JP2003136947A - 自動車用空気調和機 - Google Patents
自動車用空気調和機Info
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Abstract
十分な潤滑油を供給することができる自動車用空気調和
機の電動圧縮機を提供する。 【解決手段】圧縮機容器の内部空間を圧縮機構部及び電
動機部を含む空間と油貯留空間とに二分割し、下部に油
連通路、上部にガス流路を有する仕切板を設け、前記仕
切板により仕切られた2つの空間のうちの油貯留部側に
ガス吐出パイプを設けるとともに、給油パイプを設け、
自動車が傾斜しても給油パイプの開口が潤滑油中に浸る
ようにした。
Description
の電動圧縮機に関する。
化炭素排出量の規制や有害物質の排出量削減が叫ばれて
いる。この命題を実現するため、自動車においては低公
害な燃料電池を電源とする電気自動車の開発が盛んに行
われ実用化されつつある。一方で、現時点の技術でも即
実現可能なものとしてアイドルストップ車が市場に投入
されつつある。
機が用いられているが、ガソリンやディーゼルエンジン
車の場合、空気調和機に使用される冷凍サイクル中の圧
縮機は開放型の圧縮機が用いられており、この種圧縮機
は車両駆動用のエンジンを駆動源としているため、自動
車が停止していてもエンジンがアイドリング状態であれ
ば圧縮機は駆動されて何らの支障もなく車内を空気調和
することができる。
が停止するとエンジンを停止させてしまうのでこの間車
内を空気調和できないと云う不具合がある。特に、真夏
の渋滞では車内の温度が上昇してしまうので問題であ
る。また、電気自動車はエンジンが搭載されてなく車両
の駆動源はモータであるので、仮にこのモータに圧縮機
を連結して駆動させたとしても、上記同様車両停止時は
圧縮機駆動源がなくなるので、車内を空気調和できない
という問題がある。
に電動機を搭載し、これを駆動源として圧縮機構部を動
作させる所謂電動圧縮機とすることが考えられている。
車用空気調和機の圧縮機として横型電動圧縮機とし、圧
縮機構部を効率のよいスクロール圧縮機、ロータリ圧縮
機とすることが記載されている。
は、急停車、急発進、急な加減速時の慣性、カーブ走行
時やターン時の慣性、あるいは上り坂や下り坂を走行
し、傾斜地に駐停車することが挙げられている。密閉形
電動圧縮機は、開放型の潤滑油に比べて粘度の低い潤滑
油が用いられており、家庭用空気調和機では水平になる
ように設置されているので何らの問題となることもなか
ったのであるが、自動車用にこの密閉形電動圧縮機を用
いた場合、自動車の走行状態や駐車状態によっては、潤
滑油が移動し、軸受けなどの潤滑環境が悪化する場合が
ある。
ては、密閉形電動圧縮機の、主軸受け及び副軸受けを転
がり軸受けとし、これら軸受けへの給油を給油ポンプに
より強制的に行うことが記載されている。
従来技術の横型圧縮機は、圧縮機構部の電動機部を介し
て反対側下部に給油パイプ先端部を有しているので、圧
縮機構部が低くなる方向に圧縮機が傾いた場合、潤滑油
が容器の圧縮機構部側に偏ってしまい、給油パイプの先
端部が油面上方に露出し、潤滑油の供給が途絶えるため
にシャフトや軸受けが磨耗や焼付きを起こすおそれがあ
った。また上記従来技術においては、軸受けにボールベ
アリングを用いているため、すべり軸受けと比較して生
産が困難でコストが高いという問題があった。
らかの検知手段によりこれを検知し圧縮機を停止する必
要があるが、圧縮機の停止が頻繁に行われると空気調和
できなくなるため使用者にとって不快なものである。
イクルにおける圧縮機として横型の密閉形電動圧縮機が
搭載される自動車用空気調和機において、横置き型密閉
形電動圧縮機の各摺動部の油切れが生じにくく、使用者
の不快感を低減する自動車用空気調和機を提供すること
にある。
調和する冷凍サイクルに用いられ、密閉チャンバ内に圧
縮機構部及び回転軸を介してこれを駆動する電動機部と
を有し、この回転軸側面に対向する密閉チャンバ内面を
底部とする密閉形電動圧縮機を備えた自動車用空気調和
機において、前記密閉形電動圧縮機に電力を供給する直
流電源と、前記圧縮機構部の冷媒吐出ポートを含む空間
と前記密閉チャンバから冷凍サイクルへ冷媒を吐出する
冷媒吐出口を含む空間とを仕切り、上部及び下部に通路
を有する仕切部材とを備え、前記冷媒吐出口を含む空間
に潤滑油給油口を配置することによって達成される。
用いて説明する。本発明の一実施形態(第1の実施形
態)の自動車用空気調和機の電動圧縮機を図1から図5
により説明する。図1は本実施の形態の自動車用空気調
和機の電動圧縮機の縦断面図、図2は図1における仕切
板16の構造を示すA−A矢視断面図、図3は図1の逆
止弁近傍の拡大図、図4は圧縮機が傾斜した場合の逆止
弁近傍を示す図、図5は本発明の電動圧縮機を実車に装
着した一例を示す斜視図である。
和機の電動圧縮機の構成と動作について図1により説明
する。本実施形態の密閉形電動圧縮機は横型スクロール
圧縮機で、旋回スクロール部2と密閉チャンバであるケ
ース1に固定された固定スクロール部3とからなる圧縮
機構部101、ロータ8およびケース1に固定されたス
テータ7からなる電動機部102、圧縮機構部101の
旋回スクロール部2に電動機部102のロータ8の駆動
力を伝達するシャフト(回転軸)4と、これら構成部品
を収納するケース1などから構成される。シャフト4は
フレーム5に設けられた主軸受け51とロータ8の反対
側に設けられた副軸受け6によって支持される。主軸受
け51はすべり軸受けである。フレーム5はケース1に
固定されている。副軸受け6の外側は球面になってお
り、軸受けハウジング15に支えられて動くことができ
るようになっているが、これもすべり軸受けの一種であ
る。
ング15を支えている。シャフト4の主軸受けよりも更
に圧縮機構部側の部分は偏心させてあり、旋回スクロー
ル部2に設けられた旋回軸受け23に嵌め入れてある。
旋回軸受け23もすべり軸受けである。電動機部102
のロータ8が回転することによりシャフト4が回転し、
旋回スクロール部2は自転しない円運動である旋回運動
を行う。旋回スクロール部2が自転しないように旋回防
止機構としてオルダムリング17が設けられる。旋回ス
クロール部2の鏡板21には渦巻き形状のスクロールラ
ップ22が立てられており、一方、固定スクロール部3
の鏡板31にもスクロールラップ32が立てられてお
り、それぞれのスクロールラップが噛み合うように配置
され、各スクロールラップによって複数の圧縮室が構成
される。
縮室18に導かれ、旋回スクロール部2が旋回運動する
のに伴って圧縮室が次第に小さくなることによって圧縮
され、圧縮室が固定スクロール部3に設けられた吐出穴
(吐出ポート)19に通じると固定背面室90に吐出さ
れる。吐出穴19には、逆止弁89が設けられている。
固定背面室90に吐出された高圧に圧縮された冷媒は、
固定スクロール部3の外周に設けられたガス流通溝33
とフレーム5の外周に設けられたガス流通溝52を通
り、電動機部102のステータ7に達する。ステータ7
に達した冷媒は、ステータ溝71を通ってステータ7を
冷却し、この時冷媒に含まれる潤滑油の多くは分離され
て電動機部102の下方、ケース1の底面付近に落下す
る。
を示している。すなわち、本圧縮機は横型圧縮機である
ので、シャフト4の側面に対向するケース1内面が底部
となり、ここに各摺動部を潤滑する潤滑油が貯油され
る。ステータ7を通過したガスは仕切板16の上の方に
設けたガス流路161を通過し、仕切板16の右側の潤
滑油貯溜空間(貯油室)93を通って吐出パイプ92の
冷媒吐出口より吐出される。この冷媒吐出口は潤滑油貯
留空間に形成される。なお、吐出パイプ92から潤滑油
が吐出されるのを防ぐためにじゃま板72を設けてい
る。
について説明する。シャフト4の軸方向には穴41が貫
通されており、またシャフト4の主軸受け51で受ける
部分に径方向の穴42、43が、副軸受け6で受ける部
分には径方向の穴44が開けられている。給油パイプ1
0の給油口である開口は貯油室93内に配置され、かつ
ケース1の底部に面するように開口が施され、そしてこ
の開口はなるべく底部に近い位置に設けられている。こ
のように潤滑油が存在する確率が高い位置に給油パイプ
10の開口を配しているので、自動車が傾斜した場合で
も、無給油状態を避けることができる。貯油室93に貯
溜された潤滑油は、給油パイプ10から給油キャップ1
1を経てシャフト4の穴41を通り、穴43から副軸受
け6に、穴41、42から主軸受け51に供給される。
さらに潤滑油は穴41を通ってシャフト4の端面に達
し、そこから旋回軸受け23に供給される。この潤滑油
の流れの駆動力は貯油室93の高圧力と、背圧室9の中
間圧力との差圧である。背圧室9の圧力は吐出圧力と吸
込圧力の中間の圧力に制御され、旋回スクロール部2を
固定スクロール部3に押し付けている。
減速に拘らず潤滑油内に存在させるための機構について
説明する。図1、図2に示すように、高圧の冷媒が電動
機部102から仕切板16に開けられた小さなガス流路
161を通過して貯油室93に入るとき、ガス流路16
1を通るときの流路抵抗により圧力が下がるので、電動
機部102のある電動機室94の中の圧力よりも貯油室
93の中の圧力が低くなる。このためケース1に溜まっ
た油の油面は貯油室93の方が電動機室94の油面より
も高くなる一方、電動機室94に溜まった潤滑油95は
仕切板16の下の方に設けた油流通路162を経て貯油
部93に流入する。
設けた仕切板16により、貯油部93の油面を高くする
ことができる。このため、自動車が傾斜しても、給油パ
イプ10の開口は確実に潤滑油中に浸されるので、各摺
動部への給油を確実に行うことができる。
も入ってくるが、気泡はカバー96に覆われたガス抜き
通路97内を上昇するので、給油パイプ10から気泡が
入ることはなく、軸受けの信頼性を向上できるという効
果がある。
油95の油面をロータ8よりも低くできるので、潤滑油
の攪拌による性能低下が起こることはない。また、本実
施形態ではガス流路161および油連通路162を一ヶ
所ずつ設けるとしたが、それぞれ複数箇所設けてもよ
い。
穴19を含む空間よりも高くなるように自動車が駐車さ
れ、空気調和機の運転が停止されて圧縮機が長時間停止
状態になると、圧力が均衡になるように冷媒が移動し、
これに伴い貯油室93の潤滑油が重力によって圧縮機構
部の吐出穴19を含む空間(本実施例の場合は電動機室
94)に流れ込み、給油パイプ10の開口が潤滑油中に
浸されなくなってしまう場合がある。この問題を解決す
るため、本実施例では、仕切板16の下部に設けられた
通路である油流通路162に逆止弁13を設けている。
止弁13は柔らかいばね材でできており、ねじ14によ
り仕切板16に固定されている。前述の圧力差により潤
滑油95が電動機室94から貯油室93へ流れ込もうと
すると、潤滑油に押されて逆止弁13は簡単に開いて潤
滑油95が貯油室93へと流れ込む。一方、車体が傾い
て、圧縮機も圧縮機構部が下側になる方向に傾いた場
合、潤滑油は重力によって貯油室93から電動機室94
へと流れようとするが、図4に示すように潤滑油に押さ
れて逆止弁13が閉じるので、潤滑油の逆流は防止され
るかまたは移動量を少なくする。従って、給油パイプ1
0の吸込み部分(開口)に潤滑油がなくなって、シャフ
ト、軸受け等への給油が途絶えて摩耗、焼付きなどが生
じることはなく、高い信頼性が確保される。
したシステムの一例を示す。この自動車は、アイドリン
グストップ車である。横形電動圧縮機1、コンデンサ5
02、電動膨張弁503、エバポレータ501は接続配
管により順次接続され冷凍サイクルを構成する。この例
では車体500のエンジンルーム内に横形電動圧縮機
1、コンデンサ502、インバータ等の制御電気品50
4を配置している。506はエンジンである。エバポレ
ータ501はクーリングユニット(図示せず)内に配置
され、車室内に冷温風が導かれる。この電動圧縮機1を
駆動するための電源は、エンジン506の動力によって
発電する発電機(図示せず)からの電力を蓄える直流電
源であるバッテリであり、これをインバータによってス
テータ7に回転磁界が与えられる。家庭用空気調和機と
相違する点はこの点である。すなわち、家庭用空気調和
機の駆動電源は、交流であり、空気調和機として内部に
交流を直流に変換するコンバータを備えている。しか
し、自動車用空気調和機の場合、直流電源が存在するの
で、コンバータを設ける必要がない。この点、エンジン
506の代わりに自動車駆動用の電動機を配した電気自
動車も同様である。電気自動車は、蓄電池若しくは燃料
電池を駆動電源として備えており、これに搭載される空
気調和機の電源もこれら直流電源である。従って、電気
自動車においても空気調和機としてコンバータ(整流
器)を備える必要がない。
よって貯油室93内の圧力が電動機室94内の圧力より
も低圧に保たれるので、貯油室93に十分な潤滑油が補
給されるので、給油パイプ10からシャフト、軸受け等
に十分な潤滑油が供給され、高い信頼性が保証されると
いう効果がある。
連通路162に逆止弁13を設けているので、圧縮機が
傾斜した場合でも逆止弁13により潤滑油の逆流が止め
られるので、シャフト、軸受け等に十分な潤滑油が供給
され、高い信頼性を確保できるという効果がある。
受け、旋回軸受けの全てにすべり軸受けを適用可能なの
で、軸受けの構造が簡単で生産が容易であり、コストが
低くできるという効果がある。
ト、軸受け等への給油は差圧を利用して行なわれている
ので、給油ポンプ等が不要であり、構造が簡単で、信頼
性が高く、コストを低くできるといる効果がある。
態)における自動車用空気調和機の電動圧縮機の断面図
を図6に示す。本実施形態は、貯油室93のケース部分
に油面センサ12を取り付けたものである。他の構成、
動作等は第1の実施形態と同様なので説明を省略する。
板16に設けた油連通路162に逆止弁を設けているの
で、圧縮機が傾斜しても潤滑油が電動機室94に逆流し
ないようになっている。しかしながら、非常に長い時間
きつい勾配が続く道路を走行するような場合、潤滑油が
補充されずに貯油室93に貯溜された潤滑油95がなく
なってしまうことが考えられる。そこで、貯油室93に
貯えられた潤滑油95が減少した場合を油面センサ12
によって検知し、その場合には圧縮機の電動機の回転数
を下げる制御を行うことにより、潤滑不良によるシャフ
トや軸受けの摩耗、焼付きを防止することができる。
サは油と冷媒の光の屈折率の差を利用したものである。
301は発光部で、可視光を発する。302は受光部で
フォトトランジスタなどである。発光部と受光部の間に
はプリズム303が設けてある。発光部301からの光
はプリズム303で屈折して受光部302に到達する。
冷媒と油ではプリズム303における屈折率が異なるの
で、受光部302における受光強度が明らかに異なるの
で、油面の低下を検知することができる。センサ部全体
はガラスコーティング307が施されており、密閉端子
304〜306がケース1の外側に出るようにしてあ
る。ここからの信号に対して増幅等の処理を行って、油
面低下の検知を行う。なお、本実施形態では油面センサ
に光センサを用いたが、フロート式、静電容量式などの
他の方式を用いてもよい。
く場合は、保護のため圧縮機1を停止制御する。
間車体が傾斜した状態が続いたとしても、圧縮機の電動
機回転数を低下させる制御を行うなどの方法により潤滑
不良によるシャフトや軸受けの摩耗、焼付きを防止し、
空気調和が停止するなどといった使用者を不快な状態す
ることを少なくすることができるという効果がある。
施形態)における潤滑油の逆流防止機構を示す。本実施
形態は、図1の第1の実施形態における仕切板16に設
けた油連通路162において、貯油室93から電動機室
94への潤滑油95の逆流防止方法を変更したものであ
り、他の構成、動作等は第1の実施形態と同様なので説
明を省略する。図8は図1の仕切板16に設けた油連通
路162に設けた逆流防止構造(逆止弁)を示す。図8
において、油連通路162の貯油室93の側にパイプ4
01を設け、パイプ401の中には球体402が入って
いる。パイプ401には貯油室93側に小さな傾斜をつ
けてある。パイプ401の貯油室93側の端面にはスト
ッパ403を設け、球体402がパイプ401の外側に
落ちないようにしている。パイプ401には油抜き穴4
04が開いており、ストッパ403にも油抜き穴405
を設ける。球体402の直径は円形の油連通路162の
直径よりも大きくする。球体402はステンレスなどの
材質か、樹脂などの材質でもよい。
明する。圧縮機本体が傾いていないときにはパイプ40
1が傾斜しているので、球体402はストッパ403の
側にある。潤滑油95は油連通路162からパイプ40
1に入り、油抜き穴404および405から貯油室93
に流入する。車体が傾斜して圧縮機本体が圧縮機構側が
下になる方向に傾いたときには、図9に示すように球体
402は仕切板16の方に移動して、ちょうど油連通路
162を塞ぐようになる。したがって圧縮機が傾いても
潤滑油95が貯油室93から電動機室94の方へ逆流す
ることはない。
造に重力を利用しているので、車体が傾いて圧縮機が傾
斜した場合には確実に油連通路162を塞ぐことがで
き、潤滑油が逆流して貯油室93の潤滑油が減少するこ
とがなく、潤滑油は給油パイプ10からシャフト、軸受
け等に十分に供給されるので高い信頼性が確保されると
いる効果がある。
れば、自動車の走行停車、駐車に伴い圧縮機が傾斜した
場合でもシャフト、軸受け等に十分な潤滑油が供給さ
れ、油切れによる空気調和ができなくなるといった使用
者の不快感を少なくする空気調和機を提供することがで
きる。
機の電動圧縮機の縦断面図。
面図。
おける自動車用空気調和機の電動圧縮機の断面図。
おける潤滑油の逆流防止機構。
の動作を示す図。
クロール部、4…シャフト、5…フレーム、6…副軸受
け、7…ステータ、8…ロータ、10…給油パイプ、1
3…逆止弁、16…仕切板、23…副軸受け、51…主
軸受け、93…貯油室、94…電動機室、101…圧縮
機構部、102…電動機部、161…ガス流路、162
…油連通路。
Claims (7)
- 【請求項1】車内を空気調和する冷凍サイクルに用いら
れ、密閉チャンバ内に圧縮機構部及び回転軸を介してこ
れを駆動する電動機部とを有し、この回転軸側面に対向
する密閉チャンバ内面を底部とする密閉形電動圧縮機を
備えた自動車用空気調和機において、前記密閉形電動圧
縮機に電力を供給する直流電源と、前記圧縮機構部の冷
媒吐出ポートを含む空間と前記密閉チャンバから冷凍サ
イクルへ冷媒を吐出する冷媒吐出口を含む空間とを仕切
り、上部及び下部に通路を有する仕切部材とを備え、前
記冷媒吐出口を含む空間に潤滑油給油口を配置した自動
車用空気調和機。 - 【請求項2】請求項1において、前記仕切部材の下部の
通路に逆止弁を設けた自動車用空気調和機。 - 【請求項3】請求項1において、前記冷媒吐出口を含む
空間に油面検知手段を設けた自動車用空気調和機。 - 【請求項4】請求項1において、前記電動機の両側に回
転軸を受ける主軸受け及び副軸受けをすべり軸受けとし
た自動車用空気調和機。 - 【請求項5】密閉チャンバ内に圧縮機構部及び回転軸を
介してこれを駆動する電動機部とを有し、この回転軸側
面に対向する密閉チャンバ内面を底部とする横置き型密
閉形電動圧縮機において、前記圧縮機構部の冷媒吐出ポ
ートを含む空間と前記密閉チャンバから冷凍サイクルへ
冷媒を吐出する冷媒吐出口を含む空間とを仕切、上部及
び下部に通路を有する仕切部材と、この仕切部材の下部
の通路に設けた逆止弁とを備え、前記冷媒吐出口を含む
空間に潤滑油給油口を配置した横置き型密閉形電動圧縮
機。 - 【請求項6】密閉チャンバ内に圧縮機構部及び回転軸を
介してこれを駆動する電動機部とを有し、この回転軸側
面に対向する密閉チャンバ内面を底部とする横置き型密
閉形電動圧縮機において、前記圧縮機構部の冷媒吐出ポ
ートを含む空間と前記密閉チャンバから冷凍サイクルへ
冷媒を吐出する冷媒吐出口を含む空間とを仕切、上部及
び下部に通路を有する仕切部材と、この冷媒吐出口を含
む空間に設けられた油面検知手段とを備え、前記冷媒吐
出口を含む空間に潤滑油給油口を配置した横置き型密閉
形電動圧縮機。 - 【請求項7】密閉チャンバ内に圧縮機構部及び回転軸を
介してこれを駆動する電動機部とを有し、この回転軸側
面に対向する密閉チャンバ内面を底部とする横置き型密
閉形電動圧縮機において、前記圧縮機構部の冷媒吐出ポ
ートを含む空間と前記密閉チャンバから冷凍サイクルへ
冷媒を吐出する冷媒吐出口を含む空間とを仕切、上部及
び下部に通路を有する仕切部材と、この仕切部材の下部
の通路に設けた逆止弁と、この冷媒吐出口を含む空間に
設けられた油面検知手段とを備え、前記冷媒吐出口を含
む空間に潤滑油給油口を配置した横置き型密閉形電動圧
縮機。
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