JP2003137004A - 車両用表示装置 - Google Patents

車両用表示装置

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JP2003137004A JP2001333613A JP2001333613A JP2003137004A JP 2003137004 A JP2003137004 A JP 2003137004A JP 2001333613 A JP2001333613 A JP 2001333613A JP 2001333613 A JP2001333613 A JP 2001333613A JP 2003137004 A JP2003137004 A JP 2003137004A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昼間の曇っている場合であっても表示器から
の良好な表示光を得ることが可能な車両表示装置を提供
する。 【解決手段】 表示器２から発せられる所定の表示光を
反射部材３によって反射させ、車両Ａの運転者Ｃに所定
の情報を表示する車両用表示器（ヘッドアップディスプ
レイ）１は、ドットマトリクス型液晶表示パネル９と、
液晶表示パネル９の背後に配設され、表示光を照射する
ために設けられる照明手段５と、液晶表示パネル９と照
明手段５との間に配設される半透過反射板（半透過反射
部材）８とを表示器２に備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示器から発せら
れる所定の表示光を反射部材によって反射させ、車両の
運転手に各種情報を表示する車両用表示装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車等の車両用表示装置として、走行
情報をフロントガラスに映し出し、視認性を損なうこと
なく前記走行情報を認識することが可能なヘッドアップ
ディスプレイが従来から知られている。かかるヘッドア
ップディスプレイは、車両のインストルメントパネル
（以下、インパネという）に設置された液晶表示パネル
を備えた表示器から発せられる表示光を、前記フロント
ガラスの面上に形成された薄膜状のコンバイナ（半透過
反射フイルム）あるいは専用に設けられた透過板に形成
された薄膜状のコンバイナを介して運転者に向けて照射
することにより、運転者は前記コンバイナを通して前方
の景色に虚像である表示像（例えば、車両の走行情報）
を重ねて認識する構成のものが知られている。
【０００３】かかる車両用表示装置に用いられる表示器
としては、ランプや冷陰極管（ＣＣＴ）等の照明手段を
前記液晶表示パネルの背後に配設して前記液晶表示パネ
ルを照明し、前記液晶表示パネルからの表示光を前記コ
ンバイナに照射する、所謂透過型液晶表示器が用いられ
ている。
【０００４】また、本願出願人は特開平５−１７８１２
１号公報にて、昼間などの周囲が明るいとき場合に周囲
光を利用し、また夜間などの周囲が暗い場合に照明手段
を利用する半透過反射型の液晶表示器を備えた車両用表
示装置を提案している。この車両用表示装置は、セグメ
ント表示式の液晶表示パネルを備え、周囲光の差込によ
る前記液晶表示パネルの疑似点灯を防止するために、前
記液晶表示パネルの前面側に一方向からの周囲光のみの
侵入を許可するためのルーバーが配設され、周囲が明る
い場合において、一方向から侵入する周囲光を半透過反
射板を介して表示光としてコンバイナに反射させ、運転
者に車両の走行情報を認識させる構成である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】かかる半透過反射型の
液晶表示器を備えた車両用表示装置は、前記ルーバーが
前記表示器の前面側に設けられ、一方向からの周囲光だ
けを前記表示器に取り入れる構成であるため、特に昼間
の曇っている場合において、前記周囲光の入射量が不足
し、良好な表示光が得られないといった問題点を有して
いる。
【０００６】本発明は、前記半透過反射型の表示器を備
えたヘッドアップディスプレイ（車両用表示装置）の更
なる改良に関し、昼間の曇っている場合であっても表示
器からの良好な表示光を得ることが可能な車両表示装置
を提供することを目的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、表示器から発せられる表示光を反射部材
によって反射させ、車両運転者に情報を表示する車両用
表示装置であって、ドットマトリクス型液晶表示パネル
と、前記液晶表示パネルの背後に配設され、前記表示光
を得るための照明手段と、前記液晶表示パネルと前記照
明手段との間に配設される、もしくは前記液晶表示パネ
ルに備えられ、前記照明手段から発せられる光を透過す
るとともに、周囲光を反射させる半透過反射部材とを、
前記表示器に備えてなることを特徴とする。
【０００８】また、前記半透過反射部材と前記照明手段
との間にルーバーを配設してなることを特徴とする。
【０００９】また、前記ルーバーは、前記表示光を前記
反射部材に向けて照射するルーバー角度を有してなるこ
とを特徴とする。
【００１０】また、前記反射部材は、所定の角度を持っ
た傾斜状態にて前記表示器に設けられることを特徴とす
る。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。
【００１２】図１，図２において、車両用表示装置であ
るヘッドアップディスプレイ１は、表示器２と、反射部
材３とを備えている。
【００１３】表示器２は、耐熱性のある樹脂製材料から
なるケース体４の下端部から、照明手段５と、光拡散板
６と、ルーバー７と、半透過反射板（半透過反射部材）
８と、液晶表示パネル９とが順次配設されてなるもので
ある。
【００１４】照明手段５は、例えば白色発光をなす複数
の発光ダイオード５１を硬質配線板５２に実装してなる
もので、ケース体８の下端部に配設される。
【００１５】光拡散板６は、照明手段５とルーバー７と
の間に位置し、照明手段５から所定間隔隔てた状態にて
ケース体４の中段部分よりもやや高い位置に配設され、
照明手段５から発せられる光を拡散する。
【００１６】ルーバー７は、光拡散板６と半透過反射板
８との間に位置し、両部材６，８と密着した状態にて配
設され、照明手段５から発せられる光を一方向に定め液
晶表示パネル９へ照射する。ルーバー７は、例えば信越
ポリマー（株）製、商品名：ビューコントロールフィル
ム、ルーバー角度１８度、可視角度６０度が用いられ、
照明手段５から発せられる照明光に基づいて液晶表示パ
ネル９で得られる表示光Ｌ１を反射部材３に向けて照射
するものである。
【００１７】半透過反射板８は、ルーバー７と液晶表示
パネル９との間に位置し、液晶表示パネル９の裏面に密
着した状態で配設され、透光性基板に半透過反射膜を形
成してなるものである。半透過反射板８、表示器２に入
射する周囲光Ｌ２を反射させるものであり、反射率が３
０％〜５０％のものが用いられる。
【００１８】液晶表示パネル９は、インジウムスズ酸化
物（ＩＴＯ：Indium Tin Oxide）からなる透明電極（図
示しない）が設けられた一対の透光性基板（例えば、ガ
ラス基板）９１，９２に液晶が封入され、前記各透明電
極が互いに直交するストライプ状で、各透明電極が互い
に対向する箇所が画素となるように構成される、所謂ド
ットマトリクス型の液晶表示パネルである。また、各透
光性基板９１，９２の表面側及び裏面側には、それぞれ
偏光板９３，９４が貼着されている。液晶表示パネル９
は、図示しない制御回路からの駆動信号に基づいて、車
速やエンジン回転数等の車両Ａの走行情報や道路交通情
報通信システム（ＶＩＣＳ：Vehicle Information and
Communication System）等の各種情報を表示するもので
ある。
【００１９】以上の各部によって表示器２が構成され、
表示器２は車両ＡのインパネＢ上に配設される。
【００２０】反射部材３は、透光板に半透過反射膜を形
成してなるコンバイナであり、運転者Ｃに向かって傾斜
する状態にて表示器２に設けられ、表示器２から発せら
れる表示光Ｌ１を運転者Ｃに向けて照射させることで、
運転者Ｃは前記各種情報を認識することが可能となる。
【００２１】次に、本発明の実施形態における表示器２
の作用について説明する。周囲が明るい場合（例えば、
昼間）において、表示器２は、周囲光Ｌ２を取り込み、
この周囲光Ｌ２を半透過反射板８によって反射され、表
示器２における表示情報である表示光Ｌ１として反射部
材３へ照射する。尚、液晶表示パネル９は、ドットマト
リクス型の液晶表示パネルであるため、周囲光Ｌ２が表
示器２に入射してもセグメント表示型の液晶表示パネル
のような疑似点灯は生じない。
【００２２】次に周囲が暗い場合（例えば、夜間）にお
いて、表示器２は、照明手段５から発せられる照明光を
光拡散板６，ルーバー７及び半透過反射板８を介して液
晶表示パネル９に入射させ、表示光Ｌ１を得るものであ
る。従って表示器２は、照明手段５からの照明光をルー
バー７によって一方向成分の照明光に変換して液晶表示
パネル９に入射させることで、液晶表示パネル９から発
せられる表示光Ｌ１は、反射部材３に向かって照射され
ることになるため、反射部材３以外の車両Ａのフロント
ガラスＤへの表示光Ｌ１の写り込み（フロントガラスＤ
へ表示光Ｌ１が照射してしまうこと）を防止できる。
【００２３】かかるヘッドアップディスプレイ１は、ド
ットマトリクス型の液晶表示パネル９と、液晶表示パネ
ル９の背後に配設され、液晶表示パネル９を透過照明す
るための照明手段５と、液晶表示パネル９と照明手段５
との間に配設され、照明手段５から発せられる照明光を
透過するとともに、周囲光Ｌ２を反射させ表示光Ｌ１を
得るための半透過反射板８とを表示器２に備えてなるも
のである。従って、様々な情報を表示することが可能な
表示器が望まれている近年において、ドットマトリクス
型の液晶表示パネル９を、周囲が明るい場合には周囲光
Ｌ２を用いて反射照明し、また周囲が暗い場合には照明
手段５によって透過照明することで、表示光Ｌ１を反射
部材３に照射させ、様々な情報を車両Ａの運転者Ｃに認
識させることが可能となる。また、半透過反射板８と照
明手段５との間にルーバー７を配設し、従来のように表
示器の前面側にルーバーを設けない構成を採用している
ため、特に昼間の曇っている場合であっても表示器２へ
の周囲光の入射量を十分に確保することが可能であるこ
とから、表示器２から発せられる表示光Ｌ１を良好に得
ることができる。
【００２４】また、ルーバー７は、表示光Ｌ１を反射部
材３に向けて照射するルーバー角度を有することから、
照明手段５によって液晶表示パネル９を透過照明する際
に得られる表示光Ｌ１を反射部材３のみに照射すること
が可能となるため、反射部材３以外の車両Ａのフロント
ガラスＤへの表示光Ｌ１の写り込みを防止することがで
きる。
【００２５】また、ドットマトリスク型の液晶表示パネ
ルを透過照明することだけで表示光を得る場合に比べ、
強い光を発することが可能な光源や数多くの光源を必要
としないため、表示器自体を小型化することが可能であ
るとともに、消費電力も少ないために車両に搭載される
バッテリーへの負荷を軽減することができる。また、表
示器自体もコンパクト化することから車両用表示装置と
してのコストも低く抑えることが可能となる。
【００２６】また、従来のように液晶表示パネルの前面
側にルーバーを配設すると、前記液晶表示パネルに入射
する周囲光が少なくなり、前記液晶表示パネルからの表
示光が十分に得られないことになるが、前述のようにル
ーバー７を半透過反射板８と照明手段５との間に配設す
ることで、周囲光Ｌ２を十分に表示器２に取り入れるこ
とが可能となり、反射部材３を介して運転者Ｃに確実に
認識させるための表示光Ｌ１を得ることが可能となる。
【００２７】反射部材３は、所定の角度を持った傾斜状
態、即ち運転者Ｃに向かって傾斜する状態にて表示器２
に設けられることから、運転者Ｃは反射部材３によって
表示される各種情報を容易に認識することが可能とな
る。
【００２８】尚、前述した実施形態では、半透過反射板
８を液晶表示パネル９とは別体に設けるものであった
が、本発明にあっては、液晶表示パネル内に半透過反射
膜を設けることで半透過反射型の表示器を得るものであ
っても良い。
【００２９】また、前述した実施形態では、表示器２の
照明手段３として発光ダイオード５１を備えるものであ
ったが、本発明における照明手段は、電界発光素子（Ｅ
ＬＤ）や冷陰極管（ＣＣＴ）等で構成されるものであっ
ても良い。
【００３０】また、前述した実施形態では、反射部材３
を半透過反射型のコンバイナなるもので構成したが、本
発明における反射部材は、表示光Ｌ１を単に反射する反
射板であっても良い。
【００３１】また、前述した実施形態では、表示器２に
表示光Ｌ１を反射させる専用の反射部材３を設ける構成
であったが、本発明の反射部材にあっては、フロントガ
ラスＤの面上に薄膜状のコンバイナを設けることで構成
しても良く、この場合、運転者Ｃは、表示像である表示
情報を前記コンバイナを通して前方の景色に重ねて認識
することが可能となる。
【００３２】
【発明の効果】本発明は、表示器から発せられる所定の
表示光を反射部材によって反射させ、車両運転者に所定
の情報を表示する車両用表示装置に関し、昼間の曇って
いる場合であっても表示器からの良好な表示光を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態であるヘッドアップディスプ
レイを示す全体構成図。
【図２】同上のヘッドアップディスプレイの表示器を示
す図。
【符号の説明】
１ ヘッドアップディスプレイ（車両用表示装置） ２ 表示器 ３ 反射部材 ４ ケース体 ５ 照明手段 ７ ルーバー ８ 半透過反射板（半透過反射部材） ９ 液晶表示パネル Ａ 車両 Ｂ インパネ Ｃ 運転者 Ｄ フロントガラス Ｌ１ 表示光 Ｌ２ 周囲光
フロントページの続き Ｆターム(参考） 2H088 EA23 HA22 HA28 MA01 2H091 FA15Z FA42Z FA45Z LA16 MA03 3D044 BA22 BA27 BC25 BD13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 表示器から発せられる表示光を反射部材
    によって反射させ、車両運転者に情報を表示する車両用
    表示装置であって、 ドットマトリクス型液晶表示パネルと、前記液晶表示パ
    ネルの背後に配設され、前記表示光を得るための照明手
    段と、前記液晶表示パネルと前記照明手段との間に配設
    される、もしくは前記液晶表示パネルに備えられ、前記
    照明手段から発せられる光を透過するとともに、周囲光
    を反射させる半透過反射部材とを、前記表示器に備えて
    なることを特徴とする車両用表示装置。
  2. 【請求項２】 前記半透過反射部材と前記照明手段との
    間にルーバーを配設してなることを特徴とする請求項１
    に記載の車両用表示装置。
  3. 【請求項３】 前記ルーバーは、前記表示光を前記反射
    部材に向けて照射するルーバー角度を有してなることを
    特徴とする請求項２に記載の車両用表示装置。
  4. 【請求項４】 前記反射部材は、所定の角度を持った傾
    斜状態にて前記表示器に設けられることを特徴とする請
    求項１に記載の車両用表示装置。
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