JP2003137104A - ケーブル式ステアリング装置 - Google Patents

ケーブル式ステアリング装置

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JP2003137104A
JP2003137104A JP2001340824A JP2001340824A JP2003137104A JP 2003137104 A JP2003137104 A JP 2003137104A JP 2001340824 A JP2001340824 A JP 2001340824A JP 2001340824 A JP2001340824 A JP 2001340824A JP 2003137104 A JP2003137104 A JP 2003137104A
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steering
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブル式ステアリング装置において、ステ
アリング操作部材の操作量に対する車輪の転舵角の比を
任意に変更できるようにする。 【解決手段】 ステアリングギヤボックスに連なる従動
プーリ60を収納する従動プーリケーシング14の内部
に、アクチュエータで回転するアーム105を配置し、
このアーム105の両端に設けた一対のガイドプーリ1
09,111を経由させたインナーケーブル15i,1
6iを従動プーリ60に巻き付ける。アクチュエータで
アーム105を回転させて駆動プーリにおけるケーブル
離脱点と従動プーリ60におけるケーブル離脱点p2,
q2との間のケーブル長を変化させることで、ドライバ
ーのステアリング操作に重畳して、あるいはドライバー
のステアリング操作と独立して従動プーリ60を任意に
回転させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドライバーにより
操作されるステアリング操作部材とステアリングギヤボ
ックスとをボーデンケーブル等の撓み易い操作ケーブル
で接続したケーブル式ステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ドライバーによるステアリングハンドル
の操舵角に対する車輪の転舵角の比率を変更可能にし、
車両の運転状態に応じてステアリングの効きを敏感にし
たり鈍感にしたりする可変舵角比操舵装置を、ステアリ
ングハンドルからステアリングギヤボックスに至る操舵
トルクの伝達経路に配置したものが、本出願人の出願に
係る特開2000−264237号公報、特許第286
6302号公報により公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ステアリン
グハンドルとステアリングギヤボックスとがステアリン
グシャフト、連結シャフト、自在継ぎ手等を介して連結
されていると、ステアリングハンドルやステアリングギ
ヤボックスを設ける位置に制約が生じてしまい、操舵系
をレイアウトする際の設計自由度が損なわれてしまう問
題がある。そこで、ステアリングハンドルに連結されて
回転する駆動プーリとステアリングギヤボックスに連結
されて回転する従動プーリとをフレキシブルな操作ケー
ブルで接続し、ステアリングハンドルに入力される操舵
トルクを操作ケーブルを介してステアリングギヤボック
スに伝達する、いわゆるケーブル式ステアリング装置を
採用すれば、例えばステアリングハンドルを任意の位置
に移動させたり、操舵系と他部材との干渉を回避したり
して設計自由度を大幅に高めることができる。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、ケーブル式ステアリング装置において、ステアリン
グ操作部材の操作量に対する車輪の転舵角の比を任意に
変更できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、ドライバーに
より操作されるステアリング操作部材に連結されて回転
する駆動プーリと車輪を転舵するステアリングギヤボッ
クスに連結されて回転する従動プーリとを操作ケーブル
で接続し、ステアリング操作部材に入力される操舵トル
クを操作ケーブルを介してステアリングギヤボックスに
伝達するケーブル式ステアリング装置において、駆動プ
ーリの回転角に対する従動プーリの回転角の比を変化さ
せるプーリ回転比可変機構を備えたことを特徴とするケ
ーブル式ステアリング装置が提案される。
【0006】上記構成によれば、ステアリング操作部材
に連結された駆動プーリとステアリングギヤボックスに
連結された従動プーリとを操作ケーブルで接続したの
で、ステアリング操作部材およびステアリングギヤボッ
クスの位置関係を任意に変化させても、ステアリング操
作部材に入力される操舵トルクをステアリングギヤボッ
クスに伝達することが可能となり、操舵系の設計自由度
が高められる。またプーリ回転比可変機構が駆動プーリ
の回転角に対する従動プーリの回転角の比を変化させる
ので、ステアリング操作部材の操作量に対する車輪の転
舵角の比を任意に変更し、ステアリングの効きを敏感に
したり鈍感にしたりすることができる。しかも駆動プー
リが停止状態にあるときにプーリ回転比可変機構で従動
プーリを回転させることにより、つまり駆動プーリの回
転角に対する従動プーリの回転角の比を無限大に設定す
ることにより、ドライバーのステアリング操作によらな
い自動操舵を行うことができる。
【0007】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、前記プーリ回転比可変機構
は、駆動プーリにおけるケーブル離脱点と従動プーリに
おけるケーブル離脱点との間のケーブル長を変化させる
ことにより、駆動プーリの回転角に対する従動プーリの
回転角の比を変化させることを特徴とするケーブル式ス
テアリング装置が提案される。
【0008】上記構成によれば、プーリ回転比可変機構
は駆動プーリのケーブル離脱点と従動プーリのケーブル
離脱点との間のケーブル長を変化させるので、ケーブル
の中間部を引いたり弛めたりすることで駆動プーリの回
転角に対する従動プーリの回転角の比を変化させること
ができる。
【0009】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項2の構成に加えて、駆動プーリおよび従動プーリ
が該プーリへの巻き方向が逆の第1操作ケーブルおよび
第2操作ケーブルで接続され、駆動プーリおよび従動プ
ーリの何れか一方のプーリの近傍に配置された前記プー
リ回転比可変機構は、回転軸と、回転軸に中間部を固定
されたアームと、回転軸を回転させる駆動源と、アーム
の一端に回転自在に支持され、第1操作ケーブルの中間
部を案内して前記何れか一方のプーリに導く第1ガイド
プーリと、アームの他端に回転自在に支持され、第2操
作ケーブルの中間部を案内して前記何れか一方のプーリ
に導く第2ガイドプーリとを備え、駆動源で回転軸を回
転させて駆動プーリにおけるケーブル離脱点と従動プー
リにおけるケーブル離脱点との間のケーブル長を変化さ
せることを特徴とするケーブル式ステアリング装置が提
案される。
【0010】上記構成によれば、回転軸を駆動源で回転
させると、回転軸に固定したアームの両端に設けた第
1、第2ガイドプーリの一方に案内された操作ケーブル
が引かれて他方に案内された操作ケーブルが弛められる
ため、駆動プーリのプーリ離脱点および従動プーリのプ
ーリ離脱点間のケーブル長を、第1、第2ケーブルの一
方で長くして他方で短くし、駆動プーリの回転角に対す
る従動プーリの回転角の比を変化させることができる。
しかも回転軸の回転方向、回転角、回転速度を変化させ
るだけで、前記回転角の比を任意に制御することが可能
となる。
【0011】また請求項4に記載された発明によれば、
請求項2の構成に加えて、駆動プーリおよび従動プーリ
が該プーリへの巻き方向が逆の第1操作ケーブルおよび
第2操作ケーブルで接続され、駆動プーリおよび従動プ
ーリの何れか一方のプーリの近傍に配置された前記プー
リ回転比可変機構は、固定軸と、固定軸に中間部を回転
自在に支持されたアームと、アームを固定軸まわりに回
転させる駆動源と、アームの一端に回転自在に支持さ
れ、第1操作ケーブルの中間部を案内して前記何れか一
方のプーリに導く第1ガイドプーリと、アームの他端に
回転自在に支持され、第2操作ケーブルの中間部を案内
して前記何れか一方のプーリに導く第2ガイドプーリと
を備え、駆動源でアームを回転させて駆動プーリにおけ
るケーブル離脱点と従動プーリにおけるケーブル離脱点
との間のケーブル長を変化させることを特徴とするケー
ブル式ステアリング装置が提案される。
【0012】上記構成によれば、固定軸に支持したアー
ムを駆動源で回転させると、アームの両端に設けた第
1、第2ガイドプーリの一方に案内された操作ケーブル
が引かれて他方に案内された操作ケーブルが弛められる
ため、駆動プーリのプーリ離脱点および従動プーリのプ
ーリ離脱点間のケーブル長を、第1、第2ケーブルの一
方で長くして他方で短くし、駆動プーリの回転角に対す
る従動プーリの回転角の比を変化させることができる。
しかもアームの回転方向、回転角、回転速度を変化させ
るだけで、前記回転角の比を任意に制御することが可能
となる。
【0013】尚、実施例のステアリングハンドル11は
本発明のステアリング操作部材に対応し、実施例の第
1、第2操作ケーブル15,16は本発明の操作ケーブ
ルに対応し、実施例のアッパーシャフト102およびロ
アシャフト104は本発明の回転軸に対応し、実施例の
アッパーアーム105およびロアアーム106は本発明
のアームに対応し、実施例のアクチュエータ114は本
発明の駆動源に対応する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0015】図1〜図10は本発明の第1実施例を示す
もので、図1はケーブル式ステアリング装置の全体斜視
図、図2は図1の2−2線拡大断面図、図3は図2の3
−3線断面図、図4は操舵トルクセンサの斜視図、図5
は操舵トルクセンサの差動トランスの回路図、図6は操
舵トルクセンサの作用説明図、図7は図1の7−7線拡
大断面図、図8は図7の8−8線断面図、図9は図7の
9−9線断面図、図10は図8に対応する作用説明図で
ある。
【0016】図1に示すように、自動車のステアリング
ハンドル11の前方に設けた駆動プーリケーシング12
と、ステアリングギヤボックス13の上方に設けた従動
プーリケーシング14とが、ボーデンケーブルよりなる
第1操作ケーブル15および第2操作ケーブル16によ
って接続される。ステアリングギヤボックス13の両端
部から車体左右方向に延びるタイロッド17L,17R
が、左右の車輪WL,WRを支持するナックル(図示せ
ず)に接続される。駆動プーリケーシング12の内部に
はステアリングハンドル11に入力される操舵トルクを
検出する操舵トルクセンサが内蔵されており、検出した
操舵トルクが入力される制御装置18からの司令で従動
プーリケーシング14と一体のギヤケーシング19に設
けたアクチュエータ20が作動し、ドライバーのステア
リング操作をアシストする。
【0017】図2に示すように、駆動プーリケーシング
12は、リヤハウジング21、センターハウジング22
およびフロントハウジング23をボルト24…で結合し
てなり、フロントハウジング23の前面に図示せぬボル
トでフロントカバー25が結合される。駆動プーリケー
シング12は、リヤハウジング21に設けたブラケット
21aが取付ステー26にピン27で固定され、フロン
トハウジング23に設けたブラケット23aが取付ステ
ー26にボルト28で固定される。
【0018】ステアリングハンドル11に接続される中
空のステアリングシャフト29は、2個のボールベアリ
ング30,31でリヤハウジング21に回転自在に支持
される。ステアリングハンドル11と同軸に配置される
中空のプーリシャフト32の外周に金属製のプーリボス
33が固定されており、このプーリボス33の外周に形
成したセレーション部33aを覆うように合成樹脂製の
駆動プーリ本体34が一体にモールドされる。プーリボ
ス33の両端部が2個のボールベアリング35,36で
それぞれフロントハウジング23およびフロントカバー
25に回転自在に支持されるとともに、プーリシャフト
32がボールベアリング37でセンターハウジング22
に回転自在に支持される。プーリボス33および駆動プ
ーリ本体34は本発明の駆動プーリ59を構成する。
【0019】プーリシャフト32の後端部外周にステア
リングシャフト29の前端部内周が相対回転自在に嵌合
しており、ステアリングシャフト29の中空部とプーリ
シャフト32の中空部とに、トーションバー38の両端
部が嵌合して各々ピン39,40で結合される。従っ
て、ステアリングシャフト29に入力された操舵トルク
は、ステアリングシャフト29からトーションバー38
を介してプーリシャフト32に伝達されることになり、
センターハウジング22の内部に設けられた操舵トルク
センサ41がトーションバー38の捩れ量に基づいて操
舵トルクを検出する。
【0020】図2および図4から明らかなように、操舵
トルクセンサ41は、プーリシャフト32の外周に相対
回転不能、かつ軸方向スライド可能に支持された円筒状
のスライダ42と、ステアリングシャフト29に固定さ
れてスライダ42に形成した傾斜溝42aに嵌合するガ
イドピン43と、合成樹脂製のスライダ42の外周に固
定した磁性体リング44と、センターハウジング22の
内周に固定されて磁性体リング44に対向する差動トラ
ンス45と、ガイドピン43および傾斜溝42a間のガ
タを防止すべくスライダ42を前方に付勢するコイルば
ね46とを備える。
【0021】図5に示すように、操舵トルクセンサ41
の差動トランス45は、交流電源47に接続された一次
コイル48と、第1二次コイル49と、第2二次コイル
50とを備えており、磁性体リング44は第1、第2二
次コイル49,50間に配置された可動鉄心を構成す
る。
【0022】図2から明らかなように、プーリシャフト
32の前端部とプーリボス33とはセレーション結合部
51において結合されるとともに、プーリシャフト32
の前端部に向かって先細になったテーパー結合部52を
介して結合される。プーリシャフト32の前端にナット
53がねじ込まれており、ナット53からの荷重でプー
リボス33をプーリシャフト32に沿って後方に付勢す
ることにより、テーパー結合部52を充分な面圧で密着
させてプーリシャフト32およびプーリボス33を強固
に一体化することができる。これにより、セレーション
結合部51に存在する微小なガタの影響を解消し、騒音
の発生を抑制することができるだけでなく操舵フィーリ
ングを向上させることができる。ナット53を締め付け
るとき、駆動プーリ59が軸方向に移動可能であるた
め、駆動プーリケーシング12に無理な荷重が加わるこ
とが防止される。
【0023】図2および図3から明らかなように、第
1、第2操作ケーブル15,16は、合成樹脂製のアウ
ターチューブ15o,16oと、その内部にスライド自
在に収納される金属縒り線よりなるインナーケーブル1
5i,16iとから構成される。2本のインナーケーブ
ル15i,16iの端部に固定した短円柱状のピン5
4,54が駆動プーリ本体34の両端面に形成したピン
孔34a,34aに嵌合し、ピン54,54から延びる
2本のインナーケーブル15i,16iは駆動プーリ本
体34の外周に形成した1本の螺旋溝34bに沿って相
互に接近する方向に巻き付けられた後、プーリシャフト
32の軸線に直交する方向に引き出される。
【0024】フロントハウジング23には円筒状をなす
2個の接続部23b,23bが形成されており、それら
の内部にアウターチューブ結合部材56,56のボス部
56a,56aが固定される。ボス部56a,56aか
ら接続部23b,23bの外部に延びるパイプ部56
b,56bがアウターチューブ15o,16oの外周に
嵌合し、かしめ部56c,56cをかしめることでアウ
ターチューブ15o,16oの端部がフロントハウジン
グ23に固定される。アウターチューブ結合部材56,
56のボス部56a,56aの内周には、インナーケー
ブル15i,16iとボス部56a,56aとが直接擦
れるのを防止すべく、滑りの良い合成樹脂製のガイドブ
ッシュ57,57が保持される。
【0025】図7に示すように、従動プーリケーシング
14はボルト67…(図8参照)で結合されたアッパー
ハウジング61とロアハウジング62とから構成され、
アッパーハウジング61およびロアハウジング62間に
ケーブル案内ハウジング63がボルト64で固定される
とともに、ロアハウジング62の下面にギヤケーシング
19が結合される。
【0026】アッパーハウジング61に設けたボールベ
アリング66と、ギヤケーシング19に設けた2個のボ
ールベアリング68,69とにプーリシャフト70が回
転自在に支持される。上側のボールベアリング66は、
プーリシャフト70を直接支持しておらず、プーリシャ
フト70の外周に固定したプーリボス71を支持してい
る。アッパーハウジング61に設けたボールベアリング
66は袋状のナット72で抜け止めされ、ギヤケーシン
グ19に設けた下側のボールベアリング69は袋状のナ
ット73で抜け止めされる。
【0027】プーリシャフト70の上端部とプーリボス
71とはセレーション結合部74において結合されると
ともに、プーリシャフト70の上端部に向かって先細に
なったテーパー結合部75を介して結合される。プーリ
シャフト70の上端にナット76がねじ込まれており、
ナット76からの荷重でプーリボス71をプーリシャフ
ト70に沿って下方に付勢することにより、テーパー結
合部75を充分な面圧で密着させてプーリシャフト70
およびプーリボス71を強固に一体化することで、セレ
ーション結合部74に存在する微小なガタの影響を解消
して騒音の発生を抑制し、また操舵フィーリングを向上
させることができる。ナット76を締め付けるとき、従
動プーリ60が軸方向に移動可能であるため、従動プー
リケーシング14やギヤケーシング19に無理な荷重が
加わることが防止される。
【0028】プーリボス71の外周のセレーション部7
1aに合成樹脂製の従動プーリ本体77が一体にモール
ドされており、第1、第2操作ケーブル15,16のイ
ンナーケーブル15i,16iの端部に固定した短円柱
状のピン78,78が従動プーリ本体77の両端面に形
成したピン孔77a,77aに嵌合し、ピン78,78
から延びる2本のインナーケーブル15i,16iは従
動プーリ本体77の外周に形成した1本の螺旋溝77b
に沿って相互に接近する方向に巻き付けられた後、後述
するプーリ回転比可変機構65を経由してプーリシャフ
ト70の軸線に直交する方向に引き出される。このと
き、第1、第2操作ケーブル15,16のアウターチュ
ーブ15o,16oは、アウターチューブ結合部材79
を介してケーブル案内ハウジング63に固定される。プ
ーリボス71および従動プーリ本体77は本発明の従動
プーリ60を構成する。
【0029】シール部材91を介して従動プーリケーシ
ング14との間をシールされたギヤケーシング19の上
部において、プーリシャフト70に固定されたウオーム
ホイール82と、電気モータよりなるアクチュエータ2
0(図1参照)の出力軸20aに固定したウオーム83
とが噛み合っている。プーリシャフト70の下部に形成
したピニオン84に、ステアリングギヤボックス13
(図1参照)のラック85が噛み合っており、その噛み
合い部においてラック85がピニオン84に向けて付勢
される。
【0030】即ち、ギヤケーシング19に形成した貫通
孔19aにスライド部材86がOリング87を介してス
ライド可能に嵌合しており、貫通孔19aにねじ結合し
たばね座88とスライド部材86との間に配置したコイ
ルばね89の弾発力で、スライド部材86に設けた低摩
擦部材90がラック85の背面に当接する。これによ
り、プーリシャフト70の回転がピニオン84を介して
ラック85に伝達されて車輪Wf,Wfが転舵される際
に、ラック85は大きな摺動抵抗を受けることなくガタ
や撓みの発生を防止されてスムーズに作動することがで
きる。
【0031】次に、図7〜図9に基づいてプーリ回転比
可変機構65の構造を説明する。
【0032】アッパーハウジング61にボールベアリン
グ101を介して支持されたアッパーシャフト102
と、ロアハウジング62にボールベアリング103を介
して支持されたロアシャフト104とが同軸に配置され
ており、アッパーシャフト102の下端に固定した断面
クランク状のアッパーアーム105の中間部と、ロアシ
ャフト104の上端に固定した断面クランク状のロアア
ーム106の中間部とが、コ字状の連結部材107で一
体に連結される。相互に対向するアッパーアーム105
およびロアアーム106の一端部間は球面軸受け108
を介して接続されており、この球面軸受け108に第1
ガイドプーリ109が首振り可能に支持される。また相
互に対向するアッパーアーム105およびロアアーム1
06の他端部間は球面軸受け110を介して接続されて
おり、この球面軸受け110に第2ガイドプーリ111
が首振り可能に支持される。
【0033】アウターチューブ結合部材79を通って従
動プーリケーシング14の内部に導かれた第1操作ケー
ブル15のインナーケーブル15iは、第1ガイドプー
リ109を経由して従動プーリ60に巻き付けられ、ま
たアウターチューブ結合部材79を通って従動プーリケ
ーシング14の内部に導かれた第2操作ケーブル16の
インナーケーブル16iは、第2ガイドプーリ111を
経由して従動プーリ60に巻き付けられる。
【0034】アッパーアーム105およびロアアーム1
06を断面クランク状に形成したことにより、第1ガイ
ドプーリ109および第2ガイドプーリ111の高さに
段差を付けることができ、また連結部材107をコ字状
に形成したことにより、第1ガイドプーリ109および
第2ガイドプーリ111との干渉を回避することができ
る。
【0035】アッパーシャフト102は、その上端にナ
ット112をねじ込むことにより、ボールベアリング1
01を介してアッパーハウジング61に対して軸方向に
位置決めされる。そしてナット112の上方は、アッパ
ーハウジング61にねじ込まれた袋状のナット113に
より覆われる。
【0036】アッパーハウジング61に支持したアクチ
ュエータ114の出力軸114aに設けたウオーム11
5が、アッパーシャフト102に固定したウオームホイ
ール116に噛み合っており、従って、アクチュエータ
114を駆動することでウオーム115およびウオーム
ホイール116を介してアッパーシャフト102を回転
させると、そのアッパーシャフト102に接続されたア
ッパーアーム105、ロアアーム106、連結部材10
7およびロアシャフト104が一体に回転する。
【0037】次に、上記構成を備えた本発明の第1実施
例の作用について説明する。
【0038】先ず、プーリ回転比可変機構65が図8に
示す中立位置に保持されている場合について説明する。
【0039】操舵トルクセンサ41で検出した操舵トル
クは制御装置18に入力され、制御装置18は操舵トル
クに基づいてアクチュエータ20の作動を制御する。即
ち、車両を旋回させるべくステアリングハンドル11を
操作すると、図2に示すように、操舵トルクがステアリ
ングシャフト29およびトーションバー38を介してプ
ーリシャフト32に伝達され、駆動プーリ本体34に巻
き付けられた第1、第2操作ケーブル15,16の一方
のインナーケーブル15i,16iが引かれ、他方のイ
ンナーケーブル15i,16iが弛められることによ
り、駆動プーリ59の回転が従動プーリ60に伝達され
る。その結果、図7に示すプーリシャフト70が回転
し、ステアリングギヤボックス13内のピニオン84、
ラック85およびタイロッド17L,17Rを介して車
輪WL,WRに操舵トルクが伝達される。
【0040】ステアリングハンドル11に操舵トルクが
入力されていないとき、トーションバー38は捩れ変形
せずにステアリングシャフト29およびプーリシャフト
32は同位相に保持され、図6(B)に示すように、ス
テアリングシャフト29のガイドピン43は傾斜溝42
aの中央にあってスライダ42は上下方向中央位置に保
持される。このとき、図5に示すように、スライダ42
に設けた磁性体リング44は第1二次コイル49および
第2二次コイル50の中間位置にあり、両二次コイル4
9,50の出力電圧が等しくなって操舵トルクがゼロで
あることが検出される。
【0041】またステアリングハンドル11が右方向に
操作されてステアリングシャフト29に図6(A)の矢
印a方向の操舵トルクが入力されると、トーションバー
38が捩じれ変形してステアリングシャフト29とプー
リシャフト32(即ち、プーリシャフト32に対して相
対回転不能なスライダ42)との間に位相差が発生する
ため、ステアリングシャフト29のガイドピン43に傾
斜溝42aを押されたスライダ42が上方にスライドす
る。その結果、上側の第1二次コイル49の出力電圧が
増加するとともに下側の第2二次コイル50の出力電圧
が減少し、その電圧差に基づいて右転舵方向の操舵トル
クが検出される。同様に、ステアリングハンドル11が
左方向に操作されてステアリングシャフト29に図6
(C)の矢印b方向に操舵トルクが入力されると、トー
ションバー38が捩じれ変形してステアリングシャフト
29とプーリシャフト32(即ち、スライダ42)との
間に位相差が発生するため、ステアリングシャフト29
のガイドピン43に傾斜溝42aを押されたスライダ4
2が下方にスライドする。その結果、上側の第1二次コ
イル49の出力電圧が減少するとともに下側の第2二次
コイル50の出力電圧が増加し、その電圧差に基づいて
左転舵方向の操舵トルクが検出される。
【0042】このように、操舵トルクセンサ41で操舵
トルクが検出されると、制御装置18は操舵トルクセン
サ41で検出した操舵トルクが予め設定した所定値に保
持されるように、アクチュエータ20を駆動する。これ
により、アクチュエータ20のトルクがウオーム83お
よびウオームホイール82を介してプーリシャフト70
に伝達され、ドライバーによるハンドル操作がアシスト
される。差動トランス45を有する操舵トルクセンサ4
1とアクチュエータ20とを組み合わせたことにより、
電気的な制御だけでアクチュエータ20を作動させるこ
とが可能となり、制御系の構造が簡素化される。
【0043】続いて、プーリ回転比可変機構65が作動
した場合について説明する。
【0044】ドライバーがステアリングハンドル11を
中立位置に保持している状態で、図10に示すようにア
クチュエータ114を駆動してプーリ回転比可変機構6
5のアッパーアーム105およびロアアーム106を矢
印a方向に回転させると、第1ガイドプーリ109が従
動プーリ60に接近することで第1操作ケーブル15の
インナーケーブル15iが弛められ、かつ第2ガイドプ
ーリ111が従動プーリ60から離反することで第2操
作ケーブル16のインナーケーブル16iが引かれる。
その結果、駆動プーリ59に対する第1操作ケーブル1
5のインナーケーブル15iの離脱点p1(図3参照)
と、従動プーリ60に対する第1操作ケーブル15のイ
ンナーケーブル15iの離脱点p2(図10参照)との
間のインナーケーブル15iの長さが減少し、逆に駆動
プーリ59に対する第2操作ケーブル16のインナーケ
ーブル16iの離脱点q1(図3参照)と、従動プーリ
60に対する第2操作ケーブル16のインナーケーブル
16iの離脱点q2(図10参照)との間のインナーケ
ーブル16iの長さが増加するため、従動プーリ60は
矢印b方向に回転する。
【0045】即ち、ステアリングハンドル11を操作し
なくても、アクチュエータ114でアッパーアーム10
5およびロアアーム106を回転させることで、従動プ
ーリ60を任意の方向に回転させて車輪Wf,Wfを転
舵し、アクティブステアリング装置の機能を発揮させる
ことができる。またドライバーによるステアリングハン
ドル11の操舵と同時にアクチュエータ114を作動さ
せれば、ドライバーのステアリング操作による従動プー
リ60の回転とアクチュエータ114の作動による従動
プーリ60の回転とが重畳して車輪Wf,Wfが転舵さ
れ、可変舵角比操舵装置の機能を発揮させることができ
る。
【0046】このように、ドライバーのステアリング操
作による従動プーリ60の回転とアクチュエータ114
の作動による従動プーリ60の回転とが重畳するので、
ドライバーのステアリング操作をアシストする方向にア
クチュエータ114を作動させてステアリングの効きを
鋭くしたり、ドライバーのステアリング操作をキャンセ
ルする方向にアクチュエータ114を作動させてステア
リングの効きを鈍くしたりすることができる。このと
き、ステアリングハンドル11の回転角に応じてアクチ
ュエータ114の作動量を制御すれば、駆動プーリ59
の回転角に対する従動プーリ60の回転角の比を所定値
に設定することができる。
【0047】例えば、ステアリングハンドル11を操作
していないときにアクチュエータ114を作動させれば
前記比は無限大になり、ステアリングハンドル11を操
作しているときに、その操作を完全にキャンセルするよ
うにアクチュエータ114を作動させれば前記比は0に
なり、またステアリングハンドル11の操作方向と逆方
向に従動プーリ60が回転するようにアクチュエータ1
14を作動させれば前記比は負値になる。
【0048】以上のように、ステアリングハンドル11
に連動する駆動プーリ59とステアリングギヤボックス
13に連動する従動プーリ60とを自由に屈曲可能な第
1、第2操作ケーブル15,16で接続したので、ステ
アリングハンドル11やステアリングギヤボックス13
の位置の設定自由度を大幅に増加させることができ、し
かもアクチュエータ114で第1、第2ガイドプーリ1
09,111の位置を変更するだけの簡単な構造で従動
プーリ60を回転させることができるので、僅かなコス
トの上昇だけで操舵系の機能を大幅に高めることができ
る。
【0049】尚、第1、第2ガイドプーリ109,11
1と従動プーリ60との距離が変化すると、あるいは従
動プーリ60の回転に伴って従動プーリ60のケーブル
離脱点p2,q2の軸方向位置が変化すると、第1、第
2操作ケーブル15,16のインナーケーブル15i,
16iの傾斜方向に応じて球面軸受け108,110ま
わりに第1、第2ガイドプーリ109,111が傾くの
で、インナーケーブル15i,16iが第1、第2ガイ
ドプーリ109,111から外れるのを確実に防止して
スムーズな作動を可能にすることができる。
【0050】次に、図11に基づいて本発明の第2実施
例を説明する。
【0051】第2実施例のプーリ回転比可変機構65は
アクチュエータ114と、アクチュエータ114の出力
軸114aに設けたウオーム115と、ウオーム115
に噛み合うウオームホイール116と、ウオームホイー
ル116の回転軸121に固定したアーム122と、ア
ーム122の両端にそれぞれ支点ピン123、124を
介して基端を揺動自在に支持した一対のレバー125,
126と、それぞれのレバー125,126の先端に支
軸127,128および球面軸受け(図示せず)を介し
て回転自在に支持した第1、第2ガイドプーリ109,
111とを備えており、一対のインナーケーブル15
i,16iは第1、第2ガイドプーリ109,111を
経由して従動プーリ60に巻き付けられる。
【0052】この第2実施例によれば、アクチュエータ
114でウオーム115およびウオームホイール116
を介して回転軸121を例えば矢印c方向に回転させる
と、回転軸121と一体のアーム122に支持した上側
のレバー125が従動プーリ60に接近して一方のイン
ナーケーブル15iが弛められ、下側のレバー126が
従動プーリ60から離反して他方のインナーケーブル1
6iが引かれることで、ドライバーのステアリング操作
と独立して、あるいはドライバーのステアリング操作と
重畳して従動プーリ60を回転させることができる。
【0053】次に、図12に基づいて本発明の第3実施
例を説明する。
【0054】プーリシャフト70に支持した従動プーリ
60が収納される従動プーリケーシング14の内部に、
図示せぬ駆動源に接続されて矢印d−d′方向に移動す
るレバー129を設け、その両端に支持した第1、第2
ガイドプーリ109,111の外端をそれぞれインナー
ケーブル15i,16iに当接させる。レバー129を
矢印d方向に移動させれば、インナーケーブル15iが
引かれてインナーケーブル16iが弛められるため、従
動プーリ60は矢印e方向に回転する。逆に、レバー1
29を矢印d′方向に移動させれば、インナーケーブル
16iが引かれてインナーケーブル15iが弛められる
ため、従動プーリ60は矢印e′方向に回転する。
【0055】次に、図13に基づいて本発明の第4実施
例を説明する。
【0056】プーリシャフト70に支持した従動プーリ
60が収納される従動プーリケーシング14の内部に、
図示せぬ駆動源に接続されて矢印f−f′方向に移動す
るレバー129を設け、その両端に支持した第1、第2
ガイドプーリ109,111の内端をそれぞれインナー
ケーブル15i,16iに当接させる。レバー129を
矢印f方向に移動させれば、インナーケーブル16iが
引かれてインナーケーブル15iが弛められるため、従
動プーリ60は矢印g方向に回転する。逆に、レバー1
29を矢印f′方向に移動させれば、インナーケーブル
15iが引かれてインナーケーブル16iが弛められる
ため、従動プーリ60は矢印g′方向に回転する。
【0057】次に、図14に基づいて本発明の第5実施
例を説明する。
【0058】プーリシャフト70に支持した従動プーリ
60が収納される従動プーリケーシング14の内部に、
図示せぬ駆動源に接続されて支点ピン130,130ま
わりに矢印h−h′方向に回転する一対のレバー12
9,129を設け、各々のレバー129,129の両端
に支持した各2個の第1、第2ガイドプーリ109,1
09;111,111にそれぞれインナーケーブル15
i,16iをS字状に巻き付ける。一対のレバー12
9,129を矢印h,h方向に回転させれば、インナー
ケーブル15iが引かれてインナーケーブル16iが弛
められるため、従動プーリ60は矢印i方向に回転す
る。逆に、一対のレバー129,129を矢印h′,
h′方向に回転させれば、インナーケーブル16iが引
かれてインナーケーブル15iが弛められるため、従動
プーリ60は矢印i′方向に回転する。
【0059】次に、図15に基づいて本発明の第6実施
例を説明する。
【0060】プーリシャフト70に支持した従動プーリ
60が収納される従動プーリケーシング14の内部に、
図示せぬ駆動源に接続されて回転軸132まわりに矢印
j−j′方向に回転するピニオン133を設け、従動プ
ーリケーシング14にスライド自在に支持した一対のア
ウターチューブ15o,16oの端部に形成したラック
134,134を前記ピニオン133に噛み合わせる。
ピニオン133を矢印j方向に回転させれば、一方のア
ウターチューブ15oが従動プーリケーシング14から
押し出されて他方のアウターチューブ16oが従動プー
リケーシング14に引き込まれるため、アウターチュー
ブ15oに収納されたインナーケーブル15iが従動プ
ーリケーシング14から押し出され、アウターチューブ
16oに収納されたインナーケーブル16iが従動プー
リケーシング14に引き込まれることで、従動プーリ6
0が矢印k方向に回転する。逆にピニオン133を矢印
j′方向に回転させれば、一方のアウターチューブ15
oが従動プーリケーシング14に引き込まれて他方のア
ウターチューブ16oが従動プーリケーシング14から
押し出されるため、それに追従するインナーケーブル1
5i,16iによって従動プーリ60が矢印k′方向に
回転する。
【0061】次に、図16に基づいて本発明の第7実施
例を説明する。
【0062】駆動プーリ59および従動プーリ60の中
間位置に配置した中間ケーシング131の内部に、図示
せぬ駆動源に接続されて支点ピン130,130まわり
に矢印m−m′方向に回転する一対のレバー129,1
29を設け、各々のレバー129,129の両端に支持
した各2個の第1、第2ガイドプーリ109,109;
111,111にそれぞれインナーケーブル15i,1
6iをS字状に巻き付ける。一対のレバー129,12
9を矢印m,m方向に回転させれば、インナーケーブル
15iが引かれてインナーケーブル16iが弛められる
ため、従動プーリ60は矢印n方向に回転する。逆に、
一対のレバー129,129を矢印m′,m′方向に回
転させれば、インナーケーブル16iが引かれてインナ
ーケーブル15iが弛められるため、従動プーリ60は
矢印n′方向に回転する。
【0063】これら第2実施例〜第7実施例によれば、
上記第1実施例と同様の作用効果を奏することができ
る。特に第7実施例によれば、中間ケーシング131を
任意の位置に配置することで、必要スペースの増加を招
くことなく従動プーリケーシング14の小型化を図るこ
とができる。
【0064】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0065】例えば、第1実施例では回転自在なアッパ
ーシャフト102およびロアシャフト104にアッパー
アーム105およびロアアーム106を固定し、アクチ
ュエータ114でアッパーシャフト102を駆動するこ
とでアッパーアーム105およびロアアーム106を回
転させているが、アッパーシャフト102およびロアシ
ャフト104の代わり回転不能な固定軸を設け、この固
定軸に回転自在に支持したアッパーアーム105および
ロアアーム106をアクチュエータ114で回転させて
も同様の作用効果を達成することができる。
【0066】またプーリ回転比可変機構65を従動プー
リケーシング14の内部に配置する代わりに、駆動プー
リケーシング12の内部に配置することができる。
【0067】また実施例ではステアリング操作部材とし
て円形のステアリングハンドル11を例示したが、バー
型やスティック型等の任意の形状のステアリング操作部
材を採用することができる。
【0068】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、ステアリング操作部材に連結された駆動プー
リとステアリングギヤボックスに連結された従動プーリ
とを操作ケーブルで接続したので、ステアリング操作部
材およびステアリングギヤボックスの位置関係を任意に
変化させても、ステアリング操作部材に入力される操舵
トルクをステアリングギヤボックスに伝達することが可
能となり、操舵系の設計自由度が高められる。またプー
リ回転比可変機構が駆動プーリの回転角に対する従動プ
ーリの回転角の比を変化させるので、ステアリング操作
部材の操作量に対する車輪の転舵角の比を任意に変更
し、ステアリングの効きを敏感にしたり鈍感にしたりす
ることができる。しかも駆動プーリが停止状態にあると
きにプーリ回転比可変機構で従動プーリを回転させるこ
とにより、つまり駆動プーリの回転角に対する従動プー
リの回転角の比を無限大に設定することにより、ドライ
バーのステアリング操作によらない自動操舵を行うこと
ができる。
【0069】また請求項2に記載された発明によれば、
プーリ回転比可変機構は駆動プーリのケーブル離脱点と
従動プーリのケーブル離脱点との間のケーブル長を変化
させるので、ケーブルの中間部を引いたり弛めたりする
ことで駆動プーリの回転角に対する従動プーリの回転角
の比を変化させることができる。
【0070】また請求項3に記載された発明によれば、
回転軸を駆動源で回転させると、回転軸に固定したアー
ムの両端に設けた第1、第2ガイドプーリの一方に案内
された操作ケーブルが引かれて他方に案内された操作ケ
ーブルが弛められるため、駆動プーリのプーリ離脱点お
よび従動プーリのプーリ離脱点間のケーブル長を、第
1、第2ケーブルの一方で長くして他方で短くし、駆動
プーリの回転角に対する従動プーリの回転角の比を変化
させることができる。しかも回転軸の回転方向、回転
角、回転速度を変化させるだけで、前記回転角の比を任
意に制御することが可能となる。
【0071】また請求項4に記載された発明によれば、
固定軸に支持したアームを駆動源で回転させると、アー
ムの両端に設けた第1、第2ガイドプーリの一方に案内
された操作ケーブルが引かれて他方に案内された操作ケ
ーブルが弛められるため、駆動プーリのプーリ離脱点お
よび従動プーリのプーリ離脱点間のケーブル長を、第
1、第2ケーブルの一方で長くして他方で短くし、駆動
プーリの回転角に対する従動プーリの回転角の比を変化
させることができる。しかもアームの回転方向、回転
角、回転速度を変化させるだけで、前記回転角の比を任
意に制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ケーブル式ステアリング装置の全体斜視図
【図2】図1の2−2線拡大断面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】操舵トルクセンサの斜視図
【図5】操舵トルクセンサの差動トランスの回路図
【図6】操舵トルクセンサの作用説明図
【図7】図1の7−7線拡大断面図
【図8】図7の8−8線断面図
【図9】図7の9−9線断面図
【図10】図8に対応する作用説明図
【図11】本発明の第2実施例を示す図
【図12】本発明の第3実施例を示す図
【図13】本発明の第4実施例を示す図
【図14】本発明の第5実施例を示す図
【図15】本発明の第6実施例を示す図
【図16】本発明の第7実施例を示す図
【符号の説明】
11 ステアリングハンドル(ステアリング操作
部材) 13 ステアリングギヤボックス 15 第1操作ケーブル(操作ケーブル) 16 第2操作ケーブル(操作ケーブル) 59 駆動プーリ 60 従動プーリ 65 プーリ回転比可変機構 102 アッパーシャフト(回転軸) 104 ロアシャフト(回転軸) 105 アッパーアーム(アーム) 106 ロアアーム(アーム) 109 第1ガイドプーリ 111 第2ガイドプーリ 114 アクチュエータ(駆動源) p1 駆動プーリにおけるケーブル離脱点 q1 駆動プーリにおけるケーブル離脱点 p2 従動プーリにおけるケーブル離脱点 q2 従動プーリにおけるケーブル離脱点 Wf 車輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D030 DA11 3D032 CC08 CC20 CC48 DA15 EB04 EB11 GG01 3D033 CA16 CA21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライバーにより操作されるステアリン
    グ操作部材(11)に連結されて回転する駆動プーリ
    (59)と車輪(Wf,Wf)を転舵するステアリング
    ギヤボックス(13)に連結されて回転する従動プーリ
    (60)とを操作ケーブル(15,16)で接続し、ス
    テアリング操作部材(11)に入力される操舵トルクを
    操作ケーブル(15,16)を介してステアリングギヤ
    ボックス(13)に伝達するケーブル式ステアリング装
    置において、 駆動プーリ(59)の回転角に対する従動プーリ(6
    0)の回転角の比を変化させるプーリ回転比可変機構
    (65)を備えたことを特徴とするケーブル式ステアリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 前記プーリ回転比可変機構(65)は、
    駆動プーリ(59)におけるケーブル離脱点(p1,q
    1)と従動プーリ(60)におけるケーブル離脱点(p
    2,q2)との間のケーブル長を変化させることによ
    り、駆動プーリ(59)の回転角に対する従動プーリ
    (60)の回転角の比を変化させることを特徴とする、
    請求項1に記載のケーブル式ステアリング装置。
  3. 【請求項3】 駆動プーリ(59)および従動プーリ
    (60)が該プーリ(59,60)への巻き方向が逆の
    第1操作ケーブル(15)および第2操作ケーブル(1
    6)で接続され、 駆動プーリ(59)および従動プーリ(60)の何れか
    一方のプーリの近傍に配置された前記プーリ回転比可変
    機構(65)は、 回転軸(102,104)と、 回転軸(102,104)に中間部を固定されたアーム
    (105,106)と、 回転軸(102,104)を回転させる駆動源(11
    4)と、 アーム(105,106)の一端に回転自在に支持さ
    れ、第1操作ケーブル(15)の中間部を案内して前記
    何れか一方のプーリに導く第1ガイドプーリ(109)
    と、 アーム(105,106)の他端に回転自在に支持さ
    れ、第2操作ケーブル(16)の中間部を案内して前記
    何れか一方のプーリに導く第2ガイドプーリ(111)
    と、を備え、 駆動源(114)で回転軸(102,104)を回転さ
    せて駆動プーリ(59)におけるケーブル離脱点(p
    1,q1)と従動プーリ(60)におけるケーブル離脱
    点(p2,q2)との間のケーブル長を変化させること
    を特徴とする、請求項2に記載のケーブル式ステアリン
    グ装置。
  4. 【請求項4】 駆動プーリ(59)および従動プーリ
    (60)が該プーリ(59,60)への巻き方向が逆の
    第1操作ケーブル(15)および第2操作ケーブル(1
    6)で接続され、 駆動プーリ(59)および従動プーリ(60)の何れか
    一方のプーリの近傍に配置された前記プーリ回転比可変
    機構(65)は、 固定軸と、 固定軸に中間部を回転自在に支持されたアーム(10
    5,106)と、 アーム(105,106)を固定軸まわりに回転させる
    駆動源(114)と、アーム(105,106)の一端
    に回転自在に支持され、第1操作ケーブル(15)の中
    間部を案内して前記何れか一方のプーリに導く第1ガイ
    ドプーリ(109)と、 アーム(105,106)の他端に回転自在に支持さ
    れ、第2操作ケーブル(16)の中間部を案内して前記
    何れか一方のプーリに導く第2ガイドプーリ(111)
    と、を備え、 駆動源(114)でアーム(105,106)を回転さ
    せて駆動プーリ(59)におけるケーブル離脱点(p
    1,q1)と従動プーリ(60)におけるケーブル離脱
    点(p2,q2)との間のケーブル長を変化させること
    を特徴とする、請求項2に記載のケーブル式ステアリン
    グ装置。
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