の破損を確実に防止するこ
とができ、例えば半導体素子を用いたモータ駆動回路の
場合に極めて有利である。
【0042】また、請求項5の電動圧縮機によれば、請
求項1、2、3または4の効果に加え、冷媒とモータ駆
動回路とを効率よく熱交換させることができるので、モ
ータ駆動回路をより効果的に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態を示す電動圧縮機の
側面断面図
【図2】図1のA−A線矢視方向断面図
【図3】制御系を示す回路構成図
【図4】制御部の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
10…圧縮機本体、11e…伝熱フィン、20…圧縮
部、30…モータ、40…インバータ装置、41…モー
タ駆動回路、42…制御部。
フロントページの続き Fターム(参考) 3H003 AA05 AB05 AC03 BE09 3H029 AA02 AA15 AB03 BB12 CC07 CC24 CC27 3H039 AA02 AA12 BB13 CC11 CC28 CC32 CC47 3H045 AA05 AA09 AA12 AA27 BA43 CA21 CA24 CA29 DA07 DA47 EA16 EA20 EA26 EA38

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を吸入及び吐出する圧縮機本体と、
    圧縮機本体内に吸入された冷媒を圧縮する圧縮部と、圧
    縮部を駆動するモータと、モータを駆動するモータ駆動
    回路とを備え、モータ駆動回路の少なくとも発熱性部品
    を吸入側の冷媒と熱交換可能な位置に配置した電動圧縮
    機において、 前記発熱性部品の温度を検出する温度検出手段と、 温度検出手段の検出温度が所定温度以上になるとモータ
    の作動状態に拘わらずモータの回転数を所定の回転数ま
    で上昇させる制御手段とを備えたことを特徴とする電動
    圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記温度検出手段の検出温度が前記所定
    温度よりも高い他の所定温度以上になるとモータを停止
    する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    電動圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記モータの回転数を所定の回転数ずつ
    段階的に上昇させる制御手段を備えたことを特徴とする
    請求項1または2記載の電動圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記モータの回転数を上昇させる際、モ
    ータ駆動回路の電流値が所定の電流値以下になるように
    モータの回転数を制御する制御手段を備えたことを特徴
    とする請求項1、2または3記載の電動圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記圧縮機本体内における吸入側冷媒の
    流路にモータ駆動回路の発熱性部品と熱伝達可能な伝熱
    フィンを設けたことを特徴とする請求項1、2、3また
    は4記載の電動圧縮機。
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