JP2003137214A - 液化ガス添加用ノズル - Google Patents

液化ガス添加用ノズル

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JP2003137214A JP2001331778A JP2001331778A JP2003137214A JP 2003137214 A JP2003137214 A JP 2003137214A JP 2001331778 A JP2001331778 A JP 2001331778A JP 2001331778 A JP2001331778 A JP 2001331778A JP 2003137214 A JP2003137214 A JP 2003137214A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダーとプラグとからなり、上下動する
ロッドの下端にプラグが連結されている液化ガス添加用
ノズルにおいて、プラグを上下動させるためのロッドの
軸芯とシリンダーの軸芯とが精密に一致していなくて
も、シリンダーに対してプラグが傾くことなく挿入され
るようにする。 【解決手段】 軸線が上下方向のシリンダー2と、シリ
ンダー2に上方から挿入されるプラグ3とからなり、互
いに摺接するシリンダー2の内周面20とプラグ3の外
周面の何れか一方に、液化ガスを通すための溝部22が
形成されていて、固定されたシリンダー2に対して上下
動可能なプラグ3がその最下端位置に達すると、ノズル
が閉鎖されるように構成されている液化ガス添加用ノズ
ルにおいて、プラグ3と、それを上下動させるためのロ
ッド10とを、自在継ぎ手11を介して可動的に連結す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料缶詰のような
容器詰めの飲料製品の製造に際して、飲料充填済みで密
封前の上部開口容器を密封装置に向けて連続的に搬送す
る途中で、各容器のヘッドスペースに不活性ガスの低温
液化ガスを所定量ずつ流下又は滴下させて添加するため
に使用される、液化ガス添加用ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】コーヒー,紅茶,緑茶,ウーロン茶,ス
ポーツ飲料,および果汁等の非炭酸飲料を、DI(絞り
しごき)缶のような薄肉の胴壁を持つ缶体に充填して缶
詰にする際に、飲料を充填した缶内のヘッドスペース
(缶内上部の飲料がない空間部分)の液面上に、液体窒
素や液化アルゴンのような不活性ガスの低温液化ガスを
少量添加してから、缶の開口部に缶蓋を巻締めして密封
することにより、密封後の缶内圧を高くして外圧による
缶の変形を防止したり、缶内の空気を不活性ガスに置換
して残存酸素量を減少させることで酸化による飲料の劣
化を防止したりするということが従来から一般的に行わ
れている。
【0003】そのような缶内のヘッドスペースに液化ガ
スを添加するための装置において、液化ガス用元タンク
から供給される液化ガスを一旦は貯留槽内に貯留してか
ら、装置の下端部に配設されたノズルから貯留槽内の液
化ガスを流下又は滴下させるために、ノズルを開閉する
ためのロッド(ピストンロッド)を、貯留槽の上方から
該貯留槽内を上下方向に通して、その下端でノズルの可
動部(弁体等)に連結させることにより、ロッドを上下
動させることでノズルを開閉させるということが従来か
ら行われている(例えば、特開昭63−191721号
公報,実公昭63−35933号公報,実公平1−10
331号公報,特公平1−59170号公報参照)。
【0004】一方、缶詰の製造に使用する缶蓋巻締装置
として、低速運転と高速運転(低速運転の2倍の速度)
の2速に切り換えるタイプの他に、最近では、低速運転
から高速運転までの間の速度を無段階的(曲線的または
スロープ的)に変化させられるものが開発されており、
この缶蓋巻締装置の運転速度に合わせた製造ラインの缶
の搬送速度に対応できるように、缶内のヘッドスペース
に液化ガスを添加するための装置についても、製造ライ
ンの無段階的な速度変化に追従して、液化ガスの単位時
間当たりの添加量を連続的且つに無段階的に変化させら
れるようにすることが本出願人により提案され、特開平
10−250711号公報によって既に公知となってい
る。
【0005】すなわち、特開平10−250711号公
報には、シリンダーとプラグとからなる液化ガス流下用
ノズルについて、プラグの外周面と摺接するシリンダー
の内周面に、シリンダーの上端から下端にわたって、液
化ガスを通すための複数本の溝部を形成すると共に、各
溝部のうちの少なくとも一本以上について、上端から下
端に向けて、幅が略一定で、溝の深さが徐々に浅くなる
ように溝底を傾斜させて、シリンダーに対して相対的に
上下動可能なプラグがその最下端位置に達すると、シリ
ンダーの各溝部がプラグによって塞がれるように構成す
ることで、シリンダーに対するプラグの上昇位置を変え
ることによって、各溝部を通した液化ガスの流下量(単
位時間当たりの流下量)を連続的且つに無段階的に変え
られるようにするということが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液化ガスを
流下又は滴下させて容器内に添加するための従来の液化
ガス添加装置では、液化ガスの貯留槽の上方から該貯留
槽内を上下方向に通したロッドの下端に、ノズルの可動
部(ノズル孔を開閉するための弁体等)を固定的に連結
して、ロッドを上下動させることでノズルの可動部を上
下動させてノズルを開閉しており、また、特開平10−
250711号公報に開示されたシリンダーとプラグと
からなる液化ガス流下用ノズルでも、液化ガスの貯留槽
に連通する液化ガス通路の上方から該液化ガス通路内を
上下方向に通したロッドの下端に、ノズルの可動部とな
るプラグを固定的に連結して、ロッドを上下動させるこ
とでプラグを上下動させてノズルを開閉すると共に、ロ
ッドを上動範囲を制御してプラグを上昇位置を変えるこ
とで液化ガスの流下量を変化させている。
【0007】そのようにシリンダーとプラグとからなる
ノズルを備えた液化ガス添加装置では、プラグを上下動
させるためのロッドの取付位置とシリンダーの取付位置
とを同じ軸線上に位置するように位置合わせしておくこ
とで、ロッドの下端に連結されたプラグをシリンダーに
上方から挿入できるようにしているが、両方の取付位置
が僅かにずれていたり、ロッドが僅かに傾いていたりし
て、ロッドの軸芯とシリンダーの軸芯とが精密に一致し
ていない場合には、プラグをシリンダーに挿入したとき
に、シリンダーに対してプラグが僅かに傾いた状態とな
る。
【0008】その結果、プラグの外周面(棒状栓部の外
周面)とシリンダーの内周面(シリンダー孔の内周面)
との摺接に偏った力が働くことで所謂かじりつきと言わ
れる現象が生じて、シリンダーに挿入したプラグが摺動
し難くなる(そうなると、所定の駆動力でロッドを駆動
しても、所定の距離だけプラグが上下動しないような虞
がある)と共に、ノズルを閉じた時のシリンダーとプラ
グの密着部分での密着性が悪くなってノズル閉鎖時の密
封性が悪くなるというような問題が生じる。
【0009】本発明は、上記のような問題の解消を課題
とするものであり、具体的には、シリンダーとプラグと
からなり、上下動するロッドの下端にプラグが連結され
ている液化ガス添加用ノズルにおいて、プラグを上下動
させるためのロッドの軸芯とシリンダーの軸芯とが精密
に一致していなくても、シリンダーに対してプラグが傾
くことなく挿入されるようにすることを課題とするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するために、軸線が上下方向のシリンダー
と、シリンダーに上方から挿入されるプラグとからな
り、互いに摺接するシリンダーの内周面とプラグの外周
面の何れか一方に、液化ガスを通すための溝部が形成さ
れていて、固定されたシリンダーに対して上下動可能な
プラグがその最下端位置に達すると、ノズルが閉鎖され
るように構成されている液化ガス添加用ノズルにおい
て、プラグと、それを上下動させるためのロッドとを、
自在継ぎ手を介して可動的に連結することを特徴とする
ものである。
【0011】上記のような構成によれば、ロッドの軸芯
とシリンダーの軸芯とが精密に一致していなくても、プ
ラグをシリンダーに上方から挿入した状態では、ロッド
とプラグが自在継ぎ手を介して可動的に連結されている
ことで、シリンダーに対するロッドの傾きには影響され
ることなく、プラグがシリンダーに対して傾くことなく
挿入されていて、その結果、プラグの外周面とシリンダ
ーの内周面との摺接にかじりつきを生じたり、ノズルの
閉鎖時にシリンダーとプラグの密着部分で密着性が悪く
なったりするようなことはない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の液化ガス添加用ノ
ズルの一実施形態に係る液化ガス流下用ノズルについ
て、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態
の液化ガス流下用ノズルについて、図1は、ノズルが配
設されている液化ガス流下装置の下端部分を示し、図2
は、ノズルが所望の開度で開かれている状態を示し、図
3(A),(B)は、ノズルを構成するシリンダーの構
造を示し、図4は、ノズルを構成するプラグの構造と、
プラグとロッドを連結する自在継ぎ手の構造とを示すも
のである。
【0013】本実施形態の液化ガス流下用ノズルが使用
される液化ガス流下装置の全体構造(ノズルの部分の構
造を除くその他の部分の構造)については、図示してい
ないが、例えば、実公昭63−35933号公報,実公
平1−10331号公報,特公平1−59170号公
報,特開平10−250711号公報等に開示されてい
るような従来から知られた適宜の構造であって、液化ガ
ス流下装置の下端部に配設されたノズルを通して流下さ
せた液化ガスは、搬送されている飲料充填済みで密封前
の缶のヘッドスペースに上方から添加される。
【0014】そのような液化ガス流下装置では、液化ガ
ス用元タンクから供給される低温の液化ガス(窒素ガス
やアルゴンガス等の不活性ガスの低温液化ガス)を、外
気温から断熱するための真空断熱室によって囲まれた貯
留槽内に貯留してから、この貯留槽内に貯留された液化
ガスの液面の高さが常に一定に保たれ、且つ、液面が大
気に開放された(液面上は大気圧とほぼ同じ)状態で、
それ自体の重量により、常に一定の圧力がかかっている
状態で、液化ガス流下用ノズルを通して流下させてい
る。
【0015】そのような液化ガス流下装置に使用される
本実施形態の液化ガス流下用ノズルについて説明する
と、液化ガス流下装置の下端部では、図1に示すよう
に、真空断熱室6によって全体が囲まれた状態で、貯留
槽4の底部と連通するように液化ガス通路5が形成され
ていて、この液化ガス通路5の下端には、シリンダー2
とプラグ3とからなる液化ガス流下用のノズル1が配設
されている。また、このノズル1に対応して、低温の液
化ガスの流下に伴って大気中及び缶内の飲料からの水蒸
気がノズル1の出口付近に上昇し、氷結して付着するの
を防止するために、防霜用のカバー7が、真空断熱室6
の外壁の一部として液化ガス通路5を囲んでいる外筒部
分8に対して着脱可能に取り付けられていると共に、こ
の防霜用カバー7と外筒部分8との隙間に乾燥させた窒
素ガスを導入して防霜用カバー7の下端の開口部から流
出するようにしている。なお、図示していないが、防霜
用カバー7にはヒーターが取り付けてあり、開口部付近
に霜が付着するのを防止している。
【0016】液化ガス流下用のノズル1では、シリンダ
ー2が、その下端近傍の外周面に形成されたフランジ部
21で、外筒部分8の下部外周面に螺合されるシリンダ
ーキャップ9により、パッキンと共締めされた状態で液
化ガス通路5の底壁に固定されており、プラグ3が、上
下方向に延びる長いロッド10の下端部に自在継ぎ手1
1を介して連結されていて、シリンダー2に上方から挿
入されたプラグ3は、ロッド10が上下動することで、
固定されたシリンダー2に対して上下動するようになっ
ている。
【0017】ノズル1のプラグ3には、シリンダー2の
円筒状の内周面(シリンダー孔)と摺接する円柱状の棒
状栓部31の上方に、フッ素樹脂やポリアミド樹脂のよ
うに耐寒性や耐摩耗性及び滑り性に優れた樹脂製のパッ
キン部材32が一体的に取り付けられていて、図1に示
すように、プラグ3の棒状栓部31の下端がシリンダー
2の下端に達するまで完全に挿入された状態(プラグ3
が最下端位置の状態)では、擂鉢状の凹曲面(又は擂鉢
状のテーパー面でも良い)に形成されたシリンダー2の
上端面23に対して、プラグ3のパッキン部材32の下
面(シリンダー2の上端面23の凹形状に合致した凸形
状に形成されている)が密着するようになっている。
【0018】ノズル1のシリンダー2には、図3
(A),(B)に示すように、その下端近傍の外周面に
フランジ部21が形成されている共に、プラグ3の棒状
栓部31の外周面と摺接するシリンダー2の内周面20
に、その上端から下端にわたって、幅が略一定で、上か
ら下に向かって溝底の深さが徐々に浅くなり、下端部付
近では極めて僅かな深さとなるように、溝底の傾斜した
溝部22が、シリンダー2の軸芯に対してそれぞれ放射
状で等間隔に複数本(図示したものでは8本)、それぞ
れシリンダー2の軸線方向に平行して形成されている。
【0019】上記のようなシリンダー2とプラグ3とか
らなる液化ガス流下用のノズル1では、図1に示すよう
に、シリンダー2に対してプラグ3がその最下端位置に
達するまで完全に挿入された状態では、シリンダー2の
上端面23にプラグ3のパッキン部材32の下面が密着
することで、シリンダー2の各溝部22の上端開放部
は、全てプラグ3のパッキン部材32により塞がれて、
ノズル1は完全に閉じられた状態となっているため、貯
留槽4内に貯留されている液化ガスは、液化ガス通路5
からノズル1を通して流下することはない。
【0020】そのような状態からロッド10を所望の移
動量だけ上昇させることで、図2に示すように、シリン
ダー2に対してプラグ3を所望の高さだけ上方に移動さ
せて停止させると、シリンダー2の上端面23からプラ
グ3のパッキン部材32が上方に離れて、シリンダー2
の各溝部22の上端開放部が液化ガス通路5に連通する
と共に、停止したプラグ3の棒状栓部31の下端位置に
おけるシリンダー2の各溝部22の溝底の深さ(溝部の
横断面積)に応じて液化ガスが通過するように、各溝部
22が下方に開放される。
【0021】そのため、貯留槽4内に貯留されている液
化ガスは、プラグ3の下端位置でのシリンダー2の各溝
部22の横断面積に応じた流量で、液化ガス通路5から
シリンダー2の各溝部22を通って複数本(8本)の均
一な糸状に分散された状態で下方に流下することとな
り、したがって、シリンダー2に対するプラグ3の上昇
位置をロッド10の移動量により調整して、下方に開放
される各溝部22の横断面積を変えることにより、各溝
部22を通して流下させる液化ガスの流下量(ノズル1
の開度)を無段階的に連続して変更することができる。
【0022】このような液化ガス流下用ノズル1によれ
ば、プラグ3を最下端位置から上昇させることで、シリ
ンダー2の複数本の各溝部22を通して液化ガスを分散
させた状態で下方の缶内に流下させることができ、流下
した液化ガスが缶内の飲料液面に衝突する際の衝撃を緩
和することができて、液面との衝突による衝撃で液化ガ
スが容器外に飛散するのを防止することができると共
に、ロッド10の移動量を制御してプラグ3の上昇位置
(固定位置)を変えるだけで、シリンダー2の各溝部2
2を通してノズル1から流下させる液化ガスの流下量
を、例えば、缶詰製造ラインの速度の無段階的な変化に
対応できるように、連続的に微量ずつ無段階的に変化さ
せることができるため、製造ラインの速度変化に関係な
く、一定の缶内圧を得るのに必要な量の液化ガスを缶内
に添加させることができる。
【0023】なお、そのようなプラグ3の上昇位置の制
御によるノズル1の開度の制御について、実際の缶詰製
造ラインに適用する場合の具体的な一例について詳細に
述べると、プラグ3の位置と単位時間当たりの液化ガス
の流下量との関係、および、缶詰製造ラインの速度とそ
の速度で缶詰を製造する場合に必要な単位時間当たりの
液化ガスの流下量(製造される缶詰に必要な缶内圧が得
られる量)との関係を予め調べておいて、それらをコン
ピューターに入力しておく一方、その缶詰製造ラインの
速度をモニタリングしてコンピューターに送り、その速
度に合ったプラグ3の位置を演算して、プラグ3の位置
移動を指示する信号を、ロッド10の上端に取り付けた
サーボモーター(図示せず)に送り、そのラインの速度
でその缶詰を製造する場合に必要な液化ガスの単位時間
当たりの流下量が得られる位置にプラグ3を移動させる
ことによって、ノズル1から流下する液化ガスの流下量
を、ライン速度の無段階的な変化に対応させて無段階的
に変化させている。
【0024】ところで、上記のような本実施形態の液化
ガス流下用ノズル1において、シリンダー2に上方から
挿入されているプラグ3は、上下方向に長く延びるロッ
ド10の下端部に、それ自体は従来から一般的に知られ
た構造の自在継ぎ手11を介して、前後左右に揺動が可
能で且つ偏心スライドが可能なように可動的に連結され
ている。
【0025】プラグ3とロッド10を連結する自在継ぎ
手11については、具体的には、例えば、図4に示すよ
うに、プラグ3と螺着される軸部材41の上端に、揺動
支点となるボール部42が一体的に形成され、このボー
ル部42が、上下一対のリング状の軸受部材43により
支持された状態で、ロッド10の下端部に着脱可能に固
定されるケース部材44の内部に収容され、ボール部4
2を支持する軸受部材43が、リング状の栓部材45に
より抜け止めされた状態で、ケース部材44の内部に偏
心スライド可能に保持されていて、栓部材45を含むケ
ース部材44の下端部が、柔軟性のあるカバー部材46
により覆われているものである。
【0026】そのような自在継ぎ手11を介してプラグ
3とロッド10が連結されていることで、軸部材41に
螺着されたプラグ3は、ケース部材44を固定的に取り
付けたロッド10に対して、ボール部42を支点として
前後左右に揺動が可能であり、且つ、ボール部42を支
持する軸受部材43のケース部材44内での可動範囲だ
け偏心スライドが可能なようになっている。
【0027】上記のような本実施形態の液化ガス流下用
ノズル1によれば、ロッド10の軸芯とシリンダー2の
軸芯とが精密に一致していなくても、プラグ3がシリン
ダー2に挿入された状態では、ロッド10とプラグ3が
自在継ぎ手11を介して可動的に連結されているため
に、シリンダー2に対するロッド10の傾きには影響さ
れることなく、プラグ3はシリンダー2に対して傾くこ
となく挿入されていて、その結果、互いに摺接するプラ
グ3(棒状栓部31)の外周面とシリンダー2(シリン
ダ孔)の内周面20との間で所謂かじりつき現象が発生
するようなことはなく、また、シリンダー2の上端面2
3とプラグ3のパッキン部材32の下面との密着部分で
の密封性が悪くなるようなことはない。
【0028】また、本実施形態では、図3(B)に示す
ように、シリンダー2の上端面23を擂鉢状の凹曲面
(又は擂鉢状のテーパー面でも良い)に形成しており、
それによって、プラグ3をシリンダー2に上方から挿入
する際に、ロッド10とシリンダー2の軸芯同士が精密
に一致していないことで、プラグ3の下端(棒状栓部3
1の下端)とシリンダー2のシリンダ孔との位置関係が
ずれていたとしても、プラグ3のシリンダー2への挿入
を容易に行うことができる。
【0029】すなわち、シリンダー2の上端面の形状に
ついては、プラグ3のパッキン部材32の下面の形状を
それに合致させる限りにおいて、平坦面を含むどのよう
な形状であっても良いのであるが、シリンダー2の上端
面を、擂鉢状に傾斜したテーパー面や凹曲面のような、
外周部から中央部に向かって下方に傾斜するような傾斜
面に形成しておけば、プラグ3をシリンダー2に上方か
ら挿入する際に、プラグ3の下端(棒状栓部31の下
端)とシリンダー2のシリンダー孔との位置関係がずれ
ていたとしても、そのままロッド10を下降させるだけ
で、プラグ3の下端は、シリンダー2の上端の傾斜面に
よって強制的に中央のシリンダー孔に案内されるため、
プラグ3をシリンダー2に容易に挿入することができ
る。
【0030】さらに、図3(B)に示すように、シリン
ダー2の上端面23を擂鉢状の傾斜面に形成するのに、
単なるテーパー面ではなく凹曲面に形成しておくと共
に、この凹曲面に合致するように、プラグ3のパッキン
部材32の下面を凸曲面に形成しておけば、単なるテー
パー面にした場合と比べて、シリンダー2の上端面23
とプラグ3のパッキン部材32の下面との密着面積を少
しでも大きくすることができて、シリンダー2の上端面
23とプラグ3のパッキン部材32との密着によるノズ
ル閉鎖時の密封性の向上を図ることができる。
【0031】以上、本発明の液化ガス添加用ノズルの一
実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形
態に示したような具体的な構造にのみ限定されるもので
はなく、例えば、液化ガスの流下量を無段階的に連続し
て変更できるような液化ガス流下用ノズルに限らず、そ
の他の液化ガス流下用ノズルにおいても実施可能なもの
であり、更には、プラグを所定の上昇位置で停止させて
液化ガスと連続的に流下するような液化ガス流下用ノズ
ルに限らず、容器の搬送にタイミングを合わせてプラグ
を上下動させることで液化ガスを間欠的に滴下するよう
な液化ガス滴下用ノズルにおいても実施可能なものであ
る。
【0032】また、ノズルの具体的な構造についても、
液化ガスを排出するための溝部をシリンダーの側に形成
したものに限らず、プラグの側に溝部を形成したもので
も良く、シリンダーの内周面(シリンダー孔)やプラグ
の外周面(棒状栓部)の横断面形状を真円としたものに
限らず、例えば、対向する一対の平面壁を有する長円形
の横断面形状として、該平面壁のそれぞれに、その上端
から下端にわたって複数本の溝部を並列的に形成するよ
うにしても良く、液化ガスを通すための溝部の本数や大
きさについても特に限定されるものではない。さらに、
ロッドとプラグを連結する自在継ぎ手の具体的な構造に
ついても、従来から知られた適宜の構造の自在継ぎ手を
使用しても良い等、適宜設計変更可能なものであること
は言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したような本発明の液化ガス添
加用ノズルによれば、プラグを上下動させるためのロッ
ドの軸芯とシリンダーの軸芯とが精密に一致していなく
ても、プラグがシリンダーに挿入された状態では、シリ
ンダーに対するロッドの傾きには影響されることなく、
常にプラグはシリンダーに対して傾くことなく挿入され
ることとなり、その結果、摺接するプラグの外周面とシ
リンダーの内周面との間で所謂かじりつき現象が発生す
るのを防止することができると共に、ノズル閉鎖時にお
けるプラグとシリンダーの密着部分での密封性が悪化す
るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液化ガス添加用ノズルの一実施形態に
係る液化ガス流下用ノズルについて、ノズルが配設され
ている液化ガス流下装置の下端部分を示す縦断面図。
【図2】図1に示したノズルが所望の開度で開かれてい
る状態を示す縦断面図。
【図3】図1に示したノズルのシリンダーの構造を示す
(A)上面図,および(B)図AのB−B線に沿った縦
断面図。
【図4】図1に示したノズルのプラグの構造と、プラグ
とロッドを連結する自在継ぎ手の構造とを示す縦断面
図。
【符号の説明】
1 ノズル 2 シリンダー 3 プラグ 10 ロッド 11 自在継ぎ手 20 (シリンダーの)内周面 22 (液化ガスを通すための)溝部 23 (シリンダーの)上端面 31 (プラグの)棒状栓部 32 (プラグの)パッキン部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線が上下方向のシリンダーと、シリン
    ダーに上方から挿入されるプラグとからなり、互いに摺
    接するシリンダーの内周面とプラグの外周面の何れか一
    方に、液化ガスを通すための溝部が形成されていて、固
    定されたシリンダーに対して上下動可能なプラグがその
    最下端位置に達すると、ノズルが閉鎖されるように構成
    されている液化ガス添加用ノズルにおいて、プラグと、
    それを上下動させるためのロッドとが、自在継ぎ手を介
    して可動的に連結されていることを特徴とする液化ガス
    添加用ノズル。
  2. 【請求項2】 シリンダーの上端面が、外周部から中央
    部に向かって下方に傾斜するような傾斜面に形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の液化ガス添加用
    ノズル。
  3. 【請求項3】 シリンダーの内周面と摺接するプラグの
    棒状栓部の上方に、シリンダーの材料よりも柔らかい材
    料からなるパッキン部材が設けられ、このパッキン部材
    の下面が、シリンダーの上端面の形状と合致するように
    形成されていることを特徴とする請求項2に記載の液化
    ガス添加用ノズル。
  4. 【請求項4】 パッキン部材が樹脂製であることを特徴
    とする請求項3に記載の液化ガス添加用ノズル。
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