JP2003137587A - 光ファイバの線引き方法 - Google Patents

光ファイバの線引き方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバ心線に連続的にねじりを加えなが
ら線引きする方法における光ファイバ線引き速度とねじ
り条件を最適化する。 【解決手段】 光ファイバ心線1の走行方向であるZ方
向に互いに間隔を介し、光ファイバ心線走行位置規制用
の第1と第2のガイドローラ4,5を設け、その間に、
X方向の回転中心軸Oを中心に回転しながら光ファイバ
心線1に接触する第1と第2の往復移動ローラ2,3を
配列する。往復移動ローラ2,3をX方向に沿って互い
に反対方向に往復移動し、光ファイバ心線1に連続的に
ねじりを加える。第2の往復移動ローラ3によって光フ
ァイバ心線1をY方向に押し込み、その押し込み量d2
をローラ2,4間の距離d1の0.1%以上3%以下、
第2の往復移動ローラ3の往復移動中心位置からのX方
向の最大変位量d3を距離d1の4%以上15%以下と
し、光ファイバ線引き速度を300m以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ母材か
ら線引きされた光ファイバに被覆材を形成して光ファイ
バ心線を形成した後に、その光ファイバ心線にねじりを
加えながら光ファイバを線引きする光ファイバ線引き方
法に関するものである。 【0002】 【背景技術】近年、光ファイバの伝送容量は、DWDM
(高密度波長多重)伝送技術の開発により飛躍的に増大
している。このような大容量伝送では、光ファイバの波
長分散特性と共に、偏波モード分散(光ファイバの断面
内の直交する2偏波間の群速度に差異が生じる現象)の
値が小さいことが望まれている。一般に、光ファイバの
偏波モード分散の値は、0.5ps・km−1/2以下
であることが望ましいとされている。 【0003】この偏波分散の生じる原因の一つとして、
光ファイバ母材から線引きされた光ファイバのコア部が
真円ではないため、光ファイバの断面内の屈折率分布も
完全な同心円状ではなくなることが挙げられる。 【0004】このような偏波分散の問題点を解消すべ
く、光ファイバ母材から線引きされた光ファイバ(光フ
ァイバ素線)に被覆材(例えば紫外線硬化型樹脂など)
を形成して光ファイバ心線を形成した後に、その光ファ
イバ心線に連続的にねじりを加えることが提案されてい
る。 【0005】光ファイバ心線にねじりを加えながら線引
きする方法は、例えば図3に示すような光ファイバ線引
き装置を用いて実行される。この光ファイバ線引き装置
は、光ファイバ母材39から線引きされた光ファイバ4
0に被覆材を形成して光ファイバ心線1を作製する被覆
形成装置41と、光ファイバ心線1に連続的にねじりを
加える光ファイバねじり装置42と、光ファイバ心線1
を引き取る引き取りキャプスタン43と、光ファイバ心
線1の巻き取り機44とを有している。 【0006】また、この光ファイバ線引き装置は、光フ
ァイバ母材39を鉛直につり下げて昇降する昇降機構
(図示せず)と、光ファイバ母材39の加熱炉(図示せ
ず)とを有し、光ファイバ母材39の先端側を前記加熱
炉内に導入することにより溶融し、溶融変形部9aから
光ファイバ40を線引きする。 【0007】前記被覆形成装置41は、例えば第1の樹
脂被覆装置45と第2の樹脂被覆装置46とを有してお
り、光ファイバ心線1は、光ファイバ40の表面に例え
ば合成樹脂による2層の被覆を施して形成される。な
お、一般に、第1の樹脂被覆装置45の直下と第2の樹
脂被覆装置46の直下には、それぞれ、図示されていな
い被覆硬化装置が設けられ、被覆材の硬化が行なわれ
る。 【0008】光ファイバ心線1は、光ファイバねじり装
置42を通過することにより、光ファイバ心線1の進行
方向を軸とするねじりを周期的、かつ、連続的に与えら
れる。また、この与えられたねじれが、前記溶融変形部
9aに伝わることで、光ファイバ40に周期的なねじり
が与えられる。光ファイバねじり装置42を通過した光
ファイバ心線1は、引き取りキャプスタン43を経由し
て巻き取り機44で巻き取られる。 【0009】上記光ファイバ線引き装置に適用される光
ファイバねじり装置42としては、米国特許番号US5298
047や、US5418881や、US6076376に提案されているよう
なローラ揺動式ねじり装置や、特開2000-143277に提案
されている対向ローラ式ねじり装置などがある。 【0010】例えば、特開2000-143277に提案されてい
るねじり装置は、図2に示されるような、第1の往復移
動ローラ2と、第2の往復移動ローラ3と、第1のガイ
ドローラ(第1のガイドプーリ)4と、第2のガイドロ
ーラ(第2のガイドプーリ)5とを有している。第1の
ガイドローラ4と第2のガイドローラ5は光ファイバ心
線1の走行方向であるZ方向に互いに間隔を介して設け
られ、第1と第2の往復移動ローラ2,3は、第1と第
2のガイドローラ4,5の間に設けられて前記Z方向に
配列している。 【0011】これらローラ2〜5は、それぞれ、走行中
の光ファイバ心線1に接触し、該光ファイバ心線1の走
行に伴って回転するものであり、ローラ2〜5の回転軸
方向は、前記Z方向に対して略垂直なX方向(紙面に対
して垂直な方向)である。 【0012】図2は、光ファイバ心線1にねじりを与え
ている状態のローラ2〜5の位置関係の一例を示してお
り、同図において、光ファイバ心線1は、引き取りキャ
プスタン43(同図には図示せず)によって、下向きに
走行している。第1と第2の往復移動ローラ2,3は、
光ファイバ心線1の走行方向に互い違いに配列配置さ
れ、かつ、当該往復移動ローラ2,3の両方共に走行中
の光ファイバ心線1に接触することができるように配置
されている。 【0013】前記第1のガイドローラ4は、往復移動ロ
ーラ2,3の配列群よりも光ファイバ心線1の走行の上
流側に設けられている。また、第2のガイドローラ5
は、往復移動ローラ2,3の配列群よりも光ファイバ心
線1の走行の下流側に設けられている。これら第1と第
2の各ガイドローラ4,5は、それぞれ、配置位置が固
定されており、光ファイバ心線1の走行位置を規制する
ものである。 【0014】この光ファイバねじり装置42には、第1
と第2の各往復移動ローラ2,3の往復駆動手段(図示
せず)が設けられている。この往復駆動手段は、往復移
動ローラ2,3を回転中心軸方向(前記X方向)に沿っ
て、互いに移動方向が逆向きとなるように往復移動させ
るものである。つまり、第1の往復移動ローラ2と第2
の往復移動ローラ3は、互いに同期し、かつ、反対方向
に往復移動する。この第1と第2の往復移動ローラ2,
3によって光ファイバ心線1に周期的にねじりが与えら
れる。 【0015】このねじり装置42では、光ファイバ心線
1は、第1のガイドローラ4と第1の往復移動ローラ2
と第2の往復移動ローラ3と第2のガイドローラ5に順
に接触しながら走行し、前記の如く、第1と第2の往復
移動ローラ2,3によって周期的にねじりが与えられ
る。なお、前記第1と第2のガイドローラ4,5は、光
ファイバ心線1の振動が光ファイバねじり装置42の外
部に伝わることを抑制する働きもする。 【0016】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開20
00-143277には、第1と第2の往復移動ローラ2,3の
押し込み量やストロークといったねじり条件に関するパ
ラメータや光ファイバ線引き速度(光ファイバ心線1の
走行速度)についての情報は開示されていなかった。 【0017】つまり、従来は、上記のように光ファイバ
心線1に連続的にねじりを与えながら線引きする際の、
ねじり条件等の線引き条件の最適化が行なわれていなか
ったので、線引きされた光ファイバ心線1の歩留まりを
向上させることができなかった。 【0018】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、ねじり条件等の光
ファイバ線引き条件を最適化し、光ファイバ心線に効率
的にねじりを加え、歩留まりを向上させることができる
光ファイバ線引き方法を提供することにある。 【0019】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成をもって課題を解決するた
めの手段としている。すなわち、本発明は、光ファイバ
母材を溶融紡糸して形成した光ファイバに樹脂を被覆し
て光ファイバ心線を形成し、該光ファイバ心線を走行さ
せながら光ファイバ心線に連続的にねじりを加えて線引
きする光ファイバの線引き方法であって、前記光ファイ
バ心線の走行方向であるZ方向に互いに間隔を介して前
記光ファイバ心線の走行位置を規制する第1のガイド部
材と第2のガイド部材とを設け、これら第1と第2のガ
イド部材の間には、前記Z方向に略直交するX方向の回
転中心軸を中心に回転しながら前記走行中の光ファイバ
心線に接触するローラ部材をZ方向に複数配列し、これ
らのローラ部材を前記X方向に沿って往復移動し、その
移動方向を隣り合うローラ部材で互いに反対方向にする
ことにより前記走行中の光ファイバ心線に連続的にねじ
りを加える構成とし、前記複数のローラ部材のうち少な
くとも1つのローラ部材を前記Z方向と前記X方向の両
方に略直交するY方向に押し込む押し込みローラとし、
該押し込みローラによる光ファイバ心線のY方向の押し
込み量をd2、前記押し込みローラの両隣に配設された
ローラ部材とガイド部材間またはローラ部材間のZ方向
の中心間距離をd1、前記押し込みローラの往復移動中
心位置からのX方向の最大変位量をd3としたとき、前
記押し込み量d2を前記距離d1の0.1%以上3%以
下とし、前記最大変位量d3を前記距離d1の4%以上
15%以下とし、光ファイバ線引き速度を300m以上
とした構成をもって課題を解決する手段としている。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重
複説明は省略または簡略化する。図1の(a)、(b)
には、本発明に係る光ファイバ線引き方法の一実施形態
例の要部構成が示されている。 【0021】本実施形態例の光ファイバ線引き方法も、
従来例と同様に、図3に示した如く、光ファイバ母材3
9から溶融紡糸して形成した光ファイバ40に樹脂を被
覆して光ファイバ心線1とした後、該光ファイバ心線1
を走行させながら光ファイバ心線1に連続的にねじりを
加えて線引きする方法である。 【0022】また、本実施形態例の光ファイバ線引き方
法は、図1に示すような光ファイバねじり装置42を用
いて光ファイバ心線1にねじりを与えるものである。こ
の光ファイバねじり装置42を、本実施形態例では図2
に示した装置と同様に構成している。 【0023】つまり、光ファイバねじり装置42には、
光ファイバ心線1の走行方向であるZ方向に互いに間隔
を介して前記光ファイバ心線1の走行位置を規制する第
1のガイド部材としての第1のガイドローラ4と第2の
ガイド部材としての第2のガイドローラ5を設ける。 【0024】また、これら第1と第2のガイドローラ
4,5の間には、前記Z方向に略直交するX方向の回転
中心軸Oを中心に回転しながら前記走行中の光ファイバ
心線1に接触するローラ部材としての第1と第2の往復
移動ローラ2,3をZ方向に複数(ここでは2個)配列
する。そして、これらの往復移動ローラ2,3を前記X
方向に沿って往復移動し、その移動方向を隣り合う往復
移動ローラ2,3で互いに反対方向にすることにより走
行中の光ファイバ心線1に連続的にねじりを加える構成
としている。 【0025】本実施形態例の特徴は、光ファイバ心線1
にねじりを与える時のねじり条件と光ファイバ線引き速
度を最適化したことである。つまり、本実施形態例は、
光ファイバ線引き速度を毎分300m以上とし、かつ、
図1の(a)、(b)に示すd1、d2、d3の関係を
以下に示すように最適化している。 【0026】図1の(a)、(b)は、光ファイバ心線
1にねじりを与えている状態のローラ2〜5の位置関係
の例を示している。同図の(b)に示すように、ガイド
ローラ4,5の側周面28,29の中央側はくぼみ、該
くぼみに光ファイバ心線1がガイドされて、ローラ2〜
5の径方向に移動しないように位置規制されている。 【0027】図1の(a)に示すように、本実施形態例
では、複数(ここでは2つ)の往復移動ローラ2,3の
うち少なくとも1つ(ここでは1つ)の往復移動ローラ
3をZ方向(光ファイバ心線1の走行方向)とX方向
(往復移動ローラ2,3の回転軸方向)の両方に略直交
するY方向に押し込む押し込みローラとしている。 【0028】d1は、この押し込みローラ(往復移動ロ
ーラ3)の両隣に配設された第1の往復移動ローラ2と
第2のガイドローラ5間のZ方向の中心間距離である。
d2は、押し込みローラである往復移動ローラ3による
光ファイバ心線のY方向の押し込み量であり、本実施形
態例では、押し込み量d2を前記距離d1の0.1%以
上3%以下としている。 【0029】d3は、押し込みローラである往復移動ロ
ーラ3の往復移動中心位置からのX方向の最大変位量で
ある。本実施形態例は、前記最大変位量d3を前記距離
d1の4%以上15%以下とした。 【0030】なお、図1の(b)は、第2の往復移動ロ
ーラ3が図の左側に最大変位量d3変位した状態を示し
ており、この変位量d3は第1と第2のガイドローラ
4,5によって位置規制されている光ファイバ心線1の
X方向の位置(図の線S上の位置)と第2の往復移動ロ
ーラ3の長手方向中心Cとの距離である。第2の往復移
動ローラ3は、図の右側にも最大変位量d3となるまで
変位する。 【0031】本発明者は、上記のような、最適な線引き
条件を求めるために、外径約125μmの光ファイバ4
0に紫外線硬化型樹脂を2層に渡って被覆し、外径約2
50μmの光ファイバ心線1を形成し、以下の検討を行
なった。 【0032】まず、光ファイバ線引き速度の検討を行な
った。その結果、光ファイバ心線1の生産性を高めつ
つ、光ファイバ心線1にねじりを与えるための規定とし
て、光ファイバ線引き速度を毎分300m以上とするこ
とにより、光ファイバ心線1をねじる際に光ファイバ心
線1の外径変動等の悪影響が出にくいことが分かった。
そこで、本実施形態例では、光ファイバ線引き速度を毎
分300m以上に決定した。 【0033】次に、距離d1と押し込み量d2との関係
および、距離d1と最大変位量d3との関係を、例えば
表1に示すように様々にかえて、偏波モード分散値(P
MD)の変化、光ファイバ心線1の外径変動、外観不良
の有無を調べた。 【0034】 【表1】 【0035】なお、この検討に際し、d1は約500m
mとし、光ファイバ線引き速度は毎分300m〜100
0mの範囲で変化させ、押し込み量d2は、第1と第2
の往復移動ローラ2,3で光ファイバ心線1を直接挟み
込まないように値を設定して検討を行なった。 【0036】表1において、SMFは、ねじりを与えな
い状態における偏波モード分散の最大値が約0.6ps
・km−1/2のシングルモードファイバである。この
シングルモード光ファイバは波長1300nmに零分散
波長を有する。DCFは、ねじりを与えない状態におけ
る偏波モード分散の最大値が約1.0ps・km−1
/2であり、使用波長帯(例えば波長1.55μm帯)
における上記シングルモードファイバの分散特性を調整
する分散補償光ファイバである。 【0037】また、表1に示す、線引き速度の単位はm
/分、d2/d1およびd3/d1の単位は%である。 【0038】また、PMDは、ねじりを与えた後の偏波
モード分散の最大値がねじりを与える前における偏波モ
ード分散値の最大値の半分以下になるものを○、それ以
外を×で示した。外径変動は、光ファイバ40で±1μ
m以内、光ファイバ心線1で±3μm以内にあるものを
○、それ以外を×で示した。外観については光ファイバ
心線1の被覆に外観不良がないものを○、あるものを×
で示した。 【0039】表1から明らかなように、d2/d1が3
%を越えると、光ファイバ40または光ファイバ心線1
の外径変動や被覆の外観不良が発生し、PMDも良好に
ならない。また、表には示していないが、d2/d1が
0.1%未満の場合は、光ファイバ心線1にねじりを与
えることができなくなる。したがって、d2/d1は
0.1%以上3%以下が好ましく、本実施形態例ではd
2/d1をこの範囲内の値とした。 【0040】また、d3/d1が4%より小さい場合
は、ねじり方向の反転周期が短くなりすぎて、光ファイ
バ40または光ファイバ心線1の外径変動が発生しやす
く、d3/d1が15%より大きい場合は、ねじり方向
の反転周期が長くなりすぎて、PMDが低下しない。し
たがって、本実施形態例では、d3/d1を4%以上1
5%以下に決定した。 【0041】本実施形態例は、上記検討に基づき、光フ
ァイバ線引き速度および上記d1、d2、d3の関係を
決定して光ファイバ心線1の線引きを行なうものである
から、表1からも明らかなように、偏波モード分散値を
十分に低減でき、外径変動や外観不良の発生も抑制で
き、例えば高密度波長多重伝送に適した光ファイバ心線
を形成することができる。 【0042】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば上
記実施形態例では、光ファイバ線引き速度を毎分300
m以上とし、その具体例として毎分1000mまでの範
囲内で検討を行なったが、光ファイバ線引き速度の上限
は特に限定されるものでなく適宜設定されるものであ
り、例えば毎分2000m程度までであれば上記実施形
態例の検討結果と同様の効果を得ることができる。 【0043】また、上記実施形態例では、第2の往復移
動ローラ3を押し込みローラとしたが、第1の往復移動
ローラ2を押し込みローラとしてもよいし、第1の往復
移動ローラ2と第2の往復移動ローラ3を互いに反対方
向(光ファイバ心線1を押し込む方向)に押し込む押し
込みローラとしてもよい。 【0044】さらに、上記実施形態例では、第1と第2
のガイドローラ4,5の間に2つの往復移動ローラ2,
3を設けたが、第1と第2のガイドローラ4,5の間に
3つ以上のローラ部材を設けてもよい。この場合も、少
なくとも1つのローラ部材を押し込みローラとし、上記
d1、d2、d3の値を上記実施形態例と同様に決定す
ることにより、同様の効果を奏することができる。 【0045】さらに、上記実施形態例では、第1と第2
のガイド部材を第1と第2のガイドローラ4,5とした
が、これらのガイド部材は必ずしもローラにより形成す
るとは限らず、例えばV溝やU溝等を有し、光ファイバ
心線1の走行位置を規制できる部材であればよい。ただ
し、上記実施形態例のようにガイド部材をローラにより
形成すると、光ファイバ心線1とガイド部材との摩擦に
よって光ファイバ心線1の外観等の特性に悪影響を及ぼ
すことを抑制でき、好ましい。 【0046】さらに、上記実施形態例では、光ファイバ
40に2層の被覆を施して光ファイバ心線1を形成した
が、光ファイバ40に施す被覆の層数等、光ファイバ心
線1の形成方法は特に限定されるものでなく適宜設定さ
れるものである。 【0047】 【発明の効果】本発明によれば、光ファイバ心線に連続
的にねじりを加えながら線引きする方法における光ファ
イバ線引き速度とねじり条件を最適化することができる
ので、光ファイバ心線に効率的にねじりを加えることが
でき、偏波モード分散、径変動、外観等の特性に優れた
光ファイバ心線を効率的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る光ファイバ線引き方法の一実施形
態例を適用して光ファイバ心線にねじりを与えている状
態を示す説明図である。 【図2】光ファイバ連続ねじり装置の主要構成部分の一
例を模式的に示した図である。 【図3】光ファイバ線引き方法を示す説明図である。 【符号の説明】 1 光ファイバ心線 2 第1の往復移動ローラ 3 第2の往復移動ローラ 4 第1のガイドローラ 5 第2のガイドローラ 42 光ファイバねじり装置

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 光ファイバ母材を溶融紡糸して形成した
    光ファイバに樹脂を被覆して光ファイバ心線を形成し、
    該光ファイバ心線を走行させながら光ファイバ心線に連
    続的にねじりを加えて線引きする光ファイバの線引き方
    法であって、前記光ファイバ心線の走行方向であるZ方
    向に互いに間隔を介して前記光ファイバ心線の走行位置
    を規制する第1のガイド部材と第2のガイド部材とを設
    け、これら第1と第2のガイド部材の間には、前記Z方
    向に略直交するX方向の回転中心軸を中心に回転しなが
    ら前記走行中の光ファイバ心線に接触するローラ部材を
    Z方向に複数配列し、これらのローラ部材を前記X方向
    に沿って往復移動し、その移動方向を隣り合うローラ部
    材で互いに反対方向にすることにより前記走行中の光フ
    ァイバ心線に連続的にねじりを加える構成とし、前記複
    数のローラ部材のうち少なくとも1つのローラ部材を前
    記Z方向と前記X方向の両方に略直交するY方向に押し
    込む押し込みローラとし、該押し込みローラによる光フ
    ァイバ心線のY方向の押し込み量をd2、前記押し込み
    ローラの両隣に配設されたローラ部材間またはローラ部
    材とガイド部材間のZ方向の中心間距離をd1、前記押
    し込みローラの往復移動中心位置からのX方向の最大変
    位量をd3としたとき、前記押し込み量d2を前記距離
    d1の0.1%以上3%以下とし、前記最大変位量d3
    を前記距離d1の4%以上15%以下とし、光ファイバ
    線引き速度を300m以上としたことを特徴とする光フ
    ァイバの線引き方法。
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