JP2003138246A - 汚染防止方法 - Google Patents

汚染防止方法

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JP2003138246A
JP2003138246A JP2001377904A JP2001377904A JP2003138246A JP 2003138246 A JP2003138246 A JP 2003138246A JP 2001377904 A JP2001377904 A JP 2001377904A JP 2001377904 A JP2001377904 A JP 2001377904A JP 2003138246 A JP2003138246 A JP 2003138246A
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preventing contamination
present
coating material
agent
mixture
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Atsuo Inagaki
篤郎 稲垣
Masaaki Murakami
正明 村上
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Senka Corp
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Senka Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は単独、もしくは塗装材と混合して内外
装壁装材へ塗装することにより、塗装面が一般的にあく
と称される物質により汚染されることを防ぐための汚染
防止方法を提供するものである。 【構成】アルミナゾルとカチオン系重合物あるいはアル
ミナゾルと第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤
の固形分重量比が10/90から90/10の範囲、好
ましくは固形分重量比が50/50から70/30の範
囲からなることを特徴とする汚染防止方法である。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、内外装壁装材面の美
化、修整等を目的として、塗装を施す際、煙草の煙、油
煙、手垢等の汚染物質により長期間に渡って蓄積された
汚れ、あるいは木材に含まれるリグニン、タンニン等の
変質、変色した汚染物質が、塗装面に滲み出すことを防
止するための汚染防止方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来一般的に建築物、一般家屋および車
両等の内外装壁装材等は前記汚染物質で汚染されやす
く、塗装面の外観を著しく損なうことから、その都度汚
染された塗装面に塗装が行われている。前記汚染物質は
塗装材に使用されている溶媒ないしは分散媒に溶解する
性質を持っているため、これらの汚染面に塗装材を直接
塗装すると、汚染物質が塗装材に含まれる溶媒または分
散媒に溶解して塗膜面へ滲み出してくる。いわゆるブリ
ードと称する現象が生じ、塗装面の外観を著しく損なう
という欠点がある。 【0003】前記汚染物質の例として、たとえば煙草の
煙に含まれるニコチンはアルコール、エーテル、ハロゲ
ン化炭化水素および芳香族系炭化水素等の有機溶剤に溶
解性を示すほか、水には特によく溶解する。したがって
煙草の煙に含まれるニコチンによって汚染された面に水
を分散媒とする塗装材を塗装すると、ニコチンが塗装材
中の水に溶解し、塗膜の乾燥にともなって塗装面に顕著
にブリードする。特に塗装材が白色もしくは淡彩色の場
合、ブリードによる塗装面の変色が顕著である。 【0004】このため従来の技術では、前記汚染面にブ
リードの生じない塗装面で化粧仕上げするため、あらか
じめ汚染物質を溶解しない溶媒組成の塗装材を下塗り
し、さらに上塗り塗装材を塗装して仕上げる方法が採用
されている場合がある。しかし、この方法は汚染物質の
種類によって下塗り塗装材の使い分けをしなければなら
ないという不便さがある。たとえば、ニコチンのように
水に溶解する汚染物質の場合、水を分散媒とする塗装材
を塗装するとブリードすることから、汚染された面には
有機溶媒系の塗装材を使用する必要がある。しかし塗装
する場所が室内である場合、有機溶媒系の塗装材の使用
は、人体に対する保健衛生上あるいは消防法上等の観点
から塗装作業環境を悪化させ好ましくない。 【0005】また塗装作業に先立って内外装壁装材面に
付着した汚染物質を水または溶剤で拭き取る、あるいは
汚染物質によって汚染された塗装面自体を除去する方法
が採用される場合がある。しかし手間がかかり工期が伸
びる上、コストがかかるという欠点がある。 【0006】そこで内外装壁、特に室内という塗装現場
で塗装しても作業環境を損なうことがない汚染防止剤の
例として、活性アルミナ(特開平5−59304)ある
いはカチオン系重合物あるいは第4級アンモニウム塩型
カチオン界面活性剤(特開昭60−197772)等が
あげられる。しかし、いずれの方法でも単独使用では汚
染防止効力が十分とはいえない。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、内外装壁、
特に室内という塗装現場で塗装しても作業環境を損なう
ことなく、十分な汚染防止効力がある汚染防止方法を提
供することを目的としてなされたものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記欠点
を解消するため鋭意検討した結果、アルミナゾルとカチ
オン系重合物あるいはアルミナゾルと4級アンモニウム
塩型カチオン界面活性剤を併用することにより、効力が
飛躍的に向上することを見いだし、本汚染防止剤を完成
するに至った。 【0009】 【発明の実施の形態】以下に本発明をさらに詳しく説明
する。本発明の汚染防止方法は、アルミナゾルとカチオ
ン系重合物あるいはアルミナゾルと第4級アンモニウム
塩型カチオン界面活性剤の固形分重量比が10/90か
ら90/10の範囲、好ましくは固形分重量比が30/
70から70/30の範囲にて混合することにより容易
に得られる。 【0010】本発明で用いるアルミナゾルは水を分散媒
としたアルミナ水和物のコロイド液である。羽毛状、棒
状、粒子状等粒子形の違うもの、あるいは無定形、ベー
マイト等結晶形の違うもの、塩化物イオン、酢酸イオ
ン、硝酸イオン等安定剤の違うもの等が市販されてい
る。本発明においては上記のものを単独あるいは任意の
割合で混合して使用することができる。 【0011】本発明で用いるカチオン系重合物の例とし
ては、たとえばメタクリル酸アルキル・2−メタクリロ
イルオキシアルキルトリアルキルアンモニウムクロライ
ド共重合物、2−メタクリロイルオキシアルキルベンジ
ルジアルキルアンモニウムクロライド重合物、ジ(及び
トリ)アルキル(C1〜2)アミン・アンモニア・エピ
クロルヒドリン重縮合物、ジ(及びトリ)アルキル(C
1〜2)アミン・エピクロルヒドリン重縮合物、ポリア
ルキレンポリアミン・ジシアンジアミド・尿素・アンモ
ニウム塩縮合物、ポリアルキレンポリアミン・ジシアン
ジアミド・アンモニウム塩縮合物、ポリアルキレンポリ
アミン・ジシアンジアミド縮合物等を挙げることができ
る。本発明においては、上記のカチオン系重合物をそれ
ぞれ単独または任意の割合の混合物として使用できる。 【0012】本発明で用いる第4級アンモニウム塩型カ
チオン界面活性剤の例としては、たとえば[ヒドロキ
シ、カルボキシ、アルキル又はアルケニル(C10〜2
6)]トリアルキル又はアルケニル(C1〜20)(又
はヒドロキシアルキル、ベンジル)アンモニウムハライ
ド、ジ(又はモノ)アルキルベンジルトリアルキル(又
はアルケニル)アンモニウム塩(少なくとも1個はC8
〜24、他はC1〜5)、N−アルキル(C8〜24)
ピリジニウム塩、N−ベンジル モノ(又はジ)アルキ
ル(C8〜24)ピリジニウム塩等が使用可能である。
本発明においては、上記の第4級アンモニウム塩型カチ
オン界面活性剤をそれぞれ単独または任意の割合の混合
物として使用できる。 【0013】本発明においては上記カチオン系重合物、
第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤を任意の割
合の混合物としても使用できる。 【0014】本発明の汚染防止方法からなる薬剤を内外
装壁装材にそのまま塗布して使用する場合、塗装量は、
1mあたり、0.1〜50gであり、特に好ましくは
5〜20gである。 【0015】本発明の汚染防止方法からなる薬剤を塗装
材へ混合し、汚染物質によって汚染された内外装壁装材
に塗装することで、塗装面に滲み出すことを防止するこ
とが可能である。 【0016】本発明の汚染防止方法からなる薬剤と混合
する塗装材としては天然油脂、ロウ、漆等の樹脂からな
る天然系塗料、酢酸ビニル系、エチレン酢酸ビニル系、
アクリル酸エステル系、スチレン・アクリル酸エステル
共重合系、SBRラテックス系樹脂からなる合成塗料、
JISA−6908にて規定されている繊維質上塗り材
等があげられる。 【0017】上記塗装材と本発明の汚染防止方法からな
る薬剤の配合比は、固形分重量比が0/100から90
/10の範囲である。さらに1mあたりの固形分塗装
量は0.25〜125gであり、特に好ましくは12.
5〜50gである。 【0018】本発明の汚染防止方法からなる薬剤を内外
装壁装材に塗布する場合、塗布する方法は、刷毛、ロー
ラー、吹きつけ等広く一般に公知の方法を使用すること
ができる。 【0019】 【実施例】以下、実施例および比較例を挙げることによ
り本発明の特徴をより一層明確なものにするが、本発明
は以下の実施例に限定されるものではない。 【0020】試験用材の作成法 たばこ抽出液(ピース(日本たばこ産業(株)製)20
本を水300ml中にほぐして入れて(フィルターは取
り除く)、100℃で30分煮た後、冷却し、濾紙(東
洋濾紙(株)製 No.5A)でろ過したものに水を加
えて300mlとしたもの)と、リグニン溶解液(リグ
ニン(東京化成(株)製)5gを水に溶解させ、水を加
えて100gとしたもの)をそれぞれ材木片に刷毛にて
200g/m塗布した後、室温で24時間乾燥したも
のを試験用材とした。 【0021】合成例1 撹拌装置および温度計を備えた反応容器中にジシアンジ
アミド126gとジエチレントリアミン103gおよび
尿素30gを入れ、撹拌して均一に混合した後、この混
合物に滴下ロートから35重量%塩酸156gを滴下す
る。滴下終了後、徐々に昇温し、200℃にて60分反
応させ、淡黄色固体反応物240gを得た。冷却した
後、粉砕したものを合成物Aとする。 【0022】合成例2 撹拌装置および温度計を備えた反応容器中に2−メタク
リロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド(60%品)100gとメタクリル酸メチル2gと精
製水188gを入れ、撹拌して均一に混合した後、この
混合物に滴下ロートから過硫酸アンモニウム(10%水
溶液)12gを滴下する。滴下終了後、徐々に昇温し、
80℃にて1時間30分反応させ、黄色液体反応物(固
形分20%、粘度200mPa・s 20℃)を得た。
これを合成物Bとする。 【0023】合成例3 撹拌装置および温度計を備えた反応容器中にジメチルア
ミン60gと水13gを入れ、30℃以下でエピクロル
ヒドリン29gを滴下する。滴下終了後、昇温し、90
℃で1時間30分反応させ、黄褐色液体反応物を得る。
これに35%塩酸と水でpH6.5、固形分60%、に
調製した。(粘度350mPa・s 20℃)これを合
成物Cとする。 【0024】実施例1 塗装材として、ニカゾールRX−3002E(日本カー
バイド工業(株)製 固形分33%)30重量部、汚染
防止剤として、アルミナゾル水溶液(固形分10%)3
0重量部、ジラウリルジメチルアンモニウムクロライド
4.5重量部および上水35.5重量部の混合物を充分
に撹拌して均一にしたものを試験用材に刷毛にて150
g/m塗装する。室温にて24時間乾燥した後、着色
仕上げ剤としてダイヤEPスタッコ(恒和化学工業
(株))10重量部と上水1重量部混合したものを刷毛
にて250g/m塗装して、室温にて24時間乾燥し
た後、塗装物の表面の汚染を観察する。結果を表2に示
す。 【0025】実施例2〜16 表1−1、表1−2に示す混合比率で混合した混合物を
充分に撹拌して均一にしたものを試験用材に刷毛にて1
50g/m塗装する。以下、実施例1と同様の処理を
した。結果を表2、表3に示す。 【0026】比較例1〜16 表1−3、表1−4に示す混合比率で混合した混合物を
充分に撹拌して均一にしたものを試験用材に刷毛にて1
50g/m塗装する。以下、実施例1と同様の処理を
した。結果を表2、表3に示す。 【0027】 【発明の効果】以上の結果から、本発明の汚染防止剤を
使用することにより、煙草の煙、油煙、手垢あるいは木
材のリグニン等の汚染物質にて汚染された内外装壁装材
面へ塗装を施す際に、前記汚染物質が塗装面に滲み出す
ことを防ぎ、美しい仕上がりが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 201/02 C09D 201/02

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】アルミナゾルとカチオン系重合物あるいは
    アルミナゾルと第4級アンモニウム塩型カチオン界面活
    性剤からなることを特徴とする汚染防止方法。
JP2001377904A 2001-11-05 2001-11-05 汚染防止方法 Pending JP2003138246A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008050409A (ja) * 2006-08-22 2008-03-06 Nicca Chemical Co Ltd アルミニウム材用表面防汚剤、アルミニウム材の防汚処理方法及びアルミニウム材構造物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008050409A (ja) * 2006-08-22 2008-03-06 Nicca Chemical Co Ltd アルミニウム材用表面防汚剤、アルミニウム材の防汚処理方法及びアルミニウム材構造物

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