JP2003137082A5 - - Google Patents
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以下の各項のうち(1)項が請求項1に対応し、(3)項が請求項2に対応し、(5)項〜(7)項が請求項3〜5に対応する。また、(9)項が請求項6に対応し、(13)項、(15)項が請求項7、8に対応する。
(1)前輪の回転を抑制する前輪ブレーキと、
後輪の回転を抑制する後輪ブレーキと、
少なくとも、これら前輪ブレーキの作動力と後輪ブレーキの作動力とをそれぞれ別個に制御するブレーキ作動力制御装置と
を含むブレーキ制御装置であって、
前記ブレーキ作動力制御装置が、(a)前記前輪ブレーキの作動力を制御する前輪ブレーキ制御アクチュエータと、(b)前記後輪ブレーキの作動力を制御する後輪ブレーキ制御アクチュエータと、(c)これら前輪ブレーキ制御アクチュエータと後輪ブレーキ制御アクチュエータとの少なくとも一方の発熱の状態に基づいて、前記前輪ブレーキ制御アクチュエータと後輪ブレーキ制御アクチュエータとの少なくとも一方を制御することにより、車両が停止した後に、前記前輪ブレーキの作動力と後輪ブレーキの作動力との配分比を、停止前とは異なる配分比に制御するアクチュエータ対応配分制御部を含む配分比制御部とを含むことを特徴とするブレーキ制御装置。
本項に記載のブレーキ制御装置においては、前輪ブレーキの作動力と後輪ブレーキの作動力との配分比が、車両の停止前と停止後とで異なる。停止前においては、前輪の制動力と後輪の制動力との配分比が理想制動力配分線に従って決定されるのが普通であるが、停止中においては、そのような制約がないため、前輪のブレーキ作動力と後輪のブレーキ作動力との関係が予め定められた関係となるように配分比を設定することができる。
例えば、前輪のブレーキ作動力と後輪のブレーキ作動力とが直線的な関係(比例関係)となるようにしたり、曲線的な関係となるようにしたりすることができる。また、配分比は、後述するように、前輪ブレーキと後輪ブレーキとの少なくとも一方の作動状態や、ブレーキ作動力制御装置の状態等に基づいて決定することができる。前輪ブレーキや後輪ブレーキの作動回数、作動時間等に基づいて決定したり、ブレーキ作動力制御装置の前輪ブレーキの作動力を制御する部分や後輪ブレーキの作動力を制御する部分におけるエネルギ消費量、発熱の状態等に基づいて決定したりすることができるのである。
ここで、車両の停止前は、車両が停止する前であって、減速状態(車速が0より大きい状態)にある時を表し、停止後は、車両が停止した後であって、停止状態(車速がほぼ0である状態)にある時を表す。停止状態にある時は停止中と称することもできる。また、停止時は、減速状態であって車速が非常に小さい状態の時をいい、狭義には車両が停止する瞬間を表す。停止前、停止後は、車両の停止時より前の時と後の時とを区別する場合に使用されることが多い。
なお、前輪ブレーキ、後輪ブレーキは、それぞれ、ブレーキシリンダの液圧により作動させられる液圧ブレーキとしたり、電動モータの駆動力により作動させられる電動ブレーキとしたりすること等ができる。
前輪ブレーキ制御アクチュエータは、左右前輪のブレーキについて共通に設けられたものであっても、別個に設けられたものであってもよい。別個に設けられたものである場合には、左前輪のブレーキ作動力と右前輪のブレーキ作動力とを別個に制御することが可能である。後輪ブレーキ制御アクチュエータについても同様である。
(2)前記ブレーキ作動力制御装置が、
運転者によるブレーキ操作部材の操作状態を表す操作状態量を検出するブレーキ操作状態量検出装置と、
そのブレーキ操作状態量検出装置によって検出されたブレーキ操作状態量に基づいて運転者の要求する車両の制動力である要求制動力を取得する要求制動力取得部と、
その要求制動力取得部によって取得された要求制動力に基づいて前輪ブレーキ作動力と後輪ブレーキ作動力とを制御するブレーキ作動力制御部とを含む(1)項に記載のブレーキ制御装置。
車両には、前輪のブレーキ作動力と後輪のブレーキ作動力との合計に応じた制動力が加えられるが、この車両に加えられる制動力の目標値が運転者によるブレーキ操作部材の操作状態量に基づいて取得される。車両に加えられる制動力が運転者の要求を満たす大きさに制御されるのである。
したがって、車両の停止前後でブレーキ操作状態量がほぼ同じ場合には、車両の停止前後で、制動力が同じで配分比だけが変更されることになる。
後輪の回転を抑制する後輪ブレーキと、
少なくとも、これら前輪ブレーキの作動力と後輪ブレーキの作動力とをそれぞれ別個に制御するブレーキ作動力制御装置と
を含むブレーキ制御装置であって、
前記ブレーキ作動力制御装置が、(a)前記前輪ブレーキの作動力を制御する前輪ブレーキ制御アクチュエータと、(b)前記後輪ブレーキの作動力を制御する後輪ブレーキ制御アクチュエータと、(c)これら前輪ブレーキ制御アクチュエータと後輪ブレーキ制御アクチュエータとの少なくとも一方の発熱の状態に基づいて、前記前輪ブレーキ制御アクチュエータと後輪ブレーキ制御アクチュエータとの少なくとも一方を制御することにより、車両が停止した後に、前記前輪ブレーキの作動力と後輪ブレーキの作動力との配分比を、停止前とは異なる配分比に制御するアクチュエータ対応配分制御部を含む配分比制御部とを含むことを特徴とするブレーキ制御装置。
本項に記載のブレーキ制御装置においては、前輪ブレーキの作動力と後輪ブレーキの作動力との配分比が、車両の停止前と停止後とで異なる。停止前においては、前輪の制動力と後輪の制動力との配分比が理想制動力配分線に従って決定されるのが普通であるが、停止中においては、そのような制約がないため、前輪のブレーキ作動力と後輪のブレーキ作動力との関係が予め定められた関係となるように配分比を設定することができる。
例えば、前輪のブレーキ作動力と後輪のブレーキ作動力とが直線的な関係(比例関係)となるようにしたり、曲線的な関係となるようにしたりすることができる。また、配分比は、後述するように、前輪ブレーキと後輪ブレーキとの少なくとも一方の作動状態や、ブレーキ作動力制御装置の状態等に基づいて決定することができる。前輪ブレーキや後輪ブレーキの作動回数、作動時間等に基づいて決定したり、ブレーキ作動力制御装置の前輪ブレーキの作動力を制御する部分や後輪ブレーキの作動力を制御する部分におけるエネルギ消費量、発熱の状態等に基づいて決定したりすることができるのである。
ここで、車両の停止前は、車両が停止する前であって、減速状態(車速が0より大きい状態)にある時を表し、停止後は、車両が停止した後であって、停止状態(車速がほぼ0である状態)にある時を表す。停止状態にある時は停止中と称することもできる。また、停止時は、減速状態であって車速が非常に小さい状態の時をいい、狭義には車両が停止する瞬間を表す。停止前、停止後は、車両の停止時より前の時と後の時とを区別する場合に使用されることが多い。
なお、前輪ブレーキ、後輪ブレーキは、それぞれ、ブレーキシリンダの液圧により作動させられる液圧ブレーキとしたり、電動モータの駆動力により作動させられる電動ブレーキとしたりすること等ができる。
前輪ブレーキ制御アクチュエータは、左右前輪のブレーキについて共通に設けられたものであっても、別個に設けられたものであってもよい。別個に設けられたものである場合には、左前輪のブレーキ作動力と右前輪のブレーキ作動力とを別個に制御することが可能である。後輪ブレーキ制御アクチュエータについても同様である。
(2)前記ブレーキ作動力制御装置が、
運転者によるブレーキ操作部材の操作状態を表す操作状態量を検出するブレーキ操作状態量検出装置と、
そのブレーキ操作状態量検出装置によって検出されたブレーキ操作状態量に基づいて運転者の要求する車両の制動力である要求制動力を取得する要求制動力取得部と、
その要求制動力取得部によって取得された要求制動力に基づいて前輪ブレーキ作動力と後輪ブレーキ作動力とを制御するブレーキ作動力制御部とを含む(1)項に記載のブレーキ制御装置。
車両には、前輪のブレーキ作動力と後輪のブレーキ作動力との合計に応じた制動力が加えられるが、この車両に加えられる制動力の目標値が運転者によるブレーキ操作部材の操作状態量に基づいて取得される。車両に加えられる制動力が運転者の要求を満たす大きさに制御されるのである。
したがって、車両の停止前後でブレーキ操作状態量がほぼ同じ場合には、車両の停止前後で、制動力が同じで配分比だけが変更されることになる。
(3)前記配分比制御部が、前記前輪ブレーキ制御アクチュエータと前記後輪ブレーキ制御アクチュエータとの少なくとも一方の発熱の状態に基づいて前記停止後の配分比を決定する配分比決定部を含む(1)項または(2)項に記載のブレーキ制御装置。
配分比は、例えば、前輪ブレーキ制御アクチュエータと後輪ブレーキ制御アクチュエータとの少なくとも一方の、作動回数、作動時間、累積エネルギ消費量、温度等の発熱状態に基づいて決定することができる。
配分比は、前輪ブレーキ制御アクチュエータ、後輪ブレーキ制御アクチュエータの少なくとも一方の状態に基づいて決定したり、両方の状態の比較結果に基づいて決定したりすることができる。例えば、前輪ブレーキ制御アクチュエータと後輪ブレーキ制御アクチュエータとで、累積エネルギ消費量が少ない方の配分比を大きくしたり、作動時間が長い方の配分比を小さくしたりすることができる。
配分比は、例えば、前輪ブレーキ制御アクチュエータと後輪ブレーキ制御アクチュエータとの少なくとも一方の、作動回数、作動時間、累積エネルギ消費量、温度等の発熱状態に基づいて決定することができる。
配分比は、前輪ブレーキ制御アクチュエータ、後輪ブレーキ制御アクチュエータの少なくとも一方の状態に基づいて決定したり、両方の状態の比較結果に基づいて決定したりすることができる。例えば、前輪ブレーキ制御アクチュエータと後輪ブレーキ制御アクチュエータとで、累積エネルギ消費量が少ない方の配分比を大きくしたり、作動時間が長い方の配分比を小さくしたりすることができる。
(4)前記前輪ブレーキ制御アクチュエータが、(a)電力によって作動させられる前輪電磁装置と、(b)その前輪電磁装置への供給電流を制御することによって、前記前輪ブレーキ作動力を制御する前輪電磁装置制御部とを含み、前記後輪ブレーキ制御アクチュエータが、(a)電力によって作動させられる後輪電磁装置と、(b)その後輪電磁装置への供給電流を制御することによって、前記後輪ブレーキ作動力を制御する後輪電磁装置制御部とを含み、前記配分比制御部が、前記前輪電磁装置と後輪電磁装置との少なくとも一方を制御することによって配分比を制御する供給電流依拠配分比制御部を含む(1)項ないし(3)項のいずれか1つに記載のブレーキ制御装置。
前輪ブレーキ制御アクチュエータ、後輪ブレーキ制御アクチュエータが、いずれも、電磁装置を含むものであり、電磁装置への供給電流の制御によりブレーキ作動力が制御される。電磁装置は、電力の供給により作動させられるものであり、例えば、電動モータやソレノイド等が該当する。配分比は、前輪電磁装置と後輪電磁装置との少なくとも一方における供給電流を制御することによって制御される。また、配分比は、例えば、前輪電磁装置と後輪電磁装置とのそれぞれの累積供給電流量等に基づいて決定することができる。
前輪ブレーキ制御アクチュエータ、後輪ブレーキ制御アクチュエータが、いずれも、電磁装置を含むものであり、電磁装置への供給電流の制御によりブレーキ作動力が制御される。電磁装置は、電力の供給により作動させられるものであり、例えば、電動モータやソレノイド等が該当する。配分比は、前輪電磁装置と後輪電磁装置との少なくとも一方における供給電流を制御することによって制御される。また、配分比は、例えば、前輪電磁装置と後輪電磁装置とのそれぞれの累積供給電流量等に基づいて決定することができる。
(5)ブレーキシリンダの液圧により摩擦係合部材がブレーキ回転体に押し付けられることにより、前輪の回転を抑制する前輪ブレーキと、
ブレーキシリンダの液圧により摩擦係合部材がブレーキ回転体に押し付けられることにより、後輪の回転を抑制する後輪ブレーキと、
少なくとも、これら前輪ブレーキの作動力と後輪ブレーキの作動力とをそれぞれ別個に制御するブレーキ作動力制御装置と
を含むブレーキ制御装置であって、
前記ブレーキ作動力制御装置が、
(a)電力によって作動させられる前輪電磁装置と、(b)その前輪電磁装置への供給電流の制御により前記ブレーキシリンダの液圧を制御する前輪電磁装置制御部とを含む前輪液圧制御アクチュエータと、
(c)電力によって作動させられる後輪電磁装置と、(d)その後輪電磁装置への供給電流の制御により前記ブレーキシリンダの液圧を制御する後輪電磁装置制御部とを含む後輪液圧制御アクチュエータと、
前記前輪ブレーキの作動力と後輪ブレーキの作動力との少なくとも一方を、車両の制動力が運転者のブレーキ操作状態を表すブレーキ操作状態量に応じて決まる目標制動力となるように制御するとともに、前記前輪のブレーキシリンダの液圧と後輪のブレーキシリンダの液圧とを同じ大きさに制御する場合に、前記後輪電磁装置への供給電流を前記前輪電磁装置への供給電流より大きくする作動力制御部と、
車両の停止後に、前記後輪電磁装置への供給電流を小さくすることによって、前記後輪ブレーキの作動力の前記前輪ブレーキの作動力に対する比率を停止前より低下させる後輪比率低下部と
を含むことを特徴とするブレーキ制御装置。
車両の停止後に後輪電磁装置への供給電流が小さくされれば、後輪電磁装置における熱負担を小さくすることができる。
なお、逆に、前輪電磁装置への供給電流の方が大きくなるようにされている場合には、車両の停止後に前輪電磁装置への供給電流が小さくされるようにすることが望ましい。
本項に記載のブレーキ制御装置は、(1)項ないし(4)項のいずれかに記載の技術的特徴を採用することができる。
(6)前記前輪電磁装置が、動力式液圧源と前記ブレーキシリンダとの間に設けられた常閉弁である増圧用の電磁液圧制御弁と、前記ブレーキシリンダと低圧源との間に設けられた常閉弁である減圧用の電磁液圧制御弁とを含み、前記後輪電磁装置が、動力式液圧源と前記ブレーキシリンダとの間に設けられた常閉弁である増圧用の電磁液圧制御弁と、前記ブレーキシリンダと低圧源との間に設けられた常開弁である減圧用の電磁液圧制御弁とを含む(5)項に記載のブレーキ制御装置。
(7)前記後輪比率低下部が、前記車両全体の制動力が一定の状態で、前記前輪ブレーキの作動力を増加させる一方前記後輪ブレーキの作動力を減少させる部分を含む(5)項または(6)項に記載のブレーキ制御装置。
(8)前記前輪液圧制御アクチュエータと後輪液圧制御アクチュエータとの少なくとも一方が、(a)電磁装置としての電動モータへの電流の供給により作動させられる動力式液圧源と、(b)電磁装置としてのソレノイドへの電流の供給により作動させられる電磁液圧制御弁との少なくとも一方を含む(1)項ないし(7)項のいずれか1つに記載のブレーキ制御装置。
動力式液圧源としては、例えば、ポンプとそのポンプを作動させる電動モータとを含むポンプ装置、電動モータにより作動させられる動力式液圧シリンダ等が該当する。ポンプ装置、動力式液圧シリンダ等の出力液圧は制御可能な場合と制御が予定されない場合とがある。制御可能な場合には、電磁液圧制御弁は不可欠ではなく、動力式液圧源の電動モータへの供給電流の制御によりブレーキシリンダの液圧を制御することができる。制御が予定されていない場合には電磁液圧制御弁の制御によりブレーキシリンダの液圧が制御されるようにすることが望ましい。前輪液圧制御アクチュエータと後輪液圧制御アクチュエータとが出力液圧の制御が予定されていない動力式液圧源を含む場合には、動力式液圧源は前輪液圧制御アクチュエータと後輪液圧制御アクチュエータとに共通に設けられたものとすることができる。この場合には、前輪側、後輪側のそれぞれ別個に電磁液圧制御弁を設けることが望ましい。
なお、ブレーキ装置には、運転者によるブレーキ操作部材の操作によって液圧が発生させられる操作式液圧源(例えば、マスタシリンダ)が設けられるのが普通であるが、ブレーキシリンダの液圧は、操作式液圧源から遮断された状態で、動力式液圧源の液圧を利用して制御されることが望ましい。操作式液圧源から遮断されれば、ブレーキシリンダ液圧をブレーキ操作力に応じた大きさとは異なる大きさに制御することができる。
ブレーキシリンダの液圧により摩擦係合部材がブレーキ回転体に押し付けられることにより、後輪の回転を抑制する後輪ブレーキと、
少なくとも、これら前輪ブレーキの作動力と後輪ブレーキの作動力とをそれぞれ別個に制御するブレーキ作動力制御装置と
を含むブレーキ制御装置であって、
前記ブレーキ作動力制御装置が、
(a)電力によって作動させられる前輪電磁装置と、(b)その前輪電磁装置への供給電流の制御により前記ブレーキシリンダの液圧を制御する前輪電磁装置制御部とを含む前輪液圧制御アクチュエータと、
(c)電力によって作動させられる後輪電磁装置と、(d)その後輪電磁装置への供給電流の制御により前記ブレーキシリンダの液圧を制御する後輪電磁装置制御部とを含む後輪液圧制御アクチュエータと、
前記前輪ブレーキの作動力と後輪ブレーキの作動力との少なくとも一方を、車両の制動力が運転者のブレーキ操作状態を表すブレーキ操作状態量に応じて決まる目標制動力となるように制御するとともに、前記前輪のブレーキシリンダの液圧と後輪のブレーキシリンダの液圧とを同じ大きさに制御する場合に、前記後輪電磁装置への供給電流を前記前輪電磁装置への供給電流より大きくする作動力制御部と、
車両の停止後に、前記後輪電磁装置への供給電流を小さくすることによって、前記後輪ブレーキの作動力の前記前輪ブレーキの作動力に対する比率を停止前より低下させる後輪比率低下部と
を含むことを特徴とするブレーキ制御装置。
車両の停止後に後輪電磁装置への供給電流が小さくされれば、後輪電磁装置における熱負担を小さくすることができる。
なお、逆に、前輪電磁装置への供給電流の方が大きくなるようにされている場合には、車両の停止後に前輪電磁装置への供給電流が小さくされるようにすることが望ましい。
本項に記載のブレーキ制御装置は、(1)項ないし(4)項のいずれかに記載の技術的特徴を採用することができる。
(6)前記前輪電磁装置が、動力式液圧源と前記ブレーキシリンダとの間に設けられた常閉弁である増圧用の電磁液圧制御弁と、前記ブレーキシリンダと低圧源との間に設けられた常閉弁である減圧用の電磁液圧制御弁とを含み、前記後輪電磁装置が、動力式液圧源と前記ブレーキシリンダとの間に設けられた常閉弁である増圧用の電磁液圧制御弁と、前記ブレーキシリンダと低圧源との間に設けられた常開弁である減圧用の電磁液圧制御弁とを含む(5)項に記載のブレーキ制御装置。
(7)前記後輪比率低下部が、前記車両全体の制動力が一定の状態で、前記前輪ブレーキの作動力を増加させる一方前記後輪ブレーキの作動力を減少させる部分を含む(5)項または(6)項に記載のブレーキ制御装置。
(8)前記前輪液圧制御アクチュエータと後輪液圧制御アクチュエータとの少なくとも一方が、(a)電磁装置としての電動モータへの電流の供給により作動させられる動力式液圧源と、(b)電磁装置としてのソレノイドへの電流の供給により作動させられる電磁液圧制御弁との少なくとも一方を含む(1)項ないし(7)項のいずれか1つに記載のブレーキ制御装置。
動力式液圧源としては、例えば、ポンプとそのポンプを作動させる電動モータとを含むポンプ装置、電動モータにより作動させられる動力式液圧シリンダ等が該当する。ポンプ装置、動力式液圧シリンダ等の出力液圧は制御可能な場合と制御が予定されない場合とがある。制御可能な場合には、電磁液圧制御弁は不可欠ではなく、動力式液圧源の電動モータへの供給電流の制御によりブレーキシリンダの液圧を制御することができる。制御が予定されていない場合には電磁液圧制御弁の制御によりブレーキシリンダの液圧が制御されるようにすることが望ましい。前輪液圧制御アクチュエータと後輪液圧制御アクチュエータとが出力液圧の制御が予定されていない動力式液圧源を含む場合には、動力式液圧源は前輪液圧制御アクチュエータと後輪液圧制御アクチュエータとに共通に設けられたものとすることができる。この場合には、前輪側、後輪側のそれぞれ別個に電磁液圧制御弁を設けることが望ましい。
なお、ブレーキ装置には、運転者によるブレーキ操作部材の操作によって液圧が発生させられる操作式液圧源(例えば、マスタシリンダ)が設けられるのが普通であるが、ブレーキシリンダの液圧は、操作式液圧源から遮断された状態で、動力式液圧源の液圧を利用して制御されることが望ましい。操作式液圧源から遮断されれば、ブレーキシリンダ液圧をブレーキ操作力に応じた大きさとは異なる大きさに制御することができる。
Claims (8)
- 前輪の回転を抑制する前輪ブレーキと、
後輪の回転を抑制する後輪ブレーキと、
少なくともこれら前輪ブレーキの作動力と後輪ブレーキの作動力とをそれぞれ別個に制御するブレーキ作動力制御装置と
を含むブレーキ制御装置であって、
前記ブレーキ作動力制御装置が、(a) 前記前輪ブレーキの作動力を制御する前輪ブレーキ制御アクチュエータと、 (b) 前記後輪ブレーキの作動力を制御する後輪ブレーキ制御アクチュエータと、 (c) これら前輪ブレーキ制御アクチュエータと後輪ブレーキ制御アクチュエータとの少なくとも一方の発熱の状態に基づいて、その少なくとも一方を制御することにより、車両が停止した後に、前記前輪ブレーキの作動力と後輪ブレーキの作動力との配分比を、停止前とは異なる配分比に制御するアクチュエータ対応配分制御部を含む配分比制御部とを含むことを特徴とするブレーキ制御装置。 - 前記配分比制御部が、前記前輪ブレーキ制御アクチュエータと前記後輪ブレーキ制御アクチュエータとの少なくとも一方の発熱の状態に基づいて前記停止後の配分比を決定する配分比決定部を含む請求項1に記載のブレーキ制御装置。
- ブレーキシリンダの液圧により摩擦係合部材がブレーキ回転体に押し付けられることにより、前輪の回転を抑制する前輪ブレーキと、
ブレーキシリンダの液圧により摩擦係合部材がブレーキ回転体に押し付けられることにより、後輪の回転を抑制する後輪ブレーキと、
少なくとも、これら前輪ブレーキの作動力と後輪ブレーキの作動力とをそれぞれ別個に制御するブレーキ作動力制御装置と
を含むブレーキ制御装置であって、
前記ブレーキ作動力制御装置が、
(a) 電力によって作動させられる前輪電磁装置と、 (b) その前輪電磁装置への供給電流の制御により前記ブレーキシリンダの液圧を制御する前輪電磁装置制御部とを含む前輪液圧制御アクチュエータと、
(c) 電力によって作動させられる後輪電磁装置と、 (d) その後輪電磁装置への供給電流の制御により前記ブレーキシリンダの液圧を制御する後輪電磁装置制御部とを含む後輪液圧制御アクチュエータと、
前記前輪ブレーキの作動力と後輪ブレーキの作動力とを、車両の制動力が運転者のブレーキ操作状態を表すブレーキ操作状態量に応じて決まる目標制動力となるように制御するとともに、前記前輪のブレーキシリンダの液圧と後輪のブレーキシリンダの液圧とを同じ大きさに制御する場合に、前記後輪電磁装置への供給電流を前記前輪電磁装置への供給電流より大きくする作動力制御部と、
車両の停止後に、前記後輪電磁装置への供給電流を小さくすることによって、前記後輪ブレーキの作動力の前記前輪ブレーキの作動力に対する比率を停止前より低下させる後輪比率低下部と
を含むことを特徴とするブレーキ制御装置。 - 前記前輪電磁装置が、動力式液圧源と前記ブレーキシリンダとの間に設けられた常閉弁である増圧用の電磁液圧制御弁と、前記ブレーキシリンダと低圧源との間に設けられた常閉弁である減圧用の電磁液圧制御弁とを含み、前記後輪電磁装置が、動力式液圧源と前記ブレーキシリンダとの間に設けられた常閉弁である増圧用の電磁液圧制御弁と、前記ブレーキシリンダと低圧源との間に設けられた常開弁である減圧用の電磁液圧制御弁とを含む請求項3に記載のブレーキ制御装置。
- 前記後輪比率低下部が、前記車両全体の制動力が一定の状態で、前記前輪ブレーキの作動力を増加させる一方、前記後輪ブレーキの作動力を減少させる部分を含む請求項3または4に記載のブレーキ制御装置。
- 前記ブレーキ作動力制御装置が、車両の停止状態が設定時間以上継続した場合に、前輪ブレーキと後輪ブレーキとの少なくとも一方の作動力を、設定時間経過前より小さくする作動力低下部を含む請求項1ないし5のいずれか1つに記載のブレーキ制御装置。
- 前記作動力低下部が、前記前輪ブレーキと後輪ブレーキとの少なくとも一方の作動力を、車両に加えられる制動力がその車両の停止状態を維持し得る範囲の最小の大きさになるまで低下させるものである請求項6に記載のブレーキ制御装置。
- 前記作動力低下部が、前記前輪ブレーキと後輪のブレーキとの少なくとも一方の作動力を、0近傍の予め定められた0近傍設定作動力付近まで低下させた後、増加させる作動力一旦減少部を含む請求項6または7に記載のブレーキ制御装置。
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